【灰葬】虚飾の晩餐会
炙りとろ左門
コメント 19
シナリオID:1369
オープニング
その事実を確認すれば、ずんと腹の底が重くなる。
リリーにはもちろん知らせていない。そのリリーもまた、同じやり口で殺されかけた。
そして何やら調べ物のために冒険者を雇っていたというキーリも。
ロヴェルは執務机に両肘をつき、組んだ指に額を乗せ、深いため息を漏らす。
「『疑問を持つな』、か」
彼女の死について。己の役割について。
ここまでくれば点と点がつながる。疑いようもないほどに。
彼女が殺されたのは祖母の命令で、彼女に関わったためにメイズは命を奪われ、その戒め——ロヴェルへの警告として、リリーもキーリも狙われた。
「まったく、どうしようもない」
失望。呆れ。諦観。
ハーヴェンの安寧を守るという大義名分のもとでは、命はあまりに軽くなるようだ。
そして、裏で糸を引いているのはイアリだけではない。その糸に、ロヴェルはもう絡め取られてしまっている。
腹の底で塒を巻きはじめる憎悪も、おそらく彼の思惑通りなのだろう。
● 宵闇の晩餐会
と、控えめに扉が叩かれる。
「旦那様。キーリ様のお召し替えが終わりましたので、どうぞ」
呼ばれて席を立つ。あんなことがあってすぐ晩餐会を主催しろなどと、大婆様はまったく人の心を意に介さない。
侯爵家との婚姻の話はとんとん拍子に話がまとまった。
(彼女の意思を尊重したい、と……引き伸ばしにしてきたが、ここまでか)
本意ではないだろう相手に結婚を迫るのは気が引ける。しかも自分と彼女では親子ほどの歳の差がある。そんなもの王国貴族社会では珍しくもないというのが実情だが、心がそれに追いつくわけではない。自分はともかく、年端もゆかぬ少女では。
「失礼する」
「どうぞ」
やや緊張気味に上擦った声。扉を開けると、そこには若葉色のドレスを身に纏った少女が佇んでいた。
「似合っている」
淀みなく滑り出る言葉は、本心だ。本人は褪せた色だから嫌いだという茶色の髪によく映える。
——伴侶に対して、というよりは、やはり親目線になってしまうのだが。
「……ありがとうございます」
言葉とは裏腹に、キーリはやや不満げだ。さて、言葉を間違えたか。首を傾げていると、キーリの着付けを行なった侍女に「ダメだわこいつ」と言わんばかりの目を向けられた。
年頃の娘の心の機微を解さないという自覚はあるものの、結構つらい。
「此の度の晩餐会だが、正式に君を婚約者として内外に知らしめる場だ」
気を取り直して今夜の日程を確認する。
結婚が決まったわけではないとはいえ、お披露目があればほぼ内定と言っていい。
「君の準備が整うまで待ってやりたかったが」
「どうぞ、お構いなく」
むっと睨みつけられ、頭の中が疑問符でいっぱいになる。気遣いのつもりだったのだが。
「……リリーは?」
一転、キーリは気遣わしげに眉を下げる。リリーの容体が思わしくないことを、彼女はずっと気にしていた。歳が近いこともあってか、二人はそこそこに仲が良い。
「回復した。大事をとって休ませるつもりだったのだが、本人がどうしても出たいと暴——言うので、出席させている」
「今暴れるって言いかけませんでしたか?」
「……元気だということだ」
キーリはおかしそうに笑った。この部屋に入ってようやく笑顔が見られたことにほっと胸を撫で下ろす。
「晩餐会には冒険者達を招待している。世話になったからな。君にも挨拶を頼みたい」
手を差し出せば、おずおずと白いグローブに包まれた華奢な手が重ねられた。
「キーリ」
「ひゃいっ!? い、いきなり呼び方を変えないでください」
「私や……冒険者殿から決して離れぬように」
軽く手を握り込む。キーリは意図をはかりかねるようにロヴェルを見つめていたが、やがて小さく頷いた。
解説
マスターより
リプレイ
晩餐会の準備のために慌ただしい厨房へ、四条・薫は顔を出す。
「四条と申します。料理作りを手伝わせてください」
少し声を張ると、責任者らしい料理人が顔を出した。まだ若く、人懐っこそうな笑みで薫を出迎える。
「ああ! 伯爵から聞いてますよ、どうぞどうぞ」
中には「厨房によく分からん輩を入れるなどと」とぼやく料理人もいたが、料理長の青年は一切を無視して薫を調理場へ案内した。
「お手伝いは……自分の持ち場意識が強い奴らばっかなんで。追加でなんか作って欲しいです! 食材は不足がでるといけないんで、必要なもの教えてください」
「では……」
要求したものはすぐに用意され、薫は料理の準備をする。伯爵家の晩餐会だ、下手なものを出すわけにはいかない。
作るのはナスのソテーと牛肉のココア煮。牛肉の下拵えを済ませ、柔らかくなるまでじっくり煮込んでいる間にナスを調理する。硬すぎず、柔らかすぎず。たんぱくな味にならないよう、バジルペーストを添える。
薫が牛肉の旨味をチェックしているところへ、サマエラ=フォリウムもまた厨房へと顔を出す。
(婚約発表のための晩餐会、だからな。縁起の良いものを……)
同じように料理長に空いている調理場に案内されつつ、サマエラは考える。
確か、粘り気のある食材は粘り強さを表すこともあるらしい。オクラやモロヘイヤ、緑で彩りを添えるのも良いだろう。ひとり頷き、サマエラは食材を刻んでスープを作る。
出来上がったものをスープストックにまとめ、サービングカーを押して会場へと運ぶ。その途中、柱の影から視線を感じて、サマエラは足を止めた。
「いい匂いがします……!」
「……リリー?」
青いドレスを纏った少女は、獲物を狙う瞳でストッカーを見つめていた。やがていそいそと柱の影から出てくると、先日はお世話になりました、と笑う。
「調子は悪くなさそうだが、病み上がりなのだから、無理はしないようにな」
「はい!」
わかっているのかいないのか、リリーはサマエラの手料理に釘付けである。サマエラは苦笑して、リリーと一緒に会場へと向かった。
その会場では、スィーリーンが飾り付けの手伝いをしていた。彼女自身年頃の娘ということもあり、婚約者のお披露目のための催しであることを、うっとりとした様子で聞く。
「素敵ですね……ご婚約おめでとうございます」
ロヴェルとキーリにそう挨拶すると、続いて飾り付けについて要望がないかを聞き取る。主役が望むものは取り入れたい。
「ああ、御祖母様のご意向も汲んだ方が良いでしょうか。ご挨拶も兼ねて、お聞きしても?」
スィーリーンは、少し離れたところで侍従長と話をしているイアリをちらと見る。ロヴェルは少し間を置いて、言いにくそうに口を開いた。
「まあ、大婆様はおそらくお答えにはならないと思うのだが」
「おや、なぜでしょう」
まさか、自分が異種族だからか。その懸念を、しかし、ロヴェルは難しい顔で、声を潜めて否定する。
「……審美眼はお持ちだが。自分の美的才覚がやや特殊であることを理解しておられるので」
「あっ……」
なんともいえない空気が流れる。
ちなみにスィーリーンが手がけた飾り付けのおしゃれ具合は、イアリに好評だったそうな。
設営の邪魔にならないよう、ルベア・ベルニは会場である大広間の細部を確認する。窓はいくつか、バルコニーはどこか。バルコニーと地面の距離はどれほどか。遮幕の裏もチェックして、ルベアは息をつく。
「あ、ルベアさん」
声をかけられて振り返ると、そこにはリリーがいた。サマエラと一緒に一足先に会場に来たらしい。晩餐会での入場順は決まっているので、おそらく下見だろう。
「……元気そうね」
「はい! リリー、皆さんのおかげで元気いっぱいです!」
彼女の義祖父であるメイズが亡くなったことは聞いていた。ルベアは、リリーのメイズへのプレゼント選びに付き合ったことがある。そういう点でも心配であったし、予想通りリリーは「元気であろうとしている」という雰囲気だった。
「何か、できることはないかしら」
ルベアの真剣な声音に、リリーは目を瞬いたあと、ふにゃっと笑う。
「会場のお料理、全部制覇するので手伝ってくれますか?」
「前フリそういう雰囲気じゃなかったわよね?」
しかし、これがリリーという少女なのだろう。ルベアはふっと笑って、そしてその瞬間、視界の端に揺れたものに気づく。
「!?」
振り返るが、そこには何もいない。
(……何も起きないといいけど)
● 晩餐会のはじまり
定刻になると、空に混沌魔法を応用した美しいエーテルの火花が散る。晩餐会のはじまりだ。
この仕掛けを提案したのは、ロードベルク・フォン・エルシア。王国西方にあるエルシア伯爵領の先代当主である。
ロードベルクは今回、ハーヴェン領にあるという「とある書物」の噂を耳にし、真理へ至るための手がかりとすべく参列した。すでに仕掛けの提案の際に挨拶は済ませているが、同じキャスターでもあるロヴェルから、この機に乗じて話を聞くつもりでいた。
「なかなか好評だった。ご助力、感謝する」
「このくらいのことであれば。代わりと言っては不躾で失礼いたしますが、あなたの使う魔法についてお聞かせ願えればと」
「卿もまたキャスターであったか。とはいえ私から得られるものは、そう多くはなかろう」
自らの研究成果をはいどうぞと披露する魔法使いは三流だ。ロードベルクは駆け引きを楽しみつつ、ふと、会場に紛れ込んだ何かの気配を察知した。
首を巡らせる。いかにも自然に、するりと潜り込んできたそれは、しかしすぐに人の波に紛れてしまう。
「魔法については、大婆様からも話が聞けるだろう」
その一言に、ロードベルクは引き戻される。退き時と判断したロードベルクは、一礼ののち、イアリのもとへ足を向けた。
伯爵家の給仕たちが用意した装飾や、招待客の衣装。それらひとつひとつを眺めて、オゴスは思わず感嘆の息を漏らす。
(王国貴族たちの思惑はどうあれ、会場も皆さんのお召し物もとてもお綺麗ですね)
特に主役であるキーリの衣装は、目を引く美しさだ。上等な布地であることは遠目にもよくわかる。彼女の実家である侯爵家からの贈り物であるというタペストリーも技巧のいる織り方で、オゴスはこれを制作した職人へと想いを馳せた。
しかし、この絢爛たる舞台の裏には、昏い陰謀が横たわっている。
先日、この灰の湖都で起こった一連の事件。その情報を得たオゴスの視線は、自然と「黒幕」たるイアリに引き寄せられる。
(理想とする未来のため、絵図を描き邪魔な枝を剪定するのも、大きな立場の方のお仕事ですからね……)
彼女が抱く野望、知性、度胸、品性、そして家臣団からの忠誠——それらを備え、無辜の命に手をかけることを躊躇わない。首魁の理想像である。
(俺の好きなやり口ではないので、機会があっても下につくことはないでしょうけれど)
それでも、血まみれであるという点では同じ。オゴスは掲げられた伯爵家の紋章旗を、じっと見つめていた。
アリオン・リューは晩餐会の会場を巡回する。招待を受けたとはいえ、アリオン自身は根っからの庶民であると自負しているため、護衛での参加を申し出た。
王国貴族社会は、このような華やかな装いの下にどす黒い陰謀を隠している。耳に入る貴族の歓談も、腹の底では何を考えているのやら。
(彼もこの場に居るのだろうか)
注意深く会場を見回してオレンジの百合花を探す。そうしていると、飲み物を手に辺りを見回すキーリを発見した。はぐれたのか。ロヴェルの姿を探すが、今は近くにいないようだ。
「ご婚約おめでとうございます」
軽く挨拶を交わしながら、冒険者たちがいる場所へとキーリを誘導する。キーリはいくらかほっとした様子で、先日の依頼で世話になった礼を述べた。
「御実家の方はいらっしゃるのですか?」
素朴な疑問を口にすれば、キーリは飲み物に伸ばした手を止めた。
「……私に家族はありません」
少女はか細い声で告げる。その一言で少なからず彼女の事情を察したアリオンは、謝罪し、唇を噛んだ。
「ありがとうございます。あなたは……誰かを守り、誰かのために怒れる。優しい方ですね」
良くも悪くも、ということを、キーリはまだ知らない。アリオンは曖昧に笑んだ。
「お初にお目にかかります、伯爵閣下。ロックウェル子爵家、末娘のデイジーと申します。本日は、キーリ様の護衛を努めさせて頂きますわ」
アリオンに呼ばれ、はぐれていたキーリとロヴェルを合流させたデイジー・ロックウェルは、一息ついた後、軽く膝を折って挨拶する。そしてキーリをデイジーに任せ、再び来賓への挨拶に向かうロヴェルを見送った。
「忙しないわね……。改めて、婚約おめでとう。とりあえずあたしが付いてるから、気にせず好きに動いて良いわよ」
「ありがとうございます」
キーリは柔く微笑む。デイジーはそれに頷きを返すと、先ほどから会場をうろついている不穏な気配を探る。
「どうかしましたか?」
「なんとなく、妙な気配がするのよね」
キーリは一度、とある人物から襲撃を受けている。不安にさせないように予想は伏せつつ、ロヴェルが戻ってくるまでは目を光らせる。周囲だけではなく、行き交う人々の足元——明かりに照らされて揺れる影を注視する。
「デイジーさん、喉が乾きませんか? あちらに飲み物が……」
一瞬の不自然な揺らぎ。身を乗り出したデイジーに、キーリから声がかけられる。そちらに気取られた瞬間、揺らぎは薄れて消えてしまった。
「……ありがと」
他の授恵者も目を光らせているだろう。気を取り直し、デイジーは任務を続けた。
ルチル・プルメリア・グレイハーツは、占い道具に興味を示したキーリを占っていた。壁際のベンチに座り、山からカードを引く。
「どうですか?」
「よくはないね」
こういうことは下手に隠し立てするよりもはっきり伝えた方が良い。ルチルは災難や危機を意味する画だと説明した上で、もし逆位置であれば「致命的な災厄」を意味していたと補足する。
「それよりは遥かにマシさ。結果は努力次第だよ」
「努力次第、ですか」
キーリが考え込んでいる間、デイジーはルチルにそっと耳打ちした。
「なんかいるのよ。見つけるの手伝ってくれる?」
「ふむ」
ルチルは道具を片付け、キーリに挨拶を済ませてからその場を離れる。会場をぐるりと歩き回り、慎重にその痕跡を追っていけば——。
「おっと。見つかっちゃった。もう少しくらいは気づかれないと思ったんだけど」
王国貴族の青年に扮したその墓掘り人は、指を鳴らす。するとぼんやりとしか把握できなかった彼への印象が、鮮明なものとなった。
「……何故?」
「冒険者たちを呼ぶって聞いたから。ああ、様子を見にきただけで何かするつもりはないよ。お祝いの席だし」
ルチルはつぶさに青年の表情を窺うが、嘘はついていないようである。
「ま、あんたたちも楽しんでよ」
ギーゼラはドレスに身を包み、晩餐会に出席していた。髪も纏めて結い上げて薄く化粧もしている。普段はしないそれも、とある目的のため。挨拶がひと段落して息をついたキーリのもとへ向かう。
「キーリさん、お元気そうですね。今日のドレスもとても似合っていますよ」
「あなたは……」
キーリは目を瞬く。横で首を傾げるロヴェルに、ギーゼラは優雅に礼をした。
「初めまして。ギーゼラと申します。キーリさんの為、以前とっても頑張ったんですよぉ。ご褒美にダンスのエスコート、してくれませんか?」
キーリの静かな戸惑いを背に、ギーゼラはロヴェルにエスコートされて踊りの輪へ加わる。
身を寄せすぎず、離れすぎず。絶妙な位置を保っているのはさすがである。控えめなリードに合わせて、ギーゼラはくるりとターンした。
「キーリさんは危なっかしいので、きちんと見ててあげてくださいね」
囁き。それに、ロヴェルは意外にも曖昧な表情で頷いた。おや、とも思ったが、曲が終われば引っ込まねばならない。そわそわと婚約者の帰りを待つキーリのもとへ、ギーゼラは数歩早く辿り着き、そっと耳打ちする。
「形ばかりの婚約者では嫌なら、頑張らないといけませんね? ロヴェルさんは鈍そうですから」
胸元に手を当てて恥じいる少女の様子に、ギーゼラはしてやったりと笑みを深めるのだった。
ギーゼラが上機嫌で立ち去った後で、メアは祝花を片手にロヴェルとキーリに歩み寄った。
「ご婚約おめでとうございます。素敵な相手と巡り会えたんですね、お互いにとって」
さりげなく最後を強調すると、花束を受け取ったキーリが耳まで赤くなった。
「いや、その」
ここで反射的に「違う」などと言ってしまっては大問題である。もごもごと言葉を紡ごうとするキーリに、メアは
「そうだよね?」と念を押す。
「……立派な方だと思います」
なんとか当たり障りのない一言を捻り出したキーリだったが、その様子は明らかに「好きです」と言っているようなもので。メアはロヴェルを盗み見た。
彼が婚約すると聞き、以前話したときの物憂げな表情を思い出した。今、俯くキーリを見る彼のそれは、瞳の奥の憂いが消えたわけではないにしろ、穏やかに見える。
「夫婦円満の秘訣って、『気持ちをちゃんと伝えることだ』ってある人が言ってたよ」
すかさずキーリに目配せしつつ付け加える。キーリは「断固拒否です」と言わんばかりにきゅっと口を引き結んだ。
「ありがたく、参考にさせて貰おう。さて……手が空いたことだ。楽しんでくれ」
「そうさせてもらいます。では」
普段は見ない料理が並ぶこの席で、楽しまないのは損だ。メアは踵を返した。
「見目はいいんだよな。人間性は壊滅的なのに」
ヨル・スレイマンは小さなため息のあとにそう漏らした。下げて上げるどころか上げて蹴落とした相手はナハシュ、もとい、シックなドレスに身を包んだ謎の美女「ナジュム」である。
ナハシュに変装を依頼したのはヨル自身である。男同士で踊るのは目立つと思ったからだ。ナハシュは500Gで請け負った。いいんかそれで。
ヨルもまた覆面を外し、礼装を着込んで身だしなみを整えている。しかしぶっちゃけ余計に目立っているぞ。
「へー、これウメェな」
「ナジュム、レディはそんな食べ方をしない」
料理と酒にがっつくナハシュを宥め、口の周りを拭ってやる。これ以上ボロが出てはまずい、とヨルは早々にナハシュをダンスに誘った。
「ではレディ、どうぞ宜しく」
差し出した手を、ナハシュは迷いなく取る。伏目がちに、黙っていればいい女、というのは複雑な心境ではあるが。
二人で踊るのはこれが初めてではない。会場を滑るように移動しつつ、ヨルはイアリや貴族たちの様子も注視して——ナハシュに一瞬リードを奪われた。
「おいおい」
「おいおいはこっちの台詞だ。相手に集中」
それもそうか、とヨルはステップを切り替える。この一曲くらいは、楽しませてもらおう。
「前より踊りやすい。腹ごなしにゃ悪くねえな」
少し動揺したのは、にっと笑ったナハシュの表情に対してか、あるいは首飾りが反射した明かりのせいか。
「今足踏みそうになったんじゃね」
「気のせいだよ」
ララノアはすっかり緊張していた。レースがふんだんに使われた淡い色合いの可愛らしいドレス、それを着ているのが自分だと、いまだに信じられない思いでいる。友人の手によってまさしく「お姫様」へ磨き上げられたララノアは、柱の影に隠れつつも、無視できない存在感を放っていた。
「さ、ララノアさん。お手をどうぞ」
優しく声をかけるのは、「魔法使い」のネーヴェ・グラヌローザ。ララノアに魔法をかけたその人は、薄紫色のパーティドレスを纏い、これまた人目を引く美しさであった。自然、ララノアにも視線が向けられるというわけで、ララノアは柱の影からなかなか出られずにいた。
(こんな風に着こなしたい……)
そう思うのならばまずは、と背筋を伸ばしてみる。すると不思議と、気合が入った。ネーヴェにエスコートされながら、ララノアは絢爛たる会場を見回す。
「晩餐会は初めてで……ふわ……見たことのないお料理! 豪華……!」
眩しい。これが貴族料理。気圧されるララノアの横で、まあ美味しそう、とネーヴェもはしゃいだ。
「せっかくなのでいただきましょう。作法は、私のを真似てみてくださいな」
「は、はいッ」
木の実のタルトを慎重にナイフで切り分けて、口に運ぶ。瞬間、なんとも言えない甘酸っぱさが口の中に広がった。
「美味でございますぅぅ……」
「ふふ。一緒に召し上がりますと、尚美味しゅう御座いますね」
そう、誰かと一緒だから、日常のひとかけらが楽しいものになる。ふたりは、その心の名前を知っている。
曲が切り替わる。ダンスが始まったらしい。
「このあと、よろしければ一曲いかがですか?」
「あ、えと」
ララノアは迷ったが、しかし、魔法使いの魔法を信じることに決めた。今日は、いつものララノアとは一味違うのだ。
イーヤ・レプリスは招待客として晩餐会を満喫していた。警備については完全に他の冒険者に「お任せ」である。伯爵家も多少なり私兵を抱えているだろうし、授恵者である冒険者が数人もいれば問題はないだろうという判断だ。騒ぎが起きたとしても、流血沙汰にならなければ余興くらいになるとさえ考えている。
(ハーフビーストの女性はバラバラにされるって話もあるみたいだけどね)
先日依頼でこの街を訪れた際に入手した情報だ。ハーヴェン伯ロヴェルの恋人であった少女が辿った悲惨な結末。そしてそれを計画した人間について。
(まあ、一介の娼婦兼冒険者の私には関係ないわねぇ)
どんな種類のハーフビーストなのか調べ損ねたが、それより美味なる料理である。
さすが、伯爵家クラスになるとお抱えの料理人のレベルも高い。足が早い食材もふんだんに使われているところを見るに、輸送や保存環境に金をかけているのだろう。新鮮なシュリンプカクテルをつまんだあとで、イーヤはうさぎ肉の香草焼きやミートパイを口にはこぶ。その一挙一動も艶かしく、若い男の視線を集めるが……果たして、彼女のうさぎ耳に気付いているのか、いないのか——。
「……よくわからねぇ食器が多すぎるぜ」
スー・ルーは軽食がまとめられた机を前にまごついていた。周囲を見回し、見様見真似で取り皿に食べたいものを載せていくが、それを食べるのに必要なものの判断がつきにくい。
「これよ」
見兼ねた人影が、嗄れた声でスールにフォークを差し出す。視線を向けると、そこには、老婆というにはしゃんと背筋の伸びた女がいた。顔に刻まれた皺は深く、彼女が歩んできた年月を感じさせる。
彼女については、晩餐会が始まる前にロヴェルから紹介を受けていたことを思い出した。彼の祖母であるイアリだ。
(思ったより普通の婆さんだな)
おそらく、若い頃は孫と同じく美しかったのだろうが。しかし、それはそれで親しみやすい。祖母孫の間の軋轢や、黒い噂も聞くが、判断は会ってからでも遅くはないと考えていた。
「どうも。あんたに会いたかったんだぜ。スールだ。ここには何度か世話になってる」
孫がそうであるように、彼女もまた若年者に対して世話を焼いてしまうらしい。血筋を感じ取って、スールはにっと笑った。
対して、イアリは少し驚いたようだ。表情の変化は一瞬のことだったが、少しの間、イアリはスールに食器の取り扱い方をさりげなくレクチャーしていた。
「リリーさん! もう体は大丈夫なの!?」
リリーを見つけ、ライオネル・ギシュムは声を上げた。リリーもまたライオネルを認め、ぱっと目を輝かせる。
「おかげさまで。また会えて嬉しいです」
リリーが笑顔になると、ライオネルはほっと胸を撫で下ろした。
「ロヴェルさんとキーリさんの事も気になるかもしれないけど、体調第一だからね! 具合悪くなったらすぐ言って!」
そう言いつつ、ライオネルはテラスへの道順や壁際のベンチの位置を確かめる。
「ご飯、一緒に食べない? お肉とかも食べれるようになった? フルーツとか、あっちのゼリーとかもいいかな……!」
「ふふっ。はい、あのテーブル制覇しちゃいましょう!」
めかしこんでいるというのに、当の本人でさえ色気より食い気である。そんな子供達を周囲が微笑ましく見守る。
これが好きだとか、あれが少し苦手だとか、お互いのことを話しながら過ごす時間はあっという間に過ぎて。
「……リリーさんと、一緒に楽しめる時間が戻ってきて良かった」
ライオネルのふとした呟きに、リリーは嬉しそうにはにかむのだった。
ロヴェルとキーリに挨拶と祝辞を贈ったあと、フリューリングスルフト=ティエラはリリーを探した。ベンチで休憩している姿を見つけ、手を振りながら駆け寄る。
「リリーさん! 休憩中やった?」
「フリューさん。はい、あっちのテーブルを制覇してきたところです」
どうやらリリーの胃は無限大らしい。元気そうな、そう振る舞うリリーを見て、フリューは少し間を置いてから口を開いた。
「一曲お願いできるさぁ?」
「はいっ、食後の運動ですね!」
晩餐会のダンスをなにか勘違いしているリリーを連れて、フリューは踊りの輪に踏み込んだ。
楽しそうに笑うリリーに、無理するなと言いたい。だが、彼女が明るく振る舞おうとしているのなら、そう扱ってあげたい。それを、でもうまく言葉にはできなくて。
「手紙書いてえぇかな?」
曲が終わり、手を繋いだまま、フリューは友人にそう尋ねた。
遠くから君を思い、君の為なら駆けつける友がいる——ひとりではないことを、伝えたくて。
リリーと約束を交わし、別れたあとで、フリューはバルコニーに出る。柵にもたれかかるようにしてフリューを待っていた墓掘り人は、軽い拍手を贈った。
「素敵な友情だね」
「どーも。ご飯食べないん? 持ってこよか?」
「美味しそうではあるけど、今はいいかな」
「ふーん、じゃあ暇なんやね。一曲躍ろ!」
「俺と?」
差し出された手をしばし見つめてから、青年は口角を上げた。
(ふふふふふ、晩餐会……!)
シェオルは彩り豊かな料理を前に、うきうきと胸を高鳴らせる。
(いやぁありがたいな、それじゃ遠慮なくご飯をいただいちゃおっか)
普段、薬の材料を集めるために金を使うため、まともな食事に与れるこの機会を逃す手はない。焼いてスライスされたパンの上に野菜や肉を載せて、ついでに栄養のため豆やチーズなどにも手を伸ばしたところで、シェオルは動きを止める。
ちらりと視界に入ったバルコニーで冒険者の少女と踊っているのは、墓掘り人だ。
「あ゛」
思わず不穏な声が漏れ、慌てて周囲を見回す。よかった、聞かれていない——し、相手もこちらには気づいていないようだ。王国貴族らしい格好をしているが、彼はどうにも貴族らしくはないし、変装か何かだろう。できれば声はかけられたくない。
(いやでも、先日のことを考えたら、僕のことなんてたぶん覚えてないかな……?)
高速で料理を確保しつつ、すすすっと会場の隅へと移動する。
聞いた話では、ロヴェルの婚約者であるキーリは彼に一度襲撃を受けているとか。もしもの2回目がないようにと、シェオルは警戒を強めた。
シルヴィア・A・カペルはロヴェルとキーリに挨拶を済ませたあと、とある人物の姿を探していた。ルチルから「会場内にいる」と報告のあった青年、墓掘り人である。
彼はバルコニーで月を眺めていた。シルヴィアが現れると、片手を上げて応じる。
「やあ。ええっと……どちら様だったかな?」
「カペル侯爵家のシルヴィアだ。覚えておいてくれると嬉しいよ……お疲れかい?」
「ダンスとか久しぶりだったからねえ。楽しかったけど」
ステップとかほぼ忘れてたんだよ、と笑いながら、青年は顔の前でひらひらと手を振る。
「では今度は私がリードしようか?」
「いいけど、ロヴェル君みたいにはいかないよ?」
手を取り合う。シルヴィアはその間、慎重に青年を観察した。手は戦士のものではないが、体幹にブレはない。華奢とも言えるほど細身だが、ひ弱そうには見えない。
「君、ロヴェルのこと好きなの?」
「うん。彼はよく我々の期待に応えてくれるからね」
幼児が甘えるように無邪気に。乙女が恋をするように甘く。老人が子孫を慈しむ、その声音で。やはり、この青年に語らせると真実が霞む。
「君の本名は?」
「忘れた」
それは、はっきりと拒絶の色を含む声。
前触れない豹変に、シルヴィアは面食らう。
「なんてね」
手が、離れる。
「わぁ……どのドレスも綺麗。王国の流行はこんな感じなんですねぇ」
貴族が流行を作る、とは言うが。マリイ・パルティスは招待客のドレスをしっかり観察しつつ、はっと目的を思い出す。
今回は、連れが会いたがっている人物を探す、その手伝いについてきたのだ。
見聞きした特徴をもとに会場内を見回すマリイの肘を、ルカ・アインス・シュテルンが軽くつつく。
「ちょっと挨拶したい人がいるんだ。来てくれる?」
ルカが向かった先には、白い髪の少女がいた。少女はルカの姿を認めると、小さく手を振る。
「お元気でしたか?」
「君にそう訊くつもりだったんだけれど。元気だよ。君も具合が良くなってよかった」
「おかげさまで。そちらの方は?」
「ああ、紹介するよ。この子は……え、と」
ルカが言い淀む。リリーが首を傾げ、マリイがにっこりと笑った。
「マリイです……貴方、そういうところですよ」
「うん、マリイ。知り合いいなくて寂しいみたいだから話し相手になってあげてほしいな」
マリイは全力でルカの腕を抓ったが、本人は涼しい顔である。
「リリー様、失礼しました。改めましてマリイと申します。よろしければ私とお話ししてください!」
マリイは病み上がりだと言うリリーを気遣い、料理を片手に空席を見繕う。その間に、ルカは会場を見回した。
他の冒険者の話では、招待客に紛れ込んでいるらしいが——。
「あ、」
ふわりと、鼻先を百合の香りが掠めた。通り過ぎたのは貴族の青年だったが、どうにも印象に残らない、そんな不思議な雰囲気を纏っていた。
「地図、ありがとう」
振り返ってそう声をかける。人違いかもしれないと思ったが、会えるのなら伝えたかった。青年は一度足を止めて、再び歩き出す。どうやら帰るらしい。
であれば引き止める理由もない。マリイたちに呼ばれて、ルカもそちらに顔を向けた。
フリックは鴨肉を口に運ぶ。伯爵の主催する晩餐会であれば迂闊なことは起こるまい——前回、フリックはリリーの食事に毒が混ぜられていたことを実食で確かめた。なお、殺されかけた当の本人は今、テーブルの料理を全制覇した。
領内で起こった事件、その噂の否定。そういった意図によるパフォーマンス——いや、多分、きっと、ない。元気だとあんな感じなのか、あの子。
ただ、こうしてロヴェルが冒険者を招いたのは、イアリに対する牽制でもあるのだろう。
フリックはロヴェルの表情を盗み見た。イアリを見つめる、感情の薄いそれからは、彼が今何を考えているのかは分からない。
フリックは立ち上がり、人の波を抜けてイアリへと近づいた。イアリが向かってくるフリックに気づいて目を細める。
「どーも。楽しませてもらってる」
そう声をかける。味にうるさい自覚はあるが、今回の料理は悪くない。
「気兼ねなく食えるってのはいいね」
言葉に絡む小さな棘。しかし、そんなもので動じる人物ではないだろう。フリックの予想通り、イアリは当たり障りのない挨拶を返してきた。
(血筋なのかね)
イアリが立ち上がり、一足先に会場から立ち去る。晩餐会も終盤だ。
● そして動き出す
会場に流れる音楽が変わる。華やかな舞踏曲から、緩やかに、終わりを告げるものへ。セヴラン・クアルトはそれに耳を傾けながら、酔いも回り口の軽くなった貴族たちの会話にも気を配る。
「狂人にあまりものか。侯爵家にしても体のいい厄介払いなんだろう。あれだってお人好しのシュナイデル卿が気を回して作らせたらしいし、侯爵家からは誰も来てない。前代未聞だ」
あれ、とは、壁にかかったタペストリーのことだろう。花嫁の幸福を願うものだ。それが唯一、侯爵家が娘に持たせたもの。
「伯爵は怪しげな魔法に手を出してるって聞くし、先日もごたついてたらしいし。何も起きないといいけどな」
セヴランは足を止めかけた。
伯爵は何かを隠している——同時期、別の依頼でハーヴェンを訪れていた冒険者仲間がそう話していたのを思い出す。
セヴランはそのまま会場を後にした。イアリが出ていくのが見えたからだ。回廊で追いつくと、イアリが振り返る。
「あの子が好む者は、皆、まったく破天荒で驚かされます」
「お褒めの言葉として受け取らせていただきますよ。……偉大なる詩吟者メイズ氏に直接お会い出来なかったのは残念でしたが。優れた後継者が現れる事を祈っています」
深い意味はない。イアリは動じることなく、じっとセヴランを見つめたあと、口を開いた。
「あなた方冒険者に、頼みたいことがあります」
マスターコメント
イベントシナリオ易しい 報酬:標準25 / 4〜25人
2021年09月07日 12時08分00秒 公開
参加者
相談掲示板
\ちょっとロヴェル君! 俺を紐づけてるの忘れてるよ!/ 前回は世話になった、冒険者殿。 今回は貴公らを客人として出迎えたい。会場警備に雇われたという経緯でも、もちろん構わないが… ともあれ、楽しいひとときとなるように。 \ロヴェル君聞いてる〜!?/
わぁーい!ごはんー、だんすー!(両手をあげて喜び) はっ!シーフのフリューさぁ!(我に返って挨拶) 元気になったリリーさんとご飯食べたり、可能ならダンスもしたいさぁ あとは・・・索敵の赤狸の名は伊達じゃないってとこをアンダーテイカーさん見つけて驚かしちゃろうか(なんだそれは(呼ばれた事ないだろ(自称だな そんな感じで個人で動くやもです!はい!
フリックだ、キャスターやってる。 今回「は」うまいもん食いにきたぜー。他にからむかは、まあちょっと考え中だな。というか、色々暴いたのもバレてるだろうし、「ご挨拶」ぐらいはしとかねぇとな?
デイジーよ。 とりあえず、名目はキーリの護衛かしらね。 正式な場ですし、王国貴族の端くれとしては、ハーヴェン伯にはちゃんと挨拶しておかないとね? どこかの誰かさんは、一応探してみて、見つけたら…どうしようかしらね。 んま、よろしくお願いするわね。
ギーゼラです。よろしくお願いします。 フフフフフ、僕はちょっとキーリさんに意地悪してみましょうか。 「別に私は、伯爵のことは、あくまで婚約者としてですね」などと自身の恋心に見えないふりをしているのですもの。 これは気づかせてあげた方が面白いでしょう? 女性用ドレスでロヴェルさんをダンスに誘おうと思います。 きちんと嫉妬して貰えるように、優雅に踊ってみせましょう。
スィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 準備に回ることも出来る様ですので、 会場の飾り付けをお手伝いしようかと思っています。 あとはロヴェル様とキーリ様にご婚約のお祝いを申し上げたいですね。
No.7
スールだ。 飯があるって事は、飯を食うって事だろ バンサンカイってのは分かんねぇが、美味い飯があるに違いねぇぜ 人は…んー……婆さんに会いに行くかな。話しにゃ聞いてるが見たことねぇからよ 誰か行くなら一緒に行こうぜ。偉い婆さんなんだろ?失礼しちゃ悪ぃからな
オゴスと申します。どうぞよろしくお願い致します。 俺は目立たない場所で会場の警備をしようと思います。 とはいえ実際に対処すべき危険はないので、晩餐会の飾付けや貴族の衣装などの綺麗なものをこっそり鑑賞しようかと。
ルベアよ、宜しく。 特に何もなければ準備なり警備なりをしているつもり。
ぇとぇと…こ、このような晩餐会など…は、初めてなのでしが…ッ お友達と…参加させて頂きましでしっ(どきどきどき みなしゃま、よろしゅくお願い致しましで(ぺこーーーー
ライオネルだよ!よろしくね。 俺はいっぱいご飯を食べるよ! リリーさんとも話をする予定! 皆で楽しもうねー!
情報屋のルチルだ。 会場の警備ついでに祝宴の主役達に挨拶できればと考えている。 …こそこそ隠れてるヤツも見つけたら、まあ声をかけておくかね。
ロヴェルと……ええと、姿が見えない誰かさんは丁寧な挨拶ありがとう← シルヴィアだ。今回はよろしくね。 ふむ、色々とやってみたいことがあって悩ましいね。全員に挨拶するのは時間(文字数)の関係で難しいだろうし……ロヴェルとキーリに挨拶に行くよ。公の場では何も起こらないだろうけど、護衛を兼ねて。誰かさんについては考え中。
ネーヴェ・グラヌローザと申します。 今回はお友達と一緒に参りました。皆様宜しくお願い致します。 どうぞ良い一時を。
僕はメア。よろしくね。 食事を楽しみながら、ロヴェルさんとキーリさんには婚約のお祝いを伝えるつもりだよ。
ふむ…どうやら上手く潜り込めたようだ。 何者かの視線を感じるな…まぁいい、私の目的を果たすとしよう。 ハーヴェン伯とうまく接触できるとよいが
〉ギーゼラ ……あなた、いい性格してるわね…(ジト目 やり過ぎて刺されないようにしなさいよね?
>デイジーさん わー怖いなー(棒読み) フフフフフ、刺されてもヒールすれば問題ないですよ? でもやり過ぎてキーリさんに口をきいて貰えなくなるのは困るので、程々にしておきましょう。
飛びいり参加失礼しますー!素敵なドレスを拝みに来ました、マリイです! あ、【1】に参加します!!