【謀都】ナイト・オブ・ザ・リーンエスキング

革酎

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シナリオID:2446

オープニング

●脱出の算段
 二コラ・ゴルティエ侯爵は自邸敷地の周辺にひしめくリーンエス王国騎士団の恐るべき物量に、戦慄を覚えていた。
 ゴルティエ邸のどの窓から見ても、屋敷を囲む塀の外側に無数の人影が見える。全てリーンエス王国騎士団の武装した姿であった。
 法衣貴族であるゴルティエ侯爵は、領地持ち貴族の様に豊富な兵力は有していない。それでも王都グランスパーダの上級邸宅街の一等地に広大な敷地を持つ屋敷を構え、ある程度の規模の家士団や私兵団を抱えるだけの財力はある。
 問題は、その家士や私兵達がどの程度の忠誠心を持って、ゴルティエ侯爵に仕えようとしてくれるか、だ。
 今回リーンエス王家は、ゴルティエ侯爵にメドゥの指先との関連性が大いに認められたとして、王国騎士団に侯爵邸突入を命じた。
 実際ここ一カ月程の間に、ゴルティエ侯爵の部下や関係者が数多く捕縛され、そのことごとくがメドゥの指先との関与を白状した、或いは詳細な調査でその事実が明るみに出たのである。
 ここまでの材料が揃えば、リーンエス王家としてもゴルティエ侯爵を黒と見做して差し支えないと判断したのだろう。即日のうちにゴルティエ侯爵邸突入を決定し、そして現在に至る。
 ゴルティエ侯爵は、歯噛みした。
 何故、こんなにも落ち度が重なったのか。何故もっと、自分自身で上手くコントロールしなかったのか。
 だがそれも結局は、己の詰めの甘さが招いた結果だ。
 最早、今更嘆いてみせたところで詮無い話である。
「それにしてもリビングデッドの様に、よくもこれだけわらわらと集まってきたものだ」
 ゴルティエ侯爵はアンデッドたるゾンビと、窓の外の王国騎士団を独特の表現で比喩した。我ながら絶妙ないい回しだと、この期に及んで下らないことに喜んでいる。全く呑気な話であった。
 その時、執事が青ざめた表情でゴルティエ侯爵の執務室に姿を現し、来客を告げた。
 まさかこの様な時にと驚いたゴルティエ侯爵だったが、次いで姿を見せた長身の影に、納得した。現れたのはメドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルだった。
「ようニッキー。シラー砂漠から慌ててすっ飛んできたぜ」

 白銀虎の半獣人は、矢張り内地は涼しくて良いねぇなどと静かに笑った。
 どうやら彼は、直属の部下であるエリスリシア・トルドを脱獄させる為にグランスパーダを訪れたらしいが、ゴルティエ侯爵の急を聞いて、こうして態々王国騎士団の包囲網の間を縫って、秘密裏に邸内へと忍び込んできたというのである。
「エリスリシアの方は後回しだ。それよりニッキー、どうすんだよ。このままじゃあジリ貧だぜ……いや、ジリ貧どころじゃねぇな。一気にやられちまうか」
 ジルベルもゴルティエ侯爵と並んで窓の外を眺め、王国騎士団の包囲網をじっと眺めた。
 しかしゴルティエ侯爵は、策はあると不敵に笑った。
「今日まで天陽道と長い付き合いを続けてきた甲斐があった。実はこの屋敷の地下には、200を超えるアンデッドを押し込めてある。いざという時の決戦兵力として、溜め込んでおいたものだ」
 曰く、屍餓鬼の群れを地下に閉じ込めてあるらしい。これを解放して王国騎士団にけしかけ、その間に脱出を試みるというのがゴルティエ侯爵のプランだった。
 但しこの屍餓鬼共は生きている人間なら誰彼構わず、容赦無く襲い掛かる。それはゴルティエ侯爵とて例外ではない為、解放後は素早い離脱が必須であった。
「地下室の扉は中庭に直接面している。そこにぶら下がっている鎖が滑車を幾つも経由して、その扉に繋がっている。これを引けば一斉に屍餓鬼共が跳び出してくるという仕組みだ」
 いいながらゴルティエ侯爵は、執務室の天井から下がっている一本の鎖を指差した。

●単なる誘いか、虫の知らせか
 二コラ・ゴルティエ侯爵邸突入については、冒険者ギルドにも兵力募集の打診が届いていた。
 折角ここまで乗りかかった舟なのだから、最後まで見届けたくはないか、というのが募集の際の口上だったという。
 冒険者ギルドとしてもメドゥの指先と繋がりがある法衣貴族打倒に関しては、少なからず関心を抱いている。可能であればその経緯を最後まで把握しておきたいというのが正直なところであった。
 王国騎士団からの要請という形で予算が確保されているということから、冒険者ギルドも本件の人員募集について正式な依頼票の貼り出しを決定した。
 募集に応じた冒険者はそのまま王国騎士団と合流し、ゴルティエ邸突入戦に参加する運びとなった。

解説

状況:  PCの皆様はリーンエス王国王都グランスパーダ内のゴルティエ侯爵邸周辺で、王国騎士団と共に邸内へ突入するところからスタートして頂きます。  邸内の構造や敷地内の配置は事前に大まかな図面が渡されていますので、改めて調査する必要はありません。が、中庭に妙な鉄板製の扉があり、これが何なのかは不明です。  実際にはここから、屍餓鬼と呼ばれる食屍鬼アンデッドが跳び出してくる訳ですが、突入するまでその実態は不明のままです。  成功条件はゴルティエ侯爵の身柄を押さえること。生死は問いません。  逆に、取り逃がしてしまうと失敗です。 敵:  突入戦開始段階では、ゴルティエ邸に籠城している私兵団数十名という情報しかありません。  突入後、屍餓鬼が一斉に中庭の鉄板製扉の内側から跳び出してきます。  屍餓鬼については過去に天陽道関連の依頼で報告書にも記載がある為、既知の魔物として対応可能です。  褌一丁で全裸に近く、やせ細った体形ながら腹が異常に膨れた生ける屍です。性質は食屍鬼で、生きた人間の肉を喰らおうと獰猛な勢いで襲い掛かってきます。動作は意外と俊敏で、力も結構強い方です。  また青の中指ジルベルも邸内に居ますが、PCの皆様は彼が居ることを把握していないので、遭遇するかは完全に運です。 NPC:  モブNPCとして王国騎士団が共に戦います。  また、上手く遭遇出来れば二コラ・ゴルティエ侯爵とも会話の余地はあるでしょう。

マスターより

 皆様、こんにちは。  連動【謀都】のシナリオをご提供致します。  今回は豪奢な邸宅への突入戦ですが、突入後は屍餓鬼が一斉に現れ、血飛沫が飛び交う凄惨な死闘へと展開するでしょう。  しかし標的はあくまでも二コラ・ゴルティエ侯爵です。彼に逃げられたら依頼は失敗ですので、その点には特に注意して下さい。  それでは、もしご縁があればご参加のご検討宜しくお願い致します。

リプレイ

●静から動へ
 リーンエス王国王都グランスパーダの中でも、法衣貴族やその他の上流階級世帯が住まう区域は、常は閑静な高級住宅街である。
 しかしこの日、二コラ・ゴルティエ侯爵邸周辺だけは物々しい雰囲気に覆われ、溢れ返る程の数の王国騎士が四方から突入する構えを見せている。
 その中には、数名の冒険者の姿もあった。
「これまで王国で散々好き勝手してきやがった野郎なんだろ?」
 ならば、きっちりと落とし前をつけさせる必要があると意気込むハヤト=ガラン=ヴォルファング。
 その傍らでナハティガル=ラーが突入直前まで、手にしている侯爵邸図面をじっと凝視し続けていた。邸内構造を徹底的に頭の中に叩き込むのと同時に、自分が侯爵ならどの逃走ルートを通るかと、幾通りものパターンを検証しているのである。
「絞り込めそうか?」
 傍らで同じく侯爵邸図面を眺めていたジュスト・ヴェルジーが問いかけた。ナハティガルは幾つか候補はあるとしながらも、どれも決定打に欠けると渋い表情でかぶりを振った。
「矢張り直接この目で見て廻らんと、何ともいえん。隠し通路などがあれば間違い無く、そこだろうが」
 だが恐らく、逃走や脱出用の隠し通路等は公的な図面には載せていない筈だ、というのがナハティガルの弁。さもありなんと、ジュストも小さな溜息を漏らした。
「用意は良いか? そろそろだぞ」
 王国騎士からの連絡を受けたナタリア・フィッツジェラルドが、冒険者達に告げる。メドゥの指先絡みとなれば必ず、何らかの罠が仕掛けてある筈だと警戒を強めるナタリア。これまで、連中が関わってきた案件で姑息な手段を使ってこなかった方が少ない様に思える。
 今回も必ず、悪辣な対抗手段を取ってくる筈だ。
 そうこうするうちに、邸外の四方で同時に突入を知らせる笛の音が響き渡った。
 王国騎士団が用意した破砕槌が一斉に、各門の破壊に取り掛かる。ものの数分とせぬうちにそれぞれの門は破られ、王国騎士と冒険者達が同時に侯爵邸敷地内へと雪崩れ込んだ。
 冒険者の側はナタリアとローザリカ・L・ディオールのふたりが前衛として立ち、ジュスト、ルアンナ・ミュラー、アウレーリア・フォン・ネーベルベルクの三人が侯爵私兵を薙ぎ払う火力担当としてふたりの治癒師の背後に付き従う。
 ハヤト、ナハティガル、そしてセロンガード・シュタインドルフの三人は極力敵兵との戦闘を避け、ゴルティエ侯爵確保第一に邸内へ先行突入するという計画だ。
 ところが前庭や裏庭には、これといった防衛線は敷かれていない。想定した邸宅外での戦闘は敷地内突入直後には発生せず、王国騎士も冒険者達も、多少肩透かしを喰った感がしないでもなかった。
 尤も、安穏とした空気は即座に破られた。どこかからアンデッド出現の一報が流れてきたのである。
「メドゥと聞いて多少予測はしていたけど……本当に彼奴等はアンデッド大好き倶楽部とでも改名した方が良いんじゃないか?」
 幾分うんざりした様子だが、それでも接近戦に備えて身構えるローザリカ。
 この時、範囲攻撃をタイミング良く仕掛けてくる敵も居ない為、乱戦を予測したナタリアがローザリカや後衛組三人を招き寄せ、即座にエーテル強化を図った。
 アンデッドの群れが現れたのは、その直後だ。方向から見て、中庭付近から現れたらしい。結構な数だ。
「あれは屍餓鬼か……恐らく足止め用なんだろうが、侯爵殿にしては品が無いな」
 ジュストは呆れながらも、わらわらと群がり寄ってくる屍餓鬼共の前面に稲光が舞う空間を出現させた。
 アウレーリアも、ジュストの術で捉え切れなかった別の群れに対して同様に、稲光の空間を仕掛ける。
「屍餓鬼共はなるべくこちらで対処する。騎士団は邸内へ!」
 ナタリアの指示を受け、近くに居た王国騎士の数班が居館入口へと駆ける。その間、多くの屍餓鬼の出足を鈍らせた冒険者達は、続けて魔法による一斉掃射を仕掛けた。
「こんな雑魚連中に構っていられる暇はありませんからね! さっさと始末しちゃいましょう!」
 ルアンナが景気良く叫ぶと同時に、極大の衝撃波を挨拶代わりに叩き込んだ。

●ジルベルの気配
 その頃、先行して邸内へと潜り込んでいたナハティガル、ハヤト、セロンガードの三人は、最初に逃走ルートに使われるであろう幾つかの出入り口を見て廻ったが、いずれも誰かが通った形跡は無く、固く施錠されているのを確認した。
「妙ですね……逃げる気が無いのでしょうか?」
 セロンガードが訝しんだ程に、逃走経路と思しき各出口はしっかりと封印されている。それは王国騎士に対処するというよりも、邸外から聞こえてきた屍餓鬼出現に備えてのバリケード的な意味合いにも感じられた。
 その時、ハヤトが不機嫌そうな調子で鼻先に皺を寄せた。
「野郎……こんなところにも顔出していやがったのか」
 何事かと問いかけるナハティガルに、ハヤトは渋い表情で青の中指ジルベルの名を告げた。これまでに何度もジルベルと遭遇しているハヤトは、ジルベルのにおいはよく覚えている。今回も彼の鋭い嗅覚が、かの白銀虎の存在を文字通り嗅ぎ付けた格好であった。
「ジルベルがここに?」
 セロンガードが妙だ、と小首を傾げた。妙な違和感を覚えたのだ。
 非戦闘員の貴族ひとりを助けるならば更に多くの戦闘力が必要なのでは、と考えたセロンガード。この包囲網をジルベルひとりで脱出するならば兎も角、ゴルティエ侯爵を連れて逃げ回るのは物理的に不可能だ。
「まさか、いざとなれば口封じを……」
「あの野郎なら、やりかねねぇな」
 セロンガードの推測を、ハヤトは否定しなかった。ジルベルは陽気で誰とでも気軽に接するが、冷徹な決断を下す際には何の躊躇も見せない。そういう男だ。
 その時、邸内が俄かに騒がしくなってきた。王国騎士が数班、突入してきたのだろう。
「考えるのは後だ。俺達の最大の目的はゴルティエ侯爵発見だ。ジルベルについては、遭遇した時にでも考えよう」
 ナハティガルの言葉に、ハヤトとセロンガードは静かに頷き返した。

 一方、中庭まで戦線を移動させた邸外の冒険者達は、豪奢な貴族邸には不似合いな鉄製の扉が中庭に向けて開け放たれている異様な光景に遭遇した。
 恐らく、あの中に屍餓鬼の群れを溜め込んでいたのだろう。
「全く趣味が悪いわね。でもここから見る限り、あの中にはもう動くものは居ないみたい……ということは、今この中庭に出てきている屍餓鬼で全部ということかしら」
 アウレーリアの分析は、恐らく正しいだろう。
 であれば、現在目に見えている敵に全火力を叩き込めば、大半の屍餓鬼は仕留めることが出来るという計算になる。
 ルアンナ、ジュスト、アウレーリアはそれぞれの放つ魔術の破壊力が変に被らない様、各々の狙うべき群れを互いに示し合わせた上で、得意の範囲攻撃魔法を叩き込んでいった。
 しかし三人の攻撃で全ての屍餓鬼を斃し切れる訳では無く、当然何体かは討ち漏らす。それら残った敵にはローザリカとナタリアが前衛として受け持ち、距離が離れていれば攻撃魔術で、間合いが近ければ接近戦で臨機応変に対処していった。
「流石に屍餓鬼、多少手強いな」
 愛用の扇を振るいつつ、ローザリカが渋面を浮かべる。屍餓鬼は耐久力と機動力に富んだアンデッドで、しかも人肉を好んで喰らうという厄介な性質を持つ。
 一定数の非授恵者を含む王国騎士団には、いささか厄介な相手となっただろう。そういう意味では、今回冒険者達を雇ったのは彼らの先見の明ともいえる。
「しかし、余り屍餓鬼の相手ばかりに時間を割く訳にもいかないな」
 ジュストとしては、狙いは飽くまでもゴルティエ侯爵。ある程度の数の屍餓鬼を始末したところで、侯爵捜索に舵を切りたいのが本音であろう。
「脱出を図るなら、中庭を避けるだろう。侯爵に屍餓鬼を操る技術があるとは思えない」
 とはローザリカの弁。その意見には誰も異を挟まなかった。

●結果を伴わぬ勝利
 王国騎士が邸内に突入してから20分弱程が経過した頃。
 邸外への出入り口を中心に攻めていたナハティガル、ハヤト、セロンガードの三人は地下のワインセラーへと足を運び、そこで遂にジルベルと遭遇した。
 ところがジルベルはどういう訳か、年代物のワインを開けてのんびり寛いでいた。
「よぉ、見た顔だな。一杯やってくか?」
 どういう訳か、ジルベルは全く抵抗の意思を見せない。それどころか得物を放り出し、無防備にワインを呷っている。そうこうするうちに、十数名の王国騎士もワインセラーへと降りてきた。
 ジルベルはワイングラスを手にしたまま両手を挙げた。降参の意思表示だった。
「完全な包囲網から、無事に外へ出る方法ってのを知ってるか? 意外に思うだろうが、敵に捕まるのが一番安全なんだよ」
 しかも王国騎士団は人道を踏み外す様な真似はしない。正規の手順に則り、ジルベルを捕縛して檻馬車へと詰め込むだけに留まるだろう。
 この抜け目の無い半獣人はそこまで読み切っていた。
 呑みかけのワイングラスを取り上げられた時は少し悲しそうな顔を見せたジルベルだが、しかし抵抗する素振りは見せず、大人しくお縄についた。硬い麻縄で上体を戒められたジルベルは、数名の王国騎士に連行され、そのまま邸外へと連れ出されていった。
「奴は足を洗いたがっていた様だが……まさかのまさか、だな。まだメドゥに居たのは意外だが、こんな形で陥落するとは更に想定外だった」
 ナハティガルは珍しく、意外そうな面持ちで多少の驚きの念を見え隠れさせている。
 セロンガードも未だに信じられないといった様子で何度も瞼を瞬かせていたが、ハヤトは本当にこれで終わりとは思えねぇと、今も尚疑念たっぷりの視線を連行されてゆく青の中指の背中に叩きつけていた。
 だがこうなると、ゴルティエ侯爵は完全に孤立無援の筈だ。
 にも関わらず、未だ発見には至っていない。妙なからくりが、裏に潜んでいるのだろうか。

 一方、中庭では冒険者達が屍餓鬼をほぼ完全に仕留め終えつつあった。
 ナタリアとローザリカの守りに支えられたルアンナ、アウレーリア、ジュストの三人が思う存分にそれぞれの火力を発揮し、群がり来る屍餓鬼を派手に仕留めてゆく。
 討ち漏らした数体は、前衛役のナタリアとローザリカで自在に間合いを調整しつつ、確実に数を削る。治癒師の盾役は、単独では余り機能しない。だが今回の様にふたりで組めば、いずれかが自己回復に時間を割く間に、もう一方が敵を引き付けるという相互補完の連携を取ることが可能だ。
 接近戦や遠隔戦の技術も身に着けているふたりだからこそ、屍餓鬼の群れに対抗出来たともいえる。
 ともあれ、邸内捜索を終えるよりも早く屍餓鬼の群れを殲滅させることが出来たのは戦術と個人戦闘力が上手く融合した結果だといえるだろう。
 尚、邸内ではゴルティエ侯爵の私兵による抵抗戦も何カ所かで発生していたらしいが、数に優る王国騎士団側がいずれも圧倒し、短時間で制圧出来たとの由。
 だがそれでも、ゴルティエ侯爵捕縛には至っていない。邸外も、そして邸内も王国騎士団側が優勢であるにも関わらず、だ。
 未だにどこかに身を潜めているのか、或いは既に脱出を果たしたのか。

●消えた侯爵
 事態が動いたのは、更にその数分後だった。
 遂にナハティガルが隠し通路を発見したのだが、そこに居たのはゴルティエ侯爵ではなく、ひとりの屈強な男の遺体だった。
 身ぐるみ剥がされ、下着姿のまま放置されていたが、その下着には王国騎士を意味する簡単な刺繍が編み込まれていた。
「つまりこの御仁は、王国騎士? でも何故、こんなところで……?」
 遺体に触れながら、セロンガードはこの哀れな王国騎士が死後まだ十数分前後であることを、その体温の高さから咄嗟に判断した。恐らく、侯爵捜索の為に突入した王国騎士のひとりなのだろう。
 では何故、身ぐるみ剥がされた下着姿なのか?
 答えはすぐに分かった。
「彼を殺したのは恐らく、ジルベル。そしえゴルティエ侯爵は今、王国騎士に扮しているな」
 ナハティガルの冷静な分析を受けて、ハヤトはそういえば、と今更ながらに思い至る。今回の捕縛作戦に参加した冒険者達はゴルティエ侯爵の似顔絵は見ているが、本人の顔を直接眺めて、その容貌を記憶していた訳ではない。
 つまり、王国騎士に扮装されてしまうと、もうその時点で分からなくなる。では王国騎士達は変装したゴルティエ侯爵に気付かないのだろうか。
 否、いずれは気付くだろう。しかし邸外に出るまでの短時間であれば、つまり作戦終了後の点呼を取るまでの間ならば、何食わぬ顔で外へ抜け出すのは然程に難しくない。
 唯一の懸念材料たる屍餓鬼は冒険者が仕留めてくれるだろうし、同時に屍餓鬼が冒険者の足止めにもなる。一石二鳥だ。
「けどよぉ、まだ捜索が続いている中で騎士の恰好した奴が敷地外に出てったら、それこそ目立たねぇか?」
「いや……目立たない集団がひと組だけ、ある」
 ナハティガルは、ジルベルを連行して邸外の檻馬車へと向かった護送の王国騎士達の中にゴルティエ侯爵が紛れ込んでいる筈だと即座に察した。

 セロンガードが駆けに駆けて、中庭へと飛び出してきた。
 屍餓鬼を殲滅し終え、さぁこれから邸内捜索に加わろうとしていた面々は、既にゴルティエ侯爵が脱出を果たしている可能性が高い旨を告げると、一様に渋い表情を浮かべた。
「ジルベルさんが大人しく捕まったと聞いて、確かに妙だとは思っていましたけど……」
 ルアンナはしてやられたと歯噛みしつつ、手近に居た王国騎士を呼び止め、ジルベルを連行していった騎士達の行方を訊いた。
 どうやら、邸の敷地の南西角に待たせてある檻馬車方面へと向かったらしい。
 冒険者達は一斉に足を急がせて、檻馬車へと走った。
 一同が辿り着くと、ジルベルは檻馬車内で鉄格子に背を預け、のんびりと鼻歌を歌っていた。
「妙なことを訊くが、奴を連行してきた騎士は、ここに居るので全員か?」
 ナタリアが檻馬車の傍らで周辺警備に当たっていた若い騎士に訊いた。その騎士は、何人かはゴルティエ侯爵の捜索続行の為に、再度邸の敷地内へ戻っていったと応じた。
 やられた――冒険者達は思わず、天を仰いだ。
 ジルベルはレヴロンやエリスリシア・トルドといった部下を変装させて、相手組織内に潜り込ませるという諜報戦をこれまでに何度も仕掛けてきていた。
 そういう意味では、ゴルティエ侯爵を変装させての脱出策も別段、不思議ではない。
 そして同時に、冒険者達は誰ひとりとしてゴルティエ侯爵が変装して逃げる可能性を考慮していなかった。
「冒険者が取り得る手段は、敵もまた取り得る……ジルベルは確か、そういっていたな」
 ローザリカは檻馬車内で転寝を始めた青の中指を、悔しげに見つめた。

マスターコメント

 皆様、お疲れ様でございました。  今回の結果は完全に、人数比率の問題です。  OPの『マスターより』にも、「しかし標的はあくまでも二コラ・ゴルティエ侯爵です。彼に逃げられたら依頼は失敗ですので、その点には特に注意して下さい」と明記してあったにも関わらず、捜索メインで行動したのが僅か三人で、セットされているスキルの不備も一部ありました。  残りの方々も一応捜索に着手する旨の記載はありましたが、メインは対屍餓鬼に傾いており、これは逆をいえば、対屍餓鬼の目途が立たないうちは捜索には加わることが出来ないという判定になります。  流石に、たったふたりでは難易度『難しい』のシナリオで捜索対象を見つけるのは不可能です。  尚、ゴルティエ侯爵がこの後、どこかで再起を図るかどうかは、本人のやる気次第でしょう。
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2022年09月13日 10時09分26秒 公開

失敗

相談掲示板

  1. ナタリア・フィッツジェラルド

    ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 さて、今回の目的はゴルディエの捕縛か。 メドゥの指先との関与が明らかになった以上、お抱えの兵士や家臣達は脱落し、代わりにリビングデッドなどで補填している状態と。 中庭の鉄の扉からはゾンビ共が出るとはいうが、記述を見る限りPL情報になるのかな? 事前情報としては、お抱えの兵団数十名としか開示されていないんだ。 とりあえず、進路上の敵は突入前に出来るだけ多く焼き払うに限る事になるが、物量が物量ならライフアンカーを保険としてかけてもみるか? あとは無駄に敵の群れを相手取って時間を稼がれるのも癪だ、光縛封あたりで出入口を塞ぐとか。

  2. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! まあ、これまでメドゥの指先と組んで悪さしてきた奴らの備えが私兵だけとは考え辛ぇからある程度何らかの伏兵や増援がある想定をしての作戦は立てても問題なさそーな気はするけどな。 他の面子の作戦も聞いてみてどう動くか考えることにすんぜ!!

  3. ジュスト・V・ケレス

    キャスターのジュストだ、よろしく。 此方としては屍餓鬼の存在や実数程の戦力を想定していなかったにしろ、迎撃というか逃げる為の足止めを用意していること自体は想定の範囲内として動いて問題ないと思っている。 ただジルベルに関しては遭遇=ほぼ奇襲を受けるという形になりそうだ。 斥候は存在に気づけるかもしれないけれど、運次第ともあるから悩ましいね。 ざっくりとした案しかまだ思いつかないけれど、シーフかシューターの誰か1人には侯及び屍餓鬼以外の敵の捜索をして貰い、侯の先回りを出来るような経路を屍餓鬼を排除して確保。ジルベルの妨害を警戒、妨害を受けたらジルベル対応者以外は侯を追跡し捕縛ないし討伐するというような流れになるかなと。 > 屍餓鬼 キャスターが3人いるし範囲魔法である程度一掃は出来るけれど、今回ウォーリアがいないので一気に間合いを詰められると魔法の行使がままならなくなりそうなのが懸念かな。 王国騎士団もいるとのことだけれど、ただ正面からぶつかり合うのは勢いに押し負けたり無駄に時間をかけてしまう恐れもある。 機動力の高い囮で誘引するなり、障害となるものを設置して勢いを減衰させたり分断するなりして貰えるとキャスターとしては助かるね。

  4. ジュスト・V・ケレス

    速さを重視するなら支援型キャスターがグラビティ等で足止めしている間に火力型キャスターが屍餓鬼先頭集団を掃討し通り道を作ってシーフが先行追跡、シューターが追跡支援。ヒーラーの支援魔法で前衛を補って貰う王国騎士団含めた友軍を強化しつつ屍餓鬼を突破し先行メンバーを追う、というような役割分担の仕方もあるけれど……。 屍餓鬼はそれなりに素早いし今回は向こうに先手を打たれるような形だから足止の魔法より先に接敵の方が早いかもしれないし、どちらにせ王国騎士団には前衛に立っていて貰う必要はありそうだし、初手で多少なりとも被害は出そう。 それに各々の動きやすい形とかやりたいた戦い方、他にも良い案があるかもしれないから。 ひとまず俺の方からは前発言で出したような流れや、上で出したような役割分担案をあくまでも一案として提示しておくね。

  5. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラーのローザリカ、よろしく頼もう。 実際の詳しい状況については現地に着かないとわからない(PL情報)と僕も思うが、 ある程度の予測をもとに想定して動いても良さそうだと感じたかな。 メドゥの指先との繋がりは割れているんだ、ゾンビをわんさか用意していても驚かない。 ジルベルについてだけは索敵にひっかかりでもしないとわからなさそうだが、 野放しにしておくわけにはいかないし……本当に対処が悩ましいな。 幸い、邸内の構造は掴めているから、ゴルティエ侯爵確保のために屋敷内を探索しにいくことで 遭遇・足止めを行える可能性も高いだろうか。 屍餓鬼についてはキャスターの範囲火力を当てにしたいが。 抑えきれずに火力担当を潰されたりしないような工夫は確かに必要そうだ。 ジュストが挙げているように王国騎士団に前衛を任せるのなら、 その傍でホーリー・リチュアルによる範囲回復を続けるのもいいかもしれない。 囮と言うか足止め役と言うか。騎士団と協力して屍餓鬼を抑えている内に 掃討なりゴルティエ侯爵を探して貰うなりするようなイメージで。 まあこれはひとつの思い付きだ。相談を進めつつ動きは考えていきたいと思っているよ。

  6. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです。 私は範囲攻撃スキルを活かしてゾンビの相手をしようと考えてますが、ジルベルとエンカウントするかもしれないと…。 流石に多数のゾンビと同時に戦うのはきついものがあるので、テレパスを持って行って出会ったら救援を求める感じにしたいです。 侯爵の拘束はシーフさんにお任せしても大丈夫でしょうか?

  7. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    キャスター、アウレーリアよ。宜しく。 そうねぇ、幸か不幸かレギンレイヴ侯という前例もあることですし。 「何か未知の戦力を抱えているかも知れない」という判断は持っていても問題ないでしょう。 というか、ある程度そういう予測があってこの大軍勢なのではありませんか。 メドゥの指先の支援が入っているかも知れない、とは備えられるでしょう。 ジルベルとの遭遇を運、と言われてしまってはなかなか身も蓋もありませんが。 遭ったところで仕留め切るには些か状況が良くありませんし、横槍に備えるという名目で探索・抑えに回り不意打ちを防ぐ、といったところでしょうか。 浸透戦力は侯の捕捉にも必要ですから、どの程度手を割くか難しいところですが。 向こうから出てきて、時間稼ぎに徹されたりしても困りますしね。 屍餓鬼との交戦は言われている通り、緒戦はキャスターの範囲攻撃主体で良いと思いますが。 これらの殲滅が本題ではありませんから、一時的にでも突破口が開くか、遅くとも騎士団と拮抗する程度まで数が減ったら、全体の動きは追撃に移るのが良いでしょう。 たとえばタイミングを合わせて一か所を攻撃し、敵が割込んでくる前に抜けてしまうとか。 中庭から屋内に入れば、狭隘ゆえに追手も幾分捌きやすくなるでしょう。 ……上述の通り、ここでジルベルと屍餓鬼に挟まれると厄介なので、もう少し考えたいですね。

  8. ナハティガル=ラー

    シーフのナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 >ゴルティエ侯及び、ジルベル捜索 では、俺が捜索と拘束に向かおう。 ただ索敵能力は俺よりもセロンガードの方が高いと思うので、同行して貰えるのならば非常に助かる。 特にジルベルはエーテルリンク以外で発見するのは難しいかも知れない。(捜波系での索敵は対抗判定が発生する為) >対屍餓鬼 王国騎士団の連中と連携しつつ、範囲攻撃で数を減らして行く他なさそうではあるな。 屋内に引き入れる場合はジルベルの乱入以外にも、此方側も数では押せなくなったり、識別不可の範囲攻撃は使い難くなったりとデメリットも少なくないかと。

  9. ジュスト・V・ケレス

    捜索に関しては本当にシーフやシューターの方々にお任せする形になってしまうけれど、よろしくお願いするよ。 そうだね、屍餓鬼に関しては殲滅ではなくあくまでも追撃する為の突破口を開いてそれが叶ったら追撃に動くで良いと思う。 OPの描写だと門付近に固まってるように見えるけれど、これは門の向こう側に餌が沢山あるからで、俺達が中へ入れば屍餓鬼もそれを追って分散する可能性が高い気がするんだよね。 門付近は王国騎士に任せて数を減らして貰い、追ってくるような奴がいれば俺がアーケインストリームで足止めをしておこうかと。 アーケインは侯爵の足止めにも使えそうだし。 王国騎士も屍餓鬼の相手をさせるだけでは勿体ないというか、侯爵の逃げる方面が早めに解れば侯爵やジルベルが俺達の方に注意が向いている間に一部でも展開していて貰えると保険になるかな、と。 侯爵の位置情報共有はテレパスでも良いし、距離が不安な場合屋外なら閃光塗弾、あとは笛やサウンドボマーで大きな音を出すなどでも良いかも。

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    >ゴルティエ捜索 んじゃ、ナハティガルについて俺もこっちに行くとすっかな。 【宗波】持ってくつもりだからジルベルの野郎がこっちに捜波で探って来ても感知出来るし、奴の臭いなら嫌でも覚えてっからな(超嗅覚) 一応テレパスも持ってって可能な限り他の面子とも連絡が取れる体制は整えてくつもりでいんぜ。

  11. セロンガード・シュタインドルフ

    シューターのセロンガードです。 今回はよろしくお願い致します。 承知致しました。ゴルティエ侯の追跡に向かいます。 我々や屍餓鬼と接触せずに脱出する経路や方法はそう多くないはずです。隠し通路や移動手段について注意すれば追いつくことは可能でしょう。 王国騎士団の足止めは出来ても我々を完全に足止めすることは難しいでしょう。

  12. ナタリア・フィッツジェラルド

    屍餓鬼の群れへの突破口を開く上ではインフィニティロアを持参しよう。 何人か挙げている通り、キャスターによる範囲火力を以てしても仕留めきれない懸念もある。 前衛による切り込みに関してでも、保険の為の回避や防御向上は有用だろう? それと相手をする為の数を減らすというのなら、殲滅以外にも侵入経路の制限という手もあるから追撃や奇襲の防止に、先述の通り光縛封を扉の前あたりにでも設置しよう。 他にやる事と言えば、撃ち漏らしてしまった敵へのトドメにメテオライト3か、それとも暫定的な前衛役を私が担うとかか?

  13. ローザリカ・D・ケレス

    (失礼、言い間違えがあったので修正を) シーフやシューターによる先んじての捜索、心強い。頼りにさせて貰うよ。 ナタリア君のインフィニティロアもありがたい。 屍餓鬼は突破口を開いた後はあまり構わず、逃すわけにはいかない侯爵に注力する流れも承知した。 であれば僕の先の発言は忘れて貰って構わない。 シーフと別れて動く以上前衛が少ないし、僕自身は前衛として動きたいと思う。 開幕は魔法で開いて貰った突破口を闘気槌でさらに抉るとか。 それ以降の具体的や行動や、持ち込む特性スキルはまだ固まっていないが回復系の予定かな。 ジルベルと相対者へのライフアンカーは保険になりそうだが効果時間が短いので少し悩んでいる。

  14. ルアンナ・ミュラー

    >突破口 敵陣に大穴を開けるって事で空間爆砕撃っちゃっても良いです?

  15. ジュスト・V・ケレス

    >突破口 満遍なく数を減らすなら空間爆砕もしくは真・空間爆砕かな? 一直線ならタイダルだけど、左右から圧される可能性も無きにしも非ずだから。 >ヒーラー2人 どうしても後続に純前衛クラスがいないので、申し訳ないが前に出て貰う場面がありそうだ。 ある程度装甲を厚くするなり、バフをかけるなりして無理しないようにね?

  16. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    ヒーラーは自己防衛を考慮すれば、前衛として十分信頼に足る持久力があるかと思います。 その分、私も掃討に専念して負担軽減に努めますので。頼りにさせていただきますね。 屍餓鬼が際限なく後を追うことのないよう、侵入後も突破口は維持に努めたいですね。 なるべく多くの王国騎士を捻じ込んで、安定的に確保してしまいましょう。 追跡班に対する後顧の憂いは断っておきたいですから。 空間爆砕は識別攻撃ですから、何も気にせず撃ってしまって構わないと思いますよ。 アーケインを敷きつつ中央タイダル、両脇爆砕の一斉射で抉じ開けるなど如何でしょう?

  17. ナタリア・フィッツジェラルド

    済まん。支援の申し出としては言い方がアレだった事をお詫びしたい。 では改めて、私が前衛として動く際はヴェルジーからの助言を踏まえ、コストと移動力の兼ね合いからヒーラー鎧にした上で。 堅甲によるバフや装甲防御、ヒール2で確実にダメコンと回復が出来るようにしてみた。 前衛職として動けるようにスキルなどを揃えたりはしたつもりだが、実際に動くのは恥ずかしながらこれが初仕事だ。 そういう意味でも空間爆砕で開幕早々、多くの敵を叩けるというのは大変有難い。 ならば確実にデカいノックが出来るよう、全力でサポートをするつもりだ。

  18. ナハティガル=ラー

    >ゴルティエ捜索 ハヤトとセロンガードは宜しく頼む。 そうだな。ハヤトが【宗波】【超嗅覚】【テレパス】を持って行くなら、俺は【スカウトの心得】【透視】【看破】or【超視覚】を持って行こうか。 >対ジルベル ゴルティエ侯の近くにジルベルも居そうではあるな。 侯を追い詰める段階で横槍を入れられる可能性があるが、どう対応すべきだろうか? 状況的に撃破が至難な以上、足止めに徹する他ない訳だが……。 ジルベルとは暫く遭遇していない為、対応の仕方がイマイチ分からん。

  19. ジュスト・V・ケレス

    >突破 ではアウレーリア嬢が挙げてくれたような形で道をこじ開けようか。 俺は真・空間爆砕でもタイダルでもどちらでも持参可能だよ。 改めてキャスターの御二方はよろしくね。 >ジルベル あくまでも交戦した時の印象だから参考になるかはわからないけど…… 厄介な所は仲間と連携をとって相手の弱い所をちゃんと突いてくるところだね。 硬かったり数が多い敵をぶつけて自身は側面や背面から仕掛ける。 遠近両方に対応しているし、射線が直線ではない武器の特性上、守りの硬い前衛と薄い後衛がいれば後衛から攻めることが可能。 ヒーラーがいれば負傷者を作ることで回復以外の行動を封じる。 緻密な策を練る策士というより、戦闘の基本をそつ無くおさえていて、色んな意味でバランスが良く器用で調整がうまいタイプという印象。 だから屍餓鬼や私兵を使っての足止め、フェイクカバーでの囮、屋敷の設備を使って物理的な閉じ込め、侯爵まである程度距離を詰めたら奇襲を仕掛けてくるあたりはありそうかと思ったけど。 とりあえず索敵役を複数用意、ジルベルをよく知るハヤト殿の嗅覚なども活用して囮を使っていても早めに気づくようにすれば懸念の一つは消せるかな。 肝要なのは侯爵の確保が最優先だから、冒険者仲間や王国軍が対峙した敵に苦戦したり動きを止められても捕縛役はそれに構わず先へ進んで貰うこと。それ以外は捕縛役の動きが阻害されないよう支援。 ジルベルがどこまで侯爵の味方をするかわからないけど、多分侯爵が捕縛されたら撤退するとは思う。 ハッタリが通じるとは思えないが、侯爵を拘束したと伝えることで退いてくれると良いんだけどね。

  20. ルアンナ・ミュラー

    >突破 みんなでタイミング合わせてドッカーンとやっちゃいますかー! よろしくお願いします♪

  21. ナハティガル=ラー

    >ジルベル 成程。情報感謝する、ジュスト。 的確に痛い所を突いて来る抜け目のなさは相変わらず……か。 特に屍餓鬼や私兵を邸内に引き入れられたり、フェイクカバーで囮になられると相当厄介な事になりそうだ。 俺は捕縛役として侯爵追跡を最優先にするつもりだが―― 足止めされた場合の対策は考えておこうと思う

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0