【大遠征】ブラックデスVSレインボーハット
おおくまねこ
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シナリオID:3145
オープニング
ビッグオウムについて聞きたい? いいぜ。チップも弾んでもらったし、教えてやろう。ビッグオウムってのは、アレだ。生物学的な分類では、『魔獣』だ。クリーパーは一匹残らず世界の敵だが、魔獣の中には人類に友好的な奴らもいる。こいつらもそういう、フレンドリーな奴らってことだ。サイズはデカい。超でかい。『冒険者数名が入ったカゴを首からぶら下げて飛べるサイズ』っていうと、どんだけデカイか分かるだろ? んで、しかもその状態で何十キロもの距離を飛べるってんだから、パワーも体力もそりゃスゲエわけさ。普段大人しいから想像しにくいだろうが、あいつらも十分危険な魔獣なんだ。もっとも、俺達ゴールディ・ゴブリンのビッグオウムの飼育係やビッグオウムのジョッキー達は奴らとバッチリ心を通わせてるから、そんなことは起こらねェけどな。何、ジョッキーを知らない?
今度、ビッグオウムの背中をよく見てみな。ビッグオウムを飛ばす時は、背中にゴブリンの運転手が乗ってて、ビッグオウムの高度とか進路をコントロールしてるんだよ。
何? どうしてゴールディのゴブリン達はビッグオウムと心を通わせられるのかって? なかなかいい質問だ。伝説じゃあ、遠い昔に一匹のゴブリンが森でビッグオウムと直談判して、固めの盃を交わしたって話だ。なんて名前のゴブリンだったかね? どうも思い出せねぇな……。
さて、オレもそろそろ話し疲れてきた。ここらで終わりに……何、まだまだ聞きたい? へへ、アンタもモノ好きだね、もっとチップを弾んでくれたら、疲れが吹っ飛ぶかもなァ……。
――魔獣学者シモンの手記より
●
「……」
サチコはぼうっとした様子で『名もなき小鬼』を象ったというぬいぐるみを見つめていた。眠たいわけではない。サチコは抗争の時でもなければ、いつもこんな感じである。今日はこの後他国の要人と会食の予定があるが、ふとぬいぐるみが気になってしまったのだ。
コンコン。その時、ドアを強めにノックする音が聞こえた。ぬいぐるみを定位置に戻したサチコが「入りなさい」と告げると、
「相談役。火急のご報告が!」
バーンと扉を開き、ブラックデスの幹部が部屋に駆け込んできた。
「何があったんです?」
「抗争です! 『レインボーハット』を名乗る連中が人質を取り、相談役の別宅に立てこもっています。ブラックデスに対して、要求があるそうです」
ホブゴブリンは呼吸を整うのも待たず、サチコへと早口で告げた。
「レインボー・ハット……初めて聞く名ですね。新しく旗揚げしたファミリーですか」
サチコ聞き覚えのない組織名に首を捻る。ブラックデスを目の仇にしている組はいくつかあるが、レインボーハットなんてファミリーは聞いたことがない。
「その人質とは誰ですか?」
「ドワーフ王、シグルランです」
「なんですって?」
シグルラン。よりにもよって他国の最重要人物を……! ゴールディとドワーフ王国は距離があることもあり、特に仲良くも仲悪くもないが、もし彼女に何かあれば、戦争だってありえる(隣国ではないため、地理的にはかなり難しいが)。
「要求は何ですか」
「空席のブラックデスの首領の座と、組織名の変更。幹部の椅子。そして……月に一度のプリンです」
「……は?」
サチコは目をぱっちりと開けた。
「……確認しますが、レインボーハットとやらの頭目は誰です?」
「……うちのビッグオウムの厩舎から脱走した、ビッグオウムの特異個体、『ジョイフル』です。世話係が昨日の餌やりを忘れたとかで、奴ら、集団で脱走して暴れてるんですよ!」
●
『これは、ストライキである! これは、我々、ビッグオウムの権利を守るための戦いである!』
『戦いである!』
『ブラックデスは、直ちに頭目の座をジョイフルに譲れ! 『名もなき小鬼』の遺志は俺達『レインボーハット』が継ぐ!』
『継ぐ!』
自分達が言っていることの意味も分からず、テンションのままに叫ぶビッグオウム達。彼らは昨日飼育係が晩御飯をやり忘れたことにキレ、脱走したビッグオウム達である。だが、知能は犬猫レベル、がんばっても幼児並なので言ってることの内容ほどには賢くはない。ようするに、普通のオウムと大差ない。
『幹部の椅子をよこせ! 月一回のプリンデーをよこせ!』
『プリンって何だ?』
『知らん! うまいらしい。こないだ運んだ冒険者が言ってた』
『そうか!』
「外、うるさいわねえ……」
サチコの別宅の屋根の上にハトの如く集まり、バカでかい声で騒ぎ立てるビッグオウム達。あまりにやかましいので、近所の住民たちはみな窓を開け、サチコの別宅の様子を見ていた。
『外の連中が騒がしくてすまんな。まあ狭いところではあるが、くつろぐがいい』
ビッグオウムの特異個体・ジョイフルはクチバシを器用に使い、ソファでくつろいでいたシグルランの胸の上にガラスのコップを置いた。普通に来賓に対し失礼な行為なのだが、ジョイフルは丁重にもてなしているつもりである。
「いいよー。お茶とかもらえる?」
『残念ながら、この家はオレには狭すぎる。悪いがセルフサービスで頼む』
「そっかー」
(うーむ。コイツどう見ても脱走してるよねえ……捕まえた方がいいんかな?)
ぐちゃぐちゃに荒れ果てたブラックデスの邸宅で特異個体っぽい小柄なビッグオウムにもてなされ(?)シグルランは困惑していた。この状況をブラックデスは「シグルランは人質にとられている」と解釈していたが、実際にはビッグオウム達はシグルランを丁重にもてなしているつもりだった。ただ、体が大きいので部屋がだいぶぶっこわれてしまったのと、オウムの知能レベルでの接客なので、もてなしているようには見えないだけである。そしてシグルランの方は「飛んで逃げちゃったらめんどくさそうだから、アタシが脱走したペットを捕まえてあげよう」という義侠心でジョイフルの相手をしていた。
「それにしても、こんなに流暢に話せるビッグオウムもいたんだねー。アタシ、ビッグオウムってもっとアホなのかと思ってた。恋バナとか振ってみてもまともな会話にならんし」
『そいつは同胞が失礼したな。オレはスーパーエリートなんだ。だが、オレ達ビッグオウムはみんなゴブリンと同じ程度には知的だ』
「え、マジで!? そうだったの!?」
嘘である。ジョイフルがそう思っているだけで、ビッグオウムの知能は賢くてもせいぜいヒューマンの幼児レベルである。特異個体であるジョイフルさえも、知能はせいぜい七~八歳児並止まりだ。ゴブリンの諸君はジョイフルの発言に怒っていい。ちなみにジョイフルもシグルランがドワーフ王であることは認識しておらず、自分のやっていることがどういう結果を生むかについては、さっぱり認識できていない。「サチコの客のようだから、丁重にもてなしてやるか」ぐらいの認識である。
「で、アンタらなんで脱走したん?」
『よくぞ聞いてくれた。実は昨日、オレ達に仕える飼育係の野郎が夜の餌やりを忘れやがって……』
(仕えてるのに『飼育係』で『餌やり』なんだ……おもろ)
シグルランは熱弁を奮うポニーサイズのビッグオウムの言葉を、ニヤニヤしながら聞いていた。
『そこで思ったわけさ。オレ達もてっぺんを目指そうと。そう、『名もなき小鬼』の後を継ぐのはオレ達『レインボーハット』だ、ってな!』
(さて……サッチーが来るまでどうしようかな?)
解説
マスターより
リプレイ
「皆さん、ようこそ集まって下さいました。ではこれより、ビッグオウムのストライキ対策会議を始めたいと思います」
サチコはブラックデスの屋敷の会議室に集まった冒険者達に頭を下げた。サチコの傍らには、一体のゴブリンが簀巻きにされて転がっている。おそらく、彼が餌やりを忘れた飼育係だろう。
「ビッグオウムのストライキ……?」
トーラは狐につままれたような気分だった。ビッグオウムは冒険者にとってあまりに身近過ぎるわりに、普段話す機会もないので、まるで「馬がストライキを起こしました」と言われているようなものだ。
「ビッグオウムが喋れるなんて初めて知りました……!」
スィーリーンはどこか嬉しそうな顔だ。
「おいおい、ビックオウムがストとかマジかよ!?」
ハヤト=ガラン=ヴォルファングは驚きを隠せなかった。普段な何げなしに利用しているビッグオウムだが、組織的な反乱を起こすような知性があったとは驚きだ。
「……今まで散々運搬されておいて何だが。ビッグオウムが喋れるとは夢にも思わなかったぞ」
ナハティガル=ラーもハヤトと概ね同じような感想だった。冒険者達は普段、乗り降りする時以外は籠にぶら下げられた状態で空輸されている。わざわざ真上や後方を向いてビッグオウムに話しかける者は稀だろう。確かに、冷静に考えてみれば普通のオウムも人語を模倣できる稀有な鳥なので、ビッグオウムが人類と会話できることは別におかしくはないが。
「頭目の座を要求しているということですが、席を譲れと言われてハイそうですか……とはならないでしょうね。侮られるのは面子もあるので許し難いでしょうし」
ヴィルヘルミナはうーん、と腕組みをした。
「それにしてもシグちゃんはこんな所で何をやっているのでしょう」
ヴィルヘルミナは首を傾げた。普段からふらふらしているイメージのあるドワーフシグルランだが、なんでまたこんなタイミングでゴールディに出没していたのだろうか。呼び掛けると時々窓から手を振ったりもしているらしいので、とりあえず無事ではあるようだ。
「シグルランがシルバードにいらっしゃったのは、武器の素材を求めてだそうです。サウゼル大樹海調査隊のおかげで、最近は新種の素材も色々見つかっていますから」
「ああ、なるほど……それはシグちゃんらしいですが」
サチコの説明に、一応ヴィルヘルミナは納得した。
「他国の王を人質にすれば完全に外交問題であり、本来なら極刑は免れませんが……これ以上大事になる前に解決を致しましょう」
レティシア・レインフィールは自国の王族が同じ状況に置かれた場合をイメージし、かぶりを振った。人間ならほぼ確実に極刑、動物でも殺処分だろう。リーンエス王国でなくとも、レイウェストやヨゼフでも恐らく同じような対応になると思われる。
「餌やり忘れて暴動発生……。とりあえず元凶の飼育係は吊るして鳥葬の刑に処すべきだな」
ベルク・オスマットが冷淡に告げると、簀巻きにされて床に転がっていた飼育係はビクッと震えた。非情なようだが、彼女の言っていることは事態の重さを鑑みれば、決して言い過ぎではない。
「飼育係は魚の餌にしようかと思っていましたが……なるほど、ビッグオウムの餌にするというのはアリですね」
サチコは頷く。サチコの剣呑な言葉に、冒険者達は「久々にサチコの苛烈な部分が出たな……」と真顔になった。
「まあまあ。飼育係の行いは罪深いものではあるが、量刑を決めるのは事態を収めてからでもよいだろう。まずは、飼育係からビッグオウムに謝罪をすべきなのだ」
ストレガ・L・リベルガストラがそうとりなすと、飼育係はウルウルした目でストレガを見つめた。
「あと餌持ってくるのだ。腹が減っては話ができない」
「あ、ビッグオウム達の朝ごはんは問題ないでしょう。脱走した際に厩舎の飼料が強奪されましたから。お昼になれば、また『腹が減った』と騒ぎ出すと思いますが……」
「なるほど、ではお昼時までに作戦を決めた方がいいかもなのだ。あの大きさで騒ぎ立てられては近所迷惑であるし」
サチコの言葉に、ストレガは頷いた。
「ところで皆さん、やけに包帯だらけの方が多いですが……よほど激しい戦いでもあったのでしょうか」
「「ああ、ちょっとな」」
「「ええ、ちょっと」」
サチコの言葉に、レピド、ベルク、ヴィルヘルミナ、トーラは苦笑した。
●
冒険者達はブラックデスの幹部達と共に、ビッグオウム達の要求をどうするべきか検討を開始した。ブラックデスの基本方針としては元々悪いのは餌やりを忘れた飼育係であるし、力で叩き潰すようなことは避けたいらしい。
冒険者達をそれなりの人数雇ったのは、第三者(利害関係者ではあるが)の視点がほしかったのと、「平和的な交渉にも背景には武力が必要だ」という、マフィア的交渉術の一環らしい。万が一交渉が決裂した時、ビッグオウムが市民に被害を出す前に始末してもらう、という保険的な意味合いもあるのだろうが。
「というわけで、ビッグオウム達の要求を全否定はせず、落としどころを探りたいので、知恵をお貸しください」
ブラックデスの相談役、サチコは改めてぺこりと頭を下げた。
「元々ゴブリンとオウムは友として並び立つもの。それでは駄目か?」
「エサやりを忘れたせいでかなり怒ってますからね……とりあえず、情に訴えかけるのは話がまとまった後にしましょう。飼育係の生死はともかく」
「うむ、ではやはり言葉巧みに丸め込む作戦を行いたいのだ」
とりあえず前提を確認し合い、ストレガとサチコは頷き合った。
「ストレガさんが言うように、上手くおだてて納得して貰うのが良いでしょうか……ただ、あまり相手の要求を飲むのも増長しそうですし、締めるところはしっかり締めたいですね」
「そうですね。とりあえず頭目の座に関しては却下です。空席とはいえ、ビッグオウムに譲れるものではありません」
トーラの言葉に、サチコは再び頷いた。
「全ての要求を呑むのは無理としても、ある程度は妥協してオウム達も納得出来る形に持って行きたいですね。今後の探索にもビッグオウムには気持ちよく働いてほしいですし」
スィーリーンはビッグオウム達の要求の条項を見て、難しい顔をした。全通しはどう見てもダメっぽい内容だったからだ。
「頭目就任と組織名の改名についてだが……。頭目就任は取り下げてもらい、『レインボー・ハット』とやらを実質傘下組織としてブラックデスと建前上は対等な協力体勢を深めることを勧めてはどうだろう」
「我も賛成だ。知能が子供なみにあるのなら、レインボーハットとやらの組織を認めて交渉窓口を一元化をしてやればいい。他のオウムが何か言おうとも、ジョイフルを通して言えと一蹴できるようになるぞ」
テテリカとベルクは、レインボーハットという組織そのものはを認めるべきだという意見だった。
「それがいいと思います。輸送などの契約関係は据え置きにして、サチコ様とジョイフル様が盟友として改めて盃でも交わす、というのでいかがでしょうか。対外的にはペットと遊んでいるようにしか見えないので、ブラックデスの名声にも特に傷は付かないかと」
ゲルダ・クラインも二人の意見に賛成だった。
「そうだな。前半の要求についてはそのあたりが落としどころだろう。あとは、ビッグオウム達は『名もなき小鬼』の遺志を引き継ぐそうだが、そこは自由に引き継いでもらい、幹部の椅子としては、特異個体に適当なブラックデスの支部長を新設して就任してもらうというのはどうだ?」
「いいですね。では、その方向で交渉しましょう。幹部の椅子……名目上の役職には、極北かシラー砂漠あたりの支部長に就任してもらうということで。あの辺りなら、お散歩中に現地の人間がビッグオウムと接触する可能性も低いでしょうし、架空の支部であることはまずバレないです」
テテリカ、ゲルダ、ナハティガルの意見にサチコは賛同した。
「だいたいまとまったようだが……あとは、プリンか。なあ、その……オウムは鶏卵を食べられるのだろうか。普通、プリンの原料には卵が入っているはずだが」
レピド・クロサイトはサチコに尋ねた。
「魔獣なので食べられないことはないでしょうが……おいしくはないかもしれませんね」
サチコは淡々と言った。
「本物のプリンは鳥に有害そうだな」
テテリカも頷く。
「ですよね。ではオウムでも食べられるものをプリンと言って出すのが安全そうですね」
「普段より良い餌を用意し、『プリン』と言い張ればよいのだ。月一給金として与えるのは理に適うと思う」
スィーリーンの言葉にストレガは頷いた。
「つまり、プリン選手権だな?」
その時、今まで沈黙していたナハシュの目がキラリと光った。
●プリン選手権開催
「というわけでプリン選手権だ!」
ブラックデスのお屋敷の大厨房にて。ナハシュはエプロンを着用し、はりきっていた。オウムに本物のプリンは駄目っぽいので、冒険者達はオウムに無害なものを「これがプリンです」と偽って出すことにした。
「ということで偽プリン選手権を開き、色々なプリン(として用意されたもの)を試食させて優勝プリンを投票で決めてもらう。あいつら自身に別物でも『これがプリン』と納得させりゃあ問題ねえはずだし、ビッグオウムの好みを把握できれば餌にも多少反映できるだろう!」
「なるほど、冴えてるな、ナハシュ。ではプリン選手権といこう。サチコ君、オウムに有害そうな材料だけ避ければなんでもいいかな?」
ヨル・スレイマンが確認すると、サチコは頷いた。
「ええ、問題ないでしょう。ビッグオウム達は純粋なので、『これがプリンです』と言って渡せば、たとえ生魚でも『そうか』と納得するでしょうから。ただ、最低限の安全確認は必要です。予選をしましょう」
そこはかとなく楽しそうな表情で、サチコはプリン選手権の予選を執り行うことを宣言した。ちなみに人質のシグルランは外からシーフが監視しており、ジョイフルとの雑談が盛り上がっている様子らしい。
「これが俺の『プリン』だぁーーーー!!」
ナハシュが調理したのは、樹海産フルーツペーストとミルクを固めた牛乳寒天に甘露アリ蜜をかけたものだった。
「ミルクを使ったほのかな甘味で勝負だ!」
「やるな、ナハシュ! ならば俺はドライフルーツ入りの『ライスプディング』を出そう!」
ノリノリのヨルはプリンによく似たコップのような形をしたデザートをテーブルに置いた。
「男なら己の生き様とプリンは自分で決めないとね」
ナハシュとヨルはさっそく試食に入った。
「うまい! うまい! うまい!」
「美味しい。これなら彼らも満足だろ」
ナハシュとヨルは互いのナイスファイトを称え、親指を立て合った。
「なるほど。どちらもおいしいですね。私のスイーツのローテーションに加えるようにコックに伝えておきなさい」
「承知いたしました、サチコお嬢様」
ちゃっかり審査に参加したサチコが満足そうに頷くと、ブラックデスの幹部が何やらメモをしていた。
「なんだか、趣旨が変わっているような……?」
トーラは首をかしげた。
「俺はビスケットを食べ易く砕き、苺等の果実系顆粒をトッピングした菓子を用意した。ソースは人間が食べている果物なら合うとは思うが……チョコ、アボカド、タマネギは鳥にとって有害なので絶対混ぜないようにしてくれ」
「俺は乾燥果物入りの穀物バーだ。オモチャ風に成形し、かじったり壊す楽しみもある」
ナハティガルとテテリカは穀物ベースの鳥向けオヤツを用意した。もはやプリンどこいった状態だが、オウムを騙す分には問題ないだろう。たぶん。
●
「カードは揃えました。では、交渉を開始しましょう。皆さん、一応気を付けてください。通常個体でも。民家を解体できるぐらいのパワーはありますから」
サチコを先頭に、冒険者達はぞろぞろと事件現場に出撃していく。
「ナンダ、オ前達ハ!」
「やろうってのか、アア!?」
「いてもうたろか! シャバ憎共が!」
近づいてくる集団に気付いたビッグオウム達はギャアギャアと大きな声で騒ぎ出した。体がデカい分、声もデカい。近所迷惑この上なかった。
「なんて立派な鳩胸筋なんだ……!」
その光景を下から見上げていたテテリカは感動を禁じ得なかった。輸送用のカゴをぶらさげておらず、騎手も乗っていない、裸なビッグオウムを見たのは初めてかもしれない。
「改めて見ると強大な魔獣だな。嘴も爪も痛そうで心高鳴る……ハッ、いかん」
テテリカはふと我に返る。大自然の生きるテテリカとしては猛獣に襲われて死ぬならば本望だが、今は勝手に死んでいる場合ではない。
「やかましいわーー!!」
その時、窓からシグルランが顔を出して怒鳴った。どうやら無傷のようだ。
「今だ!」
その瞬間、シグルランの髪型のカツラを被ったレピドの目がキラリと光る。予定より早いタイミングだが、彼女を救出するまたとないチャンス! レピドは『プリズムシャドウ』を発動し、一瞬でシグルランと自分の位置を入れ替えた!
「おりょ? なんでアタシ外に?」
困惑するシグルラン。
「お久しぶりです、シグちゃん。無事で何より」
「オッス! ミーナじゃん。なんでこんなとこに?」
「それは私の方が聞きたい」
ヴィルヘルミナはシグルランと握手し、再会を喜び合った。
「シグルラン、なんか大きくなってねえか?」
「問題ない」
くるりと振り向いたレピドは、裏声を作りながら頷いた。
「そうか。なんか声も違う気がするが、問題ないならいいさ」
ジョイフルは明らかに別人になった偽シグルランをスルーした。
(こいつがジョイフル……他の個体より小柄だが、それでもデカい。飼うのは大変だろうな……)
「シグルラン救出ありがとうございます。しかし……これでは交渉どころではありませんね。ハヤトさん、トーラさん、お願いします」
「おう! 任せろ!」
「いきます!」
サチコの号令により、民家の屋根の上にいたハヤトとトーラが動き出す。二人は猛スピードで屋根から屋根へと飛び移り、大量のビッグオウム達が集まっているサチコの別宅の屋根の上へと着地した。
「落ち着いてください。私達はここに戦いに来たのではありません!」
その時、小さなトーラの体から、強者のオーラが放出された。一口で丸呑みできそうな小さなトーラから発せられたすさまじいプレッシャーに、ビッグオウム達はたじろぐ。その瞬間、畳みかけるようにハヤトも全身から獣のような殺気を放った。
「よぉ、兄弟達……俺はヴァイオレットレオンのハヤトってもんだ。ブラックデスの頭目になるってこたぁゴールディの頭になるってことだ……そーなりゃうちの組だけじゃなくゴールディ全てのファミリーに認めらんなきゃ焼き鳥にされても文句は言えねぇってわかってやってんのか?」
ギロリと睨み付けるハヤト。二人に気圧されたビッグオウム達はたちまち静かになった。
「よし、これで交渉ができるな。おーい、ビッグオウム達! オレ達は話し合いに来た! 人の話を遮らない。野次らない。不満は態度ではなく言葉で表す。これが話し合いの流儀だ。分かった?」
「「ワカッタ」」
ギャメルが幼い弟妹に諭すように言うと、ビッグオウム達は頷いた。
「冒険者のゲルダと申します。ビッグオウムさんたちのお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
ゲルダはオウムだからと下に見ず、丁寧にお辞儀をした。戦意がないことを示すため、今日は武装はせず、服装も礼服だ。
「サイゼ」
「ドンキー」
「アトム」
「クーラ」
「バミヤン」
次々と名前を名乗るビッグオウム達。十羽全員が名前を名乗った後、ゲルダは微笑みを浮かべた。
「ありがとうございます。ジョイフル様を呼んでいただけますか?」
「イイダロウ! ジョイフル! ジョイフル!」
ビッグオウム達はジョイフルの名を大合唱した。すると、「ナンダナンダ」と、窓からにゅっと、一回り小さなビッグオウムが顔を出し、屋根の上に颯爽と降り立った。その瞬間、ビッグオウム達はブラックデス式の敬礼をビシッと決めた。
「件の飼育係を連れてきた。好きにするがいい」
ベルクが飼育係を突き出すと、飼育係は地面に手をついた。シャルガネ式の最上級謝罪スタイル『DOGEZA』である。
「許してくれ! この通りだ!」
すると、民家の屋根の上にたむろしていたビッグオウム達が大ブーイングを始めた。
「フリップ! このヤロー! どのツラ下げて出てきた!」
「フリップ、帰れー!」
ビッグオウム達はぎゃぎゃあとわめき、屋根瓦をひっぺがして次々と飼育係へと投げつけはじめた。ビッグオウム的には小石を投げつける感覚なのだろうが、これは普通に非授恵者が死ぬ威力の攻撃である。
「いけません! フリップ様は退避を!」
ゲルダは体で割って入り、大急ぎで要求通り飼育係を帰らせた。
「おっと! おイタは駄目だぜ」
「だめですよ、今は交渉中です!」
ハヤトとトーラは再びビッグオウム達を威嚇する。取り巻きはビビッて再び口を閉ざしたが、ジョイフルだけは平然と二人のプレッシャーを受け流していた。
「おっと、兄弟たちがすまねえな。続けてくれ」
ジョイフルに促され、冒険者達は交渉を再開した。
「ジョイフル様、それにレインボーハットの皆様。どうか落ち着いてくださいませ。飼育係の方は真摯に反省しておりました。こちらはお詫びの品です」
レティシアはフルーツがたっぷり入ったカゴを屋敷の前に置いた。その瞬間、ビッグオウム達(ジョイフル以外)は我先にと地上に降り立ち、果物の奪い合いを始めた。
「全員分ちゃんとあるから、順番な!」
ギャメルがビッグオウム達の乱闘を防ぐべく、整列させようと必死になっていた。
●
「プレゼントはありがたく受け取ろう。で、だ。オレ達の要求を呑む気になったのか? サチコ」
ジョイフルは翼を器用に動かし、エアー葉巻をキメた。
「ブラックデスの頭目は今空席ですが、譲ることはできません。ですが、代わりのアイデアがあります」
「ほう?」
サチコの言葉に、ジョイフルは眉(?)を吊り上げた。
「君が頭目になるのは惜しい。冒険者の活動は君達がいないと到底成り立たない。誰にでもできる仕事では無いよ」
ヨルはジョイフル達に、ビッグオウムの今の仕事はとても意義のあるものなのだと諭す。
「いっそのこと、『レインボー・ハット』という組織を作ってしまうのはどうでしょう? ビッグオウムたちで新しく大きな組織を作るほうが、すでにある組織のTOPに座るよりも格好良いと思いますっ」
ゲルダはにこにこと微笑みながら提案した。
「カッコイイ……か、うーん」
「兄弟が増えるなら、『ヴァイオレットレオン』も賛成だぜ!」
ハヤトは屋根の上から親指を立てた。
「ヨシ! イイダロウ!」
ジョイフルは頷いた。
「さすがだぜ、ジョイフル。ビッグオウムの王の器だな」
「まあな!」
ギャメルがここぞとばかりにジョイフルをヨイショすると、ジョイフルはぐいんと胸を逸らした。
●
とりあえず一番問題だったブラックデスの頭目の座の問題と、組織名称の変更についてはクリアされた。残る問題は『幹部の椅子』についてである。
「ジョイフル様。恐らく頭目や幹部の座の要求の元は、食事の管理も満足に出来ない上層部への不満からと推察いたしましたが……」
「?」
レティシアが尋ねると、ビッグオウム達はみな黙り込んだ。
……。
(? 何か失言をしてしまったのでしょうか)
謎の間が空き、レティシアは不安になった。ストライキの経緯や要求の内容を聞いた限り、大きく外れてはいないはずだが……。
「なあ。たぶんなんだけど、言い回しが難しすぎてこいつらわかってないんじゃないか?」
「あっ」
ギャメルがこっそりと耳打ちすると、レティシアはハッとなった。確かに知能が幼児並なら、今の言い回しは難しすぎたかもしれない。
「こほん。ジョイフル様。頭目になりたい。幹部の椅子が欲しい。あなたたちがそう言ったのは、ブラックデスのごはんに不満があるからでは?」
レティシアが改めて聞き直すと、
「「ソウダソウダ!」」
ビッグオウム達は激しく叫び始めた。今度は同意をもらえたのでレティシアはホッとした。
「それで、幹部の座のことですが……あなたがたとの信頼の証として、サチコ様は『ブラックデス極北支部』を新しく作り、ジョイフル様にそこの支部長に就任いただきたいと申しております」
「……シブチョウ……」
「一番えらい人のことです」
「そうか! 受けよう!」
「ありがとうございます」
「それで、幹部の椅子の方は、いくつくれる?」
「え?」
レティシアはきょとんとした。『幹部の椅子』の話は今まとまったはずだが……。
「もしかして、『幹部の椅子』ってそのままの意味だったのでは?」
ヴィルヘルミナがぽつりとつぶやいた。
「ええと、間違っていたら申し訳ありません。もしかして、『幹部の椅子』というのは地位のことではなく、本当に椅子だったのでしょうか?」
ゲルダは困惑しつつも、ビッグオウムに聞いてみた。
「そうだ! 幹部用のでかい椅子をよこせ!」
「分かりました、少々お待ちください」
●
「椅子はもう少し待ってもらうとして、交渉を進めようか。プリンだが……プリンとは、実は嗜好品のことなんだ」
「シコウヒン?」
ヨルの言葉に、ジョイフルは首を捻る。
「ぜいたくなおやつのことです!」
「……ああ!」
ゲルダが補足すると、ジョイフルは納得した。
「つーわけで、プリンは色々用意してきたぜ。さあ、喰らえ!」
ナハシュは試作品のプリンを次々と皿の上に並べた。おいしそうなおやつの登場に、ビッグオウム達はにわかに色めき立つ。
「一番人気のオヤツがお前らのプリンになる! さあ、投票しろォ!」
「「オオオオオ!」」
さっそくプリンを食べ比べ、審議に入る11羽のビッグオウム達。厳正な投票の結果、栄えある一位に選ばれたのは、鳥の餌に最も近い味付けでサクサク食感が売りの、テテリカの穀物バーだった。
●
「名もなき小鬼の遺志は、今のまま継ぐことだってできるはずだ。勇敢で意義のある仕事なんだから」
ヨルはビッグオウム達の腹が膨れたタイミングを見計らい、そう切り出した。
「お待たせしました。これが幹部の椅子です」
二時間後。スィーリーンとヴィルヘルミナはサウゼル大樹海産の木材をふんだんに使い、突貫工事でビッグオウムサイズの巨大椅子を製造してきた。木工上手なヴィルヘルミナがいい感じにカットした上質な木材を使い、一流の細工師であるスィーリーンが趣向を凝らした逸品だ。通常サイズならば、サチコが座っていても違和感はなさそうな出来栄えだ。テテリカの発案により、ビッグオウムらしさを演出する意匠として、豪華な羽根飾り付きの止まり木も用意された。
「なるほど、これが幹部の椅子か! 素晴らしい!」
「次はオレだぞ!」
「順番! 順番ですよ! めっ!」
たちまちビッグオウム達の間で椅子の奪い合いが始まった。その様はまるで、お気に入りの遊具を奪い合う幼児のようである。レインボーハット発足初日からの内部抗争勃発を防ぐため、今度はトーラが威圧感でビッグオウム達を整列させた。
「もっとたくさん作ればよかったですね、スィーリーン」
「そうですね。あとでもう少し作りましょうか」
一仕事終えたヴィルヘルミナとスィーリーンは汗をぬぐった。
「さて、三つ目の要求もこれで満たされた、ということでよいでしょうか」
サチコが問いかけると、ジョイフルは頷いた。
「ああ、『幹部の椅子』、確かに受け取った」
ジョイフルは鷹揚に頷いた。
●
「では、屋外ではあるが、固めの杯を。シグちゃん殿にはせっかくなので証人をお願いしたい」
ストレガがぺこりとお辞儀をすると、シグルランは親指を立てた。
「オッケー! じゃあ、ブラックデスとレインボーハットは盟友として、これからも仲良くやってくこと! ドワーフ王のアタシが商人ね!」
「ええ、これからもよろしくお願いします」
「おう、餌はちゃんと毎日くれ! 約束だぞ!」
こうして、ジョイフル率いるビッグオウム達の反乱は平和に決着した。瓦礫でおでこを切ったゲルダの血がちょっと流れただけで、死人や重傷者は一切出ていない。もちろん、シグルランも無傷だ。肝を冷やしたブラックデスは再発防止のため、餌やりのチェックを厳しくするとともに、定期的にビッグオウムに満足度アンケートを実施することにしたようだ。
「ごめんな、シグルラン。こんな騒動に巻き込んじまって」
「気にすんな! アタシも楽しかったし。ビッグオウム、近くで見るとけっこう可愛くね? デカいけど」
ギャメルが謝罪すると、シグルランは全く気にしていない様子だった。危惧されていたドワーフ王国との外交問題については、シグルラン本人が脱走したペットと遊んでいたという認識だったため、特に問題にはならなかった。結局シグルランは「落とし前」としてサイゼル大樹海産のレア素材をブラックデスから包まれ、ウッキウキで帰っていった。
なお、餌をやり忘れた飼育係のフリップは、当然の如くシルバードの飼育係をクビになった。しかし、冒険者達や「オレ達はゴブリンの命なんていらねェ」と言ったジョイフルのとりなしもあり、命を取られたり小指を詰められたりはせず、サウゼル大樹海の最深部の駐屯地に左遷されるという処分に落ち着いた。
「ところでシグルラン。胸の上にコップが乗ると聞いたんですが、ぜひ見せていただけないでしょうか?」
「あはは、このスケベ♪ その話、どこで聞いたの? 確かにできるけどさあ」
シグルランはニカッと笑い、ハヤトに鉄拳制裁した。
「せっかくこんなとこで会ったんだ、茶でもしばこうや」
「いいよー。今度はちゃんとした飲み物出してもらえそうだし。ねえ、さっきの奴、もっかいやって見てよ! アタシを瞬間移動させたやつ! 今度アレで公務のだるいやつから逃げるの手伝ってくんね?」
「もう一度プリズムシャドウを使うのはいいが、サボタージュの手引きは反応に困るな……いや、ギルドに依頼を出せば受理されるのか?」
「シグちゃん、たまには(?)遊ぶにもいいですが、公務はちゃんとしてくださいね」
シグルランのフリーダムっぷりにレピドは困惑し、ヴィルヘルミナは冷静に突っ込みを入れた。
「ハヤト殿はやはりセクハラの咎で簀巻きにして鳥葬を……。いや、せっかく首都におるのだ、ここは叔父貴殿に通報するという手も……」
ベルクはぼそりと呟く。
「――いつもゴブリンに力を貸してくれている事に深い感謝を。アンタ達は俺達の盟友だ」
ナハディガルがジョイフルに手を差し出すと、ジョイフルは器用に翼を動かし、ナハティガルの手を握り返した。
「あ、俺もぜひ貴方と握手がしたい」
テテリカもそわそわした様子でジョイフルに握手を求めた。つられてシグルランや他の冒険者達も参加し、自然とその場は特異個体ジョイフルの個別握手会になった。
「かつて『混ざり物』の長の一人、射手ゴブラスと仲間達は動物と心通わせ友としたのだ。良き道を示すのがストレガなのだ。これからも良き関係でありたいものだ」
ストレガもジョイフルとハンドシェイクし、ニッコリと笑った。
マスターコメント
イベントシナリオ普通 報酬:多い14 / 4〜25人
2023年08月14日 14時25分42秒 公開
参加者
相談掲示板
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 丸め込むのが妥当とみるのだ。 ゴールディとビッグオウムはズッ友であるのは事実だし。 他のオウムを統率できるなら、地位を与えて持ち上げるのが今後も有用であるのだ。
ギャメルだぜ。みんな、よろしくなー! ブラックデス側のNGは回避しつつ、オウム側も満足できる条件にまとめていけたらな。 あとはこういうトラブルが再発しねぇようにしときたい。 オウムたちが不満を持った時に、穏当なやり方でブラックデス側に伝えられる仕組みもできりゃベストかな。
スィーリーンと申します。よろしくお願いします。 ビッグオウムが喋れるなんて初めて知りました……! 全ての要求を呑むのは無理としても、 ある程度は妥協してオウム達も納得出来る形に持って行きたいですね。 ……でも、オウムってプリン食べても大丈夫なんでしょうか?
トーラです。 よろしくお願いします! わたしもストレガさんの言うように丸め込むというか、納得できる条件を提示して飲んで貰うのがいいと思います。 ただ、あまり言いなりになっても増長して今後の使役に悪影響が出るでしょうし、締めるところは締めた方が良いかなと。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 丸め込みの方針には賛成を。 ビッグオウムには日頃俺達冒険者も世話になっている、穏便に済ませられるならそれに越した事はない。 ところでオウムは鳥、だよな。プリンに使う卵も鳥……だよな。 ……喰わせていいのだろうか?(首傾げ)
シーフのベルクだ、よろしく頼む。 丸め込みに賛成だ。 あとついでにオウムたちの憂さ晴らし用に、元凶である餌やり忘れた戯けを吊るして進呈するのはどうだろうか(サンドバック替わり)
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 ビッグオウムってこんなに大きかったんですね。 知能的には犬猫程度との事ですので、上手く相手側をかわせればとは思いますが。 椅子が欲しいなら実際に作ってあげてもいいですけど…オウムの体格に釣り合う椅子だと流石に大きすぎますか。
>プリン 人間向けのやわらかい食べ物って鳥の体に良くないイメージがあるが、ビッグオウムの場合どうなのかちょっとわかんねぇな。そのう炎がどうとか……? 「プリンみたいに美味しいものでーす!」って言い張って、なにか他に健康的で美味しい食べ物を提供するとかでごまかせねぇかなぁ。 >サンドバッグ そう、生き物の世話には大いなる責任をともなうのである……。 死なない程度にオウムに突きまわされるのも、良い経験になるかもな。 >ビッグオウムの椅子 可愛いし面白そうなアイディア! なんか小鳥の止まり木を巨大化させたようなのが脳裏に浮かんだ。
ひとまず良い餌を与えて『これはプリンです』と言い張るのがアリだと思うのだ。 彼等はプリンを知らないし1ヶ月後はきっと覚えてないのだ。 稼ぎに応じて1月ごと餌を良い物にする、ならそれほど飼育係に負担はかからないと思うのだ。
テテリカ。シューターだ。よろしく頼む。 屋根の上からレインボーハット構成員が見張りをしているわけか。 最初の接触の段階でこじれないよう、戦闘の意思がないことを示しながら近づこう。
お世話になります。出発は明日の朝ですね。