【西局】The Lord Stinger

革酎

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シナリオID:2453

オープニング

●全てを喰らい尽くす
 それはまさに、怪物であった。
 小山の様な巨躯は黒光りする頑強な甲羅に覆われ、神殿の柱の如き巨大な脚が抉る様な形で、地面に突き刺さる。
 頭部の左右に広がる鋏状の前脚は、小さな家屋なら一撃で粉砕してしまうだろう。
 シラー砂漠最大級のバルバロイ組織『太信党』の首領ウザリ・クル・タハーラが使役する大型の岩蠍魔獣、その名も戦蠍王(せんかつおう)。
 西方辺境伯ルーヴェン・アクファリテがこれまで守り続けてきた防衛線の一角が、遂に破られた。その綻びを衝いて、ウザリは虎の子の戦蠍王と太信党戦士団のほぼ全兵力を、一気に西方辺境伯領都へと肉薄させた。
 ここが勝負所だと、ウザリの勘が囁いている。
 既にふたりの上位吸血鬼――テクホテップとレムアルス・ファブランドもルーヴェン抹殺の為に動いた。敵は西方辺境伯領都と、そしてルーヴェン自身の守りの為に戦力を割かねばならない筈だ。
 更に、領都市民の脱出にも相応の人数が取られることになろう。であれば、攻めるのは今しかない。
 西方辺境伯領都に雪崩れ込んだ太信党戦力は、既に一部が領都防衛部隊との戦闘に突入している。情報によれば、現在領都を守っている主力は漠兵隊らしい。
 外征専門の殴り込み部隊が、果たしてどこまで防衛線の要になり得るか。
「西方辺境伯……我らが市街戦に不慣れだと思っておろうが、漠兵隊とて防衛戦は不得手であろう。条件は互角の筈だ。ならば勝負を決するのは気合だ。そして我らにはシラーの神の御加護がある……負ける要素など欠片も無いわ」
 戦蠍王の背甲に据えた鞍の上で、ウザリは愛用の曲刀の切っ先を遥か前方の虚空へと突き付けた。
「この戦い、我らにこそ利があるぞ! 一気に喰らい尽くせ!」
 ウザリの檄を受けて、太信党戦士団は鬨の声を轟と震わせた。
 ここから西方辺境伯領都の西門まで、距離にして数百メートル。勇猛なる太信党戦士達が、砂の大地を怒涛の勢いで駆けてゆく。後はこのまま何も考えず、邁進するのみだ。
 既に陽光は西へと沈みつつあった。世界は次第に、闇の中へと呑まれてゆくだろう。
 夜が明ける頃には大勢が決している筈だ。朝の光を浴びると同時に、勝利の雄叫びを天に届けよう。
 太信党の士気は、これまでに無い程に高く、そして充実していた。

●斃すべき相手
 西方辺境伯領都、西門。
「訓練通りにやれば良い! ひとりたりとも生かして帰すな!」
 漠兵隊長アザンティア・カーンの勇猛な叫びに応えるかの様に、漠兵隊の精強なる戦士達が襲い来る太信党戦士団に真っ向勝負を挑んでゆく。
 アザンティア自身も大剣を振るい、左右から群がってくる敵を次々と薙ぎ倒していった。
 そのアザンティアの傍らに、狼の半獣人娘ロレッタ・レーゼンの姿がある。ロレッタもまた、長刀の切っ先を宙空へと滑らせ、目の前の敵を容赦無く斬り伏せていった。
「あそこに大物が居る様だ!」
 ロレッタの声を受けて、アザンティアはゆっくりと迫りつつある黒く巨大な物体を視界の隅に捉えた。
 既に護兵団の情報網から、その存在を聞いて知っている。確か、戦蠍王とかいう岩蠍の大型タイプだ。魔獣使いでもあるウザリの切り札ともいわれており、あれがここに姿を見せたということは、太信党もこの戦いを決着の場と見据えているということだろう。
「あれを討ち取れば、勝ちが見えてくるぞ」
 アザンティアは冷静に分析したが、問題はどうやって近づくか、だ。戦蠍王の周辺には太信党戦士団の中でも特に腕利きの精鋭部隊が護衛として張り付いている。その隊長格と副長格達は授恵者の筈だ。
「隊長格は確か、ウザリ親衛隊のジャヌロ・フラ・エオとかいう奴だ。小型戦斧を二刀流で操るスタイルらしいが」
 そのジャヌロには曲刀の達人ナヴォ・ルウギ・マクハーンと、格闘技に強いドルヴリ・アクザロのふたりが副長格として付き従っている。
 いずれも護兵団長ダルヴィン・ケルソーが何かにつけて警戒していた連中だから、少々面倒なことになりそうだ。特にジャヌロに関しては、アザンティアは純粋な戦闘技量では自分と互角か、或いはそれ以上かも知れないと警戒の念を滲ませる。
「ここで確実に斃すべきはウザリ、戦蠍王、そしてジャヌロ。的が三つか……確かに面倒だ」
 しかしロレッタの金色の瞳には闘志が湧き起こっている。一歩も譲らぬという気迫が、彼女の全身から炎の様に立ち昇っていた。
 幸い、この防衛戦には冒険者も少なからず参戦している。彼らと協力すれば何とかなるだろう。
「私が先陣を切る。カーン隊長は戦況を見て、兵力投入先をその都度、判断して欲しい」
「心得た」
 アザンティアの応えを背中で受けながら、ロレッタは敵兵集団を切り裂く様な勢いで一気に駆け抜けてゆく。その先にはジャヌロと思しき巨漢の姿があった。

解説

称号『青燕兵曹』について:  このシナリオでは、『青燕兵曹』の称号を持つPCがNPC部隊(約20名)に対し、部隊規模での行動を依頼することが出来ます。但し依頼内容によっては部隊の了承を得られない場合もあります。 状況:  PCの皆様は西方辺境伯領都の冒険者ギルド支部から依頼を受け、漠兵隊と共に西門付近での戦闘に参加しているところからスタートして頂きます。  戦局は防衛側がやや不利で、少しずつ太信党戦士団に押し込まれつつあります。このままいけば早い段階で西方辺境伯領都での市街戦へと突入するでしょう。  西門付近は大規模な乱戦となっており、漠兵隊と太信党戦士団が双方入り乱れての激闘となっています。  そこへ少しずつ、ウザリが操る巨大魔獣の戦蠍王がゆっくりと近づいてきています。戦蠍王の領都内への侵攻を許してしまうと、その破壊力で家屋が軒並み叩き潰され、本来漠兵隊側に有利な筈の市街戦が太信党側有利の荒地戦へと陥ってしまいます。  戦蠍王が領都に突入する前に撃破して下さい。 敵:  無数の太信党戦士団が次々と襲い掛かってきますが、こちらは漠兵隊が相手に廻ります。  冒険者の皆様が相手にすべきはウザリ・クル・タハーラ、戦蠍王、ウザリ親衛隊、及びその隊長格ジャヌロ・フラ・エオ、副長格のナヴォ・ルウギ・マクハーンとドルヴリ・アクザロです。  いずれも正確な強さは分かりませんが、恐るべき強敵揃いであることは間違いありません。  混戦では射線が確保出来ず、友軍への誤射もあり得るからということで、敵側には飛び道具を使う連中は居ません。魔術師は数名程度居る様ですが、こちらは漠兵隊が対処に廻っている様です。  また、戦蠍王自体が他の魔獣との相性が悪く、下手をすれば同士討ちになりかねない為、今回太信党は他の魔獣使いを本拠地ラネンターカム陵の守りに残してきています。 NPC:  アクファリテ西方辺境伯の部下で漠兵隊長のアザンティア・カーンと、冒険者ロレッタ・レーゼンが主なNPCですが、大勢の漠兵隊員もモブNPCとして登場することになるでしょう。  OPへの紐づけはしていませんが、ルーヴェン・アクファリテ西方辺境伯が登場する可能性もあります。

マスターより

 皆様、こんにちは。  連動『王国西部局地戦線』でのシナリオをご提供致します。  いよいよ西局も大詰め、最後の決戦へと突入しました。  本シナリオでは太信党の首領ウザリ・クル・タハーラと、その配下の強敵達との闘いを扱います。敵は圧倒的な破壊力で小細工無用の正面決戦を挑んできています。  特に戦蠍王が領都内に侵入すれば壊滅的な打撃を被りますので、是が非でも斃し切って下さい。  この一戦で太信党との戦いに決着が見られることになるでしょう。  それでは、ご縁があればご参加のご検討宜しくお願い致します。

リプレイ

●西門前の攻防
 薄闇が、いよいよ真の闇へと移り変わろうとする頃合い。
 リーンエス王国西方のシラー砂漠との領境に接する西方辺境伯領都は今まさに、バルバロイ組織『太信党』との一大決戦に突入しようとしていた。
 首領ウザリ・クル・タハーラ率いる太信党戦士団全兵力と、彼が操る大型魔獣『戦蠍王』、そして精鋭たる親衛隊といった数々の決戦兵力を前にして、西方辺境伯側はアザンティア・カーン率いる漠兵隊を防衛戦力として西方辺境伯領都西門付近での緒戦に当たらせた。
 既に太信党戦士団先遣隊と漠兵隊は、西門外側の防衛線で激しい乱戦に突入している。
 しかし、どちらかといえば守りに回っているのは太信党側だ。彼らにしてみれば戦蠍王が西門に到達した時点でほぼ勝利を手中に収めたも同然である。その為、漠兵隊の突出をここで抑え、戦蠍王が西門に辿り着くまでの時間を稼げれば、それで良い。
「ほーらほら、こっちですよー!」
 西門の巨大な門扉を駆け登るトーラに、太信党戦士達が獰猛に吠えかかる。しかし味方同士の誤射を恐れたウザリは部下達に弓を装備させていなかった為、高い位置から一方的に光弾を降らせるトーラの独壇場と化していた。
 高く目立つところで自ら囮になり、敵数をある程度引き寄せたところで攻撃を仕掛けるのは中々上手い手であるといって良い。
 更に、そのトーラに意識を奪われている太信党戦士団の間を、セロンガード・シュタインドルフが影の様に駆け抜けてゆく。間合いを詰めたところで超至近距離からの鋭い矢の一撃で、次々と敵を仕留めてゆくセロンガード。頭上に意識を取られた太信党戦士達は、気づいた時には斃されているという半ば暗殺に近しい必殺の機動戦に恐ろしく手を焼かされていた。
(さて、次は……)
 セロンガードは少しでも強そうな敵兵に狙いを定め、再び影の如く走り回る。
 そして青燕兵曹として漠兵隊一個小隊を率いているジュスト・ヴェルジーの戦術的知見と、敵だけを識別する強力な範囲攻撃魔法がこの西門前の乱戦では大いに威力を発揮した。
「カーン殿、そろそろ敵がこちらの戦術を理解して突出してくる模様。それらを叩く為に兵力を投入して宜しいか」
「大いに結構」
 アザンティアの許しを得たジュストは、魔術師たる己が半ば囮となる格好で一部の敵戦士団を引き寄せ、そこに漠兵隊一個小隊を応撃させるという戦術を取った。この作戦は上手く作用し、ジュスト狙いで飛び出してきた一部の敵戦士団は、横合いから攻め込まれて為す術も無く討ち取られてゆく。
 同様の戦術は同じく青燕兵曹の権限を持つトーラも採用しており、高い位置で自らが囮となっているところに漠兵隊が頭上に目が行っている太信党戦士団を攻撃した。
「私達の働きに民の命が掛かっている! 必ず勝つんだ!」
 ジュストの傍らで、シルヴィア・A・カペルが漠兵隊員達を鼓舞していた。ジュストのタイミングに合わせて自らも敵の頭上に光弾を降らせつつ、必要なところに治癒の力でカバーしてゆく。
 戦闘開始当初は幾分膠着状態に近しい戦況だったが、冒険者達の活躍で徐々に西門前の太信党戦士団は押し返されつつあり、漠兵隊有利の展開へと傾こうとしている。
 この分ならば、後は漠兵隊やセロンガード、トーラといった面々にこの場の守りを任せても良いかも知れない――シルヴィアはジュストと目線で頷き合った。
「俺達はそろそろ、前に出ようと思う」
「私は親衛隊の副長、そしてジュストは戦蠍王の対処に廻ろうと考えるが、如何かな?」
 ジュストとシルヴィアの申し出に、アザンティアからは否やは無い。存分に戦ってきてくれと頷き返すばかりである。
 ふたりは西門の門扉上のトーラと、引き返してきたセロンガードにここは任せたと短く伝えた上で、それぞれ漠兵隊の人数を率いて更に西方前線へと進撃を開始した。

●隊長格ジャヌロ
 ウザリ親衛隊の隊長格ジャヌロ・フラ・エオはアザンティアが警戒した通り、矢張り相当に手強い相手だ。その得意とする戦法は二刀流で、太い両腕に小型戦斧を一振りずつ携えるスタイル。
 小型戦斧といっても、それは大型のものに比べればという話であり、体格の小さい戦士ならば両手で扱わなければ難しいかも知れない。
 それ程の強敵を前にして長刀使いのロレッタ・レーゼンはハヤト=ガラン=ヴォルファングやルアンナ・ミュラーといった面々と協力し、この恐るべき強敵を確実に斃し切ろうと流れる様な連携を見せていた。
「はははっ……こいつぁ、奴等を蹴散らした暁にゃパフパフの追加報酬請求だな!」
「パフパフでも何でもやってやるから、戦蠍王に届く射線を兎に角、切り開くぞ」
 二刀流戦斧を紙一重で躱しながら軽口を叩き合うハヤトとロレッタだが、そこへタイミング悪く到着したサフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブの瞳に妙な蔭が宿る。
「ふーん……ぱふぱふの追加報酬ねぇ」
 これは後で、盛大にとっちめてやらなければならない。そんなことを密かに決意しながらも、サフィラは敵の注意を引く為に敢えて大声で名乗りを上げた。
「とうっ! ロモズ歩兵団遊兵総長サフィラ! 只今参上!」
 濃くなり始めた闇の中でも的確に刃を振るうサフィラを強敵と認めたのか、ジャヌロはロレッタに躱された小型戦斧を半ば返す刀の要領で、次はサフィラへと振り抜いた。
 サフィラの回避能力もハヤトに負けず劣らず、非常に高い。ジャヌロの振るう小型戦斧は矢張り、ただ虚しく空を切るばかりである。
 その直後、ジャヌロの動きが微妙に鈍くなった。それまで周辺の太信党戦士達に光弾を叩きつけていたルアンナだが、漸く手が空いたらしく、今度はジャヌロにエーテルの糸で動きを封じにかかったのである。
 更にその直後、凄まじい爆音が周辺に響き渡った。ルアンナが放ったエーテルの炸裂衝撃がジャヌロの巨躯に叩き込まれたのである。
 ジャヌロの動きが極端に悪くなった。
「さぁ皆さん、今のうちですよ!」
 ルアンナの号令を受けて、ロレッタ、ハヤト、サフィラが一斉にジャヌロに猛攻を仕掛ける。回避力が極端に落ちたジャヌロに対し、手数で圧倒するハヤトとサフィラは面白い様に次々と攻撃が決まる。
 血飛沫を上げて獰猛に吠えるジャヌロだが、そこへロレッタの長刀が容赦無く襲い掛かった。
 だが流石にウザリ親衛隊の隊長格を務めるだけのことはあり、これだけの猛攻を浴びても尚、その太い両脚で見上げる程の巨躯を今尚、支え続けている。
 血まみれの巨漢戦士はルアンナこそが厄介な相手だと認めたらしく、間合いの近い戦士達ではなく、ルアンナとの距離を一気に詰めようとした。
 だがそれよりも早くハヤトとサフィラがその直線状に割り込み、それぞれが得意とする連撃の嵐でジャヌロを押し戻した。
 背後からはロレッタの長刀が再び一閃。ジャヌロの肉体は確実に死への階段を登り始めている。
 一時は拙いと焦ったルアンナも、ここが勝負所だと最大魔力を遠慮なくぶつけた。
「ぼっこぼこにして差し上げます!」
 光り輝く大量の蝶が舞い、ジャヌロへと殺到。ハヤト、サフィラ、ロレッタもそれぞれ最後の一太刀を浴びせてから左右に散開し、光蝶群に呑み込まれるジャヌロを軽く一瞥した。
 ジャヌロは怒りの咆哮を闇の中に響かせつつも、その場で崩れ落ちた。
 その瞬間、周囲で漠兵隊と死闘を繰り広げていたウザリ親衛隊に動揺が走る。隊長格が斃されたのだ、冷静で居られる訳が無い。

●ウザリ親衛隊攻略
 隊長格ジャヌロの死でウザリ親衛隊が大いに動揺したのは間違い無いが、しかし決してそれだけが原因で浮足立っているのではない。
 それよりももっと早い段階から、ウザリ親衛隊は西門防衛戦力に翻弄され続けていた。
 最初にレティシア・レインフィールが主導する形で、ロゼットと共に仕掛けた雷の分断策が、ウザリ親衛隊の部隊規模の連携を分断していた。
 当然敵も黙って見ていた訳ではないが、レティシアとロゼットを守る為に、ローザリカ・L・ディオールが奮戦したことも分断策成功に大きく寄与している。ローザリカの放った炎冠の馬は敵を散々に追い払い、辛うじて接近してきた太信党戦士も火棘槍で一蹴。
 ウザリ親衛隊はほとんど対抗策が取れないままに雷の嵐によって部隊が分断され、そこに漠兵隊が間髪入れずに襲い掛かった。この段階から既に、ウザリ親衛隊の崩壊は始まっていたといって良い。
「ありがとうございます。これでウザリ親衛隊への対処は、目途が付いたでしょうか」
「そうだね……後は折角分断した敵が再び合流する前に、ある程度の道筋をつけておくことかな」
 レティシアに応じながら、ローザリカは範囲攻撃魔法でウザリ親衛隊に更なる打撃を加え、漠兵隊による白兵戦を後押しし続けている。レティシアとロゼットはひと息入れて、次なる戦闘に備えた。
「あのふたり……あれが副長格ね。隊長格はもう他の皆が仕留めてくれたみたいだけど」
 曲刀を巧みに駆使して漠兵隊を蹂躙する戦士と、恐るべき身体能力で接近戦を仕掛ける格闘士。明らかに他のウザリ親衛隊員とは動きが異なる。
 まず曲刀の戦士に対しては、フセイン ラファが対処に当たっていた。
「正々堂々ってのは好きだけど、悪いけど今はそういうの良いの……それよりも良い加減、私の砂漠で暴れるの止めて欲しいからね」
 相変わらず淡々とした調子で敵と対するラファ。だが流石にひとりで対処するのは無理があり過ぎる。ラファ個人の戦闘能力では、曲刀の戦士を相手に廻すのは少しばかり荷が重すぎた。
 そこで回復支援役として漠兵隊員を後ろから支えていたネーヴェ・グラヌローザが、曲刀の戦士の攻撃を捌く役割を自らに任じて参戦していた。
「レティシア様の分断策は上手くいきました……後はこの、副長格のおふたりですね」
 ある程度、漠兵隊の維持する戦線が形になってきたところで、ネーヴェは自らも攻撃に転ずるべきと判断したのだが、そこで目に飛び込んできたのが副長格の曲刀使いの戦士だった。
 ラファもネーヴェの参戦は渡りに舟だ。ネーヴェが曲刀の鋭い攻撃を捌いてくれている間に次々と魔法攻撃を叩き込み、敵の動きを次第に封じ始める。
 一方、格闘士にはネフリティス=N=クリスタロスが挑みかかった。
 接近戦が可能で、且つ武術的な素養もあるネフリティスならば格闘士の対処はうってつけだ。
「あなた、その格闘技はどこでお習いに?」
 至近距離での激しい戦闘であるにも関わらず、ネフリティスは呑気に問いかけた。格闘士は応じなかったものの、その表情には明らかに苛立ちの色が見え隠れしている。
 相手からこれといった回答が得られないと悟ったネフリティスも、これ以上の無駄話は不要と考えた。その祭刀にエーテルの輝きが煌めいたかと思った次の瞬間には、格闘士は盛大に弾き飛ばされていた。
 曲刀の戦士も、そしてこの格闘士も、ラファとネフリティスの攻撃でそこそこの打撃を被っている。
 そこへ更に、ロゼットとシルヴィアが参戦してきた。
 レティシアとローザリカは戦蠍王の対処へと向かった様だが、ふたりの副長格にしてみれば、今の状況でも結構な苦戦であるのに、そこへ更に冒険者が参戦してくるのは危機的状況に等しい。
 しかし、だからといって有効な打開策は無い。既に分断された部下の親衛隊員達は次々と討ち取られ始めており、更には隊長格のジャヌロも斃されている。
 頼みの綱は戦蠍王の来着だが、最早それだけの時間的猶予は無かった。
 結局、まずは格闘士が斃れた。
 西門付近から駆けつけてきたシルヴィアがネフリティスと協力し、格闘士打倒へと注力したことで、戦局が一気に傾いたのである。
 次いで曲刀の戦士も、冒険者達の猛攻を浴びて倒れ伏した。
 この時点でウザリ親衛隊は指揮官クラスが全て討ち取られたことになる。完全瓦解は最早、時間の問題であった。

●歩く要塞
 大型岩蠍魔獣、戦蠍王。
 その巨躯はまさに文字通り、小山程の規模がある。
 移動用の脚は四対、そして攻撃用の鋏型脚は一対。加えて猛毒を具える長い尾針。体表は漆黒の硬い甲羅に覆われ、その強度は岩盤に匹敵する。授恵者が何らかの攻撃技能を駆使して、漸くその表面に亀裂を加えることが出来るかどうかという程の防御力だ。
 ウザリは戦蠍王の頭部に近い位置の背甲に鞍を設え、足場を確保すると同時にバランスも取ることが出来る。そして左手には、戦蠍王の頭部付近に繋いだ手綱を握っていた。
 西門付近の乱戦は漠兵隊有利に傾き、ウザリ親衛隊は隊長格と副長格が斃されて半ば崩壊に近しい。
 それでも尚、ウザリは動ずるところが無い。この戦蠍王と自身の戦闘力に余程の自信があるのだろう。辛うじて突破口が開かれた冒険者達が戦蠍王の間合いに飛び込んできた時も、ウザリは眉ひとつ動かさず、群がり来る冒険者達を小汚い害虫でも見る様な蔑んだ目つきで眺めていた。
 そのウザリと戦蠍王の前に、壁エルフとして数々の戦場で名を馳せてきたコルネリウス・アーラが愛用の剣を構えて立ちはだかる。コルネリウスの背後には、キーゼとダニエル・ヘリントン。いずれも盾役のコルネリウスを防御と治癒でサポートする為に付き従っている。
 コルネリウスはウザリに向けて、大音声で吠えた。ウザリは片方の眉を僅かに吊り上げ、険しい表情。
 同時にキーゼが光り輝く矢を放っていた。矢はウザリ近くで炸裂し、無数の光小片を撒き散らしたものの、ウザリは微動だにしない。打撃は確かに被っている筈だが、然程に効果が無いのか、或いはやせ我慢か。
「キーゼさん、ダニエルさん、お願いします」
 コルネリウスは覚悟を決めた表情で、後方のふたりに呼び掛ける。ここからが本当の勝負だ。
「やれやれ……今日は忙しくなりそうですね」
「任せて下さい! 援護します!」
 ふたりの治癒師は、コルネリウスが盾役として完璧に機能する為の重要な支援役だ。この両者の出来次第でコルネリウスが機能するかどうかが決まるといっても過言では無い。
 そのコルネリウスが身構えると同時に、戦蠍王の巨大な鋏が恐ろしい程の速度で迫ってきた。コルネリウスは愛用の盾を構えて衝撃に備えたが、その細身の体躯はいきなり数メートル後方へと弾き飛ばされた。
 如何に盾役とはいえども、防御に専念したからといってその体重が変化する訳では無い。戦蠍王の巨大鋏は小さな家屋程度なら一撃で破壊する威力がある以上、コルネリウスの軽い体重なら簡単に吹き飛ばしてしまう。
 この一瞬、盾役が居なくなった。戦蠍王の次なる狙いはキーゼか、ダニエル。
 キーゼはすかさずダニエルに指示を出し、コルネリウスの治療に走らせた。その間、戦蠍王の巨大鋏がキーゼを襲う。キーゼは咄嗟に防御を重点的に底上げし、その衝撃に何とか耐えた。
「まさか、僕が盾役の真似事をする日がくるとはね……」
 キーゼもまた同様に弾き飛ばされたが、辛うじて着地に成功。直前にコルネリウスが浴びた一撃を見ていたのが幸いした。
 やがてコルネリウスもダニエルの治癒術を受けて素早く戦列に復帰してきたが、その面には緊張の色が濃い。あの巨大鋏のノックバックは想像以上に脅威だ。
「迂闊でした……盾役ひとりでは、あの巨大鋏の攻撃を受け切るのは困難ですね……」
 だがそこへ、頼もしい友軍が駆けつけてきた。
 愛馬を駆って戦蠍王の間合い近くにまで一気に距離を詰めてきた、アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだった。
「ウザリ・クル・タハーラ! 戦蠍王! 貴様等を斃す!」
 アルベルトは攻撃力もさることながら、その城塞の如き防御力も高く評価される戦士だ。コルネリウスと並び立てば、戦蠍王の巨大鋏攻撃を何とか捌き切れるのではないか。
 キーゼとダニエルが口早にその旨を伝えると、アルベルトは任せろと胸を張った。
「攻撃も防御も、同時に引き受けてやるぜ!」
 かくして壁エルフと城塞騎士が同時に、戦蠍王の攻撃を並んで防ぎ切る運びとなった。

●決定力不足
 しかし盾役だけを揃えても、戦蠍王とウザリを討伐することは叶わない。矢張り、攻撃に専念出来る者達の火力が必要だ。
「奴への攻撃なら、俺に任せろ! 巨大蠍だろうが何だろうが、俺からすりゃ只の丸太だ……ばっさり斬り落としてやるよ!」
 横合いから猛然と距離を詰めてきたディアンが、移動用脚の最前列目掛けて愛用の斧を繰り出す。丁度そこは巨大鋏のすぐ裏側で、戦蠍王からすれば巨大鋏による攻撃が届かない死角だ。ディアンとしてはここを一気に攻め切って、戦蠍王の移動力を殺ぐことに全力を注ぎたい。
「出し惜しみはしない! 覚悟しろ!」
 初手から次々と威力の高い技を繰り出すディアン。戦蠍王の移動用脚最前列右側、その付け根の辺りに打撃が蓄積していった。
 どうだといわんばかりのディアンだったが、しかし彼にも盲点があった。
 不意に頭上から、恐ろしい程の速度で尾針が伸びてきた。辛うじて躱した――つもりだったが、尾針は微かにディアンの頬をかすめ、引っかき傷の様な痕を残した。その数秒後には、ディアンは全身が痺れ、その場に崩れ落ちてしまった。
 キーゼとダニエルはコルネリウスとアルベルトの支援の為に、離れられない。猛毒を喰らったディアンを救える者は今、この場には居なかった。
 否、辛うじて彼を救い出した者が居た。
 サイラスだった。
「硬い殻に、猛毒かー。こりゃあ仕留めることが出来たら、素材がてんこ盛りだな」
 一旦はディアンを戦闘区域外まで引っ張り出したサイラスは、再び戦蠍王の間合い内へと走り、その頭部に向けて獰猛に吠えかけた。が、いまいち反応が無い。魔獣使いの支配下にある戦蠍王には、咆哮を駆使した執着の付与は効果が無いのだろうか。
「うーん、それじゃあ、あのウザ何とかさんに仕掛けてみっか」
 サイラスは強烈な異臭を放つ発酵食品の詰まった陶器をウザリめがけて放り投げた。が、距離が全く伸びず、戦蠍王の背甲の斜面に当たって砕けた。正確な投擲というものは、日頃の訓練が要るということだろう。
 ならば仕方が無い。サイラスは特にどの脚を狙うという訳でもなく、今の自分から最も近い位置の巨大な移動用脚に狙いを定めて攻撃を開始した。
 が、流石に攻撃に集中する訳にはいかない。いつ、あの恐ろしい尾針が迫ってくるか分からないから、防御にも多少の念を残さなければならないのだ。これでは満足に部位破壊など出来る筈も無い。
 結局のところ、対戦蠍王という面では中途半端な火力しか繰り出すことが出来なかった。これではこの小山の様な巨大蠍を攻略することなど、到底叶わない。
 このままでは決定打に欠ける――盾役に専念するコルネリウスもここへきて、漸く自身の剣を火力の一端として攻撃を加える様になっていたが、どうしても巨大鋏への対処が念頭にある為、全力で打撃を叩き込む訳にはいかない。
 アルベルトも凄まじいばかりの剣戟を何度も加えており、巨大鋏の片方に打撃が蓄積されているものの、戦蠍王の生命力そのものを削っている訳では無い。
 であれば、他の冒険者達がそれぞれの相手を斃し切り、対戦蠍王戦に参戦してくるのを待つしか無い。それまでは完全に持久戦だ。堪え切れなくなったら、そこで終わりである。
 そんな中、ベルク・オスマットとケン・Z・ブラッドリーが戦蠍王の後方から間合いを詰めつつあった。
「まぁ、アレだな。首領がそこまで来てるなら、狩りに行くしか無いだろう」
 巨大蠍の背面に居るウザリを遠くに見上げながら、ケンはぽつりと呟いた。問題は、それが出来るかどうか、だ。口でいうのは簡単だが、いざ実行しようとなると、これが中々難しい。
「我は迂闊に前に出るのは怖いから、こそこそと裏から廻らせて貰うとしようか」
 ベルクはコルネリウスとアルベルトがウザリの注意を引いている間に、陰から死角を突いて一気に仕留める方向で動くつもりだ。本命は飽くまでもケンの大太刀だが、その刃が届かぬ場合にはベルク自身がウザリの首を取ることも考えている。
「じゃあ、行くか」
「我が先に仕掛ける。ケン殿は隙を見て、奴の首を刎ねて貰いたい」
 こうして、ふたりの暗殺者が動き出した。

●戦力集結
 手綱を握るウザリの右手側に、ベルクの華奢な体躯が舞った。闇の中に浮かび上がるその姿は、どこか幻想的な雰囲気すら漂わせる。
「さて……アディ何とかや褐色デブことアリバよりは手応えがあってくれよ、首領殿」
 ベルクは首、心臓、腹を狙った三連撃を繰り出したが、ウザリはベルクの攻撃を上回る速度の曲刀捌きで、これらをことごとく防ぎ切った。
「私を接近戦技術の欠片も無い様な連中と比べる勘の悪さ……更には、戦いに意義を見出す様な言動。暗殺者としては下の下、いや、暗殺者を名乗る資格すらも無いな」
 ウザリはベルクを完全に小物だと切り捨てた。彼にしてみれば、たかだか戦術参謀や死霊術師の首を取った程度で浮かれている暗殺者の自慢など、負け犬の遠吠えにしか聞こえないらしい。
 だがベルクにとっては、これで十分だ。ウザリの意識は今、完全に彼女に向けられている。
 そして狙い通り、ケンが一気に反対側からウザリに迫った。
「おぅ、てめぇ。大将首だよな……そうだよな」
 ケンの大太刀がウザリの首を捉えようとした。が、それよりも早くウザリは左手に握っている手綱を僅かに引いた。すると、ケンの大太刀がウザリの首に達する前に、巨大な尾針が一直線に飛んできた。ケンは咄嗟に防御姿勢を取り、貫通は免れたものの、その凄まじい勢いを受けて完全に弾き飛ばされてしまった。
 ベルクもここは、一旦退かざるを得ない。ウザリの曲刀に加え、あの尾針の恐るべき攻撃速度を同時に躱す余裕は無い。
 ウザリを斃すには都合、三人の攻撃者が必要だった。
 まずウザリの曲刀を封じる者、次いで尾針を引き受ける者、そしてウザリの首を取る者。
 とてもではないが、ベルクとケンのふたりだけで対処出来る状況ではない。
 矢張り、今のままではどうにも打開策が無いか。ウザリ親衛隊との戦闘や、西門付近での乱戦で一定の区切りを付けた他の冒険者が駆けつけてくるのを待つしか無いか。
「にゃ? でっかい蠍だ!」
 そんな中で、最初に合流を果たしたのは、サフィラとハヤト、ルアンナ、ロレッタらジャヌロ打倒の面々だった。サフィラは戦蠍王の巨躯をもう少し小さいものかと思っていたのか、この小山の様な巨影には幾分、度肝を抜かれた様子だった。
 更にレティシアとローザリカの治癒師コンビが猛毒に侵されたディアンの治療に着手した。ふたりが同時に治癒の手を加えなければ、ディアンの即時戦列復帰は難しい。つまり、あの尾針に含まれる猛毒はそれ程の威力を秘めているという訳だ。
 そして漠兵隊一個小隊を率いたジュストや、親衛隊の始末を終えたネフリティス、シルヴィア、ラファ、ロゼットといった面々も遅ればせながら対戦蠍王戦に加わってきた。
 これで漸く、満足な火力が揃ったといえる。
「何とか、耐え抜いた甲斐がありましたね」
「しかし敵は、まだ健在だ。ここからが勝負だ」
 薄い笑みを浮かべたコルネリウスとは対照的に、アルベルトは自らに気合を入れ直した。そのふたりを治癒術で支えるキーゼとダニエルも、もうひと踏ん張りだと頷き合った。
 だが、楽観は出来ない。
 戦蠍王は少しずつではあるが、じりじりと西門との距離を狭めつつあった。このまま斃し切れずに持久戦ばかりが続けば、間違い無く西方辺境伯領都への侵入を許してしまう。
 そうなれば、士気が落ちかかっている太信党戦士団も再び息を吹き返すだろう。ここで一気に斃し切れるかどうかが、今宵の戦いの趨勢を決めるといって良い。
「まずは挨拶代わりだ」
 ジュストが高威力の光弾を戦蠍王に叩きつけた。が、この巨大な化け物はまるで効いた素振りも見せず、鋏状の前脚を自在に振り回すばかりである。
 耐久力が高すぎるのか、痛覚が無いのか、それとも全く効いていないのか。
 いずれにせよ、少々の攻撃では通用しないということだ。
「だったら、これはどうかな?」
 今度はディアンの治癒を終えたローザリカが火棘槍を放ったが、これも戦蠍王の動きを止めるには至らない。矢張り、効いていないのだろうか。

●勝利と代償
 冒険者達の集結は、しかし無駄だった訳では無い。事実、戦蠍王の前進が止まった。
 この間に何としてでも斃し切るしか無い。盾役も火力担当も、そして治癒師達も、ここからの数分で全てが決まることを暗黙のうちに理解していた。
 その中で一番の癌となっているのが、矢張りウザリだ。この男を何とかしなければ、勝利は見えない。
 もうひとり、対ウザリに動ける者が居ないのか――そんな時、後方からアザンティアが駆けつけてきた。丁度ケンが、弧を描いて迫りくる尾針の攻撃に備えようとしているタイミングだった。
「ケン! 歯ぁ食いしばれ!」
 何を思ったか、アザンティアは盾を構え、全身にエーテルの光を纏わせてケン目掛けて突進した。
 ベルクも同時に跳んだ。アザンティアが何をしようとしているのか、咄嗟に悟ったのだ。
 アザンティアは手加減無しでケンを吹き飛ばしたが、ケンならば吹き飛ばされた後でもすぐに行動が出来ると信じていた。その飛ばされた先が、ウザリの正面だった。
 そういうことか。ケンは凄まじいまでの飛来速度の中、宙空で大太刀を構えた。
 同時にベルクがウザリに三連撃を浴びせ、曲刀の動きを封じる。そして戦蠍王の尾針は、たった今ケンをウザリのもとまで一気に弾き飛ばしたアザンティアの胴部を貫いていた。
 誰かが叫んだ。それは、悲鳴だったのかも知れない。
 戦蠍王の巨大鋏が一閃し、アザンティアの首が血飛沫と共に、宙に舞った。
「野郎! やりやがったな!」
 獰猛に吠えつつ、しかし頭の中は冷静に。ケンは大太刀を振るった。そして今度はウザリの首が、胴と離れ離れとなった。
 戦蠍王に異変が生じたのは、その直後。
 それまでこの巨大な魔獣を操っていた主が、突如としてこの世から消え失せた。それは同時に、戦蠍王の本来の闘争本能が解放された瞬間でもあった。
 戦蠍王はそれまで決して使わなかった戦技を、いきなり使い始めた。全ての巨大な脚で地面を激しく叩き、人間が立っていられなくなる程の震動を生じせしめたのである。
 砂の大地が揺れ、震え、唸りを上げる。
 しかもただ地面が震動しているだけではなく、破壊の衝撃波が伴う。戦蠍王自身にも、その衝撃波は襲い掛かってくるが、その分厚い甲羅が衝撃波そのものを遮断していた。
 ウザリがこれまで、この技を戦蠍王に使わせなかったのは、背甲に居る自分自身にも被害が及ぶことを知っていたからであろう。
 だが、そのウザリも死んだ。支配から解放された戦蠍王は、その恐るべき震動衝撃波を存分に使うことが可能となった。
 被害は漠兵隊のみならず、太信党戦士団にも及んだ。漠兵隊は冒険者達の指示で辛うじて衝撃範囲の外へと脱出することが出来たが、指導者を失った太信党戦士団は全てがこの衝撃範囲に呑み込まれ、ことごとくが命を落とした。
 冒険者達にも、震動衝撃波によるダメージが襲い掛かった。だが、連続して打撃を受ける前にその衝撃範囲から脱出することは出来た。授恵者としての身体能力と耐久力が、彼ら自身の命を救った格好となった。

 夜明け頃、戦蠍王は去った。
 己を支配していた魔獣使いが消えた以上、痛い目に遭い続けながら戦う理由が無くなったのだ。あの小山の様な巨躯は恐ろしい程の速度でシラー砂漠へと駆け戻り、そのまま姿を消した。
 後に残されたのは文字通り、死屍累々の山。
 その中には決して少なくない数の漠兵隊員、そしてアザンティア・カーンの姿もある。
 冒険者達が互いに支え合いながらこの凄惨な光景に言葉を失っていた時、西方辺境伯ルーヴェン・アクファリテが彼らの前に姿を見せた。
「諸君、ご苦労だった。今は兎に角、体を休めてくれ」
 ルーヴェンは西方辺境伯として努めて冷静に、生き残った者達にねぎらいの言葉をかけ続ける。
 この激闘の戦後処理は、護兵団が引き継ぐこととなった。
「辺境伯……その……アザンティア姉さんが……」
 ハヤトが怒りと悔しさと、そして情けなさをない交ぜにした表情で唇を噛んだ。しかしルーヴェンは何もいわず、ハヤトの肩を二度三度、軽く叩いただけだった。
 首領ウザリを失った太信党は、同時に戦士団全員も死亡し、事実上壊滅したと見て良い。残党狩りやラネンターカム陵、テクホテップ陵の制圧という任務も残されているが、今はまだそこまで着手することは出来ない。
 兎に角、体を休めろ。
 それがルーヴェンが指示した、唯一の命令だった。
 西方辺境伯領都西門での戦闘は確かに、シラー砂漠最大級のバルバロイ組織『太信党』との一大決戦であったし、ウザリの死と親衛隊壊滅、戦士団全滅によって西方辺境伯側の勝利に終わったといって良い。
 だが、その代償も決して小さくはなかった。
 これまでルーヴェンを支え続けてきた有能な指揮官アザンティアの命が、この一戦で散った。
 享年、30。
 彼女の死によって、漠兵隊は再編を余儀無くされた。

「ロレッタさん……無事で、良かったです」
 西門脇に戻ってきたロレッタを、ルアンナが寂しげな笑みで出迎えた。
「ふたりとも、傷だらけじゃないですか」
「応急手当しますから、そこへ」
 トーラとセロンガードが、ルアンナとロレッタを門扉横へと座らせる。
 その間、ルアンナはロレッタの瞳にひとつの決意が浮かんでいることを悟り、思わず眉根を寄せた。
「もし許されるなら……漠兵隊は、私が面倒を見たい」
 ロレッタは、次第に白み始めた東の空を眺めつつ、そんなことをぽつりと呟いた。

マスターコメント

 皆様、お疲れさまでした。  6月から続いてきた太信党との戦いも、これでひとつの区切りがつきました。  残党討伐やラネンターカム陵、テクホテップ陵の制圧という残作業はありますが、太信党本体は壊滅した為、当分は西方辺境伯が直接関わらなければならない問題は無くなりました。  漠兵隊長死亡という重い結果は残りましたが、シラー砂漠での大きな戦乱がこれで鎮圧されたことになりますので、これまでの皆様の功績は十分に意義があったといえるでしょう。  今後は【西局】の事後シナリオをご提供の後、革酎個人は西方辺境伯の担当から退きます。  誠にありがとうございました。
イベントシナリオ

イベントシナリオ非常に難しい 報酬:多い21 / 4〜25人

2022年09月13日 17時02分23秒 公開

成功

相談掲示板

  1. キーゼ

    さて、よろしくお願いします 色々と状況は書かれていますが、やることは至って単純。 モブはNPC部隊に任せ、面倒ごとをこちらで片付ける、というだけですね。 ○ウザリ ○戦蠍王 ○親衛隊(体調格1名、副隊長格2名含む 戦力配分もそうですが、 ·混戦状態をどう切り抜けるか ·戦局をどう切り返すか ·親衛隊をどう引き剥がすか ·どれだけ痛撃を与えつつ遅滞戦闘できるか ですね 幸い現状飛び道具を相手が使っていないのが幸いですが。 ·西門付近は少数が可能な限りシンプルに識別可の一斉砲撃で削り、立て直し(部隊指揮可能者が最良) ·親衛隊を引き剥がしつつ大物の撃破 ですかね ウザリを探してもいいですが。操作介助して素直に戦蠍王が大人しく引いてくれるかは一種の賭けですね

  2. トーラ

    トーラです。よろしくお願いします! 親衛隊の引き離しなんですけど、フェイクカバーで西方辺境伯に変装して気を引くのはどうでしょう? 上手く行けば戦蠍王ごとウザリまで引っ張って街への侵入を遅らせれるかもです。

  3. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 キーゼ殿は状況と仕事の整理をありがとう。 トーラ嬢のフェイクカバー案、陽動としては確かに効果はある程度見込めそうな気もするけれど、戦蠍王の運用目的が都市の蹂躙だとしたら主力を全て引っ張るのは難しいかもしれないね。 とはいえ親衛隊や敵戦力の一部でも引き剥がしてくれるなら目的を達成し易くなるのは確か。 あとは伯の存在は友軍の士気向上にも繋がるかな? >西門付近 俺は青燕兵曹として漠兵隊への協力要請も出せるし、識別可能な広範囲攻撃手段もあるから西門を早めに立て直せるようにしようかなと。 とはいえ1人で攻撃出来る範囲や数は限りがあるし、一緒に斉射してくれる人がいると助かるね。 立て直した後は戦蠍王戦の加勢をするつもりでいるよ。 >戦蠍王 OPを見る限り戦蠍王はゆっくり動いているようだけれど、ウザリの命令によっては一時的に加速して突撃してくる可能性もありそうだよね。 防御が高い人が執着を付与したり、キャスター陣で足止めしてその間に側面などから叩くといった戦い方をすれば突破されるリスクを減らせそうかと思った。 あとは一撃が重そうだし、防御が高い人や自己回復持っている人でも回らなくなる危険性があるから最低1人はヒーラーも欲しいところかな、と。 他の魔獣と相性が悪いということは恐らく縄張り意識が強い、もしくは自種族以外への敵対意識が強いものと察する。 そうなるとウザリが討伐されて使役が解除されても街の近くに存在すると漠兵隊にも街にも被害が出そうだし、並行して討伐するのが良いのではという認識だ。

  4. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしく頼むよ。 キーゼは状況についての整理をありがとう。 >西門付近 私も青燕兵曹として協力要請が出せるし、識別範囲攻撃もある。西門の立て直しに行くつもりだ。ジュストと一緒に斉射させて貰えると有難い。立て直した後に戦蠍王戦の加勢をするつもりでいるのも同じく。 >トーラのフェイクカバー 辺境伯が居たら流石に無視は出来ないだろうし、敵の戦力引き剥がしに良い案だと思う。

  5. キーゼ

    さて、朝は時間が短いため、簡単な概略の身になっていましたので、改めて。 >西方辺境伯偽造案 狙いはいいですが、懸念事項と想定されうる可能性を以下に。 ●フェイクカバーの特性 ”時間をかけて観察可能なら特定の人物を模倣することも可能。”とありますので。この場にいない西方辺境伯を時間をかけて観察する必要があります。ギルドで依頼を受けた後、謁見して観察したとして。果たして戦闘に間に合うのか、どこにいるのか、どれだけその行動に説得力をプレイングで持たせられるか、ですね。 ●道化と化す可能性 ジュスト氏が触れていますが。敵の狙いが国盗りとした場合、無視される可能性はあり、なおかつその場に”本物がいる”という説得力が必要で、それなりの数の兵同行も必須です。 下手な小細工では、明らかな囮、嘘と見破られることも想定されます。 >西門付近 漠兵隊長を中心に最低限の現場整理。倒しつくす必要はなく急場を凌ぐ程度に抑えればいいかと。極少数で軽く制圧射撃等で事足りるかと思います。 ここに手を割きすぎると本命が滞りますから。 >親衛隊 OPラストでロレッタ氏が道を切り開いて隊長格に狙いを定めていますからね、この動きを利用しない手はないかと。 どのみち隊長格を狙えば親衛隊に切り結ぶことになりますので。隊長格、副隊長格はどれも手練れである以上、誰がどこをどう狙うのか、まで詰めないとまずいですね。 >魔獣+首領 シンプルな巨大な蠍退治です。首領は乗ってるそうなので。 硬い外皮に巨体ゆえの破壊力と攻撃範囲、毒もありそうですよね。 首領を倒したところで魔獣はそのまま交戦継続、と見ておいた方が確実でしょう。

  6. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 大雑把に分けると ウザリ 戦蠍王 ジャヌロ の三標的を俺達冒険者でぶっ潰せばいいんだよな? >ウザリ シーフならある程度(射程圏内)まで近づけりゃ【ホライゾナルジャンプ】で蠍の背に乗ってるウザリん所までひとっ飛びして直接ボコるって選択肢も取れそうかと思ったぜ! >戦蠍王 こいつは足止め&根気よく削りつづけるってのが必要そーな相手だな。 >ジャヌロ 親衛隊の雑魚共と副隊長の2人が厄介なのとウザリから引き離すのも必要そうだもんな。 俺も青燕兵曹として何人かは引き連れて行けっから今んとこはロレッタと一緒にジャヌロを討ち取りに行こうと思ってんぜ! ジャヌロとの戦いの邪魔を入れねぇように漠兵隊には手伝って貰うつもりだ。 副隊長の二人を抑えに一緒に来てくれる面子がいるとありがてぇな! それと夜戦になんだろ? 一応、灯りの準備や【暗視】とかで対策はしといた方が良さそーだよな。

  7. レティシア・R・クラティアス

    ……ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >戦蠍王 特徴としてはキーゼ様が挙げられたようなものが想定されますけれど 主な攻撃手段としては一般的な蠍と同様に鋏と尾である可能性はございますので 可能であれば付け根などを狙い、部位破壊が出来ましたら脅威度は下がるのではないかと存じます。 部位破壊候補としては目や脚も候補に入りそうですけれど あまり拘り過ぎても命中率などに影響が出る事も想定されますので 範囲攻撃などで可能であれば狙う程度にされるのも一つの手かと。 あと、一般的な蠍について少し調べてみたのですけれど 地中に掘った巣穴に隠れて生活する種も居るとの事ですので 大きさも踏まえますと接近戦を挑まれる際、足場崩し等は警戒された方がよろしいかもしれません。 >精鋭部隊 戦蠍王及びウザリ様の元に辿りつくには彼らの引き離しが必須となりますけれど 混戦となっているのは西門付近で、もし彼ら周辺に遊軍は不在のようでしたら 例えばヒーラーの祈雷を設置し、効果範囲外に逃げる事による陣形崩しは如何でしょうか? その後、移動阻害を付与出来ましたら戦蠍王担当班の通過時間確保は可能なのではないかと。 >ヒーラー ジュスト様も触れておりましたけれど どの戦場・敵対応でも最低一人はヒーラーが必要でしょうから 私も含め、他のヒーラーの皆様と相談し調整が出来ますと有難く存じます。 私は基本的には回復や援護に専念させて頂く形となりますけれど 最終的に決定された作戦次第での調整を検討しております。

  8. No.8

    サイラスだ、よろしくなー とりあえず蠍の方に行くかなと。シーザーロアはあるし、操ってる奴が魔獣以外どういう戦い方するのか分からんが、術メインでない戦場な気がするし

  9. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 取り急ぎになりますが。 >精鋭部隊 祈雷での誘導や陣形崩しも良案だと思います。 戦蠍王への道を開けられればかなり動きやすくなるのではと。 >戦蠍王 レティシアさんの仰るように部位破壊を狙うというのは良さそうですね。 上手く移動力が落とせたら、突撃などもしづらく出来るでしょうし、対処もしやすそうです。 >個人 私は斉射は不向きですし、戦蠍王の引き付けと抑えに向かおうかと思っています。 ヒーラーのサポートは必須になりますし、宜しければ此方をキーゼさんにお願いしても良いでしょうか? 私はタンクメインで火力があまり無いのもありますし、蠍対応の火力役も何方か回って頂けましたら助かります。

  10. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ、よろしく頼む。 とりあえず戦蠍王というかウザリを殺りに行こうかと思う。 指揮官さえやれればいくら精鋭とはいえ士気の低下は避けられないだろうし、上手くすればモラルブレイクで戦線崩壊に持ち込めるかもしれんしの。

  11. ジュスト・V・ケレス

    ハヤト殿が触れていた時間帯だけれど、OPだと日没辺りに開戦ということで、時間経過と共に視界は悪くなるという認識だった。 だから識別可能な遠距離攻撃や範囲攻撃、斉射を行うなら開戦直後。 遠距離攻撃を安定して使い続けたいとか、精鋭暗殺を狙うなら暗視他感覚系スキルや索敵スキルに頼る必要があるかと。 >西門付近 確かに本命に割く戦力分配を考えると此処はあまり回せないんだよね。 カーン殿もこちらにいらっしゃるようだし。 貫通衝撃射や漠兵隊に弓を持って貰って通常射撃の斉射で対応可能ならキャスターは他に回った方が良いかな? >精鋭引き剥がし 幸い向こうに射撃持ちがいないし、侵攻してくる敵の牽制、誘導に祈雷は有効そうだと思った。 あとはグラビティも設置型罠として使用して嵌ってくれれば、移動力の遅い戦蠍王&ウザリとそれ以外を分断できるかも、とか。

  12. キーゼ

    承りました。では現地ではコルネリウス氏のサポートに付きましょう。 >現地の状況 整理がてら。 時間は日没手前、ぐらいですから。念の為暗視、集団戦なら光源はあって困らないかと思います。 それと、"漠兵隊と共に西門付近での戦闘に参加しているところからスタートして頂きます。"ですから。既に混戦状態と考えておいたほうがいいかと。 つまり、既に識別出来ない遠距離攻撃はこちらも誤射の危険性が高い状態ですね。僕が一番最初に識別可の一斉砲撃、と触れたのはその為です。我々授恵者にしか出来ない仕事ですから。 事前準備が許されていれば弓の一斉射ぐらいは許されるかもしれませんが。大勢は変わらないでしょう。 >祈雷 僕自身は参加しませんが。 やる場合、射程6範囲直径3HEXの近〜中距離かつセットアップ使用の1ラウンド移動不可状態。巨漢が見えているということは特に何もない砂漠の平面でしょうから。祈雷を張る場合、安全確保はしておかないと危険かと。 前ラウンドに配置完了→次ラウンドセットアップで祈雷設置(このラウンドは使用者メインサブ行動不可)→次ラウンド冒頭で祈雷発動 ですから。 近づくまでの目くらましや本命隠しなどの対策しないと速度を上げて蹂躙されるかと。 >蠍、首領 では、サイラス氏はサソリ相手のシーザーロアなどの引きつけをして頂けると。 こちらはコルネリウス氏に頼み、騎乗しているウザリ相手に試しますから。 うまく両者に効いた場合、蠍本体と命令系統とのズレを狙えます。駄目でもどちらかに効けば、それだけで狙いは絞れます。 蠍殺しは、いつかの決戦で出てきた相手のような脚折なども狙えれば、ですね

  13. ネフリティス=N=クリスタロス

    ヒーラーのネフリティス=N=クリスタロスなのです! ネフリは、ジャヌロの方に行ってくるですの! 最初に『レゾナンス・オブ・ヴァロー』でみんなを強化しておく予定なのです! 立候補がいなければ、副隊長格二人はネフリが対処するです!

  14. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回俺は、戦蠍王に向かう予定だぜ。

  15. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです。いよいよ全面対決ですね! どうしようか考えてましたが、ジャヌロの所に行こうと思います。

  16. レティシア・R・クラティアス

    >視覚確保 既に挙げられているもの以外ですと、エンライトも照明として使用出来ますけれど スキル枠の問題の他は使用者が目立つ関係上、敵に狙われやすくなる点もございますね。 役割次第では、敵を引き付けやすいのは利点となりますけれど……。 >精鋭部隊 キーゼ様が仰るような懸念点は勿論、誘導が失敗しても相応のダメージがあるとはいえ 戦蠍王への突破口を開けなければ元も子もございませんので 成功の為の対策の他、失敗時の備えも必要になるかと存じます。 ジュスト様の設置型罠による分断案の他ですと シーザーロアや殺界、ドラゴンチャリオッツ等でも陣形崩し等は可能かと。 ただ全てウォーリアの方のスキルですので、スキル枠等のご負担面はございますが……。 一先ず、もし祈雷を利用されるのでしたら誘導を促す為には ある程度の威力は必要となりますので 私の方で祈雷3をご用意させて頂く事は可能でございます。

  17. ロゼット

    ヒーラーのロゼットよ。加勢に。 名前のある敵将と巨大サソリで、分担が多いから、 頭数の少ないところに加勢に行こうかな。 >ネフリティス 親衛隊の副長2人を、ひとりでは大変そうだし、 挙手がないなら片方を相手しましょうか? ヒーラーだけど、ロレッタ達がジャヌロを討つまで 引き剥がすだけでも意味はあるでしょうし。

  18. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 現地には視界確保のための暗視は持ち込もうと思う。 >精鋭部隊の分断 陣形崩しのための祈雷、両案だと僕も思う。 協力してくれるウォーリアがいれば殺界での足止めやカバリングなど防御面は安心できるが… 難しかった場合は僕でよければフォローに入ろうか。 寄ってくる敵を闘気槌の近接範囲攻撃で叩く、スケープセイントで庇い立てる、 発動阻止の為に強敵が向かってきた最悪の場合に光縛封でレティシア君を隔離して守るとか。 それくらいのことしか出来なさそうなのが歯痒くはあるんだが何もないよりはと思ってね。 あくまで一つの提案として。 不要であればどこか手の足りなさそうなところに回りたいと思う。 ヒーラーとしての回復支援は勿論、前衛として動くのも性に合っているからどこへでも。

  19. キーゼ

    >親衛隊 なるほ ···蠍を守るように密集。腕利きではあるが、隊長格副隊長格以外は非授恵者の可能性も高い。(そもそも授恵者をそんな大量に抱えているならとっくに西方を落とせているわけで) 加えて乱戦での誤射防止に敵側は一部魔道士以外飛び道具なし。 そんな危険を侵さずとも、勢いに乗って突撃する親衛隊突端を遠距離で一斉射。 隊長格副隊長格はそれぞれ専任がつくので周囲巻き込むようにそちらの対応。 足元に親衛隊がいる時点では蠍も無理な質量攻撃は出来ないですし、防衛ならどのみち親衛隊も削る必要がありますからね。 蠍相手には移動減衰など試してもいいと思いますが。間が開くのはこちらに都合がいいですから。 祈雷の有効範囲まで近づかれるよりマージンをとったほうが良いかと。 飛び道具ほぼなしの相手に、カバリングや殺界でカバーするほど至近の時点で既に分断前に交戦してしまってる気がするんですよね

  20. サフィラ・アズラク・ヴォルファング

    にゃ!シーフのサフィラだよっ! みんなよろしくねっ! そしたらあたしもジャヌロの方に行こーかなっ?副隊長の抑えに行けばいいんだっけ? もし副隊長の抑えが人手十分ならジャヌロ討伐のサポートに回るねっ!

  21. シルヴィア・A・カペル

    確かに敵の狙いによっては辺境伯に化けても無視されてしまう可能性があるね……指摘ありがとう。時間は日没前、既に言って貰っている様に光源か暗視は持って行った方が良さそうだね。 >個人行動予定 最初は西門付近での戦闘に参加しているという事だから、ネフリティスと手分けして出来るだけ多くの人にバフを掛けたいと思っている。私は識別範囲攻撃、漠兵隊には白兵戦をしてもらうつもり。 >ヒーラー ヒーラーが各敵に一人は欲しいというのも賛成。今の所の行動予定は先述の通りだけれど変更も可能だ。西門付近に拘りがある訳ではないし、態勢が立て直せたら調整して手が足りない所に行くよ。 今の所副長対応が少なそうだから其方に行こうかな。格闘技に強いというドルヴリの対応を考えているよ。

  22. コルネリウス・アーラ

    >蠍、首領 キーゼさんはご助力ありがとうございます。 ウザリにシーザーロアをを試す件も問題ありません。 >精鋭部隊の分断 現状、ウォーリアの手が足りていないというのもあると思いますし、殺界などが使えれば足止めしやすいですが、確かに距離を置いた状態で分断できるのが最良ですよね。 その上で、キーゼさんも先に仰るように、目晦ましなどとセットで使用する形で祈雷を一案として組み込むのは良いのではとも思います。

  23. ジュスト・V・ケレス

    申し訳ない。 少し勘違いしていたけれど、既にかなりの乱戦状態ということはある程度視界が確保出来ている時間だとしても、敵もこちらも授恵者でなければ遠距離からの識別可能な範囲攻撃が困難な状態には変わりないね。 >個人行動 とりあえず最初は西門付近の立て直しするのはそのままにしておこうかな。 戦術眼で範囲攻撃を打ち込んで一番効果がありそうな、というか、漠兵隊が押し返し易そうなエリアを選定してそこに斉射できるようにしたいかなと。 あとは立て直したら立て直したで、それを察した精鋭や戦蠍王が速度を上げて勢いを取り戻しにくる可能性もあるからそれらの足止めをしておくつもり。 >精鋭引きはがし 祈雷の使用検討で少し触れられていたけれど、向こうがあまり持っていなくて、こちらが無効より持てそうな武器が長射程攻撃や範囲識別攻撃なんだよね。あとは回復もかな? 勿論乱戦状態で飛び道具などを活かす為にはスキルとか工夫が必要なんだけれど。 だからこの戦場だと射程長い攻撃手段を持つ人ってヘイトを集めそうだし、一般兵も寄ってきそうだと思った。 一般兵で埒が明かないとなったら親衛隊もウザリ達から離れて長射程持ちや範囲魔法持ちを排除しに攻めてくる可能性あるから、そこを一気に叩くのもシンプルかなって。

  24. トーラ

    確かにタイミング的に出来るか怪しそうなのと、動きが不確定ですし、フェイクカバーは諦めて西門の乱戦に識別範囲魔法を持って加わりますね。

  25. レティシア・R・クラティアス

    >精鋭部隊の分断 先ずこちらの狙いを悟られてはいけませんので、例えば戦蠍王戦闘時の横槍を防ぐ事も含め 西門対応班以外の全員で精鋭部隊を壊滅、あるいはそれに近い状態を目指す事を目標と偽装し コルネリウス様が仰るようにキーゼ様やジュスト様の遠距離攻撃での削りを行いつつ 祈雷を含めた範囲攻撃で一気に殲滅を狙っているように見せ掛けるのは如何でしょう? >ローザリカ様 他の皆様のご希望次第ではございますが もし祈雷を作戦に組み込まれる場合はフォローをして頂けると有難く存じます。 ただスケープセイントは個人的には申し訳ありませんので 近接範囲攻撃での牽制や光縛封での援護をお願い出来ましたら、と。

  26. キーゼ

    >緒戦 そうですね。 基本こちらが受け持つのは親衛隊並びに首領、蠍になりますから。 どのみち西門維持の最低限以外は前に進撃することになります。 そこで遠距離から削って崩せればそれで良し。その流れで祈雷を仕掛けるという流れですね。 ○開戦時 極少数のみ押し込まれ気味な漠兵隊補助を残し、対親衛隊、蠍、首領対応に前進 ○親衛隊接近 届くものから随時一当て 恐らくロレッタ氏はじめ突出する人材も出るでしょうから、そこは流れを合わせるよう説得するかそのまま動いてもらうかは任意かと。 交戦でこちらを狙い突出する陣形になればこじ開けてそれで良し 祈雷を見せつけるなら見せつけるで良し ○対首領、蠍 この前段で既に交戦射程内になる可能性もありますから。状況を見て回り込むか薄いところをつくかで接近、交戦。 大本の狙いはここですから、親衛隊は削れ次第隊長副長格狙いのものも合流。 こんなところでしょうか

  27. ロゼット

    ざくっとした皆の最初の狙いはこんな感じ? レティシアの祈雷案とかは、配置が違うかもしれないけど仮で。 皆、相手を倒せば残った敵のところで合流はするでしょうけど。 ウザリは戦蠍王の上に乗ってるみたいだけど、移動スキルの あるシーフ以外に、魔法の射程くらいでも狙えるのかしら…。 >戦力配置(大雑把な配置です) ○ウザリ(戦蠍王の上) ベルク ○戦蠍王(巨大サソリ) ジュスト コルネリウス キーゼ サイラス アルベルト ○親衛隊(隊長ジャヌロ、副隊長2名含む) ・ジャヌロ ハヤト ルアンナ サフィラ ・副隊長2名 ネフリティス ロゼット シルヴィア ・親衛隊 トーラ レティシア(祈雷の陣形崩し) ローザリカ

  28. ネフリティス=N=クリスタロス

    >ロゼット ありがとうなのです! 正確な強さはわからないけど副隊長格といえ強敵のようなので、隊長と連携させないように引き離す意味はあるのです とりあえず、前に言ったとおりに『レゾナンス・オブ・ヴァロー』の他に、『エーテルブロー』など攻撃寄りスキル構成でいく予定なのです

  29. ジュスト・V・ケレス

    祈雷の使い方と流れはレティシア嬢とキーゼ殿が挙げてくれた内容で承知した。 西門付近や精鋭引きはがしの調整が主になりそうかと思ったけれど、戦蠍王に対して足止めだけでなく痛打を与えられるような行動も用意しておこうと思う。

  30. レティシア・R・クラティアス

    ロゼット様、纏めを感謝致します。 >個人 現状、戦蠍王対応のヒーラーがキーゼ様お一人なのと 基本的にはコルネリウス様のフォローにつかれるでしょうから 私も祈雷で突破口を拓いた後、そのままそちらに向かう事を検討しております。 ただ、私が移動するタイミングで再度進路を塞がれてしまうと合流が難しくなりますので 可能であれば引き続き親衛隊を対応される皆様には 出来る限り分断が継続出来ますようにして頂けますと有難く存じます。 戦闘面でも、分断は継続された方が敵の連携を防げるという意味では 利があるのではないかと存じます。

  31. ローザリカ・D・ケレス

    ロゼット君はまとめをありがとう。助かるよ。 >レティシア君 承知した。 祈雷は試みてよさそうだし、スケープセイントは使わず援護しよう。 >自身の行動 射程に入り次第メテオライトで範囲攻撃、 近接攻撃が飛び交う間合いになったら闘気槌で払いのけながらレティシア君を援護。 その後は分断継続のため合流する動きを阻害するように範囲攻撃……かな。

  32. ケン・Z・ブラッドリー

    ウォーリアのケンだ よろしくな 見た感じウザリの対応が少ないようだしそちらに回ろうと思う

  33. ネーヴェ・グラヌローザ

    ヒーラーのネーヴェ・グラヌローザと申します。 直前の参加となってしまいましたが、何卒宜しくお願い致します。 分断継続を狙う為にも、親衛隊対応にもう少し人手が必要でしょうから、私はそちらへ回りたく存じます。

  34. フセイン ラファ

    遅くなったわ、シーフっぽいキャスターのラファよ 『青燕兵曹』は持ってるけど…今回はうまく行かせるか怪しいわね

  35. ディアン

    ウォーリアの傭兵、ディアンだ! ギルドからの応援要請を見かけたんで、ギリギリながら駆け付けさせてもらったぜ! 配置は大方決まってるかと思うが、あともう一人物理アタッカーorヘイト稼ぎ要因が欲しいって場所はあるか?もしなけりゃ巨大サソリの相手にでも回ろうかと思ってるが、要望がありゃ遠慮なく言ってくれ!なんでも合わせるぜ!

  36. ダニエル・ヘリントン

    ヒーラーのダニエルです。 僕は、戦蠍王と闘う方々の後方に待機して皆さんの回復に専念します

  37. ロゼット

    更新ね。 戦蠍王(巨大サソリ)に人が集まっている感じだけど、 戦蠍王は街に突入する前に撃破を求められているから、 ここを厚めにしておくのは良いんじゃないかな。 >戦力配置(大雑把な配置です) ○ウザリ(戦蠍王の上) ベルク ケン ○戦蠍王(巨大サソリ) ジュスト コルネリウス キーゼ サイラス アルベルト レティシア ディアン ダニエル ○親衛隊(隊長ジャヌロ、副隊長2名含む) ・隊長ジャヌロ ハヤト ルアンナ サフィラ ・副隊長2名 ネフリティス ロゼット シルヴィア ・親衛隊 トーラ ローザリカ ネーヴェ

  38. ディアン

    だよな! どのみち奴らの作戦の要である巨大サソリを仕留めきれにゃ不味いことになるし、雇われた以上はきっちり成果出してきてやるよ! んじゃ、時間も来たことだし後は現地でよろしく頼むぜ諸君!

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0