【雲集】征竜の剣

真柄 葉

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シナリオID:1903

オープニング

 あの時、街の『全て』が崩れ去った――。

「なんとしてでも護るぞ! 皆の者気張れよ!!」

 長大な剣を掲げ、赤馬のハーフビーストが叫んだ。
 主の鼓舞を受け、兵士たちが鬨の声を上げる。

 大激変。帝都に現れた『天霧りに消ゆる幽界樹(ミスティア二・アストラキル)』は帝国一帯をことごとく破壊し尽くした。
 そして、帝国北部に位置する街『ファニンゲル』も、もちろん例外ではなかった。極北から侵攻してくる敵(クリーパー)に備え、堅牢な城壁に守られていた街も、突如として内部に湧いたクリーパー達には為す術は無く、蹂躙された。
 それでも街の領主であるフリック・ベンゼルは、陣頭に立ち兵を纏め上げ、反撃ののろしを上げる。一人でも多くの民を救う為、領主自ら剣を取りクリーパーへと立ち向かった。だが……。
 クリーパー達はその強大な力を持って街を破壊し命を刈り取っていく。

「もはやこれまでか……!」

 幾度となく繰り広げた激戦。その度に命の灯火が消えていく。
 フリック達、ファニンゲルの勇士達の奮戦虚しく、街は――――壊滅した。

●

「――――十日後、遠征から早馬を走らせ戻った我々の前には、焦土と化した廃墟だけが残っておりました」
「……そうか、あのベンゼル公が」

 蒼鹿のハーフビースト『オルグ』が語り終えた結末に、リカルダ=アーレンスは深く頷いた。
 突如イリオスへと現れたこの男は、自らをベンゼル家に仕える者だと名乗り、領地ファニンゲル滅亡の顛末を語った。
 ベンゼル家とは直接的なやり取りこそなかったものの、その家名は帝国内でしばしば耳にした。極北から下ってくるクリーパーへの防衛の要の一つとして、派手さはないものの愚直に役割をこなす堅実な者達であったと記憶している。

「しかし、貴公は何故私にその話を聞かせる。ただの思い出話をしたいわけではないのだろう」
「流石、帝国にその名を轟かせるリカルダ将軍。お察しの通りでございます」

 リカルダの探るような視線を受けてなお、オルグは執事然とした落ち着いた態度で深々と腰を折る。

「世辞はいい。それで私に何をしろと言うのだ。まさか、ファニンゲルを奪還しろなどと言うつもりではあるまいな」

 リカルダはオルグを鋭い視線で睨み付け、改めて聞いた。

「もちろん違います。破壊され尽くした街など取り戻したところで最早何の意味もない」
「……随分とあっさりと言うのだな。では、私に何を望む」

 この男の意図が見えない。箱としての街はいらないというが、では何を求める。まさか1年半もの時が過ぎたにもかかわらず、街に生存者がいると思っているのだろうか……。
 リカルダは慎重に言葉を選びつつ、オルグに問いかけた。

「将軍にお頼みしたい事はただ一つ。街に残されているであろう『征竜の宝剣』の回収です」
「なに、征竜の宝剣だと……?」
「はい、ベンゼル家は帝国代々の功臣。マフダル家同様にクジンリーネ帝より征竜の宝剣を賜ってございます。そして、その宝剣はまだあの街に残されている」

 オルグの言葉にリカルダは驚いた。
 確かにオルグの言う様にベンゼル家は帝国でも長い歴史を持つ家柄だ。初代は多大なる功績を上げたとも聞いている。

「我々は一年半の間、主家ベンゼルの生き残りを探してございました。しかし、今だに吉報は届いておりません」
「……そうか」
「しかしながら、我々は信じております。必ずやこの大陸のどこかに、ベンゼルの血を継ぐ者が生きておいでだと。そして我々はそのお方へ、ベンゼル家の象徴である征竜の宝剣をお返ししなければならない」
「忠義に篤い事は結構な事だが……あてはあるのか」
「いえ、残念ながら。しかし、必ずや見つけて見せます」

 リカルダはその真意を探るために、オルグの顔をじっと見つめる。
 確かにわからない話ではない。主家の象徴たる征竜の宝剣があれば、生き残りを探すために大きな目印になるだろう。目の前の男が真の忠臣であるのなら、主家の生き残りを探しだし、家の再興を目指す為に、そこに象徴たる『征竜の宝剣』を欲するのはわからないでもない――。

「…………答えは『否』だ。貴公の忠義には感服するが、それとこれとは話が違う。人の生存が絶望的な場所へわざわざ人を遣わす理由にはならない」
「当然のご意見だと思います。そして、私はそれを承知で将軍へお願い申し上げております」
「どのように頼まれようが答えは否だ。例え征竜の宝剣が帝室にとっても貴重な物であろうとも、私は部下に無為の死を願わない。冒険者なりを雇い貴公が取り戻せばよいだろう」
「仰る通りでございます。反論の余地もございません」
「わかったのなら去れ。もう貴公と話す事は――」
「我々には征竜の宝剣が必要です。しかし、ただ取り戻すだけでは意味がない。
 帝国にその名を轟かす、『紅蓮』リカルダ=アーレンスがその手で取り戻し、掲げ、振るってこそ、その存在は帝国中、いえ、大陸中に轟かせることができるのです」
「いい加減にしろ。これ以上、口を開くのであれば、その『紅蓮』が貴公を焼き尽くすぞ」

 怒気を孕んだリカルダの視線がオルグに突き刺さる。

「兵を300」
「…………なに?」
「堅牢で知られるファニンゲルを守護してきた精兵300を将軍の元へ」

 オルグは頭を上げる事無くリカルダにそう告げる。

「将軍は兵力を欲しているご様子。もし剣を回収いただけました暁には、このオルグがお預かりしておりますファニンゲルの兵を将軍のお力としてください」
「……交換条件か」
「恐れながら」

 腰を折ったままのオルグに、リカルダは大きく息を吐いた。

「はぁ……貴公、こうなる事がわかっていて、わざと挑発したのか」
「挑発などと恐れ多い。私はただその功績に見合う、褒美を用意したまでです」
「言ってくれる。だが確かに、貴公の言う通り兵は喉から手が出るほど欲しい。兵を、それも精兵を手に入れられるのであれば、宝剣を求め死地へ赴く事もやぶさかではない」
「おぉ、それでは」
「しかし、貴公が率いているのはファニンゲルの兵であろう。同じ帝国の地に生きる者とはいえ、私の元へ降る事に兵は納得するのか」

 ようやく顔を上げたオルグに、リカルダは問いかける。

「将軍、我々は将軍のお力になるのであって、降るわけではございません。我々の目的はあくまで主家の復興。その為の剣の奪還にあります。その目的を共にしていただけるのであれば、将軍の指揮下に入らせていただく、という事でございます」
「……なるほどな。配下ではなく協力者として、か」
「はい」

 オルグの提案を理解し、リカルダは思惟する。

「私の任務は多岐にわたる。敵勢力との戦もあれば、民達の救出活動もする。ここイリオスのような居住区の整備もあれば、物資の輸送もやらねばならない。貴公の兵達は、これら主家にまつわらぬ仕事に全力を出せるのか」
「……将軍。それ愚問というもの。その程度の事が出来ずして、なにが精兵でありましょうか」

 試すようなリカルダの問いに、オルグは瞳を真っ直ぐに見つめ、そう言い切った。

「……そうだな。すまない、不快にさせたようだ。謝罪しよう」
「いえ、私こそ将軍への数々のご無礼お許しください」
「……ふん、わざとやっておいてよく言う。いいだろう、貴公のその提案を受けよう」
「ありがとうございます、リカルダ将軍」

 静かにそう言ったリカルダに、オルグは再び深く頭を下げた。

解説

●目的 滅亡した都市『ファニンゲル』より、『征竜の宝剣』を回収してください。 ●場所 帝国貴族ベンゼル家が統治していた街『ファニンゲル』。 高い城壁に覆われ、極北から湧き出るクリーパーに対する帝国防衛の要の一つでした。 そこそこ大きな街でしたが、大量に発生したクリーパーに蹂躙され廃墟と化しています。 今だにクリーパー「水落(ミズチ)」が街におり、地面は穴だらけです。 ●人物 リカルダ=アーレンス 帝国軍将軍。 帝国北部方面軍指揮官の任につき、帝国北部に残った民達の救援に当たる。 オルグ ファニンゲルでベンゼル家に仕えていた蒼鹿のハーフビースト。 大異変の際は街外へ遠征に出ていた為、生き残った。 フリック・ベンゼル ファニンゲル一帯を支配していた貴族ベンゼル家の当主。 大異変の際、街を護るために奮戦し、死亡したと思われます。 ●敵 ・水落(ミズチ) ミミズ型のクリーパー。数は10。 全長は10m程。眼は退化しており、臭いと音で獲物を感知しているようです。 サンドワーム系の姿をしており、頭部の巨大な口で獲物を捕食します。 粘性の高い液体を吐き出し、獲物を絡めとって動きを止めます。 また地中へ潜る事も可能で、巣の様に地下に張り巡らされたトンネルを使い移動します。 特別な連絡手段でも持っているのか、思わぬ連携を見せる場合もあります。 ●補足 街の現状やクリーパーの情報はオルグの配下の偵察により明らかになっています。更に、水落の一体の口元に剣が刺さっている事も確認されています。 ファニンゲルが滅びた時には大小さまざまなクリーパーが100以上居ましたが、今は水落が10しか残っていません。 クリーパーの数が少なくなったとはいえ、いまだに危険な場所には変わりありませんので、同行するのはリカルダだけになります。 何か役割を持たせたい場合はうまく使ってやってください。 「水落」一匹~二匹くらいなら一人で引き受けられる(倒せるとは言っていない)くらいには強いです。 なお、「水落」のクラスは中型クリーパーになります。 一体であればリカルダ&冒険者達で討伐も可能でしょうが、10体もいるのでまともに相手にするのは無謀でしょう。 目的は剣の回収ですので、水落を無理に倒す必要はありません。

マスターより

お世話になっております。真柄 葉と申します。 OPをご覧いただきありがとうございます! 今回のシナリオは、征竜の武器の回収! 破壊された街に残されたのは、なんと帝国の秘宝『征竜の宝剣』の一つでした。 生き残った貴族の家臣たちに力を貸し、どうかこの宝剣を取り戻してください! 何か質問がありましたらリカルダがお答えします。相談掲示板へ「Q:」から始まる形でご質問ください。 それでは、皆様のご参加お待ちしております!

リプレイ

 居留地『イリオス』にて、冒険者達は依頼主であるオルグ達と顔を合わせていた。

「それって……刀ですよね?」

 オルグから剣の特徴を聞き、レイヤ・ダライ=カホールが呟く。
「特徴的、外観的に見れば、貴女が言われる様に『刀』に類する形状です」
「んん? なんか歯にモノ挟まったような言い方やね。なんか他に特徴でもあんの?」
 質問に答えたオルグに、サイラスが眉をひそめた。
「刀にあって刀にあらず。あの剣はそういうものなのです」
「いや、さっぱりわからんし。とりま、形は刀だって事でいいんよな?」
「ええ、形は」
 どうにもはっきりしないオルグに、サイラスだけでなく、冒険者達皆が怪訝な表情を向ける。
「征竜の宝剣と言われるくらいだし、その特徴も独特なんでしょ。ねぇ、オルグ、その剣、絵にかけるなら描いてもらいたいんだけど。流石に情報なしで探して来いっていうのは無茶があると思うのよ」
 と、アウレーリア・フォン・ネーベルベルクがオルグに紙を差し出した。
 オルグは当然ですと一礼し紙を受け取り、ペンを走らせる。

「……これは確かに『刀』ではありますが、なんとも異形ですね」
 描かれた剣の絵に、レイヤが納得の表情で頷いた。
 刀身や長さなど、確かに『刀』に分類されるだろうが、その実はまるで別物。
 一見すれば刀のような刀身なのだが、その刃にはまるで鋸のような細かな歯が無数に刻まれていた。
「デカい鋸……とも少し違いますか。とにかく見た目が刀なのはよくわかりました。柄の部分も特徴的ですし、見たらわかるでしょう。それよりも――」
 絵を見て、先ほどのオルグの言葉の意味をようやく理解したヴィルヘルミナ。
「征竜の宝剣という奴は、一体何本存在するんですか?」
 そう呟きつつオルグをちらりと見た。
「正確な数は私も存じ上げませんが、我が主が持つ剣は、かの三代皇帝クジンリーネ帝よりベンゼル家が賜った特別な7本の宝剣の内の1本であると聞き及んでおります。そして、その名を『首刈宝剣【肆ノ剣:首削】(くびかりほうけん【しのけん:くびそぎ】)』と申します」
 オルグの口から洩れた剣の名前に、冒険者達は息を飲んだ。
「征竜の遺骸から作られた剣は他にもある。レイウェスト殿下がお持ちの宝剣もその一本だ」
 と、絵を囲む冒険者達の元へリカルダがやってきた。
「それに、ヨゼフ皇帝が直々に作らせた剣も幾本か存在する。ともかく、正確な本数は我々にもわからん」
 リカルダの言葉にオルグは深く頷く。
「んんん……まぁ、本数はどうでもいいとして。問題はこの剣がどんだけ、刺さってるかだ」
 と、絵を見てサイラスが唸った。
「そうね、すぐ抜けるようなら回収は楽でしょうし……。ねぇ、オルグ、事前の調査ではどうだったの?」
 サイラスの話を聞き、アウレーリアがオルグに問いかけた。
「残念ながらどの程度かまでは判断できませんが、深く突き刺さっていたことは確かです」
「……深く、ね。それじゃ抜くにはちょっと工夫が要りそうか……わかったわ、必ず取り戻して見せる。北方防衛の為にもね」
 その言葉にオルグがハッと顔を上げる。
 アウレーリアはその短い言葉の中に全てを込めた。
 剣を取り戻し、主が見つかれば、ファニンゲルの奪還、そして復興が叶う。散り散りになった民達が集い、再び北方防衛の要衝として立つことができると。
「……ありがとうございます」
 それ以上物言わぬアウレーリアに、オルグは深く頭を下げた。

 その後も冒険者達はリカルダを交え、宝剣奪還の作戦を練る。
「宝剣の刺さったクリーパーの個体的な特徴などはないのでしょうか」
 そんな中、アクティオンがふとオルグに問いかけた。
「申し訳ありません。どれも似たような個体でしたので、識別までは。ただ、特徴的な剣ですので、口元さえ見ていただければ刺さっている事は容易に確認できるでしょう」
「ふむ……宝剣の刀身が深く刺さっていると事ですが、手を伸ばせば回収できる状態なのですか?」
「残念ながら、確かなことは申し上げられません。偵察を行った頃より幾分か時が過ぎております。取り込まれている可能性も0ではない」
「取り込まれている可能性ですか……そうなると厄介ですね。しかし、征竜の体の一部を取り込むクリーパーですか……」
「何か気になる所がおありですか?」
「いえ、そう言う訳ではないのですが……ただ征竜様を信奉する者として、少しばかり感じる所があるというだけの話です」
 何処か怪訝な視線を向けてくるオルグに、アクティオンは首を振った。

 着々と奪還作戦の話し合いが進んでいく中、サイラスだけはさっきからじっと紙を見つめている。
「この剣、斬るっていうより削る剣なんだろうな。ってか、征竜の骨使ってまでやる事か? いやー、殺意高いわこれ」
 一人呟いたサイラスは、その後も会議中ずっと絵を見つめていた――。

 オルグの話では10いる『水落(ミズチ)』、その全てが中型クリーパーに類する強敵であるらしい。
 奪還作戦に向かう、この人数ではどうあがいても勝てる見込みはない。直接的な戦闘は避けるべきであり、その為には、こちらが先に相手の行動を把握しなければならない。
 冒険者達は索敵スキルを最大限活用し、『水落(ミズチ)』の発見に全力を挙げる事で纏まった。

「水落は音と匂いに敏感だと聞く。街へと入れば、常に我々の存在を知られる危険があると見るべきだろう」
「ふむ……ならば、陽動は派手である必要がありますね」
 ナハティガル=ラーの推察に対し、アクティオンが提案したのは、爆音による誘導作戦だった。
「遠距離攻撃にて遠方へ爆音を立てます。街は広いようですが、大きな音を立てれば水落は気付くでしょう。そこに10体すべて集まってくれば、どれが目標の個体であるか判別がつく」
「まだちゃんと剣が刺さっているかも確認できるわね」
 アウレーリアが呟きに頷いたアクティオンは、更に続ける。
「爆音でおびき出し、水落の数と姿、剣の所在を確認した後は、一旦行動を止め、成り行きを見守ります。水落がどういう行動をとるのかを確認し、水落の警戒が解けるのを待ちます。移動や調査などは、このタイミングで行うのはいかがでしょうか」
「姿を見せたタイミングで捜波でマーキングするのも有効ですね。制限時間は短いですが、もし警戒が解けて水落が散っても、ある程度、場所と行動が把握できます」
 そう添えたナハト・シュライバーに、アクティオンが頷く。
「人工的な音に反応するかどうかわかれば、こちらも行動しやすくなるしね」
 更にサニー・フォン・オルライトが続けた。
「音に敏感だっていっても、流石に人間みたいに音の種類を聞き分けられるわけじゃないって思いたい。そこまで知能があれば、正直お手上げだしね」
 彼女が言う様に、もし音の種類まで判別できる程の知能を有しているクリーパーであれば、音による陽動などは効果が薄い。
 最初の爆音による誘導にどれだけ引っかかるかによって、それは計れるだろう。
「地中に潜られると厄介だと思うのですけど、それはどうします? まさか穴の中まで追っていくわけにはいきませんし」
 と、レイヤが皆に問いかけた。
「穴に爆炎でも打ち込んだらいいんじゃない?」
「うわ、思い切った事しますね」
 あっさり答えたアウレーリアに、レイヤは苦笑した。
「いえ、私もその案に賛成です。普段あまり音がしないだろう地中で爆音が響けば、一瞬であれ水落を混乱させられるのではないでしょうか」
「あー、なるほど。それは確かに」
「魔法ではなくても、閃光塗弾でも十分効果があるでしょうし、隠れられた時のあぶり出しにも使えるいい案だと思います」
 と、アウレーリアの案に賛同を示したヴィルヘルミナの意見に、レイヤは納得する。
「ま、襲われない様にだけは気を付けないといけないけどね」
 最後に言ったアウレーリアの言葉に、仲間達は大きく頷いた。

「爆音に気を取られている隙にという事ですか。なるほど……」
 アクティオン達が作戦を立てる中、トーラは一人考える。
 隠密行動をとって気配と音を消しつつ、移動ができるとすれば、剣の回収だけでなく別の事も可能なのではないかと。
「どうやら、考えている事は同じのようですね」
「え?」
 考え込むにトーラの耳に、グレイブ・ヤードの声が聞こえた。
 しかし、グレイブはそれ以上声を発する事無く、静かに会議の声に耳を傾けている。

「では、組み分けは回収班と陽動班の二班だ」
 大まかな作戦が纏まり、ナハティガルが班分けに入る。
 結果、陽動班として名乗りを上げたのは、サイラス、アクティオン、トーラ、ナハト、アウレーリア。
 そして、回収班には、ヴィルヘルミナ、サニー、レイヤ、グレイブ。そしてナハティガル自身が手を上げた。

●
 作戦会議も終わり、慌ただしく出立の準備を進める一行。
 そんな中、トーラがリカルダの元へ赴いた。
「リカルダさん、少しいいですか」
「ああ、どうした」
 リカルダは一度騎乗した馬から降り、トーラに応える。
「リカルダさんは、どちらにつくおつもりですか?」
「どちらに? ……なるほど、貴公は殿下を想っていたのだったな」
「想っ!? い、今はそうのはこっちに置いておいてください! それより、どうなんですか! リカルダさんは帝国将軍としてはヨゼフ皇帝とレイウェスト殿下のどちらにつかれるんですか!!」
 思わぬ返しに若干早口になりながらも、トーラはリカルダに問いかけた。
「そうだな。私が帝国に臣である以上、ヨゼフ皇帝にお仕えすべき身ではあるな」
「そ、そんな……! ヨゼフ皇帝は火神ボルガニスクから力を奪い取り、クリーパーを世に放とうとされているのですよ! まともな人の考える事とは思いません!」
「そうだな。その噂は聞いている」
「そ、それなら!」
「まぁ、そう唾を飛ばすな。話はまだ終わっていない」
 必死に訴えかけるトーラに、リカルダは苦笑しつつ続ける。
「私は大崩壊の後、ヨゼフ皇帝を見ていない。そして、見ていない者に仕えよと言われ、縦に振る首を私は持っていない」
「え……それじゃ」
「我が主はレイウェスト殿下ただ一人だ」
「リ、リカルダさん!」
 不敵に微笑みそう言ったリカルダに、トーラは思わず飛びついていた。
「ありがとうございます……本当にありがとうございます」
「ふっ、貴公に礼を言われる事ではないと思うのだがな」
 小さく微笑んで、リカルダはぎゅっと抱きつくトーラの頭を優しく撫でた。

「ファニンゲルはまだ形が残っているんですね」
 出立前の最後の確認の為、オルグの元へ訪れたナハトは別れ際にそう呟いた。
「……貴方のお名前をお聞きしても?」
「ナハト・シュライバーと言います」
「そうですか……シュライバー子爵のご血縁でしたか」
「ご存知なのですか?」
「それはもちろん。我が主ベンゼル家とシュライバー家とは友誼を結んでおられた。……残念でなりません」
 驚くナハトにオルグは目を伏せる。
 オルグは知っているのだろう、シュライバー家の末路を。
「……生き残った人はいるでしょうか」
 視線を下げたオルグに、ナハトが呟くように問いかける。
「おりますとも。必ずこの大陸のどこかで生きております。主家である貴方がそう信じてやらなければ、どうしますか」
「……そう、ですね。はい、その通りです」
 同じ境遇のものだからこそ伝わるその気持ち。
 ナハトは顔を上げ微笑むオルグにゆっくりと頷く。
「ありがとうございます。ファニンゲルの民の為に必ずや剣を取り戻して見せます」
 恭しく頭を垂れたオルグに見送られ、ナハトは馬に跨った。

「オルグさん、ちょっといいですか?」
 ナハトと代わる様に、レイヤがオルグの元を訪れる。
「改めまして、この依頼を受けさせていただきましたレイヤです。よろしくお願いします」
「これはご丁寧に。こちらこそよろしくお願いします」
 頭を下げるレイヤに、オルグは礼を返した。
「オルグさん、一つ教えていただきたいのですが、件の剣はご領主さまが振るっておいでだったのでしょうか」
「はい、あの宝剣は代々ベンゼル家当主に受け継がれしもの。我が主以外に振れる者はおりません」
「なるほど……あの大崩壊の日、街を護るために剣を振るったご領主さま……そして、その剣が今もなおクリーパーの口元に突き刺さっている……これは何とも壮絶な物語性を感じますね」
 レイヤは天を仰ぎ、かつてあったであろう死闘に想いを馳せる。
(そして、一年を超えてなお、ご領主さまを探し、血族の生存を信じるあなた方忠臣の行い。わたしはいたく感服しました)
「どうかなさいましたか?」
「オルグさん、このレイヤ、人魚の神の御名に誓い、必ずや剣を取り戻して御覧に入れましょう!」
 不思議そうに見つめるオルグに、レイヤは力強く誓いを立てた。

●
 イリオスを出立し五日。冒険者達はついにファニンゲルの城壁をその眼に捉えた。
「あれがファニンゲルか。崩壊の余波はこの様な僻地にもその影を落とすか……」
 街の城壁の有様を見てナハティガルが呟く。
 彼の言う様に、街を囲んでいた高い城壁は至る所で崩れ落ち、最早その役目を成していない。
「大崩壊がやったのかクリーパーがやったのか、それとも両方か。まぁ、あんまり近づきたくない場所だって事はよくわかったよ」
 ナハティガルに並ぶサニーが顔をしかめた。
「外壁ですらあの状態です。クリーパーもまだ活発なようですし、中はもっとひどい事になっているのでしょうね」
 反してグレイブが淡々と無感情に語る。
「だからこそ気を引き締めなければ命はないぞ」
「やるのはやるよ。お仕事だしね」
「右に同じ」
 脅しにも見えるナハティガルの言葉に、サニーとグレイブは平然とそう答えた。
 ナハティガルはそれでこそだ頷きながら、二人と轡を並べファニンゲルへと馬を進める――。

●
「という訳で、私は個別に行動させていただきます」
 街へと到着するや、グレイブが仲間達にそう告げる。
 当然仲間達は驚いたが、グレイブはそんな事も気にせず、さっさと街の中へと消えていった。

「……まー、なに考えてるかよくわからない人だしいいんじゃない?」
 と、グレイブの背を見送ったサニーが肩を竦める。
「やる事があるのであれば任せよう。こちらはこちらで、改めて作戦を確認するぞ」
 グレイブを見送った冒険者達は、ナハティガルが広げた地図を囲み、改めて作戦を確認する。
「各自身を隠した後、水落をおびき出す。役目はアクティオン、アウレーリアに任せる。盛大な花火を上げてくれ」
 ナハティガルに言われ、二人はこくりと頷いた。
「他の者はそれぞれ身を隠し、水落の出方を伺う。情報はテレパスで共有しよう」
 他の者達も頷き、いよいよ作戦が決行される――。

●
「街の西、大穴が集中している個所へ」
 アクティオンが指し示した個所をアウレーリアが確認し、二人が同時にスキルを発動する。
 アクティオンの光の矢(【炸光矢】)が。
 アウレーリアの火球(【爆炎】)が。
 同時に穴の直上へ到達すると、互いにぶつかり合い盛大な爆音を響かせた。

――――大地が揺れる。

 冒険者達が気配を消し見つめる中、それは現れた。
 地面に開いた無数の穴からにゅるりとその軟体を伸ばし、爆音がさく裂した空中へ頭を伸ばす。『水落(ミズチ)』だ。
 その数は8。

「少ない」
 鋭い視線(【聴視覚】)で水落を見つめるアウレーリアが呟いた。
「残り2は釣れませんでしたか。……いや、目的は達せられました」
 同じく遠視(【聴視覚】)するアクティオンが、8体の中にそれを見つける。
 姿かたちは他の7体と変わらない。しかし、その口元には確かに特徴的な刀が深々と突き刺さっていた。
「仲間に伝えるわ」
 アウレーリアはすぐさま仲間達にテレパスを飛ばす。

「行きます」
 アウレーリアからの合図を受け、ナハトとナハティガルの二人が隠密状態で水落に向かった。
 射程ギリギリまで近づいた二人は、今なお音の正体を探す水落の群れに【捜波】(【双波】)を放つ。
 二人がそれぞれ水落たちにマークを付与し、その動向を見守った。
 音の正体が消えたとようやく理解したのか、水落はもぞもぞと地中へと潜り始めている。
「意外と動きますね。地中は蟻の巣のようになっているのでしょうか」
「その可能性が高いな。突然方向を変えるやもしれん、注意しよう」
 マークの効果時間が切れ、再び【捜波】(【双派】)を放った二人は。
「別れ始めました」
「俺は東に回ろう。ナハト、北へ行け」
 マークを追い、二手に分かれた。

 その頃――。
「そのほとんどを引き付けてくれたことに感謝を」
 一人瓦礫の中を往くグレイブ。
 その首元からゴブリナ草を煎じた匂い袋を吊るし、靴に音消し用の布を巻き付け、気配を殺しながら、ある場所へと向かっていた。
 走らず、焦らず、背景に同化する様に、周りの気配に気を尖らせながら向かうのは、出発前にその位置を確認していた『領主屋敷』。
 目の前に崩壊した建物が見えたのは、街へ入ってから30分も歩いた頃だった。
「あれですか」
 グレイブは辺りを警戒すると、一礼して屋敷へと足を踏み入れる。

 慎重に中を探りながら、領主フリックが使っていただろう二階の部屋へと辿り着いたグレイグは、崩れた壁に掛けられたそれを見つけた。
「やはりありましたか、『鞘』が」
 グレイブは壁に掛けられた鞘に一礼すると、手を伸ばす。

――――再び大地が揺れた。

「ぐっ……!」
 鞘を掴んだグレイブがバランスを崩し床に手を付く。
「くっ、こんな所に……」
 崩れた壁から外を見れば、鎌首をもたげ、不気味に生え揃った牙を蠢かす水落の姿があった。
 グレイブはすぐさま起き上がり、距離を取る。その瞬間、水落が頭から突っ込んできた。
 間一髪、突撃を避けたグレイブだったが、水落の一撃はグレイブの立っていた床を落とした――。

 土煙を巻き上げ崩落する床。
 グレイブは何とか体勢を立て直し、着地を試みる。落ちた先がホールだったのが幸いし、瓦礫に巻き込まれることはなかった。
 グレイブは追撃を警戒し、更に距離を取ろうと屋敷の奥へ足を向け――。
「別の個体……くっ」
 そこに待っていたのは、もう一匹の水落だった。
 グレイブを挟むように二つの鎌首もたげる。
「弔うべく訪れた身が、逆に弔われますか。……それも良いでしょう」
 進退窮まったこの状況に、グレイブは仮面の下で薄く微笑む――。

「たーく、何やってんだ」

 グレイブが諦めかけた瞬間だった。二匹目の水落へ紅玉龍(鳥獣戯)が襲い掛かった。
「グレイブさんこっちです、急いで!」
 声を辿って見れば、破壊された壁からサイラスとトーラが顔を覗かせている。
 グレイブは鞘を拾い立ち上がると、壁へ突撃する勢いで突っ込んだ。

「ちっ、効いてもいないとか凹むわー」
「言ってる場合ですか!」
 グレイブを救出した二人は見るも無残な前庭を駆ける。
 振り向けば二匹の水落が三人を追って迫ってきていた。
「他の形見は諦めるしかねーな」
「残念ですけど、チャンスがもうないわけじゃありませんから」
 全速力で駆けながら、二人は声を交わす。
 二人もグレイブと同様、この屋敷や人々が生活していただろう場所から、遺品や形見の品を少しでも持ち帰ろうとしていたのだ。
「あの二匹はわたしが引き受けます。二人は安全な場所まで走ってください」
 トーラがそういうと足を止めた。
「こっちです! さぁ、着いてきてください!」
 二人がそのまま走り去ったことを確認したトーラは、水落に向かう――。

●
(三匹剥がせるわ。残りよろしく)
 アウレーリアがテレパスにてナハトに合図を送る。
 彼女は剣の刺さった個体をマークし続ける二人(ナハトとナハティガル)と密に連絡を取りつつ、地中での水落の位置を把握。アクティオンと連携し、爆音にて水落の分断を図っていた。
(了解です。方角を教えてもらえますか)
(南へ。カウント――5、4、3――)

――ボンッ!!

 カウントダウンに合わせ放たれた爆炎が、倒壊しかけていた建物を完全に吹き飛ばす。
 その爆音と破壊音が、水落を呼び集めた。
(三匹確認。貰っていくわね)
(よろしくお願いします。お気をつけて)
(ありがと)
 アウレーリアはナハトとのテレパスを切ると、地上に顔を出した三匹の水落を確認する。
「さて、もう少しお散歩しましょ」
 アウレーリアはそう呟くと、瓦解した建物の南にある池を見た。
 そして即座に練り上げた魔力を解放し、池にぶち込む。
 轟音と共に盛大な水柱を上げた池に、注意を引かれた三匹はぞろりと移動を開始した。

「あちらもうまくいっているようです。こちらも誘導を開始します」
 アクティオンが小さく呟く。
「西へ引き付けてくれ。トーラは北へ向かったようだ」
「わかりました。では西へ」
 誰にも聞き取れないほどの小さな呟きを、鋭敏な耳で捉えたナハティガルが手信号で返事を送る。
 二人の距離は100m以上も離れているのに、まるで隣にいるかのように意思を疎通していく。
「ポイントの指示をください」
 再び小声でつぶやいたアクティオンに、マークを確認したナハティガルが合図を送ってきた。
「……了解。では」
 ナハティガルからの合図で位置を確認したアクティオンは、崩れかけた建物へ上る。
 高所から水落が顔を出すだろう穴を確認したアクティオンは弓を構え、狙いを定めた。
 そして――。

――ボンっ!!

 放たれた矢(【炸光矢3】)は光の軌跡を引き、目標へと到達すると炸裂。無数の光片と共に爆音を響かせた。

――ぶるりと大地が揺れる。

 すぐさま身を隠したアクティオンは瓦礫の隙間から様子を伺う。
 すると、もぞもぞと三匹の水落が頭を出した。
「三匹です。このまま西へ誘導します」
 再び小声でナハティガルへ合図を送り、アクティオンは移動を開始する。

(残りは二匹だって。残念だけど、これ以上は剥がせないらしい)
(むむ、仕方ないですね。うまく立ち回りましょう)
 ナハトからテレパスを受けたサニーが、レイヤへとチャンネルを切り替え状況を伝える。
 剣の回収へと動く二人は、決戦の場と定めた東の広場へと水落を誘導するため、行動に出た。
(この穴でいいですか?)
(うん、そこでいいみたい)
 マークを担当するナハトの指示の元、レイヤはそろりと大穴へと近づいていく。
(さてさて、匂いにはどれくらい敏感なのでしょうね)
 レイヤが大穴の中に蒸留酒のビンを思い切り投げつけた。

――パリーン!

 破砕音と共に、アルコールの匂いが充満する。
(……来た! てったーい!)
 鋭敏な耳(【超聴覚】)で大地の震動を確認したサニーが、レイヤにテレパスを送った。
 レイヤはすぐさま大穴から飛び退き東へと逃走を開始する。
(来た! 剣付です!)
 逃走しながらもちらりと後ろを振り返ったレイヤが、顔をのぞかせた水落の頭を確認した。
 二匹同時に姿を現した水落の一体に、確かにそれは刺さっている。
「よし、完璧! それじゃ到着に時間差(タイムラグ)を作るよ」
 東へ逃走するレイヤを追って駆け出したサニーが、二匹仲良く並んで地面を這う水落の背後に音もなく忍び寄ると、武器を構え――。
「えいやっと」
 真っ赤なエーテルを纏わせた爪で、剣付ではない方を切りつけた。
 斬りつけられた水落の身体に赤光(縛糸刃)がまとわりつく。
 それにより二匹の追撃速度に、僅かな差が生まれた。
 その差は、移動と共に広がり、レイヤが東の広場に到達する頃には、100m以上もの距離を稼いだ。

●
「誘導してくださった皆さんに感謝」
 広場で待ち受けていたヴィルヘルミナが大太刀(水天一碧)を抜き放った。
 青く輝く刀身が陽光を受けて怜悧に光り輝く。
 ヴィルヘルミナはレイヤを追ってやってくる水落を視認すると立ち位置を調整、射程に入った瞬間、不可視の衝撃(【衝撃刃3】)を飛ばした。
「レイヤさん、左に!」
 ヴィルヘルミナはレイヤに声をかけると同時に、不可視の刃が水落の皮膚を切り裂き足を止める。
「――お力をお貸しください、ファニンゲルの勇士達よ」
 続けてグレイブが刀(無銘祭祀刀)を振るった。
 すると、水落の足元から人型が湧出し、その巨体に纏わりついていく。
「ナイス、そんじゃ距離詰めるぞ」
 更に動きが鈍ったことを確認し、サイラスが突出した。
 サイラスは水落の正面に立つと、大声で殺意を叩き込んだ(【シーザーロア2】)。
 標的をレイヤ、ヴィルヘルミナ、グレイブ、サイラスと目まぐるしく変え、混乱したのか水落が粘液を吐き散らかした。
 サイラスはこれをマントで受け止める、が――。
「うげ、きたねー。ってか、トリモチかよ!」
 ただのマーキングだろうと予想していた水落の粘液は、思いのほか粘性に富んでいる。
 サイラスは地面に縫い付けられたマントを脱ぎ捨てると、ヴィルヘルミナの元まで後退した。
「まともにやり合う気ねーんだけど」
「それは私も同じです」
 二人のウォーリアに向け、水落が突っ込んでくる。
 首を下げれば、口元に突き刺さった剣にも手が届くだろう。だが――。
「あんなのまともに受ける気ねーんだけど!」
「同じくです!」
 水落の突進に、二人は大きく左右に跳躍した。

 広場で仲間達が奮戦する中、サニーの呪縛に捉えられ速度を落としていた水落をナハトが捕捉した。
「広場に行かれては困るんです」
 ナハトは水落の姿を確認すると、エーテルリンクで感覚を繋いだ栗鼠に、蓋の開いた小さな瓶を持たせる。
 栗鼠は崩壊した高い建物へと駆けあがると、高所からその瓶を落とした。

――水落がぐらりと揺れた。

 瓶の中身は香水だった。水落は瓶の破砕音に反応し、続いてその強烈な匂いに食いつく。
 足を止め、瓶が割れた場所へと引き寄せられた水落に、ナハトが追撃だと矢を放った。
 矢を受けた水落はナハトを捕捉すると、すぐさま追撃に入る。
「そうです、広場にはいかせません」
 身を翻し逃走を図るナハトは、走りながら矢に閃光塗弾を括り付けると――。
「皆さん、作戦を最終段階へ移行します」
 矢を天空に放った。

 それは、剣付の水落との交戦が開始された事を知らせる合図だった――。

●
「潜るぞ!」
「わかっています!」
 地面に顔を突っ込んだ水落はそのまま土を割り地面へと潜行を始める。
 しかし、頭を地面に突っ込んだ事は、冒険者達にとって好機となる。
 サイラスとヴィルヘルミナ、そして、駆け付けたサニー、ナハティガル、レイヤが一斉に水落に攻撃を仕掛けた。
「潜らせないよ」
 サニーが再び爪を振るう。
 切り裂かれた表皮から赤光(呪縛のエーテル)がしみ込み、水落の行動を遅らせた。
「尻尾(?)を振り回されると厄介ですからね」
 同時にレイヤが杖を振い、吐き出されたエーテルが水落に絡みつく。
 エーテルは水落に染み入り、その力を減衰させた。
「焦げとけ!」
 攻撃力と移動力を減衰さられた水落はまだ顔を上げない。そんな水落の尻尾(?)に向け、サイラスが巨大な蒼蛇(炎龍)を放った。
 辺りに何とも言えぬ焦げた臭いが辺りに充満し、その臭いに触発されたのか水落が顔を上げる。
「さて、斬れますかね」
「斬らなくてもいい。動きさえ止めればな」
「それもそうですね」
 水落が顔を上げるのを待って、ヴィルヘルミナとリカルダが切り込んだ。
 二人はタイミングを合わせ、渾身の力を持って水落の胴を薙ぐ。
 その攻撃は、致命傷とまではいかずとも、かなりのダメージを水落に与えた。
 水落が苦悶からか、大きく頭を上げ――。

『ブオォォォォォォ!!!』

 悲鳴とも叫びともつかない水落の雄たけびを上げる。
 あまりの音量に冒険者達は咄嗟に耳を塞ぐほどだった。
「っ……! まずいですよ、仲間を呼ぶつもりです!」
「ならば、来る前に仕事を終わらせる」
 絶叫の意図を察知したレイヤの声に反応し、ナハティガルは水落へ向かって大きく跳躍した。
 蠢く水落の身体を足場にしながら、ナハティガルは駆けあがる。

「――――征竜の剣よ。お前の持ち主はコイツではないだろう」

 頭に突き刺した白顎(ホワイトソーン)を楔にし、宝剣に手をかけたナハティガルが渾身の力で引き抜いた。
 ナハティガルはその勢いのままに宝剣を手放すと、下で待ち受けていたヴィルヘルミナがキャッチする。
「確かに受け取りました」
 ヴィルヘルミナは、すぐさまグレイブから受け取った鞘に剣を収めた。
「よし、さっさと撤退しよ」
 剣の回収を確認したサニーが、手近にあった崩れかけた建物へと登り、合図の閃光塗弾を空に放り投げる。

 炸裂する光と音。

「それじゃ、ありったけを残していきましょう!」
 それを合図にレイヤが、無数の雷球(【ウィパル・レイ】)を呼び出し、剣付にぶつけた。
「これもおまけです!」
 更に広場を囲む廃墟に向け、レイヤが【魔弾】を放ち、これを倒壊させる。
 他の仲間達も、レイヤの魔法で動きを止めた水落に向け、残弾を吐き出す。
 集中砲火に再び水落が強烈な咆哮を上げるが、その時にはすでに冒険者達は一斉に撤退を開始していた。

 そして、街の各所では――。
 サニーの合図を確認した西のアクティオンが。
「うまくいったようですね。ではこちらも撤退しましょう」
 北のトーラが。
「成功! やった! それじゃ、わたしも失礼します!」
 南のアウレーリアが。
「終わったようね。ふぅ……」
 最後にナハトが。
「さようなら、ファニンゲル……」
 囮役四人が、一斉に爆音を立て水落を混乱させると、急ぎ街から撤退した――。

●
 街を脱した冒険者達は、街の外に待機させてあった馬にまたがると、急いで距離を取る。
 街の中からは、水落が発する怨嗟の咆哮が幾度となく響いていた。

「死者の魂よ、どうか安らかに眠れ――」

 遠ざかっていく街にグレイブが祈りを捧げる。
 それに合わせ、仲間達も黙とうを捧げた。

 こうして、電撃的な宝剣奪還作戦は成功を持って完了した――。

マスターコメント

おつかれさまでした!! いやぁー、華麗な連携でした……! 多人数のテレパス連携を書いたのが初めてだったのですが、あれ強いですね! 有効距離が限定されるし、1対1なので使いにくいかなと思っていたのですが、即座に意思の疎通ができる事の強みがいかんなく発揮された作戦だったのではないでしょうか! そして、宝剣だけでなく、その鞘まで回収してくださってありがとうございます! 鞘はベンゼル家が宝剣に合わせて造らせたものだったので、思い入れもひとしおだったんです。 これで、収まるべき場所に宝剣も収まりました。 後は、この宝剣をどうするか。それはまた別のお話で語らせていただければなと思っております! この度は、依頼達成おめでとうございます! 宝剣にまつわる話は、もう少しだけ続くので、よろしければ次回もお付き合いください!
ロングシナリオ

ロングシナリオ難しい 報酬:標準10 / 6〜10人

2022年02月18日 16時19分44秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. No.1

    サイラスだ、よろしくなー 穴だらけだからまず崩落とかそんな感じの警戒が必要思わぬあるからやり合うつもりなら十体まとめてとかになり得る とかかな とりあえず、囮というか水落に刺さった剣回収狙いとその間に捜索専念する人とかに分かれるのが無難では?と 刺さってるのが宝剣と限らず、前領主の遺品或いは所持かも知らん。 後は香水とか体臭を落として出来るだけ音を立てない装備、囮は逆に出やすい装備かね? 後混乱させるならサウンドボマーとかシュールストレミングとかめちゃ臭いぶち撒けるのもありかもなと。逆に閃光は効かないやろなと。 宝剣は戦闘に使ったのか、それとも何処かに保管してあるのかとかも確認したいところ?知ってる人の予想でいいから

  2. トーラ

    シーフのトーラです。 宝剣回収頑張りましょう! サイラスさんが言うように、刺さっているのが宝剣でない可能性も考えておいた方がいいですよね。 とりあえず策敵をしっかりやって、宝剣の刺さっている水落と他の水落を探したいと思います。 それと、地面にいる時の対策も考えたいですね。捜波でマークしたり、耳のいい人に警戒して貰うとかでしょうか。

  3. ナハト・シュライバー

    シューターのナハトです、よろしくお願いします。 剣が刺さっている水落とは交戦が避けられなさそうですかね……。 とりあえず剣を回収さえ出来れば倒すまで戦う必要はないのですが、交戦状態に入ると他の水落が寄ってくる可能性もありますし……サイラスさんが挙げてくれるような音や匂いで混乱させるのはありかと思いました。 まずはトーラさんの言うように索敵をしっかりやって、気取られぬように剣付き水落を捜索、他の水落との位置関係も把握する必要がありますね。 僕も捜波や超聴覚などは持っていけますし、地中の奴も含めて捕捉できるよう頑張りたいと思います。

  4. グレイブ・ヤード

    ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 >音に反応 どこまでの知能があるのか、というのも気になるところですね。 そこまでないのであればそこらの石などを壁にぶつけておびき出すとかできそうですが

  5. レイヤ・ダライ=カホール

    キャスターのレイヤ・ダライ=カホールです。 よろしくお願いしますね! 今回の戦場は廃墟になった町、地面は穴だらけです。 足元とか注意が要りそうですし、廃墟とかも倒壊しやすくなってるかも。 注意していきたいですね。 >思わぬ連携を見せる場合もあります ってのも気になります。 10Mのミミズが動くとなると音も立ちそうで連携の意思疎通には向かない。 何か超音波的なものか、匂い、フェロモン的な何かとか? そうだとすると、吐き出すっていう粘性の高い液体も厄介なのかもですね。

  6. アクティオン

    シューターのアクティオンです、よろしく。 >宝剣 とりあえず外見特徴さえわかれば、まず水落に刺さっているのがそうかの確認は出来そうですね。超視力などはこちらで用意できます。 水落に刺さっている剣が宝剣でないのなら、水落は既に出ている音や臭いによる撹乱・誘導だけでまともに戦わないのもありかな…… 仮に、刺さっている剣が宝剣でないのなら、宝剣がありそうなのは領主の館など、ですかね。 >音 炸光矢なんかも離れた着弾点に大きな音を出すのに使えますかね。

  7. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いしますね。 水落は中型クリーパーなので複数相手にするのは無謀ですね。上手くやり過ごして事を運びたいものです。 まあ…刺さっている剣が宝剣ならそうも言っていられないのが何とも。刺さっている個体がどこにいるかも探さなくてはいけませんし。 眼は退化して臭いと音で獲物を感知と。 姿を隠さなくて済むのは面倒がなくていいですが、どの程度の範囲まで感知できるかが気になるところではあります。 不用意に近づかないのが一番ですが、目的の関係上そうも言っていられませんし。 誰かがわざと音をかき鳴らして囮になる手もありますけど危険ですし、探索方法を詰めるのが先ですか。 >特別な連絡手段 先に挙げられていたもの以外だとテレパス的なものとか? 原理がわかれば妨害もできるのでしょうが、どれも推測の域を出ませんね。

  8. サニー・フォン・オルライト

    ほい、サニー・フォン・オルライト。クラスはシーフ よろしくね? >水落 この数と正面からやり合うのはまぁ無謀だし、やり過ごす方向性で行くならエリアサイレンス持ちが二人くらいは必要かなーとは思う そもそも私自身エリアサイレンスの正確な仕様がよくわかってないけど 敵の連絡手段は速度性と距離を考えると音波とかエーテル絡みの線が強いかなーとは思うかな >宝剣回収 件の剣が刺さってる個体のそれが宝剣なら、ホライゾナルで無理矢理に回収できる可能性も無きにしも非ず? 全長10mらしいから直立したとしてもその程度だし、その程度なら落下してもそこまでのダメージにはならないし ただ素直に抜けるとも限らないから交戦対策は必須かなぁ。あと件の剣が宝剣じゃなかった時の行動パターンも

  9. No.9

    >エリアサイレンス あれ戦闘とかに使うヘクスで言うと0.2ヘクスだけ且つ多分発動したら場所固定だから同じ場所での作業とかじゃないとあんまり美味しく無い感じなと思う とりあえず捜索専念なら戦闘ならない可能性高いし透視、囮するならめちゃ臭いとか持ち込もうかなと? 1m見えるだけでもだいぶやりやすいかなと テレパス系の意思疎通ならジャマーもありなんだろうけど、「思わぬ連携を見せる場合もあります」とあるから多分たまに連携とかレベルっぽいのがなー。テレパス系なら常時ある程度意思疎通して連携しそうだと思うし、テレパス一旦賭けし辛い

  10. トーラ

    エリアサイレンスは使用者と一緒に移動するイメージでしたけど、どちらにしろ戦闘中には解除されるので移動中に気付かれにくくするのに使う感じでしょうか。 習得しているので、持っていけますよ。 捜索ですけど、双波の捜波で水落の位置を探るのと、探波で巣穴の形を調べてみようと思います。 水落に刺さった剣の回収ですけど、街の何ヵ所かで音や臭いを立てて水落を分散させて、目標の水落を孤立させて剣の奪取か、討伐を狙ってはどうでしょう? 剣が宝剣と違う場合は改めて探すという事で。

  11. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    キャスター、アウレーリアです。宜しく。 全部まともに相手にしない、隠密行動なり囮など使う方針で私も良いと思います。 臭いと音で獲物を感知しているとありますけど、反応があれば何でも良いのかは分かりませんし。 一応、爆炎を投げたりして遠距離に音と熱を発生させる事は出来ます。 問題は、要交戦かも知れない剣の刺さった水落個体だけをどうやって選り分けるか、でしょう。 工夫無しに囮を使って、他の個体と一緒に集まってしまったらどうしようもないわ。 もし刺さっている剣が別物だと先に分かれば、一緒くたの扱いでも良いのでしょうけど。 一体だけ誘導する必要があるのかどうか、先に剣の詳しい観察が必要だと思います。 エリアサイレンスは内緒話用の個室を作る感じかと思ってました。結界っていうとO召喚の類? それはさておき、透視も含めて戦闘中使用不可スキルは今回結構リスクがありそうね。 敵がいて味方がいて、ターン制で行動している時点で戦闘判定とされてもおかしくないし。 索敵には捜波が一番無難でしょう。超聴覚で移動音を聞いたりも出来るかも。 目が見えないなら、シューターは動かない限りフェイクウッドなんかでもやり過ごせそうね。

  12. アクティオン

    >剣の刺さった個体を選り分ける方法 音や臭いとなると、ピンポイントで1体だけを引き寄せるのは難しいでしょうね。 まずは観察と所在確認の為にざっくりと誘導して姿を確認(ここは他の個体が寄ってきても仕方ないと割り切る)、剣の刺さった個体の確認(そして剣が宝剣の可能性があるかの確認)が出来たらしばらく隠れ潜んで剣個体を捕捉しつつ水落達が警戒や索敵を諦めるのを待つ、とか。 誘導への興味が切れればまた地中には潜るのでしょうが、「剣の刺さった個体がどのあたりにいるか」を捕捉できていれば、その個体がいるあたりで誘導をかけることで「剣の刺さった個体が(他の個体が来る前に)真っ先に出てくる」状況を作ることは出来るのではないかと。 他の個体も寄ってくる前に回収をこなしてしまうのか、他の個体は他の個体で別途誘導をかけて集まらないようにするか、そのあたりは回収方法や誘導方法の手数に寄るかとおもいます。 >刺さっていた剣が宝剣ではない場合 都市内部の詳細な探索が必要なので、捜波諸々のあちらの索敵に引っかからない方法で敵の位置を確認しつつ、やり過ごしながら探す、等でしょうか。 緊急避難というかいざという時に捜索役が襲われないように他の場所へ水落を誘導する役は置いておいていいかもしれません。

  13. グレイブ・ヤード

    >剣の識別 そもそも実物を見ていない我々が宝剣であるかどうかが分かるのでしょうか・・・? まして常時移動しているような状態ですし 「とりあえず確保」が先に来る気がしなくもないです

  14. ナハト・シュライバー

    宝剣かどうかというか、目当ての剣かどうかは最終的にオルグさんに確認して貰わなければ定かじゃありませんし、まずは確保で良いかと。 剣の刺さった水落の識別に関しては捜波などで大まかな水落の場所を把握した後、手分けして気配を消しながら各個体に接近して気づかれないよう目で確認するしかないでしょうか? 索敵と同時に地形把握もしておくと、いざ剣を確保する時に他の個体を引き付けたり囲まれたりせずに済みそうですね。 ただアウレーリアさんの言うように戦闘中使用不可スキルはリスクもありますし、エリアサイレンスもどれか一体にでも気づかれている状態だと交戦状態と看做されて使用出来ない可能性があるので使うなら剣付き水落の識別の時かなぁと。

  15. ナハティガル=ラー

    シーフのナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 >剣の識別 「とりあえず確保」するしかあるまい。 クリーパーの口元に剣が刺さっている事自体が稀だろうしな。 >剣の刺さった個体を選り分ける方法 地中も移動するクリーパー10体の中から、特定の1体のみを選別して陽動するのは難しいと思う。 アクティオンが述べている様に、 1:まずは観察/所在確認 2:誘導して剣の刺さった個体確認 3:剣個体を追跡 上記の手順で行くのが手堅いかと。 >索敵 俺も【双波】で水落の索敵と、地下の地形情報を調査する予定だ。

  16. ヴィルヘルミナ

    刺さっている剣は確保するにしても、なるべく後にしたい所ではあります。交戦状態に入ったらそれ以上街の中の探索はできないでしょうから。 何かしらの手でも用意しておかない限りは戦闘音で他の個体もほどなくして合流しそうですし。 宝剣が同じ規格であれば、他の宝剣を見た事があるなら判別がある程度は出来るのでしょうか…。 一応、クーネさんの持っているマフダルなら見た事はありますが。 探索は一丸で行動する感じでしょうか。人員を分けたりを考えている方はいらっしゃるので? 流石に交戦時のリスクが高そうなので、一丸でいいかなという感もあるのですが。 リカルダ将軍も同伴するみたいですし、一緒に頑張って頂きましょう。

  17. グレイブ・ヤード

    少し思ったことですが >個体選別 口元、まぁ顔と換算してですけど。 そこに異物(剣)がある状態で、地中を自在に移動できたりするのでしょうか? 潜り方が純粋に物理的なものとみると、頭から突っ込む潜り方では延々と異物(剣)を揺さぶられるように考えられますし、抜けることもあり得るでしょう。 まぁクリーパーに常識を考えるのはナンセンスかもしれませんけど 「潜り方(移動の仕方)が違うかも」という可能性はあるかなと思います

  18. No.18

    とりあえず 1、街の捜索(口に剣が刺さった個体の捜索、確認も兼ねて) 2、誘導、追跡 3、口元の剣回収 4、とんずら ※とりあえず蛟に刺さった剣は回収 とかの順序になるでええのん? 正直剣が別のだったら大暴れされた場合にどうしようもないしね。 後は一丸で行くのけ?途中まで一丸の剣強奪時に陽動とかで部隊分けるの?それとも何人かで班分けとか? 剣に関しては正面から刺さる?というか潜っても影響の薄い方向から刺さってる場合もあるから分からんね 宝剣に関しては前にも言った気がするけどネームドの人に特徴とか聞いてみると分かるかもしれんなと とりあえず超の聴覚か嗅覚持ち込んでみるかなと?嗅覚も剣刺さったまま動いてるなら血とか的な匂い動きで怪我広げてするかもだし。聴覚は他に持ってる人いるだろしね。 後は別個体陽動するならサウンドボマーや煩そうなスキルもあるよ?それかテレパスとか要らん?うまくいったら最大9体が寄ってくる可能性あるし完了したら逃げないと地獄だと思うけど

  19. トーラ

    刺さった剣に関してですけど、宝剣だとすれば材質的にエーテルを含んでいて、エーテルを奪うクリーパーの性質と合わさって一体化しているとか? それなら抜けない理由になるかなって。…あまり自信のない予測ですけど。 ただ、地中に潜れないなら偵察の方も気付いていると思いますし、潜れないということはないと思います。 流れはサイラスさんの上げているものでいいと思います。 捜索については、大勢で行動するのも気付かれ易くなると思いますし、街もそこそこ大きいそうですから手分けした方がいいのではないでしょうか。

  20. レイヤ・ダライ=カホール

    ひとまずは出立前にオルグさんに征竜の宝剣の特徴とか聞いておきましょうか。 奪還に行くのにモノを見た人がいないっていうの、なんだかちょっと可笑しいですね。 多分見ればわかるものなんでしょうけど。 オープニングの冒頭で赤馬のハーフビーストの人(多分フリック・ベンゼル領主) が掲げてる長大な剣がそれなんでしょうか。 深々と刺さってるから抜けない、なんてのもありそうです。 とりあえず撤退用にアーケインとか用意しておきますね。 あとは手分けして捜索するとなると、見つけた時の連絡手段が必要です。 大声を出すわけにもいかないですし、テレパスとかがいいでしょうか?

  21. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    (シナリオの流れ的にないとは思うけれど……) 頑張ってクリーパーから剣を回収して持って帰って、これじゃありませんなんてあんまりよね。 他の場所にあるのだとしても、どんな剣か分からないのでは探しようもないし。 当然、最初に外見くらいは伝えてもらってから臨むものだと思うわ。 或いは帝国の至宝なら、リカルダ将軍や帝国出身者は知識を最初から持っているかも知れない。 その辺りは私の方で確認しておきます。 とりあえず、剣が刺さっている個体を確認するまでは適当に地上へ顔出させて暴れさせて。 見つけたらそいつだけを遠距離攻撃とかで釣り出す、くらいしか思いつかないわ。 行動自体は全員一緒でも良いと思うけど、陽動と潜伏の分担はしたほうが良さそう。 目標の個体だけが気付く程度じゃないと、釣り出しにならないものね。

  22. アクティオン

    >一丸でいくかどうか 剣を確保するとして、アタックをかける際には役割に応じて離れる必要はあるかと思いますが、序盤の敵位置確認等は一緒に行動でもいいような気がしますが。 勿論全員細心の注意は払うとして、不測の事態はついてまわるものですし、総戦力的にもあちらのほうが上となればフォローしあえる方が良いかな、と。

  23. グレイブ・ヤード

    (マスターよりの内容ですが言葉の綾の可能性も高いのですが 【『征竜の宝剣』の一つ】という表記をみているともしかしたら宝剣自体は複数あるのかもしれないとは思いますが確定できる情報ではないのでそっと置いておきます) >各自の行動について 無理に倒す必要性は言われておりませんし、身の軽い方が抜き取って回収でもいいと思っています。

  24. ヴィルヘルミナ

    >剣の形状 偵察の方が水落に刺さった剣を確認しているようですが、詳しい情報がないので遠くからそれとなく確認した感じでしょうか。 予め情報を聞いておく事は賛成です。情報は少しでも多い方がいいので。 >連絡手段 テレパスは距離100mまでなのでそこは注意ですね。 音や匂いを気にしなければ、閃光塗弾を空に投げるやら、煙立てるやら出来たでしょうけど。 >宝剣は複数ある? 私が知っている限りでも皇子の持っている虹宝剣。クーネさんの持っているマフダルの2本を確認してますね。

  25. ナハティガル=ラー

    >索敵 【双波】で索敵&地形把握予定のトーラと俺は、取り敢えず別方向に分かれた方が良いかも知れないな。 >連絡手段 【テレパス】か閃光塗弾の打ち上げ、もしくは楽器等で音を鳴らして合図する……等になるだろうか?

  26. トーラ

    楽器とか音を出すと水落に気付かれてしまいますよ…? テレパスと合わせて、どこか合流場所と時間を決めておくのはどうでしょうか? わたしはエリアサイレンスと宝剣捜索用の看破を持っていくつもりなので、テレパスは他の方にもって貰えると助かります…! あと、剣の刺さった水落を誘い出す方法ですけど、どなたかにシーザーロアを使って貰って目的の水落を誘い出して、他の水落は離れた場所で音を出して引き付けてはどうでしょうか?

  27. No.27

    テレパス持ってけばええかい? シーザーロアもある,音出せそうな武器もアクションスキルもサウンドボマーもあるから陽動誘導どっちでもいけなくない ただ隠密考えると武具はマジカルポケットとかに突っ込みたいし、サウンドボマーとかでも捜索用のスキル持ち込めなくなるけど。看破とか1だから戦闘してない時用に透視で軽く崩壊した中見るとか聴覚嗅覚とか持ち込むくらいしか他選択肢無いが

  28. アクティオン

    >スキル 一応、遠目での剣確認用に超視力や、看破(LV5)・ホークアイといった隠れている相手の動きを見るスキルも積んだので(というか他にテレパスとかそういうのはもってない)、そういった動きはこちらで。 隠密か陽動かについては何とも……ただ、あちらから剣を奪取する動きが特に出来るかというと微妙なので、テレパスで合図をもらうなりすれば陽動はしかけられるかと(炸光矢での爆音を考え中) 自分から離れた位置で音を出せるので、ある程度自分の安全も守りつつ出来るでしょうし。

  29. ナハト・シュライバー

    索敵中は多少ばらける必要がありそうな気がしますが、回収前に一度合流するのは賛成です。 僕もテレパス用意していきますし、エーテルリンクで栗鼠を走らせてテレパス持っていない方にも報せたりとか伝達役もできるかと。 口元っていう大分難しいところに刺さってますし、回収はシーフの方が向いてますかね? 勿論交戦すれば他の前衛クラスの方でも抜けるタイミング掴めるとは思うんですけど。 僕は今のところ回収時は他の水落を惹き付けるなり退路を確保する方に回ろうかと思っています。

  30. サニー・フォン・オルライト

    >連絡方法 視界が通る事前提なら、発光を使うって手もなくはない、かな? おおよその時間を示し合わせて屋根とかに登れば視界が通らなくもなさそう? 今回の相手は視覚がある訳じゃないから音さえ出さなければ問題はないし、光なら視界さえ通っちゃえばキロ単位で離れてても通信が可能と言えば可能だし ランタンでの代用は・・・・・・どうだろ。鍋とかで光の方向を一方向に絞っちゃえばあるいは? って感じかなぁ あ、一応テレパス自体は持ってるから持ってく事は出来るよ >スキル 私の方で所持してる、使えなくもなさそうなスキルは 超聴覚(索敵用) 透視(同上) 双波(同上) テレパス(連絡用) ホライゾナルジャンプ(宝剣回収・視界確保) 壁歩き(視界確保) トリプルファング改(戦闘用) くらいかなぁ? この中なら言ってくれれば持ってくから声かけてね >宝剣回収 一応ホライゾナルジャンプ持ってるから、回収を試みる事自体は可能かな >水落誘引 宝剣水落を誘い出す→他を誘き出す、じゃなくて 他を誘き出す→宝剣水落を誘き出す、の順番はどう? 敵の行動原理はよくわからないけど、最初に一体だけ引っ張っちゃうと、その個体の移動音に釣られて周りの個体も必要以上に引っ張られちゃって陽動の方に行かないかもしれないし 勿論どっちの方法が確実、って訳じゃないんだけどね

  31. ナハティガル=ラー

    すまん、書き損じた。 >足音を察知されている可能性 水落は聴覚が発達しているらしいので、地面を歩く足音や振動で俺達の動きは常時察知されていても可笑しくはないかと。 その為、水落に気付かれぬように行動するのは難しいと思っている。 >合図 テレパスが無難だが、有効範囲が100m迄なのがネックだな。 水落に常時足音を察知されているのなら、隠密性を気にせずサウンドボマー・楽器・閃光塗弾等で合図しても問題はないように思う。 >回収 大筋としては剣個体を特定後に陽動班が派手に動いて水落を惹き付け、その隙に剣の奪取を狙う形となるだろうか?(剣個体を先に誘き出すor他の個体を先に誘き出す……どちらにするかは要相談) ホライゾナルジャンプでの剣奪取は試みる予定だが、果たして縦方向にも有効なのかは不明だ。

  32. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >スキル 私もテレパスはあるので持っていきます。 全員は持たなくて良いと思うし、発光通信とか色々併用すれば良いと思いますけれど。 汎用もう一つはどうしましょうね。私も剣の判別用に超視覚持って行きましょうか。 >誘引 一匹二匹くらいなら一人で引き受けられるとありますし、最悪8人くらいで各自釣っちゃうとか。 勿論、その後ちゃんと撒ける保証もないので極端なケースですけれど。 陽動の割り当ては幾らか流動的になりそうですし、要の回収要員だけは確定させておきましょう。 私もシーフが適任だろうとは思います。壁歩きで体表を登ったりは出来るのかしら。

  33. No.34

    音量の差はあるからとりあえず音聞こえてるだろうから爆音立てても良い!とか理由にするなら音の合図は反対寄りの方向やわー。相手の移動音とかで聞き辛いとかの可能性あるし、何より水落が早い場合合流完了前にそこに群れが揃う可能性があるわけで。足音聞こえてからって前提なら動いてもバレるだろから早い人程崩落の危険と数の暴力で苦しむリスクになると思う。音だって減衰はあるし テレパスあるしね。射程はあるけど複数人持ってるし。 回収はシーフでいいと思う。

  34. ナハティガル=ラー

    >合図 >>テレパス では各班すぐに合流できる距離(100m以内)を保ちつつ、索敵する方向でどうだろうか? >班分け 二班編成位が無難かと。 >壁歩き 『対象がエーテルを操ることができ、かつ抵抗の意思を持つ場合、足場にすることはできない』為、水落相手に使用する事は不可能だ。

  35. ヴィルヘルミナ

    テレパスは十分な人数が持っていかれるようですし、私は別のスキルにしておきすか。 警戒用に超聴覚と剣の回収用にマジカルポケットでも持っていきます。 あとは距離的な関係でテレパスが使えない時の為の閃光塗弾を用意しておきましょう。 アクションスキルは基本的に戦闘系のスキルですね。 ドラゴンチャリオットも考えましたが、相手のサイズと重さからして効き目ないでしょうし。

  36. トーラ

    それでは、わたしは軽装で探索メインに動こうと思います。あと音を立てての水落の誘導を。 壁歩きと移動スキル、エリアサイレンス等で引き付け後は離脱をするので、回収の方はお任せしますね。

  37. ナハティガル=ラー

    >スキル 特性:双波/ホライゾナルジャンプ アクション:フェザーステップ/疾風足/見切り2/エアーライド 汎用:看破/天眼or超聴覚 上記の構成で行こうかと。 >リカルダ将軍 剣個体特定後はその他の個体と剣個体、どちらの惹き付けを担当して貰うべきだろうか? >個人 双波で水落の現在地と地形情報を特定・収集。 水落からの攻撃を躱しながらの索敵を想定。 剣個体を特定したらマークして追跡or迎撃に移行し、ホライゾナルジャンプ等で剣回収を試みるつもりだ。

  38. No.40

    とりあえず他の人の動きわからんからスキルによる陽動、シーザーロアによる単体引き寄せどっちも入れて他の人の動き次第で調整おく。後ろ的に出発まで調整できるか怪しいから

  39. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >個人 私は敵の誘導に専念します。 位置関係によりますが、魔法の着弾点を変えれば複数個体を別々に誘えるかも知れません。 目標の個体だけを上手く回収班に近付けられるよう、調整しましょう。 >将軍 タフさを考えると、その他の個体を担当してもらう方が良いかと思います。 一体でも多く惹きつけ続けてもらうのが重要ですから。

  40. ヴィルヘルミナ

    出発まであまり時間がありませんね。 手分けするにしてもきっちり分ける時間はなさそうなので、テレパスが届く距離までという認識でプレイングを進めます。 テレパス所持者が複数いるなら、所持者を中継点にして距離は多少伸ばせはするでしょうが。 個人的な動きとしては超聴覚による警戒と、シーフの方が水落に向かう際の援護が主になるかと。 あとは剣の回収の際にマジカルポケットで落とさないようにする程度ですか。これに関してはこっちに剣が渡ればやる程度ですが。 他は自己の判断で気になった部分を入れておきます。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0