【鉄鱗】渚の刀匠王
九蓮宝燈
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シナリオID:1144
オープニング
星さやかなる夏の夜。
生ぬるい風。蟹味噌の臭い。
エドゥノーグから調査のために派遣された探索者ブレイブ・レオンハートは、夜中目が覚めたときに隣に寝ていたはずの仲間のレイン・カミナギがいないので、探しついでに夜の散策をしていた。
地上に戻る暇さえ惜しんで迷宮へ潜り続ける迷宮中毒者たちは、探索支援ギルド帝国支部に併設された宿泊施設に泊まり込んでいる。
といっても、ベッドがあるわけではなく、広い部屋におのおの毛布を敷いて雑魚寝するような劣悪な環境である。
ブレイブたち勇者パーティーは、女性メンバーは防犯のために地上のまともな宿で寝泊まりしているが、野郎どもは雑魚寝を選んだ。
「いくら積まれたって、返事を変える気はないよ」
足下がふわふわする筏を慎重に踏むブレイブの耳にレインの声が聞こえた。
レインと、誰かもう一人いる。何か交渉をしているらしい。
レインが何度も断っているのにしつこくされているようだったので、ブレイブは二人の間に割って入ることにした。
「こいつはウチの仲間なんだわ。交渉するなら、リーダーの俺を通してもらえるかな」
ブレイブがレインの肩を抱いて交渉相手の男からかばうと、男は何か吐き捨てるようなことを言って退散した。
「……なんだあいつ?」
ブレイブがいぶかしんでいると、レインはぐったりとしたようで。
「……ありがと。助かった」
「何を言われてたんだ?」
「……言いたくない」
レインは動じない性格である。ブレイブは気になったが、無理に聞こうとはせず、寝床に戻ろうと誘った。
「みんな……ストレスたまってるみたいだ」
並んで毛布にくるまったレインが、ぽつりとただそれだけを言った。
●シケたツラよりキャラメルっしょ
翌朝。
この日もヴィント迷宮の調査を進めるため、ブレイブとレインは水中装備を整えていた。
昨夜目が覚めてよく眠れなかったため二人ともあまり元気がない。
「はぁ~! シケたツラしてんなよな~」
ブレイブたち探索者に一喝したのは『匠王』シグルラン。
シグルランは氷が入ったカフェオレにキャラメルソースをトッピングしたものを飲んでいる。氷が作れるような高級紋具を持ち込んでいるのは、技術者だからか要人だからか。
「決めた。明日パーティーしよ。そこのあんた、準備しといて」
シグルランが適当に指名したのはブレイブ。ブレイブは以前シグルランに、彼女の望んだ素材と引き換えにコネを望んだ。が、今回の指名は顔を覚えられていたのか、たまたまだったのかはわからない。
「アタシ肉! バーベキューがいいな~。あそこのビーチでさ。楽しいやーつ!」
肉。魚介なら目の前にあるのに、肉。
「じゃ、アタシは氷用意しとくから食べ物はよろしくね。みんなでタピったら楽しいよ~」
シグルランは、催しの参加者の飲み物のための氷を作りに自室へ戻っていった。
●肉と魚とクマの商人
ヴィント近くにたまたま商人が来ており、急な注文にもかかわらず最低限バーベキューが可能な量の食品を販売してくれた。
商人はナバルジャという、クマのように大柄な五十代の男である。
ブレイブは背が高いほうであるが、ナバルジャと目を合わせようとすると軽く見上げなければならないほど。
勇者パーティーのヒルダが代金を支払い、ナバルジャが荷台から品物を下ろそうとする。
「くっ……、腰が」
三十人分以上の肉と野菜、チーズである。一般人かつ腰痛持ちのナバルジャには箱が重すぎたようだ。
「あ! 俺たちが下ろしますんで!」
ブレイブがナバルジャを止め、ヒルダが(腰痛にもヒールは効くかな?)と考えながら回復を試みる。
ブレイブたちは荷物を受け取ったあと重ねて礼を述べた。
「旦那様。次は難民キャンプへ行く予定です。急ぎましょう」
左目に片眼鏡をかけたナバルジャの秘書アズルノが時計を見て出発を促す。
このダンジョンで取れた海産物や塩を、いまだ苦境にある難民たちに届けるのが彼らの次なる仕事である。
ナバルジャとアズルノを見送った勇者パーティー。
肉が確保できたことにほっとする。
「……あのクマみたいな人。腰痛持ちって言ってたけど、かなり鍛えてる感じだったね」
レインが言う。
「お前もそう思ったか? ありゃ運動不足じゃなくて戦う人の腰爆弾ってヤツだろうな。俺たちも気をつけねぇと」
探索者は体が資本である。ブレイブは自分たちの二倍の年齢である人生の先輩の姿を見て、将来のことが少し心配になった。
「こら! 他人のこといちいち詮索しないの。それより足りない分をどうするか考えなくちゃ」
ノーレッジ・レオンハートがツッコミをいれる。彼女もまた勇者パーティーのメンバーだ。
「おぅ、どうした?」
困っている勇者パーティーに声をかけたのは『神匠』ヴィンダールヴル。
戦闘用水中装備の開発者である。ダンジョンから上がる新素材をチェックしたり、水中装備の強化をしたりするために、過労をおしてここの工房に詰めていた。
ブレイブは事情を説明した。
「なるほど……シグルランのやつぁ、しょうがねぇな……。じゃ、何かしら釣りながら食えばいい。その場で獲ったものを食うっていうのは、思い出補正でうまく感じるもんだ」
つまり、ライブ感というものだろう。肉を希望しているのがわかっているのは今のところシグルランだけである。他の人は魚でもいいと言うかもしれない。
「そうですね……食べ物足りませんし」
ノーレッジがヴィンダールヴルの言うことに賛同した。
「俺も参加するぜ。泳ぐと肩や腰の凝りがほぐれるっていうじゃねぇか。ここんところ、作業場に籠もりっきりだったからなぁ」
ヴィンダールヴルも、仕事を休んで加わるらしい。
「そうだ。元気のなさそうなヤツがいたな。ソイツも呼んでいいか?」
「どなたですか?」
「最近息子さんを亡くされたお父さんなんだが」
もしかして……? と緊張が走る中、レインが淡々とタスクを整理した。
「……じゃ、酒、一人分追加で」
「全然無理ってわけじゃないけど、結構忙しいわね。呼ばれた人の中に手伝ってくれる人が少しでもいれば、楽になるんだけど」
トゥドゥリストを見ながらノーレッジがつぶやいた。
とりあえず、なるようになる。いや、する。見切り発車のバーベキューに向けて、勇者パーティーは準備を開始した。
●季節巡れど、花は散り
ヴィント市街地跡。
簡単に補修された建物で『賢猪将軍』バルディオンはワインを傾けていた。
ヴィント奪還は成った。仇をこの手で討つこともできた。
傀儡とされ尊厳を蹂躙されていた愛息は解放された。
しかしあの愛らしい笑顔をもう向けてはくれない。
そして、帝国崩壊の元凶となったことが露見し、主のもとを去ったあの堅物は、今……。
来客を告げる声。
バルディオンは頬をはたき、怒りにゆがむ表情を整えて応じる。
来客はヴィンダールヴルだった。この好漢は軽くジョギングしてきたらしく汗をかき肩で息をしていた。
「よぅ。あんた、浮かねぇ顔してただろう。景気づけにバーベキューでもどうだ?」
身内は裏切ったが、そのかわりによく知りもせぬ他人が気遣ってくれる。
流転する人の縁に胸が暖かくなるバルディオン。
「お招き、感謝いたす。ぜひ参加させていただこう」
承諾の返事をしたあと、ふと気になった。
(……まさか、猪肉ではあるまいな)
解説
マスターより
リプレイ
ゲルダ・クラインは岩場から釣り糸を垂らしていた。
釣り餌は大奮発の迷宮産お肉セット。
初心者であるゲルダは事前に下調べをしてきていた。
このようなポイントで狙える魚は黒目鯛が第一であるという。
「美味しいお魚さんが釣れるように、がんばりますね……!」
潮風が気持ちよく感じる程よい暑さと打ち寄せる波の音。
水着のフリルをはためかせながら待つ時間ものんびりと楽しく。
やがてぐぐっとしなる釣り竿。
「……はっ! ちぇすとー!」
ゲルダは見た目こそ一二七センチのちみっこい美少女。だが強靭なウォーリアである。
白く光る飛沫とともに海中から引っこ抜かれたのは狙い通りの黒目鯛。
この四十センチほどの青緑がかった灰色の魚は、煮ても焼いても美味しく刺身にしてもイケる食べやすい魚である。
「まずは一匹、っと」
バケツに黒目鯛を泳がせ、餌をつけてもう一度釣り糸を垂らす。
レアな魚としてはヒラスズキ、イシダイなどがいるかもしれない。
次はいったいどんな魚と出会えるだろうか?
ノックス・マグナは息継ぎのために海面へと浮上した。
階層全体の植生や未発見の通路の調査を行っているところだ。
(危険な生物が実は潜んでいた、となると雰囲気が悪くなってしまいますからね)
クラゲや毒魚、毒貝がいないともかぎらない。海水浴は午後の予定である。午前のうちに安全確認ができればトラブルは防げるはず。
また、思わぬ事故の原因となる潮の満ち引きも実際に見ておこうと考えていた。
(BBQ、ですか。……そうですよね。息抜きも、必要ですよね)
センスのよい装いの可憐なリザードマン、スィーリーンは物憂げな表情で裾を潮風に遊ばせていた。
エフレムの離反はバルディオンだけでなくスィーリーンの心にも暗い陰を落としていた。
スィーリーンは椅子や食器を並べ、準備を手伝ったあと、夏らしく会場を飾ろうと砂浜で美しいものを探していた。
貝殻は表面に微細な傷があったり汚れがついていたりしたが、細工物はスィーリーンの得意とするところ。磨き上げれば世界に一つしかない複雑な模様が浮かび上がる。
小さな貝殻や色のついた小石が混じった浜の砂も、自然な白さが美しく。
浅い花器に珊瑚砂を敷き、磨いた貝殻と白く枝分かれした珊瑚、夏の花を盛れば、食卓を華やがせる夏の飾りになる。
ネーヴェ・グラヌローザがホタテを獲っているのを、荷物番のキーゼが眺めていた。
「漁をしているときが一番生き生きしていますよね……海エルフというところでしょうか?」
潜水の瞬間に一瞬お尻だけが水上に浮かぶ絶景をキーゼは見逃さなかった。
「随分たくさん獲りましたね」
ネーヴェの戦果を見てキーゼは舌を巻く。
「これだけの人数がいるのでしたら、食材は多い方がよろしいでしょうから」
しかし中には他の生き物に身を食べられた跡なのか、殻だけの貝も少し混じっていた。
「よろしければ殻を分けていただけないでしょうか」
ネーヴェが捨てようと思っていた殻は、飾り物にする貝殻を探していたスィーリーンに渡すことにした。
「どのような飾りになるのか楽しみにしていますね」
ネーヴェに礼を言って、スィーリーンはさらなる素材を探して他の場所へ。
スポーティな水着に身を包んだテテリカは波打ち際に立っていた。
(樹海の泉で泳ぐのは好きだが、まだ海には不慣れだ)
透き通った海の水はキラキラと陽光を反射する。
波は砂を運び、足の裏がぞわぞわとくすぐられるので、テテリカはぞわぞわと落ち着かない気分だった。
足の感覚に気を取られているテテリカの背中に、橙色の猪のツチグリが突進してきた。
テテリカは水の中に倒れ込む。
「……そうか。今でこそ相棒だが、初めて会ったとき俺たちは敵同士だったな」
テテリカは顔を手で拭うとエーテルで水を球状にまとめて撃ち出した。
ツチグリは挑発を受け取った。そのまま二人は水泳勝負へ。
尻尾を振って水面を打ちながら器用に泳ぐツチグリを見て、テテリカは猪は泳ぎ達者だという噂が事実だったと知る。
水に慣れたところで、テテリカは潜水し岩礁に張り付く。エーテルを体にまとって皮膚の色を周囲と似たものに変えていく。突き出た珊瑚のようになった角の先を発光させ、獲物を誘う。
(こういう水の生物もいそうだな。野生の力で食物連鎖に参加しているようで面白い)
息の続く三分間の間に何かひっかかるだろうか?
スヴァン=ウォルフ=ユーウェンはぐったりとしていた。
「ナツ……ウミ……はあ……」
むわっとした空気。じりじりする太陽。砂浜で立っていれば暑いが、水遊びすればきっとちょうどよくなるのだろう。
(だが水も……濡れるのも嫌いだ)
泳ぐつもりはないのに水着を着ているのは暑いからである。
(森なら日陰もあるし涼めるだろう……避暑も兼ねて、食材の調達しに狩りへ行ってこよう)
そう考えたスヴァンは森を探してダンジョンの外に出た。ダンジョンの第一階層には海岸と海しかなく森はない。他の階層も全部海だからだ。
暑いのはエーテルの影響である。ダンジョンの外は極寒の地帝国。ただし極北よりはマシであり、一応夏なので雪があったりはしない。
ダンジョンの外に出たときのスヴァンは、狩りにふさわしい程度には着替えていた。
ルベア・ベルニは前日入りして準備に協力しており、すでに多量の魚介類を提供していた。
魚には一日の行動サイクルがあることを考慮し、未明にも釣りをしていたという念の入りよう。このために他の者が得ていないような黒鯛やメバルなどのレア魚をゲットしている。
今は銛を携えて最後のひと狩りに挑むところ。
(……何が獲れるのか分からないけど)
ザブリ、と潜水。疲れてほてった体に海水は気持ちよかった。
しばらく泳いでいると球状に固まった魚の群れを発見。
銛で獲ろうとするが、一匹一匹のサイズは二十センチに満たない小さな魚。
苦戦している間に群れとの距離は徐々に離れていく。
「そっちに魚群が行ったわ!」
息継ぎのために海面に上がったルベアが他の冒険者に教える。
魚群の移動先にいたノックスは、その通り過ぎていく群れがゴンズイ玉であることに気づいた。
「これは危険な生物ですね。皆に注意を促さなければ」
ノックスが言う。
ルベアは期せずして危険を未然に防ぐという手柄をあげたようだ。
浜に上がったルベアの尻尾は水を吸って、いつもよりかなり細く見えた。
「これ、乾かすのに一苦労ね……」
尻尾をぶるぶるっ! と震わせて水を切る。
その仕草はクールな彼女のイメージとギャップがあり、愛らしい犬のようだった。
エミリア・シバが放った銛先が一尾の魚を貫いた。
以前、迷宮飯レシピ集植物編を作ろうと試みていたが、今回はそれに水中編を加えるつもりだ。
水中生物の分布などをレポートにまとめるための海中の探索がてら、BBQの具材にするために食べられそうなものを集めている。
(メインはお酒のみに来たんだけど、さすがにもらうだけだと悪いしねぇ)
ある程度溜まったところで鍔広帽子とパレオを回収し、鉄火場へ。
「ノーレッジちゃんヒルダちゃんお疲れ様」
エミリアは見知った顔に挨拶をする。
ノーレッジ・レオンハートとヒルダはエミリアに挨拶を返す。
「おねえさん、おはようございます!」
材料が足りないと嘆いている彼女たちに獲物を差し入れ。
「わっ、もう血抜きまでしていただいてるんですね」
魚介を食べられるようにするのは地味に工程の多い作業。来る日も来る日もうんざりするほど蟹をほじっていた彼女たちにとっては、血抜きだけでも省いているのは涙が出るほどありがたかった。
「下ごしらえぐらいなら手伝うわよ? 代わりにバーベキューの時のお酒を増やしてもらいたいけれどね!」
頼もしいエミリアが女神様に見える……!
「もちろんです! お酒だけはたっぷりありますから!」
「刀匠王が冷やせる紋具を提供してくださったんです。よく冷えたエールはとても美味しいですよ」
ノーレッジは貴重な戦力にエプロンを渡した。
水着にローブ姿のララノアは様子がおかしい。
暗都の一件で強いショックを受けているからだ。
BBQ準備を手伝っているが空元気であることは露骨で……。
「大丈夫?」
ララノアとは恋人未満のレイン・カミナギが、ララノアの手から食器を取り上げた。
「怪我したら大変だから……休んだら?」
いつものレインならもう少し甘やかしてくれるのに、とララノアは違和感を覚えた。
(もしかしてなにか、お悩み……?)
と、少し心配した。
「大丈夫です?」
「うん。ちょっと疲れてるんだ」
●昼 〜BBQ〜
主催者であるシグルランの傍の席にはヴィンダールヴルとバルディオンの姿があった。
ヨル・スレイマンは釣ったばかりの魚と蟹を手にシグルランと面会していた。
そのうちのいくらかは調理済みである。酒に合う塩味の効いた魚介をシグルランに差し入れ、礼に適った挨拶とともにうやうやしく差し出す。
「噂には聞いていたけど水着もよくお似合いだ。とても美しい」
「ありがと~♪ ヴィ爺作の水着、なかなかイケてるっしょ?」
タピオカをキメながら串焼き肉にかじりついて、シグルランは甚だ上機嫌だった。
「タピオカなる飲み物を振る舞っているらしいね。一杯いただけないだろうか?」
氷水でボウルごと冷やされた黒い粒々と各種飲み物。
ゴールディ産のキャッサバから作られたタピオカドリンクはシグルランが今ハマっているスイーツである。
同志となってくれそうな人をみつけてシグルランは相好を崩す。
「いいよ~! こいつはトぶぜぇ?」
ドワーフ王のおすすめを聞いて禁酒中のヨルは後悔することとなった。
ミルクティーがおすすめだというのはいい。ただし「ブランデー垂らすのが美味しい」と言いつつブランデー:紅茶比が九:一である。オマケにタピオカパールは蒸留酒で戻してある。
「美味しそうだね。同じフレーバーでノンアルコールのものをいただけるかな?」
ヨルはスマートにアルコールをかわして食べ物を取りに向かった。
そのやりとりを見ていたスィーリーンもノンアルコールのタピオカを所望。
ブルーマロウのお茶にブラックベリーを添えた青色の飲み物で、レモンを垂らすと色が紫を経てピンク色へ。
飲んでみるとほんのりとしたミントの香りと蜂蜜の優しい甘さが広がった。
「ものの試しに、アタシにはアンタのおすすめをくれないかい?」
胡桃の実のごとき、健康美あふれる肢体のエリザ・A・ミシャールは試食程度にタピオカを受け取ると、シグルランとヴィンダールヴル相手にエルフとドワーフの関係について思うところを語り始めた。
「アンタたちは酒飲んで早死にして、人生を長く楽しみたくはないのかね」
ドワーフは本来エルフに匹敵するほどの寿命をもつ長命種である。
しかしエルフとドワーフの平均寿命には大きく差がある。
その理由はドワーフの不摂生な生活習慣にあるというのは広く人々に知られている事実だ。
「養生したところで、アタシら長く生きれるよーな環境にいねーから」
シグルランはアルコールマシマシのタピオカをキメて、酒臭い息をこぼしながら笑う。
「作って稼いで得た金で飲むのが俺たちの人生だな」
ヴィンダールヴルは六十六歳である。長命種であるため、まだまだ若いと言って差し支えないのだが、親しい者からは『ヴィ爺』と呼ばれている。
これは「実質的な寿命から言えばもう晩年だよね~」という、皮肉や自虐を含んだドワーフ流の冗句なのだ。
ドワーフ王国は常に邪竜の脅威にさらされている。財もモノも命も邪竜の前には儚いもの。それでもかの地に住み続けるのはやりたいことに貪欲という国民性ゆえである。
「どっか安全なところに移り住んだらどうだい。責任のある立場にいるアンタらなら、生きて、伝える繋げる大切さも分かるんじゃないか」
エリザに言われ、シグルランはん~と考え込みつつ。
「他の種族はさ。ノリが違うもん。アンタもエルフならわかるでしょ?」
ドワーフとエルフの反目は根深く、お約束ネタとして人々に語られている。
「エルフが話を聞かないのも困ったもんだが……」
二人は、エリザが好意のためにあえて苦言を呈しているのはわかったので、気を悪くした様子はなかった。
悠人・ラドルファスは簡素な水着を身につけて肉を焼いていた。
そしてヴィンダールヴルに挨拶でもしておこうかと、焼けた肉と飲み物を持って移動。
「この水着オッサンが作ったの?」
乾杯もそこそこに装備品の話に。
「おう。どうだ? 着心地は」
「動きやすくて水場では鎧よりいい」
悠人は無愛想な顔をしてはいるが、水着には高評価を与えているようだ。
「――ただ、足りない」
「ほう? 言ってみろや。無礼講だ、聞かせてもらおうじゃねぇか。忌憚のねぇ意見ってヤツをな」
曰く。
海中の敵は大型か、もしくは水中に適しているため、うまくは戦えていない。
現行の装備品群からはまだ陸の視点が抜けきっていない、と、欠点を指摘して見せた。
「その上で。武器としての網とか。泳ぎやすい靴とかがあればいいな、って」
そして、提案。
「作れる? アンタに」
悠人の声色に期待はない。できるとは思っていないが、言うだけ言ってみよう、という腹であろう。
それはヴィンダールヴルの職人魂を大いに刺激した。
「こいつぁ忙しくなりそうだなぁ」
ヴィンダールヴルは褌の中に収納されていたメモ用紙を取り出し数文を書き付けた。
「将軍。御子息が亡くなられた上、魂も尊厳も弄ばれた成れの果てを見せつけられた辛苦もまたお察しします」
ヴィンダールヴルに水着の今後の展望について語り尽くしたナタリア・フィッツジェラルドはバルディオンにお悔やみを述べていた。
「貴君はフィッツジェラルド家の」
バルディオンはナタリアの家名に聞き覚えがあった。
「ヴィント奪還は為され、ヤコブも果てたこと、御子息が解放された喜びをともに分かち合いたく」
二人はワインの杯を合わせた。
「将軍自ら敵討ちを為せた今、新たな道を歩める事が御子息にとっても喜ばしいこと……御二方の幸を、私からも祈らせてください」
「ご厚意痛み入る。貴君の道にも幸多からんことを」
ナタリアはふっと唇にいたずらっぽい笑みを浮かべ。
「私の道に終着は無く、欲が満たされぬまま斃れかねませんがね」
ナタリアが重い話を転換したところで、焼いた筍を乗せた皿が差し込まれる。
「アンタも大変なんだね」
悠人が持ってきた珍味の香りをバルディオンが確かめる。ナタリアの好奇心が疼く。
「皆が各々の思いを胸にこの宴を楽しんでいます。将軍も今はともに楽しみましょう!」
ナタリアとバルディオンは筍のコリコリとした食感をともに楽しんだ。
こちらにも珍味の一品。
(酒はあるようだな。そのまま飲むのもいいが、魚介が豊富な環境であれば作るべきはひとつ)
ハッタ・ムラムラは酒の味に幅を加えるべく、至高のだし割りを宴に供していた。
材料は、愛らしいパンダのおててで掘られた貝や蟹である。肉を焼くには足りないような小さな魚も使っている。
(むしろ小魚の方がよい味になるとさえ言える)
くつくつと沸騰しないように加熱。海の恵みから旨みがじんわりとしみ出してくる。
そうして丁寧に丁寧に煮出したスープを、酒と黄金比で割って飲む。
美味い! てーれってれー。
一杯もらったヴィンダールヴルが味を見て一言。
「酒が薄いんじゃねぇのか」
「GP神は告げた。『やっぱり料理もバランスが重要だよね』と。中庸こそ最良の道だ」
ハッタは疲労の色の濃いヴィンダールヴルの顔色を見て懐にしまっていた絵パンダを差し出した。
「よく働いた後はよく眠ることもまた魂の天秤の均衡である」
ネーヴェとキーゼは中心からは離れた位置にいた。
キーゼは酒を二杯飲む間に肉を一皿食べるペースの飲酒メイン。
対してネーヴェはお食事メイン。
「水着美女を見ながら飲み放題万歳、ですね……これ、稼げるのでは?」
キーゼはそのように冗談めかして言うが、視線は隣にいるピンクのフロントリボンビキニを着たネーヴェにあった。腰にパレオを巻く慎みもまた奥ゆかしい。
「ふふ、お外で頂くご飯は美味しいですね」
ネーヴェは好色な発言にも不快を示すことなく穏やかに微笑んでいる。
しかし暑さはキーゼの体力をいつの間にか奪っており、無理のないペースで呑んでいたつもりがすっかり酔いすぎてしまう。
「大丈夫ですか? あちらで少し休みましょうか」
ネーヴェは上目遣いに尋ねる。
キーゼは正座したネーヴェの膝を枕にしていた。
「ふふっ、前とは逆ですね」
「……言われればそうですね。どちらもお酒が原因、というのは少々残念ですが」
答えながら、キーゼはネーヴェの南半球を見ていた。
胴から浮いたビキニの紐とは、えもいわれぬ風情のあるもので……。
「少し……楽になるとよいのですが」
「貴女と過ごす穏やかな日は貴重ですね」
キーゼの助平心を知ってか知らずか、ネーヴェはひたすらに優しい。
「そう思っていて下さるのなら、嬉しいです」
白いワンピースを着たシルヴィア・A・カペルは、以前ブレイブ・レオンハートがシグルランの胸をチラ見するかどうかに賭けていた。
ブレイブはナチュラルにシグルランの胸を見てしまったので結果はシルヴィアの勝ち。
「約束通り私と私の友人に一杯おごってもらうよ」
「あぁ……男に二言はないよ。つってもここの酒は匠王持ちだからまた改めておごるけど」
金がないくせに律儀なことを言うブレイブに上品な微笑みを向けるシルヴィア。
「私の友人……こちらが例の、黒髪ロングで枝豆好きな美人さんだ」
白いパーカーに青いトランクス型水着、白のリボンで髪をまとめたエル=バ=ノイアンは野菜籠に夏野菜を詰めて持ち込んでいた。
「だよな! 女とは言ってないもんな!! あぁたしかに美人だよ」
ブレイブは一旦ツッコミ。
「出臍の枝場で会ったな。鉄龍でもか」
シルヴィアに紹介をうけたものの、ブレイブとノイアンはまんざら初対面でもない。
「あれから色々あってな……今は歩兵団で世話になっている」
「ロモズ歩兵団遊兵九番隊副長になってくれたんだ。これからも一緒に頑張っていくよ」
「そうか。あんたらならうまくやっていけるだろう、仲良さそうだしな」
ノイアンが持ってきた野菜の内訳はナス、トマト、とうもろこし、枝豆、かぼちゃ、マンゴー。
「余ったら持って帰るといい」
「おーありがとうな! これレイン好きかな、トマトはフルーツ判定か微妙だけど」
シルヴィアからはレモンのグラニータの差し入れがあった。
「最近料理を始めてね。作り方が簡単でよかった」
「これが簡単なのか? すっげぇ難しそうに見えるけど……」
シルヴィアのワンピースが汚れては大変なので、ブレイブは着席を促した。
「シルヴィアは服汚れるだろうから手伝わなくていいよ。ノイアンと一緒に待ってな、俺が支度してくるから」
ブレイブは二人に飲み物を渡して作業に取りかかった。
薄切りされたかぼちゃやナスは焦げ目がつき、くし形に切られたトマトはつややか。
焼いた野菜にはノイアンが作ったタレが塗られている。シャルガネから取り寄せた材料で作られており、不思議と食欲をそそる嗅ぎなれない芳香は味噌によるものである。
「とても美味しいよ。育て方がいいんだろう」
「グラニータもうまい。ありがとう、シルヴィア」
ブレイブとシルヴィアはエールだが、ノイアンは持ち込みのマンゴーを搾ったジュースを飲んでいる。
「エールに枝豆って合うんだな」
「だろう? 私は『エールに枝豆派』のメンバーなんだよ」
ブレイブも同じ派閥に引き込まれたようだ。
ヴィントの海。彼らロモズが戦って取り返した土地に生まれた新たな恵み。
「海の青は……ノイアンの瞳の色だね」
「……海は俺の瞳の色、か。であれば、空はあんたの瞳の色だ」
のんびり海を眺めていたシルヴィアとノイアンのところに浮かない顔のスヴァンが帰ってきた。
「狩りに行ってきたのだが、獲物に出会えなくてな」
「そうなんだ。それは残念だね」
ヴィントはつい最近までクリーパーの巣だった。周辺の生物などは食い尽くされており、生態系はいまだ復活していない。前日から粘っていたが獲物は得られていない。
しかし、ならば今こそククルの出番ではないかとも言えるのだが……。
「まだククルを食べるときではない」
スヴァンは懐からチョコレートを取り出した。なんでも、チョコレートを使ったソースは肉にとても合うらしい。
「調理を手伝ってくるとしよう」
獲物は得られなかったが、スヴァンの行動で得られた情報はヴィントの現状を示すデータとして後ほどありがたがられることになる。
●午後
「で、バーベキューには参加しないの? タダで食べられるけど」
サニー・フォン・オルライトはビーチチェアに寝転がっているゼラルム・エルホワイトに呆れて言った。
「あっちはあっちで騒ぎたい奴らが行くだろ。わざわざ混ざるのもめんどくせえ」
「うん。まぁ、そうだろうとは思ってたけど」
ゼラルムは境界を大事にしている。境界とは公私の、あるいは自他の。
その態度は斜に構えて見えるが極めて大人である。無理して他人に合わせることが愚かであるということは、それなりに社会経験を積めばわかること。
(相変わらず他人に対する壁が厚いというか境界線はちゃんとしてるというか、面倒くさがりというか)
対してサニーは救いを求める人の手を握る性質。
それを感情に振り回されずできるのだから大したものである。
二人の信条は対照的ではあるものの、サニーはゼラルムの性質を理解していた。
だから賛同できなくても尊重する。ゼラルムを無理に誘わず一人で遊ぶことにした。
(第一面倒見なきゃいけないのが既に居んのに、他の連中まで手を回してられっか)
(何のために来てるんだろうね、ホント。保護者代理の身としては心配だよねー)
この二人、お互いを被保護者だと思っている。
サニーが小魚を追ったり綺麗な貝殻を見つけたりしているのを横目に、ゼラルムは伸びをして起き上がる。
自身にウォーターウォークを付与。
「せっかくなんだから海に入ればいいのに!」
サニーが叫ぶ。
「後処理がめんどいだろーが」
ゼラルムは答えながら杖を振って水中へ魔法を放つ。
ぷかっと蟹が一匹海面へと浮いてきた。
(水中への攻撃はこれくらい射程が減衰するのか)
ゼラルムは蟹を拾い上げて砂浜に置く。
水上戦闘する場合において確認しておきたいことはまだいくつかあった。
しかし暗くなるまでに帰ろうとも思った。
面倒くさい付き合いのせいか、見目のよい相方の水着姿がいらぬトラブルを招くと思ったかはわからないが。
オシャレな水着のサフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブはプリプリの海老をキンキンに冷えたエールで流し込みながらシグルランと親交を深めていた。
「そう言えばシグシグって恋愛はどんな感じ? お仕事が恋人みたいな感じなのっ?」
ノリの合う二人はあっという間に友達のように気安く話すようになった。
「アタシはあんま気になるヒトいないかナ〜。ああいうのいいナ〜って思ったりはするケド〜」
シグルランが蟹脚で指した方向にいたのは……。
恋人同士のララベル・サン・ディーベルとアルラ・ニグラスはビーチで水遊び中。
典型的ベールコート美人な体型のアルラは薄手のパーカーの下に布面積少なめビキニを着ており、ハリと滑らかさと柔らかさを併せ持つ美巨乳を半分ほど晒している。
「アルラ、その水着よく似合ってるね」
ララベルはアルラの手を取ってエスコートしつつ、目のやり場に困って赤くなりつつ正直な感想を口にした。
「ベルの水着もいいセンスだわ」
ララベルも爽やかなセーラー服風の水着がよく似合って、中性的な魅力がいよいよ増している。
優れた容姿とコーディネート、仲良く楽しむ雰囲気。
二人は素敵な夏のカップルだった。
「ねぇベル、こっちを向いて」
アルラに呼ばれたララベルが振り返ると、顔に海水が。
アルラは両手を持ち上げていたずらっぽく笑っている。
「あっ、やったなぁ、じゃあこうだ」
アルラが水を掛けたと気付いたララベルは仕返し。
そして定番の水掛けっこに突入。
定番となる理由はもちろん楽しいからである。
逃げたり追ったりしているうちに弾む揺れるアルラのお胸。ホールド力を犠牲に見栄えを重視した水着は変形する柔肉を上手に捕まえるようにはできておらず――。
「捕まえた!」
ララベルがアルラに軽くタッチしたのが止めとなった。
アルラが拙いと思う間もなく波間に漂う何か。ララベルがそれをひろうと、まさしくアルラの水着のトップス。
「はわわわわ、ごめん!」
ほんのり赤くなった双山の日焼けしていない三角地帯は砂浜の白より眩しかった。
アルラはビーチにララベルを誘う。
「日焼け跡、よかったでしょ? ……ね?」
鞄から取り出したのはサンオイル。
ララベルは先程の光景を思い出して赤くなりながらも恋人のおねだりは全力で応える所存。
「いい感じよ。そのままマッサージもお願いできる?」
ララベルがアルラの固くなった筋肉を解すと、アルラは「んっ……」と艶っぽい声を漏らす。
ララベルはうつ伏せのアルラのローレグ水着が隠しきれていないお尻の谷間が気になって仕方がない。
(見ないようにしなきゃ)
目をつぶったまま太ももを下から上へぐぐーっと揉む。
「きゃっ!」
アルラの悲鳴でララベルが目を開けると、ララベルの両手親指と人差し指と中指が脚の付け根から水着の中へといつの間にか入っていた。
「本当に貴方ってお約束ね」
そう言うアルラの声は理解と愛情にあふれていた。
ラキスケの一部始終を見ていたサフィラとシグルラン。
「で? サフィラはどうなのよ〜?」
真っ赤になっているサフィラにシグルランが不意討ち。
「あたし? ……うん……好きな人は、いるよ」
頬を染めるういういしいサフィラの返事にシグルランはニンマリ。
「じゃ……吐いてもらおっか? お・砂・糖♪」
鰹がタタキになって米酒とともに運ばれてきた。
この鰹は冒険者随一の暗殺拳の使い手であるサフィラが、最近手法の確立された新スキル『シーデビルアーマー』と『撒き餌』を駆使して獲ってきたものである。
その場で血抜きをしているので肉質も最高。
「獲った本人が食べきるまでは、中座なんてしないよね~?」
シグルランはサフィラをまだまだ解放する気はないらしい。
●夕
ララノアはレインを誘って、海へ体を浸していた。
ララノアはローブと眼鏡を外している。
「綺麗……。ずっと……生きることに必死でした」
燃える馬車。子供の虚ろな目。
「冒険者になってからは……私でも誰かを救えると——なんて思い上がり」
復讐の女神の憎悪はララノアの心と共鳴した。
沖へと進むララノアをレインが止めた。
「でも……生きなくては。それがオババ様との約束」
ララノアの顔は海水で濡れていた。
「オババ様を殺めたのは……ヒトです。私……本当は……ヒトが……怖くて、嫌いで…………憎い」
レインは人の気持ちを推し量るのは苦手だった。が、ララノアの辛さを想像すると、慰めるべきシーンだとは理解できた。
「……強く……抱いてください」
レインはララノアを抱きしめて頭をなでた。
●夜
残っている者もわずかになった夜更。
ノックスはシグルランの機嫌が始終よかったことに安堵していた。
皆が遊んでいる間にノックスが集積した、海中及び陸上の多量のデータはシグルランに大変喜ばれた。
(このままオールに付き合いますが、最後まで気を抜くことがないようにしましょう)
ただしハイペースで杯は空けている。ドワーフ顔負けの結構なザルであるようだ。
ベルク・オスマットは安否不明な一族を思って北方を眺め。
Alexandra・Hexe・Claudiaは為政者を嫌うためシグルランを避けていたが、ものづくりの話題には耳だけ傾けていた。
カズマ クレセントブラッドは将来跡を継いだらこうなるのかと近衛の動きを見て感心していた。
「手伝ってくれたヤツいてくれたからなんとかなったな……」
レインはブレイブとお疲れ様の一杯。
「なんか、疲れた」
「働き通しだったもんな……って、これ酒じゃねぇか」
レインが飲んでいたタピオカは濃いブランデーの匂いがした。
「潰れたら、介抱してくれる?」
レインはとても疲れたので、呑みたい気分らしい。
「もちろん介抱するけど、潰れる前提で呑むんじゃねぇよ。ほら、さっきもらったトマト」
ブレイブはまるごとのトマトを、適当に表面を拭ってレインに渡す。
シグルランは完全にできあがっていた。
「きゃははは! サフィ~もう帰るとかナシナシでしょ? エリザも杯空いてんだけどぉ?」
気に入った者や面識のあるものが空いた杯を持っているのをみつけるとじゃぶじゃぶ飲み物を注ぐ。
「ナタリアもヴィ爺とバルディオンばっかじゃなくてアタシにもかまってよ~!」
シグルランは先日の調査の折に気安く話したナタリアともはしゃぎたかったようだ。
ヴィンダールヴルはバルディオンにワインを注いでいた。
「どうだ。お前がここを取り返したからできた宴だ。ちっとは報われただろう?」
ドワーフのペースに付き合って飲んでいたバルディオンは潰れ気味。
ごにょごにょ、と不明瞭な言葉を漏らすが、内容は冒険者たちへの感謝とねぎらいであるらしかった。
マスターコメント
イベントシナリオ易しい 報酬:少ない25 / 4〜25人
2021年07月31日 15時47分29秒 公開
参加者
相談掲示板
シルヴィアだ。 海を見るのは子供の頃以来だな……折角だから思い切り楽しもうと思うよ。 当日はよろしくね。
ウェミダー……BBQか、腕が鳴るな。 主に狩りでもして食材の調達をしようと思う。
テテリカだ。よろしく頼む。 ソロでの参加だが、行動の合う人とも交流してみたい。 俺は海を楽しみがてら銛で海産物を調達しようと思う。 海には不慣れなので、本格的な漁というよりたどたどしいものになりそうだ……。
ハッタだ。世話になる。
水着…BBQと…ぅぅん… ぁ…ぇと…よろしくお願いいたします… ララノアです… 【質問】…は、しても大丈夫でしょうか… Q1.終了の時間帯はどれくらいですか?
【回答】 A1. 終了は、アレだよ……ほら。 んなもん、呑み始めたらオールに決まってンだろ。 だが若ェ嬢ちゃんなんかは、暗くなる前に帰ったほうがいいな。 (意訳:RP上自然な振る舞いでOKですよ。)
なるほどです… ヴィンダールヴル様、 早い回答ありがとうごじゃましでした(ぺこー
スィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 息抜きも、必要ですよね。 (諸事情でちょっと落ち込んでた) 準備もお手伝いしますね。 貝殻や珊瑚を飾って海らしい雰囲気を演出するのもいいでしょうか。
夏だ!海だ!BBQだ!ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ 水着で参上のサフィラだよっ! 準備を手伝いながらシグシグと遊ぼっかな!
野菜…採れたな(ごそごそ 調理するのが楽しみだ それとマンゴー …ん。約束を果たしにブレイブに会いに行く。 すれ違った時はよろしく頼む。