瞬き消えぬ、薄明の先
弓月 蒼
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オープニング
「……さて、この位で良いだろう」
放課後の鐘が鳴る、『パンクリアース学園』内特別棟――――生徒会室。
生徒会附き教員であるシメオン・ロッドウェルは自らの仕事の区切りを満足げに眺め頷いた。
普段は生徒会の事務仕事が行われている大テーブルの上には、昨年生徒会主導で行われた各種行事録。
所謂引継ぎ資料が並べられ、次期生徒会役員の訪れを待っている。
生徒会総選挙の結果発表日。
学校行事としては選挙に纏わる全ての過程が完了しており、後は解答を待つばかりの幾許か。
各派閥を応援する大勢の生徒達から、悲喜それぞれの歓声が遠く遠く上がった頃。
けれど彼は敢えて結果を確認する事無く、自らの職務を消化する事を選んだ。
今更に、この学園の革命の流れは変わらない。問題はそれが各人が納得する物となるか否かだ。
現時点では率直に言って。教員、生徒双方の立ち位置に於いて『王党派』が明確な優位を保っている。
それは異種族入学に端を発する学園内の混乱が、主に『貴族派』の威勢を削ぐ形で進んだ事を意味しており。
或いは彼らの抱いて来た不満が"上手く矛先を逸らされる"形で鎮静化しつつある事と同義と言えた。
此処までは『パンクリアース学園長』フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアスは上手くやった。
そうとしか言いようが有るまい。現在の学園。その構図の土台を敷いたのはあの女傑だ。
シメオンは彼女の指示に従い、汚名返上の為余人が望まない地道な仕事をこなしたに過ぎない。
しかし、今年は違う。昨年の生徒会がそんな雁字搦めの中で必死に藻掻いた結果として。
生徒達の多くはこの学園の"変化"を前向きに捉え、自ら変革に進み出ようとしている。
その証明こそが今年の例年を遥かに上回る立候補者数。その主義主張の多様性に現れていると言えよう。
彼が学園生であった頃には考え難かった事だ。時代は、遂に自発的に変わろうとしている。
(――――さて、フォルトゥナ君。君はどうする……?)
老教師はまるで測る様な眼差しで、確かに見送った薄明の先を窓辺で静かに思い返していた。
●篝火を囲み
「3、2、1、点火……!!」
わぁ……! と人垣から歓声が上がった。学園祭最終日の学園教室棟中庭。
日常的には主に一部貴族がお茶会を開いたり、お弁当派の学園生が昼食に集うそんな場所に。
今、非日常の象徴とでも言うべき立派な井桁が組まれていた。
勿論、他国に比べて宗教色の薄い『王国』内。中でも規律厳しい『学園』にこの様な風習が有る訳ではない。
どちらかと言うと文化的には森林や山岳を問わぬ武者修行で知られる蜥蜴人。
或いは火や樹々を祭事に用いると言えば、旅する山人や森人の一部族辺りに由来する物だろう。
いずれにせよ、これまで唯人と縁の薄い行事は概ね黙殺されて来た貴族の『学園』に在って。
この様な大きな篝火を炊く事が認められた類例は、殆ど無いと言っても過言ではない。
であればこそ。何処か野性的で無骨な印象の拭えない木材で組まれた井桁の中でぱちぱち馳せる焔は。
夕暮れの校舎を赤く赤く照らし、それを囲む生徒達の高揚した表情を浮かび上がらせた。
――――学園祭に、行事として“後夜祭”などと言う物は存在しない。
そして当初の予定でも、やはりそんな予定は組まれていなかった。直前ギリギリまで。
けれど、これと言って何も演目を持たなかった“多文化クラス”から声が上がったのだと言う。
自分達も何かやりたい。この学園を彩る為に、何か痕跡を残したいと。とは言え、時間も資本も人手も無い。
苦肉の策として挙がったのが、この場所も時間も空いた“祭の跡”の篝火であり。
野蛮な部落の行事を『王国』実施するのは、と渋る教師陣にはサウゼル、シグモル、ドワーフ王国と言った。
学園改革を支持する各国から物言いが挟まった。曰く、樹々を炊き恵みに感謝を捧げる儀式は森人にも或る。
曰く、火生の神を崇める祭祀など珍しくも無い。曰く、焚火を囲み踊り明かすは山人の宴の伝統である。
そうと言われては、啓かれた学園を目指すと言う方針上。教師陣も経営陣もこれを拒む事は難しい。
結局、学園長の鶴の一声を受けて――――あくまで有志による開催と言う事で許可が出たのだと言う。
「さあ、こっからが祭の本番じゃあぁぁぁい!!!」
襷を肩から掛けた蜥蜴人が咆哮すると、森人が横笛を奏で。
小人が器用に大小様々な太鼓を叩く傍らで、山人がえっほえっほと甕を運ぶ。
木蓋が槌で割られるとこの時の為に秘蔵していたのだろう。葡萄を漬け込んだ果実水の香りが辺りに漂った。
配られるのは彼らが手ずから削った木目の杯だ。飲酒厳禁の制限はきっと痛恨であったに違いない――――が。
「無料で飲み物お配りしていまーす、少し寄って行きませんかー?」
「舞踏の飛び入り歓迎しています! 気が向かれましたらどうぞ!」
声を掛ける唯人と並ぶ亜人は商人か、或いは平民かもしれない。
つい昨年であれば決して見られなかった姿。有り得なかった景色が其処には在った。
聴講生として――――或いは、学園生として――――通り掛かりの際に足を止めざるを得ない、光景が。
彼らは愉しそうで。ただただ愉しそうで。それはこの一年が無駄ではなかった事の只管に端的な証明であり。
そうして――――あなたもまた、恐らくそんな人々の中の1人だった。
解説
マスターより
リプレイ
ぱちぱちと、風が吹く度に火の粉が散る。そんな大きな篝火がこの貴族の学園。
パンクリアースの中庭を彩った事は未だかつてない。これまでも、そしてこれからも無い筈だった。
「……凄い」
『夜に咲く白月』レティシア・レインフィールがそっと言葉を溢す。
これを多文化クラスが。今年入学した一年生が中心となって成し遂げたのだと言う。
レティシアが学園生であった頃には考えられないこと。それは驚くべき成果で――――或いは。
選挙などよりも余程、この学園が"変わって行く"ことを思い知らされる。その象徴なのではないかと。
そんな驚きの最中、遠くを歩く『紫水晶』の姉弟の姿を目の当たりにして彼女はもう二度ほど瞬いた。
そうか、来年からの入学を目指すなら校内見学のタイミングなどそれ程無い。受験まで、残り凡そ3ヵ月。
変わって行く。時と共に少しずつ。けれど確かに変化は余儀なくされていて。
「2つですね? どうぞ。少し頂きましたけど美味しかったですよ」
どうも手伝いに回っているらしき『白銀の親愛』トーラから差し出された葡萄水を二杯。
やや危うげな仕草で受取り運んでいると、その内の一つを横合いから攫われた。
「見ているだに危なっかしいな。温室育ちが無理をするもんじゃない、もう一つまで落とすぞ」
「……っ! アルガス様」
呆れたような声音。黒に赤を混ぜた鳶色の瞳と漆黒の髪。年齢も殆ど変わるまい。
それが彼女が呼び出した相手と悟り、レティシアは慌てた様に傾いていた杯を両手で抱え俯いた。
「――――先日は、ありがとうございました」
篝火は広く、温かく、その輝きで夜闇を照らす。だからこそ出来る影もまた大きく。
だからこそ『小さな煌星』ゲルダ・クラインはそんな影の中、尚深い黒を纏う少年と相対していた。
「わたしは。自分の中では、……傷付く覚悟が、できているつもりでした」
返事は無い。けれど、その赤い瞳は小動もせずゲルダを見ている。そして彼女は漸く理解出来て来ていた。
彼は必要な事しか言及しない。けれどそれはこの国において。貴族として酷く誠実な姿勢なのだと。
「わたしは『弱者』であることを選んでいました。『弱者』だからこそ庇える人、護れる者が居る。
そうして救えたものもある。そう信じて、この一年戦って来た……つもりでした」
「では――――何故、『弱者』のままで居なかった?」
選挙に立候補して、思い知った。人から批評され、測られ、値札を付けられる事の恐ろしさ。
支持を受けること。応えられない可能性を背負う重み、痛み。――――唯一人で立つ、心細さを。
「わたしは、いまの立場を捨てなければいけませんでした。そうでなければ見えない物がありました。
自分が何者で、この国がどうなっていくのか。それを学ばなければ、もっと多くを護るには足りないのだと」
何が出来るか、を考えた時。問題になるのは"何をしたいか"と言う選択肢がどれだけ沢山見えているかだ。
『弱者』と言う立場がそれを狭める物だとは考えた事が無かった。当たり前に過ぎて。けれど――――
「戻れない覚悟はしています。でも、後悔は……していません」
「ゲルダ・クライン。痛み無き経験は礎となり得ない。だが、貴公は自ら血を流す事を選んだ」
ぱち、と一際強く篝火が爆ぜ、揺れた火影が青年になりつつある竜の仔を。その煌々と輝く赤い瞳を照らす。
「……その選択は価値ある物だ。赤き血を流し『強者』へ挑んだ事、俺は賞賛しよう」
息を呑む。全く思いがけず瞳が揺れた。彼らは、こんな戦いをずっと続けていくのだと。
体感して理解出来た。やっと掴めた感触が在った。そうして――――もし、そうであるなら。
「アルベイル様、貴方がわたしを信じるに値すると評された時は。
どうか……貴方と彼が背負っている未来を、わたしにも背負わせてくれませんか?」
言葉は毀れる様に。けれど、自然と胸の内から滑り落ちていた。アルベイルは確認すら無くただ瞳を細める。
「覚悟はした、と聞いたが。相違ないな」
「……はい」
差し出された手を取った瞬間――――"もう戻れない"と言う確信は、彼女にとってただ確かな現実となった。
■
(……全く、余計な心配だったか)
手を結ぶ2人を一瞥し、気配を消したまま『玲瓏たる』ナハティガル=ラーが両名に背を向ける。
此度の選挙では明らかに『王党派』が勢い付いている。昨年とは違う、とナハティガルは実感していた。
これが学園長の狙い通りなら驚くべき。或いは恐るべき手腕だが……どうも懸念していた程の事でも無いらしい。
竜の仔の内心は分からずとも、2人共にそんな世情に落ち込むでもなく次へと駒を進めようとしているならば。
そう納得して篝火へ視線を向けた。結果、それは偶々だ。その少年は偶々彼の目に留まり。
――――全身が総毛だった。
(……なんて目をしている)
諦観? 妥協? 失望? いや、裏社会に身を置いて長いナハティガルはそういう目を幾つも知っている。
だが、一体どれ程そんな物を――――そんな澱を積み重ねて来たのだろう。その眼に沈むのは"欠落"だ。
「失礼、アンタが学園に名高い『紫の君』。クリスタリア嬢で間違いないか」
「……? はい、確かに私がクリスタリアです。貴方は……確か、ライゼンナクト様の」
「知っているなら話は早い。初めて見る顔だが、彼は学園生か?」
「テオドールと言います。来年から、此方に通わせて頂く予定です」
胸に手を当てて一礼。竜の仔に負けず劣らず高い、性別の良く分からない声。
けれど確信し、断定する。彼はもしこの瞬間ナハティガルの首が落ちても平然とそれを受け止めるだろう。
「もし嫌でなければ暫しの間、俺に時間をくれ」
そう、口にしない訳には行かなかった。
「おいおい何だ結局面白いことやってんじゃねえかよ! 混ぜろ混ぜろ!!」
『風吹かぬ渡り鳥』ナハシュの声に、火勢の管理をしていた大柄な蜥蜴人が振り返ると。
同級生の姿に破顔一笑した。彼こそはラドラム・ドルダーム。この催しの責任者である。
「おめえだけに良ぇ格好させるもんかい! どうじゃあ、郷里の物には劣るが大したもんじゃろう!」
「は、良いねえ! 俺が立候補した時はえらい消極的だったのに、どういう風の吹き回しだ?」
「あんだけ発破掛けられ黙ったら族長にドヤされるわなァ! 蜥蜴人にも意地があるけえのう!!」
亜人としては長身のナハシュより更に一回り大きい。同級生とは思えないラドラムの拳がガツンとぶつかる。
武骨で不器用、如何にも蜥蜴人らしい愚直さだが、生粋の武闘派種族だけはある。
多文化クラスだけであれば手が足りなかったろうが、恐らく貴族ならして当たり前の事前手回しなど一切無く。
真っ向正面から頭を下げて頼んで巡ったのだろう。庶民を中心に多くの協力者が運営に回ってくれている。
「よぉし、俺も手伝わせて貰うぜ。この美味すぎる飲み物を飲まずに帰るのは生徒も教師もあまりに可哀そうだからな!」
自らも一杯貰った葡萄水を片手に意気揚々と参加客へ向き直るナハシュ。酒好きの山人も納得させた逸品だ。
これなら十分に人に勧める価値が有ると――――そんな肩をラドラムが掴んだ。
「待てえや。あー……ナハシュよ。なんじゃ、すまんかったなァ」
「……ん? 何だそりゃ。何を謝られてるんだ?」
「分からんならえぇ。じゃけんどなァ、俺らが腹ァ括らなかった所為でおめえだけで立たせたんは事実じゃ」
肩越しでは表情すら分からないが。ラドラムが歯を食い縛ったのが分かった。
それは自嘲だろうか、後悔だろうか、いずれにせよ、振り返るべきで無い事もまた。
「お陰で目え醒めたわ。おめえの言った通りじゃあ、俺達ァなーんもしようとしとらんかった」
「だが今回ギリギリでも参加した。派手じゃねえか! 祭りはこうでなきゃな!!」
ナハシュは笑った。多文化クラスは勢力として小さい。今は未だ。けれどだからこそこの先は分からない。
その小さな力がこれだけ大きな篝火を造り上げたのだ。面白いじゃないか。五年先、十年先。
この火は、果たして何処まで燃え上がるか。胸に抱いたその期待は――――無駄ではなかった。
「此処は特等席だ。どうせ毎日いるなら楽しんでいくといい! きっと次も面白れぇといいな!」
●次への一手
「葡萄水いかがですか? とても美味しかったですよ」
そう、声を掛けられて。振り返ってみれば見知った顔。
『白銀の朋友』リサ・ベイカーは葡萄水を配る『白銀の薔薇』の姿に思わず二度見する羽目になった。
「お疲れ様でした。休憩しても大丈夫だったんですか?」
「うん、人手は余ってるくらいだもの。私のも……半分は自己満足みたいなものだし」
火の粉が掛からない程度に距離を空けて、篝火を呆っと見つめるオルファレナに。
何処か疲れた様な色を見てリサは隣へ並ぶ。これならどんな話も、きっと互いにしか届かない。
「ねえリサ。私ね、少しだけ本当に反省してるんだ」
「それは、どういう……」
「期待って、失望と裏表なの。私はきっと、これまで大勢の人を失望させて来た」
彼女が『王党派』として立った事には意味がある。けれどその支持は限定的だ。
去年ならそうではなかったろう。しかし彼女は『王党派』を捨てて『学園派』を選んだ。その事実は重い。
……けれど、だとしても。
もしも自分の行動や決断に不安を憶え、苦しんでいるなら。支えてあげるのが――――"友達"だろう。
「もし今回駄目でも、これで全てが終わる訳じゃない。貴女の人生はまだこれからでしょう?」
きっと。彼女が背負っている物は今回の"選挙"だけではない。それは高位貴族の柵そのものだ。
それは想像を絶する重圧で、息をするのも辛い程の物なのだろう。分かち合う事は難しい……でも。
「貴女は、わたしにとって大切で、自慢の友人で、この学園という新しい世界に導いてくれた恩人です」
「……へ!? あ、わ、え、うん。あ、りがとう。私もリサの事は大切な友達だと思ってるよ?」
年下の友達を元気付けること位なら、リサにだって出来る筈だ。
「両想いですね? なら――――踊りましょう」
「! !? !!?? で、でも女の子同士じゃ」
「舞踏会ではないのできっと大丈夫!!」
手を引かれ立ち上がる、オルファレナの抵抗は思ったよりも大分弱く。同盟商家と、王国貴族。
生まれた国も、立場も違えど確かに友情を確かめ合った2人の令嬢が、輪を描く舞踏の中へ駆けて行く。
――――他方、そんなちょっとした混乱など露知らぬ貴族2人。
「なるほど……経緯の説明は助かる。感謝しよう。だがな、レインフィールの白百合姫。
知らない顔でも無いから率直に言うが、俺は正直、義兄がどうなろうが知った事ではないんだ」
例えそれが"冒険者達の命を救う為の裏切り"であったとして。貴族が民を救う為に全力を投じるのは当然だ。
その上で罪を被ったなら、それは当人の不徳に過ぎず……つまり結局罪人に堕ちたのは自業自得となる。
「ですがあの時、本来なら……私が」
「それは違うだろう。貴女が義兄の"主人"であるなら俺も同様の指摘をするが」
当然、と言う様に首を傾げたアルガスの言にレティシアが瞬く。それは――――そう、なのだろうか?
「では……もし彼の代わりに出来る事があるのなら、私に、と言うのも」
「貴族令嬢が軽々しく口にして良い言葉ではないな。責任を取って妾に来いと言われたらどうする」
「めか……!?」
びくりと背が跳ねるも。自らの髪を掻き混ぜアルガスが嘆息した。
卒業生の筈なのに何と貴族の駆け引きには向かない感性だ。"隙が有り過ぎる"と言わんばかりである。
「いずれにせよ貴女が責任を感じる事じゃない。悪いのは義兄だ」
情報分の義理は果たしたと肩を竦め踵を返す彼に、レティシアは跳ねた心臓を抑える。
心構えが足りないと言うのは事実だが……どうしろと言うのだろう。自分の心が、一番分からないなんて。
■
「あのっ……! 宜しければ、是非お付き合い願えませんか?」
『気高き白』コルネリウス・アーラは断頭台に掛けられる様な心地でそう告げた。
木の杯の葡萄水に口を付けていた『黒の後継』の瞳が瞬く。この時点で既に顔が赤く染まる。
「これは失礼した。舞踊に自信が有る訳ではないが、淑女に恥はかかせられないな」
まるで掬い上げられる様に自然に手を取られて、頭が真っ白になった事までは……確かに憶えている。
3拍子の音楽に合わせて、手を、足を、身体を、どう動かせば良いのかが分かる。ただ寄り添うだけで良い。
先導に慣れているのだと分かって……何故か、気持ちが静かに波立つ。
何処でだろう。誰とだろう。どうしてそんな事が気になるのか――――
「ふとした拍子に、考えるんです」
「この一年……私のしてきた事で、何を変えられたかと」
「これから、何が出来るのかと」
それは弱音だ。自覚もある。コルネリウスは迷っている。この一年、そして今も。ずっとずっと。
それでも前を向いて歩いてこれたのは、彼が背を押してくれたからだ。貴いと、言ってくれたから。
「……貴方はいつも、私の言葉を真摯に聞いてくださいますね」
――――そうか、この人、公子様だっけ。とその時不意に思い出した。
最高位の貴族、公爵家。その次期後継者。本来なら、まるで接点なんて無い筈の。
「何故ですか」
聞いてしまった。答えが欲しかった。何か、確かな物が欲しかったのだと――――思う。
「俺は昔から器用な性質でな。大抵の事は出来たし、必要なら身に着けた。出来るからそうした」
応じに、コルネリウスの側が驚かされる。意図が良く分からず瞬くも。
「だがコルネリウス・アーラ。貴女はそうではないだろう」
竜の仔がその双眸で彼女を見た。息が止まるかと思った。
「前人に踏む者無く、味方も敵も見定まらず、それでも正しいと信じ一歩踏み出した筈だ。
余人にそれが叶おう。俺ですら容易ではない。何故その言葉を聞き応えるのかと聞いたな?」
「それは俺が、貴女の行動をこそ誰より高く評するからだ。コルネリウス」
この人に、こんな強い想いが潜むのかと。紡がれる言葉にただ圧倒される。
けれどどうしてだろう……恐いとは、ただの一瞬も思わなかった。
「――――さて、待たせて悪いな『蒼玉の麗人』」
「"『黒槍』の君"にそう言われては、今来たところだよ。と応えない訳にはいかないな」
『蒼玉の麗人』シルヴィア・A・カペルはアルガスと同学年。
即ち、今年で卒業となる。そうなれば、『王党派』侯爵家の『蒼玉』と『貴族派』伯爵家の『黒槍』。
娯楽演劇の如き言い回しに、両名共にくつくつと笑うと。直前まで踊っていた待ち人が合流を果たす。
「ようこそ、お越し頂き恐悦の限り」
「……全く、対話を求められれば否やは無いが我が事ながら酔狂極まる」
「付き合いが良いのは結構な事だと思うが?」「貴公らいずれも卒業生だろう」
少なくとも、当分この縁故が生きる事は無いだろう『黒の後継』が肩を竦めると。
シルヴィアが瞳を伏せて大いに頷き、アルガスが皮肉気に口角を上げた。然り、或いは敵対すら有り得る。
「『黒の後継』。昨年貴方が場を設けた貴族派の意見交換会はとても有意義な時間でした。
あの場があったからこそ今の私がある。改めてお礼を申し上げます……勿論、『黒槍』殿に叱って貰った事もね?」
シルヴィアはあの場で初めて各貴族の在り様。その本質に触れた。それは、稀有な経験と言って良いだろう。
「その上で、見て頂きたい物がある」
差し出した文集を『黒の後継』が受け取りその署名を確認の上一瞥する。
けれどぱらぱらと文集を眺めると書を閉じ、アルベイルはシルヴィアへ返しながらも断言した。
「これは『帝国』の実力社会論だな。欠点は既に明らかだ。現『王国』であれば潰す程の価値は無い」
かつて、『帝国』が健在でありその脅威に晒されていた時代であれば危険思想だったろう。
しかし今、『帝国』無き大陸においてこの社会の実践は、現実的に不可能だ。何せ――――権威が無い。
「貴公がこの理想を継ぐと言うなら、もう一歩踏み込んで考えよ。
実力ある者が牽引する社会とは弱者を黙殺する世界だ。暴力は言うに及ばず、知性と理性すら必ずしも並立しない」
「帝国式実力主義か……庶民はそれで良いかもしれないが、貴族はそれでは成り立たんだろうな」
何せ、彼らの"実力"の最たる物が"利権"であり"歴史"だ。それは庶民と言う時点で比較対象にすらならない。
理想は理想として――――真実この『王国』を変えたいならば、方法論を組み直さなければならない。
「……そうか。やはりこれだけでは駄目なんだな」
納得はし難くとも、呑み込まない訳にはいかない。貴族として、信を置くに足る両名がこう言うからには。
この文集には間違いなく"何か"が不足しているのだろう。では、果たしてそれが"何"なのか。
課された命題の答えを見つけ出さなければいけない。それは、継いだ者の責務なのだから。
●静寂の終わり
「こういう催しは貴族の方からしてみれば異質でしょうね」
「火事など起きたら大問題ですし、今の内に水をバケツに汲んでおきましょうか?」
『白銀の朋友』ヴィルヘルミナとトーラ。両名は共に運営の手伝いに回っていた。
流石に篝火本体の管理などは勝手知ったる多文化クラスが中心で行われるが、人手があるに越した事は無い。
「ただいまー……あの火の回りってやっぱり暑いのね……」
「『王国』は基本的に温暖ですからね。そうだ、オルファレナさん。少しお話しませんか?」
「うん。どうしたの? トーラは聴講生なんだしオーロラで良いのに」
「人の目も有りますからね、そうもいきません」
貴族社会の煩わしい所ではあるが"親しい間柄"と周囲に気付かれるのも善し悪しである。
例えば人の呼び名などは象徴的で、親しい相手にだけ呼ぶ事を許している物など隠すに越した事は無い。
「それにしても、選挙はなかなか残念だったみたいですね?」
「それはもう少し柔らかめに包んで欲しかった……!」
衝撃を受けたオルファレナに、トーラが笑う。彼女の事だから、きっと誰かに元気付けて貰ったのだろう。
運営当初より多少顔色が良くなった彼女の表情を掠め見て、ほっと息を溢す。
「でもオルファレナさんは未だ二年生ですし、現実は受け止めて、学べる所は学べばいいと思います」
「うーん、そうね。私もそれは、そう思うんだけど……」
何となく歯切れが悪いのは、きっと何か理由が有るには違いないけれど。
幾らか分かった事は彼女に味方は多くとも、学園内と絞った場合其処まででも無いと言う事だ。
(わたしも来年には入学してみようかな……?)
とは言え、何だかんだとこう、放っておけない気持ちになる相手なのは事実だ。
トーラの見立てでは彼女の公約は"外向き"に過ぎて"自分がどうしたいか"が全く抜けていた。
そして多くの人と言うのは"すべき事"より"したい事"に惹かれる物だ。
そこを誰かが助けてあげられれば――――
「もしもの話ですけれど、わたしが学園生になったらオルファレナさんは嬉しいですか?」
「え、勿論よ!」
即答に、思わず笑いを噛み殺す。こういう良い所が、もっと広く伝われば良いのだけれど。
――――他方。そんなほのぼのとした運営席から離れること遥か、人も疎らな教室棟の渡り廊下。
『鷹雛の協力者』ジュスト・ヴェルジーは眼下の篝火を暫く眺めた後、後背へ視線を移した。
「さて、ジーベック様。今宵もご機嫌麗しく」
「麗しそうに見える? だとしたらジュスト、貴方の目はとても良く出来た節穴だね」
『夜鷹の雛』ジーベック・ファルゲンは度過ぎた皮肉屋であり、貴族教育が悪い方に働いた典型だ。
周囲の人間を素で見下す彼は、恐らく教室でも孤立の一途を辿っている。
さりとて父親である校長は多忙を極め、昨今の貴族派の立場を考えれば一瞬たりと気が抜けまい。
……けれど子が求める親の愛情と言うのは"割り切れる物ではない"ことを、ジュストは良く知っている。
「どうも小耳に挟んだところ、ジーベック様は学園内の人脈作りに苦慮為されているのだとか」
「誰がそんな風聞を囀っているのかは知らないけれど、さぞ口さがない雲雀の類だろうね」
「何であれば、盤上遊戯や狩猟など嗜む、貴族令息の集まりに顔を出してみては如何でしょう?」
「殻の付いた雛鳥と共に狩りに興じてなれるのは雛鳥まで。無駄は愚か浪費でしかないだろ」
頭の回転の速さは、年齢を考えれば大した物。流石は有能と知られる『夜鷹』当主嫡男だけはある。
けれど人を使えない貴族に価値は無い。彼の孤立は、その将来に確実な暗影を落とす。
(何となく……見棄てられないんだよなあ)
何せ、きっと磨けば光るのだこの少年は。勇気と誇り。この2つは後天的には容易に根付かない。
それを既に携えているのだ。この先どう羽搏くか、見て見たいと思ってしまう。
「例え鷹に生まれようと、空の覇者になるまでは暫し時間がかかるもの。
もし動かせる駒が無いなら、俺を使って下さって良いんですよ」
なので割と過干渉と理解しつつ告げたその言葉には、初めて即答が返らなかった。
「軽率な事を言うなあ。貴方はもう少し賢いかと思っていたけれど」
「生徒会入りを目指した事も含めて、自分なりに覚悟はしたつもりです」
へらりと、態と軽薄に見える様に取り繕った微笑を眺めジーベックが嘆息した。
「……貧乏籤を引かされるタイプだと良く言われない?」
それはきっと、未だ幼い少年なりの皮肉に混ぜた精一杯の感謝だったのだろうから。
■
(……ん。黒髪に、鳶色の瞳。確か彼女が手紙を送った相手って……ふむ)
会場を彷徨う『立体機動戦術者』Octavia・Aureusがその人影を目線で追った事に理由は無い。
強いて言えば彼女が探している相手から特徴を聞いていたから、と言うのが挙げられるだろうが。
「すいませーん、人探ししてるんだけど心当たりないかな?」
「? 何だ藪から棒に。篝火の運営は多文化クラスだ。ほら、あの蜥蜴の」
「緑の地が入った金髪ロングで、肌にいくつも青い線入れてる、この学園の2年生で」
その羅列を聞き、アルガスは黙ってOctaviaを検分する様に瞳を細めた。
ここで偶然、と受け止める人間は無能の烙印を押されるだろう。何せ良く見知った者の特徴だ。
「所在は知らんが良く知る相手ではあるな。それで? お前は誰で何が聞きたい」
「あ、大当たりなんだ? ん-……何がかあ。あーたが、彼女を受け容れ続ける要素はなんなのだろう」
Octaviaの値踏みする様な眼差しに、けれどアルガスは不敵とすら言える笑みを浮かべる。
なるほど、"剣"の縁者かと目算は付けた物の。それそのものは然程問題にもならないからだ。
「あたしの主観じゃあの子、どうしようもなく庶民として物言う性質でしょ? ともすりゃ水と……」
「油か? 断言するがそれはあれの一面に過ぎないぞ。庶民はな、好き好んで学びなど求めない」
「うん? でも好奇心何て誰にでも――――」
「この学園では衝突が絶えない。後ろ盾も無い庶民には苦痛だろう。それで辞める者も少なくない」
好奇心だけで、在籍出来る程気楽な環境ではないと。アルガスはそう斬って捨てる。
「俺があれを傍に置くのは、上を向こうとしているからだ。学び、咀嚼し、理解を積もうとしている。
その志を庇護せずして何が青き血か。貴族とは、貴く在らんとする者を言うのだ」
Octaviaがぽかんと口を開けると、語り過ぎたとばかりに咳を一つして視線を逸らすも。
冗談や酔狂ではなさそうだ。貴族に"認められる"何てサンドラらしくもない……と怪訝に思うも。
で、あれば。その目線を後ろへ向けさせるのはあまり良く無いのだろうか。
……その背景を詳らかにした時。それでもこの2人は今のままで居られるのだろうか。
「皆さん、果実水を貰ってきました。一息つくのにどうぞ」
「おう、姉ちゃんもお疲れさん。そろそろ交代じゃな」
騒がしく声が行き交うのも運営側の特徴と言えるだろう。汗を拭う『導き手』ロゼットが周囲を見回す。
確かついさっきまで舞踊の輪に加わっていた気がしたけれど、と遠目に見遣れば……
「お疲れ様っ! あ、ロゼットも手拭使う? 貰って来るけど」
「ありがと、あと……この後少し良いかしら」
「え、勿論よ? 一緒に篝火を見る時間、作ってくれるんだものね」
選挙が終わったからだろう。今の彼女の姿は『白銀の薔薇』よりオーロラに近く。
その足取りは以前より大分軽く見える。それも、きっと今だけの話なのだろうけれど。
「はい、手拭どうぞ。隣に座っても良い?」
「ええ、そうね。じゃあ何から話そうかしら……今回の選挙、オーロラは本心から立候補したの?」
「本心……難しいけれど、自分で選んだ。と言う意味ならそう……かな」
困惑混じりの微笑みは、きっとまた何か貴族の柵があるのだろうとは察せる物の。
その点で、ロゼットに出来る事は何もない。ただ彼女もまた、らしく無い事は分かっている様に見え。
「だったら次は、そうねえ……例えば、『冒険部』の創設! とかどうかしら」
「わ、それ凄く良い! そんなクラブ有ったら喜んで入っちゃう……!」
うんうん、と頷くロゼットをじっと見て。オルファレナは楽しげに笑う。
けれど、であれば何故だろう。其処に以前には無かった、隠しても隠し切れない儚さが滲むのは。
「あのね、ロゼット。私――――」
瞬間、篝火が強く燃え上がり、運営長の蜥蜴人が慌てて水を持って駆けて行った。
「……え、何?」
「ううん何でもない。そうだ、ロゼットの冒険の話も聞かせて?」
「良いわよ、オーロラはシャルガネを知ってる? あの地方は珍しいものがたくさんあってね……」
甘える様に首を傾げるオルファレナに、一体誰がそれ以上深く問い糺す事が出来たろう。
ぱちぱちと火の粉が爆ぜる。残された僅かな時間は、刻一刻と過ぎていく。
■
「――――少し良いか」
「ラー、木偶を連れ歩く趣味と言うのは如何な物かと思うが?」
一瞥し、溢したアルベイルの言は端的だが正鵠を射ている。木偶。その外観がいくら綺麗であろうとも。
中身に虚しか無いテオドールは、精々良く言って"良く出来た人形"でしかない。
だがナハティガルには興味が有った。良くも悪くも他者への影響力の強い『黒の後継』と、『紫の君』の弟。
この両名を引き合わせる事で――――果たして、前者は後者へどんな変化を引き起こすのか。
「アルベイル。この坊やの面倒、みてはくれないか」
「……『紫水晶』の血縁か。姉に良く似ている」
目に見えて嘆息したアルベイルが流し見ると、テオドールの視線がその言葉に反応して交わった。
「姉様の事をご存知なんですね……お初にお目に掛かります、竜の後継アルベイル様。僕は」
「良い、興味が無い。……が、臣下より立っての願いだ。貴公、最低限学ぶ意志はあるのか」
言葉通り、興味無い体を隠しすらしないアルベイルに。ナハティガルとを交互に見たテオドールが頷く。
口を開けば“そうする様に姉様に言われたから”と応えたろうが。竜の仔にはそれすら不要なやり取りだ。
「学ぶ意志が有るなら指導しよう。ラー、それで構わんな?」
「ああ――――異存はない」
一方的に話の進む状況に完全に置いて行かれながら、テオドールが瞬くも。
恐らく彼は否とは言うまい。何せ、彼は主体性が0に近い。こうまで話が進めば――――断りすらしない程に。
――――そうして、激しく燃え盛る様にして周囲に熱気を振りまいた一つの区切りが終わりつつ有った頃。
漸く運営の手伝いからから完全に開放され、オルファレナはぽつりと呟いた。
「……篝火、終わっちゃうね」
「そうですね、オルファもお疲れさまでした」
最後の最後。ヴィルヘルミナが望んだのはただ級友と共に在ること。まるで燃え尽きる篝火の様に。
観客の大半は掃け、火の粉と灰の掃除の次は後片付け。しかしそちらは多文化クラスの役割だ。遂に学園祭も幕を引く。
一瞬ぽかりと空いた静寂の中に2人は居た。そうして予想違わず、口火を切ったのはオルファレナの側。
「相談もせずに、選挙。勝手に決めてごめんね。でも、私は私なりに――――」
きっと、何かしら伝えたい事が有った筈で。けれどヴィルヘルミナは敢えてその唇に人差し指を当て封じた。
謝られたい訳ではなく。彼女には彼女が必死に手繰った結論がある筈。それを否定したくも無かった。
山人に、この『王国』の貴族事情は複雑に過ぎる。けれどきっと、それは問題ではない。
そんな理由で友達で居られなくなる訳ではないし、彼女が貴族だから隣に居られない訳でもない。
「私はただ、あなたが本当に困った時に。この手を求めてくれたら嬉しい。それだけです」
「……ずるい。私だってヴィルヘルミナに頼って欲しいわ。助けて貰うばかりなんて、お姫様みたいだもの」
確か冒険者に憧れているのだったか。政治に疎いヴィルヘルミナですら知る『王国』屈指の貴族の姫君。
そんな彼女から"お姫様みたい"何てまるで冗談の様だけれど。それも含めての……憧れ、なのだろう。
「私はそれほど器用ではないので」
「……"たすけて"って言ったら助けてくれるの?」
こてんと。隣り合った肩に頭が乗ると、絹糸の様な白銀の髪が流れていった。
しばし考え、きっと後悔はしないだろうと結論付け。そんな弱ったお姫様の頭をぽんぽんと撫でて応じる。
「勿論」
どうせそんな弱音は誰にも聞かせないだろうに。『白銀の薔薇』は俯いてくすくすと嬉しそうに笑った。
後夜祭が終わる。学園の動乱以来、確かに刻まれた変革の一年が終わる。
――――これはそんな、過ぎ行く秋の薄明の一夜。
マスターコメント
ロングシナリオ易しい 報酬:無し12 / 12〜12人
2022年11月14日 12時03分28秒 公開
参加者
相談掲示板
シルヴィアだ。今回はよろしく頼むよ。 【2】観客で『黒の後継』に会いに行く予定。 『貴血連盟元代表代理』とも話せたら嬉しいかな。 皆にとって良い一日になりますように。
ナハシュだ。よろしく。 そもそも多文化クラス在籍だからな、【3】で手伝ったり遊んだりしてると思うぜ。
ジュストだ。 今回は【2】で『夜鷹の雛』、ジーベック様とお話する予定。 同じ所で行動する人もそうでない人も会場は一緒だからね、擦れ違うこともあるかもしれない。 よろしくね。
ヴィルヘルミナです。 私は【3】で動いていると思います。
リサです、よろしくお願いします。 わたしは、とりあえず、オルファさんとお話しをしたいですね。 可能なら、少しアルベイル様ともお話ししたいですが、字数と、タイミングしだいかな?
ロゼットよ。 【3】運営側のお手伝いに、オルファレナに会いに行くわ。 同じ目当ての人は、たぶん一緒になるでしょうし、よろしくね。
コルネリウスです、よろしくお願いします。 紫の君の弟さんも、少々思うところがあるのですが…私はアルベイルさんとお話をしたいなと思っています。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 大変悩ましいのですけれど……恐らく私は【2】でお話をさせて頂きます。
はろー、オクタヴィア・オーレウスだよ。よろしくなっ …サンドラは落ちちったかぁ、あっちゃー。 まあいいや、たぶん【2】かな?てけとーに歩いて駄弁ってだとおもわれ。
ゲルダです。よろしくお願いしますね。 【2】で、アルベイル様とお話をしたいなと考えています。
ナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 俺は【2】で動く予定だ。
トーラです。遅れてすみません。 わたしは【3】でお手伝いに回りますね。