【大変動】サウゼル大樹海大変動(カタクリズム) 2

ナハティガル=ラー

ひとまずは前線キャンプの解放を祝おう。だが……。

ディレイン・オールドケイジ

うん、これから再襲撃に備えていろいろやらなきゃいけないね。襲撃で壊れたキャンプの建物や、周りを囲む塀の修繕と補強でしょ。

ギャメル

それから、保護した古ゴブリンたちのケアに物資の輸送が急務だな。ゴールディから前線キャンプ、ああ、そうだ。大樹海で見つかった新素材もゴールディに運ばないと!

ディレイン・オールドケイジ

やれやれ、ゆっくり休んでいる暇はなさそうだねぇ。

ナハティガル=ラー

ああ、忙しいな。しかし、受け身でいる限り【大変動】の原因は突き止められないだろう。前線キャンプの防衛力強化と並行して大樹海南部を調査、敵性生物の排除を行い安全圏を広げることが重要だ。

サウゼル大樹海とゴールディに動きがあるようです――
(4月10日より、【大変動】関連シナリオリリース開始!)

【大変動】サウゼル大樹海大変動(カタクリズム)

assignmentサウゼル大樹海大変動(カタクリズム)概要

【大変動】連動とは、サウゼル大樹海で突如発生した野生生物並びにクリーパーの凶暴化と北への大移動、そして時を同じくして蠢動し始めた反ブラックデスを掲げるマフィア組織の暴力からゴールディを防衛する一連の出来事を指す。ゴブリン種族の未来のために行われている、帝国との協力体制強化の動きもこれに含まれる。

assignmentここまでの流れ

サウゼル大樹海の北部にある前線キャンプが野生生物および「古ゴブリン」に襲われた。報告を受けたドン・ゴーフルは事態の解決に向け、帝国と協力体制を樹立するために派遣していたブラックデス構成員を至急ゴールディに呼び戻す。だが、ブラックデスと敵対するゴールディマフィアたちの反発と、大変動に際して出現した「古ゴブリン」へのドン・ゴーフルの『不殺命令』が、現場の混乱に拍車をかける。

(2021/4/9追記)
冒険者の活躍により、前線キャンプを襲った「古ゴブリン」は撃退された。ゴールディの治安維持や帝国難民キャンプにおける親善強化にも冒険者は大いに貢献している。だが、何者かから逃げるように大樹海を北上する野生生物は、再び前線キャンプを襲うだろう。また、一連の事件の裏で暗躍し「古ゴブリン」を操るフードの男の存在も明らかになり、現地では緊張が続いていた。

assignment結果

person_pin関連NPC

ゴールディのマフィア最大の「ブラックデス」首領であり、実質的なゴールディの首長。「ドン・ゴーフルの大脱出」を指揮した本人であり、ゴブリンロードとしてもかなりの長命。メドゥの指先に狙われているという噂も。

《本連動での動き》

都市をあげて帝国奪還に協力、本願成就の暁にはゴールディからの帝国領へのゴブリン移住を王子と独断で取り交わす。これに反勢力が反発、ゴールディでの権力基盤に揺らぎが生じつつある。【大変動】において、古ゴブリンを決して殺さぬように配下に厳命。

ゴールディにあるマフィアの中でレッドブーツとともに2番手、3番手を争う組織「ホワイトライフ」のボス。性別不明とされているが、実は男性。高級クラブのママ風。体型カバーの為か、ドレープたっぷりのドレスを着ている。手にはキセル。

《本連動での動き》

ドン・ゴーフルの独断専行にご立腹のマダム・バタフライ。ブラックデスの構成員が出払ったゴールディにて次々と事件を起こし、市民のブラックデスに対する求心力を弱めると同時に、部下にドン・ゴーフル暗殺を命じる。

ゴールディにあるマフィアで二番手、三番手を争っている「レッドブーツ」のドン。粗暴ですぐキレる。トサカ頭にバンダナを巻き、常に赤いブーツを履いている。ちょっと無理して若作りしているようだ。赤いブーツはレッドブーツの象徴でもある。

《本連動での動き》

何が何だかわからないがブラックデスたちがゴールディからいなくなった。この機に目の上のタンコブ、ドン・ゴーフルを亡き者にしてレッドブーツを一番にしようと行動を起こす。部下とともに日夜騒ぎを起こして回っている。

マントにフードで正体を隠す謎の人物。ゴールディでは前線キャンプ襲撃前に「魔獣やクリーパーが大樹海からゴールディ目指してやってくる」という噂を流して市民の不安をあおって回っていた模様。前線キャンプ付近で「古ゴブリン」たちと一緒にいる姿を見かけたという話も。

《本連動での動き》

ゴールディで不穏な噂を流して回っていたが、前線キャンプが襲撃された前後にゴールディから姿を消している。

menu_book関連用語・情報

サウゼル大樹海

ゴールディのゴブリンの故郷。大古より多種多様な生命が息づく母なる森にして始まりの土地。ゴールディの南から、遥か遠くの海まで続く。

前線キャンプ

ドン・ゴーフルの命で大樹海の北部に作られた。かつて袂を分かった古ゴブリンと彼らの村を再び見つけるためのベース基地。樹海探査の資金捻出のため、観光客や学者を受け入れている。

ブラックデス

前身はドン・ゴーフルが平地に都市(ゴールディ)を築くために、ともに大脱出をやり遂げた仲間とともに作った組織。ゴールディの発展に伴い、裏で政局を操るマフィア化した。

ブラックデスの敵対組織

主な敵対組織の名として、ホワイトライフとレッドブーツがあげられる。前者は経済マフィア、後者は単純な暴力マフィアである。ともにゴールディでは2番手、3番手という位置づけに不満を持ち、常に自分たちの組織をナンバーワンにしようと目論んでいる。

ブラックデスに友好的な組織

大きなところではヴァイオレットレオンがある。そのほかにも友好的組織はいくつかあるが、どこも規模は小さい。

●ゴールディにて
「じゃあ、まず俺から報告するっす」
 マタリキー・T・ヒーローは、田舎町で悪質な嫌がらせしていた地上げ屋をどうやって懲らしめたのか、手振り身振りを交えてドン・ゴーフルに語った。
「そうかい。金庫を空にしてやったのか、そいつァ愉快だ」
 ドンが豪快に笑う。
「スラム地区で起こった放火っすけど、犯人はホワイトライフの一員でした」
 ホワイトライフと聞いて、ドンはたちまち渋顔になる。
 ――が、すぐに気を取り直して、ルチル・プルメリア・グレイハーツとオゴスへ顔を向けた。
「あの晩はレッドブーツだけだったか?」
 ルチルは肩をすくめた。
「ホワイトライフが来ていたね。けど、すぐ帰ったよ。あたいの栗鼠が連中を見ている」
 オゴスがあとを受ける。
「店にいたのがドンではなく、俺だと分かって引き上げたのでしょう。レッドブーツはまんまと俺の変装に騙されてくれましたが、ホワイトライフには通じなかったようです」
「そうか。それにしてもヤツら……日中堂々、ゴールディで『征竜の巫女』をさらいやがって」
「ああ、そのことだけど」、とルチルが隣のアウレーリア・フォン・ネーベルベルクへ手を向ける。
報告は彼女から、ということらしい。
「アンタがネーベンシェ子爵の息女さまか。聞いたぜ。大層めかし込んで、連中の会員制クラブに乗り込んだらしいな」
 アウレーリアは控えめに微笑み返した。
「ヒルルクさんの居所を突き止めるため、まず潜入しなければなりませんでしたから。楽しんで身分を騙らせていただきましたわ」
 監禁されていた部屋を突き止めた後は、BD(ブラックデス)に協力的なマフィア、ヴァイオレットレオンと協力して店に乱入、無事に助け出している。
 続けてロモズ歩兵団の戦闘訓練の結果を報告した。
「シュランドル子爵から手紙がきた。ゴールディの協力に感謝するってな」
 次はオレだ、とギャメルが胸を張る。
「オレたちも『ドン菓子』を難民キャンプで作って、ゴールディとブラックデスの名前を宣伝したぜ! ほかにも倒した猪の肉とか焼いたりして楽しんでもらったよ」

●会談はつづく
 大樹海のペット舎を敵対マフィアが襲った事件について、セリオス・オーガストが報告する。
「動物たちも無事、BD(ブラックデス)とともにきちんと後片付けもしておいた。それよりも気になる噂を聞いた」
 街で白い蛇や古ゴブリンについて、妙なよそ者が人々の不安をあおっていたらしい。
「薄気味悪い奴で毒々しい色の林檎を大事に持っていたとか。実は、前線キャンプの防衛中に似たヤツを見ている」
 ナハティガル=ラーはドンの前に進み出た。
「何者かは解らんが、そいつが木の上から古ゴブリンたちに指示を出していた」
 途端、ドン・ゴーフルの目が尖る。
「確かか?」
「確かだ。それと、男がいた木の下でこれを見つけた」
 ナハティガルは懐から白い布の包みを取りし、開いた。
「腐った林檎の芯がどうした?」
「腐ってはいない。もともとこんな色の実なのか、なにか毒を染み込まされて変色したのか……しかるべきところに出して調べてくれ。俺のカンでは、この林檎が古ゴブリンたちを攻撃的にさせている」
 ギャメルが憤慨する。
「オレたちと一緒に倉の地下にとじこめられた古ゴブリンは悪いヤツじゃなかったぜ。林檎のせいで仲良くなれなかったとしたら悲しいな」
「よし大至急、分析させよう。ほかに何か?」
 ディレイン・オールドケイジが手をあげる。
「前線キャンプの診療所を襲った虫の魔獣たち、ただれがあったねぇ。大樹海の野生生物たちは、何者かに襲われて逃げているだけじゃないかな」
 もしそうなら、またキャンプを襲うだろうね、とディレインは締めた。
「こっちは白い蛇と古ゴブリンたちだけでしたので……ただれた痕もフードの男も見ません」
 言ったのはヴィルヘルミナだ。
 スタッフは全員無事だが、本部の破損が酷いらしい。
「小屋もですが、ここにはいない冒険者たちの働きで、四人の学者さんたちは無事ゴールディに戻ったと聞いています」
「うむ。ところで、大樹海で新しい素材が見つかったそうだ。そっちの探索も宜しく頼むぜ」


●大樹海の南
 白い蛇たちが作る輪の中で、傷ついた古ゴブリンたちが膝を抱えて、身を寄せ合っていた。
 男も女も、老いも若きも、フードの男が林檎を持って帰ってくるのをじっと待っている。
 いま尻の下の地面が割れたとしても、彼らは膝を抱えたまま叫び声一つ上げずに奈落へ落ちていくことだろう。


●時空の裂け目
 メドゥの指先幹部『緑の親指』アダムは、林檎の入った袋を担ぎ、大樹海を歩いていた。
「やっとついた。ここ来る、大変」
 鬱蒼とした樹海を抜けた先に空地が出現した。
 中央にある緑色の小山、いや、封印のピラミッドの向こう側に、蠢く三つの異形頭が見える。
 アダムはピラミッドの前の祭壇へ進んだ。
 祭壇の前に、シグモル火山帯の神官服を思わせる白いローブを頭からかぶり、ピラミッドを見上げる『メドゥの左腕』がいる。
 アダムに気づいているはずなのに、振り返りもしない。
「上手く行かなかったのね」
 感情を排した無色透明な女の声が淡々と告げる。
「……儀式を行う。三つの蛇頭の断片を」
 アダムが骸骨の祭壇に三つの蛇頭の断片を置いた。
 隣に鰐(ワニ)の胴の一片が置かれる。
 『メドゥの左腕』が作りだした火がピラミッドの斜面を焼き、四角く燃えて通路を作りだした。

 穴のような通路の向こうから、異形の頭の一つがアダムを睨む。



執筆:そうすけ





【大変動】サウゼル大樹海大変動(カタクリズム)1/2
/決戦特設/エピローグ/特別褒賞
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0