肉の迷宮
九蓮宝燈
コメント 21
シナリオID:1772
オープニング
迷宮都市エドゥノーグ。
ここは迷宮を中心として経済が回っている。
その経済活動の軸として機能するのは、三つのギルド。
探索支援ギルド。
エドゥノーグ商人ギルド。
エドゥノーグ職人組合。
冒険者ギルドに持ち込まれたこの依頼の発注元は、そのうちの一つ。商人ギルドである。
エドゥノーグで活動する探索者の証であり、また、通貨としても流通しているエドゥノーグメダル。
迷宮から産出し、絶対偽造不可能なそれは、一部の迷宮探索に役立つアイテムを優先的に購入できる。
そのアイテム群の中にある一冊の書籍、『迷宮飯レシピ集完全版』。
主にダンジョン浅層~上層に出る、可食モンスターの調理法が載った本。長期滞在する熟練探索者の憧れの品である。
しかしこれが高い。二色刷りな上に、載っているレシピが豊富。
それに書籍は重い。授恵者であればマジカルポケットがあるので荷物がかさばっても動きづらいということはないが、重量制限は案外厳しい。
帝国崩壊に前後して急増した冒険者たち、エドゥノーグでの通称「別枠組」に鉄級までの探索者認定が解禁されてしばらく経過し、いよいよ中層に挑む者が増えてきた昨今、上層までのレシピ集は需要が落ち着くことが見込まれる。
人気のレシピのみをピックアップした廉価版のようなものがあってもよいのではないか。もしくは、章ごとに本を分けて、一冊あたりの情報量は減らしても手に取りやすい価格にすればどうか、などという企画が持ち上がったのである。
そして、その作業にあたりいくつかの作業が必要になった。
まずは、掲載レシピの見直し。
人気はもちろんのこと、修正点も洗い出したい。実際作ってみた者からのフィードバックを求める。
また、未掲載の料理であっても「これは」と思うものであればこの機会に追加したい。
次に、食材の人気。
人気の食材のレシピは多く、不人気であれば少なくしたい。
また、美味くても量はいらないもの、たまにでいいものはあるはずだ。
そういうものより、毎日でも食べられていくらでも入るもののレシピを充実させたい。
好みや味の感想、実際に食べられた量など、実際に食べた上で食材に関して思うところを語ってほしい。
最後に、入手と解体の難易度。
そもそも狩りにくい肉は注意書きがあるほうが親切であるし、迷宮で食材を現地調達するというコンセプトなのだから解体のやり方も載せるべきだ。
狩って解体し、レポートしてほしい。
というわけで、冒険者ギルドの掲示板にこの依頼書が貼られる運びとなったのだ。
行き先はエドゥノーグ迷宮「夢」の主幹路上層にある、とある枝場。
全十階層と浅いが一階層あたりが広く、各階層に最も多く出る魔獣の名がつけられている。しかもその枝場に棲息する魔獣の全てが可食。
通称「肉の枝場」である。
●ゲキアツ歯応え、あふれる肉汁
「俺は豚ってやつは品種改良種だと思ってたんだけどさ……いるんだな、野生の豚」
蛮勇から敬意と皮肉を込めて『勇者』とあだ名される探索者ブレイブ・レオンハートがつぶやいた。
ブレイブの二十メートルほど前方で、数頭の豚が泥遊びをしている。
豚は人の手によって作られた家畜で、自然に発生したものではない。
なので、牧場から脱走した豚は、環境に適応すると猪化するという説がある。それを知っている者からすれば、いないわけではないだろうが、自然の森の中で豚のままの姿を保っている生物は珍しく見えるだろう。
ブレイブをリーダーとする、『勇者パーティー』と呼ばれる四人の今日の仕事は補給。
調理に必要な器具や肉以外の食材の管理。
狩りを担当した者が得た肉を調理担当の者に、あるいは調理担当の者が作った料理を試食担当の者へ分配。
勇者パーティーは第一階層で拠点を維持し、各階層とのやりとりは探索支援ギルド職員がマジカルポケットをフル稼働させて行っている。
「俺もそう思ってた」
勇者パーティーメンバーのレイン・カミナギは懐中時計を確認し、陶器の鍋の蓋を開けた。
中はふっくら白飯である。
ロスガリア大陸では米の食べ方はリゾットやパエリアが主流であり、このようなシャルガネ風の炊いた飯は少数派。
「じゃあ、少しもらっていきます、ね……!」
同じくパーティーメンバーのヒルダがレインから白飯と、彼の私物である調味料を受け取り、仮設の調理場へ。
レインは残った白飯をへらで混ぜ、椀に軽く一杯分の量を取り、塩を振って握る。
「熱っ……」
「んっ? 大丈夫か?」
「平気……。ちょっと、無謀だった」
ブレイブが生活魔法の水でレインの手を冷やす。
「椀、取って」
「これでいいか?」
ブレイブが椀をレインに渡すと、レインは椀二つを使って中でご飯を転がした。
椀をぱかっと開けると、丸っこいおにぎりができていた。それを二つ作り、竹の皮に包む。
下の階層に行く者が携帯しやすいように握り飯にしているのだ。
「まさか、牧場から逃げ出したのがこんなところで増えてるわけないし。自然に発生した豚が存在するなんてね。迷宮では、地上の常識はかえってよくない先入観かもしれないわね」
パーティーメンバーのノーレッジ・レオンハートは貸与品の迷宮飯レシピ集完全版を読んでいた。
これも持っていない者が参照できるようにと、依頼の参加者であれば誰でも閲覧できるように用意されたものである。
彼女の足元には木箱があり、新鮮な野菜やハーブが種類分けされて入っている。
どことなく八百屋さんっぽい雰囲気だ。
「で、できましたっ……! 皆さん、食べてみてくださいっ」
ヒルダが皿の上に四つの肉の塊を載せて仲間の元へ戻ってきた。
「いい匂い。これはなに?」
「味噌ダレ味の、肉巻きおにぎりです」
ノーレッジが一つ取って問うと、ヒルダが答えた。
第一階層に棲息する豚のバラ肉でおにぎりを包み、味噌に蜂蜜と酒を加えて生姜で香りづけしたタレをつけて焼いた料理だ。
全員が一つずつもらってかじる。
「おっ美味いな。俺はこれ好きだわ」
ブレイブが褒めるとヒルダは嬉しそうにはにかんだ。
しつこくならないように、中のご飯は刻んだハーブが混ぜられている。
「レインさんが、お味噌はお肉にあうと、教えてくれたので……!」
「ん。美味しい」
はずかしそうに赤面するヒルダに、レインは感想を述べた。
「あ〜〜、エールが欲しい。キンッキンに冷えたやつ」
「私はワインが欲しいわ!」
ブレイブとノーレッジは一つを食べ終えたあと、似たようなリアクションを返した。
二人は従兄妹である。血縁があれば嗜好も似てくるらしい。
解説
マスターより
リプレイ
瑞獣獣人のパヴェル・A・サムルガチェフは太い樹が並び立つ森を眺めていた。
人工林のように太さのそろった木々は整然としており、彼の整えられた爪や毛並み、エーテルを制御しやすいように工夫された装飾と妙に似合っていた。
「豚や猪の霜降り肉が獲りてぇなぁ」
豚トロは霜が降り、くどくなくとろけるよう。
猪の脂は豚よりももっとさっぱりしているという。猪肉のこの部位はどれほどの美味であろうか。
「スーの旦那じゃねぇか。どうだい、よかったら一緒に」
パヴェルは一目置くスー・ルーを見つけて、狩りに誘った。
「すまねぇな。先約があるんだ」
スー・ルーはかつて一緒に旅をしていたハーリド=ハーリスと旧交を温めるつもりでいた。
「そうか。残念だな」
しかし行き先は同じなので途中まで同道することに。
シルヴィア・A・カペルとルフィナ・ヴィオレットは料理に必要な材料を受け取りがてら、交流のある勇者パーティーと話していた。
「やぁ、レイン。先日は味噌をありがとう」
「いいよ。たくさんあるから」
シルヴィアとレイン・カミナギの間で、地上でそういうことがあったらしい。
「味噌のレシピは、まだなめろうしか作れないんだ。他にはどんなものがある?」
「レシピを増やしたいだなんて食べさせたい相手がいるのかしら? その人は幸せ者ね」
ルフィナがシルヴィアの事情を察すると、シルヴィアは少し頬を染めて微笑んだ。空気の読めていないレインにブレイブ・レオンハートが耳打ちして解説すると。
「母さんが言ってたけど……東方には、『俺のために味噌汁を作ってくれ』、っていう求婚の言葉があるそうだよ」
レインはさらに空気の読めない発言を重ねた。
ルフィナが豚を狩りに行く間、シルヴィアは味噌の使い方をレインから習った。
レインは料理も説明も上手ではなかったため、時間がかかってしまい、シルヴィアが理解するのとルフィナが帰ってくるのはほぼ同タイミングだった。
「ルフィナは解体もできるの?」
「村育ちなの。なかなかの腕前でしょう?」
魔矢で綺麗に放血された豚を、ルフィナは手際よくさばいていく。
ルフィナは味の濃厚なバラ肉を豆と野菜で煮込み、シルヴィアは食べ応えのある背ロースをピカタにするつもりだ。
ルフィナのメニューを先に作り、煮込んでいる間にピカタを焼こうという流れ。
「今回は具材は大きめにしようと思うの」
ルフィナはシルヴィアに野菜の下処理を丁寧に教える。
下茹でした肉と野菜を、月桂樹で臭みとりしながらじっくりと煮込む。味つけはシンプルな塩胡椒。
続いてシルヴィアのメニュー。
厚くスライスして筋切りした背ロースに小麦粉と溶き卵の衣をつけ、バターを引いたフライパンと生活魔法の炎で焼く。
最後に白ワインで香りづけして完成だ。
二人は勇者パーティーに作ったものを差し入れた。
シルヴィアは以前ブレイブは豚肉が好きだと聞いていた。
「味はどうかな?」
料理にはまだ自信のないシルヴィアがおずおずと尋ねる。
「すげー美味い! バターの香りがいいな」
ブレイブが心底美味そうに食べているのを見てシルヴィアのみならずルフィナも微笑んだ。
「さあ、どんどん食べて。美味しいって幸せよね」
ルフィナが他のメンバーの分も取り分ける。
「君の料理は、なんか……母さんみたいな雰囲気がするね」
じっくり煮込まれたスープを食べてレインが言った。
「肉をもらいたい。豚・猪・鹿・鴨・熊の、全て肩ロースだ」
銀狼に似た獣人のクルタルと細身のハーヴィが勇者パーティーに言った。
「熊はあったかな……俺の私物だが構わねえか?」
ブレイブがマジカルポケットに保存していた、別の枝場で入手した熊肉をクルタルに渡した。
「ありがとう。お返しに出来上がったら試食してくれ」
「おぅ。楽しみにしてるぜ」
「攻略は順調のようである。どんどん持ってくるのじゃ」
ポーター役として各階層から素材を回収していた夕霧が、獲れたての肉を追加していく。
今のところ迷宮の変動や大きな事故は起きていないという情報も添えられていた。
十分な食材を確保したクルタルとハーヴィのすることは、迷宮肉で……。
「飯を作る」
ドンッ! 気になるテーマは。
「みんな大好き、カレーだねっ!」
カレー。それはスパイスを効かせた黄金のスープ。しかも今回作るのは肉が主役のカレーである。
クルタルが料理役でハーヴィが補佐。
共通で使用する野菜やベースの二種の骨がら出汁を大量に用意しておく。
「玉葱、人参、トマトは溶けるように小さく刻む。肉は順に試していこう」
肉はバターを引いたフライパンで焼き目をつけ、そこに赤ワインを加える。まずは豚からだ。
「うーん、いい匂い」
熱いフライパンに生姜と大蒜を入れると、食欲をそそる香りが立つ。そこに野菜と香辛料を加え、馴染んだら出汁と林檎ジュースを注ぐ。
「ここから各肉ごとに隠し味だ」
神妙な顔つきでクルタルが蜂蜜や醤油といった雑多な食材・調味料を並べる。こうしたアレンジがカレーの楽しいところである。
「ん? どした、ハーヴィ……」
これまで補佐に徹していたハーヴィの様子が突然真剣味を帯びたので、クルタルは手を止めた。
「蜂蜜は入れるタイミングに気をつけて。あ、チョコにコーヒー、あと氷砂糖なんかもどう? どれも隠し味に少し入れるとコクが増すよ」
的を射た助言にクルタルは舌を巻く。
「なるほど、コーヒーにチョコレート、砂糖か」
「ふふ、味見は任せて!」
どやるハーヴィ。このハーヴィ、実は超味覚の持ち主である。扱いが難しい、個性の強い隠し味も、その微妙な味わいを感じとれる舌があればその難易度も下がるというもの。
「ん、美味しい!」
微調整の末、ハーヴィのお墨つきが出る。
「拠点の連中に差し入れに行こう」
「口にあうといいね」
隠し味は好みがあるもの。しかしハーヴィの心配は杞憂であり、どの肉のカレーも好評を博した。
「もしよければご相伴させていただきたいのですが」
そのとき、ちょうど猪を仕留めて戻ってきたシェルリア・リトヴァールがカレーに興味を示した。
試食用に取り分けてもらうと、黄金のスープの中でごろっとした肉が存在感を放っていた。
「美味しそうです! お料理出来る人って凄いですね!」
シェルリアは料理は苦手で、豚や猪を獲ってくるのはいいものの、焼くだけならなんとか……程度に考えていたところだった。
しかし他人が作った料理をほしがったのは、上手な料理を食べたいからだけではない。
シェルリアの特技は絵を描くことである。レシピ集を作るなら挿絵や図解が必要と考え、実際に皆が作った料理を見て描こうとしていたのだ。
スケッチブックにはシルヴィアのピカタやルフィナの煮込みが描かれており、これを一目見ただけで完成品のイメージが誰でも把握できそうだった。
シェルリアがクルタルとハーヴィのカレーを写生していると、下層への階段のほうが騒がしくなった。運搬係のギルド職員が負傷したようだ。
「誰かヒールが使える者はいないか?」
「私、新米ですがヒーラーです!」
シェルリアは木炭を置いて牧杖を手に取り、怪我人のもとへ駆けつけた。
●第二〜三階層 猪の山
階段を下ると、上の階層からはうってかわって視界がひらける。
この階層を構成するのはのどかな段々畑だ。ただし作物は植わっていない。
「我々は罠を使うつもりだ。目印をつけておく故、注意してもらいたい」
ここまで同道していたパヴェルにハーリドが言った。スーとハーリドは、くくり罠のあるところまで獲物を追い立てる方法を採ろうとしていた。
「一緒に狩りに出るのも久しぶりだな」
スーはどことなく嬉しそうに罠を設置する場所を探していた。
以前二人で旅をしていたが、冒険者になってからはめっきりそんな機会も減っていた。
罠の利点は、獲物に余計な傷を負わせにくいこと。負傷した部位は血が回り味が落ちるからだ。ハーリドは斧を持っていたが、主に護身と威嚇のためだった。
スーはうまい具合に死角になる場所にヌタ場を発見した。ここは猪の通り道であろう。足跡を見るとかなり大きい個体のようだ。罠の場所はここに決めた。
「旦那。そこ、引っかかんなよ」
ハーリドに注意を促しながら罠を設置し、他の冒険者に注意を促す目印をつけておく。
スーは狩猟ナイフを携えて樹上から見張り、地上はハーリドが担当する。
二人はこのやり方で数頭の猪を捕らえた。
「旦那、そろそろ帰ろうぜ」
必要量に達したのを見てスーが言う。
しかし問題がある。肉を多めに確保したはいいが、二人とも料理は得意ではなかった。
「料理の上手ぇ知りあいがいれば……おっと、ちょうどいいところに」
スーは下の階層に向かうストレガ・L・リベルガストラを呼び止めた。二人は料理と言えば焼く、保存性を高めるために干す程度の案しかなく、知恵を貸してほしいという。
「冒険中であれば時間をかけないのは正解だが、野菜も採るのだ。健康を欠くことは魔獣より恐ろしいのだ」
ストレガはこの階層で採れる美味しい山菜と調理法を教え、自分はまだ用事があるため、多様な食材や器具がそろっている第一階層の拠点へ行くことをすすめた。
「より多くの食材を集めることでよき案も浮かぶであろう!」
ハーリドは豪快に笑い、すすめられたように上へ戻ることにした。
スーとハーリドが拠点に戻ると、パヴェルが竹の串に肉を刺して焼いていた。
パヴェルの傍には塩の他にも、色とりどりの香草や香辛料、醤油などが置かれている。
「塩を振って焼くだけでも十分に美味であるとは思うが……」
ハーリドが言うことは正論である。それが最も肉の個性を味わうことができる方法だ。
「こうすると臭みがとれるし、食い飽きねぇんだ」
しかしパヴェルの言うように、人には好みと飽きがある。肉体労働においては、娯楽が心を、食べられる量が体力を維持することにつながるのだ。
かわいいカップルのアルマ・ヴァレンタインとエヴァン・ピオネロは、山野草を摘みながら先を目指していた。
馬と荷馬車持参で多種多様の調味料は持ち込んでいるが、あえて現地調達するのは肉以外のレシピもあれば役立つと考えてのこと。
「穴熊は美味と聞きますが、狸は不味い、特に脂身が……というのが一般の意見のようです。魔獣も同じでしょうか?」
エヴァンが言うように、世間では狸肉は硬い・臭い・灰汁が凄いという。
この枝場の肉は全て可食というが、括弧つきかは、果たして……。
●第四〜五階層 鹿の林
暁光が差す薄暗い水場でストレガは刃物を洗っていた。
頑丈な枝には枝肉となった鹿が吊るされており、傍のバケツには綺麗に取り分けた内臓がある。
角や革は食用にはならないが別の用途に使える。
魔法で動きを止めて最小限の傷で仕留められているため、肉も革も最高の品質である。
ストレガは個人でも料理本を執筆しているその道の専門家である。
解体、調理、栄養と正しい知識の普及が彼女の目指すところ。
今回の寄稿のメインは解体だ。
具体的な解体の手順と注意点をしたためる。
重要なのは内臓の扱いである。栄養に富むが、食材としては癖が強い。また、解体中にうっかり傷つけてしまうと、内容物が漏れ出て肉を汚染する事故も有り得る。故に正しい手法で隔離することを推奨。具体的には、食道と肛門を縛ること、腹を開くときの手順、廃棄すべき具体的な箇所を明示している。
解体によって、骨は出汁、肉は部位によって味わいの違う食材となり、その他有用な素材が得られるが、冒険中とあらば時間のかかるものや嵩張るものは捨ててよい。その際は血肉の臭いで獣をおびき寄せないよう焼却を薦める。
そして料理の試作。
内臓肉と野菜の炒めもの。野菜屑は骨とともに出汁を取り、濾して硬めの肉を煮込む。
柔めの肉は串焼き。
いずれも冒険中を想定した材料少なめレシピである。
それでいて栄養と実利だけでなく、優しい滋味に富んだ心を癒やす食事であった。
アスティン・ヴェルラインは相棒狼のリュリュと獲物を探していた。
「さて、久しぶりにたっぷりと狩りをする、か」
リュリュが追い立て、アスティンが射止める。
この方法ですでに鹿を一頭仕留めていたが、羊も欲しい。
「反応の多いところがある。羊の群れかも」
アスティンの捜波に引っかかった多数の反応を追っていると、キリアン・フィッツジェラルドに会った。
「君も羊狙い?」
「はい。鹿肉と羊肉でシチューを作りたく」
キリアンは狩猟に情熱を持ち、特に鹿にはこだわっているという。
アスティンと同じように狼を連れており、群れへの対応も熟知しているようだ。
巻き狩りは人数が多いほど成功率が上がる。予定していた行動が同じだったので二人は協力することにした。
キリアンの狙撃が合図となり狼が混乱した羊の群れを追う。
羊が逃げた先にはリュリュがいて、アスティンが待ち構えるところへと誘導する。
かくしてキリアンは二頭、アスティンは一頭の羊を得た。
アスティンが考えたレシピはポワレのアレンジ。
肉は硬くならないようにじっくり低温で焼き上げるべしという原則がある。ポワレとはその原則通り、フライパンで、バターを回しかけながら焼き上げる方法だ。
バターを使用するのは淡白な鹿肉に脂を補充するため。しかしこってり派かさっぱり派かは好みがわかれるところ。なのでアスティンは脂ではなく出汁を使う案を考えた。
「熱したフライパンに肉を入れ、あとから少量の出汁をかけて蓋をして蒸し焼き……多分手順を間違えなければ作りやすいはずだけど」
肉の厚さ、出汁の量、焼き時間。アスティンは丁度いいバランスを求めて試行錯誤する。
最後に作ったものは、切り口が美しい桜色に仕上がっていた。
「魔獣を相手取ったジビエ……大変興味がありますね」
キリアンはレシピ集を閉じ、鹿と羊の肉を程よい大きさに切り、小麦粉をまぶす。
強火で表面に焼き色を入れたら、ドワーフ王国の銘酒を投入。この珍しい酒を使うところがオリジナル要素である。味のバランスに注意しつつ、新鮮味がある仕上がりになるよう量に気を配る。
野菜と香辛料を加え、焦げつかないようかき混ぜながらじっくり煮込んでいく。
癖の強い火酒という材料を使ったため、味見は緊張の一瞬。
小皿に口をつけて、キリアンは頬を緩めた。
「この味なら喫茶店に出せばお客さんに喜んでもらえそうです」
●第六階層 狸と穴熊の里
木造平屋建の民家。水車小屋と水路。
「シャルガネの昔話に出てきそうなところだねー」
「人が住んでるような風景ですね」
アルマとエヴァンが整地された道を行く。しかしヒトの生活のにおいはない。
アルマはモヒカンセンサーを発動しながら周囲を索敵。狸は化けてもあくまで幻惑で強さは変わらないはず。アルマより弱いことがわかれば、ギルドが把握していない危険な新種ではなく、狸の変化だと推測できると思われる。
エヴァンは足跡を照合して魔獣の種類や棲家を捜索していた。
「ヒトのような足跡がありますね」
エヴァンが訝しむ。二人が足跡を追うと、真っ赤な顔で角と牙が生えた鬼が出現した。
『ワリィゴハイネガァァァ!!』
未知の言語らしき声で鬼が威嚇する。
「素早く倒しましょう」
肉は恐怖を与えると不味くなると、エヴァンは聞いていた。
エヴァンが光の槍を投擲すると、ダメージを受けた鬼は狸に変化した。
すかさずアルマが魔矢で仕留める。
二人はこの調子で狸と穴熊一頭ずつを獲って拠点に帰還した。
「穴熊さんは脂たっぷりで煮ても焼いても美味しそうなんだけど……狸さんはー」
調理場でさばいた瞬間、アルマは両者の違いを察した。概ね予想通りではあるものの、迷宮産だけに、地上の狸で問題になるような食性由来の臭みは少なめ。
「命をいただく以上、細部も無駄にしたくないですね」
エヴァンも手伝ってくれて、臭みの原因である脂を徹底的に除去。
ハーブと赤ワイン、塩で漬け込んだあと、ひたひたの油で、低温でじっくり煮込むとコンフィの完成だ。
狸も悪くない仕上がりだったものの、漬けや冷ましの合間に軽くつまんだ焼き穴熊肉のほうが一般受けする味であった。
●第七〜八階層 鴨の湖
うっすらと霧がたちこめる湖上、舟に乗ったヨル・スレイマンとナハシュは鴨を狙っていた。
ヨルは魔法での遠距離戦闘を考えていたが、ナハシュは網による罠猟に挑戦。
ロープと木でY字型の網を作成。狩りに出る前に、これをいくつか湖の畔に仕掛けておいた。
「飛び立つときにこの網にかかって絡まればいい感じに捕獲できるんじゃねえか?」
湖はかなりの広さがあった。ナハシュが捜波を放ちつつしばらく索敵していると、いくつかの反応を見つけた。この種の雄の特徴である緑色の頭が見え、真鴨の群れであろうと推測が立つ。
「上手くいけば鮮度のいい肉が穫れるよ」
ヨルが目を閉じると湖面に透き通った腕が出現し鴨の首を絞めた。
「うまくいったな!」
水面に浮いた鴨をナハシュが回収。
こうしていくつかの群れを探し、数羽の鴨を獲ったあと、船着き場へ戻っていく。
付近にいた鴨が舟を避けて飛び立とうとし、ナハシュの仕掛けていた網に引っかかった。
かかったのは茶色い頭で目の周りから首にかけて緑の帯が入り、体は灰色の小鴨である。真鴨も小鴨も、水草など植物性の餌を食べるため臭みが少ないと言われている。
二人は安全地帯で武装を解き、獲物を並べた。静かで寒いこの場にぴったりな料理は……。
「たくさん獲れたね」
「鴨鍋! 鴨鍋! 串焼きでもいいぞ!!」
「じゃあ葱と一緒に煮込んで鍋にしよう」
鶏よりも野性味の強い鴨は香りの強い野菜とよくあう。料理担当のヨルは、ナハシュの提案のうち前者に賛成した。
鴨の処理は羽毛をむしるのが大変。二人がかりで黙々と羽を抜き、細かい部分は生活魔法の炎で炙る。
鍋で湯を沸かし、ぶつ切りにした葱の白い部分と鴨肉を煮る。
「うん、いい出汁が出てる。頑張った甲斐があったね」
指先を竈で温めながらのんびりと食べ進め、具が空になったところで汁に米と溶き卵を投入して雑炊に。
「ローストも捨て難いけど、冬の旅先だとこういうのがよくなってしまうよな」
ヨルは元々料理はするほうではなかったが、最近は凝っていることを自覚し、苦笑する。
(美味しそうに食べてくれるしね……)
自分の変化はナハシュとの生活のためであろう。
「余った肉は串焼きにするのもいいけど、今はお腹いっぱいになってしまったね」
「そうだな。土産にしよう」
ナハシュは残りの鴨肉を袋にまとめ、異空間へ。これは後日のお楽しみである。
御邑 都と御邑 奈月の姉妹は茂みに潜んでいた。
彼女たちの視線の先には、ちぎった葉物野菜と穂打ち網の罠が。
奈月はぬいぐるみと罠の動作用のロープを、都は第二案のための坂網を握っていた。
(お料理はどんなのにしましょう?)
待っている間、都は風向きを読み、鴨の動きを頭の中で想像したりしていたが、奈月は考えごとをしていた。
結果は、大がかりな仕掛けを作った苦労の甲斐あって、数羽の収穫があった。どれも嘴の先端が黄色い軽鴨である。
奈月がたくさん悩みながら考えたメニューは燻製。チップではなく紅茶の茶葉を使ったレシピだ。
「月ちゃんのお料理、楽しみだなぁ~♪」
都にはもともと好き嫌いがないし、いつも食事を作ってくれる妹が作る料理なら、口にあわないはずがない。都は全面的に信頼して燻製作業を見守りつつ、他の食材の下拵えをしていた。
奈月は燻製した肉を使って、さらに発展した料理を作る。
茸と鴨のパスタ。散らされたハーブが彩り鮮やかで、香味がアクセントとなる名脇役を務めている。
シンプルかつ食欲をそそる、柑橘仕立ての紫蘇のソースをかけた鴨肉。
旬の野菜と刻んだ鴨肉の焼き飯。
麺・主菜・米の、食卓のメインを張れる三種。
しかし食べるのは若い女性二人なので量は少なめ。都が用意した小さなお皿に盛りつける。
「メインとなる鴨肉を他の具材より少し大きめにするといいかもです」
奈月の言うとおり、ゴロゴロした鴨肉は見映えも食べ応えも抜群。
都はパスタをフォークで巻き取って小さな口でぱくん。その様子は小動物のようで食べると言うよりは啄むと表現するほうがふさわしい。
●第九階層 牛の迷路
レンガの壁に囲まれた閉塞的な通路。
コハクとハルハン・ツァガーンナルのコンビは苦戦していた。
「一つ上の階層まではサクサクだったのに、急に難易度が上がった気がするわ」
コハクは表面上はクールさを崩さないが内心イライラしていた。超大食いのコハクは肉料理をとても楽しみにしていたのに、お預けを食らっているからだ。
ツァガーンナルも料理に全振りでこの階層に対応できるだけの戦いの備えがない。
コハクは捜波で孤立している反応を発見し、目視で牛であることを確認。太腿までを覆う脚甲から炎を吹き出させながら牛へと一直線に疾走する。
しかし橙の瞳の視界の端、横道から巨大な茸が接近していた。
側面を突かれる――コハクがそう覚悟したとき、錫杖が清らかな音を立てて茸の頭を殴打した。
窮地を免れたコハクはそのまま跳躍、宙返り。踵が牛へとめり込む。敵を認識した牛はコハクへ正面を向けた。
「一撃離脱アル」
茸を倒した牛・奶がコハクへ助言。コハクは咄嗟に横道に入る。牛はコハクが元いた地点を高速で通過していった。
尻を向けた牛にコハクがさらに追い打ち。奶が牛の心臓へ正確に魔矢を飛ばすと、牛はその場に倒れた。
コハクは奶に礼を言う。そして、牛だ。
「ボクたちは赤ワイン煮込みを作る予定です。コハクは、どの部位の肉が好きでしょうか」
ツァガーンナルが話題を振ると、コハクが答える。
「ばらにしようかな。ばらは煮込みにしたときインパクトがある。シチューならゼラチン質のある肩だけど」
すると奶も手の内を明かす。
「ワタシが作る料理は水炊きアル。部位はモモかロースがヨロシ」
欲しい部位が被っていないので、彼女たちは肉を分けあうことにした。
同階層、安全地帯。
ツァガーンナルは寸胴鍋に油を引き、景気のいいサイズに切った塊肉に焼き目をつけていく。
ツァガーンナルが肉を調理する間に、コハクは野菜やハーブを切っていく。
「下拵えも、二人でやるとあっという間ですね!」
野菜を入れて火が通ったら赤ワインを入れてじっくり煮込む。
「コハク、煮込み加減、見てみませんか?」
ツァガーンナルが小皿に二人分取って、一つをコハクに渡す。
ツァガーンナルはワクワクしながらコハクの動きを見、タイミングをあわせて口をつける。
「あーむ……うまぁ!」
「うまぁ! 美味しいです!」
牛肉は柔らかく煮えて、繊維がほろほろ崩れるほど。寒い季節にぴったりの料理だ。
寸胴いっぱいの煮込みとは言え、コハクにとっては控えめの量。
(今回はハルと一緒に料理するのが目的だし)
もともとお腹いっぱい食べるつもりはなかったのだが、各階層を動き回って食材の回収と分配をしていた夕霧に会ったとき、「欲しいものはないかの?」と聞かれて言葉に詰まってしまった。
小腹が減っているらしいコハクのために、夕霧は荷物の中から料理をほいほいっと取り出した。多めに作った人からのお裾分けもあるが、夕霧の自作のものも含まれていた。
「わらわも一通り作ってみたのである」
品数が多いだけに、量もそれなりになってしまったのだ。
ポワレ、ポトフ、腸詰め。様々な料理を試してみて夕霧が気づいたことは。
「油で揚げる料理は荷物がどうしても多くなるのぅ」
水はどちらにしても必須なので、煮込みやスープはいい。しかし探索をする上で、嗜好品に近い性質の食材を持ち込むことは合理的ではない。
「あとは、焼き物料理だと血抜きや下処理次第ではどうしても臭みが残るのじゃ……」
ジビエはどうしても癖が強く、この枝場には狸のような扱いの難しすぎる肉もあった。
賑わっているところに、奶が湯気を吹く土鍋を机代わりの台に置いた。
蓋を開けると、白菜を中心とした色とりどりの野菜や茸と、薄切りの牛肉を煮込んだ料理が。
ほんのりと香る海の匂いは昆布出汁。一風変わったそれはシャルガネの文化である。
「用意できるものが限られる迷宮内ではよいメニューだと思うアルよ」
「なるほど、栄養価もよさそうじゃの」
夕霧にとっては、それは懐かしいがかつて手が届かなかった香りであった。
●第十階層 龍の砦
石壁に囲まれたらせん階段を上がる四人の冒険者たち。
「肉……。夢のような場所だな」
だわが独りごちる。肉の枝場の最終階層であるここには、飛竜と赤竜、二種の可食の竜が棲息している。
鉄級探索者リディリディ・トゥラ・イェレミースはまだ見ぬ肉への期待に胸を膨らませていた。
肉ならいくらでも入るリディリディだが、今大量に持って帰ることよりも安定供給重視。長期的視点で考えれば、ルート開拓にこそ力を入れるべきだと考えていた。
そのとき、突然の轟音と破壊。
サマエラ=フォリウムは壁に空いた穴を見て警戒を強める。飛竜は壁の外を飛んでいるが、しばしば外壁を破壊して中にいる者を襲うと聞いていた。
道が分断されれば肉の供給も断絶する。リディリディは呪符を構え、空に向かって紅蓮の炎の大爆発を起こす。大雑把な攻撃であったが有効範囲にしっかりと二羽の飛竜を捉えていた。
「思ったより数が多いな」
だわの戦術眼が敵の数や行動パターンを分析。飛竜は鳶くらいの大きさで数で押してくる性質のようだ。
「あの大きさならいけそう」
サイラスが母蜘蛛糸のロープを飛竜に投げる。とらわれた飛竜はサイラスを中心にコンパスの様に弧を描き外壁に激突。したたかに頭を打った。
サイラスはロープを引き上げて飛竜を回収。
「外から、気配を悟られないように、しなければ」
サマエラが思うに、先ほどの戦闘では、飛竜は音を頼りに対象を見つけていたようだ。
なので全員に足音を消すよう提案する。方法がわからないものにはその技術を教えた。
ようやく塔の屋上に到着。
扉を開ける前にサマエラが全員に付与を。
外で待ち構えていたのは二トンはありそうな大きな赤竜と十羽ほどの飛竜。
だわが上空に閃光塗弾を投擲すると、目を回した飛竜が墜落する。
「逃がさんぞ。俺たちの肉だ」
地面へと落ちそうな飛竜を衝撃刃ではじき、塔の上へ落下させる。
赤竜が冒険者たちへ炎のブレスを吐きかけるが、その射線上にはエーテルで守りを固めたサイラスがいたため損害は軽微。
リディリディが生成したエーテルの刃が、のたうつ飛竜ごと赤竜へと降り注ぐ。
その攻撃で趨勢は一気に冒険者側に傾く――。
赤竜の撃破とともに光る門が出現する。
「踏破ということか」
だわが察する。これをくぐれば第一階層の出入り口に移動するはずだ。
「拠点の連中にも、肉を持って帰ってやろう」
可食部以外の赤竜の素材も余さず持ち帰れそうなので、サイラスは内心安堵した。彼の主目的は実はそちらの方だったのだ。
「お疲れさんだな。そこから出てきたということは踏破か。おめでとう」
拠点に戻ってきた冒険者たちを出迎えたブレイブを、サマエラが誘う。
「料理ができたら、ブレイブたちも、どうだ?」
「おっ、いいのか? 楽しみにしてるぜ」
冒険者たちは小休止後、調理へ。
試食した赤竜の肉のお味はというと。
今、肉を食べているのだという確かな実感を伝える弾力と、歯間に詰まらないきめ細やかさを併せ持つ赤身。
濃厚ながら、ゼラチンを多く含むのか体温で融けて素直に胃に収まっていく脂身。
そして、ガツンとした旨味は一瞬にして舌を圧倒するも、後口を残さず潔く消えていく。
特に美味なのは炎袋。炎の性質を持つ濃厚なエーテルが染みついているためか、舌を刺すような強い辛味があった。
サイラスはこれは麺に合うと直感。
肉で牛乳仕立てのソースを作り、チーズで味を整える。それを太麺に和え、盛りつけててっぺんに道中巣を探って入手した竜の卵を載せる。
サマエラは丁寧に血を抜き、タレに漬け込んだ肝臓に小麦粉をはたいて揚げる。
(いい……とてもいい……)
しっとりとした食感。醤油ベースにほんのりとした甘み。生姜と大蒜の香りが鼻に抜ける。
「揚げ物をなさっているなら、これもお願いできないでしょうか?」
リディリディが控えめに炎袋を差し出す。サマエラはそれに衣をつけて揚げた。
硬めの衣とピリリとした辛味、弾力のある肉のしっかりとした食べ応えがリディリディを満足させた。
「レッドホットレッドドラゴンと名づけましょう」
衣をパプリカで着色すれば見た目も赤くなるに違いない。
もちろん炎袋だけでなく、赤竜の他の部位や他の獣の肉までたらふくリディリディが食べたのは説明するまでもない。
狩猟に回った人員が多く全体的に獲れすぎており、食べきれない肉の廃棄が危ぶまれていたが、それは杞憂に終わったようだ。
飛竜の肉は、味は赤竜に似ているが、独特な食感で、骨張ってはいるが肉汁に上品さを感じられた。
「駆け出しにはやや入手難易度は高いし癖もあるが、煮ても焼いても美味い……」
だわはおかわりを取り、ハーブ塩で味を変えてみる。
●商人ギルド
「なんだこの報告書は!? 詳しすぎる……そのまま出版できるレベルだ。プロの料理家か?」
「この素敵な挿絵の作者は誰? この絵柄で統一したいわ!」
ギルドは多忙を極めていた。
依頼で集めたデータの量・質ともに、大きく予想を上回るものが集まったからである。
本を薄くするはずだったのに、再編しようとすると前より厚くなりそうだったので、職員たちは緊急会議を重ねることになった。
マスターコメント
イベントシナリオ普通 報酬:標準25 / 4〜25人
2022年01月19日 12時03分16秒 公開
参加者
相談掲示板
肉の枝場!とても楽しみな場所ですね! ボクはウォーリア、ツァガーンナルです!よろしくおねがいします!
…御邑 奈月…といい、ます。よろしく、おねがい…しますね…。 えと…。…姉と、『第7〜8階層 鴨の湖』…で、狩りを…しようと、思って…ます…。 その…く、燻製でも…と考えて、いますが…可能かどうか…試して…みたいです…。はい…。
No.3
サイラスだ、よろしくなー とりま上手く行かなくても10階層狙う予定。 せっかくだしねー
肉か。肉は良いぞ。 獲るのに苦労するぶん煮ても焼いても美味いし、東方風の料理では生食する方法もあるらしい。消化にエネルギーを使うが噛み締めると元気が出る気がする。旅先で風邪などひいた時も肉を食えば…… ……ああ、すまん。俺のことはだわと呼んでもらえれば。ウォーリアだ。よろしく頼む。 どこから行くか。迷うな。 どうせなら普段は巡り会いづらい肉を食……調査したいところだな。第10階層に行く予定だから、目的地が同じ者はよろしく。
お肉! 美味しそうです! あ、ヒーラーのシェルリア・リトヴァールといいます、よろしくお願いします! うーん、下層はまだ怖いので、上層のどこかに行こうかなって思ってます。
No.6
リディリディです・・・。 よ、よろしくお願いします。 肉の枝場ですか・・・、三、四十年ほどこちらに籠っても良さそうですね・・・。 ただ・・・、えっと、狩ってきたら料理は自分で作らないといけないのですよね。 私は簡単に作れるものにするつもりです。 あ、それと10層に向かう予定です。 レッドドラゴンは辛くて美味しそうですし・・・。
ルフィナと言うわ。 よろしくね。 私はレシピの考案とお料理をメインに行動しようと思っているわ。 食材を取りに行くとしたら第1〜第8階層かしらね。 食材取りやお料理でご一緒してくれる人がいたら嬉しいわ。
どの階層のお肉も美味しそうで迷いますね! ボクは第9階層、牛の迷路で、牛肉とキノコを取りに行きます! 主に牛肉で、煮込み料理を作ろうと思って。 行き先が一緒の方は、どうぞよろしくおねがいします! 一頭入れば十分そうなので、協力できたら!と
どうも。シューターのキリアン・フィッツジェラルドと申します。 第9階層以降のモンスターにも興味がありますが、鹿も狩れると聞いて参じました。 なので4~5階層に入り浸ってます。 迷宮飯レシピ集にダンジョン野営セット、火酒セットを用意してフランベなりギネスシチューでも作ってみますね。
シルヴィアだ。今回はよろしくね。 料理、か……私は現状レパートリーが三品しかなくてね……( 第1階層で豚の解体を学んで、料理を作ってみようと思っているよ。
【質問】 ポークピカタを作りたいんだけど、補給部隊から貰える食材に卵と小麦粉はあるかな? 無ければ別のものにする予定だ。
ん……満員。 この時期に、珍しいな。みんな、よろしくね。 【回答】 ピカタ。美味しそうだね。 どっちもあるよ。 小麦粉は持ち込んでいるし……。鶏卵も。
レイン、久しぶり。先日は美味しい味噌をありがとう。 なめろうに使わせて貰っているよ……あ、レパートリーは四品に増えていた( 今回もお世話になる。よろしく頼むよ。 迅速な回答ありがとう。小麦粉と鶏卵を貰えるならポークピカタを作ろう。ブレイブの好物だった筈だし、上手く出来たら勇者パーティにお裾分けに行くね。 >ルフィナ ルフィナは第1〜第8階層と言っていたから、ひょっとしたら階層が違ってしまうかもしれないけど……私は第1階層でポークピカタを作っている。もし一緒になったらよろしくね。
エヴァン・ピオネロです。よろしくお願いします。 向うのは第6階層で、何を作るかはまだ決めてません。 命を美味しく頂けるよう工夫して頑張りますね。
>シルヴィア 声をかけてくれてありがとう。 とても嬉しいわ。 シルヴィアは第一層に行くのね。 迷惑じゃなかったらご一緒させてもらってもいいかしら? ポークピカタを作るのも勇者パーティーの皆に差し入れに行くのも、良かったら。 簡単な煮込み料理やスープならポークピカタと同時進行で作れるかしらね。
クルタルだ。明日出発だな よろしく頼む ダチと一緒にイベアイテムを持ち込んで調理に全振りの予定だ。魔獣肉の可能性を信じて…( ˘꒳˘ و(و⁾⁾
10層予定。祭刀を持ち込んで補助寄りの動きをする予定だ。 『戦闘はほぼフレーバー』と聞こえた気がするが念の為。
>ルフィナ 此方こそ快諾ありがとう。 大歓迎だよ。一緒にポークピカタを作って勇者パーティへ差し入れに行こう。 私は作れる品数が少なくて……煮込み料理やスープについては、ルフィナの作る様子を見て学ばせて貰いたいと思っている。勿論出来る限り手伝うよ。当日はよろしくね。
牛奶アル。皆さんよろしくアル。 第9階層で頑張って牛さん狩るアルよ。 シャルガネ出身らしく牛肉の水炊きを作ろうと思っているアル。
シューター、アスティン。 とりあえず鹿と羊を狙って狩猟かな。 調理方法としてはフライパンで蒸し焼きかが 火加減や火の通り具合をそこまで注意しないで簡単にできると思うから そのあたりのレシピの追及、かな…。 骨で煮出したスープを使って蒸し焼き、とかいいと思うんだよね。
アルマだよ、どーぞよろしくねー 6層でジビエ料理ーの予定だよ 狸さんは色んな意味で手強そうなのでがんばる…