変わらぬ美しさ
お抱え庭師に整えられた庭園は、ボクのお気に入りの一つ。 一年を通して様々な花が咲き、いつもボクを楽しませてくれる。 ヒヤシンスにフリージア、もうすぐチューリップも咲くだろうか。庭師の計らいで、ボクの髪色と同じピンクの花がたくさん植えられてい…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年11月11日 18時07分38秒
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お抱え庭師に整えられた庭園は、ボクのお気に入りの一つ。 一年を通して様々な花が咲き、いつもボクを楽しませてくれる。 ヒヤシンスにフリージア、もうすぐチューリップも咲くだろうか。庭師の計らいで、ボクの髪色と同じピンクの花がたくさん植えられてい…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年11月11日 18時07分38秒
黄金と紺碧とが混じり合い夜明けという名の胎児が産まれる。 もう結構、|良い季節《ふゆ》なのでバンビはマイハウスの中で胎児のように丸くなって眠っていた。 なおマイハウスは流れのドワーフによって生成され「ダンボ=ル」と名付けられた紙を用いて作ら…
制作望月誠司
キャラクターノベル
2020年11月10日 18時05分24秒
「ただいま、母さん」 「あらクレア。今回は早かったのね」 「近くで依頼があったからね」 「そう、お疲れ様。何か飲んでいく?」 「うん、いつものお願い」 母の経営する酒場兼宿屋は、準備中なので母とボクしかいない。 ボクはお気に入りの窓側の席に…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年11月09日 18時00分43秒
● 薄暗い森を抜けた先に待つのが、闇深き町ならば。 どこまで抜ければ、光を見ることができるだろうか――。 ● 木々のそれぞれを水の一滴とするならば、その森林はまさしく海と表現する他ないだろう。 ここはロスガリア大陸南東部に広がる秘境――サウ…
制作空色みなも
キャラクターノベル
2020年11月09日 17時54分41秒
「こんな所にあったんだね」 華やかなりし冒険者の街『リブラネスタ』の喧騒もここまでは届かない。そんな路地の奥にセヴラン・クアルトは小さなエーテルの灯を見つけた。 戸を開け足を踏み入れた店内は、明るく清潔感が漂っていた。 「いらっしゃい――あ…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年11月06日 20時11分33秒
「……?」 うっすらと見えた天井には、見たこともない渦巻き状の木目。 ベッドに横たわっているらしい身体は鉛のように重く、わずかな身じろぎにすら激痛を覚える。 「目が覚めたか?」 不意に視界を遮ったのは、ヒューマンらしき皺くちゃの老人の顔だっ…
制作桃谷かな
キャラクターノベル
2020年11月06日 20時06分18秒
頬に衝撃が走った。 小刻みに震える左手で杖をついた老人が、右手を振り抜いた姿勢で憤怒の形相で睨みつけて来ている。 イヴェール・イリュジオンは目の前の老人――曾祖父が、己の頬を打ったのだという事を理解した。 「貴様……! 貴様は……! 主から…
制作望月誠司
プロローグノベル
2020年11月04日 20時09分28秒
●シスターのつとめ 猪が荒い息を吐く。 血走った眼球は闇の中でも底光りして、松明を持つシルク・メイプルリーフを激しく睨み付けた。 「お芋を」 戦槌の柄がみしりと鳴る。 猪が足踏みする度に畑の芋が砕け、土の匂いに新鮮な匂いが混じる。 畑が荒ら…
シルク・メイプルリーフ
制作馬車猪
プロローグノベル
2020年11月03日 19時38分34秒
グランスパーダの下町にある市は、今日も買い物客で賑わっていた。 「おい、親父。ぼってんじゃねーぞ」 そう言って、勝手に値札の0を一つ消してやる。 ――ったく、まだこんな詐欺まがいの店を出す奴がいるのか。 睨んでくる店の親父を無視して、シスル…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年11月01日 22時27分07秒
フィルエス大森林の辺境にある小さな区画。 此処にはエルフの『父』が旅先で出会い連れてきた、様々な種族の孤児達が暮らしている。 父にはハイアルヴへの信奉こそなかったが、名が喪われた小さな神々へ日々の幸せを願うささやかな信仰があった。 その父に…
制作水繰潤
プロローグノベル
2020年10月31日 23時37分09秒
「アンタに俺はどう視える?」 ポロンとリュートを掻き鳴らしギド・フェルミが呟いた。 ――街の広場の演奏会。お客はたった一人の幼き少女。うんうん、実に絵になる光景じゃないか。 このところリュートの腕もメキメキと上がってきているし、歌もまぁ、悪…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年10月31日 22時50分33秒
ゲルダの父は、小柄で、少年のように若々しかった。 ハーフリングだからだ。 この”小さきヒト”は人間社会では軽んじられる事が多い。 さらに彼は王都でも貧しい下層区域の出身だった。 だが、それにも関わらず彼は商人として一代で大成し、莫大な学費が…
制作望月誠司
プロローグノベル
2020年10月31日 22時23分10秒
「くはっ! ざまぁねぇな!」 伝書バトが運んできた手紙を見たナハシュは、まわりの目も気にせず声を上げた。 手紙の差出人は所属する組織の幹部から。 ――紛争? 手伝え? 知ったこちゃぁねぇよ。俺のいない間におっぱじめた喧嘩に、なんで俺がかかわ…
制作真柄 葉
キャラクターノベル
2020年10月30日 19時13分37秒