【祝祭】赤の中指

おおくまねこ

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シナリオID:3505

オープニング

●
「やあ。メアリー王女。それにスタッフの皆さん。ドゥジケット大礼拝祭、とても素晴らしいイベントだったよ。ボクからも祝辞を述べさせてくれ」

 閉会式の後、商家の娘メイに扮したメアリー王女の元にやってきたのはリーンエス王国の富豪として知られる黒い鱗の美術商、ベリアルだった。

「メアリー王女……!?」
「なんてこった! メイはメアリー・リーンエス王女だったのか!」
「やばい! ウィル×レイ本を隠さなきゃ!」
「もう手遅れだろ」
 彼がメイを『メアリー王女』と呼んだことにドゥジケット準備会のメンバーや、まだ会場に残っていたドゥジン作家たちはざわついた。ウィリアムは妹を庇うようにすっと前に一歩出ると、ベリアルに言葉を返す。

「君は……確か美術商のベリアルだね。僕の黄金像に多額の出資をしてくれたという……。どうやら君は妹のこともご存じのようだ。だが、妹を王女と知った上でのその口の聞き方は無礼なんじゃないか?」
 
 ウィリアムは眼を細める。そもそも身分を隠している『商家の娘メイ』や、『冒険者ウィル』として活動している自分への、冒険者や一般人のタメ口程度なら可愛いものだ。だが、彼がメアリーをリーンエス王家の王族と知ってなお、冒険者でも何でもない一商人であるベリアルが無礼な態度を取るのなら、第二王子としてそれは流せない。それがたとえ、パーシアとの賭け(デスゲーム)に負けたとはいえ、ウィリアム黄金像の建造費に多額の出資をしてくれた男であってもだ。ウィリアムの剣呑な態度にただならぬものを感じたのか、こっそりメアリーの護衛についていた数名の王国騎士達もそれとなく距離を詰めてきた。

「ありがとうございます。それで、わたくしに何の御用ですの? わざわざわたくしの正体をばらすためだけに来たわけではないのでしょう?」
 メアリーはハア、とため息をつき、ベリアルへと問いかける。するとベリアルは小さく頷き、こう口にした。

「最後に、君達と遊ぼうかと思ってね。ボクは疲れてしまったんだ。最近身内が大勢死んだからね。だからボクはしばらく、故郷のクリエスター山脈でゆっくり養生することにした」

「クリエスター……山脈だって? まさかこいつ……」
 会場にいたドワーフの一人が呟いた。クリエスター山脈はドワーフの土地だ。だが同時に、クリエスター山脈に住まう種族として、もう一種大陸で広く知られている種族がある。ドワーフ達の不倶戴天の敵。時には黒いリザードマンのような姿を取り、幾度となくドワーフ王国を襲撃してきた、邪悪なる竜たち。

「邪竜、だね」
「その通りだ。そして、ボクはメドゥの指先の手指幹部でもある」
 ウィリアムの言葉にベリアルは頷き、そう続けた。

「貴方が赤の中指でしたのね。ベリアル」
 メアリーはベリアルを睨み付ける。赤の中指の正体が邪竜である、という情報はメアリーも掴んでいた。サウゼル大樹海での冒険者の遭遇記録を見ていたからだ。そして、先日の帝都決戦の際、赤の中指と思われる邪竜がヨゼフ皇帝一派の妨害工作を行っていたという情報も確認している。

「それはご愁傷様だね。だが、そこまで聞いた以上むざむざ逃がすわけにはいかないな」
 ウィリアムはとうとう剣を抜いた。ドゥジケット会場での来場者の帯剣はもちろん禁止されていたが、リーンエス王国の王族である彼は黙認されていたのだ。ベリアルが赤の中指ならば、聞きたいことは山ほどある。だがまだ斬りかかりはしなかった。いかに自己肯定感がロイヤル級な彼でも、『成体』の邪竜を一撃で倒せると信じるほどには彼は自惚れてはいなかったし、ごく最近まで正体を隠して活動を続けてきた赤の中指が勝算もなく正体を明かすとは考えにくかったからだ。

「流石に冷静だな、ウィリアム王子。安心したまえ。そろそろ話も佳境だ」
 ベリアルはすっと懐に手を入れた。その瞬間、メアリーの護衛の王国騎士3名が一斉にベリアルへと襲い掛かった。ウィリアムにも匹敵するであろう速度の斬撃がベリアルを襲うが、ベリアルは落ち着き払ったまま、全ての指に指輪が嵌まった左手を騎士達にかざした。

「■■■」
 竜の嘶きのような叫び声が響くと同時に不可視の衝撃波が炸裂し、王国騎士たちがまとめて吹き飛んだ。
「リーンエス王国騎士達を歯牙にもかけぬとは……!」
 その凄まじい光景に、いつの間にか近くにきていた老紳士とその妻か娘らしき女性が息を呑む。

「おや、いたのかい、リーンエス王。完全武装ならいざ知らず、私服ならそう難しいことじゃないさ」
 ベリアルは老紳士に目をやると、小さな箱を取り出した。
「せっかくだ。君にも見せてあげよう。これはこうやって使うんだ。『ジョージ・リーンエス4世』」
「「!」」
 ベリアルはメアリーのすぐ近くに立っている男の名を呼んだ。すると、あっという間に老紳士は箱の中に吸い込まれた。
「今のはデモンストレーション。こっちが本命だ。『ドゥジンシ』」
 ベリアルがそう呟き、箱へと宙に放り投げる。すると箱はパタパタと開き、唸り声を上げ始めた。そしてなんと、空中で巨大な『穴』となった箱は会場にあったドゥジンシというドゥジンシを吸い込み始めたのだ。

「なんということを……! ベリアル!」
 メアリーは叫んだ。

「さっきも言ったが、ボクは100年ぐらいは故郷に引きこもるつもりだ。そのための退屈しのぎとして、この会場のドゥジンシは全部ボクが引き取ることにした。リーンエス王は……王族なんてヒューマンとしては希少種だから、剥製にでもしようかな。君達だって、ドラゴンの頭とか部屋に飾るの好きだろう?」
「そんな横暴、許すわけには参りませんわ! お父様を返しなさい! それに、貴方が奪ったドゥジンシはここにいる皆様で作り上げた、人類の宝です!」
「メアリー! よすんだ!」

 メアリーは神具を止めるべく、隠し持っていた短剣を抜いて飛び上がると、躊躇なく空間に開いた穴に飛び込んでいった。
「「メアリー!!」」
 ウィリアムは叫んだ。
「説明がまだ途中だったのに……この神具には防衛機構がある。神具を止めるには、空間の内側にある核を破壊すればいいんだ。中にはボクが配置したゴーレムもいるけどね」
「……! 今すぐ神具を止めろ!」
 ウィリアムが叫んだ。
「断る。使用者を倒すことでも装置は止まるが、ボクはこうする」
 ベリアルは笑い、自らも空間の穴へと身を躍らせた。

 ――さあ、人類の宝を取り戻したいのならば入ってきたまえ。神具の核が破壊されればボクは負けを認めて手ぶらで故郷に帰ろう。ああ、でも3分間だけ準備の時間をあげようか。武具無しではゲームにならないからね。

「……メドゥの指先に振り回されるのはこれで何度目だろうな。母上。国王陛下とメアリーを連れ戻して参ります」
 ウィリアムは深々と溜息を吐いた後、王妃にそう宣言した。

「ええ、お願い。アナンディーン、貴方も一緒に行ってもらえるかしら」
「心得ました、ルイーズ王妃」
 夫よりも二十才ほど若く、アナンディーンと同年代の貴婦人に、会場の警備としてこの場にいたアナンディーンは深々と頭を垂れた。その女性こそルイーズ王妃。今代のリーンエス王二人目の正室であり、王太子(エドワード)、第二王子(ウィリアム)、第一王女(メアリー)の母であった。

「全くとんでもないことになったな……悪いが、力を貸してもらえるか。英雄たちよ」
 かつての訓練教官(アナンディーン)の言葉に、世界を救った英雄達は頷いた。

解説

最優先目標1:神具の核を破壊し、ドゥジンシを奪還する。 最優先目標2:リーンエス王家から死者を出さない。 目標:赤の中指・邪竜ベリアルの撃退または撃破。 舞台:神具『蔵書神の祭壇』の中の亜空間 ●戦場について 空中に大量の書物が漂うだだっぴろい亜空間。幅5へクス、長さ120へクスほどの長さがある登り階段の奥に神具の核となる球体が浮かんでおり、頂上の手前に六体のゴーレムが配置されている。 階段のすぐ下には邪竜ベリアルが構えており冒険者達を妨害する。 なお、一度中に入ると神具を破壊するか使用者が許可しない限り出られない。また、ベリアルはこれ以上神具の吸引能力を使用するつもりはない。 戦域1:対邪竜ベリアル 敵戦力:邪竜ベリアル(赤の中指) 友軍: ウィリアム、リーンエス王 戦域2:神具の核の破壊 敵戦力:神具の核、アイアン・ゴーレム1体、オブシディアン・ゴーレム5体 友軍:メアリー、アナンディーン ●敵戦力 邪竜ベリアル(赤の中指) 一体 成体の邪竜。一定以上のダメージを与えると真の姿であるドラゴン形態に変身する。戦闘スタイルは竜人形態ではキャスターだが、真の姿になると人類を超える身体能力と炎のブレスが解放される。武器は指輪。 神具の核 神具の亜空間を形成している光の球体。分厚いバリアを張っており、突破には相応のダメージを与える必要がある。 アイアン・ゴーレム 一体 3メートルほどの大きさの戦士型。中型クリーパーの上位に相当する戦闘力を持つ。 攻撃手段:目からビーム、格闘 オブシディアン・ゴーレム 5体 黒曜石で出来たドラゴン型の美しいゴーレム。タフ。 攻撃手段:格闘 ●友軍 ウィリアム メアリーの兄。高耐久ウォーリア。父王の生存を最優先する。武器は普段使いの剣。 使用スキル:ロングレンジカバリング、シーザーロア、アイアンヴェールなど ジョージ・リーンエス4世 72歳 リーンエス王国の現国王。娘を死なせまいと邪竜ベリアルを足止めする。元気な授恵者だが高齢のため戦闘力は全盛期よりも衰えている。ウィリアムと同様高耐久型のウォーリア。PC突入時はベリアルと睨み合っている状態。武器は仕込み杖の剣。 メアリー リーンエス王国の第一王女。奪われた全てのドゥジンシを取り戻すため神具の核へと挑む。PC突入時はゴーレムと交戦中。武器は聖剣ではなく二本の短剣。 アナンディーン 会場警備として現場にいたため参戦。武器は弓矢。

マスターより

おおくまねこがリリースする最後の戦闘シナリオとなります。敵は冒険者達の宿敵であったメドゥの指先の手指幹部にして成体の邪竜、ベリアル。友軍はロイヤルな方々と、いつも冒険者達を見守っていたアナンディーンです。ご興味がありましたらよろしくお願いいたします。

リプレイ

●ベリアルとの戦い(1)
「そう睨むなよ、リーンエス王。まだゲームを始めるには早いってことぐらい、君も分かってるだろう?」
「……」
 仕込み杖を抜いたジョージ・リーンエス4世は、獅子のように鋭い眼光で対峙するベリアルを睨みつけていた。第一王女メアリーはもう階段を駆け上がって行ってしまった。ベリアルはあえて王女は追わなかったようだが、リーンエス王まで見逃すつもりはないようだ。リーンエス王は本当ならばすぐにでもこの邪竜に斬りかかるか、娘を追いかけたいところであったが、リーンエス王国の最高権力者――『王』としての立場がそれを許さない。結局、リーンエス王は必ず駆けつけてくるであろう息子(ウィリアム)が来るまで、ベリアルとここで睨み合いを続けるほかはないのであった。

「父上! ご無事ですか!?」
「――来たね」
 ベリアルは嬉しそうに唇を吊り上げた。神具空間に響いたのは、やはりリーンエス王国第二王子ウィリアムの声であった。だが、彼一人ではない。たまたま事件現場に居合わせた21名の冒険者と、アナンディーンも一緒に神具空間に飛び込んできたのだ。

「メアリーはどこに?」
「階段の上だ。最上階に神具の核があるらしい」
「承知いたしました。では、僕はここで陛下をお守りいたします」
「うむ」
 簡潔に戦況を確認し、親子は剣を構えた。

「てめーが赤の中指だな! ‘’邪竜殺し‘’の名にかけてその首を獲ってやんぜ!」
 真っ先にベリアルへと襲い掛かったのはハヤト=ガラン=ヴォルファングだ。疾風の如き速度でベリアルに肉薄したハヤトはベリアルの眼前で飛び上がり、空中で回転しながらベリアルへと連撃を浴びせた。
「――いいね。迷いなく首を奪(と)りに来るとは。部下に欲しいくらいだ。ついでに紅いその刀も――おっと、もうボクは隠居するんだった」

 ハヤトの双刀を首に受けたベリアルは首に手を当てながら笑った。だが、ベリアルはハヤトの四連撃を初撃以外は全て躱していた。並の敵ならばそれでも首が飛んでいるぐらいの威力の一撃だったが、ハヤトはむしろ思ったより攻撃が効いている事実に驚いていた。
(『成体』の邪竜って割には鱗はそこまで硬くねえな。人型だからか……けど、まだまだ余裕がありやがる様子だぜ……)

「――あれがリーンエス国王か」
(当たり前ではあるが、非実在ではなく、本当に実在したんだな)
 ナハティガル=ラーはベリアルと対峙している老いた剣士を見て呟いた。リーンエス王家の国王と王太子エドワードは滅多に人前に姿を見せない。その、幻とも言える世界の権力の頂点の一つをこれほど真近で見れたことに、ナハティガルは感慨を抱いていた。
(だが、俺がすべきことはいつもと変わらない)
 ナハティガルは宙を舞っている無数の書物を隠れ蓑にし、ベリアルの間合い――たぶんキャスターと同程度だろう――の外に身を隠し、黒い影法師を纏った。

「疑ってはいた、けど、同時に『そうでなければいい』とも思っていた。……アンタとやった初めてのカードゲームは、本当に楽しかったのに」
 レピド・クロサイトはベリアルの方を見て、淡々と告げた。レピドはかつて避暑地でベリアルと一緒にカードゲームをして遊んだことがある冒険者の一人であった。それだけではない。今回のドゥジケットもそうだが、幾度かレピドはベリアルとお気に入りのドゥジンの話などもしたことがある。レピドにとってベリアルは戦友ではなかったが、友人にはなれたかもしれない男――そんな印象だった。
 しかしその一方で、ベリアルに不審な点がいくつかあったことも事実だ。特に、サウゼル大樹海で出会った、メドゥの右腕と行動を共にしていた邪竜がゲームの審判を務めていたことは、レピドに決定的に「ベリアルが赤の中指ではないか」という疑念を抱かせた。

「――戦うしかないんだな」
 レピドはベリアルの魔力を削ぐべく、魔乱印を浴びせた。光印を回避し切れなかったベリアルに魔乱印が纏わりつき、彼の魔力が乱れた。
「ずいぶんと湿っぽいじゃないか。レピド。そんなザマでこのボクに勝てるつもりかい?」
 ベリアルが嘲るように笑う。
(挑発か。だが、アンタは冒険者全員の名前を記憶してるわけではないんだろう?)

「私は勝ち逃げされるのが一番嫌いだ。“負けた時の支払いは綺麗に”ね?」
 シルヴィア・A・カペルは左手の手袋よろしく、ベリアルに向けて遊戯札を一枚投げつけた。ベリアルの足元に突き刺さった札に描かれていた模様は『薔薇と騎士』だ。この札はかつて、シルヴィアがベリアルと『ROSE&SEED』で勝負をした時と同じもの。このゲームはシルヴィアの方がはるかに慣れていたゲームであったにも関わらず、結果はシルヴィアの敗北だった。
「もちろんだとも。だが、ボクは自分の命までレイズしたつもりはないよ?」
(ベリアルの注意をこちらに引き付ける。国王陛下とウィリアム王子をお守りしなければ)
 シルヴィアは決意を胸に、ヴィルヘルミナに【輝刃】を付与した。

「赤の中指ベリアル! 帝都決戦で過激派を止めたと言うから悪い相手では無いのかと思っていましたが……」
 トーラが全身から威圧感を放出し、ベリアルを威嚇しながら問いかける。
「ボクは君達人類が好きなんだよ。君達にとっての犬猫程度には。あとは、付き合いの長かったメドゥの右腕への義理立てだよ」

 右腕の名を出した時、ベリアルは僅かに目を伏せた。その瞬間トーラは一気に距離を詰め、二振りの光の剣でベリアルへと斬りかかった。ベリアルは初太刀の唐竹割を首をひねって躱したが、トーラは手首を返し、ベリアルの胴を切り上げる。さらに流れるように放たれた左右の薙ぎ払いがベリアルを切り裂いた。
(手ごたえが浅い! 邪竜だけあり、魔法にも強いようですね!)
「油断も隙もないな。だが、その光の剣はとても珍しい。――欲しいな」
 派手に出血しながらも、ベリアルの赤い目は物欲にぎらついていた。その尋常ならざる視線に、トーラはベリアルの本質を見た気がした。
「貴方も結局はメドゥ指先の構成員でしたか。その欠落は何です?」
「知りたければ教えてあげよう。『強欲』だよ」

「まさか邪竜が王国に這入り込んでいたとは……これは帰ったら大掃除かな。なんて言ってる場合じゃないな。邪竜ベリアル。ここが君の墓場だよ。王国の敵となった君を生かして帰すわけにはいかない」
 ウィリアムはいつでも父王を庇える距離を保ちつつ、衝撃刃をベリアルへと浴びせた。しかし、ベリアルはウィリアムの斬撃をひらりと回避してしまった。

「市街地のど真ん中に邪竜が出るとはな……異空間なのはむしろ好都合か」
 セリオス・オーガストはベリアルの額目掛け、鋭い矢を放った。
(当たる!)
 まっすぐに飛んだ矢はベリアルの眉間を撃ち抜くはずだった。しかし、矢は命中の寸前にベリアルの体を包んだ光の防御膜に叩き落とされ、虚空に消えた。
(エーテルバリアを温存していたのか。だが……)
 セリオスの放った矢は一つではなかった。腰に吊るされた小さなボウガンから放たれた第二の矢がベリアルを狙い撃つ。ベリアルは腕を上げて矢をガードし、眉間を撃ち抜かれるのを阻止した。その時、間髪入れずに巨大な飛ぶ斬撃がベリアルを襲った。ベリアルは再びエーテルバリアを発動し、斬撃を防いだ。攻撃を仕掛けたのはヴィルヘルミナだ。

「……ちょっと前に今はそんな気分じゃないとか言っていたのに随分と気紛れな事で」
(はぐらかしていたのに尻尾を出すのが早すぎて、正直何と言っていいのやら)
 ヴィルヘルミナが嘆息すると、ベリアルはチチチ、と指を振る。

「ボクはあの時、ふさわしい時にやろうと言ったはずだよ、大礼拝祭の開催期間中に事件を起こしたら、イベント自体が中止になってしまっただろうからね。さて、そろそろこちらも反撃させてもらおうか」
 ベリアルが手をかざすと、リーンエス王の目の前の空間がチカチカと瞬き、大爆発を起こした。
「危ない!」
 その瞬間、矢の如き勢いで飛び出したゲルダ・クラインが盾を構えてリーンエス王の前に飛び出した。さらにウィリアムの体から巨大な光のドームが迸り、ゲルダ達を包む。ドームを貫かれたウィリアムは吹き飛ばされ、激しく負傷した。リーンエス王は無傷だったが、彼の代わりに空間爆砕の威力を受け止めたゲルダはずたずたに流血していた。

「核を壊すまでの間、しばらくのご無礼をお許しください……!」
 ゲルダは額の血を拭うと、流血したままリーンエス王のすぐ近くに立った。あともう一撃、今のが飛んでくればゲルダの小さな体はもう保たないだろうが、ゲルダはなんとしてもこの老王を守り切るつもりだ。ウィリアムと同じように。

「初めてお会いするけれど、あの御方が国王陛下なのね」
 ザザ=ステルヴィナは初めて目にするリーンエス王の姿に感動していた。リーンエス王国の至宝たる人物が今、目の前にいる。
「――陛下には傷一つ付けさせないわよ」
 ザザは覚悟を決めて邪竜と対峙する。さっきの空間爆砕の威力を見た限り、自分がもしあれを受ければ命も危ないと理解した上で。

「……相手は邪竜。まずは動きを制限させていただくわ!」
 ザザはベリアル目掛け、爆音と共に【スタンブラスト】を放つ。幸い階段の上に陣取っていたため、味方を避けて狙いを付けることはそう難しくなかった。しかし、ベリアルはザザの放った閃光をひらりと飛び越え、回避してしまった。

「ゲルダ、王子殿下、悪いがそのまま陛下のガードを頼む!」
(王国貴族の立場もあるし必ず陛下や王子をお守りしよう。他でもない王子に王室の財務管理職を勧められていた未来の旦那様の出世のためにも覚えはめでたく在りたいものだしね?)
 後衛の位置についたローザリカ・L・ディオールは半死半生の二人に声をかけると、幻想の薔薇園を具現化し、二人の傷を癒した。ベリアルの攻撃力がかなり凄まじいため、一人ずつのヒールでは間に合わないと判断したのだ。実際、ローザリカの【追想ノ揺籠(ペルソー・ドゥ・ラ・メモワール)】により二人の傷はだいぶマシにはなったが、完治にはほど遠い状況だ。

「……ベリアル様。どれだけの宝を得ても貴方の欠落は満たされなかったこそ此処まで来てしまったのでは?」
「ん?」
「一度立ち止まり己を振り返りませんか?」
 レティシア・レインフィールはベリアルにそう問いかけると、他の後衛よりも少し前に出た位置から、ウィリアムにヒールをかけた。レティシアの位置が他のヒーラーより前衛に近いのは、いざという時にウィリアムに触れる必要があるためだ。
(国王陛下も王子殿下も、決して死なせはしません)
「欠落はそうそう埋まるものじゃない。指幹部ともなると、特にね。君達は全て見てきたはずだ」

 ベリアルはその時、冒険者達の人数が半分ほどにまで減っていることに気付いた。
「おっと、盛り上がっている間にだいぶ上に行ってしまったな。まあいいか。上にもそれなりの人数がいた方がゲームが盛り上がるだろう」

 ベリアルはフン、と鼻息を吐く。ベリアルが戦闘や冒険者達との問答に集中している間に、半数ほどの冒険者はもう階段を駆け上がってメアリーを追って行ってしまっていた。

●神具の核との戦い(1)
「おーい、メアリー! まだ生きてるか!?」
「皆様、救援に来てくれましたのね! 必ず来て下さると信じておりましたわ!」

 邪竜ベリアルの後ろをすり抜け、長い階段をほとんど登り切ったナハシュはメアリー王女の名を呼んだ。なんとメアリーは階段の頂上付近で六体ものゴーレムを相手取り、孤軍奮闘していた。法衣貴族や彼女の婚約者(レイウェスト)が見れば腰を抜かしそうな光景だ。そして、ゴーレムたちの後ろには眩い光を放つ太陽のような球体がある。あれがベリアルの言う神具の核で間違いないだろう。

「あの玉をぶっ壊せばいいんだな!」
 ナハシュは陽炎(かげろう)のように揺らめいたかと思うと、並んだゴーレムたちの間をすり抜けて神具の核に肉薄した。双剣が踊るように突き出され、四条の閃光が球体へと走る。だが、ナハシュの斬撃は全て、球に命中する寸前に見えない壁のようなものに阻まれていた。
「くそ、あれか、エーテルバリア!」
「王女! ここは我々に任せてお下がり下さい! 階段なら安全です!」
「そうは参りませんわ! この戦いは全てのドゥジン信者の為の戦いです! わたくしが引くわけには!」
 アナンディーンは一際大きなゴーレムへとハイパーバスターアローを射かけながら、メアリーへと怒鳴るように呼び掛けた。しかしメアリーはまだまだ下がるつもりはないようだ。アナンディーンはため息を吐くと、一番大きなゴーレムの額(ひたい)目掛けて矢を放った。矢はゴーレムの額に僅かな亀裂を生んだが、体力の一割も削れていないだろう。

(早く核を破壊しなければ……ここはゴーレムの数を減らすべきですね)
 エリカ・プレトリウスは戦場の様子をよく観察した。階段を登り切り、核まで到達したナハシュを除けば、最前線にいるメアリーと核までの距離は約5メートル。登り階段なのでゴーレムの頭を狙えば、誤射はほとんど気にせずに戦えるはずだ。エリカは黒曜石の竜型ゴーレムが密集している場所目掛け、射線を極力高くして貫通衝撃射を放った。ゴーレムの頭上で炸裂した衝撃波は三体のゴーレムを巻き込み、ゴーレムたちの上半身を少し砕いた。
 
「我が帝国のメアリー皇妃をお救いするぜ!」
 アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトは主君(レイウェスト)の婚約者を救うため、黒い嵐となって戦場へと躍り出た。エーテルを漲らせ、瞬間的に加速したアルベルトはメアリーの隣に並び立ち、アイアン・ゴーレムへと黒き両手剣(シュトルツ)を叩きつける。バカン、と豪快な音が炸裂し、アイアンゴーレムの肩がごっそりと欠けた。

「皇妃陛下! このアルベルトが来たからにはもう安心です!」
「あら、そういう貴方はきっとレイウェスト皇子の騎士ですわね」
 メアリーが未来のシルトラース帝国皇妃である、ということも重要だが、万が一王女や下にいる王やウィリアムがここでまとめて亡き者になれば、現在のリーンエス王国の親帝国路線もどうなるか分からない。アルベルトは帝国の騎士として、何が何でもこの戦いに勝たねばならなかった。

「竜が宝を貯め込む性質なのは知ってるが、暇潰しなら人化して図書館通いやドゥジン会通いとか末長いプランを立てるべきでは? 己の強欲に呑まれて倒れるだろう。やれやれなのだ」
 ストレガ・L・リベルガストラはベリアルの乱心に呆れていた。買えないから全部盗みますとは山賊並の短絡さである。あと、ストレガが書いたドゥジンシもしっかりベリアルに盗まれている。タダでくれてやるわけにはいかない。
「足絡之呪(おまえのあしはうごかない)」
 ストレガはフリーの状態の黒曜石(オブシディアン)のゴーレム目掛け、呪いの錨を投げ放つ。青藍色の鎖がぐるぐると巻き付き、ゴーレムは地面に縫い留められた。

「我らのドゥジンシを何としてでも取り戻さねば。それにしても、奪い取るなどと言う卑怯な手段を取らず、参加者の一人として作家の面々と向き合っていれば、同好の士として歓迎もされただろうに……」
 レタラ・スマリは残念な思いでいっぱいだった。邪竜で極悪テロリスト集団メドゥの指先の幹部とはいえ、同好の士(ドゥジンシを愛する者)と戦わねばならぬとは。

「メイ! 隙を見て核まで走れ! こいつらは俺達が食い止める」
 レタラはメアリーへと呼び掛けながら、アイアン・ゴーレムの巨体へとグラヴィティボルトを叩きつけた。重力場がゴーレムを捉え、その動きを鈍くした。
「分かりましたわ!」
 メアリーはタタタッと軽やかにゴーレムの隙間を駆け抜け、核へと到達した。突進の勢いのままに核を斬りつけるが、やはり見えない壁に阻まれてしまった。

「大きいですね……足止めならお任せを!」
 コルネリウス・アーラはエーテルで加速し、一番大きなアイアン・ゴーレムの前に果敢に飛び出すと、鋭い斬撃を叩きこんだ。カキィン、という鋭い金属音と共にコルネリウスの斬撃がゴーレムに弾かれる。見た目通りこのゴーレムは相当頑丈なようだ。
『ウオオオオオ!』
 アイアン・ゴーレムが右ストレートを放った瞬間、コルネリウスは一気に踏み込み、ゴーレムの拳が伸び切る前に額で受けた。コルネリウスの体はポーンと吹き飛び、そのまま階段をゴロゴロと転げ落ちていく。だが、落ち切る前にコルネリウスは跳ね起き、戦場に留まった。
(神代のゴーレムと壁エルフ、どちらが頑丈か勝負です!)

『ガオオオオッ!』
 黒曜石のゴーレム達が動き出した。二体のゴーレム達はくるりと踵を返し、すでに核まで到達したメアリーとナハシュを背中から攻撃を仕掛けた。残る三体のゴーレムはアルベルトに接近し、爪や牙で攻撃を仕掛けた。
「遅いですわ!」
「ビームが出ねえなら引っ込んでろ!」
 メアリーとナハシュはひらりとゴーレムの牙を躱し、華麗に着地した。
「その程度の攻撃など!」
 アルベルトはゴーレムの攻撃を三発受け、傷ついた。ダメージはゼロではないものの、アルベルトはまだまだ体力に余裕があるようだ。

「――大人しくクリエスター山脈に帰ってくれたんなら、わざわざ戦う事もなかったのになぁ」
 やれやれと溜息を吐きつつ、エルゼリオ・レイノーラは星楔(アストフェノス)を構える。メアリー王女を護衛していた王国騎士達は叩き伏せられた。ならば、この場に居合わせた自分が代わりを務めるしかない。
「戦闘開始!」
 エルゼリオはメアリーの隣まで階段を駆け抜けると、メアリーに堅甲を付与した。
「メアリー王女! 周囲から孤立しないようお気をつけて……!!」

「神具の核を破壊して、だらし無ぇ『メドウの指先』を倒しましょう!」
(俺も、今日ここで英雄と呼ばれる漢になる!)
 ダニエル・ヘリントンは幼い頃から英雄に憧れていた。自国の英雄王子であったウィリアム王子にも当然憧れていた。しかし、どんなに厳しい鍛錬を積もうとも、常人の域は得られなかった。そんなダニエルが授恵者に覚醒したのは最近も最近、1222年の8月のことだ。ドゥジケットの伝説となるべく、メアリー王女のコスプレ(厳密には商家の娘メイだが)とかもしたり、やりすぎてしまって誤認逮捕されたりもしたが、今この戦いに勝てば自分もきっと、ネタ枠ではない真の英雄を名乗っていいだろう。
「皆さん援護します!」
 ダニエルの闘志に呼応するよう、黄金色のエーテルが迸る。ダニエルから放たれた力強いエーテルは冒険者達を包み込み、加護を与えた。

「コルネちゃん、あまり無茶はしないようにね」
 ディレイン・オールドケイジはピンピンしているコルネリウスに安堵しつつ、リジェネレーションをかけた。
「邪竜ベリアル君……せっかくのお祭に水を差すなんて……楽しい気分が台無しだよ」
 ディレインは深いため息をついた。

(幾ら陛下や王子が耐久型とはいえ、姫含め王族の方々をこのような危険な場所に長居させては王国貴族の沽券に関わる。早々に負けを認めて貰おうか)
 ジュスト・ヴェルジーは嘆息しつつ、金色の儀礼剣を構えた。今は一刻も早くこのゲームを終わらせることこそが肝要だ。下のウィリアム王子もさぞ胃が痛いのだろうなとかも、今はどうでもいい。

(ロゼのことだから大丈夫だとは思うが、下の様子も気にかかる……さっさと終わらせよう)
 極限の集中により、ジュストの知覚が拡大していく。額にある第三の眼で見えないものを視るイメージ。戦場にあるすべてのエーテルの流れを読み、ジュストはメアリー王女の頭上を通過するコースで攻撃魔法を放った。詠唱をすっとばして放たれた不可視の風はゴーレム達の隙間を通り抜けて神具の核まで到達し、見えない壁と拮抗して霧散した。
「バリアが貼られているのか……根競べだな」

●神具の核との戦い(2)
『ウオオオオオオオッ!』
 咆哮と共にアイアン・ゴーレムの目が輝き、太いビームがアルベルトとジュスト、エリカを襲った。アルベルトはビームに被弾し、大ダメージを負ったが、ジュストとエリカはジュストが事前に設置しておいたクレネルウォールを盾にし、ビームを防御した。
「ビームじゃん!!」
 ゴーレムがビームを放つ決定的瞬間を目撃し、ナハシュは歓喜した。

「よし、残りは三体だ!」
 アナンディーンの放った光矢がメアリーに迫っていた黒曜石のゴーレムを打ち砕く。これで残るゴーレムの数は黒曜石が二体、アイアン・ゴーレムが一体だ。
「もう! しぶといですわね!」
 メアリーはぼやきながら、神具の核へと斬撃を浴びせ続けていた。しかし、バリアは攻撃のたびに形を歪めてはいるものの、まだ健在だった。

「毒焔呪(たけきものはよりくるしむ)」
 ストレガは一か所に固まったゴーレムを一網打尽にすべく、呪いの炎を放った。炎は前衛のアルベルトとコルネリウスをうまく避け、三体の黒曜石のゴーレムとアイアン・ゴーレムを燃え上がらせた。

「うおおおおっ!」
 アルベルトが雄たけびと共にアイアン・ゴーレムの装甲へと剣を突き立てた。装甲には亀裂が入ったが、まだアイアン・ゴーレムが活動を停止する兆しはない。
「突破します!」
 エリカはクレネルウォールから飛び出し、ゴーレムの戦列に空いた隙間を駆け抜けた。
(核は動いたりはしないようです。なら、好きなだけ準備ができます!)

『ゴオオオオオオオオオッ!』
 三体の黒曜石のゴーレムが咆哮を上げ、核に迫ったメアリー、ナハシュ、エリカの方を向く。しかし、その内の一体はストレガによって下半身の自由を奪われており、雄叫びを上げることしかできなかった。突進しようとした一体はコルネリウスが盾で進路妨害を行い、通さなかった。だが、一体だけは冒険者達の戦線を突破し、核のある方へと抜けた。その先にいたのは、メアリー王女だった。

『ゴアアアアアアッ!』
 大きく顎を広げ、ゴーレムの牙がメアリー王女を捉えた。しかし、背中から血を流したのはメアリー王女ではなく、エルゼリオだった。
「危ないなあ、もう! 王女! 後ろにも注意して!」
 すんでのところで【スケープセイント】を発動し、メアリー王女の護衛に成功したエルゼリオは短く息を吐いた。

「エルゼリオさん! 気を付けて下さい!」
 ダニエルはエルゼリオへとヒールをかけ、【ワイドヒールプラス】をアルベルトとコルネリウスにかけた。ダニエルの役割はヒーラー。エーテル尽きるまで仲間を癒し続けるつもりだ。
「あの核の防壁は別にゴーレムと連動しているわけじゃない。なら、攻撃し続ければ破れるはずだ」
 ジュストは攻撃に集中し、【精霊の礫】を核へと撃ち込む。少しずつだが、防壁は不安定になってきた。

「アイアン・ゴーレムのビームの発射口は目……試してみるか」
 レタラはアイアン・ゴーレムの目を狙い、【攪乱射撃】を叩きこんでみた。すると、目のあたりにレタラのエーテルが渦巻き、ゴーレムのエーテルが不安定になった。
「かかりはしたようだが、ビームに影響があるかどうかは分からないな……」

●ベリアルとの戦い(2)
「後衛、狙われてるぞ! 気を付けろ!」
 ベリアルの十指に嵌められた指輪が輝いた瞬間、ハヤトが叫んだ。広範囲に降り注いだ光の雨はハヤトの推測通り、ザザ、シルヴィア、レティシア、ローザリカへと降り注いだ。
「さすがにヒーラー連中はしぶといな」
 全員無事であることを確認し、ベリアルは嘆息した。キャスターであったザザだけはダメージは甚大だったが、それでもザザは即死は免れていた。
 シュッ。
 土煙の合間をすり抜け、黒い影が躍り出る。ベリアルの死角から不意打ちを仕掛けたのは、姿を消していたナハティガルだった。
「貴様……!」
 不意を打たれたベリアルは背中から心臓のある位置を穿たれた。ナハティガルは短剣を引き抜き、距離を取ってベリアルの様子を伺う。

「マトリクス界で待っていろ、俺がそちらに行ったらまたデュエルするぞ」
 まだ武器を構えたまま、レピドはベリアルに向かってそう声をかけた。ナハティガルは確実にベリアルの心臓を貫いている。いかに邪竜であろうとも、心臓を破壊されては生きてはいられまい。
(俺にはこれがベリアルの自殺としか思えない。隠居するだけなら正体を明かし、悪さをする必要は無いのだから)

「申し出はありがたいが、勝利宣言にはまだ少し早いんじゃないか」
 ベリアルはニヤリと笑う。
「ボクにとってこの姿は仮初めのもの。ならば別にヒューマンと同じ位置に心臓がある必要もない。しかし、やるじゃないか。十人足らずでここまでやるとは思わなかったよ」
「気を付けてください! ベリアルは恐らく変身します!」
 ベリアルの威圧感の増大をいち早く察知したトーラが叫んだ。その瞬間、ベリアルを包むように炎の壁が出現した。炎が止んだ時、ベリアルは巨大な邪竜の姿へと変身していた。サウゼル大樹海に現れた時と同じ姿だ。

『さあ、ゲームはここからが本番だ!』
「皆様、散開を!」
 レティシアは全身からエーテルを放出し、広範囲へと広げる。己の内包するエーテル全てを回復と防御に回す【セイクリッドウォール】を発動したのだ。

「ようやく本気を出したってわけだな! 他の邪竜と比べてどの程度のもんか試してやるぜ!」
 ハヤトは獰猛に笑い、ベリアルに突進した。ハヤトはベリアルの背後に回ると、背中を駆け上がるようにして、蹴りと斬撃の連撃を浴びせた。ベリアルは真の姿となったことでスピードは落ちたのか、今度は四連撃の全てが命中した。しかし、ハヤトの手には金属的な手ごたえが残り、攻撃はほとんど効いていない様子だった。
「みんな、気を付けろ! 図体がデカくなった分、動きは鈍くなったみてえだが、鱗は硬くなりやがった!」

「やはりこれがアンタの本当の姿か……! みんな、気を付けろ、奴が火を吹くぞ!」
 レピドは後ろへと下がり、【戦闘解析】を開始した。その直後、ベリアルが大きく息を吸い込み、口から扇状に広がる炎のブレスを吐き出した。

「させるか……!」
 セリオスはベリアルが口を開いた刹那、蒼い雷を纏った矢を叩きこんだ。ブレス攻撃の阻止は叶わなかったが、矢はベリアルの吐いた炎を突き抜け、彼の口の中に飛び込んだ。
「ング……」
 喉の奥が傷ついたのか、ベリアルはべっと血を吐き出した。

「国王陛下……お守りします!」
 ゲルダはリーンエス王の前に飛び出し、炎を受け止めた。しかし、二人分の威力の火炎を受けたことで、ゲルダは黒焦げになってしまった。ゲルダだけではない。ゲルダに庇われたリーンエス王、炎を回避したトーラ、レピド、そして射程外にいたセリオス、ハヤト、ナハティガル以外の全員が火だるまになっていた。

「その埋まらない欠落ごと斬り捨てます!」
 トーラはベリアルの背に回り込み、その翼と頭を切断せんと竜の背を駆け上がる。しかし、ベリアルは翼を庇うどころか、翼で急所を隠し、トーラの攻撃を凌いだ。四連撃は全て命中したが、ベリアルのダメージは少し血を流した程度だった。
(さっきまでより硬い……!)

「それがあなたの本性ですか」
 ヴィルヘルミナは片手に持った閃光塗弾をちらつかせながら、ベリアルへと突進した。ベリアルは人間よりも遥かに巨体だが、四つ足の姿勢のせいで顔が前に出ている。今なら、顔面を狙える。ヴィルヘルミナはベリアルの顔面目掛け、【彩雲】を放った。体内のエーテルを瞬間的に増幅し、放たれた一閃は虹の軌跡を残しながら、ベリアルの眉間に命中した。

『グオオオオオ!!』
 凄まじい衝突音と共に、ベリアルの首がのけ反る。血は流れてはいたが、その一撃は邪竜の眉間を割るには至らなかった。

「誰か、シーザーロアを!」
 シルヴィアは叫んだ。
「――僕に任せろ」
 この戦域にいたただ一人のシーザーロアの使い手、ウィリアムは迷うことなくベリアルに闘気を浴びせた。その瞬間、ベリアルがぐりんとウィリアムの方に首を向けた。
「王子殿下、貴方はできれば後ろに下がって頂きたいのですが」
「そうしたいのはやまやまだけど、僕は第二王子だからね。国の為に身を削る覚悟ぐらいはあるさ」
 ウィリアムは我が身を盾にしても国王を守り切る覚悟のようだ。説得は不可能と判断し、シルヴィアは嘆息した。

「くそ、今のブレスを続けられたら今度こそ保たないぞ……!」
 ローザリカは【追想ノ揺籠】を発動し、負傷者達の傷を癒した後、【夜啼鳥(プリエール・ノクターン)】を重ねがけした。
「ありがとう……今ならきっと当たるわ!」
 戦線に復帰したザザは再びベリアルに狙いを定め、温存していたスタンブラストを再び放った。今度はベリアルに命中し、ベリアルは閃光でくらくらとしているようだ。ベリアルがもたついている間に冒険者達は戦線の立て直しを急ぐ。その時、ハヤトが叫んだ。

「みんな、聞いてくれ。ベリアルはセリオスの攻撃で喉を傷めてた。もっと口の中か喉を攻撃すれば、炎のブレスは吐けなくなるかもしれねえ!」

●神具崩壊
「おらぁ!」
 ナハシュは自分達を追って来た黒曜石のゴーレム目掛け、双剣を叩きつけた。ビシリと音を立ててゴーレムは砕け、とうとう残ったのはアイアン・ゴーレムだけとなった。

「はっ!」
 コルネリウスは階段の上段からジャンプし、階下のアイアン・ゴーレムの頭へと剣を叩きつけた。ビームの発射口である目を狙ってはみたものの、破壊することは困難なようだ。コルネリウスは華麗に着地していたが、全てを後ろで見ていたディレインからは表情が消えていた。

「アルベルト殿! ゴーレムを転ばせる! 気を付けるのだ!」
 ストレガは【轟轟】を放ち、烈風でアイアン・ゴーレムの足を狙い撃った。もうずいぶん痛めつけられていたアイアン・ゴーレムの片足がベキリ、と音を立てて砕ける。アルベルトはさっと身をかわすと、前に倒れてきたアイアン・ゴーレムは足を踏み外し、ゴロゴロと階段の下まで転がっていった。

「エリカちゃん、今だ!」
 ディレインはエリカの弓に集まった炎のエーテル目掛け、輝刃を叩きこんだ。
「はい! グレートボウ、発射します!」
 すぐさま、エリカの放った炎の矢(グレート・ボウ)が核へとまっすぐ飛ぶ。着弾と同時に大爆発を起こした。
 爆風が止んだ時、神具の核は無傷で残っていた。しかし、核を取り巻く防壁は消えかかっており、あと数発で突破できそうだった。

「これが【神具の核】か、俺が砕いて見せるぜ!」
 アイアン・ゴーレムの足止めから解放されたアルベルトは核へと突進すると、裂帛の気合と共に剣を振り下ろした。概念すらも破壊する渾身の一撃はついに核の防壁を突破し、神具の本体を真っ二つに両断した。
 ビシッ!
 その瞬間、神具空間は音を立てて崩壊を始めた。

●ゲームの勝者
「王子殿下……失礼いたします」
 レティシアはウィリアムへと駆け寄り、背中に触れた。途端、生命力の奔流がウィリアムへと流れ込み、彼の傷が癒えていく。

「何れ飾らん、我等の白髪を薔薇の冠で」
「さあ咲き誇れ」
 シルヴィアの【青薔薇の綺想曲(カプリース)】とローザリカの【追想ノ揺籠】が戦域に広がり、青と赤の薔薇が冒険者達の傷を癒していった。だが、二人の範囲回復魔法は今ので底をついてしまった。

「これでもう、ブレスはできまい!」
 その時、セリオスのオートバリスタがついにベリアルの喉に一際大きな穴を穿った。ブレス攻撃には大きく息を吸い込む「溜め」があるが、喉が穴だらけの状態では呼吸は困難だ。冒険険者達はベリアルの口と喉を集中攻撃することで、ついに厄介な炎のブレスを封じたのだ。

『ウオオオオッ!』
 ベリアルの太い尾が振るわれ、薙ぎ払われたウィリアム、ゲルダ、ヴィルヘルミナが凄まじい速度で吹き飛ばされた。だがゲルダの献身的な護衛により、リーンエス王は未だに無傷のままだ。

「私の命に届かせるには些か足りませんね」
 ヴィルヘルミナは体内のエーテルを活性化させ、自力で瀕死の傷から立ち上がった。
「国王陛下を、お守りしないと……」
 ギシギシと軋む体を起こしながら、ゲルダはリーンエス王の元に戻ろうとした。
 ビシッ!
『!?』
 空間に亀裂が走り、凄まじい地震がその場にいた者全員を襲った。ビシビシと音を立て、神具空間が崩壊する。大量のドゥジンシとゴーレム達と共に、冒険者達とリーンエス王族、そしてベリアルはドゥジケットの公園のど真ん中に再出現していた。空間に空いた穴を一目見物しようと遠巻きに見ていた市民達は悲鳴を上げて逃げ惑い、公園は騒然となった。
 ゴウッ!
 ベリアルは風を巻き起こし、空に飛び立った。その瞬間、外で待機していたヒーラー達や、ベリアルにのされた三人の王国騎士達が冒険者達へと駆け寄る。ナハティガルは無傷のリーンエス王と傍らに立つゲルダを一瞥(いちべつ)した後、ベリアルへと語りかけた。

「……無益な殺生は好まん。大人しく山脈に帰るのなら追撃はしない」
 すると、ザザもベリアルを見上げながら言った。

「ねえ、ベリアルさん? 大人しく故郷にお帰りになって下さらないかしら」
 戦いは激しかったものの、それは単純にベリアルの『強さ』から来るもので、ザザは彼からそこまでの悪意を感じてはいなかった。また、結果論ではあるものの冒険者は誰も死んでいないし、リーンエス王も無傷だ。できれば命まではとりたくないというのがザザの本音だった。
『ごほ、ごほ』
 ベリアルは喉からべっと血を吐き出すと、首を縦に振った。

『ああ、負けを認めよう。ゲームはボクの負けだ。約束通りボクは手ぶらでクリエスター山脈に帰るよ』
 冒険者達は上空からこちらを見下ろすベリアルを見上げる。ベリアルはまだ余力を残しているようだし、空中戦になると冒険者側の攻撃手段はかなり限られる。それに何より――これ以上この場で戦えば、リーンエス国王夫妻やドゥジケットの市民を戦いに巻き込む恐れがある。戦意がまだあった冒険者達も、ベリアルを見送る以外になかった。

『さようなら、人類。この大陸に住む愛しき小さなものたちよ』
 ベリアルはさらに高く飛び、ドワーフ王国の方角へと飛び去っていった。

●大団円
「良かった。みんな無事だね」
 ディレインは自軍に誰も死者がいないことを確認し、安堵の表情を浮かべた。
「すまん、赤の中指を逃がしてしまった。雑用なら手伝うぞ」
 レピドはディレインの前でしゅんとしている。今回はレピドは無傷だったので医者要らずだ。メアリーを含め、シーフ組は今回全員無傷だった(メアリーは一回被弾しかけたが)。
「いいんだよ。それに、君も少し嬉しそうに見えるよ」
 ディレインは微笑んだ。

「ここからビームが出たんだな!? これ、もらっていいか!?」
 ナハシュは機能停止状態のアイアン・ゴーレムを見て目を輝かせていた。
「いや、ダメだろう。残骸とはいえ、一応ゴーレム。これはどこかの国の研究施設送りになると思うのだ」
 ストレガはベリアルの血をいそいそと瓶に詰めながら、ゴーレムに目を輝かせるナハシュに突っ込みを入れた。

「やれやれ、赤の中指は逃がしちまったか……」
 ハヤトは武器を収め、嘆息した。
「巣に逃げ帰ったのなら、追撃は困難ですね……」
 ヴィルヘルミナも溜息をつく。クリエスター山脈は邪竜種の巣窟である。ベリアルの住処をピンポイントで特定するのは不可能に近いだろう。二人が残念がっていると、ヒーラー達から手厚いヒールを受けたウィリアムが微笑みながら言った。

「けれど、僕達は何も失っていない。討ち取れなかったのは残念だけど、この戦いはやはり僕達の勝利だよ。みんな、本当にありがとう。お陰で父上とメアリーを守ることができた」
「ええ、お兄様の言う通りですわ。皆様のおかげで、人類の宝は守られたのです」
 メアリーの言葉に冒険者達は苦笑する。王国の最高権力者がドゥジンシといっしょくたに「人類の宝」でまとめられたのだから。あと、王妃はニコニコしているが、後でメアリーがリーンエス王家家族会議にかけられる可能性は大である。

「ご無事で何よりです。お力添えが叶い光栄でした」
 シルヴィアはリーンエス王夫妻の前に跪き、頭を垂れた。
「うむ、このジョージ・リーンエス4世、心から礼を言う。君達の勇気のおかげで、私とメアリー、ウィリアム、そしてこの街の平和は守られた。ありがとう」
 リーンエス王が鷹揚に頷くと、王国貴族関係者達は畏まった。

(やった、俺はとうとう英雄になれたんだ……!)
 ダニエルは泣きそうになる自分を抑え、頭を垂れたまま震えていた。
「さて、戦いは終わったが、もう一つ大事な仕事が残っているな」
「ええ、そうですわね」
 レタラが緊迫した表情で言うと、メアリーが頷いた。
「あたりに散乱したドゥジンシ達を持ち主に返さなければならない。よければ皆手伝ってくれないか?」

「やれやれ……これは大仕事になるな……」
 公園の惨状にウィリアムは肩を竦める。こうして、冒険者達は赤の中指ベリアルを退け、平和な世界を守ったのだった。

マスターコメント

 戦域2で第一ラウンドから核への攻撃が始まり、比較的短期決戦となりました。ベリアル側を逃がさず仕留め切るには、少々火力不足だったでしょうか。護衛対象はしっかりガードされておりました(ウィリアムが余裕で累計1000点以上喰らってるのは仕方ない)ので、結果は成功とさせていただきます。  3年半、お疲れ様でした!
イベントシナリオ(50人)

イベントシナリオ(50人)非常に難しい 報酬:多い21 / 15〜50人

2024年04月10日 10時41分55秒 公開

成功

相談掲示板

  1. ディレイン・オールドケイジ

    ディレイン・オールドケイジ。ヒーラーだよ、よろしく。 いやさすがにね?王様は助けに行かないとなぁって… 何をするかは前衛の動き方にもよるけど、耐久ならおじさん自信あるから、その方向でいければなってところ。

  2. トーラ

    シーフのトーラです。 よろしくお願いします! ベリアルが邪魔をするようですけれど、対応するメンバーが押し止める隙に神具破壊のメンバーが抜ける事になるでしょうか。 とりあえずわたしは戦域1に表明しておきますね。

  3. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 王国貴族の立場もあるのでね、国王をお守りしに行きたく思う。 邪竜を抑えてくださっている状況のようだから防御を固めてそれを変わるなり出来たらと思う。 ゆえに戦域としては1に向かいたい。

  4. レピド・クロサイト

    レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 ベリアル……赤の中指には個人的に思うところがあるので戦域1を希望する。 ヒト型のうちはキャスターらしいし、相性的には多少は有利に立ち回れるかと思う。

  5. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 かの邪竜には個人的に少し言いたい事があるので、そちらの相手に向かおうと考えています。

  6. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 ロゼに同じく王国貴族としての立場もあるので戦域1に行く予定だ。 相手は魔防も高そうだが、火力を上げてベリアルに少しでもダメージを与えたいと考えているよ。

  7. ストレガ・L・リベルガストラ

    キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 戦域2の予定。デバフを撒くつもり。

  8. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしくね。 今のところ、戦域1:対邪竜ベリアルに行く予定。陛下とウィリアム殿下の援護をするよ。ベリアルとも少々話せたらと思う。 メアリー殿下も心配だし、人数次第では変更するかも。

  9. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 ベリアル?とは特に因縁もねえしな、2の核破壊に行く予定だ。

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ガラン=ヴォルファングだ、みんなよろしくな!! 『邪竜殺し』の称号が伊達じゃねぇってとこ見せつけてやんねーとだからな! 俺も戦域1でベリアルに引導を渡してやるつもりでいんぜ!!

  11. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 私は戦域2に向かう予定です。

  12. ディレイン・オールドケイジ

    それじゃあおじさんは戦域2に行きますかね。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン(ヒ) コルネリウス(ウォ) ストレガ(キャ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  13. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回俺はメアリー皇妃陛下をお救いするために戦域2に向かうぜ! 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン(ヒ) コルネリウス(ウォ) ストレガ(キャ) アルベルト(ウォ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  14. ダニエル・ヘリントン

    ダニエル・ヘリントン、ヒーラーです。 メアリー王女をお護りするために戦域2に向かいます。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  15. レタラ・スマリ

    シューターのレタラだ。宜しく頼む。 今回は戦域2へ行くつもりだ。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) レタラ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  16. エルゼリオ・レイノーラ

    ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです、どうぞヨロシクね! ボクは【戦域2】でメアリー王女の護衛(ダメージ肩代わり)と、全体の回復支援を担当するよ。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) レタラ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  17. ザザ=ステルヴィナ

    キャスターのザザ=ステルヴィナよ、今回はよろしくねん。 そうねぇ~、私は【戦域1】に向かわせていただこうかしら。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ(ウォ) ジュスト、ザザ(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) レタラ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  18. ゲルダ・クライン

    ウォーリアのゲルダです。よろしくお願いしますね。 ええと、では。わたしも【戦域1】に参加させていただきますね。 ロイヤルガードで国王陛下の護衛をできたらな、と考えています。 【戦域1】対邪竜ベリアル トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ、ゲルダ(ウォ) ジュスト、ザザ(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊 ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) レタラ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  19. エリカ・プレトリウス

    シューター、エリカ・プレトリウスです。戦域2にて助力させて頂きます。 グラヴィティボルトとインベイシブアローによるゴーレムへの妨害と削りにプラスして貫通衝撃射を織り交ぜ、核のバリアへもダメージを蓄積できないかと考えていますが、援護があればインベイシブアローでなく溜め切ったグレートボウ炎で核破壊を狙いに行くことも出来ます。1発で壊れてくれるかは分かりませんが…。 出発迫る中で恐縮ですがご意見・ご指示ありましたら従います。よろしくお願いいたします。 【戦域1】対邪竜ベリアル(友軍含め11人) トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ、ゲルダ(ウォ) ジュスト、ザザ(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊(友軍含め11人) ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ(キャ) レタラ、エリカ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  20. ベリアル

    いよいよ明日の朝8時出発だね。これが最後のゲームだ。ボクを楽しませてくれよ。

  21. ジュスト・V・ケレス

    出発前日だけれど、核破壊の攻め手が足りない気がしたので戦域2の方に移動しよう。 エリカ嬢用に壁も用意できるので、グレートボウ炎を持っていってくれると助かる。 【戦域1】対邪竜ベリアル(友軍含め10人) トーラ、レピド、ハヤト(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ、ゲルダ(ウォ) ザザ(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊(友軍含め12人) ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ、ジュスト(キャ) レタラ、エリカ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

  22. ディレイン・オールドケイジ

    ダニエル君がインフィニティロアを持っていくみたいなので、おじさんは単体バフを持っていくよ。 堅甲はコルネちゃんに、輝刃はジュスト君とエリカちゃんに、かな。

  23. エリカ・プレトリウス

    >ジュスト様 かしこまりました。ゴーレムと私達が激突した時点で核が視認できると良いのですが…そればかりは行ってみなければ何ともですね。力の限りを尽くします。 >ディレイン様 ありがとうございます。言い出しておいてなんですが、火力に一際自信があるというタイプではないので大変助かります。精一杯、応えられる様頑張りますね。

  24. エリカ・プレトリウス

    連投申し訳ありません、書くのを忘れておりました。 改めて読み返した所、ストレガ様がデバフをかけてくださるとのことだったので、万一グレートボウ炎で核の破壊に失敗した時の為グラヴィティボルトはバスターアローに変更しております。 ゴーレムと対峙した時点で核を視認もしくはバリアがある所まで衝撃が届く可能性があると判じた場合貫通衝撃射、ゴーレムによる封鎖に抜け道を作れるまでバリアにすら手を出せない見込みの場合強射でゴーレム排除のお手伝い(1体分撃破の手伝いが限度かと)をして、後はジュスト様達に頼りつつダメージも覚悟で核を攻撃できる位置まで移動し、最長チャージ開始に踏み切ります。

  25. コルネリウス・アーラ

    ゴーレムを抑えて核を叩きやすくする予定でしたので、堅甲をおじさまから頂けるのは助かります!よろしくお願いしますね。

  26. ジュスト・V・ケレス

    ディレイン殿は輝刃の付与をありがとう。 有効活用出来るよう第三の眼でゴーレム残存時でも射程的に狙えたら核を攻撃してみるつもりだよ。

  27. ナハティガル=ラー

    遅参申し訳ない。 シーフのナハティガル=ラーだ、今回は宜しく頼む。 出発直前となってしまったが、俺は【戦域1】の方に回らせてもらおう。 【戦域1】対邪竜ベリアル(友軍含め11人) トーラ、レピド、ハヤト、ナハティガル(シ) ローザリカ、シルヴィア(ヒ) ヴィルヘルミナ、ゲルダ(ウォ) ザザ(キャ) 友軍:ウィリアム、国王 【戦域2】神具の核の破壊(友軍含め12人) ナハシュ(シ) ディレイン、ダニエル、エルゼリオ(ヒ) コルネリウス、アルベルト(ウォ) ストレガ、ジュスト(キャ) レタラ、エリカ(シュ) 友軍:メアリー、アナンディーン

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0