【枯花】学舎の陰りに

炙りとろ左門

コメント 11

シナリオID:3008

オープニング

 か細い悲鳴が上がる。それは、ともすれば木の葉の擦れあう音にかき消されそうなほど小さく短い。
 だというのに多くの生徒がそれを聞き取ることができた――日常にそぐわない声色だったからだろう。
 パンクリアース学園の中庭で、それは起きた。

 転んで足を痛めたらしい、麗しい女生徒。そのそばには華奢な貴族令嬢が立っている。
 令嬢は女生徒に手を伸ばし、女生徒はそれにひどく怯えた。それが周囲にどのように映ったかというと――。

「聞いたか? アスカロニアのご令嬢が、件の新入生を転ばせて髪を掴もうとした、って」
 談話室では【枯葉令嬢】の悪行がまことしやかに囁かれている。どうやらその場は心ある人々によって収められたらしい。
「さすがに公然と暴力を振るうのは、いただけませんわね」
 これを機に権勢を左右しようとする者。
「あれは王国社会が直面している問題そのものだ。これは我々に与えられた課題と言えないだろうか」
 自らの思想の喧伝に利用しようとする者。
「ああ、そんなことがあったんですね。何もできないのが歯痒いばかりです」
 無関心に徹する者。
「――馬鹿馬鹿しい! 気も休まらない」
 そんな中、男子生徒のひとりが椅子を蹴って立ち上がり、不機嫌そうに談話室を出て行った。


「……という状況なのです」
「それは、本当なのか?」
 アスカロニア侯爵家の跡取りであるロウエンは、男子学生からの訴えに眉を顰めずにはいられなかった。
 学生はイレイユの同級生のひとりだ。家同士の付き合いはほとんどなかったのだが、入学式の際にたまたま挨拶する機会があり、それから定期的に学園の様子を届けてくれる……そんな関係もなんだかんだで6年目になる。
「ご令嬢は、ある時から人の輪を避けるようになりました。けれど決して我々に無関心になったわけではない。時折見せてくださる優しさや気遣い……それを知るからこそ、私は今ご令嬢が置かれている状況に我慢ならないのです」
「まあまあ、落ち着いて」
 紫色の瞳にちらつく怒りの炎を鎮めるべく、ロウエンは男子学生を嗜める。もちろんロウエンも何も感じないわけではないが、怒りという感情は危険だ。
「私は学園の内情をこの目で見ることはできない……君たちの報告でしか知り得ないんだ。妹はあまり学園でのことを話したがらないから」
 ロウエンも学園内で妹に関する良くない噂が流れていることは知っていたが、妹の友人たちが怒り心頭に発する程とは考えていなかった。そう、ロウエンのもとを訪れているのはこの男子生徒だけではない。
 しかし当の本人(イレイユ)はといえば、「お兄様のご心労となるようなことはございません」の一点張りである。
「私が出張っては事態がより複雑になるかもしれない……」
 ロウエンは次期アスカロニア侯爵だ。病に伏せる父の容態如何では、早々に王国騎士職を辞して爵位を継ぐことになるかもしれない。そのような立場ではあまり自由には動けない。
(それに、【メルヴィの落とし子】の件もある……)
 ロウエンの上司であるシュナイデルが、命を受けて追っているというそれ。シュナイデルは学園内にその手がかりを持つものがいると踏んでいるらしく、従者とともに調査を進めている。その仕事の邪魔となってはいけない。
「歯痒いのは私も同じだ。だから……そうだね。ここはひとつ、冒険者殿らを頼ることにしよう」

====

 血縁よりもくすんだ色の髪と瞳。彼女(イレイユ)はそれを心苦しく思っているようだが、その髪は絹のようにしなやかに揺れ、いっぱいに陽の光を取り込んだ瞳は見惚れるほど美しい。
 ――それが、憎らしくてしかたない。
「リーシャさん、【枯葉令嬢】が怖い? 大丈夫よ、私たちがいるもの」
 ひそひそと女生徒に声をかけられ、リーシャははっと我に返った。どうやらイレイユを目で追っていたらしい。それが、周囲には『危害を加えられることを恐れる少女』に映ったようだ。
「い、いいえ。そんなこと……」
 リーシャは慌てて否定する。ここであざとく肯定するのはよろしくない。弱々しく、反論もできない様子でいることが重要だ。
 そうすれば周囲は勝手に誤解してくれる。加えてリーシャは異種族だ。王国の異種族差別をどうにかしようと息巻く輩にとっては、己の大義名分そのものである。
(……ばかみたい)
 対して、周囲に愛らしく微笑むリーシャの内心は冷え切っていた。
(貴方たちはいつもそう。正義を振り翳せる機会が転がり込んできたらそれに飛びつく。真実にはかけらも興味がないのよ)
 だから、その思い上がりごと踏み躙ってやるのだ。イレイユのものだったはずの人生が、そうされたように。
「リーシャ、そろそろお腹が空いたんじゃないか?」
 再び呼びかけられ、リーシャは顔を上げた。男子生徒の紫色の瞳と目が合う。打ち合わせの時間だ――リーシャは頷き、席を立った。

====

「皆さんに学園内を調査してほしいんです」
 依頼についてそうまとめた少女――エリゼは、ぱちりと片目をつぶって見せる。
「私たち冒険者は、聴講生としての権利を与えられています。だから学園内を自由に……まあ問題にならない程度に闊歩できる、と」
 エリゼはひとりひとりに構内の地図を手渡していく。
「リーシャという女生徒の素行と人間関係について情報を集めてください。なんのためにであるかは、ちょっとまだお教えできないのですが。彼女は警戒心の強い子らしいので、直接の接触については……」
 そして、エリゼはそっと唇に人差し指を添えた。
「アスカロニア家侯爵令嬢との悶着について関心がある、という体でお願いしますね」

解説

本依頼は「別々の依頼主からの依頼を合同で調査する」という形になります。 これはオープニングの展開の都合であるだけなので、それぞれに与えられているPC情報(依頼1と2について)は開始時点で参加者間に共有されているものとします。どちらの依頼を受けたかは、自由に選択してください。 ▼依頼1 依頼主:アスカロニア侯爵令息ロウエン 内 容:ロウエンの妹イレイユが、ある女生徒を手ひどく虐げているという噂の真偽を確かめてほしい ▼依頼2 依頼主:冒険者エリゼ 内 容:学園2年生の少女リーシャの素行と人間関係について調査してほしい やむをえずリーシャ本人に接触する際は、イレイユとの騒動について尋ねるという体をとること ●調査行動について 基本的に、パンクリアース学園内でのフリーアタックです。 OPに登場している人物(NPC)にも接触することができますが、一部NPCについては学園外での会話となります。 また、NPCに拒絶されるか、受け入れられるかどうかはアプローチの方法に大きく左右されます。 ●接触可能な主要NPC イレイユ   :アスカロニア侯爵令嬢。パンクリアース学園6年生。通称【枯葉令嬢】。学園の小庭園にいます。 リーシャ   :愛らしいエルフの少女。パンクリアース学園2年生。イレイユに虐げられているという話です。学園の談話室にいます。 ロウエン   :アスカロニア侯爵令息。同家の継嗣であり王国騎士。王都内の詰所にいます。 シュナイデル卿:グラシル侯の実兄にて王国騎士。ロウエンの上司。王都内の詰所にいます。 エリゼ    :シュナイデルが後見する少女。元伯爵令嬢ですが今は冒険者のエリゼを名乗っています。学園内を自由に見学中。 ほか、学園生などからも話を聞くことができるでしょう。 == 備考 == *マスターページは参照しなくても問題ありませんが、描写やマスタリングに関する項目があります。 *NPCは基本的にプレイングに記載がなければ同行描写はされません。同行指定し交流をはかることも可能ですが、描写字数の関係で省略される場合もございます。ご了承ください。

マスターより

お馴染みの方はこんにちは、炙りとろ左門です。長らくお休みをいただきまして……!! 本シナリオは全5回(予定)の連作【枯花】の第2話となります。 種族問題、身分差問題、そういったものを取り扱うシリアス目のシリーズであり、リードNPCも含め、そのような問題にどう向き合うべきなのか、PCさんの深掘りをしたい方や煮えたい方にオススメです! ……ショートだと深掘り字数が足りなそうなのでミドルでお送りします(´ω`;)すまないすまない…… 途中からの参加ももちろん歓迎です。 それでは皆様のご参加&プレイング、お待ちしております!

リプレイ

「こちらは談話室になります。授業の合間に皆、思い思いに過ごす場所ですね」
「なるほど。日当たりもいいし……でも、うっかり寝過ごしてしまいそうだね」
 『不慣れな聴講生』という体でパンクリアース学園構内を案内されているキオルティスは、自然な所作で談話室を見回した。そして程なくして、件の人物を見つける。
 白金の髪は光が当たると銀色に輝くようにも見え、長いまつ毛の下で瞬く瞳の色も同様に薄く、角度によって金銀と煌めく――まだあどけなさを残した面立ちで微笑む姿は愛らしく、華奢で小柄な体躯も相まって周囲に庇護欲を抱かせる。
 キオルティスはそれと気づかれぬよう視線を流そうとして、ふと考えた。彼女(リーシャ)を中心にできている輪、これを利用しない手はないだろう。
「……聴講生としてここに来られたのも、学園が外へ開かれたからだ。正直、貴族の方々とうまくやっていけるか不安だったんだけれど、うまくやっている子もいるみたいだし、そこまで心配しなくてもいいのかな?」
 キオルティスは多くの友人たちに囲まれているリーシャを見つめつつ、案内役の女生徒に尋ねる。女生徒はキオルティスの視線を追ってリーシャを見つけると、曖昧に笑んだ。
「ああ……あの子はちょっと事情がある、というか」
 女生徒は声を潜め、キオルティスにリーシャが置かれている状況について語った。それは概ね、共有されていた情報と合致する。
「リーシャ嬢はお気の毒だけれど、こんなに心強い味方がいるのは幸せだね」
 女生徒はこの問題には触りたくないらしく、適当に相槌を打ったあと、キオルティスを音楽堂へと促した。


 フリーダ=ブロムヴィストは『多角的に真相へアプローチするのです』という啓示のもと、行動を開始した。
 噂はどこまでが真実なのか、イレイユとリーシャ、ふたりの接点は『虐め』だけなのか。イレイユが人との関わりを避けるようになった、その理由はなんなのか……とにかく情報が必要だ。
「君も大概、噂好きなんだな」
 フリーダが接触した男子生徒のひとりは、うんざりした顔でそう答えた。レポートの締め切りが近いだとかで気が立っているらしいその男子生徒は、イレイユと親交があった人物のひとりだ。
「親交があったと言っても、世間話は一切していないぞ。僕にとって彼女は研究に有益な助言を与えてくれる相手、それ以上でもそれ以下でもなかったからな」
「それは好都合です。私情の絡まない部分からのご意見を伺いたく」
 フリーダは微笑む。男子生徒はげんなりしたあと「この魔法式について意見をもらってきてくれるなら」とフリーダに数枚の紙を差し出した。


 ジュスト・ヴェルジーは、リストアップした生徒の名前に上から線を引いた。
 依頼主であり、イレイユの兄であるアスカロニア侯爵令息ロウエンのもとには、彼女の同級生たちが何度か訪ねに来ていたという。上部だけさらえばイレイユのことを心配しての行動ともとれるが、貴族の子女としてはいささか礼節(つつしみ)を欠く行動だ。ゆえにジュストはそこから調べようと思ったのだが、今の所埃は出ていない。
 イレイユを幼い頃から知る令嬢たちは皆一様に、今回の件でイレイユが何も話してくれないことを歯痒く思っている。そんな浅い関わりではないはずだという言葉に、イレイユが今までどのように近しい者たちと付き合ってきたのかが窺えた。
『あの……なんとなく、ですが。イレイユ様が隠しているのは、リーシャさんとのことではないと思うんです』
 ゆえに、リストに挙がった子爵令嬢のひとりがそう溢したことに、ジュストは注目した。
(信頼し、信頼されている相手にも言えないような、重大な秘密……)
 それがなんなのかを突き詰める前に、この調査を終えておく必要がある。ジュストはリストに残った名前をもう一度確認した。そして、子爵令嬢の言葉を思い出す。
『彼、復学していたんですか? ……ええ、療養のために秋までは自領で過ごすと聞いていましたので。体調、良くなったんでしょうか?』


 初夏ともなれば陽射しはやや強いものの、吹き抜ける風が涼をもたらす。小庭園の棚から垂れ揺れる花の下、イレイユは束の間の休息を得ていた。
「少し、よろしいでしょうか」
 フリーダは彼女を驚かせないよう、そっと声をかける。イレイユはびくりと肩を揺らしたが、見覚えのある顔と分かると表情の強張りが緩んだ。
「いつぞやは拙いダンスに付き合っていただき、ありがとうございます」
 フリーダは続けて名乗りつつ、イレイユに数枚の紙を手渡す。
「ご学友から、イレイユ様のご意見が欲しいとお預かりしたものがありまして」
「これは……。そう、ですね。このところ、お会いできていませんでしたから」
 筆跡で差出人が誰か分かったのだろう。イレイユは目を細め、乾いたインクを指でなぞった。
「少し怒っておいででしたよ。『君の意見が聞けないと研究が進まない』と」
 フリーダが冗談めかしていうと、字をなぞっていた指が止まる。
「私の意見などなくても、彼の方は立派に成果を出せます」
「ゆえに会う必要もなくなった、と?」
 イレイユは否定も肯定もしなかった。ただ視線を紙に落とし、ぽつりとつぶやく。
「今までが、身に余ることばかりだったのです」


 分厚い参考書を小脇に抱えて廊下をゆくギャメルを、好奇の視線が追う。学園が外部に門戸を開いてしばらく経つものの、異種族の存在は物珍しく思われるのだ。単なる数の寡占に依らず、人の意識、とりわけ常識(かちかん)というものは一朝一夕で変わるものではない。
 とはいえ、向けられる視線すべてに悪意があるわけではない。そして異種族がたむろする場所に入ってしまえば関係のないことだ。
 彼らの話題は奇しくも、美しきエルフの少女リーシャであった。ギャメルはさりげなく輪に加わる。
「そういや、リーシャって特別仲良くしてるやつとかいるのかな?」
「いや? 特定の相手と深くは付き合わねーよ」
 ギャメルの問いに、男子生徒は猫耳の跳ねた頭を掻く。
「まあ無理もないんじゃねーの。リーシャの親ってどっちもヒューマンだって話だし、父親と再会するまではマジで一人だったんだってさ。そこそこ警戒心強いよ、あの子」
 まあそこが魅力のひとつだよなー、と男子生徒は笑う。
「いつかあの頑なな心を開いてやりたいぜ!」
「お前じゃ無理だろ。下心丸出しのすけべ野郎だからな」
 そう軽口を叩く生徒たちは、言うほどリーシャの立場自体にはあまり興味がないようだった。
「いじめられてるって話は……」
 ギャメルが続けて切り出すと、男子生徒は小首を傾げた。
「そりゃ聞くけど、分かってることじゃないか。王国貴族からあれやこれやと言われたり、爪弾きにされんのは」
 小部屋に集まっている異種族の生徒たちは、一様に同じ意見のようだ。

「『茶番だって彼女も承知の上』……か」
 小部屋を出たギャメルはそう小さく呟きつつ、廊下を行く。
(だから何も言わないし、助けも求めない。そうやってやり過ごすのがここでは一番賢い生き方……だとして)
 イレイユに対して悪意があるのなら、ずいぶんと消極的な態度だ。しかし考えようによっては、彼女は「言い逃れできる位置」を保っているとも言える。
 ともあれ、収穫はあった。ギャメルは情報を共有すべく、先を急ぐのだった。


「この茶番劇に隠された真相を暴こうぜ」
 ナハシュは机の上に貨幣をいくつか投げ置いた。
「この三文芝居を誰が仕掛けているにせよ、必ず目的があるはずだ……おっと! 先に言っておくが、『自己顕示欲や自己陶酔の暴走』なんてのは無しだ。外野はともかくな。それらしい筋がいくつか通ったら投票だ」
 仲間から写しとった【話術】巧みに、授業の合間の空き教室に人を集めたナハシュは、傍観者たちの心理を掌握し『謎解き会』と称して話を進める。
「哀れっぽく泣くことだって処世術のひとつさ、俺たちはよくわかってるハズだ。さて彼女の涙の真なるや?」
 ナハシュが芝居がかった言動で音頭を取ると、興味を惹かれた生徒たちは思い思いに意見を述べる。
「リーシャに手をあげる動機はいくつかあるが、どれも説得力に欠ける(馬鹿馬鹿しい)」
「だが現場を見た証言は多くあるじゃないか。俺もそうだ」
「本当に一部始終を見てたのか? 【枯葉令嬢】の由来を思い出せよ、人なんか叩いたら逆に腕が折れちまうだろ」
 からかい混じりに交わされる言葉に悪意はない。白熱する生徒たちの考察を、ナハシュはただ聞いていた。気になる情報は記憶し、合間に相槌を返す。
「リーシャはなんだかんだで賢いよ、ひとりになることがないからね」
「確かに、常に誰かしらと一緒だ」
「ふぅん……」
 ナハシュはそこで身を乗り出した。
「一緒にいる奴がいつも違うのか?」

● 秘められた謎
 場所は移って、アスカロニア侯爵邸――。
 侯爵令息のロウエンから依頼を受けた冒険者たちは、応接間に用意された大机を囲んでいた。
「この件に関して、何人か不自然な動きをしている人物がいます」
 ジュストはフリーダの調査結果も併せ、浮かび上がった謎について語った。
「まず、渦中の人物であるリーシャ嬢とイレイユ嬢。両人とも騒ぎを大きくすることには消極的で、他人と線を引いている。リーシャ嬢は入学当初からだったようですが……」
 事態を大きくしているのは、彼女らを取り巻く存在だ。証言者の身分や派閥は様々で特徴がなく、人間の嗜虐性のみを媒介としている。
「だからこそ、作為的なものを感じます」
 フリーダはそう言葉を継ぐと、机の上に紙を広げ、時系列を整理する。筆記係のフリーダに代わり、ジュストが解説を続けた。
「リーシャ嬢は入学当初、特にトラブルなどもない優等生でした。それが昨年、イレイユ嬢との邂逅をきっかけに『いじめ』に遭うようになる」
 イレイユが周囲から距離を置いたのも同時期だ。イレイユの変化は、リーシャとの邂逅が原因と見て間違いない。
 そして、もうひとり。ジュストは声を潜める。
「卿に会いに来たというアスカロニアの従家出身の彼ですが、領地で療養中だということです」
「なんだって?」
 それまで報告を神妙な顔つきで聞いていたロウエンは目を瞠る。
「こちらからすぐに確認を取る」
「お待ちください、ロウエン卿」
 すぐにでも飛び出していきそうなロウエン卿を留めたのはキオルティスだった。
「まだ情報が少なすぎる。今、下手に動くと危険です……それと、ひとつお聞きしたいことが」
「なんだい?」
 キオルティスはジュストと顔見合わせた後、意を決した様子でエーテルを練る。次の瞬間、麗しいエルフの少女の姿を纏ったキオルティスを見て、ロウエンは目を見開いた。
「……母上?」
 その反応を予想していなかったわけではないが、ジュストは唇を引き結ぶ。
 亡き侯爵夫人に瓜二つのエルフの娘。それが示すものはひとつだからだ。


「『三文芝居』の目的は撒き餌と誘導、ということかな」
 情報を共有されたシルヴィア・A(アルヴィン)・カペルは考え込む。エリゼとともに学園内で話を聞く中、与太話(ゴシップ)だろうと切り捨てていたものを急いで記憶から掘り起こしていた。
「『リーシャはアスカロニアの落胤』、か……」
 貴族の当主が異種族を愛人として囲うことは、稀ではあるものの前例がないわけではない。ただよほどの変わり者であると見做されるし、子を孕ませたのならば母子ごと闇へ葬られるだろう。それが許される世界だ。
 とはいえしかし、侯爵家当主にそのような気があって、噂になっているということもない。ゆえに戯言だと判断していたのだが。
「噂が一人歩きするにしても荒唐無稽に過ぎる。であれば、なんらかの根拠となるものがあるんだろうね」
 シルヴィアは難しい表情のまま続ける。
 また、キオルティスが写し取ったリーシャの姿を、ロウエンは『母』と呼んだらしい。
「確かリーシャの両親はヒューマンであるとのことだから……主張が真だとするなら、先祖返り。『侯爵夫人とリーシャの父親が出会って、二人の間に子ができた。しかし父親の血筋にエルフの血が混ざっていたために、娘はエルフとして生まれた』?」
 シルヴィアは現状わかっていることをつなぎ合わせて推論を導き出す。
「『現在領地で療養中であるはずの生徒』についても気になるけれど……」
 主である侯爵家を裏切って行動しているのか、あるいは誰かが姿と名前を借りているのか、それを確かめておきたいのだが、なかなか捕まらないのだ。
 エリゼの表情からも余裕は消えている。
「いずれも急ぎ、卿にご報告しなければいけません。一緒に来ていただけますか?」

● その罪の贖い方
 時は少し戻り、冒険者たちが侯爵邸に移動していた頃――ゲルダ・クラインはイレイユから以前渡された連絡先を頼りに、朽ちた小さな薬草園で彼女と落ち合っていた。
「ご無沙汰しております、イレイユ様。この方はリサ・ベイカー様、わたしの大切な友人です」
「ただいまご紹介に与りました、リサ・ベイカーと申します」
 ゲルダに随伴していたリサはそつなく礼をし、イレイユの表情が不安に曇る前にと続ける。
「これからご提案させていただくことには、人の手が必要でしたから」
「提案?」
「というのはですね」
 ゲルダはイレイユの手を取り、安心させるように軽く握る。
「少しの間だけでも構いません。わたしたちがイレイユ様のお傍にいることをお許しいただきたいのです。貴女が、無実であることを証明するために」
 イレイユの表情が強張る。
「……いいえ」
「はい」
 ゲルダはイレイユの言葉を辛抱強く待った。イレイユははらはらと涙をこぼし、喉を引き攣らせながらも言葉を搾り出す。
「私は、罪なき者ではないのです」
「それは、どういう……」
 戸惑うゲルダの脳裏にひとつの事件が浮かんだ。他者を操る術があるのだ。そのような経験があるのかと問えば、しかし、イレイユはそれを否定する。
「私の意志です。私は望んで、真実を隠してきました。今ある世界を守りたくて。奪われたくなくて……」
 ゲルダはリサにさっと目配せした。リサは頷き、周囲を見回す。幸いここに近づく人影はない。
「……イレイユ様。ゆっくりで良いので、お話しいただけますか?」
 泣き崩れる時でさえ誰にも縋ろうとしない少女の体を、ゲルダはそっと抱きしめた。

 イレイユは、自分は侯爵家の血筋ではないと語った。たまたま髪と瞳の色が似ていたために、すり替えられたのだ。侯爵夫人が産んだ赤子がエルフだったために。
「私がそれを知ったのは、学園に入る頃、父が病に臥してからです。父に呼ばれ、私は真実を告げられました」
 自分は妻を愛していたが、妻はそうでなかったこと。妻が他の男との間に生んだ赤子がエルフだったため、同時期に生まれた別の赤子とすり替えられたこと。
「父はただ、すまなかった、と。そして母(つま)の血を引く子が現れても、決して関わらないようにと……」
 侯爵にとって、血が繋がっていなくても娘は娘だった。しかしイレイユはそうは思えなかった。リーシャと出会い、彼女がアスカロニアの本当の娘だと知った瞬間、この秘密が自分を破滅させるという確信を抱いたのだ。
「……イレイユ様は、お父様の言いつけを守られたのですよね」
 リサの問いに、イレイユは小さく頷く。
「あの子が苦境にあると知りながら、何もしませんでした……でもそれは、父に言いつけられたからではありません。私が、臆病だったから」
 俯くイレイユから視線を上げたゲルダは、リサの瞳を見つめる。
 リサは考え込んでいた。彼女が今天秤の両皿に乗せているものを、ゲルダは知ることができない。しかし彼女の判断には信頼を置いている。だからこそ一緒に来てもらったのだから。
「イレイユ様はひとりではありません」
 リサは結論を出した。そう言って距離を詰めて、イレイユを優しく支え、立たせる。反対側にはゲルダがついた。
「臆病さがあなたの罪だとしても。あなたは決してひとりじゃない」
 リサは続けて『提案』についてイレイユに語った。リサとゲルダが交代で行動を共にする間、ふたりはイレイユを取り巻く人々と対話を試みる、と。
「敢えて秘密を暴こうというほどの動きはないように思えます。それが何を意味するのか、一緒に調べましょう」

● 悪意の糸を引く
 冒険者に与えられる聴講生という権利がなければ、「学園に入ろうかどうか迷っている」という言葉が投げかけられることもないだろう。
「開かれたといっても、基本的には閉鎖的な環境だと思っています」
 女生徒の一人はアステルにそう語った。
「ここは貴族の生まれが身の程を弁えるための場所ですから……」
 あくまで個人の解釈だが、そういった側面もあるのだろう。貴族社会の中の立ち回りを学んだり、将来的にどの勢力につくかということを見定めるための場所。
「身の丈に合わない目立ち方をすれば、槍玉にあげられてしまいます。そういう過ごし方を許容できるのなら、ですね」
「それって、リーシャさんのこと? ちらほら聞くけれど……」
 迂遠な言い回しに終始する女生徒に対し、アステルは大きく切り込んでいく。女生徒はたじろぎつつも頷いた。
「ご存知でしたか。でも、ああいう問題には近づきすぎないのが一番です」
「……彼女を助けてくれる人はいないの?」
「いないこともないのですが……彼らは、彼女の置かれている状況を利用したい人たちというか。リーシャさんもそれをわかっていて、対応を求めないのでしょう」
「そっか……」
 女生徒の見解では、イレイユとリーシャはふたりとも、周囲の打算に振り回されている被害者だという。
 そんな話の最中に、女生徒は通りがかりの教師に呼ばれて場を離れた。アステルはその間に思考を巡らせる。
 すると、前から歩いてきた男子生徒がアステルの前で足を止めた。
「リーシャの話をしてたの?」
「えっと、ごきげんよう……?」
 アステルは顔を上げ、薄笑いを浮かべる男子生徒に対して軽く膝を折る。しかし男子生徒は手を軽く振ってそれを制止した。
「ああ、畏まらないで。俺は貴族の作法は嫌いなんだ」
 アステルは首を傾げた。目の前の男子学生は、華美ではないが上等な服を着ている。が、その身なりに反して言動には軽薄さが滲む。
「俺はルディルカ。どうぞお見知り置きを、冒険者さん」
「……まさか、あなたがこの騒ぎの元凶?」
「だとしたら?」
 質問を質問で返し、ルディルカは意地悪く笑う。アステルはそれに毅然とした態度で応えた。
「『みんな』が笑えるように……今からでも楽しく過ごせるように。そうなるようにしたくて、私は動いてるから」
「健気なことだね」
 ルディルカはそう言い捨て、アステルの横をすり抜ける。
「そうならなかったから、俺たちは生まれたのに」


 エリカ・プレトリウスはリーシャとじっと見つめあっていた。談話室から庭園へと移動したリーシャを栗鼠(ネム)に追わせていたのだが、リーシャがネムに気づいたのだ。
 そして屈んだリーシャの手がネムに伸びた瞬間、エリカは飛び出していた。
「ぁ、の……っ」
 大丈夫、このような状況も想定していた。逃げ出したペットを追いかけてきた、『王国社会に馴染めぬ異種族の娘』、いつも通りでいい――エリカは呼吸を整える。
「あなたがこの子の主?」
 エリカが口を開く前に、リーシャが柔く微笑んだ。
「迷子かなと思ったの。いじめるつもりはありません」
「そんな、ことは」
 ネムは物陰に隠れると、少しだけ顔を出してリーシャの表情を伺う。それに、リーシャは感心したように目を細めた。
「賢い子ですね」
「友達、です」
 エリカは少し前のリーシャの発言に対し、言葉を返す。
「ペットとか、ではなくて。私の友達……その子だけなんです」
「どうして?」
「どう……?」
 問われて、エリカは目を瞬いた。リーシャは立ち上がると、エリカに向き直る。
「あなたはこの世界で、どうして他人を友達だと信頼でき(言え)るの?」
 リーシャが一歩踏み込んだ。
「『血は水よりも濃い』って、父がよく言うんです。あなたの両親はどんな人? あなたと向き合って、心から愛してくれる?」
 夕暮れを渡る風がざわざわと木々の葉を揺らす。
「あなたの欠落が――」
 リーシャのつま先が、エリカのそれに触れ合うくらいに近づく。
「私のそれと、お似合いだったらいいのに」

● その血に混ぜる一滴の
 ナハシュは物陰に隠れ、気配を殺していた。集めた情報から幾人かの生徒に目星をつけて尾行する――それを繰り返し、ついに決定的な瞬間を目にしたのだ。
 庭園の端にある、古い、もう放棄された道具小屋。そこに人目を忍んで男子生徒が入っていく。しばらくして、小屋の中からいかにも庭師といった風貌の男が現れた。男はそのまま手入れ道具を手に垣根の向こうへ消える。
 やがてナハシュの耳に、軽快な足音と『お父さん』という単語がかすかに届いた。
『ねえお父さん、私、友達になれたらいいなって子を見つけたの』
『それは素敵だね、リーシャ。彼(か)の指に見合う子なのかい』
『ええ、ええ。きっと、みんなも気に入るわ』
 楽しそうな親子の会話、にしては、不自然な単語が含まれている。ナハシュが眉根を寄せた時、声はそこで途切れ、ふたりの気配も遠ざかった。ナハシュは反射的に一歩を踏み出し、思いとどまる。
(深追いはしないほうがいい……か)
 リーシャが父と呼ぶ男が自分と同じ手合いであるならば、引き際は慎重に見極める必要がある。ナハシュは仲間たちへの報告を優先し、その場を後にした。


「二十年ほど前に王都で起こった一連の騒動について、主犯格、騒動によって生まれ落ちた者、それらをまとめて【メルヴィの落とし子】というらしいんだ」
 シルヴィアはシュナイデルから得た情報を、集まった冒険者たちに共有した。
「実態としては【メドゥの指先】の末端だけど、そうじゃない者もいる。彼らの目的は『王国貴族に異種族の血を混ぜること』らしい」
 シルヴィアが語り終え、リサが思考を整理するようにペンを回す。
「体に流れる血を否定はできません。ゆえに移ろいやすい『思想』ではなく、そちらを選んだ。学園での騒動は『目眩し』で、仲間に引き込めそうな人物を探している、と」
「……」
 このままではいけないと考える冒険者たち。その横で、エリカは思惟に沈んでいた――。

マスターコメント

お疲れ様でした。紙幅の関係でぎゅっと行間に押し込んだ部分もあり申し訳ない……NGなことはなかったので、次回OPで拾わせていただきます! そして前回リプレイでリーシャの外見を「金髪銀目」と書いていたかと思うのですが、正しくは「銀髪金眼」です……逆です。混乱させてしまってすみません……! 引き続きよろしくお願いします。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:標準10 / 6〜10人

2023年06月22日 11時10分37秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしくね。 >個人行動予定 エリゼからの依頼を受けた上で、彼女に学園を案内したいと思っている。近況を尋ねつつ、協力して情報収集をしたいな。 まだ卒業して間もないから私のことを知っている後輩もいるかもしれないし、学園生からは話を聞きやすい……筈だ。学園生ではないエリゼの案内をすることで、リーシャ側の人間からの信頼も得やすいのではないかと思う。 リーシャへの接触も考え中。接触する場合はイレイユとの騒動について尋ねるという体を取り、細心の注意を払うよ。 シュナイデル卿やロウエン卿にもお会いしたいところだけれど、学園外での活動になるし、時間(字数)が足りないだろうから可能であれば、かな。

  2. ギャメル

    ヒーラーのギャメルだぜ。みんな、よろしく! 依頼2でリーシャの素行調査をしようかな。 オレはゴブリンって種族だし「令嬢から異種族差別を受けてるリーシャさんがかわいそう」みたいに、リーシャに同情的な立場を演じて聞き込みをするつもりでいるぜ。 本人に直接接触するかは考え中!

  3. エリカ・プレトリウス

    揃われましたね。シューター、エリカ・プレトリウスと申します。よろしくお願い申し上げます。 シリーズ初回は参加しておりませんでしたので至らぬ所があれば仰ってください。 同族を活かせるかとも思いましたが依頼人の方曰く今回リーシャ様との直接の接触は極力避けるという感じの様なので私はリスのネムに頼って、彼女の近くを見聞きできないか試してみようかと。ギリギリ彼女が見える距離に居てもらって視界を共有する私が読唇術で彼女の口から何か出てこないか見る形ですね。 エーテルリンク2であれば撤退し易い分身も作れますが、睨まれて消えると追っていたことをより怪しまれてしまうと思うので本物をそのまま。 万が一疑いが強くなるなら敢えてそれなりの声量で私がネムを探しに出て行って、言い訳として大森林というワードに触れてみつつ『唯一の友である』ネムと喧嘩になったのだと言うつもりです。 そこまで行くならついでに少しイレイユ様との騒動についてもヒューマンの要注意人物(気難しい人など)を密かに探す臆病なエルフの先輩という感じで尋ねられるかもしれません。 私は3年生ですが名実共に出来が良いとは言えませんし、学園で肩身が狭く上手くやれていないダメな姿を見せる方が警戒される中にもまだ隙がありそうです。残る汎用枠は洞察か残留思念感応か迷いますね…。 …リーシャ様、聴講生ではなく生徒でいらっしゃるんですよね?どなたか後見の方がいらっしゃるんでしょうか…。

  4. リサ・ベイカー

    学園3年のリサ・ベイカーです。 よろしくお願いしますね。 わたしは、何が出来るか考え中です。 得意なのは、話術なので、そのあたりを活かせればと。 立場的には、平民で同盟商人なので、偏見受ける側ではありますが… 異種族受け入れ推進した元生徒会役員でもあるので、そのあたりのがどう影響するかな?と… ともあれ、よろしくお願いします。 何か協力出来ることがあれば言ってくださいね。

  5. フリーダ=ブロムヴィスト

    ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 こちらはとりあえず依頼1の方を担当してみます。 イレイユ様本人に聞いてものらりくらりと躱される可能性もありますし、 まずは周辺の人物から聞き込みを行おうかと。 噂の大元になっている出来事でリーシャ様を助けたという心ある人々というのも、 本当に関係のない第三者であったのかも気になりますし。

  6. ナハシュ

    ナハシュだ。今回はよろしく。 とりあえず今の所、多文化クラスや他異種族からみたリーシャについて確認してみようかなと思ってるな。談話室で噂してんのが貴族や金持ちなんかの元々多い学園生な場合、この辺り見えてる世界は少し違うかもしれねえし、見せたい相手が王国貴族やその辺ならこっちは警戒が薄いかもしれない。かもしれねえばかりだが元々フリーアタックだしな。 少なくともOPで男子生徒と打ち合わせをしてる。他から見ればしょっちゅう出かけるくらい仲良く映ってるかもしれない。 この辺りまで突き止めつつどこでどんな話してんのか、ざっと探れたらだいぶいい気はする‥か? 依頼は内容的に2の方を受けると思う。

  7. キオルティス

    シーフのキオルティス。キオでもルティスでもお気軽に。 今回も宜しくね。 俺はイレイユ嬢の噂の真偽を確かめようかな…と思ってるよ。 依頼内容的には1かな。 ただ、話を進める過程で2に触れるなり近しいことを調べることも あるんじゃないか…とは思ってるけれど。 とりあえず今のトコロは女学生を中心に情報収集。 メインとしては噂の出所…証言者と、実際イレイユ嬢がリーシャ嬢へ 「何かをした」と言う証拠を探す感じで行きたいかな。 ロウエン卿にも可能なら話を、とも思うけれど…シルヴィと同様に 時間(文字数)次第になるかな。 イレイユ嬢への接触はまだ考え中。 前回特に彼女と顔見知りになったワケでもないし、敢えて接触せず 隠密裏に様子を見たり探ったりする方が良いのかな…とか。

  8. ジュスト・V・ケレス

    第六学年のジュストだ、よろしく頼む。 俺は依頼1を受けた形で、ロウエン殿に話をしてくれているというイレイユ嬢の同級生男子学生からまず接触する予定だ。 そこを起点にイレイユ嬢の周囲を、貴族子女生徒を主に調査したいと考えているよ。 悪意にしろ善意にしろ、周囲の感情や思惑が事態をややこしくしている可能があるからね。

  9. ゲルダ・クライン

    第六学年、ゲルダです。よろしくお願いしますね。 前回の依頼でイレイユ様から連絡先をお伺いできましたので、依頼1で噂の真偽を確かめる形になるかなと思います。 イレイユ様と行動をご一緒して、有事の際の証人として立ち回れるようにしたいな……と思うのですが、わたし一人では難しいことも多いと思いますので。 できれば、「依頼1を受けた方々のどなたかが常にイレイユ様とご一緒にいる」と言う状態にしたいなと。

  10. リサ・ベイカー

    〉ゲルダちゃん じゃあ、わたしもゲルダちゃんと一緒に、イレイユ様の側にいましょうか。 ゲルダちゃん、紹介してもらえますか?

  11. ゲルダ・クライン

    リサちゃん、ありがとうございます! とっても心強いです……! では、わたしの方のプレイングにもイレイユ様にリサちゃんをご紹介する旨を記載しておきますねっ

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0