夏の浜辺でバーベキュー
七海真砂
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シナリオID:1289
オープニング
●巨大クラーケンを食べよう!
色々あって超巨大クラーケンと戦い、見事に撃破した冒険者達は、その倒したクラーケンを持ち帰っていた。
やることは、一つしかない!
「みんなで美味しく食べましょう」
にっこり微笑んだのは、クラーケン退治を依頼していた商人、ビビアン・リシャス嬢である。グルメでもあるビビアンは、冒険者達から報告を聞いて、超巨大クラーケンの味に興味津々らしい。
「広い場所がいるでしょうから、トイトイ村の港をお借りする事にしました。必要なものは、全部私の方で手配いたします。ええ、ええ、皆さんには大変お世話になりましたから!」
海の平和を脅かしていたクラーケンの親玉を冒険者達が倒したことで、ようやく海が平和になると喜んでいるのだろう。そのお礼も兼ねて、ビビアンがバーベキューの準備をしてくれるという。
クラーケンの他にも、トイトイ村名物のトイトイ魚の塩焼きや、エラトゥーン都市同盟の内陸地、フェアドゥキア平野の農村地域から取り寄せた美味しい夏野菜の数々、更にはワインや葡萄ジュースなども振る舞ってくれるそうだ。
「トイトイ村の皆さんもお誘いしています。賑やかな方が楽しいでしょうから」
元海賊だった漁師達にも声を掛けているから、彼らもやって来るだろう。冒険者達も、気軽に食べに来て欲しいとのことだ。
「わたくしの依頼と関係ない方でも、クラーケンの味に興味がありましたら、歓迎いたしますわ」
またとない機会ですものね、ぜひ……と、ビビアンは満面の笑顔で冒険者達に伝えるのだった。
色々あって超巨大クラーケンと戦い、見事に撃破した冒険者達は、その倒したクラーケンを持ち帰っていた。
やることは、一つしかない!
「みんなで美味しく食べましょう」
にっこり微笑んだのは、クラーケン退治を依頼していた商人、ビビアン・リシャス嬢である。グルメでもあるビビアンは、冒険者達から報告を聞いて、超巨大クラーケンの味に興味津々らしい。
「広い場所がいるでしょうから、トイトイ村の港をお借りする事にしました。必要なものは、全部私の方で手配いたします。ええ、ええ、皆さんには大変お世話になりましたから!」
海の平和を脅かしていたクラーケンの親玉を冒険者達が倒したことで、ようやく海が平和になると喜んでいるのだろう。そのお礼も兼ねて、ビビアンがバーベキューの準備をしてくれるという。
クラーケンの他にも、トイトイ村名物のトイトイ魚の塩焼きや、エラトゥーン都市同盟の内陸地、フェアドゥキア平野の農村地域から取り寄せた美味しい夏野菜の数々、更にはワインや葡萄ジュースなども振る舞ってくれるそうだ。
「トイトイ村の皆さんもお誘いしています。賑やかな方が楽しいでしょうから」
元海賊だった漁師達にも声を掛けているから、彼らもやって来るだろう。冒険者達も、気軽に食べに来て欲しいとのことだ。
「わたくしの依頼と関係ない方でも、クラーケンの味に興味がありましたら、歓迎いたしますわ」
またとない機会ですものね、ぜひ……と、ビビアンは満面の笑顔で冒険者達に伝えるのだった。
解説
トイトイ村という漁村の港で、バーベキューをするシナリオです。
目玉は超巨大クラーケンの輪切りと、その足が一本。
今のところ、でっかいイカ焼きになる予定ですが、調理方法の提案があれば、プレイングでどうぞ。
(クラーケンの味は、美味しいイカさんです)
夏野菜は、コーンとかカボチャとかがあります。
その他の食材の持ち込みなども自由にどうぞ。
以下は顔を出す予定のNPCです。
●ビビアン・リシャス
リブラネスタに拠点を置くリシャス商会の末娘。グルメ。
クラーケンを食べるのを楽しみにしています。
「海の伝承の一つにも出てくる巨大なクラーケンを食べられるなんて、一生に一度の機会かもしれませんもの!」
●ステラ
食うに困って海賊化した、小さな島に暮らしていた女の子。
みんなが食うに困らなくなりそうなので、海賊を続けなくても良さそうだけど、これから自分がどうするかは決まってない。
「漁師って柄じゃねーもん……どーすっかなー」
(父親は療養中なので来ません)
●ジオ・マット
トイトイ村の漁師長。超巨大クラーケンとの戦闘中も落ち着いていた肝の据わった男。
平和な暮らしに戻れそうだと喜んでいます。
「やれやれ、ようやく一息つけそうだ。やっと普段通りに漁ができるな」
マスターより
夏だ! 海だ! バーベキューだ!
こんにちは、七海真砂です。
このシナリオは「超巨大クラーケンを倒せ!」の続きになっていますが、やることは「でっかいクラーケン食おうぜ!」なので、あんまり気にしないで遊びに来てくださって全然オッケーです。みんなで楽しくバーベキューその他しましょう。
それでは、ご参加をお待ちしております。
リプレイ
よく晴れた夏のある日、トイトイ村の浜辺には大勢の人が集まっていた。そんな彼らの元に運ばれてくるのは――。
「何度見ても壮観ね」
もちろん、みんなで協力して倒した、あの超巨大クラーケンだ!
その体の一部や、足一本だけという状態だが、それでも、あの時に戦った巨大さぶりが思い起こされる。
「元は船よりデカかったって聞いたけど、なるほど馬鹿みたいなサイズだな!」
「こりゃスゲーな!」
こんなのよく倒したね、とヨル・スレイマンが感心する隣で、ナハシュが「これを食えるのか!」とわくわくした顔で笑う。クラーケン自体は霊船グロムレイで何度も見ているが、それとは比べ物にならないくらいデカい!
「大きいとは聞いていましたが、凄くデカいですね。……これで一部なのかぁ」
「でしょう? 頭はこのくらいまであって……」
これはすごい、と圧倒されているファイサル・アル=ファルドに、ハルハン・ツァガーンナルが走りながら身振り手振りでサイズ感を伝えれば、その戦いの苦労も容易に想像できて……ファイサルはうんうん頷きながら、その大変さをねぎらっている。
「でも、こんなサプライズがあるなんてね~」
「だな♪ せっかくの釣果、ってヤツだろうし……楽しもうぜ、リリィちゃん♪」
Re:Leeとザインが笑い合う。苦労して倒した分、その美味しさもひとしおだろう。
「そうそう。コレを食べるっていうんだから、参加しないなんて勿体ないわ」
「このようなクラーケンを調理し食すなど、確かにそうそうあることではない……楽しみだ」
テュリン・ヴィングが頷けば、サマエラ=フォリウムも笑みを覗かせる。せっかくの機会、冒険者達の興味はすっかり、その味の方に移っているようだ。
「せっかく倒したクラーケンであるから、食べられるならば美味しく食べなければ損であるな」
「だよねー。これだけあれば、みんなお腹いっぱい食べられそう♪」
このような機会は逃せないなと夕霧も呟けば、アルマもにこにこクラーケンを見つめる。冒険者のみならず、あちこちから集まった人々や村の住民など、辺りには大勢の人たちが集まっているが、それでも食べきれるかどうか――。
「これだけとんでもなくデカいと、パーツ1つだけでも協力して食べきらなきゃならんぞ」
「さあ、それはどうかな……?」
ナタリア・フィッツジェラルドが食べるのにも協力が必要そうだと見つめているが、隣でコハクがふっふっふと笑う。小さな大食家……そう呼ばれるコハクの食べっぷりを見せつける時が来たようだ――!
「にゃ! 今日はいっぱい食べるぞー!!」
サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブも意気揚々とクラーケンを味わうのを楽しみにしている。と、そこでふと、顔見知りの姿があることに気付いた。
「あれ? ミツキじゃん!」
「あら、貴方はヴェルターゼン奪還戦の……」
ミツキ・アインホルンの方もサフィラに気付く。これまで、仕事を一緒にした事はあるが、ゆっくり話すような機会は無かった二人は、せっかくだから一緒に、と肩を並べる。
「これは……腕が鳴るぜ」
ケン・Z・ブラッドリーはニヤリと笑う。このサイズのクラーケン、しかも料理を楽しみにしている者達が大勢いるとなれば、作る方も作り甲斐があるというものだろう。
「腕がなるなるー。夏野菜もあるし、一緒にチーズ焼きなんてのもどうかなー?」
「なるほど、それも美味そうだな」
焼くといっても焼き方は色々。煮て食べる方法だってあるし、新鮮さが保たれているから生で刺身という手もありそうだ。足はフライにして食べてもいいだろうし……と、ケンの脳裏にも様々な調理方法が浮かぶ。
「イカリングは、このサイズだとちょっと難しいのが残念ね」
Re:Leeは特大イカリングを試みようとしていたが、流石にこのサイズだと揚げられる鍋が無い。という訳で、身の一部を食べやすいサイズに切って、切り身揚げにしていく。
(ザインはこういうのも好きよね♪)
と、フライの間に手掛けていくのは、茹でクラーケンを使った柚子胡椒出汁酢和え。さっぱりさわやかな香りがまた食欲をそそる一品だ。
「いいねぇ、いいねぇ」
料理の方は任せちゃって良さそうだなぁと呟いたディレイン・オールドケイジは、バーベキュー用の火起こしやセッティングの方を手伝う。
「既にバラバラになっていたのは残念なのだ」
ストレガ・L・リベルガストラは超巨大クラーケンの生態の研究の一助になるかと思い、体内の構造などをいろいろと調べたかったのだが、クラーケンは戦闘中に両断されていた上、運びやすくするための下処理が行われていた為、あまり詳細に確認することはできなかった。だが、実際に直接戦った冒険者達から詳しい話を聞くことができていたし、クラーケンが共食いをするといった情報も興味深く、得られる範囲の情報を詳細にメモしていく。
「イカスミ、いやクラーケンスミがあるなら、こんな料理はどうだろう」
サマエラはニンニクをオリーブオイルでさっと炒め、夏野菜とイカの身を順番に入れていくと、香り付けに白ワインを加えて……塩胡椒を振って味付けすると、そこにクラーケンスミを混ぜて、一料理仕上げる。
「うん、いい旨味が出ている」
軽く味見をして頷くと、欲しい人は自由にどうぞと皆の分も用意する。そのまま食べてもよし、バケットやパスタに合わせても美味なイカスミ料理だ。
「この二刀流が光りますよ!」
両手にヘラを構えたエヴァン・ピオネロは、クラーケンの輪切りに塩胡椒を振りかけて焼き始める。冒険者の力を駆使し、豪快に引っくり返る輪切りには、おおっと村人達の間から歓声が上がった。
「海産物以外も食べたい人には、お肉セットも持ってきたから召し上がれー」
アルマは更に、お肉も並べて焼いていく。
「今日はシャルガネの醤油をベースにしたタレを貰ってきたから、それ塗って焼こっか!」
「あら、シャルガネの……」
サフィラが出したタレに、ミツキは奇妙な縁のようなものを感じてしまう。ミツキは出身自体は帝国だが、先祖はどうやらシャルガネにルーツがあるらしい、と聞いたことがあったからだ。
「へえ、帝国! 帝国は十年住んでたんだよー」
「サフィラさんも? じゃあ『元帝国民』って共通項があるのね」
思いがけず共通点が見つかり、お互いどのような暮らしをしていたのか、クラーケンが焼けるのを待ちながら話が弾む。あちこち巡って暮らしていたサフィラと、拾われて軍人として暮らしていたミツキでは生活は大分違ったが、それがまた互いに興味深い。
「こんな本も書いたりしてね」
「本まで? すごいわ」
良かったら読んでみてよとサフィラはミツキに勧めて、そろそろ焼けたかな~とクラーケンを取りに行く。
「せっかくだし、みんなで乾杯といきたいねえ」
「ええ、ええ、いいですわね。皆さんの勝利と、海の平和、そしてこの良き日に乾杯しましょう!」
グラスを手にしたディレインの言葉に頷くビビアン。酒やジュースが行き渡った所で、皆でグラスを上げて乾杯すると……。
「さあ恐れ戦くといい……この私の食いっぷりに……!!」
真っ先に飛び込んだのはコハクだった。ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく……目にもとまらぬ速さで動く手、そして口。ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく――物凄い勢いで食べ始めるコハクだが、しかし食べても食べても無くならない。流石は超巨大クラーケン!
「成長期前のコハクだったら、こいつを食ってデカくなれと言いたい所だったが……」
さてこの勢いのコハクを放っておいて良いものだろうか……と、程々のタイミングでセーブを掛けようとするナタリアである。
それにしても、これほどの海産物にお目に掛かれる機会はなかなか無い。自分も貴重な体験にありつかせて貰おうと、ナタリアはクラーケンに手を伸ばした。
「まずは、焼きクラーケンからいってみませんか?」
ボクもクラーケンは初めてで、とわくわくしながら手を伸ばすツァガーンナルに頷き、ファイサルも焼きクラーケンに手を伸ばす。やっぱり、まずは基本かつ目玉の焼きクラーケンを、と考えた冒険者は多く、最初に焼き上げられたクラーケンはどんどん減っていく。
「ふー、ふー、ふー……それっ」
エヴァンなどは冷ました輪切りの内側に入って、それを思いっきりガブリと齧りつきながら味わう。この食べ方は子供達からも人気で、ビビアンも「これ、これやってみたくなりますわよね!」と、ちょっと童心に帰って楽しんでいる。
「私達も遠慮なくいただきましょう♪」
「うん、そやね」
ルーカ・ルンガルディエールに頷き返し、エリック・ハルトマンも手を伸ばす。二人も先日、砂浜に押し寄せたクラーケン退治に一役買っている。超巨大クラーケンと直接戦った訳じゃなくても、海の平和に一役買ったのは間違いない。その分は遠慮なく、とイカ焼きを味わっていく。
「美味い!」
ジョン・ベアーもたっぷり口に頬張って笑みを覗かせる。
「ええ感じに塩味が効いとって美味いな!」
「バターで焼くのも良いものなのだ」
シンプルに足を塩焼きにした次は、バター焼きにしていくストレガ。「なるほど確かに美味そうな匂いじゃな」と頷いたジョンや、「そっちも食べてみたいな」とダムド・フィリスが集まってくると、「感想をぜひ聞かせて欲しいのだ」と添えつつ、ストレガは皆にそれを振舞う。実際に食してみた感想もまた、資料として有意義なものだからだ。
「普通のイカよりも弾力がある感じかの?」
「足は噛み応えがあるなー。そこに染み込んだバターの旨味がたまらねぇや」
中でもダムドは実際に超巨大クラーケンと戦った経験者。あのクラーケンがこうなるなんて、と戦いの思い出話も交えて語る様子は、ストレガにとっても興味深い。
「いっそステーキにしてみるのはどうだろうな」
飲み過ぎに気を付けつつ、酒に口を付けたバーネット・フォーサイスは、空いたスペースにクラーケンの身の塊を豪快に乗せて、ワインでフランベしていく。
「よっと」
合間にまた一口、酒を飲みつつ焼いていくのもバーベキューの醍醐味だよなとバーネットは笑いながらクラーケンを引っくり返し、もう反面を焼いて。最後に、持参した調味料で用意した特製ソースを上から掛けたら、程良いサイズに切り分けて皆にも振る舞っていく。
「柔らかくも香ばしく、ピリリと鼻に抜けていく微かなスパイスがまた美味じゃのぅ」
「だろ? 酒の進みそうな味付けにしてみたぜ」
と笑いながらバーネットはステーキ風クラーケンを肴に、また一口。イカの肝焼きのようにしてみるのも美味そうだなぁと、クラーケンの肝は無いかと尋ねてみれば、普通サイズのクラーケンのものなら、とそちらを捌いて回収させてくれる。
「とってもいい香りね。どれも美味しそう」
イーヤ・レプリスは思わず目移りしながらも、そんな皆が用意したクラーケン料理を少しずつ順番に味わっていく。たくさんの種類があって(コハクのような超人的なタイプを除いて)あっという間に満腹になってしまいそうだからだ。
「ああ、パスタの手持ちがあって良かった! これはパスタとのマリアージュも楽しまなければ勿体ないですもの!」
「そんなにですか? そちらも少々頂戴しても……?」
「勿論ですわ。美味しいものは、みんなで分け合ってこそですもの!」
うっとりビビアンが味わっているのは、サマエラの用意した具と和えたイカスミパスタである。では遠慮なく、とパスタにも一口手を伸ばし、なるほど確かに単品でいただくのとはまた違う良さがあるとイーヤも頷く。
「確かにの。このように色々な食べ方ができるとは、クラーケンもなかなか侮れん」
どれも美味じゃのうと、夕霧も皆の手腕に感心しながら舌鼓を打つ。もちろん、それはクラーケンだけのことではない。トイトイ村名物のトイトイ魚はパリッとした表面とふっくらとした身が美味だったし、夏野菜も味が濃くて食べ応えがある。
「トマトは焼くと美味しくなるのですよー。ジュワ~」
「いいねー、他のお野菜さんも焼こう!」
エヴァンはトマトの輪切りをヘラで鉄板に押し付けている。その横にアルマが他の野菜もせっせと並べ、一角は途端に色鮮やかでカラフルナ見た目になっていった。
「ほらほら、テュリン姉、野菜もちゃんと取らなくちゃ」
「なぁに、ベルったらやたらと野菜勧めてくるわね?」
もちろん夏野菜もちゃんと一緒に食べるけど、とテュリンは野菜を推してくるララベル・サン・ディーベルにくすくす笑う。彼らの手元には、焼きクラーケンや焼きトイトイ魚もどっさり。十分な量を確保したら、手頃な場所に腰を下ろし、二人並んで食べ始める。
「クラーケンうまい! それにこのカボチャも甘くて美味しいですよ、ナルさん」
「どれどれ……あっつ! でも、美味しいです!」
ファイサルの勧めでカボチャを口に入れたツァガーンナルは、うっかり火傷をしそうになって思わず声を上げるが、すぐにその甘みに、にっこり笑顔になる。こっちのコーンも美味しいですよとツァガーンナルが反対にオススメして返せば、ファイサルはそちらにも齧りついて「なるほど、確かに」と笑う。
夏野菜の方も塩コショウの他、焼きクラーケン用に皆が用意したバターやタレ、ソースなどが味付けに使われ、様々な味わい方を楽しめていた。
「おぉ、美味ぇ美味ぇ! ほれ、リリィちゃんも食べようぜ、あーん♪」
「あーん♪」
フライを揚げているRe:Leeの元では、両手が塞がっている彼女の為に、ザインが取って来た料理を食べさせてあげている。焼きクラーケンにトイトイ魚、それから夏野菜……と、一口サイズに切り分けた物を順番に口へ運べば、「やだ美味しい!」とRe:Leeの口から歓声がこぼれる。
「でもザイン、こっちはもっと美味しいわよ。はい揚げたて♪ あーん♪」
「おっ、あーん♪」
カラッと揚がったクラーケンフライ、その一番美味しいところをあげるわね、と笑うRe:Leeが、今度は反対にザインへ食べさせてあげる。熱々でサクサクの衣、ザインの好みを知り尽くした味付け。「やっぱりリリィちゃんの料理が一番だな♪」と笑うザインからは幸せそうなオーラが溢れている。
「ちょっと冷たいものも食べたいなぁ」
「でしたら……」
エリックの何気ない言葉にルーカが提案したのは、イカそうめんならぬクラーケンそうめん。こんな感じで……とルーカが調理の仕方を伝えれば、「なるほど、力仕事なら任せとき」とエリックは頷いて。
「いくで~……たああっ!」
日頃鍛えた力を駆使してクラーケンの身を切り裂くエリック。それを更に、ルーカが丁寧にきめ細かく梳くように刻んでいけば、見事なクラーケンそうめんになっていく。
しかし、まだ出来上がりではない。調達した氷水でそれを冷やしながら引き締め、別に用意したタレにつけて食べれば……夏の日差しの下でも、ひんやりと冷たくて美味しい、特製クラーケンそうめんの完成だ。
「ん~っ。ルーカ、これとっても美味しいで♪」
「それは良かった。エリックの切り方が良かったお陰ですよ」
二人の力と技が重なり合ったからこその特製メニューと言えるだろう。
「デカい鍋があったらクソデカイカリングできたのかな……」
「めっちゃ特注の鍋になりそうだけどな」
イカフライを貰って来たヨルの呟きに答えつつ、ナハシュは大きな身を豪快に串刺しにしたクラーケン串を持った。
醤油を垂らした串を一口、それから野菜串をもう一口。そこに流し込む冷えたエールが……
「美味いっ、優勝っ、サイコーっ!!」
プハァーッと喜びの息を吐き出して、海鮮バーベキューを堪能するナハシュ。隣のヨルが最近、禁酒を気取っている事は知っている、知っているが!
「これで飲まねえとか嘘だよな!!」
「……まぁね。一杯くらいなら飲んでもいいよね」
今日は特別だし。一杯くらいなら誤差、(だいたい)禁酒ってことで……とエールに手を伸ばしちゃうヨルである。
「あーーーー美味い! やっぱ夏はこれだな……」
「だよなー! そらもう一本」
新しいクラーケン串を頬張りつつ、更にエールをいっちゃうナハシュ。そのキラキラした笑顔と飲みっぷりに、ヨルの自制心がぐらぐら揺れた。
「はーー……やぁっとひと段落だねぇ」
「あんたらのお陰だよ、ありがとう」
お疲れ、とねぎらってくれるジオと、ディレインは改めて乾杯しながら腰を下ろす。
「いやいや、ジオさん達がいてくれたお陰だよ。今回の騒動は、冒険者だけじゃ対応できなかったと思う」
「またまたぁ」
「本当だって。ジオさんもそうだし、他の漁師の人達や海賊の皆もいてくれたから、俺達は踏ん張って戦えた。ありがとね」
周囲の他の男達にも礼を言えば「へへへっ」と照れたような笑みが帰った後、「それにしても、あのクラーケンは凄かったなぁ」と、思い出話に花が咲く。
「また何かあったら呼んでよ。すぐに飛んでくるから」
「そりゃあ頼もしい」
何も無いのが一番だということは解っているが、社交辞令ではなく、呼べば本当に来てくれるということも伝わっているのだろう。ジオはニッと笑って「何も無くても、いつでも遊びに来てくれ。歓迎するからさ」とディレインに応えた。
「はーっ、やっぱここの魚は旨いや!」
齧りついたトイトイ魚から顔を上げてダムドが言えば、やっぱりジオ達は嬉しそうだ。「ま、生きてるクラーケンはもうゴメンだけどな」と笑えば、「確かになぁ」と男達の笑いが続く。
美味しいものを食べながら笑う彼らの表情には、もう心配や不安は欠片も無い。そんな皆の穏やかな笑顔が、ダムドは嬉しくなる。
「エヴァくん、それ何ー?」
「ふっふっふ……即席のクラーケン塩辛ですっ」
何やらもう一品作っているエヴァンの様子を覗き込んだアルマは「渋っ!?」と声を上げている。
「お酒と合わせて食べるのが大人ってやつですね」
「……そのチョイスはもう立派な大人だと思うよボク」
まだちょっと早いですねと笑うエヴァンだったが、ここで塩辛を持ってくるのは、同い年ながら十分にオトナなチョイスだと思わず呟いてしまうアルマだった。
「ボクらにはまだちょっとお酒は早いけど……大人になったら、一緒に飲み歩きとかいってみよっか?」
「いいですねー、楽しみです!」
もう何年か先の約束を交わしつつ、今はジュースで塩辛をつついてみつ二人である。
「あとはセルフで十分そうだな」
ちゃっちゃと即席の調理場を片付けたケンは、そんな皆の様子を眺めつつ空いていた場所に座ると、自らもクラーケン料理を肴に飲み始めた。刺身やフライも一緒に盛り付けただけでなく、クラーケンの耳の部分も炙ってちゃっかりツマミにさせて貰ったのは、まぁ役得ということでいいだろう。
「ん、いいねぇ」
合う合う、と酒をあおりながら、ケンはクラーケンを味わっていく。
クラーケンの味わいはまさにイカそのもの。大きいからといって大味といったこともなく、普通に美味しいイカだった……とストレガの記録には記されている。
「料理が美味しいとお酒も進むわねー♪」
テュリンの言葉は、大人組の意見を代表しているかのようだ。そして、事件が解決したことですっかり気が緩んだのか、あれこれララベルと喋りながら飲んでいくうちに、テュリンはすっかり酔いが回って……。
「ふふふー♪ ベルー、お酌して~」
「テュリン姉、飲み過ぎじゃない?」
いつの間にそんなに……とララベルが戸惑うのも構わず、がばーっとテュリンはララベルに寄りかかっておかわりを求めている。
「はわわ、ち、近いよ」
「んぅー? 近いって何が? 見慣れてるでしょ? むしろ普段はベルの方が近いでしょー?」
ねー、と見つめてくるテュリンの目は据わっている。
「う、うん……」
「でしょー!? さー、今日はとことん、飲んで食べるわよー!!」
これは逃げられないなと悟ったララベルが真っ赤になるのも構わず、陽気に抱きついてグラスを高々と掲げるテュリンだった。
「そうです。ファイサルに、一つ聞きたいことがあって」
「ん? なんです?」
そんな賑やかな会場の一角で見つめてくるツァガーンナルに、ファイサルは怪訝そうに答える。その、ええと……と口ごもりつつ、ツァガーンナルは意を決して告げた。
「ボクと、友達になってくれませんか?」
「友達ですか? もちろん喜んで!」
何かと思えば、とファイサルは笑う。今日はツァガーンナルに誘ってもらって、とても楽しい時間を過ごすことができた。こちらこそという気持ちでいっぱいだ。
「ナルさん、また一緒に美味しいもの食べたり、遊びに行きましょうね!」
「……はい!」
そんなファイサルの返事に、ツァガーンナルは嬉しそうに笑う。
「がはは! どれも美味い美味い、大満足じゃ」
お腹いっぱいにクラーケングルメを堪能したジョンは、主催者のビビアンの元へ足を運んでいた。
「お前さんがぐるめ言うやつじゃと聞いてのぅ。なんぞリブラネスタのうまい飯屋を色々と教えてもらおう思うたわけじゃ! 頼む!」
「あはは、いいですよ。うちの食材を仕入れているレストランと、安くていい感じの定食屋さんと、あと、不定期に現れる幻の屋台っていうのがあって……」
「屋台? そらええのう」
ちゃっかり宣伝も兼ねてお店の案内をするビビアンの話を、なるほどと聞くジョン。安いお店の情報は他の冒険者も気になる所で、情報交換が行われたりする。
「あ、夕霧さんにサマエラさん。お二人はどんなお店に行かれるんですか?」
「わらわは、安い店が多いかの」
「安くて良い店も多いが、少し奮発して良いものを、という時もあるかな」
エヴァンは、前回テレパスで連絡をやり取りした縁もあって、夕霧やサマエラとも情報交換する。同じお得なお店であっても、より安さにこだわったり、味を追求したりと個性が出るから面白いところだ。
「お待たせー♪」
と、そこに戻ってきたのは水着に着替えたアルマだ。
「おニューの水着だよー♪ どうかなー?」
「可愛いですー、よく似合ってますよ」
淡い水色の水着は涼しげで、夏にはピッタリだと褒めるエヴァンにアルマは照れ笑いをして。二人は腹ごなしも兼ねて沖まで競争だと海へ入っていく。
バーベキューを堪能した後の過ごし方も人それぞれ。ケンやストレガなどは、余った身は干物にしてはどうかと提案し、漁師達がその詳しい作り方を聞いている。
「みんなすっかり馴染んでるなぁ」
と、その様子を眺めているのはステラである。漁師達の中には、元海賊の男達の姿もチラホラ。クラーケン騒動で一緒に船を漕いだことが、馴染みやすさの一助にもなったらしい。
「ステラ、浮かない顔だね。どうしたの?」
酔い潰れて眠ってしまったテュリンに抱きつかれたまま、ララベルがそんなステラを気に掛ける。「いや、これから自分はどうしようかと思ってさ」とぼやくステラに、親近感を持ったのは夕霧だ。それは生い立ちに多少似たものを感じたせいだろうか。
「漁師が性に合わないというのならば、村の周辺や水上の警邏を担当するのが良いのではないか?」
荒事に抵抗が無く、しかし決まった仕事を毎日繰り返すのが嫌なのであれば、変化のある仕事はどうじゃ、と夕霧は告げる。
「それもピンと来ないなら、未知の仕事を探せばいいんだ」
世界は広いぞ~とダムドは笑う。なんにせよ、海賊をする必要が無いのなら、海賊稼業からは足を洗って欲しいところだった。
「そうそう。新しい事に挑戦しながら探すって手もあるぜ」
商会で働いてあちこち見る事だってできるだろうし、なんならギルドで色んな人と触れるって手もあるぞとバーネットも助言する。
なんにせよ、若いうちの経験は財産にもなる。悩むくらいなら何かに挑戦してみたらどうだ、と。
「そっか。今すぐに決めるんじゃなくて、探すために何かを始めるってのも手なんだな」
そういった選択肢は頭になかったらしく、なるほどなぁと頷くステラである。
「冒険者になってしまうのも悪くはない。授恵者なら尚のことじゃ」
結構向いていると思うぞ、と夕霧が海賊だったという経歴や性格なども踏まえて言えば、「そういや、あんた達みんな冒険者だもんね」と思い出したようにステラは笑う。間近で冒険者達を見た分、冒険者という生き方はイメージも沸きやすいのだろう。
「そういうのもいいかもね、ありがと!」
もうちょっと考えて決めてみるよ、と冒険者達を見つめ返すステラの顔はさっぱりしていて、煮詰まっていた悩みは解消されたようだった。
「何度見ても壮観ね」
もちろん、みんなで協力して倒した、あの超巨大クラーケンだ!
その体の一部や、足一本だけという状態だが、それでも、あの時に戦った巨大さぶりが思い起こされる。
「元は船よりデカかったって聞いたけど、なるほど馬鹿みたいなサイズだな!」
「こりゃスゲーな!」
こんなのよく倒したね、とヨル・スレイマンが感心する隣で、ナハシュが「これを食えるのか!」とわくわくした顔で笑う。クラーケン自体は霊船グロムレイで何度も見ているが、それとは比べ物にならないくらいデカい!
「大きいとは聞いていましたが、凄くデカいですね。……これで一部なのかぁ」
「でしょう? 頭はこのくらいまであって……」
これはすごい、と圧倒されているファイサル・アル=ファルドに、ハルハン・ツァガーンナルが走りながら身振り手振りでサイズ感を伝えれば、その戦いの苦労も容易に想像できて……ファイサルはうんうん頷きながら、その大変さをねぎらっている。
「でも、こんなサプライズがあるなんてね~」
「だな♪ せっかくの釣果、ってヤツだろうし……楽しもうぜ、リリィちゃん♪」
Re:Leeとザインが笑い合う。苦労して倒した分、その美味しさもひとしおだろう。
「そうそう。コレを食べるっていうんだから、参加しないなんて勿体ないわ」
「このようなクラーケンを調理し食すなど、確かにそうそうあることではない……楽しみだ」
テュリン・ヴィングが頷けば、サマエラ=フォリウムも笑みを覗かせる。せっかくの機会、冒険者達の興味はすっかり、その味の方に移っているようだ。
「せっかく倒したクラーケンであるから、食べられるならば美味しく食べなければ損であるな」
「だよねー。これだけあれば、みんなお腹いっぱい食べられそう♪」
このような機会は逃せないなと夕霧も呟けば、アルマもにこにこクラーケンを見つめる。冒険者のみならず、あちこちから集まった人々や村の住民など、辺りには大勢の人たちが集まっているが、それでも食べきれるかどうか――。
「これだけとんでもなくデカいと、パーツ1つだけでも協力して食べきらなきゃならんぞ」
「さあ、それはどうかな……?」
ナタリア・フィッツジェラルドが食べるのにも協力が必要そうだと見つめているが、隣でコハクがふっふっふと笑う。小さな大食家……そう呼ばれるコハクの食べっぷりを見せつける時が来たようだ――!
「にゃ! 今日はいっぱい食べるぞー!!」
サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブも意気揚々とクラーケンを味わうのを楽しみにしている。と、そこでふと、顔見知りの姿があることに気付いた。
「あれ? ミツキじゃん!」
「あら、貴方はヴェルターゼン奪還戦の……」
ミツキ・アインホルンの方もサフィラに気付く。これまで、仕事を一緒にした事はあるが、ゆっくり話すような機会は無かった二人は、せっかくだから一緒に、と肩を並べる。
「これは……腕が鳴るぜ」
ケン・Z・ブラッドリーはニヤリと笑う。このサイズのクラーケン、しかも料理を楽しみにしている者達が大勢いるとなれば、作る方も作り甲斐があるというものだろう。
「腕がなるなるー。夏野菜もあるし、一緒にチーズ焼きなんてのもどうかなー?」
「なるほど、それも美味そうだな」
焼くといっても焼き方は色々。煮て食べる方法だってあるし、新鮮さが保たれているから生で刺身という手もありそうだ。足はフライにして食べてもいいだろうし……と、ケンの脳裏にも様々な調理方法が浮かぶ。
「イカリングは、このサイズだとちょっと難しいのが残念ね」
Re:Leeは特大イカリングを試みようとしていたが、流石にこのサイズだと揚げられる鍋が無い。という訳で、身の一部を食べやすいサイズに切って、切り身揚げにしていく。
(ザインはこういうのも好きよね♪)
と、フライの間に手掛けていくのは、茹でクラーケンを使った柚子胡椒出汁酢和え。さっぱりさわやかな香りがまた食欲をそそる一品だ。
「いいねぇ、いいねぇ」
料理の方は任せちゃって良さそうだなぁと呟いたディレイン・オールドケイジは、バーベキュー用の火起こしやセッティングの方を手伝う。
「既にバラバラになっていたのは残念なのだ」
ストレガ・L・リベルガストラは超巨大クラーケンの生態の研究の一助になるかと思い、体内の構造などをいろいろと調べたかったのだが、クラーケンは戦闘中に両断されていた上、運びやすくするための下処理が行われていた為、あまり詳細に確認することはできなかった。だが、実際に直接戦った冒険者達から詳しい話を聞くことができていたし、クラーケンが共食いをするといった情報も興味深く、得られる範囲の情報を詳細にメモしていく。
「イカスミ、いやクラーケンスミがあるなら、こんな料理はどうだろう」
サマエラはニンニクをオリーブオイルでさっと炒め、夏野菜とイカの身を順番に入れていくと、香り付けに白ワインを加えて……塩胡椒を振って味付けすると、そこにクラーケンスミを混ぜて、一料理仕上げる。
「うん、いい旨味が出ている」
軽く味見をして頷くと、欲しい人は自由にどうぞと皆の分も用意する。そのまま食べてもよし、バケットやパスタに合わせても美味なイカスミ料理だ。
「この二刀流が光りますよ!」
両手にヘラを構えたエヴァン・ピオネロは、クラーケンの輪切りに塩胡椒を振りかけて焼き始める。冒険者の力を駆使し、豪快に引っくり返る輪切りには、おおっと村人達の間から歓声が上がった。
「海産物以外も食べたい人には、お肉セットも持ってきたから召し上がれー」
アルマは更に、お肉も並べて焼いていく。
「今日はシャルガネの醤油をベースにしたタレを貰ってきたから、それ塗って焼こっか!」
「あら、シャルガネの……」
サフィラが出したタレに、ミツキは奇妙な縁のようなものを感じてしまう。ミツキは出身自体は帝国だが、先祖はどうやらシャルガネにルーツがあるらしい、と聞いたことがあったからだ。
「へえ、帝国! 帝国は十年住んでたんだよー」
「サフィラさんも? じゃあ『元帝国民』って共通項があるのね」
思いがけず共通点が見つかり、お互いどのような暮らしをしていたのか、クラーケンが焼けるのを待ちながら話が弾む。あちこち巡って暮らしていたサフィラと、拾われて軍人として暮らしていたミツキでは生活は大分違ったが、それがまた互いに興味深い。
「こんな本も書いたりしてね」
「本まで? すごいわ」
良かったら読んでみてよとサフィラはミツキに勧めて、そろそろ焼けたかな~とクラーケンを取りに行く。
「せっかくだし、みんなで乾杯といきたいねえ」
「ええ、ええ、いいですわね。皆さんの勝利と、海の平和、そしてこの良き日に乾杯しましょう!」
グラスを手にしたディレインの言葉に頷くビビアン。酒やジュースが行き渡った所で、皆でグラスを上げて乾杯すると……。
「さあ恐れ戦くといい……この私の食いっぷりに……!!」
真っ先に飛び込んだのはコハクだった。ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく……目にもとまらぬ速さで動く手、そして口。ぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱくぱく――物凄い勢いで食べ始めるコハクだが、しかし食べても食べても無くならない。流石は超巨大クラーケン!
「成長期前のコハクだったら、こいつを食ってデカくなれと言いたい所だったが……」
さてこの勢いのコハクを放っておいて良いものだろうか……と、程々のタイミングでセーブを掛けようとするナタリアである。
それにしても、これほどの海産物にお目に掛かれる機会はなかなか無い。自分も貴重な体験にありつかせて貰おうと、ナタリアはクラーケンに手を伸ばした。
「まずは、焼きクラーケンからいってみませんか?」
ボクもクラーケンは初めてで、とわくわくしながら手を伸ばすツァガーンナルに頷き、ファイサルも焼きクラーケンに手を伸ばす。やっぱり、まずは基本かつ目玉の焼きクラーケンを、と考えた冒険者は多く、最初に焼き上げられたクラーケンはどんどん減っていく。
「ふー、ふー、ふー……それっ」
エヴァンなどは冷ました輪切りの内側に入って、それを思いっきりガブリと齧りつきながら味わう。この食べ方は子供達からも人気で、ビビアンも「これ、これやってみたくなりますわよね!」と、ちょっと童心に帰って楽しんでいる。
「私達も遠慮なくいただきましょう♪」
「うん、そやね」
ルーカ・ルンガルディエールに頷き返し、エリック・ハルトマンも手を伸ばす。二人も先日、砂浜に押し寄せたクラーケン退治に一役買っている。超巨大クラーケンと直接戦った訳じゃなくても、海の平和に一役買ったのは間違いない。その分は遠慮なく、とイカ焼きを味わっていく。
「美味い!」
ジョン・ベアーもたっぷり口に頬張って笑みを覗かせる。
「ええ感じに塩味が効いとって美味いな!」
「バターで焼くのも良いものなのだ」
シンプルに足を塩焼きにした次は、バター焼きにしていくストレガ。「なるほど確かに美味そうな匂いじゃな」と頷いたジョンや、「そっちも食べてみたいな」とダムド・フィリスが集まってくると、「感想をぜひ聞かせて欲しいのだ」と添えつつ、ストレガは皆にそれを振舞う。実際に食してみた感想もまた、資料として有意義なものだからだ。
「普通のイカよりも弾力がある感じかの?」
「足は噛み応えがあるなー。そこに染み込んだバターの旨味がたまらねぇや」
中でもダムドは実際に超巨大クラーケンと戦った経験者。あのクラーケンがこうなるなんて、と戦いの思い出話も交えて語る様子は、ストレガにとっても興味深い。
「いっそステーキにしてみるのはどうだろうな」
飲み過ぎに気を付けつつ、酒に口を付けたバーネット・フォーサイスは、空いたスペースにクラーケンの身の塊を豪快に乗せて、ワインでフランベしていく。
「よっと」
合間にまた一口、酒を飲みつつ焼いていくのもバーベキューの醍醐味だよなとバーネットは笑いながらクラーケンを引っくり返し、もう反面を焼いて。最後に、持参した調味料で用意した特製ソースを上から掛けたら、程良いサイズに切り分けて皆にも振る舞っていく。
「柔らかくも香ばしく、ピリリと鼻に抜けていく微かなスパイスがまた美味じゃのぅ」
「だろ? 酒の進みそうな味付けにしてみたぜ」
と笑いながらバーネットはステーキ風クラーケンを肴に、また一口。イカの肝焼きのようにしてみるのも美味そうだなぁと、クラーケンの肝は無いかと尋ねてみれば、普通サイズのクラーケンのものなら、とそちらを捌いて回収させてくれる。
「とってもいい香りね。どれも美味しそう」
イーヤ・レプリスは思わず目移りしながらも、そんな皆が用意したクラーケン料理を少しずつ順番に味わっていく。たくさんの種類があって(コハクのような超人的なタイプを除いて)あっという間に満腹になってしまいそうだからだ。
「ああ、パスタの手持ちがあって良かった! これはパスタとのマリアージュも楽しまなければ勿体ないですもの!」
「そんなにですか? そちらも少々頂戴しても……?」
「勿論ですわ。美味しいものは、みんなで分け合ってこそですもの!」
うっとりビビアンが味わっているのは、サマエラの用意した具と和えたイカスミパスタである。では遠慮なく、とパスタにも一口手を伸ばし、なるほど確かに単品でいただくのとはまた違う良さがあるとイーヤも頷く。
「確かにの。このように色々な食べ方ができるとは、クラーケンもなかなか侮れん」
どれも美味じゃのうと、夕霧も皆の手腕に感心しながら舌鼓を打つ。もちろん、それはクラーケンだけのことではない。トイトイ村名物のトイトイ魚はパリッとした表面とふっくらとした身が美味だったし、夏野菜も味が濃くて食べ応えがある。
「トマトは焼くと美味しくなるのですよー。ジュワ~」
「いいねー、他のお野菜さんも焼こう!」
エヴァンはトマトの輪切りをヘラで鉄板に押し付けている。その横にアルマが他の野菜もせっせと並べ、一角は途端に色鮮やかでカラフルナ見た目になっていった。
「ほらほら、テュリン姉、野菜もちゃんと取らなくちゃ」
「なぁに、ベルったらやたらと野菜勧めてくるわね?」
もちろん夏野菜もちゃんと一緒に食べるけど、とテュリンは野菜を推してくるララベル・サン・ディーベルにくすくす笑う。彼らの手元には、焼きクラーケンや焼きトイトイ魚もどっさり。十分な量を確保したら、手頃な場所に腰を下ろし、二人並んで食べ始める。
「クラーケンうまい! それにこのカボチャも甘くて美味しいですよ、ナルさん」
「どれどれ……あっつ! でも、美味しいです!」
ファイサルの勧めでカボチャを口に入れたツァガーンナルは、うっかり火傷をしそうになって思わず声を上げるが、すぐにその甘みに、にっこり笑顔になる。こっちのコーンも美味しいですよとツァガーンナルが反対にオススメして返せば、ファイサルはそちらにも齧りついて「なるほど、確かに」と笑う。
夏野菜の方も塩コショウの他、焼きクラーケン用に皆が用意したバターやタレ、ソースなどが味付けに使われ、様々な味わい方を楽しめていた。
「おぉ、美味ぇ美味ぇ! ほれ、リリィちゃんも食べようぜ、あーん♪」
「あーん♪」
フライを揚げているRe:Leeの元では、両手が塞がっている彼女の為に、ザインが取って来た料理を食べさせてあげている。焼きクラーケンにトイトイ魚、それから夏野菜……と、一口サイズに切り分けた物を順番に口へ運べば、「やだ美味しい!」とRe:Leeの口から歓声がこぼれる。
「でもザイン、こっちはもっと美味しいわよ。はい揚げたて♪ あーん♪」
「おっ、あーん♪」
カラッと揚がったクラーケンフライ、その一番美味しいところをあげるわね、と笑うRe:Leeが、今度は反対にザインへ食べさせてあげる。熱々でサクサクの衣、ザインの好みを知り尽くした味付け。「やっぱりリリィちゃんの料理が一番だな♪」と笑うザインからは幸せそうなオーラが溢れている。
「ちょっと冷たいものも食べたいなぁ」
「でしたら……」
エリックの何気ない言葉にルーカが提案したのは、イカそうめんならぬクラーケンそうめん。こんな感じで……とルーカが調理の仕方を伝えれば、「なるほど、力仕事なら任せとき」とエリックは頷いて。
「いくで~……たああっ!」
日頃鍛えた力を駆使してクラーケンの身を切り裂くエリック。それを更に、ルーカが丁寧にきめ細かく梳くように刻んでいけば、見事なクラーケンそうめんになっていく。
しかし、まだ出来上がりではない。調達した氷水でそれを冷やしながら引き締め、別に用意したタレにつけて食べれば……夏の日差しの下でも、ひんやりと冷たくて美味しい、特製クラーケンそうめんの完成だ。
「ん~っ。ルーカ、これとっても美味しいで♪」
「それは良かった。エリックの切り方が良かったお陰ですよ」
二人の力と技が重なり合ったからこその特製メニューと言えるだろう。
「デカい鍋があったらクソデカイカリングできたのかな……」
「めっちゃ特注の鍋になりそうだけどな」
イカフライを貰って来たヨルの呟きに答えつつ、ナハシュは大きな身を豪快に串刺しにしたクラーケン串を持った。
醤油を垂らした串を一口、それから野菜串をもう一口。そこに流し込む冷えたエールが……
「美味いっ、優勝っ、サイコーっ!!」
プハァーッと喜びの息を吐き出して、海鮮バーベキューを堪能するナハシュ。隣のヨルが最近、禁酒を気取っている事は知っている、知っているが!
「これで飲まねえとか嘘だよな!!」
「……まぁね。一杯くらいなら飲んでもいいよね」
今日は特別だし。一杯くらいなら誤差、(だいたい)禁酒ってことで……とエールに手を伸ばしちゃうヨルである。
「あーーーー美味い! やっぱ夏はこれだな……」
「だよなー! そらもう一本」
新しいクラーケン串を頬張りつつ、更にエールをいっちゃうナハシュ。そのキラキラした笑顔と飲みっぷりに、ヨルの自制心がぐらぐら揺れた。
「はーー……やぁっとひと段落だねぇ」
「あんたらのお陰だよ、ありがとう」
お疲れ、とねぎらってくれるジオと、ディレインは改めて乾杯しながら腰を下ろす。
「いやいや、ジオさん達がいてくれたお陰だよ。今回の騒動は、冒険者だけじゃ対応できなかったと思う」
「またまたぁ」
「本当だって。ジオさんもそうだし、他の漁師の人達や海賊の皆もいてくれたから、俺達は踏ん張って戦えた。ありがとね」
周囲の他の男達にも礼を言えば「へへへっ」と照れたような笑みが帰った後、「それにしても、あのクラーケンは凄かったなぁ」と、思い出話に花が咲く。
「また何かあったら呼んでよ。すぐに飛んでくるから」
「そりゃあ頼もしい」
何も無いのが一番だということは解っているが、社交辞令ではなく、呼べば本当に来てくれるということも伝わっているのだろう。ジオはニッと笑って「何も無くても、いつでも遊びに来てくれ。歓迎するからさ」とディレインに応えた。
「はーっ、やっぱここの魚は旨いや!」
齧りついたトイトイ魚から顔を上げてダムドが言えば、やっぱりジオ達は嬉しそうだ。「ま、生きてるクラーケンはもうゴメンだけどな」と笑えば、「確かになぁ」と男達の笑いが続く。
美味しいものを食べながら笑う彼らの表情には、もう心配や不安は欠片も無い。そんな皆の穏やかな笑顔が、ダムドは嬉しくなる。
「エヴァくん、それ何ー?」
「ふっふっふ……即席のクラーケン塩辛ですっ」
何やらもう一品作っているエヴァンの様子を覗き込んだアルマは「渋っ!?」と声を上げている。
「お酒と合わせて食べるのが大人ってやつですね」
「……そのチョイスはもう立派な大人だと思うよボク」
まだちょっと早いですねと笑うエヴァンだったが、ここで塩辛を持ってくるのは、同い年ながら十分にオトナなチョイスだと思わず呟いてしまうアルマだった。
「ボクらにはまだちょっとお酒は早いけど……大人になったら、一緒に飲み歩きとかいってみよっか?」
「いいですねー、楽しみです!」
もう何年か先の約束を交わしつつ、今はジュースで塩辛をつついてみつ二人である。
「あとはセルフで十分そうだな」
ちゃっちゃと即席の調理場を片付けたケンは、そんな皆の様子を眺めつつ空いていた場所に座ると、自らもクラーケン料理を肴に飲み始めた。刺身やフライも一緒に盛り付けただけでなく、クラーケンの耳の部分も炙ってちゃっかりツマミにさせて貰ったのは、まぁ役得ということでいいだろう。
「ん、いいねぇ」
合う合う、と酒をあおりながら、ケンはクラーケンを味わっていく。
クラーケンの味わいはまさにイカそのもの。大きいからといって大味といったこともなく、普通に美味しいイカだった……とストレガの記録には記されている。
「料理が美味しいとお酒も進むわねー♪」
テュリンの言葉は、大人組の意見を代表しているかのようだ。そして、事件が解決したことですっかり気が緩んだのか、あれこれララベルと喋りながら飲んでいくうちに、テュリンはすっかり酔いが回って……。
「ふふふー♪ ベルー、お酌して~」
「テュリン姉、飲み過ぎじゃない?」
いつの間にそんなに……とララベルが戸惑うのも構わず、がばーっとテュリンはララベルに寄りかかっておかわりを求めている。
「はわわ、ち、近いよ」
「んぅー? 近いって何が? 見慣れてるでしょ? むしろ普段はベルの方が近いでしょー?」
ねー、と見つめてくるテュリンの目は据わっている。
「う、うん……」
「でしょー!? さー、今日はとことん、飲んで食べるわよー!!」
これは逃げられないなと悟ったララベルが真っ赤になるのも構わず、陽気に抱きついてグラスを高々と掲げるテュリンだった。
「そうです。ファイサルに、一つ聞きたいことがあって」
「ん? なんです?」
そんな賑やかな会場の一角で見つめてくるツァガーンナルに、ファイサルは怪訝そうに答える。その、ええと……と口ごもりつつ、ツァガーンナルは意を決して告げた。
「ボクと、友達になってくれませんか?」
「友達ですか? もちろん喜んで!」
何かと思えば、とファイサルは笑う。今日はツァガーンナルに誘ってもらって、とても楽しい時間を過ごすことができた。こちらこそという気持ちでいっぱいだ。
「ナルさん、また一緒に美味しいもの食べたり、遊びに行きましょうね!」
「……はい!」
そんなファイサルの返事に、ツァガーンナルは嬉しそうに笑う。
「がはは! どれも美味い美味い、大満足じゃ」
お腹いっぱいにクラーケングルメを堪能したジョンは、主催者のビビアンの元へ足を運んでいた。
「お前さんがぐるめ言うやつじゃと聞いてのぅ。なんぞリブラネスタのうまい飯屋を色々と教えてもらおう思うたわけじゃ! 頼む!」
「あはは、いいですよ。うちの食材を仕入れているレストランと、安くていい感じの定食屋さんと、あと、不定期に現れる幻の屋台っていうのがあって……」
「屋台? そらええのう」
ちゃっかり宣伝も兼ねてお店の案内をするビビアンの話を、なるほどと聞くジョン。安いお店の情報は他の冒険者も気になる所で、情報交換が行われたりする。
「あ、夕霧さんにサマエラさん。お二人はどんなお店に行かれるんですか?」
「わらわは、安い店が多いかの」
「安くて良い店も多いが、少し奮発して良いものを、という時もあるかな」
エヴァンは、前回テレパスで連絡をやり取りした縁もあって、夕霧やサマエラとも情報交換する。同じお得なお店であっても、より安さにこだわったり、味を追求したりと個性が出るから面白いところだ。
「お待たせー♪」
と、そこに戻ってきたのは水着に着替えたアルマだ。
「おニューの水着だよー♪ どうかなー?」
「可愛いですー、よく似合ってますよ」
淡い水色の水着は涼しげで、夏にはピッタリだと褒めるエヴァンにアルマは照れ笑いをして。二人は腹ごなしも兼ねて沖まで競争だと海へ入っていく。
バーベキューを堪能した後の過ごし方も人それぞれ。ケンやストレガなどは、余った身は干物にしてはどうかと提案し、漁師達がその詳しい作り方を聞いている。
「みんなすっかり馴染んでるなぁ」
と、その様子を眺めているのはステラである。漁師達の中には、元海賊の男達の姿もチラホラ。クラーケン騒動で一緒に船を漕いだことが、馴染みやすさの一助にもなったらしい。
「ステラ、浮かない顔だね。どうしたの?」
酔い潰れて眠ってしまったテュリンに抱きつかれたまま、ララベルがそんなステラを気に掛ける。「いや、これから自分はどうしようかと思ってさ」とぼやくステラに、親近感を持ったのは夕霧だ。それは生い立ちに多少似たものを感じたせいだろうか。
「漁師が性に合わないというのならば、村の周辺や水上の警邏を担当するのが良いのではないか?」
荒事に抵抗が無く、しかし決まった仕事を毎日繰り返すのが嫌なのであれば、変化のある仕事はどうじゃ、と夕霧は告げる。
「それもピンと来ないなら、未知の仕事を探せばいいんだ」
世界は広いぞ~とダムドは笑う。なんにせよ、海賊をする必要が無いのなら、海賊稼業からは足を洗って欲しいところだった。
「そうそう。新しい事に挑戦しながら探すって手もあるぜ」
商会で働いてあちこち見る事だってできるだろうし、なんならギルドで色んな人と触れるって手もあるぞとバーネットも助言する。
なんにせよ、若いうちの経験は財産にもなる。悩むくらいなら何かに挑戦してみたらどうだ、と。
「そっか。今すぐに決めるんじゃなくて、探すために何かを始めるってのも手なんだな」
そういった選択肢は頭になかったらしく、なるほどなぁと頷くステラである。
「冒険者になってしまうのも悪くはない。授恵者なら尚のことじゃ」
結構向いていると思うぞ、と夕霧が海賊だったという経歴や性格なども踏まえて言えば、「そういや、あんた達みんな冒険者だもんね」と思い出したようにステラは笑う。間近で冒険者達を見た分、冒険者という生き方はイメージも沸きやすいのだろう。
「そういうのもいいかもね、ありがと!」
もうちょっと考えて決めてみるよ、と冒険者達を見つめ返すステラの顔はさっぱりしていて、煮詰まっていた悩みは解消されたようだった。
マスターコメント
夏の浜辺でバーベキュー、皆さんご参加ありがとうございました!
NPC達にも色々とお声掛けありがとうございました。ステラの今後も、なんとなく方向性が見えたようです。
それでは、いつかまた、どこかでお会いいたしましょう!
イベントシナリオ易しい 報酬:標準25 / 4〜25人
2021年08月25日 01時40分52秒 公開
大成功
参加者
相談掲示板
ディレイン・オールドケイジだ、よろしく。 料理はできるやつに頼んでもいいかねえ。 俺はジオさんと酒飲もうと思ってるよ。
エヴァン・ピオネロです。ヨロシクですよ…! 超巨大クラーケンの輪切りは塩コショウ+バターで焼き上げて イカリングネックレス~と首を突っ込んで内側から食べたいです! 料理はビビアンさんの方で手配してくてれそうですが 食材の持ち込みなども自由って事ですので、作る事も楽しもうと思ってます。 宜しかったら何方かご一緒しません…か? 内臓を使って塩辛にして、ノンアルコールカクテルでグイーーッ……とか ちょっと大人気分になれますよね(料理レベル1)
バーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 とりあず……俺は作りながら飲むって所だな。 適当に酒をかっ喰らいながら料理するってのが、バーベキューの醍醐味だ。
アルマだよ、どーぞよろしくねー。 食べるのも楽しみだけど、作るのも楽しそうだからエヴァさんの作るの参加させてー 塩辛にお酒(ノンアル)かー、大人っていうか年季を感じさせるチョイスっていうか…
ダムドだーヨロシクな。 どうしようか考えたが、ひたすら喰う側にするよ。 喰い切れないほどの有るって嬉しいからさ。
デケぇイカが食えると聞いて!! ナハシュだ。たぶんそこらへんでイカ食って酒飲んでるぜ。よろしく。