【謀都】謀略のマスカレード

おおくまねこ

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シナリオID:2419

オープニング

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「わたくしの名はメアリー・リーンエス。この国の王女ですわ。今日は皆様に依頼がございますの」
 リーンエス王国唯一の王女にして、ウィリアムの妹姫であるメアリーは冒険者ギルドのカウンター前でスカートをつまみ、優雅に微笑んだ。このメアリー王女はリーンエス王家の諜報機関「リーンエスの耳」の長である。王国を騒がせたヴァルザード紛争が決着した後、メアリー王女は子飼いの密偵の多くを失ったウィリアムから王家の諜報部門の役目を引き継ぎ、冒険者達と協力して世界各地の情報を集め始めた。このことは冒険者にとっては周知の事実である。
 そして、集まった情報の中で王国の治安とメドゥの指先に関わる重大な案件が浮上してきた。それは、「王都の法衣貴族(領地を持たず王に代々直接仕える貴族)の上層部にメドゥの指先が入り込んでいるのではないか」という疑念である。

「わたくしが皆様からお寄せいただいた情報を分析しましたところ、獅子身中の虫の尻尾が掴めそうなイベントがございましたの。それは『クローディア・ゴルティエ侯爵夫人の仮面舞踏会(マスカレード)』ですわ。皆様にはぜひその仮面舞踏会に潜入し、侯爵夫人の悪事の証拠を掴んでほしいのです」

 ゴルティエ侯爵家の当主ニコラ・ゴルティエ侯爵は始まりの百家以来の格式を持つ壮年の法衣貴族だ。そして、その妻であるクローディア・ゴルティエ侯爵夫人は王都におけるファッションリーダーの一人であり、夫の名の元に様々な夜会を取り仕切っていることで知られている。今回メアリーが調査を依頼している仮面舞踏会もその一つである。
 王家のパンクリアース学園改革に賛同した侯爵夫人は「仮面をつけて素性を隠し、身分にとらわれぬ交流の場を!」という理念の下、参加者全員が仮面と衣装で素顔を隠して交流できるイベントを開催している。だがその仮面舞踏会に参加して以降、行方知れずになっている者が相当数に登るというのだ。

「侯爵夫人の手口は巧妙です。行方不明者が王国騎士団の調査対象とならないよう、様々な細工がされておりました。これまで行方不明となった方々は全て十代前半から二十歳ぐらいまでの若い平民の方で、『貴族に見初められて愛人として領地へ連れて行ってもらう』などの文書を残して失踪しているのです。ですが、わたくしが裏取りをしましたところ、文書は偽造されたものである可能性が高かったのですわ」

 つまり、メアリーはこう言っている。法衣貴族クローディア・ゴルティエ侯爵夫人は仮面舞踏会の参加者の平民を誘拐し、足が付かないよう偽装をした上でいずこかへ運び込んでいる。

「次に仮面舞踏会が開かれるのは4日後……。そこに潜り込み、侯爵夫人の周りでよからぬことを企んでいる者がいないか。侯爵夫人が怪しい人物と接触していないか。会場に不審な人物がいないか……。そういった観点から探りを入れていただきたいのです。もちろん、侯爵夫人が誘拐に関与している決定的証拠や、行方不明者がどこに運ばれているのかも発見していただけるとベストですわ。
 また、わたくしは侯爵夫人を強く疑っておりますが、実際に侯爵夫人が手を下しているかどうかは分かりません。夫である二コラ侯爵が妻に内緒で事を運んでいる可能性や、部下が侯爵夫人の仮面舞踏会を利用して勝手に悪事を働いている可能性もありえます。侯爵夫人との接触はくれぐれも慎重に行って下さいませ」

 メアリーはそこで言葉を切り、ぴっと人差し指を立てた。

「仮面舞踏会は飛び入りでの参加も認められます。衣装をお持ちでなければ、現地でお借りするとよろしいでしょう。持ち込みも認められておりますが、安物だと身分がバレバレになりますし、逆にあまりに派手な衣装だと諜報活動が難しくなると思いますので、その辺りは慎重にお願いいたします」       

 仮面舞踏会なので、参加の際には仮面と衣装の着用が義務付けられている。衣装は原則として貴族の夜会にふさわしい高級品が求められるが、侯爵夫人は平民の参加者の為に衣装を貸し出しているという。現地調達が可能だからか、メアリーの方では特に用意はしてくれないようだ。

「依頼の説明は以上となります。皆様のご活躍に期待しておりますわ!」

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 それから四日後。王都グランスパーダの片隅の洋館にて、法衣貴族クローディア・ゴルティエ侯爵夫人の主催する仮面舞踏会がしめやかに開催された。獅子の仮面(ライオン・マスク)を被った貴婦人は拡声紋具(マイク)を手にし、壇上にて模範的な挨拶を行う。

「皆様、ようこそお集まりいただきました。今夜も当家の仮面舞踏会に多くの方々にお越しいただき、嬉しく思います。ここでは、貴族も平民もございません。どうか身分の垣根を越え、忌憚のない交流をお楽しみくださいませ!」

解説

依頼人:メアリー・リーンエス 舞台:王都グランスパーダの外れにあるゴルディエ侯爵家所有の洋館。 目標:ゴルディエ侯爵貴婦人の仮面舞踏会に潜入し、行方不明者の情報を探る。 メアリー王女はゴルディエ侯爵貴婦人の主催する仮面舞踏会に参加した後、行方知れずになっている者が複数いることを突き止めました。冒険者達の使命は失踪事件に侯爵夫人が関与している証拠を突き止めることです。 ●仮面舞踏会について 王家の学園改革に賛同したというゴルディエ侯爵夫人が主催する仮面舞踏会。平民には希望すれば仮面や衣装も貸し出している。そのため、衣装だけで参加者の身分の貴賤を判別することは難しい。 また、このイベントは密会の場としても使われており、「誘拐には関与していないが、後ろ暗い背景を持つ者」もそれなりにおり、目を付けられるとトラブルに発展する可能性もある。 主催者の侯爵夫人以外の者は仮面を付けている為、素性の特定は困難。ただし、冒険者側も仮面の着用が義務付けられるため、高位貴族や有名人であっても素性を隠して他の参加者に接触することが可能。なお、仮面を外すことは主催者の目の届かない場所ならば可能。 また、身分貴賤はないが、著しいマナー違反等の行為を行った場合は容赦なく叩き出されるので注意。 ●行方不明者の特徴 仮面舞踏会参加後、行方が掴めなくなった者は全て平民の子供や若者ばかり。 ●法衣貴族とは リーンエス王国においては、領地を持たず王に代々直接仕える貴族を指す。 ●主な登場NPC クローディア・ゴルディエ侯爵夫人 仮面舞踏会の主催者の中年貴族女性。王都におけるファッションリーダーの一人であり、とてもお洒落。獅子モチーフの仮面を身につけている。趣味はキツネ狩りと演劇鑑賞。なお、夫の二コラ侯爵は本シナリオには登場しない。 学園生徒会・第三演劇部会計 マリリン・クリニエーラ 参加客。両親の命により名士との交流を目的として参加しているが、夏休みなのでモチベーションは低い。メアリーの依頼とは無関係だが、彼女と顔見知りの場合事前に頼んで演劇部の衣装を借り受けることが可能。 ※演劇部の衣装は非常にクオリティが高いものが揃っている為、衣装から平民だと看破されることはありません。 ユズリハ 参加客。所属不明のスパイ容疑がある人物。ちなみに会場では和装ではない。侯爵夫人を遠目に監視しているように見えるが目的は不明。 過去登場シナリオ:【西局】内通者を探せ

マスターより

こんにちは。おおくまねこです。王都が舞台の連動ということで、私からも一本シナリオをリリースさせていただきました。今回は調査シナリオとなります。王都で開催される仮面舞踏会に潜り込み、怪しいライオンマスク貴婦人(タイガーマスクではない)の悪事の証拠をつかみましょう。ご興味がありましたら、よろしくお願いいたします。

リプレイ

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 冒険者達はそれぞれの役割分担を決めた後、侯爵側に内偵がバレるのを防ぐ為、現地では基本的にお互いの接触も避けることを決めた。
「入場時間もズラすか。現地で夫人側に怪しまれないように情報をやりとりする方法を決めておこうぜ」
 ナハシュがそう提案すると、ジュスト・ヴェルジーが頷いた。
「その案には俺も賛成だ。幾つかパターンに分けて連絡手段を示し合わせておこう」
「いわゆるデットドロップだな。情報を落とす箇所は各テーブル付近等それぞれ歩き回っても不自然がない場所にしないとだな」
 他の冒険者達も頷く。

「あとは……衣装だな。学園の演劇部に一応ツテがあるから借りられるか聞いてみるぜ」
 ナハシュがそう言うと、シルヴィア・A・カペルが口を挟んだ。
「第三演劇部だね。今は夏休みだけど、マリリンが生徒会の用事で登校しているはずだ。生徒会室に行くといいよ。彼女ならきっと断らないだろう」
「サンキュ」
 シルヴィアに礼を言うナハシュ。その直後、ヨル・スレイマンが口を開いた。
「俺は現地で侯爵夫人から借りてみるよ。誘拐されているのが平民なら、貸し出している衣装に何か細工があるかもしれないしな」
「俺も会場で借りるよ。何かヒントがあるかもしれないし」
「俺もそうするつもりだ。俺も貸し出される衣装に何か共通点があるのではないかと見ている」
 アステルとレピド・クロサイトも頷いた。他の六人に関しては、自前の衣装を持ちこむつもりのようだ。かくして、十人の冒険者達は別れ、各自で会場に乗り込むこととなった。

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「共通点は十代前半から二十歳ぐらいまでの若い平民、かー……」
 宣言通り仮面舞踏会の会場で衣装を借りたアステルは、他の来場者の歩き方を真似つつ、慎重に廊下を移動していた。アステルはとりあえず、侯爵夫人と直接話をしてみるつもりだ。

「あれが侯爵夫人か」
 会場にいる者達は全員が仮面を付けているので、誰が仲間なのかすら分からないが、侯爵夫人だけは毎回同じ仮面を付けており、ファッションリーダーの前評判らしく、ド派手な衣装を着ていたので一発で分かった。その反面、その所作は侯爵夫人に相応しく、実に気品あるものだ。
(貴族にしても派手な奴だな……騒動にならないように根回ししてるみたいだし、こっちも警戒しながら立ち回らないとな)
 アステルは慎重に侯爵夫人に近づき、彼女がフリーになっているタイミングで話しかけようとしたが。
「あら、可愛いお客様。楽しんでいらっしゃいますこと?」
 なんと、侯爵夫人の方から話しかけてきた。
「本日はありがとうございます、オ……私がこのような場所に参加できるなど思いもしませんでした」
 『頑張って上流階級の人間を演じる平民』を演じ、侯爵に返答するアステル。だが、彼はハーフビーストである。間違いなく侯爵夫人には平民であることは見破られているだろう。
「あら、ごきげんよう。狼さん。衣装の着心地はいかがかしら?」
「えっと……とてもいい布だと思います」
「うふふ、面白い方ね。普段は何のお仕事をしていらっしゃるのかしら?」
「えっと……羊飼いをしています」
 アステルは嘘を吐いた。「冒険者です」と答えてしまうと、警戒される恐れがあるからだ。
「あら、そうでしたの。羊は私も好きでしてよ。今日のディナーにも確かマトンが……」
(……演技、めちゃくちゃ疲れるなぁ)

 五分ばかり雑談した後、アステルは夫人と別れ、一人になれる場所を探した。
(つけられてるな……)
 常人場慣れした聴覚でアステルは自分についてくる足音に気付いた。急いで物陰に隠れ、聞き耳を立てる。

「すみません、家政婦長。見失いました」
「仕方ないな。最終面接にお越しいただこうかと思ったが……すばしっこいガキだ」

 その後、アステルはヨルが仕掛けたメモを見つけ、ある事実に思い至る。
「俺の参加証も……特別な方だったみたいだな……」

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「ようこそ、ゴルティエ家の仮面舞踏会へ。どなた様も歓迎いたします」
「ありがとう」
 受付でメイドから参加証を受け取り、ナハシュは使用人達の誘導にしたがって会場の奥へと進む。学園で演劇部の衣装を借りることに成功したナハシュはエーテルを用いた変装技術(フェイクカバー)を使い、ヒューマンに見えるように偽装していた。

(俺は侯爵夫人の周りを警戒するか。来場者との会話も出来るだけ避けよう)
 モブパワーで気配を極端に薄くしたナハシュは、アステルの入れ違いのタイミングで侯爵夫人に張り付いた。侯爵夫人がクロなら、誘拐の進捗報告などが上がってくるだろうと踏んでだ。

(あいつ、誰だ? 侯爵夫人の隠れボディーガードとか? 俺達の同業者(スパイ)の可能性もあるが……)
 ナハシュは自分以外にも侯爵夫人にずっと視線を送っている人物がいることに気付いた。髪の黒い、小柄な女性だ。仮面を付けているので顔立ちは分からないが、ナハシュの仲間ではないことは確かだ。ナハシュは早速女にマーキングすべく、エーテルを飛ばした。
「……」
 すると、女は周囲をきょろきょろと見回し始めた。
(まずい、気付かれたか? これだけ人がいりゃ、俺がやったことに気付くのは難しいとは思うが……。逃げるとかえって怪しまれる……このままやり過ごそう)
 ナハシュはモブに徹したまま、女を観察する。しばらくすると、女はナハシュを探すのを諦めたのか、また侯爵夫人の監視に戻った。

(よし、やりすごせたな。あの女のことは他の連中にも伝えておこう)
 ナハシュは「侯爵夫人のすぐそばに授恵者と思われる謎の女がいる」と他の冒険者達に伝える為、その場を離れた。

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「こちらの仮面舞踏会は身分の貴賤を問わず、参加できると聞いたのですが」
 ヨルは杖をつき、視力が弱い平民を装って会場へと足を運んだ。
「ええ、その通りです。衣装はこちらにあるものからお好きなものをお貸ししますよ」
「とても素晴らしい理念のイベントです。今日は楽しませて貰いますね」
 受付の侍女に微笑みかけつつ、ヨルは周囲の様子をそれとなく探る。

(当日に平民だけを狙いたいなら、ここで印を付けるのが効率はいいはずだ。特定の人物だけに渡している仮面やアクセサリーはないか……?)
 ヨルはあえて衣装を選ぶ部屋に留まり、しばらく来場者を観察する。見た所、衣装を借りているのは十人中九人ほどが平民だった。平民たちは自分で適当に衣装を選び、受付から参加証の薔薇を受け取り、会場へと入っていく。

(あの参加証か……?)
 ヨルがしばらく観察していると、一人だけ花びらの枚数が異なる参加賞を渡された少女がいた。年は十五、六才ぐらいだろう。かなり若い参加者だ。
「あれだろうな」
 参加賞は受付嬢が厳重に管理している、拝借するのは難しそうだ。ヨルは特別な参加賞を持つ少女を尾行するべく、大急ぎで着替えた。ヨルは少女を追い、声をかける。
「面白い衣装を着ているね。少しお話ししないか」
 ……。

「今日は楽しかったよ。記念に参加賞を交換してくれないか?」
「ええ、いいですよ」
 少女から交換の承諾を得たヨルは、特別な参加証を手に取りほくそ笑む。
「これは誘拐の証拠になるかもしれないな」

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「さて、調査開始だ」
 キオルティスは自分で用意した衣装で会場に赴いていた。仮面は黒猫ベースの飾り多めな不透明マスクだ。会場に潜り込んだ後、キオルティスはハイディングで姿を消し、会場内の探索を始めた。館には参加者のみならずかなりの数の警護人がいるが、これでかなり自由に動き回れる。
「念のため、もう一度変装しておこう」
 キオルティスは姿を消したままこっそりと白ベースの花仮面に仮面を変え、髪型も変えた。

「まずは会場の地形を把握しよう」
 キオルティスは双波を飛ばし、会場内構造を探った。隠し通路の類は判別できないのが難点だが、概ねの屋敷の構造自体は把握することができた。入り口で配られていた地図と自分で書いた地図を見比べ、キオルティスはしばし思考する。
「かなり広い屋敷だな。何か所か、一般人が入れない場所があるみたいだ。探ってみるか……」

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「先日のスラム民拉致事件の犯人はゴルティエ邸筆頭家士だった。今回は平民誘拐事件……侯爵は限りなく黒か。慎重に動こう」

「あら、あなたも演劇がお好きなのですわね!」
「学園の第三演劇部の劇はそれはもう見事なものでしたのよ」
「ええ、私も噂を聞きましたわ。冒険者の方が多数参加されたそれは派手なものだったとか。ウィリアム王子もご見学に来られたそうですわね」
 シルヴィアは侯爵夫人と直接接触し、演劇の話題を振り、彼女の様子を探る。事前にマリリンに演劇や学園の近況を詳しく聞いていた為、そこそこ会話は弾んだ。

「私も学園改革は素晴らしいものだと思っておりますの。五つの施策等学園改革についてはどう思われますか?
「もちろん、私も大いに賛同しておりますわ。新制度の実施の為に当家も出資しようかと、ニコラ様とも相談しておりますの」
 シルヴィアの問いに対し、侯爵夫人は淀みなく答えた。

(彼女が学園の改革に賛同しているという話は本当のようだな……いや、法衣貴族だから学園に詳しいだけという可能性は除外できないが……)
 学園改革を進めるにあたって、学園長(フォルトゥナ)は王家や法衣貴族にも根回しをしているはずだ。法衣貴族が侯爵夫人が学園に詳しいことは何も不自然なことではない。
(ここまで知っているのなら、私のことも知られている可能性があるな……)
 シルヴィアは学園の生徒会副会長だ。侯爵夫人がシルヴィアの素性を把握している可能性は決して低くはない。シルヴィアはこれ以上侯爵夫人と会話するのは危険と判断し、適当に話を切り上げ、夫人の身辺調査に切り替えた。

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「別の誘拐事件では被害者が屍餓鬼の素体にされていたが、今回はどうだ……?」
 他の依頼で侯爵家の関係者が誘拐を手引きしていたことを知っていたレピド・クロサイトは侯爵家はまず間違いなくクロだろうと見ていた。
「衣装は……特に共通点はないように見えるな……」
 レビドは借りた衣装の懐に暗器をこっそりと隠す。ぞろりとした衣装のため、武器を忍ばせること自体は容易かった。

「なるほどな。参加証に細工がしてあるのか」
 その後、レビドはヨルが仕込んだ秘密のメモを確認し、参加証の方に細工がしてあることを知った。誘拐される者は参加者の内のごく少数のはずだ。レビドが衣装を借りた時には該当者はいなかったのだろう。

「……今宵はこのような場を設けて頂き、感謝します」
 侯爵夫人と接触したレビドは人造授恵者(ホムンクルス)である身の上を明かし、二度目の生を後悔しないように、今出来る事をしたいと思い、この場に参加した旨を感謝と共に告げた。
「まあ、あなたはホムンクルスでいらっしゃるのね。初めてお会いしましたわ!」
 すると、侯爵夫人が大きな声を出してしまい、周りにいた人間達の注目が集まった。
「あら、失礼。大きな声を出してしまって」
「いえ……」

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(尾行(つけ)られているな)
 レビドは、侯爵夫人と会話した後、警護人が何人か。付かず離れずの距離でついてきていることに気付いた。
(警戒させてしまったか……? 今生き残っているホムンクルスは全員が冒険者だからな……他の仲間ともしばらく接触は避けた方がいいな)
 尾行がついている以上、デットドロップも使えない。レビドは壁の花に徹し、怪しい動きをする者がいないかを探ることに努めた。
(マークされている以上、これ以上は動けない……だが、これほどまでに冒険者を警戒しているということは、やはり何か後ろ暗いことをしているのだろうな)

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「警護人が減った……? 誰か注意を引いてくれているのかな」
 その頃、キオルティスは警護人の何割かが慌ただしく移動していることに気付いた。今なら、人がいたせいで開けられなかったドアを突破することができそうだ。キオルティスはピッキングを駆使し、洋館の奥深くへと進んでいく。

(ここは、執務室かな……うわっ)
 キオルティスは素早く侯爵夫人の私室の鍵を開け、部屋の中へと侵入した。中に魔獣と思しき奇妙な動物がいて驚いたが、なんとか声は出さずにこらえた。魔獣がキオルティスに気付く気配はない。キオルティスは逸る気持ちを抑えながら、鍵がかかっていた侯爵夫人の部屋の机の中を漁った。

「これは……言い逃れできない証拠だね。まさか、被害者達を使ってこんな下衆なことをしていたとは……貴族の悪趣味、ここに極まれりだな」
 侯爵夫人が誘拐事件に関与する確実な証拠書類を掴んだキオルティスは、後始末をして足早にその場を離れた。もうこの洋館に留まる理由はない。急いで王女に報告しなければ。

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「身分に囚われぬという事は、拉致るという形でも平民に価値を見出したという事か。悪貨が良貨を駆逐する……というのは見過ごせないか」
 ナタリア・フィッツジェラルドは会場に潜り込みに際し、蝶や妖精を想起させる背中が大胆に開いた気品あるドレスを着用していた。仮面も衣装に合わせパピヨンマスクだ。

(エンパシーを使おう。だが余り露骨に過ぎると不審がられる。演技(ロール)の範疇に沿うように動かねばな)
 ナタリアが諜報の便りとするスキルは『エンパシー』。触れた人物の「現在の」感情や感覚を受け取り、体感することができるスキルだ。だが、直接相手に触ることが条件となるため、使用にはそれなりにリスクが伴う。

「私と一曲踊っていただけませんか?」
 だが、ナタリアはセクシーな衣装をまとい、礼儀作法がしっかりしている男性を中心に握手を求めることでその制約をクリアした。特に怪しげな人物に対しては、一曲踊りませんかと声をかけ、ダンスをすることで接触時間を延ばす。だが、特に不審な感情を持っているような人物は感知できなかった。

(警護人にも怪しい連中がいるが……さすがに警護人と接触するのは無理があるか……)
 ナタリアは会場の至る所に配置されている兵士達を横目で見た。警護の任についている兵士達の練度が高そうなことは直立している姿勢から見て取れるが、一部、明らかに練度が低い者が混ざっているのだ。足をぶらぶらだせたり、欠伸をしたり。そう言った振る舞いはホストの恥となることを理解していないとしか思えない。

(侯爵家の兵士とはしてはかなり不自然だな。ごろつきやギャングから出向した者だとすれば、奴らが誘拐の実行犯の可能性もある……)
 ナタリアは接触は控えたものの、問題の兵士達の配置や人相はしっかりと記憶した。

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「ふぅん……ただ平民を拐かすだけなら路地裏でも良いでしょうに。わざわざ繋がりの残りやすい舞踏会を使う理由は何なのかしら……」
 戦闘用の華やかな茜色の夜会用ロングドレスに適当な仮面を合わせて衣装を合わせて持ち込んだアウレーリア・フォン・ネーベルベルクは、会場の様子をよく観察していた。客の入りは上々で、会場の至る所に仮面で姿と身分を隠した者達がウロウロしている。

「……これは主催か常連に協力者がいるわね」
 大きな館だが、至る所に兵士がいる。これでは主催の目をかいくぐって人を攫うことなど不可能だろう。
(事前調査によれば、舞踏会開催に協力している商家は『ストレージ商会』……。侯爵夫人の補佐として実務を仕切っているのはジリアンという名前の家政婦長(ハウスキーパー)ね。商会と家令も必ず会場のどこかにいるはず……もしそいつらが誘拐の手筈も仕切っているのなら……)

「うわあ、王国の建築様式は美しいですわね……」
 アウレーリアは無害な外国の貴族を演じ、夫人ほか主催陣、貴族等常連勢と思われる人物にも挨拶回りをした。家名を自ら名乗りはしなかったが。聞かれた場合は特に隠しもしなかった。純粋に舞踏会を楽しんでいる風に装い、侯爵夫人達の警戒を解くことに努めた。

「特に誘いをかけられたりはしなかったわね……やっぱり平民だけが誘拐の対象なのでしょう。でも、あの家政婦長はやはり怪しいわね。彼女を少し調べてみましょう」

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「さて、仕事をしようか」
 ジュストは黒兎をモチーフにしたマスクに黒い燕尾服、黒のハーフグローブという出で立ちで会場を訪れていた。
(黒を基調にしつつ、下品ではない程度に宝飾品で差し色と遊びを入れて場に相応しい装いに。礼儀作法の基本は押えてマナーは逸脱せず、畏まり過ぎず、遊び慣れた風の立ち居振る舞いを心がけよう)。
 仮面を付けていても隠せない色気がそうさせるのか、ジュストの周りには若い女性の人だかりができていた。ジュストは女性たちと適当に談笑しつつ、侯爵夫人に目を光らせる。

(あれは……アステル君かな。耳があるし)
 ふと見ると、アステルが侯爵と話をしていた。会話の雰囲気はなごやかだったが、アステルが立ち去った後、侯爵夫人が使用人に耳打ちしている姿が見えた。
(もしかして、彼は見染められたのか? 彼なら大丈夫だろう。俺は監視を続けるか)
侯爵夫人をよく観察していると、彼女が会話の相手に選ぶ相手の傾向が克明に浮かび上がってくる。
(侯爵夫人は、率先して十代前半ぐらいの者に話しかけに行っているな……)
 ジュストは嘆息する。侯爵夫人が子供好きなら微笑ましい話だが、恐らくそうではない。
(誘拐されているのは十代から二十代までの若者だと聞いていたが……子供の方が本命なのか……?)

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「あの……仮面舞踏会に参加したいのですけど……ドレスを貸していただける、というのは本当でしょうか?」
 伯爵令嬢、ローザリカ・L・ディオールはあえて平民っぽい装いで会場を訪れていた。自身の息がかかった商会であるリベラ商会で取り扱っている安い布の服に衣服に身を包み、運営スタッフに衣装の借用を願い出た。
(学園改革に賛同する法衣貴族となれば、僕の顔を知っている可能性もあるからな……念の為キャラも変えておこう)
 今回のローザリカの演技の設定は「上流階級へのあこがれゆえに仮面舞踏会に参加した、おどおどとしていて口数も少ない少女」だ。
(こんな自分でも素性を隠し絢爛な世界に足を踏み出せば変われるかもしれないという希望。変わりたいという願望で踏み出した少女が貴族に見初められる、ストーリーとしても完璧だ。ふふ、我ながら冴えている。よく流行りの恋愛小説を読むからかな)
 豊満な体型とおどおどした態度のギャップが受けたのか、ローザリカは設定通り紳士達から数々のお誘いを受けた。
(でも、実際に誘いを受けると面倒臭いな……)
 ローザリカはナンパ貴族達を適当にあしらい、怪しい奴がいないか会場に目を光らせる。
(おや、あれは……)
 監視中、ただならぬ雰囲気の使用人達を発見したローザリカはそれとなく使用人の後を追い、エーテルを耳に集中させた。

「家政婦長。お耳に入れておきたいことが。かくかくしかじか……」
「なんだと? 確かなのか」
「はい、クローディア様の直々のご命令で、すでに『楽園送り』が完了しております」
「すぐに隠蔽工作の手配をしろ。ニコラ様にもご連絡しておけ。よりにもよって、学園生に手を出してしまうとは……!」

(すぐにみんなに知らせないと……!)
 ローザリカは他の冒険者達にこの事実を知らせるため、テーブルの角にハンカチを落とした。

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「もしかして、ここが誘拐現場……?」
 洋館の奥にひっそりとあった部屋のドアノブに残留思念感知をかけたアウレーリアに緊張が走った。どうやら、ここで家政婦長が何かよからぬことをしたようだ。
「何を見たいけど……警護人が邪魔で入れないわね……誰か、中を覗ける人はいないかしら……」
 アウレーリアはデットドロップへと向かい、仲間達にこの部屋のことを伝えた。それからしばらくし、透視スキルを持つヨルが問題の部屋を外から透視した。

「ビンゴだ。この部屋、落とし穴がある。下は地下通路になってるな……道理で馬車が使われた形跡がないわけだね」

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 冒険者達は侯爵夫人の悪事の証拠は掴んだが、彼女が上級貴族ゆえにその場で逮捕することはできなかった。冒険者達は一度ギルドに集合し、手に入れた情報をまとめ、アステルとヨルがちょろまかしてきた特別な参加証と共に王家に提出した。
 そして、仮面舞踏会の翌日の午後。舞踏会の内偵に参加した冒険者全員が学園の一室へと呼び出された。そこには、ウィリアムの元密偵のウィーズルとウィリアムの友人である教務主任のラミアスがいた。

「皆さんをお呼びしたのは例の仮面舞踏会の件ッス。失踪者の身元が分かりました」
「「!」」
 その言葉に、冒険者達の間に緊張が走る。

「一体誰が? 貴族出身ではない学園生ですよね」
 ローザリカが問いかけると、二人は頷いた。
「三年生のマリリン・クリニエーラさんッス。学園生ではなくても、彼女を知っている冒険者の方は多いかと思うッス。現職の生徒会会計さんッスから。ちなみに今回失踪したのは彼女一人だけみたいッス」
「くそっ……! あの子にも警告しておくべきだったか!」
 シルヴィアは壁を殴りつけた。シルヴィアやナハシュがマリリンに会った時点では、侯爵夫人の容疑はまだ疑惑の段階だった。依頼人のメアリー王女に気を遣い、部外者である彼女には仮面舞踏会が危険であることを伝えなかったことが仇となってしまった。
「やられたな。俺達が隠し通路を見つけた時点で既に手遅れだったか」
 ジュストも強く拳を握りしめている。後輩に手を出されたのが悔しいのだろう。
「ちょっと待って下さい。侯爵夫人は学園の生徒会メンバーを誘拐したというの? すぐ足が付くでしょう」
 アウレーリアの言葉はもっともだ。平民とはいえ、マリリンは冒険者の推薦により「学園派」として当選した(対立候補はいなかったが)生徒会メンバーであり、王家にも顔と名が知られている学園生である。常識で考えれば彼女の誘拐はあまりにもハイリスク過ぎる。

「……なぜ彼女が誘拐されたのかは分かりません。それは、侯爵夫人を捕まえて聞くしかありませんね。彼女の夫である二コラ侯爵の件も含め、既に十分証拠は揃っています。王家は今、ゴルティエ侯爵家に騎士団を突入させる準備を進めているそうです。冒険者の皆様にもご協力をお願いするかと思います。我々学園も協力は惜しみません。どうか、よろしくお願いいたします」
 ラミアスとウィーズルは深々と冒険者達に頭を下げた。

マスターコメント

 (また)某学園生が誘拐されてますが、侯爵夫人の悪事の証拠と誘拐ルートを明らかに出来たため、依頼は成功とさせていただきます。  侯爵夫人との決着編として、近日中に「【謀都】暴虐のマスカレード」(仮)をリリース予定です。たぶんミドルかロングシナリオになるかと思います。ご興味がありましたら後編もよろしくお願いいたします。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ難しい 報酬:多い10 / 6〜10人

2022年08月28日 17時20分10秒 公開

成功

相談掲示板

  1. アステル

    シーフのアステル、みんなよろしく! んーわざと見初められる、ターゲットにされるような行動もありなのかな。 問題なのは、いつ誘拐されてるかだなー。舞踏会中に拐ってるのなら、情報収集もどうするか悩ましいな。 超聴覚とかで何かしらの兆候や秘密裏の会話を聞き取れたりするかもだし、その方向性で行こうかなとは思ってるぞ。

  2. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 わざと見初められるのはありだと思うよ。 仮面をしているから素性は解らない。 でも貴族からすると貴族じゃない平民は行儀よく振舞っていても所作などで解るはずだから。それにヒューマン以外は種族特徴で目をつけられる可能性も高い。 攫う方法は舞踏会中に別室に誘い出すか、もしくは招待状、とはいっても足がつかないように何も書いていないカードとか、書面以外のもの、花だとかそういった招待状の代わりになるものを渡して舞踏会の終わった後で帰る途中で別所に誘い出すあたりかな。 調査方法に関しては、侯爵夫人に直接アプローチをかける、侯爵夫人周りを注意する、平民らしき若者や子どもに怪しい人物が接触していないか注意する、向こうに見初められるように動く、他は会話を盗み聞きしたり、連れだってこっそり会場を離れる人を尾行するとか……。 侯爵夫人への接触は慎重にする必要があるみたいだから、もし接触しようとしている人が複数人いるならアプローチ方法や話題は少し考えたり、擦り合わせた方が安全かもね。 俺はどう動くか考え中。 アステル君が超聴覚を持っていくなら話術、政治知識、礼儀作法、隠蔽、誘惑あたりのいずれかを組み合わせていこうかな。

  3. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 そうだね、わざとターゲットになりに行くような行動は有りだと僕も思う。 途中で穏便に逃げ出すような策も練っておいた方が安心ではあるだろうけど。 僕自身が行うよりも平民……上手い言葉が出ないのでこの表現で失礼。 平民、貴族以外がターゲットになりにいく動きをした方が嵌りそうな気はするが、 慣れない雰囲気に飲まれて気分を悪くしてしまったと給仕の者に声を掛けてみるとか。 休憩室に案内する体でどこかへ連れ出されるだとかも、ありえなくはない気がしてね。 何も無ければそれはそれで、屋敷内の情報を探れるかもしれないし。 貴族だからこそ出来るアプローチで良い案が浮かべばそちらを優先したいとは思うんだが、 今のところ浮かんでいなくてね。 侯爵夫人に直接アプローチするあたりで何か浮かべばいいんだが……少し考えてみるよ。

  4. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしくね。 侯爵夫人はファッションに詳しいようだから、所作振る舞い・種族特徴で目を付けられているのに加えて、平民の為に用意している貸出衣装にも一般参加者側(私達や一般人)には分からなくとも侯爵夫人側には分かるという特徴があるのかも……難易度が難しいだからちょっと穿った見方をしてしまっている自覚はある( 貴族と平民の言葉遣いは違うから、二言三言交わせばすぐ素性の当たりはつきそうだね。 アプローチ方法について、ジュストが挙げてくれたものに賛成だ。わざと見初められるのも良い案だと思うよ。 まだ悩んでいる所だけれど……私も貴族又は学園生だからこそのアプローチが出来れば良いなと考えている。今の所は侯爵夫人の周辺人物についてか、侯爵夫人が妙な相手と接触していないかを探ろうかなと。侯爵夫人にアプローチする場合、ファッションや演劇の話題で油断させつつ、学園改革についての話題から平民に対する考え方や、侯爵夫人と親しい相手・協力者が誰かを聞き出す事に繋げる、とかかな。 スキルは礼儀作法、政治知識、話術あたり。読唇術も考えたけど、女性は扇で口元を隠せるから使う機会が限られてしまいそうだ。

  5. ナタリア・フィッツジェラルド

    ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 アステルやヴェルジーの言うようにわざと見初められるという行為は、お近づきになる上での最適解であり賛成だ。 別に平民と呼べるような身分であろうとも、美貌や雰囲気に何がしかの光る所があればコナをかけようと向こうから接触してくる可能性もありか? 平民らしさを演出するならモブパワーだろうけど、度が過ぎれば目にかかりさえもしないだろうしなあ。 更に言えば貴族と平民の言葉遣いの差異は、なんなら所謂コックニーと呼べるものとて有り得るのだろうな。 それとヴェルジーのいう種族特徴で目をつけられる可能性も高いというのは、この場が密会の側面もある以上、「誘拐には関与していないが、後ろ暗い背景を持つ者」もそれなりにおり、事と次第によっては目を付けられるとトラブルに発展する可能性もある、という事にもなるのかな? 見初められるよりも一気に核心に近付ける可能性が高い反面、マナー違反だとか荒事ともなれば容赦なく叩き出されるだけにバクチもいいところともいえよう。 貸し出し衣装を以って、運営側だけが分かる何がしかの特徴の差異を踏まえると。 何がしかの貴族の振舞をするにあたって現在行われているDA褒章のテーラーメイドセットの持ち込みはどうだろうか? 私の方から、自信ありといえる意味で用意出来るものといえば舞踊、政治知識、話術くらいだな。 後は一曲踊るという体なら、エンパシーのような接触スキルも有用か?

  6. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 同じく今んとこ上がってんのにゃ特に異論ねえかな。 言われているように相手は衣装の貸し出しで参加している平民(誘拐候補)を把握している可能性は高いだろうから、コイツから衣装を借りればその時点で奴らの候補には乗れるんじゃねえかな。 何かしらの目印があるとしても、複数人が借りれば共通点を探すのは楽かもしれねえとは。 個人的には現状貴族周りにしろ攫われるよう動くにしろ、結構派手に動くやつが多い印象があるから、それこそモブパワーか何かで紛れて好きに動ける位置にいようかとは思ってるぜ。 印象に残らねえよう周囲の情報を集めつつ、必要なら尾行なりなんなり動く感じだな。

  7. レピド・クロサイト

    レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 現状上がっている案や意見に同意だ。 平民は基本衣装を借りるしかないから目印にするならそこだろう。 俺は衣装を借りて平民枠で紛れこもうと思っている。 ターゲットになるには若干年齢が上だから、年齢で相手の動きが変わるかどうか観察出来るかも知れない。 俺が使えそうなスキルは……看破、洞察、記憶力、超聴覚、エンパシー、色気辺りか?状況次第で増やせるかも知れない。 平民でいくから礼儀作法はあえて持っていかないつもりだが、実際に何を持っていくかはもう少し考えてみる。

  8. アステル

    ん、それじゃあオレは貸し出された服着て夫人に会ってみるかな。 平民でも後々騒ぎにならないような人間が攫われやすいかもなー。家族がもう死んじゃってて一人きりの平民とかかな?そういうのチラつかせてターゲットになるのも良いかもしれないな。

  9. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しく。 現状の案に異論はないよ。こちらの人数は多いし、ある程度はいろいろ試して見る気持ちでいいいのではないだろうか。 俺もちょっと何をやるかは考え中⋯⋯。 夫人に服を借りることにはなると思うけど、多分目立ってしまうので、基本は単独か他人の振りを徹しつつ動く方が良さそうだ。俺くらい下賤になると逆に平民に見えるか怪しいまである。怖いな⋯⋯( 洞察を持って行っていろいろ見て回るかというところなので、素直に手の少なそうなところを埋める形でもう少し考えてみるよ。 これだけ準備が良いとなると単独犯ではないだろうし、誘拐の計画もしっかりしているはずだ。 周囲から掴める情報もそれなりにはあるかもしれない。

  10. ヨル・スレイマン

    連投すまない! >テレパス 特に「わざと見初められる」人の意向を聞いておきたいのだけど、テレパスは必要になるかな? 危ない目には合う可能性が高いわけだし、無しで行く場合は目立たない状態で気にしておく役をセットで作っておいた方がいいかもしれないね。 汎用スキルの枠は温存したいところだし、危険をテレパスで察知したら別の人が周囲に合図を出すなりして警告、とかするようにしてもいいかもしれない。必要そうならテレパスを持っていくことはできる。 大丈夫そうであればいいのだけど!

  11. シルヴィア・A・カペル

    あ、私自身はまだ侯爵夫人に接触するかは考え中だ。接触する場合のアプローチ方法を先に相談した方が良いかと思って案を書いてみたんだ。分かり辛くてごめんね。 侯爵夫人の周辺人物や接触相手については調べたいと思っているから、舞踏会の間夫人の周辺にいるのに挨拶に行かないのは逆に目立ってしまうかなと思ってはいる。挨拶・雑談混じりに親しい人や衣装について聞くのは有りかなと思っているよ。 >衣装 そういえば、貴族の参加者は礼服を持っている事前提で良いのかな? 侯爵夫人は演劇鑑賞が趣味らしいから、第三演劇部にも興味を持ってくれる……或いは知っているのかも。マリリンから第三演劇部の衣装を借りてみるのも良いかもしれない。素性も隠しやすいし、身元がしっかりしている学園生の関係者というだけでもおいそれと攫おうとはしないだろうと思う。ちょっと考えてみるよ。 >調査 貸衣装を複数人で借りて共通点を探すのは良いね。あとはパーティ会場で働いている使用人に、貸し出し衣装の増減や、何か気になる事がないか上手く聞き出してみるとかかな。衣装の共通点に気付いてるかもしれない。 (コックニーは初めて知ったよ。その人の発音でも出自は推察しやすくなるね。ナタリア、情報ありがとう) >テレパス わざと見初められる方向ではないけれど伝えておきたくて。 汎用スキル、どれにしようか迷っている状態だ。おそらくテレパスは持って行かないかな……? 何かあった時の合図は決めておきたいね。マナー違反をしたら叩き出されるらしいしどんな合図が良いのか……楽器演奏や、わざとグラスを落とすとか、かな。

  12. キオルティス

    すっかり遅くなってしまってすまない。シーフのキオルティス。 呼び名はお好きなように。今回は宜しくね。 さて。舞踏会会場に参加者として出入りするか…と思ってたんだけど ここに来て、舞踏会の演者になって参加しようかとも迷っているよ。 前者なら夫人のお相手を、後者なら舞踏会場全体を見渡すことを 頭に置いて行動しようかと思ってる。 でも夫人のお相手をするなら、平民じゃない方が良いか…。 …うーん、衣装…衣装。マリリンさんに借り受けるのが妥当かな。 演者で行くなら舞踏会会場の表でのやり取りをしている輩は 一応目を光らせて置ける、かな? 勿論、控室の他にもキャットウォークやバルコニーなんかが有れば そっちにはちょっと手が伸ばせないんだけれど…ここは舞踏会の 前後に隠密裏に調べておく…くらいしか出来ない、かな。 >テレパス ちょっとまだ考え中、かな。 持って行った方が便利なのは明白だけれどね…。

  13. レピド・クロサイト

    >テレパス 今回持っていきたいスキルが多いから正直迷っている。 一応習得自体はしているから持っていく事は出来るが…… >合図 この場の全員が身に着けてる物……仮面がうっかり外れる、とかは流石にマナー面で不味いだろうか。 もう少し考えてみる。

  14. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    なかなか顔出し出来なくてごめんなさいね、流れだけは何とか追うようにしています。 アウレーリアです、宜しく。 私は表向き普通に舞踏会に参加しながら、残留思念感応かエンパシー、洞察、話術辺りを利用して参加者の挙動や思考を探ってみようかと思います。 帝国のとは言え、貴族ですしね。寧ろ猶の事、挨拶回りは肝心でしょう。 侯爵夫人ご本人はもとより、ダンスの相手として自然に色々な相手と接触できる筈です。 それで怪しげな人物を特定出来たら、上手いこと平民役の方に引継ごうかと。 その「どうやって」が詰めどころですね。 私もテレパスはありますが、例によって持参枠の都合で取捨選択が要りますから。 とは言え、私からは仮面を着けた人物の為人を過たず伝えねばなりませんし。 ちょっとした合図仕草だけでは伝達量不足の恐れがあります。 テレパスの代替となると、裏でそれとなく会話するなり、メモを渡すなりになるでしょうか。 建前上お互いに誰か分からない筈の所では、会う事自体が既に疑念を持たれ得ます。 デッド・ドロップ等の手段で、間接的に情報を回収していただけたらと思いますが如何かしら。

  15. ジュスト・V・ケレス

    結構悩んでしまったけれど、侯爵夫人はファッションリーダー的存在ということで取り巻きや信奉者のような御婦人ご令嬢も多いと思うんだよね。 俺はその辺りの層から話を聞きつつ、可能なら侯爵夫人に挨拶と賞賛ついでに少し話が出来たらと考えているよ。 >テレパスの代わり デッド・ドロップの類を使うなら、例えばあやしい誘いを受けたら事前に示し合わせていた任意の場所でハンカチを落とすとか? 落とす場所をある程度限定してハンカチにも何かしらの特徴があれば取りこぼすこともないし、他の人に見られても落とし物を拾った位にしか見えないんじゃないかなって。 あとは貴族とか遊び慣れしている人は怪しい人物には口説きがてら髪や胸元に特定の花を飾ることでマーキング出来そうな気もしたよ。

  16. アステル

    オレは演技スキルで夫人と会話して引き付けておこうかな?素晴らしい催しに参加させて頂きありがとうございます、みたいな形で。 年代は十代前半から二十歳ぐらいってことだけど、他に共通点あるかどうか分からないしなぁ……標的になるかもだし、他の人からフォローもらえれば! ハンカチを落とす、みたいな暗号で情報交換するのもいいな! 超聴覚でささやかな声も聞き取れるから、なにか情報を発見したら夫人との会話を切り上げて別で動くことでもできそうかなって。夫人だけじゃなくて参加者内にも内通者がいると後々面倒だし。

  17. アステル

    連投ごめん! 夫人に挨拶した後に、トイレとかを理由に席をわざと外してみるのもいいかなって思ったから、挨拶→席を外して一人に、周囲を警戒、みたいなスタンスで行こうと想う。

  18. マリリン・クリニエーラ

    皆様、ごきげんよう。出発は明日の朝8時ですわ。プレイングの送り忘れにはご注意下さいませ。

  19. ジュスト・V・ケレス

    あ、一つ見落としていたがシルヴィア嬢が気にされていた衣装の件だけれど俺は自前の礼服(テーラーメイドセット)でいく予定だよ。

  20. ヨル・スレイマン

    >連絡手段 デッドドロップ、良い手だね。簡単な暗号やメモで情報共有を行うくらいで整えておけば、テレパスを無理に持っていく必要は無いかも。 相当まずい時はグラスなんか落としたら音も鳴るね。一度くらいのミスなら叩き出されることもないだろう。 スキル枠を大人数がテレパスで埋めるのは良くはないし。それなら俺も持っていかなくても良さそうかな。ありがとうね。

  21. シルヴィア・A・カペル

    >デッドドロップ 怪しい誘いを受けたら場所と特徴を絞ってハンカチやメモを落とす、賛成だ。緊急時はグラスを落とすようにするよ。 口説きがてら髪や胸元に特定の花を飾るのは目から鱗だった。成程そういう目印の方法もあるか……怪しい男性がいれば口説いてみよう。社交や交渉に有利との事だし、私も自前の衣装(テーラーメイドセット)にしてみようと思う。ジュストは教えてくれてありがとう。 >スキル 口説くなら話術と演技、かな。夫人に対しては純粋な学園生貴族として振舞おうと思う。

  22. シルヴィア・A・カペル

    あ、追記で。仮面舞踏会へ行く前に、マリリンに最近の学園のニュースや第三演劇部の活動内容について聞いておこうと思っている(夫人への話題作り)。衣装の構造や流行りの小物についても聞いてみようかな。

  23. ローザリカ・D・ケレス

    夫人に接触する者は複数人いるようだし、僕は先に挙げていたように平民を装って行動しようかな。 持っていくスキルは演技と超聴覚予定。 平民を装う演技で、服も現地で借りられたらと思っているよ。 デッド・ドロップや、マーキングを行ってくれる者たちのフォローというか、 それを元に怪しげな人物の近くで聞き耳を立てて情報収集してみたり、 その者らが不審な動きをした際に後をつけてみるとかそういう動きをしようかな。

  24. ナタリア・フィッツジェラルド

    デッド・ドロップというのは聞き慣れない言葉だな……成程、諜報員の古典的、王道といえる連絡手段と。 こちらも良い雑学を学べたよ。 先述の通り私はエンパシー込みで情報収集にあたりたいから、その際テレパスをも持参しようと思っている。 あとはコナをかけられやすいように、私もテーラーメイドセットを持参しよう。

  25. レピド・クロサイト

    俺は先に言った通り平民として潜入、婦人には礼儀として挨拶はするつもりだ。 その後は会場内を観察して不審者や被害者候補がいないか探る……そんな感じで行ければ。 >デッドドロップ ……初めて聞いたがそういう意味か。いいと思う。緊急時にグラスを倒すのも賛成だ。 >スキル 散々悩んだが、これで引き付けられる奴がいれば御の字で色気、相手の感情を探りたいのでエンパシーの二つにするつもりだ。

  26. ナハシュ

    とっても遅くなった!デットドロップ了解だ。すげえ便利だな‥‥上手く落とせるようにしておく。 服装については出来れば【学乱】で得てるといい演劇部の伝手を、難しければ貸し出しのを借りようと思っているぜ。フェイクカバーも獲れたんで、これで人間に偽装した上でモブパワーをすれば俺を気に留めるやつはいないだろう。程よく歩き回って情報集めたり、デットドロップを他の奴に邪魔されねえようにしたりするつもりだ。 後はこれは出来そうだったら、になるが、フェイクカバーで使用人に化けられそうならそのまま屋敷や馬車回りを調べてみようと思ってるぜ。

  27. キオルティス

    出発前ギリギリだけど。プレは提出済だよ。 一応、皆の動きから、わざわざ直接夫人に当たらなくても良さそうに思ったんで 証拠探しをメインとして、あとは誘拐阻止出来ればな…と思ってる。 因みに俺もテーラーメイドセットを用意の上、普通に客として入ることにしたよ。 それじゃ、とりあえず皆、現地で!成功するといいね(微笑

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0