イメージノベル『シルトラース帝国崩壊』4

レイウェスト・バルダス
帝都の崩壊。それに引き続いた、帝国の崩壊について。あくまでも、私が目にしたものに限るが……。
できる限り、詳細に話すつもりだ。長くなるかもしれない。それでもよければ……
●
南方へと進む間も、幾度となく地揺れにあった。平原を往く間のことであっても、身に刻まれた恐怖には抗えず、レイウェストはにその度に歩を止めることになった。大地が軋むたびに、遠くで絶叫と崩落の音が聞こえた気がして、エフレムに確認しては幻聴であることに安堵することの繰り返し。そして。
「殿下。この先も――」
「…………そうか」
いつしか、街道沿いに進むことのほうが珍しくなっていた。
レイウェストには全く感覚ができないが、エフレムはクリーパーの存在を知覚できるようだった。召喚術を極めるに至り、エーテルの乱れへの感覚が鋭くなったのだという。特にマテリアル界に『生まれたて』のクリーパーがいればそれだけで周囲のエーテルは大いに乱れ、エフレムが感覚するところとなる、とか。
授恵者ですらないレイウェストは、そういうものかと納得するほかなかったが、まあ、特に疑ってもいない。実際のところ、レイウェストはただの一匹ともクリーパーと遭遇していないし、街道を歩いていても、ただの一人ともすれ違っていない。後者は行商や物流を考えれば、おおよそ考えられない事態だったから、気分が沈むのも如何ともしがたい。
失意とともに街道から外れ、道なき平原をゆくレイウェストたちは、太陽の高さと方角から進路を定め直す。
――そろそろ、水場がほしいな。
と、レイウェストは喉の乾きを堪えながら、思った。旅の準備が無かったレイウェストたちにとって、水場の存在は生命線だ。街道から外れた以上望みは薄いが、牧畜が盛んな帝国では、整備されていなくても湧き水がある事が多い。
しかし、頼りにしているエフレムもそこばかりは勘が鈍いらしく、草原の旅の間、街道以外で水場を見つけることは稀だった。
エフレムはここまで、飢えや乾きについても特に不満を零していない。主に不安を感じさせないよう、あえてそう振る舞っているのかもしれないが……その点についてだけは、レイウェストはエフレムのことを信頼できなかった。
エフレムが三日三晩、いや七日七晩寝食をしなくても大丈夫だ、と言われても信じることが出来るが、その上で他人に配慮が出来るか――と言われると、全く別だった。エフレムの『語らずの智者』とは、対人関係能力の不足ゆえについた揶揄の称号でもあることは、人生のほとんどを彼と過ごしたレイウェストだからこそ、大いにうなずけるところでもあるのだ。
つまり、レイウェストの渇きや飢えを、エフレムは認識していないのではないか、という疑念があった。
だから。
「……エフレム、あれは……」
「む」
エフレムの知覚にかからない、ということは、クリーパーではないのだろう。進行方向とは異なるが、南東方向。草原に佇む黒い影を見てのレイウェストの言葉に、エフレムの反応は鈍かった。
「あれは、ビヒモーではないか?」
「……そうかも、しれませんな」
ビヒモ―とは、帝国領内で最も多く飼育されている大型獣だ。毛量が多く、そして、長い。黒々とした筋肉質な牛が体毛に埋まっているような姿をしている。体高は3メートル、大きい個体であれば4、5メートルに及ぶこともあり、並のクリーパーと互する強靭さを有する。しかし、危害さえ加えられなければ温厚で、人懐っこい。おそらく、今回の事態で何処かの集落からはぐれたのであろうが、十数頭集まっているところをみると――、
「しかし、あれらを狩るにはいささか骨が折れますな。群れのビヒモーは……」
「いや、そうではない」
顎に手をやり検分しているエフレムを、やんわりと留める。
「あそこには水場があるかもしれないし、あわよくば『足』が手に入るかもしれない。遠回りになるが、急ごう」
―・―
結論からいうと、ビヒモーの乗り心地は劣悪だった。
「……エフレム。そちらはどうだ?」
「問題ありませぬ」
ビヒモーの黒々とした長い毛は換毛を迎えて夏仕様となっても、鞍がない状態であればかなり、熱い。足場や捕まるところもないため、レイウェストは長い毛を撚り合わせるようにして結び、足場と取っ手とした。日に照らされて熱い点は如何ともし難いが、騎乗に関してはかろうじて用をなせる形となった。
これについては、レイウェストは自身の長髪の扱いにならって良い塩梅におさめられた、と自負している。しかし、そもそも毛髪がなく、こういった事物の扱いに不慣れなエフレムは、早々に諦めたようだ。授恵者としての地力にまかせてか、ビヒモーの背に直立し、毛を鷲掴みにすることで姿勢を保っている。
「……そうか。では、急ごう」
とはいえ、細かいやり取りをする余裕はレイウェストにはなかった。ここまでの道行きの中で、人の姿を見かけていない。
『認識を阻害する』というエフレムの言を考慮したとしても、その影響を受けていないエフレムが人の姿を認識していないのであれば、その事実は重たい。
先程ビヒモーの存在を見落としていたように、エフレム自身の問題であればいいのだが――と、その答えを探る意味でも、今は急ぎたかった。
―・―
機敏ではないが、巨体に見合うだけの速度はあり、レイウェストたちが徒歩で進むよりは遥かに速い。レイウェストに、というよりは、直立したままのエフレムにも慣れてきたためか、2頭のビヒモーは競うように速度をあげて平原を突き進む。やがて夜を迎えたが、ビヒモーたちは時折草を食み水場に立ち寄る程度で、睡眠を求めなかった。レイウェストの焦りを感じ取ったのかもしれない。
体力的にはとっくに限界を超えていたレイウェストであったが、己の身体の各所にビヒモーの体毛を縛り付けることでなんとか転落しないようにした。ビヒモ―たちが食事を摂る間、水を飲んでは気を失うように睡眠を取り、ビヒモーたちが満足したら再び騎乗して、先を急ぐ。レイウェストが眠っている間にエフレムが手早く獣を狩り、調理しておいてくれたものを食べる。
街道を進むことは、いつしかやめていた。少しでも街道に近寄ろうとすると、エフレムの感知をまたずして、ビヒモーたちが嫌がるのだった。
――ビヒモーたちは、何を見たのだろうか。
レイウェストは苦いものを感じながらも、星と月を頼りに草原を進む。草原に住まう亜人、ケンタウロスたちと遭遇する危険性はあったが、この事態だ。そも、徒に近づかなければ狙われることは稀だ。最悪の場合、身振り手振り、弁舌でなんとか立ち回り、先を急ぐ許可を取る心づもりでいたが……結局のところ、これは杞憂となった。
朝日が、登る。三日目。ビヒモーたちの疾走も、丸一日を超えたところで足が鈍りだした。揺れが収まってくると、声を発する余裕も出てくる。草原は、今の所クリーパーの被害は少なそうに見受けられた。
「……街道沿い、都市沿いに被害が限られているのであれば、遊牧の民たちは、無事かもしれないな」
「探しますかな」
「いや……それでも、事態を支え得る基盤には、ならないだろう。当初の予定どおり、リーンエス王国を……」
と、言いかけた、そこで。
「――待たれよ!」
緊迫した声。エフレムのものだ。その気迫故にか、ビヒモーたちはたちまち足を止め、レイウェストは凄まじい慣性と振動に目を回す。直立していたエフレムは、そのままビヒモーの背から跳躍し、レイウェストたちを背にする形で杖を構える。
「ど、どうした!」
「……できるだけ早く、降りてくだされ」
静かで、平静そのものの声音ではあるが、その内容には余裕はない。レイウェストは剣を抜いて自らの身体に縛り付けている毛束を断ち、地表へと飛び降りる。
「…………」
エフレム、と。名前を呼ぼうとして、やめた。クリーパーであれば、エフレムはそう告げるはずだ。「殿下」とも呼ばず、詳細を語らない。と、なれば。
「人、か?」
振り返って思うに、レイウェストは疲れすぎていたのだと思う。わずかにとはいえ、声が弾んでしまった。あまりに場違いなことだったが――それだけ、探し求めていたのだ。帝国の民を。仮にそれが難民であっても、追い剥ぎであったとしても構わないと思ってしまうほどに。
だから。
「いかにも!」
場違いにも明るく響いた声に、最初はなんの疑念も抱かなかった。遠方。100メートルほど先に、一人の青年が両手を掲げ、立っていた。朝日に映える金髪をオールバックにしている、白い肌のヒューマンだ。身長は高く、偉丈夫といってもいい。革鎧を着込んだ姿だが、遠目にみても、どこか品の良さを感じる。冒険者と呼ばれる人々だろうかと、レイウェストは思った。それにしては、朗々たる声は役者がかっているのだが、この距離で声を届けようとすると、自然とこうなるのかもしれない。
エフレムが静かに視線を送ってきたのを感じて、レイウェストは背筋をわずかに正した後、小さく、頷きを返す。
――そうか。
レイウェストのつぶやきを拾ったように、相手は異常に耳が良いようだ。となると、授恵者であることはまず間違いない。下手な言葉は、先程のように聞き取られる可能性がある。強いて言えば、相手にそれを隠す気がないのは好材料ともいえるが。
「――こちらに害意はない! できれば武器を下ろしていただきたいのだが!」
「怪しい動きをすれば、容赦はせぬぞ」
静かなエフレムの言葉は、それでも彼方の人物には通じたらしい。人影は鷹揚にうなずくと、
「もちろん! 構わないとも! それでは、そちらに向かうよ!」
悠然と人影が迫ってくるのを、レイウェストは固唾を飲んで見守っていた。
南方へと進む間も、幾度となく地揺れにあった。平原を往く間のことであっても、身に刻まれた恐怖には抗えず、レイウェストはにその度に歩を止めることになった。大地が軋むたびに、遠くで絶叫と崩落の音が聞こえた気がして、エフレムに確認しては幻聴であることに安堵することの繰り返し。そして。
「殿下。この先も――」
「…………そうか」
いつしか、街道沿いに進むことのほうが珍しくなっていた。
レイウェストには全く感覚ができないが、エフレムはクリーパーの存在を知覚できるようだった。召喚術を極めるに至り、エーテルの乱れへの感覚が鋭くなったのだという。特にマテリアル界に『生まれたて』のクリーパーがいればそれだけで周囲のエーテルは大いに乱れ、エフレムが感覚するところとなる、とか。
授恵者ですらないレイウェストは、そういうものかと納得するほかなかったが、まあ、特に疑ってもいない。実際のところ、レイウェストはただの一匹ともクリーパーと遭遇していないし、街道を歩いていても、ただの一人ともすれ違っていない。後者は行商や物流を考えれば、おおよそ考えられない事態だったから、気分が沈むのも如何ともしがたい。
失意とともに街道から外れ、道なき平原をゆくレイウェストたちは、太陽の高さと方角から進路を定め直す。
――そろそろ、水場がほしいな。
と、レイウェストは喉の乾きを堪えながら、思った。旅の準備が無かったレイウェストたちにとって、水場の存在は生命線だ。街道から外れた以上望みは薄いが、牧畜が盛んな帝国では、整備されていなくても湧き水がある事が多い。
しかし、頼りにしているエフレムもそこばかりは勘が鈍いらしく、草原の旅の間、街道以外で水場を見つけることは稀だった。
エフレムはここまで、飢えや乾きについても特に不満を零していない。主に不安を感じさせないよう、あえてそう振る舞っているのかもしれないが……その点についてだけは、レイウェストはエフレムのことを信頼できなかった。
エフレムが三日三晩、いや七日七晩寝食をしなくても大丈夫だ、と言われても信じることが出来るが、その上で他人に配慮が出来るか――と言われると、全く別だった。エフレムの『語らずの智者』とは、対人関係能力の不足ゆえについた揶揄の称号でもあることは、人生のほとんどを彼と過ごしたレイウェストだからこそ、大いにうなずけるところでもあるのだ。
つまり、レイウェストの渇きや飢えを、エフレムは認識していないのではないか、という疑念があった。
だから。
「……エフレム、あれは……」
「む」
エフレムの知覚にかからない、ということは、クリーパーではないのだろう。進行方向とは異なるが、南東方向。草原に佇む黒い影を見てのレイウェストの言葉に、エフレムの反応は鈍かった。
「あれは、ビヒモーではないか?」
「……そうかも、しれませんな」
ビヒモ―とは、帝国領内で最も多く飼育されている大型獣だ。毛量が多く、そして、長い。黒々とした筋肉質な牛が体毛に埋まっているような姿をしている。体高は3メートル、大きい個体であれば4、5メートルに及ぶこともあり、並のクリーパーと互する強靭さを有する。しかし、危害さえ加えられなければ温厚で、人懐っこい。おそらく、今回の事態で何処かの集落からはぐれたのであろうが、十数頭集まっているところをみると――、
「しかし、あれらを狩るにはいささか骨が折れますな。群れのビヒモーは……」
「いや、そうではない」
顎に手をやり検分しているエフレムを、やんわりと留める。
「あそこには水場があるかもしれないし、あわよくば『足』が手に入るかもしれない。遠回りになるが、急ごう」
―・―
結論からいうと、ビヒモーの乗り心地は劣悪だった。
「……エフレム。そちらはどうだ?」
「問題ありませぬ」
ビヒモーの黒々とした長い毛は換毛を迎えて夏仕様となっても、鞍がない状態であればかなり、熱い。足場や捕まるところもないため、レイウェストは長い毛を撚り合わせるようにして結び、足場と取っ手とした。日に照らされて熱い点は如何ともし難いが、騎乗に関してはかろうじて用をなせる形となった。
これについては、レイウェストは自身の長髪の扱いにならって良い塩梅におさめられた、と自負している。しかし、そもそも毛髪がなく、こういった事物の扱いに不慣れなエフレムは、早々に諦めたようだ。授恵者としての地力にまかせてか、ビヒモーの背に直立し、毛を鷲掴みにすることで姿勢を保っている。
「……そうか。では、急ごう」
とはいえ、細かいやり取りをする余裕はレイウェストにはなかった。ここまでの道行きの中で、人の姿を見かけていない。
『認識を阻害する』というエフレムの言を考慮したとしても、その影響を受けていないエフレムが人の姿を認識していないのであれば、その事実は重たい。
先程ビヒモーの存在を見落としていたように、エフレム自身の問題であればいいのだが――と、その答えを探る意味でも、今は急ぎたかった。
―・―
機敏ではないが、巨体に見合うだけの速度はあり、レイウェストたちが徒歩で進むよりは遥かに速い。レイウェストに、というよりは、直立したままのエフレムにも慣れてきたためか、2頭のビヒモーは競うように速度をあげて平原を突き進む。やがて夜を迎えたが、ビヒモーたちは時折草を食み水場に立ち寄る程度で、睡眠を求めなかった。レイウェストの焦りを感じ取ったのかもしれない。
体力的にはとっくに限界を超えていたレイウェストであったが、己の身体の各所にビヒモーの体毛を縛り付けることでなんとか転落しないようにした。ビヒモ―たちが食事を摂る間、水を飲んでは気を失うように睡眠を取り、ビヒモーたちが満足したら再び騎乗して、先を急ぐ。レイウェストが眠っている間にエフレムが手早く獣を狩り、調理しておいてくれたものを食べる。
街道を進むことは、いつしかやめていた。少しでも街道に近寄ろうとすると、エフレムの感知をまたずして、ビヒモーたちが嫌がるのだった。
――ビヒモーたちは、何を見たのだろうか。
レイウェストは苦いものを感じながらも、星と月を頼りに草原を進む。草原に住まう亜人、ケンタウロスたちと遭遇する危険性はあったが、この事態だ。そも、徒に近づかなければ狙われることは稀だ。最悪の場合、身振り手振り、弁舌でなんとか立ち回り、先を急ぐ許可を取る心づもりでいたが……結局のところ、これは杞憂となった。
朝日が、登る。三日目。ビヒモーたちの疾走も、丸一日を超えたところで足が鈍りだした。揺れが収まってくると、声を発する余裕も出てくる。草原は、今の所クリーパーの被害は少なそうに見受けられた。
「……街道沿い、都市沿いに被害が限られているのであれば、遊牧の民たちは、無事かもしれないな」
「探しますかな」
「いや……それでも、事態を支え得る基盤には、ならないだろう。当初の予定どおり、リーンエス王国を……」
と、言いかけた、そこで。
「――待たれよ!」
緊迫した声。エフレムのものだ。その気迫故にか、ビヒモーたちはたちまち足を止め、レイウェストは凄まじい慣性と振動に目を回す。直立していたエフレムは、そのままビヒモーの背から跳躍し、レイウェストたちを背にする形で杖を構える。
「ど、どうした!」
「……できるだけ早く、降りてくだされ」
静かで、平静そのものの声音ではあるが、その内容には余裕はない。レイウェストは剣を抜いて自らの身体に縛り付けている毛束を断ち、地表へと飛び降りる。
「…………」
エフレム、と。名前を呼ぼうとして、やめた。クリーパーであれば、エフレムはそう告げるはずだ。「殿下」とも呼ばず、詳細を語らない。と、なれば。
「人、か?」
振り返って思うに、レイウェストは疲れすぎていたのだと思う。わずかにとはいえ、声が弾んでしまった。あまりに場違いなことだったが――それだけ、探し求めていたのだ。帝国の民を。仮にそれが難民であっても、追い剥ぎであったとしても構わないと思ってしまうほどに。
だから。
「いかにも!」
場違いにも明るく響いた声に、最初はなんの疑念も抱かなかった。遠方。100メートルほど先に、一人の青年が両手を掲げ、立っていた。朝日に映える金髪をオールバックにしている、白い肌のヒューマンだ。身長は高く、偉丈夫といってもいい。革鎧を着込んだ姿だが、遠目にみても、どこか品の良さを感じる。冒険者と呼ばれる人々だろうかと、レイウェストは思った。それにしては、朗々たる声は役者がかっているのだが、この距離で声を届けようとすると、自然とこうなるのかもしれない。
エフレムが静かに視線を送ってきたのを感じて、レイウェストは背筋をわずかに正した後、小さく、頷きを返す。
――そうか。
レイウェストのつぶやきを拾ったように、相手は異常に耳が良いようだ。となると、授恵者であることはまず間違いない。下手な言葉は、先程のように聞き取られる可能性がある。強いて言えば、相手にそれを隠す気がないのは好材料ともいえるが。
「――こちらに害意はない! できれば武器を下ろしていただきたいのだが!」
「怪しい動きをすれば、容赦はせぬぞ」
静かなエフレムの言葉は、それでも彼方の人物には通じたらしい。人影は鷹揚にうなずくと、
「もちろん! 構わないとも! それでは、そちらに向かうよ!」
悠然と人影が迫ってくるのを、レイウェストは固唾を飲んで見守っていた。