【蠱毒】帝国奪還連動 ディズル編 決戦

assignment帝国奪還連動:ディズル編 概要

【蠱毒】連動とは、失われたシルトラース帝国奪還に向けて、レイウェスト皇子がディズル大湿地帯のリザードマンたちの協力を取り付ける際に起こった一連の出来事を指す。
ギシュム族の大酋長であるアシムベート・グリオウは、帝国奪還への協力の条件として、大湿地帯に封じられた『泥血啜る月吸蟲』への攻撃と、封印結界の強化への助力を要求した。レイウェストは、帝国奪還に対し主体的に取り組むことになっている冒険者ギルドへ協力を仰ぐ。しかしその裏では、不穏な影がちらついており――。

assignmentここまでの流れ

レイウェストは冒険者と連れ立って、様々な敵性存在の跋扈する広大な封印地帯を捜索し、『泥血啜る月吸蟲』の現在位置を絞り込んだ。封印結界の強化に必要な石材も集められ、その輸送路の安全も確保された。それと同時に、封印結界の管理を担うギシュム族への不信の払拭や、リザードマンたちの部族がかかえる問題の解決にも冒険者は動き、冒険者は大湿地帯のリザードマンたちから信頼を集めている。しかしその裏で、リザードマンの卵や子供の誘拐事件が起こり、何者かが裏で暗躍していることが示唆される。一部の卵や子供は冒険者達の活躍により取り戻されたものの、事件の首謀者は健在で、未だ行方の知れない卵や子供もある。ターミル族の少年、ディノもまた、そうした行方不明の子供の一人であった――。

assignment決戦の概要

戦域1:封印地帯の内部で、泥血啜る月吸蟲の弱体化を目標に戦闘を行う。クリーパーなど周囲の敵との戦闘も必要となる。
戦域2:封印地帯の外周部で、結界の強化作業および魔獣など周囲の敵との戦闘。死霊術師ドレイクによる妨害が確認されている。
戦域3:不完全な竜へと変じた少年ディノと、メドゥの指先幹部ラスリャマスへの対応を行う。
戦域4:ターミル族、ベズイ族などリザードマン兵と共闘し、メドゥの指先による大規模な襲撃からリザードマン集落を防衛する。

assignment決戦スケジュール(予定)

2021年3月31日 特設ページ公開
2021年4月1日  決戦シナリオ「【蠱毒】決戦:竜へと至る道」公開
2021年4月8日  決戦シナリオ 出発
2021年4月19日 決戦シナリオ リプレイ公開

person_pin関連NPC

亡国となったシルトラース帝国の皇族唯一の生き残り。エフレムとともに帝都から脱出して以降、都市同盟に身を寄せながら帝都奪還を目指す。

《本連動での動き》

帝国奪還に向けてディズル大湿地帯のリザードマンから協力を得るべく、交換条件としてエフレムと共に月吸蟲への攻撃に参加する。

皇太子レイウェストの護衛騎士であり、クリーパーを召喚し支配することを得手とする召喚術の達人。帝国に仕えてはいたが、エフレムもまたリザードマンである。

《本連動での動き》

レイウェストと共に月吸蟲への攻撃に参加するため、しばらく消耗を避けて過ごしてきた。月吸蟲への攻撃本番においては、月吸蟲へ蓄積した力を一挙にぶつけることに集中するため、無防備になる。

ギシュム族の大酋長であるリザードマンにして、長大な片刃の大剣を扱う戦士。寡黙なエフレムとは対称的に、剛毅な口調が特徴の武人。

《本連動での動き》

ギシュム族の大酋長として、冒険者たちに様々な依頼を持ち込んだ。月吸蟲への攻撃本番の背後をつこうとするメドゥの指先幹部、ラスリャマスに対応しようとしている。

メドゥの指先の幹部の一人であり、紫の鱗を持つ隻眼のリザードマン。メドゥの指先では「赤の示指」の称号を持っているとの情報もある。かつてギシュム族にいた頃、月吸蟲を攻撃した際に漏れ出るエーテルにより結界強化を行なう儀式から着想を得て、生贄からエーテルを得て魔術を行使する術を身に着ける。そのことが発覚した際に処刑されそうになるが、逃げ延びた。

《本連動での動き》

竜になるため輪廻転生に頼る一般のリザードマンの価値観に懐疑的で、生贄魔術の力があれば「竜へと変じる儀式」を完成させることができるとの思想から、生贄となるリザードマンの卵や子供を部下などに誘拐させ集めていた。冒険者たちの働きにより思うように卵や子供が集まらない中で、『実験』に踏み切ろうとしている。

ターミル(ターミル族の集落)で暮らす緑色の鱗を持ったリザードマンの少年。農耕を重視する部族に生まれながら、武芸のほうに強い関心を示す。鍬よりも剣を握っていたいタイプ。

《本連動での動き》

ターミルがメドゥの指先により襲撃を受けた際に誘拐され、囚われの身となってしまう。そしてラスリャマスの行う『実験』に巻き込まれ、不完全な竜へと変じてしまった。

メドゥの指先の構成員にして、死霊術師(ネクロマンサー)。『死と不死の女神メス』の過激な信者であることも知られている。リザードマンのスケルトンがローブをまとった姿をとっており、倒されても再び似通った姿で冒険者たちの前に現れる。

《本連動での動き》

最初は月吸蟲を封じる結界を弱める工作を行っていたところ、冒険者たちに撃破された。しかし撃破されたはずの後も、繰り返しディズル大湿地帯における暗躍が確認される。スケルトンを操る「本体」が存在する可能性がある。

menu_book関連用語・情報

ディズル大湿地帯

ロスガリア大陸西部に広がる湿原。通称『死の沼』とも呼ばれるこの土地は、神代よりリザードマンたちの住まう土地となっている。

泥血啜る月吸蟲

伝説に残る『竜喰らい』などの超大型級に匹敵する強力さを有するとも言われている、ディズル大湿地帯の一角に封印された大型級のクリーパー。猛毒や複数の触手を攻撃手段とするほか、強力な再生能力をも有する。

封印地帯

月吸蟲を押し込めた湿地帯の一角を、エーテルが清浄化された石垣と、その内側を流れる川により囲い込むことによって形成されている。月吸蟲によってエーテルの乱れが広がると、封印にも影響が出るため、石垣にはエーテルの清浄化を保つ能力のある石柱が要石のように一定間隔で埋め込まれている。

結界とその強化

月吸蟲はエーテルの乱れた湿原でしか生きられないと目されているが、月吸蟲が存在することにより周囲の環境は徐々にエーテルが乱れていき、封印の石垣は崩れ、川も浸食により湿地化し狭まっていくことが分かっている。封印の強化作業を月吸蟲の攻撃と同時に進めるのは、万が一にも月吸蟲が強化作業を行なっている場所へ来ないように抑えておく必要があることと、月吸蟲を攻撃することによって漏れ出した月吸蟲のエーテルを転用した儀式により、エーテルの清浄化を行なうためだという。また、この際に崩れた石垣を組み直す必要があり、強化作業の折には石材を集める必要がある。

リザードマン部族

リザードマンたちは大湿地帯の中において、部族単位で暮らしている。ギシュム族はその中でも武威に優れた部族であり、封印地帯の管理も担っている。ターミル族、ベズイ族はリザードマンたちの中でも農耕に力を入れている部族であり、特にターミルは浮遊農場の製作・普及にも携わった実績を持つ。

ラスリャマスの『実験』

ラスリャマスが自らの掲げる理論を検証すべく、誘拐したリザードマンの子供や卵を用いて行う儀式。卵を生贄にして得たエーテルを注ぎ込み、子供たちを強い催眠状態に陥れる。そうした子供たちを互いに戦わせ、生き残った者に全てのエーテルが集まるようにする。最後に一人、残った者が最も儀式との適合性が高い者であり、竜へと変じるはず――それがラスリャマスの見込みであった。しかし、その『実験』の結果として、ターミルの少年ディノは不完全な竜へと変じてしまう。

"●
「そうか、とうとう『泥血啜る月吸蟲』の居場所が判明したのだな?」
「ああ、冒険者たちと共に、私もこの目で確かめてきた」
 ギシュム族の大酋長、アシムベート・グリオウが確かめるように発した問いに、シルトラース帝国の皇子レイウェスト・バルダスが深く頷いた。
 レイウェストは冒険者たちと共に封印地帯を捜索し、月吸蟲の現在位置を明らかにしたのだ。
「いよいよ彼の月吸蟲へ攻撃を加えることになるのだな。そなたは現場で戦士たちの指揮を執るのか?」
「いや、儂は封印地帯へは赴かん」
 レイウェストが何気なく尋ねた問いに、アシムベートは低く唸りながら首を横に振った。
「儂はラスリャマスの奴めに対し打って出る必要がある」
「ラスリャマス……たしか、かつてギシュムを追われた者の名であったか」
 アシムベートの口にしたラスリャマスという名前――。
 レイウェストが記憶から呼び起こしたのは、同胞の卵を魔術の生贄に用いたためギシュム族を追放されたリザードマンの魔術師だ。
「どうやら奴めはメドゥの指先におるようなのだ」
 アシムベートは冒険者たちから報告を受けていた。
 ターミルで卵を盗んだのがメドゥの指先の手の者であり、ラスリャマスの名前を口にしていた、と。
「奴めは月吸蟲攻撃の背後で不穏な動きを見せようとしておるらしい」
「なるほど、それでそなたが直々にけじめをつけよう、というわけか。では月吸蟲のほうは任されよう」
 アシムベートの思いを酌んでか、レイウェストは封印地帯における一切を引き受けた。
「かたじけない。結界強化に必要な石材の集積は、冒険者たちの助力のおかげもあって完了しておる。どうか活用して欲しい」
 アシムベートはレイウェストに対し、結界の強化作業に必要な情報の伝達も済ませていく。
「征竜の巫女殿の演説もあり、ディズルの誇る戦士たちは士気も高まっている。どうか彼の者らを頼んだ」
「分かった。しかし、私だけで出来ることは限られている。冒険者たちの助けがあってこそ、だな」
 ここでアシムベートとレイウェストは静かに頷き合い、最後は互いに力を尽くすことを約束した。
●
「なんなんだよ……! 一体なんなんだ……!」
 攫われていたターミルの少年、ディノが意識を取り戻したとき、その目に飛び込んで来たのは、魑魅魍魎とも呼ぶべきおぞましい化物の群れであった。
 化物たちは、ディノの目前で互いに殺し合いを繰り広げている。
 その光景は控えめに表現しても地獄という他なかった。
 すると、つい先ほど同族を討ったばかりの化物の一体が、愕然とするディノへぐるりと顔を向けた。
「う……来るな……来るなぁあ!」
 迫りくる化物に対し、ディノは手にした剣をがむしゃらに振るった。
●
「この個体が生き延びた、か」
 紫の鱗を持つリザードマンが、血だまりの中に一人立っているディノに近づく。
「蓄えることのできたエーテルが、予定より遥かに少ない……おのれ、これも冒険者の邪魔立てのせい。卵も、子供も、数が不足していた」
 紫のリザードマン――メドゥの指先幹部「赤の示指(左手の人差し指)」ラスリャマスは忌々しそうに呟いた。
 その右手には、リザードマンのものと見られる大きな卵がある。
「しかし、この程度のことで私の『実験』を中止にするわけにはいかない」
 ラスリャマスは空いた左手で、うつむいていたディノの顎をクイと持ち上げる。
 顔を上げたディノの瞳には、光が宿っていない。
 卵を生贄に発動したラスリャマスの術式により、大量のエーテルを注ぎ込まれると共に、ディノと同じく攫われていたリザードマンの子供たちを敵として認識するよう、強い催眠状態に置かれていたのだ。
「せっかく『選別』により素体に適した個体が見つかったのだ」
 ラスリャマスの言葉が示すように、同様の術は他のリザードマンの子供たちにもかけられていた。
 術の影響下にあったリザードマンたちは、互いの持つエーテルと、そして命を奪い合い。
 今、最後に残ったディノに、全てのエーテルが集められている。
「最後の仕上げといこう。竜の誕生を、今ここに」
 ラスリャマスが宣言すると共に、高々と掲げた右手の卵が弾け飛ぶように割れる。
 卵からエーテルが注がれたのを切っ掛けに、ディノの身体はメキメキと音を立てながら巨大化を始めた――。

執筆:空色みなも
【蠱毒】帝国奪還連動 ディズル編1/2/決戦特設/エピローグ/特別褒章
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0