【北乱】赤の中指を追って
おおくまねこ
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シナリオID:3027
オープニング
エラトゥーン都市同盟の所属都市の一つであった、レグルの市長は冒険者との戦いで死亡した。市長は戦いの際、部下達を捨て駒として扱った為、冒険者の投降の呼びかけもあり、ついに我慢の限界を超えた騎士団長に後ろから刺されたのだ。市政の内情を知る騎士団長は逮捕され、都市同盟の取り調べを受けていた。
市長の悪行はあらかた明らかになり、レグル市は近々別の市長が選ばれることになったが、レグル市の取り調べはまだ続いている。都市同盟が知りたいのは、レグル市長と取引関係があったとされるメドゥの指先の幹部、『赤の中指』に関する情報であった。
赤の中指は、メドゥの指先の組織としての後方支援を担当する幹部だと言われている。だが、その正体については誰も知らない。たとえば、ニコラ・ゴルティエ侯爵夫人の悪趣味なデスゲームを支援し、神具『ライオンマスク』を貸与したことなどが判明しているが、その顔はゴルティエ侯爵夫人すらも知らず、種族はおろか、性別さえも未だ不明なのだ。
そんなわけで、騎士団長の情報提供により居場所が発覚したレグルの奴隷商人の元締めは、赤の中指に繋がる数少ない情報源として、リブラネスタで厳しい取り調べを受けていた。
「じゃあ、あんたも『赤の中指』の顔は知らないんだな」
「そうだ! あいつの正体は誰も知らない! 奴は取引の際に必ず代理人を送ってくる。俺はそいつとしか会ったことはねえ!」
「その代理人の特徴は?」
「黒い色のローブを纏った陰気な雰囲気の男だ。烏と名乗ってる」
「そいつとあんたの関係は?」
「何度か、奴隷の入荷ルートとの仲介をしてもらったことがあるだけだ! 何度も言ってるだろ!」
「ふむ……」
尋問官はメモ帳に目を通した。今のところ、新しい情報はなく、これまでの取り調べと矛盾する事実もなさそうだ。
……。
「知っていることは何でも話せ。新しい情報を我々に提供してくれれば、今夜は久々に人間らしい食事ができるかもしれんぞ」
「そ、そういや、あいつは『賢者の石』を欲しがっていると聞いた!」
「賢者の石? 人造授恵者の、賢者の石か?」
賢者の石とは、シグモルの『辺獄』で採掘される石のことで、ホムンクルスの製造の要となるものだ。帝国過激派の一人であるアルルカンが造り出した人造授恵者にしてロスガリアで最も新しい人類種族であるホムンクルスは、必ず頭部のどこかに埋め込まれた有色の『賢者の石』が露出している。
「そうだ! 奴の取引先の誰かが欲しいのか、赤の中指が欲しがってるのかは知らんが、そういう噂を聞いたことがある……」
「……その話、もう少し詳しく説明してもらおうか」
●
「新しい依頼です。冒険者ギルドに、『おとり捜査』の依頼が入っています。『赤の中指』に繋がる情報が得られるかもしれません」
踊る子熊亭にて。ギルド職員のヤマダは、冒険者達に単刀直入に要件を述べた。子熊亭には、ヤマダに名指しで呼び出されたジャンヌ・アンもいる。
「赤の中指が『賢者の石』を欲しているという情報が入ったようです。そこで、我々に賢者の石のブローカーを呼び出す為、おとり捜査の協力を依頼したいと。シグモルとアルルカンの騒動の後保護されたホムンクルスはみな冒険者ギルド所属ですから、確かに、おとり捜査をするなら我々の協力を得た方がてっとり早い」
赤の中指は【賢者の石】を欲しがっている。この事実が本当なら、ホムンクルスを囮にすれば、彼を誘い出すことができるかもしれない。幸いなことに、『赤の中指の使い』とコンタクトを取る方法は、レグル市長の城から押収された手記に載っていた。これを使えば、一度ぐらいなら『赤の中指の使い』を出し抜くことができるかもしれない。
「ジャンヌは世界でもっとも知名度が高いホムンクルスです。彼女の存在が世界にホムンクルスという存在が知られるきっかけとなったわけですから。そこで、彼女には赤の中指の使いの男を呼び出すための囮になってもらいます」
彼女を囮とし、ジャンヌ・アンを生け捕りにした体で、ブローカーを呼び出す。そして、隙を見て死霊術師を捕える。それが、今回の作戦の概要である。
「相手とコンタクトを取り、赤の中指の使いを呼び出すところまではギルドの方でやります。皆さんには、実際に取引現場に向かい、赤の中指の使いを捕えることをお願いしたい。赤の中指の使いは警戒心が非常に強い男のようです。囮であることがバレれば、すぐ逃げられてしまうでしょう。ギリギリまで、皆さんの素性は隠していただきたい。闇の取引ですから、一人、二人護衛がいても不自然ではないでしょうが……できれば、ジャンヌの側にいること自体悟られないのがベストですね」
ヤマダは神妙な眼差しで言う。ジャンヌはたどたどしくも、決意を秘めた表情で頷く。
「メドゥの指先は、世界中の人に、迷惑をかけつづけています。それに、私達ホムンクルスを、狙ってくるなら、許せません。だから、私、囮に、なります。みんな、協力してください」
●
冒険者ギルドが巧妙に闇の商人を装い、赤の中指の使いに『最初のホムンクルスであるジャンヌ・アンを捕えたので取引をしたい』と連絡したところ、赤の中指の使いから返事があった。
――今夜23時、ザイール平原の遺跡で。
解説
マスターより
リプレイ
日が沈み、夜も更けた頃。冒険者達はジャンヌ=アンを連れ、指定された取引場所であるザイール平原の遺跡へと、ハヤト=ガラン=ヴォルファングの用意した荷馬車で向かっていた。
「そろそろ、遺跡が見えてくる頃か。ごめんねぇ、ジャンヌちゃん」
「大丈夫、です……!」
ディレイン・オールドケイジはロープを取り出すと、ジャンヌを縛り始めた。ホムンクルスのジャンヌは囮であり、取引の『商品』だ。自由な状態では怪しまれる。
「ミゼリアちゃんとバルちゃんはそのまま箱の中で待機でお願いね。息苦しくない?」
「……大丈夫、です……」
(ジャンヌさんを守らないと……賢者の石を……欲しがる人……集めて……どうするつもり……なのでしょうか……)
「問題ないですよ」
(賢者の石がそんなに必要なものでしたら、あの時に回収なさればよかったものを)
バル・ヌール・スケアクロウとミゼリア・L・ステュクスは木箱の中に横たわったまま返答した。二人もホムンクルスだが、「ホムンクルス二体追加で入荷しました、引き取ってください」はいくらなんでも怪しすぎるし、ホムンクルスが同胞を人身売買する闇の商人の護衛についているのもかなり不自然なので、ミゼリアとバルは馬車に隠れておき、戦闘開始と奇襲を仕掛けてもらう作戦となった。
(動かないことは得意です。何しろ元々死体ですから)
パルは呼吸も出来る限り抑え、身じろぎ一つせずにじっとしていた。
「ジャンヌ、少しの辛抱です。窮屈でしょうが、今は耐えてください」
ホムンクルス組と同じく、木箱の中に隠れていたリコリス・アデュラリアはジャンヌに声をかけた。
「はい、大丈夫です……!」
「おっと、そろそろ現場に到着だね。みんな、なるべく音を立てないように。頑張ろう」
ディレインが声をかけると、冒険者達は口を閉ざし、集中を高めていった。
●
「まだ、向こうは来てないみたいね」
「そのようだね。恐らく罠の類がここに仕掛けられていることはないと思うが、感づかれたら作戦がパアだ。慎重に行こう」
馬車から降り、遺跡に降り立ったシンディー・ホシカが周囲の様子に気を配りながら言うと、ヨル・スレイマンは頷いた。すでに二人の『闇の商人』の演技は始まっている。敵はメドゥの指先の手指幹部『赤の中指』に繋がるブローカー。冒険者としての会話を盗み聞きされるわけにはいかない。シンディーの服装も普段とは異なり、崩れた印象の黒っぽい服だ。
(今回は色仕掛けでどうにかなりそうな相手じゃなさそうだしね)
単なる奴隷商人ならば、色仕掛けが通用することもあるだろう。だが、今度の相手はおそらく違う。人造授恵者であるホムンクルスは例外なく授恵者である。それを知ってなお、ホムンクルスの核である賢者の石を商材として扱う者に、まっとうな人間らしい感情は期待しない方がいいだろう。
二人が馬車の様子を気にしながら、辺りに気を配っていると、大量の烏の羽音と共に、黒いローブで顔を隠した男が遺跡に姿を現した。男の周囲には、ローブの下に甲冑を着た4人の男が護衛として随伴していた。いざという時の逃亡も意識しているのか、崖側を正面にしている。
「時間通りだな。お前達二人が取引相手か? では、さっそく商談を始めようか」
●
「警戒心の強い闇の商人か……こいつはなかなか厄介そうだぜ……」
ハヤトは取引場所の真下の崖で息を潜めていた。ハヤトは傭兵という仕事柄、商人の護衛などを頼まれることもある。敏い商人は些細な変化にも気づきやすいものだ。ましてや、ご禁制の品を扱う闇の商人となれば、なおさらだろう。
「ニコラ・ゴルティエの支援者か、そいつも相当な悪趣味なのだろうな……? ん? 『悪趣味なデスゲーム』……?」
ハヤトと共に崖の下に身を隠していたレピド・クロサイトはふと、幾度か目にしたことのある黒い竜の姿を思い浮かべていた。レピドは以前、パンクリアース学園の今代の生徒会長パーシア・アイオーラとベリアルが命がけでゲームをしているのに関わったことがある。ゴルティエ侯爵夫人の催しとは違い、ベリアルの仕掛けたゲームはパーシアに勝ち目がない理不尽なゲームというわけではなかったが、あれもデスゲームといえばデスゲームだろう。
(まさか、な)
「レピド!」
「ああ」
バササササ。バサササ。
ふいに頭上で大きな鳥の羽音を聞き、ハヤトとレピドは岩陰に身を隠した。不自然なほどに多いカラスの群れが、遺跡の上をぐるぐると旋回し始めたのだ。
(カラスの群れ……? 取引相手の名前は確か、烏だったな)
(すげえ死臭だ。どうやら、おいでなすったみてえだな。奴らにも見られないようにしねえと……)
●
(あの鎧……中身は空洞だわ。ゴーレムかしら)
シンディーは夜目が効く。護衛の顔に目を凝らすと、あるべき場所に顔がなかった。
「ええ、そうよ。あなたが取引相手のクロウかしら。4人も引きつれて、ずいぶんと物々しい警備ね」
「ああ、そうだ。私は盲目だが、商人としては目は利く方でね。商品はあの馬車の中に用意してあるよ」
ヨルはカツン、と杖で床を鳴らした。
「なるほど。ではさっそく『商品』を見せてもらおうか」
「それよりも、報酬を払うのが先よ。約束の報酬は、ちゃんと持ってきてるんでしょうね!」
シンディーがヒステリックに叫ぶと、クロウは肩を竦めた。
「あるとも。おい」
クロウが合図をすると、控えていた鎧の一人が宝石の入った袋を取り出し、シンディーたちに見せた。
「宝石をたんまり持ってきた。リブラネスタの一等地に家ぐらいは買えるだろう。手に取って見たければ見てみろ」
シンディーは言われた通り、差し出された宝石を一つ手に取ってみた。
(特に怯えている様子はない……こいつは自らの意志で赤の中指に協力しているみたいだな)
シンディーと話をしているクロウの様子を観察していたヨルは、そう考えた。
「どうだ? シン君(シンディーの偽名)」
「ええ、ウソはついてなさそうね」
ヨルの問いに頷き、シンディーは宝石を袋に戻した。シンディーには精巧な偽物を見破る自信はなかったが、この取引はフェイクだ。宝石の真贋はこの際関係ない。
「納得したかね?」
「ああ、問題ない。約束通りの金額のようだ。シン君、ではジャンヌを」
ヨルが頷くと、シンディーはジャンヌや冒険者達が潜んでいる馬車へと近づいていく。ほどなく、ロープで拘束され、気絶したフリをしたジャンヌを抱えたディレインが降りてきた。
「彼女がジャンヌだ。薬で眠らせてある」
ジャンヌを抱きかかえたまま、ディレインは言った。
「……そいつがジャンヌか。賢者の石は確か右目だったな。見せてもらおうか」
「……見せてやって」
シンディーが指示すると、ディレインは気絶したフリをしているジャンヌの右目の瞼を指で開き、クロウに示した。
「ふむ。どうやら本物のようだな」
「石だけの方がいろいろと楽なんだけど、この状態の方がいい?」
「構わん。生け捕りの方が我が君も喜ばれるだろう」
(生け捕りの方がいいのか……賢者の石を集めていると聞いていたが)
「ふむ。ならこのまま渡そう。ところで、こんな情勢だし蓄えが欲しくてね。今後他のホムンクルスを買ってくれるなら、どんな子が高く付くかな?」
(ハヤト君、こっちはそろそろ本番になりそうだが……そっちの様子は?)
(カラスのゾンビがすげえ飛んでる。岩肌色のマントで偽装しちゃあいるが……バレねえようにそこまで近づくのは無理かもしれねえ)
(そうか、仕掛ける時は合図をする。そのまま待機でよろしく)
(ああ)
ヨルはクロウと商談しているフリをしながら、こっそりとテレパスを送り、岩に擬態して崖に張り付いているハヤトと情報交換をしていた。このまま取引を成立させるわけにもいかない。もしこちらの素性がバレなかったとしても、キリのいいタイミングでこちらから仕掛ける必要がある。
「次の商談か。残念ながら、それはないだろうな」
クロウはそう告げると、いきなりシンディーたちに背を向けて全力疾走を始めた! 同時に、控えていた鎧たちが一斉に動き出し、ヨル、シンディー、ディレインへと襲い掛かってきた。
「出ろ、グールスフィンクス」
走りながらダガーを抜いたクロウが何事かを呟くと、突然、空間に亀裂が走り、中から全長数メートルはあろうかという、翼の生えた獅子のような姿のクリーパーのゾンビが出現した。さらに、上空を旋回していた烏達も大きく散開しながら、冒険者達へと急降下してくる。
カァカァ!
烏の鳴き声が遺跡に響き、馬車の中にいたリコリス、バル、ミゼリアも武器を持って飛び出してきた。
「思ったよりも多く隠れていたな。残念だよ。いい取引ができると思ったのに」
いつの間にか、クロウの周囲には空飛ぶ盾が4枚浮かんでいた。
「逃がすものですか!」
シンディーは逃げるクロウに向かって火球を投げつけた。しかし、突然カラスの群れが射線に飛び込み、火球はクロウの遥か手前で爆発してしまった。
「もうお芝居は終わりだね。ジャンヌちゃん! カラスの相手をお願い」
ディレインは抱きかかえていたジャンヌを降ろし、ロープを断ち切った。
「はい!」
目を開けたジャンヌは上空のカラスの群れ目掛けて光弾の雨を打ち上げた。エーテルの雨に撃ち抜かれ、数体のカラスがぼとぼとと落下していく。
「先手を打たれたか。逃がすわけにはいかないね」
ヨルはこちらに突進してきている鎧のゴーレム達目掛けて光の雨を降り注がせた。光の雨は三体の鎧を撃ち抜いたが、一撃では鎧たちは止まらなかった。
●
「くそ、気付かれたか!」
「あの男を逃がすわけにはいかない」
ハヤトは擬態を解き、岩肌を一気に駆け上がると、クロウに向かって突進した。脚力はハヤトとレピドの方がはるかに速い。しかし、巨大なクリーパーのゾンビ『グールスフィンクス』がクロウの背を守っている。
「こんなデカブツ、どこに隠してやがった!」
ハヤトは吠え、赤い竜巻のように回転しながらスフィンクスを切り刻んだ。
「見えているぞ」
わずかに視界に入ったクロウの背を捉えたレピドは宗波を放ち、クロウにマーキングを施した。
「私達の賢者の石を欲しがるということは、私達を欲する事に等しい。それだけの覚悟があるのですから、当然自身の身柄も欲されても構いませんよね?」
バルは逃げるクロウに追いつこうと、全速力で戦場を駆け抜けた。バルがスフィンクスを迂回してクロウの前に出ると、クロウは舌打ちした。
「カァカァ!」
急降下してきたカラスの群れが冒険者達へと襲い掛かる。しかし、ただ飛んでいるだけで、冒険者達に攻撃をしかけてくる気配はない。とはいえ、夥しい数の烏の群れは夜の闇の中では視認し辛く、暗幕のような効果をもたらしていた。また、カラスの数羽は降りては来ず、上空を旋回し続けている。
「こいつら、中身は空洞になってるね。ゾンビじゃなくてゴーレムか」
ディレインはエーテルを籠めた祭刀でリビング・アーマーを斬りつけた。リビング・アーマーたちは感情を感じさせない動きでディレインやミゼリアへと反撃してきた。
「痛……三発は耐えられないな、これ」
「そいつらの相手はよろしく!」
シンディはリビング・アーマーたちの相手をディレインたちに任せ、逃げたクロウを追いかけた。そしてハヤトとレピドの後衛につき、クロウの背後を守っているグールスフィンクスと対峙する。
「でかいぶん、味方を巻き込む心配をしなくていいわよね!」
シンディーが頭を狙い、グールスフィンクスに光の波を放つ。またカラスが射線に割り込んだが、光波はカラスの群れを突き抜け、スフィンクスの頭を吹き飛ばした。しかし、ゾンビであるグールスフィンクスに急所はないのか、スフィンクスはまだ動いている。
「逃がしませんよ」
リコリスはギリギリまでクロウに近づくと、バルと対峙しているクロウ目掛けて杖を振りかざした。すると、光輝く球体が無数に発生し、バルもろともクロウを包み込んだ。
「えい……!」
ジャンヌはカラスのゾンビの群れ目掛けて光の雨を放ち、またゾンビ達を動かぬ骸に変えた。これでもう、上空で待機しているもの以外はほとんどカラスは残っていない。
「お前もホムンクルスだな。慰謝料代わりにその石もいただいていこう」
クロウは妖しく輝く宝石が埋め込まれたダガーをバルへと向ける。すると、闇色の刃が吹き荒れ、バルの体をずたずたに切り刻んだ。激しく傷ついたクロウは全身から血を流しながらも、冷徹な敵意をクロウへと向けている。
(あの紫色の宝石は……まさか……)
「バル君に加勢した方がよさそうだな。ジャンヌ君。なんとか保たせてくれ」
ヨルはジャンヌに声をかけ、スフィンクスの脇を迂回してクロウへと近づく。ヨルが祭刀を向けるとなんとか治癒の光がバルに届き、彼女の傷が癒えていった。
(一回では完治はしないか)
●
「このデカいのに背中を晒すわけゃいかねーな……来いや、デカブツ!」
ハヤトはグールスフィンクスの体をよじ登り、猛烈な勢いで切り刻んだ。傷口から黒い血がどろりと噴き出るが、スフィンクスは機敏な動作で翼をはばたかせ、着地した瞬間のハヤトに熱風を浴びせてきた。
「おっと!」
ハヤトは身を捻り、その場から退避した。しかし、熱風の届く範囲にいたヨルは直撃を受け、焼けるような痛みに耐えていた。
「すまん、ハヤト、ここは頼む!」
「分かった!」
レピドはスフィンクスをハヤトに任せ、クロウの懐へと飛び込んだ。全身全霊を籠めてクロウへと短刀を振り抜く。
ガィン!
クロウの周囲を旋回していた盾のゴーレムが割って入り、レピドの斬撃はクロウへは届かなかった。ガラン、と断ち割われた盾が遺跡の石畳と激突し、やかましい音を奏でた。しかし、それ以上にレピドの目を惹いたのは、クロウの手にしたダガーの先端に付いていた赤い石だった。
(あの宝石、似ている……俺の賢者の石と……)
「しぶとい奴だ。ここは通してもらう」
クロウは再び闇の刃を放った。不気味に光る闇の刃が渦巻き、レピドとバルへと襲い掛かる。全身を切り刻まれ、レピドは苦悶の声をこぼした。
「かはっ」
しかし、バルは無傷でクロウの攻撃をやり過ごしていた。
「何? 確かに命中したはずだが……」
(今のは危なかったね。油断していたわけではないが、想像以上にクロウが強い。回復だけで手いっぱいだ)
今の瞬間、秘儀でバルのダメージを肩代わりしていたヨルは大きく息を吐きながら、レピドにヒールをかけた。
(スレイマン様には後でお礼を言っておきましょう)
バルはクロウが視界に収まる距離を保ちながら、手にした槍をぶんぶんと振り回した。バルのエーテルにより射程が伸びた偽槍はクロウの盾もろとも、周辺を待っていたカラスの数体を叩き落とした。
「斬撃はカラスでは妨害できないようですね」
「貴様……!」
今の攻撃で自分を守る盾を根こそぎ破壊されたクロウの顔には、あせりの表情が浮かんでいた。
●
「レピド君、大丈夫かな……」
リビング・アーマーと対峙しているディレインの位置からはレピドの様子は見えなかった。ディレインは自身にヒールをかけ、リビング・アーマーに斬られた傷を癒した。
「ジャンヌ、あのゴーレム達を狙います。合わせてください」
「はい!」
リコリスとジャンヌはリビング・アーマーへと光弾の雨を降り注がせた。まばゆいエーテルの雨が鎧をハチの巣のようにズタズタにし、4体いたリビング・アーマーは全滅した。
「あとはスフィンクスとクロウだけね」
シンディーはスフィンクスを中心にエーテルを収束させ、空間を大爆発させた。爆心地にいたスフィンクスは片翼が破損したが、まだ倒れはしなかった。
●
「うらぁ! そろそろねんねしな!」
ハヤトは猛然とスフィンクスに攻撃を仕掛けている。図体がデカい分、グールスフィンクスはさほど動きは早くない。ハヤトは無傷でスフィンクスを抑え続けていた。
「この男を逃がすわけにはいかない」
血まみれになったレピドの瞳が使命感に燃える。レピドは攻撃だけに全霊を注いでクロウへと踊りかかった。クロウとレピドの刃が交錯する。敵を貫いていたのは、レピドの刃だった。
「ぐはっ……!」
急所を刺し貫かれ、戦闘不能となったクロウが倒れる。ヨルは息を吐いてレピドにヒールをかけた。
「ここまでか。グールスフィンクス! 私を殺せ!」
「ヒュオオオオオ!」
主人の命令に従い、首と片翼を失ったスフィンクスが空高くジャンプした。落下しようとしているのは、クロウの真上だ!
(あの巨体でクロウの上に落ちたら死んでしまいますね。今回は生け捕りの任務です。淀の果てに逃がすわけにはいきません)
バルは咄嗟にクロウを槍に引っ掛け、てこの原理で遠くへと投げ飛ばした。クロウはすでに意識を失っているのか、ごろごろと大地を転がり、やがてそのまま停止した。
(よし、スケープセイントを使うまでもなかったか)
密かにクロウの自殺のダメージを肩代わりする準備をしていたヨルは胸を撫で下ろした。
「あれ、まだ生きてる? ともかく、スフィンクスも倒すしかないね」
ディレインは転がっていったクロウを追い、彼を確保するべく走った。出血多量で死なれては元も子もないし、狸寝入りの可能性も捨てきれなかったからだ。
「あとはこのグールスフィンクスとかいうのを倒すだけね!」
シンディーは上空から落ちてくるグールスフィンクス目掛け、爆炎を投げつけた。爆炎が胴体に直撃し、グールスフィンクスの胴が抉れた。
「とどめです」
リコリスの周囲に遺跡周辺のエーテルが収束する。限界を超えた出力で放たれたリコリスの巨大な魔弾はスフィンクスへと命中し、今度こそスフィンクスをバラバラに粉砕した。塵となって大地に帰るグールスフィンクスの最期を確認したあと、冒険者は倒れているクロウの元へと集合した。
「まだ息はある。出血多量で死なれちゃ困るんで、最低限の治療はしておくよ」
クロウの脈を測ったディレインが言った。
(命をもてあそんできた奴が、勝手気ままに死ねるとか思わないでよね)
「終わりましたね。武装解除して、拘束したまま馬車で運びましょう」
リコリスは周りに伏兵がいないか警戒しながら、クロウの武器を奪い、バンダナで口をふさいだ。
「このダガーなんだが……やはり賢者の石だろうか?」
「はい。私もそう思いますね」
「私も……賢者の石だと……思います……」
「酷いことを……する人です……!」
ホムンクルス達はクロウの使っていたダガーを手に取り、顔を見合わせていた。
「たった一人でここまでやるとはな。こんな奴が手下にいる赤の中指ってのも、またとんでもなさそうだな……」
満身創痍の仲間達を見回しながら、ハヤトは呼吸を整えていた。
●
「ご苦労様でした。あの赤の中指の使いの男――クロウは対授恵者用の拘束を施され、尋問を受けています」
ギルド職員のヤマダは報酬の受取に集まった冒険者達にぺこりと頭を下げた。まだ尋問は途中だが、いくつか赤の中指について判明したことがあるので、今日は功労者である9名にそれを教えてくれるのだという。
――あの方が賢者の石を集める理由? 『美しくて、珍しい宝石だから』だ。あのお方は、希少な財宝を何よりも愛するお方なのだ。私があの石を賜ったのは、あの御方からの信頼の証だ。
――私も、あの御方の顔を直接見たことはない。だが、あのお方が以前一度だけ、ご自身の出自について口を滑らせたことがある。
あのお方は、自分は人類ではない、とおっしゃっていた!
「裏が取れたわけではありませんが、実際にメドゥの指先には『亜人』である『吸血鬼』が複数所属していることも確認されています。あの男の言葉が真実だとすると、赤の中指もまた、人類種よりも戦闘力において上をゆく存在と考えるべきでしょう」
ヤマダはため息を吐いた。
「クロウは赤の中指の顔を知らないと言い張っていますが、彼は赤の中指と近しい存在です。尋問を続ければ、きっと赤の中指の正体に迫る情報が得られるでしょう。また、ギルドに依頼が来るかもしれません。その時はよろしくお願いします」
ヤマダは再び冒険者達に頭を下げた後、報酬の金貨が詰まった袋をカウンターの上に置いた。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜10人
2023年07月03日 11時47分12秒 公開
相談掲示板
レグルの市長と戦った縁で、今回も参加したわ! 成立するかどうかは、まだハッキリしないけど。 取引現場で、闇の商人の一人として「どうして賢者の石を欲しているのか?」を聞き出してみたいと思っているわ。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 市長の縁もあるが、賢者の石が狙われているのなら他人事じゃないのでな。 23時だとこちらも夜目を確保する手段を持っていった方が良さそうだな。 その上で不自然にならないようにランタンなどを持つ感じか?
ウォーリアの、ミゼリア……です。よろしく、おねがいします……ね。 けんじゃの石を、ほしがっているひと……わたしも、気になり……ます。 スキルは、ペインキルと、暗視を、持っていこうかと、おもって……います。 動きとしては、タンク役……ができたらな、と。 特に、グールスフィンクスが、出てきたら…… なるべくタゲはひきつけておくように、します……ね。 ……それまでに、カラスの数をへらせておけたら……シーザーロアが、あんていして、入りそうですが……じょうくうの敵を、まとめてやっつけるほうほうが、わたしはないので……(消沈)
依頼は成立ね。良かった。 私は前に言ったように、闇の商人の一味の振りをして話を。 「これからも取引したい」みたいなことを言って、相手から情報を引き出したいわね。 戦闘になったら爆炎を使うことで、敵に見つからないように遺跡外で待機してる人に戦闘開始したことを伝える合図にもするつもりよ。
残念ながら、この依頼は稼働最低人数が6人なので成立はまだしてないんだ…… とはいえ相談は進めておくに越したことはないな。 クロウは最悪海に飛び込んで逃走を計りそうな地形だなと思ったので、先回りして海側を塞げればと。 ハイディングで気配を消して疾風足で移動力を上げれば回り込めるか……?
あはは、ごめんなさい。 4人で成立って思い込んでた(汗 出発までには時間はあるし、せっかくだから成立してほしいわね。
ウォーリア、バル・ヌール・スケアクロウです。 こんなもの(賢者の石)を欲しがる方って多いのでしょうかねぇ? 何はともあれ、頑張りましょう
ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 開始は23時、烏に会うところから。 流れとしては囮の子を使って商談しつつ、向こうに気付かれたら戦闘→捕縛を狙うという感じかな。 夜目は同じく持って行っておきたい。 烏の「捕縛された場合は可能であれば自決する」がかなりネックだね。敵勢からして逃がさないだけでも大変なのに、自決できない状態で捕縛することが求められている。 どうやって自決するか完全に読めない以上、気絶させる方向に持っていくのが一番理想だろうか。 前半の商談の段階である程度情報を引き出しておけるとなお良いね。 >個人 俺も取引現場で情報を引き出す役をやりたいな。人数が増えそうであれば調整はするよ。 戦闘は、俺は逃がさないようにしたり引き付けたりするのがあまり得意ではない。 なのでディレイン君の行動を見つつ援護を攻撃か回復やバフで行う形になるかな⋯⋯と思っているけど、もしスキルに余裕が出るなら烏に対する回復やサルベーションを残しておくことで自決対策を踏まえておくこともできるかもしれない。上手くいくかはわからないけど。
成立、ありがたい。頑張ろう。 大雑把に分けると囮役(ジャンヌ)、闇商人役とその護衛役、その他……みたいな感じか? あっちの護衛が(見えてる分で)4体だから、こっちの護衛役も3~4人くらいまでなら違和感なくいけそうに思った。 それでも全員で纏まって商談に挑むのは難しそうだし、俺は最初は隠れていようと思う。 隠れる時も上空のカラスの天眼があるから結構離れる必要がありそう……いや、クロウの飛び降り防止にいっそ崖下の海から壁歩きで崖を登って接近するか……?
……せいりつ、うれしいです。 よろしく、おねがいします……ね。 わたしは、とりあえず、ジャンヌさんの護衛を……メインに、動きたいかな……と。 もし、可能なら……けんじゃの石の、おまけというか……ジャンヌさんといっしょに、縛られたじょうたいで、近くにいられたら……と、思ったりも、しています……が、むりそうなら、近くに隠れておいて、チャージングで一気に接近して、護衛ができたらな……と。 なにかあれば、ご指示には従いますので……お申しつけ、くだ……さい。
>自決対策 これについては方法がわかりませんので、一応 ヒーラーさんが「死んでも死なせない」という手段が取れるのであれば準備するのも手かなと思います。 >護衛 一応今回は「ジャンヌ・アンさんをとらえた」になっているので他の方がいるのは違和感があるかもしれません。 近くに隠れるほうがよろしいかも、と >分ける場合 基本的に考えるなら「その他」なんですよねぇ、特徴(賢者の石)的に。 護衛役にホムンクルスが居るというのも偽依頼内容としてもおかしくなりますから。 天眼はあくまで「上からの視界」と捉えるならば、上に何かあるか、月からの陰になる場所で潜むか、かなとは思います。
これで本当に成立ね。良かった。 >レビドあっちの護衛が(見えてる分で)4体だから、こっち>の護衛役も3~4人くらいまでなら違和感なくいけそうに思っ>た。 うーん、ガイドに >闇の取引ですから、一人、二人護衛がいても不自然ではない>でしょうが……できれば、ジャンヌの側そばにいること自体>悟られないのがベストですね」 ってある以上、3~4人でも大丈夫だろうっていうのは根拠として弱いかなって。 >警戒心が強く、取引に不審な点を感じた場合、すぐに撤退す>る。 とも明言されてるし、このあたりは楽観的判断は危険かも。
確かに職員が言ってたな……すまん、訂正助かる。
ヒーラーのディレイン・オールドケイジ、よろしく。 そうだなあ…ホムンクルスの皆は最初は隠れててもらうとして、ヨル君とシンディーちゃんがお話役なのね。 じゃあ俺は、不自然じゃなさそうなところで気絶してるフリのジャンヌちゃんを抱えてる役でもしようか。 暗視は持ってくよ。 個人的に一番厄介なのはスフィンクスだと思ってて、範囲の広い熱波はバラけてもあんまり意味なさそうだから、皆にはある程度固まってもらって範囲ヒールの方が回復の効率いいかなって。 ただウォーリアもヒーラーもふたりいるし、2班までなら分けるのも手な気がしてる。 自決はね…即死でさえなければどうにか…?医療スキルも役に立つんじゃないかな。 手駒が残ってたら自分を殺させるとからやりかねないからそこも注意かも。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! ん~と、今んとこの方針だと 売人役:ヨル・シンディ 護衛役:ディレイン って感じで良いか? ミゼリアも提案してくれてるが、バルも含めたウォーリア2人は隠れるのも得意じゃねーんじゃねーかと思っていっそアンと一緒に囚われのホムンクルスとして囮役に混じっちまうってのはどーだ? それで良けりゃレピドは隠れんのは自分で何とかすんだろーし、問題はリコリスかと思ってるが俺が背負って壁歩きで崖下から登って遺跡まで近づくってのもアリかなと思ってんぜ。 夜の闇夜に紛れて崖と同色のマントでも被って崖に引っ付いてりゃそうそう見つからねーと思うんだよな。 それと、レピドに頼みがあんだが… クロウの逃亡対策にスキルでマークしといて欲しいんだよな。 頼めそうか? んで、バレて戦闘になった時は 盾のゴーレム>リビング・アーマー>クロウの優先順で仕掛けるつもりでいんぜ!
キャスターのリコリス・アデュラリアと申します。 ……よろしくお願いします。 カラスによる上空からの監視から逃れ、且つ近くに隠れるのであれば 闇の商人役の移動+ジャンヌの運搬手段という名目で 荷馬車とそれを曳く動物を用意するのはどうでしょうか? ジャンヌを抱えたまま取引現場に向かうのは目立ちますし クロウが現れてからジャンヌを荷馬車から出せば、恐らく商人としての意図は充分伝わるかと。 商人役以外は幌や荷物で死角になる所に居れば隠れる事も可能ですし。 動物が居れば多少は隠れている者達の気配も誤魔化せるかもしれません。 自決対策としてはまだ挙げられていないものだと戦闘不能にした後 シンプルに布類を噛ませる他は、毒物摂取に備えて解呪などがあると有難いかもしれません。
>囮に 只の人間ならごまかせるかもしれないのですけども、基本的にホムンクルスは「綬恵者の力がある」ことが確定ですから、「護衛人数と同数以上(2人以上追加でそこ)にいる」というのは、罠という事が伝わりやすくなってしまうのではと思うのですよ? 綬恵者でも動けない位には拘束するレベルじゃないと恐らく信用はされない気がします・・・。 まぁそうなった時点でとっさに動くとかほぼ不可能になるわけなのですが。 >荷馬車 あえて遮蔽になるものを持ち込むのはありだと思います。 理由もあるのであれば、特に断られない感じもしますし。
>ハヤト マーキング(宗波)は了解だ。 ハイディングを持てなくなるのが若干辛いが、黒いマントはいつも羽織ってるし、崖側から行くのであればなんとかなるだろう。 >荷馬車 そうか、拘束した人間を運搬するなら荷馬車はあっておかしくないな。 有効な案だと思う。 >自決防止 今出てる案以外のものは思い付かないな。 強いて挙げるなら武装解除か、特に石つきダガーナイフは没収しないと何が起きるか判らない気がする。
いいねえ幌馬車。 ギルドに頼めば貸してくれるかな? 馬車ならランタンをぶら下げとくこともできそうだ。 >ヨル君 範囲バフはヨル君のほうが上位のつかえるかな。 お願いしてもいい?
>囮 言われてみりゃ確かにホムンクルスは全員が授恵者ってんなら3人も捕まえてっと怪しいわな… 荷馬車に乗せて運んできたって形をとった方が無難そーだな。 今、メダル交換で荷馬車申請中だから間に合えば荷馬車は俺の方で用意出来んぜ。 とはいえ荷馬車の中に何があるかわからねぇってのは相手も警戒してくんだろーから身を隠すのも気をつけといてくれな! >レピド 宗波の準備はよろしく頼むぜ! そん代わり戦闘ではアタッカーとして暴れ回っから安心してくれ! >石付きダガーナイフ 確かにこいつは要警戒だもんな。 戦闘になった際に手に持っててくれりゃ叩き落とすか腕ごと斬り落として奪い取るって方向で動いてみんぜ! >初期位置 俺はレピドと一緒に崖側から囮班と挟撃出来るように近付くつもりでいっから囮班と連絡取り合う為にテレパス持って行きてーが、囮班も誰かテレパス持ってって貰えっか?
>囮 あー、人数は結構シビアだったね。 となると尚更、絶対に殺さず捕まえたいところだな。口頭で話を聞くのはかなり限界あるし。 メンバー分けは問題なければそれでいいと思う。素性を隠す時点で冒険者とは思われないようにしておくということだろうし、俺自身はジャンヌ君とはある程度距離とっておきたいとも思うよ。 荷馬車は良さそうだね。貴重な商品を取引する商人である以上そこまで不自然じゃないんじゃないかと思う。 自決対策に解呪スキルも少しもっておくことにはする。上手く無力化拘束まで持っていけるといいね。 >ディレイン君 >>範囲バフ オーケイ。そうしたら初手で使う用のインフィニティロアを持って行っておくね。 >囮班のテレパス そしたら俺が持っておこう。話し合い中状況を逐次連絡していく+決裂時にすぐ合図を出す、みたいにしておくよ。
>ヨル君 ありがとう。よろしくね。 俺の初手は、抱えてるジャンヌちゃんをおろして拘束してるロープを切ることだね。 メテオライト使えるらしいし、とりあえずカラス潰してもらおうかなあ…
あ~、あと1つ不安材料としてクロウが捜波系スキルを持ってて使われた場合荷馬車に潜んでる面子は即バレの可能性も否めねぇな… ゾンビカラスを目として使うくれーだからスキルがねぇ事を祈るが、もし使って来やがったらレピドがいち早く気付けるはずだから合図してくれ! そしたらそのまま即強襲ってパターンも有り得るだろーから皆も一応想定しといてくれな!
とりあえずプレイングを作成しました。 時間までは馬車で待機(幌布を被るなり、カモフラ物品の中にいるなり)して、合図があればそこから(敵を挟んで)逆側に回り込もうと思っております。 逃げられないようにする必要もあるでしょうからね