【CP】始動! みんなの青空教室
棟方ろか
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シナリオID:574
オープニング
薪運びを終えた少女の一言は、火熾しを手伝っていたリュシエンヌ・テタールの目を丸くさせる。
「ソルもそのコトでお父さんと言い合いになったでしょ? 私、気になってて」
少女が気にかけていたのは、先日、キャンプ内で発生した木こり親子の喧嘩だ。解決とまではいかないが、一応の収束を迎えた今も、ここの親子喧嘩は一部の間で話題にあがっていた。
読み書きや計算を覚えて商売を上手に進めたいソルと、一人前の木こりになるのが先だと言う父。
ソルに限らず、井戸作りや畑作りが進んだ辺りから、学習意欲を示す子が増えつつあった。近所で話題になるのも無理はない。
そして少女の言葉をきっかけに、周りで薪や食材を運び込んでいた子どもたちも口を開く。
「リュシー、あたしも計算を覚えて商人さんとやりとりしたい」
「ぼくは手当の仕方! なるべく痛くないように手当できたらなあ」
ぎらぎらとした眼の少年少女に囲われ、言葉の矢雨を受けたリュシエンヌはというと。
「読み書きも計算も手当も、できるようになったらもっと世界が広がりますよっ」
「ほんとに?」
冷静さを保ったまま一人の少年が問うと、リュシエンヌはこくこくと頷く。
「覚えたことは全て、生きていく術になりますから!」
寒さで頬を赤らめたリュシエンヌが、思い出したように再び点火に取り掛かる。
リュシエンヌの胸は弾む一方だった。生き抜くためにも学びの場を用意したかった彼女にとって、子どもたちから請われるのは嬉しいことだ。それに彼らが憧れる冒険者からも、教育面の意見を受け取ってきていた。
難民の教育について、これからについて、考える人が増えてきた証だろう。
今日を生きるのに精一杯だった日々から脱却し、またひとつ前へ進めているのだと実感できる。
「冒険者の人たちから教わったこと、いっぱいあるから、もっと教わりたいなあ」
「ね! そしたら暮らしも楽になるかな……あ。でも、こんなことお願いしちゃって平気?」
少女の声が萎んだのには理由がある。
難民キャンプには様々な人がいる。赤子を抱えた若者、杖を相棒に歩く老人、負傷や病で役目を奪われた元軍人。そんな中で『働き手』が学習に奪われるのを渋る大人は――正直、多い。
「平気ですよ。私が皆さんとお話しますから」
「いいの? リュシー、あたしたち、お勉強してもいいの?」
「はい! 冒険者さんからたくさん教えていただきましょうねっ」
やったあ、と子どもたちが両手を振り上げて喜ぶ間も、リュシエンヌは薪を確かめた。すると。
「あっ、見てください火が! つきましたよ、火!」
「やったねリュシー! 時間かかってでも、できたね!」
うまく着火できなかった薪も、粧った赤を強く輝かせていく。やっと焚火らしい形になって、リュシエンヌがほっと胸を撫で下ろすと、周りで子どもたちも一緒に喜んでくれた。
きっと大丈夫だとリュシエンヌは思う。皆で共に学び、力を得れば、きっと。
●依頼
「野外や天幕で教室を開いて頂けませんか? 校舎はありませんけど……」
難民キャンプを訪れていた冒険者へ、リュシエンヌから話が伝わるのは早かった。
「お願いします冒険者さん。あの子たちの気持ちを燻らせたままにしたくないのです」
点す場を作れば、燻っていた好奇心や意欲を燃やしてくれる。そう信じてリュシエンヌは続きを話す。
「今は、読み書きと計算を学びたい子や、冒険者さんの活動について知りたがってる子が多いですね」
リュシエンヌが少しばかり困り顔になっているのは、彼女自身、学校に通った経験が無いためだ。彼女には想像が難しい部分も多く、あらゆる経験や発想力をもつ冒険者が、今回も頼みの綱となる。
教師でなく冒険者でいいのか、と一人の冒険者が尋ねると、リュシエンヌはゆっくり首肯して。
「冒険者さんが良いのです。あの子たちも、皆さんから教わりたがっていますので」
冒険者になりたいと考える子も少なくない。これまでに冒険者と触れてあって知り得たものが、子どもたちにはたくさんあるのだろう。もちろん今までの依頼の成果により、『冒険者』という存在が難民から信頼を得ているのも大きい。
「私たち難民が強くなって、自立が叶えば……良い未来が切り開けるはずです」
帝国に戻る者も、戻らない者も、得ておいて無駄になるものなど無いと彼女は信じている。
もちろん今回ですべてを掌握し、すべての願いを叶えるのは不可能だ。一歩でも先へ踏み出せれば成功と呼べる。
「実は教室の開催に反対なさった方も多くて。今回の成果を、説得の材料にもしたいのです」
つまり依頼人としては、実際に子どもたちが学習することを大前提に、『学びによって、難民の生活としても良い方向へ進む』ことを反対した大人にも伝えたいらしい。
「では、よろしくお願い致しますね。あと、ええと……」
ふと、少々気恥ずかしげにリュシエンヌが口許へ指を添えて。
「お邪魔にならないようにしますので、私も一緒に学ばせてください!」
解説
マスターより
リプレイ
「璃龍さーん、運び終えましたー」
いつもなら朝一で焚火に黙々と薪を焼べる大人たちが、揚々と声を発していた。彼らの視線の先には蒋・璃龍がいる。そして少女は、璃龍と目が合った。
「薪、運んだらここ、戻ってくる、ですよ」
「えっ?」
状況が把握できない少女へ、近寄った璃龍は眦を和らげて。
「学校する、です。いま皆で準備してる、ですから」
思いがけない単語に、少女はまだ自分は夢の中にいるのではと呆然とする。
そこへ、豹の尾をゆらり遊ばせてスヴァン=ウォルフ=ユーウェンが通りかかった。
「木箱は粗方集まった。次は……砂だったか」
教材作りを手伝っていたスヴァンは、早朝の寒さにも慣れているのか淡々と作業をこなしていく。
木箱を使った道具が出来上がるまで、璃龍は手のひら大の木札を利用して、札作りに取り掛かった。膨大な数が必要になるため、仲間やリュシエンヌたち難民もこぞって精を出す。
「札とこの表があれば、計算もより進めやすいでしょうね」
ネーヴェ・グラヌローザが長い睫毛を揺らして呟く。ネーヴェが描くのは札を使う際に参考とする表だ。興味を示した子どもたちと一緒に、一枚板へ文字を書き、絵で飾り立てていく。
「ここ、これでいい?」
「とても素敵ですわ。他のところにも絵を書いていただけます?」
「うん! いいよ!」
ネーヴェは表作りに励みながら会話を絶やさない。
「あなたも、後ほどでもいらっしゃいません?」
薪運びの途中だった少女にも、ネーヴェは呼びかける。戸惑う少女だが、そんな光景のひとつひとつをしかと眺めて。
アンジェリカ・ミュクーサ・リーズデルトが、そこへ顔を覗かせた。
「準備ができ次第、冒険者一同提供の青空教室が開校するッスよ!」
きょとんとする少女へ説明する。
「冒険者さんが、学校してくれるの?」
「そういうことッスね」
胸を張って誇らしげなアンジェリカに、少女の眼差しが熱を帯びていく。
「み、皆にも知らせなきゃ!」
「宣伝してくれるッスか? ボクも負けないッスよー!」
少女は声も足取りも弾ませて、薪や食料を運ぶため朝から働いていた仲間たちのところへ急ぐ。後ろではアンジェリカが、教室開催のお知らせを声高らかに告げて回っていた。
「え~、読み書き計算から舞踊まで何でもござれの青空教室、始まるッスよー!」
アンジェリカの溌剌とした声が響くたび、本当に本当なんだ、と薪を背負う少女にも俄然力が篭る――私も勉強していいんだ、と。
●
アウレーリア・フォン・ネーベルベルクは依頼の話を聞いた段階から、とある懸念を抱いていた。冒険者が先導しているとはいえ、余所者が難民の子を集めている――との噂が良くない方向へ広まってしまうと、道行きが塞がれる可能性があると。
ゆえに保護者たちに断りを入れるべく、彼女は居住区画一帯を刻み足で回る。
その近くで奮闘していたのは、ギャメルだ。手が空かない子には事情がある。ギャメルもまたキャンプ内を練り歩き、労働を必要とする場へひょいと顔を出し、子へ告げる。
「力仕事は任せてよ。だから学校、いっておいで」
「え、でも……」
戸惑い大人の顔色を窺う子へ、ギャメルはこそっと耳打ちする。
「オレからちゃんと言っとく。安心してよ」
常よりも柔い声音で告げれば、子どもは嬉しそうにお辞儀をして去っていく。
「ってなわけでオレも仕事させてもらうからな」
「おお! そいつは有り難ぇ!」
難民側からしても、冒険者は両手をあげて歓迎できる存在だ。それだけ、今までに冒険者が難民たちを守り支えてきた証でもある――信頼は、一朝一夕に築かれるものではないのだから。
そんな彼らが見える距離に、コルネリウス・アーラはいた。
(父さん……私も、父さんたちみたいに教えられるかな)
思い起こすのは、昔日の光景。けれど浸るばかりでは進まないと、コルネリウスは頭を振って気を取り直し、大きめのベルをカランカランと踊らせる。なんだなんだと驚く難民たちへ、コルネリウスはこれが始業の合図だと説明した。
教室へ向かう子らの足運びに、期待と興奮が募る。
あの音が聞こえたら。あの音が届いたら――毎日の楽しみが、ひとつ増えたのだ。
「それでは」
集まった子どもたちを前に、ぱちん、と手を叩いてコルネリウスは話し始めた。
「最初に、皆で簡単な自己紹介しましょう! お名前を知って、呼ぶことは大事ですよ」
●
ミツキ・アインホルンが取り出したのは、私物の書物だ。
「ここには、昔の人が残してくれた様々な物が書かれているわ」
「むかしのひと?」
混じり気なき質問に、ミツキは大きく首肯して。
「そう。例えば農業のコツ。例えば猛獣から身を守る方法。例えば……面白い物語」
本や紙に触れる機を逸してきた子は、好奇心を顔に塗り、目を輝かせていた。ミツキは彼らはへこう伝える。文字が書けたら、これらの本のように誰かへ教えられる。文字が読めれば、これらの本を読んで知ることが叶うと。
あらゆるものを知りたい子どもたちにとって、魅力的な誘いだ。
「皆、一年前何してたか覚えてる?」
ミツキの混ぜた問いかけに、友と顔を見合せる者もいれば、俯く者、天を仰ぎ見る者もいて。
「お母さんと……赤ちゃんのお世話してた。生まれたばっかだったの」
「ぼく、お父さんとパン焼いてたよ」
崩壊前の日々は、少年少女にとって近いようで遠い。
だからこそミツキは、いつもの調子で彼らへ呼びかける。
「日記を書いて残しておきましょ。思い出したことも、今日あったことも」
いつか訪れる、想い出を振り返りたいときのために。
文字という知識に寄り添うミツキとは別の教室で、ジュースを作ろう、という名目でトーラは計算を教えていた。
「おいしいジュースには、果汁と水の割合や、調味料で味を調えるのも必要です」
砂糖や塩など大量入手はできないが、あるのと無いのとでは仕上がりに差が出る。胃を誘う香りと、味覚に訴えるジュース作りは、教室を華やかにして。
まもなくトーラは手を叩いて生徒の意識を集める。
「では、他の子や冒険者の方々へ、作ったジュースを差し入れしましょう」
「「はーいっ!」」
「元気なお返事、大変結構です。……ところで今、これだけの果汁が残っています」
頬を僅かにもたげたトーラが少年少女の前へ広げたのは、残った材料たち。
「これにどれだけの水や砂糖、塩を入れれば、同じ味のジュースになるでしょう?」
放られた謎に、教室内がざわめく。にっこり微笑むトーラの傍で、ジュース作りを手伝っていたハッタ・ムラムラが、ちらりと子どもたちを確かめた。一人黙々と考え出す子、輪になって相談しあう子、果汁や砂糖の分量を実際に動かす子。
――少年少女が様々な姿勢を披露すると、ハッタは。
「計算を学ぶと、このような状況で『大丈夫だろうか』という不安が、別のものに変わる」
「どういう風に?」
「確信に」
ハッタが端的に告げれば、トーラも連ねて。
「仰る通り、計算できれば必要な量が分かるんです。覚えていきましょうね?」
トーラが促せば、璃龍の提案で木箱に詰められた平らな砂面へ、皆が文字や図を書き始める。計算札をカラコロと動かしながら。ペンや力がなくても、指一本、枝一本でさらさらと記しては直せるノートだ。書いては消して、消しては書いてを繰り返してはしゃぎ、時には悩む姿を遠目に、璃龍が瞳を揺らす。
(楽しみながらが一番、です)
勉強を苦痛と思ってほしくない。そんな璃龍の想いが、子どもたちを見つめる眼差しから滲む。
同じ教室でハリーヌ・ヨツユビは、授業中に舟を漕いでいた少年や、理解に時間がかかっていた少女への声かけを続けていた。誰もが一斉に理解できるものでもない。子どもによって速さは違ってくるのをハリーヌは知っている。
「計算……覚えらんない……むずかしい」
音を上げそうな少女にも、ハリーヌは優しく向き合う。
「実はワタクシ、世の中金が全てだと思ってございます」
ハリーヌはゆったりと話し出す。
「金があれば何でもできる……大切な誰かを救うことも守ることもできましょう」
「おかねにも、計算は大事なんだね?」
「計算だけではございません。学は無駄金を失わないためにも必要なのでございます」
一人一人へ目を配るハリーヌのフォローもあり、計算の授業は甘酸っぱい香気と一緒に進行した。
●
「人と動物の共生は、人類史に於いて眼を逸らすべきでないものだ」
説法を得手とするハッタの声。彼の元へ集まったのは子の他、キャンプ生活で欠かせぬ知識を求めた難民たち。運搬や農耕用の馬だけでなく、犬猫も見かけるキャンプ内において動物知識は重要だ。
「春の訪れにより、人の心は浮き立つ。ゆえに見極めねばならない」
「見極めるって、何を?」
「危険な虫や蛇もまた、腹を空かせて地上へ現れることをだ。……さて、何だろう?」
細腕で挙手した子へハッタが問い掛けると、子は神妙な面持ちで口を開く。
「おにーさんはなんのハーフビーストさんですか?」
ハッタの見目はやはり帝国の子らに珍しいのか、疼く気持ちを抑え切れず一人が尋ねた。
「それについては、ジャイアントパンダがいかなる存在かを説く必要がある」
「じゃい……いかなる??」
どうやらハッタにとっては、布教し甲斐のある舞台のようだ。
同じ時間にハリス・アル・ターミルは、別の教室で造園や採集についての講義を行っていた。
見学していたヨル・スレイマンも感心して幾度も頷くほど、身に入っていきやすい学習法だ。
(ハリス君は武人って感じ……だけどそう、本懐は農業をやる人なんだ)
誰かから奪いもせず。森の恩恵を受けるでもなく。自身の手で生産する素晴らしさは、ヨルを感動させる種で。
「良いですか皆さん、暴力を振るって良いのは害虫と害獣だけですよ」
対象範囲をしかと定めたハリスの一言と満面の笑みに、子どもたちが瞬ぐ。
「田畑を荒らす獣は急ぎ削がねばなりません。稲を喰らい病を齎す虫も、疾く始末せねばなりません」
ハリスの喋りに熱が篭り始める。無慈悲なまでに害成す存在への感情を滲ませたハリスの語りは、難民たちの胸を打った。打ったのだがヒートアップし過ぎていて。
「あーーっストップハリス君! クールダウン!」
宥めるようにヨルが講義に割って入り、教室が笑い声で溢れ返った。
●
教室へ颯爽と現れたレオナルド・ピーフォウルと、物静かなキーゼの姿は、弛まぬ好奇心の矢雨を浴びる。矢の持ち主たる子どもたちを目の当たりにして、レオナルドは口端をもたげた。
「諸君は難民、どこに行こうと『軽んじられる存在』だ……が! 対策は簡単」
「どうすればいいの?」
尋ねてきた子へ、レオナルドが微笑を傾ける。
「君たち自身が一目置かれればいい。特に礼儀は大事だぞ、初対面でもわかるから」
「これからの生き方と向き合うためにも、糧となるものは必要です」
隣にいたキーゼも波紋すら生じぬ穏やかさで喉を震わせた。授業を受けるリュシエンヌの姿を、ちらりと確かめて。
「まず初めに。今の難民生活……これは貴方達が大人になった時、きっと糧になります」
ここで見たものも。聞いたことも。感じた想いも。キーゼからの教えは、微塵も濁りがなく透き通っていた。
「まずは生き残ってください。そして頼ってくる、もしくは頼れる友を作っておいてください」
「ともだち?」
「はい。それはいつか、貴方達を助ける財産になりますから」
教室がどよめく。友という響きにリュシエンヌも瞠目し、考え込んだのか睫毛を伏せた。
「どんな大人になりたいか、どんな所に住みたいかを……忘れないでください」
夢や目標の大切さを説いたキーゼは、以上です、と手短に告げてレオナルドへバトンタッチする。
「では諸君! 糧の一つ、礼儀作法を習得しよう。あ、ちなみに僕の授業は卒業試験があります」
「「ええぇ!?」」
「やったー!」
「試験? 試験ってなに??」
種々の反応が入り乱れ、教室は大いに盛り上がった。
その隣の天幕で、ナンチ・ヤジナイとコハクは、共に商業に絡めて教鞭を執っていた。
(以前の依頼のような怪しい連中を、せめて警戒できれば……)
そんな願いを密かに秘めて、ナンチが子どもたちと行ったのは市場の真似事。すべてを一辺に叩き込むのは無理でも、仕入れから販売までの流れや、相場の話を組み込んだナンチの手法は、少年少女も理解しやすかった。
何せキャンプには、町で行われているような『普通の』商売がしたい子どもも多く、食いつく分野でもある。
「悪徳商は何処にでもいます。儲け話には裏がある、と考えてもらうのが一番かと」
「簡単に大儲けってわけにいかないの?」
「大人でも騙されるぐらいですから慎重に。周りと相談できると良いですね」
そこまで話終えたナンチに、コハクが淡々と補足する。
「これまでの話……商業の道に就かなくても、知っているとタメになるよ」
「どうして?」
関心が薄いながらも市場の真似事を楽しんでいた子が、きょとんとして尋ねる。
「一つ、物事の選択肢が増える。一つ、話し合いで駆け引きに使える」
指折り数えて例をあげながら、コハクは不思議な感覚を抱く。戦う依頼ばかり請け負ってきたコハクにとって、日常生活に寄り添う今回の仕事は少しばかりの緊張を孕んでいた。勉強をすることはあっても、誰かに物事を教える機会など無かったから。
(案外……悪くない、かもしれない)
突き抜けるような青空を仰ぎ見て、感慨に耽る。しかも、指導する生徒にはコハクと同じ年頃も目立つ。一緒に学ぶのではなく、先生と生徒ではあるが――教室という空間を共有できるのは、なんとなくくすぐったい。
近くで耳を傾けていたナンチも、ふむ、と唸って。
「……この子たちが、直に接する機会が訪れれば良いのですが」
彼の発言を聞き、たしかに、とコハクも視線を落とす。今は話を聞くだけでも、いつかは――。
そう話しているうちに、すぐ隣の天幕から賑やかな声がこぼれてくる。授業の終わりに、瞳を爛々と輝かせたレオナルドのものだ。
「この場を作ったテタール君でも、教室や教材を作ってくれた人でもいい……」
突然名前が出たことに驚き、リュシエンヌが跳ねる。生徒一同の視線は、彼女や周りの冒険者、そしてレオナルドやキーゼといった教師も捉えた。
「さあ、今こそ『敬意を持ち、感謝を伝えましょう』」
レオナルドが促すと、子どもたちは思い思いの相手へお辞儀と――言の葉で感謝を示す。彼らからの心を受け取ったレオナルドたちも、感謝で返した。
●
雲の色と見紛いそうな、色の抜けた木々の頂と大地に張った霜の残りが、寒さを痛感させる。
しゃくしゃくと凍てつく土を踏み締め、シャロン・ラ・モリエールは、居住区画へと足を運んでいた。働き手は伐採や採集、力仕事のため居住場所を離れているのもあり、必然的に女性や赤子が目立つ。
(長い目で見れば、子供に教育を施したほうが生活が楽になるはず。ですけど……)
今日を生きるのに精一杯な相手へ訴えてばかりでも進まない。
そう考えたからこそシャロンは、幼子を抱えて集まる女性や子どもたちの輪へ顔を出す。授業に出たくても、赤子の世話などでゆっくり勉強できない子がいる。今はこうした子に寄り添おうとした。子守は任せてほしいと説きながら。
ひょこんと彼女の猫耳が揺れれば、赤子がきゃっきゃと笑う。ご機嫌が途切れないうちに、シャロンはブランケットを敷き、赤子が寝転べる場所を作った。場にいた女性たちも手伝い、木箱などのありもので囲えば、瞬く間に『おはなし会』の舞台のできあがりだ。
中には機嫌が斜めで泣きじゃくる子もいたが、そんな相手には通り掛かりのギャメルが対応した。
「よく見てて。安心のおまじない」
ギャメルは一言断ってから、目許の腫れた子を堅甲の光で包む。瞬ぐ幼子へ、ギャメルは口角を上げてみせて。
「これでもう大丈夫だよ」
「ほら、いい子にお話聞けるなら、これをあげる」
続けてシャロンが用意したのは、甘い香りのするミルク。
「……いい子に、する」
甘味で釣られれば、お話に飽きても飲み物に夢中になってくれるだろう。
それでは、と改めてシャロンが声を発し、最初に読むのは赤子に向けた言葉遊びの本。
「他にもたくさんご用意していますからね」
数種類の『お話』を蓄えたシャロンに、小さな子も女性たちも笑みを浮かべた。
●
カラランコロロンと鐘が笑う。
獣の頭蓋を被ったヨルを目印に、子どもたちが集う。幾度も難民キャンプに関わってきた彼は、子どもたちの間でもちょっとした名物になりつつある。
「ヨルせんせーだ!」
沸き立つ子らを前に、ヨルが伝えるのは旅中で得た薬草の話、簡単な応急手当のやり方。
「患部は清潔にすることが大事。応急処置は早い方がいい」
「やっぱり早い方が助かりやすい?」
瞳を揺らして尋ねてきた少年にも、ヨルはまっすぐ向き合い、頷く。
「こと負傷においては、早く適切な処置をするほど助かる可能性は高まるぞ」
「でも怪我人のすぐ近くに弱ってる敵がいたら? 殺すのが優先じゃないの?」
少年ソルが問う。分別のつく年頃だからこその疑問だろう。
「勝利とは、相手を倒すことではなく死なないことだ。剣は勇気だけど、それだけでは勝てない」
「……死なないことが、勝つために必要……」
反芻したソルが頭に過ぎらせたものを、ヨルは知らない。ヨルはただ震えた拳に、そうっと触れるだけだ。
――生きたい者はやっぱり生きるべきだと俺は思うから。
そう、すべてが生きる術なのだ。
ストレガ・L・リベルガストラは、良い機会だと幾度も首を縦に振り、キャンプの炊事場を借りて授業に励んだ。元から用意されていた食材はもちろん、ストレガ自身が持参した調味料と香草も並べた作業台の上は、子どもだけでなく難民たちの注目の的。
ストレガ先生による『本日の料理』講義は、弾ける焚火や材料を刻む小気味良い音、ぐつぐつ歌う鍋を音楽にして進む。
薪の扱いから刃物の扱い方まで、料理に関わるものをストレガは説明し、実践していく。
そして調理中も話す時間をかき集めたストレガは、つまらなそうに作っていた子へ、語りかける。
「食事は単なる作業ではなく、生きる糧なのだ」
「かて……?」
炊事を仕事としてのみ捉えていた少年は、ぱちりと瞬く。
「娯楽の少ない場では、毎日の食事の為に生きてる者もいる」
「ごはんのために生きるの?」
しっくり来ていない子からも、顔を逸らさずに。
「美味しい物を知ると、食べたくなる。誰もがそうなのだ。そうした者のためにも大事なのだ」
そうなんだ、と未だ納得には至らないらしく少年は睫毛を伏せる。
ただ、彼の瞳は間違いなく炎と鍋を見つめ――揺らいでいた。
同じ炊事場で、スヴァンはクッキーの作り方を教えていた。
「お兄ちゃんは何の先生ですか?」
少女エマが興味を瞳に宿して尋ねる。何の、と問われるとスヴァンも思い悩む。
「菓子の先生、か……いや、菓子の作り方は……役に立たんだろうか」
逡巡したスヴァンをじいっと仰ぎ見て、エマは気恥ずかしげに口端を緩める。
「作ったら、味見してくれますか?」
思わぬ提案にスヴァンが固まっていると。
「昔お出かけした時、お店で見て、いいにおいがして。作ってみたかったです。ずっと」
平和だった日常を想起した少女が、声を震わせる。ここでは材料が満足に揃うのも難しく、菓子作りにまで回るのは更に稀だ。冒険者が持ち寄った分を除けば、きっと菓子を作る機会など殆どない。
だからスヴァンは、凝り固まった口端を持ち上げる。
「……ああ、俺で構わないなら、味見でも何でも」
彼からの返事に、エマは瞳を潤ませた。
●
ユークリア・フィナンシェによる、ワンポイントマッスルレッスン!
「レッスンワン!」
人差し指を誇らしげに立てて、ユークリアの口上は滑らかに進む。
「時に人は、いじめられたりしますね。そんな時、皆ならどうしますか!?」
「えっと、やめてって言う?」
純一なる眼で答えた子を前に、ユークリアは不敵な笑みを浮かべて。
「聖なる教本にはこう書いてあります。汝、左の頬を叩かれたら右の頬に右ストレート」
「頬を叩かれたら……」
「みぎすとれーと?」
つまり抗え、反撃せよということらしい。
「鍛えて勝てるように頑張りましょう! 要するに筋肉です!!」
「きんにく……?」
「筋肉と筋肉は互いに支え合って生きています!」
「生きてる……?」
半ば困惑の声も上がっているが、ユークリアの語りは止まらない。
「人もまた支え合えるのです。しかし支え合うには力が要ります。そう、筋肉が!」
ユークリアの大音声がこだまし、外にいた難民たちが興味から覗き込む。胸を張って告げるユークリアの異様さ――否、熱心さに、いったい何を教えているのかと難民たちはやや引き気味だ。同調している難民もいるにはいるが。
筋肉レッスンが大地を震撼させる一方、身体を動かそう、と切り出したのはアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。
「座ってするだけが勉強じゃないからな」
「お兄ちゃん何するの??」
子どもたちからの視線を集めたアルベルトは、眦を和らげながら身体を解す。
「これから簡単な護身術を教えよう。大丈夫だ、難しくはない」
彼が伝授するのは、護身術の初歩。アルベルトに倣ってストレッチを終えた子どもたちは、伸びをしたりと講義で凝り固まっていた身体も頭も動かし、熱を送る。
(これで、少しは気も紛れるといいんだが……どうなるか)
運動によって、切れかけていた集中力が再び座学へ戻ることを祈りながら、アルベルトは子どもたちの挙動を確かめていく。
いくら難民キャンプの環境が改善しつつあるとはいえ、まだ治安が良くない一面もある。だからこそ少しでも身を護り、逃げる隙を作るための手段を覚えるのが授業の狙いだ。
「身体を自在に動かせたら、自分や大切な人を守るだけじゃなく、別のこともできるぞ」
「別のことってなぁに?」
「例えば、少し遠いがあそこを見てみるといい」
聞かれてアルベルトが目線で示した先――高々と鳴るのは、ザザ=ステルヴィナとパヴェル・A・サムルガチェフが織り成す殺陣と演舞の講義による音色だ。
「そう、その調子よ! 最後まで手拍子に合わせてちょうだいな」
振り付けを教えたザザが手を打ち鳴らせば、子どもたちがステップを踏む。軽やかな足取りもあればもたつく子もいて、青空教室は楽しげだ。もちろん同じ所でパヴェルが魅せていた棒術の訓練も、場を彩る。
「よし、いいぞぉ。しっかし踏ん張れよぉ」
転ばないよう子どもたちの姿勢を教え、ブゥンと唸って舞い踊る棒をパヴェルはしかと見届けた。
「おっとぉ、まだまだ棒に振り回されてるが、いい線いってるぞ!」
「ほ、ほんと!?」
嬉々として声をあげた少年に、パヴェルは満面の笑みで応える。同席したネーヴェも、心得のある棒術の手本をパヴェルと揃って披露していて。威勢よく棒を掲げて立ち向かう子へ、良い足運びですわ、などと褒めて伸ばす。
褒めるネーヴェと足並み揃えて、パヴェルも子どもたちへ告げる。
「一にも二にも楽しむこと。それだけは無くすなよ」
気持ちが篭らなければ、続かない。強くはなれないのだと、彼は自らの姿を教本とした。
――やがて彼らの教室では、落葉の残滓と霜を踏む靴音が喧騒に混ざり始める。ザザとパヴェルによる対練が、衆目を集めた。ショーではなく教えのひとつだが、見物人から熱が溢れるのも無理はない。それぐらい熱心な対練だった。
あら、とザザが目許をより和らげる。
「やるじゃないパヴェルさん。見直したわん♪」
パヴェルの型や流れに合わせて、ザザの演舞も花開く。咲うザザとの練習で、パヴェルも段々と楽しさが増していき、見守る子どもたちの視線も熱い。
――パタパタパタ。
パヴェルとザザ、そしてネーヴェが子どもたちと作ったお手製旗が、新進なる風になびく。通り掛かる人々の視線を吸い上げていく希望の旗も、今ばかりは彼らの訓練には敵わぬまま吹かれていた。
●
冒険者としての経験を元に、生きる術をララベル・サン・ディーベルとハリスは科目としていた。
「大変な時だけど、暖かな季節ももうすぐだからね」
来たる春をただただ待ちあぐねるぐらいなら、話題を連ねたり、手を動かすなどして時間を過ごすのも良い。だからララベルは双眸へ光を宿し、子どもたちの前に立った。衆目が集えば、ララベルの唇も自然と言葉を紡ぎ始める。
「僕はそうだね、隠されている物を発見するコツから入ろうかな」
「隠されているものって何?」
飛んできた質問に、ララベルはこくんと頷く。
「宝物でもいいし、なくしちゃった道具とか、獣道も探せるね」
獣の皮も肉も余す所なく活用できれば、難民たちの日々も潤う。そのためには獣の足取りを掴むことが大事だと、ララベルは続ける。獣だけではない。足跡や罠など、人間が残したものでも『気付く』のと『気付かない』のとでは違ってくる。
「身に迫る危険に、どのタイミングで気づけるか。生き延びるって、こういうことだと思う」
「ええ、逃げるにしても隠れるにしても、早いほど良いですからね」
相づちを打っていたハリスが、子らへ呼びかける。大事なのは、大人か冒険者を頼ることだと。
「危険を感じたら逃げ、隠れ、助けを待ちましょう」
「でも、てーこく軍人は逃げないで戦いつづけるんだよ?」
帝国の民として強くあらねばと考える子も多い。だからこそハリスは根気強く話し続ける。
「逃げることは、恥じる事ではありません」
あどけなさを残す子らへ、静かに語りかけるハリスに口調はやさしい。
そして何よりも――帝国での絶望的な状況から、命からがら逃がれてきた子どもたちの胸を打つ。手の伸ばし方を知らぬ子も多いだろう。そもそも助けを求めても良いことを知らぬ子も。ハリスはこうした子どもがいる前提で『生きる術』を伝える。
「未来を担う貴方達の命こそ、我ら全ての希望なのです」
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各区画を取り仕切る難民たちも集う場で、アウレーリアは提案を連ねた。
「可能なら、こうした機会を定例としていきたいの」
彼女の言葉運びは漣すら覚えぬ水面のごとく、静かに紡がれていく。
「参観日を設定するのは、どう? 当日は体験教室も兼ねて……大人も参加できる企画を立てて」
難民全体へ目を向けたアウレーリアの前で、参観日なあ、と難民の一人が唸る。
「それと……子どもたちが得た知識や技能を発表できる場も、あるといいわ」
「知識や技能の発表と言いますと、どういったものでしょうね?」
隣でリュシエンヌも彼女なりに、発表の場について考えてみたらしい。いずれにせよ準備期間や協力、そして材料も要る。
「……私も、まだ考え中よ。ただ、提案したのには理由があるの」
二粒の透けた翠玉が、リュシエンヌと大人たちを捉える。
「子どもが楽しむ姿を、成長していく様子を見て……理解を深めて欲しいから」
きっと、それが子どもたちにとっても――帝国の地を待ち望む大人たちにとっても、日々の楽しみとなるはず。アウレーリアはそう信じていた。
すると黙って聞いていた一人が、難しげに話し出す。
「俺らも気持ちはお嬢さんと同じなんだがな、具体的にどうしたらいいもんか」
「だからこそ検討していきましょう。ね、アウレーリアさん!」
リュシエンヌが目を輝かせて、アウレーリアへ笑いかけた。
戸惑いを滲ませるアウレーリアをよそに、キャンプを流れる風は、太陽を吹き落とさんばかりに強まっていく。けれど冒険者たちは風に負けない。
「お願いの件ですが……」
控えめにイズレンディル・パラリムが本題に触れると、難民の男性はしかめ面で唸る。
「土木技術の教師になれって話な、いや、応えたい気持ちもあるんだが」
快諾に至らないのには、相応の理由がある。
「情けないが先生っての? できる気がしなくてよ」
自分のことでいっぱいいっぱいだと、男は頭を掻く。
大勢の前で教える機会に恵まれたわけでもない人々は、躊躇が先走るようだ。様々な知識や技術を持つ人から話を聞いてきたイズレンディルも、こうした反応を見るのは今日だけで何度目か。
しかも彼らは口を揃えて言った。冒険者から教えてもらう方が早いだろうと。
「……全体の自立を促すには、まだ準備と時間が要るのでしょうか」
イズレンディルの後背へ、ふとかかった声。別の区画で聞き込みをしていたコルネリウスが合流した。
「学習に適した環境は外にもあります。旅先で学ぶのも良いですよね」
都市部には技術者や有識者、設備がある。
難民という立場上、資金面に難が生じる教育は捗らないが、選択肢を知るのは重要だ。
そこへ、授業を回っていたネーヴェが立ち寄る。
「お疲れ様です。授業の記録はこちらにまとめてございます」
「あっ。ありがとうございますネーヴェさん」
会釈したイズレンディルが紙束を受けとる。紙の確保に関わるため増産は難しいが、記録として残っていれば復習の際にも用いやすい。つまり、これが教科書になるのだ。
イズレンディルが注目したのは、依頼の後もキャンプ内で学びが続く仕組み作り。得意分野ならと考えたが、難民に先生役を担ってもらうには、まだまだ根付かぬものが多い。だが、此度の青空教室の成功と、触れてきた諸問題は、着実に難民生活を明るい未来へ導く。
そんな予感を、冒険者たちは抱き始めていた。
マスターコメント
イベントシナリオ普通 報酬:標準25 / 4〜25人
2021年02月24日 16時28分39秒 公開
参加者
相談掲示板
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 とりあえず、炊事ができるようにするのだ。 炊事訓練兼ねて何か食事作るのだ。
ハッタだ、世話になる。 務まるかは分からんが、教師役として子らに接しようかと考えている。
トーラです。 わたしも計算について教えれたらなと思ってますけれど、ジュースに入れる調味料の量で興味を持って貰えたらなとか。
ミツキよ。よろしく。 私も教師役に回ろうと思うわ。主に読み書きの先生をしようと考えているわ。
これはこれは皆さま、素晴らしい面々がお揃いでございますね! ワタクシはハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 ワタクシは教師役の皆さまのサポートをしつつ、ワタクシに教えられることがございましたらお伝えしようかと考えてございます。
ナンチです。よろしくお願いします。 修行中の身ですが、商人のことで教えられることがあれば先生役をしたいと思ってます。
ギャメルだぜ。みんな、よろしくなー! オレは(3)その他で、手が空かない子の代わりにキャンプ内の仕事を引き受けようと思ってるぜ。 勉強できる機会ってのは貴重だからな。 キャンプにいるなるべく多くの子が授業を受けられるよう、オレなりに働きかけてみるぜ。
キャスターのアンジェリカッス。アンジェなり何なり好きにどーぞッス。 ボクも先生役…と思ったッスけど、割と先生役希望の人も多そうだから案内だったりなんだったり、雑用みたいな感じで走り回るのもアリかなって思ってるッス。 全体の様子を見ながらって感じっスね。
蒋・璃龍、です。よろしくお願いする、ます 考えてるのは、教室運営周り、です。 筆記用具もないので、記録には残せないけれども、いろいろと使い勝手が良さそうな、砂を詰めた箱とちょうどよいサイズの棒を使って、書く練習とか、計算の練習をするためのものを作ろうかなと思う、ます。 その他にも、思いついたら、いろいろ便利なものを作るつもり、です
スヴァンだ。よろしく頼む。 指導、と思ったが狩り程度しか俺には教えられることはないな。寧ろ俺も学ぶ側かもしれん…… 一先ずは(3)で、雑用か子供の遊び相手くらいにはなれるだろうか。 臨機応変に対応ができれば良いと思っている。
エルフのイズレンディル・パラリムと申します。 宜しくお願い致します。 教室運営周りの予定です。 この依頼の後のことも継続的に学習を行える環境を少しでも残せればと思っております。 黒板のような道具を作る、皆さんの授業内容を記録に残す、難民同士で互いの得意分野を教え合う習慣を作る、修学に行ける都市を紹介する、などなど……やりたいことは多いのですが全ては無理なので絞って対応したいと思います。 蒋さんが道具作りを担当されるのでしたら、それ以外の内容を実施しようかと思います。
お引き受けいただき、ありがとうございます! リュシエンヌです。皆さん、どうぞよろしくお願いいたしますねっ。
リーンエスから来ました、レオナルド・ピーフォウルです! いずれはキャンプを離れ『難民』でなくなる彼らの為に、礼儀作法などを教えたいと思う。 挨拶できないとどこ行っても馴染めないからね、心が荒むとそういうの忘れがちだし、上手く教えていきたいなと思うよ。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺が子供たちに教えられることがあるとすれば「戦闘術」位か・・・ これからは子供たちも自分の身を守らなければならないからな、リット君に剣術を教えている経験もあることだし、それを生かして簡単な護身術を教えるのも良いかもな。 あと、子供たちも座学だけでは飽きてしまうだろうし、体を動かすのも悪くないだろう
ヒーラーのネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 今のところ(1)教室運営周りの予定です。直接教えられるのは一度きり、であれば授業後も復習の機会を設ける必要があると私も考えました。皆様方の授業内容を事細かく記録して、終了後に子ども達の教科書として残しておけるように致したく存じます。より分かり易い内容とする為に、図案なども積極的に取り入れて参りたいですわね。 恐らく編集作業等で多く時間を取られると思いますので、後は当日のサポートにまわるくらいになるでしょうか。
シャロンです。よろしくお願いします。 リュシエンヌ様はご丁寧にどうも。 先生役多いんですね……。 では私はお勉強に興味のない子に絵本を読んであげようかと思います。
よう。キャスターのパヴェルだ。 初めてのも、顔見知りのも、みんなよろしくなっ。 そう、だな。 ……(2)の先生として、長い棒を使った殺陣(たて)と演舞の基礎を教えようかねぇ。 ごっこ遊びを発展させて、体全体を動かしてバランスを取る。相手を思いやって魅せる演技をする事、そして大事な誰かのために戦う事。そういうのを教えてやれ ればってな。 あー。教材には棒に飾りや布をくくりつけて、旗にするのもいいな。青空の下で少しでも華やかな授業にできねぇかとおもってる。 色んな子供がいるだろうし、それぞれ好きな授業をうけるってのも楽しそうだな。 教材の荷物運びがありゃぁ、声掛けてくれ。
パラリムさん、グラヌローザさん、教室運営周り、よろしくお願いする、です 今のところ、作ろうと思いついているのは、砂を詰めた木箱を使った簡易ノートと、文字札、数字札、計算符(+とか-とか)、です 文字札を組み合わせて、単語とか、言葉を作る遊びにしたり、数字札と計算札を組み合わせて、計算式を作る遊びができるようにして、子供たちが、楽しみながら勉強をできる仕組みを作りたい、です 木材と土であれば、たくさんあるので、材料は大丈夫だと思う、ですけれど、教科書とかに使う紙は、貴重な物かもしれないので、注意したほうがいいかもしれない、です あと、もし余裕があれば、大きな五十音表と足し算表、引き算表みたいなのも、一枚は作って飾っておきたい、です。 あんまり難しいことよりも、基本を大事にして、小さい子供でも分かりやすいようにしたいと思う、ます。
ハリスと申します、どうぞ宜しく。 前途ある子供達に農業を教唆できる機会があると聞いて飛んでまいりました(← 未だ試練の内にあっても、学ぶ意欲を持つ子供がいる。素晴らしいことです。 他、建築学等や単純な力仕事で教室運営を補助できるかもしれません。 もし人手が必要であればご遠慮なく。 >農業 帝国は土地の肥沃さに劣るようですから、農業に馴染みのない方も多いでしょう。 実際、王国などと違ってビヒモーなど畜産が主要な産業であると聞きます。 しかし安定的な食料の確保は、生きる為に非常に重要な要素です。 これを機に興味を持ってもらえれば、帝国復興の折にも役立つかと。
>璃龍様 ご提案ありがとうございます。 確かに紙は貴重品かもしれませんね……となると、特に必要な点だけ重点的に残すのが良さそうな気がしております。 文字札はとても良いアイデアでございますね。私にも是非制作のお手伝いをさせて下さいまし。 あと、五十音表や計算表ですが、板を組み合わせて大きな一枚板で作成して、立て掛けられると良いのではと考えました。五十音表に、各文字に対応する単語の絵なども描けたら分かりやすそうです。 これに関しては、子ども達に絵を描いて頂くというのも考えたのですが、いかがでしょうか?
アウレーリアよ、宜しく。 そうね、私は(3)で大人達の方の対処をしようかしら。 授業参観じゃないけど、子供達の学習の成果と成長を見てもらいましょう。 実務的な訓練も積んでいる様子を見れば、幾らかは理解も得られるでしょう。 ちゃんとした見学の機会をセッティングします。
>蒋さん、ネーヴェさん お声がけいただいてありますございます、こちらこそ宜しくお願い致します! 道具の作成や授業内容の記録をして頂けるのでしたら、私はそれを活用していく人に焦点を当てて仕組み作りを考えたいところです。 難民キャンプには得意分野の異なる多様な子供たちが居るようですから、得意な分野では先生役になり、苦手な分野では生徒役になって、互いに教え合うことを続けていけるようになればと思います。 もしかしたら教え合う部分は大人たちの協力も得られるとより良いのかもしれませんね。 遊びながら学べる道具というのはとても良いですね! 絵もあれば覚えやすくなるでしょうし、子供たち自身で作るというのも、作った物に愛着が湧きそうで良いなと思いました。
コルネリウスです、宜しくお願いします。 手が必要かな、と思いましたので私も(1)教室運営回りのお手伝いをできればと思います。 修学可能な都市の紹介などもまだ決まっていないようですので、そちらの手配や用意も出来たらと考えています。 授業やお勉強が初めての子も多いと思うので、難しくない決まりごとや合図なども考えたいです。
グラヌローザさん、パラリムさん、コルネリウスさんも、お手伝い、助かる、です。ありがとう、ございます。 表を大きな板でつくるの、良いと思う、です。 皆でよく使う道具になると思う、ですし、子供たちと一緒に協力して、一緒に作れたら楽しくできると思う、ます
イズレンディル様、璃龍様、コルネリウス様、共に頑張って参りましょう。 それでは五十音表の件と記録について、記載しておきますね。自分で絵が描けないからと思ったのが発端の提案だったのですが、ご賛同頂けて嬉しゅうございます。 今晩は私事で立て込んでおりますが、就寝前には一度こちらを確認致しますので、何かありましたら仰って下さいまし。 皆様どうぞ宜しくお願い致します。