【黄金像】華やかなるかな、芸術祭(裏)

おおくまねこ

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シナリオID:2962

オープニング

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「うふふふふふふ」
 パンクリアース学園生徒会室から不気味な女の笑い声が漏れ聞こえる。生徒会長パーシアは今、幸福感で満ち溢れていた。今なら憎たらしい後輩(マリリン)に「おい、パーシア、焼きそばパン買ってきて」とか言われてもグーパン一発で許せてしまいそうだ。

「ウィリアム王子と芸術祭で学園デート! やったぜええええええええええええええ!」

 そう、パーシアは来週、このパンクリアース学園でウィリアム王子とデートをする。パーシアがかねてより選挙公約として掲げ、建造を進めていたウィリアム黄金像は遂に完成し、来週末には完成祝いの芸術祭が開かれる。その式典には、当然黄金像のモデルであるウィリアム王子も参加することになった。その打ち合わせの際、パーシアは思い切ってウィリアム王子に「この私が王子に学園を案内しましょうか?」と申し出たところ、ウィリアム王子から「そうだね。せっかくだから生徒会長にお願いしようかな?」とOKがもらえたのだ。

「ふふふふふ! あーはっはっはっはっは!」
 パーシアは今、人生最高に浮かれていた。

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 だが、それを快く思わない者達もいた。ウィリアム王子は高貴な身分であり、イケメンであり、名高き冒険者である。ゆえに彼のファンは学園内外に無数に存在する。たとえば、学園の非公式クラブ団体、『ウィリアム様をお慕いする集い』の皆さんである。

「あのメス豚が……恐れ多くも第二王子ウィリアム様とデートですって!」
「あの女の方から誘ったらしいですわ! 女の方から殿方を誘うなんて恥知らずなのかしら!」
「王子は心優しい方です。きっと、本当は断りたかったけど、立場上断れなかったのでしょう。あのクソビッチめ、誇り高き生徒会長の地位を逢瀬(おうせ)の口実に使うなど……! これは由々しき問題ですわ!」

 また、あるところでは……。
「見損ないましたわ、ウィリアム王子……。あなたには心に決めた方がいるはず。そう、ウィリアム王子、貴方の隣に立つべき人はレイウェスト・バルダス、あの方以外ありえません!」
「レイウェスト皇子殿下とはすでに挙式も行ったと聞きました!」
「ウィリアム王子とレイウェスト皇子の熱い絆に割って入ろうとは、言語道断ですわ!」

 解釈違いを認めない、ウィル×レイ過激派のドゥジン教徒たちも怒りに震えていた。彼女達は現実と妄想がごっちゃになっている、筋金入りの深窓の令嬢(はこいり)達である。

「パーシア死すべし!」
「デート潰(つい)えるべし!」
「芸術祭、滅ぶべし!」

 愛に狂える者達が学園の薄闇にて、咆哮を上げていた。
●
 ちなみにパーシア率いる第二演劇部と仲が悪いことで有名な第三演劇部の部室では……。

「なんか、ウィリアム王子のファンクラブとか、変な連中が何か企んでるって噂らしいけど……。もしかしてマリリン、あんたも噛んでる?」

 第三演劇部部長ラティオの問いに、マリリンは首を横に振った。
「まさか。私は乙女の恋路を邪魔するほど野暮ではありませんわ。パーシアはいけすかない女ですが、それはそれ、コレはコレです。(あのうさんくさい)王子とデートしたいなら好きなだけすればよろしいですわ」
「そうよねえ……」
「それに、邪魔するより、陰から見学する方が面白そうですし」

 そう言って、マリリンはカバンから双眼鏡(ロスガリア大陸では高級品)を取り出すと、ニッコリ笑った。

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 所変わって、王都の冒険者ギルドにて。

「えーと、みなさんお馴染みの、1222年度生徒会長パーシアさんが今度ウィリアム王子と学園でデートするンスけど、一部の過激な学園生の間で何やら不穏な動きがあるっス。皆さんには、陰ながらパーシアさんを護衛してほしいッス」

 元ウィリアムの密偵にして、学園職員であるウィーズルは集まった冒険者に依頼の概要を説明した。数日後、パンクリアース学園ではウィリアム黄金像(全高約12メートル)のお披露目がある。その際にパーシアは「ウィリアム王子に今の学園を案内する」という名目で学園デートをすることになったのだ。

「仮にも王都内にある学園ッスから、お祭りとはいえ、武器とか持ってても入り口でハネられるッス。メドゥの指先とか、マジモンのテロリストがお祭りに紛れ込んでくる可能性は皆無と言っていいッス。
 ただ、内部の人間……学園生が騒ぎを起こす可能性はゼロじゃないッス。ウィリアム王子は『今年はルーキー冒険者達にはあまりチョコがもらえなかったんだよ』とか愚痴ってたッスが、あれでも一応国内では大人気の英雄なんで、パーシアさんとデートとなると、嫉妬に狂った学園生が妨害工作を行う可能性は十分ありえるッス。さすがに刃物を手に突っ込んできたりとか、爆発する薬品とかを投げ込んだりとかはしてこないでしょうが……飲食物に下剤が混入したりとか、動物が入った檻が壊されるとかの嫌がらせはあるかもしれないッス」

 ウィーズルはそこまで言うと、ズズズ……とお茶をすすった。

「というわけで、皆さんには念のため、デート中のお二人を陰ながら見守ってあげて欲しいッス。あんまり近くでウロウロしちゃうとたぶんパーシアさんが怒っちゃうので、あくまでコッソリでお願いするッス。あと……もし本当に妨害工作を行うとしてる方を発見した場合は、なるべく騒ぎにならないように排除してほしいっス。大捕り物になっちゃうと、学園の恥になっちゃうッスからね。ちょっと面倒な依頼ですが、よろしくお願いするッス」

●
「やあ、ウィリアム。この度は黄金像完成おめでとうございます」
「ありがとう、ラミ。やあ、いよいよ僕の黄金像が完成したんだね! 嬉しいなあ! 父上(ジョージ四世)や兄上(エドワード王太子)を差し置いて、第二王子である僕が学園の歴史に永遠に残るなんて、ちょっと恐れ多くはあるけど、選挙公約なら民意だし、仕方ないよね!」

 早めに学園入りしたウィリアム王子は学園の応接室で旧知のラミアスとなごやかに歓談していた。自身の立派な姿が学園の中庭に巨大像として永遠に残る……。冗談みたいな話だったが、なんやかんやで実現してしまい、彼も喜びを隠せないようだ。

「パーシア君……それに黄金像建造を強力にバックアップしてくれた冒険者達には感謝しなくちゃね。いやあ、それにしても嬉しいなあ!」
「ウィリアム。浮かれるのはいいですが、勢いで学生には手を出さないでくださいよ? もういい年なんですから」
「ああ、もちろんだとも! 僕がウェディングドレスを着せるのは愛しのレイウェストだけさ!」
「……その方は先日貴方の未来の義弟(おとうと)になったはずですが。そういうことばっかり言ってると、いつか本当に刺されますよ?」

解説

● 舞台:パンクリアース学園(芸術祭自体はパンクリアース学園の中庭限定だが、デートは学園全域で行われる) 依頼内容:パーシアとウィリアムのデートを陰ながら護衛する。 状況:パーシアとウィリアムのデートの後方支援パーシアが生徒会長として、芸術祭に遊びに来た冒険者ウィルに学園を案内する役目を買って出る。ウィリアムは黄金像建造のご褒美ということでそれを了承。 晴れてパーシアはウィリアムと学園デートに臨む。それが面白くないウィリアムファン達はこっそり嫌がらせをしようとします。怪しい動きをしている学生を見かけたら、阻止しましょう。ただし、お祝い事の最中かつ、学園内の不祥事となるため、秘密裡に処理されることが望ましいです。 ●ウィリアム黄金像 学園の中庭に設置された台座抜きで全長十メートルを誇る「冒険者ウィル」の巨大像。芸術祭の間は台座から入れる地下避難所も解禁されており、また、近くにベンチもある(祭の間は順番待ち状態)。1時間ごとに時報に合わせて両腕が稼働する。また、夜間は目から光線が放たれ、周囲を照らす。 ●登場NPC ウィリアム王子 巨大黄金像のモデルとなった第二王子。公約実現のご褒美として、パーシアとの学園デートを了承した。黄金像と同じ服装。 パーシア 公約でウィリアム黄金像を作った1222年度生徒会長。憧れのウィリアム王子とのデートで人生最高に浮かれている状態。過激な思想を持つウィリアムファンからのデート妨害行為 が懸念される。 ウィーズル 依頼人。学園で必要なものがあれば可能な範囲で手配してくれる。 ラミアス 教務主任。依頼の内容を把握しており、ウィーズルと同様、声をかけられた場合は冒険者のバックアップを行う。不心得者を発見した場合、彼に引き渡せば適切に処理してくれる。 マリリン パーシアのライバル。一つ前の世代の生徒会会計。双眼鏡を手にこっそりデートを観察する予定。特に悪さはしない。声をかければ冒険者に協力してくれる。

マスターより

こんにちは。おおくまねこです。ご愛顧いただきました【黄金像】連作もいよいよ完結いたします。「表」の方はさわやかなお祭りですが、裏ではこんな感じでドロドロしております。こういうのもある意味パンクリアース学園らしいかと。「表」が土曜日の出来事で、「裏」は日曜日の出来事となり、日程はずれているので、両方重複参加されても特に問題はございません。また、仮にこっちの依頼が失敗だったとしても、「表」の時点ではわかりません!(笑)ご興味がありましたらよろしくお願いいたします。

リプレイ

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「ああ。よろしく、生徒会長」
「で、では、参りましょうか。ウィリアム王子」
 いよいよ、生徒会長パーシアとウィリアムのデートが始まる。震える声でパーシアがウィリアムに声をかけると、ウィリアムは優しく微笑んだ。

「じゃあラミ、ウィーズル、行ってくるよ」
「ええ、行ってらっしゃい」
「お二人とも、ごゆっくり楽しむッス!」
 ラミアスとウィーズルに見送られ、二人は黄金像から離れていく。
(頼んだッスよ、冒険者さん達……)

「ウィリアム王子はラミアス先生の事を『ラミ』って呼ぶんですね! これは重大な情報です、同ジャンルの仲間達と共有しませんと」
 シェルリア・リトヴァールは鼻息を荒くし、熱心にメモを取りつつ、二人をこっそりと追いかけ始めた。とはいえ、シェルリアも授恵者とはいえ、ヒーラークラスのお嬢様だ。隠密行動はさほど得意ではないので、見つかった時は「通りすがりの学園生ですわ、おほほ」で誤魔化すつもりである。

(パーシア様のおかげでウィリアム王子の像が出来たのは確かですし、デートくらいの役得はあってもいいですよね)
 少し距離をとって二人を追跡すると、怪しい影がちらほらいた。シェルリアと同じく特に隠密行は得意ではないが、二人の逢瀬を妨害しようと暗躍していたお嬢様たちがいたのだ。二人は一生懸命、階段に画鋲をばらまいていた。

「あれは、『ドゥジンの集い』の方々!? 王子ファンの方々からの邪魔は予想してましたけど、まさか我が同胞……ドゥジン教徒までもとは!」
 シェルリアは激怒し、お嬢様たちに突進していく。
「貴方達、ドゥジン教徒として恥を知りなさい! 『自分の萌えは他人の萎え、他人の萌えは自分の萎え』!! 解釈違いに憤るのは仕方ない事ではありますが、それで他人を責めたり、ましてや傷付けるのはドゥジン教徒としてあってはならない事です!」
「くそっバレましたわ!」
「ずらかりますわよ!」
「逃がしません!」
 シェルリアは猛ダッシュし、二人の前に回り込んだ。
「くっ!」
「それに我々はあくまで壁、もしくは天井。推しの世界に影響を及ぼさずただ有り難く眺めさせて頂く、それこそが有るべき姿でしょう!?」
 廊下に仁王立ちし、天を指差すシェルリア。
(まあ私はラミ×ウィルの方がメイン推しではあるんですけどね!)
「なんと曇りなき信念……くっ……負けましたわ」

「ラミアス先生! 学園の平和の為に頑張りましたよ!」
 シェルリアは朗らかに生活指導室に過激派たちを突き出した。
「お手柄ですね、シェルリアさん」
 すると、今日はラミアスも手放しで褒めてくれた。

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「嫉妬って、怖いものですね……」
 ブリーフィングの後、コルネリウス・アーラはぽつりとつぶやいた。直接戦闘の可能性こそ低そうだが、今回の案件は学園の暗部(あるいは恥部)とでもいうべき闇深案件だ。

(憧れの方とのデートは、楽しい想い出になって欲しいので……こっそりとパーシアさんの護衛をさせて頂きます)
 とりあえず事前準備として、取材の要領でウィリアムファンの学生の噂話を集めることにした。

 ――あの女(パーシア)の方から誘ったらしい。 女の方から殿方を誘うなんて恥知らずな!
 ――誇り高き生徒会長の地位を逢瀬の口実に使うなど、あってならない。

 情報収集にはさほど苦労しなかった。口さがない者達は、そういった話を食堂などで大っぴらに話していたからだ。

(女の方から殿方を誘うなんて恥知らず、という言葉が滅茶苦茶深く刺さったんですけど……)
 予想外の流れ矢を受けたコルネリウスはくらりとした。コルネリウスも「殿方」を自分からダンスや学園祭巡りなどに誘った事があるからだ。このあたりは男尊女卑が根深いリーンエス王国貴族の文化なので、コルネリウスにとってはカルチャーショックだった。壁エルフならぬ壁の花なんてのは、男性からのダンスの誘いを待っている女性を指す言葉でもあるし。

「でも、嫌がらせなどよりも、自分から好きな人に勇気を出して動ける事は、とても大事な事ではないでしょうか!」
「その通りだよ! コルネ!」
 応援に駆け付けたサフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブは力強く頷いた。

「せっかくのデートなのに邪魔するのは無粋だよね~。お祭りなんだから楽しめばいいのにっ」
「ええ、そう思います。サフィラさんもパーシアさんを守ってあげてください」
「任せといてっ! あ、でもあたし達もバレないようにしないとふたりっきりの時間が台無しになっちゃうよねっ」
「そうですね。できる限り遠くから見守りましょう」

(デートと言えば、コルネは意中の相手とどれくらい進んだのかなっ?)
 サフィラはテレパスでコルネにこっそり聞いてみた。
(今は仕事に専念しましょう!)
 が、残念ながらコルネリウスには誤魔化されてしまった。

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 サフィラとバディを組んだコルネリウスは、校舎の屋上に不審な学園生を見かけたので声をかけることにした。

「うーん……あまり激しい動きがありませんわね……パーシアめ、腕ぐらい組んでくれないと面白くないではないですか!」
「マリリン、アンタこういう話好きよね……」
 
 屋上で双眼鏡を使い、デートを監視していたのはマリリンだった。隣にいるのは第三演劇部の部長(ラティオ)だろう。ラティオの方はマリリンに付き合っているだけなのか、テンション低めだ。

「マリリンさん、こんにちは」
「ひゃい!?」
 後ろから声をかけられたマリリンは飛びあがった。

「コ、コルネリウスさん! 違うんですのよ、私達はただ、バードウォッチングを」
 よほどあせっているのか、珍しく頓珍漢な言い訳をするマリリン。
「えーと、この子達も捕獲した方がいいのかなっ?」
 サフィラはロープをビーンビーンと構えた。

「あ、大丈夫です。別にジャマをしているわけじゃありませんし(悪趣味ではありますが)。それよりマリリンさん、その双眼鏡をちょっと貸してくれませんか?」
 コルネリウスは学園の依頼でこっそりパーシアの護衛をしているのだと、マリリン達に打ち明けた。

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「なるほど、分かりました。パーシアの後押しをするのは少し癪ですが、大義名分があった方が……じゃなかった、学園の秩序の為、私も微力ながら力を貸しましょう」
「私もお手伝いします。パーシアはライバルですけど、今回は演劇関係ないですし」
 マリリンとラティオは協力を快諾した。

「よし、双眼鏡でチェックするよ!」

 双眼鏡を二つゲットしたコルネリウスとサフィラはパーシア達の通るルートに怪しい人・ものが無いかなどチェックを開始した。
(にゃ……こちらサフィラ……今のところいじょーなしっ!)
(こちらコルネリウスです。こっちも異常ありません)
 ……。
「あの女の子……なんだか嫌な気配です」
 優れた洞察力で怪しい人物の気配を察知したコルネリウスは、サフィラに尾行をお願いしてみた。

(あ、コルネ! 廊下にトラばさみが仕掛けてあるよ! あの子が仕掛けたのかも!)
(思ったより過激ですね! 排除します! サフィラさんは犯人の追跡を!)
(了解! サフィラ、急行します! 古典的な嫌がらせだねー。見つけやすいから助かるけどっ)

 サフィラは屋上からダイブし、空中を二段ジャンプして校舎の壁にへばりつき、パーシア達の先回りをした。非授恵者の二人はサフィラの強引過ぎるショートカットに唖然としている。

「こんなところにあったら、危ないですね!」
 廊下を爆走したコルネリウスは力任せにキックでトラばさみを破壊し、袋に入れて回収した。

(逃がさない!)
 ジャガーの如く木の上から降下したサフィラは、女生徒の背後に降り立った。
(そいっ!)
 サフィラが背後からチョップすると、不届き者は昏倒した。

「ラミアス先生、急患だよ!」
 サフィラは気絶した過激派学園生を保健室に担ぎ込んだ。

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「しかし、パーシア嬢も随分奇怪な趣味をしているな。アレ(ウィリアム)のどこがいいのかさっぱりわからん」
 ベルク・オスマットはしきりに首を捻っていた。とはいえ、ウィリアムにウェデングレイウェストの件の恨みはあれど、パーシアの想いは純粋なもの。彼女がウィリアムとデートを願いぐらいはかなえてやろうと考えていた。

「お、一人発見であるな」
 渡り廊下にペンキを塗ろうしていた女学生を発見したベルクは、疾風の如く接近し、腹パンで意識を刈り取った。
(こちらベルクだ。一人捕まえたので保健室に連行する)
 仲間に持ち場を離れることをテレパスで伝え、ベルクは女生徒を保健室に放り込んだ。保健室の養護教諭には話が通っており、今日は一日そのまま眠ってもらう手筈である。学園としても、あまりことを荒だてたくはないのだろう。

「あの連中も怪しいな……服のカラーがウィリアム色だ。悪趣味だな……」
 ドゥジン教徒っぽい怪しい二人組を見つけたベルクは、こそっと背後に接近した。
「我は通りすがりの冒険者だ。貴殿らにあの男の真の姿を教えよう……」
 ……。
「なんと、ウィリアム王子がそのような……」
「王子があのロリロリ事務員のウィーズルさんを愛していただなんて……」
「うむ、あの男が真に愛しているのは彼女なのだ。パーシア殿は……16歳なのでストライクゾーンギリギリなのだろう」

 ベルクは参考資料として用意しておいたウィル×ウィーズルの薄い本を女生徒達にプレゼントしつつ、ウィリアム王子ロリコン説を力説した。

「それだけではない、あの男は、ゆくゆくはハーフリングだけの国家(ネバーランド)を建国し、自ら王になるつもりなのだ!」
「なんだって!?」
 あまりの衝撃に固まるドゥジン信徒達。ちょっと話を盛ってみたベルクであった。

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「よし、次はウィル×ラミのネタの吹聴を……」
「お仕事ご苦労様ッス」
「?」
 いつの間にか背後に出現していたウィーズルはにこやかにベルクの腰を叩いた。あと、ラミアスもいた。笑顔だった。
「王子の不敬な噂を流している者がいると聞いたのですが、お話を伺っても?」

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「パーシアが巨大じゃない方のウィリアムとデートかー。まあ、邪魔する奴がいそうってんなら、護衛だな!」
「貴族と王族のデートのお守りとかまじ……という気持ちが正味四割くらいあるが、なんだかんだ結構体張って頑張ってたパーシア君だしな。できるだけはやろう。できるだけは」
 ナハシュの言葉にヨル・スレイマンは多少げんなりしつつも、こくりと頷いた。

 王族の癖にやたら人前に出るウィリアム(ウィリアムとメアリーが特殊なだけで、王国貴族は基本的には滅多に人前に出てこない)と、黄金像を建てるためにある種のデスゲームまでやったパーシア。王国貴族屈指の行動派二人のデートなら仕方あるまいということで、ヨルは今回の依頼を受けることにした。とりあえずデート警護の下準備の為、ナハシュは珍しく授業にも出席し、多文化クラスや合同授業の際にウィリアムファンの生徒の情報を集めた。集まった情報や、学園の地図とにらめっこし、ナハシュはヨルと二人で警備計画を練っていく。

「ここなんか、やりやすそうじゃね?」
「生徒会室は確実に通るだろう。出発場所が黄金像前だから……こういうルートになるんじゃないか?」
「お。そうだな」
「高い所とか、動物の檻も悪戯に使われそうだよな。飯に何かするなら食堂も要注意だな!」
(授業の時よりイキイキしてるな、ナハシュ……)

 ある程度予測を立てた後、ナハシュはパーシアに直接デートコースについて聞きにいってみた。

「ハッ。ナハシュさん、まさかあなたもウィリアム王子を愛して……!?」
「当日うっかり邪魔しねえためだよ! 心配しなくても目からビームが出ねえ方の王子に興味ねえよ!」

●
 そして、デート当日。
(パーシア君は貴族の中でも苦手意識は少ない相手だ。今日という日を楽しんで欲しい気持ちだが浮かれている様子はどうにも心配を煽る)
 ヨルはまずは本人にも警戒を促そうと、出発前のパーシアに声をかけに行った。

「君は貴族らしく警戒が甘いところがあるよ。例えばここがジャングルだったら君は死んでる」
「あの……ここは王都のパンクリアース学園なのですが……」
「まず渡された飲み物は飲むな。正気を疑う。隙は作らないようにして………」
「はあ。確かにエドゥノーグダンジョンでは死にかけましたけど」
 パーシアは過剰に警戒しているヨルを変なものを見る目で見てきた。

「ともかく、誰が狙っているかわからない。油断はしないように」
 ヨルはパーシアに微妙にセンスのずれた警告をし、その場を去った。

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「見張り見張りぃ!」
「パーシア君の邪魔をする連中を炙り出そうか。何もないのが一番だけどね」
「そうだな。ヨル、トラップ仕掛けるのに向いてるとことか手分けして探そうぜ!」

(できるだけことを起こす前を抑えたいよな……)
 ヨルは護衛対象の二人と適度な距離を保ちつつ、彼らを尾行した。

(あれは……呪術研究部とかそういう団体か? 死霊術師でもあそこまで怪しい服装はしてないぞ……)
 ヨルはむちゃくちゃ怪しい雰囲気のグループに気付き、そちらを追った。すると、なんと女生徒達は異臭を放つ怪しげな真っ赤な袋を取り出したではないか!

(おっと)
 ヨルはさっと女生徒達に近づくと、後ろから声をかけた。
「それはやめておいた方がいい。えーと、君達の家名にも傷をつけるんじゃないの? そういうのは」
「う……そうですわね、私どうかしていましたわ」
 バレてしまったことで気がそがれたのか、女生徒達は動物の内臓の詰まった袋を担ぎ、素直に引き下がっていった。
(そっちはどうだ? ヨル)
(未然に防げたよ。あの様子ならもう大丈夫だと思うけど、ラミアス先生には報告しておく)

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(とりあえず異常なしだな……)
 ウィーズルから双眼鏡を借りたナハシュは飼育部の檻の前に張っていた。混乱を巻き起こすなら、ここが狙い目だと判断したのだ。ちなみにデートコースの予想経路には魔獣研究部の部室もあるが、そっちの檻の近くにはダニエル・へリントンが張っている。ナハシュは檻の扉前を拠点として巡回していた。ナハシュは気配を隠すのは得意なため、おそらく誰も気づいていないはずだ。

「……パーシア!」
 パーシアの周囲を巡回していた時、ナハシュは、女生徒がカバンから狩猟用のパチンコを取り出す姿を目撃した。
(あれはちょっと洒落にならねえぞ!)
 天井に逆さに突っ走ったナハシュは母蜘蛛糸のロープを飛ばし、学園生からパチンコを強奪した。
「今のは見過ごせねえ。悪いが、ラミアスのとこまで来てもらうぞ!」

●
「はぁ……」
 ジュスト・ヴェルジーは深い溜息を吐いた。
(生徒会と学園と王室の不祥事にならないよう頑張ろう)
 デートの妨害工作の懸念とはウィリアム王子もまた災難なことだ。これも英雄の悲哀、というやつだろうか。生徒会長のパーシアはともかく、護衛対象があのウィリアム王子というのが、ジュストのテンションが低い理由であった。

「ある種、実力で勝ち取り叶えた夢とも言えるし……念願の逢瀬(おうせ)(?)を邪魔立てするのはいただけないな。生徒会の一員という立場を抜きにしても僕はパーシア君の味方につく」
 一方、ローザリカ・L・ディオールはやる気に満ち溢れていた。思春期の少女同士、恋する乙女であるパーシアに肩入れしているのだろう。

「俺達は会長達から少し離れた場所をキープして芸術祭を一緒に回っている風にして、生徒らに姿を見せておくことで抑止力になろう」
「ああ、分かった。テレパスで入った情報は僕にも共有してくれ」
 二人は仲間達とテレパスでやりとりをしつつ、パーシア達の先回りをし、危険(人)物を排除するように動くことにした。

「まずは噂で妨害勢力を撹乱、誘導しようか」
 ジュストは雑踏の中で協力者と雑談しているフリをし、さりげなくウィリアムや会長のデートに関する偽情報を流した。たとえば、「パーシアは小エビのサラダが好物で、食堂でよく注文している」(エビが好きなのは本当)と言った、完全に真っ赤な嘘ではなく、多少の真実を含む情報や誇張を混ぜておく形でだ。この情報操作に妨害勢力が引っかかってくれれば、多少は警備も楽になるだろう。
 なお、「ウィリアム王子が未成年にしか興味がない」とか、「ハーフリングを集めたロリハーレムを作ろうとしている」といった、極めて不敬な噂を流している者(ベルク・オスマット)もいたが、ジュストは穏当な話題の噂を流すに留めた。

(こちらジュスト。異常なし)
(こちらダニエルです。廊下に油が撒かれていたのでモップ持ってきます)
「了解した。こちらは引き続きパーシア君と王子の監視を続ける」

 仲間たちと密に連絡を取り合い、会長達の位置や進路、怪しい生徒の情報を共有し、二人を陰ながら見守るジュストとローザリカ。ジュストは学園で逢引(デート)する場合に通りそうなコースや利用しそうな場所、二人きりになりやすい場所などには明るく、彼の提供した情報は有益だった。五年と少しの研鑽(リサーチ)の賜物である。

「ずいぶん詳しいじゃないか、ジュスト。そのデートコースは僕は行ったことがないのだが?」
 口を尖らせたローザリカの表情には多分に不満がこもっていた。
 ジュストはまた溜息を吐きつつ、「今度案内するから今は仕事に集中しよう」と返答した。

●
「この辺りは景色がとても静かだね。僕が通っていた頃はあそこに木が生えていたかな?」
「まあ、そうでしたのね」

(なぜ、俺はウィリアム王子のデートを見せられているのだろうか)
 そつのないウィリアム王子のエスコートを眺めながら、ジュストは遠い目をしていた。
 ……。
「おのれ、あのビッチが! ウィリアム王子に道案内などさせて! もはや生かしておくわけには……! かくなる上はこの強力下剤を飲み物に……」
「そこのお嬢さん、ちょっといいかな?」
「!?」
 邪気を放っていた女子生徒を見かけたジュストは、柔らかい物腰で後ろから声をかけた。その手には怪しげな薬瓶。放っておけばきっと事件を起こしていただろう。

「何やら思い詰めた顔をしていたから心配でね」
「あ、ありがとうございます、副会長」
 しどろもどろになる女子生徒。
「殿下が心配かな? 心穏やかでいられないのは理解出来る。でも殿下を敬愛しているのなら、どうか殿下に見苦しい騒動を見せないように慮って頂きたい」
 ジュストはニッコリと笑い、女生徒に引き下がるように促した。
(やれやれ……)

●
「そうか。また一人見つけたんだな。こっちもちょっと怪しい動きをしているグループをみつけたので説得してくる」
 ジュストから連絡を受けたローザリカは、廊下を歩いていた生徒に挨拶をして回った。こうして生徒会役員がウロウロしていれば、不穏な行動は起こしにくいだろう。
(む、あの女生徒は怪しいな。あの薬瓶には煙幕でも入ってるんじゃないか?)
 さすがに毒などではないことを祈りつつ、ローザリカは怪しい生徒を追う。

「やあ」
「ごきげんよう。芸術祭は楽しんでくれているかな?」
「君は、リリアナ君だったかな? 『ドゥジンの右腕』の……」
「おほほ、よくご存じですわね、先輩」
「失礼、これを落とされたのは君かな? 心ここに在らずな様子だったから失くしものかと思って」
 ローザリカが差し出そたのはアンズの花が刺繍されたハンカチだ。花言葉は『臆病な愛』と『疑い』。ようするに暗に「バレてるぞ」と警告しているのである。

(賢明な貴族子女なら込められた意味に気付くだろう。ま、僕だって偶(たま)にはこういう手も使う)
「まあ、私のものではありませんわ。それではごきげんよう」
 女生徒はそそくさと、その場を立ち去って行った。

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「頼んだわよ、ダニエル。部長のデートの邪魔をするものに容赦はいらないわ!」
「はい。アイオーラ部長のデート成功のため、第二演劇部部員として頑張ります!」
 第二演劇部員たちに送り出され、ダニエルは親指を立てた。

「よし、あの娘をちょっと怪我させりゃあいいんだな」
「ああ、それでデートは中止になるはずだ」
「やめろ、悪党共!」
「!? 何者だ!」
 学生に混じった不審者達を発見したダニエルは力強く叫んだ。ウィリアムファンに雇われたチンピラに違いない。

「嫉妬に狂った貴族令嬢に雇われただらし無ぇ輩共め! 俺が貴様の生尻を叩いてその性根を叩き直してやる!」
「あああああああああああ!!」
 
 チンピラ達はダニエルにズボンを下ろされ、ラミアスの元に突き出された(尻ではなく身柄を)。

●
「大変よ! 魔獣研究部の檻が壊れたわ! ゴリラが外に出ちゃった!」
「僕に任せろ!」
 ダニエルはさっそうとゴリラの前に立ちはだかり、ゴリラとのコミュニケーションに入る。

「ウホッ」
「むむっ、どこから来たんだこの猛獣は、さては嫉妬に狂った貴族令嬢がどこかの檻を壊したか……、相手が獣でもやることは変わらない! その生尻を叩いて落ち着かせるぜ!」

●
「ラミアス先生! 大変です! 廊下で男子生徒とゴリラが交尾をしているという目撃情報が!」
「なんですって!?」

 結論から言うと、通報は誤報であった。ラミアスが通報があった場所に駆け付けると、ダニエルに力づくで序列を叩きこまれたゴリラ(オス)がダニエルに従い、檻まで連行されている真っ最中であった。生徒がゴリラが交尾していると勘違いしたのは、半裸のダニエルがゴリラをフォールディングしているところを勘違いしたのだろう。

「よかった……てっきり学園始まって以来の不祥事かと思いましたよ」

●
 冒険者達の奮闘の甲斐あり、パーシアとウィリアムのデートはつつがなく終了した。

「今日は楽しかったよ、生徒会長」
「私も、とても楽しかったです、ウィリアム王子……」
(あの、もしよければまた私と……)

 パーシアは王子と次回のデートの約束を取り付けようとしたが、口には出せず、ためらっていた。
(がんばって! パーシアさん!)
(言え! 続きを言うんだ!)

 パーシアはテレパス使いではない。だから冒険者達のテレパスを受信することはできない。だが周囲で見守っていた冒険者達はみな、(テレパスを装備している者も、そうでない者も)パーシアを後押しする念を送っていた。その思いが通じたのか、パーシアはごくんと息を飲んでから、王子へと問いかける。

「……また、私と会ってくれますか?」
 すると、王子は、
「ああ、今度はどこかに遊びに行こう」
 と笑顔で返答したのだった。

マスターコメント

手厚い警護により、デート中の二人は楽しい時を過ごすことができました。お疲れ様でした! これにて『黄金像』連作は完結です。選挙でパーシアに投票してくれた方と、連動に携わった皆さんに感謝を! ありがとうございました!
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:多い9 / 6〜10人

2023年05月17日 09時21分10秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ナハシュ

    人数揃ってる!シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 とりあえず人間っぽく成っておいてからの、何か適当にヤバいことしてる奴をコッソリ仕留めればいいんだよな。仕留めるのは駄目?( まあなんかいい感じに足止めしたり、現場を押さえたら引き渡せるようにしておこうと思うぜ。

  2. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 洞察で周囲を警戒しつつ、怪しい動きをする人がいれば話を聞いたりして阻止するような流れになるかな。もちろん、現行犯であれば捕縛するような形にするよ。 人数はしっかりいるから事前にある程度分担するようにおけば問題なさそうだけど、必要であれば情報共有やテレパス持って行ったりもできると思う。

  3. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 情報共有は出来たほうが良いと思いますので、テレパスは持つようにしますね。 学園全体をデートして回るようですし、先回りされて嫌がらせの罠を仕掛けられたりがあるかもしれませんから、1〜2名でバラけつつ動けると良いでしょうかね? 余り大事にしないようにだけ、気をつけていきましょう。 マリリンさんにもお声掛けして協力出来たらよいなと考えています。

  4. シェルリア・リトヴァール

    ヒーラーのシェルリア・リトヴァールといいます、よろしくお願いします! せっかくのお祭りに事件起こしたくないですもんね、 こっそりしっかり護衛しましょう! ドゥジン教徒としての慎みを忘れた方々もいるみたいですので 我々の本懐を思い出させてやらなきゃです。

  5. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ、よろしく頼む。 王子はどうでもいいが(マテ) この機会にドゥジン教徒どもに新たなネタを振っていい加減我が主君から引き剥がしたいな…。 (ボソッ)ついでにロリコン疑惑を王子に植え付けて社会的ダメージを…。

  6. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 情報共有用にテレパスを、後は問題起こしそうな生徒には対話で思いとどまって貰うようにしたいから交渉か弁論系を用意しようかなと。 うん、仕留めるとね、後処理が諸々大変で大事になるから穏便に済ませようね。 あまり大人数で纏まって動くのは目立つし、コルネリウス嬢の言うように1~2名ずつ位で対処に当たる形で俺も良いと思うよ。

  7. ナハシュ

    仕留めるのダメかー!!( そんなら俺もテレパスは盛っておきつつ、良い感じにばらけられるよう書いておく。 他はわかりやすくヤベエ動きをしてる奴がいないか上から見たりその他もろもろだ!

  8. サフィラ・アズラク・ヴォルファング

    にゃ!シーフのサフィラだよっ! みんなよろしくねっ! ふむふむ、情報共有用のテレパスはあたしも持ってくね! コルネの言う通り罠を仕掛けてるかも知れないから、罠解除を持っていこうかなっ 先回り出来るように移動用のスキルと隠密用のスキルで固めて行く予定だよっ

  9. ダニエル・ヘリントン

    ヒーラーのダニエルです。 よろしくお願いします。 情報共有のために『テレパス』を持っていきますね。 あとは『モブパワー』を持って行って、群衆に紛れて護衛をしましょうかね。

  10. ラミアス・クルスロード

    いよいよ明日の朝8時出発ですね。皆さん、お忘れ物にはご注意を。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0