続・生徒会の挑戦~貴族派内紛争編~
弓月 蒼
コメント 30
シナリオID:2224
オープニング
『王国』における貴族の派閥、『貴族派』はその家の政治的姿勢で大きく二分される。
1つが『穏健派』。"あくまで王家の下において、自家の発展を最優先目的とする貴族"の派閥。
2つが『過激派』。"場合により王家を下し自らが頂点に立つことを手段と選び得る貴族"の派閥。
しかしこれら分類はあくまで"家の政治的姿勢"で分けられた物である為、個人の資質を考慮しない。
「つまり、この場合の"穏健"、"過激"とは彼らが政治的場面において取り得る手段の範囲を指す。
個人的思想が穏健である貴族ではなく、個人的思想が過激である貴族でも無いわけだが……」
『王国』首都グランスパーダ内、パンクリアース学園内――――"多文化クラス"
"政治学"の教鞭を振るうのは一学年指導教員兼生徒会付き職員。シメオン・ロッドウェル老教師である。
「では、何故『過激派』とされる貴族が王政であるこの国で存続を赦されるのか。
アレーナ・リンクス。答えなさい」
「は、はい! えっと……王様の心が広いから、ですか?」
「であれば優しい世界だが……違う。教書69貢を確認しなさい。
答えは"王"は主権者だが独裁者ではないからだ。貴族は、王家より思想の多様性を認められている」
突然当てられた半獣人の少女がしょんぼりと席に着くが。
珍しい話ではない。新入生達は皆優秀だが、貴族界隈の常識は彼ら、彼女らにとっては非常識だ。
思想の多様性だ何だと言われても、まるで実感は湧かないだろう。現実味がない。
「次回は今日に続き王国法規と領主権について話をしよう。各自予習と復習を忘れないように」
――――
授業終了の鐘が鳴り、ぞろぞろと生徒達が帰路に付く放課後の学園。
実験準備室へ戻ったシメオン教師は其処に置かれていた封書に目を通し、燃やして大きく嘆息する。
(全く、無理を言う……)
学園の空気感は確かに変化していた。現状、新生徒会が程々動いている結果として。
新一学年は『王党派』~『中立』。つまり、親『学園派』より生徒が庶民を中心に一定の勢力を築いている。
一方、昨年散々に混沌とした学園を味わった二学年以上は『貴族派』への忌避感が未だ残っているものの。
唯人以外の異種族――特に森人と小人――の評価については見直されつつあり。
そこに来て彼へ下ったのが、"そろそろ生徒会総選挙へ向けての下準備を"なる指示である。
「……問題は、忌避感が足を引っ張る『貴族派』……か」
学園における『貴族派』の数は、相変わらず多い。多文化クラスが設置され庶民が入学する様になったとて。
新一学年すら貴族は庶民をゆうに上回り、二学年以上など言うに及ばずである。
昨今『過激派』が演じた幾多の失態から、積極的に学園長の改革案に反発する声は鎮まっているが。
"黙った"は"納得した"ではない為、水面下における不平不満はむしろ蓄積の色すら見せている。
此処で抑圧すれば激発は必至。では如何に上手く蓄積した不満を散らすかと言う話になる訳だが……
其処まで考えて、ふと。つい先日自領に送られ来た"罪人届"を思い出す。
『北方辺境伯』は公正だ。恐らく、派閥を問わずあの届けは送られている筈。
そして確か――――件の"罪人"は――――『過激派』貴族の家系に由来する人物では無かったか。
●貴血連盟内紛
「『代表代理』。祝辞と共に見送られるべき最終学年である貴方との闘争は、私も望まないのだが」
「……ああ、確かに以前借りがあったなロンウェン卿」
特別教室棟。一際大きな机に座すのは『貴血連盟代表代理』アルガス・コーニッシュ。
対する、くすんだ金髪の貴族。ライオネル・ロンウェンは新五学年。その更に後ろに複数の貴族令息の姿。
後者から前者への要求は想定の範囲内であり、一定覚悟していた事ではある。
義兄が務めていた"北方辺境伯領"から、罪人として追放となった。これは立派な不祥事だ。
貴族社会において権力を持つ立場と言うのは、瑕疵があれば追い落とされる前提で以て成立する。
共同体の代表などはその最たる物であり、貴族の規範に則ればライオネルは正しい。
「貴方は優れた先導者だったが、罪人の血縁者を御旗と掲げる訳にはいかない。
名誉無き者を掲げれば組織の名誉をも穢すからだ。どうか、我々と同胞達を対立させないで頂きたい」
「よって自ら勇退を選べ、か……なるほど、お前達の主張は理解出来た。だが断る」
「なっ……!」
その、即答にも等しい応対に。思わずライオネルとその親派が色めき立つも。
直後アルガスが手を挙げ、"彼の側に立つ者達"が立ち上がろうとするのを制する。
「主張に理があることは認める。ライオネル。お前が俺の後を継ぎたいと言うならそれに否やは無い。
が、引継ぎも無しに『代表』が務まるか。機を読み行動した意気は認める。だから、焦るな」
嘆息での応じにライオネルが動揺を露わにするも。とりあえずは納得した面持ちで踵を返す。
気持ちは、まあ分かる。アルガスはもう三年も『代表代理』を務めており、ライオネルは来年卒業予定だ。
去年生徒会役員選挙で『黒の後継』を支持した現2~4学年は今年も同じ立場に立つ可能性が高い。
となれば一分一秒でも早く成り上りたい筈だ。今此処で実績を稼がねば、卒業後の社交界に直接響く。
一方で。アルガスは既に十分実績を積んだ。此処で席を譲っても大勢に影響はない。訳だが――――
(……義兄を領主に、と押す一派が黙らされたのは好都合だが。
此処で主席を譲れば、信を裏切り捨てられた。と受け取る者は出て来るだろうな……)
恐らく。此度のライオネルの"下剋上"の背景には『王党派』の手引きがある。
もしここで相手の策に乗ってしまえば、今後。『貴血連盟』の衰退は――――想像に難くない
――――
「『白銀の薔薇』……か。相変わらず暇そうで羨ましい事だ」
「態々生徒会室まで来て馬鹿にしてるんですか。私、今とても機嫌が悪いので普通に怒りますよ」
アルガスの言に、剣呑な声で応じるのは『白銀の薔薇』オルファレナ・アルヴァ・クラティアスである。
どうも知らない間に彼女も色々有った様で、目元にお湯で濡らした手拭が掛かっている。
意図はさっぱり分からないが、少なくとも本調子で無い下級生とじゃれている暇はなく。
アルガスは周囲を見回すも。どうも彼女以外の生徒は居ないようだった。
「シメオン教師は何処へ行ったんだ……?」
「知りませんし、知ってても教えません」
「……留守番一つ出来ないのか白銀の姫君は」
「センパイこそ何の用なんですか……用がないなら帰って下さい」
極北の凍土のようなやり取りに柔らかさは微塵も無く。いよいよ以てアルガスも妙だと気付く。
基本、オルファレナは誰に対してもそこそこ人当たりが良いタイプだ。余程機嫌が斜めなのか……或いは。
「生徒会に依頼だ。『貴血連盟』内で揉め事が発生した。仲裁を頼みたい」
「……。……先生が戻ったら、伝えておきます」
これ以上会話は無用と、心の扉を閉ざした下級生を一瞥し。アルガスが踵を返し足早に生徒会室を出る。
全く、女心が分かる奴にだけ拗ねれば良い物を。と、何処となく理不尽な怒りを感じながら。
とは言え、これで生徒会は巻き込んだ。此処からどう巻き返せるかは、彼らと自身の尽力次第だ。
少なくとも、ここまで受け継いで来た物に恥じる事無き結末を――――見届けなければならない。
解説
マスターより
リプレイ
●交わる縁
生徒会室に集った冒険者の中、まず口火を切ったのは『春燈の朋』エルゼリオ・レイノーラ。
しかし、それは此度の問題解決に繋がる何かではなく、アルガスと自己紹介し合っての極素朴な疑問だった。
「……コーニッシュ?」
「祭の時の桃色髪……お前冒険者だったのか……」
「いや、それを言うならキミ『黒槍』の人だったの!?」
「あー……思い出した。レイノーラと言うとあれか、王家の狗」
一瞬ぱちぱちした物が走るが、いずれもそれほど子供ではない。今のところは互いの名前を憶えるに留めるも。
隠し見る様に横目で風貌を眺めれば確かに。彼の良く知る『黒槍』の人間と、似た所がないでは、無い。
「少し良いかな」
そうこうしている間に、ある程度考えが纏まったのか。手を挙げた『鷹雛の協力者』ジュスト・ヴェルジーに視線が集まる。
「さしあたり情報がいる。コーニッシュ卿には組織内の引継ぎ候補を一覧化して欲しいし、裏取りもしておきたい。
正直今回の一件、ロンウェン卿の独断とは思えない。仲裁するにしても場を整えないと通る言葉も通らない、だろ?」
「心当たりでも有りそうだな」
応じた『黒の懐刀』ナハティガル=ラーにジュストが頷く。
彼が見た限り、今回の一件は“声の大きい組織の内輪揉め”を発端として『貴族派』の意識を内側へ向ける事が主目的だ。
『穏健派』が『王党派』と一時的に歩幅を合わせている学園内では、『過激派』同士で相争わせる事が最も効率が良い。
――――誰にとっての効率か……と言う部分さえはっきりしていれば、構図は単純明快だ。
「有る」
恐らく、以前“異種族交流会”で見た物が役に立つだろう。はっきりと頷いたジュストに、ナハティガルが瞳を細める。
他方、『寄る辺の紡ぎ手』シルヴィア・A・カペルは難しい表情で考え込む体を取っていたが。
一定自分の中で結論が出たのか、アルガスに対し一つの提案を投げていた。
「貴方ほど高潔な人はいない。貴方と話せた事で、私も貴族派に対する考えを改められた。
……私だけに留まらず、組織内でもそう考える者は多いだろう」
「ああ、其処は同感だ。俺は貴方の手腕を尊敬している。ここで降ろされるには惜しい」
「おいおい、罪人の親族は御輿に相応しくない。と言う点は認めていると言ったつもりだが?」
「それを押して、もう少し頑張って欲しいんだけどな」
こくこくと頷いて見せるシルヴィアとジュストに、アルガスが困惑したように目を閉じる。
“引継ぎ期間”を置く事はライオネルの理解が得られたならば可能だろう。しかし、其処は後継者指名と抱き合わせだ。
片方だけが通るほど追及は甘くない。と言って仲裁を約束しておいて騙し討ちの様な真似をすれば。
ライオネルが如何な軽挙妄動に駆られないとも限らない。――――それはそれで、究極片が付くと言えば間違いではないが。
「あの……」
其処に来て、『気高き白』コルネリウス・アーラが手を挙げる。
向けられた視線に一瞬憂慮の色が過ぎるも。けれど紡がれた言葉はアルガスにとっては意外と言う他無いもので。
「アルベイルさんに助力を求めても構いませんでしょうか」
「『黒の後継』を……?」
それは、どう考えても博打にしかならない一手なのだが―――――しかし或いは。
「仲裁を委託したのは此方だ。したいようにやってくれて構わない」
――――
「――――なるほど? 助力を頼みたい、と」
放課後、パンクリアース学園教室棟、第二学年教室の1つにて。
いずれの共同体にも属さぬが故に、大体その一角に座している『黒の後継』アルベイルへ声を掛けたのは2人の女生徒。
『烈火と翠緑の金緑石』アウレーリア・フォン・ネーベルベルクとコルネリウスの申し出に、少年の赤い瞳が細められる。
「『貴血連盟』か、内輪揉めで潰すには丁度良い程度の規模と知名度だ。捨て置けば当面混乱を引き起こすだろうな」
「近頃は彼方から“お茶請け”を頂戴する事も多い様ですし? “美味しい”と評判が立てば皆群がることでしょうね」
かくてまた、『貴族派』の悪評が学園に響き渡るわけだ――――と。肩を竦めた彼の仕草に。
アウレーリアが笑いを象って応じる。『黒の後継』とのやり取りは酷く『帝国』貴族的だ。
その察しの良さは敵に回せば厄介だが、味方に付けるとなればこれ程話が早い相手もいない。
「でも、そういったものは隠しておきたいですよね。生徒会室とかに」
「とは言え其処で俺が介入すれば少なくとも、卿らの言う火種とやらは相当な不快を憶えるだろう。
民意で磨り潰しても俺は構わんが、卿らは個人的な恨みを買うのではないか?」
「それでも、貴方の一言で話が進むならそれが正しい形だと思います。
それに……アルベイルさんも。次の生徒会選挙に向けての布石も打ち易くなるのではないですか?」
コルネリウスの訴えは確かに間違いではないだろう。現状のまま座して黙っていれば王党派優位の風潮は免れない。
しかし、今の時点から名と評価を売れば。いざ選挙となった場合に相応の地盤として機能する。
「コルネリウス・アーラ。卿はそれで構わんのか?」
「え……」
言われて、不意に自分が告げた言葉を脳裏で繰り返す。確かに、今回の貴族の共同体の内輪揉め。
これを“仕掛けた”人間が居るとしたならその行いにあまり良い印象は受けない。
けれど、それを逆手にとって布石を打てるのでは、という提言は明らかに『黒の後継』に利する物だ。
確かに頼み事をする以上は相手の益と提示する事は交渉の基本である。が――――
「意識の有無は問わないが、卿らは今酷く危ない橋を渡っている」
(それ、は……)
少なくとも。彼から助力に対する代価を求められてもそれを受ける心算でいた。
それは或いは、生徒会なり。『王党派』なりに不利に働く注文を突き付けられる可能性すら有ったと言うのに。
“この人はそういった要求を投げて来ない”――――と言う。ある種全幅の信頼が無ければ先ず生まれない発想だと。
そう問われたのだと気付いて、思わず動揺したコルネリウスを一瞥して仔竜が僅かに笑う。
「御助言感謝します。それでは、どうすれば叩いて割れない程度の橋になるか教えて頂いても?」
「……高価く付く事も恐れはせんか。であれば、家名を聞いておこう」
「アウレーリア・フォン・ネーベルベルク。今はもう無い家ではありますが」
「“今”無価値である物が“明日”無価値であるとは限らない。投資とはそういうものだ」
丁々発止とやり合うアルベイルとアウレーリア。そのやり取りを一歩引いた場所で見つめながら。
窓辺より射す赤い日射しより、尚深い赤が、時折自身の姿を映している事に気付こうとも。
コルネリウスもどうしてその発生し得る対価を“それでも構わない”と判断出来たのか。
彼女自身にすらまだ、良く分かってはいないようだった。
●貴き血に連なるならば
「……とすると、察するに老教師が一枚嚙んでいることは凡そ間違いない。と言う事になるが」
「だろうね。でも一応念押ししておくと、糾弾する事は出来ない。あの爺様は現生徒会の命綱だから」
上手くやった物だ。と、ジュストは概ね把握出来て来た“革命後の学園”の構図を描いて思う。
現状のパンクリアース学園は“拓けた学園”を人工的に造る為の箱庭だ。動乱を通し、既に仕込みは終わっている。
(いやいや、恐い婆様だね。噂に聞く『白銀』の辣腕、老いて尚健在……か)
生徒会の知名度が向上の一途を辿るに従い、貴族派は徐々にこれを厄介な存在だと意識し始めており。
一方総選挙を通し学園全体が“『王党派』は日和見だ”と言う先入観に侵された結果、王党派教師らが意識の死角に居る。
学園はある種の閉鎖空間だ。その極めて限定的な視野の中でこれだけ条件が整えば、幾らでも世論を操れる。
「となると、例え“辿り着いた”所で大した意味は無いと言う事か」
「“これ以上の横槍”は勘弁して欲しいからね。釘を刺す程度かな。今は敵地の懐が深過ぎる」
そして、貴族社会が如何な伏魔殿か。生まれてこの方散々思い知ったジュストにとっては今更過ぎる話である。
「少なくとも、私は現在の方針に納得出来ていません」
「ほう、ではクラウディア。お前ならどう手を打つ?」
ジュストとナハティガルが頭を悩ませる傍ら、『誓約の剣』Alexandra・Hexe・Claudiaは眉を寄せて呟く。
その声を聞き届けたアルガスが机を挟んだ対面から問えば、Alexandraは小さく嘆息交じりに応じる。
「私はそもそも、『王国』の公平を信じていません。特に……貴族の語る公平さは、往々にして弱者を見殺しにする」
その眼差しは何処か遠くを見つめ、彼女にも譲れぬ物がある事が分かる。
とは言え、私情で組織を割るわけにも行かず。しかし敢えて触れぬままアルガスが先を促すと。
「ロンウェン令息にとって、『貴血』の組織改革は目的である筈。である以上“誤魔化し”でお茶を濁すなど論外。
それは不誠実です。しかし一方で、彼が今更次期代表に就任したとて“今の”連盟を舵取り出来るとは思えません」
「其処だけ聞けば、袋小路の様に聞こえるな」
「はい。ですから彼には生徒会への出馬を提案してはどうかと。
少なくとも……貴方であれば、連盟の総意を纏めるくらいは可能なのではないですか」
言わんとする事は、分からないでもない。アルガスが暫し沈黙と共に瞳を閉じる。
しかしそれを実現するには、致命的な瑕疵が2つある。その何れもが、此度の仲裁の合意形成を阻害するだろう。
「難点が2つ。先ず、『貴血連盟』は“共同体”だ。指導者である俺の言にはある程度敬意を表する者も居る。
だが、それはあくまで敬意で無くてはならず。恣意で以て“貴族”の意志を捻じ曲げる事は容認出来ない」
彼が幾度も語った事だ。青き血は国家の旗手にして冒されるべからず。それは当然“自らも例外ではない”加えて――――
「そしてロンウェン卿は気高い男だ。その道を俺が御膳立てしたならば、侮られたと受け取られよう」
「ですが――――」
「そうだな。選挙までに組織の掌握、となれば到底間に合わないだろう。だが、それが貴族の生き方でもある」
強き者。力ある者に阿る者は、貴族にも多い。だがそれは、青き血の正道ではないと彼は断じる。
「クラウディア、貴き血に連なるならば。その行いはあくまで敬意で以て為さねばならない。
決して憐れみや、憂いで手を引くべきではない。己で立てぬならば、それは死すべき時なのだから」
倜儻不羈と在れ。かくと自らを律すべし。何処までも、それが彼の信じる貴族なのだと。
そう告げられては黙する他なく。お互い頑固な主従はそれぞれに、仕方ないという様に息を吐いた。
――――
(少なくとも、アルガスさんの一覧を『黒の後継』が添削したなら、これ以上は無い筈……)
アウレーリアから受け取った綿紙を『翠風』ヴィルヘルミナが確認し。
少なくとも王国貴族目線で“有力”と言える貴血連盟の次期候補者は見定められたと頷くも。
正直なところ、彼女にとって学園内の共同体がどうにかなっても然程興味のある話ではないのが本音である。
それよりも、同じ生徒会室に居て一言も声を発さない級友の方がずっと気になる。
「オルファ」
「……? あ……ヴィルヘルミナ。……どうしたの?」
いつもであれば花が咲く様な笑顔の似合う侯爵令嬢は、見るからに昏い眼差しで彼女を映す。
“何かあったのだ”――――と言う事は一目で分かった。けれどヴィルヘルミナは決して言葉繰りの上手い方ではない。
もっと仲の良い。親しい間柄であれば、上手に慰められるのだろうか。この子を支えられるのだろうか。
そんなことを思う自分が居る事を自覚して。けれどそれでも、何か聞き出すべきだとは思わなかった。
「傍に居ても良いですか?」
毀れたのはそんな一言。せめてもう少し器用に、笑顔の一つでも造れたなら。
けれどきっと。多分。今必要なのはそんな。上手くなど無い、一言だったのかもしれない。
ぽろっと、オルファレナの青い瞳から涙の雫が伝い落ち。一拍遅れて慌てた様に頬を抑える。
その仕草があまりにも痛々しくて。ヴィルヘルミナは頬を抑え小さく震える手に掌を被せて応えた。
「安心して下さい。何処にも行きませんから」
「わ―――――、わた。私ね。もう、どうしたら良いか……分からな、て。ごめ、ごめんね……ごめん……っ」
ぽろぽろと涙を零す友達を放っておけないこと。それが、今回の仕事より大切であったとして。
ヴィルヘルミナは誰恥じる事無く、そんなのは当たり前だと断言したことだろう。
「……出て、行かないんですか?」
「そうだね、流石にそこまで野暮ではないつもりだよ。とはいえ、後で慰めくらいはしようと思うけれど」
勿論、彼女を気にかけていたのはヴィルヘルミナだけではなく。
声を殺して泣くオルファレナを生徒会室の扉越しに見ていたコルネリウスやシルヴィア、エルゼリオもまた同様ではあったが。
特に貴族であるシルヴィアは、何か外に出す訳には行かない事情があるのだろうと察しこそすれ。
それが『白銀』の内情となると、『蒼玉』の姫には尚更だろうと言う事も分かってしまう。
「いつも明るいオルファレナさんがあんなに泣くなんて、何があったんだろう……」
「今回の揉め事と関係が有るかと思ったんですが……どうももっと私的な事みたいに思えますね」
顔を見合わせるエルゼリオとコルネリウスとて、此処で室内に踏み入るのは流石に気が引ける。
今、彼女が心からの心情を吐露出来るとすれば、貴族と一切の利害を持たないヴィルヘルミナは適当だろうと思えば。
いずれ、いざ助けを求められたとしたなら。必ず応えようと心の内で誓うくらいのことしか出来ない。
或いは――――
(……そう言えば、ガレスさんの妹さんも、オルファレナさんと同じ位の年頃なのかな)
果たして、先にアルガスの顔をまじまじ見たからか。そんな連想が一瞬脳裏を過ぎりエルゼリオが大きく頭を振る。
幾ら何でもそんな一致があるわけが無いと。……ただ何故か、深く沈んだ青紺の瞳が、戦場で見た闇夜の眼差しに重なる気がして。
「誰が彼女を泣かせているにせよ。淑女の目を腫らす様な輩は、赦してはおけない」
かつて入学式で見た姿より、1年を経た『白銀の薔薇』はずっと強く咲き誇っている。
そんな可愛い後輩を萎らせ、或いは手折ると言うのなら――――それは。シルヴィアにもまた、決して看過出来ない事なのだから。
●仲裁
「アルガス様が退くとして。後継が自動でライオネル様、それで皆様ご納得?
“否、我こそは”って野心家いらっしゃいませんの、殿方でしょ?」
「こんな時だからこそ、火中の栗を拾える人が必要なんです!」
特別教室棟の一角。生徒会の『貴血連盟』への訪問は、そんなアウレーリアとエルゼリオ。
両名の訴え――――と言う名の挑発同然の一言から始まった。
「な、何だ貴様らは無礼な! いや、後背のその顔には見覚えがある……生徒会副会長が何用だ!?」
「おや、誇り高き連盟の方に憶えていて頂けるとは光栄だ。ライオネル・ロンウェン、交流会ぶりだね」
片目を閉じて応じてみせたシルヴィアに、立ち上がったライオネルが戸惑いを露にする。
相手が庶民や下級貴族であればともかくも、“侯爵令嬢”となれば話が変わる。一瞬強まった語気が若干弱まると……
「生徒会からの依頼で此度の代表交代について仲裁に来た訳だけど、少し話をさせて貰えるかな」
「ジュスト・ヴェルジー……! 日和見の王党派が揃いも揃って余計な事を……!」
同学年であり面識もあるライオネルにとって、ジュストの介入は全く想定外の物だった。
この男、確か女が関わらない厄介事、面倒事は極力避ける精神性の持ち主ではなかったか。
「いや、此方にも御両名の意見を尊重する意思はあるんだよ? ただ余りに一方的なのは良くないよねって話さ」
「さて、悪いがロンウェン卿。これも“引継ぎ”の内だ。席に着いて貰う」
ジュストの発言に、最後に進み出て来たアルガスが続く。此処に来て“謀られた”と悟るも時既に遅く。
加えて例え『王党派』とはいえ一定以上の家格を持つ貴族が揃った事で一方的に突き放す事も出来ない。
低く呻き席に戻るライオネルを前に、生徒会は先ず“対話の席に着かせる”と言う第一の関門を超える。
――――
「現状、引き継ぎも儘ならない状況での即時退任は方々への混乱も招いてしまいます」
「は、何か勘違いしているのではないか森人風情が。畏れ多くも伯爵家のこの私に異存だと」
「今後憂う貴方の熱意素晴らしい。が、権威ある『貴血連盟』の代表を目指す人間が引継ぎを厭いはしないだろう?」
「ぐっ……それは、まあ。理解出来ぬ訳ではありませんが」
コルネリウスの言にはすぐ様反発したライオネルが、シルヴィアのそれには一考しない訳にはいかない。
こういった権威主義を目の当たりにすると、唯人でない身としては思わずうんざりしなくもない。
これが『過激派』貴族の基本姿勢であり、方向性こそやや異なれどアルガスもまた感覚はそう大きくズレてはいない。
議事録を取るヴィルヘルミナもまた、この一端を眺めるだけでも級友の在り方がどれだけ異端かは分かろう物だが。
「しかしいずれにせよ、コーニッシュ卿には一刻も早い退陣を求める事に変わりは無い」
「で、あれば……ブランドン・オルグレイ。キャストル・アングリフ」
「呼ばれましたかアルガス卿」「うぇ、ブランドンだけじゃ足りないんすかー?」
部屋の奥から立ち上がったのは砂漠の民の色を濃く残す褐色肌の巨漢と、真逆のひょろっと背の高い色白の青年。
いずれも伯爵家の出であり、アルガスが後継者候補とした一覧の中でアルベイルが丸を付けた2名である。
「いや、待てそれはおかしい。あの2人は『黒の後継』の信奉者ではないか!?」
「その『黒の後継』から直接推挙を受けた。当組織内での一大派閥だ、無碍には出来まい。そうだったなシルヴィア嬢?」
「ああ、間違いない。其処でどうだろう、内部対立は貴方とて望まない筈だ。
この両名を含む3名で引継ぎを行い、全員が承認した場合に代表に就任すると言う形で公正に競っては」
「な、そんな詭弁が――――!」
其処まで黙って聞いていたエルゼリオが、アウレーリアと視線を合わせる。
事、ここに到ればライオネルと生徒会。どちらが今回の一件を正当な手段で片付けようとしているかは明らかだ。
『貴血連盟』の構成員達が彼らのやり取りを見ている以上、過ぎた抗弁は潔くないと受け取られるだろう。
しかし、此度の仕事はあくまで調停であり。調停の執行は判断の委託を以てのみ成立する。
そしてこの両名には共通して――――ライオネルに対して決定的な隠し種が存在したのである。
“そういえば、僕以前ライオネルさんのお兄さんに襲われかけたことがあったんだった”
周囲に聞こえない程に声を抑えた呟きが、果たしてライオネルに届いたか。
それは彼の声の大きさが目に見えて小さくなった事である程度悟る事が出来る。
“ああ、そう。ロンウェンってウルタール様の御実家なのねえ。気付かなかったわ”
駄目押しに呟いたアウレーリアの応じに、ライオネルの額を冷たい汗が伝って落ちる。
うわ、えげつな……とは思ったが、貴族が軽率な行動を取れば係累に被害が及ぶなど珍しい話でもなし。
ジュストはそんなやり取りをすっぱり見て見ぬふりをして、ここぞとばかり強引に話を纏めに掛かることにした。
最終的に、最初の威勢は何処吹く風と。ライオネルの抗弁は静かに沈静化していったという。
――――
「かくて、世は事も無し……か。上手くやった様ではないか」
「『生徒会』が、アンタに恩を売られるって事の意味を分かってやっているなら良いんだがな」
校舎を出た所を捕捉されたアルベイルが、自らの懐刀の言にくつくつと喉を鳴らす。
確かに、此度の一件は彼が助力した事で愚物を追い詰める過程が幾らか省かれたろう。
しかし、重要なのは其処ではない。本来発生していた筈の内輪揉めが内々に片付いた事で。
結果として次期選挙に面した時。『貴族派』の不平不満が保たれた事の方が、遥かに意義が大きい。
「次期生徒会選挙への出馬を目指すなら、今回の一件はアンタへの追い風になるだろう。
漸く以前言っていた意味が俺にも分かって来た。“どちらでも良かった”んだな。アンタは――――」
“森人”と『学園派』の台頭で――――必然的に、『貴族派』に反動が生まれる事を見越していた。
次期生徒会総選挙では、貴族派の投票率が前回を上回ることは最早、想像に難くない。
しかし……だとすれば。
「もしこの国の王が今後、中央集権国家を目指すなら。最も邪魔となるのは『諸侯』
――――つまり、『竜』は『王国』にとっての最大の敵となる。アンタは一体何処を目指してるんだ?」
「……『帝国』の実力主義に対し、真なる弱者を切り捨てた中央集権では。
土台追い縋る事すら叶わん……が、一方でこの国は、何処までも“貴族”無くしては成立し得ない」
それは絶望的な未来にも聞こえる。けれど、ナハティガルの眼前で、黒い仔竜は確かに笑みを浮かべた。
その視線は遠く。何処か遥か遠くを見ている。未だ恐らく――――誰にも見えない程の。
「今は未だ存在しない構造が必要だ。庶民を取り込み、仮初の夢を描く。力無き者を惹き込む仕組みが」
ぞわりと、背筋が総毛立つ。それは文字通り、既存の社会構造を捻じ曲げようとするかの如き弁。
或いは、反社会組織などよりも遥かに歪な異端が――――夜闇の中で佇んでいた。
「――――仮に。“議会制”と称する。それが、この国が目指すべき果ての名だ」
爛々と赤い瞳を輝かせ。黒き竜が描く地平。その幻想は未だ闇の内。幼き夢に過ぎず。
――――確かな形をすら、取ってはいない。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:標準8 / 8〜8人
2022年06月11日 19時10分28秒 公開
参加者
相談掲示板
久しぶりに学園に来てみれば……。 ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 貴血連盟の内紛の仲裁との事ですが。 諍いの判断をこちらに委ねて頂ければひとまずの仕事は完了でしょうか。 貴族ならともかく、それ以外だと聞く耳を持たせるのが最初の壁ですね。 まともに会話できないと仲裁以前の問題ですし。 アルガスさんは退陣要求の理由はもっともだが、ライオネルさんに任せるのは……という感じですか。 "罪人の血縁者は長に相応しくない"との事ですけど、ライオネルさんも兄が断罪されているみたいですし、この主張に自分もあてはまりません?とは感じますが。 あと、無事に仲裁の合意を取り付けられた際は裁定をこちらで下す必要があるみたいですね。 なので、ここはきちんと決めておくべきですか。
エルゼリオ・レイノーラです。どうぞヨロシク! 今回は聴講生として出入りさせてもらうね。 それと、実家は王党派だけど……ボク自身の指示派閥は『特になし』だよ。 >ライオネル・ロンウェン ……ロンウェン?(暫し黙考)……あっっ!想い出した……ッ!! ボク、ライオネルさんの兄上?に襲われかけた事があるんだ……! (【帝国】リーンエス王国遠征軍、集結……? https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/958) あの時は本当に貞操の危機を感じて怖かった~。 ヴィルヘルミナさんが言及しているように、血族の瑕疵を理由にアルガスさんに退陣を迫り、ライオネルさん本人が後継となるには些か正当性に欠けるよね。 仮にライオネルが後継者になってから、この事が明るみになったら『貴血連盟』は瓦解しちゃうんじゃないかなー? >合意 まずは合意を取る事が最優先になるよね。 アルガスさん指示のメンバーはともかく、問題はライオネル派(?)とどう交渉するかが問題になるのかな? 上記のロンウェン家の瑕疵が広まれば、自然と人心はライオネルさんから離れそうではあるけれど……。
…はあ、つくづく覚者は陽の目を見ないこと。 キャスター、クラウディアです。よしなに。 目的があくまでも仲裁である以上、いわゆる論破は裁定に必要な限りに留めることになりましょう。 瑕疵云々もその範疇で。 今回、ロンウェン令息の目的そのものは単純。 そしてアルガスさん…もっといえば連盟に求められる要件は大方纏められています。 裁定にあたり、落としどころはそちらに向けて探るのがよさそうですね。 見たところ… ・令息の欲求に基づく目論見に一定の妥結が可能であり ・連盟に対し、令息が影響を受ける/与えるリスクが低く ・連盟の運営に際し、上昇的な影響を作りうる このあたりでしょうか。 特に現状も加味して、箔付けに重点を置く令息の行動それ自体は正常に近しい。 目論見そのものをへし折るよりも、その色眼鏡に適うものを提示したほうが事を進める上で気楽でしょうし。 例えばの話…今期生徒会総選挙で以て役員を狙う とか。こちらのほうが箔付けは短期間でより効果的のようです。
第5学年のジュスト・ヴェルジーだ、よろしく。 ロンウェン卿がコーニッシュ卿の後任を継ぎたいという主張、コーニッシュ卿は時期尚早だという切り口で断っているから、個人的には仲裁するとしたらその時期尚早だという点をどういう風にロンウェン卿に納得させようかなと考えていたよ。 その辺は今攻めるより一旦ひくことの方が卿にとって利があることや、共同体としての戦略的なことについて触れてみようかな、とか考え中。 ちなみにロンウェン家の瑕疵については軽率につつくと話にならなくなる恐れが高いのと、俺達を呼んだのがコーニッシュ卿ということも踏まえて対立が激化する恐れがあるので俺としてはお勧めしかねるね。 裁定に関してはコーニッシュ卿の退任時期や後任の選定方法などを明示して両者に納得して貰えたら落とし所になるんじゃないかと。
連投失礼。 ロンウェン卿が現在共同体の長になる資質が不足している点だけれど、こちらもストレートに指摘すると角が立つという点も注意すべき点だと思う。 だからこそコーニッシュ卿は後任にするのは吝かではないが今は待てという形で制したわけだし。
シルヴィアだ。今回はよろしくね。 エルゼリオはライオネルの兄について教えてくれてありがとう。 アルガスとしては「今、主席を譲る訳にはいかない」。 ただ彼は来年卒業。いずれは後継者は選ぶことになるだろうから「引継ぎを済ませるなら代表代理の立場を譲っても良い」というのもまぁ嘘ではないだろう。 とはいえライオネルについては別で、彼が代表代理となったとしても今回の手引きをした人物に良い様に使われてしまう事になるだろう……その前に問題を起こしそうな気もするね。 貴血連盟には優秀な人物も多いようだし、共同体の為には「時期を見て公正な方法で代表代理を選ぶ」とした方が良さそうだ。上手くライオネルのプライドをくすぐる感じで説得出来れば。 という訳で私もジュストと同じく、退任時期や引継ぎ期間の具体的スケジュール、後任の選定方法を明示する方向で考えているよ。今は時期尚早であるとライオネルが納得するような具体的な理由を考えつつ。仲裁の合意を取り付ける方法についても考え中。 あと、もう一つ。冒頭のオルファレナの様子が気になっている。 泣いている女の子を放っておけないし、可能であればオルファレナにも話を聞いてみるつもりだ。
アウレーリアです、宜しく。 OPを読む限り、論点は下の3点よね。 1”罪人の血縁者は長に相応しくない”:合意済 2次期代表としてのライオネルの資質:未合意 3アルガスの即時退陣:未合意 1の時点で、アルガス様の退陣はまぁ既定路線として。 「いつ」「誰に」代表の座を譲るかを決める、という事かしら。 純粋な事務処理として引継が必要なのは事実だと思うけど、ライオネルに引継ぐ以外は時間稼ぎと見做して同意しないでしょう。でも彼一人を指名して引継ぎたくもない。 ならライオネルに期待を持たせつつ、除外もされ得る方法で後継者を選ぶのが良さそうね。 方法は色々あるけど、箔付けを求めるライオネルに効くのは周囲からの評価。 つまり、連盟内でも選挙なり討論会なりを開くのはどうでしょう。 これなら他に資質のある人材を引っ張って来て、体よくそちらに譲る道筋がつくわ。 ただ、代表の座一つでは「負ければ只の人」だし。 一応副代表とか代表補佐みたいな、名誉職ないし外からブレーキの利くポストを作って。 実権はないけど肩書は付くようなポジションで飼い殺しにするのが安全じゃないかしら。 生徒会役員は実権が伴うし、渉外担当の場にもなり得るから止めた方が良いわね。 あ、ロンウェン家に手を出すのは最終手段ね……どうしてもごねて仕方ない時とか。 それも実際に表沙汰にするのではなくて、ちらつかせて自分から退いてもらう使い方で。 争点が連盟の外に出てしまうのもそうだし、何よりエルゼリオも私も結構藪蛇じゃない……? レイノーラが伯爵家から恨みを買ったら、御父上に怒られますよ。
コルネリウスです、よろしくお願いします。 ライオネルさん、交流会のときに刀傷沙汰未遂を起こされた方ですね。 まずは、私達が仲裁をするための合意を取り付けなければならないのですよね。 コンタクトを取りやすく影響力の強い貴族派の方々とも話をし助力を請いつつ、アルガスさん、ライオネルさん、それぞれ周りからしっかりと合意を固めていけたら良いのかなと。 仲裁が可能になった後からは。 シルヴィアさんの仰るように、アルガスさんとしては引き継ぎを始めとした手順を踏んだ上でなら、退陣の際にライオネルさんに譲る事も吝かではないのかとは私も思いました。 けれど現状のままですと、どなたも想定する通り引き継ぎを行ったとしてもライオネルさんを発端とした問題は起きますよね。 ライオネルさんに納得していただくには、監視の目が行き届く範囲内で、なんらかの肩書は必要かもしれないとは私も思います。生徒会の役員は私も不安が大きいので。
コルネリウス嬢の言う仲裁の合意を取り付けるとは、渦中の2人がこちらの話に耳を傾けるようにするという認識であってるかな? 今回仲裁を依頼してきたのはコーニッシュ卿ということで、生徒会及び冒険者の介入自体の合意は少なくとも連盟の代表代理である彼の合意は取れているという認識だった。 ただ、ロンウェン卿に関しては王国貴族なら対話が成立するだろうけれど、それ以外だと仲裁以前に対話が成立しない可能性があるのでどういうアプローチをするか考える必要がある……という話ならその通りだと思う。
ー…しまった。何処かでアルガスさんに尋ねるべきでした。 連盟における『代表"代理"』という名の意味…これが掛け違いの原因に…は、さすがにならないと思いたいところですが、さて。 ー脇に置きまして。 ロンウェン令息に対し、少なくともその場で軋轢を産まない妥結を…と考えるなら。 立場として求めるのはNo1かJokerくらいで、No2以下は無役と同等かそれより悪いと捉えるやも… 連盟の代表代理という立ち位置から避けさせる手法をとるなら、直の接点がない+立場上更に上ととれうるものを餌にしたい… ーと、思ったことを言ってみたに留まりますが、ひとまず。
あ、そうですね。なんだかふわっとした表現になってしまって申し訳ないです。 概ねは仰ってくださっている通りです。 仲裁を依頼しているのはアルガスさんですし、彼の合意はとれていると認識してよいかと思います。 ライオネルさんは率直に打診しても納得して頂けないとは思いますので、周りから固めていったり、その他アプローチは必要かなと思っています。 貴族派、と出してしまったのは『貴血連盟』構成員の約半数弱は『黒の後継』の信奉者、という部分からでしたが ライオネルさんからの合意に関してはジュストさんの仰るようにアプローチ方法をよくよく検討しないといけないですね。
まあ、明確な意図が無い限りお家の事情を持ち出すのは控えるべきですか。 明確に刺さる状況があるなら手段の一つではありますけど。 連盟の長の選出方法で正式な手順があるなら、そちらを踏ませればいいかなとは思います。引継ぎとかもその手順の一つでしょうし。 ライオネルさん、いきなり次の長は自分にやらせろと言ってきた感じに見えるので。 取り巻きはともかく連盟の他の方々は納得しているのかなとは。 プライドは相当に高いみたいなので、一度妥協を引き出せれば言葉を引っ込める事はあまりなさそうですが。 オルファさんに関しては私も様子は見に行くつもりです。 今回の主目的は仲裁なので、関わりは触り程度になりますが。
ナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 俺が表立って動くと『貴血連盟』の連中を刺激しかねない為、今回は関係者の監視や情報収集、場合によっては裏工作等を行なう裏方として動く予定だ >仲裁 ライオネルがアルガスに退陣を迫り、新たな連盟の長に名乗り出たのは『何者か』に焚きつけられたからだろう。 しかも例の瑕疵の件や、性格に爆弾を抱えていると知った上で『意図的に』。 ライオネルがこのまま後継者に納まれば、遅かれ早かれ『貴血連盟』は崩壊するかと。 ――思想の多様性を認めないトップが仕切る組織は、高確率で内ゲバが発生するからな。 アルガスもその事を承知しているからこそ、生徒会に仲裁を依頼したと推測する この場合、既に挙がっているように『(アルガスの眼鏡に適う)ライオネル以外の後継者候補の擁立』を実現し、 (ライオネルが立候補を取り下げない場合は)『貴血連盟』の流儀に則って『後継者を決定』する所まで漕ぎ着ける必要がある そうでなければ仲裁成功とは見做されないだろう >お飾りのポスト 面白い案だとは思うが、現状でもNo2的な立ち位置(少なくとも本人はそう思っている可能性が高い)に居る以上、 余程美味しいと思われるポストでなければ、納得させるのは難しいのではないだろうか >その他連盟員 『ライオネルより優れたリーダーの資質を持つだろう人間は『貴血連盟』内には幾らでも居る。』とある様に、 ライオネルが後継者には不適格と考えている者は少なくはないだろうな この辺りから切り崩して行くのも手だと考える >ライオネルとの対話 基本的には『ヒューマン且つ、同格以上の貴族』以外は対話するのも至難かと
コルネリウス嬢は説明ありがとう。 そうだね、俺も周りから固めていく必要性については同じくあると考えているよ。 その為にはちょっと情報やコネクションも欲しいところ。 コネクションに関しては黒の後継と縁がある人は、利用してみるのも手だね。 今回ロンウェン卿が勇み足になったのは、きっかけを与えた第三者がいるとはいえ、先日の借りを使って競合相手になり得る他の連盟の面々よりリードしたかったから。 引継ぎを行う真っ当な手順ではロンウェン卿にとって満足のいく結果を導き出しにくいのは彼自身も気づいているだろう。 ただプライドの高い彼が他の候補者を実力や適正という点で認めることは無いだろうし、いくら正論をつきつけても火種が増えるだけ……というのが悩ましいところだね。 家格が上の候補者を擁立出来れば良いが……高位貴族令息は学園の共同体、しかも現在立場が危うい陣営、の長に興味も旨みも感じ無い方が多そうだ。 お飾りのポストについては俺はナハティガル殿と同意見。 あと貴族に約束、契約の類を持ちかけるのはかなり難しい話だ。 もして提案しようと思っている人がいるならまずはコーニッシュ卿に内容を打診してみた方が良いと思うよ。 >ナハティガル殿 今回焚き付けた王党派なんだけれど、おそらく教師だと思う。 教師が生徒を使って、という可能性もあるけれど。 ロンウェン卿に限らず他の候補者になりそうな者にも接触している可能性がある。 俺は交流会の時にシメオン先生に袖を引かれた王党派教員を見ているし、ナハティガル殿が情報収集を行うなら事前に王党派教員についての情報提供をしようと考えていたんだけれど、不要かな?
既に皆が言ってくれているけど”罪人の血縁者は長に相応しくない”という論理、ライオネルもすぐ突かれそうだよね。簡単に操ることが出来て簡単に蹴落とせる人物となると、裏で手を引く人物にとっては使いやすい。黒幕の王党派教師はこういった弱みがある『貴血連盟』メンバーを探して接触していたのかもしれない。 >『貴血連盟』 『貴血連盟』構成員の約半数弱は『黒の後継』の信奉者という事だし、共同体内部にも幾つか派閥があるのだろうね。今回はライオネルが黒幕に唆されて急いただけであって、組織の長になりたい人は他にもいるはず。 「組織代表になりたいなら実力を見せて欲しい。組織の人間を納得させて欲しい」というのは前任のアルガスにとっては当然の主張。討論会を開いたり、別の対立候補を探したり……正規の方法を提示するのは良い案だと思う。 >ライオネル コルネリウスが言ってくれたように、ライオネルには率直に打診しても納得しなさそうだから周りから固めていくというのも賛成だ。今後のどう転んだとしても言い逃れ出来ないように、第三者の目も欲しい。 それに後継者を選ぶ事、そのやり方は『貴血連盟』全体に先に承認した貰った方が良い。後々角が立って、共同体が分裂・瓦解してしまうかもしれないからね。 直接対話するなら王国貴族がした方が良さそうだというのも同じ意見だ。 私は王党派の家の出だから、ライオネルには偏見を持たれてしまっていると思う……あまり良い雰囲気にはならなさそうだけれど、外堀を埋めた後の打診は必要になるだろうし、彼と対話するなら挙手しよう。アプローチの内容は皆と相談していきたい。 (少し修正したよ。ごめんね)
発言間隔が短くて申し訳ないけれど、今夜は発言出来なさそうだから今の内に。 俺もロンウェン卿とは対話するつもりでいるよ。 派閥は違えど実家の爵位は同じだし、男の方が話が通りやすいかなって。 ちなみにロンウェン卿含め連盟全体に生徒会及びその協力者の介入を認めさせるアプローチの一つとして、先でも触れたように黒の後継に助力を請う方法がある。 縁のある人に直接頼み込んで貰うのが一番ストレートかな。 ただそうだね、人目や耳もあるし、俺は手紙を出そうかと検討していた。 勿論直接訪問する人がいればそれはそれで構わないと思う。 助力といっても此度の過激派の問題は貴族派閥全体に波及する可能性がある事案だからね、一応あちらにも利が無い話ではないし。 要は本件に関して生徒会及びその協力者の介入を黒の後継は認めているという書面を頂きたいと願い出る。 正式な書状までいかずとも構わない。 こちらが出した手紙への返信という形でもサインや封蝋などで身元は明らかになるから。 何故書面を希望するかと言えば、口頭であれば信用して貰えない可能性もあるし、事実確認などで余計な時間をかけたくないという理由だね。 黒の後継の目に見えるお墨付きがあれば、向こうもこちらを無碍にしにくいんじゃないかな。
>貴血連盟 そうねぇ、今の状況で代表に進んでなりたがる人材がどれほどいるかは考え所ね。 頭の回る適任者であればあるほど、貧乏くじだと考え到る可能性が出てくるし。 罪人の血縁者云々がブーメランになる人も少なくなさそう……。 場合によっては上から指名してやらせないと、手を上げるのは「同類」ばかりという恐れも。 先に幾らでもいるという人材の中から、候補をリストアップしておいた方が良いかしら。 選定が正規にせよ出来レースにせよ、事前の打診や根回しは必要そうですしね。 それに非公式でも黒の後継から「意見・感想」を貰えれば、靡く者も出ると思う。 >ライオネル とは言え、派閥内で競う以上は負けても何らかの着地点を与えませんとねぇ。 一撃で完全に干せるのでない限り、何も得られず恨みを抱いた人間を中に飼うことになりますから。後々、分裂や反逆の核になる可能性が出てきます。外からの干渉があるなら猶更にね。 こちらが(少なくとも見た目は)悪くないポストを用意しているのに、なお実権に拘ってゴネるなら、それはそれで放逐する良い口実にはなりますが。外聞も良くはないでしょう。 まぁ、次男の事をさておいても王党派絡みの後ろ暗さはあるでしょうし。 今の名誉も何もかも失う最悪のケースを突き付けておいて、妥協案として代表位を諦めお飾りポストで納得してもらう、というのは一つの落としどころではないかしら?
夜まで確認ができなさそうなので、取り急ぎになりますが。個人行動について。 アルベイルさんへ助力をお願いするのは、私は直接お話をしに伺おうかと思っていました。 ただ、私は役員でもあり中庸の立場ですので、偏りが無いようにオルファレナさんの様子も伺いつつ、王党派側にも触れていこうと考えています。
>ロンウェン家の瑕疵 うん、そうだね~。交渉決裂でゴネて仕方ない時、最終手段としてチラつかせる手札……位に考えておくね。 父上は――う~ん……どうだろ? 意外と面白がるかも?(ぉ<アウレーリアさん >依頼詳細 OPの『依頼詳細』に記載されてる事実は、ボク等も普通に知ってて良い情報なのかな? それとも、ある程度は調査しないと分からなかったりするのかな? アルガスさんを始めとする連盟員に直接聞かないと知り得ない項目もありそうだな、って思って……。 >個人 ボクはライオネルさん以外で後継者候補として考えている連盟員の存在をアルガスさんに確認してから、 その後継者候補の人達との接触を試みようかと思ってるよ。
私も動きとしては裏方気味になるかと。 ライオネルさんは話聞いてくれそうにないですし、連盟の方々も耳を傾けてくれる方は少なそうなので。 もし話をするとしたらアルガスさんの方になるでしょうね。 こちらが頼まれたのはあくまで仲裁なので、その結果どうなるかまでは管轄外と言えますが。 どう転んでもどこかの勢力が得をするのでしょうね。上手い人なら今の状況を利用して自分の優位に天秤を傾けるのでしょう。 >詳細 個人的には情報はこちらで収集する必要があるように感じます。 仲裁をお願いされましたが、事細かく情報を提供してくれた訳でも無さそうなので。 提示はしたので、行動で上手く落とし込んでくださいという事かな…と。 (メタな話になってしまいますが、そういう事込みでも『難しい』という事なのかと)
>ジュスト >>王党派教員について ――成程。教師ならば生徒を扇動するのは比較的容易いという訳か。 情報提供して貰えるのなら、その線から扇動者に辿り着けないか探ってみよう。 勿論、知り得た情報は可能な限り共有できる様にする。 >詳細 王党派教員の調査も含め、依頼詳細もPCレベルで落し込める様に探りを入れてみる予定だ。 その為にも皆で情報交換できる場は設けたい所。 >黒の後継 生徒会や貴血連盟の面子(その他諸々)を考慮するなら、黒の後継に助力を請うのは諸刃の剣だとは思うが……。 念の為、アルガスの許可は得てからにした方が良いかと。 俺の方から助力を願う予定は今の所はない。
>ナハティガル殿 ありがとう、助かるよ。 >情報交換、全体の流れ そうだね、各々情報収集や助力要請諸々仲裁の為の準備をした後1度集まって情報を共有。着地点とそれに至る為の提案などを擦り合わせた上で、改めてコーニッシュ卿とロンウェン卿に話を持ち込み決着をつけるという流れをイメージしていたのだけれど、如何だろう? >黒の後継 確かに助力を請うことで発生するデメリットはあるんだよね。 書面など確たるものを貰おうとしたら尚更。 生徒会役員で彼とも既知のコルネリウス嬢が向かわれるとのことなら、とりあえず俺の手紙の方は一旦白紙に戻しておくよ。 >自行動 コーニッシュ卿及びロンウェン卿に対して事前の聴取含め直接掛け合うのを主にするつもりだ。 黒の後継への接触についてもコーニッシュ卿に事前に確認しておくのも問題ないよ。 まぁ色んな意味で緩衝材になれば幸いといったところ。 >依頼詳細 立場によっては最初から知っていてもおかしくない情報もあるけれど、裏取り含め調査や確認は必要だという認識だね。
>情報交換、全体の流れ 裁定まで下す必要があるとなると、どのような方向性で決着を付けさせるか、という目標は共有しておきたいですね。 アルガスさんが退陣するのを前提としても、ライオネルさんをどの立ち位置に誘導するかも目標で変わってくるかと思います。 >黒の後継 そうですね、動き方や対話次第ではデメリットも出てくるのは承知ですが、出来るだけ考えて頑張ってみたいとは思います。 >依頼詳細 アルガスさんからどれくらい情報を頂いているか、でしょうけれど 私も、詳細に関しては此方から尋ねるなり情報収集をして状況を把握していくという認識ですね。
すまない、少し修正させて貰った。 >目標 両者及び連盟全体から仲裁の合意をとるのは大前提として ①コーニッシュ卿に退任条件を確認、ロンウェン卿以外の後継者候補を擁立する ②ロンウェン卿には次期代表以外の箔の付け方(名誉職的な物など)を提示し、それでもロンウェン卿が次期代表を立候補を望むなら『貴血連盟』の流儀やプロトコルに則り、卿だけでなく他の候補者も含めての中から後継者を決定し引継ぎを開始することを同意させる。 ③②で同意したとしてもロンウェン卿が燻る可能性を踏まえたトラブル派生に対する予防策を敷いておく。 現在の俺の認識はこんな感じ。 出来るだけコーニッシュ卿の在任期間を延長させつつ、その間に問題のない後継を選定。 ロンウェン卿の面子を潰さず、希望を少しは叶えさせて暴発しない状況を作る、という決着のイメージでいた。 出来るだけコーニッシュ卿の在任期間を延長させるというのは彼の事情を組んでのこともあるし、現在の情勢と過激派の今後に鑑みてというのもある。 ただ問題はロンウェル卿だけでなく他の候補者になり得る者も時間は惜しいからせめて候補として本指名される、もしくは他に箔のつくものを与えられなければ納得しないだろうし、匂わせだけでは別の争いの種になる。 だから両者及び過激派全体にとって利があり、尚且つ問題を波及させない為の決着点としてはこのような形になるのかなと。
全体の流れは今出ているものに賛成だ。 ライオネルの落とし所は「名誉職を提示して納得しないなら公平な選定へ」で良いと思う。他の候補者については、アルガスに本指名される事でどうにか納得して貰いたいな。万が一ライオネルに負けた場合も名誉職(という名のライオネル監視職)を約束するとか? >個人行動予定 ジュストもライオネルと対話してくれるのなら心強い。よろしく頼むよ。 彼に話をつけに行くのは最後として……ジュストがライオネルとの掛け合いメインに動いてくれるなら、私はアルガスにリストアップして貰った後継者候補への打診もしてみよう。 アルガスが指名する程の人材なら、特別教室棟の貴血連盟の部屋で彼の傍にいそうな気もするね。その場合は一旦別室に呼び出すしかないかな。ライオネルは耳が早そうだ。 オルファレナの様子見と、王党派教師についても調査する予定。 第一剣術部はあまり政治的な事情に詳しく無いと思うけど、彼等は交流会の警護をしてくれていたし、友人には情報通がいるかもしれない。交流会に参加した王党派教師や、交流会当日の参加者の様子について聞いてみるつもりだ(質問内容は他言無用と頼んでおくよ)。後は王党派生徒視点での貴族派の動向かな。 >依頼詳細 私も調査や確認等の落とし込みは必要だと考えていたよ。
今夜顔を出せないかもしれないから取り急ぎ。 字数が足りるか分からなくなってきたから、第一剣術部については一旦取り下げるよ。周辺調査よりも表向きの交渉がメインになりそうだ。生徒会役員の一人として力を尽くそう。
>目標と認識 私も、アルガスさんの任期は成るべく伸ばしていければ後継を選定を含めて穏便に鎮静化がし易くなるかな、と思っていますので、その方向性で動きたいです。 ジュストさんが纏めてくださっている認識はおおむね共通しておりますし、異論もありません。 ライオネルさんは名誉職案のみ納得はされないとは思っていますので、公正な場で選定を行う流れを作る、までが目標となるでしょうか。 彼を中心にして再度燻るのも想定はできますので、今後の準備にも繋げていけそうですね。
>目標/裁定 後継者候補を擁立し、ライオネルさんが退かない場合は連盟の流儀に沿って公正な選定を実施する。 ――上記の裁定でボクも異論なしだよ!
ー…現案に全く同意できないところではあるのですが、声を上げるには時間が遅すぎましたね。 私は今回、ロンウェン令息の視点に沿う形のフォローを何点か指すことにします。 結果として進行に影響を及ぼすやもしれませんが…
それぞれ思う所ややりたいことがあるだろうし、行動は強制できないからね。 統一できない部分や合わせられない部分は仕方がないと思っているよ。 それによってどんな結果が導かれるかはMSのみぞ知る、ってね。 どう転んでも誰かは喜ぶので展開は必ず進展する、とも言われているし。 とりあえず同じ方針で動く面々は改めてよろしく。 情報収集や外部の協力要請含む周囲への根回し、オルファレナ様へのフォローなどはお任せする形になるけれど、俺は仲裁の場を整えるのと提案・取り纏め方面で尽力させて頂くよ。