【黄金像】生徒会長が中層ボスに挑戦されるようです

おおくまねこ

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シナリオID:2759

オープニング

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「ぐぬぬ……金が欲しい……」
 パンクリアース学園1222年度生徒会長パーシア・アイオーラは伯爵家令嬢としてあるまじき発言をしていた。というのも、彼女が絶賛建造中であるウィリアム黄金巨大像の製作予算が学園から引っ張れる予算を大幅に超えてしまったのだ。協力してくれた冒険者達の中にはなるべく低予算で建造できるよう尽力してくれた者もいたのだが、如何せん、台座抜きで全高10メートルの真鍮製像、しかも目からビーム(※殺傷力はない)が出て、剣を持った腕が稼働するゴーレムチックな巨大像となると、建造費の高騰は不可避であった。一番費用がかさむ原因となった腕の稼働ギミックについては諦めることもパーシアは検討したのだが、技師を紹介してくれたドワーフ王シグルランの顔を潰すことになるため、結局通さざるを得なかったのである……!
 すでに頭金の支払いは終わっており、ウィリアム黄金巨大像の建造は始まっている。パーシアは完成予定の3月末までに足りない分の予算をなんとか工面しようと頭を捻っていた。

「なんとか、学園から追加で予算引っ張れねえか? 三日に一回のペースで外国に勉強しに行くことにするとか(カラ出張)、生徒会室の机と椅子を毎月最高級のやつに交換することにして、費用をガメルとか(架空請求)」
 パーシアが秘書のラズリーに耳打ちすると、ラズリーは盛大に溜息を吐いた。
「それをやるなら少なくとも、他の役員の方全員を抱き込まないとダメですね。それに、その手の怪しい会計は去年の会計の子(マリリン)ができないように書類申請の形式を変更していますので、無理です」
「くそっ! 『頑張ります』程度の公約かと思ってたが、マリリンの奴、ちゃんと仕事してやがったのか! 余計なことを!」
 パーシアはバンと机を叩いて悔しがった。

「非合法なことは諦めて正攻法でお金を稼いでください。出資を募るとか。それとも、王都で何か商売でも始められます?」
 ラズリーが提案した金策はいかにも商家の娘らしい方法だった。パーシアは授恵者なので冒険者ギルドで依頼をこなすという荒業もあるのだが、それについてはラズリーはあえて言及しなかった。護身術をかじった程度のパーシアには危険過ぎるからである。

「うーん、出資か……第二演劇部の連中はもうあらかた献金してくれたしな……王党派の連中に頭を下げて回るのはめんどくさいな……」
 パーシアは渋い顔だ。パーシアの交友関係はハッキリ言って狭い。パーシアを慕う舎弟はそこそこいるのだが、性格がエキセントリック過ぎるのとウィリアム愛が強すぎるのが災いし、貴族の友人はほとんどいなかった。

「ああ、そういえばパーシア様、ちょうど、珍しいお金持ちの方が王都にお見えになられていますよ。あの方なら、もしかしたら出資してくれるかも……」
「ん? 誰だ? 外国の大商人とかか?」
「『ベリアル商会』の会長さんです。美術商なので、黄金像に興味を持ってらっしゃるかも」
「よし、そいつだ! 早速アポを取ってこい!」

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「わざわざ学園までお越しいただきまして、ありがとうございます。ベリアルさん」
「なに、ボクも元々ここに用があったからね。君がウィリアム黄金像を建てようとしている生徒会長さんだね。ボクは大富豪のベリアルだ。よろしく」

 ラズリーが美術商ベリアルに面会を打診すると、希望通りベリアルは面会に応じてくれた。ラッキーなことに、元々ベリアルはウィリアム黄金像に興味があって学園に顔を出すつもりだったらしい。
(こいつがベリアル……リザードマンの金持ちって珍しいな……というか自分で大富豪って言いやがったぞ、この成金……ともかく、金持ちの美術商が王子の巨大像に興味を持ってくれてるってのはチャンスだ)
 パーシアは生徒会室の向かい側に座る黒い竜人をしげしげと見つめた。そう、ベリアルはヒューマンではなかったのである。何でも、優れた審美眼を用いて一代にして財を成した異種族の成金らしい。噂通り相当な金持ちらしく、法衣貴族にも顔が利くと、本人が自慢げに語ってくれた。パーシアはこの男から資金援助を引き出すべく、超人的な演技力を駆使し、男の自慢話を熱心に聞いているフリをした。パーシアの演技が功を奏したのか、ベリアルはすぐにゴキゲンになった。

「うん、キミはなかなか面白い女性だね。黄金像への出資の件、考えてあげてもいいよ」
「本当ですか!?」
「ああ。……だが一つ条件がある。君はアイオーラ家の令嬢だろう。なら、ボクと賭け(ゲーム)をしないか? そのゲームでボクに勝てたら出資してあげてもいい」
「ゲーム、ですか?」

 アイオーラ家はリーンエス王国の貴族としては珍しく、賭博(ギャンブル)を生業とする一族だ。もちろん胴元なので特別博打に強い一族というわけではないが、パーシアも嗜み程度にギャンブルは一通り習得している。
「ああ、君のウィリアム王子への愛を試したい。ゲームの内容はエドゥノーグ迷宮の中層ボスを倒し、地上へと生還することだ。ただし、キミが直接ボスを倒す必要はないし、冒険者は何人雇っても構わない。この条件をクリアできれば、黄金像の建造予算の3割の額を出資しよう」
 ベリアルはピッと指を立てた。
 エドゥノーグ迷宮。その名はパーシアも知っていた。辺境都市群に存在する、迷宮神エドゥノーグが人類に試練を与える為に作ったとされるダンジョンだ。そこは自然発生するダンジョンとは異なり、一定の法則に沿って侵入者を試すようなトラップやボスが立ちはだかるという。
 そして、エドゥノーグダンジョンの中層ボスは、通常だと熟練の探索者が十人ほどのパーティを組んで挑むような相手である。戦闘の素人が行けばまず間違いなく生きて帰ることはできないだろう。

「なんですかその条件は! 無茶苦茶です! あなたはパーシア様を殺すつもりですか!」
 同席していたラズリーが思わず叫ぶ。
「ボクが聞いているのはパーシアさんにだ。貧乏人は黙ってな」
 ベリアルはラズリーの訴えを一蹴し、パーシアをじろりと見る。

「ああ、もちろんボクはキミを殺したいわけじゃない。ギブアップは認めるし、ボク自身も見届け人としてダンジョンに同行しよう。ボクは『鋼級』の資格保持者だ。降参した場合はキミを無事に地上まで送り届けることを約束するよ。ボクはただ、ゲームを楽しみたいだけだ。どうかな、お嬢さん?」
「……」
 パーシアは考える。ベリアルの提示した『ゲーム』はラズリーの言う通り、無茶苦茶であり、とても(冒険者ではない)貴族の娘に提案するような内容ではない。ほぼデスゲームである。

(だが、こいつの提示した出資額は魅力的過ぎる。それに、黄金像建造に協力してくれている冒険者はたくさんいるし……何より、ウィリアム王子への愛を試す、と言われては引き下がれねぇ!)

「分かりました。そのゲーム、受けましょう。本当に黄金像の建造予算の3割を出資していただけるのですね?」
「パーシア様……!」
 パーシアが毅然と返答すると、黒い竜人は愉快そうに赤い眼を細めた。

「ああ。負けた時の支払いは綺麗に。それも賭け(ゲーム)の作法(マナー)だろう?」

解説

依頼人:パーシア・アイオーラ 目標:エドゥノーグダンジョンの中層ボスを撃破した上で、パーシアが生還する。 状況:パーシアは金に困っています。たまたま学園にやってきた資産家ベリアルに出資を打診したところ、「|賭け《ゲーム》で勝てたら」という条件を出されました。 ベリアルのゲームのルール: 勝利条件:パーシアを含むパーティが中層ボスを撃破した後、地上へと帰還すること。 敗北条件:パーシアの死亡。または降参。 ※中層ボスを撃破せずにパーシアが上の階まで戻った場合は、「降参」とみなされる。 ●登場NPC パーシア。護衛対象。彼女が生還すれば依頼は成功となる。冒険者レベルは一桁。本人のみならず、死人が出そうになった段階で「降参」する。レベル相応のヒールが使える。 ベリアル 同行者。パーシアと賭けをしている。『鋼級』迷宮探索者記章の保持者であり、希望者は【青銅】【鉄】【鋼】の級について彼の推薦を受けることができる。ついてくるだけで基本何もしないが、パーシアが「降参」した場合は戦闘に参加する。 ゲームについて多少文句を言われても涼しい顔で流す。 中層ボス「トランプゴーレム」 53体で一組の、トランプの札に手足が付いたような姿のゴーレム。1~10の数字(数字が大きいほど強力)と数字札ゴーレムが40体と、絵札ゴーレムが13体存在する。 ジャック。4体で一グループ。LV40ウォーリア級の戦闘力を持つ。 クイーン。4体で一グループ。LV40キャスター級の戦闘力を持つ。 キング。4体で一グループ。一切のスキルを持たないが、全てのステータスが高い。キング四体が全て死亡すると全てのゴーレムが道連れになる。 ジョーカー。フロア内に限り、影から影へと渡る能力を持つ。口はきけないが知性があり、「パーティの弱点」(今回はパーシア)を優先的に狙う。ステータスはシーフに近い。最初はフロア内におらず、雑魚ゴーレムが半数以上倒されるか、キングゴーレムがダメージを受けると出現する。一体しかいない。 ※中層ボスの能力については探索者ギルドから開示されます。 ●フロアの地形について 豪華なお城の廊下のようなフロアです。通路の幅は3へクスで最深部の「玉座の間」までの長さは300へクス。道は一本道で、奥から雑魚、ジャック、クイーン、の順番にゴーレムが迎撃に出てきます。また、玉座の間の前に大きな扉があり、キングだけは玉座の間から移動しません。

マスターより

こんにちは。おおくまねこです。久々のロングなOPノベル。黄金像シリーズ第三弾はちょっと変化球で戦闘シナリオです。最悪の場合はパーシアが死んで黄金像建造が途中で中止となる可能性があります。そうならないよう頑張って下さい。 ●探索者記章に関する注意書き シナリオ参加者が鋼級探索者記章を欲しい場合、プレイング冒頭に【青銅希望】【鉄希望】【鋼希望】のいずれかを記載してください。推薦者について希望がある場合は次の行に推薦者名を記載してください。また、推薦者はプレイング冒頭に【(PC名)推薦同意】と記載してください。ベリアルを希望しても構いません。推薦者名(長い場合は略称)が称号付与理由に記載されます。推薦者と希望者両方の同意が確認できない場合は推薦者無しで授与されます。【青銅希望】【鉄希望】【鋼希望】はシナリオが失敗した場合、求められる力量に対して力や本人のレベルが不足している場合(鋼級はレベル40以上必須)は付与されません。 ※パーシアは探索者資格保有者ではないので推薦人にはなれません。

リプレイ

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「ふむ、何人でもいいとは言ったけど、授恵者をよくここまで集めたね。流石はパンクリアース学園の生徒会長様だ。まずは褒めてあげよう」
 エドゥノーグに集まった総勢25名の冒険者達を、ベリアルは値踏みするように見つめた。

(負けるゲームを挑むとは美術商のわりに目が曇っているのでは? 面白くもなんともない)
 ローザリカ・L・ディオールはベリアルに棘を放ちたいのをグッとこらえた。パーシアがどう思っているのかはさておき、ローザリカはパーシアを友人と思っている。彼女の身を危険に晒すような真似が面白いはずがなかった。

「むむむ……黄金像建設に出資してくれるとは言え、熟練者とは言い難いパーシア様をダンジョンに行かせるのは冒険者かつ貴族令嬢である身としては納得いかない面もあるんですが……パーシア様が乗り気なら仕方ないです! 危険な目に遭わせない様に頑張りましょう!」
(パーシア様にあまりご無理は……とは、本来果たすべき務めを先延ばしにし、冒険者活動を行う私には、申し上げる資格はございませんね。とにかく、先輩として彼女の力になりましょう)
 レティシア・レインフィールとシェルリア・リトヴァールもまた、貴族令嬢としてこの企画に思うところがある者の一人だ。中層ボスは同世代の冒険者達の精鋭向けに解禁されたばかり。授恵者とはいえ、戦闘経験0のパーシアが行くのはかなり無茶な挑戦だ。

(鋼級の大金持ち……ダンジョン産の美術品の売買で財を成したのだろうか?)
 レピド・クロサイトはベリアルをじっと見つめていた。今回のゲームとやらはニコラ侯爵夫人を思い出す悪趣味さだが、同世代の冒険者達ですら、数えられるほどの人数しか持っていない鋼級探索者記章を既に得ているという実力自体は素直に称賛に値する。

「全員集まったようですわね。では出発いたしましょう」
 冒険者達が全員集まったことを確認し、パーシア一行はエドゥノーグダンジョンへと出発した。

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 冒険者達の大隊は難なく上層エリアを制覇し、賭けの対象である「中層ボス」がいるエリアまで辿り着いた。冒険者達は中層フロアに足を踏み入れる前に、休息を取っていた。

「危機に直面した時にこそ、その人間の地金が出る。人間の言い回しに、そういうのがあると思ったけれど。ベリアルはうろたえる貴方が見たいのかしら?」
「さあ、どうでしょうか。初めから負けるつもりでこんな勝負を持ちかけて来るとは思えませんから、勝てるとは思っているのでしょうね」
 ユニス・ソロアーヌ・アクエリリーアは暖色の光球で周囲を照らしながら、パーシアと雑談していた。

(ゴブリンの俺の何を気に入ってくれたのかは分からないが、ユニスが気になる存在なのは確かだ)
 ユニスとペアで活動しているリューイ=ヴァレンゴルトはそんなユニスの様子を、ぼんやりと見つめていた。
 そんな風に冒険者達は思い思いの時間を過ごしていたが、しばらくすると、ミゼリア・L・ステュクスがぱん、と両手を叩いた。

「これから……作戦会議をします。パーシアさんも……よく……きいておいて……ください」
 ミゼリアはそこはかとなくウキウキした様子で中層ボス『トランプ・ゴーレム』について解説を始めた。ミゼリアはダンジョンマニアで、この場にいる誰よりもエドゥノーグに詳しい。ここに来る途中に通過した枝葉ダンジョンでも、彼女の知識が役に立つ場面は何度もあった。
「いちばん、こわいのは、ジョーカー、です。ジョーカーは……」
 彼女をよく知る学園上級生達は、ミゼリア(一年生)の解説を保護者目線で暖かく見守っていた。先ほどまで退屈そうに作戦会議を眺めていたベリアルも、何故か姿勢を正し、ミゼリアを注視している。

「サンキュ。ミゼリア。……てことは、突入してすぐに大量のゴーレムとガチンコ勝負になるよな。パーシアの方までゴーレムが来ないよう、戦線を押し上げようぜ」
 解説を聞き終えた後、ナハシュが言うと、ジュスト・ヴェルジーが頷いた。
「ああ、護衛は最も恐ろしい対ジョーカーに集中してもらいたいからね。多分、ジョーカーは影を渡る能力で前線をすり抜けてくると思う」

 暗殺者タイプであり、一番厄介な『ジョーカー』を倒すまでは全員一丸となって生徒会長を守りつつ、護衛を巻き込んだ乱戦を避ける為、戦線を押し上げる。ジョーカーを撃破できたら、パーシアの護衛を十分に残しつつ、攻撃部隊を送り込んで、敵の核ユニットである『キング』撃破による早期決着を狙う。それが冒険者達の立てた作戦だった。作戦を再確認した冒険者達は十分に体を休めた後、中層フロアへの扉へと手を伸ばす。

「アイオーラ会長! 黄金像完成のため絶対に成功させましょう!!」
 ダニエル・ヘリントンは力強いポーズで筋肉を誇示すると、パーシアは不敵に笑った。
「ええ、もちろんですわ。ベリアル卿、この勝負、私達が勝たせていただきます」

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 冒険者達がフロアに足を踏み入れると、そこは豪華なお城のような、広々とした長い廊下が広がっていた。数百メートル先には、馬車が丸ごと通れそうな大きな扉が見える。『王(キング)』達はあの奥にいるのだろう。
 だが、扉の前には王を守るべく、トランプの数字札に手足が付いたような姿のゴーレムが大量にひしめいている。数は40体。ゴーレム達は侵入者達の姿を認めると、雄叫びを上げて突撃してきた。

「さあ、勝負(コール)ですわ! ウィリアム王子の為、どうか私を勝たせて下さいませ!」
 冒険者達を鼓舞するよう、号令をかけるパーシア。そして、戦いが始まった。

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「王国人とは言え、うら若き者がこういった事態で命を危険に晒すのを見過ごすわけにはなぁ……」
 飛び出したベルク・オスマットは溜息を吐いた。ウィリアム王子の為に、と言われたらどちらかと言えば今すぐ帰って寝たい派のベルクではあったが、黄金像会議で悪ノリしたこともあり、パーシアの命賭けの博打(ギャンブル)を見過ごすわけにはいかなかったのである。

「ここは通さんぞ」
 ベルクは手近な所にいたゴーレムを短剣で切りつけた。数字は「2」。ベルクの一撃でゴーレムは紙の様に切り裂かれ、真っ二つとなった。ベルクはそのまま横に移動し、「4」へと襲い掛かっていく。
「群体型のボスね……。とりあえず数を減らすか」
 海神(ウミガミ) 江流(エル)は刀を抜き、数字の低いゴーレムが固まっているエリアへと飛び込んだ。固まっていた3体の「1」を狙って三閃。見事三体のゴーレムが胴斬りとなる。
「このまま戦線を押し上げるぞ! 乱戦状態じゃ護衛がジョーカーに集中できねえ!」
 ナハシュは「8」のゴーレムを両手で攻撃し、反撃を捌きながら仲間達へと呼びかけた。
「凄い数だね! みんな、頑張ろう!」
 アラン・スミシーは青い炎を解き放った。炎は前線でゴーレム達を押し返している冒険者達の身を包んだ。

「任せてください! 私暗殺得意ですから!」
「は?」
 エフィルミアはパーシアに微笑みかけると、パーシアはきょとんとした。『先代』なりの心遣いだったのだろうが、突飛過ぎて伝わらなかったようだ。エフィルミアは迫りつつある「3」ゴーレムの一体へと疾風の一突きを繰り出し、その首をすっ飛ばした。

「エフィ! ここで食い止めよう。パーシアから離れすぎるとまずい」
「はい、シルヴィお姉様!」
 シルヴィア・A・カペルはエフィルミアに追い付いて並び、前線を抜けて襲ってきたゴーレム達の迎撃に入った。

「ジークと一緒の戦場立つの、初めてじゃないか?」
 イズル・M・ヴォルゴールが隣に立っていたペルゼィックへと問いかけると、ペルゼィックは頷いた。
「そうだな。足引っ張ったら許さねぇからな」
「むしろ、俺が強いって分からせる」
 ペルゼィックの言葉に、イズルはいたずらな笑みを浮かべた。
「へー……おもしれぇ」
 その言葉に、ペルゼィックは不敵な笑みを返すと、タイダルストリームで「7」のゴーレムをまとめて攻撃した。イズルは光波の後を追うようにゴーレムに接近し、戦槌を叩きつけた。

「イズル、狙うなら『7』以下の奴にしろ。まずは数を減らした方が他の負担が減る」
「? いいけど」
 ペルゼィックのカン(モヒカンセンサー)は「7までなら自分よりも劣る」と判断していた。8で恐らく互角、9、10は自分よりも強そうだ。

「みんなでパーシア様を守りましょう! えいえいおー!」
 シェルリアは支援魔法『ハウリング・オブ・ブルーフレア』をパーシアや護衛に付与した。後ろの方まではまだ攻撃は来ないだろうが、ジョーカーや、遠距離攻撃タイプであろうクイーンが動き出した時の保険である。

「まだジョーカーはでてません、敵を押し返しましょう!」
「そうですね。パーシア様からあまり離れないようにしないと……」
 リサ・ベイカーから輝甲をかけてもらったゲルダ・クラインはパーシアから10メートルほどの距離を保ちつつ、数字札ゴーレムへと大剣を振りかぶる。剣から放たれた闘気塊がゴーレム達へと命中し、弱い数字札はバラバラになった。しかし、攻撃が当たらなかったゴーレム達は雪崩を打ってこちらに突っ込んで来る。ゲルダとリサは盾を構え、ゴーレム達を突進を必死に押しとどめた。

「パーシア様、私から離れないようにして下さいませ」
 ネーヴェ・グラヌローザは背中に隠しているパーシアへと声をかけた。完全に姿が消えているわけではないが、普通のゴーレムがパーシアをわざわざ狙ってくる可能性はかなり低いだろう。問題はやはり、ジョーカーが出現した時だ。

(私も、お金があればこんな危険な仕事しなくていいんでしょうか……もしかして、装備を揃えるより生活費に回した方が、人生が豊かに……?)
 ラティア・ミゼリアは突っ込んでくるゴーレムに矢を射かけつつ、人生について考えていた。後ろで戦いを呑気に見学しているベリアルは竜人ながら、商売で大成功したと聞く。自分も冒険者の報酬を装備の更新に充てるのでなく、それを元手に新生活を始めれば自分も豊かになれるのではないか、そんな考えが胸をよぎる今日この頃だ。弱い数字札の密集地帯を狙って放たれたラティアの炸光矢は、1や2の数字を持つゴーレムをまとめて機能停止に追い込んだ。

「変わった形のゴーレムだな」
 ルイドは全霊を込め、「7」のゴーレムへと鎌で斬りかかった。一撃必殺とはまではいかなかったが、ゴーレムにかなりの損傷を与えたようだ。
「勝算はあるよ、パーシア。君はどんと構えていてくれ」
 ヨル・スレイマンはパーシアに微笑むと、母蜘蛛のロープを天井に貼り付け、ロープを辿って天井付近まで上昇した。現在は敵味方合わせて60近い数の戦闘員が入り乱れている状況だ。戦闘中に増援として出現とするとされるジャック、クイーン、キング、そしてジョーカーの出現をいち早く知らせる為、ヨルは高所に陣取ったのだ。
(依頼人のパーシア君を死なせるわけにはいかない。あと腕稼働ギミックの為だ。頑張りたい)

(命懸けの博打とは怖いですね。裏社会か何かで?)
 ヴィルヘルミナはパーシアの奇行に首を傾げつつも、戦場に立っていた。最前線に立ち、ゴーレムの密集地帯に衝撃波を叩きつけた。ダメージは数字によってばらつきがあるが、1や2はこの一撃で即死したようだ。
「凄い数だな! だがパーシア君(とジュスト)には近づけさせないぞ!」
 ローザリカは紅のエーテルを撒き散らしながら飛び、「5」のゴーレムに飛び蹴りをぶちこんだ。強烈な一撃を受けたゴーレムは、僅か一撃で半壊状態だ。
(まだスキルは温存しなければ)
 レピドはエーテルの節約を意識しつつ、迫りくるゴーレムに渾身の連撃を叩きつけた。不意討ちを受けた「2」のゴーレムは、レピドの短剣が突き刺さった瞬間、バラバラになった。

「ちかづかないで、ください……」
 ミゼリアはパーシアの隣についたまま剣から黒い闘気を放出し、乱戦地帯に打ち込んだ。
 無論、味方にダメージはなく、攻撃を受けたのはゴーレム達だけだ。
(全く、パーシア嬢もめげねぇなぁ。ま、俺は記章と報酬がもらえりゃなんでもいいけどよ。やれることはやるぜ)
 パヴェル・A・サムルガチェフは依頼人の豪胆さに呆れつつ、前線から少し下がった所に構え、ジョーカーの出現に備えた。

●
 敵は多勢とはいえ、冒険者は25名。数字札ゴーレムとの戦いでは重傷者が出る事もなく、終始冒険者達優勢のまま戦いが進んだ。4以下の数字のゴーレム16体がみな倒され、5以上のゴーレムもぼつぼつ倒され始めた。『天眼』を持つ者達は倒れたゴーレムの数を数え、真の敵の出現に備えていた。そして、イズルの戦槌が「10」のゴーレムを打ち砕いた瞬間、倒されたゴーレムの数が20となった。

「……ジョーカー、来ますっ!」
「あそこです! 扉のすぐ側!」
 ゲルダとリサが大声で叫んだ。二人が指差したのは、遥か数百メートル先の王の間の扉のすぐ側(そば)。いつの間にか、死神の大鎌を持った道化師の姿が描かれた巨大なトランプが出現していた。カードの中の道化師はニィ、と不気味な笑みを浮かべると、絵から飛び出し、後詰めのトランプ兵が作り出していた影の中へと身を躍らせた。その直後、王の扉の前にさらに四体の重武装のトランプ・ゴーレムが出現した。

「ジョーカーと一緒に『ジャック』も出現した! 数は4体! チャージングで突っ込んでくる! なんとか食い止めてくれ!」
 突進してくるジャックへとメテオライトをお見舞いしながら、天井に張り付いていたヨルが警告した。さらにヨルはピンを抜いた閃光塗弾をサイドスローで放り投げ、パーシアの頭上を閃光で照らす。頭上の死角からジョーカーが出現することを阻止する為だ。

「エフィ、死神(ジョーカー)が来る! パーシアを守ろう!」
「はい、シルヴィお姉様!」
 ジョーカーが再出現するよりも早く、シルヴィアの『風神の譚詩曲』が完成し、パーシアと護衛についていた冒険者達を包んだ。影に隠れたジョーカーの姿は完全にフロアから消失している。冒険者達は最前線でジャックと数字のゴーレム達を押し返しながら、必死にジョーカーを探していた。
 どこだ、どこから来る……!
 まだ半数が残る数字札ゴーレムと乱戦を繰り広げながら、冒険者達はジョーカーの発見に神経をすり減らしていた。群体タイプであるとはいえ、中層ボスであるジョーカーに非戦闘員同然のパーシアが攻撃されれば恐らく即死する。そうなれば、全てがおしまいだ。

「来たぞ! ユニス嬢の後ろだ!」
 パーシアのすぐ側にいたジュストが叫んだ。護衛の一人であるユニスの影から、道化師の帽子と大鎌が覗いている。パーシアの位置はすぐ側だ!

「ユニス!」
 すぐ近くにいたリューイは剣を振り上げた。だがリューイが剣を振り下ろすよりも早く、ユニスの影から飛び出したジョーカーは、パーシアの首を刈り取るべく、大鎌を振り上げた。王国騎士もかくやという凄まじい速度の一撃に、素人のパーシアの回避が間に合う道理はない。死神の大鎌は滑らかに、パーシアの首をすり抜けた。糸が切れた人形のようにパーシアは力を失い、床へと崩れ落ちる。

「大丈夫、パーシア様は無事です!」
 意識を失ったパーシアは首からだくだくと血を流すネーヴェに抱き留められていた。もちろん、パーシアの首はちゃんとついている。間一髪、ネーヴェが「スケープセイント」でパーシアのダメージを肩代わりしたのだ。パーシア本人は「殺された」と思い、ショックで失神してしまったが。

「ジョーカーよぉ、そこにいたかぁ!」
 パヴェルが呼び出した稲妻の二角馬(バイコーン)がジョーカーへと疾駆した。ジョーカーは荒れ狂う稲妻の化身に轢かれ、移動力を大きく落とした。
「まだだぁ!」
 さらにパヴェルは三叉根からジョーカーへと魔錆を放つ。しかし、ジョーカーはぴょんと飛び上がり、パヴェルの追撃を回避した。
「やってくれたな、道化師!」
 『プリズムシャドウ』でパーシアと自分の位置を入れ替え、ジョーカーと対峙したベルクはジョーカーに向かって乱打をお見舞いした。ジョーカーはベルクの三連撃を初撃以外は全て躱し、「反則だぞ」と言わんばかりの目で、ベルクを睨み付けた。

「グラヌローザさん、感謝します!」
「ネーヴェ様、首に酷いお怪我を……!」
 ダニエルとレティシアはネーヴェへとヒールをかけた。二人の治療を受け、ネーヴェの傷は完全に塞がった。ネーヴェはパーシアにライフアンカーをかけ、いつでも回復ができる状態にした。
(パーシア様……良かった、ご無事ですね。鎌が当たった時は私もくらりとしましたが……)
 レティシアはパーシアが呼吸をしているのを確認し、胸を撫で下ろした。

「喰らえ」
 リューイはジョーカーの背中目掛け、速打を叩き込んだ。ベルクに気をとられていたジョーカーは後頭部にモロに剣を受け、頭の一部が少し欠けさせた。
「ジョーカーと同時にジャックも来たか……!」
 ジュストはジャックの接近を阻止すべく、前線の防衛ラインにアーケインストリームを撃ち込んだ。
 続けてメテオライトを放ち、数字札ゴーレムと合流しつつあるジャック達に撃ち込んだ。

「パーシア様が気絶しました! ネーヴェ様、彼女を離さないで下さい!」
 ゲルダはネーヴェへと呼びかけつつ、ジョーカーに向かってエーテルの鎖を投げつけた。ゲルダがジョーカーに巻き付いた鎖を思い切り手繰り寄せると、ジョーカーはゲルダの目の前へと引き寄せられた。
「私が相手です!」
 ゲルダはジョーカーへと猛烈な闘気を浴びせる。その瞬間、ジョーカーは怒りを露わにし、ゲルダの方を向いた。
「ゲルダちゃん、ナイス! このまま逃がしません!」
 リサはネーヴェに輝甲を付与しつつ、盾を構えて突っ込み、ジョーカーの逃げ道を塞いだ。

「ジョーカー……こっちをみて」
 ミゼリアはダメ押しとばかりにジョーカーへとシーザーロアを撃ち込む。しかし、ジョーカーはミゼリアのシーザーロアをひらりと躱し、チチチ、と指を振った。

●
 あっという間に冒険者達に取り囲まれたジョーカーは、包囲網を突破するべく、大鎌を振り上げて冒険者へと突進した。狙われたのは、リューイだ。
「チ!」
 容赦なく首を狙ってきたジョーカーの一撃を、リューイはエーテルで硬化させた腕を盾にして防御した。鋭い一撃に肉が裂け、血が噴き出すが、まだ腕は動く。リューイは大剣を振り上げて反撃を試みたが、ジョーカーには当たらなかった。

「奴(ジョーカー)を影に入れさせるな、死角から仕掛けろ!」
 パーシアを追おうとしているジョーカーに追いすがり、ベルクは後頭部を蹴った。ジョーカーは凄まじい機動力を持っているとはいえ、側面や真後ろからの攻撃には対応し切れていない!

「パーシアさんはやらせません!」
「ここで倒させてもらう!」
 エフィルミアとシルヴィアは左右からジョーカーに挟撃を仕掛けた。軍刀と槍がジョーカーの胴へと突き刺さり、道化師は灰となって消滅した。

「パーシアさんは意識を失っています! 敵を近づさせないで下さいませ!」
 パーシアを抱えたまま、ネーヴェが叫ぶ。
「まだ終わってはいません! ジャックが来ます!」
 リューイへとヒールをかけつつ、レティシアは叫んだ。ジョーカーの撃破には成功したが、まだ数字札のゴーレムの大きい数字のものが大量に残っている。さらにジャックも加わり、依然として前線は油断ならない状況が続いている。

●
 ジョーカーの撃破後、冒険者達は戦力の約3分の1をパーシアの護衛と防衛戦の維持に残し、アラン、イズル、ヴィルヘルミナ、エフィルミア、シェルリア、ジュスト、シルヴィア、ナハシュ、ペルゼィック、ヨル、ラティア、ルイド、レピド、ローザリカ、江流の十五名でクイーンとキングの対処に向かった。数字札とジャックの脇をすり抜けた冒険者達が王の間の扉に近づくと、その行く手を阻むように、クイーンの絵柄のゴーレムが出現した。

●
 一斉にロッドを振り上げる四体のクイーン達。だが魔法が放たれるよりも早く、通路の壁を高速走行していたナハシュがクイーンへと突っ込んだ。
「出たな! 閃光塗(ペイント)弾を使うぜ!」
 ナハシュはクイーンに向かってピンと抜いた閃光塗弾を投げつけた。3秒後、白い閃光が通路を塗り潰す。同時にクイーン達のロッドから眩い光弾が雨あられと放たれたが、冒険者達に被害は出なかった。

「味方を巻き込まないように……」
 ラティアは誤射を警戒しつつ、クイーン目掛けて鋭射を放つ。矢はクイーンへと突き刺さり、胴に大きな亀裂が走った。キャスターに近い性能というだけあり、耐久力はそれほどでもないようだ。

「福音共鳴(ほしにねがいを)」
 ヨルは敵の数を数えながら、胸の前で十字を切った。その瞬間、福音(ふくいん)をもたらす印字がヨルの腕に浮かび上がり、彼のエーテルと共鳴した冒険者達のエーテル量が増大する。
「皆で生きて帰って完成した黄金像を拝むのです!」
 シェルリアは叫び、ラティアに堅甲を付与した。

「今のはメテオライトか……? 当てさせるわけにはいかない」
 レピドはクイーンの一体に肉薄すると、脚部に暗針を突き立てた。突き刺さった針からエーテルが浸透し、クイーンの動きが鈍る。
(装甲はさほど堅牢ではないな。トリプルファングなら仕留められるかもしれない)

「さっきは外れたけど、あの火力は脅威だね! みんな、回復は任せて!」
 クイーン対応班にヒーラーが少なかった為、こちらの班についてきたアランはゴーレムの一体へと衝撃刃を浴びせ、その体を少し削り取った。

●
「この先にキングが居るはずだ。道をこじ開ける! 『呼び掛けに応え、至れ。至りて流れよ、地の果てと。海の果てまで流れ、我らの敵を貫き運べ――大飛燕(デルフィニウム・スプラッシュ)』!」
 ジュストの呪文の詠唱と共に青い光波が放たれ、王の間の扉に大穴が穿たれた。扉の奥には広い部屋があり、奥には王冠を被った巨大なトランプ・ゴーレムが四体鎮座していた。あれがこのトランプ・ゴーレム達の核を担っている「キング」で間違いないだろう。冒険者達はジュストが開けた穴へと飛び込み、王の間へとなだれ込む。

「大きいな……それに硬そうだ」
 跳躍でクイーンを飛び越え、キングの目の前にいきなり出現した江流は、キングの脚を脇差で切りつけた。傷跡からエーテルが浸透し、キングの動きが鈍くなっていく。キングは剛腕を振り上げて江流へと反撃しようとしたが、江流は既に拳の射程外まで離脱していた。
「俺も鋼級なんでね。無事に帰せないと面目が立たんのよ」

(ここが正念場ですね! 頑張りましょうシルヴィお姉様、エルさん!)
 エフィルミアは気配を絶ち、一旦江流の背後に身を隠した。キングの注意が他に向いたタイミングで、暗殺攻撃を仕掛ける為だ。

「ああ、あと少しだ、頑張ろう」
(ジャック達がこちらに引き返してくる気配はない……扉に蓋をすれば4対9か)
 シルヴィアは全力の魔力を振り絞り、王の間にいる冒険者達全員に輝刃を付与した。さらに部屋の入口のギリギリまで後退し、魔矢で江流を援護した。正面からの攻撃を意識させれば、エフィルミアからも注意が逸れるだろう。

「あれがゴーレムの王ですね。破壊します」
 ヴェルヘルミナはルイドと交戦中のキングへと向け、渾身の力を籠めて『青月』を一閃した。キングの胴を貫き、三日月状に銅を抉り取った。だが、ヴェルヘルミナの方もキングの拳に殴り飛ばされ、口から血を吐いた。
「こいつらがキングか。四体全部潰せば終わるんだよな」
 ルイドはヴェルヘルミナと入れ替わるようにキングに挑み、横から鎌で切りつけた。無拍子での一撃は王の分厚い装甲に亀裂を入れた。あと数発も撃ち込めば、このデカいゴーレムも真っ二つにできそうだ。
「ウォーリア二人ならすぐに決着が付くでしょう。火力は十分です」
「だな。足を止めて打ち合いと行くか」

「こいつらを倒せばゲームセットだ! ジュスト、合わせてくれ!」
 ローザリカはキングの懐に踏み込み、鋭いローキックを叩き込んだ。すさかずゴーレムが拳を振るい、ローザリカは後ろに吹き飛ばされたが、ゴーレムの胴にもヒビが入っている。ローザリカは態勢を立て直し、不敵に笑った。
(胃に穴が空きそうだ……!)
 ジュストは剣闘士(グラディエーター)の如き戦いを繰り広げている婚約者の姿にハラハラとしながら、次に放つ呪文の準備をしていた……。

「イズル、まだキングとやりあう元気はあるか?」
「当然!」
 イズルはペルゼィックにライフアンカーをかけた。ペルゼィックとイズルは王の間になだれ込み、キングの一体と対峙した。二人共疲労はもちろんあるし、血も流れてはいるが、まだスキルは使い切っていない。王(キング)とやり合う力はまだ残っている。
(やばいな、こいつ。明らかに格上だ)
 ペルゼィックのカンはキングが自分よりも強いと告げていた。「9」や「10」でもそうだったのだから当然だが、伝わってくるプレッシャーは桁違いだ。それと、もう一つ。ペルゼィックには気になることがあった。
(どうもあの男(ベリアル)の方が王(コイツ)より強い気がするんだが……まさかな)
 ペルゼィックはジュストが空けた穴に向けてクレネルウォールを展開した。ジュストが扉を破壊したせいか、扉は動く気配がない。穴さえ塞いでしまえば、クイーン達がこちら側に来ることはないだろう。

●
 パーシアの護衛に残った9名はジャックと、8以上の数字札の残存勢力相手に奮戦していた。キングとクイーンの討伐に戦力の半分以上を割いている状態で敵を殲滅することは困難と考えた冒険者達は、防衛戦に徹する作戦に出た。

「さて、いよいよ大詰めだ。根競べだなぁ」
 パヴェルが舞を踊ると、リサを光り輝く二角馬の輪郭が包んだ。魔力を高める『麒麟白光(カメロ・パル・ダリス)』の加護だ。

「はぁっ!」
 ゲルダの大太刀が力任せに叩きつけられ、ジャックの胴に亀裂が走る。ジャックは白兵戦ではキングに次ぐ強力な駒だが、アランの青い炎(ブルーフレア)とリサがかけた輝甲を纏ったゲルダは単騎でジャックを凌駕していた。

「私達は敵を倒し切る必要はありません。持ちこたえて下さい!」
 リサは盾で敵の進路を妨害しつつ、リサはヒーリングオーラを放った。パヴェルの力が上乗せされ、強力になった癒しのオーラを浴び、冒険者達の傷が癒えていく。

「後ろに下がっている余裕はなさそうですね。パーシア様をお守りしませんと……」
 レティシアは自らも前線に立ち、ゴーレムの突進を食い止めていた。ゴーレムは数が多いが、手数自体はさして多くはない。レティシア自身が多少攻撃を受けても、ヒールで十分に補完できる範囲だ。

「あと少し……。皆様、なんとか耐えて下さい」
「皆さん、援護します!」
 ネーヴェとダニエルは壁際まで後退し、前線の仲間達に回復魔法をかけつづけていた。ここが最終防衛ライン。二人の背後には気絶したパーシアの姿がある。この二人が抜かれてしまった時が、パーシアの最後の時となるだろう。

「パーシア、安心しろ。どんな状況になっても、護衛として側にいる」
「射手としての自分の役割は果たすわ」
 リューイとユニスはパーシアに笑いかけると、ゴーレムの元へと踏み込んだ。リューイが大剣でゴーレムを薙ぎ払うと同時に、ゴーレムの一体の肩にエーテルを乱す矢が突き刺さった。ユニスの攪乱射撃だ。

「ここは、とおしません」
 ミゼリアはジャックに紅眼淫香をかけた。ミゼリアの蠱惑的なエーテルに誘引され、ジャックの一体がふらふらとミゼリアに近づいて行く。ミゼリアは処刑剣を振りかぶり、ジャックを容赦なく斬りつけた。

●
「あれ、ここは……」
 パーシアが目を覚ました時、そこには筋肉質の背中が広がっていた。
「おはようございます。アイオーラ会長」
 ダニエルは歯を見せて笑った。冒険者達は4体のキングを仕留め、中層ボス『トランプ・ゴーレム』の撃破に成功したのだ。今は帰り道の途中である。
「……! 気絶していたのですか。賭けはどうなりまして?」
 パーシアはダニエルの背中から跳ね起き、冒険者達へと問いかけた。

「安心したまえ、パーシア君。トランプ・ゴーレムは僕達が倒した。この勝負は僕達の勝ちだ」
 ローザリカは親指を立てて微笑んだ。

●
「ベリアル卿、賭けは、私達の勝ちということでよろしいですわね?」
 無傷で地上まで戻ってきたパーシアは、腕組みをし、ドヤ顔でベリアルへと問いかけた。
「(イラッ)ああ。この賭けはボクの負けだ。キミ自身は残念ながら途中で気絶したが、キミが雇った冒険者達は中層ボスを仕留めた。約束通り、ボクも黄金像に出資してあげよう」
 ベリアルは多少嫌味を口にしつつも、黄金像建造費用への寄付について了承する旨の契約書(と、探索者記章の認定を希望する冒険者達達の推薦に同意する文書)に署名した。

「像が完成したらボクも見に行くよ。また会おう、パーシア君。そして、ルーキー世代冒険者諸君」
 ベリアルはウインクし、足早に店を後にした。
(今、俺の方を見ていた気がするが。気のせいか?)
 特にベリアルに話しかけた記憶がなかったルイドは訝しんだ。

「皆様、ありがとうございました。お陰様で黄金像の建造予算はかなり節約できることになりました。さあ、祝勝会と参りましょう!」
(パーシアさん……この人数でパーティしたらまたお金がなくなるんじゃ……)
 ラティアはそう思ったが、参加者はちゃっかり参加費を徴収された(ダンジョンで拾った財宝から天引き)ので、またパーシアのお財布が悲鳴を上げることはなかった。

マスターコメント

 今回のポイントはやはり、ジョーカー出現直後です。パーシアの生死がどうなったのかはリプレイをご覧ください(シナリオの判定結果見ればだいたい予想できるとは思いますが)。MVPは選出にかなり悩みましたが、今回は各クラスから一名ずつ選出させていただきました。  探索者称号も実力に見合った等級で申請されていました(上のランクでも資格アリという方はおりましたが)ので、希望者全員に配布しております。称号獲得おめでとうございます。謎称号の「ベリアルの関心」は称号付与条件を満たしている方は他にもいたんですが、探索者記章の付与の方を優先したため、一名のみの配布となっております。  ウィリアム黄金像は4月の入学式の時点で完成してるはずなので、【黄金像】連作はあと2回で一区切りとなります。今月の【黄金像】はゆるめのシナリオをリリース予定ですので、もしよろしければそちらもよろしくお願いいたします。
イベントシナリオ

イベントシナリオ難しい 報酬:多い25 / 8〜25人

2023年02月07日 11時24分54秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ジュスト・V・ケレス

    (残念なものを見る目を会長に向けてから咳ばらいをひとつ) キャスターのジュストだ、よろしく。 背景はともかくとして、今は依頼に集中するとしよう。 フロアは王城の廊下のような構造。 通路の幅は3へクスで最深部の「玉座の間」までの長さは300へクスで一本道。 奥から雑魚、ジャック、クイーン、の順番にゴーレムが迎撃に出てくる。 玉座の間の前に大きな扉があり、キングだけは玉座の間から移動しない。 キングを全滅させれば全てのゴーレムは消滅する。 雑魚が半数以上減るか、キングがダメージを受ければジョーカーが出現してパーシア嬢を優先的に狙ってくる。 というわけで攻略方法というか方針としては 会長のガードをしつつ、雑魚から順に撃破して全員で玉座に向かっていくか。 少数精鋭を玉座に送り込んでキングを全滅させ、残存戦力の道連れを狙うか。 前者からジョーカーの処理が完了次第後者に移行するという案もあるかな? 雑魚やジャックに対しては範囲魔法や範囲攻撃で掃討、残ったものは各個撃破。 クイーンに関しては回避や魔防が強い前衛が一気に攻めこむか、射線が通り次第向こうの射程圏外から弓で攻撃。 キングは一体ずつ集中砲火を浴びせていく。 ジョーカーは会長を優先に狙ってくることを利用してカウンターを仕掛ける。 ……あたりが有効な気もするけど、全体方針によってやりようは変わってくるね。 とりあえず今思いついたのはそれ位。 ざっくり思いついたことをそのまま述べただけなので、読み間違いや認識誤り等々あるかもしれないし、攻略方針含め皆の意見や考え、役割希望等を伺いたいな。

  2. リューイ=ヴァレンゴルト

    リューイ=ヴァレンゴルトだ。 イダの刻印から解放されたゴブリンのウォーリアとして、参加させてもらった。 俺はパーシア会長の護衛に徹したいと思う。 冒険者となったばかりの俺は、一つの役割に徹した方がいいと判断したからだ。 会長護衛に徹しきるという者が一人は確実に居る、ということでよろしくだ。

  3. ペルゼィック

    ペルゼィック。キャスター(←挨拶 ウォーリア5人 シーフ5人 ヒーラー10人 キャスター3人 シューター2人 アクションはどうとでもなるだろうが、特性の兼ね合いがあるからクラスはまとめた。 >会長のガードをしつつ、雑魚から順に撃破して全員で玉座に向かっていくか。 >少数精鋭を玉座に送り込んでキングを全滅させ、残存戦力の道連れを狙うか。 俺は2つのどちらかなら、後者寄りだな。 人数非対称の3班で構成。 「キング撃破<取引先(パーシア)の護衛<雑魚対応」の分配で、雑魚対応に大きく人数を裂き、他は少数精鋭はどうかと考えたぜ。 敵が多いうちからジョーカーを出すのはちと悩むところだが、ジョーカーが一体で目的がわかってるなら多少はやりやすいと踏んだ。 ただし、俺は自分のスキルにもそこまで明るくねぇからな。 まずは思いついた上っ面の部分だけで失礼するぜ。

  4. ミゼリア・L・ステュクス

    ウォーリアの、ミゼリアです。よろしく、おねがいします……ね。 みんなで玉座をめざすか、分かれるかは、おまかせしますが……わたしは、とりあえず、パーシアさんのそばで、ごえいをしながら、雑魚をへらして……ジョーカーが出てきたら、シーザーロアで、タゲをとって、ジョーカー退治を、がんばろうかと……。

  5. レピド・クロサイト

    レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 俺はどちらかというと全員で玉座を目指す方に賛成だろうか。 少数を玉座に送り込むには初期段階だと敵数が多すぎる(敵数に対して通路が狭すぎる)ように思う。 やるにしても雑魚をある程度片付けてからでないと通路の確保も儘ならないのではないだろうか。 シーフなら壁歩きで突破出来そうではあるが…… 個人行動は今のところ雑魚掃討からのクイーン対応を考えていた。

  6. ラティア・ミゼリア

    ラティア・ミゼリア、シューターです。よろしくお願いします…… 私も全員で玉座を目指す派、ですね…… レピドさんの仰られている敵数の問題もそうですし、確実にキングを倒せる最精鋭をキングのもとに送り込んでしまうと40級のジャックらとの戦いに支障が出てしまいそうですし、精鋭を送り込むタイミングによっては迎撃に出る前のクイーンとキングを少数で両方相手取ることになりかねないなって…… かといって、敵をある程度減らすまで一緒に行動する形になるなら、そのまま最後まで一緒にいた方がいいんじゃないかなって思います…… 私個人としては雑魚……私如きが敵を雑魚呼ばわりできる立場かと思いますけど。雑魚用に範囲攻撃の炸光矢と、あとはクイーン対応を主眼に考えています……

  7. イズル・M・ヴォルゴール

    ヒーラーのイズル・M・ヴォルゴールです。よろしくお願いします。 作戦については、どちらでも。 全員で同時に進軍するとなると、スキル管理は重要かと思います。 キングにたどり着いても、全員のスキルが枯渇じゃ困りますので、誰が、どの場面でスキルを使うか、大雑把でも取り決めがあった方がいいかもしれないですね。 ヒーラーの数が突出してるみたいなので、現状では回復は最低限で攻撃をメインにしようと思っています。 特性については、他のヒーラーと相談の上決定します。

  8. ユニス・ソロアーヌ・アクエリリーア

    ユニス、シューターよ。 全員一丸でいいと思うわ。 変に別れるよりも、戦闘の素人の会長さんを抱えていることも考えれば、戦力をまとめてより短時間で決着をつける方がいいかもと思うの。 ヒーラーの数が多いようだし、雑魚はスキルは使わずに普通の攻撃だけで対処。 序盤は普通よりも負傷者は増えやすいかもしれないけど、ヒーラーの多さでカバーできるんじゃない? 私自身は会長さんの側で弓での援護主体ね。 エンライトで光を生み出し、会長さんの不安を和らげたり、影を渡るシャドーが近づきにくくしたいと思っているわ。

  9. シェルリア・リトヴァール

    ヒーラーのシェルリア・リトヴァールといいます、よろしくお願いします! 作戦についてはどちらでも良いです! 私は主にヒールでの回復や、 ハウリング・オブ・ブルーフレアでの援護を考えてますよっ。

  10. ルイド

    ウォーリア、ルイド。良しなに。 道中が長いんで、初っ端から玉座に少数送り込むのはキツそうな感じはすっかな。 雑魚半分とジョーカー始末したとこ等で、消耗具合見て送り込むかどうか決められりゃ最良じゃねぇかなとは思うんだが、判断基準とかでごちゃつくか? 敵数が倍以上&LV40級が複数となると、どっかのタイミングでキング全滅からの道連れ狙った方が被害抑えられそうな気はしてるが。 役割はこなせる範囲なら何でもいいんで方針決まってから考えるわ。

  11. ローザリカ・D・ケレス

    ……ある種命を賭けるような真似、まったくどういうことなんだ。 ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 幅3ヘクスの一本道で距離は300へクスとなかなか。 一丸となって動くか、対キング別動隊を出すとしても途中からが良いと思ったかな。 高火力の範囲攻撃を何度も叩き込まれてしまうと苦しいし、 もし少数精鋭を送りこむにも移動阻害のバステなどかけられては厄介だから クイーンもなるべく早く倒してしまいとも思った。

  12. エフィルミア

    シーフのエフィルミアです!よろしくお願いしますっ。 賭けで一世一代の大勝負!燃えますね! 勝って黄金像完成を目指しましょうっ。 作戦は 私は「少数精鋭を玉座に送り込んでキングを全滅させ、残存戦力の道連れを狙う」に一票ですね! 全員一丸となっていく方が安全…のようにも見えますが、敵の数が多いですし こちらより格上のクイーンとジャック、さらにキングもいる事を考えると全員倒すのは厳しいと思います。 クイーンとジャックの相手だけでジリ貧になりそうな予感が…(むむむ) 雑魚は道中の邪魔になる者だけ蹴散らし、クイーンとジャックは最低限の人数で抑え 少数精鋭でキングを早期撃破してしまうのが、一番被害が少なくすむかなっと思います。 これは私の意見なので!全員で行こうという意見が多ければそちらに従いますよ!

  13. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしく頼むよ。 53体で一組のゴーレムとは珍しい。既に言って貰っている様に、雑魚は数字の少ない方から積極的に範囲攻撃で倒していった方が良さそうだね。今回は敵の情報がギルドから開示されているから、倒した雑魚を数えておけばジョーカーの出現に前もって備えられそうだとも思った。 廊下の幅が結構狭いし、全員が一丸となって動くか、途中からキング対応を送り込むのが良さそうかな。勿論、今後の相談次第で。 ジョーカーの出現条件を満たした時に、パーシアを含めてインフィニティロアを使おうと思っている。それ以外の動きについては考え中。

  14. パヴェル・A・サムルガチェフ

    キャスターのパヴェルだ。 とらんぷ。ねぇ。 個別で撃破しちまうと「悪魔(じょーかー)」が出てくる、ってか。 無理に札を省いていくよか、行動を制限しながら王を叩くのは理にかなってるかもしれねぇかな。

  15. ダニエル・ヘリントン

    ヒーラーのダニエル・ヘリントンです。 よろしくお願いします。 作戦は、全員一丸に一票です。 僕個人は、ひたすら皆さんの回復に努めたいと思います。

  16. リューイ=ヴァレンゴルト

    どの作戦に賛成かは言っていなかったな。 全員一丸に一票だ。 良くも悪くも25人中ヒーラーが10人という回復力が高い人数構成になっている。 全体のこの回復力なら、下手にテクニカルに走って戦力分散させるより、真っ向からの手堅い正攻法でも大丈夫じゃないかというのが、俺の意見だ。

  17. アラン・スミシー

    ヒーラーのアラン・スミシーだ!どうぞよろしく! 全員一丸になりそうかな? バフ撒きにヒーリング集中するから、思いっきり戦っておいで!

  18. 海神 江流

    シーフの海神江流だよ。 今回はよろしくね。 個人的には、俺達にとって格下でも生徒会長にとってはそうでない数字札が多いから、別動隊を出すにしても数字札はある程度減らしておきたい。 懸念点は別動隊を出すとして、シーフ以外は確実に他をパスしてキングまで辿り着けるかは確約できない事から、仮にシーフ5人全員を送り込んだとしても、キング4体を倒しきるのにどれだけかかるのか。には不安があるかな。 俺個人は、別動隊を組むならそちらに。 それまでorそうでなければクイーン対応かなと思うところ。

  19. ジュスト・V・ケレス

    全員一丸となって進むと少数精鋭で先に玉座を落とす、どちらの意見もいて、どちらの理由も納得できるわけだけど。 ただ、少数精鋭にしても最初からは厳しそうだという意見が多いかな? ルイド殿も触れているが戦況を見て判断できるのが理想ではあるんだよね。しかしイズル殿も指摘してくれているようにスキル管理も意識したいから、ある程度全体の流れというか動きは見える方が行動は組みやすいわけで。 もし分かれる場合、ジャック+クイーンを抑える戦力としては同数以上の戦力は欲しいし、会長の護衛も考えると最低15人以上は残った方が良いと思われる。 だから先行して玉座に斬り込む人数は4-6人、多くても8人位が限度かなという認識。理想を言うなら1Rで一体以上、4R以内にキング全滅を目指せる戦力が望ましいかなって。 シーフ以外の人を送り込む手段としては、アーケインやグラビティで動きを阻害、執着をつける等の方法があるね。 とりあえず折衷案というか、それぞれのやりたいことや強みを活かせる流れとして以下のような形を提案しておくけど、どちらかに決め打ちした方がやりやすい人が多ければ俺は全員で正面突破する為にジャック対応を主に担当したいかな。 最初は全員で固まって雑魚を減らしながら前進(スキルは温存、もしくは雑魚対処を主体とする面々がスキル使用) →雑魚が減りジョーカーが出てきたら会長護衛メンバーで対処 →絵札が出てきたら消耗具合(スキルの残数や体力)なども見て先行して玉座に斬り込む面々と絵札含む廊下に残った残存敵戦力対応組に分かれる →分かれるのが厳しい、メリットがなさそうならそのまま全員で敵を掃討してから玉座へ

  20. イズル・M・ヴォルゴール

    当初「どちらでもいい」としていましたが、皆さんの意見を見てヴェルジー様の最初の意見にある >「前者からジョーカーの処理が完了次第後者に移行するという案もあるかな?」 が妥当な印象を受けます。 最初は一丸で進み、ジョーカー処理後または話し合いで決めた任意のタイミングで各絵札担当が対応に移る、はどうでしょうか? 回復に関しては、正直ヒーラーは多いと思いますが、回復やバフはメインアクションを使用するものが大半なので攻撃の手数が減ります。 敵の数、敵のレベルから考えて、回復に頼りすぎる戦い方はジリ貧になる可能性を秘めてるので、それだけは考えてもらえると。

  21. イズル・M・ヴォルゴール

    ヴェルジー様と発言がかぶったことについて謝罪を。 謝罪の書き込みに追記で申し訳ないですが、 現生徒会長の護衛に、理想ならヒーラーとシーフは一人ずつ割くのが理想かと。 シーフの位置入れ替えのスキル、ヒーラーのダメ肩代わりスキル(スケープセイント)と、HP0で即時回復スキル(ライフアンカー)があるので。あと、リジェネもあれば会長周りが乱戦になっても安心要素はできるかと。 影を移動できるということは、乱戦になれば素早く、一息で移動できる可能性があります。 物理防御以外の防御策も用意したほうがいいと思います。

  22. ネーヴェ・グラヌローザ

    ヒーラーのネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 ここまでの流れは概ね把握致しました。ジュスト様の仰る折衷案で宜しいのではないかと思います。 >パーシア様の護衛 でしたら私も会長の護衛に名乗りを上げておきましょうか。スケープセイントは所持しておりますし、ライフアンカーとリジェネーションのどちらも取得可能です。 スケープセイントを生かしつつ、万一の場合のセルフ回復も、と考えますと、もう一つはライフアンカーの方が宜しいでしょうか? 肩代わりしたダメージで戦闘不能にならぬよう、自分自身の生命力は可能な限り高めていくつもりです。

  23. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。 どうやらパーシア君にはだいぶ面倒をかけてしまったようだね。ちょっと貴族の好感度が上がってしまいそうだな。 頑張ってくれている分、仕事はきちんとこなしていきたい。 敵が奥から順に出てくるということは、雑魚だけ出てきたタイミングで奥の部屋に入ればジャック+クイーン+キングを相手にすることになるということかな。それを考えてもキング対応組を奥の部屋に行かせるなら、後の方がいいと俺も思う。 個人的には、キング対応組が奥の部屋に行くのをクイーンが出る前にするか後にするかで、戦い方が変わってくるような気がしたよ。 多分クイーンまで廊下に出た後にやる方がいいと思うんだけど、この時点で雑魚と特にジャックが残っていると、クイーンへの攻撃を阻まれる可能性が高い。エリアの幅が3へクスなのがだいぶ辛そうだ。 スキルを温存させる方針であれば、ジャックが3体残る可能性は高いと思う。 なので、廊下組は「クイーンの猛攻に全員を耐えさせること」、キング対応組はできるだけ「早期にキングを倒すこと」を頭に入れておく方がいい⋯⋯のかな? ジュスト君が触れているような、キング対応組を行かせるために道を開くようなことも必要そうだ。最悪の状況でクイーンに対抗し得るのはやっぱりシーフだとも思うので、班分けは双方バランスが良い方が良さそうだとも思う。 ジョーカーは倒した後にキング対応組を送るのが最良だと思うけど、もしジョーカーが倒せてない状態でクイーンが出てきたら場合は、その時は行った方がいいとも思うな。 ⋯⋯と思う! 団体戦はあまり得意ではないので変なことを言っていたらごめんね。

  24. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ、よろしく頼む。 作戦としては途中まで一丸、ジョーカーを倒してから精鋭でキング撃破を推す。 ジョーカーさえ倒しておけば大体の不安は解消されそうだしな。

  25. ゲルダ・クライン

    ウォーリアのゲルダです。よろしくお願いしますね。 >方針 そうですね、『途中までは一丸、ジョーカーを倒してから精鋭でキング撃破』がとてもよさそうに思います。 「奥から雑魚、ジャック、クイーン、の順番にゴーレムが迎撃に出てくる」とありますから、 最初の雑魚のみが出てきている段階で、雑魚を27体撃破すればジョーカーが出てくるため、これを撃破――が、パーシア様の身の安全的にも理にかなっていると思いました。 >個人行動 上記の雑魚撃破については迅速に対応した方がいいかな、というのと、ジョーカー相手への攻撃手段を考えまして、攻撃/命中に重きをおいた装備での、雑魚+ジョーカー対応を考えています。

  26. ヴィルヘルミナ

    ウォーリアのヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 また随分と危険な橋ですね。万が一がないようにしませんと。 敵は数が多いですが奥から順に出てくるという情報があるだけ有情ですか。 これだけ縦長な通路なら挟撃を疑ったでしょうし。前に集中できるのは有難い所です。 私は先行できるほど足が速くないので、地道に戦線を押し上げる方に集中しようかと。

  27. ルイド

    決め打ちでいくんなら俺もジョーカー始末してから、もしくはジャック等が出て来てからキング狙いに移行する感じでいいと思う。 途中に判断交えていいならジュストが挙げてくれた折衷案を推してぇな。 正面から殴り合ってそのまま勝てそうなら無理に先行する必要ねぇし、逆にそれじゃこっちのリソース尽きそうならジャック等何とか抑えてる間にキング潰してもらわねぇと厳しい。 何れにせよ、少数送り込む場合送り方も考えておかねぇと、ってのに同意。 やるならキングは早めに全滅させたいのと、廊下で時間稼がなきゃならねぇのとで、対応力的にも班分けはバランス良く行いたいのにも同意。 個人の動きとしては……先行を考える方針なら、先行班にウォーリアいなけりゃそっちに入るか。 いるなら廊下に残って執着付与なりで送り出しの補助と、盾役に努めようかと。

  28. シルヴィア・A・カペル

    ジョーカーを倒してから先行班でキング撃破を目指すのが良さそうだと思ったよ。ジュストが言ってくれた「分かれるのが厳しい、メリットがなさそうならそのまま全員で敵を掃討してから玉座へ」にも賛成だ。 >個人行動予定 先述通り、ジョーカー出現前にパーシアと周囲の護衛メンバーを出来る限り含めてインフィニティロアを使うよ。クイーンの範囲攻撃が怖いし、ジョーカーが狙う相手は分かっている状態だから出来るだけ備えておきたい。 その後はジャック対応予定。雑魚用の範囲攻撃も持って行くよ。

  29. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 同じくキング狙いで行くならジョーカー撃破、もしくは存在を把握した後というのは賛成だな。 戦況に応じて手を分けるか否かを決めるのも異論はない。 道中キングは王座を動かねえからいいとして、ジャックとクイーンの迎撃に移る条件が兵が減ったらなのか、一定の距離を進んだらなのかでも変わってきそうではあるな。 前者なら雑魚+ジョーカーをある程度始末するまで連中の出現を押さえられるかもしれないが、後者ならトランプ兵がある程度減った段階で順に突っ込んでくる可能性もある。警戒はしておきたいところだ。 あとは同じくクイーンがかなりネックになる気がするな。 王座の間へ向かうには300ヘクス進んだ後扉を開けて中に入る必要がある以上、此処で下手に抜けようとするとクイーンの攻撃で全滅しかねねえと思うし、猛攻を耐えるにしても限度がある。出てきた時点でなるべく早くつぶしておかねえと、手を分けるにしろ一丸で行くにしろヤバそうだと思ったな。 とりあえず今の所雑魚減らし→クイーン対応を主に考えている。 手を分ける場合クイーン撃破後行けそうなら加勢に向かう、くらいかな。

  30. ラティア・ミゼリア

    ジョーカー対処後に精鋭が先行、キング撃破を狙う形になりそうでしょうか。 了解です…… 何にせよ、私は精鋭とは言い難いので、特に何かしてほしいという意見がなければ、当初の予定通りに数字兵用の範囲攻撃を用意しつつ、クイーンへの対応を行おうと思います…… 一瞬、先行班の道を作るために流星射……とも思いましたけど、そんなことしたらほぼ護衛対象が増えると同義ですよね……やめておきます……

  31. ヨル・スレイマン

    そしたら俺は、キング対応組の護衛的な位置で一緒に敵前衛を抜け、クイーン近接後はキング対応組を守りつつクイーン対応をする形にしておこうかな。 持っていく特性はインフィニティロア(キング対応組が先行時に対応組中心でできるだけ全員に使用)、と光縛封(クイーンの攻撃からキング対応組を守る用)で今のところは考えている。 それまではスキル温存しつつ対ジャックを加勢するようにしておくつもり。

  32. ユニス・ソロアーヌ・アクエリリーア

    「ジョーカー処理後に精鋭が先行、キング撃破」、ね。 私も異存はないわ。 会長の側で、ひたすら援護の弓射に徹することにするわ。

  33. ペルゼィック

    行動内容を変える。 だから、さっきの発言は消した。 キングに先行する為の道を作る。 あと、玉座の間の入口にクレネルウォール置いて、敵が玉座の間に戻れない、先行した奴らを攻撃出来ないようにする。と同時に、味方の後続が自由に援護できるようにしようと思うぜ。 敵への個人対応は、もう一度考え直す。

  34. レピド・クロサイト

    ん、「ジョーカー対処後に精鋭が先行しキング撃破を狙う」だな。 良さそうに思ったのでそれに賛成を。 そしてやはり敵の中ではクイーンが特に厄介そうに思うので個人行動は「雑魚処理→クイーン処理(抑え)」で変わらずいこうと思う。

  35. リサ・ベイカー

    遅くなりました、ヒーラーのリサです。 方針は異論ありません。 個人的には、ゲルダちゃんに着いて動こうかな?と。 サポートさせて頂こうと思っています。

  36. イズル・M・ヴォルゴール

    >グラヌローザ嬢 ご検討ありがとうございます。 他の方が名乗りあげればスケープセイントだけでも大丈夫かと思います。他に案で出したスキルの取得は、現時点で護衛宣言の方も大勢いますのでグラヌローザ嬢にお任しします。 個人行動ですが、ペルゼィックと一緒に必要時にキングへの道を切り開く手伝いをしようかと思います。 雑魚半数でジョーカーが出るので討伐される頃には雑魚はかなり少なくなってそうですが、ジャックやクイーンは残ってそうですし、安全に移動するための露払いは必要かと思いましたので。 その後は、キングの方に応援に行こうかと今は考えています。 (誤字を修正し再投稿しました

  37. パヴェル・A・サムルガチェフ

    「ジョーカー。フロア内に限り、影から影へと渡る能力を持つ。」ってぇ話なんだがよぉ、キャスターの移動力低下は効いたりするんだろうか。

  38. ジュスト・V・ケレス

    一部が玉座に先行する場合のキング対応希望者はどれ位いるだろう? 足りなければ俺も加勢しようかと思う。 >ジョーカー あくまで私見だけれど移動力低下より移動阻害、アーケインなら効果がありそうな気がする。 試してみないことには分からないが、他の奴らにも動きを鈍らせる魔法は有用だと思うからいっそ移動力低下と移動阻害両方持っていくのもありかと。

  39. ローザリカ・D・ケレス

    そうだな…… 回復をメインに行ったりパーシア君の護衛への挙手は多いように見えるし、 僕はキング対応に前衛兼ヒーラーとして同行しようかな。 早々に倒してしまうためにも火力はいくらあってもいいだろうし、 サイドヒールや範囲回復を適宜挟みつつ積極的に殴っていくような行動をしたいと思う。 無論、キング対応希望者が過剰になれば移動も可能だから様子を見て判断するよ。

  40. エフィルミア

    ジュストさん折衷案ありがとうございます! 私も「途中までは一丸、ジョーカーを倒してから精鋭でキング撃破」に賛成です! 足は速いので、攻撃力を上げてキング先行組に入るか いつも通りBS付与型でクイーンの抑えに入るか迷ってますがっ。 今のところキング対応が足りない様に見えるので、キング先行組に名乗りを上げておきます! タナトスバイト決めに行きますよー! 勿論、人数が偏るようなら変更も可能なのでっ。

  41. ペルゼィック

    キングは俺が宣言した道作るの過程と、入口のクレネルウォールもあるからそのままキング側に行ってもいい。先行撃破に賛成したしな。 現状、キングに立候補してるのがシーフ2人、ヒーラー2人、キャスター2人だが? 一応、そ……そこの方(ジュストさん)が言った人数には達してるが、 (>「先行して玉座に斬り込む人数は4-6人、多くても8人位が限度かなという認識」) そのあとに言ってた理想に届いてるかは俺には判断できねぇ。 (>「理想を言うなら1Rで一体以上、4R以内にキング全滅を目指せる戦力が望ましいかなって。」) 傍から見て構成がどうかは聞きてぇかな。

  42. シルヴィア・A・カペル

    >個人行動変更 キング対応班はあと一人か二人増やしても良さそうかなと思ったよ。 絵札が出てくるまでにはジョーカーはほぼ確実に出現しているだろうし、私もキング対応班に加わろうと思う。ヒーラーが3人行くなら手厚いし、戦闘不能になる可能性も低そうだ。輝刃も持っていくね。 (人数が偏るようなら変更するよ)

  43. ベルク・オスマット

    我はどっちでもいいので様子見だな。 キングの人数が足りているなら守勢に回る。

  44. ルイド

    ウォーリア不在なら一旦俺もキング側に入っとくか。増えるようなら廊下側に変更でもいい。 保険として英雄再起持っていこうかと思ったが、ヒーラーにいてもらえるんなら要らねぇか……? その分火力に寄せた方が良さげならそうするわ。

  45. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 ご挨拶が遅くなり、大変失礼致しました。 皆様、よろしくお願い致します。 現時点までに出ている方針で、私も異論はございません。 私はキング先行班以外で回復が不足した所への遊軍のような動きを予定しております。 回復不要時には攻撃での援護もさせて頂こうかと。

  46. ペルゼィック

    パーシア護衛(4人 ユニス・ソロアーヌ・アクエリリーア(シューター ネーヴェ・グラヌローザ(ヒーラー ミゼリア・L・ステュクス(ウォーリア リューイ=ヴァレンゴルト(ウォーリア ジョーカー(2人 ゲルダ・クライン(ウォーリア リサ・ベイカー(ヒーラー ジャック クイーン(4人 レピド・クロサイト(シーフ ヨル・スレイマン(ヒーラー ラティア・ミゼリア(シューター ナハシュ(シーフ キング(8人 海神 江流(シーフ イズル・M・ヴォルゴール(ヒーラー ジュスト・ヴェルジー(キャスター ローザリカ・L・ディオール(ヒーラー エフィルミア(シーフ ペルゼィック(キャスター シルヴィア・A・カペル(ヒーラー ルイド(ウォーリア 回復専門(4人 レティシア(ヒーラー アラン・スミシー(ヒーラー ダニエル・ヘリントン(ヒーラー シェルリア・リトヴァール(ヒーラー 攻撃専門(1人 ヴィルヘルミナ(ウォーリア

  47. ペルゼィック

    今までの発言をまとめてみたんだが、場所移動、認識違い、見逃してる部分があったら謝る。修正は任せた。 雑魚対応は共通項として考慮せず、絵札と専門特化でまとめたつもりだ。 家名抜けになってる…方がいたな。悪かった。(レティシアさん、失礼しました

  48. ジュスト・V・ケレス

    ペルゼィック殿は纏めをありがとう。 現在ジャック対応が不在なので玉座突入前に排除が必要なら範囲魔法で数を減らすか、アーケインストリームで道を塞がないよう足止めしてしまおうかと考えているよ。 キング用に魔弾は温存しておくつもりだ。

  49. ヨル・スレイマン

    ペルゼィック君はまとめありがとうね。 ジャックは一応序盤のうちに攻撃を試みておくつもりで、メテオライトを持っていく予定ではある。 半数、もしくはせめて3名に減らせていると、キング先行組が抜ける時に安心感があるね。 その分回復はあまり持っていけないけど、他のヒーラーの方が多いので大丈夫そうかな。 当日は宜しく。上手くいくよう努めよう。

  50. アラン・スミシー

    ウオーッギリギリで申し訳ない! ある程度組分けされているね、オーケー! ヒーラーが多いので回復専門で柔軟に移動しようと思ってるから、 当日はどうぞよろしくだー!

  51. シルヴィア・A・カペル

    ペルゼィックは纏めをありがとう。 キングは急いで倒したいし、私のもう一つの特性スキルはコモンブラッドにしようと思う。玉座の間の前の大きな扉まで到達したら突入前に範囲輝刃を付与、その後は攻撃中心に行動。様子を見て回復をするつもり。 突入前にジャックの排除が必要な時は私も加勢するね。 明日出発か。当日はよろしく頼むよ。

  52. 海神 江流

    流れは了解。 キング対応については、分散すると時間がかかりそうだし、攻撃を他の同行者に合わせて攻撃を集めるようにしておくよ。 エフィがタナトスで行くようだから、俺の側は敢えて正面から対峙してトリプルファングで手数押しする感じで。

  53. パヴェル・A・サムルガチェフ

    あぁ。行動宣言するの忘れちまっていたな。すまねぇ。 キャスターの火力については俺よりも能力(レベル)の高いのも多いだろうからな、そちらさんに任せる。 んだから、まぁ、ジョーカーへの行動妨害を主体で動こうと思ってる。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0