【大変動】『征竜の巫女』と密謀の檻

真柄 葉

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シナリオID:708

オープニング

「――ねぇさん」

「――――ねぇさん」

「――――――ねぇさん!!」

「……ふぇ?」
 ふわふわの羽毛に涎の跡を残しながら、ヒルルクは呼ばれた声に顔を上げた。
「はぁ、やっと起きた。着いたぞ」
「え、ああ。リブラネスタについたのね」
 眠い目をこすりながら、ヒルルクは辺りを見渡す。
「え……? ここどこ?」
 周りには羽を休めるビッグオウムが何羽もおり、遥か先には熱帯雨林も見える。
 ここがリブラネスタではない事は一目瞭然だった。
「なに言ってんだよ。ここはゴールディだ」
「ゴールディ……? どこそこ」
「どこそこって……ゴールディはゴールディだよ。ゴブリン達の街だ」
「……は?」
「ったく、寝過ごしてゴールディまで乗ってきたのは、あんたが初めてだよ」
 呆然とするヒルルクに、ビッグオウムの乗り手をしている青年は嘆息して肩を竦めた。
「……えぇぇっ!? リブラネスタは!? 冒険者の人達はっ!!??」
「うるせぇ! ビッグオウム達がびっくりするだろ!」
 青年は慌ててヒルルクの口を塞ぐ。
「冒険者の皆はリブラネスタで降りたよ。あんたも起こしたんだけど『むにゃむにゃ、あと5分だけ……』とか『羽毛最高……』とか言って全然起きないし、時間もないしで、仕方なく乗せて戻ってきたんだよ」
 青年はそう言うと、ヒルルクの口から手を離しビッグオウムから飛び降りた。

「はぁ、どうしよう……リブラネスタの冒険者ギルドってところで帝国の情報仕入れようと思ってたのに」
 青年に従ってビッグオウムから降りたヒルルク。
「帝国だって?」
「そう、帝国。あなた、何か帝国のこと知ってる?」
「いやぁ、帝国まで冒険者を送る事はあるけど、送ってサヨナラだしなぁ」
「帝都の方がどうなってるかとかってわからない?」
「あんな危険な場所まで飛ばねぇからなぁ」
「そうよねぇ、やっぱり……」
 はぁと溜息をついて、ヒルルクは肩を落とす。
「まぁ、ここで帝国の情報仕入れたいなら、ブラックデスのボスに聞くのが一番だな」
「ブラックデス? ボス?」
 ゴブリンの口から飛び出した初耳ワードに、ヒルルクは首を傾げた。
「ドン・ゴーフルって人」
「なるほど、ドン・ゴーフルね!」
「まぁ、大マフィアのボスだから簡単には会ってくれないだろうけど――って、おい、どこ行くんだよっ!?」
 青年が言った傍から駆け出したヒルルクは。
「教えてくれて、ありがとね!」
 遥か先から手を振ると、そのまま街の方へと消えていった。

●
「ねぇ、ドンって人知ってる?」
「ドン? もしかして、ドン・ゴーフルの事かい?」
「そそ、ブラック何とかのボスの」
「し、知らないよ! 用が済んだらあっちに行っとくれ!」
 露店の女将はその名を聴くや、ヒルルクをしっしと追い払う。
「もぉ、なによ! ――あ、君、ドン・ゴーフルって人知らない?」
「ドン? うーん、ああ、あいつか。知ってるぜ!」
「ホント!」
 女将に追い出されたヒルルクは、その辺に居たゴブリンの少年に声をかけた。
「ん」
「ん?」
 少年は手を差し出し、ちょいちょいと指を曲げる。
「なに? 握手?」
「ちげぇよ! 金だよ金! 情報料だ!」
「え? わたしお金持ってないわよ?」
「はぁ!? お前、大人のくせして文無しかよ! 使えねぇ!!」
「なっ!?」
 ヒルルクが絶句している隙に、少年は唾を吐いて人混みに消えた。
「一体なんなの!? もぉ誰でもいいからドンって人のこと教えてよーー!!」
 一人取り残されたヒルルクは、市場の真ん中で青く澄み渡る空に向け叫んだ。

 そんな光景を街角から覗き見る眼があった――。
「……」
 鋭く注がれる視線はヒルルクに。
 しばらくヒルルクを観察していた眼は、やがて音もなく消えた――。

●
「ドンを探す女ぁ? なによそれ、また新しい女でも手籠めにしたのあの老害」
 ぷかりと紫煙を燻らす赤膚の巨漢がつまらなさそうに灰を落とす。
「それがどうも違う様で」
「なによ。何が違うっていうのよ」
 傅く部下の物言いが気に食わなかったのか、巨漢は不機嫌に問いかけた。
「どうも、その女『征竜の巫女』とかいう奴らしいんでさ」
「『征竜の巫女』? なによそのご大層な名前は」
「その名の通りでさ。極北に居るという征竜の代弁者らしいですぜ」
 部下は顔を上げるとニヤリと口元を歪める。
「そんなのが、なんでこの街にいるのよ。征竜なんかこの街には関係ないじゃない」
「街に関係なくても、あの爺には関係あるのかもしれませんぜ」
「……あの老害、帝国に尻尾を振るだけじゃ飽き足らずに、今度は征竜にまで手を出そうとしてやがるのか」
 巨漢は新しく詰めた葉に火を付けると、立ち上る煙を一気に肺に入れた。
「……ふふふ、いいこと考えたわ。おまえたち、その『征竜の巫女』とかいう女、あの老害に会う前に捕まえておいで」
「へぃ、そう言うだろうと思って部下を待機させてやす」
 と、配下は自慢げにそう答えた。
「ふっ。おまえのそういうところ好きよ」
「ありがとうごぜぇやす、マダム・バタフライ」
 そう言って、配下のゴブリンは恭しく頭を垂れた。

●
「『征竜の巫女』だと?」
 部下からの報告に、ドン・ゴーフルは眉をしかめる。
「この忙しい時に、なぜそんな奴がここに来てやがる」
「それが全く不明です。市場でドンの名前を叫んでたようで、うちで保護するか、ドンにお伺いを立てる前に――」
 申し訳なさそうに頭を下げる部下。
「さらっていった奴らはどこのもんだ」
「ホワイトライフです」
「ちっ、厄介な所に連れていかれやがって」
 吐き捨てたドンが葉巻を手に取り、端を噛みちぎる。

(征竜の巫女か。本物かどうかも怪しいが……もし、本物なら悪くないコマだ)

「ドン、どうしましょうか?」
 部下の問いに答えず、ドンは葉巻に火を着けた。
「手の空いてる奴は」
「残念ながら、例の件でほとんど出払ってます」
「ちっ。仕方ねぇ、ヴァイオレットレオンから手を借りてこい」
「ヴァイオレットレオンですか? 空いてる手が居ますかね、あそこも例の件で随分人を出させてますが」
「下っ端でもなんでもいい。連れていかれた場所を特定させて、征竜の巫女を取り戻させろ。冒険者を雇えば人でも足りんだろ」
「冒険者ですか。マフィアの抗争なんかに手を貸しますかね?」
「阿呆が。『征竜の巫女さんを取り戻してください』って依頼出して来い。相手は人攫いだ、ギルドの領分だろうよ」
 葉巻をふかしながらドンは不敵に笑う。
「なるほど……わかりました。掛け合ってみます」
 そういうと部下が部屋を辞した。

●

――ガシャン!

「……えっ、何? どういう事?」
 閉じられた鉄格子にヒルルクが呆然と呟いた。
「まさか、ホイホイついてくるとはな。お頭は随分と残念なようだ」
「何ですって!?」
 鉄格子に向こうで下品に笑うゴブリン達に、ヒルルクが食って掛かるが。
「無駄だ無駄。授恵者でもその檻は破れねぇぜ」
 檻はびくともしなかった。
「なぁ、こいつ捕まえてどうするんだ?」
「さぁな。ドンを釣る餌だから、別にどうもしないだろう」
「なんだよ。折角女捕まえて何もしねぇのかよ」
「それはどうだかな。マダムの気分次第じゃ、許可出るかもな」
「おっ! うへへ……楽しみだな」
 仲間内で勝手に盛り上がるゴブリン達。
「そういう訳だ。しばらく大人しくしてな。お前はドンを釣る大切な餌だからな」
 そう言って下卑た笑いを上げたゴブリン達は、ヒルルクを残し牢の前から去っていった。

解説

●目的 ヴァイオレットレオンの下っ端と協力してヒルルクを奪還してください。 ●場所 ゴールディ歓楽街にあるホワイトライフが運営する怪しげな高級クラブ。 ゴールディでも指折りの高級クラブで、会員制になっています。 ヒルルクが囚われているのはクラブの秘密の地下室。 ヴァイオレットレオンによる事前の調査で、地下室の存在は既に判明しています。 また、地下室へ至る道もすでに調査済みです。 ●地下室へのルート ・正面 入口⇒エントランス⇒大階段⇒2F廊下⇒VIPルーム3号室⇒隠し階段⇒地下室 ・裏口 厨房⇒ゲストルーム⇒スタッフルーム⇒小階段⇒備品倉庫⇒2F廊下⇒VIPルーム3号室⇒隠し階段⇒地下室 ●補足 高級クラブの会員証は、ブラックデスにより4つ用意されています。ただし全て偽造です。 ヴァイオレットレオンの下っ端は全部で5人。見た目はテンプレなチンピラゴブリン。能力は一般人レベルですが、好きに行動させてもらって構いません。 クラブ内には多数のホステスとボーイが在籍しています。 ホステスは一般女性(種族は様々)ですが、ボーイはほぼすべてホワイトライフの構成員です。幸い授恵者は居ないようです。 また、時間帯によっては客も多数いるでしょう。 地下室は牢屋と拷問部屋と小部屋が二つあります。牢屋は施錠されていますが、辺りを探れば鍵は見つかるでしょう。 道中、宝箱とかあるかもしれませんね(フラグ 敵味方共に死者が出ると失敗になります、ご注意ください。

マスターより

OPをご覧くださりありがとうございます。 本シナリオを担当させていただきます、真柄 葉(まがら よう)と申します。 今回のシナリオは、救出モノ! なんだかよくわからないうちにゴールディに流れ着き、よくわからないうちに捕えられたヒルルクを救出してください! なお、不明な点がありましたら、ギルド職員であるNPCホリーが回答させていただきます。相談掲示板へ「Q:」から始まる形で発言してくださると助かります。 それでは、シナリオ内容をお気に召していただけましたら、ぜひご参加ご検討ください! ロスガリアの大地で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

リプレイ

 ゴールディの歓楽街は、煌びやかな表通りと対照的に、一本路地に入ればスラムと見紛うばかりの薄汚い裏の顔を覗かせる。
「……さて、あれか」
 フードを目深にかぶるルチル・プルメリア・グレイハーツが目的の建物を見つけ立ち止った。
「見張り……はやっぱりいるか。厳重な事だね」
 路地の角から見る建物の裏口には、屈強なゴブリンのボーイ達がたむろしている。
「掴まっているのは地下だという事は、どこかに通気口があるはずだ」
 ルチルはそんな裏口を覗き見ながらも、フードに隠れていた相棒の栗鼠『ラト』を呼んだ。
「ラト、行くよ。ヒルルクの居場所を探すんだ」
 手へと降りてきた相棒の尻尾にメモ紙を結び付けたルチルは、ラトとのエーテルリングを結ぶ。
 意識が彼方へ去り――感覚は共有される。
 ラトの目と耳を借りたルチルは、路地のゴミを辿り建物へと侵入を開始した。

●
「洞窟の次はマフィアに監禁って……ヒルルクって、受難続きすぎじゃないかな……」
「ええ、征竜さまの加護があるって言ってましたけど、流石に心配になってきましたね……」
 ララベル・サン・ディーベルの付いた溜息に、トーラも頷いた。

 依頼を受けVL(ヴァイオレットレオン)のアジトに集った冒険者達は、ヒルルク救出に向けての作戦会議を進めていた。

「本当に。事故旅行して迷子になった挙句、攫われるとか、不運にもほどがありますね」
「……征竜も見ているなら一言声をかけてやればいいものを」
 困ったように肩を竦めるユークリア・フィナンシェ。そして、少し苛立ちを見せるスヴァン=ウォルフ=ユーウェン。ヒルルクと縁を結ぶ二人も急を聞き駆けつけていた。
「はは、随分と慕われてるみたいだな、その姉さん」
 そんな4人の様子にジル=クィネルが微笑ましく見つめる。
「慕われている……のでしょうか」
「……まぁ、心配されているのは確かだな」
「危なっかしくて放っておけないから……」
「一度、ちゃんとお話ししないといけませんね……」
 と、四者四様の返事を返すも、皆、ヒルルクの事を気にかけている事は確かなようだった。
「なら、なおさら助け出さねぇとだな」
 そんな4人を見てジルは、はははと笑う。
「助け出すのは確定事項として、方法をどうするかですね」
 緊張感の感じられぬ雰囲気に溜息をついたエルファリアが話題を変えた。
「二正面作戦。折角あるものは活用しないと」
 アウレーリア・フォン・ネーベルベルクが机に置かれた4枚の偽造会員証を指さす。
「となると、班分けですね。4枚しかない以上、全員で入ることはできないでしょうから、分担して潜入しましょう」
「正面組と裏口組。お互いの連絡は【テレパス】持ちが行う形でどうかしら」
「問題ないかと。皆さんはどうでしょうか?」
 と、作戦の大枠をさっさと纏め、エルファリアが他のメンバーに問いかけた。
「問題なし! オレはこいつと裏から行かせてもらうぜ」
 ジルが足元で遊ぶ相棒の大鼬を指さし答えると。
「わたしも裏から潜入します。隠密行動は得意ですからっ!」
 トーラも後に続く。
「……俺は正面からいこう。折角の会員証だ。使わないのはもったいないだろう」
「それじゃ、私も正面からご一緒しましょう」
 スヴァンとユークリアが互いに顔を合わせ頷いた。
「ネーベルベルクさんはどうされますか?」
「そうね。私も正面からに手を上げておくわ」
「……なるほど、では私は――」
 と、エルファリアが自分の希望を言おうとした時、 丁度ルチルが偵察から戻ってきた。

「ヒルルクを見つけた」

 部屋に入るなり開口一番そう言ったルチルに、皆の表情が引き締まる。
「こちらも作戦がまとまった所です」
 エルファリアがルチルを迎えいれた。
「正面、裏口の二面作戦で行くわ。ルチルはどちらに行く?」
「ふむ……一つ考えがあるが、会員証はまだ余っているか?」
 ルチルはアウレーリアの問いに逆に問い返す。
 アウレーリアは、まだ希望を出していないエルファリアを見るが、彼女はどうぞと手を差しだした。
「余っているわ」
「ならアタイは正面からいこう。大いに攪乱してやるさ」
 そう言うとルチルは机の上に置いてあった最後の一枚を手に取った。

●
「……歩きにくいぞ」
「なにを仰います。両手に花なのですから、贅沢言わないでくださいまし」
「そうです、もっと尊大かつ豪胆な感じでお願いします。でなければすぐに露見してしまいますよ」
 両手をがっちりと拘束されて歓楽街を歩くスヴァン。
 右手の花はユークリア。そして、左にはアウレーリア。煌びやかに着飾った二人を従え、スヴァンは顔を引きつらせながらも目的の店の前へと辿り着いた。

「失礼。ここは会員専用のラウンジになります。会員証をお持ちでない方はお通しできません」
 店の前で正装したゴブリンが三人を止めた。
「これでよろしいですか?」
 と、ユークリアが大きく開いた胸元から、カードを取り出し差し出す。
「一人一人会員証が必要なんて面倒よ。何とかなさい」
 同じく会員証を取り出したアウレーリアが、それをゴブリンに投げつけた。
「……確かに。そちらの方もお願いします」
 地面に落ちたアウレーリアの会員証を拾い確認したゴブリンは、スヴァンに向けて声をかける。
「……これか」
 鋭い視線を向けられたスヴァンは、不機嫌そうに胸元のポケットから会員証を取り出し差し出した。
「……確かに確認させていただきました。どうぞ、お入りください」
 ゴブリンはまるで顔を覚えるように三人の表情を確認すると、恭しく礼をし脇に引く。
「ふんっ、ゴブリン風情がこの私の貴重な時間を奪った事、忘れないわ」
 入店のすれ違いざまにアウレーリアがきっちりとけん制しつつ、三人は店の中へと入っていった。

●
 その頃、裏口を望む路地裏では――。
「――流石高級クラブ。腕に覚えがありそうなボーイばかりでした」
 戻ってくるなりそう報告したエルファリア。彼女は【モブパワー】を使い、店の裏口を含む周辺の状況を目視で確認し、仲間の元へと戻ってきた。
「授恵者なの?」
「どうでしょう。そこまでの圧は感じませんでした」
 ララベルの問いに答えたエルファリアが、ちらりと視線を裏口へと向ける。
 事前にルチルから報告のあった通り、護衛と思われるゴブリンは三人。今日も変わらず裏口でたむろしていた。
「こちらの方が人数は多いですし、制圧自体は簡単そうですけど……仲間を呼ばれたりしたら面倒ですね」
「はい、ですから交代の時間を狙って制圧するのがいいかと思います」
 腕を組んで考え込むトーラに、エルファリアは提案する。
「交代の時間っていう事は、更に三人増えるっていう事だよね」
「ですね。ですが、それで裏口の見張りは全部です」
 ララベルの質問にも淀むことなく答えたエルファリア。
「って事は、そいつら全部ノシちまえば、潜入は簡単って事か」
「そういう事になります。下手に応援を呼ばれるよりは堅実な案だと思うのですが」
 ジルに答え、エルファリアは「どうでしょう?」と皆を見渡した。
「いいと思う。それに、あのゴブリン達が来てるボーイの制服を奪えば変装できるんじゃないかな?」
「うっ……それってゴブリンに変装って事ですか……?」
「え? あ、そうなるのかな……」
 トーラの言うように、ボーイは全てゴブリン。変装するのならその特徴も真似しなければならない。
「まぁ、オレとディーベルは行けるだろ。顔も緑に塗ればいい」
「バレないといいんだけど」
「まぁ、パッと見わからなけりゃ大丈夫だろ」
 不安そうにするララベルに、ジルはあっけらかんとそう言って笑った。
「うん、それじゃ後は……」
 言いつつ、ララベルは残りの二人を見る。
「わたしも――あの小柄なゴブリンの服なら入りそうです」
 と、トーラが指差したゴブリンは見張りの中でもかなり小柄だった。ハーフリングの彼女でもサイズが合うだろう。
「うん、あとは……」
 と、ララベルは最後の一人、エルファリアに視線を移すと――。
「わ、私はその……すみません、胸が」
 向けられた視線に、エルファリアは恥ずかしそうに豊かな胸を隠す。
「わわわっ! こっちこそごめん! デリカシーの無いこと言って!!」
 照れて俯くエルファリアに、ララベルが慌てて頭を下げた。
「んじゃ、変装は三人だな」
「うん、いざとなったら僕が皆を守るから!」
「オレらが捕まったら元も子もないから、ほどほどにな」
「うっ……」
 言葉を詰まらせるララベルに、ジルは苦笑する。
「後は中からの連絡待ちですね」
「はい、先ほど入店に成功したってユークリアさんからテレパスが来たので、もうすぐ『あの作戦』が始まると思います」
 裏口を見つめるエルファリアに答えたトーラ。裏に回った4人の中で唯一の【テレパス】所持者である彼女が、先行して中に入った仲間達と連絡を取る。
「こちらからも見張り交代のタイミングを伝えましたので、次の交代が作戦決行の合図です」
「それじゃ、それまでの時間、もうちょっと詳しく調べとくか」
「うん、僕も」
 そう言うとジルはエーテルリンクを結んだ大鼬『テン』を、路地の影に潜ませつつ裏口へ近づける。
 そして、ララベルは【探波】を放ち、裏口の中を伺った。

●
 金色に彩られた豪奢なエントランスには、各種族の華が並び客を出迎えた。
「へぇ、ゴブリンの街だというからどんなあばら家に案内されるかと思ったら、一応、店の体は成してるわね」
 赤いハイヒールをコツコツと響かせエントランスを進むアウレーリア。
「……あの壺、いったいチョコレート何個分なんだ……ぐふっ!?」
 金で縁取られた調度品のツボを見やり呟いたスヴァンが突然腹を押さえ前屈した。
「あら、どうされました? お腹の調子でも悪いのでしょうか?」
 スヴァンの顔色を心配そうに伺うユークリア。目を見開き冷や汗を垂らすスヴァンの頬をシルクのハンカチで拭いてやる。
「お客様、ようこそいらっしゃいました」
 エントランス正面にある2階への階段前で、執事風のゴブリンが恭しく腰を折って三人を出迎えた。
「当店ではお客様にご満足いただけるよう――」
「つまらない前口上はいらないわ。さっさと席に通しなさい」
 言葉を遮ったアウレーリアは、見下げるように執事風ゴブリンに命令する。
「……これは失礼しました。ではこちらへ」
 一瞬険悪な空気が流れるも、執事風ゴブリンは笑顔を作り三人を奥へと案内した。

(流石ネーベルベルク家のご令嬢、堂々とした貴族令嬢っぷりに惚れ惚れしてしまいます)
(そうかしら? フィナンシェ家のご息女のそう言ってもらえると照れるわね)
(え……貴族ってみんなあんな感じなのか?)
(どうでしょうか。尊大な態度も貴族の作法の一つですから、皆、ああいう事はできますよ)
(ユークリアも、か……?)
(はい、やろうと思えば。あまり好みではありませんのでしませんけどね)
(別にわたしだって好き好んでやっているわけではないわ。仕事だから仕方なく引き出しを開けているだけよ)
(……キゾクコワイ)
 執事に案内される道中、三人は【テレパス】で他愛もない会話を交わす。

「お待たせしました。こちらがラウンジになります」
 執事が案内した部屋は豪華なソファーが並ぶ広々としたラウンジ。数あるテーブルは沢山の客で埋まり、その周りを薄衣を見に纏う華達が囲んで酌をしている。
「……なんですかここは」
 しかし、それを見たアウレーリアが声に怒りを滲ませた。
「私をどこの誰だと思っているのです! 王国にその名を轟かすネーベンシェ子爵の息女だと知っての待遇ですの!!」
 ラウンジの入り口でまくし立てるアウレーリアに、人々が何事かと視線を向ける。

(ネーベンシェ?)
(我が家名とフィナンシェ家の家名を借りたの)
(なるほど! しかも子爵っていう絶妙に調べにくい爵位なのもミソですね!)
(ええ、すぐには調べはつかないでしょうね。そもそも私達は王国の貴族でもないし)

「……申し訳ありません。すぐにお部屋をご用意いたします」
 怒り心頭を装うアウレーリアに、執事は頭を下げると、脇に控えていたボーイに何やら手で合図を送る。

(調べに行きましたね)
(ゴールディでも大手のマフィアのようだから、時間をかければ嘘だとバレる可能性もあるわ)
(問題ありませんよ。その頃にはヒルルクさんを奪還してさっさとおさらばです!)
(……キゾクコワイ)

 三人は再びエントランスへ戻り、中央の大階段を2階へ。
 幾つもの豪華なドアが並ぶ中の一室に案内された。
「こちらのお部屋でお寛ぎください」
「貴方、小鬼の分際で私を舐めるのも大概になさいませ。なんですのこのみすぼらしい部屋は!」
 通された部屋ナンバーは6。目的の部屋から遠すぎる事もあって、アウレーリアが計画通りごねる。

「私、今日の運勢で赤はアンラッキーなのですよね。ですから、この部屋は嫌ですわ」
 次に案内された部屋は8。今度はユークリアが我儘を言って拒否した。
「……これ以上は残念ながら、お客様のご希望に添える部屋をご用意ができません。申し訳ありませんがこの度は――」

「……この部屋でいい」

 と、いつの間にかその場から離れたスヴァンがある部屋のドアを勝手に開けた。
「なにを勝手な事を! ……い、いえ、申し訳ありません。そのお部屋は別の方にご予約を頂いておりまして」
「うるさい小鬼ね。私の彼が気に入ったのだから、この部屋でいいわ」
 スヴァンに続きアウレーリアがドアをくぐり部屋に入る。
「うーん、ちょっと赤があるけど……仕方ないですね」
 最後にユークリアも入室してしまった。

「お客様!」
 執事が慌てて部屋へと駆けこむが、三人は既に着席しくつろいでいる。
「何をしているの。さっさとお酒を持っていなさい。まったく、愚図ね」
「ぐっ……」
 もう動かないと暗に示すアウレーリアを苦々しく睨み付けた執事風は、踵を返すと部屋を出た。

 閉められた部屋のドアには『3』と書かれていた。

●
「……目的の部屋に潜入したそうです」
 スヴァンからの【テレパス】を受け取ったトーラが他の者に伝える。
「こっちももうすぐ交代の時間だな。中が騒がしくなってきやがった」
 じっと耳をそばだてるジルが建物を睨み付けながら呟いた。
「僕とトーラで二人。後は一人ずつ。それでいいよね」
 ララベルが予め決めていた担当人数を再確認する。
「問題ありません。人死にが出ないようにだけ注意していきましょう」
 最後にエルファリアが頷いた。

――ギィ……。

『――』
『―――!』

 ドアが開き交代のゴブリンが3人出てきた。元居たゴブリン達と何やら話が盛り上がっている。
「それじゃ、行くぜ」
 ジルがリンクを結んだテンに声をかけ、路地へと解き放った。
「なんだこいつ!?」
 突然、襲ってきた大鼬にゴブリン達は混乱する。
「よし、行くよ」
「はい」
 それを見計らい、シーフ二人が物陰から【疾風足】を駆使し一気に距離を詰めた。
「まずはドアを!」
 ララベルが壁を足場に大きく回り込むと、店内への逃げ道を塞ぐためにドアを閉めにかかる。
 しかし、その襲撃を辛うじて察知したゴブリンの一人が店内へと飛び込もうとしていた。
「くっ、逃がすもんか!」
 ララベルが必死で手を伸ばす。しかし、このままではゴブリンが駆け込む方が一歩速い。
「くっ、こんな所で!」
 ララベルが叫んだ、その時。ゴブリンの後頭部を一本の矢が撃ち抜いた。
「えっ!?」
 矢を受け倒れ込むゴブリン。しかし――。
「あ、血が出てない」
 ゴブリンは鏃のない矢の一撃で昏倒していた。
 ララベルは、昏倒したゴブリンから矢を射たであろうジルへ視線を送ると、親指を立てニッと口元を釣り上げていた。
 ララベルが攻防を繰り広げている間に、トーラが二人、エルファリアが一人。そして、ジルが更に一人を無力化し、残りは一人。
「僕だって!」
 まだ手柄の無いララベルは奮起し、懐から何かを取り出そうとしているゴブリンに一瞬で距離を詰めると、手刀の一撃で昏倒させた。

「ふぅ、ありがとうジル。助かっちゃった」
「へへ、気にすんな」
 拳同士をぶつけ合ったララベルとジルは、早速とゴブリン達から制服を剥ぎ取っていく。
「うっ……ちょっと臭う」
「気にすんな……気にしたら負けだ……」
 剥ぎ取った制服の状態にげんなりとする二人は、渋々着込むとドアを開け店内へと入っていった。
「それじゃわたし達も」
「はい」
 同じく制服に着替えたトーラが姿勢を低くするエルファリアを先導する様に潜入した。

●
「……潜入成功。順調だ」
 トーラからの【テレパス】を受け取ったスヴァンが、小さく呟きながらグラスを煽った。
「え? 何か仰いましたかお客様」
「何でもない。次を注いでくれ」
「はい♪」
 スヴァンは空になったグラスを接客嬢に差し出し、新しい酒を注がせる。
「……この酒一杯で、チョコレー……いや、何でもない」
 注がれていく酒を見ながら、スヴァンは呟き――かけて二人の差すように視線に気づき首を振った。
 部屋には三人の他に、接客嬢が二人とドア前にボーイが二人。時折注文を運んでくるボーイもいる。
(……さて、どうするか)
(部屋の中の4人を制圧るすのは簡単よ。ただ……)
(廊下側の見張りですね。気付かれたら一気に押し寄せられますね)
(……流石『当たり』の部屋。宝箱といい特別だな。……うん? 宝箱?)
(ありますね。とっても意味深な感じで置かれた宝箱が入り口横に)
(手を出すとか言わないでよ。罠だったら目も当てられないわ)
(……この俺が言うわけないだろう(ちらちら))

 三人が【テレパス】で今後の動きを話していると、外の廊下から話し声が聞こえた。
「お料理が来たみたいね♪」
 接客嬢の一人がスヴァンの横から立ち上がりドアの方へと歩いていく。
「失礼いたします。お料理をお持ちしました」
 丁度、ドアが開き3人のゴブリンが皿を持って入ってきた。
「待ってました♪」
 接客嬢は料理に目を輝かせながら、こちらよとテーブルへ招く。
「お待たせいたしました。こちらが本日のメインディッシュです」
 と、ボーイのゴブリンが皿をテーブルに置くと同時に、スヴァンをちらりと見やった。
「……これはうまそうだな」
 スヴァンは視線に気づかないふりをしながら、グラスに手を伸ばし――。

――ガシャン!

「なんだ!」
 部屋の中から聞こえてきた破砕音に、廊下で見張りに立っていたゴブリンが慌ててドアに手を掛けた。
「すまない。お客様がグラスを落とされたようだ。清掃に入る」
 するとドアが中から少し開き、声が聞こえた。
「そうか」
 見張りはほっと胸をなでおろし、再び定位置へと戻った。

●
「ごめんなさいね。少しだけ寝ていてください」
 ユークリアが昏倒した接客嬢をソファーに寝かす。
「ふぅ、潜入成功です。ドキドキしました」
 ドア前のボーイを無力化したトーラがほっと一息ついた。
 他の従業員も、アウレーリアによって気絶している。
「よし、隠し階段はっと――」
 仲間以外の目がなくなったことを確認し、ララベルが部屋の捜索に移った。

 一方――。
「なんでこんな所に宝箱があるんだ……?」
「……いい所に目を付けたな。実に意味深だろう、その宝箱」
「あ、ああ……これは、なんだ、体が勝手に吸い寄せられて……」
「わかる……わかるぞその気持ち! やはり目の前に宝があるのだからな」
 スヴァンとジルはじりじりと宝箱へ吸い寄せられていく。

「見つけた!」
 巧妙に隠された隠し階段も、ララベルのスキルの前には無力だった。あっさりと発見され地下への道が開く。
「早く行こう、見張りが気付く前に!」
 ララベルは仲間達に声をかけると階段へ身を躍らせた。

「あれ、二人は行かないんですか?」
 ララベル達が階段を下っていく中、部屋に留まる二人に向けトーラが問いかける。
「あ、ああ、行ってくれ。俺達はここで宝ば――いや、従業員の目を引き付ける」
「宝ば――巫女さんは任せたぜ!」
 ジルとスヴァンの二人はいい笑顔で親指を突き上げた。
「……二人だけだと心配ですね。私も残ります。救出はお願いしますね」
 そんな二人の様子に、ユークリアは肩をすくませる。
「わかりました。ここはおまかせします!」
 そう言うと、トーラは先行した仲間に続き隠し階段へ向かった。

●
「さて、行くか」
「ええ」
「いつでもいいぜ」
 スヴァンとユークリア、そしてジルは互いに頷き合うと、大きく息を吸い込む――。

「もぉ貴女とはやっていけません!」
「おいおい、仲良くしろ! 俺の事で喧嘩する奴があるか!」
「お、お客様! 落ち着いてください!!」
 中から聞こえた言い争いの声に見張りが驚きドアに手を掛けた、瞬間――。

――バンッ!!

 ドアが勢いよく開き、中からジルが飛び出した。
「なんだ、いったいどうした!」
 見張りが驚きジルに問いかける。
「痴話喧嘩だ! あっ、勝手に別の部屋に! おい、早く応援を呼んでくれ!」
「なに!? わ、わかった!」
 見張りは慌てて廊下を駆けていく。それと同じくして部屋を出てきたスヴァンとユークリアは、ジルと視線を合わせると一番最初にあてがわれた部屋へと勝手に入っていった。

●
 灯の乏しい狭い螺旋階段を降りていく。
 数分も下った時、それは見えた。
「だ、誰だお前!?」
 牢を目の前に、見張りだろうゴブリンが腰を浮かせ身構える。
「五月蠅い。一体誰の許可を得て口を開いているの」
 そんなゴブリンをアウレーリアが一喝。
「マダムの客である私の邪魔をするなら容赦はしないわ」
 凄みを効かせ、有無を言わせず黙らせた。
「鍵を出しなさい」
「え……?」
「聞こえなかったの? どうやらその頭の横についてるものは飾りのようね。そぎ落としてあげようかしら」
 と、アウレーリアはちらりと別の部屋――拷問室を見やる。
「す、すぐに!!」
 完全に恐怖に支配された見張りは、あっけななく牢の鍵を差し出した。

●
「うっ……やっぱり少しきついですね」
 控室へと潜入していたエルファリアは、接客嬢の着る煌びやかな衣装に着替えていた。
「こういう事はやったことないので出来るか自信がありませんが……私も役に立たねばなりませんしね」
 依頼を受けた以上、皆と対等以上の仕事をこなさねばと心を奮い立たせる。
「私は私の出来る事をします」
 静かにそう決意したエルファリアは、控室へと足を向けた。

●
「ヒルルク! 無事だった……ん……だね?」
 牢の鉄扉を開錠したララベルが勢いよく扉を開く。
「あ、皆、遅かったわね」
 そこには虜囚の身であるはずのヒルルクが、ルチルの相棒ラトと戯れていた。
「緊張感……!」
 と、思わずトーラが叫んでしまう程にほんわかとした牢の中の様子に、他の二人もどっと脱力した。
「そう言われても、状況はこの子が逐一教えてくれてたから……」
 そんな冒険者達の様子に、逆に困ったようにラトを見下ろすヒルルク。
「ともかく無事ならそれでいいわ。急いで脱出しましょう」
「はぁ……そうですね。それじゃ、ルチルさんへ連絡を入れますね」
 そう言って、トーラは外で待機するルチルへ【テレパス】を送った。

●
「ようやく着いたか。待ちくたびれたね」
 幌馬車の中で合図を聞いたルチルは、ふっと顔を上げた。
「さぁ、行くよ。『主役』の登場だ」
 そう言うとルチルは御者台に座るVL(ヴァイオレットレオン)のメンバーに合図を送り馬車を走らせる。そして、クラブの前に乗り付けさせると――。

「この店だ。急ぐぞ!」

 ルチルは荷台から飛び降り、VL(ヴァイオレットレオン)のメンバー達を従え問答無用で入店しようとする。
「ま、待て! なんだ! 誰だ、お前達!」
 しかし、当然店の前にいた屈強なゴブリンに止められた。
「邪魔するんじゃないよ! 今、これと同じものをもってここに入店している三人組が居るだろう!」
 進路を塞ぐゴブリンに向け、ルチルは不機嫌に偽の会員証を差し出す。
「これは偽造会員証だ。この番号の所を照会すればすぐにわかる」
 顔を見合わせる見張り役たちに、ルチルは更に畳みかけた。
「急げ! 相手は辺境都市群でも名の知れた大悪党たちだよ!」
 ルチルの鬼気迫る言葉に、見張りは小刻みに頷くと店の中へと消えていく。
「我々も行くよ! ついてきな!」
 そして、続く様にルチル達も店の中へと踏み入った。

●
「お、来たな」
 6号室に陣取るジルが鋭敏な聴覚で外の騒動に気付いた。
「はい、お預かりしていた武器ですっ!」
 同じくしてユークリアが【マジカルポケット】に収納していたバッグを取り出す。中には3人分の武器が入っていた。
「……ノリノリだな」
「はい、何だかとてもワクワクしますっ」
 ユークリアは目に炎を宿らせながら、武器を取るスヴァンに答える。
「足音が近づいて来たぜ。準備はいいな?」
「ばっちりですよっ!」
「ああ、いつでも行ける」
 ドアに耳を押し付けるジルの声に答えた二人の顔には、ちゃっかり目出しバンダナが装備されていた。
「よし、行くぜ!」
 そう言ったジルも変装を解き目出しバンダナを装着すると――。

――バタンっっ!!

 内側からドアを蹴り破った。

●

「はーっはっはっ! よくここがわかったな、ルーチェン! 褒めてやろう!!」

 吹き抜けに面した廊下の手摺の上に立ち、スヴァンが高笑いを上げる。

「ふん! 怪盗カカオ! もう逃げ場はないよ! 大人しく捕まりな!!」

 一方、エントランスから2階を見上げるルチルもまた啖呵を切った。

 いきなり始まった大捕り物劇に、従業員は大パニック。店内にいた客は何事かと詰め寄せ、エントランスは野次馬でごった返す。

「捕まえれるものなら捕まえてみるがいい!」
「よく言った! なら遠慮はしないよ!!」
 そう言うとルチルはVL(ヴァイオレットレオン)のメンバーに指示を出し、野次馬達を押さえには知らせる。
「ほら、お前達も手伝いな!」
 そして、状況についていけない従業員達に声をかけた。
「ゆっくりと追い詰めていくんだ!」
 ゴブリンの従業員達はルチルに言われるまま、階段を上がりスヴァン達との距離を詰めていく――。

●
「……うまくやってくれてるみたいです」
 ユークリアからの【テレパス】を受け取り、トーラが呟く。
 ヒルルク救出組は混乱に乗じ、既に3号室を抜け備品倉庫へと向かっていた。
「こちらです。早く」
 そして、備品倉庫の扉を開け待っていたのは、一人残っていたエルファリアだった。
「下も今無人になっています。この機に急いで脱出しましょう」
 言うと、エルファリアは4人を先導し階段を駆け下りる。
「すごい効果ですね。客も従業員もコックまでも、全員エントランスへ向かってしまいました」
 控室を抜けゲストルームを走り抜ける。
「外も無人です。さぁ、急いで」
 そして、厨房を抜け、5人は裏口からの脱出に成功した。

●
「よかった。ご無事でしたか」
 脱出したトーラからの【テレパス】を受け取り、ユークリアがほっと胸をなでおろす。
「それじゃ、こっちもさっさとおさらばだな」
 そんなユークリアの様子にジルが弓を構えた。
「はい! それじゃ、派手に行きますよ!」
 そう言うとユークリアは、スヴァンの隣に立つと――。

「輝なる六芒よ――その光でかの地を照らせ!!」

 エントランス中央に向け、【光縛封】を放った。

 突然、床が光りエントランスの中央が光に満たされる。しかし、光は誰を捕らえるものでもなかった。
 不発か? とその場にいる誰もが思った、その時――。

「そう思うだろ? でも違うんだなこれが」

 ジルの矢が天井からぶら下がる巨大なシャンデリアを撃ち抜いた。

――ガシャァァァン!!!

 光の中心へと落ちたシャンデリアが盛大な音を立て砕け散る。
 ユークリアの【光縛封】により人払いをし、更にその効果により、破片は周囲へ散らばる事はない。
 そんな計算され尽くしたギミックに、野次馬や従業員達は気付くことなく、砕け散ったシャンデリアに視線を奪われる――。

――ボフンッ!!

 瞬間、いきなり真っ黒な煙幕がエントランスに充満する。
「なにっ! なんだこれは!」
 煙幕のせいで完全に視界が塞がれる中、ルチルの大声が聞こえる。
「はっはっはっ! 残念だったなルーチェン! 俺を捕まえるにはまだまだ腕が足りないようだ!」
 そして、勝ち誇った様なスヴァンの声も。

「はは、自分でやっといてわざとらしな」
 ジルがくくっと小さく笑う。それもそのはず、隙を見て煙幕を放ったのはルチル本人だったからだ。
「さぁ、行きましょう。のんびりしていると煙幕が晴れてしまいます」
「了解だ。ついてきな」
 無視界の中、ジルの聴覚を頼りに三人は堂々と正面出口から脱出に成功した。

●
 程なくして暗幕が晴れる。
「いない! くそっ、またしても逃げられたか!」
 視界の回復する中、ルチルが店内を見まわし悔しそうに叫んだ。
「まだ遠くへは行ってない! 行くよ、お前達!」
 ルチルはすぐさまVL(ヴァイオレットレオン)のメンバー達に声をかけると、入り口に残していた馬車に飛び乗った。

 残された店内には、呆然と佇む従業員。そして、やんややんやと歓声を上げる客達が残されたのだった。

●
「全員揃っているな。お疲れ様」
 アジトに戻ってきたルチルが、仲間達の姿を見つけ声をかけた。
「グレイハーツさんもお疲れ様でした。お見事な啖呵でしたよ」
「【演説】の応用だったが、うまくいってよかったよ」
 迎えたユークリアに礼を言い、部屋へと入ってくる。
「……はは、既に随分と絞られたみたいだな」
 そこにヒルルクの姿を見つけ、ルチルは苦笑した。
 ヒルルクは帰ってくるなり冒険者達に心配されると共に、たっぷりのお説教を貰っていた。
「うぅ、ルチルぅ、助けてぇ……」
「ああ、助けてやるとも。アタイの言いたいことをたっぷり聞かせた後でな」
「うげっ!? もう勘弁してよぉ……!!」
 ニヤリと口元を歪ませたルチルに、ヒルルクの悲鳴が部屋に木霊したのだった――。

マスターコメント

この度はシナリオへのご参加ありがとうございました! 皆様の素晴らしいプレイングのおかげで、無事ヒルルク奪還に成功しました! プレイングを受け取る前は、もうちょっと穏便というか隠密に奪還劇が展開されるのかなと思っていたのですが、これまた嬉しい形で期待を裏切られました。 脚色した部分もありますが、なかなかど派手な救出劇になったのではないでしょうか。 これを機にヒルルクと交友を結んでもいいよと思われる方は、是非フレンド申請お願いします! ヒルルクも真柄もとっても喜びます! この度は依頼へのご参加とご活躍、お疲れ様でした! ヒルルク共々お礼申し上げます! ※称号付与理由は、ヒルルクからの一言メッセージになっています。
ショートEX

ショートEX難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2021年03月30日 16時15分46秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. トーラ

    シーフのトーラです。 巫女さまはちょっと、いえかなりお騒がせな人ですね…。 とはいえいまの状況は見過ごせませんし、力を合わせて救出しましょう! とりあえずどうやって助け出すかですけど、会員証は五枚しかありませんし、何人かは別行動になるでしょうか? 同伴出来たら楽なんですけど。 もしくは全員裏口からというのもあり? それと、ヴァイオレットレオンの人にはどう動いて貰いましょう?

  2. トーラ

    Q:会員証での入場は一枚につき一人まででしょうか? 同伴が出来ないかと思って。 ホリーさんよろしくお願いします!

  3. スヴァン=ウォルフ=ユーウェン

    ウォーリアのスヴァンだ。 ヒルルク……南無。 (両手を合わせる ルートがわかっているのは良いが、これは確かな情報なんだろうな?(疑いの目 ともあれ、下っ端も併せて正面と裏口で二手に分かれた方が良いとは思うんだが。 欲を言えば会員証はもう少し多めに偽造しておいて欲しかったものだな……

  4. ホリー・アッテンボロー

    早速、ご質問ありがとうございます! お答えしますね。 Q:会員証での入場は一枚につき一人まででしょうか? 同伴が出来ないかと思って。 A:会員証は1名につき1枚必要になります。 ついでに、ナンバーで管理しているので使い回しもできません。 堂々と入れるのは4名までという事になりますね。……偽造なのでバレなければですが。 以上になります。頑張って巫女様を助けてあげてくださいね!

  5. ララベル・サン・ディーベル

    僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!

  6. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。 ……まあ、ヒルルクの性格があれだからいつかこうなる気はしていたが。 だが抗争の手札として使われるのは正直よくないな。うまいこと助けに行こう。 とりあえず正面と裏で分かれるのは確定のようだね。 表も裏も人目はあるはずだ。陽動が必要になるかもな。 場合によっちゃ荒っぽい陽動も選択肢に出るが、抗争を激しくするのは避けたい所だな。一応「拉致されたヒルルクの奪還」っていう大義名分はこっちにはあるが…。 ヴァイオレットレオンの下っ端も助っ人に入っているが今の所いい使い方は思いつかないな。授恵者ではないから陽動に手を貸してもらう辺りを考えてはいるが。

  7. エルファリア

    エルファリアと言います、よろしく。 ……征竜さん、人選間違えてませんかね? >救出 偽造パスで入る人たちを本命にするか、偽造パス組をむしろ陽動にするか、って感じですかね。 偽造がバレさえしなければ自然に中に入れるパス組本命の方が手堅いでしょうけど……ただ、救出の手が伸ばされるのは予想されてるでしょうから、そこだけちょっと気になるかもしれません。 とりあえず、正面だろうが裏からだろうが、2階廊下からはルート一緒なので、そこからの警戒をどう解くか緩めるか、ですか。

  8. ユークリア・フィナンシェ

    ヒーラーのユークリアです、宜しくお願いしますね! 偽造パスで入ってから出来そうな事は…… ・ボーイから上手く鍵のヒントを聞き出せないでしょうか。 ・中から浸入組への注目を逸らす事は出来ないでしょうか。

  9. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    キャスター、アウレーリアよ。宜しく。 人員的には表裏半々になるのね。戦力的にはどちらでも一緒だけれど。 牢の所在と警戒度、あと対象の性格を考えると、隠密裏に脱出させるのは難しいでしょう。 往路からか復路からかは別として、きっとどこかで制圧戦闘になるわ。 その段階では正面組も突破に加わる計算になるでしょうね。 裏口は入ってすぐ近くにゲストルームがあるのね。 正面組が上手くここで待機出来たら、裏口組の侵入を支援できるのではないかしら。 陽動で注意を惹き付けている間に、侵入から解放まで進められると良さそう。 脱出は全員で、死人さえ出さなければ多少強硬でも仕方ないと思っています。

  10. トーラ

    ホリーさん回答ありがとうございます! とりあえず会員証で入った人が陽動して、残りが裏口から潜入という流れになるでしょうか。人数的には4人ずつになるかと思いますけど、陽動の人数を減らして裏口に回るのもありかと思います。わたしは裏口からの潜入を希望です。 それと、ヴァイオレットレオンの人には、店の外で騒ぎを起こして貰ってスタッフの注意を引いてもらうのはどうでしょう? 外で騒ぎ→中で陽動→警備が減った隙に裏口から潜入といった流れで。 あと、時間帯はどのくらいにしましょうか? お客さんが少ない時間に決行して被害を少なくするか、逆に多い時間に決行して混乱を大きくするのがいいかとか。

  11. エルファリア

    >制圧戦闘 できればしたくないですねー……極端な話、巫女さんの救出がうまくいったとして、「ドン・ゴーフルが派手にマダムに仕掛けてきた」っていうのは今の状況的にあんまり良くないのかなと。 人攫いの負い目はあれど、巫女さんは別にドンさんの身内でもないので(一応接触しようとはしていた、だけ)、ギルドとしてはともかくドンさんの大義名分としてはちょっと弱い気がして。 勿論、救出失敗してまで戦闘避けるって話にはなりませんが…… >仕掛け時 普通に考えればお客さんが多い時では。 客一人に払える注意が少ない程偽造パスがバレる可能性も下がりますし、単純に忙しいでしょうし。 場が混乱した時に障害になりうる人が増える、というのはありますが。 >侵入 裏から入ると最初は厨房、でしたっけ。 物の出入りは多そうなので、それに紛れれば多少やりやすいでしょうか。

  12. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >制圧戦闘 まぁ、したくないのはその通りなんだけど。 流石に出口まで遠いから、誰とも会わずに脱出は厳しいわ。 騒ぎにならないよう出るとしたら、変装させるとか工夫が必要になるでしょう。 攻撃でダメージを与えるのは控えて、アーケインとかで足止めが穏便な線かしら。 >仕掛け時 そうね、紛れるにしても追っ手を撒くにしても、客は多い方が良いわ。 その分巻き添えが出てしまうかも知れないから、注意は必要だけど。 うっかり他のマフィアを敵に回しちゃう可能性もあるものね。

  13. トーラ

    戦闘は状況によっては起こり得ますけど、避けれるなら極力起こさない方がいいと思います。 ちょっと気になってるのが、VIPルーム3号室に大物が来店したりしないかと思うんですよ。 ヴァイオレットレオンの人が調べたときには居なくても、来客が増えたら可能性も高くなったり、マダム・バタフライが巫女さまを見に来たりとかも。 それを考えると開店と同時に行動を起こす方が安全じゃないかなって。 それと、入店と潜入で連絡がとれた方がいいと思うんですけど、どなたかテレパスが使えないでしょうか? わたし使えるので、もう片方の班に1人使える人が居ると助かります。

  14. エルファリア

    >戦闘は避けたいけど、誰にも会わないのは難しい 変装……(ふむん そういえば、陽動をかけると言いつつ、陽動の内容を全然決めてなかったですよね。 例えば、なんか気分が悪くなるようなこと(黒光りする虫とか)を起こして、それで「いかにも吐き気押さえてます」みたいに顔を覆うようにしてみたら顔が見えにくくならないかな、とか。 これはあくまで例で、要は「姿が見えても見咎められない、見咎めている場合じゃない」状況なら案外突破できるんではないかなとか。 まあ陽動の内容次第ではいよいよ商売敵の嫌がらせじみてきますが…… >陽動内容 で、実際どうしましょう。 無駄な戦闘は避ける方なら、騒ぎと言っても暴力的なのはあれですが…… お客さんが多い時に仕掛けるなら、ですけど、あえて偽造パスがバレるように仕向けるのも一手だったりしないですかね。 偽造パスは4枚ですが、その情報は私達側しかありません。「何人偽の客が紛れているか」は、あちらは(よほどの顔パス以外は)客全員を確認する必要があるので、手間がかかるかなって。 ヴァイオレットレオンの方々はあくまで潜入組が入るための一瞬気をそらすぐらいのことで、潜入組が中で動くための陽動は入店組、なイメージですね。 >入店・潜入 これ、全然決まってないですよね。基本は希望を取って、になるんでしょうけど。 私は、こういうお店に全然縁がなさ過ぎて、偽造パス自体が見破られなくても「なんか変」と思われそうなので、潜入の方がありがたいですが…… ただ、「潜入やりたい」って人が過多になりそうなら、「背伸びして無理して会員になった不慣れ客」をやるのも無理ではないです。

  15. ジル=クィネル

    シューターのジルだ。 よろしくな。 とりあえず裏側希望だ。 エーテルリンクで鼬つかって探りをいれながら行こうかと思ってるぜ。

  16. エルファリア

    >VIPルーム3号室に大物が来店したりしないか これなんですけど、VIPルーム3号室って隠し階段カムフラージュ用だったりしないです? VIP用だと説明すれば、それだけで余計な人の出入りを遠ざけられますし……よっぽど隠し階段・地下室を使わないならともかく、地下室使いたい時にVIP客が来てるので使えません、って割と面倒くさいような……

  17. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    >VIPルーム3号室 どの道通る必要があるからカモフラージュ用の通路って線もありそうだな。 不安があるならアタイもそうだが、ジルも使うようだしペットを見張りにしたらいいだろう。 >陽動 なら「偽装パスが出回ってる」というネタで売り込んで客も従業員も表に引き付けるほどの騒ぎを起こすかい? 裏からの侵入を考えてたがその手段なら、表でヴァイオレットレオンのゴブリンに手伝ってもらって陽動をしようかね。 同時に栗鼠を使ってヒルルクとの接触、鍵の確認をやっておこうかと考えてる。 ヒルルクに予め助けが来る事を伝えておいた方がいいと思ったが、もし見張りが来たらヒルルクの顔からこっちの動きがバレそうだから控えておけってなったらやめるがね。 後、トーラと班分けが別ならアタイがテレパスを持って行こうと思うよ。

  18. トーラ

    >VIPルーム3号室 確かに地下室と同時には使い辛いですね。地下室に檻があることを考えれば、人身売買の取引に使う場所とかでしょうか。 それを考えれば無関係のお客を入れることはないでしょうし、人が多くなった時間の決行が良さそうですね。 ルチルさんの案で陽動をやるならお客さんが多い方が混乱は大きくなるでしょうし。

  19. スヴァン=ウォルフ=ユーウェン

    ヒルルクは良くも悪くも正直すぎるからな。 助けが来ることは伝えない方が良いと思うぞ…… 正面、裏。俺はどちらからでも良いが、 陽動するならその騒ぎのどさくさに紛れて正面から侵入するつもりだ。

  20. ユークリア・フィナンシェ

    陽動に入ると思いますが、偽造パスでボーイから鍵の情報を聞き出す線で動いてみようと思っています。 テレパスももって行くので情報が得られたら潜入班で持っている方にお伝えできると思います。 人は多いときの方がいいですね、私もいざとなれば光縛封で壁を作って潜入班のサポートをしますよ。

  21. トーラ

    あと一日で出発ですね。 とりあえず現在の希望をまとめておきますけど、ルチルさんは表での陽動で良かったでしょうか? ●陽動(表) ルチル・プルメリア・グレイハーツ(テレパス) ヴァイオレットレオン構成員? ●陽動(入店) ユークリア・フィナンシェ(テレパス) ●潜入(裏口) ジル=クィネル エルファリア トーラ(テレパス) ●未定 スヴァン=ウォルフ=ユーウェン(どちらでも) アウレーリア・フォン・ネーベルベルク ララベル・サン・ディーベル

  22. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    トーラのまとめで間違いないよ。 異論なければヴァイオレットレオンの助っ人たちは借りてくよ。 偽造パスが余っても陽動の証拠品になるし、表からの潜入組が4人に満たなくても大きな問題はなさそうだね。 >陽動 騒ぎを起こすタイミングは表からの潜入組がある程度調べてからがいいかい? ユークリアもいるからテレパスでいつでも合図は送ってもらえるが。 従業員に授恵者はいないし、一般の客が多いと偽造パスを使った不届き者を捕らえようとしても足並みは乱れやすいだろうね。 勿論、アタイは手を抜くから本気で逃げれば誰も捕まえられないだろうさ。 上手く事が運んだら追いかけるフリをして裏口側の脱出を手伝うつもりさね。

  23. スヴァン=ウォルフ=ユーウェン

    取ったは良いが何だかんだで一度も使ったことはなかったし、俺もテレパスを持って行こう。 それと、せっかくの偽造パスだ。これで客を装って入店してみても良いだろうか? (表/陽動) ホステスやらに怪しまれ何か問われればそこは演技で乗り切るとして、 場合によっては俺が不届き者の疑いをかけられても良い。 そうなれば振り切った後に裏口側へ回るつもりでいる。

  24. ララベル・サン・ディーベル

    じゃあ、僕は裏口からの潜入に行かせて貰おうかな。

  25. ユークリア・フィナンシェ

    私はボーイを個室に誘って脅して情報を得ようとしますので、潜入タイミングをそこから相談する事になると思います。 ボーイを個室に誘う→鍵の情報の入手を試みる→テレパスで潜入タイミング相談→合図を受けたら私が陽動を開始(個室で悲鳴を上げる)

  26. エルファリア

    >行動のタイミング 入店組に中の様子を見てもらって、そこから情報を貰うのは異論ないです。 ただ、ボーイさんを脅すのはどうなんでしょう……ホステスさん達は一般の人なので情報は持ってなさそうですから、何か聞くならボーイから、というのは分かりますが。 んー……まあやるなら少なくとも潜入がある程度進むまでは情報元のボーイさんが仲間に連絡取れないようにしてもらえば大丈夫そうですかね。 あまり長時間外していると怪しまれそうなので、手早く進行させないと。 >裏口 正面の陽動が始まって、内部の注意がそっちに向いたら行動開始、ってことでいいですかね。 こっちは完全に忍び込みなので、基本はバレたらアウト、と。偵察関連ではあんまりお手伝いできなさそうですが、モブパワーで事前の周囲状況確認とかなら色々できるかもです。逃げるルートも必要でしょうしね。

  27. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    私は偽造パスを持って、客として入るわ。テレパスも持って行きます。 最初にちゃんと調べに入る必要があるなら、私がやるわ。 鍵の場所は地下室で辺りを探れば見つかるようだけれど……。 ボーイを黙らせるなら縛ってもいいし、幾らか握らせても良いと思っています。 えっと、スヴァンの配置はこうであってるかしら? ●陽動(表) ルチル・プルメリア・グレイハーツ(テレパス) ヴァイオレットレオン構成員? ●陽動(入店) ユークリア・フィナンシェ(テレパス) スヴァン=ウォルフ=ユーウェン(テレパス) アウレーリア・フォン・ネーベルベルク(テレパス) ●潜入(裏口) ジル=クィネル エルファリア トーラ(テレパス) ララベル・サン・ディーベル

  28. ユークリア・フィナンシェ

    ちょっと期限が迫ってきてたので、個室でボーイ脅し作戦は半分勢いですね。 まあ上手くいくようには頑張ってるつもりなのです。 アウレーリアさんとは別のボーイ狙いでしょうか。私はチョークスリーパーしたりナイフ使ったりしてます。

  29. スヴァン=ウォルフ=ユーウェン

    纏めありがとう。客として入るから正面で合ってる。 .......俺の陽動発言はまあ、もしもとかついでのアレとノリで言ったわけだが不要そうだな。 (宝箱というのが気になっているが高級クラブの金庫か何かだろうか.......)

  30. トーラ

    わたしは忍び込んで隠し階段周りでの罠の警戒と、避けられないスタッフがいたら気絶させて、服で変装できないかで行動を出してあります。 あとは巫女さまへの話でしょうか。このままフラフラしてると似た騒動を繰り返しそうですし。

  31. ジル=クィネル

    ギリギリになっちまったけど、ルチルが提案してくれてるVIPルーム3号室の見張りとかも鼬にやらせておくな

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0