『征竜の巫女』の進む先
真柄 葉
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シナリオID:2941
オープニング
空は雲一つない蒼天。そう、西の一角以外は――――。
「……あそこに、征竜さまの『敵』がいる」
春の蒼天にぽっかりと開いた西の『穴』は暗く禍々しい。
それはまるで景色の一部が抜け落ちたかのようだった。
「行かなきゃ……」
少女は立ち上がる。真っ直ぐに西の空を睨み付けながら。
少女は歩き出す。世界から切り取られたかのような禍々しい渦に向かって。
少女は進む。荒廃した世界を抜け、遥か彼方に歪む景色を目指して――――。
●
リブラネスタ、セルッティ商会執務室。
革張りの椅子に身を沈めるヴィルジニア・テレーザ・セルッティは静かに怒りを滲ませていた。
「アタシの名を無断で使うとはいい度胸じゃないか」
その怒りの原因は先日のリブラネスタ軍に向けた士気高揚の宴の席で聞いた話にある。宴に参加したある冒険者は話した。ヴィルジニアの名を使い、ヒルルクの捜索をおこなっている者がいたと。
ヴィルジニアは最初何の事を言っているのかわからなかった。しかし、その冒険者に詳しく話を聞くと、失踪したヒルルクにまつわるきな臭い話を知らされた。
「リオン・ケムマキ……一体どこの何者だ。それにヒルルク、今度は一体何に巻き込まれているんだい……」
名を騙ったリオンというものの事も気になるが、それよりも狙われているだろうヒルルクの事だ。ヴィルジニア自身、以前よりヒルルクの行方は気になっていた。しかし、現在の彼女は同盟動乱の兆しを受けて多忙を極めており、残念ながらヒルルクの事を構っていられる状況に無いのだ。
「……相変わらず手のかかる子だ」
とはいえ、このまま放置はできない。それに征竜の巫女ヒルルクとは多少なりとも縁を結んだ仲であり、こちらの世界での保護者といっても差支えの無い立場だ。
ヴィルジニアは沸々と湧き出る怒りを堪えつつ、机に備えてあった呼び鈴を鳴らした――――。
●
夏季へと差し掛かり、荒涼とした大地にも新緑の芽生えが見え始めている。
夏へと姿を変えつつある自然の中を、一台の馬車が土煙を上げながら南西へ向かっていた。
「ククっ……ほんま、冒険者ギルドゆーんは、役に立つシステムやわ。おかげで随分絞れたで」
薄暗い幌の中から行く先を眺めながら、男は口元を歪める。
「ああ、愛しの姫君。待っといてください、必ず会いに伺いますから」
恍惚と囁かれたその言葉を合図にでもしたかのように、男を乗せた馬車は速度を上げた――――。
●
「……気持ち悪い」
辺りを包む黒い霧は、まるで生きているかのように体に纏わりついてくる。少女は不快なそれを少しでも遠ざけようと、土埃で汚れたローブをぎゅっと抱き寄せた。
そんなささやかな抵抗も虚しく、進めば進むほどに黒い霧で視界は暗くなっていく。あれだけ輝いていた陽光も、今はまるで曇の中の満月のように薄く頼りない。
この黒い霧の先には帝都シルトラースがあると以前、誰かに聞いた。それは誰だっただろうか。ヴィルジニアであったかもしれないし、レイウェストだったかもしれない。いや、冒険者の誰かだったか……。
「そんなの誰でもいい……あそこには、征竜さまが危険視している存在がいるのよ」
少女は頭を振り、浮かんでは消えていく見知った顔を霧散させた。
黒の霧が徐々に濃くなってくる。しかし、霧の中心はまだ遥か彼方だ。
「……大丈夫、征竜さまがわたしを包んでくれているわ」
淡く光る右手の紋章は神とも親とも友とも慕う、唯一無二の存在との絆の証。この紋章が輝く限り、前に進める、なんでもできると自分に言い聞かせる。
ともすればくじけそうになる心を鼓舞する様に、少女は自分の手の甲で光る紋章をぎゅっと握りしめた。
「え……なに、これ……」
その時だった。あれほど薄暗かった世界が突然、白に塗り替えられた。
黒い霧がまるで光の粒子にとってかわったかのように、世界の全てを光が包んだのだ。
少女は突然の事に訳もわからず足を止めた。
『あら? あらあらあら。貴女は確か征竜の所の』
眩しさに眼を細めながらゆっくりと辺りを伺う少女の耳に、場違いなほどに陽気な声が届く。
「だれ! あなたは誰なの! 出てきなさ――――ひっ」
光の中から聞こえた声に、苛立ちの籠められた返事をする少女の目の前に、突如としてそれは現れた。
それは大型の帆船のマストほどもあろうかという巨大な紫水晶。しかも、それが何本も林立し、視界のほとんどを覆う程に巨大な物体が前触れもなく現れたのだ。
『こんな所で貴女に会うことが出来るなんて。ふふ、エフレムに内緒でこの子を動かして正解だったわ』
紫水晶の小山から響く声は、無邪気な子供のように弾んでいる。
「だれ……あなたは、誰なの……」
『私? ふふ、初めまして、征竜の巫女ヒルルクさん。私の名前は――――』
声の主の名を耳にした途端、少女は表情を一変させ、虚空へと手を突っ込んだ――――。
解説
マスターより
リプレイ
「気付けなくてごめんなさい……」
セルッティ商会を訪れたトゥーリはヴィルジニアから真実を聞き、嘘を見抜けなかった自分を恥じる。
「アンタのせいじゃないさ。今回の件はギルドの中立性を悪用したリオンって奴が悪い」
「ありがとう、そういう事にする。それで、そのリオンさんの居場所についてなんだけど――――」
ヴィルジニアの一言に気持ちを切り替えたトゥーリは、これまで判明した情報を共有した。
「ダルトートか。確かあそこは幽界樹の大穴が開いているだけの廃墟だったはずだね」
「うん、今はもう何もない場所だけど、方角的にあの場所かなって」
「ふむ……だけどヒルルクがそんな所に向かう用があるのかい?」
「ううん、用があるのは、きっとダルトートの先」
「先……まさか、帝都かい」
「うん、帝都に居る誰かに会おうとしていると思うんだよ」
「誰か、か……。なるほど、あの子ならやりかねないか」
トゥーリのさす『誰か』にヴィルジニアも思い当たったのか、神妙に頷いた。
●
『あら、もうお終い? 貴女の征竜への愛はこんなものなのかしら。命を懸けてこんな所まで来て、私を殺そうと頑張って、それでも届かなければそれで諦めてしまう程度なの?』
「う、うるさい! あなたにわたしのなにがわかるっていうの!」
『なにもわからないわ。そもそも私を殺したいのならば、征竜が出て来るべきではなくて? 巫女の貴女に全て押し付けるなんて、美しくないわ』
「征竜さまは関係ないでしょ! 征竜さまが手を下さなくても、巫女であるわたしがあなたを倒すわ!」
『関係ない? おかしな事をいうのね。それじゃ貴女は何故私を殺そうとするの? そんなにボロボロになってまで、まだ立っているの誰のため?』
「っ! そんなの……あなたには関係ないって言ってるの!」
●
廃墟となったダルトートへと訪れた冒険者達は、先着していたビ=ネクと合流した。
「ビ=ネク殿、お力添え感謝いたします。貴女が居れば百人の授恵者を得たも同じ」
じっと西の空を見つめるビ=ネクへ、ハリス・アル・ターミルが頭を下げる。
「お世辞は、いいわ……それより、本当に、居るの?」
「はい、我々の予想が正しければ、おそらく。ただ、目的地が……」
「あの、黒い霧の中、なのね……」
ずっと西の空を見つめるビ=ネクに、ハリスはゆっくりと頷いた。
●
「はーびー、はーびー」
そんな二人の会話を遠くから見つめていた大福がハーヴィに声をかけた。
「あの人は誰なのだ……?」
「あの人って……ああ、ビ=ネクさん?」
「”びねく”っていうのだ? すごいのだ、かっこいいのだ……!」
「カッコいい……? 可愛いじゃなくて?」
どう見ても少女な容姿のビ=ネクを形容するには少しちぐはぐな印象を受けたのか、ハーヴィは目を輝かせる大福に問いかける。
「はーびー、大福は決めたのだ!」
「決めた……? 何を――――って、大福っ!?」
ハーヴィが理由を聞こうとするも、大福は相棒の粽を連れてびゅーんとビ=ネクの元へ行ってしまった。
●
「空模様に関する知識はないが、何とも心をざわつかせる景色だな」
「ええ、気持ち、悪いわ……」
同じ空を見つめ呟くフェイサル・セイフに、ビ=ネクもこくりと頷いた。
「あの中に、いるの……?」
「それは、わからない。だから、まずはこの街周辺で痕跡を探る」
「それに、もう一人探している人物がおります」
「……人物、例の、ヒルルクを探してる、男ね」
「はい、飄々と掴みどころのない御仁でしたが……まさか、我等を誑かしていたとは」
フェイサルの言葉を継いだハリスが、リオンの顔を思い出し拳を震わせる。
「わかった……特徴を、教え――――」
「師匠っ!!」
ビ=ネクが二人に話しを聞こうとした時、突然後ろから大きな声が聞こえた。
振り向いてみれば、瞳に決意をみなぎらせた大福が立っている。
「ごめん、ビ=ネクさん! ちょっと、大福! ハリスさん達は打ち合わせしてるんだから、邪魔しちゃだめだよ!」
「邪魔じゃないのだ! 大福は師匠のお手伝いをするのだ!」
「し、師匠……? それって、ビ=ネクさんのこと?」
追いついてきたハーヴィが問いかけると、大福は力強く頷いた。
「師匠! 大福は大福っていうのだ! 師匠はヒルルクとケムマキを探してるのだ? それなら大福を使ってほしいのだ! 大福は二人の特徴も臭いも完璧に覚えてるのだ!」
ビ=ネクはどうすればいいとフェイサル達を見るが、彼等は使ってやってくれと目線で答える。
「臭いを……。わかった。詳しく、教えて」
「はいなのだ、師匠!」
「師匠じゃないけど……」
ビ=ネクが困ったように呟くも、大福は嬉しそうに尻尾を振りながら、二人の特徴を伝えた。
●
ダルトートで調査が始まった。冒険者達は様々なスキルを駆使し、二人の痕跡を探す。
「……まるで『死の都』だな」
帝国全土を襲った大災害を機に出現した幽界樹による破壊。そして、クーネが両断してのけたそれによる更なる破壊。かつてあった都市の痕跡のほとんどが消し飛んだダルトートを見て、セリオス・オーガストが呟いた。
セリオスは【ホークアイ】を使い、広いダルトートに潜む者はないかと探す。
共に捜索に当たるヴィルヘルミナも【残留思念感応】にて辺りの痕跡を探っていた。
ヒルルク達が通過してから、もうかなりの時が経った可能性もある。仮に残留思念を感知できたとしても、大した事は読み取れないかもしれない。
「それでも、この場所に彼等が立ち寄ったという事実さえ確認できれば……」
もし、どちらかの残留思念が見つかったのなら、それは間違いなく帝都を目指しているだろう。それ以外にこの廃墟に立ち寄る理由がない。ヴィルヘルミナは残留思念を探し続ける。
●
仲間達が捜索を続ける中、エルゼリオ・レイノーラ、ルチル・プルメリア・グレイハーツ、トーラの三人は、ヒルルクの行動を予測し、その目的地を割り出そうとしていた。
「ヒルルクが征竜の指示で、また誰かを討てと命じられているんでしたら、きっと『力ある人』ですよね」
「うん、そうだと思う。以前も――――誰を狙っていたのかは何故か思い出せないけど……きっと『力ある人』だったはずだよ」
「二人はヒルルクが誰を狙うと思う? いや、征竜が考えるこの世界に必要のない者は誰だと思う?」
「必要のない者……うーん……イェルノーから南西だからヴィントに居る人とか? そうなると、レイウェスト殿下になるような……」
「ま、待ってくださいっ! レイウェストさまは征竜の巫女ですよ! なんでこの世界に必要のない者なんかに認定されなくちゃいけないんですかっ!?」
「トーラ、落ち着きな。アタイもレイウェストは違うと思う」
「それじゃ、王国の……って、そっちに行くのならわざわざこんな場所を通らないよね」
「ああ、こんな何もない場所をわざわざ通る理由がない。だから、目的は――――」
「……やっぱり、イダ妃。それとも、エフレムさんでしょうか。いえ、ここは『大穴』でメドゥの指先の頭領が実は帝都に、なんて可能性」
「は、ないですかね」と、トーラはダルトートの大穴をちらりと見つめながら答えた。
●
「えっ、見慣れない馬車を見たんですか……?」
ダルトートから離れ、街道の監視所へ訪れたハーヴィは、兵士から思わぬ話を聞いた。
最初はヒルルクが通ったかと、その特徴を伝えたのだが、兵士は見ていないという。諦めて監視所を後にしようとしたハーヴィだったが、ふと思い出してリオンの事を聞いてみた。すると出てきたのが『馬車』の話だった。
兵士曰く、先日、護衛もつけずに馬車に乗った男が現れた。帝都にも近いこんな場所を一人で旅をするなんて危ないと注意したが、その男は「自分強いんで」と言って、そのまま馬車を走らせていったそうだ。
「……それってあそこへ向かったって事だよね」
ハーヴィは兵士が示した方角に視線を向ける。ハーヴィは手に入れた情報をもって、急いで仲間達の元へ戻った。
●
『貴女は一体何がしたいの? これ以上やれば貴女は確実に死ぬわ』
「う……るさい……っ! わたし、は……征竜さまの為に、あなたを……あなたを倒して、みせるっ……!!」
『そう、貴女はどこまでも信念に準ずるのね。その生き方はとても美しいわ。だから私も最後まで相手をしてあげる。それが貴女の為に――――』
「おぉ……おぉ!! やっとや……やっとお会いできた! やっぱ、巫女を泳がせて正解やった!」
『あら、今日は来客の多い日ね。それで貴方はどなた?』
「おぉ……なんて麗しきお声! 私めはリオンと申す者。貴方様の為に生き貴方様の伴侶となるべき男でございます!!」
『あら、貴方は私と結婚がしたいの? そう、貴方は貴方の愛のために努力して此処まで来たのね』
「そうでございます! そうでございます!! さぁ、我が元へお姿を現し下さい……!」
『でも私は既婚者なの。それでも私に求婚するなら、まず為すべき順序というものがあると思うわ。そうでしょう?』
「順序、ですか……申し訳ありません、思い至りません。どうか、無知な私めにお教え願えください! 皇女である貴方を娶る為に何をすればよいかを!」
『そうね、皇帝の妻を下賜されたいということだから、本人に直接求婚するのは順番が違うわ。皇女へ謁見賜る方法はご存知かしら? 色々な方法があるのだけど……そうね、まずは武勲を立てる所からかしら。そして――――』
●
「あった。轍の跡だ」
トゥーリの到着を待って、ハリスが用意した馬車で西進した冒険者達は、ようやく痕跡を見つける。
「ビ=ネクさん、周りに人の気配はなさそう?」
荷台から声をかけたエルゼリオに、馬車と並走するビ=ネクはゆっくり首を振った。
ビ=ネクはダルトートから続く古い街道を西進しながら、配下の魔狼達を広範囲の索敵に当たらせている。
冒険者達はビ=ネクの広域索敵を頼りにしつつ、自らのスキルも駆使して二人の行方を探した。
「……霧が濃くなってきたな」
「帝都が近いですからね。これから先、もっと濃くなると思いますよ」
【ホークアイ】で周囲を探っていたセリオスに、ヴィルヘルミナは進行方向を指さす。そこには帝都を覆い隠す黒く淀んだ霧が蠢いている。
「師匠! 鼻がむずむずするのだ……!」
「師匠じゃない、けど……きっと、この霧の、せいね。私の子たちも、少し苦しそう」
「むむむ……魔狼さん達ももうちょっと頑張ってほしいのだ。きっとこの先にヒルルクは居るのだ!」
「……なんで、わかるの? なにか、匂った?」
「さっき、ふわっとヒルルクの匂いを感じた気がするのだ! 大福は一度嗅いだ匂いは忘れないのだ!」
「……そう、優秀なのね」
「ほ、ほめられたのだっ! 師匠に褒められたのだ! 大福、俄然やる気が出てきたのだ! ヒルルク! と、ついでにケムマキ! 観念して出てくるのだ!!」
徐々に視界が悪化する中、大福のやる気に満ちた声が轟いた。
●
どれほど進んだだろう。
まだ空に太陽が出ている時間だというのに、辺りはかなり薄暗い。
それもただの暗さではなく、まるで闇が粘度をもって纏わりついてくるようだ。
「……本格的に視界が悪いな。捜索方法を切り替えるか」
これまでずっと仲間達の目として周囲を警戒していたセリオスは【ホークアイ】での索敵を中断し、周囲に【宗波】の網を張り巡らせた。
「トゥーリ、大丈夫か」
「うん、大丈夫。ありがとう、フェイサルさん。でも、もう空からじゃはっきり見えないね」
【幽体離脱】での上空監視から戻ったトゥーリに、フェイサルが声をかけた。
トゥーリは幽体となり、上空から馬車の周囲を俯瞰していたのだが、それも霧により効果が薄くなってきた。
「し、師匠ぉ」
「……泣き言を、言わないの。あの子を、見つけるんでしょ。視覚が頼りにならない、以上、嗅覚が、たよりなのよ」
「わ、わかったのだ! お鼻ぐじゅぐじゅするけど頑張るのだ!」
粽に跨った大福はビ=ネクの鼓舞に鼻をすすりながらも黒い霧に鼻先を向ける。
一方、ビ=ネクの魔狼達は黒霧に苦戦していた。
「狼たちは大丈夫か」
「……ちょっと、きついわね。エイヲはともかく、あの子たちは、そこまで力がある、訳じゃないから」
彼女には魔狼達の悲鳴が聞こえているのだろうか、表情のすぐれないビ=ネクにフェイサルが声をかける。
「無理をさせずに退かせろ。あれほどの数が倒れれば、流石に私でも手に余るぞ」
「……そうね、そうさせて、もらうわ」
フェイサルの気遣いに薄く微笑んだビ=ネクは、魔狼達へ撤退の指示を下した。
「……ねぇ、その馬も、もう限界でしょ」
「……お気づきでしたか」
指示を終えたビ=ネクはエイヲの上からハリスに声をかける。
魔狼ですら黒い霧に音を上げているのに、ハリスの愛馬が平気なわけはない。
「申し訳ありません。これ以上は馬が持ちません」
ハリスは馬車を止めて仲間達に頭を下げると、馬の固定具を外した。
ハリスの愛馬はビ=ネクの魔狼が護衛をする形で、来た道を戻っていく。残された荷台はエイヲが引き、更に西を目指した。
「……なにかある」
しばらく行くと、周囲を警戒していたセリオスが前方に何かを見つける。
それを受けてヴィルヘルミナが戦闘態勢をとりつつ、荷台を降りゆっくりと近づいて行った。
「馬、ですね」
その正体はすぐにわかった。それはリオンの乗る馬車を引いていた馬だろう。すでに息絶えており、近くには荷台も転がっている。
「リオンさんはここから徒歩で……」
ヴィルヘルミナは死んだ馬の首筋から手を離し、濃く霞む西を見つめた。
●
「……なんだ、あの光は」
黒い霧が濃さを増す中、それは突然現れた。【宗波】で周囲を警戒していたセリオスの知らせに、皆がそちらを振り向けば、そこには闇の中に浮かぶ光の輪郭がある。それは、まるで曇天の満月のようでもあった。
冒険者達は警戒を厳にしつつ、光を目指す。
『あら、また来客? 今度は冒険者さんかしら。今日は本当に珍しい日ね』
ついに光源へと辿り着いた冒険者達を迎えたのは、光を発する巨大なクリーパーと、場違いに明るく美しい声だった。
「この声は……イダ妃!」
聞き覚えのある声に、エルゼリオは声を上げる。
『私を知っているのね。それで冒険者の皆さん、今日はどういったご用件かしら?』
●
冒険者達がイダの声がするクリーパーを前に身構える中、トーラはルチルへ体を寄せ囁きかけた。
(ルチルさん……あれって)
(ああ、間違いなく黒薔薇竜の亜種だろう)
(やっぱり……)
イダの声が聞こえる巨大なクリーパー。その特徴は、先日イェルノーで目撃された大型クリーパーと酷似していた。
それと対峙した事のあるルチル、トーラ、セリオスの三人は、すぐに知り得る限りの情報を仲間達へ伝える。
『あら、お返事がないわね。こんな所まで来たのだから、私に御用があったのではなくて? 違うのかしら』
「大福たちはイダに用があってきたわけじゃないのだ! こっちに来たヒルルクを探しているのだ! イダは見なかったのだ!」
仲間達が警戒する中、大福は勇気を振り絞ってクリーパーに向かって問いかけた。
『そう、巫女さんを探してこんな場所までわざわざ来たのね』
「そうです、僕達はヒルルクさんを探しに来ました。イダ妃、彼女の居場所をご存知なら教えてください!」
じっと紫水晶亀を見上げる大福の隣に立ったハーヴィは、緊張で肩を震わせる大福にそっと手を添え、イダに話しかける。
『知っているけど、聞いてどうするのかしら。彼女は私に会いに来たのよ? 貴方達に用があるとは思えないけれど』
「あるに決まってるじゃないですか! ヒルルクは今ちょっと暴走気味かもしれませんが、わたしたちに会いたいはずなんです! なのにこんな場所にまでわざわざ来て……そもそも、貴女が全ての元凶なんですよ! ヒルルクがこんな所に来ないといけなかったのも、レイウェストさまが帝国の臣民の為に王国の王女と『望まぬ!』婚姻をする事になったのも全部貴女のせいです!!」
『あら、あの子が王国の姫と婚姻を? まあ、素敵。ようやくあの子にも皇族としての自覚が芽生えたのね』
「んなっ!! 自分の息子がの ぞ ま ぬ! 婚姻をしようとしているんですよ! 親として良心が痛まないんですか!!」
『なぜかしら? 皇族として善き血筋の妻を娶る事は当然のことでしょう? その点、あの子は立派に役目を果たしているわ。本当に美しい』
「美しくないです! いえレイウェストさまは美しいですけど! 婚姻は全然美しく――――」
「ト、トーラさん、待って! 私情入ってないっ!?」
「は、はいってません! こんな状況で入るわけないじゃないですか!」
「ほ、ほんとかなぁ……」
ふーふーと鼻息荒く否定するトーラを何とか宥め、ハーヴィは再びイダに向かう。
●
三人がイダと向き合っている後ろで、他の者達は周囲に二人の気配がないか探っていた。
(……居た)
それを見つけたのはセリオスの【宗波】だった。場所は巨大な亀の足元。丁度死角になり視認できないが、確かにそこに誰かが倒れている。
(動いていないね。マークが刻まれるという事は、生きてはいるようだが……どっちだ)
同じ場所に【宗波】を当てたルチルもその存在を確認するが、スキルでは誰かまで判別できない。
(どちらにしても、確認しなきゃ……ボク達がイダの注意をひきつけるから、二人は人影の救出に当たってくれる?)
二人の話を聞き【戦術眼】で戦況を分析していたエルゼリオがルチル達へ耳打ちした。
●
『巫女さんに会いたいのなら会わせてあげる。よかったわ間に合って』
イダの声と共に、紫水晶亀の巨大な頭部らしき出っ張りが横一文字に割れた。
「ヒルルク!?」
口になるのだろうか、そこに横たわる人影を見てトーラが叫ぶ。
「……殺したの?」
『いいえ、彼女がそれを望まなかったから、生きているわ』
声を震わせるハーヴィにイダは返した。
「どう……して、なんで……皆が、ここに……」
その時、紫水晶亀の口でヒルルクが体を起こす。
冒険者達が来る前に、激しい戦闘があったのだろう、ヒルルクはかなりの傷を負っていた。常人――――いや、授恵者ですら命を落とす程の重傷にも見えるが、生きているのは彼女が征竜の加護に護られているからか。
冒険者達はすぐにでも飛び出したい衝動をぐっと押さえ、じっとイダの出方を窺った。
『それで貴方達は巫女さんを助けに来たのかしら。それとも殺しに来たのかしら?』
「もちろん助けに来ました」
イダの問いかけに、エルゼリオが前に出た。
「サチコさんに興味を示して唆した貴女の事だから、ヒルルクさんのことも気に入ってちょっかい掛けているんでしょう? でも、そんな事をヒルルクさんは望んでいるはずがないです」
『ああ、彼女の決意はとても美しかったわね。でも、巫女さんが望んでいないなんて、何故貴方にわかるの?』
「わかりますよ! ボク達はずっとヒルルクさんと一緒に居るんですから!」
『そう、ずっと一緒に。それは美しい友情ね。でも、貴方達は本当に彼女の事を理解しているのかしら』
「……それは、どういう事ですか」
『私はただ巫女さんの願いを叶えてあげただけよ』
「願いを叶えたのなら、素直に死んでてくださいよ! 全然叶ってないじゃないですか!」
イダの物言いに我慢しきれずトーラが飛び出した。
「ヒルルク、聞こえているのなら返事をしなさい! さっさと帰りますよ! 征竜に何を言われたか知りませんが、もしイダ妃を討てとかそんな事を言われたのなら、もう少し頭を使いなさい! あなたには味方になってくれる沢山の人がいるでしょう! こんなクリーパー程度に手を焼いていて、本当にイダ妃に勝てるとでも思っているんですか!」
肩を震わせているようにも見えるヒルルクに向け、トーラの慟哭にも似た心の叫びが木霊する。
「……違う、そうじゃ……ない、の」
しかし、トーラの叫びを聞き、ヒルルクは血にまみれた手を胸元でぎゅっと握りしめた。
「ヒルルクさん、よく頑張ったね。もう大丈夫だよ」
先ほどの二人と打って変わり、穏やかな声でヒルルクに話しかけたのはハーヴィだった。
「ここにいる皆は、全員君のことを心配してここまで来たんだ。君の頼みなら誰も嫌だなんて言わない。だから、一人で突っ走らないで話をしようよ。君は一人じゃないんだ。こんなにも君の事を想い考えて、幸せを願ってる人達が居る。だから、そんな所に居ないで、帰ってきて」
ハーヴィは優しい声と穏やかな笑顔で話し、ゆっくりと手を伸ばす。
「違う……違う、の。わたしは……あなたたちと、一緒には……いけない。あなた、たちは……違う、もの。そんな、人達に……わがまま、いえない」
しかし、返ってきた答えには悲しみと涙に滲んでいた。
そのまま紫水晶亀の胃の中へ飛び込んでしまいそうなほどに弱々しいヒルルクの声に、【発光】するハリスが声をかける。
「ヒルルク殿。違うとは、私達と貴殿の信じる者の事を言っておられるのですね」
「……」
「私は征竜様への信仰と敬意を持ち続けております。貴殿のように敬虔な、とは言えませんが、私も征竜様を信じる身。その気持ちの一端は理解できるつもりです」
ハリスは今にも泣き出しそうなヒルルクの瞳をじっと見つめながら続けた。
「征竜様の言葉が信じられないのですよね」
「っ!」
「征竜様はその存在の大きさは、我等尋常の生物とは全く違うもの。それはもちろん素晴らしい事なのですが、我等が征竜様の御心を理解できないように、征竜様もまた我等の気持ちを理解しておいでではない」
「……なにが、いいたいの」
「迷っておられるのなら一緒に考えませんか」
ハリスに並び立ったフェイサルもまた、ヒルルクへ声をかける。
「我々は君の邪魔をしたいのではない」
「邪魔……?」
「そうだ。我々は君がおこなう『善行』を共に成したいと考えている。君は征竜の為にイダを討つと決めたのだろう。それは何のためだ。征竜の為ではないのか」
「それ、は、もちろん……」
「ならば、我々を味方につける選択をしてほしい。ひいてはそれが征竜の為になる事を理解してほしい。だから、君を心配している人の声に――――征竜の言葉のように耳を傾けてはくれないか」
並び立った二人のリザードマンの視線に、ヒルルクは溢れる涙を止められなかった。
●
仲間達がヒルルクの説得を試みる陰で、ルチルはトゥーリが瞳を開くのを待っていた。
「――――お待たせ」
「おかえり。どうだった」
「うん、間違いない。リオンさんだよ」
トゥーリは仲間の説得を目隠しに、【幽体離脱】にて紫水晶亀の足元に転がるもう一つの人影の正体を探った。そして、その人影は前回エスタルで見たリオンその人に間違いない。
「よし。幸いマークもまだ消えていない――――回収するよ」
ルチルが呟くのに合わせ、大福とセリオスの二人がこくりと頷いた。
●
『巫女さん、貴女はとても素敵なお友達を持っているのね。さあ、こんな所に居ないでお友達のところへ帰ってあげなさい』
冒険者達の言葉を聞き、ようやく彼らがこの場所へ訪れた理由を理解したイダは、亀の口内で俯くヒルルクに声をかけた。
「……いか、ない」
『あらどうしてかしら。こんなにも貴女の事を想って行動しているお友達の努力を無駄にするの?』
「違う……そうじゃ、ない」
『何が違うというのかしら。それじゃ、貴女は私と一緒に居たいの?』
「違うっ……! わたしは、一人で……あなたを、倒す……!」
涙を拭い瞳に力を取り戻したヒルルクが、イダの声をきっぱりと否定する。
『あらら困ったわね。私はどちらの想いを叶えてあげるべきかしら』
「当然、私達の願いを優先させるべきですよ、イダ妃」
始めて迷いらしい感情を見せるイダに、ヴィルヘルミナが断言した。
「ヒルルクさんは視野狭窄に陥っています。冷静な判断ができる状況じゃないんですよ」
『まあそうなのね。でもさっきの涙は本物に見えたわよ? 巫女さんは貴方達と一緒に帰りたくないんじゃなくて?』
「ええ、もちろん本物ですよ。だからこそ、あなたが叶えるのは私達の願いなのです」
『……ごめんなさいね。理由がわからないわ』
「この程度のこともわからないのですか。……いいでしょう、教えてあげますよ」
ヴィルヘルミナはイダに説く。
「ヒルルクさんは私達に無謀な事をさせたくないんですよ。だから、自分一人でやるなんて馬鹿な事を言ってるんです。自分の実力も把握せずに、無茶無謀を繰り返して私達を散々心配させる困った子なんです。貴女も子を持つ親なのなら、わかるんじゃないですか?」
「ち、がう……! そうじゃ、ない!」
ヴィルヘルミナの投げかけた言葉に応えたのはヒルルクだった。
「……違うなら、教えてください。私達の提案を受けない理由とさっきの涙の真意を」
「それは……」
●
「今だ。行くよ」
イダの困惑に合わせ、ルチルたちも動く。
三人は紫水晶亀の視界(目らしきものは見当たらないが、イダが状況を把握しているという事はどこかに視覚機能があるのだろう)に入らぬよう、光が届かない黒い霧に紛れ後方へと回った。
「……あそこだ。地面の窪み」
裏へと出たセリオスは再度【宗波】を放ち、人影をマークする。ルチルは紫水晶亀の動きに注意しつつ、指で飛び出しの合図を送った。
「ま、待つのだ! なにか匂うのだ!」
しかし、数mも行かない所で大福が急ブレーキ。二人を止めた。
「何をやっている、時間が――――」
「顔が、あるのだ……」
ルチルが不機嫌に問いかけるも、大福は声を震わせ上空を指さしている。
ルチルは嫌な予感と共に、ゆっくりと前方に視線を戻した。
「……どういう事だ。反転したのか」
それは先ほどまでヒルルクを捕らえていた頭部と思われる出っ張りだった。
「……口にヒルルクが居ない。あれは双頭のクリーパーなのではないか」
「どうするのだ……! こっちも見られてるのだ!?」
「……いや、クリーパーはイダが支配しているはずだ。皆が注意を引き付けている間は、意識はそちらに向いている……と思いたい」
「……思いたい、か。希望的観測にも過ぎるが、それに賭けるしかないか」
セリオスの言葉にルチルは頷き、大福は二人の間に視線を彷徨わせる。
「行くよ。時間と『運』の勝負だ」
堅実な情報屋とも思えない言葉に驚く二人に先行し、ルチルは再び駆け出した。
●
「あなた達は……征竜さまのために、命をかけられる? かけられない、でしょう……? そんな、人達に、お願いなんて……できない。わたしは、あなたたちと、違うの……征竜さまを、信じられない、あなたたちに――――」
「それってただの嫉妬じゃないっ!」
ヒルルクが言い終わる前にトゥーリが声を上げた。
「征竜さまを信じるとか信じないとか関係ないよっ! なんでも一人でやろうとして……なんでも一人で背負いこんで……挙句に征竜さまにいいかっこしたいから、ワタシたちを拒否するのっ? そんなにワタシたちのこと嫌いなのっ!!」
「ち、ちがう……!!」
「違わないよっ! いまのヒルルクさんが言ってることは、なんにも違わないっ!!」
瞳に大粒の涙を貯め、トゥーリは叫ぶ。
トゥーリの言葉は、この場に居るヒルルクを想う者達みなの声を代弁していた――――。
●
「フェイサル、こいつを頼む」
ルチルがロープで拘束したリオンを差し出した。
リオンはまさに瀕死。紫水晶亀にでも踏まれたのか、体中の骨が砕けており、生きていることが不思議なほどだった。
「……本当にいいんだな」
「ああ、こいつからは聞かなくちゃならない情報が山ほどあるからね。このまま死なれると情報屋のメンツが潰れてしまう」
「そうなのだ! 大福も聞きたい事がたくさんあるのだ!」
治療していいのだなと再確認してくるフェイサルに、ルチルと大福は力強く頷く。
「……わかった。医家の名にかけて、必ず治す。ただ……意識が戻る保証がない事だけは覚悟しておいてくれ」
フェイサルは二人にそう伝えると、すぐにリオンの治療にあたった。
●
『それじゃこういう案はどうかしら』
両者の言い分をじっと聞いていたイダが声を上げる。
『貴方達にこの子を倒す機会を上げるわ。そうすれば巫女さんを救い出したいっていう貴方達の願いが叶うでしょ? それに巫女さんも私の力の一端を削いだことになって征竜に顔が立つと思うの。どうかしら?』
思いもしなかったイダの提案に、冒険者達は動揺する。
勝ち目は薄くとも、実力行使するしかないかと思案していたのだから、尚更だ。
「それは、別の機会に戦いの場を設けるという事ですか? 僕達に準備をする時間をくれるっていう……」
『ええ、そうよ。それならどちら願いも叶えてあげることが出来ると思うの』
言葉を選びつつ問いかけたハーヴィに、イダは『素敵なアイデアでしょ』と答える。
イダの提案を受け、冒険者達は互いの顔を寄せ相談し始めた。
予想もしなかった大型クリーパーの出現。今の戦力では太刀打ちできないという現実。ヒルルクの意思。自分達の想い――――。
全てを加味して、冒険者達が出した答えは――――。
「わかりました、その提案をお受けいたします。ただし約束していただきたい、決戦の日までヒルルク殿の身の安全を保障すると」
皆を代表してハリスがイダに話しかける。するとイダは『わかったわ』と短く答えた。
こうして『約束』を取り付けた冒険者達は、リオンの身柄を引き取る旨を伝えるとその場を後にする。
背後から聞こえるヒルルクのすすり泣く声に、悔しさをぐっとこらえながら――――。
マスターコメント
ロングシナリオ難しい 報酬:多い10 / 6〜10人
2023年05月01日 15時07分04秒 公開
相談掲示板
シーフのトーラです。 よろしくお願いします! 前回の依頼には参加していないんですけれど、方向は分かっていたんでしたっけ? それが分かるならヒルルクの目的を推察して、一刻も早く合流したい所ですね…。 PL情報ですけれど、近くまで行ければ紫水晶亀の光で気付けないでしょうか?
キャスターのハーヴィだよ、よろしくね! えっと、方角はイェルノーから南西、そしてローレラウラ湖に面するクリエスター山脈一帯での目撃情報は無い、だったね。 素直に街道を辿って……あとOP情報で黒霧の話もあるから、帝都シルトラース、イダ皇女のいる場所へ向かってる……と思って良いのかな。神座に至らんとする者を殺そうとしている訳だし……。 実は僕、あんまり帝国の地理感が良く分かってなくて。ダルトートもどの辺なのかふんわりしてるから、色々間違ってたらごめんね。 何にしても早くヒルルクさんを見つけ出したいな。範囲も広いし、ビ=ネクさんの力も借りていきたいところ。 光で気付けるかどうかは……どうなんだろう。霧ならぼんやりとした光が浮かび上がりそうではあるから、それを頼りに動くことは出来るかも? 或いは超聴覚で音を辿るとかになるかなぁ。 一方で、リオンさんの捜索と捕縛も同時に進めていく必要があるね。 移動に馬車を使ってるようだから、それこそ街道を辿ってる可能性が高いかな。 帝国軍の監視所から話を聞ければ、新街道を通ったか手掛かりが掴めると思う。
情報屋のルチルだ。よろしく。 前回の調査で大分行先は絞れたし、ビ=ネクも合流した。 目立つ発光もあるし、ヒルルクの居場所とついでにリオンの足取りも終えると思いたいが…。 とりあえず大まかに考えるべきは、 ・捜索 ・vs紫水晶亀&ヒルルクの保護 ・リオンの確保 この3点か。 「捜索」は前回より比重を置かなくてもいいと思うが、それ向けのスキルを持つ者は用意した方がいい。 特に、リオンの動きは不明瞭な所が多いからね。 紫水晶亀とヒルルクの保護は同軸になると思って同じ扱いにしたが…同系統の黒薔薇竜との戦闘依頼が「非常に難しい」だった。から、今回は撃破や退散までは求められてないと見ている。 最低限ヒルルクを連れて離脱する準備さえできていれば目的は達成できそうだが、紫水晶亀の迷彩やフラッシュは厄介だね。 『サーマルアイ』や『超聴覚』などの視覚に頼らない手段で正確な位置を捉えるか、自分に塗布された物までは迷彩の範囲に入らない事を期待して閃光塗弾の中身を叩きつけるか…。 最後に「リオンの確保」だが、こいつの求める「姫」がヒルルクかイダ妃のどっちかはよくわからんが…状況によっては紫水晶亀と同時に相手にする必要が出るかもしれん事には気をつけたい。 監視所への聞き込み以外にビ=ネクの狼と協力すれば馬車の轍やヒルルクの物とは違う足跡も見つかりそうだがね。 とりあえずキャスターのハーヴィには実質移動力を下げる【魔法の泥沼】系を用意して欲しいが、頼めるか?
ハリスと申します、どうぞ宜しく。 前回はビ=ネク殿が協力を申し出て下さいましたね。心強いことです。 リオン殿の目的が読めないのは気がかりですが…。 >職業分布(敬称略) ウォーリア:2(ヴィルヘルミナ・ハリス) ヒーラー:3(エルゼリオ・トゥーリ・フェイサル) シューター:3(セリオス・大福・ルチル) キャスター:1(ハーヴィ) シーフ:1(トーラ) 今回重要となる生存性と探査能力に優れる理想的な割合と言えるかと。 特に広域探査の際はシューターの方々の動きが鍵となるでしょうか。 >大まかな方針 捜索とヒルルク殿の保護重点で異論はありません。 紫水晶亀は言わばイダ妃の直衛にもあたるであろう強敵です。 もし動けば大規模な討伐戦が企図される域にあると見て良いでしょう。 我々だけで打倒を試みるには些か荷が勝ちすぎますね。 発光、迷彩の対策としてはサーマルアイを保持しておりますので持っていこうかとは。 >イダ妃とヒルルク殿について 紫水晶亀を通じての対話が可能であるならば、説得や交渉の余地があるかもしれません。 しかしあまり期待しすぎるのも良くはないでしょう。彼女の考えは全く読めません。 ヒルルク殿ですが、イダ妃を倒すために行動しているのであれば、道を違える必要も無いはず。 彼女の敵意が今どこに向いているのかを見極め、それを加味して声をかける必要もありますね。
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 最低限、ヒルルクさんだけでも保護できればいい感じですか。 リオンという胡散臭げな方も確保できれば上々と。 亀は適当に済ませたい所ですね。大型は流石にこの数では荷が重すぎますし。 今回の目的には含まれてないので。 捜索は何か痕跡があればという感じですが、探すまでが大変そうですね。 取れる手段はなるべく多い方がいいですか。
・・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 大まかな方針は俺も異論無い。まあ最低限保護だけは済まさないとな ビ=ネクが魔獣使いでいろいろ使役してるようだから匂いをたどってもらうなどで捜索を楽にできたら御の字だな。 俺は超視覚や看破などで跡がないかなどを探すつもりだ 亀は言われてる通り俺たちだけでやりあうには無理だろうだからヒルルクを保護したら即座に撤退だな。濃煙炸弾を使えば煙幕で視界を塞ぐから逃げる時間を作ろうと思う。
フェイサル・セイフ、癒しの術を少々使う者だ。 今回は宜しくお願いする。 >方針 巫女殿の捜索と保護を最優先とする方針に異存はない。 現地で大きな脅威に遭遇した場合でもまずは離脱を最優先すべき、というのもその通りだな。 今回はビ=ネク殿の助力が得られるという事で文字通り頭数が多くなる訳だし、 既に挙げられているような探査系のスキルも皆で組み合わせれば、 巫女殿やその痕跡、或いは何かしらの異常は見つけられるだろう。 うまく接触できれば、ハリスの言うように巫女殿の目的と我々の希望を合わせる形での呼びかけが有用ではないか。 後は……そうだな、逃げるにしても交戦、より正確に言えば敵に注意を向ける事は避けられないが。 そのような状況下で不意を突かれる形で、件のリオンという男の横槍が入る事は防ぎたいな。 可能であれば、巫女殿を発見した時点でビ=ネク殿の魔獣達に周辺警戒を優先して貰うのはどうだろうか。
シューターの大福と相棒の粽なのだ~! 大福、早くヒルルクにもふもふして元気だして欲しいから頑張るのだ! よろしくなのだ! 大福もヒルルクの捜索と保護を最優先で良いと思うのだ~! 超嗅覚が探索に役に立つなら、ケムマキも探せるかもしれないのだ 前回、大福と粽はケムマキのニオイいーっぱい嗅いだのだ 良い人か悪い人かは分からなかったけど、ニオイは覚えてるのだ! あと、超聴覚も使えるから視界が悪くてもなんとかなる…といいなと思うのだ!(フンス ビ=ネクさんカッコイイのだ!弟子にして欲しいのだ! 粽もエイヲみたいにでっかくなれないかなぁなのだ 相棒との連携や広い範囲の探索の仕方とか教えてもらいたいのだ~! 亀さん怖いのだ(ぷるぷる ビ=ネクさん達に警戒や掩護なんかも頼めたらとっても心強いと思うのだ 皆で一緒にヒルルクを捜索しつつケムマキにも警戒する…のでいいのだ?
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです。今回もヨロシクね! >方針 ヒルルクさんの捜索と保護を最優先する方針で異論なしだよ。 それと並行してケムマキさん対策もする感じで。…目的地は同じっぽいから、途中(具体的には紫水晶亀との戦闘中とか)で遭遇しそうではあるよね。 >紫水晶亀 ボク達だけで倒すのはまず不可能そうだし、ヒルルクさんを保護したら即撤収する方向で問題ないと思う。 『大発光』『光学迷彩』対策用に【サーマルアイ】、撤収する際の時間稼ぎ用に【光縛封】は持って行く予定。
紫水晶亀との戦闘は避けてヒルルクと撤退するなら、ヒルルクの説得は必要ですね。 それと紫水晶亀をイダ妃が操っているなら、会話で気を引いて時間を稼ぐことは出来ると思うのでその二つをやろうと思います。 一応看破と宗波でケムマキさんが潜んでいないか気を付けるつもりですけど、会話中はそちらに集中するので誰かにお任せ出来たら。
まず方針はヒルルクさん確保最優先で了解。 そしてルチルさんの要請だけど、【魔法の泥沼】系は対応スキルが無いような……【澱嵐】の間違いかな? と仮定して。 アーケインストリームとグラビティフィールドを持ってくつもりだよ。ヒルルクさん連れて撤退する時に使って時間稼ぎするね。 リオンさんは紫水晶亀との戦闘中に横入りされるのが一番厄介なんだよね。 だからリオンさんを主に追う別働隊を作っても良いのかな?とも思うけど、多分僕も含めてヒルルクさんを探したい人の方が多いような気がするから……うーん。 ヒルルクさんを追ってる途中で見つかる可能性もあるし、今はそっちに期待するしかないかなぁ。
理想はヒルルクの発見前にリオンも見つける事だが、ヒルルクの救出を優先したがためにリオンを逃がす、或いはその逆も避けたい。 いざって時にリオンの確保を優先する者がいた方がいい。 別動隊で動かすのは現実的な気がしないが、大方ヤツも近くまで来るんだろう。 大福もやる気のようだし、ビ=ネクの狼たち共々捜索と尾行をお願いして機先を潰せるようにしておきたい。 >ハーヴィ おっと、カテゴリが近い所にあったから(PLが)同じ物と認識していたようだ。 アーケイン、グラビティ辺りの認識で大丈夫だ。 (あれば)スネアージャベリンなどの直接【移動阻害】を付与する物でも構わないよ。 それと利用法としては撤退の時間稼ぎというより、リオンが逃げられないようにするための足止めを意識して要請したつもりだったな…。 リオンが授恵者ならどんな手でこちらの追跡を振り切ってくるかわからないのでね。 ハーヴィの方もヒルルクに言いたい事が山ほどある口だと思うが。 >個人 特性スキルの選択やら、ヒルルクやイダへ言いたい事やら何やらで悩むが、 リオンの確保のために曲射をセットしておこう。 あの手の狡賢いのは、自由に遊ばせておきたくない。
リオンはどこかしらに潜んでいそうではありますね。 漁夫の利を狙って、美味しい所だけを頂く…なんて事は珍しくもありませんし。 あとは亀の光学迷彩とリオンの潜伏などを考慮して、サーマルアイでも持っていこうと思います。
遠距離の捜索は皆様に任せ、私は霧の見通しや亀への対応を厚くしようと思います。 リオン殿についても、私ではおそらく追いつけないと思うので…( ダルトート到着後の移動手段として馬車と馬を持ち込みますので、移動の際はお使い頂ければ。 勿論、戦闘領域までは持ってはいけないでしょうが、疲労軽減にはなるかと思います。
>探索と警戒 分かったのだ~!大福と粽はビ=ネクさんチームに入って 広範囲の探索とケムマキの警戒するのだ~! 何か発見したらビ=ネクさんの狼さんに頼んで皆に知らせるのだ 亀さんとヒルルク見つけた時も、周りに注意して見張り番するのだ!