【帝国】タワーブレイン・クリムゾン

革酎

コメント 25

シナリオID:3302

オープニング

●立ちはだかる大型クリーパー
 いよいよ、帝都シルトラース攻略戦の時期が近づいてきている。
 魔界と化した帝都には『神に至れる者』イダ・バルダスと、帝国を崩壊に導いた超大型クリーパー『天霧りに消ゆる幽界樹』が居座っている。
 更にその周辺には大小無数のクリーパーが跋扈しており、然るべき体制を整えて挑まなければ、苦戦は必至であろう。
 帝国近衛連隊長マクシミリアン・ミルドは帝都内外の地理に明るく、攻略に際してはどこに橋頭保を築けば良いのかを誰よりもよく知っている人物といえよう。
 そのマクシミリアンが選んだのは、帝都南西部の近郊に位置するクラルゴン砦であった。このクラルゴン砦は帝都を守る周辺城塞のひとつで、比較的頑強で幅の広い街道と直接結ばれている地理の良さもあり、帝都への突入時には短時間で部隊を移動させることが出来るだろう。
 このクラルゴン砦周辺の敵を討伐し、帝都攻略の最前線基地のひとつとする――それが、マクシミリアンが打ち立てたプランであった。
 だが当然ながら、敵側もクラルゴン砦を重要ポイントのひとつとして見ているだろう。恐らく、相当なクリーパー戦力が立ちはだかることになる筈だ。
 マクシミリアンは麾下の帝国近衛連隊生き残り部隊を率い、更には冒険者ギルドからも相応の戦力を募ってクラルゴン砦奪回戦を仕掛けることにした。

 冬の寒気が次第に漂い始めた帝都周辺。
 ヴィントからの帝国軍歩兵部隊と、貴下の帝国近衛連隊生き残り班を率いたマクシミリアンの前に、巨大な影が立ちはだかっていた。
「あれが斥候から報告のあった大型クリーパー……タワーブレイン・クリムゾンか」
 小高い丘の上からクラルゴン砦を望むマクシミリアン。その丘の麓と砦の丁度中間地点に、巨大な塔を思わせる樹木型の怪物が静かに佇んでいる。
 タワーブレイン・クリムゾン――その名の通り、真紅に彩られた幽界樹といった姿であった。
 勿論その規模は『天霧りに消ゆる幽界樹』には及ばないものの、それでも大型クリーパーと呼ぶに相応しい巨体の持ち主である。
 そのタワーブレイン・クリムゾンが、のそりと動いた。こちらの存在を認識し、先制攻撃を仕掛けようという腹なのか。
 マクシミリアンは即座に臨戦態勢を敷いた。
(増援の冒険者が到着するまでは様子見といきたかったが……敵が仕掛けてくる以上、そうもいってられん)
 見たところ、タワーブレイン・クリムゾンの動きは想像以上に速い。更に通常の幽界分樹と同様、遠距離や中距離を射程に含める複数の攻撃手段を持っているらしい。戦闘を回避するのはまず不可能だろう。

●蒼の中指、助勢
 タワーブレイン・クリムゾンとの遭遇戦は熾烈を極めた。
 敵は単体ではなく、その眷属と思しき中型サイズクリーパーが数体、付き従っていた。いずれも樹木型の姿を見せており、タワーブレイン・クリムゾンと同様の攻撃手段を取ってくる。これらも中々の強敵で、マクシミリアンの部下だけでは抑え込むのが非常に困難であった。
 近衛連隊兵はいずれも精強で辛うじて持ち堪えているものの、ヴィントからの帝国軍歩兵部隊は瓦解の危機にあった。このままでは包囲・蹂躙の憂き目に遭う。
 方々から悲鳴や絶望の雄叫びが鳴り響き始めた。
 これは拙いぞ――マクシミリアンが僅かに焦りの念を抱き始めたその時、中型樹木クリーパーの一体が突然、轟音を響かせて昏倒した。
 独特な形状の片刃剣を二刀流に構えた白銀虎の半獣人戦士が、目にも留まらぬ怒涛の連撃で一気に仕留めたのである。
「これはこれは、近衛連隊長殿……確かヨゼフ陛下の御許でお顔を合わせて以来かな」
「お前さんは、青の中指か」
 現れたのはメドゥの指先『青の中指』ジルベルであった。
 一体どういう風の吹き回しなのか――タワーブレイン・クリムゾン攻略の指揮を執りつつも、マクシミリアンは内心で疑念を募らせた。
 ところがジルベルの方は呑気な笑顔を覗かせるばかりで、敵愾心は欠片も滲ませていない。
「いやぁ、ちょっと俺らも思うところがあってね。今回ばかりはレイウェスト殿下に勝って貰わんと、どうしようもねぇのさ」
 その言葉、どこまで信じて良いものか。
 マクシミリアンは逡巡したが、しかしジルベルはこちら側の思惑など知ったことかと、再び戦場を駆け巡り始めた。彼が斬る相手は中型樹木クリーパーのみ。決して帝国軍歩兵部隊や近衛連隊兵には刃を向けようとはしなかった。
「俺は俺で勝手にクリーパー共を始末するだけさぁ! 出来れば邪魔はしねぇでくんねぇかな!」
 つまり、今回だけは自分を攻撃するな、といっているのである。
 マクシミリアンとしても現在の苦境を鑑みれば、背に腹は代えられない。
「良いだろう! しかし飽くまでも、あのデカブツを仕留めるまでだからな!」
「ははは……それで十分さ!」
 こうしてマクシミリアンとジルベルの、奇妙な共闘が成立した。

解説

状況:  PCの皆様は帝国近衛連隊長マクシミリアン・ミルドからの依頼を受けて、大型クリーパー『タワーブレイン・クリムゾン』との戦場に到着したところからスタートして頂きます。  依頼内容は至ってシンプルで、タワーブレイン・クリムゾンとその眷属たる中型樹木クリーパーを、クラルゴン砦周辺から一掃して下さい。  但し敵は大型クリーパーだけあって、兎に角強敵です。しっかり準備を整えて臨んで下さい。 敵:  大型クリーパーのタワーブレイン・クリムゾンと、その眷属たる中型樹木クリーパー三体が既に帝国軍と交戦状態に突入しています。  このうち中型二体はメドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルが相手取っています。  タワーブレイン・クリムゾンと眷属の中型樹木クリーパーはいずれも刃状の鋭い葉を飛ばす、爆発する実を飛ばす、槍の様に鋭い先端を持った根を鞭の如く操るなど、幽界分樹同様の様々な攻撃手段を取ってきます。機動性も具えており、根に相当する部位を足代わりに動かし、移動する幽界樹といった様相を呈しています。  耐久力や攻撃力はそれぞれのサイズに見合ったものと思って頂いて結構です。 NPC:  帝国近衛連隊長マクシミリアン・ミルドと、メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルが登場します。  その他、帝国軍歩兵部隊や帝国近衛連隊兵がモブNPCとして登場することになるでしょう。

マスターより

 皆様、こんにちは。  いよいよ最終局面に突入する【帝国奪還連動】のシナリオをリリース致します。  余り小難しい話ではなく、超強敵の大型及び中型クリーパー共をひたすら斃せといった内容です。マックスおじさんやジルベルと一緒に、これらの難敵攻略に臨んで下さい。  それでは、ご縁があればご参加のご検討宜しくお願い致します。

リプレイ

●そこは既に、激戦の渦
 怒号、破壊音、爆発の衝撃――。
 冒険者達が到着した時、帝都シルトラースに程近い要衝クラルゴン砦を望む低い丘とその周辺では、大型クリーパー『タワーブレイン・クリムゾン』とその眷属たる中型樹木クリーパー共が近衛連隊兵や帝国軍歩兵部隊との間で熾烈な戦闘を繰り広げており、その惨状は最早一刻の猶予もならぬ段階に達しようとしていた。
「遂に、こういう日が来たんだ」
 ほんの少しの感慨と、全身に粟立つ様な緊張感を覚えながら、シンディー・ホシカは中型樹木クリーパー相手に苦戦を強いられている帝国軍歩兵部隊の陣形中央へと駆け込んでゆく。
「援護するわ!」
 直後、シンディーが召喚した光の壁が中型樹木クリーパーの放った炸裂種子から少なくない数の歩兵達を、その分厚い防御力で守り切った。
「何とか、間に合ったみたいだね」
 懐から相棒の栗鼠ラトを戦場に放ちつつ、ルチル・プルメリア・グレイハーツが戦場全体を俯瞰しつつ、戦線がまだ瓦解していない事実に内心でほっと胸を撫で下ろした。が、事態は既に切迫しつつあり、決して楽観出来る状況ではない。
 ここは一刻も早く態勢を立て直し、反撃の足がかりを掴む必要があるだろう。
「まずは歩兵部隊の回復だ。アンジェ、頼めるかい?」
「はい……アンジェ、にも、出来ることが、あれば……」
 ルチルからの求めに応じて、アンジェが後方へ退きつつある歩兵部隊員のもとへと足を急がせた。今はシンディーが攻防双方に於いて崩れかけていた歩兵部隊の士気を回復させつつあるが、負傷兵達の前線復帰を賄うには至っていない。
 アンジェはすぐさま負傷兵達への回復施術を開始した。余程の強者でない限り、肉体の痛みは即、心理的な後退に直結する。全体を俯瞰して咄嗟に回復を指示したルチルの戦術眼は、現時点で最も必要な措置を的確に見抜いていた。
 その一方でシンディーによる健常兵達への支援は彼らに今一度、奮起を促す結果となった。スネアージャベリンや魔矢を連続的に叩き込み、或いは魔蝕による防御力低下で中型樹木クリーパーの出足を挫いたのは、心理面でも歩兵部隊を大いに助けた。
「マックス、回復が完了した者から集めて立て直してくれ!」
 ルチルは、少し距離を置いたところでタワーブレイン・クリムゾン相手に奮戦している帝国近衛連隊長マクシミリアン・ミルドに声高に呼びかけた。マクシミリアンはアンジェが手早く回復施術で歩兵達を次々と復帰させている光景に視線を走らせ、任せろと大声で応じた。
 が、大型クリーパーの攻撃力は極めて脅威であり、マクシミリアンは即座には後退することが出来ない。
 そこへフリーダ=ブロムヴィストがマクシミリアンと敵との間に割り込む形で駆け込み、巨大な槍状の根を強引に薙ぎ払った。
「終盤の敵は強いのがお約束、という啓示も出ています。ここはお任せを!」
「おぉ、済まんな!」
 フリーダの接近戦能力が非常に高いことを一瞬で見抜いたマクシミリアンは、彼女に全幅の信頼を寄せて態勢を立て直しつつある歩兵部隊陣形へと引き返す。
 そのマクシミリアンと入れ替わる格好で、ロゼットが歩兵部隊の立て直しを優先する様にとひと言、声をかけた。
「大型は私達に任せて。中型を近衛連隊と歩兵部隊で対応お願い!」
「来てくれて助かった。大型も強敵だが、中型も何だかんだで厄介だからな」
 ロゼットに応じつつ、マクシミリアンは足早に後方へと退いていった。
 敵からの強力な反撃を浴びても尚、強打を駆使して敢然と立ち向かうフリーダと、後方へ退がるマクシミリアンの両者を視界に収めつつ、ロゼットは気合を入れ直した。
 いよいよ、帝都まで続く最終決戦の幕開けだ。
 たった今マクシミリアンと入れ替わりで大型との接近戦に加わったフリーダが、ロゼットを庇う形で刃状の葉や爆発する種子の連続遠隔攻撃に晒されている。早速にして、ロゼットの回復術の出番が廻ってきたといって良い。
「ここで被害を増やす訳にはいかない……新しく覚えた癒しの技、活かしてみせるわ」
 そこへ更に、他の冒険者達も怒涛の勢いでタワーブレイン・クリムゾンへと殺到してゆく。
 激闘の第二ラウンドがたった今、始まった。

●斬っても撃っても斃れない
 タワーブレイン・クリムゾンへの接近戦を仕掛けるべく、愛剣を抜いて一気に間合いを詰めていったアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだったが、マクシミリアンが歩兵部隊の立て直しの為に後方へ退がっていったのは少しばかり残念な気分でもあった。
 出来れば近衛連隊長と共にこの巨大な化け物を討ち斃したかったのだが、他の冒険者達が口を揃えてマクシミリアンに歩兵部隊立て直しを進言しまくった為、一緒に戦いましょうと申し入れる雰囲気ではなくなってしまったのである。
(まぁ、仕方が無い……俺達だけで奴を斃す!)
 そのアルベルトの全身は、ダニエル・ヘリントンによるエーテル強化で黄金色の淡い輝きに包まれていた。
「さぁ皆さん、援護します! だらしねぇTBCを斃しましょう!」
 何を思ってのだらしない発言なのかはダニエル本人にしか分からないからさておくとして、彼の術によるエーテル強化の恩恵を受けた冒険者達は、皆一様に気合を入れて大型の怪物へと殺到してゆく。
「ジルベルが信用ならんのは事実だが、まずはクリーパー優先だし、今は放置だな」
「うん……まぁ良いんじゃないかな。ボクにも帝国には守りたい場所があるし、今はクリーパーに集中だね」
 中型相手に奮戦しているメドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルに警戒の視線を走らせるベルク・オスマットと、そのベルクに輝刃を付与しているアリア・ティーダは、揃ってタワーブレイン・クリムゾンへと視線を向け直した。
 アルベルトとフリーダが超人的な破壊力を振るって出足を何とか鈍らせることは出来たが、その突進力を完全に封じ込めた訳ではない。
 ここでベルクが陽動と牽制の為に機動戦を仕掛けることで、タワーブレイン・クリムゾンの矛先を冒険者側に植え付ける必要があった。
 アリアからの輝刃を受けて攻撃力を向上させたベルクが、大型の横方向へと走り、そこから急旋回して鋭い一撃を叩き込む。
 そして胴部たる巨木の幹の反対側では、トーラが地中から襲い来る根の槍の動きを見極めつつ、衝撃波を叩き込んで機先を制した。
 実はトーラも、マクシミリアンに中型討伐を進言したひとりだった。
「大型は冒険者が引き受けます! マクシミリアンさんは隊を立て直して中型をお願いします!」
 ロゼットから声がかかった直後ということもあり、トーラからのこの呼びかけに対してもマクシミリアンは特段驚いた様子も見せず、大型のことは任せたといわんばかりに手を振って応じてきた。
 これで近衛連隊と歩兵部隊は何とかなる。
 後はこの目の前の巨大な怪物を、自分達冒険者で何とかするだけであろう。
 とはいえ、その恐ろしいまでの広大な攻撃範囲、一撃の重さ、そして絶対的ともいえる耐久力の高さは並みのクリーパーの比ではない。
 先程からアルベルトが必殺の大嵐無双剣を立て続けに撃ち込み、ベルクも超人的な速度での連撃を次々と叩き込んでいるが、タワーブレイン・クリムゾンはまるで斃れる気配が無い。
 正確にいえば、手応えはある。が、打撃を入れても入れても相手は無尽蔵かと思える程のタフさを発揮しており、寧ろ攻撃する側が攻め疲れを起こしている様な有様だった。
 ロゼットが宙空を舞う刃状の葉や炸裂種子を叩き落としてくれているから攻撃に専念出来ているものの、それもいつまで持つだろうか。
「それに加えて、上からだけじゃなく、下からも……本当に面倒な敵ですね……!」
 地中から襲い来る槍状の根の動きはまるで衰える気配が無い。トーラは必死に躱しつつ反撃の衝撃波を撃ち続けているが、こちらもいつ根負けするか分かったものではなかった。
 そのトーラの元に、アリアが駆けつけてきた。如何に機動力に優れているトーラといえど、四方八方から飛んでくる攻撃全てを躱し切れる訳ではない。アリアの強力な盾は、序盤ながら少しずつ疲労が見え始めてきたトーラには非常に有り難かった。
「守りをお任せして、大丈夫ですか?」
「今はダニエル君が回復を受け持ってくれてるからね!」
 アリアがいう様に、現在はダニエルが回復役の主担当として大いに働いている。ロゼットも居るには居るが、彼女はアリア同様、仲間の守りに力点を置いていた。

●中型樹木クリーパー
 タワーブレイン・クリムゾンに付き従う中型樹木クリーパーは全部で三体。
 そのうちの二体に対しては現在、ジルベルがハヤト=ガラン=ヴォルファング、キオルティス、ナハティガル=ラーの三人と共に撃破へと動いている。
 当初はジルベルひとりでこの二体を相手に廻していたが、最初に共闘を申し出たのはナハティガルだった。
「敵の敵は味方、という訳か、ジルベル……中型二体をアンタひとりに任せたままにするのも寝覚めが悪い。共闘するのもまた一興だと思わんか?」
「そいつぁ、悪くねぇ話だ」
 ジルベルはナハティガル達三人との共闘を快諾した。矢張り、たったひとりで中型二体を同時に相手に廻すというのは中々骨が折れる作業だった様だ。
 勿論、三人共全面的にジルベルを信用している訳ではない。この共闘は寧ろ、ジルベルの動向を監視し、下手な動きを見せれば即座にその場で取り押さえることも念頭に入れての話である。
(あの野郎……何考えてやがる)
 ハヤトは今後の対ジルベル戦も考慮した上での共闘だ。あの変幻自在の二刀流と蹴り技は、同じ戦術を駆使するハヤトにとっても分析は必須だ。それ故、今回の共闘はどちらかといえば情報収集の色合いが濃い。
 一方、キオルティスもジルベルの本意を見抜こうと密かに神経を張り詰めている。
(どこまで本気なのか……じっくり見させて貰うよ)
 とはいえ、ジルベルばかりに気を取られていては中型樹木クリーパー相手に後れを取る可能性は高い。青の中指とクリーパー、双方に対して同時に意識を振り分けなければならないという極めて困難な神経戦が、彼らを待ち受けていた。
 一方、近衛連隊と歩兵部隊の陣形再編はアンジェに加えてディレイン・オールドケイジも回復と戦闘支援に参戦した為、想定以上の速さで着々と進められていた。
「さぁマックス、冒険者が大型を封じている間に中型討伐、なるべく早く、確実に宜しく。あ、輝刃かけとくから、回復必要なら呼んで。それから他にやって欲しいことあればそれもいって。頼りにされてあげるから」
「ははは、もうそんだけやってくれりゃあ十分だよマイ参謀」
 ディレインの肩を大きな掌でバシバシ叩いてから、マクシミリアンは麾下の兵達に大音声で呼びかけた。
 すっかり態勢を整え直した近衛連隊と歩兵部隊は鬨の声を上げて、中型討伐へと繰り出してゆく。
 その行く先では、コルネリウス・アーラとアウレーリア・フォン・ネーベルベルクが激闘を繰り広げている。特にコルネリウスは、たったひとりで盾役として中型相手に奮戦していた為、相当に消耗していた。
「近衛連隊と歩兵部隊が反撃に出るわね……そろそろ退いても良いんじゃない?」
 爆炎の攻撃魔法を出し惜しみせず、次から次へと叩き込んでいたアウレーリアの表情にも、疲労の色が濃い。だがそれでも、十分に敵の耐久力を削り切ったという満足感が伺える。
 逆にコルネリウスは、敵がまだ斃れた訳ではない為、その面には依然として緊張感が漂っていた。
 ここまで槍状の根を愛剣で巧みに捌き、飛来する刃状の葉や炸裂種子を衝撃刃で叩き落とすなどして奮戦に奮戦を重ねていたコルネリウス。大きな負傷は無いものの、その損耗度合いは他の冒険者と比べても頭ひとつ分抜けているといって良い。
「コルネちゃん、一旦退がろう! マックスが戦列復帰するから、大丈夫だよぉ!」
「そういうことなら、少し休憩を頂きます」
 ディレインからの呼びかけに応じて、コルネリウスはアウレーリアと歩調を合わせて後退した。そのふたりと入れ替わる様にして、マクシミリアンが先頭に立つ近衛連隊と歩兵部隊が中型樹木クリーパーへと怒涛の勢いで突進してゆく。
 そして別の二体、即ち四人の軽戦士達が相手に廻している方は、リディリディ・トゥラ・イェレミースが決戦火力として参戦している。そのリディリディがまず一体、凄まじいばかりの威力を誇る魔矢の二連続攻撃でひと息に仕留め切った。
「お、凄ぇな……これがツインキャストってやつか!」
 ハヤトからの驚嘆の視線の先で、リディリディはこれぐらい当然ですといわんばかりの澄まし顔で更に魔法攻撃を畳みかける態勢に入っていた。
 ところが、残りもう一体の中型樹木クリーパーがいきなり、リディリディへと矛先を転じた。この場に於いて最も攻撃火力が大きいのは間違い無く彼女である。その圧倒的な魔力を先に仕留めようというのだろう。
 炸裂種子が雨あられと頭上に降り注ぐ。流石にこれは拙いと誰もが肝を冷やしたが、ジルベルだけは冷静に、その長身を活かしてリディリディの盾となる位置を取った。
 連続する爆裂音。無数の弾丸が周囲を薙ぎ払ったが、しかしリディリディは無事だった。逆にジルベルは全身が血まみれだが、それでも悠然と佇んでいる。
 これには流石にナハティガルも呆れた。
「アンタ、無茶し過ぎだ……死ぬぞ」
「心配しなさんな。壊密宗での肉体改造の成果ってやつさ。それよりお肉ちゃん、怪我ぁ無ぇか?」
 鮮血で真っ赤に濡れたジルベルの端正な面に凄惨な笑みが浮かぶ。リディリディはしかし、お肉ちゃんって呼び方は馴れ馴れし過ぎるからやめて下さいと明後日の方向の返答を口にしていた。
「大体、お肉だったら何でも良いって訳じゃありません」
「え? そうなの?」
 辺獄じゃあ俺の揚げた唐揚げ、美味そうに食ってたじゃん、などとぶつぶついいながら、ジルベルはナハティガル、キオルティス、ハヤトらが仕留めにかかっているもう一体の間合いへと走った。
「生憎だけど、ジルベルの出る幕はもう無いかもね」
「うるぁ! このまま一気に片付けてやらぁ!」
 キオルティスとハヤトが、フォアクロウズと勇牙無限撃を左右から目にも留まらぬ速度で一気に撃ち込んでゆく。その直前には矢張り同じく、ナハティガルのフォアクロウズが炸裂しており、この中型も既に耐久力が相当に削られていた。
 三人の超速連携に対応することが出来ず、中型樹木クリーパーは幹や枝、更には根までが悉く斬り刻まれ、その場に昏倒。そしてそのまま、動かなくなった。
 これで残る中型は、あと一体。この一体に対しては、マクシミリアンが部下達と共に一気呵成の攻撃を仕掛けている。
 その中型も、やがて斃されるだろう。というのも、ディレインの手による回復術で息を吹き返したコルネリウスとアウレーリアが、とどめを刺すべく戦列復帰しようとしていたのである。
「早く仕留めて、大型の討伐に廻りましょう」
「それじゃあ、おじさんは先に大型討伐メンバーの支援に向かうね」
 コルネリウスの気合に満ちた声を受けて、ディレインが更に激しい戦闘が繰り広げられるタワーブレイン・クリムゾンの戦域へと足を向けた。

●激化
 中型樹木クリーパーが立て続けに二体斃されたところで、その主たるタワーブレイン・クリムゾンの動きに変化が生じた。
「どわわっ……何だこいつ、急に動きが素早くなってきたぞ!」
 それまでは母蜘蛛糸のロープや自身の機動力を大いに活かして敵の攻撃をほぼ完璧に躱し切っていたナハシュだったが、刃状の葉や槍状の根による攻撃が恐ろしく精度を増してきた為、慌てて間合いを取らざるを得なかった。
 戦闘開始当初、久々に見る樹木型クリーパーだということで、
「ひゅーっ! でけえ樹は久しぶりに見たな! あんま変わってなさそうで何よりだ!」
 などとテンション高めの勢いで機動戦を仕掛けたナハシュ。しかし今は、最早そんなことはいっていられない程に回避に集中しなければならない。
 味方の冒険者の攻撃で、それまでかなり動きが鈍っていた大型に対して接近戦を仕掛けていたルアンナ・ミュラーも、必殺のコモンブレイクを叩き込んだ直後に回避不可能な速度での槍状の根の攻撃に晒された。
 が、辛うじて致命の一撃だけは免れた。寸前でルイドが間に割り込み、その盾捌きで何とか事無きを得たのである。
「あ、危なかった……ありがとうございます! 助かりました……!」
「少し拙いかもな。中型が二体やられたことで、相当頭に来ているのかも知れねぇ」
 ルイドは更に守護者を発揮して敵の矛先を自らに向けさせようと試みたが、まるで変化が見られない。タワーブレイン・クリムゾンは周囲に散開する冒険者全員に対して、刃状の葉と炸裂種子を手当たり次第にばら撒き始めた。
 まるで巨大なバーサーカーだ。暴れに暴れまくって、手のつけようが無い。
 この変化は、後衛側から見ても明らかに脅威だった。
「これは厄介なのだ……あのデカさで凶暴化されたら、もう抑えが効かなくなるのだ」
 初手で足絡之呪を仕掛けて動きを封じ、その後に厄災廻呪、魔霞、魔蝕と徹底的に敵の能力を削りに削っていたストレガ・L・リベルガストラも、タワーブレイン・クリムゾンのなりふり構わぬ凶暴化には思わず渋面を浮かべた。
 元々が極端な防御力と耐久力の塊の様な化け物だ。それがあの規模で暴れ廻れば、周辺は完全に破壊の嵐に呑まれた様な状態に陥るだろう。
「駄目だな。ハーツベインもグラヴィティも、全く効かなくなってきている。一体どういう原理なんだ?」
 レタラ・スマリも矢をつがえた弓を下ろし、ストレガに振り向いた。ストレガも、よく分からないといった様子でかぶりを振った。
 異常状態無効化の能力か何かだろうか。或いは、異常状態は有効ながらも、それらを無視する程の圧倒的な膂力がこの凶暴化で顕現したのだろうか。
 いずれにせよ、これ以上の状態異常化は最早意味を為さない。
 だがセリオス・オーガストは冷静に、それならそれで構わんと眼光を鋭くした。
「凶暴化しようがどうなろうが、斃してしまえばそれまでのことだ」
 最初に必殺の一撃を叩き込み、更には威力十分の射撃を散々撃ち続けてきたセリオス。通常の敵ならばここまでの攻撃で既に撃破出来ている筈だが、矢張り大型クリーパーともなればその耐久力は中々に侮れぬ。
 それでもセリオスは、斃し切ってしまえばどうということはないと腹を固めた。事実、その通りであろう。
「通常攻撃火力は、あるか?」
「問題無い」
 セリオスからの問いかけに、レタラは静かに頷き返したが、ストレガは乾いた笑みを浮かべた。今回は異常状態付与に特化した用意しかしていなかった為、純粋な火力魔法はほぼ皆無といった状況らしい。
「ま、まぁ、何だ、回復術ならあるのだ」
「じゃあ、余り前に出ない方が良いだろうな」
 芳しくない返答に肩を竦めるレタラ。こればかりはもう仕方が無い。今は各個人が出来ることをやり抜くだけであろう。
「ここからは支援ではなく、火力攻撃に徹する。時間との勝負だ」
 セリオスの宣言に、レタラは静かに頷き返した。
 一方、最前線ではナハシュとルイドも一気に勝負をかけるべく、攻撃一辺倒に切り替えた。
 ルアンナは慌てて後方へと退き、本職たる遠隔からの魔法攻撃火力に専念する。
「幻想蝶を叩き込みます! 射線には入らないで下さいね!」
 直後、光り輝く蝶の群れが怒涛の勢いでタワーブレイン・クリムゾンの胴部たる太い幹に激突した。
 防御を無視して暴れ回る巨木は一瞬ぐらりと傾きかけたが、しかし斃れるには至らず、更に勢いを増して刃状の葉や炸裂種子の散布数を増加させた。
「全く以て、面倒な奴だ」
 ついボヤキが口を衝いたルイドだが、しかし最早そんなこともいっていられない。このまま凶暴化が続けば、いずれ近衛連隊や歩兵部隊にも被害が及ぶだろう。

●中型全滅
 残る一体の中型樹木クリーパーとの戦いも、決着の時を迎えつつあった。
 アンジェとディレインの回復支援で態勢を整えた近衛連隊と歩兵部隊が、ハヤト、ナハティガル、キオルティス、更にはリディリディといった攻撃火力の支援を受けて一気に畳み掛けようとしていたのである。
 ところが突如として、中型樹木クリーパーがタワーブレイン・クリムゾンが大暴れしている戦域へと急速転進した。これにはマクシミリアン達も大いに慌てた。
 今、タワーブレイン・クリムゾンのもとへ走られては、大型相手に苦戦している冒険者達を更に苦境へと追い込むことになる。それだけは絶対に避けなければならない。
「中型が、こちらに?」
 それまでタワーブレイン・クリムゾンに中距離からの衝撃刃で打撃を加え続けていたヴィルヘルミナが、シルク・メイプルリーフからの連絡で思わず顔をしかめた。
「先に大型を片付けようと思っていましたが、このままですと、拙いことになりそうです」
 流石のシルクも問題の重要性をいち早く理解しており、余裕など微塵も見られない。
 ならばと、ヴィルヘルミナはこちらに向かってくる中型に矛先を転じる腹を固めた。まずは確実に斃せる方を始末すべきであろう。
「私はジルベルさんの回復を……先程、イェレミースさんを庇った時に随分酷い傷を負ったとのことですので……」
 何事に対してもフラットな視点を持つことが出来るシルクならではの発想だった。
 ヴィルヘルミナは多少の驚きを示しつつ、しかしジルベルの回復へと向かうシルクを止める様なことはしなかった。それよりも、中型だ。あれを何とかしなければならない。
「さぁ、来るなら来なさい」
 天眼を駆使し、中型が迫ってくるルートを咄嗟に推測するヴィルヘルミナ。その視線の先に、驚く程の速さで接近して来る生ける樹木が姿を現した。
 一方、ナハティガルとハヤト、キオルティスの三人はその圧倒的な機動力を活かして中型の軌道上へと先回りし、連撃の雨を浴びせた。だが矢張り、リディリディの圧倒的な魔法火力でなければ、その足を完全に止めることは不可能だろう。
 キャスターの彼女に、この速さで追いついてくるのは流石に無理だろうと誰もが諦めかけたが、驚いたことにリディリディは、中型樹木クリーパーを射程に収める位置に居た。
 ジルベルが、全身血まみれの重傷を負いながらもリディリディを背負って追いかけて来ていたのである。呆れる程の体力と膂力であろう。
「お肉ちゃん、後は、任せたぜ」
「ですから、その呼び方はやめて下さいって何度も」
 ジルベルの鮮血で服が真っ赤に染まってしまったリディリディは、血で衣服が汚れたことよりも、お肉ちゃん呼ばわりに対してのみ不平を並べていた。矢張り少しばかり、感性が他の女性とは異なるのだろう。
 と、そこへシルクが駆けつけてきた。その惨状でよくリディリディをここまで背負って走ってきたものだと驚きを隠せなかったが、兎に角もまずは治癒術だ。このままでは本当にジルベルが戦力として役に立たなくなってしまう。
 その傍らで、リディリディの超速にして高火力の攻撃魔法が炸裂。ナハティガル、ハヤト、キオルティスの三人による機動戦と、ヴィルヘルミナが放ったカウンターとなる衝撃刃を受けて一瞬足が止まった中型樹木クリーパーが、魔力の槍で胴部を真っ二つに叩き割られた。
 これで残るは、タワーブレイン・クリムゾンのみ。
「さぁ、参りましょう! シスターシャイニングウィザードとシスタークロスチョップをお見舞いして差し上げます!」
 意気揚々と立ち上がったシルク。
 暴れ回る大型クリーパーは今尚、健在だった。

●撃破
 アルベルト、フリーダ、ルイドの三人に加え、更にコルネリウスとマクシミリアンが物理前衛として加わった戦線は、二重三重の厚みを増した。
 機動戦力としてはナハシュとトーラ、ベルクが当初から機能しているものの、タワーブレイン・クリムゾンの無軌道な暴れっぷりは流石に危険だとして、現在は後方に退いている。
 その一方でセリオス、レタラ、ルチル、シンディーといった面々による遠隔攻撃は確実に巨木の幹へ打撃を加え続けており、見た目には分からないものの、その損傷は確実に蓄積していた。
「ミルド近衛連隊長! やっとお出ましですか! 俺達でこの化け物を斃しましょう!」
「済まん、待たせた様だな! さっさと片付けちまおう!」
 マクシミリアンが合流してきたことで、アルベルトは気合を入れ直した。近衛連隊長の前で無様な戦いは出来ぬという緊張感が、寧ろ心地良い。
「もうここからは攻撃一辺倒ね! さっきまでは守りも重視してたけど、こうなったら撃って撃って撃ちまくるだけよ!」
 シンディーの檄を受けて、歩兵部隊の面々も鬨の声を上げた。
 ここまできた以上、怖いだの何だのいっていられる状況ではない。あの化け物を斃し切らなければ、死ぬのは自分達の方なのだ。
 そのシンディーの傍らに、幾らか疲れた様子のアウレーリアが立った。同じ魔術師としてはアウレーリアの火力の方が数段も上だが、中型相手に多少力を使い切った感もあり、ここではシンディーの支援に廻ることとなった。
 そして最前線では盾役の本命ともいえるコルネリウスが参戦したことで、他の戦士達は攻撃に専念し始めた。壁エルフの存在感は矢張り特別なのだろう。
「だったら、私も前に出るわね」
 ダニエルやアリアと共に回復支援に専念していたロゼットも、攻撃火力として前に出る。今のタワーブレイン・クリムゾンは最早手負いの獣。何をしてくるか分かったものではない。
 ここは一気呵成に決着へと持ち込むのが吉だろう。
「レッスルシスター! 一丁ブチかますぜ!」
「喰らいなさい! シスターシャイニングウィザード!」
 すっかり傷が癒えたジルベルが、シルクと共に巨木の幹へと肉迫した。シルクの気愛十分なシスターヘル&ヘブンによる閃光魔術が炸裂すると同時に、ジルベルの巨岩を叩き割る程の蹴りが炸裂した。
 この時点でタワーブレイン・クリムゾンの機動力が完全に破壊された。最早その場に留まり、周辺の敵に対して攻撃をばら撒くだけの生きた砲台と化した。
「根の動きに注意して下さい!」
 槍状の根による地中からの奇襲をひたすらに警戒するトーラの声を受けて、冒険者達は左右に飛んだ。トーラは地中からの攻撃タイミングを完全に読み切っており、冒険者達は彼女の合図で回避運動を取るだけで良かったのである。
 これで事実上、タワーブレイン・クリムゾンは根の攻撃を封じられた格好となった。となれば、残る攻撃手段は刃状の葉と炸裂種子のみとなる。
 しかしこれらの攻撃も、半ば不発に終わった。ルアンナのメテオライトと、アウレーリアの天戈星墜が弾数でほぼ互角の攻撃範囲を誇り、葉も種子も半分以上が撃ち落とされたのである。
 こうなると、タワーブレイン・クリムゾンの優位性はその巨躯と異様な耐久力だけということになる。
 最早、巨大な的に過ぎない。
「啓示にも出ています。こうなったらどんなラスボスでも、後は斃されるのを待つのみです、と」
 相変わらず、よく分からないフリーダのお告げだが、今回ばかりは何となく全員の同意を得た。
 冒険者達は一斉に、襲い掛かった。
 周囲には他に、敵らしい敵の姿は無い。つまり、この巨大な怪物に全ての火力、今持てるあらゆる力を注げば良いのである。
 誰にも、迷いは欠片も無かった。

●戦い終えて
 かくして、タワーブレイン・クリムゾンは斃れた。
 冒険者達も近衛連隊兵も歩兵部隊も、全員が力を使い果たした。それ程の激闘だったが、しかし奇跡的に人類側には犠牲者はひとりも出ていなかった。
 完璧なる勝利といって良い。
「終わり……ましたね」
「うん、終わった。おじさん、超疲れた。帰って寝たい」
 その場にしゃがみ込んで立てなくなったコルネリウスとディレイン。今ここで新たな敵が出てきたとしても、ふたりは梃子でも動かなかっただろう。
 一方、ナハティガルは二刀流の刃を鞘に収めて立ち去ろうとしていたジルベルに歩を寄せた。
 ハヤトとキオルティス、更にはルチルも、このふたりがどの様な言葉を交わすのか、黙って耳を欹てた。
「ジルベル、メドゥを抜ける気は無いのか? ……このままだと、死ぬぞ」
「うん、まぁ、死ぬだろうな」
 予想外の反応だった。いつもの様にはぐらかすのではなく、まるで覚悟を決めているかの様な応えだった。
「……良いのか?」
「良いんだよ。けど出来れば、派手に仕留めてくれよな」
 それだけいい残して、ジルベルは軽快な足取りで去っていった。
 その光景を、マクシミリアンは渋い表情で眺めていた。
「何か、御存知なのですか?」
 シルクがマクシミリアンに訊いた。ジルベルの今回の行動に対しては、人類に味方であるというだけで征竜よりも好感が持てると評していたシルク。それだけに、マクシミリアンの意味ありげな反応が気になった。
「前にちらっと聞いたんだけどね……あいつ、姪っ子達の為にも世界を敵に廻す、っていってたんだよな」
 自身と同じ血を引く可愛い姪っ子姉妹が、日の当たる世界で生きられる様に、敢えて極悪非道の卑劣漢としてその悪名を轟かせ、そして名のある冒険者に首を差し出す。
 それが、ジルベルの究極の目的だという話であった。
 一体彼の過去に、何があったのか。
 冒険者達は神妙な面持ちで、去り行く青の中指の後姿を見送った。

マスターコメント

 皆様お疲れ様でした。  特に大きな穴も無く、無事に凶悪な大型クリーパーとその眷属共を討伐することが出来ました。  実はタワーブレインにはもう一体、別の大型個体が存在します。  そちらも併せて撃破しちゃって下さい。
イベントシナリオ

イベントシナリオ難しい 報酬:多い25 / 4〜25人

2023年11月04日 20時26分35秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ロゼット

    ヒーラーのロゼットよ。最終決戦の幕開けかしら。 最後まで、しっかりやりましょう。 目的はシンプルに「敵を倒せ」だけど、 私たちの到着時点で戦いが始まっているようね。 ここで帝国軍を消耗させたくはないし、 大型クリーパーの相手を主にした方が良いのかな。 敵: 大型クリーパー「タワーブレイン・クリムゾン」 中型樹木クリーパー3体 友軍: 近衛連隊長マクシミリアン・ミルド 帝国近衛連隊兵 帝国軍歩兵部隊 共闘?: メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベル 状況: 帝国軍とクリーパーは既に交戦中 ジルベルが中型クリーパー2体と交戦中

  2. トーラ

    シーフのトーラです。 相手は幽界分樹の亜種でしょうか。よろしくお願いします! ロゼットさんの言うように、帝国の兵の被害を抑えるなら大型をメインと言うか、対応の人数を多めにするのが良さそうですね。 あとはジルベルに対して攻撃を仕掛けることはないと思いますけれど、意図を確認する必要はありそうです。

  3. ディレイン・オールドケイジ

    ヒーラーのディレイン・オールドケイジ。よろしく。 初期段階では、大型に冒険者多数、中型のうち2体がジルベル、1体がマックス含む帝国軍、で行こうってことね。 おじさんは帝国軍について、怪我人をある程度回復させてからバフまこうかなと思ってるところ。

  4. シンディー・ホシカ

    キャスターのシンディーよ。 銃眼光壁を設置し、自分を含めて距離を取って攻撃するタイプの人の援護。 そこからひたすら魔法での攻撃に徹するつもりだから。

  5. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルトだ。 よろしくな。 今回、俺はタワーブレイン・クリムゾンに向かう予定だが・・・、ジルベルは信用できない。これまでの行いから見ても絶対何か企んでいやがる、ミルドさんの命を狙っているかも知れない。奴が少しでも怪しい動きを見せたら容赦無く斬るつもりでいる。

  6. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ、よろしく。 確かに、消耗した帝国軍のフォロー及び下がった穴を埋めるように入る形で大型メインに相手していくのがよさそうか。 アタイは回復以外での後方支援になるかね。 >戦闘 憂慮すべきは豊富な(恐らく)有射程攻撃と根を利用した機動力の高さだ。 対策をしておかないと守りの薄い箇所を叩かれてそこから戦線が崩される危険がある。 根は切れるならガンガン切っておいた方が相手の攻撃を弱める事に繋がるかね。再生されそうなのも懸念事項だが。 >ジルベル 中型2体を抑えてくれるのは頼もしいが、相手が相手だし目的も不明だ。 流石に積極的に攻撃する輩はいないと思うがノーマークにしておくのもいただけないんで、こっちでも様子は見ておくよ。

  7. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 初期は大型を俺達、帝国が残りの中型で異論ないぜ。上手く連中で中型を落としてくれたらいい感じとも思う。 後は中型2体をさっさと始末したら、ジルベルも大型に加わってくれんのかね? くれそうならトーラの言う意図を確認ついで何人かそっちに行ってもいい気がするな。

  8. ロゼット

    帝国軍への初期対応にディレインが行ってくれるなら、 私は大型クリーパー戦の回復支援にそのまま向かうわ。 新しく覚えた、ヒーリングワールドとワイドヒールプラスで できるだけ広範囲に、味方を含めて回復していくわね。 >戦闘 オープニングでも接敵の速さが語られているし、 私たちと同等か、それ以上の移動力を持っていそうね。 前衛を置き去りにしたり、後衛に突っ込んできたりしそう。 >ジルベル 彼の言葉を信じるなら、中型を撃破できれば加勢してくれそう。 一応、人を騙して罠にはめるタイプではなかったように思うけど。 とはいえ、戦力としてアテにするのはカッコ悪いし、 お互いに邪魔しないで戦うぐらいが安全かしら。

  9. ディレイン・オールドケイジ

    ロゼットちゃんならそう言ってくれると思ってたよ。 帝国兵の指揮のためにはマックスが必要だよねえ。 セットで動いてもらうとなると、中型を倒したら次の中型に向かってもらうのが良さそうかね。 ジルベルにはおじさんも気を配っておこうか。

  10. No.11

    キャスターのリディリディです。 あの、遅くなりましたが、よろしくお願いします。 それでは私はマック・・・。 いえ、ミルドさんのフォローに回ろうかと思います。 とりあえず、近衛連隊の方たちの体制が整うくらいまでは手助けするつもりです。

  11. コルネリウス・アーラ

    遅くなりましてすみません、ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 私は現時点では帝国軍が対応している中型へ回り、攻撃のサポートを行おうかと考えています。 >ジルベル 「今回だけは自分を攻撃するな」と意思表示をしていますし、此方が邪魔をしなければ背中を刺される可能性は低いかと思いますが、完全にノーマークというのも不安がありますから 意思確認と様子見はしつつ、互いの戦闘には干渉しない方針で良いのではと。

  12. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 私は大型に向かう事にします。 相応にタフでしょうし、長期戦になりそうなので耐久力重視にしておきます。 >ジルベル 不確定要素を増やす必要もないので、手を出さないなら放っておけば良いかと。 中型二体を引き付けてくれてはいるようですが、中型がターゲットを変える可能性もあるので注視しておく事は良いと思います。 クリーパーの葉っぱやら実やらの流れ弾がこっちに飛んでこないとも限りませんし。

  13. アンジェ

    ぎりぎりに、すみません…。 …あの、…アンジェ、です。ヒーラー…、です。 よろしく、お願いします…。(ぺこり) …ええと、主に帝国軍の人たちを、回復していようと思います…。

  14. トーラ

    それではわたしも大型に回りますね。 機動力を削ぐために、根を衝撃波でまとめて攻撃しようと思います。 一旦まとめておきますので、間違いや追加・変更などあれば書き加えて貰えたら。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒)

  15. アリア・ティーダ

    遅れましてごめんなさい! ヒーラーのアリアで宜しくお願いしますっ! >割り当て トーラ氏に本当に感謝っ。 ならばボクは対大型失礼しますっ! コモンブラッドからの攻撃力バフと、万が一の際は光縛封で立て直し用の 緊急避難先壁作り。 手が空いたら回復とぺちぺち攻撃に参加しようかとっ。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒)

  16. ベルク・オスマット

    すまない、顔出しを忘れていた。 我は大型対応に回る。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) ベルク ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒)

  17. ナハティガル=ラー

    遅参申し訳ない。 シーフのナハティガル=ラーだ。――今回は宜しく頼む。 流石に中型二体をジルベル一人に任せたままにしておくのも色々と不安な為、 監視も兼ねてジルベルと共闘し中型対応に当たろう思う。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視)

  18. ルイド

    ウォーリア、ルイド。良しなに。 大型対応予定。攻撃もだが、危うい場合のカバリング要員にもなれりゃと思う。 守り必要そうな味方がいりゃ駆け付けつつ、ある程度距離取った時も攻撃できるよう杖を持っていくつもりだ。 ジルベルは様子見で了解。 こっちも一応戦闘行動に支障ない範囲で警戒はしておく。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視)

  19. レタラ・スマリ

    シューターのレタラ・スマリだ。宜しく頼む。 大型相手で、主にBSを撃ち込んでみようと思う。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視)

  20. ナハシュ

    被ったので書き直した!ジルベルや帝国軍については了解だ。 なら俺も大型でいいかな。まあ適当にやっておくぜ。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ナハシュ ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視

  21. ルアンナ・ミュラー

    遅くなってしまいましたね、キャスターのルアンナです。 今の所大型対応にキャスターがいないので参加します、ちょこちょこBS付けつつ攻撃しますね! ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ナハシュ ルアンナ(BS付与、魔法攻撃) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視

  22. No.24

    豊穣の使徒シルクです とにかく大型への攻撃に加わりますね

  23. ストレガ・L・リベルガストラ

    ストレガなのだ。よろしくなのだ。 ではこちらも主に大型対応。バステ付与で行くのだ。 移動阻害と呪いの予定。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ナハシュ ルアンナ(BS付与、魔法攻撃) ストレガ(BS付与) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視

  24. フリーダ=ブロムヴィスト

    ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 それではこちらも大型対応に向かいます。 主に前衛として前線維持を担う予定です。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ナハシュ ルアンナ(BS付与、魔法攻撃) ストレガ(BS付与) フリーダ(前線維持) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視

  25. キオルティス

    シーフのキオルティス。今回は宜しくね。 俺は帝国軍対応の対中型へ、回避に因るヘイト稼ぎとBS付与に行こうかと。 巧く収めた場合は警戒がてらジルベルの応援に向かうね。 ●対大型(冒険者主体) アルベルト ロゼット(回復) ヴィルヘルミナ トーラ(根の破壊) アリア(攻撃バフ・回復・攻撃支援) ベルク ルイド(魔法攻撃、カバリング) レタラ(BS付与) ナハシュ ルアンナ(BS付与、魔法攻撃) ストレガ(BS付与) フリーダ(前線維持) ●対中型(帝国軍応援) ディレイン(回復、バフ、ジルベル警戒) リディリディ(マクシミリアンのフォロー) コルネリウス(攻撃のサポート) アンジェ(回復) キオルティス(ヘイト稼ぎ) ●その他 シンディー(銃眼光壁、魔法攻撃) ルチル(後方支援、ジルベル警戒) ナハティガル(ジルベルと共闘&監視

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0