皆☆GO☆RI☆O☆SHI
コースケ
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シナリオID:2739
オープニング
「へえ。そんな職業があるんすね」
「うむ。とは言え儂がそう名乗っておるだけだがな。実際は這者退治を専門に受ける冒険者よ」
所用で辺境都市群を訪れたオッターは、向かう方向が同じだと言う男と同行していた。
男は鎹・明倫と名乗り、シャルガネ風の衣服を纏い、錫杖と呼ばれる頭に鐶と呼ばれる輪の付いた杖を持っている。
明倫は自分を退這士と称し、這者退治を生業としていると言う。
「でも羨ましいっすね。俺なんか荒事はからきしだから、こうやってあちこち飛び回るしか出来ないし」
「ははは。そうは言うが、それも誰にでも出来ることではない。腕に覚えがないなら尚更な?」
そんな話をしながらとある川辺に出ると、二人の漁師が川魚を捕っている。
「寒いのに大変だなあ」
「だが、あれも彼らにしか出来ぬこと……いかん!!」
笑っていた明倫が急に走り出すのを見て怪訝な顔をするオッターだが、明倫の向かう先を見て顔色を変える。
川の中から灰色のクリーパーが現れ、漁師へ近付いていたのだ。クリーパーは人に近い形をしていたが、その造りは大雑把で目鼻も無く、不器用な者が泥を捏ねて作った人形のようにも見える。
そして、手元に気を取られて漁師達はそれに気付いていない。
「川を出ろ! 這者が居る!!」
川辺に明倫の声が響いた。
●退這士vs這者
漁師を逃がした明倫は、クリーパーを足止めするためその前に立つ。
クリーパーは攻撃する素振りは見せず、ゆらりと身体を揺らしている。だが、明倫は力が抜けてゆく感覚を覚えていた。
「こやつ、儂から澱を抜いておるな? ならば早々に方を付けねばなるまい!」
明倫は錫杖をシャンと鳴らして印を切り、精神統一の言葉をを唱える。
「護理護理……」
その身体から青いエーテル光が立ち昇り、量と密度が増してゆく。その光は青から紫、赤へと輝きを変え、錫杖の先へと集まっていった。
「雄屍威……! っ破ー!!」
裂帛の気合とともに振り下ろされた錫杖から爆発的にエーテルが伸び、クリーパーを貫く! だが、胴体の大半を吹き飛ばされたクリーパーの身体から全く同じ赤い光が伸び明倫を撃った!
「グハァッ!?」
吹き飛ばされた明倫が川に倒れる。オッターは慌てて駆け寄り、脱力感を感じながらも明倫に肩を貸す。
「おい、大丈夫か!? しっかりしろ!」
「……ふ、不覚。儂の護理護理雄屍威破が返されるとは……、あ、あの這者へは魔法……」
「……。分かってる! 魔法は反撃が来るんだろ? 傷に障るから喋るな!」
そのセンスはどうなんだという言葉をぐっと堪え、オッターは川辺を離脱した。
●不幸中の幸い?
「ひどい怪我! どうなされたんですか?」
大怪我を負い意識を失った明倫を背負い街へ走るオッターに気付き、小柄な少女が声をかけた。この近くにあるシャルガネ料理屋に、美味しい川魚料理があると聞いてやって来たゲルダ・クラインである。
「お嬢ちゃん、クリーパーだ! この先の川に居るから離れた方がいい!」
「クリーパー? それはいけません。急いで退治しないと! わたし、人を呼んで来ますね!」
「いや、相手は魔法じゃ倒すのが難しい強敵なんだって! 討伐には屈強な前衛が何人も必用だ。君じゃ無理だ!」
怯える様子もなく落ち着いて事態に対処しようとするゲルダに、オッターは慌てて声を上げる。
その声にゲルダは安心させる様に、にっこり笑う。
「大丈夫です。皆様頼りになる方々ですから。それに、わたしだって少しは腕に覚えがあるんですよ?」
解説
マスターより
リプレイ
「くっ、目を覚ます様子はなしか……もう少し耐えていてくれ」
明倫を癒したローザリカ・L・ディオールは、傷は塞がったものの意識を取り戻さない事に歯噛みしていた。とは言え、危険な状態は脱したと判断し立ち上がる。
「引き続き彼の様子見を頼めるかな? 大丈夫、僕らですぐに片づけてくる」
「ああ。こっちは引き受けた。くれぐれも魔法攻撃は厳禁で頼む」
明倫を任されたオッターが念を押す。それに中村・右衛門佐・勘次郎が反応した。
「ほう、魔法に強く物理に弱い泥人形か。なら、この面子で十全に殺れンな。……ん? この展開何処かで覚えがあるなァ……?」
「気のせいだろ。ちょうど蒼剣鍛え直した所だし、試し斬りしてやるぜ!」
「お義姉様も一緒ですし、苦戦する筈はございませんわ!」
その勘次郎が抱いた既視感は、ナキルとミレイユ・ヴェルジーが上げる気炎によって掻き消された。
「とは言え油断は禁物です。他の方に被害が出る前に討伐しましょう!」
ゲルダ・クラインの言葉に頷き、冒険者達は川へ向かって走り出した。
●GO☆RI☆O☆SHIの第一章:開戦
「クリーパーですか、食事前の腹ごなし……といきたい所ですが」
「魔法で倒す事が難しくても、他に方法はある筈です!」
余裕を見せるヴィルヘルミナとは対照的に、ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーンは、緊張した様子で海淵の竜を握り締める。
ヴァレリアは、メンバーの中で唯一のキャスターであるため、足手まといにならないよう気負うのも無理もない事だろう。
「居たぞ。奴等お待ちかねの様だな」
一行の中で最も視力の鋭いルイドが、クリーパーの存在を告げる。
その言葉通り、川辺に一体の泥人が立っていた。明倫から受けたらしい傷のある泥人は、こちらへ顔らしき頭部を向けている。
更にルイドは、やや上流の水中に一体、下流の深みに二体の泥人が潜んでいる事を見抜いていた。
「よし、じゃあ一本釣りってヤツでもしてみるか」
ナキルは駆け星で飛び出すと職人の釣り竿を振り、その先の錘と針を手前の泥人に命中させる。
「掛かれ……痛って!?」
そのまま針に掛けて引き寄せようとしたが、泥人の身体はぼろりと崩れ、泥人はその破片を飛ばしてナキルを打つ!
「……っ、なるほど、魔法だけではなく物理も反撃の対象みたいですね」
上流の泥人に矢を放ったゲルダも反射を受けていた。
この場にオッターが居れば勘違いに気付き訂正しただろうが、今は明倫の所に居るためそれを訂正する者は居ない。
「であれば、……やられる前に、やるのみですっ!」
そして素直なゲルダはオッターの言葉を疑う事もなく、物理で押す気満々であった。
●GO☆RI☆O☆SHIの第二章:脳筋
「――!? おいマジか……コイツ、物理にまで反撃持ちかよ……!!」
「おい! 話が違うぞ! ……まさか、今度はオッターの旦那の不手際かァ…?」
「攻撃は通っています。ならば倒れるまで斬るしか道はありません」
驚きの声を上げるルイドと勘次郎を横に、ヴィルヘルミナが泰然とした様子で青月と名付けた刀を抜き前に出る。
「……我慢比べってコトか。なら姐さんにやらせて指咥えて見てるだけなんざ男が廃らァなあ? あっしもとことん付き合ってやらァ!」
「こうなりゃダメージ覚悟でやり合うしかねぇか……」
勘次郎もそれに続き、ルイドも腹を括って竜骨の魔弓を引く。ヴィルヘルミナと勘次郎が衝撃波で、ルイドは矢を放って上流の泥人を攻撃し――
「くっ!」
「……っかァ、身体に響いてきやがる!」
「無理はするなよ!」
手痛い反撃を受けることとなった。ヴィルヘルミナはエーテルを込めた青月で受け止めていたが、それでもかなりの衝撃を受けている。尋常でない生命力を持つルイドはまだ余裕があったが、勘次郎は気絶の可能性がある所まで追い込まれていた。
「なるほど。わかりやすくて嫌いじゃあない」
「ならばわたくしも! 反撃には反撃で対抗ですわ!!」
一方、ローザリカはヴィルヘルミナの言葉に同意し、手近な泥人に向け足を振り上げると薔薇の宝棘の踵から衝撃波を飛ばして攻撃する!
ミレイユは巧みにバランスを取って泥人に接近し、反射が来たらリヴェンジスマイトを仕掛けるつもりで竜牙の槍を突き出した!
「成る程これはキツい……!」
「此方も反撃出来ませんわ……!!」
それなりに打撃を与えている筈なのだが、泥人は身体を崩れさせながらも打撃反射をして来る。その重い攻撃にミレイユは反撃を失敗する。
「ミレイユ、ナキル君! 一旦下がるんだ! 傷を癒して態勢を立て直そう!」
自身を含む前衛の負傷が深い様子を見て、ローザリカが後退を促す。だが、その直後、ミレイユは自身の力が抜けていくような感覚を覚えていた。
「これが吸澱……! むむむ……、手強い相手ですわね」
「ああ。しかも、あんまり時間をかけてらんねーみてぇだぜ」
ナキルの戦術眼は、吸澱による泥人の回復と、下流から二体の泥人が近付いてくる状況を把握し、冷静に戦況を見極めていた。
「では、どうするのですか?」
「決まってんだろヴァーレ」
霞状のエーテルを撃ち出し、泥人の動きを鈍らせながらヴァレリアが問う。それにナキルはニヤリと笑い、釣竿を蒼剣アルサリアに持ち変えながら答える。
「速攻ぶちのめしてやればいいんだよ!」
「はい。タコ殴りにして差し上げましょう!」
「え、でも反射は……?」
ミレイユまで同調する様子にヴァレリアが戸惑うが、そこへローザリカが口を開く。
「厄介ではあるが、つまり……反射される前に倒しきってしまえばいいのだろう?」
「……ええ?」
ヒーラーまで脳筋発言をすることに固まるヴァレリアだったが、ローザリカは『わかっている』とばかりに頷いて仲間(ヴァレリア含む)を見渡す。完全に皆同じ意見であることを疑っていない様子だった。
●GO☆RI☆O☆SHIの第三章:伝染
「吸澱の影響を可能な限り抑えるため、前衛と後衛に分かれましょう!」
「承知! なら引き離さねェとな!」
ゲルダに勘次郎が応え、目の前の泥人をナキル達から引き離すべく見得を切る。
「おうおうおう! ずるずると這い回るだけの泥人形が随分と粋がってやがンな! 一つ、この勘次郎の御相手願おうじャねェか!」
その言葉に反応し、泥人は身体ごと勘次郎へ向き直り迫って来るが、足は鈍く一度の移動では勘次郎へは辿り着けない。
その間にヴィルヘルミナとゲルダは勘次郎の傷を癒し、ルイドは勘次郎を追う泥人の前に出て暗剣黄昏を突き立てる!
当然反射を受けるが、ルイドは飛来する泥人の一部を、鎧の肩当てに滑らせ威力を減殺する。それでも少なくない傷を負うが、ルイドはいまだ健在だった。
「思ったより手強いじゃねぇか。……あと一発同じの食らえばやべぇか」
ルイドは冷静に身体の状態を判断していた。この調子では奥の手を使うことになるかもしれない。
「穿て――流星剣!」
ナキル渾身の一撃が泥人の胸を貫く! ナキルも反射で胸を強かに打たれ意識を飛ばしそうになるが、ローザリカから温かな光が広がり仲間達を癒してナキルの意識を繋ぎ止めた。
「このままで大丈夫でしょうか? 何か間違っている気がするのですが……」
ヴァレリアは戸惑っていた。魔霞によって泥人の命中精度は下がっているのだが、一同は回避を考慮せず、正面からの殴り合いで生命力を削り合っている。
「そうですね。本当は他の方やお兄様やローザリカお義姉様のように弓が扱えたら良かったのですけれど、私はあまり弓の才がないようで……」
吸澱を避けるため距離を取って衝撃波での攻撃を繰り返し、その度に傷を受けているミレイユが悔しそうに応じる。
「いえ、そういった事ではなく……」
「でも、反撃が怖くて手を出せないなんて、ヴェルジー家の娘として断じて(自分を)許せません!」
「あっ……」
自身を叱咤したミレイユが、止める暇もなく泥人に向かうのを見てヴァレリアは唇を噛む。自分より幼い少女が痛みに耐え前に出ているというのに、自分は何をしているのか……。
「……私だって!」
ヴァレリアは泥人に駆け寄り、竜皮の魔導書の角で泥人の頭を殴り付け、身体を蝕むエーテルを浸透させ徐々に体力を奪ってゆく。
「海淵の竜を……舐めるな!!!」
激流の如き気合いでヴァレリアが吠える。彼女がGO☆RI☆O☆SHIに染まった瞬間であった……!
●GO☆RI☆O☆SHIの幕間
「ハッ……あの這者は?」
意識を取り戻した明倫に、オッターが状況を説明していた。
「通りがかった冒険者が対応してる。腕利きのウォーリアが何人も居たから、上手くやってくれる筈だ」
「何だと? あれは物理攻撃を反射して来たのだぞ? 戦士でなく術師でなければ苦戦必至ぞ!?」
「……マジか」
●GO☆RI☆O☆SHIの第四章:激戦
「あちらに敵が集まっています。こちらを片付けて応援に行きましょう!」
ゲルダは天眼で戦況を確認し、弓を竜鉄の大剣に持ち変えると突進で距離を詰め、威力重視の一撃を泥人に叩き込む!
「きゃっ……」
威力が高い分反射の威力も上がるため、ゲルダはまともに反射を受け戦闘不能になる程の傷を受けてしまう!
「倒れる訳には……いきませんっ!!」
それでもゲルダは歯を食いしばり、エーテルを活性化させ踏み止まる! 熟練の戦士が修得出来る、英雄再起の技である。
「次が控えてるたァ言え、目の前の相手を蔑ろにしちャあ、あっしの沽券に関わらァなあ」
勘次郎は己の血を親指で掬うと、それを唇にぐいっと紅の様に引き気合を入れる。
「此方が不利だからって調子乗るンじャねェぞ……這者共が……!」
紫電一閃! 遂に泥人は形を保てなくなり、反射することもなく崩れ落ちる。それを確認した勘次郎は、芝居がかった仕草で見栄を切る。
「今回も御観劇、誠に感謝の極。彼岸へさっさと御帰り願おうか!」
「これで時間を稼いでいる間に回復を!」
「感謝いたしますわ!」
ヴァレリアは透明な光の壁を召喚して泥人を押し留めつつミレイユを回復し、ミレイユはその内側に下がって衝撃波で攻撃する。
「これは助かるね!」
反撃は光壁が食い止めるため、ミレイユが無傷で済んだ分ローザリカは負傷の大きいナキルの回復に専念する。
そして均衡を崩すべく、ナキルが動く。
「テメェもオレの武勇伝にしてやるぜっ! 雷神剣ッ!!」
仕止め損ねればナキルも無事では済まないが、鍛え上げられた蒼剣アルサリアはナキルの技量も加わり凄まじい切れ味を見せ、泥人を両断した!
これで半数の泥人が倒れたが、冒険者達も切り札の多くを使っている。
いまだ戦いは油断を許さない状況だった。
●GO☆RI☆O☆SHIの第五章:終結
「遅かったか……!」
駆け付けたオッターが目にしたのは、倒れるルイドとヴィルヘルミナの姿だった。他の者も多くが傷付き、満身創痍の様相であった。
「あ、オッター様!」
声を上げるゲルダに駆け寄り誤解を伝えようとしたオッターだったが、その目の前で重傷を受けたかに見えた二人が立ち上がった。
「!?」
英雄再起で立ち上がった二人が反射にも構わず泥人に斬りかかり、勘次郎が見得を切って泥人の一体を引き離す。
もう一体の泥人はナキル達が相手をしており、ヒーラーのローザリカだけでなく、キャスターであるヴァレリアまでが槍を手に白兵戦を挑んでいた。
「中々手強い相手ですね。オッター様のアドバイスが無ければ危ないところでしたっ!」
「お、おう……」
思わずオッターは視線を逸らす。ゲルダの澄んだ眼差しに、どうしても真実を伝える事が出来なかった。
「どちらが先に音を上げるか、試してみようじゃないか!」
「こうなったらタコ殴りです!」
ローザリカとヴァレリアは泥人を囲んでタコ殴り(蹴り)にしており、そこへタコ殴りの意味を履き違えたミレイユも加わる。
「タコさんをこうやって殴るのは胸が痛みますが、今私達が相手をしているのは人と世に仇為すクリーパー……多勢に無勢、ご容赦下さいませ!」
「こっも行くぞ!」
タコ殴りに参加出来なかったナキルが衝撃波を飛ばす。四人とも反射を受けるが、先に倒せば問題ないの精神で攻め立てる!
「気合と激流で圧し潰して差し上げますわ!!」
やがてヴァレリアの輝く海淵の竜の一撃により、胴に穴を開けられた泥人が崩れ去る。皆酷い傷を負い倒れた者もいたが、辛うじて無事だった。
「あと一息ってぇ所だが……行けるか?」
「ええ。切り札は残してあります」
ここで押し切るべきと判断したルイドにヴィルヘルミナが応える。
「じゃあ、任せたぜぇ!」
暗剣黄昏の暗い刃が泥人の肩に叩き込まれ、反射が飛んで来るがルイドは辛うじて堪える。
ルイドの一撃を受けた泥人は身体中が崩れていたがいまだ立っている。だが、その身体に青い線が入り、そこから青い炎の様なエーテルが立ち昇っていた。
「厄介な相手でしたが、止めを刺せば反射は来ないと分かれば手順の決まった作業の様なものです」
ヴィルヘルミナが鞘に青月を納める澄んだ音と共に、泥人が二つに分かれ崩れ去った。
●GO☆RI☆O☆SHIの終章:鮴
一行は当初の目的である川魚料理屋を訪れていた。
「皆大変だったな! ここは俺が奢るから!」
何故か同行したオッターの宣言に、一同は声を上げる。
「今回の敵も、なかなか手強かったですね……っ。でも、ご馳走になってしまって良いんでしょうか?」
「有り難くご馳走になりましょう。痛い目に遭いましたし、何か美味しいものでも食べて帳尻を合わせたい所です」
ハテナマークを浮かべるゲルダに、ヴィルヘルミナが含みのある言葉を口にし、オッターがビクッと肩を震わせる。
「チッ……一張羅が泥と水で台無しじゃァねェか……。弁償してもらわねェと割に合わねェな」
「濡れて身体も冷えたろ? 熱燗とか頼んでみるのはどうだ?」
「ほう、悪くねェ」
ぼやく勘次郎に、オッターが酒を勧めて誤魔化しにかかるが、ルイドもそれに便乗する。
「なら三つほど貰おうか。何、こんな小さな徳利かよ。じゃあ追加で十」
オッターの頬が歪んでいるところへ、料理が運ばれて来た。
「これが鮴料理ですか。小さなお魚なんですね」
歓声を上げてミレイユがお膳を受け取る。その上には鮴の味噌汁にご飯、から揚げと佃煮などが乗っていた。
「このお味噌汁温まります。これも水の恵みですわね」
「ふむ。この根菜と味噌だけで川魚の臭みを感じさせない仕上がりにするとは、ここのシェフは中々の腕前だね」
ヴァレリアがほう、と息を付き、ローザリカが料理人の腕を称賛する。
「川魚も結構美味いんだな。けど……」
から揚げを口にしたナキルがうむむと唸る。成長期の少年としては物足りないのだろう。
「足りないなら追加で頼めば良い。懐は気にしなくて良いそうだからな」
「お、おう。遠慮は要らないぜ……」
ヴィルヘルミナの声に、オッターは震えながら頷いた。
マスターコメント
ショートシナリオR難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2023年02月01日 00時36分54秒 公開
相談掲示板
「ナキルだ、よろしく頼むぜ! さぁて、とりあえずぶん殴って当てればいいよな!!(脳筋シナリオ故に深く考えない) ……って ヴァーレが居る……(すっごい意外そう顔)」
キャスター、ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーンと申します。 お見知り置きを。 依頼の趣旨を読んだのと、ナキル様が居られたようなので再会も兼ねて。 PL情報ではありますが、泥人はどうやら打撃や物魔撃を究めた者へのカウンターに特化した相手である模様。 更に言えば水深2m程の川ともなればウォーターウォークの出番か?と思って参じましたが……ペナルティは特に無いとされる以上、無用の長物でしょうか? とはいえ私は恥ずかしながら空間爆砕とかは未収得な為、フリーズボルトやアーケインなどのBS系主体だったり壁設置による支援が主だったりします。
(書き損じました……!) リクエスト主のゲルダです。よろしくお願いしますね。 マスター様はとっても素敵な依頼の作成、ありがとうございますっ >依頼の趣旨 ええと。念のため、リクエストした際の依頼の趣旨について説明させていただきますね。 今回の依頼については、『物理攻撃が不利な敵』を物理攻撃が得意なキャラクターががんばって(ゴリ押しで)倒す――という目的のためにリクエストさせていただいたものになります。 ですので、今回のPL情報はあくまでもPL情報、キャラクターは最後まで気付かないような、もしくは察しても「ええいこのまま殴ったほうが早いわ!」と切り替えるような工夫をしていただけると、とても嬉しいです。 解説にもありますように、『魔法による攻撃は不思議な力で失敗』してしまうかもしれませんので、その点についてはご留意いただければと思います。 >戦法 ――と言うほどのものは思い浮かんでいないのですが、やられる前にやるためには、手数が必要かなと思いました。 ですので、シンプルに『タコ殴り』という方針がよさそうかなと。 ただ、吸澱が厄介ですので、4:4のグループに分かれて危なくなったら下がる――というような流れにしたほうがいいかもしれません。 あとは、戦闘中に他の泥人に気付かれないような、もしくは足止めをする工夫が必要そうでしょうか。
ウォーリアのミレイユです! 此度も女子力()を高めるのに相応しい依頼と伺い、微力ではございますが全力で臨ませて頂きたく。 皆様どうぞよしなにお願い致します。 ※脳筋依頼ということで脳筋仕様にて失礼致します( そうですわね、ペナルティがない以上ウォーターウォークより攻撃手段かBS付与の手数を増やした方が戦い易いかと思いましたわ。 魔法では倒しにくいようですが、BSが効かないとは情報に御座いませんし! 反撃されても防御力を高めておいたり、回復を使い続けることで粘り強く戦えば勝機が見えるでしょうか? あとはそう、相手も回復するならその回復量を超えるダメージを与え続ければ??
は!? りろーど忘れ、大変失礼致しました。 敵は4体固まっているわけではないかもしれませんし、伝統のタコ殴りをするなら1体ずつの方が良さそうですね。 ゲルダ様の仰る4:4に分かれて危なくなったらさがる、攻撃対象以外の泥人の足止め等の対策は有効かと思いました!
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 私は物魔使い分けられるほど器用ではないので、いつも通りですね。 殴ったら反射で撃ち返されるので、文字通りの泥仕合になりそうです。 動きは緩慢なようなので、危なくなっても距離を取って回復できそうですし。 落ち着いて戦えば対処はそれほど難しくはないのかなと。 まあ、それはそれとして思い切り殴ってみたくはあります。 反射はこちらの攻撃後の反撃のようなので、回避に自信があれば避けられる可能性もあるかもしれませんが。
まずは此度の依頼の趣旨を最後まで読みきらずに参加してしまった事を、心よりお詫び申し上げます…(深々 そしてフォローにも感謝致します。 では改めまして、BS付与という点に関しては毒撃によるスリップはどういう扱いになるのか気になる所ですし、破鎧砕で防御力を低下させれば結果として回復力を上回るダメージ計算に繋がるのでは?と思う次第です。 なのでパッシブは付与5とダークウェブ2で。 ただ、曲がりなりにも槍使いという事ではありますので、微力ながら私からも女の意地とばかりに殴りに掛かる次第です。
ウォーリア、ルイド。良しなに。 タコ殴りいいと思うわ、分かりやすい。1体ずつ相手したいのと吸澱気を付けたいのも同意。 弓で遠距離から釣り出せりゃどっちの対策にもなるかと思ったんだが……敵の初期位置が川の最深部分となると、狙えるか微妙かね。 近接戦挑む場合はグロリアスアーマーあたりでダメ軽減しながらぶん殴ろうかなと。ヒールも持ち込む予定。 防御低下等のBS仕掛けるのもいいと思うぜ、打撃反射の威力見誤らねぇようにだけこっちも気を付けとくわ。
よォ、ウォーリアの勘次郎ッてモンだ。 よろしく頼むぜ。 あァ、ヴァレリア嬢は気に病む必要はねェさ。魔法で助太刀するも善し、得物で殴るも善しさね。 果てさて、此度の演目は鈍で異様に硬ェ泥人形が四体か。 攻撃を反射して来ンのも厄介だが、生命を吸収してくる能力も厄介この上ねェな。 ルイドの提案に乗っかる形であっしも遠距離攻撃の手段を持参するとしようかね。 あとは4:4でタコ殴りか…悪かねェがローザリカのお嬢が居ねェ方はヒールを持参するなり、防御を上げるなり工夫を一考する必要がありそうだな。
「>ヴァーレ お、槍も扱うのか。あんま見たこと無かったけど 女の意地楽しみにしてるぜ(d まぁ、相手が倒れるまで殴り続けてれば勝てるんだから そこは良いとして ヒールが使えるかどうかは確かにあるな。 オレも持ち込めなくは無ぇけど、回復量はお察しってなくらいになるだろうな。 むしろ、その分(手番)敵をぶん殴ったほうが良い気がするな?(むーん)」 ※思考は脳筋シナリオ仕様でとっても脳筋である。
魔法が使えないハプニングを楽しむのも一興かと存じますので、あまりお気になさらず。 上手く使えないのは攻撃系の様なので、補助系で立ち回るのも手ですし。脳筋からは少し外れますが。 最初から近づく事もありませんし、衝撃刃で刻んでみますか。 こちらはヒールと英雄再起で持ち直して押し切ろうかと。
はい、もし依頼の趣旨を勘違いされていたのでしたら少し悲しいことになりそうかな、と思っての説明でしたので、参加自体にはまったく問題ありません! 依頼はコメディ要素が強めですし、ヴァレリア様もヴァレリア様らしく楽しんでいただければ、わたしとしても、とても嬉しいです。 (脳筋の面々に頭を悩ませる――といった立ち位置でも個人的には大歓迎です!) 改めまして、よろしくお願いしますねっ >引き寄せ 確かに、衝撃刃や弓による遠距離攻撃はとても有効そうです!! スキルによる遠距離攻撃にするか、弓を持つかについては、全体のバランスも見つつまた考えますね……!
遅れてすまない、ヒーラーのローザリカだ。 よろしく頼もう。 移動は遅そうだから、釣りだしている最中に遠距離攻撃で削り 最終的に囲んでタコ殴り……がなるべく安全にタコ殴りも楽しめそうかな? 遠距離に徹するよりは殴りたくもあると思うし。 やはり一度は経験しておいた方が何かの勉強になるのではないだろうか、タコ殴り。 釣りだし自体はこう、誰かがざぶざぶと川に踏みだしてから戻ってくるとかでも どうにか…………ならないだろうか(とっても脳筋仕様) 反射や毎ラウンドの吸澱も痛いし回復を積んでいくのは承知した。 なるべく耐えて範囲攻撃でぐわっと回復したり、 攻撃の手は休めずにサイドヒールを飛ばしたりとなるべく殴れるようにもしていくつもりだ。
「……釣り竿でも持ってくか?(ちょっと頭を使った!)」
お、じゃあやっぱ弓と剣で行ってみるか。 初っ端から撃ち込めそうなら撃ち込んで、近付いてきたら直に殴ってみるわ。難しそうなら川に踏み入っちまってもいいよな。 釣り竿は……絵面が中々独特だな。(針に引っかかる泥人形を想像)
「やっぱ引き上げるって言えば釣り竿だろ? それなりに遠距離攻撃もできるしな、試しに一発かまして見るとするぜ。」 ※行き着くのは安定のNOUKIN
私は恥ずかしながら弓はあまり得意ではなくて……代わりに衝撃刃を多めに用意していきますわね。