派手に遊べ! SINOBI祭り!
紅龍宗侍
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シナリオID:359
オープニング
その日、リブラネスタの冒険者ギルド直営の酒場「踊る小熊亭」の扉が勢いよく開き、1人のハーフリングの冒険者が入ってきたかと思うと、所構わず持っていたビラをばらまき――ダンッ――と1つのテーブルの上に仁王立つ!
「冒険者の皆! SKMを見つけて来たぜっ!!!」
そのハーフリング、オレンジ髪のダイはそう言うとビラを片手に大声で続ける。
「場所は辺境都市群のシャルガネ居住区! 超人的なSINOBIになりきり、古今東西危険なトラップをかいくぐってゴールを目指すイベントだ!」
ビラに目を落とせば、確かにシャルガネ居住区の一角、シノビをモチーフにした観光地で行われる観光客参加型のお祭りのようだった。
なぜ12月の有名な催したる聖霊節にぶつけてこの祭りがあるのか解らないが……。
「祭りは前半の一般参加部門と、後半の授恵者部門があるから、俺等が出るならもちろん授恵者部門だ! もちろん、妨害トラップやコースの難易度は高いし危険はつきものだろうが……それで怖じ気づく奴はいねぇだろう?」
SINOBI祭りは観光客へのアピールイベントでもあるため、純粋なスピード勝負だけでなく、仮装しての参加や派手な攻略などで目立った人を表彰するパフォーマンス部門も大歓迎らしい。
「それじゃあ、俺は他の酒場や冒険者が集まってるところでも参加者を誘ってくるぜ!」
そう言うとダイはトンッとテーブルから降りると、と入ってきた時同様に騒がしく酒場を出て行ったのだった。
●『SINOBI祭り』
集合:当日朝7時
場所:シャルガネ居住区シノビをモチーフにした観光地の一角
参加者募集(一般):
一般の参加者を募集します。
SINOBIになりきり数々のトラップと難関コースを突破しゴールを目指せ!
参加者募集(授恵者):
特別に授恵者の参加者も募集します。
トラップの威力とコース難易度は一般コースに比べ爆上がり予定。怪我は自己責任。
知力・体力・精神力をフル稼働しゴールを目指せ!
注意)スキルの使用不可! ペットの同伴不可!
パフォーマンス賞:仮装歓迎、派手なコースクリア及びコース落下により表彰。
※授恵者用コースの裏方、若干名募集中:
当日、授恵者参加者を脱落させるトラップ等の発動役、裏方を募集。
難関コースのアイディア等も裏方の方から当日突発的に採用するかもしれません。
解説
マスターより
リプレイ
「さぁ皆さんお待ちかね! 最初の参加者がスタート地点に立った模様です!」
実況が振れば観客の視線がスタート地点に注がれる。
そこに立つは甘いマスクのハンサムなエルフ、アルマン・アルスターだった。
「フッ……来た来た来たよ! 俺の時代! 格好良くクリアして良い成績を出せば、女の子にモテること間違い無し! うおおおおお! 頑張るぞぉぉぉおおお!」
さっきまで見た目にキャーキャーしていた女子達がドン引きとなるが、それに気づかず天に向かって拳を突き上げるアルマン。
さて、最初の関門は浮石渡りだった。人工池に浮かべられた浮き石を伝って対岸まで渡るのだが……。
(も、もしかして鈍くさい事に定評がある俺にとっては結構難しいんじゃ……)
そう思いつつ恐る恐る浮き石に足を置き、1つ1つと渡っていくも。
「あ゛ーーーっ!」
3つ目の石に足を滑らせ、踏ん張ろうと情けない格好をひょこひょこさせ、最後にはなぜか頭から池に落ちるアルマン。チュートリアルのような失格であった。
続いて第二走者としてスタート地点に立つはハルハン・ツァガーンナル、白い熊耳に毛皮に覆われ肉球のある両手が可愛い長身の女の子だった。
(皆さんに見られていると思うと落ち着かないですが……お祭りが盛り上がるよう、ボクも頑張りますね!)
深呼吸して浮き石の池へと一気に飛び出すハルハン。長身を活かし浮き石を1つ飛ばしで跳んで行き、気がつけば対岸はすぐそこ……。
(この次は丸太の試練でしたね)
そう、思った瞬間だった。
ポコポコポコポコ!
対岸の左右からボールが飛んできたのだ!
「あちこちからボールが! ……よ、っと、わあ!?」
集中力が移ったタイミングでの唐突なボール妨害に落下は必至。
(せめて観客の皆さんが笑ってくれるようにっ)
バッシャーーン!
最後の力で石を蹴り、盛大に池に落下し観客まで飛ぶかのような水飛沫を上げる。
すかさず実況が「唐突に飛び出したボール攻撃にハルハン選手、池に盛大に飛び込んだー!」と盛り上げる。
「観客の皆様、そう言えば授恵者の部より通常のコース難易度が上がっただけで無く、同じ授恵者の有志の皆様により、コース難易度を上げる妨害トラップ等が追加されております。今回のボール攻撃もその一つ! ちなみに水コースでの妨害にご協力頂いた授恵者の方は9名いらっしゃいます! ありがとうございます!」
実況が追加で妨害と裏方について解説を入れる。
ちなみに今回ボールを投げつけたのはストレガ・L・リベルガストラ、『知を紡ぐ者』の何代目らしく、相手の集中力や注意力の機微を狙って投げるのがえげつない。
さてはて、スタート台ではサニー・フォン・オルライトが合図を待ちつつ――。
(ゼー君がすごい良い笑顔で裏方に回っていったけど……)
僅かに溜息。
と、ピッとスタートの合図がして浮き石に進入するサニー。正直、やる気がある方でも無く程々に祭りを盛り上げられれば良いな……と、つまり順当に、安全に。
だが、そんな気負いすら無い動きが功を奏してか、浮き石を順調にクリア、その後の池に浮いた丸太上を歩いて渡る試練もクリア、そして最後のロープ渡りは――。
自前のロープを取り出し自身を結んで輪を作り、ロープに結んでぶら下がって水面スレスレを猿のようにするすると進んで……。
「ゴール! 早くも第三走者で水コースのクリア者だ! 確かに! スキルは禁止だが道具の持ち込みは禁止と謳っていなかった! まさか自前のロープとは! サニー選手、早々と火の第2コースへの挑戦権を手に入れた――!」
盛り上がる実況と観客。
しかし、逆に火が着いたのは裏方達だった……。
「やぁやぁ、まさかあんなに簡単にクリア者を出してしまうとは! ここは裏方たる私達が本気を出さねばならぬのではなかろうか!」
アルフレッド・ラ・ギの言葉に一緒に連携して妨害を行うチーム【白金】のメンバー、コハクがコクコクと頷き、同じくシニング・W・テュパラも「まったくだ!」と。
「ああ、それでは向かい来る冒険者達を、全力で向かい討とうではないか! なぁに、気負う必要はない、共に楽しもうではないか!」
「んっ」
「まかせろ!」
そして3人はそれぞれ配置に着く……。
一方スタート台ではエリック・ハルトマンが準備運動をしつつ、盛り上がる熱気と雰囲気に祭りの楽しさを感じていた。
ふと後ろを振り返れば、次の走者として控えている同行者のルーカ・ルンガルディエールと目が合い、頑張るで! というジェスチャーに拳を作ってアイコンタクト。
(さぁ、ルーカに良い所みせなあかんから頑張るで!)
スタートの合図と共に一直線に浮き石を選んで池を渡ろうとするエリック。
ヒュヒュヒュンッ!
先ほどより鋭く飛んでくるボール達、それはシニングとコハクの誘導を狙ったボールだった。ボールを避けるために踏まなければならない浮き石には、ローションのようなものが塗ってあり100%滑る事になる。だが、エリックは「気合いで乗り切るで!」とボールに当たりつつそのまま直進、池を渡りきり、浮き丸太渡りへと突入。
「うおおおおおっ!――うおっ!?」
丸太を進む途中、ヌッと池から飛び出てきた手(水中帽を被って潜水するシニングの手だ)に両足を掴まれ慌てるエリック、しかし力に任せて進むエリックに対し、二の矢としてコハクが水面に槌を打ち込み大波を起こす。
「うおおあああっ!?」
さすがのエリックもバランスを崩して池へ落水。チーム【白金】の妨害勝利となった。
「これがSINOBI……」
そんなエリックの雄姿をスタート台の上から観察していたルーカが呟く。周りと馴染めず村を出たルーカにとって、エリックは不思議と馬の合う良きパートナーだ。そのエリックが示した道……それを活かさずして何が相棒か、と。
「私にどこまで出来るかわかりませんが……エリックの行為は無駄にましません。全力で行きます、そこで見ていて下さいねエリック」
ピッ!
スタートと同時に浮き石に挑むルーカ。ボールが飛んでくると解っていればバランスを崩さなければ冷静に裁けると踏み華麗に回避し対岸へ。丸太コースは水面に潜む妨害者に注意しつつ丸太が回る前に進み――。
ダンッ!
水面を打つ音と共に大波が発生するが、それも予習済みのルーカは大きく跳躍し波を避け丸太渡りをクリア。そして最後のロープ渡りに……。
(このままじゃクリアされちまう!?)
焦ったシニングがロープを渡るルーカにボールを投げつつ、コハクとアルフレッドを見る。このロープ渡りではシニングがボールで気を引く間に、2人が音による妨害を行う予定なのだが……。
「いやいやコハク君、そんな言葉じゃあ動揺は誘えないさ! もっと誇大に! そして心に突き刺さるような言葉を!」
なにやらアルフレッドがコハクに今になってアドヴァイスをしているようだ。
「なら……ごはんぬき、とか?」
それはちょっと可愛いかもしれないが……。
「いいよ何でも! 早くやれよ!」
慌ててシニングがやって来てせっつくと、アルフレッドがどこからともなくリュートを取り出し、観客に一礼した後(シニング「いや、早くしろって!」)――。
「さぁさぁ皆様ご静聴! この私の奏でる爆音の中、揺れるロープを渡れるか!」
「ゴ――――ルッ!」
実況の声が響く。
うだうだしているウチにさっさとゴールしたルーカ。
「何してんだよ!」
「……おそい」
シニングとコハクに詰め寄られるアルフレッドだったが……クルリとポーズを決め。
「心配は無用さ!」
「は?」
「?」
「昔から言うじゃないか……楽しんだ者勝ち、とね!」
楽しそうに笑うアルフレッド、まだまだ競技は続くので妨害役も続くのだ。なら……と、シニングもコハクもお互い顔を見合わせた後、ついつい口元を綻ばせてしまうのであった。
ルーカの攻略を見ていた後続の走者達は、それを念頭に置きながら水のコースを攻略していった。
「レオネベルさーん! 頑張れーファイトでーす!」
水のコースをクリアしたファイサル・アル=ファルドが、ゴール地点から遠くスタート地点に立つレオネベルに対して声援を送る。
「おうっ!」
拳を突き上げ返事するレオネベルだが、すぐにスタートの合図で浮き石の池へ。
シーフ程ではないが身軽さには自身があり、今日は黒マントに身を包みSINOBIらしい格好で軽快に浮き石を突破、丸太渡りへと進んだ所で、レオに向かって四方八方から飛んでくる無数のボール達。先の走者達はボールに当たりつつ強引に進んでいたが、レオは反射的に大太刀を抜き派手に全てのボールを斬り捨てる。
さらに華麗にチンッと納刀。
「どうよ? シノビってこういう感じだろ?」
観客にチラと視線を向ければ、一気に巻き起こるサムライコール。シャルガネの民としてはレオの殺陣はシノビよりサムライに見えたのだろう。
(え、サムライ? ち、違いがわからねぇ!?)
混乱するは本人だけで、観客達に大いに盛り上がり、そのままの勢いでサムライ・レオは水コースをゴールしたのだった。
連続のゴール者に盛り上がる観客だが、裏方の方もこのまま手を拱いているわけにはいかない……。
裏方として祭りを盛り上げようと参加したノノアは、事前に設置しておいた人工池や川の端に積んだ廃材や木の柵を次々に着火して回っていく。燃える炎は観客から見ると池や川を炎の海に見せ、落下=獄炎の底に落ちる、演出は、一気に祭り会場を緊張感と共に更なる盛り上がりのステージへと導く。
(まさに死の火――SINOBI――で、合ってるかしら?)
そんなこんなで死ぬ程盛り上がりだした祭り会場のスタート台の上に、盛り上がりとは真逆にオロオロしている全身ローブ姿の走者は、ギルドの人に是非にと言われ参加してしまったアムである。
「あわわ……じ、辞退は?」
「出来ません!」
アムの質問に朗らかに応える実況。
「さ、最速クリア狙いまーす!」
ヤケクソ気味にローブをバサッと脱ぐと、その下はギルドの受付嬢に借りたピエロ風の衣装だった。そのままの勢いで浮き石をクリアし丸太渡りに進むアム。
火の海の上に浮いた丸太を渡るピエロな女の子の絵に会場は大盛り上がりだ。
(これなら、なんとか……!)
だが、次の瞬間。
ズブッ!
踏んだ丸太が実はスポンジで一気に足が沈む。
「はっ!」
瞬間、咄嗟のバランス感覚で跳躍すると宙返りし本物に着地、事なきを得る。
そんなアムの回避を見てボソリと呟くは裏方に回ったハーフリングの少女Re:Lee。
「ま、踏んだら沈むっていう解りやすいタイプの嫌がらせだし、この程度は簡単だよね~」
この程度は序の口だ、彼女の仕込みは火の第2コース、金の第3コースにもある。この程度で参加者が脱落してしまっては面白くない。
結局、アムはヤンヤヤンヤの喝采のもと水のコースをゴールしたのだった。
「ここってお祭りじゃないんですか?」
「お祭りですよ!」
スタート台では再びおどおどした様子のエルフの美少女リディリディ・トゥラ・イェレミースが、実況の人に質問していた。
「え、でもお祭りってその、色々な物が食べられる催しですよね?」
「はい! でもココはSINOBI祭りですから!」
「え、普通のお祭りと違うんですか!?」
ピッ! オロオロしたままスタートの合図が鳴り、実況も「おーっと、どうやらルールを把握してないままのスタートだぁ! 一体どうなるー!?」と無責任に盛り上げる。
「ええええええっ!?」
本人の意図しなかった事とは言え、参加してしまったからにはと律儀に浮き石の池に挑戦しようとするリディリディ。
そして――。
「えいっ!」
勇気を出して両足で1つ目の浮き石に向かってジャンプ。
ドボンッ!
瞬間、浮き石が割れ、速攻の1歩目で落水するリディリディに、ある意味で会場の人達が盛り上がる。
「もう嫌ぁ~」と半べそかいてるリディリディに、そっと池から上がる手助けと手を差し伸べられる。それは裏方として割れる浮き石を仕込んでいたケン・Z・ブラッドリーだった。
「いや……なんか、すまん」
あまりにあまりなリディリディの状況に、ケンは申し訳無さそうにとりあえず謝っておくのだった。
『おお~』
次の走者がスタート台に立った時、観客達から漏れたのは感嘆だった。
なぜなら銀の瞳に白い長髪が美しいエルフの美女が、まるで雪の精霊をイメージしたかのような踊り子の服で立っていたからだ。
(観客の皆様方を楽しませる事のみに尽力するという方向は、どうやら成功のようでございますね)
ネーヴェ・グラヌローザはスタートの合図と共に軽やかに浮き石を渡っていく。思わず見惚れる裏方達。
(何故でしょうか……まるで身体がダンスのステップを覚えているかのように……)
踊りは何か記憶喪失の手がかりになるのだろうか……と思いつつ、ネーヴェは舞うように丸太渡りにロープ渡りと連続でクリア。
「私の踊りで少しでも皆様方が楽しんで下さったのなら」
ゴールと共に観客へ優雅に一礼。
一瞬の沈黙。
『わああああっ!』
ドッと拍手が溢れ、雪の精の舞に会場中から歓声が上がったのだった。
続いてスタート台に立ったのは『雪だるま』だった。
完全パフォーマンス狙いのセロンガード・シュタインドルフの仮装である。
ざわつく会場、ピッとスタートの合図と共に、ニョキっと雪だるまから足が生え。
シュバババッ!
二足歩行の雪だるまが超スピードで浮き石の池を駆け抜け一気に丸太渡りに突入。
観客は呆然、あまりにシュールな絵であった。
(くくくっ、これで一位は頂きです)
そして雪だるまは遂にロープ渡りに突入、さすがにそのスピードのままでは――。
行った! そのままのスピードで雪だるまがロープに突入!
しかし、さすがにバランスが悪いのかゴール前に身体が斜めになっていき下の人工川へと……その時だ!
ニョキッ(パート2)!
突然、雪だるまから腕が生え、ロープを掴もうと――。
ブワッ!
突然、風が巻き起こり掴もうとしたロープが離れていく。
ザッパ――――ンッ!
超スピード故の超水しぶきを上げて雪だるまは川に突っ込む。
ぷっかー……人工の川に流されていく雪だるま――記録より記憶に残り、脱落。
(団扇作戦成功っと)
さりげなく風で妨害した月は、次はどこでやろうかな……と場所を移動するのだった。
「猫のしなやかさと身体能力があれば余裕です!」
スタート台で赤い猫耳をぴくりと動かし言うのはシャロン・ラ・モリエール、シャルガネ風KUNOICHI衣装にての参戦だ。
浮き石の池は妨害を難なくこなしクリアするも、丸太渡りで一気に殺意が高くなり(水中引き込みの手、高波、etc)、思わず尻尾がぼわわっと膨らむも何とかクリア。
(さっさとクリアしないと危ないわね……)
最後のロープ渡りも致命的な妨害は水面の揺れすらヒントに避けて行き――。
ブワサッ!
唐突に大きな突風が吹きつけ、バランスに専念。
『おお~!』
しかし観客からは別の歓声があがる。
フワリと翻る短めのクノイチ衣装のスカートを、シャロンは慌てて手で押さえ。
「あっ!?」
そのままドボンと川へと転落。
「セ、セクハラですよ!」
川の中から抗議するも、裏方はサッと散って誰も相手にしてくれない。
「もうっ!」
ちなみに実行犯の月は、団扇を隠し口笛を吹きながらさっさと姿を眩ませたのだった。
「おーっと、次の走者は……なんという格好だ!?」
スタート台に立ったエフィルミアに対して、実況が疑問を投げかける。
「これは装備を必要最低限にして回避を一番活かせる形にした姿です! すなわち、水着の上からシーフ鎧! まさに最適解!」
エフィルミアが律儀に実況の質問に応え、鎧の下にチラチラ見える水着に一部の観客達が鼻の下を伸ばしつつ……まぁ、距離的に良く見えないのだが。
「ところで寒くは無いのでしょうか!」
実況が煽るも「気合いでしっかりカバーです!」との答え。
やがてピッとスタートの合図が鳴り。
「魔法の才能が無いエルフだって強いんだってところをアピールしますよ!」
有言実行、エフィルミアは妨害障害なんのその! と回避して進み浮き石に丸太渡りにロープ渡りと次々にクリア。
「ひゅー! 私完璧ではっ!」
ゴール地点でブイサインのポーズを取るのだった。
クノイチ、水着鎧、と来た事で観客の一部は異様な盛り上がりを見せていた。この次は……もっと際どいのでは!?
そして――。
「次の走者は……服を、服を着ていないぞーっ!」
「面白そうだから遊びに来た! 他に理由は無い!」
ドーンッ!
と胸を張って登壇するはゴブリンのナハシュ(男)。
観客の一部からブーイングをくらうも、ゴブリンとして当然(?)な半裸であるナハシュのせいでは無い。
スタートし、浮き石はピョンピョン跳ねつつ飛んでくるボールはダガーで落とし、丸太渡りは高波を被るも次々にクリア、ロープ渡りも安全を確かめてから渡りだし……しかし途中からいやに寒い風が吹きつけ――。
「っく――」
波飛沫で濡れた半裸に冷たい風で、出そうになるクシャミを我慢――した瞬間。
バーンバーンバーンッ!
咄嗟に響くシンバルの音。
「っしょんっ! あっ!?」
ドボンッ!
「すまんね若人よ」
両手のシンバルを置いて、咥えていた煙管を手に裏方のベゴニアが笑う。
「ぷはっ! しょうがねぇなー」
人工川に顔を出し、悔しそうに岸まで泳いで辿り着くナハシュであった。
「……なぁ、私には絶対無理なヤツだって……無理無理、だってバランス感覚めっちゃ優れてるわけでもねーし」
スタート台に立った彼女――ゴルバルティアは、呟いてからチラと後ろを見るも、【潮風の浪漫とふしぎ亭】の仲間達は頑張れと応援してくる。
「……まぁ、やるだけやってみてもいいけどさ……」
そう言ってスタートするも、事件は丸太渡りで起こった。
バキンッ!
生来のビビリと緊張から1本目の丸太をヘシ折ったのだ。無論、落水、失格である。
「だから……言ったんだよ」
そうしてゴルバルティアは終わった仲間達のフォローに回ろうと考えるのだった。
仲間が失格になるのを見て気合いを入れるはスタート前に待つ2人。
「ララベル、がんばろーね!」
「うん、お互いにね」
アリエッタとララベル・サン・ディーベルが、ゴルバルティアの分までとハイタッチして気合いを入れる。
そして順番が先のアリエッタがスタート台へ。
「アリエッタ、いっきまーす! 上手くいったらお捻り頂戴ねー♪」
猫耳と尻尾をピコピコ振ってのアピールに、観客達からも応援が飛ぶ。
ピッ、とスタートの合図と共に、踊るように華麗に浮き石渡りをクリア。
が、丸太渡りにさしかかった所で池に渦潮が発生、浮いている丸太が不安定に動き出す。
派手な妨害に観客が驚き、さらにアリエッタへの応援が増す。祭りは大盛り上がりだ。
「こんだけ人がいるんだから楽しんで見て欲しいもんね!」
アリエッタは応援やモチベをそのまま結果に上乗せできるタイプなのか、精一杯の声援を受けたまま渦潮に揺らぐ丸太渡りをクリア、その勢いでロープ渡りも見事突破しゴールへ!
「ぃーやったー! ララベルもがんばれー!」
全身で跳ねて喜び、次走者のララベルにゴール上で手を振る。
そんなアリエッタを裏側から見つつ、渦潮のトラップ(水中に仕掛けた紋具)を仕込んだエシギは。
(見た目も映えて予想通り盛り上がりましたね……よし! これなら最終コースのアレもいけそうですね!)
幾つかの紋具を手に、エシギはいそいそと最終コースへと向かうのだった……。
「おーっと、次の参加者はシノビらしい装束だ! 地面まで垂れた黄色いマフラーは長い布を巻き一昼夜千里を駆けたというシノビの伝承を再現か!」
スタート台に立った真っ赤なシノビ装束を着たララベルを実況が盛り上げる。
そして、その伝承の通りの動きをララベルは観客達へと見せつける。なんと、長いマフラーが水面に付かない速度で浮き石、丸太、ロープ渡りと次々に駆け抜けたのだ。
「疾風花の二つ名は伊達じゃないよ!」
だが、余りに早いその動きは予想外の……そう、前にゴールしていたアリエッタがゴール台から移動していない内にゴールに突っ込んだのだ。
「きゃ!?」
「うわっ!」
ゴール台から落ちそうになるアリエッタ、それを咄嗟に抱き留めるララベル。
抱き寄せるような形になって、慌てて手を離し真っ赤な顔であたふたするララベルと、目をパチクリするアリエッタ。
二人は会場の観客達から微笑ましくも笑いが起こる中、ゴール台を降りるのだった……。
●
日が暮れかかり夕日色に染まりつつある会場、第2コースのスタート台に最初の走者が昇る。
第一走者はシルエット的にSINOBIっぽさのある格好をしマントを羽織ったエンデ・エトル・シャリオンだった。グレーの髪と小型な体型もあり、どこかシノビっぽい雰囲気を醸し出していた。
水のコースは軽快かつ慎重にクリアしたが、目の前の燃える橋は……。
「とりあえず、できる範囲で頑張ってみよう」
ピッと合図と共に橋に飛び込むエンデ、それは火に対する畏れを感じさせず、一気にスピードと勢いに任せ橋を駆け抜けていく。
「っく」
しかし橋を渡りきろうとしたその時、エンデは橋から大きく跳躍、大きく派手に広がったマントが炎の翼のようにはためかせ。
『おおー!』
観客達から歓声が漏れるも……ざぶん、ジュッ!
下の池へと落下する。
途中、マントが燃えだしたのに気付き咄嗟に落水し鎮火させたのだ。
失格とはなったものの第2コースの難易度を知らしめ、派手に落水し観客と祭りを盛り上げたのは確かだった。
次にスタート台に立つは狼耳と尻尾を持つ混血ゴブリンのギ・ガガ。
スタート台に立つガガを応援する観客達は、もちろんガガの知り合いなどでは無い。しかし見た目や出自で差別せず、こうやって応援を貰えるのはガガとしては嬉しくもあり照れくさくもあり……。
「パフォーマンスモ、ヒツヨウデゴザイマスカ? ガンバルデゴザイマス」
片言だがグッと両手を握り意気込むガガに、さっきより大人の女性の声援が増えたような……。
スタートと同時に駆け出し、燃えている部分を前宙で回避しつつ橋を渡りきるガガ。
続く試練は火の輪くぐり、燃える輪が数個連続で立ち塞がる。
今度は助走を付け連続バク転からのバク宙で抜けるも、尻尾に火が付く不運なアクシデント!
慌てて下の池に飛び込み大事にならずにすむも失格。
だが、観客達からは「大丈夫かー」「頑張ったー」との応援が。
ガガは頬を上気させ声援に手を振りながら池から上がるのだった。
「脱げば脱ぐほど早くなる! これがシーフの基本ですっ! テストに出ますよ!」
そう言ってスタート台に立つは、水コースを水着&鎧な最適解(?)でクリアしたエフィルミアだった。
一切手を抜きませんよ! と飛び出したエフィルミアだったが、まさかの鎧が燃えだし自ら池に……。
ちなみに池の中で燃える鎧を脱いだ時が盛り上がりのピークだった。
『おお~っ』
スタート台に立つは紗のように煌めくストロベリーブロンドの髪を持つ美貌、可愛らしさとセクシーさを強調したクノイチコスで参加のエルゼリオ・レイノーラだ。
観客の声援に手を振りエルゼリオだが性別は男。
だが、実況すらも(性別? そんなの無問題だ!)と口を挟まない!
「――うわっ! 気をつけないと火傷しちゃうよ!?」
炎の橋を渡ったエルゼリオは少し服が燃えてセクシー度が3割増し。
「なんだか猛獣になった気分だけど……行くよーっ!」
続く火の輪くぐりでもやはり服が燃えてセクシー度が7割増しに。
「どんどん露出度が高くなってる気がするけど……ガンバル! 皆、応援して!」
『お――っ!』
大歓声と共にアクロバティックに火の壁を越え一回転!
そして10割増しに!
『おおおおおおっっっ!』
更なる大歓声の中、火の試練を初クリアするエルゼリオだった。
第2コース火の試練もクリア者が出た事で動き出したのは裏方達だ。
やはり主催者側の障害だけでは授恵者にはクリアされてしまう……つまり、裏方に回った自分たちの出番だ、と。
ガタゴトと燃える橋の左右に不規則に並べられていたドラゴンの顔にホース等を繋ぎセッティングするはシャリアーヌ=ウルス=ロンディニオン。
「ふふ……皆さんの火遁の術、期待しておりますよ」
更に橋の上部に釣り天井を設置し、そこに火を放つは第1コースでも炎の演出に定評のあったノノアだ。これは帝国軍の練習を取り入れた障害だった。匍匐前進とは行かぬまでも燃える橋を最低限の跳躍でしか進めないのは難易度高いだろう。
そもそも途中から難易度が変わる罠追加はルール的にどうなの? とのクレームもあったが、主催者的には「盛り上がるから良し!」と却下された。まー、表向きには「シノビはあらゆる状況に~」とかあったが……。
さて、燃える橋の左右に顔を並べるドラゴン達の瞳に炎が入り、走者を待ち構える中、スタート台に立つはハーゼル・ライアードだった。
全身黒ずくめの服に目元だけ出した黒い覆面、全体的に怪しい上に安っぽいが、それが逆に子供達にウケたのか子供の声援がやたら多い。
「スタート台に立つは将来のシノビを明言する謎のヒーロー『マスク・ザ・ブラックタイガー』だー!」
自ら紹介しないでも実況が紹介してくれたので手だけで観客に答えるハーゼル。
そして……。
ゴオッ! ゴオッ! ゴオッ!
ドラゴンから発射される炎に見事燃やされ(安い素材だった為燃えやすかったのも有り)、火達磨になりつつ池に落下、そのまま水死体のように動かないハーゼルを、裏方の人たちが長い竹で岸へ引き寄せるのだった……。
その後も第1コースを盛り上げた2人、アリエッタとララベル・サン・ディーベルがスタートするも、シャリアーヌの解りやすい火を噴くドラゴン装置に気を取られ、火傷しそうになりつつ両人とも仲良く失格。
すでに水の試練で失格となっていたゴルバルティアが。
「こういうのはベル達の方が向いているから、もっと高順位でクリアできると思ったんだけど……」
水筒片手に2人を労う。
一方、スタート台で前に依頼で一緒したララベルが落水するのを見ていたベアトリーチェ・カロッサは、準備運動をしつつ少々炎の勢いにビビっていた。
(いやいや、砦防衛戦でアレの大群の中を駆け抜けた経験に比べれば……)
パンッと両頬を軽く叩いて気合い十分。
ピッとスタート音と共に燃える橋へと飛び込んでいく。タイミングを見てシャリアーヌのドラゴンから吹かれる炎を最低限の動きで回避するベアトリーチェ、生来のバランス感覚も相まって次々にそれを突破。
「うん、アレに比べたらこんなの楽勝!」
燃える釣り天井に頭がすらないようギリギリ低飛行で跳躍し――しかし、バキッ!
橋の板の一部が燃えて脆くなっていたのかバキリと落下。
「ええー!?」
運までは味方に出来なかったかそのまま落下し……ベアトリーチェは池へと落水したのだった。
「動きやすいから良いんだけど……でも、やっぱりこの衣装、ちょっと際どくない?」
シャルガネの人に教えて貰ったクノイチ(女子のシノビ)衣装でスタート台に立つはクレア・エクレール。仕事で普段着ない服を着るのが好きとは言え、この際どい衣装は聞く人を間違えたか、さてはて……。
「とりあえず! 怯んでる間が勿体ない! 行っくよーっ!」
元気いっぱいスタートし、多少炎に焼かれようとも一気に橋を渡りきる。更に火の輪も躊躇無く赤くモフモフした尻尾を抱えて飛び込み次々とくぐり抜け、最後の炎の壁も背面跳びで背に火が燃え移るもお構いなしに飛び越える。
ゴロゴロゴロ!
着地と共に転がって火を消すクレア、一瞬静まりかえる会場だが、スッと立ち上がり拳を突き上げればドッと歓声が押し寄せる。
さりげなくボロボロのクノイチ衣装がお色気なのも歓声に拍車を駆けていたのだが……。
「ありがとー!」
クレアは気づかず皆に手を振るのだった。
2人目のクリア者に大盛り上がりの会場だが。
「あははっ! 盛り上がっててすっごく面白いよね! でもやっぱり、こういうのって……」
そう言って燃える橋を狙い撃てる池の岸に陣取るはRe:Lee、その両脇には1本ずつ大きな筒が抱えられている。
「一筋縄で行かないようにしないと、面白くないよね!」
大きな筒から火が噴射する仕組みらしく、Re:Leeが言うには「見た目ほど熱くないけど、壁のように火が吹き出すよ」との事。
「熱い熱い熱いって!」
固定の火を噴くドラゴンと、走者を見て放ってくる手筒の炎、その最初の犠牲者はサニー・フォン・オルライトだった。
「裏方の人達、性格悪過ぎ無い?」
涙目で池から上がる。
まぁ、裏方さん達も本気なのです。
続いてレオネベルも炎は大太刀で斬る事が出来ずに失格となってしまい、それらを見ていたカルミーは。
(3コース目のアレはたぶん持ち上げられないと思ってたっすけど……やはり、ここで派手に散るのが安牌っす!)
なぜか火の試練での脱落を覚悟。
「シノビの中のシノビと呼ばれる日も近いと噂されるカルミーちゃんの登場っすよ! こんな試練、あたしにかかれば余裕っす!」
スタート台で観客に調子よくアピールするカルミー、伏線をしっかり張る基本を理解している芸人である。
とは言え火傷は最低限にしたいのか、燃える橋で釣り天井の炎も、手筒炎も、ドラゴン炎もちゃっかりマフラーに引火だけさせ走り抜け。
「んやあぁぁぁぁぁ!? 燃えてる! 燃えてるっすー!?」
と全力ダッシュで助走を付け、火の輪を錐揉み状態で炎を巻きながら突破するカルミー! なんか超必殺技っぽいが、別段対戦相手がいるわけでもなく、そのまま「あーーーっ」とコースアウトし池へと突き刺さるのだった。
ナイスお約束芸人ムーブ!
(事件か! と思って首を突っ込んだが……なんで参加する事に)
内心毒づくキルシッカ・ニクライネンだが、すでに水の試練は突破済みだ。
その際、身バレを避けたかった為に潜入調査で使った衣装を着たのだが……そのせいかすでにファンが付いている。と言うのもキルシッカの衣装はチュチュスカート付きのバニーガール、顔は仮面で隠しつつも自前の兎耳も可愛くラッピング、半獣としては小柄なのも相まって完全に女性と勘違いした観客が多かったのだ。
そして火の試練。燃える橋は華麗に突破、火の輪潜りも宙返りしてクリアし、調子に乗って投げキッス!
盛り上がる観客達、だがキルシッカの視界に煙が――。
「あれ、チュチュが燃え――引火したか!?」
下半身を晒すのはヤバいと今日イチの跳躍で池にダイブ!
(どうか知り合いが見てませんように)
仮面が飛んでいった為、必死に顔を隠して退場するのだが……果たして、さる依頼を【密偵】として連携したガガやカルミーが居たのだが……はたして。
「それにしても、このコースは風のおこしがいがあるね」
火の試練の裏方で巨大ウチワを持って風を起こしている月が呟く。
炎は風ですぐ流れるし、それと共に飛ぶ火花も同じく参加者の妨害になってくれる。
うちわを選んだのは正解だったかもしれない。
「ギリギリセーフで通過する人がほどよく出るように……っと」
バランスを失うぎりぎりを狙って風を起こせば。
「ああっ!? いや、だめぇぇぇぇぇぇぇ……っ!?」
受付嬢に誘導されピエロ風の仮装で参加までしてしまったアムが、炎を避け避けゆっくり進んでいたものだから、月のうちわによって逃げ場を無くし、悲鳴を上げて池へと自ら飛び込んでいった。
月はそれを見つめつつ。
「調整が難しいんだよね」
シレっと舌を出して次の参加者を待ち受けるのだった。
「ちょっと! 主催者は授恵者の事を勘違いしてるんじゃないの!?」
目の前で燃え上がる橋や火の輪、奥で燃える壁を見つつニーラ・メッコが叫ぶ。
「授恵者だって火は熱いし火傷もするんだよ!?」
「はっはっはっ」
「否定ぐらいしなさいよっ!」
実況に向かってツッコミを入れるニーラ。ちなみに怪我は自己責任、服の修繕費も自己負担である。
「いいわ! やってやるっ! やーってやるわよ!」
燃え上がる橋、左右からの炎、裏方が持った手筒からの炎、燃える釣り天井と全力の炎包囲網を駆け抜け、連続する火の輪を強引にくぐり抜ける。
「あー! 髪が焦げる臭いがする!」
そして目の前にそそり立つは炎の壁、気合い一発の背面跳びだが、頂点でお尻に炎が――ジュッ!
「最悪っ!……だけどゴールよ! ニンニン!」
服に穴は無かったが黒く焦げ……最後のコースは腰に何か巻いて出よう、そう思うニーラであった。
「わっしょーいっ!」
シャルガネでの祭りのかけ声を叫び、スタート台に立つはサフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブ。その衣装も捻り鉢巻きに青の法被(背中には祭りの文字)というシャルガネ祭りファッションだ。
ちなみにサフィラは第1コースの登場時もこのかけ声をしており、しかもその時はコースを見て「ええーっ!?」とリアクションをしていたりもする。
「ガチンコ勝負だよ!」
そう言うや否や燃える橋を一気にダッシュ、多少焦げるのは気にせず突き進み、同じく火の輪も勢いのまま飛び込み、最後の炎の壁も「とうっ!」と全力で跳躍!
「よっしゃー! ゴール!」
青い法被を燃やしつつゴール台で両手を上げるサフィラ。
「って、あちゃちゃちゃっ!?」
慌てて燃える法被を脱ぎ捨てる、顕わになる豊満かつ小麦色の肌。
いや、脱いだ下にはサラシと褌。全裸だと思った人は残念でした!
まぁ、シャルガネ以外の観光客は褌姿に盛り上がっていたのだが……。
「さて、やってみるか」
軽く指と首を鳴らしつつスタート台に立つは悠人・ラドルファス。
ピッとスタートの合図と共に燃える橋へと移動。ドラゴン方の固定火炎放射の炎を釣り天井の炎に当たらぬよう最低限の跳躍で回避、下から裏方が手に持つ火炎筒でタイミング良く放射してくる炎を緩急を付け回避、しかし慎重な動きは燃える橋の崩壊を早め――。
(足場が……)
ほぼ燃えていない足場が無くなり、悠人は事前に作っておいたアンカーを腰から取り出し、火の輪の設置された台に投げ、落下と同時にショートカットし橋をクリア。
その後も火の輪、炎の壁と慎重に跳躍し……。
そいて、着地――した瞬間だった。
ガコンッ!
まさかの悠人が着地した床が開き、そのまま下の池へと落下してしまう。
「お、おおう……」
まさかの展開に池に立ったまま震える悠人。
それを裏の影から見守るはランダム落とし穴を仕掛けた裏方のケン・Z・ブラッドリー。
ランダムかつ壁のクリア者が少なく活躍の場が少なかったが、決まる時はキレイに決まるものだと無言で頷くケン。
「今のは実況の私も驚きました! 運が悪かったのもありますが、ランダムでトラップを最後の最後で仕掛けているとは!?」
あまりの展開に実況すら感嘆の感想を述べると、実況の横に強引に誰かが割り込む。
「いいですか、バラエティ性の高い競技において、避ける事の出来ない罠なんてものは二流のする事です」
それは黒髪黒目のヒューマン、ゼラルム・エルホワイトだった。
「そう言うと?」
「半端な実力では避けられぬ、なれど僅かではあるが光明は見える。そういう罠が至高なのです」
「つまり、先ほどの落とし穴は至高であった、と」
「はい、罠は3点セットで1つが基本、すなわち1で動かし、2で崩し、3で当てる、つまりドラゴンと天井と手筒、がこれに当てはまります」
「なるほど」
「しかしそれでは芸がない。3つ目が来ると思わせておいて実は来ないというパターンも用意する事で油断と警戒を誘えます。事実、3つ目の手筒は裏方のRe:Leeさんが制御しているので発動の有無を切り替えられる、素晴らしいですね」
「故に橋での脱落者が多かった、と?」
「その通り、見せ札は嫌がらせの基本ですからね。罠があると思わせておくだけで思考は縛れ、罠としての役割を果たせます」
「ありがとうございます。解説は裏方のゼラルム・エルホワイトさんでした!」
アドリブで乗り切る実況、満足して実況席から裏に戻っていくゼラルム。
「さて、続きましてスタート台に立つは――おおーっと、第1コースで強者感を遺憾なく発揮しクリアしたロイ・ロビンソンだー!」
盛り上がる会場だが、ロイはコースに集中するよう一点を見つめ観客を見ない。それがまた90番台っぽい強者感を醸し出す(実際にはロイの後も10人ぐらい走者がいる)。
「ふー」
一度緊張を解き。
「俺は紅蓮術を扱う業火のロイ……この程度の炎じゃ風邪引いちまいそうだぜ」
一人呟き再び集中モード。そして――。
ピッ!
スタートの合図と共に堂々たる歩みで炎の橋へ。
ドラゴンからの炎に当たり。
(あっっっつう!?)
跳躍し頭が燃える釣り天井に当たり。
(髪! 髪? 髪!?)
裏方の放つ手筒放射器の炎で焼かれ。
(アツぅぅぅぅいッ!)
火の輪をゆっくり跨いで。
(ア、ア、ア……助けてっ)
炎の壁をクライミングのようによじ登り。
そのままゆっくり降りて落とし穴も回避、ゴールする。
『おおーーーっ!』
その堂々たる歩みに大歓声が巻き起こるなら、ロイはゆっくりと池へと身を沈めるのだった……。
●
「さて、第3コースのスタート前に惜しくも失格してしまった面々も会場に残り参加者達を応援してくれているぞ!」
実況の声に脱落者達が集まる場で声が上がる。
「ルーカー! うちの分まで頑張るんやでー! 応援してるからなー!」
「ファイサルー! いいとこ見せろよー!」
エリック・ハルトマンとレオネベルがそれぞれ応援を飛ばす。
一方で三角座りしつつ地面に『の』の字を書き「こんなはずじゃなかったのに……」と呟くアルマン・アルスターや、毛布に包まりガタガタ震える(たぶん明日は風邪だろう)ナハシュもいれば――。
「悠人様、火傷は大丈夫ですか?」
「ああ、それよりシャロンは怖く無かったか? 帰りに一緒に飯でも食おう、オレが奢るよ」
「ごちそうしてくださるんですか? 悠人様は救世主ですか!?」
なにやら帰りの約束している悠人・ラドルファスとシャロン・ラ・モリエールがいたり……。
「――っと、ここで緊急連絡。第3コースに進む予定だったロイ・ロビンソン選手ですが、火の試練での常軌を逸した行為から、これ以上どんな無茶をするか解らないので失格にすると主催者側より申し入れがありました!」
包帯ぐるぐる巻きのままガーンとショックを受けるロイ。
「彼の雄姿を期待していた観客は多いでしょう。非常に残念です。しかし彼はきっと今後の大会でも語り継がれるでしょう!」
会場からロイの為に拍手が巻き起こる。
「それでは、気を取り直し第3コース、金の試練をスタートしましょう!」
そうしてスタート台に立つはフリーダ=ブロムヴィスト。
啓示の通り第1、第2と後ろの出発で罠や妨害をチェックしてからスタート出来、安全重視でクリアできたが、スタート順は毎コースくじ引きであり今回は運悪く第一走者となってしまった。
「ウォーリアのフリーダです。皆様宜しくお願いします」
内心の不安をおくびにも出さず観客に向け恒例の挨拶をするフリーダ。
まず立ちはだかるは3連続の鉄塊。これを持ち上げ先に進む必要がある筋力勝負の障害だ。もちろん、ここはウォーリアたるフリーダからすれば今までに比べ余裕の障害だった。
だが……。
ガッ!
「痛い」
ダンッ!
2個目の鉄塊を持ち上げてる最中、自身の手に向かって砂の入った重いボールがぶつかり、思わず手を離してしまった。
ふと、投げてきた方を見れば裏方のノノアと目が合う。依頼で一緒になった事のある2人だが……今は恨みっこ無しだ。結局、得意分野と甘く見ていたフリーダは邪魔され3つ目の鉄塊を持ち上げる前に手が痺れ限界が来てしまう。
「私も、まだまだですね」
そう言ってフリーダはリタイアするのだった。
「ちゅーっ! ここまで来たら最後まで行くでちゅよー!」
次にスタート台に立つはネズミのハーフビースト少女、パティ・ポップだった。
小柄さと素早さ、器用さを駆使してここまで来たが、問題はこの金の試練だった。
「何で、こんなに重いんでちゅか……って、邪魔ちゅるなでちゅーーーっ!」
飛んでくる重いボールはパティが小柄で狙いづらいのと、パティ自身回避が得意なのもあり避けながらも1つ目の鉄塊は突破、2つ目の鉄塊を必死に持ち上げるもかなり時間が掛かってしまっている。
そして痺れる腕で3つ目の鉄塊に……。
挑戦しようとした、その瞬間だった。
ドウッ! ドウッ! ドウッ!
ボールとは違う音にその場を飛び退き、下の池へと逃げるパティ。
音の正体たる魔法弾が鉄塊に当たって消える。
「ちゅっ! それはひどいでちゅよ!」
池の中から避難するパティだが、裏方として魔法弾を放ったギーゼラは、その深緑の瞳に狂気を宿しつつ言う。
「いやいや、これも皆さんの為ですよ? 簡単だったらつまらないですものね? やるなら相応に危険を感じて貰わなきゃ!」
「ちゅ、ちゅ~?」
あ、これは議論するとヤバイパターンっちゅ、と早々に逃げだし離脱するパティ。
「いやー、必死に前に進もうとする仲間を裏から蹴落とすなんて、私は興奮――いや、僕はとても心が痛いですよ!」
その後、スキルが使えない参加者が鉄塊を持ち上げようとすると、ノノアの重いボールに紛れて通常攻撃(notスキル)で狙い撃つギーゼラの陰険な妨害に、クレア・エクレール、サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブ、と次々に参加者が脱落。
「ああ、大丈夫です。怪我をしたら私が優しく手当してあげますから安心して下さい!」
そう言って有言実行、ギーゼラは脱落者の治癒も自ら請け負うのだった。
(火を吐き、空を飛ぶ……まではいかなくても軽やかに跳び、様々な術を使う……まさかシノビはドラゴンへの進化の途中段階では!?)
15歳の純粋な少年リザードマンのバクル・バスリーは、そんな新説を胸に秘めつつ、第1、第2コースを突破し、ここに立つ。
ピッ、と金の試練がスタートし、バクルは「よし、いくぞ!」と鉄塊を持ち上げる。
ボールや魔法弾の妨害はあれど、ダンジョンでのトラップに比べれば――。
「この程度……ファイトーっ!」
と、鉄塊ゾーンをクリア、続いて鉄球が転がってくる登り坂へと突入する。
「ここは慎重に、確実に1回で登れるようタイミングを見て……」
大きな鉄球が転がって来たのを見計らい、助走を付け昇り出すバクル。
だが、もうすぐ頂上という所でニョキと裏方2人の姿が見え。
バラララララッ!
「うわあああああっ!?」
巻かれたのは足に絡まる糸と、踏むと滑ってしまう極小鉄玉だった。
「嫌がらせの極みよ! これを坂で踏んで滑り落ちないでいられる?」
結果、足を取られ坂を転がり落ち、坂の底辺に設置された池へと落下するバクル。
坂の頂上では裏方のエシギとRe:Leeが。
「こんなにやっちゃって、後で怒られないかな……」
「こういう祭りは一筋縄で行かないのが面白いのよ! だから大丈夫!」
そう言って、再び次弾を装填するよう準備に取りかかるのだった。
2人の妨害によって坂底の池に落とされたのはバクルだけでなく、その後のネーヴェ・グラヌローザとニーラ・メッコもだった。2人とも、エシギとRe:Lee、どちらかだけの妨害なら回避できただろうが、妨害役が連携してタイミングを見て落としてくるのがなんとも厄介であり……。
「よっしゃ! 膠着してるならここは見せ場だな! シャルガネ出身の俺に任せとけ!」
そう言って自信満々にスタートを斬るは【ブレイブファング傭兵団】の団長ハヤト=ガラン=ヴォルファング。
先日、シノビの里を訪れる機会にも恵まれていたハヤトは、今回の祭りは自信満々に参加しており持ち前の身体能力とバランス感覚、危機察知能力を駆使して第1、第2コースとクリアしており、第3コースも鉄塊上げはボールや魔法弾に耐えつつクリア、そして問題の坂道だが……。
転がってくる鉄球を回避し、極小鉄玉を跳躍、絡みつく糸は手を使って再度跳躍、全てを回避し頂上へ。
観客達から歓声があがる。
「うるぁ! ブレイブファング傭兵団の実力、とくと見やがれ!」
そして最後の試練、雲梯へ。ゆらゆら揺れる鉄球をかいくぐり雲梯でゴールを目指すのだが……。
「ぐはっ!?」
死角から飛んできた鉄球がモロに当たってハヤトが吹っ飛ぶ。
祭りを十分盛り上げ、失格したのだった。
『おお~!』
ザザ=ステルヴィナがスタート台に上がると観客達から歓声が上がる。
第3コースまでずっと、クリアしつつも華やかな踊り子衣装で妖艶に色っぽく、観客へのアピールを忘れなかったからだ。
「か弱い乙女の細腕でこんな鉄塊持ち上げるなんて……うぉりゃあああッッッ!」
ザザを応援する歓声が一瞬静まりかえる。
最後の気合いはザザの地声で明らかに漢で……。
その後、登り坂も「いや~ん、怖い~、無理ぃ~」と身をくねらせつつ回避し、そして最後の雲梯へ。
「私は踊り子。考えるより……感じるのよ!」
迫る鉄球のリズムを測り雲梯を進んでいくザザ、途中、大きな鉄球を躱すと、その背後(死角)から小さな鉄球が飛び出す。先ほどハヤトがやられた裏方のサマエラ=フォリウムが発動したトラップだ。
だが、ザザは冷静に、かつ腕の筋力を総動員し身を雲梯まで持ち上げ(地声出ました)強引に回避。なんと、見事に雲梯ゾーンをクリアしゴールしたのだった。
「まさか回避されるとはな」
サマエラが心の中で突破者に祝辞を送る。
正直、なにゆえこのような祭りが存在するのか理解に苦しむ所だが、敢えて危険に挑み攻略を以て克服と看倣す、そういう厄払いの一種だと勝手に思っていたサマエラだが……。
「確かに、これら全てを突破できれば感慨もひとしお、今年一年の厄を払って新年に向け心新たに望めるというもの、か」
必要以上に祭りを理解し一人納得するのだった。
とは言え、雲梯まで来て集中力的にも体力的にも限界に近づいている参加者を、大小の追加鉄球を手動で狙ってくるサマエラの罠は凶悪で、新しくクノイチ服を新調し第三コースに挑み雲梯まで来たエルゼリオ・レイノーラを撃墜し、アクロバティックな動きで登り坂もクリアし喝采を浴びたルーカ・ルンガルディエールも、死角からの小鉄球は回避できずに下の池へ……。
そして――。
「俺は知っている……人間、こういう時は躊躇したら負けると!」
そう言ってスタートしたのはファイサル・アル=ファルド、第1、第2コースと違い今回はアクロバティックな動きはせず、鉄塊上げの妨害は気合いで耐え、登り坂は平常心で足を止めずに登り切り、雲梯の鉄球はタイミングを見て回避し、サマエラの大鉄球も同じく回避、しかし死角からの小鉄球は避けられず――。
「根性ーっ!」
思いっきり小鉄球が腹にめり込むが、これを根性で耐え、そのまま雲梯ゾーンをクリア! 腕が上がらなくなるも無事ゴールするのだった。
『パンダー! パンダー! パンダー!』
彼がスタート台に立つと、子供達の大声援が飛び交いだす。
彼、ハッタ・ムラムラ……ジャパントパンダのハーフビーストだ。
「いいか知っての通りニンジャの語源はパンダだ。人里離れた竹林で暮らし、命あらばその愛くるしさをもって敵地での諜報活動。パンダじゃ! パンじゃ! なんじゃ! ニンジャ! と変換したと言われている。つまり、このようなSINOBI祭りにおいてもパンダは最強という事だ!」
長々と解説するハッタだが、『パンダー! パンダー!』との歓声に打ち消され、正直何言ってるか解らない。
ピッ! やがてスタートの合図が鳴り、ハッタは鉄塊を妨害に耐えつつ強引に突破、登り坂も鉄球も妨害も全て手で打ち払い強引に突破。雲梯前で立ち止まると――。
「おれの真の力を見せるのは、やはりこの鉄球避け雲梯か……秘奥義、忍法パンダがまんの術! おおおおおっ!」
鉄球を避けず喰らいつつ我慢したまま突き進むハッタ。
(この術はできれば使いたくなかったが……優勝を目指す以上、仕方あるまい)
サマエラの死角鉄球も我慢し、あと少し……と、そこで異変を感じるハッタ。
自身の自慢の毛並みにボールが幾つもくっついているではないか!?
そのボールは服にくっつく素材らしく、一度下げた腕が横腹にあったそのボールにひっつき取れなくなる。
「なっ、こんな、パンダ専用のようなトラップが!?」
さすがに片手でぶら下がり続けるも限界が来て落下してしまうハッタ。
観客の子供達の残念がる声を背後に、その服にくっつくボールを投げていた裏方のストレガ・L・リベルガストラは。
「容赦しなくて良いと言われているのだ。仕方ないのだ」
と自分を納得させるように独白し、子供達に背を向けるのだった。
「シノビたる私にSINOBIがクリアできぬわけがない!」
ゲタを鳴らしスタート台に乗るはモミジ・ソガ、シャルガネ居住区に縁をもちシノビに憧れる狐のハーフビースト14歳だ。
モミジは日頃から鍛えている尻尾を使った変幻自在の身こなしで第1、第2コースと突破し、金の試練でも尻尾で妨害を叩き落としつつ鉄塊を持ち上げ、通常では踏ん張りが効かぬ坂でも踏ん張り、そして――。
「はっ!」
助走を付け雲梯に飛びつき、勢いを殺さぬよう尻尾を伸ばして利用し、次に掴む場所を両手で……と一人空中ブランコ状態で一気に進む。
「これぞ、もみじ流忍法! 大車輪の術!」
猛スピードと小回りな体勢で妨害を回避し――ベチャッ! と着地こそ失敗するもモミジは宣言通りゴールしたのだった!
●
当初の予定では第3コースクリア者の中から総合で最も早かった者を優勝とする予定だったが、裏方のベゴニアから追加コース案が提案され、急遽最終コースの10mロープ登りが特設ステージとして追加された。
クリア者3人、ザザ=ステルヴィナ、ファイサル・アル=ファルド、モミジ・ソガ用に3本のロープが併設され、参加者は同時にスタートする方式が採用された。
「ベトベトしているわね」
ザザの質問にベゴニアが笑顔で「油が塗ってあるからね。滑りやすいから気をつけたまえ」と。
「途中で落下した場合は……?」
ファイサルの問いに答えるよう落下地点に布団や藁が積まれ始める。
「それではSINOBI最終ステージ! 3、2、1……スタート!」
実況の合図と共に3人が同時にロープを昇り出す。
そして1/3昇った所でベゴニアが3人のロープに着火、ボボボッと一気に火が伝い燃え出すロープ。
炎が迫る中、必死に上に逃げる参加者……を予想していたのだろうが、油を染みこませたロープは一気に燃え上がり、参加者を越えゴールまで徹頭徹尾炎のロープと化す。
「なぁっ!?」
ここで手を離し落下するはモミジ、第2コースも尻尾を使い炎を回避していた彼女にとってこれは我慢できる物ではなかったのだ。
燃えるロープを昇るは2人、ゴールが見えてきた所でゴールの櫓上で待ち構えていた裏方のケン・Z・ブラッドリーが最後の罠を発動。
藁人形が上からバラ蒔かれ、それがロープの炎に引火、炎の藁人形として昇る2人に降り注ぐ。熱さと打撃を必死に耐える2人だったが。
ヒューッ。
2人の横を人影が――真顔のケンが落下していき、目が合う2人。
「ブッ!?」
思わず吹き出し手を離してしまうファイサル。
「いや、まずいでしょ!?」
一瞬考えてからケンが危ないと判断し自ら手を離し助けようとするザザ。
結局、ケンも含め3人はほぼ同時に落下、最終関門はクリア者無しとなってしまう。
それでも、今年のSINOBI優勝者は、タッチの差で最後までロープを掴んでいたザザの頭上に輝き、パフォーマンス賞はシャルガネの祭りを解った上で盛り上げたサフィラが受賞したのだった。
マスターコメント
イベントシナリオ(50人)易しい 報酬:無し50 / 4〜50人
2020年12月22日 16時55分20秒 公開
参加者
ハッタ・ムラムラ
バクル・バスリー
ベゴニア
ケン・Z・ブラッドリー
ゼラルム・エルホワイト
サニー・フォン・オルライト
エルゼリオ・レイノーラ
ナハシュ
- アルスター アルマン
フリーダ=ブロムヴィスト
ザザ=ステルヴィナ
- レオネベル
シニング・W・テュパラ
- イェレミース トゥラ リディリディ
ストレガ・L・リベルガストラ
エフィルミア
サフィラ・アズラク・ヴォルファング
ノノア
ギーゼラ
シャロン・ラ・モリエール
ハーゼル・ライアード
ハヤト=ガラン=ヴォルファング
ララベル・サン・ディーベル
ゴルバルティア
エンデ・エトル・シャリオン
ニーラ・メッコ
サマエラ=フォリウム
ギ・ガガ
エリック・ルンガルディエール
ルーカ・ルンガルディエール
クレア・エクレール
悠人・ラドルファス
アルフレッド・ラ・ギ
セロンガード・シュタインドルフ
コハク
Re:Lee
ロイ・ロビンソン
シャリアーヌ=ウルス=ロンディニオン
パティ・ポップ
アリエッタ
キルシッカ・ニクライネン
ファイサル・アル=ファルド
カルミー
アム
ネーヴェ・グラヌローザ
月
ハルハン・ツァガーンナル
ベアトリーチェ・カロッサ
モミジ・ソガ
エシギ
相談掲示板
SKMって何でしょうね。内容的には日出ずる国の関係に近いので、寿司・栗ご飯・もつ煮でしょうか? (お腹が減りながらビラを見て内容を確認) なるほど……死の火ね。まさに命がけの競技をするようね。裏方が面白そうなので、裏方をするかもしれませんわ。
ハッタだ。世話になる。
ぼくはバクル・バスリーだよ。一緒したことある人も、初めましての人も、よろしくね。 おお、祭り、トラップ、SINOBI! これは面白そうだね! 頑張ってチャレンジするよ!
ギーゼラです。 裏方で皆さんが苦しめる様に頑張って攻撃しますね。 せっかく参加するのに、簡単だったらつまらないですものね? やるなら困難で、ちょっと命の危険を感じるくらいがいいですよね? ふふふ、大丈夫ですよ。怪我をしたら、優しく手当してあげますから安心してください!
ハルハンの子、ツァガーンナルです。 チャレンジ側として、参加です。 お祭り、盛り上げていきたいですね。頑張りましょう
お祭りだって聞いたので参加してみたら、世界一危険だと知って少し震えてるアムです。 えっと、チャレンジ側として参加して祭りを盛り上げたいと思ってます。 皆さんよろしくおねがいします。 裏方の皆さんはどうぞお手柔らかに…。
キャスターのニーラ・メッコです。 よろしくね!
SINOBIだか何だか知らねえが、とにかく楽しそうな祭りじゃねえか!! あ、ナハシュだ。遊びに来た!!よろしくな!
アリエッタよ。 よろしくね!
わっしょーい!! 世界一危険なお祭りと聞いて参加したよっ!! チャレンジ側に回ってお祭り盛り上げるから裏方さんは全力でよろしくねっ!!
ストレガなのだ。裏方で何か仕掛けるのだ。
ネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 実は勢いで参加してしまったものですから、どちら側に回るか、まだ悩んでおりまして……現状はチャレンジ側に入る予定、です。裏方の皆様方におかれましてはどうぞ、お手柔らかにお願い致しますね。
エルホワイトと申します ”授恵者は壊れても直せばいい”をモットーに、裏方として参加予定です。どうぞよろしくお願い致しますね
ハーゼル・ライアードだ。里帰りついでに参加させてもらう。 せっかくなので仮装してチャレンジ側に回ろうかと思う。
はいはーい、なんだか楽しそうだしボクもチャレンジ側で参加しまーす♪ ってことで、クレア・エクレールだよー。 チャレンジ組も裏方組もよろしくね!
ベゴニアだよ。 身体能力にはそれほど自信は無いからね。 裏方の方に回って色々とやるつもりさ。 まぁ、死にはしないだろうの精神で大丈夫なんだよね?
シーフのベアトリーチェだよ! よろしくね! アタシはチャレンジャーで参加するよ! お祭り楽しみだねー♪
ルナだよ。よろしくね。 裏方に回るよ。そんなに殺意は高くない予定。
No.19
リディリディといいます・・・。 よ、よろしくお願いします。 ・・・、お祭りですか。 どんなものが食べられるのか楽しみです。 ※完全に趣旨を間違えて参加申し込みしています。
エフィルミアです!よろしくおねがいしますっ。 シーフとしての実力の見せどころですね! チャレンジ側でトラップを全て回避して、1番を狙います!頑張るぞー!
やぁやぁみんなの参謀アルフレッドだ お祭り騒ぎということで参加してみたが私運動得意じゃないじゃないか というわけで裏方でSINOBIの邪魔をしてやろう 私のZOCと知略が火を噴くな!!!!!
エンデ。よろしく。 チャレンジ側、かな。スキル不可…うーんん…
ちゅちゅーっ! あちし、パティ。 あちしも、チャレンジちゅるでちゅー! 重いのはあまり持ちたくないでちゅけどね。
セロンガードです。よろしくお願いいたします。 チャレンジャー側を予定しております。
No.25
アルマン・アルスターだ。 よろしくな! 俺はチャレンジャー側を予定。 折角だからな!
そういえば表明してない! ファイサル・アル=ファルドだ。 チャレンジャー側で頑張ります。 こんな時間ですがどうぞよろしくお願いします!