薄紅と紅果
崎田航輝
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シナリオID:941
オープニング
「初夏の花が美しいですね」
「ええ」
話しかけてくれる町人に応えつつ、道々を巡って歩むのは……倭桜ノ街の町長である。
涼しげで雅な植物は美しく、眺めているだけで楽しい。また、実桜の木々にはさくらんぼの果実が生り、農園ではさくらんぼ狩りも始まって観光客で賑わっていた。
それは町長にとって、何より嬉しい事だったけれど――
「やはり、桜が散ると寂しいものだな」
花は限りが在るから美しい。
でも“桜の街”として有名な地区としては、春以外にもその存在を感じて欲しい気持ちが心にあるのだった。
だから……町長は今年、そのために新たな試みを始めようとしている。
「準備は整っているかな」
「ええ、いつでも使ってもらうことが出来ます」
広場前に立地に借りた幾つかの家屋の傍で、手伝いの町人が言った。
「花はいつでも氷室から取り出せますので」
ありがとう、と町長は頷いた。
春の終わりに散ってしまう桜だが、この町ではその花の全てが土に還ってゆく訳ではない。
例えば餅に練り込む為、或いは塩漬けとする為――用途は狭いが、昔から食用を中心にその一部が年間を通して保存されるのが慣習となっていた。
町長は今年、それを少々多めに保存してもらっていたのだ。
「この桜を何か……人々がもっとこの街を愛してくれるようになるものに、役立てたいな」
街で桜と言えば、主に景色だった。
桜餅なども食べられるが、目立ったものと言えばそれくらい。だから他に桜を使った名物があってもいいのではないか、という考えだった。
なにせ、桜の花は山程あるのだから……とはいえ、すぐにいいアイデアも浮かばない。
だからこそ、町長が考えたのは――
「彼らが来るのが、待ち遠しいな」
そう、冒険者を街へ招く事。
仕事だけじゃなく、観光もしてもらえれば勿論嬉しいから。
街の魅力を高めてもらい、彼ら自身にも街で楽しんでもらう――そんな時間を送る為に、既に依頼は出してあるのだった。
そうして初夏のある日――桜の残り香漂う街へと、冒険者達は訪れた。
解説
マスターより
リプレイ
花弁をゆっくり蜂蜜で煮て、コルネリウス・アーラとイズレンディル・パラリムは桜のジャムを作っていた。
少しレモン汁を加えて、更に煮立てて――濃紅になってくると、コルネリウスは隣の鍋に視線を向けて。
「イズさんも、美味しそうに出来ていますよ」
「コルネさんに教えて頂きましたからね」
微笑むイズレンディルは、決して上手とは言えないという自覚があるけれど……滞りなく、冷ましたそれを瓶に詰めて完成させた。
「とても綺麗ですし……お菓子にも使えますよ」
コルネリウスの提案と完成品に、町人は喜んで。早速レシピを共有すると言ったのだった。
その後二人は翠の園へ。
花水木の木陰で――イズレンディルは約束通り、コルネリウスへ膝枕をした。
「……私がしてもらう側で、良いのでしょうか?」
コルネリウスは手を伸ばし、イズレンディルの頬にそっと触れながら照れ笑い。イズレンディルは頷きながら微笑んで――その手に自分の手を重ねる。
「はい、こうしてコルネさんの寝顔を見たいと思いまして」
コルネリウスは寝顔を見られるのは少しだけ恥ずかしい。
けれど風に揺れる彼の髪や、優しい紺碧の瞳を見ていると――
(綺麗だなぁ――)
自然と視線が惹かれる。
イズレンディルはそんなコルネリウスの髪を撫で……時折、風で髪が顔にかからないよう指先で整えてあげながら。
「こうして一緒に過ごせる時間が何より幸せです」
「私も幸せです……ずっと、こうして居たいです」
コルネリウスは応えながら、髪を撫でてくれる手が心地良くて……いつしかうとうと。
イズレンディルは穏やかに微笑んだ。
「寝て頂いて大丈夫ですよ」
手は握り合ったまま。
安心するようにと優しく囁きかけると――コルネリウスは頷いた。
「……はい、少しだけ眠りますね」
もっと、声も聞いていたいけれど……言葉に安心して目を閉じる。
風がそっと触れて柔らかく。その眠りは春のように優しい時間だった。
「確かに花弁、いっぱいあるんだね」
作業場にて、エルゼリオ・レイノーラは桜の花を手にしていた。
考えついたのは染め物だが……悩ましいのは、花弁だけで綺麗な桜色にするのは難しいと知っていたからだ。
「でも、やってみたいな」
という訳で町長に相談して枝や落ち葉も調達。それを花弁と一緒に煮出して染液の抽出を行うのだった。
「ん、上手く行きそう」
知識通りになった判ると、エルゼリオはハンカチとスカーフを用意。配合と時間を調節して、それぞれに四色分、染めてみると――
「わぁ、とっても綺麗!」
出来上がったそれにエルゼリオは感嘆。
まず桜色は、文字通りの淡く清らかな色合い。
次に淡黄は自然な染まりで用途を選ばない。
花葉色は植物染めならではの情緒がある、上品な仕上がりで――灰鼠色は濃すぎず淡すぎず玄妙な色だった。
「全部、上手く行ったね」
その出来には町人達も感心と喜びを見せるから、エルゼリオは作業工程はしっかりと共有し……試作品の幾つかはお土産として、持ち帰る事にしたのだった。
「お花の街だねぇ」
桜の季節が過ぎても、初夏の花が目に映る。
そんな眺めの中をアリア・ティーダは歩んできていた。
街はどこも情緒に溢れ――作業場に用意された花弁もまた美しい。同道したエミリア・シバも、それを手にとってみていた。
「これ使って商品開発ね」
「お役に立てるでしょうか……」
傍らのララノアは静かな声で不安げ。それでもアリアは彼女の閃きと、エミリアの観察眼にも心配はしていなかった。
「じゃ、お願いするね」
言うと自身はまず町長に挨拶。それから商品を流通させる商人らの間にも顔を出し――作業は二人に任せる形にする。
「ま、一先ず考えていきましょ」
エミリアが周囲にヒントを探して見回すと……ララノアもまた視線を巡らせ、掛け軸や絵に描かれた桜を見つける。
「こうして、見ると……美しく、儚げな花、ですね……」
それに、と花弁をそっと近づけて。
「香りも……素敵で……」
そこでララノアは、香りを活かす方法としてキャンドルを思いつく。
早速蝋を溶かして、桜を混ぜ込んで形を作れば――花弁の色合いがアクセントになる桜キャンドルの完成。
「いいじゃない。素敵ね」
そう言うエミリアは、前に訪れた際に味わった和酒を用意。
「これだけでも美味しいけど、と――」
そこに塩抜きした桜の塩漬けを入れ、炭酸で割ると……見た目にも可愛らしい桜カクテルの出来上がりだ。
と、そんな様子を見ていたアリアは、料理人や宿の経営に携わる町人を伴って戻ってくる。
「連れてきたよー」
「ふふ、手際が良いのね」
エミリアが微笑んで言うと、早速完成品のプレゼンをする事に。
まずはララノアがキャンドルを点けると、優しい桜の香りが漂って――
「た、例えば……お宿やお食事処……露天風呂に置いても……。エミリア様のお酒や……アリア様のお茶などと一緒にしても……た、楽しめまして……」
「あ、これね」
と、アリアはハーブティーを提供。
エミリアのカクテルも共に味わう町人は、それらの素晴らしさに手を打っていた。
『美味しい!』
『桜の蝋はどこでも使えますね』
更にエミリアが花で風味づけした桜色のロゼワインを提案。
出来合いのロゼワインで軽く試作してみると、それもまた評判で。酒蔵の者も交ざり、醸造から専門で行うのも良さそうだと話題になるのだった。
「み、皆さんのアイディアを盛り込んで……桜づくしの『倭桜宿泊プラン』として……観光の目玉にしてみては……?」
ララノアが言えばアリアも頷く。
「旅籠も多いし、良いかもね」
そういったものを求めるであろう観光客が多いのも、アリアは実際に見て回ってきて感じたところ。
町人もそれには賛同し、各々動き始めるのだった。
エミリアもたっぷりの試飲で満足しつつ……その後三人で神社へ。
「おみくじ、引いてく?」
アリアの言葉に二人は頷き――それぞれに大吉をゲット。
「商売繁盛だって。幸先良いわね」
「お守りも、良いでしょうか……」
と、ララノアは大切な人の為に旅の安全祈願のお守りを手に入れて……また三人でゆっくりと歩み出す。
「それじゃあ、こんな感じかな」
ロイ・アウレアが水彩で描き終えた絵を、皆で覗き込むと……それぞれが感心の声を上げていた。
作業場にて、睡狼の面々も工作を始める所。
ロイが描いたのはそのデザイン――和紙のランプシェードの図だ。
芸術的でありながら、蔦と木も使ったあたたかみのある造りを想定していて……ライオネル・ギシュムは感動に瞳を輝かせている。
「凄くオシャレ……!」
「睡狼窟も灯りが必須だから、こういうのに魅かれるね」
と、まじまじと見るエルシー・サリバンも今から完成が楽しみだった。
「材料はこれで良いんだよね?」
そうエルシーが示すのは蔓。事前に必要と聞かされていた為準備してきたのだった。
「他にも要りそうなら探してくるけど」
「問題ないよ。始めようか」
ロイが言うと皆は頷き、作業に取り掛かってゆく。
照明部分を担当するのはアルマ・ヴァレンタイン。小さな手でまん丸の硝子瓶を置き、液状の糊と水を混ぜたものを入れていた。
「花はドライフラワーにしたやつで――」
そこに桜の花弁を適量、加えていく。
一度瓶を動かしてみると――
「うん。ふわっと舞い上がっていい感じ」
後は首飾りから取った夜煌石を灯りに使って――スノードームの出来上がりだ。
実際に灯してみると、桜がキラキラ輝いて美しい。
ルルト・アーキスは笑顔で覗き込む。
「わぁ、綺麗!」
「でしょー?」
アルマが笑むと、「それじゃあボクも」とルルトが用意したのはキャンドル。
一回り大きな型にそれを入れてから、下から上まで綺麗に桜で飾り付けして――熱した蝋を入れてコーティング。
桜色に染めたものや、クローバーなどの草花を入れたものも試し……見た目と香りにバリエーションを作った。
「一緒に灯したら綺麗だよね」
「うんっ。可愛いし、私のお部屋にも欲しいなっ」
と、エルシーも手伝いつつそれには惹かれていた。
一方、エヴァン・ピオネロとライオネルは和紙作り。
楮と三椏を繊維にしたものを入手して、水に溶かしてゆく。それを簀桁で薄く掬う形を取って――
「ここに桜も入れて、漉いていくのです」
「うん!」
ライオネルは言いつつ、和紙はよく分からないので……ちらっ、ちらっ、とエヴァンを横目に見つつ踏襲。繊維を均一にするように漉いてゆく。
それは難しいけれど、快くもあって。
「冷たいですね~」
「気持ちいいね!」
跳ねる水も涼やか。
そうして白の他に淡い青で水面をイメージしたものや、全体を桜色にしたものなどを作っていった。
「少しムラが……んー、でもぼくの方が上手です!」
「いやいや、この辺とか俺の方が綺麗に出来たって!」
見せ合ってはわいわいと盛り上がり……ライオネルは皆で一つの物を形にする楽しさを強く実感する思い。
その間にハル・チフは木を作業台に据えていた。
「加工は任せるです!」
大事なスタンド部分だけれど、問題はない。
木工や彫刻は得意な所ではあるし、シーフとしてナイフの扱いにも慣れたもの。だから、しゃっ、しゃっ、と……自然且つ優美なラインを形作ってゆく。
安定感も大事だから、下の太さは保ちつつ。上の方に作った空間は蔦に巻き込む形でスノードームを入れる為の場所。
「いい感じです!」
先端は用途を鑑みてラッパ状に。更にくりぬいた木材を桜の花の形の器にすれば、キャンドルの受け皿も完成して……エルシーも手際に見入っている。
「ハルは器用だね……」
「うん。みんな凄いね」
テス・クラルスもハルや皆の、それぞれの持ち味が生かされた頑張りに表情を綻ばす。
その後和紙が完成すると――
「シェード作りヨ!」
梅・雨陽が作業開始。
骨組みに沿って和紙を張り、シェードの形にしていくだけでなく――その手にハサミを持ってチョキチョキ。
「花びらのカタチに切ってネ――」
と、可愛らしい桜を形作ると、それを飾り付けて立体的な芸術に仕上げていく。
「今回は基本の桜尽くしだけど、お花の種類はオーダーメイドとかにすれば売上もアップしそうネ。それから、余った和紙は――」
「便箋に使おう」
これで手紙を書いたら家族は喜んでくれるかも、と。
ライオネルが手に取れば――ルルトも頷いて綺麗にカットしてゆく。「友達たくさんできたよ!」と、家族に手紙を書きたかったから。
それを見てエルシーも、仕送りに手紙を添えようと思い立つ。
(ハルとの事も書かな……ぅぅ)
思うとまた恥ずかしくなって、それは保留しておこうと思いつつ。
各パーツが仕上がると、組み上げるのがテスの仕事。
「どれもとても綺麗だね」
仕事に敬意を表しつつ、まずは真鍮の板で飾り細工の加工。
紋具の装着部位、ランプシェードの根元、スノードームの受け部分……スタンドも含め各所を綺麗に飾ってゆく。
「これでよし、と」
「土台も補強する?」
手伝うロイが言えば、ん、とテスは頷いて。安定性も確保して長く使えるようにする。
それからスノードームの枠に少し蝋を塗り、回転を良くすれば――完成。
花弁を漉き込んだ和紙が美しいランプシェード。くるくる回るスノードームは光に揺らめきながら花弁が舞って――ハルは感嘆した。
「夜が楽しみなくらい奇麗なのですよ!」
「うん!」
ルルトも言って、花の器にキャンドルを乗せると――明るさと美しさが増す。
その魅力に雨陽も瞳をキラキラさせていた。
「モウ! カワユイ! これは予約殺到ヨ!」
試作として三つ作ったので、一つはロイが町長へ。
「シャルガネらしさと異国文化を混ぜて見ましたが如何でしょう?」
「これは、素晴らしいですよ!」
町長は喜んで、それを飾ると言った。職人にも伝えられ、街の工芸品の一つとなってゆくだろう。
その後皆は散策へ。
ロイはテスと共に、雨陽を案内して歩み始めていた。
「向こうには神社があって……この辺りは甘味処も多いんだ」
「甘味、気になるネ」
「ふふ、それじゃあ桜餅食べてみない?」
テスが言うので、早速買って食べ歩き。
「名前も見た目もカワユイわよねぇ」
もぐもぐと食べて雨陽はその甘さを堪能する。楽しげな二人を見ているとロイもまた楽しくて、来てよかったと心から思えるのだった。
それから翠の園に着くと、テスがブランケットを敷いて座り……暫しピクニックの様相だ。
他にも買っておいた甘味を広げ、ロイもその隣に座る。雨陽が周囲の散策に向かうのを見ると、二人は自然と距離を狭めた。
自然に満ちた景色は美しくも、心安らぐもので。
ふと互いの視線を合わせると――いつしか桜吹雪が舞ってくる。
「綺麗だね……ロイ」
「そうだね。綺麗だ……」
当たり前のように二人は顔を近づけ、唇を重ねた――と。
「……桜吹雪? はっ」
ロイがふと気づくと、そこに雨陽。さっきとっておいた桜の花弁を、二人の上からちょっとずつ撒いて……人工的に桜吹雪を流していたのだった。
「綺麗でショ? 桜吹雪をつくりたかったノ!」
「雨陽ちゃん……!」
ロイが顔を離すと、テスも少々赤らんで。
「もう――お返しだよ?」
言って桜をかけ返し、暫しきゃいきゃい。
「若手が居なかった事が幸いだね……」
そんな様子を見ながら、ロイはふと呟いているのだった。
倭桜ノ街、その商店街の端に居を構える店がある。
――やおよろず亭。
万屋兼、託児所でもあるそこは文字通りに何でも揃う事で知られている。
そこへ店の次男坊、大福と、一緒に戻ってきたフラム・アニムスは――この日店に加わる新たな品を携えていた。
「じゃ、ここに並べるぞー!」
言ってフラムが置く提灯は桃色の柔らかな色彩で、花弁を作った桜模様が目を惹く。
更に小さなリボンの付いた、押花と肉球印の栞。
乾燥させた花の香りが漂う可愛い香り袋に……花弁入りの小瓶と、木彫で作った小桜に麻紐を通した首飾りも用意。実用品にアクセサリにと勢揃いだ。
「大福さんのは?」
「ここにするのだ!」
と、大福が腕を伸ばしてぽむ、と置いたのは和紙の便箋と封筒、桜柄判子のお便りセット。
紙には花弁が貼られており趣深い。作るのもそれなりに大変だったけれど――フラムの手を借りて丁寧に糊付けし、透明感ある薄和紙で覆った為、すべらかな仕上がりだ。
するとそこに丁度、睡狼の一行が来店。
「大福さーん!」
エヴァンが歩み入ると、大福ももふっと跳んで熱いハグ。
「えばん、久しぶりなのだ!」
「わーいっ、会えましたねー! とても嬉しいです!」
エヴァンもぎゅっとして、ランプの一つをプレゼントした。
「フラムさんもお久しぶりです!」
「ああ、いらっしゃい!」
フラムが笑顔で迎えると、皆もそれぞれに挨拶。
「久々だけど覚えてるー?」
「そう言えば、前に見た大福と粽のダンスすごく可愛かったんだよ!」
アルマやルルトが話しかければ、大福は「勿論なのだ!」「ありがとうなのだ!」と応えて暫しわいわい。
それでなくとも店は元々盛況で……エルシーは感心の面持ちだ。
「凄い……商売はこうでなくちゃね」
「皆さんも、見て行って! 可愛い首飾りや、夜道のお供に桜の提灯はいかがですか?」
と、フラムが店員モードで勧めれば、ライオネルはそれらを始め東方の趣の濃い品々にわくわく。
「見た事ないものがいっぱい!」
「面白いねー」
アルマも早速見て回り始めている。
アルマ的にぐっときたのは食品コーナーの一角。魚の乾物や納豆、発酵食品を始め、他所で中々食べられない品を見つけては買い込んだのだった。
「んー」
と、ルルトが見るのは装飾品。
丁度帽子につけるピンズが欲しかった所で……桜型を見つけると、ぱっと華やかな笑顔になって。
「これにしよっ! それから……こっちのリボンも!」
手触り良く可愛らしいものがあったので、それは仲良し猫のタマさんへ。買うと早速、つけてあげるのだった。
ライオネルもアクセサリを眺め……母に似合いそうな髪飾りを見つけた。
「手紙と一緒に贈ろうっと」
「あ……これ欲しいな」
と、近くでハルが見つけたのは桜のイヤリング。
買うとエルシーの傍に歩み寄って――
「エル、目を閉じてて」
言いつつ耳につけてあげる、
「プレゼントなのです」
「……わぁっ、ありがとう――」
エルシーはとても嬉しい、けれどそれだけにまた真っ赤になって、暫し真っ直ぐ顔も見られないのだった。
それぞれ、持ち帰る商品はフラムが桜の小花の付いた麻袋に入れて――大福の肉球が押された会計伝票と共に渡す。
「ありがとうございました!」
「お土産をどうぞなのだ~」
と、大福もそこに何とも味のある、街の絵葉書を添えた。
大福の手書きで絵柄が全て違うもので……裏には肉球印と『倭桜ノ街 やおよろず亭 大福』の文字。
一枚だけある大福の自画像入りは、エヴァンに当たった。
「わぁ、ありがとうございます……!」
皆も楽しいお土産を感激と共に受け取って――ハルもお返しにと、こっそり作ってあった桜の根付を贈ったのだった。
お店が一段落すると、大福はフラムと共にさくらんぼ狩りへ。
「おばちゃーん! やおよろず亭の大福なのだ~!」
と、まずは農園の奥さんに挨拶して、漬物も渡す。
「これおっ母からなのだ。よろしくって言ってたのだ」
「あら、ありがとう! ゆっくりしていって?」
彼女がそう言ってくれると……二人は早速果樹のもとへ。艷やかな果実に満ちた眺めに、フラムは楽しげに拳を握り。
「ひと狩り行くぜー! 大福さん、どっちが沢山狩れるか競争だ!」
「分かったのだ~!」
よーいドン、と走り出すと、フラムは早速傍の木で真っ赤なさくらんぼを見つけてぷちり。
「食べごろって感じだなぁ」
感心しつつも、丁寧に且つ素早くゲットしてゆく。
大福はリーチに差はあるものの、ぽむぽむ走っては台に上ってぷちぷち。
「友達の分も、貰っていくのだ~!」
「それじゃあ、こっちはもっと!」
それに対抗してフラムもぷちぷち採りつつ――暫し二人ではしゃぎながら、思い切り楽しんでいくのだった。
「前の煮物、美味しかったしな――」
そんな思いと共に、カイン・ステラは調理場を訪れていた。
料理に役立つものを作ろうと思った為である。
「まずは、そうだな……」
桜の塩漬けを細かくしてすり潰し……塩と共に火にかけて水分を飛ばし、桜塩の完成。
次に沸騰させた砂糖水を弱火にして、花弁を入れて再加熱して冷ます事で桜シロップを作成。桜の蜂蜜を使ったバージョンも用意した。
地元の人々が、興味を示してくると――
「塩は癖がないから、コメと混ぜたり魚と焼いたり万能になる」
言ってそれぞれ実践。
優しい風味と香りに人々が感心すると、更にシロップも使って。
「水で割るだけでもいいし、寒天と固めたり、砕いた氷にかけてもいいと思う。桜桃と煮てもいいだろうし」
と、レシピを絵付きのメモで提出すると、町長だけでなく料理人達も喜んだのだった。
その後――
「来たぞ」
「あ、カインなのだ!」
大福が出迎える店に立ち寄って暫し物色。ここだけの食べ物や調味料を手に入れてお土産にするのだった。
足取りも軽く、サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブはハヤト=ガラン=ヴォルファングと共に街に訪れていた。
「にゃ! 今日はお誘い受けてくれてありがとねっ!」
「シャルガネなら地元でもあるしな。案内ぐらいもしてやれる」
ハヤトの応えに、サフィラはにししっと笑み。
「じゃ、どんな風にエスコートしてくれるのか楽しみにしてるねっ!」
という訳でまずはさくらんぼ狩りへ。
並ぶ実桜の木は見事なもので――
「わぁ……たくさんなってる! 赤くてツヤツヤしてて……ハヤトそっくり! いっぱい取ろっと♪」
ぷちぷちと採取したものを、早速広場で実食。
瑞々しい甘味にハヤトも頷いた。
「うん、こりゃあ美味ぇな♪」
「ねぇねぇ! 次は神社行こっ!」
と、サフィラが手を引っ張ると――その拝殿にて、ハヤトが作法を教えてあげる。
サフィラは倣って学び……共におみくじで大吉を引いて盛り上がりつつ。流鏑馬体験にも立ち寄ると――
「はわ……すごいっ! 迫力満点だねっ!」
「やってみるか?」
手順を教わり、まずはハヤトが見事的を撃ち抜いてみせると――
「にゃっ! あたしも!」
「おぉ!? 中々の腕前じゃねーか!?」
続くサフィラもまた順に矢を命中させるのだった。
そうして街を楽しんだ後、二人はやおよろず亭へ。
「よう、見せてもらうぜ」
「こんにちは!」
「いらっしゃいなのだ~!」
大福が迎える店内で、サフィラは瞳をきらきら。
「桜色のリボンに飾り紐……巾着袋もかわいいっ」
迷いつつ、ハヤトに似合いそうな桜色の腕飾りを買うと――ハヤトもまた記念にと、桜の模様をあしらった櫛をサフィラへ贈るのだった。
「これで髪をとかしたり、髪飾りとして髪に挿すのも可愛いと思うぜ♪」
「にゃ、ありがとうっ!」
サフィラは眩しいほどの笑顔で応え――二人でまた街へ歩み出す。
「サクラの花びらの有効活用なんて、初耳ですぅ」
作業場にやってきたミルク・タインは、花弁を手にとりつつ眺めていた。
「全部、地面に帰るものかと思ってたのですぅ」
「確かにな。まあ、考えるだけ考えてみよう」
言って見回すのは双子の兄のホルス・タイン。
色々と材料を目にしつつ――瓶入りの牛乳を持ってきてみる。
「では、ここに入れてみよう」
と、花弁をぽんぽんと投入する。
「これをかき混ぜてね……サクラ牛乳、どうだろう?」
「サクラ牛乳ぅ? ホルス兄さん、入れるだけなのはぁ、よくわからないですぅ」
覗き込んだミルクの言う通り、一口飲んだホルスもしっくり来ない。
「うーん、イマイチか」
「食べるならぁ、こんな感じにしてみませんかぁ?」
言ってミルクが作ったのは、パンに花びらを挟んだサンドウィッチ。
「さくらんぼも入れてみましたぁ」
「これは……良さそうじゃないか?」
見た目も薄紅と濃紅が覗いていて中々綺麗。はむりと食べてみると……さくらんぼの甘味に、仄かに桜が香って風流な味わいだった。
これなら簡単に作れると、町人にも好評で……そのレシピを残して仕事を終了。
その足で、二人はやおよろず亭へ向かった。
「ご自由に見て行ってくださいなのだ~!」
大福がそう歓迎する中、二人は視線を巡らす。
そこは聞くに違わぬ品揃えで――
「色んなものがあって珍しいですぅ」
「そうだな」
ミルクの言葉にホルスも頷いている。
それだけに迷ってしまうので、甘いものでおすすめを聞くと……羊羹や大福、干菓子などを示される。
「どれも美味しくておすすめなのだ!」
「良さそうだな。じゃ、その三つを」
という事でそれらを買ってお土産にしたのだった。
「珍しいもの、手に入ったな」
「そうですねぇ、楽しみですぅ」
仄かに上機嫌のミルクは、ふと思い出す。
「そう言えば、サクラを使ったプリンを作っているところがあったはずですぅ」
「プリンか。見学していくか」
言うと二人はまた歩み出してゆく。
初夏の景色にも、仄かな桜の残り香が舞う。
そんな中を、リヴィエラ=ディ=ヴェローナは東屋まで歩いてきていた。
「ここが倭桜ノ街……一度来てみたかったんだ。美しい風景だな……」
見回せば情緒ある家並みに、季節の花々が瞳に映って。
元婚約者と良い関係を築けていれば、ここに二人で訪れる事も出来ただろうかと――考えてから首を振って。
「……忘れろ忘れろ。あんな男のことなんて」
今日は楽しむんだ、と。
調理場に行くと――先に着いていた冒険者達も集まっていた。
エル=バ=ノイアンはそこにある桜の花弁を覗き込んでいる。
「シャルガネには独特の食文化があると聞いたが……こういった花も使うのだな」
「……花や葉の塩漬けがあるなら、チョコレート漬けもあっても良さそうだが――」
と、視線を巡らせているのはスヴァン=ウォルフ=ユーウェン。
チョコ漬けは見つからなかったけれど……そこへユズがたっぷりの餡子を始めとした材料を持ってきていた。
「これで、大丈夫……?」
「ありがとう」
頷いたリヴィエラも、よく手を洗ってから。
「それじゃあ作ってみようか。花と桜餡の、シャルガネ風プリンを」
「シャルガネ風プリン……美味しそうだね」
その響きにシルヴィア・A・カペルも楽しみな笑顔。自身は料理に慣れていない部分もあるから、補助に回って皆と作業を開始した。
まず卵や牛乳を混ぜると、花弁から煮出した色を加える。
そして塩抜きした桜の塩漬けと餡子で桜餡を作ると……カラメル代わりにしたり、生地にも混ぜ込むものなどバリエーションを付けた。
と、そんな中でスヴァンはチョコ要素を求め――餡子にチョコを投入しようとしている。
リヴィエラは慌てて止めた。
「待てスヴァン殿、それは危険だ……!」
「え? ……あんこにはチョコを入れてはいけないのか?」
そうか……とスヴァンは仄かに憂愁を浮かべる。
「チョコとあんこ。お前達は似ているようで似ていないんだな。相性抜群だと思っていたのに……」
けれどそれから、瞳に希望を再燃させて。
「いいや、俺は諦めない。見ろ、チョコレートとあんこのフュージョン……絶妙なマリアージュ……チョコレート餡の完成だ」
と、両者を混ぜたものを作り上げていた。
「スヴァン、何を作って……チョコレート餡……??」
ノイアンが少々不穏さを感じて覗き込む。ただシルヴィアは味見して……意外な美味さを発見していた。
「風味と甘味のバランスがいいね」
と、そんなこんなでチョコ餡のプリンも作られたのだった。
桜プリンも窯でしっかり焼き上がり――上からリヴィエラが花びらを散らせて完成。
「うん。悪くない」
「桜と同じ、ピンク色……可愛い」
その見た目と甘味を楽しんで、ユズも仄かに声を和らがせて。
「プリン型も桜の形、だったら、もっと評判、呼びそう」
そんなアイデアも出して町人を喜ばせた。
スヴァンは更に桜色の桜チョコを提案。こちらもまた人気が出そうだと、現地の人々に受け入れられるのだった。
その後リヴィエラとユズはやおよろず亭へ。
「何でも揃ってるから見て行って欲しいのだ~!」
そう迎える大福に挨拶を交わしつつお土産を選ぶ。
リヴィエラが「これは良さそうだ」と焼き物の美しい皿を買うと――ユズは双子の妹にとリボンを目に留めた。
「……端に桜の刺繍、してある。いい、かも」
可愛らしくもお洒落で、購入決定。
「……これ、ください。……ありがとう」
はにかんでお礼を言うと、ユズは外へ歩み出し――いつしか神社に辿り着いていた。
「不思議なところ……、神様のおやしろ、って書くんだね」
他の人の見様見真似で手水舎に寄り、拝殿でお参りする。
「この土地とご縁を結んで下さって、ありがとうございます……」
そして最後におみくじを見つけて。
「これも占いの、一種、だね……」
大吉を引いて、吉兆を感じ取り。仄かに足取り軽く、帰路へついていくのだった。
スヴァンとノイアン、シルヴィアは仕事の後、食事処へ。
「ふむ。色々な物があるな――」
スヴァンがお品書きを眺めていると、シルヴィアは和酒に目を留めている。
「これか。お米のお酒……興味があったんだ」
「飲むか? 下戸でもよければ付き合おう」
ノイアンが言うと、シルヴィアは頷いて三人分注文。
澄んだ和酒を、暫し見つめてから――共に乾杯。快い喉越しと仄かな辛口、そして芳醇な香りにシルヴィアは感心の声音。
「これは美味しいね」
「意外にすっきりしているな……蒸留酒やワインとはまた違った味わいだ」
ノイアンも酒坏をまじまじと見て声を零す。
存在感のある風味でありながら、透明感が強く癖がない。そのせいだろうか、流れるように二杯目を注いで――
「大丈夫か?」
「……す、少しだけだ。流石に倒れたくない」
目を向けるスヴァンに応えつつ、既に少々顔は赤くしながら……それでも美味に酔いしれるのだった。
「二人は本当に仲が良いね」
微笑みながら、シルヴィアも和酒の味には満足だ。
「これなら故郷の皆も喜んでくれそうだ。カペル領のお祭りにも使えるな。お土産にも買っていくとしよう」
「……そうだな、甘いものにも合いそうだ」
そんなふうにスヴァンが言うので、甘味処にも行こうか、と。言って三人はまだまだ街を味わってゆく。
「花弁を主役で作った経験はあまりありませんが――」
そっと桜を一枚、手にとって。フローラリア・ネムス・ラミナは作業場にて、それでも幾つかアイデアを思いついていた。
まずはジャム。
作り方は母から教えて貰っているし、元より趣味でもある。軽やかな手際で花弁を煮詰め、鮮やかな桜色ジャムを作った。
小瓶に入れたそれは美しく……更に乾燥させた花弁に香油を馴染ませてポプリも作成。
「香りが行き渡ったら可愛い袋に入れて完成ですわ。観光場所のお土産にも使えるのではなくて?」
「ええ、素晴らしいですね」
と、町人もそれには商機を見出すのだった。
作業を終えたフローラリアはその後農園でさくらんぼ狩り。
「沢山実っていますわね」
艶めく果実を眺めつつ、美味しそうなものをぷちりぷちりと採取して――東屋でそれもジャムに調理。
華やかな甘さになったそれに、ん、と頷いて。
「もちろん、新鮮な果実も」
と、採ったばかりのさくらんぼもあむりと食べて――その瑞々しさにほっぺを押さえているのだった。
「地域を商売で活気づかせる知恵募集、か。合理的で前向きな発想だ」
商売人はそうじゃないとな、と。
作業場にて、カルフ・オルヴォのその言葉に町長は少し照れを浮かべた。
「そう仰って頂けると嬉しいです」
「……ふむ」
そんな町長へ、カルフは染め物を提案する。
「剪定もするのだろう。小枝を集め煮出した液で桜染めをすれば――美しい色合いが出るぞ」
染めた糸で織る際に花弁を折り込み、鞄や装飾品を作れば無二の品になるだろう、と。
その案には町長や職人も喜んでくれたから――仕事後、カルフは翠の園へ。
「前とは風景が違う……四季のある国は不思議だ」
美しさと移ろいを感じながら。
戦での荒廃がない眺めにも、心を穏やかにして――暫し散策を続けた。
「優しい色をしていますね――」
作業場にて、リディリディ・トゥラ・イェレミースは花弁を瞳に映す。
大森林で育って様々な樹木や草花を見てきた身にしても、この花は綺麗だと思えた。
だからこそ、と。
「シャルガネでは独特の茶器を使われていますよね。これに桜の絵を彫り込んでは如何でしょうか」
湯呑に急須、茶葉を入れる容器。生活に根付くそこに花の形があればという考えだ。
町人もそれには頷いて、リディリディの案を形にするように職人が試作。リディリディはそれを見届けて、問題なさそうだと見れば――後は観光へ。
事前情報なく、ふらりと寿司屋に入ってみると――そこで驚き。
というのもリディリディは生魚が食べられないのだ。
「こういった場所が、あるのですね……」
川や湖の魚は焼く事を徹底している習慣で育ったので、その文化に新鮮味を覚えつつも――
「……炙って頂く事は、可能でしょうか?」
申し訳なさそうにお願いして、貝や白身、赤身の炙りネタで食事。そのどれもが美味で……食が進むのだった。
「色も香りも良いし――活かすなら飲み物でしょうか?」
リサ・ベイカーはそんな思いから、ノンアルコールも含めたカクテルを提案していた。
炭酸泉から汲んだ炭酸水を甘くしたものをベースに、さくらんぼのジュースを加えて――
「良い感じですね。後は……」
花で煮出した色も使ったジュレで、桜の砂糖漬けを包み――それを入れる。見た目も綺麗な桜のノンアルカクテルだ。
「ん、美味しい」
ジュースは林檎や蜜柑、葡萄と果実を変えれば季節毎に楽しめるだろう。
お酒については蒸留酒やワインの組み合わせなど、アイデアだけ提案して大人に任せる事にして――仕事後、リサは観光へ。
折角だからと食事処に行くと――
「リディリディさん!」
定食屋にて煮物を食べるリディリディを発見。
「リサさんも、お食事ですか……?」
「はい。一緒に食べましょう?」
という訳でリサも煮魚や天ぷらなど、この地ならではのものを注文。
「他にはない美味しさですね……!」
その風情ある味わいを楽しんで、暫し共に過ごしていった。
「それじゃルーン、始めようか」
「うん。にいさま」
ヴィナスの言葉にルーンス・ラグネルは笑顔で応えて……共に作業を始めていた。
作るのは、染め物。
まずはヴィナスが少し熱めの石鹸湯に白布を入れて汚れを取って――大豆の煮汁に混ぜつつ浸して、乾くのを待つ。
その間、ルーンスは湯と酢を注いだボウルに花弁の入った網を入れて――揉み出すように色を抽出していた。
「こんなものかな」
確認して、後は薄めて染液の完成だ。
「にいさま、見て。出来たよ?」
「じゃ、染めていこう」
ヴィナスは応えると、布を丁寧に浸してゆく。
一度では染まりきらないので、何度か入れては色をしっかり移らせる。手の動きに合わせ、隣のルーンスの視線も動くのを、ヴィナスは横目にしつつ――
「これでよし」
後は干して完成。万遍なく色づいた。
「紅茶色みたいな感じかな」
開花直前の木の枝なら桜色だろうけれど――これはこれで色々合わせやすい筈。
「生地や毛糸に染めてはどうかな」
それには町人達も頷いて、工程をしっかりと書き記すのだった。
その後二人は、食事処へ。
煮魚に、山菜の天ぷらもついた定食を共に頼んで……暫し寛ぐ。
「二人でご飯食べられるっていいね」
「うん! 東方風の食事、美味しいね」
ヴィナスが魚を食べつつ言うと、ルーンスもご飯をはふりと口に運んで応える。
その表情は柔らかなもので――ヴィナスも微笑みを見せた。
こんな時間は、実家じゃ絶対に無理だから。
「楽しいかい?」
「もちろん! にいさまと一緒だもの! 実家だと接待だったし」
親との食事の事だ。
その冷ややかな言い方に、ヴィナスはまた少し笑いを零す。
「程々にね」
それはルーンスを心配しての意味も含まれているけれど――同時にルーンスが罪に問われなければ何やってもいい、という意味でもある。
ルーンスもまた、言わんとするところは察していた。
「勿論、程々にするよ」
だから、にこっと笑って答えると――また楽しげな食事の時間に戻ってゆく。
「お風呂も独特の風情があるよね」
作業場として貸し切られた公衆浴場に、ララベル・サン・ディーベル達はやってきていた。
普段は町民の憩いの場になっているそこを見回して、テュリン・ヴィングも興味深げだ。
「良い場所ね。それで、どう桜を使うの?」
「うん。湯船に花弁を浮かべたら、って考えたんだ」
ララベルは調達してきた花びらを示す。
「桜の季節が終わっても桜の香りに包まれてお風呂に入れるのって、目玉になるんじゃないかって思って」
「なるほどねぇ。それで一緒に入ってみるために私達を呼んだのね?」
アルラ・ニグラスが視線を向けると――アリエッタもまたひょいと顔を覗かせる。
「ララベル、そうなの?」
「いっ、いや、そんなつもりじゃ……!」
ララベルは顔を赤らめるけれど……実践してみなければ判らないのは確かだ。
という事で、無人の浴場にて四人だけで入る事に。
「いいわよ、ベル」
「う、うん……」
アルラに応えたララベルが、一応タオルを巻いてから改めて入ってゆくと――そこには湯船に浸かった三人。
確かに湯は花びらが浮いていて綺麗、だがララベルはそれ以上に頭がのぼせそうでもある。
アリエッタは浴槽の縁に顎を乗せている。
「ララベル、入らないの?」
「そ、そうだね……」
ララベルは余り見ないようにと、目を逸らしつつ近づくと――つるん、ばしゃーん! 思い切り滑って湯船に落っこちた。
そうして慌てて藻掻くと……両方の手に柔らかい感触。びっくりして顔を上げると――そこにもアルラの胸があって顔が埋まった。
アルラは驚きつつも、はぁ、と呆れ顔。
「こうなる事は分かってたけれどね……」
「そうねー」
テュリンも胸からララベルの手を離していると……ララベルは慌てて顔を離す。
「わっぷ、ごご、ごめん――!」
そうして三人に目を向けると……アリエッタもちょっと胸を隠しつつ、照れたように視線を逸らすのだった。
それに顔を赤くしたり青くしたりしながら、ララベルは平謝りして――ようやく少し落ち着いて四人で入浴。
「良い香りね。香り袋とか、桜を漬け込んだアロマオイルも良さそうじゃない?」
アルラが思いついて言うと、テュリンも頷く。
「押し花で栞にしたり―――小さい容器に他の花とも入れて、アクセサリーに使える小物とかにしても良さそうね」
「桜って、色んなものに使えるんだねー」
そう感心をしつつ……アリエッタは丁度良い湯加減に瞳を細めているのだった。
湯から上がった四人は、それぞれのアイデアを実証、報告。
町人達にも喜んで貰うと、アリエッタは香り袋、テュリンは小さなハーバリウムにした飾りをお土産にも持ち帰る事にして――
「わぁ、さくらんぼがいっぱい」
アリエッタが瞳を輝かせるそこは農園。
さくらんぼ狩りに訪れたのだが……艶々の果実が沢山生っていていい眺めだ。
早速皆で歩み出すと、アルラは特に美味しそうなものを探しつつ、あら、と目を留めた。
「この辺りのものは、甘味も強そうよ?」
「本当だ。色も綺麗ね」
テュリンも覗き込むと――ララベルもそれじゃあ、とぷちりと採る。
「アルラ、あーん」
「ん、……ふふ、とっても甘いわ」
「そう? じゃ、アリエッタにも――」
「あーん、んむっ」
受け取ったアリエッタは、もぐっと噛んで笑顔。果実はよく熟していて、それでいて快い歯ごたえがあって……果汁が溢れ出てくる。
「さくらんぼって、かわいくて美味しいよね♪」
「そうだね。はい、テュリン姉も」
「良いの? それじゃ――はむっ」
と、テュリンもまたぱくりと頂いて、その爽やかな甘さを堪能。皆と共に食べると美味しさも倍増する思いだ。
ララベルも勿論、沢山食べて。それから高い場所のを採ろうと手を伸ばして、転んで、三人を巻き込んでもみくちゃになりつつ――
「次はお土産だね」
街に歩み出ると、アリエッタは珍しいものを探して終始キョロキョロ。そんな様子に三人も微笑ましげについて行くのだった。
キーゼとネーヴェ・グラヌローザは厨房を借りて作業を始めていた。
「では、こちらを混ぜて――」
と、ネーヴェが作るのはシフォンケーキの生地。
パウダー状にした花弁を練り込んで色と香りを含めると――生クリームにも同じものを入れて桜色に。
桜の塩漬けと小さなわらび餅も最後に上に飾り、爛漫な桜ケーキの完成だ。
「完成致しましたわ」
「こちらも終わりましたよ」
キーゼがそこに合わせるのは桜を浮かべた紅茶。シロップ漬けの花も使っており、花びらが踊り舞うように見えつつも甘い芳香が魅力的。
「ん……とても美味しいですわ」
「ケーキも、素晴らしいですよ」
そうして共に味わうと……その二品と、大人向けの桜カクテルのレシピも残し仕事は完了。
その足で二人は、翠の園へ歩んだ。
「今日はアーテルも連れて参りましたの。以前、会いたいと仰って下さったでしょう」
と、ネーヴェが猫と引き合わせると、キーゼはその鼻先に軽く指を出し。
「毛並みの艶がビロードのよう……本当に愛されているのですね。少し羨ましいです」
「……、猫はお好きですか?」
仄かな動揺にネーヴェが話を逸らせば、キーゼも敢えて話は戻さず、頷いて歩みを再開する。
それからは、ネーヴェが勝手知ったる足取りで案内。初夏の爽やかな花々を見て楽しんだ。
そんな彼女をキーゼは見やる。
「ネーヴェ氏は自然に囲まれた姿が一番愛らしいですね」
「……キーゼさんはいつも私を褒めて下さいますのね」
「貴女相手だからこそ、です」
伏目で恥じらうネーヴェに、キーゼはそう返す。
それにもネーヴェは言葉詰まらせ、頬を染めてしまうから。
「でも、容姿のことばかりですわ……」
精一杯にそう紡ぐけれど――あくまでキーゼは真っ直ぐに。
「愛猫への慈しみ、常に全力で頑張り楽しむ姿勢……魅力の内、容姿はほんの一部分、ですよ」
そんな事を言うから、ネーヴェはまた視線を逸らして。恥ずかしくも、あたたかなものも感じながら――隣を歩いてゆく。
「では、始めますか」
セロンガード・シュタインドルフは工房にて作業に取り掛かるところ。
と、そこに合流してきたティトは簪に着物、袴を召した和装姿で――薄っすらと化粧もしていた。
「似合う、かな」
「――ええ。とても」
セロンガードは素直な気持ちで応えて……ティトが表情を和らげるのを見ると、まずは筒に他の花と桜を入れ、水と糊を注ぎハーバリウムを作成。
更に乾燥した花弁を瓶に入れ、蝋で蓋をすればキャンドルも完成だ。
町人からの評判も良いので、その工程を記して作業は終了。その後暫し休憩をとった後……二人で観光へ出る事にした。
場所はティトが決めるという事で――
「セロンの流鏑馬、見てみたい、な」
「上手く出来るかどうか判りませんが……」
「それじゃあ、勝負、する?」
流鏑馬の成績が良ければセロンガードの勝ち、悪ければティトの勝ち。
「罰ゲームは『言うことをなんでも一つ聞く』、とかで」
「成程、面白そうです」
その案にセロンガードは頷き、体験場へ。軽く手順を教わってから、ティトの見ている中――馬場へ出走した。
するとセロンガードは一枚、二枚、三枚。上手く的を貫くが……馬で戻ってくると、それでもふとティトの様子を見て。
「何かしてほしい事はありますか?」
「……えっ? でも」
「全て中心に当たりはしなかったですから。こちらの負けという事で」
セロンガードが言うと……それじゃあ、と、ティトが望んだのは――
「お姫様抱っこ、ですか」
「一応女子の憧れでもある、から」
膝と背を抱えられたティトはそう応えるのだった。
本当はもっと刺激がある事でもよかったけれど、と――
「おっと」
セロンガードが躓くと、不意に――ちゅっ。ティトの唇がセロンガードの首筋に触れる。
「……!」
ティトは少しだけ赤らむ。
けれどセロンガードはとっさの事で気づいていないようで。
「どうかしましたか?」
「……えっと。何でも、ない」
ティトはそんなふうに答えるのだった。
それから、二人で神社の甘酒を飲んで休憩すると――
「ティト、これを」
セロンガードは先刻買っておいた桜の首飾りをプレゼント。
「いいの? ……ありがとう」
ティトはそれを受け取って、嬉しそうに微笑むのだった。
「……噂には聞いてたが、リブラネスタとは随分趣が違うんだな」
街並みを眺めながら、クルタルは作業場へと歩んできていた。その景色は趣深く、それでいて美しく。
「オリエンタルな雰囲気の良い街だよね、ここ」
同道するハーヴィも頷きながら――早速作業を始める。
「こんだけ沢山あると色々出来そうだけど――」
と、ハーヴィが作るのは和紙。クルタルも手伝い、花弁も含めて漉く事で無二の桜和紙を仕上げてゆく。
それを澱粉糊で花の形に固めて……蜻蛉玉と組み合わせればアクセサリーの完成。
「簪なんてどう? シャルガネっぽくない?」
「……街の眺めには、合いそうだ」
と、クルタルもその完成度には頷いているのだった。
その後二人はさくらんぼ狩りへ。
ぷちりと採った果実を、ハーヴィは笑顔で示して。
「よく育った果実だ。桜といい実桜といい、ここは風流が木が多いね」
「木、か。神殿の庭で木を育てるのもいいかもしれないな……」
クルタルが採りつつ呟くと、ハーヴィはああ、と思い出すように目を向けた。
「そういや君んちには木がないんだったっけ? 何か理由とかあるの?」
「木は大きくなるから、育てる場所取りが難しいんだ」
「成程ね。でも、さくらんぼ、良いんじゃない?」
ハーヴィは果樹を見回して笑みかけた。
「春とか、特に綺麗だと思うよ。花の小女神にピッタリじゃないかな。ね、レウィス神殿専属庭師サマ」
「誰が庭師だ。いや、そうだけど」
クルタルが返していると……ハーヴィは果実の美味を味わいつつ、んぐんぐと口の中で何かを動かして。
「見て見て、さくらんぼのヘタ」
舌を出すと、綺麗な結び目が出来上がっていた。
「上手いでしょ。クルトは出来る?」
「……、楽勝だろそんなの……」
ハーヴィも出来るのなら、と言いたげなクルタルだったが――もごもご。意外に難しくて苦戦するのだった。
「……」
「ふふ」
その姿が何だか面白くて、ハーヴィは微笑みつつ。やっとの事でクルタルが出来ると……また二人は新たな果実を採りに歩んでゆく。
「すごいな」
工房に積まれた花弁を手に、ヨル・スレイマンは感心の声を零していた。その量、流石は桜の街だと。
「これだけあればアレができそうだ――」
呟くと、枝も少し貰って乾燥させた物を煮詰め始めていた。
近くでは、イデアも銀や銅、真鍮や鉄を卓に並べている。
ヨルは顔を向けた。
「そちらは何を作るんだい」
「私は、アクセサリーなど制作してみようかと」
答えたイデアは鏨を手に、まずは断ち切った銀を少しずつ削ってゆく。
手際は淀みなく、それでいて狂いなく。桜の花弁を象ってゆくそれは――優美なヘアピンになっていた。
それから一点一点、綺羅びやかなブレスレットや、可憐なペンダントを作り上げてゆく。
「世界に一つしかない手芸品……これなら他では手に入らないでしょう」
「素晴らしいですね」
と、それには町長も感嘆。すぐにでも高値を付けた商品に出来そうだと、話も進み始めてゆくのだった。
「良いね。じゃあこっちも」
と、ヨルは抽出した液で糸や布を染め始めていた。
桜色の『倭桜染め』だ。
「量がいるから、正真正銘この地でしかできない。そして、いつでも花を思い出せるようなお土産になる」
まだこの地に来た事がない人も桜を知る事が出来る、と。町長に伝えるヨルは、遠く、かつて色のない地下で生きた自分を想いながら。
「そしたら、いつか遊びに来てくれるかもね」
それから完成品を提供し、工程を共有する。
受け取った町長は礼を述べた。
「優しい色合いですね」
「布のまま輸出してもいいし、何か作って売ってもいい」
ヨルは花の形に縫ったアミュレットの作り方も書き記して教えた。
「木は生き続け、花はまた咲くものだからね。肖るんだよ」
仕事を終えたヨルは、その後観光へ。
甘味処に入ろうとした所で、同じく作業終わりのノックス・マグナと行き会い――
「何かお食事ですか?」
「和菓子巡りをしようと思ってね」
言いつつ折角だからと同道。共に饅頭を食べるのだった。するともっちりとした生地と優しい甘味が何とも魅力的で。
「餡子はやっぱり良いね……」
しみじみと言いつつ、ヨルはその美味を楽しんで……また次の店に向かってゆく。
「……素晴らしい街ですね」
イデアは作業の後、散策しながら翠の園へとやってきていた。
ゆるりと歩むと見えるのは菖蒲に鈴蘭、可憐で清楚な初夏の花達。足元にやってきた野良猫を撫でてあげながら、イデアはそんな景色を瞳に映す。
「満開になっても、やがては散っていく……」
それは桜ばかりでなく、どの季節の花も同じ事。
故に美しい程に、その光景を眺めていると――
「夢幻泡影――命の儚さを感じるものですね」
だからその眺めを記憶しようとするように。イデアは暫し今だけの美観へ視線を巡らせていた。
「わー、きれーだねぇ」
瓦屋根に柳の木。
風流な街並みに、クレア・エクレールは歩みつつワクワクと視線を巡らせていた。
隣のアーシェル・G・クラインも同じ心で頷いている。
「趣のある綺麗な街だな」
「うん。異国の楽園の様で――」
素敵じゃないか、と。セヴラン・クアルトも声を和らげる。
歩み出しながら、アーシェルは振り向いた。
「それにこの街の服装はアンネやクレアに似合いそうだ」
「私に? ありがとう!」
と、笑顔で声を華やがせるのはアンネエルカ。通りすがる和装の人々が、とても素敵に見えるから。
「いつか皆で和服で探検するのも楽しそうね……!」
でもまずはお仕事へ、と。
目指すのは作業場だった。
「とっても素敵なこの街の、魅力を伝えるお手伝いが出来て嬉しいわ!」
そう町人達と挨拶を交わしたアンネエルカは、早速何を作るか思案し始めていた。
アーシェルは沢山ある花弁をつまむ。
「シロップにしたら酒にも菓子にも使えそうだな」
と、まずは砂糖水と共に花を煮てみると――色も出て、淡く香るシロップが完成。
隣ではセヴランも鍋を手に取っていた。
「手軽さで言えば飴も良さそうだ」
言うとプレーンな水飴を作り、花びらと小さく切ったフルーツを織り交ぜて――華やかな桜飴の出来上がりだ。
「食べ歩きもできそうだろう?」
「ん、美味しい!」
それを試食して微笑みつつ、クレアは乾燥した花びらで桜紅茶や桜緑茶を用意。
急須で入れると紅茶は紅色が優しく、緑茶は香りが上品だ。塩漬けを混ぜた卵白で桜メレンゲも作り、袋に桜色のリボンを結んでお土産に。
「茶葉も缶や袋に桜をデザインして、と――」
「確かに、良い土産だな」
アーシェルは言いつつ、楽しげに現地の飾り紐を使い……押し花の栞を作成。更に煮出して作った染料でハンカチやストールを染める。
「良く染まりそうだ」
「素敵! 紙も染められないかしら?」
アンネエルカは瞳を輝かせ、和紙でチャレンジ。そっと浸して色が移ったら乾燥させた。
すると淡い色と、何より香りがアンネエルカには魅力的。
「香りに呼び起こされる情景って素敵だものね――!」
皆の考えたお菓子に添えたり、メッセージカードにもなる。
「『特別な贈り物といっしょに日頃の感謝を伝えませんか?』――そんなふうに販売促進も出来るでしょう?」
それには町人達も頷いて、喜びを表した。
最後にアーシェルが試作品にしたハンカチやストールを、三人へ贈り――充分な成果と共に作業場を後にした。
その後は皆でさくらんぼ狩りへ。
「わー、さくらんぼが一杯♪」
実る果実に尻尾を振って、クレアは上機嫌。
セヴランも早速一つを採ってみる。
「良い色だよね、ふっくら艶やかで。紅を乗せた唇を思わせる――」
呟きつつ、隣にアーシェルを見つけると……さくらんぼをその唇に押しあててにっこり。
「ほら、アーシェル。あーん?」
「……。ん、瑞々しくて美味いな」
少々黙しつつも、頂いたアーシェルは美味に頷く。
「これも赤くて美味そうだぞ。ほら、食ってみろよ」
と、アーシェルが差し出せばセヴランと、更にクレアとアンネエルカもそれぞれに頂いて。
「美味しいねー♪」
「ええ、本当に……!」
そうしてアンネエルカからもお返しにと、アーシェルや皆に美しい粒を見つけて。皆で楽しく味わって――その後は料理にと東屋へ。
「じゃ、僕は手伝いをするね」
と、セヴランが種を除いた果実を用意してゆくと、クレアはそれを煮てジャムを作りつつ、生地を窯で焼いてゆく。
アーシェルも料理は苦手なりに、クレアに教わりつつジャムを作ってみる。けれど――
「何か違うな……砂糖が足りなかったか」
どうやらほろ苦になってしまった。
ただ、アンネエルカはあら、と目を向けて。
「頂くわね?」
「おい、無理して食わなくても……!」
「ふふ、愛情たっぷりなお料理で無理するわけないわ。ん、美味しいわ」
それに、と、作った甘いタルトに添えてみて。
「こうしたらオトナのお味よ」
「本当か……?」
アーシェルは一口食べてみる。すると少し苦いけれど。
「悪くねぇな」
「美味しそうだね。僕も味見は喜んで承るよ」
「こっちのタルトも出来たよー♪」
覗き込むセヴランに、クレアも加わって皆で改めて食事。
クレアは皆に切り分けてあげて。
「どう?」
「美味しいわ!」
「ん、こっちも美味い」
「やはり作りたては最高だね」
ジャムもたっぷり加えて、食べると甘く香ばしく。涼風の中、皆で暫しわいわいと過ごしていった。
マスターコメント
イベントシナリオ(50人)易しい 報酬:標準50 / 4〜50人
2021年05月31日 14時40分50秒 公開
参加者
ヨル・スレイマン
コルネリウス・アーラ
アンネエルカ
エルゼリオ・レイノーラ
アリア・ティーダ
リサ・ベイカー
テス・アウレア
ルルト・アーキス
- イェレミース トゥラ リディリディ
イズレンディル・パラリム
ノックス・マグナ
フローラリア・ネムス・ラミナ
サフィラ・アズラク・ヴォルファング
ロイ・アウレア
セヴラン・クアルト
ヴィナス
ハヤト=ガラン=ヴォルファング
アルマ・ヴァレンタイン
アルラ・ニグラス
ララベル・サン・ディーベル
カイン・ステラ
テュリン・ヴィング
- キーゼ
ホルス・タイン
ミルク・タイン
クレア・エクレール
梅・雨陽
セロンガード・シュタインドルフ
アーシェル・G・クライン
アリエッタ
ララノア・グラヌローザ
エルシー・サリバン
ハル・チフ
エヴァン・ピオネロ
エミリア・シバ
ネーヴェ・グラヌローザ
ティト
フラム・アニムス
カルフ・オルヴォ
大福
- スヴァン=ウォルフ=ユーウェン
エル=バ=ノイアン
シルヴィア・A・カペル
ハーヴィ
ルーンス・ラグネル
クルタル
ユズ
ライオネル・ギシュム
- イデア
- ヴェローナ ディ リヴィエラ
相談掲示板
No.1
リヴィエラだ。シャルガネに赴くのは初めてだから、楽しみにしている。 すっかり観光気分でいたんだが、やってほしいことがあるのを忘れていてな…イベシナは300字と字数も少ないから、タグで参加できる催し物があるといいと思って、提案させてもらおう。 【桜蒸】 窯のある調理場を借りて、茶碗蒸しを作る要領で桜花と桜餡を作ったシャルガネ風プリンを作る。 …いや、これだけなんだが。多少は字数を節約できるかと思う。興味があれば使ってくれ。
大福なのだ~!倭桜ノ街!地元応援!なのだ! 大福はともだちに手伝って貰って実家の『やおよろず亭』で売り出す商品を作ろうと思うのだ 時間があったらお店に寄って下さいなのだ~
ユズ。占い師。…えと、宜しく。 >リヴィエラさん ボク、ひとり…プリン作り、参加、したい。 >大福さん プリン作りの後、お店、行ってみたい。 「やおよろず亭」、桜色のリボン、ある?
エヴァン・ピオネロです。よろしくお願いします。 ぼくは睡狼の皆さんと何かを作って その後は各自自由に観光しようってお話しに成ってるので お友達と一緒に、大福さんの所にお邪魔させて下さいね。 話題の「やおよろず亭」についに行けると思うと…とても楽しみ…ですよ! 桜餡のプリン…良いですね…少し固めとか最高です… ぁっ…柔らかプリンでしょうか? …どちらにしても、頭の中でプリンが揺れてウットリです。 商品化されたら買いに行きますから…ね!
No.5
>大福 ここは君の地元なのか…これは驚いた。 私の予定はまだ未定だが、参考にさせてもらおう。 >ユズ ああ、もちろん構わない。一緒に楽しもう。 >エヴァン ふふ、出来上がってからのお楽しみだな。商品化まで漕ぎ着けられるよう頑張るよ。君も楽しんで。
こちら(倭桜ノ街)に来るのは恐らく二度目?だな。 観光したりプリン(【桜蒸】)を作ったりしようかと考えている。 ……上手く行って商品化、土産物になるといいな。 ところで、桜餡……桜というのは食べられるのか。
No.7
リディリディ・・・です。 よろしくお願いします。 シャルガネの倭桜ノ街には以前来たことがあります。 その時は流鏑馬をさせて頂いたので、今回は食事処を色々回ってみようかと思っています。
イズレンディル・パラリムです。よろしくお願い致しますね。 まだ作業は決まっていないのですが、自由時間はコルネさんと過ごす予定でおります。 シャルガネ風プリン作りも大福さんのお店も楽しそうですね。 字数の都合で難しそうな気配はしているのですが、何がしか関われましたらその時はよろしくお願い致します。
にゃ!サフィラだよっ!よろしくねっ! まだ何するかは決めてないけど、ハヤトに街を案内してもらう予定だよっ! 甘味処も気になるけど!神社もお参りしてみたいなぁ…
>ユズ 大福の家は何でも屋さんだからリボンや飾り紐もいろんなのを置いてるのだ! 桜色のもあるのだ~!時間があったらぜひ来てほしいのだ~♪ >えばん えばんなのだ!また会えたのだー! お仕事の後、大福のお家に来てくれるのだ?楽しみにしてるのだー! >リヴィエラ そうなのだ!大福は倭桜ノ街産まれの倭桜ノ街育ちなのだ~! 他にも見どころが沢山ある町だから、時間があったら店にも寄って下さいなのだ~ >イズレンディル 前線キャンプ防衛ではお世話になりました、なのだ! 大福、みんなと戦えたからちょっと強くなれた気がするのだ! お店にはもしも時間があったら寄ってくれると嬉しいのだ~
シルヴィアだ。今回はよろしくね。 シャルガネ風プリン……美味しそうだね。【桜蒸】に是非参加させて欲しいな。同行の皆はよろしく頼むよ。 私も桜は見るものだと思っていたけど、花の砂糖漬けもあるし食べられるんじゃないかな……え、塩漬けもある?← その後は友人達と食事の予定だ。大福のお店の様子も報告書で読むのを楽しみにしてるね。
フラム・アニムスだー!ヨロシク!! 俺は大福さんトコの『やおよろず亭』を手伝う予定。 みんな時間があったら是非遊びに来てくれよー!!
よぉ、オレはホルス・タインだぜ。妹のミルクと一緒に来ているのさ。 まぁ、今の所は、何しようか決めあぐねているところだぜ。 どうにも、サクラの花をどう使うかなんだよなぁ… 神殿の方に駆け寄ってサクラ牛乳(牛乳の中を、サクラの花びらが入ってるだけの簡素なやつ)…駄目だ、これは。 こうなれば、どこで手伝うかなんだよな。
No.14
>スヴァン 桜は食べられるぞ。シルヴィア嬢の言う通り、塩漬けの方が多いらしいが… 桜餡は塩漬けにした桜の葉を使うんだそうだ。桜の花びらは飾り付けに使わせてもらう形だな。 >シルヴィア 是非。一緒に楽しもう。
>リヴィエラ >シルヴィア ふむ、そうか。ありがとう。 塩漬けがあるならチョコレート漬けもあるんだろうか。 プリン…………(チョコを取り出す
クレア・エクレールだよ、よろしくね! どこも素敵な場所で目移りしちゃう。 大福くんのお店も気になるし、桜プリンも気になるなー。 甘いものに塩をちょっと足すとより甘さが際立ったり、味が引き締まるっていうよね。 桜の塩漬けもそんな感じで甘味に利用できそう。 (スヴァンさんの取り出したチョコを見て) ああ、桜チョコとかも良いかもね。 さくらんぼのお酒で風味付けしたチョコに桜の塩漬けもちょっと足してみるとか。
はっ… 挨拶を忘れていた。ノイアンだ、よろしく。 【桜蒸】に参加後、友人たちと食事に行く予定だ。すれ違ったらよろしく頼む。
No.18
イデアと申します。よろしくお願いいたします 桜を使用したプリンやチョコレートですか、斬新な試みですね 私は工房やアトリエをお借りし、金属を主材料にアクセサリーや飾り金具等の制作をしようかと 桜の花弁をかたどったヘアピンやブレスレット、ペンダント等を一点一点丁寧に お土産の商品を増やそう作戦ですね。時間が余れば、翠の園を散策予定です
コルネリウスです、宜しくお願いします。 桜の花のジャムを作って、イズさんと一緒に翠の園でのんびり過ごす予定です。 桜は塩漬けも砂糖漬けも出来ますし、チョコレートや他のスイーツとも相性が良さそうですね。 皆さんも良い時間を!
>リヴィエラさん 快諾してくれて、ありがとう。一緒、頑張る。 >大福さん リボン、……嬉しい、あるの。プリン、作り終わったら行く、ね。 みんな、楽しく過ごせたなら、いいな。
リサ・ベイカーです。よろしくお願いします。 今のところ食べ物が多いのかな? わたしは、飲み物で考えてみようかなと。 カクテルや、カクテル風ジュース。 ホルスさんの仰る、牛乳じゃないですけど、 桜を使ってミルクセーキとか。 花びらだけじゃなく、さくらんぼも使ったりしてみても良いかなーと。
カイン・ステラだ。よろしく。 アイディアメインになりそうかな。 食べ物系になると思う。 あとは、大福の家に寄れそうだったら寄る。
ご、ご挨拶が…遅れまして…ッッ ヒーラーの…ら、ララノアでしっっ! よろしゅくお願いいたしましゅで(あわあわわがばちょ礼 ぇっと…お店の皆様と…いろいろと…考えてみたいと… わわ私も…アトリエを…ぉ、お借りする予定にて…ッっ がんばりましっっ!えっおーでしっ
おーっす! 挨拶が遅くなっちまってすまねぇな! ブレイブファング傭兵団のハヤトだ、みんなよろしくな!! シャルガネは俺の故郷なんでな、サフィラを案内して甘味処や神社あたりでも巡ろーかと思ってるが、大福んとこに寄ってみんのも面白そうだな!!
挨拶が遅くなって悪いな。 アーシェルだ。よろしく頼む。 美味そうな食い物がたくさん出来そうで楽しみだ。 ここの名物になるといいな。 桜の花びらで作れる物のアイディアを出したり実際に作った後は、友人達とさくらんぼ狩りに行こうと思ってる。 菓子を作るって聞いたからさくらんぼを食い過ぎねぇようにしないとな。