【嵐竜】雪百合と街角喫茶

おおくまねこ

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シナリオID:3117

オープニング

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「見えてきたわね。あそこがリブラネスタよ」
 ベールコートに属するミルドレッド領の自警団、雪百合騎士団のメイアは船の上から、前方に見える華やかな港町を指差した。あれこそはエラトゥーン都市同盟の議長都市であり、冒険者ギルド本部を擁する大都市、リブラネスタだ。

「街に着いたら、まずは市長に挨拶ね。エルディア、お土産の百合茶はちゃんと持ってる?」
「おう。ちゃんとマジカルポケットにしまってあるぜ」
 雪百合騎士団最強のくの一騎士、エルディアは頷いた。雪百合騎士団長は代々非授恵者から選ばれるならわしだ。そのため、戦闘力においては、団長のメイアよりエルディアの方が上であった。ちなみにエルディアが騎士ではなく「くノ一騎士」なのは、彼女が雪百合騎士団のくの一風広報部隊「雪影」の隊長だからである。

「『嵐逆巻く魔海竜』か……神話級の怪物が攻めてくるなんて、リブラネスタも災難だな」
「そうね。でも他人事じゃないわよ。今度の戦いは私達も参加するんだから」
「おっと、そうだったな」
 メイアに窘められ、エルディアは表情を引き締めた。そう、雪百合騎士団の代表者であるメイアとエルディアは、他数名の騎士団メンバーと共に、オペラによって予知された超大型クリーパー『嵐逆巻く魔海竜』の対策会議に参加すべくリブラネスタに向かっているのだ。
『ベールコートは天秤の街(リブラネスタ)には借りがある。冒険者ギルド本部のある街を壊させるわけには行かない』と語った、ミルドレッド領主(注:ベールコートはミルドレッド領にある都市である)の命によって。

「会議かー……だるいな。アタシは街で観光してちゃダメか?」
「ダメに決まってるでしょう」
「ちぇっ。でもアタシは狩人の出だから、海の話はよく分からんぞ」
「技術的な会議には兵器開発顧問のドクター・アルヴィースが出るわ。私達が出るのはリブラネスタ海軍との連携の相談の方ね」

 リブラネスタは授恵者の戦闘員を豊富に擁する強力な海軍を擁している。しかし、今回は他の都市の協力や、非授恵者の義勇兵を広く募集している。それは、超大型クリーパー『嵐逆巻く魔海竜』がそれほどまでに強力な存在であることを意味していた。

「それと、しばらくはリブラネスタに滞在するから、冒険者ギルドに依頼を出しておいたわ。リブラネスタなら冒険者ギルドのお膝元だし、すぐ来てくれると思う」
「ん? 何の依頼だ? ドクターの護衛とかか?」
「いえ、さすがに今回はそれは不要でしょう。ドクターは貴重な対邪竜兵器の技術者だし、リブラネスタが護衛をつけてくれるはずよ。私が出したのは、恒例の新兵器開発会議の依頼よ」
「ああ! 『タイガーリリィ』強化の作戦会議か! あれは面白いからアタシも好きだぞ!」
 エルディアがニカッと笑うと、メイアは微笑んだ。
「そういうこと。なごやかな雰囲気でお話しできるように喫茶店を予約しておいたわ。お料理が有名なところみたいだし、みんなで楽しみましょう?」
 
●
「フンフンフンフン♪」
 数日後、喫茶店『街角喫茶』にて。店長兼厨房担当のデドリー・ニーブレイクは鼻歌を歌いながら料理をしていた。服がはちきれんばかりの逞しい体に禿頭、顔にはたっぷりの髭を生やした山賊フェイスな彼は、見かけによらずユーモアに溢れるナイスガイであり、昔は帝国の一地方の将軍だったという噂もある。

「なんと、かの有名な雪百合騎士団から予約が入るとはな! 野郎共! これは腕によりをかけて料理を作らねえとな!」
「へい! 店長!」
 デドリーおよび男性従業員達はご機嫌だ。雪百合騎士団といえば、このエラトゥーン都市同盟では、美人揃いで有名な騎士団。さらに言えば、巨乳率も高いと聞く。メンズが張り切ってしまうのは自然の摂理である。そんな浮かれる男達を、女性従業員達は冷めた目で見ていたが……。

「麗しきレディ達には、特製の海鮮ピザを食ってもらうとしよう! 団体の予約だから毒見……じゃなかった、仕込みも人数が要るな。『踊る子熊亭』にもバイト募集のチラシ、貼っとくか!」

解説

目標:雪百合騎士団員と、非授恵者でも扱える新兵器のアイデアを練る。または喫茶店を手伝う。 舞台:リブラネスタの街「街角喫茶」 ●雪百合騎士団 合計十名 ベールコートを守護する自警団。百余名いるが、今回リブラネスタに来たのは代表の十名。代々団長は非授恵者が務めるという習わしがある。雪百合騎士団も『嵐逆巻く魔海竜』の迎撃戦に参加予定。 メイア 雪百合騎士団の団長であるエルフ。迎撃戦に先立ち、リブラネスタを視察に来た。飯はいっぱい食う。 エルディア エルフ シューター 雪百合騎士団の特殊部隊『雪影』の隊長。飯はいっぱい食う。 ドクター・アルヴィース ドワーフ 雪百合騎士団の兵器開発顧問。邪竜バイアーディスとの戦争で滅びたドワーフの一族の末裔で、対邪竜兵器に関する技術を継承している。『嵐逆巻く魔海竜』の迎撃に際しリブラネスタと積極的に技術交換を行い、兵器開発に協力する予定。 なお、彼女の技術を目を付けた帝国過激派に誘拐されそうになったことがあるが、冒険者の奮戦により兵器の設計図が盗まれるだけで済んだ。ちなみに雪百合騎士団員の中では例外的に貧乳。 ●対魔獣用兵器『タイガーリリィ』 近年の不安定な世界情勢を鑑み、雪百合騎士団が開発していた巨大弩(バリスタ)。威力は高いが、発射準備に時間がかかるのと、大型になるほど運用に大人数を必要とするという欠点がある。最新型はマジカルポケットに収納できるサイズまで小型化した『タイガーリリィ・壱式』。さらなる改良を予定しているが、即射性や威力など、どの方向で強化するかにより、今後必要な素材が変わってくる。 ●その他の新兵器について 「非授恵者向けの対クリーパー(魔獣)用兵器でかつ、リブラネスタ防衛戦に有用」というコンセプトを守れば、タイガーリリィ以外の兵器も開発プランに乗せられる可能性がある。 ●喫茶「街角喫茶」 リブラネスタの港沿いに位置する喫茶店。隠し会議室を雪百合騎士団が貸し切っている。正式な店名は「膝矢」で、店長兼厨房担当のデドリーの戦傷に由来する。店長は服が弾けるような筋肉と禿頭、髭面とかなりの強面だが、落ち着きとユーモアを兼ね備えたナイスガイである。従業員は10名程度。料理の質はリブラネスタでも上位。 デドリーは雪百合騎士団をもてなそうと張り切っており、会議の日の早朝の漁(魚介類の魔獣も出る)とホール(接客)、あと魔獣の解体作業を手伝ってくれる人を募集している。

マスターより

こんにちは。おおくまねこです。リブラネスタでは対クリーパー部隊を結成し、超大型級クリーパー『嵐逆巻く魔海竜』の襲来に備えるつもりです。今回は敵の規模が大きすぎるため、非授恵者の義勇兵も広く募集されます。そこで、かねてより非授恵者用の対クリーパー・魔獣兵器を開発していたベールコートの私兵団『雪百合騎士団』も作戦に協力することになりました。雪百合騎士団とリブラネスタの名店、『街角喫茶』で料理を食べながら、『嵐逆巻く魔海竜』対策の新兵器について意見交換をしましょう。テーマは「非授恵者用の兵器」でかつ、「海からやってくる巨大クリーパーに対して有用なもの」となります。また、『街角喫茶』喫茶のアルバイトも募集中です!

リプレイ

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「はーい、バイトに来ました!」
「うむ、希望の役職は?」
「魔獣の解体作業を手伝うのと、あとホールでの接客!」
「なるほど、両方か! やる気があるな! では特技を教えてもらおう!」
「調理にはちょっと自信があるんだ。僕もちょっと味見……じゃなかった毒見もしたいです」
「うちはこれでも一流の喫茶店だから、料理の方は臨時バイトには任せられんな……毒見と魔獣の解体作業の方はぜひお願いしよう。採用で!」
「ありがとうございます!」
 ハーヴィは晴れて一日バイトに採用された。

●
「ユークリアです! よろしくお願いします!」
「エルナです! よろしくお願いします!」
「採用!」
 店長(デドリー)は親指を立て、面接開始1分でユークリア・フィナンシェとエルナ・クルプファルツは採用された。顔採用ではない。縁故採用である。

「……ユークリアは机の拭き掃除と外の掃除を頼む。エルナは給仕メインで頼むぜ」
「「はいっ!」」
 ウェイトレスの制服姿となったユークリアとエルナはびしっと返事をした。エルフのエルナに負けず劣らず美しいユークリアをあえて接客に回さないのは、ユークリアの溢れる女子力(じょしぢから)で店が破壊されることを防ぐためのデドリーの名采配であった。

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「バイト募集と聞いてきた」
 レピド・クロサイトは街角喫茶の短期アルバイトに応募していた。

「まずは志望理由を聞こう」
「雪百合騎士団に興味がある(以前旅行中の護衛の依頼を受けたことがあるため)。それに、家に近いからだ」
 レピドは正直に答えた。

「……なるほど。まあ、男なら当然だな。バイト応募なら近所を選ぶのも基本だ。じゃあ次の質問だ。お前の特技はなんだ?」
「オーダーを覚える記憶力なら自信があるぞ」
「悪くない。じゃあ最後の質問だ。なぜおまえは猫の着ぐるみを着てきた?」
「猫の手も借りたい、と聞いたからだ」

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「ベルぴょんベルぴょん、バイトだよバイト! 私の水袋投げるテクで全部ビッシャビシャにして卵取り放題よ! ………へ?」
 包帯ぐるぐる巻きの状態で待ち合わせ場所に現れた獣人の姿を見て、フレイヤ・サンライズは目を丸くした。
「もしかして、ベルぷー?」
「うむ」
 ベルク・オスマットは頷いた。

「ベルぷーなら心配いらないとは思うけど、流石に漁はやめとこ〜。包帯の内側に海水浸かったまま乾くとベタついて気持ち悪くなるしさ」
「うむ……ただの魚相手ならともかく、魔獣の相手はやめておこう……このあたりの海域にはグールクラーケンとか魔鯛(マダイ)とか、とんでもないのもいるしな……」
 街角喫茶の店の前にて。フレイヤとベルクはバイトに応募する相談をしていた。バイト先は雪百合騎士団との会議の現場でもあるため、今回の日雇いバイトの募集は渡りに船だったのだ。
「どっちが先に行く? ベルぷー」
「では、我が先に行こう」

「では、次のやつの面接を……おお!? お前さん、包帯だらけだが、大丈夫か?」
「ベルク・オスマットだ。りょ、漁は無理だが調理や下準備、給仕ぐらいなら」
「そうか……採用で」
(きっと医療費も満足に払えないほど困窮してるんだろうな……すごい借金とかあるに違いない)
 勝手にベルクを貧乏少女と勘違いしたデドリーの粋な計らいにより、ベルクは無事採用された。会議に出席するだけでも冒険者的には仕事を果たしたことにはなるのだが、座っていると逆に落ち着かないのかもしれない。

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「受かってよかったね、ベルぴょん!」
 フレイヤも無事に面接をパスしていた。一発芸として面接時に全身を発光させたら、即採用されたのだ。

「たくさん食べるみたいだし、たっくさん出してかないとね!」
 当日、街角喫茶は大忙しだった。雪百合騎士団と冒険者達……特にエルフたちがもりもりおかわりするため、厨房は火の車だ。
「ここの海鮮ピザ美味しいよねぇ」
 試食にピザを一切れかじり、ハーヴィは至福の表情を浮かべた。

「さて、開店前の仕込みとして魚の解体だが……とりあえず骨を境に三枚に卸せばいいのか??」
 ベルクは基本内陸暮らしが長いため魚を丸ごと捌くことが無かった。たまに依頼で魚が出てくる機会はあったが、そういう場合はだいたいスーパー調理師のストレガが捌いていたような気がする。
「魚の身は一回で切った方がいいって言うけどさ……なんか白い筋みたいなとこ切れずに残るのあるあるじゃね?」
「力任せに霊刀で切ってもいいが……何かコツがあるのかもしれんな」

「ずいぶんと予約者は多いらしい。手早くやるのだ」
 ストレガ・L・リベルガストラは慣れた手つきで厨房で魔獣の解体作業をしていた。普段は獣肉ばかり捌いているため、魚肉の経験を増やしたいと考えてだ。
「研鑽には只管(ひたすら)解体するしかないから丁度いいのだ」
 調理用の帽子を被り直し、ストレガは気合を入れた。
「鱗剥ぎ、頭を落とし、ワタを取り。よく洗って三枚下ろし」
 ストレガは手慣れた手つきで魚の魔獣に包丁を入れ、三枚に卸した。普段は獣肉を扱っているとはいえ、魚もまるで経験がないわけではない。冒険者の仕事としても、アンコウの魔獣やタイの魔獣とも戦ったことがある。ストレガは丁寧に骨と鱗を取り、大量の魚肉を拵えていった。
「ヘイ! ストレガ。ダンドウミサイカのお出ましだ。こいつも頼むぜ」
 デドリーは陽気にストレガの作業台のすぐ近くに、巨大な烏賊(イカ)が載った容器を置いた。
「ほう。イカの魔獣か! ずいぶん大きいのだ」
 ストレガはギルドの記録で名前だけは目にしたことのある魔獣を前に目を輝かせた。

「骨がすごく硬いのだ……これは武具の素材にも使えるのではないか? 庖丁(ミートスライサー)持ってきてよかったのだ」
 授恵者は手持ちの武器にある程度の時間をかけ、自らのエーテルを馴染ませることで己の武器とする。即席の武器や他の授恵者からの借り物では十全の力を発揮することはできない。ストレガはこんなこともあろうかと、既にエーテルを馴染ませたマイ庖丁を持参していた。ストレガの庖丁は牛刀のように滑らかに、巨大な親ダンドウミサイカの骨と身を切り分けた。

「うむ……これはいい研鑽になるのだ。胃の中になった貝は分けておこう」
「ヘイ、ストレガ。この魚、食えると思うか? 他の連中は毒がありそうだからやめとけって言うんだが」
 デドリーが持ってきたのは毒々しい見た目の、怪獣のような魚だった。ストレガは魚のフォルムをよく観察し、うむと頷いた。
「毒腺さえ取り除けば食べられると思うのだ。そこに置いておくのだ。解体しておく」
「グッド! じゃあ頼んだぜ!」

●
「暑いな……なぜこうなった?」
 雪百合騎士団との会議当日。レピドは『丸ごとショウガ(猫の着ぐるみ)』を着込み、街角喫茶の店頭で客引きをしていた。真夏の着ぐるみバイト。しかも屋外。まさに授恵者にしかできない仕事である。ちなみにショウガは涼しい店内に避難し、遠くからレピドを見守っている。

「あ、あの店じゃありません?」
「お、あいつ見たことあるぞ。冒険者じゃね?」
「あの恰好は一体……お皿割った罰ゲームとかかしら?」
「来たようだな……」
 雪百合騎士団が到着し、汗だくのレピドは(真顔のまま)手を振った。

「リブラネスタは良い街だ、来てくれて感謝する」
 街の一住民として、レピドは雪百合騎士団に感謝を述べた。

「ここが街角喫茶ね。綺麗なお店じゃない」
 シンディー・ホシカは雪百合騎士団に縁深い人間の一人として、会議に参加するために街角喫茶に来ていた。今回は荒事でもないため、育ちの良さそうな冒険者ファッションでビシッと決めている。いわば女版冒険者ウィル、といったところだろうか。

「あ、シンディさん。お久しぶりです」
「久しぶりね、メイア。元気だったかしら?」

●
「ようこそ、『膝矢(注:街角喫茶の正式名称)』へ。歓迎するぜ、麗しのレディ達に、ナイスガイ共」
 デドリーは歯をキラリと見せて笑った。
「うほっ! いい男!」
 ダニエル・ヘリントンはデドリーの鍛えられた肉体に感嘆していた。なんか違う意味にも聞こえるが、あくまで肉体美のことなのだろう。デドリーは寒気を感じたが、とりあえず忘れることにした。

「相変わらずいいおっぱいですな♪」
 ハヤト=ガラン=ヴォルファングは雪百合騎士団を前に鼻の下を伸ばしていた。こちらは麗しの騎士達の肉体美(きょぬう)にみとれていた。

「ダニエル、最初の仕事だ。あのセクハラ野郎におしおきしてくれ」
「了解しました! セクハラをするようなだらし無ぇ奴は僕が生尻を叩いて制裁します!」
 すっくと立ちあがるダニエル。
「うぃっ!? 男の前でケツを出す趣味はねえよ!」
 ハヤトは慌て、店の外に飛び出していった。

●
「店長! ピザ回し、やりたいです!」
「OK!」
 店長の許可を得たエルナはピザ回しに挑戦することにした!

「はぁーっ!」
 頭上で両手をクロスさせたエルナは生地を手のひらにのせ、ぐるぐると回転させた。
 みょーんと遠心力で伸びるピザ。高度なテクニックが必要なパフォーマンスだが、エルナは冒険者として鍛えられた反射神経を生かし、見事ピザを回しきった。

 ぱちぱちぱち!
 見学していた雪百合騎士団員達と冒険者は盛大な拍手を送った。

「はい、シーフードピザ一丁!」
 ダニエルは恐るべきスピードでエビの皮を剥いたり、野菜を切ったりしていた。味のアレンジはさすがに認められなかったが、リブラネスタ有数の名店であるこの店の厨房に立つことが許されただけでも大したものだろう。

「むう……一日だけのバイトにしとくにゃ、もったいない腕だな……今度リブラネスタに顔出した時にはまた連絡くれ」
 デドリーはニッと笑った。
「ありがとうございます!」

●
「一応レイウェスト殿下の従者の身、なればこういった場での給仕をしくじるようでは殿下のお顔に泥を塗ることになる」
 ベルクはてきぱきと皿を会議室に運んでいた。動き回るとまだ体の節々が痛むが、戦闘でもなし、ベルクは我慢していた。

「パエリア一丁!」
 アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトは出来上がったパエリアを会議室へ運んでいった。アルベルトは元々コックを志望してバイトに応募したのだが、残念ながら名店の調理に回るにはスキルが足りず、接客での採用となった。

(ムッ)
(負けないぜ!)
 同じ主人に仕える者同士対抗意識が出たのか、ベルクとアルベルトは競う合うように給仕に精を出していた。

「あら~。ベルぴょんなんだかやる気?」
 燃え上がる二人を横目で見ながら、フレイヤはそつなく給仕をこなしていた。

「フレイヤは給仕うまいな……どこかで働いたことがあったのか?」
「いや~、なんだろうね。体が覚えてるというか前世の記憶というか」

●
「この喫茶には地下会議室があります。よろしければそちらもご利用下さい」
 勝手に秘密の地下室に案内するユークリア。街角喫茶を寝床にしているというだけあり、勝手知りたる他人の家である。

「ありがとうございます。一応ミルドレッドの機密事項なので、利用させていただきます」
 メイアはユークリアに礼を言い、一緒に地下室へと降りていく。冒険者達も彼女達に続いた。

「雪百合騎士団の方達とはお久しぶりだね。元気だった?」
 会議室の準備をしていたハーヴィは入ってきた雪百合騎士団ににっこり笑って挨拶をした。

「ええ、お久しぶりです、ハーヴィさん。私達はみんな元気ですよ」
 メイアは微笑んだ。
「おう。元気だぜ。ちょっと前に一回メイアが死にかけたけど。いつの間にかスパイが入り込んでてよー。なんとか追い返したけど」
 シューターのエルディアはバンバンとメイアの肩を叩いた。
「ああ、そういえばタイガーリリィの設計図、盗まれちまったんだっけ?」
 エルディアが兵器開発顧問のドクターアルヴィースに尋ねると、彼女は頷いた。
「ええ、スパイ(ユズリハ)は冒険者の人達に追い払ってもらったけど、設計図は盗まれたわ。まあ、あれを組み立てるにはドワーフ王国の職人にオーダーメイドしてる部品がたくさん必要だから、設計図だけあってもまず組み立てることはできないけど……」

「……」
「……」
 ハヤト(無事に帰還した)とベルクは真顔になった。そのスパイの顔と所属に心当たりがあったからである。

「なんだか大変だったみたいだね。ともかく今日はよろしくね。おいしいごはん、しっかり用意するからさ」
「ええ、よろしくお願いします」
 ハーヴィの言葉にメイアは親指を立てた。

●
(リブラネスタを守る人達が増えるのは心強いな。この街は僕の故郷でもあるから……)

 ずらりと並んだ冒険者達と雪百合騎士団たちの姿に、ハーヴィは目を細めた。

「リブラネスタもまたとんでもねえのに目を付けられたもんだな……邪竜なら何体も狩ってきたが、超大型クリーパーのドラゴンとなると、さすがに強さの次元が違うだろうな……」
 ハヤトはギルドからもらってきたクリーパーの人相書きを見ながら、うーんと唸った。

「対魔獣・クリーパー用兵器タイガーリリィの改良か……専門知識はねぇんだが、やっぱ威力方面に傾けた方が使い易いんじゃねぇかな」
 ルイドは海鮮ピザやパエリアなど、自分の料理をしっかり取り分けつつ、意見を述べた。
「妥当な方向性ね。近づいてくるまでに何発撃てるかもわかんないしね。的が大きいから当てるのは簡単だと思うけど」
 その言葉に、ドクターも頷く。

「速射性を強化すべきだな、必要な時に発射できなければ意味が無い」
 資料を読みながら、アルベルトが言った。タイガーリリィは装填までに長い時間がかかるらしい。準備に十分も二十分もかかるようでは、撃てるか怪しいというのは道理だ。
「そうね。威力を落とさずになんとか準備時間を短縮できないか考えてみるわ。今回は人手は多いから、大人数で引っ張ったらすぐ準備できるように調整してみるわね」
 ドクターは頷きながらメモを取った。

「相手は嵐をまとった超大型のクリーパーなんでしょ?」
 シンディーが確認すると、一同は頷いた。
「はい。討伐目標である超大型クリーパー『嵐逆巻く魔海竜』はオペラさんの予知によれば、巨大な竜巻を纏った竜のような姿をしており、この竜巻が多くの人々を呑み込むと予知されています。また、この竜巻は、外敵からの攻撃を弾く効果も持っているようです」
 メイアが資料を読み上げながら補足すると、書記のキラリ・マバユイが模造紙にクリーパーの推定スペックを記入した。地味に見えて、書記は重要な役割である。なぜならば、議事録がないと、冒険者達がギルドに提出する書類を書く際に悶絶するからである。報告書の内容を「海鮮ピザがとてもおいしかったです」で済まそうとすれば、ギルド職員から小言を頂戴することになるだろう。

(ふふふ……依頼でお金も貰えて、さらに玩具改造のアイデアまでパク……げふんげふん、参考に出来るなんて最高だなぁ)
 キラリはウシシ、と笑いを隠せない。

「じゃあ、強風とか悪天候の中での使用になると思うんだけど。そんな状況でも細かい部品が外れたり壊れたりせずに、確実に動作することを考えるべきだと思うの」
 シンディーはぴっと指を立てた。

「あまり繊細過ぎると壊れやすいかも、ということですね」
「そういうこと」
「タイガーリリィは精密な構造の工芸品だからなあ……構造の単純化は難しいけど、なんとか外装を強化できないか頑張ってみるわ。当日が嵐でも使えるように、防水加工もしてみるわね!」
 ドクターはかきかきと、自分のノートに改良点をメモした。

「天候もそうだが……魔海竜は竜巻を繰ると聞く、半端な威力を連射しても竜巻に阻まれるのではないだろうか」
 その時、料理を運んできた着ぐるみ店員のレピドが口を開いた。
「確かに、嵐竜の纏っている嵐には盾としての機能がありそうですね」
「となると、弾数や回転効率を増やして時間あたりの威力を上げる方向性は難しそうね。単発火力重視か」
 メイアとドクターは頷いた。

「有効と断言できる毒でも仕込めば別かもしれねぇが……お、このピザうめぇ」
 ルイドは口を挟んだ後に二枚目のチーズたっぷりピザをほおばり、目を見開いた。
「ああ。矢の方に毒を塗るなどして打撃以外の効果を与えるのも良いかも知れないな」
 レピドは最近戦った強敵は固くて攻撃が浅く入る事があるが、それでもデバフが入れば有効である、という経験を思い出していた。

「毒か……クリーパー相手に毒は少し難しいかもしれないのだ。クリーパーは普通の生物とは体の構造が著しく異なるゆえに。内臓すら存在しないケースすらあるのだ」
 口を挟んだのはストレガだ。シーフが扱う『毒撃』や他の毒っぽい効果のスキルは厳密には毒ではない。決して延焼しない『爆炎』などと同じく、自然現象を魔法で疑似的に再現しているだけだ。動く死体であるアンデッドなんかにも毒撃が効いたりするのはそのせいである。

「とはいえ、今回のクリーパーはドラゴン型のようだから、化学由来の毒が効く可能性はあると思うのだ。邪竜相手に効く毒なら心当たりがある。竜殺酒『ヤシオノシコミ』なら、試してみる価値はあるのだ」
(五代目『月読』店主にはまた迷惑をかけるのだ……)
 ストレガは誇り高い酒屋の女店主の顔を思い出し、『無』の表情になった。

「超大型クリーパー相手に非授恵者が接近戦は論外。したがって、遠距離からの攻撃が大前提となるだろう。威力イコール飛距離を増して安全化、とすると自然と巨大化するから、拠点固定か、車輪をつけて攻城兵器あたりがよいと思うのだ」

 今回は人手の数は普段の雪百合騎士団の比ではない。多少兵器が大型化しても、運用に十分な数の兵力供給が得られるはずだ。

「オッケー。両方プランを考えてみましょうか。今回は都市同盟から資金援助も期待できるだろうし」
 ドクターが言った。

「あぁそうだ、撃ち出す弾ってどんな感じだ? あ、レピド、この『炙り炭火ビヒモーカルビ』のピザをくれ」
「心得た」
 三枚目のピザを注文しながら、ルイドはドクターに尋ねた。
「あ、私も同じものをLサイズでお願いします」(キリッ)
 リディリディ・トゥラ・イェレミースはしっかり便乗し、自分も肉料理を注文した。

「弾はこういうのよ」
 ドクターが書いて見せてくれたバリスタの弾は、口紅のような形状だった。サイズは遥かに大きいが。

「それなら先端は多少削った方がいいかもな。尖り過ぎてるとデカブツ相手じゃ少し角度がズレただけで弾かれちまうし、海面に触れた場合跳ね易くもなるはずだ」
 捕鯨での平頭銛での漁をイメージしながら、ルイドは弾の絵を模造紙に書いた。

「なるほど、弾の形か……嵐を突破できるかってこともあるし、風に強くて貫通力のあるデザインについて考えてみるわね。うん、色々実験も必要ね!」

●
 会議の休憩中、アルベルトは紳士的な態度で雪百合騎士団に交渉を持ちかけていた。
「厚かましいお願いであることは重々承知だが、わが帝国の帝都奪還に際して『タイガーリリィ』の技術供与をしていただけないでしょうか」
 ドクター・アルヴィースは渋い顔をし、腕を組む。
「うーん、技術供与かあ……ミルドレッド領主様に聞かないとすぐには返事できないけど、幽界樹の撃退用なら、おそらく現物の貸し出しの許可は下りると思う。設計図とかは……渡しても、あれよそで作れるかなあ? 組み立てるのにもドワーフの職人級のかなりハイレベルな技術者が必要よ?」

●
 タイガーリリィの改良案については色々出たので、今度はそれ以外の新兵器について冒険者達は意見を出すことにした。キラリは記録用の模造紙を新しいものへと取り換え、書記としてスタンバイしている。会議の第二部が始まり、最初に口を開いたのはナハシュだ。

「ビームだ! ビーム兵器作ろうぜ!」
「さすがに破壊力のある光線を科学技術だけで作るのは難しいわね……紋具の出力じゃ、光源(エンライト)が限界だし、巨大虫メガネで日光を一か所に集めても、クリーパーを燃やせるほどの威力にするのは難しいわ」
 ドクターは首を横に振った。
「そっか、難しいのかぁ……あ、ピザうめえ! イカがコリコリだな!」
 ナハシュはピザをむしゃむしゃ食べながら、残念そうに言った。

●
「私に妙案があります。店長! 例のブツはまだありますか! アレですよアレ! 『ダンドウミサイカ』です!」
 ユークリアはデドリーを呼びつけると、バンと机を叩いた。
「あの魔獣I〇BM……ダンドウミサイカを捕獲してバリスタにて発射するのです。もしくは加工して武器にしましょう。料理の腕の見せ所ですよ!」
 それは料理とは別の技能では? 冒険者達は訝しんだ。
「ミサイカさんに鎖を付けて発射するバリスタを! 竜巻の流れに沿う用に撃ち込むことで、相手の竜巻の力を逆手に取って鎖でぐるぐる拘束する兵器です!」
 立ち上がったエルナが力説すると、会議の出席者達はますます困惑した。
「なるほど、ICBMか! 確かにアレなら非授恵者でも授恵者の攻撃並みの破壊力が出せるかもしれねえな!」
 デドリーはポンと手を打つ。
「あの……ダンドウミサイカとは何でしょうか」
 メイアが質問した。

「このあたりに出るイカした魔獣だ。必殺技はイカボディーミサイル……略してICBM。好戦的な魔獣でな、30メートルぐらいカッ飛んでいって、体当たりで船にも穴を開けちまうのさ。ちなみに味はいい。お前らが喰ってた海鮮ピザの具にもなってる」
 デドリーは魔獣について解説しつつ、衝撃的な真実を告げた。
「竜巻が海水を巻き上げていれば、イカさんが上手く泳いでくれるはず! 鎖の反対側はあらかじめ浅瀬の岩盤に杭で撃ち込んで固定しましょう!」
 エルナは模造紙を広げ、クリーパーの纏っている竜巻の中を優雅に泳ぐイカの絵を描いた。
「しかしだな、ユークリア、エルナ。その作戦には問題があるぜ」
「「?」」
「誰がアレを生け捕りにするんだ?」

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 実際にやってみた。後日、冒険者の有志数名と共にイカ漁に出たユークリアとエルナは見事ダンドウミサイカを生け捕りにし、港で生物兵器『ミサイカランチャー』の実験を行っていた。

「バリスタに載せると発射する前にダンドウミサイカが死んでしまうので、車輪付きの生け簀を用意しました」
「やりましたね! ユークリアさん、キラリさん! さあ、実際にミサイカさんに鎖を取り付けてみましょう!」
「OK! 任せて!」
 激しく暴れるイカの胴体をユークリアがあふれる女子力(じょしぢから)で羽交い絞めにして固定し、キラリ(面白そうなのでついてきた)はその隙にダンドウミサイカに鎖を括り付ける。そしてすばやく、生け簀から離れた。

「さあ、ミサイカさん! 貴方の真の力を見せてください!」
「まずい! イカがこっち向いてるよ! 海はあっちだよ、あっち!」
「エルナさん、キラリさん、総員退避ーー!!」
「「ぎゃー!!」」
 こうして、ロスガリア大陸に新たなトリビアが生まれた。

『ダンドウミサイカで生物兵器を作ろうとすると、怒ったイカに砲撃手が攻撃される』

●
 閑話休題。
「非授恵者用の兵器、となれば安全確保の為にもやはり射程は必要になりますよね。やはり巨大弩のようなモノが浮かびますが……タイガーリリィのように時間が掛かるものよりも、素早く装填可能で誰でも使えるもの……私は、投石器のようなものが浮かびますが、如何でしょうね?」
 コルネリウス・アーラが机の上に置いたのは、簡素な造りのカタパルトのオモチャだった。てこの原理で石などを飛ばす兵器である。ただ、カタパルトにも色々あり、複雑な構造を持つ代わりに、威力が高いものも存在する。

「カタパルトか……構造はシンプルでも大型化させるのはそれなりの技術が要るからね。知り合いのドワーフにも声かけてみるわ。移動用の車輪付きのタイプね」
 ドクター・アルヴィースはメモを取った。

「接近された場合の対処や壁を作る必要もある気がしますけれど……移動を前提とするのでしたら余り重さがない方がいいかもしれませんね」
「上陸を阻止するための防波堤の類はたぶんリブラネスタが自前で作るでしょ。私達は兵器の方に集中しましょう」

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「殺傷というものよりも、罠的なものが有用ではないでしょうか? 非授恵者の方々では火力においてはどうしても授恵者には劣るでしょう。ならば、授恵者の攻撃をサポートする方向で作戦を立てる方が効率が良いのではないかと」
 リディリディは意見を述べた。彼女の前には、空になった大量の皿が積まれている。

「下げてもいい? リディリディ君」
 その時、給仕担当のフレイヤがやってきた。
「あ、待ってください。追加の注文もしたいので」
「了解だよ。何を注文する?」
「では『全部』で」

 リディリディは魚は生臭さや骨があるのであまり好きではないが、それはそれとして、この喫茶店の料理の味自体は気に入っていた。海鮮料理がメインの店と聞いていたが、ピザがうまい。特にビヒモーの焼肉(カルビ)が載ったピザがお気に入りだ。

「全部?」
 フレイヤは聞き返した。
「はい、メニュー表のやつ全部です。メイアさんとエルディアさんも何か頼まれますか?」
「あ、じゃあアタシとメイアも同じやつ頼むわ。いいよな? メイア」
「ええ。まだいけるでしょう」
「メニュー全部3つずつだね! オッケー!」
 考えるのをやめたフレイヤはいい笑顔で厨房に引っ込んでいった。

「オーダー入ったよ! メニュー表のやつ、全部3つずつ!」
「なんだと!? すまん、ハーヴィ! 『本日貸し切り』の札入り口に下げといてくれ! このままじゃ厨房がパンクしちまう!」
「了解しましたー!」
 ハーヴィはどたどたと店の表まで突っ走っていった。

「すみません、私もお手伝いします!」
 コルネリウスは急遽ホールスタッフとして名乗りを上げた。主に同胞(エルフ)達の仕業により、今この素敵な喫茶店が悲鳴を上げている。一人のエルフとして、この状況は捨て置けない!
「よし、採用だ!」
「ありがとうございます! 頑張ります!」

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「ネズミ捕りなどどうでしょう。あれの応用で船で網をかけることは可能ではないでしょうか」
 あわただしくなった厨房をよそに、リディリディは真面目な話をしていた。
「クリーパーに網さえかけることが出来れば、それを固定するための滑車や重りなどでそれを縫い留められるような仕掛けを作ることは出来ないでしょうか?」
 リディリディの問い、ドクターは腕を組んで唸る。
「うーん……超大型クリーパー用の網か……ただのロープだと確実に引きちぎられるわね。魔獣かクリーパーか、鋼線か……かなりの強度を持つ素材が必要になるけど、ちょっとツテを当たってみるわね」

「それと……リブラネスタの問題とはいえ、場合によっては小規模船舶を多数持つローレラウラの助けを借りることも考慮に入れた方が良いと思います」
「まあエラトゥーン都市同盟の議長国であるリブラネスタが壊滅すりゃ、確実に他の国や都市にも悪影響は出るからな(喜ぶとこも出るだろうが)」
 さぼって様子を見に来たデドリーはうんうんと頷いた。

「分かりました。ローレラウラとの協力も可能かどうか、リブラネスタに打診してみましょう。冒険者の方の意見を参考にした、一部隊の隊長の意見ということになるので、確実に通るかどうかは分かりませんが……」
 メイアは難しい顔をしつつも、頷いた。

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「そろそろアイデアも出尽くしたかな? じゃあ、これでいいかな?」
 キラリは模造紙に、何やら奇妙なイラストを描いた。それは、背中に投石器を、触手に車輪を取り付けられた、巨大なイカ型の戦車(?)だった。
「じゃじゃーん! 名付けて『決戦兵器タイガーダンドウイカ』!」
(ハチャメチャになるだろうけど、ロマンには勝てなかったよ……)
「本日はお疲れ様でした。いい時間ですし、そろそろお開きにしましょうか」
 メイアはこめかみに青筋を立て、ニッコリ微笑む。
「何かリアクションしてよー!!」

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「またいつでも来てくれよ! だが、できれば今度は一週間前に予約してくれ!」

 こうして、雪百合騎士団と冒険者による作戦会議は大いに実りあるものとなり、いくつかの改良案や、新兵器のアイデアがメイアとドクター・アルヴィースによりリブラネスタ議会に持っていかれた。また、当日の街角喫茶の売り上げはかなりの金額になったのでバイトした者達にはチップが出た(そして、雪百合騎士団の雇い主であるミルドレッド領主は経費として提出された食費の金額に面食らった)。なお、使い物にならないと思われたダンドウミサイカだが、実は骨が非常に強固だったため、タイガーリリィの砲弾として活用されることになったという。

マスターコメント

極めて真面目な会議でしたね! お疲れ様でした!
イベントシナリオ

イベントシナリオ普通 報酬:多い16 / 4〜25人

2023年07月30日 21時46分03秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. エルナ・クルプファルツ

    アルバイト募集と聞いてやってきました!エルナです!みなさまよろしくお願いしますね! 毒味という名のピザ食べ放題だと嬉しいですね!

  2. メイア

    皆様お疲れ様です 雪百合騎士団団長のメイアです 今回もご参加いただきありがとうございます 依頼出発まで残り24時間をきりました プレイングの出し忘れにご注意してくださいね 現地ではよろしくお願いいたします さて、お食事がおおよそ届きましたので私はこれにて失礼…あ、追加の注文もしなくては

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0