【泥乱】黒死鳥の沼

おおくまねこ

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シナリオID:3094

オープニング

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「まさか皇帝陛下が我らを切り捨てるとは! それにイネス殿が偽の巫女だったとは! なんということだ!」
 事の仔細を聞いた帝国近衛兵連隊・アイギス中隊隊長アイギス・マクレーンは拳を机に叩きつけた。アイギスの中隊は帝国近衛兵達の中でも、最も情報を知らされていない末端の兵達だった。その愚直過ぎる性格を憂慮され、イネスが偽の征竜の巫女であることさえ知らされていなかったのだ。アイギス中隊はギシュム族を出し抜くつもりさえなく、本気で彼らと共に戦うつもりだった。

「我らは皇帝に裏切られました。そして、俺達帝国近衛連隊の浅はかな行動により、この地は滅びに瀕しようとしています。隊長、教えてください。我々は、これからどこに行けばいいのですか? 俺達は、何と戦えばいいんです?」
 獣人の平近衛兵リラックは、呆然とアイギスに問いかけた。その問いは、アイギス中隊の隊員全ての嘆きであり、問いかけであった。

「……決まっている。我ら帝国近衛連隊は人類を守護する盾だ。この地が雲霞鳥の手により滅びの危機に瀕しているというのであれば、それを止めるのみ。それがたとえ、我らの咎であったとしてもだ。ギシュム族は決して我らを許しはしまい。だが我らは己の罪と向き合わねばならぬ。我らの最後の誇りを示す場所は、この死地を置いて他はない」
 長い沈黙の後、アイギスが静かに答えると、近衛兵達は頷いた。
「これは決死の行軍となる。家族を残してきた者は付き合う必要はない。私と共に死んでも良いという者だけ、共に来い!」

●
「罪と向き合う、か……因果だなあ」
 アイギスの演説を陰でこっそり聞いていた『仮面の小隊』のユズリハはため息を吐いた。同じ帝国近衛兵でも彼女はアイギス中隊とは立場がまた異なる。ユズリハは最初からイネスが偽物であることを知っていた。皇帝は雲霞鳥と月吸蟲を食らって力を増し、征竜を倒すつもりだと思っていたのだ。ギシュム族を出し抜いているつもりだったが、実際には自分も切り捨てられる側であった。
「あのクソ上司め。全部知ってて私達をここに送り込んだのね。ちゃっかりターバスの神具(ライオン・マスク)だけ回収しやがって」
 ユズリハは今も皇帝の近くにいるはずの自分の直属の上司に悪態を吐いた。

「ユズリハ。今更愚痴っても仕方あるまい。俺は連隊長殿と共に最後まで戦うつもりだが、お前はこれからどうするつもりだ?」
 ユズリハと同じく、帝国近衛連隊のとある中隊長子飼いの諜報員であったターバスはユズリハに問いかけた。彼もまた、イネスの正体を知っていた者の一人である。ユズリハと同様、皇帝の為にギシュム族を出し抜いているつもりであった。
「ターバスに付き合うわ。私も帝国近衛兵よ。汚れ仕事はいくつもやってきたけど、それは人類を守るためになることだって信じてた。帝国近衛連隊がここで死地に身を投じるというのなら、私も淀の果てまで付き合うだけよ」
 その答えに、ターバスは悲しげな表情を見せた。
「ユズリハ。お前はまだ若い。それにツラも良い。援軍に来てくれるというレイウェスト一派に合流すれば、悪いようには――」
「ターバス。もう一度言ったら殺すよ。私も帝国近衛連隊兵だ。自分だけ、逃げるわけにはいかない」
「わかった。ならばもう何も言わん。最後まで共に戦おう」

●
「アイギス中隊が、攻勢防御に!? それは真(まこと)ですか!」
 帝国近衛連隊の一部が危険な攻勢防御――すなわち、雲霞鳥の大規模な群れへの突撃作戦に出たという知らせを聞き、ギシュム族の若き戦士、サラマンダーは驚きを隠せなかった。
「てっきり、彼らは我らと共に、集落の防衛に参加すると思っていたのですが……なんとまあ水臭い奴らだ!」
 憤るサラマンダーの様子に、ギシュム族の古老は静かに問いかける。
「サラマンダー、お前はアイギス達を恨んでおらんのか。一度は殴り合いの大喧嘩までやったと聞いていたが」
「はい」
 サラマンダーは静かに答えた。

「一度は大喧嘩もしたからこそです。リラックは酒の席で我らと殴り合いをするような奴です。あの連中に腹芸など不可能でしょう。彼らも騙されていたに違いありません。我らの友情に偽りはなかったはずだ」
「……そうか」
「ファーナム老よ。私もアイギス中隊の救援に向かいます。この大変な時期に集落を離れることになるが、どうか一生に一度のわがままを許してほしい」
 サラマンダーがそう願い出ると、古老は静かに首を縦に振った。
「分かった。行くがよい。だが、お前独りではダメだ。冒険者と共に行け。依頼料は集落の貯金から出してやる。どうせ集落が滅んでしまえば、使えぬ金だ」
「ファーナム翁……! 感謝いたします」
「急ぐがいい。早く行かねば、手遅れになるぞ」

解説

主目標:帝国近衛兵アイギス中隊の救出 副目標:特異個体の殲滅。 依頼人:ギシュム族の若き戦士サラマンダー 舞台:ディズル大湿地帯、200メートル四方の沼地 天候:雲霞鳥の特異個体の能力により、濃霧が発生している。 状況:帝国近衛連隊は雲霞鳥の殲滅に失敗しました。連隊は雲霞鳥の狂乱をいたずらに呼び起こしてしまった責任をとるべく、危険を承知で雲霞鳥の迎撃に出ました。アイギス中隊および仮面の小隊(1名を除く)は、特に危険な攻勢防御に出陣しました。冒険者にはアイギス中隊と仲が良かったギシュム族の若者から救援依頼が出されています。 ●敵 雲霞鳥 無数 通常の雲霞鳥だが「群れの数を増すごとに個々の力を増す」能力により強化されている。濃霧が消えるまでの間、戦場にいる全ての敵対者に毎ラウンド10点のスリップダメージを与える(回避不可・防御力無視)。ただし、認識していない者に対して攻撃はできない(隠蔽状態の場合、毎ラウンド看破判定が発生)。範囲攻撃で一度にまとめて倒せば、2~3ラウンドの間は攻撃が止む。 黒い雲霞鳥 七体 カラスほどの大きさを持つ特異個体。戦場の全域にバフ効果と濃霧(【濃煙:5】、味方には無効)を発生させている。4体倒せば濃煙は【薄煙】に弱体化し、全滅させれば霧は完全に消える。匂いは通常種と同じだが飛行する際に独特の風切り音がする。回避が高い。 ●地形について 沼地。湿った陸地に大小様々な沼が点在しており、極めて移動しにくい。 ●登場NPC サラマンダー LV28 ウォーリア ギシュム族の若き戦士。アイギス中隊を援護する為冒険者と共に死地に赴く。超聴覚の持ち主。 帝国近衛兵アイギス中隊 15名 皇帝に切り捨てられた帝国近衛兵達。霧によって陣形を崩され、3人小隊×5となって奮闘中。全員を救出するのは相当困難。時間経過に伴い、耐久力の低い者から死亡する。 ●仮面の小隊メンバー 戦場にいる帝国近衛兵だが依頼人とは縁がなく、厳密には救援対象として想定されていない。二人はそれぞれが孤立した状態で雲霞鳥と交戦中。 ユズリハ 正規の近衛兵ではない者の寄せ集め部隊『仮面の小隊』の構成員の一人。回避型のユニットの為今回の状況は不利だが、特異個体に攻撃を当てることは可能。 ターバス 『仮面の小隊』の構成員の一人。神具『ライオンマスク』を所有していたが、現在は喪失している。 ティーチャー 『仮面の小隊』の構成員だったが本シナリオには登場しない。

マスターより

こんにちは。おおくまねこです。残念ながら第三の征竜の巫女イネスは偽物だったようです……。それはさておき、帝国近衛連隊は事態の責任を取るべく、雲霞鳥の群れに対して決死の特攻をかけます。彼らと友誼を結んだギシュム族の若者と共に、一人でも多くの帝国近衛兵を救出しましょう。

リプレイ

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「ご助力、感謝いたします。これだけの数の冒険者に助力いただければ、必ずやアイギス中隊を救えましょう」
 サラマンダーはアイギス中隊の総数をも超える数で駆けつけてくれた冒険者達に、深い謝意を示した。

「死力は尽くすわ。でも油断はしないで。私達にとっても、雲霞鳥は倒し切れる相手ではないわ」
 決意を秘めた眼差しでロゼットは言った。ギシュム族の集落の雰囲気は重い。まるで湿地帯の空気そのものが鉛にでもなったようだ。

「流石はギシュム族の戦士、戦友の為に命を賭すか。……だが、死なせはせん」
 ナハティガル=ラーは依頼人であるサラマンダーの覚悟に感心していた。間違いなく、サラマンダーは己の死さえ覚悟しているはずだ。輪廻転生を信じ、悠久の螺旋の中で己の魂を高め、いずれは竜となることを誉(ほま)れとするリザードマン達は、時に死すら恐れない。

(罪を負うのは犯した当人、それ以外が背負おうなど烏滸(おこ)がましいというものです)
 グレイブ・ヤードは帝国近衛連隊の此度の無謀とも取れる行動について、複雑な想いを抱いていた。ヨゼフの裏切りに端を発した、連隊の決死の攻勢防御作戦。今もなお、人類の盾としての誇りを持つ彼らを、グレイブは死なせたくはなかった。
(過ちはやり直せる、何かが失われたわけではないのならば。過つ事が罪なのではない、過ちて改められぬ事が問題なのだ)

(やだねえ、これめちゃくちゃ大変でしょ。……だからってほっとくのも寝覚めが悪くなるのは明白なんだよなぁ)
 ディレイン・オールドケイジはため息を吐いた。依頼人もやる気だし、絶賛重体中の元患者もやる気だ。何より、人死にはご免だ。
(まだ、鈍い痛みがあるな……足を引っ張らないようにしなければ……)
 レピド・クロサイトは包帯が巻かれた胸に手を当てる。以前受けた傷が癒え切っていない彼は、万全の状態ではなかった。
「レピド君、何度も言ったけど、君は本来ならまだ戦える状態じゃないんだ。絶対に無理はしないように」
「分かっている。猫(ショウガ)を残して死ぬつもりはない」
 ディレインの言葉に、レピドは頷いた。
 
●
 冒険者達はチームを大きく3つに分けた。救助した者を回収する本陣、帝国近衛兵の捜索を優先する班、脅威となる特異個体の排除をする班だ。その後、ヒーラーとテレパス使いを軸にしつつ、霧の中でも近衛兵の捜索ができるよう、耳が良い者や、エーテルでの探知ができる者など、感知能力の高い者が分散されるように3~4人ごとの小隊(チーム)に分かれた。

「我々はギシュム族の戦士サラマンダー殿の依頼を受けた冒険者です! 皆様が身を捧ぐべきは、未だ暴威に晒され不安の中にある臣民の方々を護る為の戦の筈! どうか早まらず、諦めず、耐えて下さい!! 必ず向かいます!!」
 ハリス・アル・ターミルは喉にエーテルを注ぎ込み、大音量で沼地に向かって叫び声を上げた。
『キュイイイイ!』
 その叫び声に真っ先に反応したのは、帝国近衛兵ではなく空を舞っている雲霞鳥達だった。ハリスの爆音に恐れを抱いたのか、霧を切り裂き、雲霞鳥の群れが大量に突っ込んできた。雲霞鳥の叫び声に混ざり、超聴覚を有している者達には、微かに帝国兵達の声が聞こえた。
「ではシルク殿。行って参ります。貴方もお気をつけて」
「ええ、皆様、ご武運を」
「ヘマしたら承知しねえからな。イル」
「ジークの方こそ。怪我人として担ぎ込まれてたら大笑いしてやるぞ」
 ペルゼィックとイズル・M・ヴォルゴールは軽口を叩き合うと、パンと互いの掌(てのひら)を合わせた。冒険者達は使命感にエーテルを燃やし、霧の中へと駆けていく。後には、救出した近衛兵の合流拠点とするために残ったシルク・メイプルリーフだけが残った。

(我らが行けば万事解決というわけではありません、それはポジショブではなく傲慢と油断です。だからこそ私はここを合流地点として拠点としてこの戦場の拠り所とします)
 シルクは遠慮なく突っ込んでくる雲霞鳥を祭刀で薙ぎ払いながら、全員の無事を祈った。

●
「血の匂いだ。こっちだね」
 深い霧の中で、イズルは嗅覚を頼りに帝国近衛兵を探していた。沼地には大量発生している雲霞鳥の匂いが充満しているが、微かに人間の血の匂いも混ざっている。イズルは犬のように鼻を鳴らしながら、足早に血の匂いを辿っていく。

(『天眼』も『鷹の目』も……この霧じゃほとんど役に立たないか。ここはイズルさんの鼻だけが頼りだ)
 ナハト・シュライバーは目にエーテルを集中させてみたが、深い霧を見通すことはできなかった。かろうじて、自分の周りの数メートルにいる仲間の位置と、突っ込んできた雲霞鳥を見落とさないぐらいか。

「凄い霧ですね……雲霞鳥が多すぎて捜波も大変です……」
 トーラはエーテルを沼地に何度も飛ばし、帝国兵の気配を探そうとした。捜波は大量の雲霞鳥の気配まで探知してしまい、トーラの頭の中には膨大な量の高速移動する生命体の気配が送り込まれた。トーラはその中から、人間らしき者の気配がないか、必死に探し、マーキングを施そうとした。

●
「血の匂いが濃いな! 近い! こっちに近づいてきてるけど、沼がジャマで移動できないみたいだ!」
「あっちの方です! 人らしき気配を中心に、渦を巻くように雲霞鳥達が動いています!」
 イズルの嗅覚とトーラの捜波はついに帝国近衛兵の気配を捉えた。

「帝国近衛兵達よ! 我々は冒険者です! 救援に参りました!」
 ハリスは大音量で救援に来たことを帝国兵に知らせながら、トーラが指差した方向に突撃した。冒険者達は沼地の水面を駆け抜け、最短距離で帝国近衛兵達の元へと到達した。

(シルクさん、ウォーターウォークが使える人をすぐこっちに寄越してください! 帝国近衛兵を発見しました!)
(了解しました! 皆さんに呼び掛けてみます!)
 ナハトは自分にヒールをかけると、気配を殺しながら沼地の水面に足を踏み入れた。

「帝国近衛兵の方々にはこれ以上手出しさせません!」
 トーラの二本の光の剣から放たれた衝撃波が雲霞鳥の群れへとまっすぐ飛ぶ。雲霞鳥達は霧散したが、群れの中心のあたりにいた個体はまだ生きていた。
「あそこだな! 来い!」
 イズルは帝国近衛兵達のいる場所へと雷雲を召喚した。雲は数秒後に炸裂し、帝国兵の周りで荒れ狂っていた雲霞鳥の群れだけを地面へと叩き落とす。さらに、稲妻がほんの一瞬だけ、帝国近衛兵の周りの霧を吹き飛ばしてくれた。数は二人。そして、一人が地面に倒れている。特異個体は、ここにはいなさそうだ。
(この匂いは……)
 イズルは帝国近衛兵の死の匂いを感じ取り、一瞬表情を曇らせた。どうやら、もう犠牲者が出てしまっているようだ。

「害獣死すべし!! ターミルの誇りに懸けて、この地を侵させはしない!!」
 ハリスは雄たけびを上げ、全身を眩しく発光させながら雲霞鳥の群れへと突撃した。錐状に変形した鋤(すき)を大地に叩きつけると、闘気の塊が炸裂し、帝国兵の周りにいた数十体の雲霞鳥がまとめて吹き飛ぶ。ナハトはすかさず矢を放ち、帝国兵の周囲に群れていた雲霞鳥達を一掃した。

「すぐにヒールを!」
 イズルは負傷している帝国兵に回復魔法をかけた。その時、ナハト、トーラ、ハリスも目を見開いて倒れたまま、ぴくりと動かない帝国兵がいることに気付いた。
「……」
 ナハトは地面に座りこみ、帝国近衛兵の目を閉じさせる。残念ながら、今遺体を担いで運び出す余裕はない。せめてもの死者への敬意だった。

「救援には感謝する。だが、帝国近衛連隊はここで雲霞鳥を食い止めねばならない。我らのことは捨て置いてくれ」
 生き残りの帝国兵は静かに言った。

「崩壊の後、帝国の臣民の為に尽力したのはレイウェストさまです。その中には貴方達の家族もいる筈でしょう? ヨゼフ皇帝に不要とされたなら、レイウェストさまに協力して貰えませんか? あの方は貴方達を必要としてくれる筈です!」
「我らはヨゼフ皇帝に捨てられたから、捨て鉢になっているわけではない! レイウェスト皇子の助力にも感謝しているが、我らはディズル大湿原の人々の盾となるため、ここに立っている。我々は今でも帝国近衛連隊だ!」
 帝国近衛兵はトーラの言葉に強く言い返した。冷静に反論できなかったのは、トーラの言葉にプライドを刺激されたからだろう。

「それでもその命、ここで捨てるのはまだ早いのではないですか!」
(真摯に罪と向き合うのに命を捨てる必要はない。僕が憧れた近衛連隊は、勇敢でも無謀ではなかったはずだ)
 ナハトはたまらず叫んだ。帝国近衛兵の戦う理由はともかくとして、現実問題としてアイギス中隊はすでに戦線を維持できていない。これ以上ここに留まって戦い続けることは、ナハトには犬死としか思えなかった。

「貴殿らの誇りには敬意を表しますが、今はどうか撤退を。依頼人のサラマンダー殿は貴殿らと共に戦いとおっしゃっておりました。どうか、彼の想いを無駄にしないで下さい」
「すでに俺達らと撤退を始めている帝国近衛兵もいるんだ。一緒に来てくれ」
 ハリスとイズルも兵士たちに決断を促した。

『キュイイイイイ!!』
 雲霞鳥が再び集まろうとしている。問答をしている時間はもう残っていなかった。
「……分かった。そこまで言うのならば、貴殿らの厚意に甘えよう」
「退路を確保する! 急ごう!」
 イズルは豪風で霧と雲霞鳥を吹き飛ばす。帝国近衛兵達はハリスに担いでもらって沼を渡り、無事に本陣(シルクの元)にたどり着いた。

●
「リディさん、ローザリカさん、こっちです! あと十メートルぐらい!」
 コルネリウス・アーラは盾で急所を隠し、戦闘音を頼りに霧の中を駆けていく。雲霞鳥の数は膨大だ。一体一体相手にしていてはキリがない。
『キュイイイイ!』
 また、雲霞鳥の群れが勢いよく突っ込んできた。足元をすくうような低空飛行での攻撃を受け、コルネリウス達は顔を歪めた。特にリディリディ・トゥラ・イェレミースのダメージが大きい。キャスターである彼女は三人の内で一番体力が無いからだ。

「この辺りのはずです! 帝国近衛兵の方ー!」
「もう大丈夫だ! 僕達が来た! 聞こえたら返事をしてくれ!」
「おーい! こっちだ!」
 コルネリウスとローザリカ・L・ディオールが大声で叫ぶと、返答があった。冒険者達が方向を変えて突っ込むと、そこにはすでに意識を失った仲間を庇いながら黒い大型の雲霞鳥と戦う、二人の帝国近衛兵の姿があった。

「特異個体ですね。『災厄を齎(もたら)す契機となりしは氷雨(ひさめ)の刃』」
 リディリディが杖をかざすと、無数の魔力の刃が帝国近衛兵達の周囲に浮かんだ。刃は射出されると同時に雲霞鳥達と空中でぶつかって破裂し、直径25メートルほどの空間から霧と雲霞鳥達を追い払った。もちろん、帝国近衛兵達は無傷だ。
(特異個体は?)
 シュルルルルル!
「!」
 リディリディの目の端で黒い影が動くのが見えた。特異個体はまだ生きている! リディリディが後ろを向くと、帝国近衛兵の盾にならんと飛び込んだコルネリウスが盾を弾き飛ばされ、血を流しているのが見えた。

「こいつが特異個体か!」
 ローザリカは天に祈りを捧げ、雷雲を呼び寄せた。数秒後に稲妻が炸裂したが、特異個体はすでに飛び去っており、稲妻は通常個体の雲霞鳥達を焼き焦がしたのみだった。
(速い! それに警戒心が強い!)
「このっ……!」
 コルネリウスは剣を一閃した。しかし、黒い雲霞鳥はコルネリウスの斬撃をかいくぐり、彼女を睨み付けている。
(速い! 私じゃ当てられないかも……)
「特異個体の相手は他の方達に任せましょう。ローザリカさんは帝国近衛兵の方達の回復をお願いします」
 コルネリウスはくやしそうに言うと、仲間にテレパスを送り、近くにいたゲルダ・クライン達の班に応援を要請した。

「そうですね。雲霞鳥の攻撃も止んでいます。今のうちに逃げましょう」
 リディリディは帝国近衛兵達にウォーターウォークをかけながら言った。
「ぐぬぬ、分かった。帝国近衛兵達が死んでしまっては元も子もないからね」
 ローザリカもくやしそうだ。しかし、今回の任務は敵の殲滅ではなく近衛兵達の救援だ。ヒーラーである自分が無茶をするわけには行かないと思い直す。コルネリウスは意識を失っている近衛兵の体を担ぎ上げた。

「しかし……仲間がまだ戦っている中、我々だけが逃げるわけには……」
 帝国兵の反応は鈍い。決死の覚悟で突撃してきた、という事実がそうさせるのだろう。
「罪と向き合うのでしたら、命を散らすよりも生きてください。背負い居続ける事の方が、長く重い贖罪になり得るのではありませんか」
 特異個体の攻撃を硬化させた腕で受け止めながら、コルネリウスが言った。
「急いで下さい。早くしないと雲霞鳥の群れが戻ってきます」
 リディリディは強い口調で言った。
(彼らの「決死の覚悟」に付き合うつもりは相当ありません。死んだら責任が取れるというのは一種の自己催眠でしょう)
「……分かった、貴殿らの好意に甘えよう」
「よし! 急ぎましょう! 雲霞鳥の群れが追ってくる前に」
(帝国近衛兵の方、三人回収しました! シルクさん、すぐそちらに向かいます!)
(コルネリウスさん、了解です!)
 コルネリウス達は沼地の水面を突っ走り、シルクの元へと引き返した。

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(数が多いです! 範囲攻撃で殲滅したいところですがこんな霧じゃ誤射も怖い……! なんで突っ込んじゃったんですか、こんなの自棄でしかない!)
 レイヤ・ダライ=カホールはあまりの敵の多さに心の中でぼやいていた。幼い頃から雲霞鳥の大氾濫の恐ろしさは伝何度も聞かされてきたが、話に聞くのと、実際に襲われるのでは迫力がまるで違う。
(今から魔法を撃ちます! 近くには誰もいませんね!)
 テレパスで味方を誤射しないように確認を取り、レイヤは前方に向けてエーテルで周囲の大気を収束させた。解放された豪風は、雲霞鳥の群れもろとも前方の霧を吹き飛ばしたが、その先には、さらなる霧だけが広がっていた。

「――あっちだ!」
 キオルティスは西の方を指差した。レイヤの豪風によって雲霞鳥の群れが吹き飛んだ時、微かに風を切り裂いて飛ぶ独特の羽音がしたのを、彼は聞き逃さなかったのだ。キオルティス達は雲霞鳥の群れの突撃を食らいながらも、羽音が聞こえた方へと、沼地の水面を駆けていく。そこには、レイヤの豪風で負傷しつつも、まだ飛行能力を残していた黒い特異個体がいた。

「皆さん! 援護します! だらしねぇ鳥には負けません!」
 ダニエル・ヘリントンの体から黄金のエーテルが迸る。ダニエルのたくましいエーテルに包まれ、冒険者達のエーテルの力強さが増した。

「こいつが特異個体だな! 貴様を倒す!」
 黄金に輝くアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトは水面を疾走しながら、特異個体へと矢を放った。アルベルトの矢は特異個体を見事に捉え、胸に鋭く穴を穿つ。だが一撃で仕留めるには至らず、特異個体はアルベルトに嘴で反撃してきた。
「ヘイズ!」
 レイヤは光でできた小さな鳥の群れを特異個体目掛けて放つ。雲霞鳥を象ったレイヤの魔法は敵の群れを貫き、吹き飛ばしたが、特異個体は光の鳥の隙間をすり抜け、やり過ごしてしまった。

「知ってますよ、見えてるのは!」
 レイヤはすかさず閃光塗弾のピンを抜き、特異個体へと放つ。炸裂した閃光に目が眩み、特異個体は一瞬、空中で静止した。

「そこだ!」
 その時、気配を絶っていたキオルティスは一瞬で特異個体の背後に出現すると、二本の剣を交差させるように一閃する。特異個体の意識の外から放たれた斬撃は、見事に黒い鳥の体を断ち切った。だが、雲霞鳥の大氾濫の恐ろしさは特異個体だけではない。その本質は、無尽蔵とも呼べる雲霞鳥達の圧倒的な物量にある。冒険者達はダニエルの回復魔法で雲霞鳥の攻撃の負傷を癒しながら、次の特異個体を探して沼地の探索を続けた。

●
「リラックー! どこだー! アイギス隊長殿―! 救援に来ましたぞー!」
 サラマンダーは大声で近衛兵達の名を呼びながら霧の中を進んでいた。だが、あちこちで雲霞鳥が泣きわめいているため、声が届いているかどうかは怪しい。ハリスがさっきやったサウンドボマーの声はおそらく沼の全域に聞こえているだろうが……。

「くそっ。マジでキリがねえな……!」
 ペルゼィックはぼやくと、大声に反応して突っ込んできた雲霞鳥の群れに氷嵐を叩きつけた。冷気の嵐を受け、氷結した雲霞鳥はぼとぼとと地面に落ちる。

(そちらはどうでしょうか? 近衛兵さん、いました?)
(いや、まだ見つかっていない。この近くで戦闘の音がしたはずなんだが……)
 レイヤの思念(テレパス)にレピドは思念で応えた。レピドは通話を終えてすぐに捜波を飛ばし、帝国兵の位置を探る。だが、大量の雲霞鳥が囮(デコイ)のように宙を舞っている状況の為、エーテルによる帝国近衛兵の探知は困難を極めた。
(高速移動しているのは全て雲霞鳥のはずだ。人間はどれだ……?)
 レピドはサラマンダーの影に隠れながら、エーテルを何度も飛ばし、必死に人間の気配を探した。

(この班、依頼人もいるし、あまりみんなから離れないようにしないとね)
 小隊唯一のヒーラーであるディレインは適切なタイミングで仲間達にヒールをかけ続けている。帝国近衛兵の捜索は総員で対応している。一応、特異個体の対応メインの班と帝国兵の救出メインの班に分かれてはいるが、全ての班がテレパスで通信可能な状況のため、実際にはどちらかが見つかれば全ての班に情報は共有されていた。

 ……サラマンダー……。

「聞こえたぞ! あっちだ!」
 耳にエーテルを集中させていたペルゼィックが叫ぶ。冒険者達はすぐさまペルゼィックが示した方向へと駆けていった。そこには、膝をついている帝国近衛兵を庇いながら戦っているリラックの姿があった。

「良かった。すぐに治療するよ」
 ディレインはすぐに帝国近衛兵達に回復魔法をかけた。

「邪魔だ!」
 ペルゼィックはメテオライトを放ち、霧もろとも雲霞鳥達を吹き飛ばした。雲霞鳥達の攻撃が一時的にやんだが、またすぐに戻ってくるだろう。

「リラック! 探したぞ!」
「さっきの声はやはりお前だったか、サラマンダー! なぜ来てしまったのだ!」
「冒険者に救援の要請をしたのだ。一緒に帰るぞ、リラック」
「しかし、我ら帝国近衛連隊には、雲霞鳥の大氾濫を呼び起こしてしまった責任が……」
 リラックが渋ると、レピドが口を開いた。
「俺達(ホムンクルス)を勝手に殺して生き返しておいて、自分達は死に逃げる気か。ふざけるなよ。……罪はな、一度死んだ程度じゃ贖えやしない。……だから生きろ。生きて、生きて、贖い続けろ」
 レピドは自分に言い聞かせるようにそう告げた。
「それは違う。我らは決して死に逃げているわけではない。死が避けられない時は、民を逃して自分達が盾となる。それが、近衛連隊のあるべき姿なのだ」
 リラックはなおもレピドに反論する。すると、ディレインが口を挟んだ。

「誇りも大事だけどさ。他の中隊の人達ももう撤退を始めてるんだ。今ここで無理に戦うより、みんなで生きて帰って態勢を立て直した方がここの人達の役に立てるんじゃないかな」
「ディレイン殿のおっしゃる通りだ。我らを想うのなら、共に帰ろう」
「……分かった。ご厚意、かたじけない」
「よし。だが帰るのも命がけだ。気を抜くんじゃねえぞ。レピド、誘導は頼む。沼を一気に突っ切るぞ!」
「ああ」
 ペルゼィックはウォーターウォークをかけ直した後、退路を確保すべくメテオライトを放った。

●
 ヒュルルルル。
「――そこだな」
 ナハティガルは特異個体独特の風切音を聞き分け、音の発生源へと駆けた。恐らく、特異個体と帝国近衛兵の小隊が戦っている。
「邪魔だ!」
 ナハディガルは短杖(ロッド)から光弾の雨を放ち、雲霞鳥の群れだけを狙って吹き飛ばした。ナハティガルのメテオライトに押されて一瞬だけ霧が吹き飛び、帝国近衛兵達の顔が見えた。特異個体は一撃では仕留めきれず、ナハティガルの視界の外へと消えていくのが見えた。

「アイギス中隊長、ここにいたのですね」
 ナハティガルに追いついてきたグレイブは極大まで拡大した癒しの魔法を放った。特異個体と交戦中だったアイギス隊長ほか二名、そして、ここに来るまでの間に雲霞鳥の攻撃で傷ついたグレイブ、ナハティガル、ゲルダ、ルアンナ・ミュラーの傷が癒えていく。

(これは運がいい。中隊長を説得できれば帝国近衛兵の撤退もスムーズになるはずだ)
 アイギス達は満身創痍の状態だった。中隊最強の彼の剣技をもってしても、特異個体の素早い動きを捉えるのは困難なようだ。

「助力には感謝する。だがすぐに戻れ! ここにいれば命はないぞ!」
 アイギスは冒険者達に冷たく言った。

「アイギス中隊の方々……絶対に、死なせたくありません……!」
 ゲルダ・クラインは小さな体に決意を秘め、雲霞鳥の群れへと飛びこむ。狙うは霧を生み出している特異個体。通常個体を無視して突貫したゲルダは、手にした巨大な槍を黒死鳥へと叩きつけた。
 ザシュッ!
 ギュイイイイイイ!
 ゲルダの槍は特異個体を槍の真芯で捉えた。しかし、特異個体は苦しげに呻いた後、そのままゲルダの視界から逃れていく。
(こんなに小さいのに、なんて硬さでしょう。これが、雲霞鳥の恐ろしさなんですね……)
 雲霞鳥は数を増すほど、互いに力を増していく。特異個体自身もその恩恵に預かり、大きく力を増しているのだろう。今やこの沼地には、空を埋め尽くすほどの数の雲霞鳥が舞っているのだから。

「見えた!」
 ルアンナはまっすぐに突っ込んできた特異個体に向け、雷の槍(サンダーランス)を放り投げた。会心の投擲(レーザービーム)で最短距離を突っ切った槍は特異個体に突き刺さり、その全身を黒焦げにした。

(特異個体、一体撃破しました! アイギス中隊長さんもここにいます!)
 ルアンナは仲間達に思念で情報を送った。

「アイギス中隊長、時間がない。ここは我々と共に撤退を。特異個体だけでも始末しておけば、雲霞鳥の攻撃も緩むはずです」
「しかし……」
 なおも撤退をためらうアイギス。
「ウォーターウォークをかけました。効果は十分間です」
 ルアンナは帝国近衛兵達にウォーターウォークをかけ(ついでに自分達にもかけ直し)、揺さぶるように残り時間を告げた。
「盾たるものが冷静でなくて、何が守れるというのです。散るべきはここではありません」
 グレイブはアイギスへと静かに告げる。その言葉は不思議と彼らの主君の言葉のように、アイギスを冷静にさせた。
「確かに、我らは冷静さを欠いているかもしれないな。ここは、救援に来てくれた君達の言葉に従おう。アイギス中隊総員に告ぐ! 救援に来た冒険者達と合流し、この沼地から撤退せよ!」
 アイギスはできる限り多くの部下達に聞こえるように、大きく声を張り上げた。

●
(こんなとこで無駄に命を散らさせるわけにゃいかねぇぜ!)
 ハヤト=ガラン=ヴォルファングは沼地の土をこすりつけたマントで身を隠し、雲霞鳥に気付かれないようにしながら、帝国近衛兵の捜索を続けていた。
(気配が多すぎて普段とは勝手が違う……慎重に探さねえと……)
 ハヤトはエーテルを飛ばして気配を探りつつ、雲霞鳥達の叫び声の中に人間の声や剣戟の音が混ざっていないか、注意を払っている。隠密行動の為、多少仲間から離れても問題ないのは、二つの探知能力を持つハヤトと、同じく超聴覚と宗波を使えるナハシュの大きな利点だった。

(雲霞鳥達、荒れ狂っているわ……長くここに留まるのは難しいわね)
 ロゼットは熱源視覚(サーマルアイ)を頼りに雲霞鳥を感知し、祭棍ではたき落としながら沼地を進んでいた。二人と違って気配を隠していない分、雲霞鳥の攻撃は受けざるを得なかったが、ロゼットは元々頑丈な上、ナハシュとハヤトの回復をしなくていい分、エーテルは温存できていた。

「ハヤト。今女の声がしなかったか?」
 ナハシュが蚊の鳴くような声で囁くと、数メートル離れた位置にいたハヤトはその声を拾った。
「ああ、俺にも聞こえた。今の声は聞き覚えがあるぜ」
(なんとなく巨乳だった気がする)
「俺もだ。たぶん、仮面軍団のやつだな」
「?」
 二人はロゼットにも進路変更を知らせ、すぐに声の方へと向かった。
「きっと帝国近衛兵ね。すぐに助けに行きましょう!」

●
(今のが最後のエーテル……もう大技は使えない)
 ヒーラーのターバスとはぐれ、一人となったユズリハの命は風前の灯だった。かろうじて四肢は繋がっているが、全身は穴だらけになっており、致命傷を受けるのも時間の問題だ。しかし、彼女の命が終わる寸前、霧を裂いて飛び込んできたロゼットのメテオライトが雲霞鳥の群れを蹴散らした。

(ユズリハ!? なんでここに!?)
「この黒いのが特異個体か!」
 ハヤトは以前最悪の別れ方をしたユズリハとの再会に驚きつつも、地面スレスレから掬い上げるように黒い雲霞鳥を切り上げた。初撃は命中したが、残りの連撃を回避し、雲霞鳥は間合いの外へと逃れた。しかし、その直後にナハシュが特異個体へと弓を放ち、特異個体の背中を撃ち抜いた。しかし、ハヤトとナハシュの攻撃を受けてなお、特異個体は速度を落とさずに飛び続けている。

(彼女、ゴルティエ侯爵夫人の時の……!)
「すぐに治療するわ」
 ロゼットはユズリハにヒールをかけた。ユズリハの傷は深かったが、三回のヒールで彼女の傷は癒えた。

「仮面の姉ちゃん! まだ戦えるなら、力を貸してくれ」
 ナハシュは弓から短剣に持ち替えつつ、ユズリハへと閃光塗弾を手渡した。
「ここで死なせはしねえぜ。お前にゃまだ聞きてぇことがあるからな」
 多少棘のある口調にはなったものの、ハヤトもユズリハに声をかけながら特異個体を追い、三連撃を叩きつけた。特異個体は三撃の内一撃に被弾し、悲痛な鳴き声を上げた。

「この救助の依頼人はギシュム族のサラマンダーよ。彼は貴方達の救助を、一生に一度の願いと言っていたわ。その気持ちを、無下にはしないであげて欲しいわ」
 ロゼットはユズリハに治癒を続けながら事情を説明する。彼女がアイギス中隊所属かどうかは不明だが、ここにいる以上帝国近衛兵であることは確かだろう。

「……分かったよ」
 冒険者達の言葉にユズリハは頷き、特異個体へとエーテルの苦無を投げつける。彼女の目は特異個体をはっきり捉えていたのか、苦無で頭を穿たれた特異個体はついに力尽き、ぼとりと落下した。
 シュウウウウウ……。
 その瞬間、沼地全体にかかっていた深い霧が薄くなっていく。完全には晴れなかったが、霧が弱まったことで、戦況は大きく改善した。

●
(もはやこれまでか。だが一体でも多く、こいつらを道連れに――)
 最も奥まで切り込んだ位置で特異個体と対峙していたターバスは瀕死だった。しかし、ターバスが息を引き取るよりも早く、冒険者達がやってきた。

「ターバス、だったか? ユズリハといい、貴様ら何故ここに……いや、大体こんなところにいることから想像はつくが、さっさと退くぞ、合流しろ」
「もう他の近衛兵達は撤収準備を始めています。戻りましょう!」
 水面歩行(ウォーターウォーク)で沼地の水面を疾走して飛び込んできたベルク・オスマットとレラ・F・ギュンターは雲霞鳥の群れに攻撃を加えながら、ターバスに声をかけた。

「誰だ? もう目も見えん……」
 振り向いたターバスには両目が無かった。その酷い有様に、冒険者達の表情がこわばる。
「私はあの方を癒します。皆様は特異個体の相手を」
 レティシア・レインフィールはターバスへと駆け寄り、全力で回復魔法をかけ始めた。
(けれど、この眼はもう……)

「チッ! とんでもなく硬い鳥だな!」
 ベルクは特異個体を双剣で切り刻む。しかし、剣に残った手ごたえは浅かった。
「えいやー!」
 レラの闘気塊が広範囲の雲霞鳥を打ち据える。しかし、雲霞鳥達はスズメのような大きさとは裏腹に恐ろしく頑丈だった。

「俺のことは捨て置け。この傷ではもはや足手まといだ」
 ターバスは諦観を含んだ声音で言った。
「話は生き延びた後だ、死んでお役目をなどと言う寝言は認めん」
(こいつは確かヒーラーだったはずだ。前線にはもう出れんかもしれんが、まだ働かせることはできる)
 ベルクはあくまでターバスを連れて帰るつもりだった。

「真にこの地を想うのであれば、私達と共に生還し今度はディズルの皆様と力を合わせて戦って頂けませんか。個や少数が出来る事は極僅かでも、多くの力ならば幽界樹すら打ち倒せる事は帝国近衛兵であるあなたもよくご存じでしょう?」
 レティシアはターバスに回復魔法をかけながら、静かに諭す。
(私は彼にとても残酷なことを言っているかもしれませんが……)

「こんなところで死んじゃダメですよ。罪と向き合うのであれば、生きて帰って尽くして下さい」
 レラもターバスへと、静かに告げた。
 冒険者達の言葉に何を思ったのか、ターバスはしばらく考え込んでいた。その間に増援の冒険者達も到着し、最後の特異個体は討ち取られた。

「分かった。ならば俺も生きて帰るとしよう。すまんが、この死に損ないを連れ帰ってくれ」

●エピローグ
(生存者は揃ったようです。撤収いたしましょう)
 シルクは冒険者達にテレパスで撤収の合図を送った。アイギス中隊15名の内、死亡が確認されていない者はもう全員揃ったのだ。沼の各地に散っていた冒険者達はシルクの元へと引き返し、速やかに沼地を後にした。

 依頼報告書より抜粋。
 帝国近衛連隊アイギス中隊十五名の内、生存者十三名。二名死亡。
 仮面の小隊、ユズリハ。生還(重体)。
 仮面の小隊、ターバス。生還(両目を失っており、戦士としては再起不能)。

マスターコメント

捜索方面についてはテかなり理想的な作戦が実行できていたかと思いますが、帝国兵の説得に関してはクリティカルな説得シーンばかりではなかったということで、結果は成功とさせていただきました。 また、シナリオの成否条件から切り離されていたのでお察しの方もおられたでしょうが、ターバスとユズリハは死亡する確率がかなり高かったキャラクターです。元々敵のキャラなので、見捨ててもシナリオ自体は成功・大成功が取れるようにしておりました。
イベントシナリオ

イベントシナリオ難しい 報酬:多い25 / 5〜25人

2023年07月24日 15時10分25秒 公開

成功

相談掲示板

  1. グレイブ・ヤード

    ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 ・・・・まぁ、彼ら自身には何も非はないですしね。 頑張りましょうか

  2. ペルゼィック

    ペルゼィック。キャスター(←挨拶 近頃はウォーターウォークの人だ。今回もそのつもりだ。 まだ4つ枠(現状21人参加)があるが一旦参加クラスまとめた。 ウォーリア3 シーフ6 ヒーラー7 シューター1 キャスター4 この雲霞鳥は(トップの説明で)「超低空を飛翔するものの湿地帯から出ることはない。」と通達あったから飛び道具じゃなきゃいけねえってことはないと感じた。 戦闘については満員になったと想定して、「アイギス小隊に合わせ、こっちも5人小隊×5で編成、全小隊同時救出」とか「救出部隊と救護部隊等、役割で班分け完全分業」とかがパッと最初に思いつく部分だな。 NPCの類は因縁ある奴もいるだろうし、相談期間の一週間で詰めれたらいいんじゃね?って思ってる。

  3. ロゼット

    。ヒーラーのロゼットよ。 救出する対象は、アイギス中隊(3人小隊×5)と、 見捨てないのであれば、ユズリハ、ターバスの2名ね。 小隊5つと孤立した個人2名が戦場のどこかにいるわ。 手分けするのは賛成だけど、開始時の濃霧【濃煙:5】の 状態では、5メートル先も見通せなくて捜索は大変そう。 視覚以外の手段も、無数の敵との乱戦じゃ有効か分からないわ。 救出を目的に動くメンバーの他に、超聴覚を持っている NPCサラマンダーとも協力して、特異個体の黒い雲霞鳥の 索敵と撃破も並行して進めるべきではないかしら。 【救出(対象は最大7カ所)】 【特異個体の撃破(全7体)】 こんな感じ?救出にしろ撃破にしろ、対象の数が多いから、 こちらは何人かで組んで動くか、単独行動かは悩ましいわ。 私は救出側に参加したいかな。

  4. トーラ

    シーフのトーラです。 ここまで自分にしたがった近衛を切り捨てるとは、本当にヨゼフ皇帝は自分一人だけの国にでも君臨するつもりなのでしょうか… とりあえず5×5に分るよりは救出と討伐に分ける方が良いかなと思います。 ただ、完全に分けるよりも状況によってはどちらもやるくらいの方が良いかなとも思います。 そして戦場が200m四方ということは40ヘクスですし、そこまで広くは無いんですね。 ただ、霧で視界が悪いことと移動がし難いこともありますし、視界以外の索敵方法と移動の補助が必要そうです。 なのでペゼルィックさんのウォーターウォークは頼りにさせて貰いますね!

  5. No.5

    シスターシルクです 人類のために戦うのならば誰であろうと見捨てるわけにはいきません。 彼らと合流しつつ協力して事にあたりましょう。 とりあえずは黒いトリさん狙いですかね?

  6. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺としては、【帝国近衛兵】(=帝国の恥部である【帝国過激派】)の連中がどうなろうと知ったことではない。 但し、【帝国近衛兵】の連中が浅はかな行動でディズル大湿地帯を滅亡の危機に陥らせておきながら「死んで償う」と逃げようとしているのが気に入らない。 また、このまま雲霞鳥を放っておくとギシュム族を始めリザードマンの集落が危機に陥ってしまう。 そんな訳で、俺は今回【特異個体の撃破(全7体)】に向かうぜ。 視界に不安があるようなので『サーマルアイ』を持って行くぜ。 あと、雲霞鳥は低空とはいえ飛行しているので弓を装備するぜ、いつもより攻撃力は低下してしまうがどうにななると思う。 ペルゼィックさんのウォーターウォークは頼りにしています。よろしくお願いします。

  7. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 状況や必要なことはロゼットさんが纏めてくださっていますね。 救出と討伐に分ける方針で異論ありません。 私はひとまず救出側を希望します。 単独行動は、避けたほうが良いと思っていますので、数人で組む方が良いかなと。

  8. ナハト・シュライバー

    シューターのナハトです。 ……凄く心中は複雑なのですが、今は依頼に集中します。 足手纏いにならないように頑張りますので、よろしくお願いします。 【救出】と【特異個体の撃破】を並行して行うのは賛成です。 どちらかに注力する方がいても、状況に合わせて両方行う方がいても良いと考えます。 僕はまず捜波を使って、救出対象の位置把握に努める予定です。 その際に特異個体の位置も引っ掛かるかと思いますので、それらの情報を【救出】、【特異個体の撃破】の両方に流したく。 伝達方法は声もしくはテレパスを考えております。 隠蔽を気にされるならテレパスの方が良いかもしれません。 後は濃霧の中で閃光塗弾を使った場合、仄かにでも明るくなるならそれも識別や命中補正になるかな、と。

  9. ナハト・シュライバー

    個人的に何人か纏まって行動した方が救出はしやすいと考えますし、特異個体も単独撃破は難しいと思います。 密集して常に一緒に動く、というより濃霧の中でお互いの存在が把握・情報の伝達ができる範囲で連携して動くという意味で僕も数人で組んだ方が安全かと思いました。

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 大まかな方針としては俺も【救出】と【特異個体撃破】を優先しての討伐を臨機応変に対応ってので賛成だぜ! 俺も宗波で敵味方の位置把握と超聴覚での特異個体の見分けは出来ると思うからいくつか班に分かれるんなら索敵要員として振り分けて貰って構わねぇぜ! ペルゼィックのウォーターウォークはありがてぇな♪ よろしく頼むぜ!!

  11. ディレイン・オールドケイジ

    ヒーラーのディレイン・オールドケイジだ。よろしく。 救出と討伐に分かれる、数人でまとまって動く、の2点は賛成。 ひとりでいても攻撃に耐えられる自信はないし、救出対象を救出するのにも人出は複数ほしいからね。 というわけで、救出班を希望するよ。 動けるor動かせるようにすることを最優先に、可能なら応急処置で対応して、ここぞという時のためにヒール回数をなるべく温存できればなあ…っていうところ。 がん積みしていくつもりではいるんだけどね。

  12. ペルゼィック

    満員だな。集まったクラスは、 ウォーリア5 シーフ7 ヒーラー8 シューター1 キャスター4 アクションはどうにでもなるが、特性の兼ね合いの参考にしてくれ。 行動の希望が既に出てるが、これを分業にするか混成にするか、各希望内で班分けするかはまだ未定だって事は行っとくぜ。相談期間はまだ前半だしな。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット コルネリウス・アーラ ディレイン・オールドケイジ 【特異個体の撃破(全7体)】 アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

  13. グレイブ・ヤード

    >行動 今ざっくりヒーラーとして考えているものとして、祈雷を使用して特異個体含め敵のの数を減らしていけないか、というところですね。 弱らせていければ殲滅もしやすくなりますし

  14. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 今回は仮面先生はいないんですね。 救出班と討伐班に分かれる、孤立しないように動く、ですね。了解しました! 私は討伐班を希望しますね。あと足場対策にウォーターウォークを持って行きます。

  15. ペルゼィック

    個人的に気になる部分は通常の雲霞鳥だな。 特殊も大事だがコイツ等の抑え方次第で救助の難易度が天と地の差になるって俺は思ってる。 >濃霧が消えるまでの間、戦場にいる全ての敵対者に毎ラウンド10点のスリップダメージを与える(回避不可・防御力無視)。 >範囲攻撃で一度にまとめて倒せば、2~3ラウンドの間は攻撃が止む。 スリップに関しては敵からの通常攻撃以外に毎ターンついてくるってことだろ? 無駄ダメ抑えていきたい救助側には特に範囲攻撃使用者はいた方がいいかもしれねえって感じた。 特殊個体はカラスくらいと大きさの明記がある。通常個体はカラスより小さい可能性を感じるな。色が黒い、独特の風切り音とヒントもあるが、高回避ってのが見つけても当てづらい見失いやすい、更に通常個体の多さで見えづらい当てづらいと補正マシマシにされてるだろう感じを受ける。 ここの当てる対策、連携を考えるのも必要かもしれねえな。 >個人 攻撃の部分で言うなら、範囲攻撃でも【爆】系や直線貫通のダイダルストリームを中心にする予定だ。 あと、その女(ルアンナさん)と俺は同じ班にならねえ様にする(ウォーターウォークの関係です。 希望はこれからの班形成の流れ見て決める。

  16. イズル・M・ヴォルゴール

    ヒーラーのイズル・M・ヴォルゴールです。よろしく。 救出と撃破、了解です。 俺はとりあえず撃破側に行こうと思います。 低INIでバフがあまり効果的に撒けないので回復と攻撃に寄せようと思ってます。 攻撃はアクションでの範囲攻撃一種を今は計画しています。 特異個体は近接、通常は範囲で対応を考えています。 単体射撃系の有無は班分け決まったら考えます。

  17. キオルティス

    シーフのキオルティス。今回は宜しくね。 うーん…救出と特異個体の撃破に分かれる、か。オーケイ。 ただハヤトさんやベルゼィックさんが言うように、索敵を確りしていく役や 通常の雲霞鳥を淘汰していく者が居るのも大事かな、と思うんで、その辺りは 柔軟にやって行きたい所、かもね。 認識していない者にスリップは判定が必要らしいし、俺はハイディングやら 隠蔽やらを使用して、霧の大元である特異個体に当たろうかな、と。 普通の雲霞鳥もかなり気になっているんで、何とかしたい所だけれど… 良い具合の範囲攻撃を持っていないって言うのが痛い、かな。 ウォーターウォークは俺も助かる。手数だけれど、宜しくね。

  18. キオルティス

    連投ゴメン! ×ベルゼィックさん 〇ペルゼィックさん 名前間違いとか失礼にも程が有る…本当にすまない!

  19. レピド・クロサイト

    (ティーチャーがいないことにホッとしたようなそうでもないような) レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 現状の方針に異論はない。 その上で、俺は特異個体討伐班の索敵要員として動ければと思っている。 特異個体の羽音を聞き分ける邪魔にならないように、重要な連絡はテレパスの方が良さそうに感じた。

  20. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 同じく現状の方針に異論はないし、ウォーターウォークも助かる。頼りにしてるぜ。 とりあえず討伐で特異個体対応寄りに考えてるな。 キオルティスと同じように隠蔽状態を維持しつつ、1匹ずつ確実に落とせればと思っている。 位置情報は宗波と超聴覚で拾えるようにもしておくつもりだ。 後はまあユズリハは特異個体へ攻撃当てれんだよな。だから宗波で先にこっちがかかったら、ユズリハの方へ行って特異個体の位置情報や音の共有なんかをしてもいいと思ってる。

  21. ロゼット

    特異個体でない普通の雲霞鳥の撃破とかは 役割に縛られずに柔軟に、は了解したわ。 救出対象と特異個体を両方、同時に見つけた時に どちらを優先するのか、ぐらいの基準かしらね。 >テレパス 通信手段として、挙がっているわね。 セット可能(技能の空き)な人は宣言しておく? 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス レピド ナハシュ 【その他もしくは保留】 ペルゼィック ナハト(テレパス可)

  22. ゲルダ・クライン

    ウォーリアのゲルダです。よろしくお願いしますね。 現状の案に異論はありません。 そうですね、現状で特異個体対応の方がたくさんいらっしゃるのですが、 回避や防御に意識を割かなければそれなりの命中を確保できますので、わたしも特異個体対応にまわれたら、と思っています。 見た目で分からないのであれば――特異個体を特定次第、閃光塗弾で目印を付けるのはいかがでしょうか。 ユズリハ様にお願いするのもよさそうですし、わたしのほうで対応することも可能です。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス レピド ナハシュ ゲルダ 【その他もしくは保留】 ペルゼィック ナハト(テレパス可)

  23. No.23

    遅くなってすみません。 キャスターのリディリディです。 ええと、方針への異はありません。 救出班が少ないようですね。では私はそちらに回ります。

  24. レラ・F・ギュンター

    ギュンタはギュンターと申します。新米ウォーリアです。 お役に立てることは少ないですが、めいっぱいがんばります。どぞ、よしなに。 ここまでの方針、把握いたしました。異論ありません。 ギュンタは救出中心で動きたいです。範囲攻撃は持ってますし、積極的に使っていこかと思ってます。 テレパスは持ってませんが取得はできますから、あらかじめ宣言しておきますね。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス レピド ナハシュ ゲルダ 【その他もしくは保留】 ペルゼィック ナハト(テレパス可)

  25. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 連絡用のテレパスをもって特異個体の撃破側にまわろうかな。 僕も必中の祈雷を試してみたいし、撃破に集中する者の回復支援も出来たらと思う。 群れの数が多い程強いようだし、数が減るまでの序盤に範囲回復をいれていくつもりだ。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス レピド ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) 【その他もしくは保留】 ペルゼィック ナハト(テレパス可)

  26. ペルゼィック

    スキル確認したら超聴覚あったから積んでく。 で、保留にしてたが俺は救助に回る。 人少ねえのもあるが、この依頼の主目標は「帝国近衛兵アイギス中隊の救出」だ。 特異個体を早期殲滅すれば濃霧は消えるが通常個体の攻撃が無くなるわけじゃねえだろう。 生きるも死ぬもお構いなしに物量で押し潰す戦法を得意とする敵なんだからな。 なんで、残ったスキル枠には敵にたかられてるだろう要救助者用にメテオライト入れる。 で、要救助者を救助した後はどうする? 回復させた後に黙って帰る様な奴等なら最初から死に場所探しなんざしてねえだろう。 助けた奴が連れて帰る事も視野に入れて、実際はどうするか考えないとな。

  27. ペルゼィック

    【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス レピド ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) 【その他もしくは保留】 ナハト(テレパス可)

  28. レピド・クロサイト

    確かにペルゼィックの言う通り、ただで帰還してくれる訳じゃないだろうな。 説得も必要だろう。 ……真っ当な説得とは若干ずれるが、人を勝手に生き返しておいて自分達は死に逃げる気か、とは言ってやりたくなった。 なので配置を【救出】の方に変更したい。 テレパスは使用可能だ。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック レピド(テレパス可) 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) 【その他もしくは保留】 ナハト(テレパス可)

  29. ベルク・オスマット

    遅くなってすまない、シーフのベルクだ、よろしく頼む。 我は救出に回ろう。 正直遠距離攻撃手段がないのでな((

  30. ナハティガル=ラー

    遅参申し訳ない、シーフのナハティガル=ラーだ。 今回は宜しく頼む。 ……そうだな。俺は【特異個体の撃破】の方に回ろう。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック レピド(テレパス可) ベルク 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) ナハティガル 【その他もしくは保留】 ナハト(テレパス可)

  31. ロゼット

    >要救助者を救助した後はどうする? 説得から入らないと仕方がないでしょうね。 力づくでも、というような展開にはなって欲しくないのだけど。 そういう意味でも、救助にも数人ぐらいはまとまって動いた方が 不測の事態に備えやすいかもしれないわね。

  32. ナハト・シュライバー

    では僕も救助の方に名前を。 >要救助者 ロゼットさんと同じく説得という形で考え、行動に入れる予定です。 逃げろというより、生存を考えて僕達と共闘して欲しいという方向ですね。 あまり気持ちの良い言い方ではないかもしれないのですが……贖罪をと望むなら、その方が理にかなっているのでは、と。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック レピド(テレパス可) ベルク ナハト(テレパス可) 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ イズル キオルティス ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) ナハティガル

  33. ディレイン・オールドケイジ

    >要救助者の説得 ギシュム族に申し訳ないと思ってるみたいだし、そのギシュム族であるサラマンダー君に口添えしてもらってもいいんじゃない? サラマンダー君のほうは、彼らが一緒に集落を防衛してくれるものと考えてたわけだし。 使うかわかんないけど、担架を持ってこうかと。

  34. イズル・M・ヴォルゴール

    俺、行き先を救出に移動します。 この流れの感じだと、助けた近衛兵達と一緒に行動する事になると思う。なら、班を複数にしてもそれなりの大人数で戦場を行動することになるかもしれない。 行動変更しないで欲しい時はここに書き込みお願いします。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック レピド(テレパス可) ベルク ナハト(テレパス可) イズル 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ キオルティス ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) ナハティガル

  35. レピド・クロサイト

    ……すまない、先の依頼で重体を貰ってしまった。 行動も索敵・説得などの支援中心になると思う。 なるべく足手まといにはならぬようにはするが……よろしく頼む。

  36. No.36

    えーと救出というか撃破というか索敵と救出回復をメインとしたグループを増やすのはだめでしょうか超聴覚や嗅覚、視覚やスキルを用いて要救助者や重要目標を見つけ出し回復や位置伝達をメインに行うグループです。 遊撃隊といいますか移動する本陣と言いますか他のグループのサポートをする感じで。 レピドさんもこのあたりに居てもらって無理せずに支援していただければと行き先が決まらない方もとりあえずはそこに居て状況に応じて派遣される形ではどうでしょう? 私は超聴覚・テレパスを持っていく予定です

  37. ハリス・アル・ターミル

    挨拶が遅くなりました、失礼を。 ウォーリアのハリスと申します、どうぞ宜しく。 >行先 私は救出に志願させて頂きます。 ここを死地と定めた方々もいるようですが…ディズルのリザードマンはともかく、帝国の兵士が 身を捧げるべきはここではない。果たすべき使命があるとすれば、臣民の方々を守ることの筈。 どうか早まらぬよう、諦めぬよう。そうサウンドボマーを用いて突入前に広域に呼びかけます。 説得の体を成すかどうかは解りませんが、少なくとも救援があるということを伝えられるかと。 【救出(対象は最大7カ所)】 ロゼット(テレパス可) コルネリウス ディレイン リディリディ ギュンター(テレパス可) ペルゼィック レピド(テレパス可) ベルク ナハト(テレパス可) イズル ハリス 【特異個体の撃破(全7体)】 シルク アルベルト グレイブ ルアンナ キオルティス ナハシュ ゲルダ ローザリカ(テレパス可) ナハティガル >索敵・回復等を担うグループ 効率化の点で言えば非常に良い考えかと。 ただしここが強敵に奇襲を受けてしまうと自衛力が足りなかった場合壊滅の危険がありますね。 参加者内訳にもよりますが、もう少々様子を見たほうがよいかと思われます。

  38. No.38

    ええ、救出に成功した方々を一度回復再編成して送り出すもしくは待機しておいてもらう場は必要かなと思いまして移動型本陣的なチームどうですかと思いまして。 ある程度救出が進んだらホーリー・リチュアルで簡易回復所的な役割も果たそうと思います。 とりあえず場が完全に固まる前にそういうのどうですかねという提案でした。

  39. ペルゼィック

    そろそろ意見の出し合いは止めて決めていかないとな。 いま出てる【救出(対象は最大7カ所)】【特異個体の撃破(全7体)】の宣言は「自分はこうゆうことしたい」って意思表示なだけで班分け確定ってわけじゃなかったはずだ。 で、出た宣言を元に全体で最終的にはどうしていくか決めねえか? 今回の依頼は「主目標:帝国近衛兵アイギス中隊の救出」「副目標:特異個体の殲滅。」だから、さっさと近衛兵とNPCを回収し特異個体を倒しながら、残りの通常個体は無視して撤退でいいって話だろ? 双方、数がまあまあで「全員を救出するのは相当困難。」「時間経過に伴い、耐久力の低い者から死亡する。」ならスピード重視で取捨選択部分なんかも考えないとな。 シーフとシューターから捜波と宗波で敵と味方の探索をして、テレパス通じて全員共有。って話が出てた。 助けた近衛兵は説得して共闘って意見もあった。

  40. ペルゼィック

    >個人的な意見 この小隊の隊長アイギスを助けて説得成功すると大きなアドバンテージになりそうだが、戦場の深部にあたる位置(マップ中央等)にいそうで救助が一番困難なんじゃないかって予想してる。 進軍方法については、先に意見出てるシーフやシューターのサーチ先に向かうでいいと思ってるから深く考えなくていいとは考えてる。あと、超感覚系スキルでの捜索な。 で、救助した近衛兵は助けたチームに説得、引き込んで引き続き救助と殲滅。でいいんじゃないかと思うが回復拠点の話が出てたから、ここはまだ多少の意見交換は必要か? 班分けするなら内訳と組数も再度設定しないとな。 >回復拠点 俺としては今回の戦場だと運用が難しいと思う。 まず救助者に接触した時点で行動できるまで回復はするだろう。 死に場所探してる連中が「一箇所に留まって回復受けて隊列組み直して再出撃」の過程も、説得が成功してからの話になる。 今回は辻ヒール上等くらいの心持ちがいいんじゃねえかって思ってる。

  41. コルネリウス・アーラ

    >索敵・回復等を担うグループ グループを増やすというよりは、救出班の中に組み込んで支援を優先する形でしたらハリスさんの懸念もクリアし易いでしょうか。 特異個体を殲滅したら撤退するイメージで居ましたので、それまで救助者を纏めておくのは必要かなと私も思っていますが如何でしょう…。

  42. イズル・M・ヴォルゴール

    >索敵・回復等を担うグループ それが救出班全体のする動きと思ってたけどと違った?(移動しながら救助者捜索、回収して回復 俺が認識違いしてたら教えてください。 >救助者をまとめる 一箇所に集めるのは難しいけど、救助に成功した班同士が合流するとかでどうかな?

  43. No.43

    私の認識では現状の救出班は敵群の中に入って戦闘と救出対象の説得と回収回復すべてをおこなおうとする班なのです。 基本周りは全て敵なので説得と回復をするにあたりそこから一歩引いた集団が必要ですよねという事でした。 折衷案として基本ひと塊で動いて必要に応じてそこから救出役掃討役索敵役が出るようにしませんかね?

  44. グレイブ・ヤード

    >説得 OP読んだ感じだと彼らは人類の盾としての誇りと罪の意識が根底?っぽい感じがあるので、声を届かせるなら面識があるかあるいはリザードマンの人がいいのかもしれない?。 多分単純に退けと言っても退きにくいだろうとは思うので ある程度こちらで討伐できるだけの力を示すのも必要条件かなとは思ってる

  45. ナハト・シュライバー

    進軍方法と流れに関してはペルゼィックさんの挙げてくれた内容で固めて良いと思います。 救助者に関しては 既に挙げられている『救助に成功した班同士が合流して纏めていく』のが良いかと。 共闘するにも回復して立て直させるにしても撤収するにしても極力集まってくれていた方がフォローし易いですから。 >救出班 ええと、救出班はひとかたまりで動くのではなく、現状11名ほどいるので3人程度の単位で動く認識でした。 積極的に前の方に出て救出対象を敵攻撃から庇ったり説得するグループは勿論必要でしょうし、その中に索敵役がいればバランスも良いかと。 そういったグループを2~3つと、それとは別に後方ないし敵との交戦を極力避ける形で索敵や情報伝達、回復含めた撤退支援を中心にするグループも1つ作っておく。 皆さんのご意見を聞いて考えたのはそんな形ですね。

  46. ナハト・シュライバー

    見直したら言葉がたりなかったので補足なのですが、僕は特異個体討伐を主に担われる方々も特異個体の分布によってはひと塊ではなく幾人かで纏まり別れる認識でしたし、救出の方も全てではないにしろそれに付随する形で救出を行う形になるのではないかと考えておりました。 尚小グループを作って動く場合は誰かが全体方針として記載すればグループ分けなどは特に希望なければ明確に誰と誰が組むとしなくても良いかも、とか。 出発間近で大変恐縮ですが、認識が誤っていて先に挙げた内容が折衷案にもなっていなかったら申し訳ありません。

  47. コルネリウス・アーラ

    えっと、そうですね。 特異個体討伐と救出がそこからそれぞれの何人くらいに分かれるのかというのが曖昧でしたから、救出班のほうはナハトさんの仰るように3名程度ずつで良いと思いました。 索敵や救助者の捜索のためにシーフの方は分かれておく、くらいはあるといいかなと。 時間も迫っていますけれど、救助に成功した班同士が合流するというのも異論ありません。

  48. ナハト・シュライバー

    コルネリウスさんご反応ありがとうございます! ・特異個体討伐と救助を並行して実施 ・単独行動は極力避け、小グループで行動 ・効率よく索敵及び要救助者発見の為に捜波系スキル持ちは別れて行動 ・テレパスの他光や音を発するスキルや道具を使い視界不良をカバーし情報共有 ・救助者を確保した班は合流していく ・救助者は説得し、可能なら共闘する このあたりは全体方針として問題なければ僕の行動の方に入れておきますね。 もし削ったり修正した方が良い箇所があれば、明朝修正致します。

  49. ペルゼィック

    最後、穴開けてすまねえ 全体方針対応もすまねえな (ナハトさん、ありがとうございます。取り急ぎで申し訳ないですがお礼を

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0