【大遠征】七頭獣の大魔
おおくまねこ
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シナリオID:3345
オープニング
その昔、ゴールディ・ゴブリンの祖先はサウゼル大樹海の奥地で細々と暮らしていた。長い間、ゴブリンたちは樹海から長い間出ることはなかった。その理由は、ゴブリンの住処の周りには危険な原生生物がたくさんおり、生きて樹海から脱出することは不可能だったからだ、と言われている。
しかし、今から200年ほど前、樹海で何か異変が起こった。樹海の生態系に何か異変が起き、樹海の奥から、ゴリラの魔獣の群れが押し寄せてきたからだ。ゴブリン達は多大な犠牲を払い、辛くもゴリラの群れを退けたが、ゴブリンの住処はすでに安全な場所ではなくなっていた。ゴリラたち以外にも、樹海の奥から危険な原生生物が押し寄せてきたからだ。生き残った子供世代のゴブリンたちは、住処を捨てて樹海の外に脱出することに決めた。
命がけの『大脱出』。それを率いたのが我らの偉大なるドン、●●●●だった。しかし、『なぜ樹海の生態系に変化が起きたのか』、という点は現在でも不明である。
だが、その謎に迫るヒントのようなものは存在する。『大脱出』を生き延びたゴブリンの中には、『押し寄せてきた獣たちはまるで何かに怯えているかのようだった』と証言した者もいたという。
――『混ざりものの起源』より
●始まりの地へ
「冒険者の皆さん、お忙しいところにお集まりいただき、ありがとうございます。今回もサウゼル大樹海の調査に関する依頼です」
ゴールディ自治領の首都、シルバードの冒険者ギルドに姿を現したゴールディの相談役、サチコはぺこりと頭を下げた。だが不思議なことに、サチコの側にはブラックデスの幹部と思しき、強面のゴブリンたちが勢ぞろいしていた。異様な迫力のある光景に、冒険者達は今回の依頼がただ事ではないことを察する。
「この数週間の間、我々ゴールディは前回の冒険者の方々との合同調査で出会った、メドゥの右腕が示した方角の調査を進めていました。結論から言えば、右腕の言葉は真実でした」
サチコの言葉に、冒険者たちの表情が強張る。かつて、メドゥの右腕は言った。
「昔、ゴブリンたちが住んでいたあたりは今は大型クリ―パーの縄張りになっている。近づけば、全員死ぬことになる」と。
「斥候の調査により、右腕との遭遇地点から北北西の方向に、大きな洞窟があることが確認できました。水場の近くに拠点を作るのは常識なので……おそらく、あの洞窟がいつかの時代のゴブリンの拠点であった確率は高いかと」
冒険者達は息を呑んでサチコの言葉の続きを待っている。二百年間、誰も見つけられなかった、ゴールディ・ゴブリンの始まりの地の有力候補が見つかったのだ。ゴブリンではなくとも、『冒険者』なら高揚するのも無理はないだろう。
「――ですが、斥候は同時に、恐竜型の大型クリーパーをも発見しています。サイズは全高10メートル……魔獣とは思えない外見だそうなので、恐らく『大型クリーパー』です。右腕の証言通りなら、二百年前から樹海で生存している、超危険生物です」
クリーパーの戦闘力は原則として等級に比例する。魔獣とは異なり、クリーパーは大きいほど強い、という生物なのだ。だが、クリーパーは現世に長く留まるほど力を増す、という特性もあるため、二百年間エーテルを蓄え続けた大型クリ―パーならば、超大型にすら届くほどの強さになっている可能性がある。
「我々は万全を期すため、クリーパーの近くに新たな拠点を作り、補給体制を整えた上で、三日三晩かけてクリーパーを討伐する作戦を実行するつもりです。冒険者の皆さん、ぜひ、協力をお願いいたします」
サチコがペコリと頭を下げると、一緒に来ていた強面のゴブリンたちも帽子を取って一斉に頭を下げ、冒険者たちに熱い視線で訴えかけてきた。
「こんな短期間……つっても半年以上はかかってるけどよ。ようやく見つかった『名もなき小鬼』の生家かもしれない場所なんだ。ゴブリンにとって、ここを調べる意味はデケェ。クリーパーの素材も、右腕の証言通りならさぞ高く売れるだろうしな。報酬は弾む。どうか、俺達に手を貸してくれねぇか?」
かくして、サウゼル大樹海調査隊、最大の作戦が始まろうとしていた。
解説
マスターより
リプレイ
冒険者達は前回の調査でメドゥの右腕とのゲームの舞台ともなった第二の駐屯地にビッグオウムで降り立ち、サチコと共に徒歩で第三の駐屯地へと向かった。第三の駐屯地はただの野営キャンプに過ぎず、ビッグオウムの発着陸の安全性も確保できていないからだ。二日ほどかけた行軍を行い、駐屯地で身支度をした三十二名の冒険者は、ゴブリン達の道案内の元、大型クリーパーの縄張りへと向かった。
「――なるほど。あれかい」
ぽつりと呟くルチル・プルメリア・グレイハーツ。彼女の鋭敏な視力はすでにクリーパーの姿を捉えていた。虚空を見つめ、ぴくりとも動かないが、その巨体はこの距離でもはっきりと分かる。全高約十メートル。まごうことなき大型級クリーパーだ。それも、肉食恐竜型。ドラゴンのような飛行能力こそ持っていなさそうだが、金属的な質感を持つ皮膚は、生半可な攻撃は通さないであろうことを予感させた。
「異界の神よ、我らをお守りください」
シルク・メイプルリーフは祈りを捧げ、冒険者達を己のエーテルで包みこんだ。
「強敵だね! みんな、頑張ろう!」
「このような敵を放置してはいつか良からぬ者に利用されかねませんし、サチコ様の為にも、此処は必ず討伐を致しましょう」
エルゼリオ・レイノーラとレティシア・レインフィールも手分けし、討伐部隊にインフィニティ・ロアを施す。かなりの大規模部隊のため、一人では支援魔法の効果が全員には行き渡らないからだ。
「ヒーラーの役割は全体の継戦能力維持。その為には最後まで立ち続ける事が重要!」
エルゼリオはさらに自身に防御強化の魔法をかけた。
「とんでもねえのがいやがるな! みんな、死ぬなよ!」
ギャメルは駄目押しとばかりに、効果範囲を拡大した攻撃力強化の魔法を接近戦組にかけた。
●
「まずは小手調べだ」
ベルク・オスマットは先陣を切って鉄色の恐竜に突っ込み、金属の柱のような足を斬りつけた。
ギギギギギン!
四度火花が散るが、クリーパーの板金鎧の如き装甲にはまるで通じず、小さな傷がついただけだった。
(硬い! これは、刃が欠けていないことを職人に感謝すべきであろうな)
しかし、今のでベルクを敵、あるいは害虫と認識したのか。クリーパーはギロリ、とベルクの方に眼を向けた。
「うらぁ!」
その瞬間、気配を断ったままクリーパーに近づいていたハヤト=ガラン=ヴォルファングが背後からクリーパーの背中を斬りつける。装甲の隙間を滑るように通り抜けた『双神刀 紅狗璃』による暗殺剣は、見事にクリーパーを切り裂いた。
『グオオオオオ!!』
その瞬間、クリーパーの怒号が樹海に響き、鳥がバサバサと飛び立っていく。本格的に戦闘態勢となったのか、クリーパーの全身からはゆらゆらと蒸気のようなエーテルが噴き上がり始めた。
「そらよッ!」
ハヤトから借り受けたエーテルを纏ったナハシュは、ハヤトの反対側から飛び出し、クリーパーの背を狙って短剣を振り下ろした。立て続けに繰り出された二つ目の暗殺の刃は恐竜の背に突き刺さり、クリーパーは再び怒りの咆哮を上げた。
「ハヤト、ナハシュ、狙われてるぞ!」
レピド・クロサイトは二人にそう警告しながら、自身もクリーパーへと斬りかかった。神材で出来た一対の短刀、『朔・望』はクリーパーの脚を捉えたが、ベルクと同様、装甲を貫くには至らなかった。
(やはり『暗殺』でなければ通じない、か)
「タフな奴だ。……まあ、そのナリで弱いはずもないが」
クリーパーから40メートルほどの位置に陣取ったセリオス・オーガストはそう呟きながら、手にした弓と腰に吊るしたボウガンを両手で器用に使い、瞬時に二本の矢を発射した。風を掴まえて加速した矢は、鋭さを増してクリーパーへと飛ぶ。
カンカン。
二本の矢はクリーパーに命中したが、装甲がわずかに凹んだ程度のダメージだった。
「……やはり化け物だな」
「恨みはないが、駆除させてもらうぞ」
次にクリーパーに挑んだのはナハティガル=ラーだった。樹海を疾駆し、一瞬でクリーパーの懐に潜り込んだナハティガルは、一瞬でクリーパーに四発の突きを打ち込み、あえてクリーパーから自分がよく見える位置まで下がった。
「凄まじい生命力だな。超大型並かもしれない」
ヨル・スレイマンはクリーパーの動きをよく観察していた。並のクリーパーならすでに四散しているであろう威力の攻撃をこれだけ叩きこまれてなお、あの恐竜型クリーパーは全く動きが鈍る気配がない。ヨルはこの敵を最大級に警戒し、サチコが連れてきた弓兵部隊のすぐ前まで下がっていた。
「生物型だから、頭への攻撃は有効に見えるな」
ヨルはそう呟くと、敵の頭部に狙いを定めていたリディリディ・トゥラ・イェレミースに命中精度強化の魔法をかけた。
「かすり傷でも積み重ねれば!」
トーラは全身から威圧感を放ちながら、クリーパーへと肉薄する。トーラはハヤトとナハシュの反対方向へと回り込みながら、蒼く輝く剣で四度斬りつけた。
「古来から生きている大物相手ですか。驚異的な存在ですね」
フリーダ=ブロムヴィストは大迫力のクリーパーを見上げ、ぽつりと呟く。
(啓示によれば『なんかゴブリンがゴブゴブ集まってゴリラと戦っている夢』との事ですが、200年前なら楽に勝てた相手なのでしょうか?)
『グオオオオ!!』
勝鬨を上げるように咆哮するクリーパーが咆哮すると、何かの予兆なのか、クリーパーの全身が輝き出した。
「鋼色のクリーパー……」
ヴィルヘルミナは自ら鍛えた大太刀『月喰い』を大上段に構えると、渾身のエーテルを籠めて振り下ろした。虹色の軌跡を描いて放たれたヴィルヘルミナの一撃は弾かれず、クリーパーの脚を切り裂いた。
『ゴアアアア!!』
クリーパーは怒号を発しながら、左右に尻尾を振り回した。その衝撃で木々が根本からへし折れ、トーラとナハティガルの方向に向かって飛んでいった。
『ガアッ!』
さらにクリーパーはヴィルヘルミナとフリーダに向かって突進した。ヴィルヘルミナとフリーダは凄まじい勢いで吹っ飛び、樹木に叩きつけられた。ラウンドシールドとプレートアーマーに守られたフリーダは軽傷で済んでいたが、ヴィルヘルミナの全身が血に濡れる。すると、すかさずロゼットがヒールを放ち、ヴィルヘルミナの痛みが和らいだ。
「これもまた乗り越えるべき一つの試練か」
ルチル・プルメリア・グレイハーツはディズル大湿原に今も封印されている大型クリーパーのことを思い出していた。これはゴブリンという種族に与えられた試練なのかもしれない。違うがあるとすれば――こいつは封印されてなどおらず、野放しになっていることか。
「悪いが、調査のジャマなんでね」
ルチルはサチコの弓兵部隊とタイミングを合わせ、クリーパーに矢を射かけた。ルチルの矢はクリーパーの眉間に命中したが、荒れ狂うクリーパーは怯む素振りさえ見せなかった。
「全身の発光……危険な感じがしますね」
イズレンディル・パラリムはセリオスの目の前に魔法の壁を設置した。これでセリオスとチコの弓兵部隊の半数はクリーパーが何か飛び道具を放っても守られるはずだ。さらにイズレンディルは木の陰を移動し、敵の背後をとるべく移動した。
「私はこの先に行くのです。あなたは消えてください」
サチコは『消えない炎』をクリーパーへと浴びせかけた。炎はクリーパーを焼き払うには至らなかったが、頭にまとわりついた炎は消えず、クリーパーは炎上状態となった。
「ゴブリンロードのウォーリアとして全力を尽くすぞ!」
リューイ=ヴァレンゴルトはクリーパーに突進すると、力一杯剣を叩きつけた。
(ほとんど効いてない。が、それは他の皆も同じだ。剣が折れるまで叩きまくってやる)
「すごい大きいクリーパーさんなのです。ぬいぐるみにしたいのです」
レラ・F・ギュンターは無邪気に呟きながら、ハンマーを叩きつけた。ビリビリと腕に振動が伝わるが、クリーパーの方は小さな痕がついただけだった。
「むむ。効かないのです。ギュンタは大人しく後ろに下がるのです」
「サウゼル大樹海調査隊もいよいよ大詰め、ですね!」
ゲルダ・クラインはクリーパーを睨み付けながら呟いた。『大喰らい』も大きかったが、こちらは二本の足で立っている分、感じる迫力は桁違いだ。ゲルダはクリーパーに突進すると、剣で足を薙いだ。金属的な音と共に斬撃は弾かれたが、斬撃に載せていた蝕みのエーテルはクリーパーの体内に浸透し、纏っていたエーテルに綻びを生じさせた。
「これほど頑丈なクリーパーは稀だな」
攻撃に全霊を集中し、黒い剣を一閃するルイド。ルイドの斬撃はクリーパーの装甲に食い込み、亀裂を生んだ。
「少しでも油断すると戦闘不能は必至ですね……。世界樹の意志よ、いまこそ照覧あれ」
リディリディ・トゥラ・イェレミースはエルフの信仰する霊的存在に祈りを捧げ、眼前に光壁を展開した。愛用の杖と片手を突き出し、攻撃魔法を二発同時に放つ。
「みんな、回復は僕達に任せろ!」
ローザリカ・L・ディオールはヴィルヘルミナにヒールをかけると、彼女の傷は完治した。
「少なくとも今回のメドゥの右腕の言葉は事実だったようですが……流石に、此処まで強力なクリーパーを見なかった事には出来ませんか」
リコリス・アデュラリアは近くにいたサチコも守れるよう、自分の前に光の壁を貼った。イズレンディルの貼った光壁と合わせ、これで後衛は全員障壁でカバーできた形だ。
「うーん、でかい!」
アルマ・ヴァレンタインは敵の巨体を見上げながら、魔法攻撃を顔面目掛けてぶっ放した。
バゴン!
するとアルマの大きな光弾はクリーパーの強固な装甲をぶち抜き、頭にヒビを入れた。
「精霊の礫」
ジュスト・ヴェルジーは両手を使い、同時に二つの魔法を発動した。風の精霊の力を借りて放たれた不可視の空気弾はクリーパーの装甲を貫通し、無数の小さな穴を穿った。
(敵は硬いが、この人数で畳みかければ恐らく勝てる……何か隠し玉が無ければだが……)
「大きいから、動くだけで攻撃になっちゃうのね」
ザザ=ステルヴィナはクリーパーの動きを止めるべく、光の鎖を放つ。一瞬でクリーパーの脚に絡みついた。
「さあ、綱引きしましょうか。そう簡単には引き千切れないわよ」
●
前線に出た冒険者とサチコ達がクリーパーと激闘を繰り広げていた頃、後方支援に志願した冒険者達は駐屯地の整備を急いでいた。冒険者達が作った基礎設計を元に作られた二つの駐屯地とは違い、この第三駐屯地は突貫工事で作られた野営地に過ぎない。環境はできて間もない頃の帝国難民キャンプと大差ない。否、周りがジャングルな分、さらに条件は悪いだろう。ただ、トーラとアルマが持ち込んだ馬車が利用できたため、かろうじて「寝床」と呼べるものは用意できていた。なお、アルマが用意した高級寝具は一つしかなかったため、ディレイン・オールドケイジの診療所のベッドとして利用された。
「あの、本当に、前線に出なくてもよかったんでしょうか……?」
ラティア・ミゼリアはぽつりと呟く。足手まといになったら嫌だと思い、後方支援に志願したラティアだったが、いざ後方支援に回ったら今度は安全圏にいることへの罪悪感がこみあげてきたのだ。ラティアはひどく不器用な娘であった。
「気に病むことはない。支援もまた戦いなのだ。授恵者と言えど、不眠不休で戦い続けることはできない。休息や食事の用意をする者も必要なのだ。それに、大型クリーパー以外の魔獣やクリーパーがここを襲う可能性もないとは言えない」
ストレガ・L・リベルガストラが自信を持ってそう答えると、ラティアは「はい、すみません」と頭を下げた。
「此処でクリーパーを倒せなくても消耗だけでもさせたいところ。かの地に踏み込む為に働くのだ」
「へい! 姐さん!」
料理担当のストレガはゴブリンのチンピラ達を指揮し、熱心に料理を拵えていた。ストレガはゴブリン達にありったけの食糧をゴールディから持ち込むように手配していた。神域に近づきつつあるストレガの腕を以てすれば、ろくな調理器具のない野営地であろうとも、一流のレストラン並みの食事を作れる。ゴブリン達はストレガが超スピードで下ごしらえをした具材をでかい鍋に次々と放り込み、調理の補助に従事していた。
「あの……お醤油と、エドゥノーグ迷宮産のお肉セットです。これだけで期間中全員の食事を賄えるわけではないけれど、足しにはなるかなと……。あとマイお皿も持ってきました」
「うむ、ありがたい。肉は無論のこと、醤油は役に立つ。お皿は調味料入れにさせてもらうのだ」
ストレガは頷き、ラティアから肉と醤油と皿を受け取った。
「力の源は美味しい御飯ですからね! 自由な蝶の翼、臨時出張です♪」
大衆酒場『自由な蝶の翅』の経営者であるシエラ・フォン・リシェイラもストレガと手分けし、夕食の準備をしている。シエラの担当は主に環境整備だ。力自慢のホブゴブリンを指揮し、木を切り倒してテーブルや椅子を作ったり、運んだりしている。食事用のフォークや皿については、事前にゴブリン達に伝え、荷物に積み込んでもらった。全員合わせると50人近い人数なので、こういった細かい物品も案外馬鹿にできない。
(記憶は曖昧ですが、『名もなき小鬼』とは私も関わりがあった気がします。彼を慕うサチコさんや、ゴブリンたちの力になってあげたいですね)
●
キュインン……。クリーパーの全身が発光し、口に肉眼で見えるほど高濃度のエーテルが集中していく。
「みんな、僕の近くに!」
ローザリカが己のエーテルを全力で解放すると、薄い光の膜が展開された。
「回避を!」
サチコの叫び声とほぼ同時に、クリーパーは口から熱線砲を吐き出した。
バシュッ!
熱線はセリオスの前の光壁に激突した。光壁はぼろぼろにひび割れながらも、セリオスと後ろにいるゴブリン達を守り切った。
『グオオオ!』
なおも暴れるクリーパーの尾が直撃し、ルイドが吹き飛ばされた。すかさずエルゼリオのヒールが飛び、ルイドの傷が塞がっていく。
●
「皮膚は鉄のように固いようですが、口内も硬いのでしょうか?」
リディリディはクリーパーが熱線砲を吐く瞬間を狙い、魔法攻撃を放った。弾丸は口内に飛び込んだが、クリーパーは体内も同じ構造だったのか、目立ったダメージはなかった。
「これで、5発目ッ!」
ナハシュの暗殺剣がクリーパーの背に突き刺さる。すると、クリーパーは閃光と共に爆散した。冒険者達は勝利の予感に安堵し、大きく息を吐いたが――。
『ウオオオオオオオオオオ!!』
爆心地には、不定形の黒い炎となって復活したクリーパーが佇んでいた。
「変身しやがった、だと!?」
ハヤトの叫び声と同時に、爆発的に質量を増大させたクリーパーの触手が冒険者達に向かって伸びる。
シュシュシュシュシュ!
「わーい、高いのですー!」
「うおおお!?」
クリーパーの触手は激しくうねりながら、レラとリューイを襲った。二人は燃える触手に掴み上げられ、空高く持ち上げられる。
「――まずいな」
「二人を捕食する気か!」
すかさずセリオスとルチルが矢を放ち、二人を掴み上げていた触手を引き千切る。空中から自由落下した二人は地面に叩きつけられたが、火傷以外のダメージはほとんどないようだ。
「一度撤退しましょう。態勢を立て直します」
サチコは戦略的撤退を宣言した。装甲の強固な第一形態を仕留めるため、冒険者達は死力を尽くしていたし、第一形態とは大きく異なる性質に変化したクリーパーへの対抗策も練る必要がある。このタイミングでの撤退に、異論を唱える者はいなかった。
「サチコ殿、先に行け! 足止めは我らがやる!」
ベルクは叫び、クリーパーへと斬りかかった。先ほどまでとは異なり、ベルクは攻撃に手ごたえを感じていた。
――大急ぎで身を翻し、駐屯所に引き返していく討伐隊たち。クリーパーはゆらゆらとその場に佇み、追ってはこなかった。
●
「キュキュキュー!」
夕食の仕込みをしていた冒険者達が駐屯地に防御柵拵えていると、ルチルのペットの大鼬が駆け込んできた。
「伝令! 伝令! 討伐部隊が戻ってきます! クリーパー、倒し切れなかったみたいです!」
大鼬からルチルのメモ書きを受け取ったシエラは大声を張り上げ、駐屯地に討伐部隊の帰還を知らせる。たちまち駐屯地はあわただしく、討伐部隊の帰還に備え始めた。
「みんなはどんな感じ!?」
ディレインはかがみこみ、大鼬との対話を試みる。すると、リンはばったんばったんと飛び跳ね、身振りで危機感を伝えてきた。
「分かった! すぐに治療の準備をする! ゴブリンさん達も手伝って! 担架の用意を!」
「よっしゃ! シエラ姐さんの指示で担架も作ってありやすぜ!」
それから十分ほどして、派手に痛めつけられた冒険者達がぞろぞろと駐屯地に帰還してきた。
●
「話は聞いてる! 怪我人をこのゲル(ローザリカ提供)に! すぐに治療する!」
「普通の怪我の人はこっちに! 私もヒールが使えます!」
ディレインとシエラは手分けし、負傷者達の回復に当たる。ヒーラーはたくさんいるが、前線担当の者達は明日も戦いがある。怪我をしたまま戻って来た者達の魔法での回復は、ディレインとシエラの二人に任せた。
「ぶはーっ! 死ぬかと思った! 変身するとかアリかよ!」
ナハシュは大きく息を吐き、切り株のベンチに腰を下ろした。
「まさか変身するとはね。とはいえ、初日で敵の手の内が分かったのは良かった」
ヨルもナハシュの隣に座り、呼吸を整えている。
「なんだかいい匂いが……私のお肉はどこですか?」
リディリディは目ざとく肉が焼ける匂いに反応し、ふらふらと駐屯地を徘徊し始めた。瀕死の者達を治療班に引き渡した、冒険者達はようやく一息つき始めた。
「お疲れであったな! ふはは! 風呂の用意もできているぞ! シグモル火山仕込みの風呂を堪能させてやろう! なに、周りに木材も薪も、いくらでもあったのでな!」
ヴェイグ=ベーリングは豪快に笑い、木を切り倒して作った大きな風呂を示した。
「そりゃ、ありがてえ! ところで、混浴でしょうか?」
ハヤトがこそこそと小声でヴェイグに尋ねると、「わはは! さすがに男女別であろうな!」とヴェイグがデカい声で返事をしたので、ハヤトはシルク以外の女性陣から冷たい視線を注がれることとなった。
「みんな、よく戻ってきたのだ。温かいシチューなど、色々用意している」
「さあ、召し上がれ!」
ストレガとシエラ、そして後方支援要員のゴブリン達は豪華な夕食を用意して前線部隊の帰還を待っていた。冒険者達は競い合うよう料理を食べ、おかわりした。
「うん。チョコおいしい。馬車の外、さむ……ブランケット持ってきてよかった」
エルゼリオは夕食の後に持参したチョコバーをかじり、ブランケットにくるまって至福のひとときを過ごしていた。
「甘味~甘味はいらんかね~」
レピドは住まいの近所の駄菓子屋の口上を真似(本人はこれが普通だと思っている)、持参したおやつを配り歩いていた。
「せっかくだし、一つもらおうかな」
ディレインはレピドからクッキーを受け取り、ポリポリと齧った。
「みんな、明日も頑張ろう。頼りにしているよ」
ローザリカは寝る前に仲間達を鼓舞してから、女性用の寝所になった馬車に入っていった。
●
「るららー♪ らららー♪」
シエラの故郷の歌が響く中、アルマとヴェイグは夜中もほとんど眠らずに活動していた。
「わはは。精が出るな」
「ボクはあんまり寝なくていいから。できることはやっておきたくて」
「なるほど。俺と同じだな」
ヴェイグとアルマは笑い合い、寝ている者達を起こさぬよう気を付けながら、野営地の整備を続けた。
●
駐屯所で一晩体を休めた冒険者達はストレガお手製のサンドイッチ弁当を持ち、再び大型クリーパーへと挑んでいた。冬のジャングルの夜はとても冷えたが、食事は豪華で温かく、風呂で汗も流せた。布団は残念ながら粗末だったが、寝所代わりの馬車やゲルも風よけになってくれたので、冒険者達は多少なりともエーテルを回復できた。
『ウオオオオオ!』
クリーパーは昨日とは異なり、冒険者達が視界に入った瞬間、こちらに向かって突進しながら触手を広げてきた。冒険者達が、支援魔法や障壁を展開するよりも早く。
ジュッッ!
うねる触手が50メートル以上伸び、空から降り注ぐ。炎の触手の洗礼を浴びたのは、ゴブリン弓兵部隊の半数とヴェイグ、レラ、リューイだった。炎の鞭に体を焼かれ、三人は苦痛に歯を食いしばる。三人はなんとかクリーパーの攻撃に耐えたが、傷口を炎に焼かれ続けており、特にヴェイグのダメージは深刻だった。
「なんか、禍々しくなっちまったが、防御力は落ちたみてーだな! なら、今度は手数で攻める!」
「エーテルが弱い者から狙うとはな。本能なのだろうが、それは文明人には邪悪認定される行動だぞ」
ハヤトとベルクは左右からクリーパーへと挑みかかり、連撃でクリーパーの体を切り裂いた。鋼のように強固だった昨日とは異なり、今度はまるで手ごたえがないが、一撃ごとにエーテルが拡散しており、ちゃんと効いているようだ。
「よう! なんか、生き物っぽくなくなったな!」
「戦闘中に変身するクリーパー……そんなのもいるんだな」
ナハシュがすれ違い様にクリーパーに一太刀浴びせながら後方に抜けた瞬間、レピドがすさかずクリーパーを追撃した。常人には閃光にしか見えぬ速さの斬撃が四度瞬き、炎を切り裂く。シーフ達はクリーパーを四方から囲む形となったが、敵は目玉すらない不定形の炎だ。背後や死角の概念は恐らく無いだろう。
「変身するとはな。それがお前の真の姿か?」
セリオスはそう呟くと、エーテルを籠めて二本の矢を放つ。槍のように尖ったエーテルに包まれた矢は炎を貫き、後方の樹木に深々と突き刺さった。
「あの炎、消えないのか……サチコ君の炎に似ているな」
ヨルがエーテルの光を浴びせると、ヴェイグの体から炎が消えた。
「連戦の消耗は無視できません。早めに決着をつけましょう」
(死者が出る前に!)
トーラはクリーパーに飛びかかり、猛然と剣で切りかかった。流れる水のように流麗な斬撃が炎を切り裂き、クリーパーの炎の勢いが少し弱まったような気がした。
「変身するクリーパーですか。不定形タイプはダメージが分かりにくいので厄介ですね」
フリーダはパラッシュにエーテルを注ぎ込み、思い切りクリーパーを突いた。
「攻撃範囲が広い! みんな、耐えて!」
「やはり、近づいた方を狙っているわけではなさそうですね」
ロゼットはヴェイグに防御強化の魔法をかけた。ほぼ同時にレティシアが広範囲に癒しのエーテルを拡散させ、触手に襲われた冒険者達をまとめて癒した。
「第二形態……まだ先があるかもしれませんね」
ヴィルヘルミナは自身の直感に従い、エーテルを節約することにした。それでも剣術の達人であるヴィルヘルミナの斬撃を以てすれば、クリーパーの体は一撃ごとに大きく揺らいでいる。
「装甲が剥がれたのは好都合だね。こちらとしてはやりやすくなった」
ルチルはクリーパーの目掛け、強く引いた弓を放つ。第一形態とは異なり、矢はクリーパーに弾かれることなく、貫通している。命中後もよくクリーパーの体を観察してみるが、芯のようなものは見当たらなかった。
「アーミンとジェイコブは撤退しなさい。消えない炎は……やめておいた方がよさそうですね」
「サチコ様に続け!」
サチコは触手の攻撃で重体となった部下に引き上げるよう指示を出しながら。クリーパーをメテオライトで撃ち抜いた。続けて8名となった親衛隊が続けて矢を射かけた。攻撃は全て命中し、クリーパーは一瞬穴だらけになったが、揺らめく炎の体はすぐに穴を塞いでしまった。
「攻撃パターンが昨日と変わっているようです。短期決戦の方が良さそうですね」
イズレンディルは短杖から魔弾を発射した。敵は攻撃的になったが、防御力は落ちている。イズレンディルは攻撃に専念するつもりだ。
「うおおおッ!」
「鞭でしばかれるのは痛かったのです!」
「弱い奴を狙うのなら丁度良いわ。ここで全て出し切る覚悟が恐怖を越える糧となるのよ。後は無い、倒れても構わん。かかってくるが良いわ!」
リューイ、レラ、ヴェイグの三人はバラバラの方向からクリーパーに攻撃をしかけた。固まらないでおくことで、敵の狙いを分散させる腹積もりだ。
「よし、もう一発撃てる!」
ギャメルは一日目と同様、効果範囲を拡大した攻撃強化魔法を放った。すでに味方が広範囲に散開しているため、ターゲットは後衛。キャスターやセリオス以外のシューターなど、リコリスの光の壁の近くにいる者達だ。
「誰も死なせはしません!」
「この形状だと、動きが読みにくいな」
ゲルダとルイドは果敢にクリーパーに接近戦を挑む。ルイドは周りをよく観察し、近くの誰かが危なくなったらすぐにカバーに入る心構えをしていた。
(エーテルが比較的弱い者を優先的に狙っているようです。皆さん、気を付けてください)
リディリディはテレパスでそう呼びかけながら、自分の目の前に光の壁を貼った。ゴブリン達とは少し離れた位置だが、リディリディだけでなく、イズレンディル、ジュスト、ローザリカもカバーできる位置だ。一番危ないのはやはりサチコが連れてきたゴブリン達だろう。一般人やその辺のゴールディのチンピラと比べれば彼らも十分に超人だが、幾多のクリーパー・魔獣と戦ってきた冒険者達と比べると見劣りする。
「壁はありがたい。負傷者は少ないに越したことは無い」
ローザリカはそう呟くと、その場でいきなり宙返りをした。すると、彼女のヒール(魔法ではなく靴の方)から衝撃刃が飛び、クリーパーの体を薙いだ。
「ゴブリンが狙われているようです。この壁から出ないように」
リコリスは一日目と同じようにサチコの隣に立ち、ゴブリン弓兵部隊の前に光壁を設置した。二人が撤退を始めているので。残りは8名。サチコも含めるとサチコ組は9名いるので、壁一枚では心許ないが、ゴブリンに移動してもらえば、なんとかカバー出来るだろう。
「アルマ・びーむ!」
ほとんど休まずに働いていたアルマは、その疲れを感じさせない軽やかな身のこなしでファンシーなホウキを振り、クリーパーを砲撃した。キャスターもかくやという威力の一撃により、クリーパーの体に大穴が空く。数秒でまた、穴は塞がってしまったが。
「脱落者は出さない!」
エルゼリオは自身の防御を強化しつつ、リューイにヒールをかけた。
「異界の神よ、迷える子羊たちをお導き下さい」
シルクが祈りを捧げると、ピンク色の霧がクリーパーを中心に発生した。しかし、当然ながら加護の力を得たのは、クリーパーを囲んでいる前衛たちだけだった。
「今は後衛への警戒は薄れているね」
ジュストはエーテルの弾丸を杖と腕から放つ。
「でも、ゴブリンを狙ってくるのは厄介ね。数を減らすつもりなのかしら」
ザザはクリーパーに光の鎖を浴びせ、またクリーパーの体を縛り上げた。
「ここだ!」
ナハティガルは物陰から飛び出すと、渾身のエーテルを籠めてクリーパーへと斬りかかった。しかし、その剣はそのまますっとクリーパーの体を通り抜け、ナハティガルは異様な手ごたえに顔をしかめる。暗殺剣は受け流されたのだ。
(感覚器官がない代わりに、何か特殊な方法で敵を探知しているようだな。 コイツに不意打ちは通用しなさそうだ)
●
「わはは! すまん、後は頼む!」
全てを出し切ったヴェイグは高笑いをすると、口から血を吐いて地面に頭から倒れ込んだ。深い傷だ。すぐにでも治療を受けなければ命に関わるだろう。しかし、クリーパーは無慈悲にもヴェイグにトドメを刺さんと、触手を振り下ろした。
「させないっ……!」
ヴェイグに代わりに、触手のダメージを肩代わりしたヨルは吐血しながらもヴェイグにヒールを、自身には『解呪』をかけ、傷口を焼く炎を消した。
「ヴェイグさんを回収します!」
レティシアはヴェイグにヒールをかけながら駆け寄ると、その体を担ぎ上げた。
「せいなるかな、せいなるかな」
シルクが祈りを捧げると、巨大な魔法陣が輝き、ヴェイグ、リューイ、レラの傷が塞がっていく。シルクのホーリー・リチュアルだ。
「まだだ……!」
「まだ、やれるのです!」
クリーパーの激しい攻撃に晒されながらも、リューイとレラは二本の足で立っていた。前衛でクリーパーに狙われているのはこの二人だけだ。ヒーラー達が絶え間なく回復を続けてくれているおかげで、負傷者は前衛からしか出ていない。時折ゴブリンたちを襲う触手も、リコリスやリディリディの障壁に全て阻まれていた。ヒーラー達の消耗は激しいが、クリーパーの方も討伐部隊の絶え間ない攻撃により、変身した当初よりもかなり炎の勢いが弱まっている。
「敵も弱っているはずだ、攻撃を続けよう」
ジュストの魔矢がクリーパーの中心を撃ち抜く。すると、パァン、という炸裂音と共に、クリーパーの体が霧散した。
「やったのか……!?」
「いや、様子がおかしい」
ゴブリンの一匹の言葉に、ナハティガルが首を横に振った。クリーパーを構成していた炎は霧散した。しかし、クリーパーの立っていた位置に異様に禍々しいエーテルが集まり、また新しい形を取ろうとしていた。
「皆さん、攻撃を!」
サチコが叫んだ。しかし、冒険者達にクリーパーに追撃する余裕はなかった。それよりも早く、上空から夥しい数の光の剣が降り注いできたからだ。
●
光り輝く無数の剣が空から落ちてくる。逃げ場などどこにもない。この世の終わりのような光景に、サチコの弓兵ゴブリンの一人が呆然と呟いた。
「ああ、終わった……」
「皆さん、私の側に!」
「誰も死なせません!」
フリーダとゲルダが雄々しく叫ぶと、二人の全身からドーム状の光の防壁が展開された。空を覆うほどの規模で降り注ぐ光の剣の雨を、ゲルダとフリーダは冒険者全員を覆う大きさのドームで防御を試みる。直後、断続的な爆発が冒険者もろとも、樹海を飲み込んだ。
「はあっはあっ」
「皆様ご無事ですか……?」
二人はほとんど無傷で攻撃に耐え、荒い息を吐いていた。
「地図を書き換える必要がありますね」
エーテルバリアで爆撃に耐えたリコリスはぽつりと呟いた。今の攻撃により、直径500メートルほどの範囲が更地に代わっていた。否、攻撃などという山易しいものではなかった。もはや、天災に等しい破壊力だ。小さな村ならば、今の一撃で2、3個まとめて消し飛んでいるだろう。冒険者達には大量の負傷者が出ているが、奇跡的に死者はいなかった。少なくとも、この時点では。
「あれを見ろ」
レピドはすっと前方を指差す。そこには、七種の獣の頭部と長い首を持つ、黒い竜となったクリーパーが冒険者達を見下ろしていた。これこそが、あの大型クリーパーの真の姿なのだ。冒険者達は誰もがそう直感していた。
「七頭獣の……大魔……」
誰かが、ぽつりと呟いた。
「マジかよ」
ハヤトは毒づきつつも、双刀を握りしめたままクリーパーから目を逸らさない。ハヤトだけではない。誰一人として、冒険者達はまだ討伐を諦めていなかった。
「今日は撤退しましょう。明日でケリをつけます」
エーテルバリアで空爆を凌いでいたサチコがそう宣言すると、冒険者達は頷き、素早く冒険者達は撤収の準備を始めた。
――逃がすと思うか?
そう問いかけるように、クリーパーの体から凄まじい殺気が噴き出し、冒険者達の全身に悪寒が走った。
『グオオオオオ!!』
クリーパーは七本の首をくねらせ、ブレスを乱射しながら、撤退する冒険者を逃がすまいと追ってきた!
バキバキとクリーパーに踏みつぶされた木々がへし折れる音を聞きながら、冒険者達はクリーパーを撒く算段を整えていた。シューターやキャスター達が走りながら後ろに向かって矢や魔法攻撃を放つが、クリーパーが止まる気配はない。そこまで脚の速いクリーパーではないが、足の遅い者が踏みつぶされるのは時間の問題だった。
「まずい、このままだと駐屯地までついてくるよ!」
エルゼリオが叫んだ。
「こっちが逃げたくても、逃がしてくれねえみたいだな! くそったれ!」
ナハシュは毒づいた。
「サチコ君。一時撤退には賛成だが、足止めがいるぞ」
ヨルはサチコにそう告げた。このまま駐屯地までクリーパーがついてくれば、もはや体を休めるどころではない。冒険者達は軒並みエーテルを消耗しており、スキルの使用回数も残り少ない今、誰一人生きて帰れない可能性すらある。この危機的状況に、冒険者達は直ちに対策を立てる必要があった。
「我が殿を務めよう。荒野では無理だが、森まで逃げれば足止めぐらいはできる」
その時、敵の追撃の可能性を憂慮していたベルクが囮に志願した。
「確実にクリーパーを足止めできるのは私だけです。私も囮になります」
続いて、ゲルダが言った。ベルクだけが囮では、敵は大人数の撤退部隊の方についてくるかもしれない。確実に敵を誘引できるのは、高い付与能力を持ち、シーザーロアの使い手であるゲルダだけだった。さらに、ベルク以外のシーフ達も次々と名乗りを上げ、ゲルダの『シーザーロア』とシーフの機動力で撤退の時間を稼ぐ手はずとなった。
●
シーフ達は無事に駐屯地まで戻って来た。クリーパーの七連撃を一人で受け止め、ボロ雑巾のように傷ついたゲルダを抱きかかえて。
「なんとか、一命は取り留めたけど……生きているのが不思議なぐらい酷い怪我だったぜ」
ナハシュはそう言って、ゲルダをディレインに預けた。
「命に別状はないよ。だが、しばらくは安静にしておいた方がいい」
「ゲルダ様でなければ、お亡くなりになっていたでしょう。それほどのお怪我でした」
診療所代わりの天幕からゲルダを抱えて出てきたディレインとレティシアは、神妙な顔をしていた。
「皆さんの献身に感謝いたします」
サチコが深く頭を下げると、ナハティガルは頷く。
「ゲルダの覚悟を無駄にするわけにはいかない。明日こそ、奴を倒す」
夕食の後、ディレインとラティアは、決意を秘めた表情をしていた。
「今日は早めに寝させてもらうよ。明日は、おじさんも一緒に戦うからね」
「すみません。私も今日は……早めに寝かせてもらいますね。――明日は、私も、戦いますから」
●
「いい朝ですね。とてもいい夢を見ました。啓示によれば、昨日のアイアンヴェールのサイズは新記録だそうです」
フリーダは爽やかな朝を迎え、もしゃもしゃと朝食のサンドイッチをほおばっていた。変な夢はさておき、ジャングルにいながらにして優雅な朝食を食べられるのは、後方支援部隊の尽力のおかげであった。
「……さぁ行こう、夢は叶える為にある」
レピドはサチコへと優しむ微笑む。戦いは今日で三日目。冒険者達の疲労の色は濃い。特にキャスターとヒーラー達はエーテルを酷使し続けたため、スキルは万全の状態からは遠い。回復魔法も今日は枯渇するかもしれない。
ただし、ストレガ、ディレイン、ラティアの三人は今日初めて前線に立つ為、万全の状態である。しかし、ゴブリン弓兵部隊は今日は戦線には出さないことになった。敵の広範囲殲滅攻撃を防ぐためには、キャスターの防壁が重要だ。しかし、敵の攻撃が真上から降り注ぐことになるため、障壁も敵の攻撃に対して垂直に設置する必要がある。したがって、障壁一枚につき守れる人数は詰めても5名。ならば、戦力的に冒険者達に劣る弓兵部隊は後方支援に回すべきだというイズレンディルの進言を、サチコは受諾したのだ。ちなみに、サチコ本人はエーテルバリアで致命傷を回避可能なため、ギリギリまで戦うつもりである。
「見つけたよ。最初の位置より少し南西にずれているが、今のところ動く気配はない」
駐屯地の近くの高台に登っていたルチルが言う。その巨大さ故、クリーパーを発見することは容易かった。『七頭獣の大魔』と名付けられたクリーパーは、最初の恐竜の姿や不定形の炎の姿には戻ることなく、七つの頭を持つドラゴン形態のまま、樹海に佇んでいた。
「これ以上近づくと感づかれそうね。少し遠いけど、ここで準備をしましょう」
「第二形態では戦線が整うよりに先に仕掛けられましたからね」
通常の間合いの倍以上の距離を取り、クリーパーに気付かれぬようにと祈りながら、ヒーラー達は手分けして支援魔法を全員に施した。あれが最終形態であるという保証はないが、どの道、出し惜しみをしている余裕などない。泣いても笑っても、今日が最後の戦いだ。
「異界神よ、迷える我らはここに」
シルクが祈りを捧げると、怪しいピンク色の霧が立ち込め、冒険者達はパワーアップした。
「皆様、ご武運を」
レティシアも杖を掲げ、己のエーテルを冒険者達に注ぎ込む。支援魔法を受けた冒険者達は、クリーパーのいる方角を目指し、全速力で森を駆けて行った。
●
戦場に真っ先に辿り着いたのは足の速いシーフ達だった。ベルク、ハヤト、ナハシュ、レピド、ナハティガル、トーラの5名は散開し、それぞれの役割につく。正面から突っ込んだのは、ハヤトとトーラだ。
「クリーパーがこちらに気付いたぞ。上空に光るエーテルが集まっている。力を貯めているんだろう」
レピドは大魔の全身が見える位置で停止し、その動きを見逃すまいと目を凝らす。七つも首がある邪竜の動きを捉えるのは至難の技だが、戦況の観測と伝達がレピドの役割だ。
(……こんな戦い方が出来るのも、仲間がいる冒険者だから、なのだろうな)
「目玉を狙うには、首の位置が遠いな……」
「ドラゴンスレイヤーのハヤト、参る!」
「私はここにいます! かかってきなさい! 七頭獣の大魔!」
ベルクは一旦身を隠すことにした。ベルクが狙うのは大魔の眼球。通常の手段では攻撃は届かない。
ハヤトは赤い竜巻と化し、邪竜の脚に連撃を叩きこんだ。トーラも全身から凄まじい殺気を放出しながらもう片方の脚にとりつき、二刀流での四連撃を叩きこむ。
怒れるクリーパーの吠え声が樹海に響く中、ナハシュとナハティガルはスッと森の中に身を隠し、気配を断って暗殺の機会を伺い始めた。
「大魔か。『獣の魔女』の神話でもそう呼ばれたクリーパーがいたな」
「な、なんだかすごいのが……。私、いないよりはマシ程度の役にしか立ちませんよね、これ……」
「こいつが封印もされずに野放しになっていたと考えると、ぞっとするね。こんな怪物が樹海の外まで南下してきてみろ。幾つの村が滅びるやら」
続いて、弓使い故に射程そのものが長いシューターのセリオス、ラティア、ルチルが攻撃を仕掛けた。三つの矢はクリーパーの長い首に命中し、どす黒い血がぼたぼたと降ってきた。
「動き出したぞ! ブレスに気を――」
『グオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
レピドの叫び声は、クリーパーのバカでかい吠え声にかき消された。怒号と共に七頭獣の大魔が動き出す。明らかに怒っているクリーパーは七つの首をうねうねと動かし、ハヤトに一発、トーラに二発ブレスを吐きかける。残る四本の首は、セリオス、ラティア、ルチル、レピドへと炎のブレスを吐きかけた。ハヤトとレピドは難なくブレスを躱した。逃げ道を塞ぐように三方向からブレスを放たれたトーラは咄嗟に樹木の陰に逃げ込み、なんとか大魔のブレスを凌いだ。レピドの警告に気付いたラティアもなんとかブレスを回避したが、ルチルとセリオスはブレスの直撃を受け、立っているのがやっとなほどのダメージを負ってしまった。
(三発ぐらいまでならなんとか避けられますが、全部の頭に集中攻撃されたらシーフでも逃げ切るのは無理ですね……できるだけ、敵の注意を分散させないといけないかもです)
「恐ろしい相手だね。だが、エーテル尽きるまで傷を癒してみせる」
「ヒーラーがこの人数でも、ヒールが切れる可能性も考慮すべきね。あの光の雨が降れば大量の負傷者が出る。効率よく癒していかないと」
「総力戦ですね。敵が巨大な分、被害も拡散しやすい。みんなで目を配りましょう」
「だな。油断すりゃ、あっという間にあの世行きになっちまう。頑張ろうぜ!」
ヨルはルチルに、ロゼットはセリオスにヒールをかけた。二人の怪我は急速に癒えていったが、完治には至らなかったので、さらにレティシアとギャメルがルチルとセリオスにヒールをかけた。ヒーラー達はここまでの戦いでヒールを連発している。残りの使用回数はそこまで多くはない。
●
「今だ! ナハシュ! ナハティガル」
レピドが叫び終わるか終わらないかというタイミングで、木陰から二つの陰が飛び出した。七つの首が火を吹いた瞬間、クリーパーは前方だけを見ていた。その隙を突き、ナハシュとヨルが暗殺を敢行したのだ。
ザシュザシュッ!
両足に痛烈な攻撃を受けたクリーパーは転びそうになり、激しく頭を振り回した。大魔が態勢を立て直そうともたついていた時、残りの冒険者達とサチコが戦場に辿り着いた。
「あの光の雨がとにかく脅威ですね。見てからでは撤退も間に合いません」
フリーダはカクカクした動きに見える独特のダッシュでクリーパーに肉薄すると、パラッシュで足を思い切り突いた。
(幸い、アレが来るタイミングは頭上の光輪を見ておけば察知はできそうです)
「今日こそ決着をつけます」
ヴィルヘルミナは果敢にクリーパーの懐に飛び込み、太刀を一閃する。渾身のエーテルを注ぎ込まれた一刀は虹色の尾を引き、クリーパーの足に深い傷を刻んだ。
「七つの頭によるブレス攻撃……まずは防御を固めましょう」
イズレンディルは空中に二枚の光壁を設置した。一つはブレス対策。もう一つは空から降り注ぐ無数の剣対策だ。二つの攻撃は共に上空からの攻撃だが、角度が個なる。万全の体制にするには、一枚では足りない。
「絞蛇呪」
ストレガはクリーパーの巨体に教鞭を向け、白い蛇のようなエーテルでグルグルと縛り上げた。
(まずは自由を奪う。数ではこちらが有利。全力を出させないようにしつつ、体力を奪うのだ)
「みんな、こんなのと戦ってたのか……無理だけはしないでね」
ディレインはそう呟き、ヴィルヘルミナに防御強化の魔法をかけた。クリーパーは怒っているようだ。攻撃力の高い者が狙われる可能性は高い。
「誰も死なせないよ。おじさんの目の黒い内は」
「つくづく化け物だな」
ルイドは黒い剣を一閃し、クリーパーの脚を薙ぐ。
「相変わらず、すごい大きさです」
「巨体も厄介ですが、あの光の剣もまだ撃てるようですね」
リディリディとリコリスは空中に防壁を展開した。敵は上から来る。防御を固めておかねば、キャスターの肉体など軽くちぎられてしまう。さらにリディリディは指で魔法陣を描き、次の手に備える。
「回復は、まだいいかなー?」
アルマは攻撃に意識を集中し、首の一本に魔法攻撃を叩きこんだ。ヒーラーはたくさんいる。ヒールの残り回数が少なくなるまでは、自分は攻撃担当でいいだろうと判断した。
「あの光の剣には長い溜めがある。光壁を出すのはギリギリまで待ってからだ」
ジュストはそう呟きながら、矢襖の如き勢いで風の弾丸を飛ばす。杖と逆腕から放たれた大量の弾丸に撃ち抜かれ、獅子の首が穴だらけとなった。
「ブレス対策は、任せて」
ザザはジュストの側に立ち、光壁を展開した。背後を取りに行っているイズレンディル以外のキャスターとセリオスはこの壁でカバーできる計算だ。クリーパーは首が長いため、近づかれると壁を迂回される恐れはあるが。
●
『グオオオオオ!!』
「気を付けろ! 頭突きか噛みつきが来る!」
レピドの叫び声と同時に大魔の七つの首がうねる。狙われたのは、接近戦を挑んでいたルイドとヴィルヘルミナ、トーラ、フリーダ、リューイ、レラの六名だった。
ゴンゴンゴンッ!
大魔の巨大な頭と衝突し、ピンボールのように冒険者達の体が吹っ飛ぶ。トーラだけは頭突きをひらりと回避したが、ウォーリア達は回避できず、激しく痛めつけられた。
「ブレスや光の剣より、噛みつきの方が痛いですね……」
鎧ごと噛み砕かれたフリーダがごほ、と血を吐き出した。咄嗟に盾を挟んで衝撃を和らげたが、大魔のかみつきはそれでもフリーダを激しく傷つける威力だった。もし七本同時に狙われたなら、パーティで最も頑丈なフリーダと言えど戦線離脱は免れまい。
(動きの早いシーフではなく、当たるウォーリアを狙ってる……私が狙われているのは、威圧感のせいでしょうか)
トーラは大魔の動きを観察し、分析しようとしていた。トーラが頑張って存在をアピールしているせいか、シーフ達の中で、トーラだけは大魔に狙われ続けている。大魔は他の冒険者も並行して狙ってくるので、ゲルダの『シーザーロア』ほど劇的な効果はなかったが。
「うおおおッ! 雷神剣を喰らえ!」
リューイは満身創痍になりながらも、必殺の一撃を放ち、大魔の足を斬りつけた。
(戦士として、戦いを続けること自体が俺の役割だ!)
「みんな、頑張ろう! 根競べだ!」
エルゼリオは仲間達を鼓舞しつつ、ヒーリングワールドで周囲に癒しのエーテルを拡散させた。
●
「また、あの光の剣の攻撃が来ます!」
リコリスが大声で警告した。冒険者達は攻撃を中断し、防御を固め、イズレンディル、ジュスト、ザザ、リコリス、リディリディが作っている光壁の陰に身を隠した。
ズガガガガガ!
再び光の剣が降り注ぎ、樹海が瞬く間に荒野へと変わっていく。しかし、余裕を持って光壁の下に隠れた冒険者達は、無傷で殲滅攻撃を凌いでいた。
『グオオオオオオオオオオ!!』
怒りの咆哮を上げ、大魔は七本の首で頭突きを放ち、リディリディの光壁を狙い撃つ。五本の首による集中攻撃により、リディリディの光壁は粉々に砕け散った。さらに二本の首が、トドメとばかりにリディリディへと襲い掛かる。
「エーテルバリアを……!」
リディリディは光の防御壁で身を包み、クリーパーに捕食されるのを断固拒否した。バリアに牙を阻まれた大魔は捕食を諦め、首を上へと戻す。
「すみません、撤退します!」
辛くも生き延びたが、今の攻防で防御に回すエーテルを使い切ったリディリディは撤退を始めた。
『グオオオオ!』
しかし、撤退していくリディリディたちに気付いたのか、大魔は前進を始めた。冒険者達は追撃を阻止するべく、大魔の両足に集中攻撃を仕掛ける。
「混濁呪」
ストレガは虎の子の呪いを解放し、背後から大魔の背中を撃ち抜いた。ストレガの強力なエーテルに侵された大魔は一瞬意識を失い、だらりと首が下がった。
「今なのだ!」
「この機は逃さん!」
すぐさまベルクが大魔の首の一本へと飛びかかり、渾身の一突きで首の一本を刎ねた。ベルクの攻撃を皮切りに、討伐部隊の集中攻撃に晒された大魔は、さらに4本の頭を失い、大魔が立ち上がり、首を再生する頃には、リディリディ達は見事逃げおおせていた。
●
「「クレネルウォール、限界です」」
リコリスとイズレンディル、の光壁が同時に砕け散る。維持できる時間の限界を迎えたのだ。残っているのは、ジュストの二回目の光壁だけだ。
『グオオオオ!!』
大魔は吠えると、ジュストの光壁に向かって頭突きを連発した。しかし、七本の首全てが直撃しても、ジュストの光壁はびくともしなかった。
「この壁もあと1分も持たない! みんな、早く決めてくれ……!」
●
「みんな、気を付けて! また光の剣が来る!」
エルゼリオが叫ぶと同時に、空が眩しく輝いた。ジュストの祈りも空しく、再び空に無数の光の剣が降り注ぐ。キャスター達は障壁を作るためのエーテルはすでに使い切っていた。
「来るぞ、みんな集まれ!」
ローザリカの全身から巨大な光のドームが発生した。キャスターの障壁が尽きてなお、敵が倒れていなかった際の保険――。ローザリカの『セイクリッドウォール』による防御プランだ。
「アイアンヴェール、行きます!」
さらにフリーダの全身から光のドームが展開された。その直後、無数の光の剣が降り注ぎ、光の防御膜を貫いて大地へと突き刺さった。光の剣は爆発し、森はまた数百メートルにわたって吹き飛んだ。しかし、冒険者達はすぐさま大魔に反撃しようとしていた。フリーダとローザリカの防御により、光の剣のダメージは若干抑えられていたのだ。怒り狂った大魔はブレスを吐きまくるが、ヒーラー達は残るエーテルを振り絞り、傷ついたパーティの立て直しを図る。
クリーパーの噛みつきとブレスを受け、ルイドとヴィルヘルミナがまた吹き飛ばされ木に叩きつけられてダウンしたが、二人は満身創痍の体をエーテルで無理やり修復し、再起動した。
●
「いい加減に、くたばりやがれ!」
ハヤトは思い切り大魔の首に刃を突き立て、抉るように回転し、クリーパーの首を引き千切った。ハヤトの呼吸は荒い。負傷こそしていないが、全身の筋肉が悲鳴を上げていた。
「生物である以上、首が弱点なのは変わらないはずだ」
ナハティガルは空中からさらに跳躍し、死の棘となってクリーパーの首を切り刻む。また一本の首がぼとりと大地に落ちた。
『ウオオオン……』
三本首となったクリーパーは短く鳴いた後、翼を広げ、空へと舞い上がり始めた。冒険者達の驚異的な粘りにより、ついにクリーパーは縄張りを守ることを諦めたのだ。
「奴は逃げる気だぞ! 翼を狙え!」
ルイドは翼目掛けて剣を一閃する。空気を切り裂いて飛んだ剣圧は翼に突き刺さり、翼膜に穴を穿った。
「逃がすか!」
ルチルも矢を放ち、ルイドと反対側の翼に穴を穿つ。両翼に穴を開けられた大魔は高度を保てず、地面へと墜落した。
「逃がさないわ!」
「トドメを刺しましょう!」
ロゼットはクリーパー目掛け、渾身のエーテルを注ぎ込んだメイスで大魔の頭を思い切り殴りつけた。トーラは頭を潰すべく、ヤギの頭に剣を突き刺す。冒険者達はなおも首を振り回して激しく暴れる大魔へと集中攻撃を仕掛けた。全ての頭部を破壊され、さらに攻撃を受けたついに大魔は絶命し、動かなくなった。
●
「足元に気を付けてくれ。つるつる滑るぞ」
サチコから借りたカンテラを手に、洞窟の奥へと進むベルク。冒険者達は怪我の手当をした後、大魔の縄張りの近くにいた洞窟に踏み込んでいた。大魔を始末した後、冒険者達は調査隊の本来の目的である洞窟近辺の調査を敢行したのだ。洞窟からは打製石器や、食べ終わった後らしき状態の動物の骨がたくさん見つかった。また、洞窟のすぐ近くにも、ゴブリンの集落があった痕跡があった。
「おおい、見ろ! なんか描いてあるぜ!」
ナハシュが指差した先は壁だった。そこには、ゴブリンによって描かれたと思しき壁画があった。百体を超える数のゴブリンたちが力を合わせ、厳しい樹海の環境の中で必死に生きる姿を描いたものだ。
「これは、もしや始祖の……? サチコ殿。まだ断定はできないが、これだけの規模の集落なら、ここが始まりの地の可能性は高いと思うのだ」
ストレガは壁画に感激しつつ、サチコへと微笑みかけた。
「ようやく、見つかったのですね……」
サチコははらはらと涙を流していた。
「よかったなあ、サチコ」
ギャメルは思わず涙ぐんでいた。
「……ここが……俺達の……」
リューイも感慨深げに呟く。
こうして、冒険者達はついにゴールディ・ゴブリン始まりの地に到達した。彼らの名はゴールディの歴史にいつまでも記録され、称えられ続けるだろう。
マスターコメント
イベントシナリオ(50人)非常に難しい 報酬:多い32 / 20〜50人
2023年11月30日 21時43分24秒 公開
参加者
- メイプルリーフ シルク
ヨル・スレイマン
ゲルダ・クライン
シエラ・フォン・リシェイラ
エルゼリオ・レイノーラ
ナハシュ
フリーダ=ブロムヴィスト
ザザ=ステルヴィナ
ベルク・オスマット
ヴィルヘルミナ
ルチル・プルメリア・グレイハーツ
レティシア・R・クラティアス
- イェレミース トゥラ リディリディ
ストレガ・L・リベルガストラ
イズレンディル・パラリム
ギャメル
リコリス・アデュラリア
セリオス・オーガスト
ハヤト=ガラン=ヴォルファング
アルマ・ヴァレンタイン
ディレイン・オールドケイジ
ロゼット
トーラ
ナハティガル=ラー
ラティア・ミゼリア
ジュスト・V・ケレス
ローザリカ・D・ケレス
ヴェイグ=ベーリング
ルイド
レピド・クロサイト
- リューイ=ヴァレンゴルト
レラ・F・ギュンター
相談掲示板
シーフのトーラです。 三日三晩の持久戦ですね。 よろしくお願いします! とりあえず考えたことは…… 【第一形態】 防御力が物理、魔法共に高いのでこれを貫くのは大変そうですね。 それ以上の威力の攻撃を仕掛けたり、装甲の薄い部分を探す事も可能かもしれませんけれど、抵抗の数値が明記されているので、それ以上の付与でスリップダメージを与えるか、戦士の一断、タナトスバイト等の防御減スキルを使う方法が浮かびました。ですが、後の形態への対処も考えると第一形態への対応に特化するのは後が厳しくなるかもです。 上の方法の他に最低保証ダメージを与え続けるというのでも良いかもしれません。特に、シーフならトリプルファングやフォアクロウズを使えばそれなりのダメージを与えれると思います。 【第二形態】 こちらは防御力は下がっていそうですけれどレベルの低い相手を狙うという事なので、そのフォローが必要そうです。 レベルが高い人は攻撃に専念する等して早期の決着を狙った方が良いかもですね。 【最終形態】 とにかく攻撃の範囲と射程が広いので戦う人は身を守る方法を用意があった方が良いでしょうか。 攻撃回数も多いですし、スキルが尽きる前に決着を着けたい所ですけど、相手の生命力が低いとは思えませんし、持久戦というかある程度は耐えることも考えておいた方が良いでしょうか……。
ヒーラーのギャメルだぜ、みんなよろしくな。 長丁場の戦いだけど、気合入れていくぜー! 第一形態の防御力がめっちゃ高いな。 これだけ抵抗があると防御面へのデバフもなかなか通らねぇだろうし……。 一応、攻撃系のバフならセットしていけるぞー!
シーフのナハシュだ!今回はよろしく。 所感はトーラが上げてくれたのとほぼ同意だ。 >第一形態 硬さがちょっと異常だな。此処優先で対応する奴が数人はいてもいいと思うし、此処に割きすぎるのも良くないのも同意だ。一応真タナトスバイトで8回まで物理防御無視攻撃は出来るから、必要なら持っていく事は出来る。 >第二形態 レベル低い奴を優先してくれんなら此処のフォローをしっかり整えておけば、囮や陽動として申し分ない気はするよな。その分攻撃する方は集中宣言込みでガンガン殴っても行けそうなのは助かるぜ。役割は結構綺麗に分かれるのでは? >第三形態 攻撃回数もえげつないな。7回ってなんだよ。しかもこれメテオライトが含まれない場合、この時だけ8回攻撃にならねえか? 長引くほどコッチが不利なのは間違いねえから、同じく多少耐えるための手段を整えておきつつ短期決戦で攻めるのがいいんじゃないか思う。 後は第一第二形態を可能な限り手早く片付けて、さっさと第三形態に持ち込むかか? 2日以内に第三形態にさせた上で多少ダメージを与えておければ、一応回復は挟めるはずだろ。 1日以内に第三形態迄持ち込めれば、残り2日はこいつの相手にもできる。
ウォーリアのギュンターです。どぞ、よしなに。 第一形態に関しましてはギュンタはひたすら殴るしか手立てが無いのですけども、 第二形態に関しまして、今のところギュンタが一番レベルが低いよですから、 生命と防御を高めて囮役ができればと思ってます。 後はナハシュさんの仰るよに、2日目までに第三形態に持ち込んで多少なり傷を負わせれれば、 最低一度は回復できてよろしそうですね。 短期決戦で決められるのであれば一番宜しではと思います。
キャスターのイズレンディルです。よろしくお願いいたします。 既に出して頂いている点は同じ所感です。 私からは手短に協力や連携が求められそうな点だけ挙げさせて頂きますね。 >第一形態 解説で頭部が弱点であること、四肢の破壊が可能であること(2ラウンド後に再生)が示されています。足を壊して頭を下げさせ頭部へ攻撃する、というパターンが想定されていそうです。 射撃攻撃持ちは直接頭部を狙いたいですね。私も魔法で狙います。 ゴブリン弓兵10名も一緒に狙って頂きましょうか。 >第二形態 レラさんのようにレベルが低くとも硬い方に受けて頂けると助かりますね! ゴブリン弓兵10名は戦場に居ると狙われそうです。この形態では下がって貰いましょうか。 >第三形態 ブレスもメテオライトも遮蔽があれば防げる筈ですね。 どうでしょうか、キャスター陣で協力して鉄壁等の魔法の壁を展開しましょうか?
ヒーラーのロゼットよ。よろしくね。 1度『重体』になったら補給も関係なく、戦闘復帰は不可。 最終形態との戦いまで、誰も離脱させないようにすることが ヒーラーの役目のひとつになりそう。 もちろん最終形態との戦いも、皆が無事で勝利したいわね。 >補給 >後方支援部隊の練度に応じ、生命力やスキルの使用回数などが~ 「全回復するとは書いていない」ところが注意ね。 限界ギリギリまで戦ってしまうと、次の戦闘に消耗が残りそう。 たぶん後方支援専門での参加者の行動によっては、補給の回復量が 上昇したりするのでしょうけど、戦闘が本題だし悩ましいわ。
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 >第一形態 こちらは攻撃に全力で傾ければ、防御の上から撃ち抜く事は一応できますね。 最終形態の事も考えると第二形態への対応が少し甘くなりそうですが。 >最終形態 攻撃が激しすぎて長くは持ちそうにありませんね。 どちらが先に倒れるかですが、相手が相応にタフなのと戦闘不能者が続出すればその分相手への圧が減るのである程度耐えれる事も必要ですか。 相手は自身の生存が最優先なので、こちらが戦闘の継続が難しい状態なら逃げる事も考えられるでしょう。 終局のメテオライトは上から降り注ぐタイプのようなので、真上から降ってきたら遮蔽は効き目が薄そうな感じもします。 >後方支援 有効そうなのは料理とか医療とかのスキルでしょうか。 前線に出る方も第一から最終まで通しで出撃しないで、どこかで支援と休息に集中するという手もありますが。 今の所、最低限の人数なので流石に控えを作る余裕はなさそうです。
考えたんですけど、一日目と二日目を後方支援に回って、三日目に戦闘に出る事で確実に使用したいスキルを温存する事や、一日目出撃して二日目は出撃せず回復に専念する事で三日目に備える事などは出来ないでしょうか? 全員がそれをやるのは問題が出そうですけど、ヒーラーの方などスキルが重要な方などはそれをする意義もあるのではないかと。
あ。ヴィルヘルミナさんと発言のタイミングと内容が重なりましたね。 今は最低人数ですけど、出発までにもう少し人も増えるでしょうから数人くらいは控えるのも良いのではないでしょうか。
ヒーラーのディレイン・オールドケイジ。よろしく。 お医者さんとして後方支援しようかなとか考えなくもないんだけど…三日三晩ってことは食事の用意も必要だろうし、ゴブリン部隊十数名じゃちょっとつらいんじゃないかなーとか。 まあ皆言ってるとおりまだ人が少ないからねえ、しばらく様子見かな。
ウォーリアのゲルダです。よろしくお願いしますね。 主に戦闘面での参加になるかと思います。 >第一形態 同じく全力での攻撃であれば通すことは可能ですが、全力を出しすぎると第二形態と第三形態への影響が大きそうですね。 近くにいる敵を優先的に狙う、とのことですので、位置関係を利用すればダメージ分散は問題なさそうかなと。 今回は攻撃を重視した装備にはなるかと思いますが、最低限の防御力は確保できると思いますので、必要に応じて近付いて敵の攻撃誘導もしてみますね。 >第三形態 >>メテオライト わたしも遮蔽物の設置はあまり効果がなさそうかな、という認識でした。 広範囲であってもアイアンヴェールを合わせれば威力を軽減できますので、アイアンヴェールは持っていこうと思います。 >後方支援 そうですね、支援していただく方がいらっしゃれば大変ありがたいですが……、現状の人数だと厳しいかなというのは同意見です。
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 3日3晩の長期戦故、食事の準備を考えているところ。少なくとも3日目朝までの。 携行食の作成を重視したい。何らかのサンドイッチとか。 とはいえ現在最低人数。戦闘に入らないと厳しいか。 戦闘するなら初手からデバフを中心で。
シューターのラティア・ミゼリアです、よろしくお願いします…… 人手が足りていなさそうだったので、いないよりはマシかなと思ってお邪魔させていただきます…… 後方支援に回るか戦闘メインにするかは考え中ですけど、現状の人数だとまだ戦闘メインのほうがよさそうででしょうか……?
遮蔽の設置について説明が不足してしまっていましたので、取り急ぎ補足しますね。 鉄壁などのオブジェクトは角度も自由ですし空中に設置する事も出来まして。過去に何度か実践済みなのでご安心下さい。 頭上に屋根のように配置しても良いですし、斜めに設置してブレスとメテオライトの両方カバーするのもありですね。 >後方支援 >ディレインさん、ストレガさん、ラティアさん 個人的な感覚で恐縮ですが、全体の2割程度は後方支援に居て頂くと助かる気はしております。多数の方のスキル使用回数がより回復する、というのはとても効果が大きいでしょうから。 例えばゲルダさんのアイアンヴェールは全形態で護りの切札になると思うのですが、使用回数が少なく3回です。これが1日1回なのと、1日2~3回では雲泥の差になりそうです。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! これまたとんでもねぇ化物を相手にしなきゃならなくなったな!? 俺も基本的に戦闘メインで参加だな。 >第一形態 コツコツ手数で削るか防御無視の真タナトスバイトぶち込むかってどっちも対応は可能だな。 ヒーラーからの支援で攻撃力アップのバフ貰って攻撃集中した上での真タナトスバイトなら防御無視で一撃900オーバーのダメージは叩き込めそうだからな。 ナハシュと組んでタナトスバイトぶち込み続ける戦法なら2人合わせて1ターンで1800オーバーは叩き込める算段もイケるぜ? その間は死角を突く為に他の面子に注意を引き付けて貰う必要が出てきちまうがな。 最大で8発1800オーバーが打ち込めりゃいくら何でも第二形態へ移行させられるんじゃねーかと思うが… 見積もりが甘そうか?
No.17
豊穣神の使徒シルクです 今回は前線での回復支援と参りましょうか
>第一形態>タナトスバイト コイツ相手に毎ターン1800見込みはすげえな。 他の奴らが引きつけてくれんなら、やるのは全然かまわねえぜ。これ以外にも当然ダメージは蓄積されるんだ、合わせれば第二形態まで行くには十分じゃねえか? >後方支援 同じくこれは必要だと思うんだよな。回復の質が高くねえと特に第三形態が厳しい気がしている。 昨日時点での人数だと余裕もねえと思うが、20人以上いる今なら2割でも数人でも、専属でいてくれる人がいるならありがたいと思う。 形態によって戦力を温存するのも同じくアリだなと思っているんだが、これはもう少し人数が必要な気がするな。するか?それが出来るなら待機中は後方支援手伝いってすりゃあだいぶ安定するとは思うんだけどな。
>暗殺系スキル おおっ、防御の堅い敵にうってつけのスキルだな! 暗殺役の人が隠蔽状態かつ対象に気づかれていない状況を作りやすいように、協力したいぜ。 熟練のシーフなら一撃目は大丈夫として、二撃目以降は条件を満たせるかの難易度が上がってくるのか? もう一度隠ぺい状態になるのはともかく、強力な攻撃を浴びせつつ対象に気づかれねぇってのを両立すんのは大変そうだ。 陽動役と暗殺役でINIや行動順を合わせて、同じくらいのタイミングで攻撃することで 敵が暗殺役の存在に気づくのを遅らせたりできねぇかなぁ? >バフ 攻撃役の人が強力なスキルを使うタイミングでバフがかかってるといいよな! 普段は初手でかけることが多いんだけど、それでいいかな? 攻撃役の人から希望のタイミングがあれば応じるぜ。 とりあえず、輝刃4とコモンブラッドをセットしていく予定だ。 >デバフ あぁ、そっか。付与をモリモリに極めた人ならこの抵抗値でもデバフを通せるのか! 心強いぜ! >休息 後方支援がいてくれるとありがてぇが、人数次第じゃそっちまで充分に手が回らねぇって場合も考えておいた方がいいか。 戦闘要員がショートスリーパーとかセットしとくと効率的な休息がとれてスキルの回復率にプラス補正とかついたりしねぇかなぁー。 まぁ、ほかに戦闘で便利な汎用スキルもあるし、確実に効果があるかもわからねぇから、ムリしてまで用意するほどじゃねぇと思うけど。
ウォーリアのリューイだ。 俺は一撃必殺とかのタイプじゃないからな。 ウォーリアとして戦い続けることを主眼にしていこう。 継続して戦い続けられる者も必要だからな。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 >第一形態 ……硬い、な。 俺の場合だとフォアクロウズで最低保証ダメージを重ねていく感じになるかな。 >第二形態 ここはシンプルに攻撃集中状態で一気に攻める感じで考えていた。 >最終形態 ここは戦闘解析(メインアクションを放棄する代わりに対象1体のステータスをそのラウンド中【命中】-45・【回避】-25)に集中しようかと思っていた。 ただ、このスキルは効果が重複しないので今のうちに確認したい。他にこのスキルを使う予定の者はいるだろうか?
あ、一点書き忘れていた…… >最終形態 「最優先事項は自身の生存」の一文がじんわり気になっている。 終盤に逃走を選ぶ可能性もあると思ったのだが、その辺皆はどう考えている? 個人的にはここでトドメを刺しておきたいが……(もし逃がさない方針なら、予め翼を狙っておくとかの対策がいるのかなと)
No.23
キャスターのリディリディです。 よろしくお願いします・・・。 今回はかなり厳しそうですね。 相手が相手ですので、誰かひとりでも戦線離脱になると大きく戦況が動きそうです。 重体にならずにいれると良いのですが・・・。 第一形態は魔法防御も高いということなのでお役に立てるかちょっとわかりません。 攻撃の激しさは増しますが、第二形態以降は手数を増やしていこうと思います。
>第一形態 火力役が他にいそうでしたら、わたしは防御に寄せて敵の攻撃を引き受ける役にしますね。 付与値も60まででしたら無理なく持っていけますので、デバッファーとしてもお役に立てるかなと。 >最終形態 こちらも、逃亡対策にシーザーロアでの【執着】の付与を狙ってみます。 >>魔法の壁 空中にも設置可能なんですね……!(知りませんでした、ご教示ありがとうございます! でしたら、避難場所として魔法の壁の屋根(?)を作っていただけるのは大変ありがたいかなと! >休息 人数も増えてきましたので、後方支援に従事していただくことも問題ないかと思いますっ アイアンヴェールはもちろんですが、他にも火力スキルなど回数が限られているスキルの回復は何よりも重要かと思いますので、お願いできたら大変ありがたいです……!
わたしも全日出てダメージを与えることに集中しますね。 フォアクロウズをメインにすれば攻撃スキルに関しては回数を気にしなくても良いですし。 >最優先事項は自身の生存 逃亡はわたしも気を付けた方がいいと思っていました。 それと、頭が弱点という事はそこが一番の重要器官ということでしょうし、七つある頭を切断して逃走ということもあるかもしれません。 >タナトスバイト 体感ですけど、一度攻撃すれば隠密状態は解けるでしょうし、再度メインアクションを使って隠密状態になる必要があるので毎ターン使用することは出来ないと思います。 それでも十分強力ですし、狙うのであれば相手の気を引くようにしますね。 >戦闘解析 習得していませんので持っていく予定は無いですよー。
ん、参加者が増えてきたしでは後方支援に従事させてもらうのだ。 主に食事方面にて腕を振るわせていただくのだ。
シーフのナハティガル=ラーだ。――今回は宜しく頼む。 >第一形態 >>タナトスバイト 既にギャメルやトーラが指摘しているように隠蔽状態⇒攻撃⇒隠蔽状態……を繰り返す必要がある為、同一の者が毎ターン使用する事は難しい。 ただ陽動役と暗殺役でINIや行動順を合わせて役割分担するというギャメルの案で行くのなら、毎ターンの攻撃も可能かもしれない。 >第二形態 こちらも陽動役と攻撃役に分かれて短期決戦を狙う方針に賛成だ。 >第三形態 七つの頭部それぞれを落として行けば、攻撃回数自体は落とした頭部の数だけ減ると思われる。 『最優先事項は自身の生存』とある以上、逃亡は充分に在り得るかと。 >後方支援 可能であるなら、 第一形態参戦者⇒第二形態は休み 第二形態参戦者⇒第一形態は休み 第三形態は全員参戦 ――のように出来ればスキルや体力を温存できて良いのだが…… 現状の人数では難しいだろうか。
>第一形態>タナトスバイト そもそも毎ターンであることに拘る必要は全くないと思ってるぜ! これは最大8回防御無視攻撃できる奴が最低2人いるというのが肝の話で、毎ターンがそこまで問題になると思っていなかった。毎をつけたのが悪かったんだな、すまねえ 仮に絶対毎ターンやるなら、2人でターンごと交互にタナトスバイト打つようにする方が面倒もなく安定すると思うがどうだろうな。ヒーラー的にバフをかける関係で難しいなら上記の通り、毎に拘る必要はないと思う。 >第三形態 同じく逃亡はあると思うな。注視や脚部などを狙っておけたらと思う。 戦闘解析はとってねえな!あるならきっとありがたいぜ。
キャスターのジュストだ、よろしく。 >第一形態 装甲を抜けない火力を出すことは可能は可能だけど、シーフ組のタナトスバイトの方が効率は良いのとスキル残数も多くはないのでサブアタッカー程度に考えて貰えれば。 1日目の内に第二形態に移行させて、尚且つ第三形態移行まで持ち込むなら僅かでもダメージを蓄積させたいと思う。 >第二形態 陽動役と攻撃役に分かれるなら攻撃役の方で参加予定。 第一形態程の装甲がなければ通常魔法攻撃でもダメージ通りそうだし。 >第三形態 イズレンディル殿が提案してくれた障壁作りには参加出来るよ。 元々銃眼光壁は持ち込む予定だったので。 >補給 スキル回復の為にも後方支援は重要だし、専任者がいてくれると助かるね。 補給タイミングは『サチコが危険と判断するか、日が落ちた時点で撤退』だし、既に触れられているけれど可能であれば1日目の日が落ちるまでに第一形態と第二形態を崩しておきたい意見に同意。 第三形態は逃亡の可能性もあるなら相手がギリギリのところで補給に入るのは悪手な気もするし、かといって補給回数も限られているならある程度第三形態を削ってから二回目の補給に入れるようにしたいとは思ったよ。
ウォーリアのヴェイグだ。よろしく頼む! 低レベルに壁役の仕事があるようだな? レラ殿と共に第二形態の壁役を担おう。さすがに一人では厳しかろうからな。 俺も一人では死んでしまうわ。わはは! 第一形態では役に立たんな。素直に引っ込んでおる。後方支援だ。 タナトスバイトの件は単に積極的に使うという話なのだろう?ターンは拘らんで良いと思うが。 細かな使い方は本人たちが一番詳しかろう。懸念があれば言ってくれればよい。 本人たちに任せるわ!わはは! 第三形態は参戦しても範囲攻撃に巻き込まれて倒れてる姿しか想像できんな。 ブレス対策に塹壕でも掘っておきたい気分だが、とはいえ大樹海では厳しかろう。 戦場の様子を見て参戦する。終局のメテオライトだけは避けねばな。 動きはサポート中心が良いかの…。アクションスキルでヒールも持参する。 戦闘不能者を戦場外に運ぶ動きもしよう。 >頭部破壊 うむ、頭を潰してブレス回数を減らせるなら動きやすくなるな。 格闘7回攻撃に変わるだけかもしれんが、ブレスよりはるかにマシよ。 だが、近接攻撃は頭に届かん!俺は何も出来ん故、皆に期待させて貰おう!
だいぶ人が増えたねえ。 それじゃあ、1日目と2日目は後方でお医者さんしてますかね。 この二日間で前線に出たヒーラーには、夜は休んでもらって。 3日目は後方にいる必要ないし、バフも回復もいくらあっても困らないだろうから、おじさんも前に出ようかと。 第三形態で壁役するウォーリア、1人につきヒーラー1人、くらいでも良さそうだなって考えてるところ。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー 第一形態 防御1000でも【不壊】表記はない(もってないとはいってない) ので最低保証ダメージの積み上げでもいけると思うけどけど いちおう魔攻1000超えの攻撃集中で長丁場になっても 通常攻撃だけで安定した与ダメを稼げるようにしてくね 第二・第三形態になると射程と攻撃範囲が広がってくるので 範囲回復を二枠と余裕があれば攻撃参加するくらいに 回復率あっぷ?にかけてしょーとすりーぱー&高級寝具も持参と 駐屯地とはあるけど落ち着いて休める環境じゃない可能性もあるので 建築・土木と合わせて仮眠とりつつ残業やってるかもしれない…
ごきげんよう、キャスターのザザ=ステルヴィナよ。今回はよろしくね。 >第一形態 スペルバインドでの【束縛】、魔錆や魔糸での能力値低下などのBS付与に専念する予定よん。 >第二形態 第一と同じくBS付与をメインにしつつ、隙を見て攻撃する形になるかしら。 >第三形態 イズレンディルさん提案の障壁作りに御協力できればと思っているわ。 キャスター陣で障壁の召喚場所を調整できれば、メテオライトやブレスから身を護る際に有効よね。
>第三形態の障壁作り ジュストさん、ザザさん、ご返信ありがとうございます。 ブレス用の縦置きと、対メテオライト用の空中横置きで枚数も嵩みそうですので、 私はアイアンとクレネルの両方持参して枚数を確保しますね。 プレイングには皆さんと分担して設置するように記載致します。 >ゴブリン弓兵部隊 特にコメントは無かったので大丈夫だとは思いますが念のため、 第一と最終形態のみ参戦で、第二形態は後方支援に回るように記載しておきますね。 また、最終形態はメテオライトで全滅しかねないので、可能であればですがメテオライト前は一旦戦場外へ避難するように書いておきます。障壁でもさすがに枚数が不足しますしね…。 他の手段で護る予定等あればお知らせください。
すまん、書き損じた。 >ナハシュ >>タナトスバイト 成程、了解した。 俺もタナトスバイトは持って行く予定だが、第一形態時は主にフォアクロウズで攻撃を行ない、 回避盾として【暗殺】の補佐とタンク役の負担軽減を担当しようかと思っている。
ヒーラーのローザリカ。よろしく頼もう。 ここまでの相談は確認したが遅れての参戦だ、もし不足している役割があったり 使って欲しいスキルがあったりしたら気軽に申し付けて欲しい。 本職ほどではないがある程度なんでもこなせるし出ているスキルは全て取得可能だ。 第三形態のメテオライトは回避出来た者以外は全員食らってしまう範囲攻撃だろうし、 落とされるわけにはいかない火力担当にライフアンカーをかけて無理矢理起きて貰うか セイクリッドウォールで5hex以内の味方全員の防御を50底上げ&回復するかのどちらかで支援しようと思うがどうだろう? 他形態時の動きは未定だが、特に要望がなければ戦場に出て回復支援に動こうかな。
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです、どうぞヨロシクね! >ウェイブ・オブ・インフィニティロア 第一か第二のいずれかで上記スキルを付与する予定だよ。 他のヒーラーさん達と被らないように調整できれば良いなと思ってる。 >スキル 治療強化4の他、 範囲回復用にヒーリングワールド、単体回復用にヒールとヒール2をセット予定。 残り1枠は考え中。 >補給 二日間出陣する予定なんで、夜は休息して体力とスキルの回復に専念したいな。 一応携帯食とかは持っていくつもり。
連投ゴメンね! >ウェイブ・オブ・インフィニティロア 補給でスキル回数が復活したら、第三形態の時にも付与するね。
では、わたしもタナトスバイトのサポートが出来るよう攻撃して気を引きますね。 3日間通して気を引きながらフォアクロウズでの攻撃と、攻撃を避ける事を続ける事になると思います。 それと、就寝場所に使えるように馬車を持ち込みますね。幌付きで雨風も凌げると思うので休息の必要な方や怪我をした方優先で使って頂ければ。 サチコさんの部下の弓兵部隊については、イズレンディルさんの予定している指示で運用していただければと思います。
3戦とも参加予定で、ヒーリングワールドとヒールでの回復、 2戦目では標的になりそうな人に堅甲4の防御強化を、 3戦目では攻撃参加にハンマーオブゴッドを持ち込む予定で。 >ウェイブ・オブ・インフィニティロア 私は使わないわ。ヒーラーが多いから何人かは重複しそうね。 全体をカバーするなら、数人は使用者が居ていいと思うけど。 >ローザリカ >ライフアンカーかセイクリッドウォール ライフアンカーは効果中に誰が倒されるか、予測が立たないと 活用が難しそうだし、セイクリッドウォールの方が堅実かな? 『終局のメテオライト』が魔法攻撃とすれば、キャスターより シューターが危険だろうから、彼らを優先対象でどうかしら。 ルチル、セリオス、ラティアは攻撃も高いから守る意味は大きいわ。
>第一形態 んじゃ、タナトスバイトのメインはナハシュと俺ってことで、隙あらばナハティガルも遠慮なくぶち込んでくれて構わねぇぜ! その他諸々もりょーかいだ! 上手いこと連携取れるように気合い入れてくぜ!!
第一形態と最終形態にスキル火力を集中させて、第二は温存する方向で考えています。 第二形態は装甲が剥がれて、攻撃そのものは通りやすくなっている感じなので。普通の攻撃でも削るなら問題なさそうですし。 補給時は休息に努めようかなと。毎回戦うなら何かする余裕も無さそうなので。
>インフィニティロア 僕は持ち込まないので頼りに出来ると有難い。 >ロゼット君 スキルについてありがとう、おかげでとても心強い。 堅実さをとってセイクリッドウォールを持っていくことにするよ。 対象も案を出して貰った通りシューター優先で範囲に収められるよう行動してみよう。 無論、範囲バフなのでもし明確に効果が欲しい者がいれば貰いに行く旨なども自由に盛り込んで貰って構わない。 >自身の行動 持ち込むスキルはセイクリッドウォールと、もう1枠は範囲回復のどれか。 他は単体ヒールと、第二形態のスリップ解除用の解呪、攻撃手段。 回復に専念しつつ隙があれば攻撃にも参加する形で考えている。
諸々了解だしロアもありがたい。なるべく範囲内に入れるようにしたいと思うぜ。 個人としては第一形態はタナトスバイト、第二形態ではスキルを温存+回数回復しつつ攻撃集中で攻撃に参加、第三形態で残りのタナトスバイトを可能な限りぶち込む感じで考えてるな。 複数回攻撃は持ち込まねえ代わりに、エーテルイミテイトで攻撃系のパッシブを借りて一撃の威力を上げていく予定でいるぜ。現地ではよろしくだ。
ゴゴゴゴゴ......。 (出発は明日の朝8時となります。プレイングの送り忘れ、スキルの装備忘れ等にはご注意下さい)
3戦参加予定。 ショートスリーパーとかで効率的に疲労回復できねぇか工夫してみる。 輝刃の範囲化と、エルゼリオとタイミングや範囲がかぶらねぇようにウェイブ・オブ・インフィニティロアをかけるぜ。 あとはヒール系で回復に従事だな。 スキルを使い尽くした場合は自力で後方に退避しようかって考えてるぜ。 スキルなしのオレが戦場に残っても微量な最低保証ダメージしか与えられねぇし、ヒーラーが重体になると以降の戦闘がキツくなるかなって。 ヒール系のスキルは多めにセットしとくから、すぐいなくなるこたぁねぇと思うぜ。
直前の挨拶になってすまない。情報屋のルチルだ、よろしく。 それと後方支援専念になりそうだが、知り合いが補給に来てくれる事になりそうだ。 一応合計付与性能54でスリップの付与を狙える可能性はあるが、第一形態は頭部狙いで最終保証を積み重ねるのが良さそうだね。 最終形態のメテオライトは正直耐えられる自信がないので後方に回ろうかと考えていたが、補助をもらえるなら非常に助かる。
No.51
もしもスキル欄に余裕があればなのですが、受信用のテレパスを入れてくださると助かります。 基本的に私は後方に居る事が多いですし、状況を見ながら連絡しようと思っています。 出発直前にすみません・・・。
シーフのベルクだ。 ……顔出し完全にしたつもりで忘れていた。 申し訳ない。 とりあえず3戦参加で攪乱と牽制を行うつもりだ。 よろしく頼む。
ルチルさんにお呼ばれしました、ヒーラーのシエラ・フォン・リシェイラです! 皆さんが精一杯戦えるように、後方陣地で補給活動に専念させてもらいます。 よろしくお願いしますね♪
ウォーリア、ルイド。もう直前だが参加させてもらった、良しなに。 第一形態は削り優先、第二形態はカバリング優先、最終形態は削りつつ終局のメテオライトが来そうならカバリング優先、の予定。 最終形態では可能そうなら翼も削っておこうかと。逃げそうなら、そのタイミングで上手いこと破壊できりゃいいんだが。 補給時は次戦参加者の回復をヒールで多少でも支援しておく。ヒーラーの回復スキルをなるべく戦闘中に残しておけりゃと思う。 >テレパス 基本前の方にいると思うんで持っておいた。何か緊急連絡ありゃ周りに伝えるな。