【大変動】ドン・ゴーフル危機一髪。活路を開け!
そうすけ
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シナリオID:712
オープニング
いきなりドアが乱暴に開かれ、ドンの護衛の一人が部屋に飛び込んできた。
「おい、ノックぐれぇしねぇかバカ野郎! ドンの御前――」
「ここがレッドブーツの連中に見つかりました! すぐ逃げてください」
「なに!?」
室内の雰囲気がガラリと変わり、張りつめた空気がピリピリと肌を刺す。
「レッドブーツは何人だ。何人で来ている」
「わかりません」
「わかりません、だ? バカ野郎、それで済むか! 外の見張りはどうした、争う音も何も、まったく聞こえてこなかったぜ」
「それが、誰とも連絡がつかないんです」
ちっ、と強く舌打ちして、BDの幹部、タ・ロウは頭に素早く店の敷地を描いた。
店の敷地内には本館と貴賓をもてなすための小さな離れがある。
いま、タ・ロウとドン・ゴーフルたちがいるのは本館の三階にある一室だ。もちろん、窓は分厚いカーテンを引いて、外から中の様子がわからないようにしてある。
本館の正面には広い庭が続き、その先には高い柵が設けられている。警備を請け負っているのはBDだ。夜も敷地の周りにかがり火が焚かれ、誰にも見つからず突破するのは困難なはず。しかし……。
レッドブーツの連中は警護に当たっていた者たちを、声をあげさせることなく倒したというのか。
タ・ロウは室内を振り返った。
ドン・ゴーフルは皮張りのソファにどっかりと背を預けて座り、のんびり茶をすすっていた。
さすが、多くの仲間を連れて大樹海を脱し、裸一貫から未開の地にゴールディの基礎を作り上げただけのことはある。肝がすわり方が半端ではない。
ドンの後ろで控えているサチコもまた、平然とした顔をしていた。大した女だ。
「……ドン」
「なんだ」
「しばらくサチコとここにいてください、状況を確認してきます。おい、行くぞ」
タ・ロウは知らせを持って駆けつけた若い衆を連れて、本館の屋上にあがった。気配を殺し、柵のない縁に近づく。
闇をすかして下を見ると、対になった赤い点がちょこまかと庭を移動していた。本館の周囲はすでに、蟻の這い出る隙もないまでにレッドブーツたちに包囲されている。突入は時間の問題と思われた。
このままではドン・ゴーフルを無傷でここから脱出させるのは不可能だ。
タ・ロウは部屋に戻った。
「ドン、着ている服を貸しちゃもらえませんかね」
「何をする気だ」
「下の店に冒険者たちが何人か来ていました。彼らにドンの身代りを依頼しようと思います」
たとえドン・ゴーフルと同じ体格の冒険者がいなくても、幹部であるタ・ロウがいれば誤魔化し切れるだろう。相手は脳筋揃いのレッドブーツたちだ。他の組織のボスどころか、自分たちのボスすら顔を覚えているかどうか……。
タ・ロウは護衛たちにも上着を脱ぐよう命じた。ドン役の他にも冒険者に黒の背広を着せて、BDらしさを演出するためだ。
「オレとドンに扮した冒険者たちがレッドブーツを引きつけている間に、サチコたちと屋上から縄梯子を使って逃げてください」
「わかった。後は任せる。ところでタ・ロウよ」
「なんでしょう、ドン」
「わかってンな、誰も殺すんじゃねェぞ。冒険者たちにも『不殺』を守らせてくれ。くれぐれも頼んだぜ」
解説
マスターより
リプレイ
タ・ロウは手にドン・ゴーフルの上着と帽子を持って、階段を駆けおりる。
幸い、替え玉の目星はついていた。一階のカウンターにいたあの男だ。確か名前はオゴス。
以前、ドンが開いた茶会に来ていたのを、タ・ロウは覚えていた。直接、言葉を交わしていないので、オゴスは覚えていないだろうが。
(隣の騎士も腕が立ちそうだな。ゴブリンじゃねぇがこの際だ。一緒に引き受けてもらおう)
帰っていなければいいが……。
二階まであと数段のところで立ち止まる。ホスト側の一人として、楽しんでいる客をむやみに驚かせたくない。
フロアにおりると、さりげなく視線を走らせた。
照明を落としたフロアに点々と浮かぶキャンドルの甘い明かりの上を、ハンドベルの音が軽やかに転がって行く。さざめくような笑い声とカスタネットの打音が、テーブルで奏でられる食事の音楽に上品なアクセントを添える。一階フロアの喧騒は低く、気にならない。
(異常なし)
武装した男たちが店を囲んでいることに、誰も気づいていない。
下げた皿を持ってバックヤードに戻るボーイを呼び止め、客を避難させろ、と耳打ちした。
「一階のスタッフにも知らせろ。客を外に出すのはレッドブーツのバカどもが中に呼びこまれてからだ。くれぐれも騒がせるなよ」
「わかりました」
下に降りる前に、タ・ロウはボール型のホワイトチョコレートにベリーの熱々ソースをかけている、一人組の客に気が引かれた。
角オオトカゲのものだろうか。頭蓋の上から濃紺のフードを被ったリザードマンの女性(肩に栗鼠を乗せている)と、同じような頭蓋が帽子がわりのゴブリナだ。
(あそこにいるのはもしや……今生のストレガか?)
テーブルに足を向けた。
「こんばんは、お嬢さん方」
ちょうどチョコレートの器が溶けて、中からきらめくプチフルーツが現れたところだった。ホワイトチョコレートと真っ赤なソースのコントラストが美しい。タ・ロウの鼻を、赤ワインを含むベリーソースの香りがくすぐる。
「なんだい、お前。食事の邪魔だ」
「まあまあ、ルチル殿。こちらはたぶん、この店のオーナーなのだ。挨拶でテーブルを回るのは高級な店ではよくあることなのだ」
実際は違うのだが、ブラックデスがこの店の運営母体であることには違いない。わざわざ否定する必要もなかろう。
タ・ロウは控えめに微笑むと、帽子を取って名乗った。
「で、何の用?」
ゴールディ最大マフィアの幹部を相手に怖気づくことなく、けんもほろろの対応に、さすがのタ・ロウも苦笑いを禁じ得ない。デザートを前におあずけをくらえば、世にいる多くの女性がこうなるのだろうが。
間を取り持ったゴブリナは、見た目は幼いがとてもしっかりしている。ストレガなれば然り。果たして――。
「食の探究はひとまずお預けにして、とりあえず、こちらも名乗るのが礼儀というものなのだ。私はストレガ・L・リベルガストラという。知の探究者なのだ」
「……ルチル・プルメリア・グレイハーツだ。情報屋をやっている」
ゴブリナは思っていた通り、偉大なるストレガの名を継ぐものだった。しぶしぶ名乗ったリザードマンの女性の名も聞いたことがある。手下から受ける報告の中によく出てくるのだ。
二人とも授恵者で冒険者ギルドに所属しているはず。これはついている。
タ・ロウは心持ち体を前に倒すと、声を潜めて事情を話した。
「食事中にとんだトラブルに巻き込まれたが、ドン・ゴーフルに貸しを作れるのは情報屋として悪い機会ではない」
「やはり教育って大事なのだ。レッドブーツの粗忽者たちを、この機会にきちんとしつけてやるのだ」
さすがルチルは情報屋だ、話が早い。一方、ストレガの方は、いまひとつ話が解っていないような気がする。まあ、レッドブーツの連中を叩いてもらうことに変わりはないのだし、ドン脱出までの時間さえ稼いでもらえれば別にいい。
二人を伴って左側の階段を降りた。
●
一階はがらりと雰囲気が変わり、ほんの少しの背伸びで気軽に酒と食事が楽しめる、プチ贅沢な作りになっている。
ゴブリンの流儀にのっとり、小さな打楽器を太ももに打ちつけながら、片手でフィッシュ&チップスをつまむ少女と目があった。ムッとした顔でこちらを睨んでいる。
ムッとするのはこちらだ。未成年に酒を提供していたことがドンに知れたら激怒される。
「貴様。いま我を見て『どうして子供いる』と思ったであろう」
「思った。ここはガキが来る店じゃねえ。とっとと帰んな……と、今すぐはダメだ」
「無礼者。我は――」
「ベルク殿ではないか。久しぶりなのだ」
おー、と声をあげて、少女がストレガを抱擁する。
聞けば、ベルク・オスマットとストレガは、ヴァイセントラフ砦近辺で一緒に腐狼を倒し、ピザを食べた仲だという。
「その話は聞いている。うちの連中が世話になったな。まてよ、ということは……あんた、冒険者か?」
タ・ロウは三人目の仲間と出会った。
ベルクの未成年疑惑も解けたところで、ルチルが長い指をピンと伸ばし店の一角を示した。
「あっちのテーブルにハヤトとバーネットがいる。それにキーゼも。あ、言っておくがバーネットも成人している。子供扱いして彼を怒らせるなよ」
ハヤト=ガラン=ヴォルファングとバーネット・フォーサイス、キーゼとベルクは難民キャンプがらみの依頼で一緒に戦ったことがあるようだ。
タ・ロウもハヤトのことは見知っていた。ハヤトの叔父がブラックデスに友好的なヴァイオレットレオンのボスなのだ。ハヤト自身はマフィアではないが、彼が属するブレイブファング傭兵団には帝国がらみの案件でよく力を貸してもらっている。
ベルクにバーネットとキーゼとの仲介を頼み、さっそくテーブルに向かった。時間がないので手短に説明をすませる。
「無事逃げおおせたら、ドンからもうちの叔父貴に俺の活躍っぷりを伝えてくれよ?」
「もちろんだ。ところでそっちのあんた、どっかで見かけたことがあるな。王国軍にいなかったか?」
「人違いです」、とそっけなくキーゼが返す。
返事が早すぎる。否定することで肯定しているようなものだ。まるで何度も同じことを聞かれ続け、もういい加減にしてくれと、返事をすること自体を倦んでいるような印象を受けた。
「そうかい」
タ・ロウもそっけなく返し、それ以上立ち入ることを遠慮して話題を変えた。
「ボーイに黒い上着を運ばせる。着てくれ」
「おう、その前に。お前だろ、ラズリーにリザードマンの子をさらうヤツらを退治しろって依頼したオッサンは? あれ、俺たちが解決したんだぜ」
バーネットが誇らしげに胸を反らせ、親指を自分に向けた。
「いま三人でそん時の話をしてたんだ。お礼にブラックデスの店じゃあ、年齢確認なしで酒が飲めるようにしてくれよ」
「わかった。通達を出す」
「その上着は?」
キーゼがタ・ロウの持つ上着を指さす。
「いい生地ですね。もしかしてドンの?」
「御明察。これは、あの男に着てもらう。替え玉としてな」
顎をしゃくって示した先には、オゴスとアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトがいた。
「オゴスならドンの替え玉にピッタリだ」
「隣のシュタールシュヴェーアト氏にも手伝ってもらいましょう。彼はレイウェスト王子に忠誠を誓う帝国の騎士です。王子と同盟を結び、帝国奪還に尽力するドン・ゴーフルの危機なれば、きっと力になってくれる」
キーゼはアルベルトや他の仲間たちと一緒にある農家を護衛して、カカオットというカカオ栽培に詳しい人物のところへ連れて行ったことがあった。
ルチルとハヤトもつい最近、レイウェスト王子を護衛しつつ、霧に包まれた封印地帯の捜索をアルベルトたちと行ったことがあるという。
「なんでぇ、みんな顔見知りか」
「なんだかんだと言って狭いもんだぜ、冒険者の世界は。じゃあ、俺たちはボチボチ歓迎の準備を始めるとするか」
周りで客が静かに、ゆっくりと引き始めていた。一組、また一組と、ボーイに連れられてバックヤードへ入って行く。
異変に気づいたオゴスとアルベルトがキョロキョロし始めた。
「何事でしょうか」
「閉店? まさかな、こんな時間に。だいたい出口はあっちだぜ。みんなどこへ行くんだ」
「お楽しみのところを悪いな。オレはタ・ロウってもんだ。あんたたちの力を貸りたい」
タ・ロウが二人に事情を話しているあいだ、ベルクとバーネットがテーブルとイスを窓際に移動させる。怪しまれないように気をつけながら、ストレガが左壁から窓のカーテンを閉めていく。鉄壁で窓を補強することも忘れない。
「僭越ながら俺が替え玉を務めさせていただきます」
オゴスはタ・ロウからドンの上着を受け取った。
上着は肩のあたりがやや窮屈ではあるが、問題なく着ることができた。大きく腕を回すと、脇が破れてしまいそうだが。さらに声帯模写でドンの声色を作り、シガーチョコを指に挟んでより「ドンらしさ」を演出する。
いいね、とタ・ロウがお墨付きを出した。
「しかし、一階でドンが酒を飲んでいるってのはねえな。二階にあがってくれ」
アルベルトがニヤニヤしながら、ドンに成りきるオゴスにいう。
「ドン! 急ぎましょう! レッドブーツの奴らが迫ってやすぜ!」
●
店のドアを蹴破る勢いで、武装した六人の男がなだれ込んできた。全員が頭にバンダナを巻き、赤いブーツを履いている。
「ドン・ゴーフル、出てこい!」
腹を丸く突き出したボブゴブリンが、鉄鎚を床に叩きつけた。
振動でバリケードのいくつかが崩れる。馬鹿力め。床が割れなかったことが奇跡だ。フロアにわざと残しておいたテーブルの上で燭台とジョッキが倒れ、流れ出した麦酒が床に広がって泡立つ。
「ブラックデス以外は見逃してやる。怪我したくなかったらとっとと出ていけ」
「た、助けて」
ルチルが怯えた客のふりをして、ロングボウを構えたゴブリンの横をすり抜け、開いたドアから外へ出ていった。
「なんだ、なんだ。客はたったのこれだけか? 流行ってねぇな」
ナイフをちらつかせてオラつくゴブリンたちに、一階に残っていたハヤトとキーゼ、バーネットの三人は体を震わせる。
「こいつらビビッてやがる」
完璧に騙されている。レッドブーツのバカさ加減に呆れて、笑いをこらえるのに一苦労する。演技をする必要はない。
あまりにも不自然なフロアの状況に疑い一つ持たず、レッドブーツたちは揃ってギャハハ、ギャハハと大笑いする。
「よお。俺がドン・ゴーフルだ」
凄みを効かせた低い声に差されて、沸き立っていた笑い声が一瞬にして静まった。レッドブーツたちの視線が、右階段の踊り場に注がれる。
「間抜けな長靴赤ちゃんどもがよく俺の部下を倒せたもんだな? あァ? さぞ卑怯な手を使ったンだろう?」
前にベルク、左右をタ・ロウとアルベルトに護衛されたオゴスが、悠然と立っていた。
レッドブーツが動こうとした刹那、右階段の下に立っていたストレガが大声を張る。
「ひかえおろう! 此方におわす御方がブラックデス首領ドン・ゴーフルでなくてなんとするのだ!」
驚くべきことに、レッドブーツが床にひれ伏した。これには冒険者一同もあ然だ。
一秒後、ナイフを持ったゴブリンが、はっとした顔をあげた。
「ちくしょう、ナニさせやがる!」
「君たちが、かってにやったのだ。言った私のほうがびっくりしたのだ」
レッドブーツは顔を真っ赤にして立ち上がった。
キーゼが笑いをこらえながら、ゆっくりとレッドブーツに近づく。
「ようこそ、招かれざるお客様、お勤めご苦労様です」
深々とお辞儀をしてみせた途端、レッドブーツの怒声が爆ぜた。
「ドン! 後ろへ」
アルベルトがオゴスとタ・ロウを庇う。
ストレガが階段を駆けあがろうとしたナイフ男の額に魔導書の角を叩きつけた。
よろめく仲間の脇をすり抜け、別のナイフ男が階段を駆けあがる。
「邪魔だ、どけ!」
ベルクはオゴスの前を離れると、ナイフ男の胸に蹴りを食らわせて階段から落とした。そのまま男の腹に飛び乗り、べふっ、と呻かせた後、額を押さえるゴブリンと一緒に光の縄で縛りあげた。
「ドンも甘いことだ。同胞とはいえここまで無法を働く賊を生かせとは、撫で斬りにして根絶やしにすればいいだろうに。良かったな貴様等、ドンが慈悲深いお方で」
あとをストレガに託して扉に向う。
店の外では、ルチルが残りのレッドブーツを中に誘い込んでいた。
「中には授恵者がいるがアンタら全員で挑めば難しくない相手だ。いいかい? 全員だ。最初のヤツらだけじゃ長く持たない。早く行ってやってくれ!」
荒々しい物音とルチルの真に迫った演技に、店の周りを囲んでいたレッドブーツたちが次々と店内に引き込まれていく。
ルチルは栗鼠をドアの外に残し、最後の一人の後から店に戻った。ベルクが後手でドアを閉める。
ハヤトが指を鳴らした。
「さ~て、遠慮なく暴れさせて貰うぜ♪」
「騙しやがったな!」
バーネットがハヤトの後ろから魔弾を飛ばしてボブゴブリンの肩を撃ち抜いた。どすっと重い音を響かせて戦鎚が床に落ちる。
「お前たちがバカなんだよ。頭に石が詰まってんじゃねぇのか?」
「そうそう。こんな不正確な情報でお代を貰うほど腐ってはないから安心しなよ」と、後ろからルチルとベルクが男たちの尻を蹴る。
店内は大乱闘状態に陥った。
ストレガと敵の双方が投げた酒瓶が乱れ飛び、テーブルが燃えながら転がって行く。
服を引きちぎられたゴブリンがフラフラになりながらもバーネットに拳を振り上げるが、あえなく返り討ちに合ってひっくり返る。
「うるぁ! 俺がブレイブファング傭兵団のハヤト=ガラン様だ!!」
ハヤトは重力を振り切って壁を走り、次々とレッドブーツの顔面に鉄拳を叩き込む。顔は喜色に染まっていた。
キーゼは飛んでくる瓶や矢を盾で防ぎながら、敵味方関係なく怪我人を癒していく。時々、杖を低く薙いで敵を転ばせてはロープで縛りあげた。
栗鼠から知らせを受けたルチルが、仲間にドン脱出を知らせる。
それを聞いて、二階からタ・ロウの援護を受けつつ、アルベルトはオゴスとともに一階に降りた。
「死ねゴーフル!」
剣の柄を突きだし、切りかかってきた男のみぞおちを突いた。倒れかかってきた男をうっちゃって、杖を掲げる魔法使いにタックルを仕掛ける。
「甘ァい酒をおごってやる。俺は蜂蜜の方が好きだがな」
オゴスは手に持つジョッキを傾けると、アルベルトに抑え込まれた魔法使いの顔にミードをかけた。
「これでちったァ男前になったじゃねェか」
豪快な笑い声が、床を這う呻き声を吹き飛ばす。
●
窓の外。
「あらやだ。終わってるじゃない」
「あそこにいるのは……ゴーフル爺さんじゃないわ。偽物よ!」
「もう、無駄足ぃ」
帰りましょ、帰りましょ。
震える栗鼠を窓の下に残し、お姉さまたちは去って行った。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年03月31日 07時37分00秒 公開
相談掲示板
おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! さて、傭兵団としてもヴァイオレットレオンの身内としてもドンに恩を売っておくのは悪かねぇからな… レッドブーツの脳筋共なら簡単にこっちの誘導に乗ってくるだろーからな、難しいこたぁ考えずにのしちまえばいいだろ。 不殺を貫けって条件がちと厄介だが授恵者もいなそうだから何とでもなるか。
ウオーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 一応、タ・ロウさんに質問ですがプレイングに「手加減する」とか記載すればレッドブーツの構成員を殺さずに攻撃できるって事で良いんでしょうか?
情報屋のルチルだ。よろしく。 この機会にドン・ゴーフルとの縁でも作っておくかね。 『不殺』の指示も上手くこなしてみせるさね。 レッドブーツの襲撃者たちに厄介な授恵者はいないみたいだし、脳筋なら「ここにドン・ゴーフルがいるぞ!」とアピールすればそっちに釣られていきそうだね。 タ・ロウも協力してるようだし、彼が横にいるなら益々ゴーフルだと思い込んでくれるかもしれない。 ただ、窓からゴーフルたちが避難している所が見えちまうから布でも貼って隠すかそっちが見えないように体で塞いだ方がよさそうだな。 上手く目を引いて庭に目が行かないようにしないとね。
シーフのオゴスと申します。どうぞよろしくお願い致します。 俺がドン・ゴーフルのふりをするなんて身の程知らずな気もしますが、成りすまし役に挙手します。 他にこの役に立候補する方がいらっしゃれば相談で決めましょう。 成りすまし役になれた場合は、装備を魔導書に変えて微力ですが遠距離攻撃手段も用意できます。あとは回避を重視しようかと。 本物のドンには護衛もついていますが、敵に見つかった時点で依頼失敗ですね。 戦闘中の行動に見せかけて左側の窓が見えにくくなるようなオブジェクトを設置したりすると少しは安心でしょうか。 シーフにはオブジェクト系のスキルはないので、提案だけになってしまいますが。 あとは敵が左側の窓を背にするように誘導するなんてのも手ですね。
参加者の皆様の挨拶が揃う前に連続で書き込むのもどうかと思いつつ、下の投稿の後に気づいたことだけ書かせてくださいね。 敵の視覚をどうこうするってやり方もありましたね。 それなら俺にもできる手段がありそうです。 外の様子が見えにくくなるぐらい室内の光を強くするとか。スキルにはメテオライトのように光が生じるものも多いですし。 レストランにありそうなジャムやソースの容器や生卵を投げつけても良いかもしれません。
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >替え玉 オゴスがやってくれるなら有りがたい。 後ろでずっしりと構えていてくれれば、大体それっぽく見えるだろう。 >陽動 ちょくちょく挑発の言葉とか挟むと、建物内にへと注意を引きやすいかもしれないな。 例えば、先発の6人を倒した後に「レッドブーツは軟弱揃いだな」とか、そんな感じで。 >窓 余裕があるならレストランのテーブルや椅子を積み上げて、窓際にバリケード作るのはどうだ? 進入路を制限させたり、建物内を外から伺えない様にするのは、こういう攻められる状況で よくやる事だろうし、そんなに怪しまれないと思う。
ストレガなのだ。よろしくなのだ ドンを見られては失敗だしこっそりバリケード張るのは賛成なのだ アイアンウォールでとりあえず隠しといて、ドンが通るまでにバリケード作成するか
さて、よろしくお願いします >偽物、囮役 オゴス氏がやって頂けるなら異論なく。 >庭対策 初手で突っ込んでくるものもそうですが、庭を見られない他に回り込みや二階への通路を塞ぐ必要がありますか。 上に行かれたらまずいですし >時刻 夜とのことですし、可能なら全員暗視やサーマル使い、明かりは消したほうが効率がいいかもですね
シーフのベルクだ。よろしく頼む 外から中をうかがえなくした上で中から声帯模写でドン・ゴーフルの真似してレッドブーツを挑発したら引っ掛かってくれそうだな。
おう、みんな食事を楽しんでいたところにすまねえな。ドン・ゴーフルにかわって礼を言わせてもらう。 >アルベルト さあな、オレはやったことがないんで正直わからねえんだ。手とか足とか狙っていればまあ、大事ないだろう。 魔法は術者の能力にもよるか……一発、二発当てたところで死なねえと思うぜ。
>タ・ロウさん 回答ありがとうございました。 手足を狙えば間違いはないって事ですね >オゴスさん ならば、俺はオゴスさんを身を挺してお守りしますね。 そうすれば、それっぽく見えるでしょうから
>なりすまし オゴスがやってくれんならバレさなそうだし安心だな。 よろしく頼むぜ! >窓 全員を店の中に引き込んじまえば、あとは窓の外を見せねぇようにすりゃ良さそうだからバリケードでもカーテン閉めるでもとにかく隠しちまえば良いんじゃねーか? 実際にドンが避難出来たかは【捜波】使っときゃ外を見なくても確認可能だろーしな。
>窓 まぁ方法はともかく、外が見れない様に塞ぐ事が重要だから、 とりあえず敵の突入までに間に合うやり方で遮ればいいな。 カーテンが有るならそれで塞げばいいし。 >階段 そういえば、1階で待ち構えて迎撃するつもりでいたが、2階で待ち構えて 階段で迎撃しつつ吹き抜けで射撃戦をやるのも有りか? 単純に高所を取った方が戦闘を優位に持っていきやすいってのも有るが、 建物外から意識を逸らすためにも、ある程度敵を引き込む空間が有った方が良いだろうし。 階段の片方をバリケードで塞いでおけば、敵の侵攻経路も制限できるし、 鉄槌持ちとかが壊そうとするなら、その分前衛への攻撃が減るから負担を軽減できると思う。
>なりすまし 僭越ながらドン・ゴーフルの替え玉を務めさせていただきます。 アルベルトさん、ありがとうございます。 >階段 店部分だと乱戦になりやすそうですし、階段や吹き抜けを使うと敵の動きを制限しやすくなりますね。 二階への侵入経路も断てるので一石二鳥ですね。 あまり重すぎないものを落とすなど、相手を殺さずに牽制する手段も増えますし。 敵に短剣使いや射手がいますが、キャスター以外は特に授恵者ではなさそうですね。敵の壁歩きや捜波や煙幕なんかは心配しなくて良さそうです。
>階段籠城 持久戦、耐久戦という意味ならありですが、今回はやめたほうがいいかと。 依頼内容が ・店の1階で派手に騒いでドン・ゴーフル脱出の時間を稼ぐ ですので。 こちらから動いて目立つ必要があります。 アクションが薄い場合、既に逃げられたのでは、と思われ初期突入以外の人員が回り込む恐れもありますので。 階段を塞ぐこと自体は有用ですが。奥にとどまるのはよろしくないかと思います。 オゴス氏をどれだけドン・ゴーフルと思わせつつ、内部突入と外に控えた人員を引っ張り続けられるか、ですね 精進湖15分稼ぐよりは、32名全員とらえたほうが早いかと
>方針 ああ、なるほど。 陽動の側面もある事を加味したら、万全の体制を整えすぎるのも警戒されて 誘き寄せが中途半端になるか。 となると、一階に遮蔽物替わりに倒したテーブルを置いて迎撃するくらいが、 手ごわいが押し切れなくも無さそう、ぐらいに敵が判断してくれるか?
>方針 そういうことになりますかね。 なるべく偽物だとすぐにばれない方がいいオゴス氏や乱戦で近づかれるのが怖い方々は机などをバリケードに 前に出るのが可能な方はとにかく騒いで目立って、という形が良いかと。
>オゴス 同じゴブリンだし、替え玉としては適任だね。頼んだよ。 >方針 ゴーフルが脱出する前に逃走を選ばれたら、その時に建物外を見られる可能性があるからね。最初は何も考えずに全員入ってもらいたいな。 二階に登るゴーフル(の偽物)の後ろ姿を見せたら上がってはくれそうだから、全員店に入ったのを確認次第階段の方へ誘導するのは手だと思うよ。 時間があるなら外に待機し、残ってるヤツらがいたらさり気なく内部に追い立てる役回りでもやろうかね。
>方針 おっと。了解です。 そういえば準備時間の猶予はどれくらいあるのでしょうね。 カーテンやバリケード作りが出来れば良し。時間的に出来ない場合も想定しておく。って感じですかねえ。 >攻撃手段 俺の攻撃手段は基本は椅子などの投擲。 厨房からジャムやソースを持ってこられたらそれも投げてみます。 レストランの床を汚して滑りやすくってのも考えてますが、皆様の移動のご迷惑にもなりそうなので保留中です。 メテオライト2もありますが敵の注意を引くために使おうかと。直撃させる気はありません。
>準備時間 微妙ですよねぇ…訪れた際にこの脱出+陽動ですから… ああ、でもタロウ氏に事情を聴いたなら、多少はあるかもしれません 偽物役作るぐらいですし >動き とりあえず前に出て、戦闘不能者は光縛呪で拘束しつつ敵を無力化しますか
>準備 まぁ、猶予のある限り準備をしておこう。 間に合わなかったら、最低でも窓を遮る事ぐらいは、 バリケードなりを装ってやっておきたいな。 >個人行動 とりあえず、俺は入ってきた奴らの足止めだな。 最初の奴らを片付けた後、残りの奴らが雪崩れ込んだら、 アーケインテンペスト改とスタティックフィールドでその場に足止めするつもりだ。 状況的にも、ドンに近づけないためと錯覚させやすいだろうし。 あとは範囲攻撃で纏めて薙ぎ払いつつ、俺も戦闘不能になった奴らを光縛呪で拘束しよう。
全員入ったの確認して階段に誘導なのだな。了解なのだ >個人行動 アイアンウォールで窓の付近を隠蔽して、突入されてもそのままバリケードが作れるよう時間稼ぐのだ 窓を隠すのが完了したら壁が目立たないように適当にバリケードや敵に投げるものを準備してくるのだ 後は同じくアーケインと光縛呪。残りはデバフでも、なのだ。敵にも重傷が出ないようにヒールも積むのだ