【夏果】甘く香る桃園の一時

一乃口

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シナリオID:2323

オープニング

 エラトゥーン都市同盟の一角、湾岸都市であるエスト・ポーラ。
 そこで豪商のひとつに数えられるアルアータ商会。
 その静かな午前中が終わろうとしていた頃に、急な叫び声があがる。
「なんですって!?」
 声の主はアルアータ商会長の一人娘、パトラ・L・アルアータである。
 案件の記された羊皮紙を握る力が抑えきれずに居る。
「この大事な時期に……!」
 今、ロスガリア大陸で流行最先端の「夏のトロピカルフルーツブーム」そんな商機に手を拱いている商家など無いだろう。
 いや、あってはならない。
 アルタータ商会もその例に漏れず、このブームでエスト・ポーラの名産のひとつである桃。
 その流通、販売をする事でエスト・ポーラの知名度を上げようと計画した矢先だった。

 アルアータ商会と懇意である桃農家。
 そこから来た返事に記された文面はこうだった。
 
 孫が生まれるので休業する。
 腰を痛めたので休業する。
 等々と、幸や不幸が重なってしまったらしい。
 
 つまりいま。
 エスト・ポーラの果樹園の桃がとてもピンチと言う事だ。
 流通面でも、販売面でも。
 アルタータ商会へ足を運んだ従業員、若手の一人が気まずそうにパトラに謝罪をする。
「いえ、それは仕方ありませんわ……」
 祖父の代より付合いのある桃農家、その品質も確かなこの一品をロスガリア中にアピールするには格好の好機のハズが。
 
 従事者の高齢化、後継者不足。
 先の問題も頭を過ぎるが、今この時の窮地を脱却すべきだろう。
 眉根を寄せ、思案する。
 ため息も自然と出る。
 平素なら取り繕う事も意識するが、手癖を隠すこともなく露にするパトラ。
 桃農家の若手としては「桃を無下にはしたくない」との言葉には同意を返す。
 しばし考え、その口角は妙案に至りわずかに上がる。
「これはむしろ、エスト・ポーラの桃がロスガリアでも一番だと言うことを知らしめる好機ですわね」
 逆境にこそ商機あり、とは祖父の教え。
「私達、アルアータ商会がこの一件受け持ちますわ」
 早速書体を整えて冒険者ギルドへ掲載を打診。
 類を見ない「夏のトロピカルフルーツブーム」そして、エスト・ポーラが誇る名産の桃。
「エスト・ポーラを何時までもリブラネスタの2番手だなんて言わせませんわ!」
 ブームに乗っかったパトラの野望、「エスト・ポーラはリブラネスタに劣らない」とアピールする好機。
 それは農家と冒険者を巻き込んで幕を上げる。

解説

 ●解説  桃園のピンチを商機として提供致します。  出荷の時期を逃した桃を様々な形で楽しむ事ができます。  時間帯的なイメージは【1】、【2】は午前中、【3】は昼過ぎ、【4】が夜となります。 【1】収穫を手伝う  果樹園での収穫を手伝う。  収穫して出荷する桃なので、完熟ではありません。  高所の作業や運搬などを行います。  農家の若手さんが作業しているので、それをお手伝いできます。 【2】桃狩りを楽しむ  急な休業で出荷のピークを過ぎてしまった桃を桃狩りとして提供します。  その場で取って食べることが出来ます。  持ち帰りも可。 【3】桃のデザートを楽しむ  アルアータ商会が手配したパティシエが完熟した桃を使ったデザートを提供します。  桃のパフェ、パイやケーキ、フランベした桃のデザートなど。  桃のお茶と一緒に楽しむ事ができます。 【4】夜の桃園で過ごす  ランタンの明かりでライトアップした桃園で過ごせます。  テーブル席も用意されます。  摘んだ桃を食べるのは勿論、桃酒を楽しむ事ができます。  未成年は桃果汁のジュースになります。

マスターより

 四度目まして、まだまだ初めましての方が多そうな一乃口です。  初のイベントシナリオになります。  どんなプレイングがやって来るか、今から楽しみです。  NPCを紐付ておりますので、ご質問等には対応できます。  リプレイ内には登場予定はございません。  選択肢【3】ですが。  実在する名称の料理やお菓子の名前は、暈した表現になるケースがございます。ご了承ください。  複数の選択肢での行動も可能ですが、描写量は散漫になると思われます、ご容赦くださいませ。

リプレイ

 エスト・ポーラ沿岸部にある果樹園、その桃の収穫と桃狩りに集った冒険者達。
 簡単な設備案内とその場で役割を担う者が、参加者である冒険者の面々へ感謝と諸注意が述べられ。

 各々の一時が始まりを告げる――。

●桃の収穫
 たわわに実る桃の果実、見渡す一面に実ったその果実の園をイズル・M・ヴォルゴールが歩いて進む。
 整えられた茶色い髪が揺れ、紫の瞳が桃の実りをじっくりと観察する。
 その仕草と雰囲気を見た、農夫はイズルのそんな視線を見て素人では無さそうだと言う印象を受けた。
 そんな農夫に気付くと、イズルは丁寧な口調と物腰でその収穫のノウハウを訪ねる。
 農夫はそんなイズルの雰囲気に一瞬の気遅れを感じたが、その柔和な笑顔に直ぐに気を取り直して作業を説明する。

 丁寧な説明に礼を伝えると、イズルは早速作業に移った。
 
 収穫に適した桃を目利きし、植物に対する共感覚を併せて使う。
 見聞きした手順を過去の経験と照らし合わせ、イメージして桃の果実をひとつを手に取り――収穫する。
 この枝から果実を切り取った時の手(、)の(、)感(、)触(、)は、言葉にし難さがある。
「こんな感じで良いか?」
 大事にひとつを籠に納め、農夫へと確認する。
 イズルの飲み込みの速さに関心した農夫は笑顔で大丈夫ですと答えた。
(今後の後学にもなる――)
 言葉に出さずに自身が良く知る、実った果実達の光景を思い起こす。
 足りない仕事があれば手を貸すと、イズルは作業を買って出た。

「良い匂いするさぁ♪ ね、イュン」
 ペットのイュン(うさぎ)と共に桃園を歩くのはフリューリングスルフト=ティエラ。
 結った赤い髪が活発に揺れる、その毛先は淡く実る桃に少し似ている。
 頭上の耳も、実った桃を眺めて揺れる。
「お、桃みつけたさぁ? いまとるさぁ」
 農夫が驚く。
 一瞬の屈伸で飛ぶフリューの姿は眼に留まらず、気付けば高所に実っていた桃がその手に収まっている。
「高い所や重いもの持つの任せてさぁ♪」
 悠々と鼻歌混じりに着地する。その技の冴えで(シーフらしさ)フリューは農夫からの賞賛を浴びた。

「これで準備万端なのだ」
 粽(ちまき)の背に籠を付けて準備OKとなったのはハーフビースト(完全ケモ型の犬)の大福(ダイフク)である。
 まん丸い青いお目々がとても可愛らしい。
 大福と粽は桃の実を収穫しながら、他の冒険者が収穫した桃を籠に納めて行く。
「粽、少し我慢するのだ」
 低所の桃から収穫し、少し高い所には粽の上に立って収穫を――と、思って居た所で助けが入る。
「余計なお世話だったでしょうか?」
 声の主は麗装、中世的な雰囲気に青く長い髪を結った剣士。優しい青い瞳で大福を見るのはクローリカだ。
 獲った桃を粽の籠に納める。
「そんな事は無いのだ、助かるのだ」
 大福の言葉にクローリカは安心したように微笑む。
「では、この調子で収穫を頑張りましょう」
 クローリカの言葉に、えいえいおーと大福の片手と粽の尾が上がる。

「こんなに美味しそうな桃がそのままになっちゃうなんてもったいないね……」
 アドルフ・ジーノは見渡す桃を眼にして言葉を溢す。
「よーしたくさん手伝ってうぞ~!」
 優しい夜のような黒髪を揺らし、青瞳が煌びやかに光る。
 そんな彼女と共に桃園を訪れた2人の内の1人キリアン・フィッツジェラルドは、農家の吉報と悲報を聞いている。
 目出度い話を手放し喜べるように、的確に手伝えるよう農家の指示と意向を把握する。
「えぇ、頑張りましょう」
 澄んだ青い目と、少し癖のある銀髪が印象的だ。
「わぁ、いい匂いですね!」
 両手いっぱいに拡げ、桃の香を楽しむカミンル・マオ。
 赤い瞳がその香りに浮かれ、桃よりも深い髪の色が桃園の中でも映える。
「高所の作業はおまかせを!」
 アドルフの苦手とする高所をカバーするべくカミンルが明るく告げる。
 キリアンもそれに頷き、スキルを活用して収穫時期の桃を見極める。
 3人は協力しながら桃を収穫して行く。
 キリアンが見極めた桃をカミンルが収穫する。
 カミンルはハンサムな農夫が居ればアピールしたい所だったが――残念、お眼鏡にかなう逸材は居なかった。
 残念。
 2人が獲った桃を大事に籠に納めるアドルフ、低い所にある桃は自分の手でも収穫をする。
 そんな3人の和気藹々とした作業は続く。

●桃狩り
(『狩り』と聞いてたが――)
 動物相手だと思って居たが、そんな事は無かったのだなと異色の双眸(灰と紫玉の瞳)で実る桃を一望するルイド。
(あめぇ)
 狩りの対象は至る所に、眼や鼻が利くようにしていたが――甘い、辺りに漂う甘い香りが満ちている。
(まぁ不快じゃねぇし)
 桃園の中を歩む。
(むしろ……馥郁とした香り、っつーのかね?)
 早速、ひとつ手に取った。
 熟れた桃の皮は簡単に剥ける、特別な事をしなくても解る果汁や香りの濃さ。
 ルイドは桃を一口齧る。
 その口内に広がる甘味に驚いた。
「ふむ、ほぉ――」
 もう、ひとくち。
「なるほど――うめぇなこれ」
 十二分以上に甘いが、しつこさの無い味。
 それが数多く好きに食べて良いという状況にある。
(これが普通なのか、ここの出来がいいのか)
 初めて食べた桃の味が、甘みの名残が鼻に香る。
 好奇心と共に、疑問を尋ねても良い相手を探しながらルイドは桃園での一時を楽しむ事にする。

 セロンガード・シュタインドルフとティトの2人が桃園を訪れる。
「暑いな、大丈夫か?」
 黒く短く整った髪に、クールな黒い瞳を持つセロンガード、夏の陽気の最中。表情は平時と変わらないが頬を汗が伝う。
 随伴するティトを気遣い、日傘を傾けながらセロンが聞く。
「ぜんぜんだいじょぶ、だよ」
 ふわりと答えるティト。
 夏の日和とは真逆な雪原を思わせる白髪に同じ毛色の狼耳と尾を持つ小柄(ハーフビースト)な少女。
 自身より背丈のあるセロンを見上げる澄んだ緑色の瞳は、桃園にふ(、)た(、)り(、)で(、)来(、)れ(、)た(、)ことに嬉しそうに煌めいている。
 お散歩気分で軽やかに歩くティトに、歩幅を合わせるセロン。
 ふわりと服の裾を翻し、共に揺れる白雪色の尾がふわり。
 お散歩と言っても、毛並みも髪も服装だって気を遣うのも(乙 女 の)嗜み。
 ティトの視線がセロンを見上げる。
「暑くないか?」
 その視線に気付いたセロンはティトの姿を見て思った事をポツリと――。
「ぜんぜん、だいじょぶ、だよ」
 プイっと溢した今の言葉が、先程と違い僅かにツンとした所がある事に、慌てて来た(普段着な)セロンはピンと来ない。
 女の子は準備にだって時間が掛かるのだ。
 そんなティトの様子は計れずとも。
 セロンは視線に留まった桃の果実をひとつ手に取った。
「これ、食べようぜ――」
 水分補給にもなるし、と言うよりも早く。ティトの小さい手がセロンの手中の桃を取った。
 桃の果実を小さな両手で支えて見上げる仕草に、セロンの胸中にどう映るのか。
 甘い桃の香りと、甘みがティトの口の中をやさしく満たして行く。
 ひとくち。
 そのひとくちが。
 甘くて、やさしい。
 果汁は少し乾いた喉を潤した。
 美味しい桃にティトの眼が輝く、そんな様子を見てセロンもひとつ、手近な桃を取って食べる。
 思った通り、豊潤な果汁と甘みが喉を潤してくれるな。とセロンは思った。
「あぁ、美味しいなここの桃は」
 ふっと緑の視線が自身へと向けられている事に気付いて視線が合う。
「桃には『わたしはあなたの虜』『天下無敵』っていう、花言葉があるみたい、だよ」
 桃色が灯る緑の瞳が――微笑みながら言葉を紡いだ。

 桃も案外色々使えるのだ、コンポートとか酒に――。
 青々とした木々、実る桃の園の中。
 歩く後ろ姿は見間違える者も少ないだろう、銅色(アカ)の鱗を持つリザードマン、サイラスである。
 金の瞳が、じっくりとひとつの桃を見定めて。
「ふむ――」
 納得してからひとつを獲って行く。
 色々な使い道に、魔除けも含まれているのだが。
 酒にするのも良い――すり潰して、程よく果肉の味わいや食感を楽しめるように醸造するとかもありだな。
 物作りの職人たる彼には鍛冶師仲間の顔馴染みが居るのだが。
(……あいつにも作ってやるか)
 その中の一人が奥さんと色々と揉めていた話を思い出し、機嫌取りになればと先程浮かんだ酒の使い道がひとつ、決まる。
 そうと決まれば桃をもう少し集めておきたい。
 選別する目がこなれた頃に、そのカンが正しいか確認しておくことにする。
 ひとつの桃を取って、その大きな口が齧った。
「あっま」
 この甘さなら、想像以上の物が作れるかもしれない。
 趣味と、実益を兼ねたクリエイターリザードマンが収穫した桃を使って何を作るのか。
 それはまた別の話。

 熟れた桃がとり放題ときいて半信半疑やってきたナハシュ。
「すげえなおい……! 青いのが1つもねえ!!」
 その疑心がすっ飛んで行く光景に黒い髪が跳ねて、金の瞳が驚きと共に輝く。
 そんなナハシュに同伴する、ヨル・スレイマン。目深に被ったフードの下で桃園に実る果実達を見て感嘆を漏らした。
「はー、これは見事だ……」
 旅人として各地を歩んだ際に、自生する桃を幾度か見て来たが――。
 これ程に熟れた桃が、あちらこちらと実る光景は見た事が無かった。
 言葉を失ったのはわずかな間。
「全部熟れてる……嘘だろ……? 全部食っていいのか?」
 ナハシュが同居人のヨルに確認を取る。
「好きなだけ食べていいって話だよ。天国か?」
 ヨルもまた、ナハシュに答える。
 ヨルは普段通りを装いつつ、手頃な場所に実るひとつを手に取って――シャクリ。
 辺りに満ちる桃の香を何倍にもした風味と果汁が口の中に溢れて行く。
 ひとくち。
 ひとくちに染み渡る。
「美味しいね。これは……まずいわけがない……」
 桃を食べる手が、思わず進む。
 ひとつ、ひとつの桃を味わって食べていたナハシュも次第に食べる勢いが勝る。
 ナハシュがヨルの食べている桃を見て、食べ比べてみようぜと持ち掛ける。
「食べ比べなくても全部美味いよ」
 ヨルの言葉に、ナハシュもそりゃそうかと嗤って返す。
「はー、コイツは悪くねえ……また来てもいいな」
 お土産用の桃をマジカルポケットで取り出した木箱に納めながらナハシュが言う。
 嬉しそうに用意した木箱に桃を詰め込むナハシュの様子を見て、ヨルもまた嬉しさが自然と込み上げて来る。
「サラダは確定だろ。傷む前にジャムにもしたいね。あとは──」
 思案するヨルの思考をナハシュが「ジャムでもソースでも果実酒でもいいぞ」と遮った。
 木箱いっぱいになって行く桃を見たヨルが。
「それ、余らないかい?」
 と聞けば。
「余らねえよ、お前がなんか作ったりどうとでもするだろ?」
 ヨルへの信頼感が自然と表情に露わなナハシュ。彼が料理を一任してくれている事はヨルに取って、とても喜ばしい事だ。
 お土産のたくさんの桃、家に帰っても桃園の香はしばらく続きそうだ。
(パトラ君に感謝だね)
 木箱を格納するナハシュと共に、ヨルもまた桃園を後にする。

「桃おデート目いっぱい楽しもうね!」
 アルマ・ヴァレンタインの活発な声が桃園に響く。
 小さな手がエヴァン・ピオネロを引く、アルマが嬉々とした緑色の瞳で笑顔を向ければエヴァンの青い瞳も答えるように微笑む。
 気持ちが逸るアルマに手を引かれるも、エヴァンは農家へと感謝を示して引っ張られて行く。
 漂う桃の香が濃くなる。
 エヴァンはアルマを肩車する事で高い位置にある桃をアルマに見定めてもらう事にする。
 その肩の上、わずかに落ち着かないアルマ。
「大丈夫? 重くないー?」
 最近、エヴァンに抱えられる機会が多かったアルマ。
「大丈夫ですよ」
 アルマを肩車して桃を籠に入れる準備も終えている、余裕のある笑顔は見えずとも声音で伝わる。
「それじゃ高い所の取っていくねー」
 安心したアルマも、桃へ手を伸ばしてひとつ、またひとつと収穫する。
「その横の枝のも熟してそうですけど……どうですか?」
 エヴァンの声に、アルマもその桃を視線で辿る。
「うん! よく熟してるしとっても美味しそう!」
 あっち、こっちと収穫して籠の中がいっぱいになるのは早かった。
「「いただきまーす!」」
 軽く洗った桃に齧りつく2人。
 齧った端から溢れて来る果汁に、カリコリとした食感。
「歯応えあって美味しいですー」
 その甘さに満足気なエヴァン、その隣でアルマも桃を齧る。
「食感も色々で美味しいねー」
 と嬉しそうなアルマ、2人はしばし桃を食べるのに集中する。
「これ……!今までの中で一番甘いです」
 エヴァンは桃の甘味に、その桃をアルマへ向けて「食べますか?」と差し出した。
(これはもしや間接――!)
 アルマの体感温度がふわっと上がる。
「ぅ、うん!いただくねー……わ、すっごい甘ーい!」
 エヴァンが齧った場所の桃が、とっても甘いのは桃が特別甘いだけじゃないんだろう。
 ほんの一瞬、アルマの変わった表情を見てエヴァンも察した。
 それでも構わず食べてくれるアルマが可愛くて、エヴァンの瞳はアルマに釘付けになる。

 視線が合う時間は長く。
 桃より甘い、一瞬が溶けて過ぎる。

「甘いですよね」
 エヴァンの言葉に、小さく頷く彼女アルマ。
「そうだ!」
 少しの余韻の後、思い付き立ち上がったアルマは何時も通り元気いっぱい。
「ピーチショコラドリンクとかどうかなーっ」
 持ち込んだチョコと桃のドリンクを考案したアルマに、「いいですね」と返したエヴァン。
 2人は手を取り歩く。

「桃狩り楽しみだな♪」
 狩と言う言葉に心が弾む。
 黒髪黒豹のハーフビーストのパルドが金の瞳を輝かせながら言う、連れて歩く愛らしい黒猫のショコラもにゃぁと鳴く。
 尻尾はお揃いのようにピンと張っていた。
 そんな1人と1匹と並んで歩く、もう1人と1体。
「ほんと楽しみだね」
 黒髪に狼の耳と尾を持つハーフビーストのウォーゼル、連れて歩くこちらはチョコと名付けられたミニコボである。
 ウォーゼルとチョコの尻尾は、意識せずとも同じように揺れる。
 2人は農夫から桃のとり方と美味しい桃の見分け方を聞いて教わり、早速実践する為に桃園を駆け足に行く。
 その仲の良さから、農夫の目には双子や兄弟のように思ったそうだ。
「とれた!」
 熟れた桃を片手に、パルドがウォーゼルへ「良い色だね」と満面の笑みを向ける。
 獲った桃を入れる籠で寛いでいるショコラにパルドはとった桃を見せる。
 つんつんと鼻でつつくショコラのそんな様子にパルドは笑みをこぼす。
「持てるか? ちょっと重いぞ?」
 パルドから桃を受け取るチョコ、パルドはその成功を褒めるようにチョコを撫でた。
 別所、借りた梯子で高所の桃をとったウォーゼルも、桃をチョコへと託そうとする。
 だが、チョコは跳ねても手が届かず。
 ウォーゼルの身体をよじ登る事で、無事に桃を受け取りチョコは誇らしげな顔をする。
 ウォーゼルは籠に居るショコラも気に掛け。
「ショコラも見てごらんよ」
 とその収穫を分かち合った。
「「いただきまーす」」
 とった桃をパルドとウォーゼルは頬張った。
 甘い果汁と桃の香が2人を満たす。
「おいしい!」
 ウォーゼルが笑い。
「美味しいっ!」
 パルドも笑う。
 ショコラとチョコにも食べやすい様に種を取り、刻んだ桃をそれぞれに咀嚼している。
 ご満悦と言った表情をそれぞれに見せる。
 そんな様子をみたパルドとウォーゼルの目はまた互いに合うと、嬉しくてまた笑顔になる。
 沢山とれた桃は、ジャムやタルトにもなってまた彼等を笑顔にしてくれる事だろう。

 てふてふとした足取りで大福と粽が果樹園を行く。
 お手伝いで良い感じにお腹が空いてきた。
 こっちの桃は食べて良い。
「粽どれにするのだ? 一番甘いにおいを当てるのだ!」
 信頼できる鼻を頼り自身も探す。
 くんくんと嗅いで、くんくんと嗅ぐ。
 あっちこっち。
 ウォッフと一押しが決まった所で大福と粽は、それぞれに一押しの桃を食べ。
「あっま~~~~~い! のだぁ~~!」
 それぞれの桃を食べ比べ、結果は堂々の引き分け。
 その美味しい桃を見付けたお互いを称え合い。
 大福は家族へのお土産の桃も、その鼻でチョイスした。

 ストレガ・L・リベルガストラは知見深いゴブリナだ。
 そんな彼女には桃の正しい収穫の手順すらも見聞の内に納まったコトだった。
 知っている動作を、ひとつずつ丁寧に行う。
 やさしく籠にひとつの桃の実を収める。
「ふむ、いい桃だな」
 ひとつひとつの品質を見る慧眼が、その質に関心を溢す。
 その言葉に近くに居た農夫も嬉しそうだ。
 ストレガは桃を選別、収穫しながらその用途を言葉にした。
 林檎のようにケーキやパイにするのも良し。
 果汁も豊富だ、ずっしりとした感触からも自ずと解る――絞って使うのもよいだろう。
 料理にするならば、塩の効いた肉に付け合せ。
 それ以外にも用途は多彩に及ぶ。
 聞いていた農夫も、知らなかった桃の使い方に関心する。
 そう思って収穫をする内に、籠の中身は良い感じに増えていった。
 農夫も自家製桃レシピをストレガに紹介する。
 長年桃に触れて来た知見はストレガに取っても新鮮な情報が混じる。
 そして、収穫された桃のひとつを、是非食べて欲しいと農夫からストレガの手に。
「うん、とても甘くて美味しいな」
 農夫の嬉しそうな笑顔は、ストレガの記録に残ったそうな。

●桃の甘味
 パトラが派遣したパティシエは、この日のために早朝出勤だった。
 農園に構えられたレストランスペース、そこでリクエストの即興にも答えられるよう早めの従事。
 その腕を冒険者の面々に振るう。

 道中、見知った大福にすれ違い、挨拶をしたカイン・ステラがテーブル席に腰掛けた。
 その正面で席を共にするのはルーンス・ラグネルだ。
 彼はこの場所の視察を兼ねて訪れる際、カインに付き添いを頼んだ。
 視察と言うだけはあり、ルーンスはカインに自分とは別の物をオーダーしてもらって互いにシェアをしようと提案。

 カインは快諾し、メニューを眺める。
 その間にルーンスはテキパキと桃のタルトタタン、桃の紅茶をオ―ダー。

 注文が被る心配が減ったカインは静かにメニューを決める。
 2人でも充分にシェアできそうな、桃とカスタードのデザートピッツア。
 そして桃のコンポート――そして桃の紅茶を同じように頼む。
 ルーンスの視察に協力的なカイン、面倒見のいいお兄さんと言う印象だ。

 料理が運ばれるまでの間、ルーンスの緑の瞳はあちこちを鋭くチェックする。
 内装、食器、テーブルクロス――従業員。
 忙しなく揺れる金髪に、カインは「熱心だな」と呟いた。
 2人が歓談を挟んでしばらくすると、甘く香ばしい香りが2人の元へ運ばれてくる。

 早速互いが頼んだ品を味わう――。

「桃のタルトタタンは初めて食べたけど、美味しいね」
 ルーンスの厳しい眼も、桃の甘味にほんのり柔らかく。
「今日はバニラアイスが添えられてあるけど、冬なら焼きメレンゲとかの方が良さそう」
 しかし、より良い品を求める思考は、どこか先見を追い始める。
 そして先刻告げた通りに、その半分を互いにトレード。
「ピッツアはカスタードでなく、クリームチーズ、蜂蜜でもいけそうだな」
 カインは桃のピザを味わった後、ルーンスから桃のタルトタタンを受け取りながら余韻が消えないうちに感想を述べ。
 更にはその味わいから、改良やアレンジへと思考の回転が速い。
 そんなカインの生真面目さと、料理と味覚の鋭さを買って視察に同行を頼んだわけだが。
(カインは相変わらずママ全開発言だなー)
 ついつい、そんなカインがそう見えてしまうルーンスだった。

「今日は楽しめました。商会の方にもよしなに」
 ルーンスは気付いた事、良かった所を署名と共に記したレターセットを給仕に手渡した。

 フリューは桃の収穫を手伝ったあと、桃のパフェを食べに訪れていた。
「ん~♪ 一仕事終えたあとの甘いもんはうま~やね」
 桃の甘味と果汁が口いっぱいに広がって、思わず頬に手が触れる。

 カットされた桃が、さながら螺旋階段を描いたように芸術的に並ぶ。
 熟れた桃の果肉の艶はそれだけで華やかさを添え、何よりその香りが濃い。

 そのひとくちひとくちが、やさしく甘い。
 イュンもおやつの桃を齧るのに夢中なようだ。
 パフェのクリームは桃の甘さが際立つように控えめ、合間に楽しむ桃の紅茶も美味しい。
「好きな果物がまた増えたさぁ♪」
 お土産も買ってフリューはとても良い顔で笑う。

 スィーリーンのテーブルに桃のデザートが並ぶ。
 食べやすさや見目の良さ、小さいながらも職人の技を感じさせる数々の品がスィーリーンの橙の瞳を喜ばせる。
「桃のデザート、とても美味しそうですね……!」

 どれも食べてみたい、そう思ってしまう。

 一考の末、桃のパフェとフランベした桃のデザートをオーダー。
 程無くして桃のパフェがやって来て早速、ひとくち。
 桃の果肉たっぷり、その歯ごたえと果汁の濃厚さが。

 美味しい。

 少しスリムなパフェは層を経ると、桃がその姿と味を変えて行く一品だった。
 見た目も可愛く、スィーリーンは桃の本来の甘味や香りを楽しむ。

 次にスィーリーンの元を訪れたのは、桃のフランベ。
 パフェと違い、上品な雰囲気の一品だ。
 早速、フォークで桃を一口サイズに切る。

 パキ、と手応えがあるがスィーリーンはそのまま桃を口へ運ぶ。

 焼かれた桃の食感は、パフェの桃とまた趣が異なる――シャリっとした食感が口の中で踊る。
 それは表面に塗られた飴がフランベにより香ばしく、そしてまた新たな食感を奏でる。
 確認したテイクアウト可の文字。
 お土産はいっぱいだったと言う。

 収穫のお手伝いを終えたクローリカは、シンプルに桃が丸ごと一個乗った贅(、)沢(、)パ(、)フ(、)ェ(、)が食べたい。
 と、オーダーする。

 シェフは桃を余す事無く使いたかったので、ちょっとした認識に齟齬が。
 そう、あったのだ。

 今クローリカの眼前に置かれた桃のパフェ。
 中心に剥き身の桃ひとつ、そしてカットの技術を惜しみなく発揮して咲いた桃の大輪。
 控え目に言ってデカイパフェです。
「こ、これは!」
 想像以上の展開(桃まるごと1個以上)に食べ切れる心配よりも感動するクローリカ。
 甘い香りと、果汁溢れる断面。
 口に運ばれ――ひと噛みで広がってくる甘みと香り。
「――っ」
 クローリカは噛み締める。

 そんな席から少し離れたテラス席、桃園を一望できる場所で華やかな2人が話題に花を咲かせていた。
「たまには贅沢してもバチは当たりませんよね?」
 頼んだ品々を前にどこか遠慮がちな紫色の瞳が怪訝さに揺れる、綺麗な銀髪が特徴的なフェミナ・ノ・リビディーネだ。

「罰なんて当たらないわ。冒険者として頑張っているのだもの」
 向かいの席でフェミナとは違うスイーツを頼み、お互いにシェアするため小皿に小分けしていたエデル=マグノリアが言う。
 実る桃にも負けないようなふわりとしたピンクブラウンの髪に、フェミナの不安を蹴飛ばすように励ます桃色の瞳が微笑みながら友に告げる。

 全メニュー制覇と言う目標を掲げるだけあって、どこか気合が違う。

 そんな熱意に反した甘味と冷たさが口の中で溶けていく。
「こっち、こっちの桃のシャーベットがとてもおいしいわ!」
 エデルの瞳のような色合いの桃のシャーベットに舌鼓。
 後味に桃の香りが強く広がる。
 溶けない内に、とエデルに促されフェミナも手元の桃のアイスクリームをひとくち。
 火照る日和に冷たい食感、優しい桃の甘さがフェミナを包む。
「こっちの桃のアイスクリームもシャーベトと違った舌触りで違った美味しさですよ」
 ころりと綻んだフェミナの表情を見て、エデルは少し椅子から腰を上げ――。
「フェミナ様の食べてるのもおいしそう。すこし分けて?」
 その所作から思い至ったフェミナはアイスを掬う。
「エデル様、はい、あーんですよ」
 フェミナが感じたあの味を、エデルも同じく堪能する。
「エデル様、はい、あーんですよ」
 着座したエデルに、今度はフェミナがアイスクリームを食べさせ。

 そんな微笑ましい「食べさせ合い」は何度かに渡る。

「あら、エデル様。クリームが頬についてしまってますよ?」
 フェミナがエデルの頬を拭い、思わずくすりと笑ってしまう。
 2人は甘く楽しい一時を過ごし、他種多彩な桃のスイーツを楽しんだ。
「ちょっと食べすぎてしまいましたでしょうか……」
 わずかに後悔の色を見せるフェミナに、エデルは力強く返す。
「明日また依頼で動きまわれば大丈夫よ。甘やかすときはめいいっぱい甘やかさなきゃ!」
 エデルはぐっと拳を握る、その頭の傍らには患者達の事も思って居たと言う。

●夜の桃園
 日中、収穫を手伝った3人が夜の桃園で休息の一時を過ごす――。
 ランタンの灯りを絶妙なコントラストで実る桃を淡く照らしだす。

 夜風にも甘い桃の香が漂う。

 そんな夜景の中、リラックスしているアドルフが、キリアンとカミンルへとお疲れ様と労い。
 それまで疲れからか、ぐったりしていたカミンルがガバっと起きて桃を片手に提案。
「あーんで食べさせて貰えると美味しさ倍増ですよ!」

 力説である。

 キリアンは少し苦笑いした後、アドルフが快諾する事で食べさせ合いが始まる。
「マオ兄さんも、今日はたくさん動いたもんね。はい、あーん」
 待ってましたと言わんばかりのカミンルはアドルフの差し出した桃をぱくっと口に納め。
「ん~~!」
 言葉に出さずとも、カミンル比で倍増した桃の旨味が沁みる。
「キリアン兄さんも――」
 アドルフはキリアンにも同じように桃を差し出して、少しの間をおいてキリアンも口にする。
 それを見ていたカミンル。
「勿論、お礼にお二人にもあーんで桃をご提供!」
 キリアンにもアドルフにも食べさせると言い出してお互いの口に桃を運び合う三者――三様にその味を楽しむ。

 桃の紅茶の香りが空気に混じる。
 空を見上げるキリアンがふっと星に思いを寄せる。
「どこの世界でも、先人達は天寿を全うしても――星となって後を行く者を見届けているのでしょうか」

 その疑問の解を、その根幹が求める答えを持つ者は居ないかも知れない。

「場所が変われば、見える星空もまた変わる」
 小さい瞬きは見えずとも、このランタンの灯りのように夏の夜を照らす事もできるのだから。
 アドルフはそう語る。

「ああ、ここで二人にキザな台詞で言い寄られたらなぁ!」
 そんなカミンルの調子に、キリアンも今居る場所に引き戻される。
 急におかしくなって、向きあった3人は同じような笑顔で沢山、話して笑って――過ごした。

 日中、農園を手伝っていたロイ・アウレアとテス・アウレア。
 2人はその疲れを癒すべく、夜の桃園を訪れていた。
 お疲れ様と、互いを労い互いのグラスにお酌をする。
 注がれていく桃酒の淡い色は桃園を彩るランタンの灯りに染まって趣を帯びる。

 乾杯。

 軽く触れたグラスの響きが、2人だけの夜の桃園に沁みるように響く。
 美男美女なエルフ両名、ランタンと言う灯りに照らされる労いの酒宴はとても幻想的な様相だったと言う。
 ひとくち。
 鼻に届く桃園の甘い香りが口に広がり、喉を通って行く味わい。
「いい香りだ、口当たりもいい」
 テスがグラスから唇を離して言う。
「良い運動になったよ」
 ロイの瑠璃色の瞳にもランタンの灯りが混じる。金髪の長髪は普段よりも色味が映えてテスの目に映った。
 疲れが背中を押したのか、普段よりもテスの酒はペースが早い。
 ほろ酔い気分になったテスは、ロイに凭れ――ロイは自然とそんなテスの肩を抱き寄せる。
「ふふ、いい汗をかいたね」
 改めてロイへ労いの言葉を送るテス、ゆったりとした時間を楽しむ2人。
 ロイは桃園を眺め、明日も手伝った方がいいだろうとも、テスは桃は捨てる所がないと言う話題に花を咲かせ。
 更には桃園の未来を思って、ロイは持てる知識の提供を考える。

 気付けば、テスはリュートを取出して爪弾き。
 それに合わせて、ロイが歌う。
 テスもまた、ロイの歌に併せて歌う。
 テスの澄んだ青い瞳と長く綺麗な銀髪も、今宵はランタンの灯りにわずかに染まる。

 盛夏、木陰に依すれば思う。
 甘やかな香りに緩む君の双眸。
 エスト・ポーラ。
 見渡しきれぬ木が緋緋色金の実を滴らせる。
 かじれば芳醇。
 忘れ得ぬ思い出。
 くゆる香りの桃の園――。

 即興とは思えない自然な演奏、テスのリュートは歌の終わりを奏でて締める。
 静けさが、2人の時間を止めたようだった。

 そして、目を合わせて笑い合う。

 2人の頬に朱がさしているのはお酒を飲み過ぎたせいだろう。
「『緋緋色金の桃』と名付けようか、桃といえばエスト・ポーラ!」
 テスが楽しそうに、ロイの手を取って笑う。
「販促は重要だね」
 テスの笑顔に、負けない笑顔でロイが笑って手を握り返した。

 こうして桃園の桃達は廃棄される事もなく、その味を知らなかった誰かの手に届き――また誰かの笑顔を咲かせるだろう。

マスターコメント

この度は一乃口の初めてのイベントシナリオにご参加頂き、ありがとうございます。 ありがとうございます!!!(五体投地) 語彙力、タリナイ。 本当にありがとうございます。 沢山のPC様が書けて掛けて描けて、とても楽しかったです。 やだ、みんな超かわいい。かわいい。かわいいな。はっ……。 お待たせしてしまって申し訳ないです。 とても大成功です。MVPはみんなMVPなので★が足りませんでした! 一部、マスタリングにて暈しもさせて頂きましたが楽しんで頂ければ幸いです。 では、またのご機会まで。
イベントシナリオ

イベントシナリオ易しい 報酬:少ない25 / 4〜25人

2022年07月28日 21時35分21秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ルーンス・ラグネル

    ルーンス・ラグネルだよ。 よろしくね。 桃は甘くて美味しいよね。 僕は大好きだよ。 【質問】 アルアータ商会もアピールしたいと思うのだけど、アルアータ嬢とお話することは可能なのかな? 僕達の前に登場する予定はないということだけど。

  2. パトラ=L=アルアータ

    パトラ=L=アルアータですわ。 この度は桃園の催しへのご参加、ありがとうございますわ。 >ルーンス様 【質問】へお答え致しますわね。 私は所要があるので、桃園までは足を運んでいませんわ また別の機会に、と 今回は桃園での一時を楽しんで頂ければ幸いですわ。 (合わせてマスターページの更新を行いました、ご参考にして頂ければと思います)

  3. ルーンス・ラグネル

    回答ありがとう、アルアータ嬢。 お言葉に甘えて、当日は楽しく過ごさせてもらうよう。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0