邪竜の谷に響くは復讐の哀歌
真柄 葉
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シナリオID:1569
オープニング
「ああぁ……ジュリア。ジュリア……」
心の中にぽっかりと開いた穴は、何があっても埋まる事はない。
ジュリア。
齢50を前にようやく授かった可愛い可愛い一人娘。華よ蝶よと、大切に育てていたかけがえのない娘。日々綺麗になっていく少女の成長を見守る事だけが楽しみだった。目に入れても痛くないほどの可愛がり様は、家人に何度呆れられた事か。
「なぜだ……何故ジュリアが……」
壁に掲げられた巨大な肖像画は、穏やかな微笑みを湛えこちらを見下ろしている。
あの幸せだった日々のまま、あの時から何も変わっていない笑顔で……。
「許さん……許さんぞ……!」
だが、それももう見る事はできない。壁の肖像画の様な美しく可憐な少女の笑顔は永遠に失われた。
男は骨が軋むほどに拳を握りしめ、歯が砕けんばかりに噛みしめる。
「必ず滅ぼしてやる……! 皆殺しだ!」
机に置かれた報告書の写しを破り捨て、男はゆっくりと立ち上がった。
●
「……失敗した? どういう事か説明できるのかしら」
赤を基調とした豪奢な部屋で、バスローブを纏う妙齢の女がワイングラスを傾ける。
目の前には、傅く黒ずくめの男が微動だにせず膝をついていた。
「……常に周りに冒険者の姿がありました」
「冒険者、ねぇ……。そんなものが居ようが居まいが、閨を襲うなり、誘い出すなり、やり様はいくらでもあるじゃないの」
「……様々な方法を試みはしましたが……何故か失敗しました」
「なぜか? そんな言い訳が通用すると思っているの?」
女は顔も上げず淡々と報告を行う男を、忌々し気に睥睨する。
「いい? なんとしてでも連れてくるの。もう、その辺に転がっている娘ではどうしようもないのよね。いくら『高貴な血』だなんて言おうが、あの程度の儀式を受けて死ぬ様じゃ、全て下賤の血なのよ。本当、世の中には無駄な血しかないわね」
女は目線を上げると、ワイングラスを覗き込む。
グラスの中で真っ赤なワインが揺れる様を見つめ、口を付けた。
「……行きなさい、シン。必ず巫女を私の前へ連れておいで」
「……はっ」
コトリと小さな音を立てサイドテーブルへと置かれたワイングラス。
アミラが酒気の混じった熱い吐息をはいた時には、シンの姿はどこにもなかった。
●
「ふーむ……どうにも嫌な気配がするのぉ」
「いやな気配……?」
曇天の空を見上げ、老剣士『無先』が呟いた。
「味噌汁の具でも減らされた……?」
「そうそう、最近肉の類が全然入ってなくて――って、違うわい!」
「……爺、唾汚い」
巨大なオルトロスに乗った少女『ビ=ネク』が、無表情で無先を見下ろしている。
「……ったく、口の減らぬ童じゃの」
「私の方が年上って言ったでしょ……」
「……これじゃから長命種は」
無先は見下ろしてくる少女に、溜息をつくと頭を振る。
「それで、何の気配……?」
「傭兵ともあろう者が感じぬのか?」
「……」
無先にそう言われ、ビ=ネクは空を見上げた。
空は厚い雲に覆われ、その姿を見る事はかなわない。
陰鬱とした雰囲気が立ち込めている。それは感じるが、それはこのおかしな教団全体からも感じる事だ。
ビ=ネクは視線を戻し、教団を一望する。
簡素な衣服に質素な生活。清貧を是とするかの如き生活に、信者たちは文句の一つも言わない。それどころか、幸せそうに暮らす様は、一種異様とさえ思える。
これが信仰。いや、狂信というものかとビ=ネクは、かすかに眉をひそめた。
そして、清貧の村と対照的な『神殿』のなんと豪奢な事か。
「……ほんと歪」
「教団の事はよい。それよりも、気配を感じぬのか?」
無先に言われ、ビ=ネクは村を追おう険峻な山々を見た。
頂上を曇天に覆い隠された山々は、この村を守る天然の防壁。
「……まるで牢獄」
「まったく……まぁ、よいわ。仕事になるかもしれんからの、用心しておくのじゃぞ」
呆れたように肩を落とした無先は、仕込み杖をつきつつビ=ネクの元を去っていった。
「……気付かない訳、ないでしょ」
無先が建物の影へと姿を消すまで見つめていたビ=ネクが、相棒のオルトロスの背を撫でながら、小さく呟いた。
●
天へと突き立てられた槍衾が朝日を受けて光り輝く。
「これより悪しき竜を奉じる邪教団を叩く!」
白銀の鎧を身にまとうべスター伯爵が、兵士たちに向け剣を掲げた。
「恐れる事はない、進め! 我等の剣が無辜の命を奪う悪しき者達へ、正義の鉄槌を下す! 鬨の声を上げろ!!」
「「「「おおおおおぉぉぉっぉぉっ!!!!!」」」」
べスターに鼓舞され兵士達が獣の如く吠える。
鬨の声は山間に木霊し、悪しき教団へと届いただろう。
べスターが剣を鞘に戻しマントを翻すと、険しい山間に掘られた細く頼りない桟道へと足を踏み入れた。
桟道を抜けた先に待つ、娘の敵を滅する為に――。
解説
マスターより
リプレイ
「火事だーーー!!」
集落の一角から黒煙が上がり、辺りに焦げた臭いが立ち込める。
「侵入者は小人とドワーフの二人組だよ!」
集落中を駆け回る伝令の大声が、就寝間際の信者達を叩き起こした。
「はっはっ! 邪竜殺しが戻って来たぜ! 命の惜しくない奴は出てきやがれ!!」
集落中央で仁王立ちする邪竜狩りが、炎を背に啖呵を切る。
突然の襲撃者に、信者達は慌てて応戦に出るが――。
「……邪竜を崇めし異端よ。その血で贖え」
一人また一人と、闇からの魔手によって姿を消していく。
その間にも炎の勢いは増し、次々に住居を飲み込んでいった――。
●
数刻前――。
「アミラに会いに来ました。通してもらえますか」
桟道を見張る信者の前に現れた男が、目深にかぶったフードを取る。
信者達は信じられない物でも見たように目を見開いた。
フードの男は見張りに礼を言うと、白いマントを頭からかぶった女を連れ、集落へ向かう。見張りは同行者の素性を怪しんだが、ミルディンは彼等に――。
「彼女は新しい『巫女』。そう、私の弟妹を産んでくれる方ですよ」
と、話し巫女を連れ、集落へ入っていった――。
「――さて、入ったね」
閉じていた瞳を開き、ルチル・プルメリア・グレイハーツは仲間達を見渡した。
「今一度集落の配置の確認を。分担個所を間違えないようにお願いします」
集落の地図を描いたアクティオンが、初めて訪れる仲間達に説明する。
「ようやく雪辱を晴らせるな! 前は人質のせいで後れを取ったが、今回はそうはいかねぇぜ!」
「それはいいが、相手にも手練れが居るんだろ?」
リベンジマッチに意気込むハヤト=ガラン=ヴォルファングにアーシェル・G・クラインが問いかける。
「ああ、やたら腕の立つじーさんが居る。後は魔獣に乗った幼女と根暗なシーフ。それから――」
と、そこまで真剣だったハヤトの表情が一気に弛緩した。
「教祖アミラ……」
そんなハヤトの代わりにコハクがその人物の名を呟く。
「なんだか、その……随分思い詰めている?」
まるで親の仇だとでも言いたげに呟いたコハクに、クレア・エクレールが慎重に問いかけた。
「違う……いえ、違わないわ。邪竜を奉じる輩は残らず滅する事が私の使命だから」
不思議そうに見つめてくるクレアに、コハクは小さく首を振る。
「思惑は人それぞれ。それが冒険者ってものだろう? 理由は何だっていいさ。目的さえ達せられればね」
冒険者達が依頼を受ける理由なんて他人が理解できるようなものではない。暗にそう言ったルチルに、仲間達も頷いた。
「……連絡が来たようです」
と、アクティオンが振り向くと、そこには一羽の白鳩が翼を休めていた――。
●
「その子が『巫女』だというのかしら」
質素な集落とは対照的な豪奢な神殿。その中でもとりわけて豪華な部屋に通されたミルディンは、教祖アミラと対していた。
「その素質はあると見ています」
巫女の純血を示す様に真白のローブをかぶるアンネエルカはじっと俯いている。
「……で? 私には貴方が居れば、巫女なんていらないのだけれど」
しかし、ミルディンが語るアンネエルカの真性に、アミラは興味を示さない。
「そうですね。唯一の成功例らしい私が居ればすべて解決するのでしょう。しかし、アミラ。私は外の世界を知り真性を失ってしまった」
残念そうに語るミルディンに、アミラは眉をひそめた。
「もうこの身は邪竜の餌程度の価値しかない。貴方の望む邪竜の力を宿した新たな人型にはなれないのですよ」
「……それを信じろというのかしら」
「別に信用してくれとは言いません。私は一度、貴方の元を去った人間ですからね。ですが、これは真実です」
ミルディンは一歩も引かないとアミラを見据える。
「……いいわ。視てあげる。そこの娘。こちらにいらっしゃい」
しばらく目の前の二人を見つめていたアミラがアンネエルカを手招きした。しかし、彼女はその場を動かず、じっとアミラを見つめている。
「その前に、私の不躾なお願いを聞いてはいただけませんでしょうか」
アミラはどういう事だとミルディンを見るが、彼もわからないと肩を竦めた。
「この身一つで沢山の命が救われるのでしたら、私の身は如何様にでもお使いください」
「……随分素直ね。何か裏があるのかしら」
アンネエルカの口から出た言葉にアミラは訝しむ。
「我が父が……べスター伯爵が『邪教滅すべし』と兵を挙げました。どうか……どうかお願いです、投降してください! 今までの行いを改めるのであれば、父も信者達の命まで取ろうとはしないでしょう!」
アンネエルカは必死に声を上げる。一方、アミラは無言で彼女を睨み付けた。
「ははは、これは騙されました。まさか、そんな思惑があったなんて」
と、二人のやり取りを後ろで話を聞いていたミルディンが突然笑い声を上げる。
「申し訳ありません、ミルディン様。騙すようなことになってしまって……」
アンネエルカはそんなミルディンに頭を下げる。
「いえ。贄の話もどこかで聞いていたという訳ですか」
「はい……でも、覚悟はしています。私一人の犠牲で済むのなら、喜んでこの身を捧げます。私は父に殺戮者となって欲しくないのです」
胸に秘めた思いを告白したアンネエルカに、ミルディンは優しく微笑む。
「正直に話してくれてありがとうございます。しかし、この集落は落ちませんよ」
ですよね、とミルディンはアミラに視線を向けた。
「ふふ……その子の言う通りよ。なぜこんなの場所に教団を作ったと思っているのかしら」
アミラの言う様に、ここは『陸の孤島』。訪れる者を拒む天然の険峻達に守られた難攻不落の要塞だ。
「ここは完璧な要塞です。貴方の犠牲は意味のないものなんですよ」
「そ、そんな……!」
ミルディンは愕然とするアンネエルカに事実を伝えた。
「しかし……なるほど、それで冒険者ですか」
「……どういう事かしら?」
一人合点がいったと頷くミルディンに、アミラは問いかける。
「先日、ギルドにこの教団に関する依頼が舞い込みました。依頼者は匿名でしたが、もしかしたら彼女の父上かもしれませんね」
冒険者には以前に一度襲撃を受け、『器』の母体を奪取された経験があり、この集落の位置や構造も知られた。
「……間違いないのね?」
「私を信じるなら」
「……」
信じられる――はずはない。騙される可能性の方が高いとアミラは心の中で計算する。
邪竜の器は冒険者であり、先日の襲撃者でもある。例え土産を持って現れたとしても、何故信じられようか。――だが、もし事実なら……?
「……いいわ。話だけは聞いてあげる。ただし、ここからは出さないわ」
「当然の判断ですね。それで構いませんよ」
アミラはミルディンの話を聞いた後、二人を神殿の地下へと幽閉するよう部下に命じる。
二人は抵抗する事無く牢屋へと収監された――。
(ラトさん、ご主人に伝えてください。欺瞞は成功したと)
●
「……途切れたね」
ラトの分身からもたらされた情報を、ルチルは仲間達に話して聞かせる。
「揺さぶりはうまくいったようですね。では、こちらも行動を」
と、ルチルの情報にアクティオンが提案した。
先ほどの伝書鳩が知らせた情報から、伯爵軍は既に桟道へ差し掛かりつつある。
「うっしゃ、行くか! ど派手に暴れてくんぜ!」
「突っ走るなよ。と言っても無駄か」
「はは! 目立ってなんぼの仕事だぞ!」
ハヤトはアーシェルの心配を豪快に笑い飛ばし、岩肌を滑り降りていった。
「ま、ハヤトさんもあのスタイルでずっと生き残ってるわけだし、きっと大丈夫だよ。ボク達もフォローするしね」
肩を竦めるアーシェルの背中を叩いたクレアも、ハヤトを追う様に岩肌へと飛び出した。
「……邪竜にまつわる者には報いを」
そして、何やら小さく呟いたコハクが続く。
「ったく、シーフってのは皆せっかちか?」
残されたアーシェルは悪態をつきながらも、クレアが用意したロープを伝い岩肌を降っていった。
●
突如、建物から火の手が上がり、信者達に動揺と混乱が広がっていく。
「建物から離れるんじゃ! 動ける者は神殿へ避難しろ!」
そんな信者達に指示する為に、無先は東奔西走していた。
「まったく冒険者の奴等は同じ事しかできんのか!」
「……口を動かしてないで、手を動かせ」
「動かしとるわい! って、お主も手伝わんかい!」
そんな無先とは対照的に、一人安全な所で我関せずを決め込むビ=ネク。
「……契約外」
「くっ、これじゃから傭兵は……!」
ぶつぶつと文句を言いながらも次の場所へ走っていく無先を見送り、ビ=ネクは火の上がっていない方角を見上げた。
「火の手が偏ってる……?」
炎から逃げ神殿へと走る信者達の中に、フードを目深にかぶった男女が居た。二人は信者に紛れ神殿へと辿り着く。
「ち、ただでは入れてくれねぇか」
「襲撃の情報を流したのはこっちだしね。流石に警戒されてる」
神殿の入口には警備の信者がおり、避難してきた信者達を一人一人チェックしていた。
「どうする、強引に行くか?」
「んー……それも悪くないんだけど、人質がいる可能性もあるからできるだけ隠密で行きたいかな。それに、もう少し待てば混乱は広がるはずだから」
と、クレアは火の手が上がる方角と反対側を見る。
「ハヤト達か」
「うん、あっちでも暴れてくれれば、そこの信者達も駆けつけるはず。そうなったら、あの門番の処理能力もきっと追いつかないよ」
「へぇ」
状況の移り変わりを的確に予測するクレアに、アーシェルは感心する。
「なによその、クレアにしてはやるじゃねぇか的な表情」
「そんなこと思ってねぇよ。やっぱ、お前は頼もしいなって、再認識しただけだ」
「むむ……褒めても何にもでなからね」
「お前が隣に立ってくれてるだけで十分だ」
「むむむ……!」
さらりと恥ずかしい事を言ってのけるアーシェルに、クレアは口を尖らせる――。
●
ビ=ネクの相棒であるオルトロスが、突如飛来した矢を牙で撃ち落とす。
「……本当に来たんだ」
ビ=ネクが矢の飛んできた方角を見ると、そこには白い狩人が驚きの表情を浮かべ佇んでいた。
「どうしてここが……」
「……お仲間に裏切者でもいるんじゃない?」
「裏切者……まさか、ギルド内部にスパイでもいるのですか」
「さぁね。教えてあげる義理は無いと思うよ」
「……なるほど、もっともです」
戦闘態勢に移行したビ=ネクに対し、アクティオンはあろう事か番えた矢を下ろした。
「……なに? 投降でもするの」
眉を顰めるビ=ネクに、アクティオンは両手を広げ近づいていく。
アクティオンは事前にビ=ネクの情報をルチルから話を聞いていた。巨獣に跨った少女は、教団に雇われているだけの傭兵であると。
ルチルは様々な依頼で姿を見せた彼女の情報を事前に取集し、その内容を仲間達に伝えていた。そして、その対処方法も――。
「いえ、交渉です」
「……は?」
アクティオンの口から出た言葉に、ビ=ネクは顔をしかめる。
「襲撃がバレていた以上、貴方とやり合う必要がありますが……勝負は目に見えていますから」
アクティオンはビ=ネクの瞳から視線を外さず、言葉を重ねていく――。
●
「うまくやっているようだね」
そんなアクティオンのやり取りをラトの眼を通し見つめていたルチル。
彼女は高所の岩場から集落の全体を俯瞰しつつ戦況を見ており、集落の混乱をコントロールする様に、各所に蒸留酒を利用した火炎瓶を使い、火を放ち続けている。
そして、この作戦で最も重要な『桟道の確保』をも同時に行っていた。
伯爵軍がこの集落に迫っているという情報は、アンネエルカの口から教祖へと伝えられている。もし、教祖が愚者でなければ、大軍の進軍を防ぐために桟道を落とすだと予測したルチルは、集落と桟道の境を射程に捉えていた。
「……ふっ、予想通り」
弩に放った一矢が、松明を持って桟道へと向かう信者の足を撃ち抜く。
「悪いけど、ここは確保させてもらうよ」
集落と桟道の境は既にルチルのテリトリー。例え授恵者が現れようが、不可視の一矢がその胸を貫くと、ルチルは弩を構え続ける――。
●
「お主は……いつぞやの赤鬼か」
「あかおに? なんだそりゃ。俺の名はハヤト! ブレイブファング傭兵団団長のハヤトだ!」
集落の中央広場で、再び二人は対峙した。
仕込み杖に手をかけ構えをとる無先に、ハヤトは胸を張って名乗りを上げる。
「ふむ、そのハヤトとやらが再び現れたという事は……」
「あんたの枯れた頭で考えてもわからねぇと思うぜ?」
いつでも刀を抜けると迫る無先に対し、ハヤトは余裕を崩さない。それどころか、かかってこいよと手招きまで添える。
「躾のなっていない若造に年長者の敬い方を教えねばいかんな」
彼我の距離は刀の間合いではなかった。それでも刀を抜いた無先に、ハヤトは上半身を大きく後ろにそらし、その視えざる刀閃を避けた。
「ほう、避けるか」
衝撃波にハヤトの後方の建物が崩れる。
「この間は『手荷物』があったから手加減したけどよ。今日は本気だぜ!」
「ほざけ、小僧が」
地を蹴るハヤトに合わせるように、無先も大地を蹴った――。
●
神殿の裏手。岩山と建物に挟まれた薄暗い空間に、コハクは身を潜ませていた。
「人質は……」
その目的は神殿に捕らえられている可能性がある人質の発見と救出。隠密で気配を消し、索敵スキルを駆使して内部を確認していた。
内部には幾つもの光点が浮かぶ。しかし、どれもまばらに配置されており状況が今一つかめない。
「……やっぱり中に潜入するし――っ!」
――キンッ!
突然、闇を割き飛来した閃光を辛うじて弾き落としたコハクは、大きく後方に飛んだ。
「……よくも我らが聖地を汚してくれたな」
「聖地……? 邪竜の肥溜めの間違いじゃないの?」
「……死ね」
闇から音もなく現れた人影――教団暗部、黒衣のシン――が、再び小刀を放った。
「そんなもの」
しかし、コハクはその軌道を完全に読み切り、最小の動きでかわす。
「……ならば」
遠距離攻撃では決定打を与えられないと悟ったのか、シンは一息でコハクとの距離を詰めた――。
●
火の手に加え敵襲が周知されると、信者達の混乱はより一層深まった。
果敢にも襲撃者へと向かった信者もいたが、その尽くが無力化される。
とてもかなわないと悟った信者達は、救いを求め神殿へと殺到した。
しかし、神殿には武装した門番がおり、容易に中に入れない。
「……お前達だけ助かろうって魂胆だろう!!」
そんな時、信者の群れの中から門番へ石が投げられた。
それを切っ掛けに信者達の不満が爆発する。最初の一石に倣うように他の信者も投石を始めたのだ。
最早、暴徒と化した信者達に門番は倒され、神殿へと一斉になだれ込んでいく――。
「ちょっとやり過ぎじゃない……?」
「俺は石を投げただけだ。やったのは信者達だろう? 仲間割れだ、仲間割れ」
呆れるように見上げてくるクレアに不敵な笑みを返すアーシェル。二人は信者に紛れ神殿へ入った。
「コハクは……いないか」
「裏口で何かあったのかな」
「かもしれないな。だが、待ってるわけにもいかねぇ。こっちはこっちで動くぞ」
「うん」
二人は神殿に入るや、信者の波から外れ物陰に身を隠す。
神殿の内部の造りはそれほど複雑なものではない。二人はスキルを駆使し大切な友人の居所を探った。
「……ちっ、信者達がうるさすぎるな」
超聴覚でアンネエルカ達の声を探るアーシェルだったが、信者達の狂乱に邪魔され捉える事が出来ない。
「それ、自業自得じゃない? 扇動したのアーシェルくんでしょ」
「うっ……そんな事よりクレアはどうなんだ。見つかりそうか?」
アーシェルは、クレアの視線から逃げるように神殿の奥を見つめる。
「……建物の構造は大体把握したよ。ルチルさんの言う通り牢屋は地下みたい」
クレアは双波で得た情報をアーシェルに伝えた。
「アンネもそこか」
「わからないけど、人はいるよ」
地下には確かに光点が輝いている。
「混乱している今のうちに階段を探すぞ。あいつの安全が第一だ」
「……うん」
真剣な表情で奥を見つめるアーシェルに、クレアは一瞬複雑な表情を浮かべると、それをごまかす様に物陰から躍り出た――。
●
「……概ね作戦通りだね」
集落と桟道の境を見張りつつ、ラトの眼、そして研ぎ澄まされた五感を使い集落全体の状況把握をしていたルチルは火元を広げつつ、状況を整理する。
集落制圧の最大の障害は、敵の授恵者4人。そのうち教祖アミラの実力だけは未知数だが、他の3人には十分に対応できる人員を当てる事が出来た。
「コハクが黒衣に当たってくれたことはラッキーだったね」
神出鬼没の黒衣は、コハクが押さえてくれている。
そして、最大の障害であるアミラは――。
「4人か……十分だと思いたいね」
ミルディンもその本当の実力を知らないというアミラには4人。現状考え得る最善を当てた。
「……問題は神殿の最奥、か」
そう呟きながら、ルチルは桟橋を落とそうとやってきた信者の脚を撃った――。
●
「ほおっ! やるの若造!」
「ちっ! 爺さんこそ、腰曲がってんのにやるじゃねぇか!」
もう何度干戈を交えたかわからない。速度のハヤトに対し、無先はその場を動かず後の先を取り確実にはじき返した。
「大人しく斬られておけ。苦しまないように一刀で首を落としてやるぞ」
「はんっ! もうろくした爺さんにくれてやるほど、俺の首は安くねぇよ!」
三連撃を弾かれた後方に飛んだハヤトが、すかさず再攻撃を仕掛ける。休み暇は与えないと、予測し辛い独自のスタイルで攻め立てた。
しかし、無先はその尽くを仕込み杖の刀身と鞘を使い往なしていく。
「埒が明かねぇな。そろそろ本気出して決めるか」
「そうじゃな。わしもこんな所でチャンバラなぞやっておる暇はない」
「おっ、気が合うじゃねぇか」
「ほざけ、小僧。今度はこちらから往くぞ」
今まで不動を貫いていた無先が動いた。まるで地面を滑る様に高速移動するとハヤトとの距離を一気に詰めた。
「ちぃっ! そんなに動けるのかよ!」
高速移動からの居合。ハヤトは辛うじて高速の刃をかわし距離を取る。しかし、逃げた先に再び無先が迫った。
更なる踏み込みで首を狙う切っ先を、ハヤトは上体をそらせて避けると、その勢いを借りバク転。無先の顎を狙い蹴りを見舞う。
「甘いわ!」
だが、無先はその蹴りを読み切り、顎先数ミリで避けて見せた。
「甘いのは、爺さんの方だぜ!」
しかし、ハヤトは止まらない。更にもう一方の脚も蹴り上げ、防御に出してきた鞘を弾き飛ばす。
蹴りの勢いを借り体勢を整えたハヤトが地面を蹴った。無先も刀を引き防御態勢をとるが――。
「仕舞だ、爺さん!」
ハヤトは一爪一刀を煌かせる。
「狼鬼解放――勇牙嵐撃!!!」
そして、狂乱の嵐の如き連撃を無先に叩き込んだ――――。
●
『ベラガナ教団一の老剣士が首、邪竜殺しのハヤトが獲ったあぁぁぁ!!』
「……お仲間が死んだわ」
遠く広場から聞こえた絶叫にコハクが呟く。
薄暗い神殿の裏では人知れず死闘が続いていた。
互いに似たスタイルの二人は、なまじお互いの出方を読めるが故、戦局を膠着させていた。
「……ふん、お前を殺せばお相子だ」
「殺す? この私を? 邪竜の威を借りねば立つこともままならない弱者が、このコハクを? 笑止……実に笑止よ、黒衣」
シンの反論に、コハクは突然刃を下したかと思うと顔に手を当て忍び笑う。
「……狂ったか」
そんなコハクをシンは侮蔑をもって見つめた。
「狂ったのは……いえ狂っているのは、邪竜に魅入られ愚蒙を吐いたあなたよ」
小さく吐き捨てたコハクが動く。『黒衣』よりもなお暗い『黒夜』が闇を奔り、彼我の距離を一息で詰めた。
「……無駄だ」
しかし、コハクの連撃は、これまで同様、全てシンの刀に弾かれる。
そして、これまで同様、シンが攻撃後の硬直を狙って刀を向けた――。
――ずぶ……。
「な……」
それは、あまりにあっさりとコハクの身体に吸い込まれる。
弾かれると予想し、次なる一手を考えていたシンの思惑が一気に崩れた。
「狙いが愚か。単調すぎる。やはり、邪竜を信奉する者は全て愚者ね」
刺傷と引き換えにシンの予想を奪ったコハクが黒刀を一閃。慌てて引こうとしたシンの腕を切り飛ばす。
「ぐは……」
「それしきの痛みで顔を歪ませるなど……それでも邪竜の徒か。黒衣!」
切られた腕を押さえ飛び退ったシンを追い、コハクは距離を詰める。
シンは更に距離を取ろうと再び後ろに飛ぶが――。
――どん。
狭い空間での戦闘だ。すぐ背後には岩肌があった。
「空間把握も出来ぬか……本当に愚かね」
岩肌に背を塞がれ、横に逃げようとするシン。しかし、それをコハクが許すはずがない。
コハクはシンが飛ぶより早く、その喉元に強烈な蹴りを叩き込むと、そのまま刃を突き立てる。
「邪竜に魅入られた己を恥じ……死ね」
シンは、ずぶりと自らの胸に埋まっていく黒刀を、ただただ見つめるしかなかった――。
●
「……どうやら、お仲間が二人倒れたようです」
巨獣と対峙するアクティオンが、その背に乗る少女に話しかけた。
「……そう」
しかし、ビ=ネクは興味なさそうに答える。
「最早、趨勢は決しました。貴方も邪竜に殉ずるつもりはないのでしょう?」
戦況は冒険者側に傾いた。アクティオンはビ=ネクにこれ以上の抵抗は無意味だと諭す。
「この後、王国の軍が押し寄せます。どうでしょう。私の提案を受け入れてはもらえませんか」
アクティオンはさらに追い打ちをかけた。少女の表情は無表情で読みずらいが、馬鹿ではないと今までの会話でわかっていた。
「山を渡れる貴方であれば逃げおおせる事は容易いです」
だからアクティオンは暗に告げる。逃げるなら今だ。追わないでやるから、さっさとこの場をされ、と。
「……逃がすというの」
「逃がす? 何か勘違いさせたようですが、貴方とまともにやり合っては、自分は死ぬでしょう。ですから『逃がす』などとおこがましい事は言いません。どうか、自分を『見逃して』もらえませんか?」
傭兵としての矜持は傷付けない。自分が弱者を演じればそれで済むと、アクティオンは大仰に頭を下げた。
「……借りとは思わない」
「もちろんです。何なら『貸し』にしてくれてもいい」
そんなアクティオンに、ビ=ネクは相棒に命令し背を向けさせる。
「……変な奴」
ビ=ネクは最後にそう呟くと、相棒の背を叩き、その場を後にした――。
「ふぅ……何とかなりましたか。まったく……交渉事は自分の領分ではないのですけどね」
山肌に消えていった巨影を見送ったアクティオンは、大きな安堵のため息を吐いた――。
●
――ドサッ。
「アンネ!」
倒れた見張りの奥から、見知った顔が現れた。
「アーシェルさん!」
アンネエルカは牢に近づき、その名を呼んだ。
「無事か、アンネ。どこも怪我してねぇだろうな」
「ええ、大丈夫よ。来てくれてありがとう」
鉄の牢越しに二人は言葉を交わす。
「そうか、よかった。お前に何かあったら俺は――」
「えっ。俺は……?」
牢を掴んだアンネの手にそっと自分の手を添えたアーシェル。
ぐっと力を込めてくるアーシェルの手から温もりを感じ、アンネエルカは思わず聞き返した。
「あー、いい雰囲気のところ申し訳ないんですけどー」
と、そんな二人の後ろから口を尖らせたクレアが声をかける。
「ご、ごめんなさい、クレア! 助けに来てくれてありがとう!」
「いえいえ、アンネこそ危険な役目ご苦労様」
慌てて牢から手を離したアンネエルカに近づいたクレアは、牢の中へ手を伸ばし彼女の頭を優しく撫でた。
「すぐに開けるから、ちょっとだけ待っててね」
そして、道具を取り出すと、牢の開錠を始める。
クレアは流石の手際であっさり開錠すると、アンネエルカを救出した。
「ミルディンはどうした。一緒じゃないのか?」
と、他の牢を見渡していたアーシェルが、出てきたアンネエルカに問いかける。
「あっ、そうなの! ミルディンさんが教祖さんに連れていかれたの!」
事態は急変する――。
●
「ふふ……あはは! やられたわ。まさか、全部嘘だなんてね!」
アミラに連れ出されたミルディンは、背に刃を突き立てられながら神殿を奥へと進む。
「もう降参したらどうですか? どう頑張っても、あなたに勝ちは転がり込まない」
「ふふ……人の心配をするより、自分の心配をしたらどうかしら」
「私一人死んだとて、何も変わりませんよ。あなたにとっては多大なる損失かもしれませんが、世界にとって私は何の価値もない」
「私に価値があればそれでいいじゃない。世界なんて知らないわ」
こんな不毛なやり取りを続けながら、二人はついに神殿の最奥へと辿り着く。
「ここは……まさか、本当に邪竜の餌にするつもりですか」
目の前の扉が開いていく中、ミルディンはアミラに問いかけた。
「あら、あなたが望んだ事でしょう? 力を失ったというのなら、その証拠を見せて見なさい」
後ろから妖艶な気配がする。こういう時の彼女は本気だという事をミルディンは知っていた。そして、背後を取られたこの状態では、どうあがいても彼女に勝てない事も。
「邪竜ヴァル=ディマ……」
部屋の奥には今なお眠り続ける邪竜の巨体が横たわっていた。
アミラはミルディンの背を押し奥へと歩かせる。
「なるほど、そう言う事ですか……アミラ、あなたは邪竜を起こす気ですね」
ミルディンの問いにアミラは答えず、その身柄を邪竜の口元へ。
「さよなら、可愛い坊や」
そして、アミラはナイフをミルディンの首筋へと移し――。
「そうはさせないわ!!」
まさにミルディンの身が邪竜へと捧げられようとした瞬間、開かれた扉から三つの影が飛びこんできた。
三人はすぐさま戦闘態勢をとると、アミラに対峙する。
「やっぱり巫女っていうのも嘘だったのね。あはは、ほんとあなたって」
しかし、アミラは三人の乱入に動揺を見せる事無く、ミルディンの首元に当てられていた刃を引いた。
「ぐっ……」
首元からにじむ血が刃を伝い――アミラの腕を伝い――邪竜の口元へ流れ落ちていく。
「ミルディン!!」
アーシェルが叫び、三人はアミラとの距離を詰めようと動く。
「邪魔するんじゃないの。今いい所なんだから」
しかし、アミラは不機嫌に振り返ると、三人を見つめカッと目を見開いた――。
途端、世界が歪んだ。
「な、にこれ……!」
まるで天地がひっくり返ったような感覚に、クレアが思わず膝をつく。
「クレア! アンネ!」
アーシェルの呼ぶ声がするが、酩酊時のような感覚にクレアはまともに返事ができない。
「大人しく待っておきなさい。これが終わったらあなた達もすぐに餌にしてあげるから」
膝をついた三人を睥睨するアミラの顔が愉悦に歪む。そして、再びミルディンへと向かうと首に当てていた刃に更なる力を込めた。
ずぶりと嫌な音を立てて刃が肉を割き、赤い命が漏れ出ていく。
「さぁヴァル=ディマ、起きなさい! そして、全てを食らい尽くしなさい!!」
恍惚の表情を浮かべるアミラが叫ぶ。
流れ落ちた邪竜の器の血が、アミラの身体を伝い、足元へと流れていった、その時だった。
「ぎゃぁ!!」
突如飛来した矢が、アミラの太腿を貫く。
「心配していた通りだったみたいだね」
それは、扉の隙間からルチルの放った一矢だった。
「揺れない……動ける!」
太腿を焼く苦痛にアミラが膝をつくと同時、世界の揺らぎが止まる。
アンネエルカは、クレアとアーシェルに目配せするとすぐさま行動に出た。
再び術を発動しようと振り向くアミラの背後に回ったアンネエルカは、虚空から愛槍を取り出し合わせると――。
「さようなら」
小さな呟きと共に、その穂先をアミラの胸へと突き立てた。
●
「っ! まずい……みんな、逃げるよ!」
その異変に気付いたのはルチルだった。
傷付いたミルディンに気を取られていた三人に声をかける。
その瞬間、巨体が揺れた。
「アーシェルくん!」
「わかってる!」
クレアの声に応えたアーシェルは、すぐさまミルディンを担ぐと扉で待つルチルの元へと走る。
「起きるの……?」
仲間と共に扉へ走るアンネエルカが後ろを振り返った。
そこには、巨大な首をゆっくりと持ち上げる邪竜の姿。
邪竜は真紅の瞳をゆっくりと開くと、逃げていく冒険者達を睥睨した。
「こっちを見てる……」
「相手にするな! 逃げるぞ!」
邪竜と目が合い動きを止めたクレアの手を引き、アーシェルは信者達でごった返すホールをひた走る。
「どうなるの……?」
「わからないね。ただ、あれは触れていい存在ではない」
不安気に呟いたアンネエルカに応えたルチル。
あれは異質に過ぎる。肌で感じた邪竜の強さに、ルチルは冷や汗というものを初めて体感した。
4人は何とか神殿から飛び出すと、振り向き神殿を見た――。
神殿の奥から大地を揺さぶる大咆哮が響き、神殿の屋根が抜け落ちる。
崩れる神殿に潰される信者達。そして、天井を突き破り姿を見せた邪竜――。
残された信者達が、上空で羽ばたく邪竜を見上げ涙し祈りを捧げる中、押し寄せた伯爵軍がこれらを蹂躙していく。
邪竜は、しばらくその光景を上空から見つめていたが、やがて興味を失ったのか、いずこかへと飛び去っていった――。
こうして、教祖とご神体を同時に失いベラガナ教団は壊滅する。
蹂躙され地獄と化した集落には、物言わず立ち尽くす冒険者達と、復讐を達成したにもかかわらずその虚しさに号泣する伯爵の叫び声だけが響いていた――。
マスターコメント
ロングシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜8人
2021年11月08日 08時06分53秒 公開
相談掲示板
成立おめでとうございます。 そして真柄MS、リベンジの機会をありがとうございます。 さて、私めはヒーラーのミルディンと申します。 まずはこの依頼の前提となるシナリオについて、こちらです。 ▶︎https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1265 (ミルディンの公認設定が元になっています) 今回こそ、この依頼、成功させたいですね。 ひとまず皆様のお越しを待ちつつ…
前回は参加してないんだけど、リベンジのお手伝いにきたシーフのクレアでーっす! よろしくねー。 教団内の施設の配置なんかは前回の参加者さんもいるし、共有して教団内で行動する時に役立てたいな。 しかし陽動・攪乱が一つ目の目的ならまずはどんな感じで入り込むかかなー。何手かに分かれるのもありだよねぇ。 ボクは先頭より潜入や攪乱の方が得意だしちょっと考えてみるけど、皆の考えも是非是非聞かせてね~。
シューターのアクティオンです。 リベンジ戦……というのでしょうかね。よろしくお願いします。 >陽動・撹乱 陽動なら、堂々入ってみるのもいい気がしますがね。前回参加者ならば「雪辱戦」を題目にもできるでしょうし。 勿論、ばればれ過ぎる陽動ではありますが、「陽動がかけられている」こと自体が相手の思考を縛ることもあるかと。
やることが…やることが多い…というやつですね 敵の面子も鑑みれば、かなり工夫がいりそうなのもまた。 ちなみに私、乗り込んでも殺される可能性は低めなので、それを利用できないかと考えております。 教団に戻る、という名目なら正面から堂々といっても大丈夫そうですし、先に入り、アミラと会って信者たちを1箇所に集める…とか。いやまあ、アミラは用心深いですから、演技スキルでも持っていく必要はありそうですが。 ああ、そうでした、あと「無力化」についてなのですが、これの解釈は参加者間で相違ないようすり合わせておきたいですね。
>教団に戻る ふむ…… すぐさま信用されるかはともかく、真意の確認は行ってくる、と見てよさそうでしょうか。 いずれにせよ時間は稼げそうですね。 >『無力化』の解釈 戦闘継続能力の喪失、と考えています。 主要人物の敗北による戦意喪失か、物理的な戦闘能力の剝奪かは状況によるでしょうが……信仰を拠り所とする集団なら、戦意喪失は難しい、ですかね。
ウォーリアのアンネエルカよ、アンネって呼んでくれても大丈夫。 私もはじめましてだけれど、精一杯お手伝いさせて貰わね。 >陽動・撹乱 私自身は隠密があまり得意じゃないから、わざと目立つような動きが出来たらいいかしら… 声帯模写スキルで、偽の情報を流すとかも出来そうかなーって思ったわ。 もしミルディンさんが直接教祖とお話しするような作戦で行くのなら…… それに便乗して嘘情報を流布、嘘だと見抜いて指揮を執るはずの 教祖はミルディンさんに対応中だから動きが後手後手、とか。 そういう感じの作戦もとれそうかしらね。 >無力化の解釈 説得は不可能な、狂信的な一般人……なのよね。 なるべく穏便に済むようなら済ませたい、って言うと甘い考えなのかもしれないけれど。 積極的に命を奪うだとか、そういうことはあんまり…って思っているわ。 怪我とかは、勿論仕方が無いとは思うのだけれど。
>攪乱・陽動 正面から堂々と姿を見せる陽動、その隙に侵入して中からも引っ掻き回す攪乱、両方上手くやれば団員達を無力化しやすいかも? 橋を落とされたりもしにくくなるだろうし。 陽動の方で教祖を惹き付けてくれて神殿の外に出してくれたら、攪乱と神殿内部の制圧も難易度下がりそう。 あ、名付きの対応はどうしよっか? それぞれ担当決めておく? 教祖はミルディンさんが惹き付けられそうだけど。 >無力化 話通じなさそうだし、加減出来る余裕も無さそうだから殺害もやむ無しって認識だった。 アクティオンさんが言うように、信仰心で戦う人の戦意喪失って難しそうだからさ。 それこそボクはパニック引き起こした上で出口塞いで神殿に火をつければ、大多数は一網打尽に出来るかなぁとか考えてたんだけど。
情報屋のルチルだ。よろしく。 前しくじった分をちっきり返してやりたい所だが…。 >攪乱・陽動 伯爵軍の進軍は気づかれている訳だから橋が落とされないように警戒する役回りもいた方がいいだろうね。 正面から乗り込むならそちらの警戒も併せてできそうだな。 アタイは…神殿の方は気になるが、隠密には向かないので堂々とあれこれ騒ぎ起こす方でも構わないと思っている。相変わらず燃えやすそうな気がするしな。 弓の射程と栗鼠を使って遠くから狙撃する手も取れるな。 ミルディンが戻って来た風に装って教祖と接触を狙うなら、一人で来た方が引き付け役として効果が高そうな気がするね。 ただバレた時は相応に危険な上、相手側がこちらの狙いを逆に利用する可能性もある。攪乱工作に移れるように待機するのも兼ねて見張りを付けた方がいいと思うね。 こちらからは栗鼠を付けておく事もできるよ。 >敵NPC 敵戦力を見るに邪竜以外のNPCを無力化できれば、後は伯爵軍でなんとかできそうなように見える。 邪竜の方は眠ったままで起きるきっかけがどこにあるかもわからない不確定要素だが…それを置いて考えるとして、無先とビ=ネク辺りは強い手合が現れたらそちらへの対処に現れそうだな。 神殿も神殿で重要な場所だが、それ以外の場所を荒らされたままにしておく事は中々できないだろう。 特定のNPCを狙うならそれ相応の役割で誘い出す必要があると思っている。 こちらはコイツ、と言った相手がいないので必要な役割に応じて今の所様子見かね。
>無力化 説得が通じない相手だ。肉体への攻撃による無力化しかないと考えていた。 アタイは積極的に殺してやるほどの激情はないが、死んでも仕方ないくらいには認識している。 幹部辺りは情報を持ってそうなので殺すよりは一旦捕縛しておきたい…ぐらいで後は拘る理由はないね。
ウォーリアのアーシェルだ。 初見だがよろしく頼む。 >役割 ミルディンが教祖に接触すると注意を惹きつけられそうだが、単身だと人質にとられる危険もありそうだな。 教団に戻る手土産として『巫女』候補の女を連れて行くのが警戒されにくいだろうか。 俺が女装して行けたらいいんだが、このガタイじゃ無理があるよな。 必要なら体を張るけどよ( 今の所は陽動に希望を出させてもらうな。 クレアの言うように敵の担当を決めるのはいいと思うんだが、どこでどいつに遭遇するかわからねぇのが気がかりでもあるな。 >無力化 ハナから皆殺しってスタンスじゃねぇが、こちらが殺られそうなら命を奪う覚悟もしてる。 >桟橋 これを落とされないようにしねぇとな。 警戒して対応するのに賛成だ。 >邪竜の目覚め 巫女の存在が必要みたいだが、たくさんの血が流れたらそれがきっかけで目覚める……って事もあるかもしれねぇな。
>名付き 無先、ビ=ネクはあくまで雇われで信者という訳でもなく、そのうえで傭兵として腕が立つなら、陽動に対して「陽動をかけるならその隙をついてくる」前提で対応してきそうかと。 逆に言えば、潜入気味に動けば彼らを釣れるかもしれません。 教団に戻ってきた、という相手の対応なら、教団の人間が対応するでしょうしね。 >陽動 >>手土産 …………ふむ。 ふと、「潜入組」を作るなら、「その情報を売る」というのもありでは、などと。 そのまま信用はしないでしょうが、確認はするはず。その上で「当たりの情報」であれば、正面から教団に戻るといった言動の信憑性も増す→懐に入りやすくなる、かもしれません。 勿論、これは潜入組がむしろ「陽動(囮)」となる上に敵対ポジションのままなので、危険度は上がりますが……冒険者全体として「教団の喉笛に噛みつく」なら一手かな、と。 いずれにせよ、自分は潜入組を考えています。 前回敵対している上に教団に傾倒する理由がない以上、正面から行けばそのまま戦闘にしかならないでしょうし。
皆さん、ありがとうございます。 >教団に戻る なるほど。襲撃の情報を対価に…ということですね。 手ぶらで行くよりは信用されそうです。 人質にされた場合は…このあたりは何か考えておかないといけませんね。 人質にされないよう立ち回るやり方を詰めていく方が難易度が低そうな気がしてきました…演説でもなんでもして教団内に味方を作る、とか、アミラから主導権を奪う、とか。完全な味方とは言えずともアミラに従うことを迷わせることができれば。 >無力化の解釈 私としては、抵抗されるのなら殺害もやむなし…と考えていました というのも、仮に彼らがなんらかの要因で戦意なしとなった場合でも、後続の伯爵率いる軍勢に粛清されるであろうと考えてのことですね。 彼らが信仰を選んだのか、選ばされたのか、それを見極めるには時間が足りませんし…
シーフのコハクよ、初見になるけれどよろしく。 >役割 現状の流れでは ・陽動 ミルディン、ルチル、アンネエルカ、アーシェル ・潜入 クレア、アクティオン、コハク といった認識で良いかしらね。 私もシーフらしく潜入及び隠密関係は得意だから潜入に入れさせてもらってはいるわ。 別のオーダーがあれば陽動でもいいけれど。 アクティオンの提案である「情報を売る」というのであれば変装と話術で何とかやれそうだし、陽動でアーシェルのいう巫女役でもおそらくはやれると思うから。 これに関してはこの後の話で決めるつもり。 >無力化 討伐依頼でない限り好き好んで殺すつもりはないけれど手っ取り早い無力化は肉体的損傷だと思っているからそこら辺は加減しないつもりよ。 生きていようが死んでようが動けなければそれで良いという認識で良いわ。
>流れ 今挙がってるのは真正面から行く陽動組と、潜入組に分かれて、陽動組はミルディンさんと潜入組の情報を手土産に懐に入り込む感じ? ボクは真の陽動として囮やるのは全然問題なーし。 潜入組はばらけた方がやりやすそうだけど、陽動組はミルディンさんと全員一緒に行動するかどうか、だよね。 ミルディンさんが人質にされないようにとか、橋を落とされないようにとか考えると悩ましい……。 >無力化 今の所動けない位の怪我を負わせる感じって感じで意思統一できそうな感じかな? >名付き あ、担当とか決める?っていうのは因縁とかある人はお任せするよー的な意味だったんだけど、特にいなさそうなら考えなくても大丈夫かな。 確かに位置とか解んないんだけど、アクティオンさんが挙げてくれたような判断はしそうっていうのと、黒衣に関しては潜入組で釣れそうかなって思ってるよー。
>陽動組は一緒に行動するかどうか 個々人の判断によるとは思いますが……正面から行くのであれば、ミルディン君と一緒に行動しないと真っ向対決になりかねないので、クライン君が言うように「巫女」候補として捕まえてきたとか、話も聞かずに実力行使される対策として連れてきた護衛とか、口実をつけて一緒にいることは出来るかな、と。 受け入れられなかった時のための退路は残したい、とかで守りに入るのは出来るかもしれません。 >潜入組(情報売られて囮) ではこちらは別々で。 囮でありつつも、内部まで到達できれば撹乱行動には入っていいでしょうね。
>役割 それなら私、巫女候補として差し出される役に立候補しようかしら。 羊の角っていう種族的な特徴はあるけれど、ボンネットとかで隠せたらきっと大丈夫…よね。 武器はマジカルポケットで忍ばせていきたいわ。 伯爵軍が攻めてくることって、もうすぐにバレてしまうような状況じゃない? だから『伯爵の娘という設定』で、 「軍が攻め入るから争いは必至。信徒の血が流れるのは見たくない投降してください」 なんて内容のことを嘆願する演技をしようかと思っているわ。 伯爵の娘を名乗るのは、高貴な血アピールも出来ると思ったからよ。 引き渡された後は、隙をみて教祖を不意打ち出来ないか狙ってみるとか、 そういう動きになるかしら……?
>役割 遠くの方にいたとはいえ面が割れてる気がするんだよな。 だから理由付けてミルディンの近くにいるのはやめておこうかと。 アタイからの見張りとして栗鼠は付けておきたいと思うが、懐に入れるかい? ともあれ、隠密には優れてないがこっちには射程がある。 陽動班は無理に全員一纏まりに動く必要はないし、橋の防衛に注力を置く形でミルディンと教祖の対面に送らせて村を荒らそうかと。 拘りのあるNPCはいないが、敵襲ともあれば釣り出せる幹部クラスはいるはずだ。
おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 前回、囚われた娘達を奪還出来なかったからな… 今回はリベンジ兼ねて教団とやらをぶっ潰してやんぜ!! 前回も散々施設の中を暴れ回ったからな、大体の位置関係は把握できてんな。 俺も潜入で先導しつつ無先、ビ=クネ、シンあたりが出てきたら相手するつもりだぜ!
っと、失礼しました。一緒についてきてくださる巫女役の方について、言及を忘れていましたね… 無力化については、その方針でいきましょう。 アンネエルカ嬢が担ってくれるのであれば、頼みます。 不意打ちは私は不得意なので…補助に回りますね。 あと…たしかシューターの方はペットとエーテルリンクが結べるのでしたか。 「目」があると便利でしょうし、よければお預かりしたく。
出し忘れるといけないのでプレイングをささっと書いたのですが…そういえば光縛封で引きこもるのも(破壊されない限り)可能だなと気づいたので、魔法攻撃力を用意できるだけで底上げしてみました。これで万一の時は自分と、アンネエルカさんもお守りできるかと。武器の傾向を隠す手段は別に考えないといけませんが…
>ミルディン では、こちらから貸すように書いておく。 分身を渡す予定だから見つかっても運が良ければ誤魔化せるだろう。
あ、そうだ。 依頼内容には含まれて前回救出した人以外にも囚われてる人いるかもだし、侵入した時にちょっと探してみるね。 陽動・撹乱の方法として、情報を売られたら内部が少し騒がしくなると思うからそのタイミングで小火を起こす予定。 と言っても実際に火を回らせる意図はなくて、それを大声で知らせて教団員を集めて消火させたところで叩こうかなって。 そんな感じでボクは撹乱・陽動の方に結構文字数割いてて、教団員無力化行動はそこまで力になれないかも。ごめんよー!
それならクレアが撹乱メインで動いてくれるようだから私もハヤトと一緒に派手に暴れさせてもらうわね。 巫女役も何とか決まったし
ルチルさん、ありがとうございます。 そうですね、まだ生存者が居る可能性があるので、こちらでも軽く触れています。 結構字数が…おつらい…ので私が担える役割はそう多くないのですが、皆様、よろしくお願いします。
相談にあまり参加出来なくて悪ぃな。 流れについて了解だ。 俺は陽動役として力を尽くすな。 無力化についても字数が許す限り書いてく。 ……アンネが巫女役を引き受けるのか。 危険な役目だがお前なら大丈夫だ。