【聖祭】星降る夜の美しい夢

白葉うづき

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シナリオID:2692

オープニング

●
 今年もロスガリア大陸に聖霊節の季節がやってきた。学術都市ヴェルクリエ、その西に位置するキャンティ地区も例年に漏れず賑やかな祭りを開催している。カラフルな家々の屋根は真っ白な雪に彩られ、窓や家の玄関、広場は灯りの紋具が付いたガーランドが美しい光を放っていた。雪道の両脇には雪だるまをはじめとした雪像が建設され、芸術家や発明家たちが個性的な作品をぶつけあっている。
 広場までたどり着くと、目を引くのは中央に大きくそびえるモミの木だ。『ユールツリー』と呼ばれるその大樹は、精巧なオーナメントや武骨な工具などさまざまなもので飾られている。一番多いのは、柄の入った小さなガラス玉のようだ。今年、ツリーの頂点で光っているのは綺麗にカットされたような宝石。そこから雪のように、触れられない光の粒が色を変えながら落ちては消えていく。

「メリー・ユールフェス! ここにくるのは初めてかい?」

 不意に、赤と白のふわふわとした服を着て袋を持った人物に話しかけられた。挨拶を返すと嬉しそうにプレゼントの箱を渡される。中身はお菓子だった。

「ユールツリー、色んなものが飾ってあるから驚いたでしょう。この街に来た最初の住民たちが、芸術や鍛冶、工芸だったり色んな神様への感謝と共に供え物をしたところから始まってるんだ。最近ずっと流行っているのは、『ソルリ』っていうガラス玉を願いと一緒に飾ることだよ。似た柄を選んだりすると相性がいいとか、手を繋いで飾るのが人気! という話は聞くね。大いに盛り上がってもらいたい。……今年もヴィンの紋具は綺麗だなぁ……本当に天才だ」

 どこか眩しそうに目を細める青年の袋が破けていて、プレゼントが覗いているのを教えてあげると、急いで確認しはじめた。

「ありがとう、危うくプレゼントをまき散らすところだったよ……さっき転んだから……あ、ええと。おすすめはやっぱりホットワインかな! お酒入りじゃないものもあるから聞いてみて。ユールチキンも美味しいし……もし静かに過ごしたいなら『夢の涙』というバーもおすすめ。この時期に開いてくれるんだけど、聖霊節だけ出してくれるカクテルがあってね。夢みたいな不思議な体験をさせてくれるんだ。今日は星も綺麗だから、天文台に行ってもいい時間を過ごせそうだね。あ、寒いから温かい格好は忘れずに!」

 『ジド・ルウ』に別れを告げ、改めて広場を見回す。毎日が騒がしい街もこの時期だけはほんの少し大人しく、さまざまな色を包み込んでいた。

●
「ようこそ。好きな席におかけください」

 扉を開けると、落ち着いた色合いの店内とアルコールの匂いが迎えてくれた。灯りも最低限に灯り、店主らしき人物の後ろには幾つもの酒瓶が綺麗に並んでいる。カウンターに座り、おすすめは何かと聞いた。

「初めてお越しいただいたのですね。ありがとうございます。では……ひとつ、温かなワインをご提供しましょうか。貴方の冷えた体を温める、とっておきです」

 囁くような声は不思議と心地よく響き、何だか浮つくような気分も感じる。用意してもらったワインもスパイスの香りが強く、芯から温まるようだ。

「他のおすすめは……そうですね。英雄、そして名もなき神に祈りを捧げるという聖霊節。それはやがて身近な人々に感謝を捧げたり、想い人と過ごす大切な催しとなったと聞きます。ふふ、とても素晴らしいことです。こうしている今でさえ、人々は互いに愛を与え合っている。けれど――それが叶わぬ方も、永遠に失われた方も、もちろんいるでしょう」

 話しながら、店主は一つのカクテルをカウンターに置く。それは深い夜空に星が瞬き、上に行くにつれ透明に変わるグラデーションを持っていた。

「今夜だけ、貴方の大切な誰かに会える。そんな夢を見ていただければ幸いです」

 引き込まれるようにその酒を一口含む。
 ――隣に、エーテルとして還った友人が座っているように、見えた。

●
「……今日は流星群か」

 フードを被った人物が呟いて頭上を見上げる。
 濃紺色の空に星々が瞬き、聖霊節の夜を静かに見守っていた。

解説

聖霊節を楽しみましょう! ●トラムヴォル  学術都市ヴェルクリエのキャンティ地区で毎年12月に行われる聖霊節の祭。  街中には雪が降り、家々の壁や窓にはイルミネーションのように光が灯っています。 ●広場  中央に大きなモミの木が飾られ、飲み物や食べ物、雑貨の屋台が並んでいます。 ≪オススメ≫  ・ホットワイン  ・ユールチキン(ハーブ香る骨付き鶏肉。色は赤や緑)  ・ブンテトルテ(さまざまな色・味のクリームと果物が乗ったタルト。キャンティ地区名物。限定商品がある) ・『ジド・ルウ』  赤白の服を身に纏い、顔に髭を生やして袋を抱えた人物。「メリー・ユールフェス!」と返すと何かしらプレゼントが貰えます。 ・ガラス屋『ソルリ』  (掌で包めるほどの大きさの球形ガラス『ソルリ』を売っている。柄も色もさまざま)  ・ユールツリー  広場の真ん中にある、さまざまな飾りを乗せた大きなモミの木。『ソルリ』を飾って、今年感謝したいこと、来年への願いを祈ることが今年も流行りのようです。  ・ジムズの野菜たっぷり屋台  (青空ベリーと房カボチャのケーキ、夜明けニンジンとかくれんぼイモの煮物、ばくはつ豆おにぎり、ポテトジュースなど) ●バー『夢の涙』  落ち着いた雰囲気のバー。不思議な「夢見のカクテル」を作ってもらえます。  「夢見のカクテル」を飲むと、隣に「もう会えない人」「会いたい人」が座っているように見えます。 ●天文台『ヒンメル』  キャンティ地区の傍にある、森の中の小高い丘に隠れるよう佇む天文台。  天文を観測し、記録や研究を行っています。近くには森と小さく開けた丘、小川と泉があります。  星を大きく見ることのできる紋具(望遠鏡のようなもの)があります。 ●NPC(触れられなければ出てきません) ・ヴィンツ・ラッテ  その辺でふらふらしながらお祭りを回っています。連日準備にかかりきりだったのでくたびれ、甘いものを求めています。 ・テオドール・ヘルツェン  地区代表。赤と白の服を纏い、お腹を空かせながら何処かで仕事をしています。 ・ミカエル  バーの店主である男性のエルフ。年齢は秘密のようです。酒や飲み物を提供し、どんな話も耳を傾け、話し相手になってくれます。 ・ネーベル  天文台に引きこもっている占星術師のエルフ。どこかで星を観ている。

マスターより

 お世話になっております。白葉うづきです。  メリーユールフェス!!!  この季節はテンションが上がりますね。雪が降ると面倒はありますが、心躍る方が大きいです。  ヴェルクリエの祭を楽しんだり、それぞれの聖霊節を楽しめるシナリオとなります。  皆さんも楽しく過ごしていただければ幸いです。  皆さんのアニエピカライフが素敵なものになりますように!  ご縁がありましたらよろしくお願いいたします。

リプレイ

 幾色も色を持つ街に、ゆっくりと白が舞い降りている。見上げた景色にサイラスは白い息を吐き、それから連れてきた大福(白狼)を見た。真っ白な狼が真っ白な風景に見事に溶け込んでいる。
「大丈夫だと思うけど、あんまり離れたら雪と同化してはぐれるからなー」
 サイラスの言葉がわかったのかわかっていないのか、大福はぴったりとそばをついてくる。匂いに誘われるまま広場に行くと、屋根に雪を乗せた食べ物屋台が軒を連ねていた。
「ブンテトルテひとつ」
「あいよ!」
 よく焼かれたカスタードタルトに白いクリーム、その上には宝石のように透明感のある不思議な食感のものと星型フルーツが乗っていた。近くの屋台では野菜棚の他、気になる食べ物が売っていたので買ってみる。青とカボチャ色のケーキに……注文を決める際、大福がサイラスの足元で見上げていた。
「あー、この『ばくはつ豆おにぎり』って犬も食べて平気?」
「問題ねえだよ」
「んじゃそれとケーキ」
 チキンもハーブの無いものを出してもらえることになった。適当なベンチに座り、ブンテトルテを食べてみる。甘酸っぱい。その前にとチキンの身とおにぎりを借りた皿に盛ってやれば、大福はあっという間にたいらげた。
「うまい? すごい尻尾なんか振っちゃって」
 広場にはきらきらした光が降っていた。酒を酌み交わす人を見れば、聞いた話(夢見のカクテル)を思い出す。
(幻術が得意な身として幻に浸るのもねぇ)
 過去を思い出しながらケーキを食べる。見た目よりも食べ応えがあって満足できそうだ。次はどうしようかなと、皿まで舐める大福を見ながらケーキを胃に収めた。

「美しい光景だな」
「ああ、屋台も多いな……不思議な料理もたくさん見える、はっ」
「ノイアン?」
 雪と光の降る街の中、シルヴィア・A・カペルとエル=バ=ノイアンは肩を並べて広場を歩いていく。その途中、何かに目を奪われたエルがすたすたと一直線にその屋台を目指していった。付いていくと、商品棚にはいくつもの野菜らしきものが並べられており、シルヴィアは納得する。
「なるほど、この子たちに惹かれてしまったんだな」
「すまない。とても良い匂いがして、振り返ったらとても彩り豊かな野菜たちが見えてな」
「ふふ、わかっているよ。この土地の野菜料理に興味があるんだろう? 私も一緒に見よう、体も温めたいしね」
「そうだな、そうしよう」
「いらっしゃい、野菜に興味あるんべか? 説明してやるべ」
「ぜひ」
 商品の棚には色とりどりの野菜が並べられていた。青空のような色の青空ベリー、抜くと走り出すという赤と黒色の夜明けニンジン、よく見ないと見つからないかくれんぼイモ、落とすと弾けるばくはつ豆。近年よく採れるのはこの辺りで、最近ストローを差すと飲めるジュースポテトや葡萄状に生る房カボチャが出来たらしい。
「素晴らしいな……ぜひ生育方法を、と。その前に注文しようか」
「ノイアン、君は何が気になるんだい?」
「そうだな。ここは煮物をいただこう」
「私も同じものを頼むよ」
 近くのベンチに座り、器に盛ってもらった煮物を二人で食べ合う。ニンジンは甘く、イモも食べ応えがあった。色合いと、時々イモを見失うことがあるのも個性的だ。
「この辺りは新しい作物を生み出すことに積極的なんだな……それもこれも、土地と人々という土台あってのことなんだろう」
 食べ進めながら、ノイアンは想像する。どんな調理法が野菜たちには合うだろうか。
(夜明けニンジンとかくれんぼイモ、房カボチャ、ばくはつ豆を入れてトマトスープ仕立てにするのも良さそうだが……シャルガネ風に煮付けてみるのも面白そうだ)
 ああでもないこうでもないと頭の中で模索を続けていると、ふと視線を感じた。シルヴィアが瞳を細め、幸せそうにノイアンを見ている。
「シルヴィア?」
「ああ、すまない。あまりに君が楽しそうにするものだから、私も楽しい気持ちをもらっていたんだ」
 楽しそうに考える姿を見ていると、何故だかシルヴィアさえもその喜びを感じた。心通わせる君が嬉しいと自分も嬉しくなるし、先程まで感じていた寒ささえ感じなくなる。恋人というものは、本当に不思議だ。
「あと、君と一緒に食べる料理はより美味しく感じるよ」
「……そうか。それがいちばんの調味料かもしれないな」
 納得したように頷いた後、ノイアンはぽつりと呟く。
「この辺りの野菜を少し買って帰りたいな」
「いいね。よかったら君の手料理も食べたいな」
「ああ、ぜひ」
 きっとその時も幸せな気持ちになるのだろう。柔らかく笑うと、ノイアンも目尻を緩めた。

「綺麗ですね……! 夢のようです」
 広場の真ん中に堂々と立つユールツリー、それを見上げながらスィーリーンは溜め息を吐く。さまざまな飾りつけが揺れるツリーも、頂点に光り輝く宝石もとても美しいが、舞い落ちる光の粒が何よりもスィーリーンの心を掴む。今は雪も舞っていることで色鮮やかな光と白が共演し、さらに幻想的な風景を生み出していた。そっと手を差し出すと、光と雪が手のひらに降りる。本当に光の粒を集めているようで、胸が高鳴った。
「さすがに少し冷えてきましたね……」
 しばらくツリーを眺めていたが、体が冷えていることに気付く。温かな湯気を持つ屋台を覗けば、シャルガネで話題らしいホットドリンクをおすすめされた。苦いらしく、ハチミツを入れてもらったら難なく飲めた。確かに身体が温まる気がする。側の屋台にあったユールチキンもスパイスが効いて美味しいし、ブンテトルテはシャインスターという黄色い星型のフルーツが乗っていた。甘酸っぱく、爽やかな味だ。
「……あら?」
 目を瞬かせ、手のひらを見つめる。何だか身体が光っている気がした。
「メリー・ユールフェス!」
「メリーユールフェス、です。貴方がたはジド・ルウ様でしょうか」
「ああ、そうだよ」
「こちらは見習いお手伝い中です! プレゼントのお菓子をどうぞ!」
 赤と白に身を包んだ男性、それと同じ衣装に身を包んだファーシル・クリスティアが袋からお菓子を取り出し、スィーリーンに渡す。
「ありがとうございます、大切にいただきますね。ところで……ええと、私、光ってませんか?」
「確かにあわーく光ってますね……」
「ああ、シャインスターを食べたかい? 食べると数分身体が光るんだ、最近出来た新しいフルーツだよ」
「なるほど……?」
 どうやらこの街には、面白いフルーツが色々とあるらしい。それを探すのも楽しそうだと、光が降る中、スィーリーンは雪に足跡を増やした。

「手伝ってもらって悪いね……すごく助かってるよ」
「いいえ! 素敵なことのお手伝いをさせてもらって、わたしも嬉しいです」
 そう言うと『ジド・ルウ』は目頭を押さえてしばらく動かなくなった。涙もろい性格らしい。
「それに、贈り物をされるって嬉しいものですから。ジド・ルウさんにプレゼントをもらった時、本当に嬉しかったんですよ!」
「ありがとう……もう少しだけ付き合ってくれるかな」
「最後までお手伝いします!」
「なんて良い子なんだ……」
 それからも二人で街の中を巡り、挨拶をしてはプレゼントを渡していく。旅行客や子どもたちは特に喜びが大きく、輝く笑顔で御礼を言ってくれた。それにつられてファーシルもますます笑顔になり、張り切ってプレゼント配りを続けていく。二人の『ジド・ルウ』は地区中を周り、袋をほとんど空にした。最後のプレゼントを手に、ファーシルは呼びかける。
「ジド・ルウさん、メリー・ユールフェス!」
「ああ、メリー・ユールフェス! だ」
「ではこれをどうぞ!」
「え……」
 笑顔と共に最後の箱を贈ると、再び目頭を押さえだした。
「もしよかったら、祭りを案内させてほしい」
「いいんですか?」
「僕の感謝と嬉しい気持ちを受け取って貰えたら嬉しいな」
 それならと頷き、二人はまた街を巡る。まだまだ、めいっぱいお祭りを楽しもう。

☆

 白い息を吐きながら、レピド・クロサイトは手元のカップを指全体で支える。じんわりと温めてくれたホットワインの熱は大分失われてしまったようだ。空を見上げる。雪のちらつく街に比べ、星を楽しむのに問題なさそうな空の広さだ。
 天文台は小高い丘の上に存在していた。聖霊節の常套句を投げたが返ってこず、『天文紋具は好きに使用可能』と書かれたメモを見つけた。
 螺旋階段の先に、くすんだ色の巨大な筒が夜空を向いて佇んでいる。使い方に悩んだが、小さな筒を見つけ、片目を押し付けた。
「おお……」
 煌めきがすぐ傍にあった。光を強めたり弱めたり、瞬く様子がわかる。
「月は……どうやって観るんだ」
「こうする」
 振り向くとローブ姿のエルフが居た。手慣れたように機器を弄るのからして、ここの主だろう。
「いいぞ」
「ありがとう。……!」
 再度覗き込めば、星とは比べ物にならない大きさに驚く。丸い金色の光も傍らの星も、手が届きそうなほど近い。
「夜空に近付くことばかり考えていたが、こういった方法もあるのか……、!」
 光が、空を横切った。
「……星が、流れていく」
「流星群だ」
 流星群、と口の中で呟く。光の筋は幾つも現れ、レピドの視線を吸い寄せた。

 丘の上で見る星空は、紋具で見るのとはまた違った感覚をレピドに与えた。グラデーションがはっきりとわかり、淡い光と思っていた星灯りでさえ眩しく見える。
 遠くに街の光が見えた。瞬く光は、そう、まるで。
「……この時期は地上も星空みたいになるんだな」
 もう一度ワインを口に運ぶ。冷たさの中に、スパイスの香りが広く広がった。

「すみません、お手数をおかけして……」
「何言ってるのっ、水くさいよコルネ!」
「はい、頼ってくださって構いません」
 高いところが苦手だけれど、天文台に登るには螺旋階段を行く必要がある。そんなコルネリウス・アーラの両脇を、サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブとリディリディ・トゥラ・イェレミースといった仲の良いエルフ娘が固めた。それぞれの手に手を重ね温もりが伝わったことで、やっとコルネリウスも息を吐く。
「怖くないよねっ?」
「はい、これなら安心です。しっかり繋いでいてくださいね……?」
「任せてっ!」
 二人のやりとりを聞きながら、リディリディは繋がれるまま手を預けていた。リディリディはずっと森に籠っていたせいもあり、こうして手を繋ぐことは少し照れてしまう。当然そんなことが出来る友人もおらず、握る手の力加減さえ迷った。
「リディさん?」
「にゃ! リディも実は怖かったり……?」
「あ、いいえ。大丈夫ですよ」
「何かあれば言ってくださいね」
「そーそー!」
 じわり、と温かさを感じた。
(友人、友人と思ってもいいのでしょうか……)
 見上げた先の二人は、その一歩を許してくれるだろうか。

「わぁっ! 星がすっごく近い! きれー! コルネもリディも覗いてみてっ!」
「はい、……本当に綺麗ですね……! 星に近付いたようで、とてもわくわくします」
「星の煌めきがすぐ傍にありますね」
 代わりばんこに天文紋具を覗き込み、それぞれの感想を言い合っては再び覗く。こうして観察すると、空に光っている星も一色ではないことが分かった。どこか歪に見える石ころみたいな星、よくよく目を凝らすとマーブル模様にも見える変な星、燃えるような赤い星に静かに煌めく青い星。サフィラは面白くなり、夢中で星空を覗く。
「何かこぶみたいなのが見えるよーな……あれ何かな?」
「ええと、このメモによると……ドレーンでしょうか。回転、という意味みたいです」
「観察する時によって形が違うとかかな……? 面白いっ!」
 ――星の解説をしてほしい、と見つけた天文台の主に掛け合ったところ、天体の解説を自分なりに書いたというメモを貸し出してくれた。いわく、引きこもりに女性三人の相手はキツいらしい。
「ほぇー……地上にあるものを調べるのは得意だけど、見上げると不思議な世界があるんだねぇ……」
「ええ。普段見慣れているはずなのに、改めて見るとたくさんの発見がありますね。……! サフィラさん、リディさん!」
 コルネリウスの声に、二人は空を見る。光の筋が夜空を横切っていった。ひとつ、ふたつ、見ている内に幾つも見つける。
「流星群だぁ!」
「本当に星が流れるように降ってきますね……」
「綺麗ですね。……ここに来れて、良かったです。ありがとうございます」
 喧騒を離れた静かな場所で、こうして皆とのんびり夜空を眺めていることに、リディリディは普段とは違う時の流れを覚えた。ひとりだったら来なかったし、今頃は屋台を巡って何かを食べていたかもしれない。
「にゃ! そんなこと言ったらあたしだって感謝してるよっ!」
「そうですよ。お二人がいなければ、こんなに楽しい時間を過ごせませんでしたから」
「そうですか? それなら、良かったです」
「よっし! それじゃもう少し星を観てからお祭りに行こうっ!」
「寒くもなってきましたしね……ホットワインやブンテトルテが有名ですが、お二人は何が食べたいですか?」
「ここのチキンも美味しいですよ」
「んん! そんなこと聞いてたらお腹減ってきちゃうなぁ」
 会話を重ねながら星を覗き、メモや流星群を眺める。新しい知識と時間に触れながら、エルフの三人娘は楽しげな声を天文台に響かせた。

「デートに行きましょう、ナキルくん!」
「ミア、何処に行くんだ?」
「内緒ですよ! ナキルくんはついてきてくれればいいです!」
「んじゃ、着いてからのお楽しみだな」
 エフィルミアの手に引かれ、ナキルは暗い街はずれの道を進んでいく。ちらりと覗いた彼女の横顔は、それはもう楽しそうなものだ。ナキルも自然と頬を緩める。
(こういうところも好きなんだよな)
 きっと彼女は、ナキルが喜び驚くことを期待して、とっておきの場所へと連れて行ってくれるんだろう。ナキルの好きな良い笑顔だ。
 やがて辿り着いたのは、頭に大きな球がくっ付いたような建物。
「ここですよ!」
「ええと……ここは何だ?」
「あそこに行けばわかります!」
 手を繋いだまま螺旋階段を上がり、早く早くと急かされて。ようやくたどり着いたそこに、巨大な筒状の何かがあった。説明を求めてエフィルミアを見ると、満面の笑顔で背を押される。
「そこ! きっとその小さな筒を覗けばいいはずです!」
「お、おお……じゃあ、やってみるな」
 夜空に向かって長く伸びる筒。その脇に付いた筒をそっと覗いてみると――きらきらとした煌めきが目の前に現れた。
「え! これ、もしかして」
「はい! ナキルくんの好きな星ですよ」
「おぉ、すげぇ!」
 そう聞いたナキルは、夢中になって天文紋具で空を見つめる。星を眺めるのが好きなナキルだが、こうやって星を覗いたことはない。いつもの夜空がまったく違った顔を見せている。
「これすごいな! ミアも、!」
「ふふ、ナキルくんが嬉しそうで良かったです」
 レンズから目を離すと、すぐ傍にエフィルミアの顔があった。どきりと胸の内が鳴る。
「一番綺麗な星は、ミアだな」
「え……? も、もう! 恥ずかしいですよ!」
 ナキルにとっては自然に口に出た言葉なのだが、エフィルミアは照れくさそうに首を振る。
「オレにとっては間違いないからな」
「そ、それより! この紋具、動かせるみたいですよ! ここに説明書がありました!」
「そうなのか! 一緒に観よう、ミア」
 ハンドルを回して紋具の向きを変え、新しい夜空を映しては二人で覗き、楽しむ。きらきらとした光は色んな色を持ち、明るく夜を照らしているようにも見えた。
「去年はナキルくんが、星を観に行こうって誘ってくれましたから。今年は私からの、とびっきりの星空。楽しんでくれましたか?」
「あぁ! すごいプレゼントをありがとな、ミア。そうだ、ユールツリーが気になってたよな?」
「覚えててくれたんですか!」
「もちろん! 後で一緒に観に行って、お祭りも回ろうな」
「はい! 楽しみましょう、ナキルくん!」
 エフィルミアの微笑みに、またナキルは幸せな気持ちになる。好きなことをもっと好きにしてくれた大切な人。一緒に過ごせる時間が、よりかけがえのないものに感じた。

 丘の上まで来てみると、もうほとんど街灯りも届かないような暗闇に包まれている。けれど完全な闇ではない。空には幾千もの星が瞬き、小さな淡い光が川のように連なっているのをヨル・スレイマンとナハシュに見せてくれた。
「ここはちょっと星が近いね」
「この時期は特によく見える。空気も澄んでて気持ちいいしな」
「確か、空気中の塵が少ないのだったか」
「綺麗に見えるにも理由があるってのがわかりやすいよな。……と、それより買ってきたもの食おうぜ」
「そうだね、せっかくのご馳走が冷めてしまう」
 戦利品を丘の上に広げ、二人は星空の下で乾杯する。ワインを呷ると、湯気の立つそれは香辛料の香りがして身体の中から温めてくれた。他にもユールチキン、おにぎりや煮物など、夜を楽しむ準備は万端だ。
「……ヨル、お前光ってないか?」
「え? ……本当だ、何だろうね。今食べた星型のフルーツかな」
「おかしな食べ物もあるな!? このおにぎり口の中で豆が跳ねた!」
 食事を楽しみながら、時折空を見上げては星の美しさに息を吐く。ちらりとヨルを見たが、今のところ寒さは問題ないらしい。ナハシュは星が好きだが、彼は寒がりだ。今回、よく付き合ってくれたものだと感じていた。防寒着でもこもこだから平気なのか。
 ヨルは静かな空間の中、のんびりと楽しんでいる。最近、こうしてナハシュと星空を観る時間がたまらなく好きになっていた。

「そういえば、天文台にもっと近くで見れるものがあるらしい。行ってみようよ」
 ヨルの言葉で、二人は近くの天文台に向かうことにした。人気のない建物の螺旋階段を上がり、そこに巨大な筒を持つ紋具を見つける。
「ナハシュ、君からどうぞ」
「いいのか? なら、……おお! これ星か……? 星か!」
 ナハシュは夢中になって空を覗き込む。その様子にヨルも驚きと嬉しさを覚えた。思ったよりも楽しんでもらえているらしい。
「ヨルも見てくれ!」
「ああ」
 場所を交代し、覗くと――眩しいほどの煌めきが目の前にあった。これが近くで見た星なのだ。美しく淡く瞬き、色も一色だけではない。
「ふむ……近くで見るといろんなことがわかると思ったけど、逆に神秘性は深まるな」
「な! すげえな……いいなあこれ!」
 いつも通りの付き添いの気持ちで紋具に触れたが、こんな胸の躍る光景を見せてもらえるとは。ナハシュの興奮した様子に、ヨルは真剣な表情で紋具を見つめる。
「紋具ではあるし、作り方さえわかればと思うけれど……」
「ウチでも作れるか!? どうすればいい?」
 本気の二人だ。紋具を隅々まで見た後、二人はその勢いのまま天文台の主を見つけ、話を聞く。主は熱意に押され手入れや操作方法など知っていることを教えてくれた。手に入れた知識で、二人は再び空を紋具で楽しんだ。

☆

 しゃらん、と扉のベルが鳴る。アルフィー・リッパーがバーを覗き込むと、笑顔を浮かべた店主が迎えてくれた。店内は木目調の落ち着いた色合いで揃えられ、奥の方で静かな音楽が聞こえる。
「こんばんは、素敵なお客様。何かお作りしましょうか」
「夢見のカクテルだったか。それがほしい」
「かしこまりました」
 しばらくしてカクテルが目の前に置かれる。夜空色のそれは見ているだけできらきらと煌めき、アルフィーは吸い込まれるようにグラスを手に取る。
「お酒も色々あるんだな。これは飲みやすい」
 舌で確かめるよう、カクテルを口にする。甘いような、舌の上で味が変わるような不思議な飲み心地がした。
「――ルーシェ」
 隣に、よく見知った女性が居た。これは幻だ。わかっていても驚きは変わらない。見つめていると優しく微笑まれる。会わない内に大きくなったねと、アルフィーを抱きしめてくれるように。

「ふー……」
 刺すような冷気が火照った体を冷やしてくれる。酔い醒ましで街はずれまで歩いたアルフィーは、見かけた天文台を上がった。星が近いように思えるのは、高く登ったからだろうか。
 不思議な体験をした。盗賊に襲われ、命を落とした彼女が生き返ったかのようだった。聖霊節の夜に起こるだなんて、奇跡という言葉が頭を過ぎった。
「そこから見守ってくれているの? ルーシェ?」
 夜空の星に手を伸ばす。届かない星は、けれど優しく瞬いていた。

「お母さん」
 ――隣に女性が座っていた。リサ・ベイカーが子どもの頃に病気で亡くなった、本当の母親。リサとよく似た面影を持つ女性は、リサを見て優しげに微笑んでいる。
「ふふ、変わらないなぁ……って、当たり前か」
 これは幻だ。自分の知る姿しか現れないのは当然のこと。けれど本当に傍にいるようで、リサはいつの間にか口を開いていた。
「あたしね、最近結構頑張ってるんですよ? 王国の公爵家お抱え商人からも一目置かれているんです、凄いでしょ?」
 伝えたいことが泉のように湧きだしてくる。
「お父様のことは、まだまだ、わだかまりはあるけど……最近、凄い人だなって改めて思うんです」
 名高いベイカー家の当主という立場にある父親。リサの知らないところで苦労しているのかもしれない。冒険者として経験を積んだおかげで、以前より広い視野で考えられる。
「多分、あの冷徹さの裏には色々な想いがあるんだろうって、分かるようになってきました。それと、自分が商人として動くときに、考え方がお父様に似てきていて、やっぱりお父様の娘なんだな、って思う時があって……」
 家を飛び出すきっかけとなった父親と同じ。複雑な気持ちが渦巻いたところで、それを払うかのようにリサは笑顔を浮かべた。
「……まあ、そんなこんなで、元気にやってるよ! だから、心配しないで? 会えて嬉しかったよ」
 母親は微笑み、手を伸ばす。撫でるような仕草に、リサは甘えるように頭を寄せた。

 カクテルを一口飲むと、隣に気配のような不思議な感覚が生まれた。横目で確認すると、もう会えなくなった(死別した)母親が隣に座っている。
「母さん、お久し振り」
 ヴィナスの言葉に頷いたように見えたのは、思い浮かぶ母親のイメージがそうであるからだろうか。理解した上で、ヴィナスは語り掛けるよう言葉を続ける。
「母さんは怒るかもしれないけど……アーダベルト商会はあなたが愛した男よりあなたの夢(経済を循環させ客を作る夢)を選ぶ」
 あの男たちは、商会に対して害を為す存在でしかない。家を出たのも、良くしてくれた異母弟(おとうと)と跡取り争いなんてごめんだったからだ。
 けれど今は状況が違う。あの子と婚約者の従妹が従業員たちに働きかけた。その結果、全員がNOを示したなら、俺は何も言うことが無い。ただその時が来るまでに力を溜め、自分にとっての唯一を全力で口説くだけ。それがすべきことだ。
「俺は根っからの商人、あなたの息子でした」
 だから、切り捨ててごめんね。
 謝っておきたかったんだと続けると、隣にいた母親は、それでもヴィナスを見守るように微笑んでいた。ヴィナスはもう一度グラスを傾ける。しゅわ、とカクテルから音がした。煌めいているのは炭酸の泡だったのかもしれない。
夜空に似た色を飲み干すと、いつの間にかその姿は消えていた。

「聖霊節は不思議な経験の話が多いな」
「それだけ、奇跡を求める方が多いのかもしれません」
「奇跡……そうか、奇跡か」
 カクテルの煌めきを眺めながら、イズル・M・ヴォルゴールは口の中で呟く。大事な人に会えるというカクテル。確かに奇跡と呼べる。
「会いたい方がいらっしゃるのでしょうか」
「たくさん……複数人いるな。その場合、誰が見えるんだろ?」
「それも楽しみですね」
 自分は今、誰に一番会いたいのだろうか。胸の高鳴りを感じながらグラスを傾けた。

 流れ星のような煌めきが見えた。金の髪と黄緑色の瞳を持つ女性が、隣にいる。
(俺にとって、明けの明星みたいな人)
 彼女が現れたのは、最近思い出すことがあったからだろうか。記憶の通り、長い髪で自分の顔を隠さないままこちらを見ている。ただ――浮かべている嬉しそうな笑顔を、イズルは一度も見たことがない。
(ああ、そうか。そうだよな)
 これは幻だ。イズルの中から生まれたものならば、理想や希望や期待や祈りといったものを内包している。そう考えるとすとんと腑に落ちた。
(その素顔のまま、笑わせてあげたかったな)
 もう叶わない淡い願いが聖霊節の夜を揺らす。残りのカクテルを飲み干すと、彼女は幻の中に消えていった。

(ここが不思議な体験が出来る、っつーバーか)
 ドアベルの涼やかな音を聴きながら、ルイドは店内を見回しながらカウンターに座る。
「こんばんは、素敵なお客様」
「ああ、……ゆったり飲めそうで良さげなとこだな」
「お褒めに預かり光栄です」
「ここは不思議なカクテルがあるんだったか。とりあえずそれを頼んでみてもいいか?」
「喜んで」
 落ち着いた雰囲気を持つ店は、どこかで音楽が鳴っていた。演奏家が何か奏でているのだろうか。
「会いたい方が?」
「ああ。いや、『会えない』も『会いたい』も今はあんま覚えちゃいないんだが、昔もそうだったとは限らねぇからな。試すだけ試してみたいんだわ」
「なるほど」
 傍から聞けば何のことかと首を傾げられる(ホムンクルスならではの)言葉を、店主は受け入れるままカクテルを用意する。星が瞬くような夜空を揺らして楽しんだ後、ルイドは一口含んだ。
 隣の席に、まだ幼い少年らしき姿が座っていた……気がする。朧げで、目を凝らしても掴めない。
(――ま、なかなかはっきりとはしねぇよな、やっぱ)
 思った通りの結果ではあるので、ルイドは納得した。けれど姿が見えたというのは、なかなかの収穫と言ってもいいかもしれない。カクテルを飲み干すと、幻は淡いまま消えていった。
「ありがとな、いい酒だった……いや、せっかくなんでもうちょい飲んでいくか」
「それでは、お客様に私からおすすめを」
「お、楽しみだな」
 星のように煌めく酒を飲みながら、ルイドはしばし時間を味わった。

 カイン・ステラの傍に、複数の気配が現れた気がした。振り返ると両親が、席には祖父母が座っている。もう二度と見ることが出来ないと思っていた、カインの大切な家族。皆が笑っていてくれるだけで、胸の中に温かいものが満ちる。
 隣に座る海神(ウミガミ) 江流(エル)の瞳には、別のものが映っていた。右隣の席に、まだ少女の面影が残った女性が座っている。昔、死に分かれた江流の妹。世界を自分の足で歩きたがった彼女の姿が、はっきりと見えた。
「……またしばらくはちゃんと姿を思い出せる。かな」
 呟いてから、江流は自分の考えていることを再認識する。エーテルに還った家族の記憶が薄れることを江流は恐れていた。つまり、完全なる彼女の死。それを江流は否定しているのだ。
(親は子供より先に死ぬ。きょうだいは、親より長く、友より近くに居る。ってのに、俺の家族はなぁ……)
 世の中の条理を並べたはずの言葉は、江流の家族には当てはまらなかった。妹は死に、世界を飛び回っている両親はその後、連絡も取れない。せめて無事でいてくれればいいが、そうでなくとも便りくらいは欲しいものだ。
「会いたい人、会えたか」
「ん……そうだな」
「それって家族か?」
「ああ、……」
 そっか、と呟いたカインに江流が視線を向ける。真意を聞く前に、カインが息を吐き出した。
「江流ってさ、見た目がやたら若い両親と死別した妹がいたりするか?」
「……え?」
 江流は驚いて目を瞬かせる。両親の特徴をよく捉えていた。
「確かにそうだが、どうしてカイン君が?」
「やっぱそっか。ありがとう」
「礼を言われるようなことを、俺の両親がしたのだろうか」
「そうだな……どこから話そうか」
 そうして、カインは江流に昔あったことを話す。死にかけたカインを救ってくれた薬をもたらした夫婦。その後もカインを気に掛けてくれたその人たちは、家族がいると言っていた。その時に語っていた彼らの息子が、江流ではないかと考えていたのだ。訳を聞いた江流は、すんなりと受け入れた。
「まぁ、あの親ならありそうな話か」
「だからありがとうってな。……お礼、言えてよかった」
「こっちこそありがとう。元気そうだな……」
 呆れたように瞳を細める江流は、嬉しそうにも見える(家族が大好きに見えた)。ずっと聞けなかったことを聞けたカインは、背中を押してくれた家族と江流に、今宵の決まり文句を投げかけた。
「メリーユールフェス」
「ああ、メリーユールフェス」
「他にも何か飲むか?」
「そうだな……」
 江流と二人で、聖霊節の夜を過ごしていく。いつの間にか、奇跡のような幻は消えていた。

マスターコメント

ヴェルクリエのとある街のお祭り、楽しんでいただけたでしょうか。 少しでも心に残る夜になっていれば、幸いです。 記録としては残りませんが、MVPは参加してくださった皆様へ。 ご参加いただきありがとうございました!
イベントシナリオ

イベントシナリオ易しい 報酬:無し20 / 4〜25人

2023年01月08日 18時50分34秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ヴィンツ・ラッテ

    やあやあ、ヴィンツだよー。今日はトラムヴォルにいらっしゃうわー!(雪道でこけ) いてて……よっと。 きらきらで賑やかで、ほんのちょっぴり不思議で穏やかなお祭りだよ。 キミたちのお祭りもキラキラしたものになるといーね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0