【西局】政治討論部と砂漠の宝玉

紀藤トキ

コメント 30

シナリオID:2547

オープニング

●
 辺りが暗くなる時分、トマス・ダンテは側近の三名を連れて家路についていた。父親と疎遠であったために入学後はあまり寄り付かなかったのだが、最近は数日おきくらいには顔を出しているようだ。

「仕方があるまい。ベリルが入学前に予習をしたいというのでな」
「いえ、誰も駄目だとは言っていませんが?」

 誰にともなく言い訳するトマスへ、側近のタイコモが苦笑を返す。まあ、家族間の壁が別の家族のお陰で薄まるならそれも良いことだ。そんな風に雑談しながら学園の門へ向かって歩いている途上、カナンが足を止めた。

「……誰?」
「ご、ごめんなさい。怪しいものでは、ないです。入学試験には合格してます、学園に、入りに来ました」

 見れば、褐色肌の少女が座り込んでいる。身なりは悪くないのだが、王都風ではなく西方の砂漠地帯の物だった。つまり穏やかな気候とはいえ王都では寒々しい。パンクリアース学園を目指して来たのだが、辿り着いたらこんな時間で途方に暮れていたそうだ。

「ふむ。名前と素性を聞ければ照会はできるだろうが、今日中には難しいだろうな。明日に出直してはどうだ」
「お金が、ないです」

 ぐぐう、と腹が鳴る音が聞こえる。ふむ、と考え込んだところに、別の声が掛かった。ひょろりと細い体躯に糸のような目が特徴的な、やはり日に焼けた肌の青年だ。普段は門の所にいる門衛が一人ついてきている所を見ると、学園の部外者が無理を言って入って来ているのだろう。

「失礼、そちらの方は我々の客人でして……。お探ししましたよ、ラナ殿」
「ひっ」

 びっくりした、というだけではなさそうな悲鳴を上げ、少女は手近なカナンの後ろに回った。

「客人、と言うようには見えないのだが」
「困りましたねぇ……。兄上は私達の歓待を楽しんでくださっているのですが……」
「あ、あんなふしだらな事を!」
「ははは、大人には大人のやり方があります。お嬢様がうっかり迷い込まれたのは不幸な事故でしたが」

 顔を赤くした少女に、男は肩をすくめる。恥ずかしがっているというよりは怯えている様子に、シオンは主の判断を伺うような視線を向けた。

「事情は分からないが、もうすぐ夜だ。学園の入学希望だというのならば、明日に再訪すべきだろう」
「ええ。お分かりいただけてありがたい。さあ、ラナ様」
「嫌です」
「……が、当人も嫌がっている様子。学生としての身元が証明できるなら、今夜は寮で預かって貰えばどうか?」
「この辺りは夜になれば暗くなります。某もそれをお勧めしましょう」

 賓客用の立派な施設などは無いが、一晩過ごす程度ならば何とでもなるだろう。そういえば細目の青年は口を曲げたが、しかし背後の門衛がトマスに同意するのを見て渋々ながら諦めたらしい。

「いいでしょう。明日にお迎えにあがりますよ。ああ、私の名はエドガル。ディンドルフ侯爵家の三男です。その方は我が家の賓客ですので、くれぐれも粗相の無きようお願いいたします」
「……テオドール先生の」
「ああ、愚弟をご存知でしたか。それはそれは……」

 感情の読めない笑みを残して、青年は踵を返した。門衛もその後に続き、後には安どした様子の少女とトマスらが残される。

「……とりあえず、家へ帰るのは無しだな。寮監へ色々と事情を説明せねばなるまい」

 トマスは深々とため息を吐いた。

●
 少女を寮監へ預け、トマスはその足でテオドール副顧問の研究室へと向かった。タイコモはどうしても家に戻らねばならないらしく、供はシオンとカナンのみである。

「……婚約者の子が来てるらしい」
「なるほど、そういうことなのですね」

 カナンとシオンが訳知り顔で頷くが、それだけではないともトマスは言う。

「許嫁に会いたいというのもあるのだろうが、タイコモは我が家の事情に巻き込んでしまっているからな……」

 そもそも、チー家はラマスの隣の領地貴族だ。リヴァマス家の復興が明らかになれば、トマスとの関係を続けるより次期伯爵につくのが道理だった。卒業まではともかく、後もトマスの手伝いに残ると言ったタイコモに、実家側から制止が掛かっているらしい。

「まあ、タイコモの事は私の立場ではどうにもできない。それより、テオドール先生は何かご存知ですか?」
「そうだね……。まず、その子のことは知っている。シラー砂漠の小さなオアシスに住む一族の子だ。私が船に乗っていた頃に、交易で何度か訪れたよ」

 船を降りて砂漠を数日北上してようやくたどり着く辺鄙な場所だが、『砂漠の宝玉』などと一部で珍重されるような、そこでしか手に入らない希少な宝飾品があったらしい。テオドールが、と言うよりは彼の上司であった女船長ローラが彼らに気に入られて得たルートだったという。

「何でも魔獣から採れる石のような物を時間を掛けて磨くらしいんだが。殺さないように採るのも磨くのも秘伝があるそうでね。他の砂漠の民も知らないとかで、交易が出来たのは随分幸運だった。しかし、なぜ彼女が王都に……?」
「西方で起きた戦争で故郷を追われたらしく、一族でディンドルフ侯爵家を頼った、と」

 首を傾げるテオドールに、道中聞いていた内容をトマスが説明する。全部で10名ほどの小さな部族とはいえ、良き交易相手であったラナ達を侯爵家は歓待していたそうだが、西方の動乱が治まった事でオアシスに戻ろうとした所で厄介事が起きたらしい。老人や親世代は早々に帰途に就いたらしいが、気が付けば子供二人が自分の希望で王都に残りたいと言った事になっていた。ラナは学園で少し学んでから帰るのはどうかと問われ、それならばと頷いたのが拡大解釈されていいたようだ。

「侯爵(父)や兄(長男)の手配じゃなさそうだ。既に良い関係があるのに、妙な事をする必要はないしね。おそらく監督役のエドガルの暴走だろう」

 テオドールの実家のディンドルフ家は、海賊上がりの商業侯爵だ。家督を継ぐには両面での実力が問われる。もしも、『砂漠の宝玉』の流通を将来にわたって握る事が出来れば、決定打にはならずとも有効打にはなるだろう。ラナは兄の部屋に会いに行き、うっかりそんな『歓待』を目撃してしまった事で怪しんで、何とか逃げて来たのだそうだ。

「……ラナ嬢は学園にいれば安心だろう。入学資格はあるのだから、問題はあるまい。明日に引き取りに来るエドガルとの交渉が厄介そうだが。ラナ嬢の兄については、先生は何か……?」
「会った事は無いのだが、名前はルカだったかな。真面目な授恵者の青年だと聞いた」

 言って、テオドールは眉を顰める。エドガルには双子の妹がいた筈で、一般的な貴族子女としては育っていないらしい。海の男や女が多いディンドルフ侯爵家では継承権を捨てて肉食系になった女子は珍しくもないが、噂では妖しげな薬物などにも手を出しているとか。エドガルが短絡的にルカやラナを篭絡し、宝玉の秘密を聞き出そうとしているのかもしれないとテオドールは推測した。

「授恵者に直接的に効果のある薬物は無かろうが、薬で出来あがっている女の色仕掛けに溺れる可能性はあるだろう。私としては、恩のある一族だ。出来れば問題なく故郷に帰って欲しいが……」
「先生が冒険者ギルドに依頼を出すなら、私達も冒険者として手伝いはできます」

 かくて、ディンドルフ侯爵家の五男による、妹二名の元からの重要人物救助の依頼が一応は身元を伏せたうえで出される事となった。

解説

【西局】の最初の頃で砂漠のオアシスからの離脱を助けて貰った一族のお話の続きです。 大人の歓待って何なのかな? パカ倫があるんで詳細は描写できませんね。 成功条件はルカの奪還とラナの保護です。死者や酷い重体者を出さないと評価が上がります。 パターンとしては夜のうちに強襲してルカを奪還してエドガルを抑えるか。 翌朝を待ち、交渉に訪れるエドガルに対応しつつ、分離行動でルカを奪還するか。 交渉する場合は学園内の応接室を確保できますが、門前であしらっても良いでしょう。 ●監禁場所 王都にあるディンドルフ家の邸宅の一つ。商業区画にあり、広い庭に猛犬がいたり塀が高くて棘付きで厳重だったり私兵(一般人)が多めにいる、やべー仕事をしている商人っぽい屋敷です。 ルカがエドガルの妹さん2人に酒池肉林攻勢を受けているのは二階の客間と思われます。 ●敵 エドガル こんな事件を起こす程度の奴ですが、ディンドルフの後継者候補を外れていない程度には優秀な船長であり強めのシーフ/ヒューマンです。31歳。船の操船は一流ですが、商売の才能が無く長男らに後継者争いで水をあけられて焦っています。 妹達 名前はアニーとベラ。24歳。ヒューマンの一般人でどちらもぼんきゅぼーん系肉食美女です。頭はかなり悪く、若い間だけ兄に利用されている感じですが今が良ければ良しで気にしていません。 屋敷の衛兵×20 訓練された一般人ですが戦闘能力は所詮は一般人並です。彼らに見つかり騒ぎになれば官憲がやってくることもありえます。 猛犬×8 お腹を空かせたそれなりに訓練された番犬です。とても良く訓練された訳ではないです。 その他 食事係や召使などが普通に邸宅内にいます。 ●味方 トマス、シオン、カナン カンストレベルくらいのキャスター、ウォーリア、シーフです。PCから依頼があれば同行します。 テオドール、ラナ 一般人の事件関係者です。エドガルと交渉する場合は同席を依頼できます。 危ないので邸宅襲撃には同行しません。 ●救助対象 ルカ 褐色肌で20歳の青年ウォーリア。そこそこ強いのですが色仕掛け耐性は低いです。家族程度しか接する女性がいなかった環境から都会に来ちゃったから……。

マスターより

政治討論部をタイトルにつける必要はない気もするけれど、関係者が大体そっちの人なのでつけています。 得に部活とは関係ありません。 エッチなのはいけないと思いますが、政治討論部の副顧問の実家の人たちはだいたいこういう感じです。 王国貴族としては自分の領土内でやらかすのはOKですが、王都でやらかすのはあまり良くないですね。 形式的に身内同士のやり合いになっているので目こぼしされていますが、副顧問が依頼を出していなければギルドが受理するかは微妙な案件です。 パカ倫に配慮されるので酒池肉林シーンを直接は描写できませんが、そこに踏み込んでしまった後のPCの描写は問題ない筈。 えっちな光景を見て皆様のお子様はどう反応するのでしょう……。 糸目は強い法則により、エドガル君はボチボチ強いので殴りに行く場合は警戒してくださいね。 皆様の楽しいプレイングをお待ちしております。楽しくていいのだ、ゲームだもの。

リプレイ

 状況を確認した一同は、朝まで待つことなくルカ青年の奪還に動く事とした。

「テオドール様は、ラナ様達の保護から手を引くことはありませんか? であるならば何か証になる品と一筆を頂きたいのです」
「ここで私が前に出ると話がややこしくなるが、トマス君が話していたのだったな。……南方に確認する時間も無い。致し方ないな」

 レティシア・レインフィールに踏み込んだところを問われ、テオドールは渋面を浮かべたが家紋入りの短刀を差し出した。五男の彼が所持しているものは伝来の貴重品などではないので、万一無くしても問題は無いそうだ。

「もしも私達が戻らない場合、ディンドルフ侯爵様やラナ様の一族に全てを報告する事。もしもラナ様達を自由に解放すれば此度の件は関係者一同口外せず、無かった事にする旨をしたためて頂けますか」
「私が報告しない事は約束しても良いが、家に知られない事は無いだろうなあ。エドガルに監視の一つもついていない筈はない」

 とは言いつつも、テオドールは凡そ言われたような内容を書き、レティシアの見ている前で蝋を垂らして封緘する。万が一第三者が見ても内容が分からぬよう、ラナやルカは「砂の民の娘」「砂の民の男子」と言うように一部の内容をぼかしているが、当事者には通じるであろう。その間、ゲルダ・クラインとリサ・ベイカーの二人は仲良く額を寄せて、作戦内容を打ち合わせていた。暗色のマントで姿を隠したサマエラ=フォリウムと合わせて三名で、ルカが囚われた屋敷の衛兵と犬をまず無力化する。その後に救出班の五名が館へ向かい、ルカを確保する手はずだ。

「わたし達は、騒ぎにならない程度に陽動ですね……!」
「あまり大事にするのもよくなさそうですし、ね」

 ゲルダとリサ、救出班のジュスト・ヴェルジーはテレパスで連絡を取り、タイミングを計る事とした。

「トマス殿には、ルカ殿を運ぶための馬車の手配と保護を願いたい。どなたか、テレパスを持ってもらえると助かるな」
「では、私が」
「馬車、取って来る」

 シオンが連絡役に手をあげ、カナンが王都のダンテ家邸宅へと走る。万が一ダンテ家の馬車とバレた所で、日中にエドガルとトマスがやりあっている経緯がある。彼から敵と見なされても今更であろう。

(貴族の関係はやはり難しいな……。とはいえ、何か私にできることがあれば、協力はしたい)

 サマエラはそう独り言ちる。ややこしい駆け引きは、彼女の得手ではない。貴族の流儀に巻き込まれたであろうルカには同情めいた感情もあった。とはいえ、男性を陥落させようという色仕掛けがいかなるモノか、何となく察してもいる。

(フォローは必要だろうか。ショックだったかハマったかで大分変わるが……)

 考え込むサマエラ。仲間内ではジュストも比較的事態を正確に把握していた。

(この手の教育は受けておいてよかったな……)

 そう思いつつ、ジュストは手玉に取られてしまったであろうルカの事を憐れむ。色々と経験のある彼は自分は色仕掛けには強い方だと自負していた。一方、同じ貴族子弟であっても男女では事情が異なり、レティシアの顔色は青い。大事に育てられた温室の花の彼女は、冒険者として遭遇した悲惨な事件で受けた衝撃が今回の事件のせいで蘇り、心が軋んでいた。それでも、周囲に心配を掛けぬよう気丈に振舞っている。

「……厄介な事になっているのだろうな、きっと」

 そんな事を言うローザリカ・L・ディオールはレティシア程の箱入りではなく、知識としてはそう言った方面にも備えがある。しかし、ジュストのように実践を伴う訳ではない耳年増と言う奴だ。実際に見れば多少のショックもあるやもしれない。平民のコルネリウス・アーラもまた、備えが出来ている側の女子であった。出来過ぎているとも言う。

(父さんと比べたらどうなのかな……。いえ、そもそも比べるような物じゃないですよね)

 ふっとそんな事を考えては、普通の女子はそう言う事(モノ比べ)はしないと我に返る。ちょっと露出狂との遭遇歴が多くて耐性がつきすぎただけで、コルネリウスとて女性らしい恥じらいが無い訳ではない。育ちが悪いせいだなどと言われれば、あらぬ被害に遠くの父は嘆くであろう。つまりそれはきっと彼女の個性。そして、一団の中で最も清らかな思考をしていたのがゲルダであった。

「ラナ様はとても困っていらっしゃったのに、ルカ様はどうお考えなのでしょう」

 どうやらゲルダの考える色仕掛けは、男が望めば逃げ出せるような物らしい。確かに、ルカは授恵者でもあり一般人女子の二人位、その気になれば力づくで振り払う事も出来るだろう。……と、考えても別に何もおかしくはない。

「ルカ様が妹さんもお家のことも忘れて遊んでいるのなら、お助けした後できちんと反省していただかないと」
「そう、ですかね……?」

 疑念を感じたリサとて、どういうものかを詳細に語れるほどの知識はなく、ゲルダの義憤を打ち消すほどの確証はなかった。というか、この件で何か指摘して「そうなんですか。リサちゃんは詳しいんですね!」などとピュアな視線で賞賛されようものなら、ダメージは大きい。きっと大きい。

●
 潜入に先立ち、門の衛兵をまず追い払う。コルネリウスの手で化粧や髪形を変えたリサは普段とは印象が変わっていた。

(閃光が出てから、すぐに気が付かないようなら声をあげてくださいね)
(わかりました。衛兵の方、あまりお仕事熱心ではなさそうですね)

 ゲルダと思念で会話しつつ、まずリサが行動を開始した。投げた閃光塗弾は狙い通りに衛兵の目の前へ。

「ん、なんだ? うお、目が! 敵か!?」

 目がくらんだのは一瞬だろうが、大げさに騒いでいる。数名が出てきたところで、離れた場所に幻影で覆面の男を出した。が、夜目が効かないのかなかなか見つけてくれない。

「あそこに、不審な方がいます!」
「何だと? む、あれか」

 衛兵の職務に忠実なのか、それとも余計な仕事をしたくないのか。人影を見つけてもそちらに向かおうとはしない。が、彼らの注意は一か所に向いたようだ。

「今のうち、だな」
「はい」

 サマエラがロープを投げかけ、手早く塀の上から肉を投げ込んだ。番犬はだいぶ飢えているらしく、まだ怪しい覆面の幻影に盛り上がっている間に寄ってくる。そこへ、ゲルダがすごく臭い発酵食品をお見舞いした。

「く、臭いですね」
「こっちにも目が向いたぞ」

 キャインキャインと頭を振ってのたうつ番犬の様子に、衛兵も不審に思ったらしい。ゲルダとサマエラは慌てて塀から離れる。

「あっちにも人影がいたぞ! 逃げていく!」
「何だと? 中に入られていないか調べろ!」
「こりゃ何の匂いだ? ガキの悪戯にしちゃ酷すぎる……!」

 中には番犬の世話役もいたようで、悲痛な嘆きが兵の内側から聞こえた。まあ、殺されるより良かったと思ってもらうしかないだろう。三人が首尾よく注意を引いたのと逆側の塀前では、リサから連絡(テレパス)を受けたジュストが周囲へ頷いて見せた。

(全員で見に行くなよ。まあ、楽でいいけどな)

 暗視で敵の様子をうかがっていたナハシュが苦笑を浮かべる。門衛は持ち場を離れていないが、それ以外はぞろぞろと番犬の周囲にたむろっていた。コルネリウスと二人、エリアサイレンスで音を遮断。ローザリカが塀の上へ母蜘蛛糸のロープを投げ、それを伝って塀を登る。警戒していた塀上の柵も授恵者であれば造作もなく乗り越えられそうだ。

(棘で服が裂けなくてよかった。……見事に誰もいないな)

 内側でローザリカがエリアサイレンスを展開しなおし、外のコルネリウスが代わって塀の内側へ。ジュスト、レティシアもそれぞれ塀を越え、最後に身軽なナハシュがロープを回収しつつ乗り越えた。

(こっちだ)

 事前にラナから大まかな間取りを聞いていたナハシュが先導し、邸宅の一角へ取り付く。裏口を見つけ、双波で内側を探った。反応は四人。エリアサイレンスを展開して待つ仲間の方へ、裏口を指さしてから四本指を立てる。

(四人……。厨房にでも通じているのでしょうか)

 レティシアが首をかしげる。もとより使用人の服を奪って変装する計画だった救出班は、エリアサイレンスを展開しつつ中へと踏み込んだ。急に音が聞こえなくなったことに混乱する男女をジュストとローザリカが目を合わせて(妖精眼とヒュプノシスで)眠らせてゆく。

「朝ご飯の準備中でしたか……。かまどの火はどうしましょう?」
「小さくしておきますね」

 小声でレティシアに問われたコルネリウスが、薪を取り出して火勢を落とした。ナハシュは他の気配が近づいてこないか、入り口で警戒している。寝た使用人はジュストとローザリカが続きの間に引っ張り、自分たちに会いそうな着衣を見繕った。実のところ、スタイルの良い二人からすれば横にサイズがでかいのだが、コルネリウスが何とか見れる変装に整える。

「よし、こっちだ」

 ナハシュが行き先を指示し、使用人風のローザリカとジュスト、レティシアとコルネリウスが続いた。レティシアの夜煌石の首飾りがぼんやり周囲を照らしている。使用人はまだ休んでいるようで、出くわすことは無く階上へ。

『うふふ、まだ身体の方は元気じゃない。凄いわよ、坊や?』
『う……』
『目を覚ましたわね。続きを楽しみましょ? 今夜は本気で責めちゃうよ』

 扉の隙間から明かりと、不穏な会話が聞こえてくる。扉に手をかけたナハシュは汗とそれ以外の匂いに唇を歪めた。ゴールディの歓楽街で良く漂っている退廃的な空気だ。

「お楽しみ中の所申し訳御座いませんが、火急故失礼致します」

 ノックとほぼ同時に、ジュストとローザリカが踏み込む。乱れたベッド上、全裸の男が横になり、脇で中腰の全裸女二人が、二人を見て目を見開いた。

「あんた達、見ない美形だけど。参加希望?」
「フフフ、お兄様の手配かしら。気が利くじゃない」

 元の美形とスタイルの良さを服と化粧で胡麻化すには限度があった。が、視線を合わせたのが運の尽き、姉妹はうっとりと爛れた未来を思いながら眠りに落ちる。

「……貴族って過激なものなんですね」
「いや、貴族とひとくくりにしないで欲しいな」

 ちらりとルカの様子(股間)を一瞥してから、コルネリウスがそう呟く。内心、だいぶ面食らっていたローザリカは何とか抗議の言葉をひねり出した。倒れた姉妹の様子には同じ女子として思うところがあり、そっと二人でシーツを掛ける。レティシアは呼吸を止めて視線を宙に浮かせて何とか耐えていたが、どうみても限界だ。

「ルカ君も話ができる状態じゃなさそうだ。ひとまず入り口で警戒していてくれるかな」

 ルカの様子を見たジュストが、レティシアに退室を促した。ナハシュが外の様子をうかがっているも、まだ動きはない。

(アレが元気に走り回ってたら偽物だとバレそうだな……)

 ナハシュの中で、フェイクカバーの選択肢が衛兵一択となる。とはいえ、まだ囮が必要な状況でもない。このまま気づかれなければ話は早いのだが。

「おや。ネズミが入り込んでいるようですね」
「エドガル様、ですか」
「美しい女性に名前を知られているとは、相手がネズミでも嬉しいものです」

 廊下を足音もなくやってきたエドガルは、シャツにズボンの軽装。戦う気はないというように、両手を挙げた。

「誰の差し金か知らないが。ルカ君を連れていかれると困ります。倍額を払うから手を引いてはくれませんかね?」
「ラナ様を保護したのは貴族子弟です。そして、私も含め複数の貴族子女が事態を知っています。手を引いていただく必要があるのはエドガル様、貴方の方です。こちらの書簡を、ご覧くださいますか」

 レティシアがそう口にしたときは怪訝にしただけだったが、テオドールからの書簡を受け取ると青年は不快感を露わにした。

「野郎……。どこぞの男爵に婿入りすると聞いていたが、まだ本家に色気がありやがったか」
「この件が、ラナ様の一族に知られれば今後の交易が立ち行かなくなることもあるでしょう。その原因となれば、後継争いから後退するのは必至です。何事もなかったことにするのが、一番ではないですか?」

 レティシアが会話をする間に、何とか意識を取り戻したルカがジュストに連れられて出てくる。もともと彼の着ていた服に無事なものもあり、全裸ではない。

「……妹は、彼らのもとにいるんだな」
「うちの妹達の歓待はお気に召しませんでしたか? ルカ殿」
「夢のようなひと時を過ごさせてもらったが、そろそろ血の繋がった妹の顔が恋しいのでね。二人にはよろしく伝えてほしい」

 掠れて聞き取りにくい声ながら、ルカの言葉はしっかりしていた。その後ろからローザリカとコルネリウスが姿を現したのを見て、エドガルは肩をすくめる。

「お引止めしたいが、無理のようだ。まったく、運が悪い。愚兄の知り合いにあの娘を拾われた時点で、私の負け(こうなる事)は決まっていたのだろうな」

 レティシアの見たところ、案外聞き分け良く諦めた様子に嘘はない。損切が早いのは商人としては悪くないのだが、取引相手にするにはやり口が汚すぎるとローザリカは思う。言葉通り、彼は一同を止めることはせずに送り出した。

●
「……なるほど。話を聞くにしても、明日以降だな」

 緊張の糸が切れたのか、屋敷を離れたとたんに意識を失ったルカを受け取ったトマスは、鼻に皺を寄せつつそう言った。迎えに来ていた陽動班の面々も、嗅ぎなれない異臭に変な顔をして距離をとる。部屋に踏み込んでからのあれこれで救出班は鼻が慣れてしまったが、エドガルはまだひどい状態ではあった。

「まだ意識がある間に聞いた感じ、昨日までは普通に歓待されていたらしいね」
「ああ、ラナ嬢が逃げ出したことで焦ったのか」
「……女性不信になどなっていなければいいが」

 ジュストにトマスが顛末を聞き、サマエラがそう呟く。待機していたトマスらに、奪還が成功したあたりのタイミングで侯爵家の者から挨拶があったと聞いて、エドガル邸へ向かっていた一同は微妙な顔になる。今回は特にどうということは無かったが、侯爵と言えば辺境伯や公爵に次ぐ大貴族。将来を見据えて、優秀な冒険者に興味を持つのは当然なのかもしれない。

「ルカ様はルカ様で、戦っていらしたんですね」
「そうかも、しれませんね……」
「ええ、まあ。そうですね」

 救出班からふわっと詳細をぼかしたアレコレを聞いたゲルダはルカを見直したようなことを言い、リサが曖昧に同意する。実際に見ていたコルネリウスはといえば、とりあえず最後まで雄々しかったのは間違いない、と頷いた。

「話を聞きたいのもあるが、レティシア嬢はひどい顔色だ。身を清めたい者もいるだろう。良ければうちに寄ってくれ。私の家のことは、エドガルはともかく侯爵にはもう知られている」

 トマスの招待で、幾人かはダンテ伯爵邸で朝風呂に入ってから解散となった。

マスターコメント

お疲れさまでした。 エドガル君はすました顔をしていますが、内心憤りでプルプルしています。 ルカ君もすかした別れの挨拶などしていますが、足腰立たなくなってます。 二人とも男の子なのでかっこしいなのです。 ラナさんが見た時は普通のベッドシーン(ただし二人掛かり)だったので、まだ健全……? でも、ラナに逃げられてエドガル君は焦ったので妹達に強行手段をとるように指示しておりました。 エロ同人みたいな展開を予測していた方と、そこまででもない感じを想定していた方がいて面白かったです。 エドガル君救出後に実物を見てリアクションするのも面白そうだったのですが、皆様がまとめて反応するシーンを作れそうもなかったので、あのように表現しました。 ルカ君は当日は妹のことを口に出されて望まぬプレイにも積極的に抵抗できなかったようです。 が、歓待を前日までとても楽しんでいたので、お叱りを受けても当然ではあります。 お兄ちゃん不潔! って言って走り去る妹を全裸で慌てて追うより続行を選んだわけですしね。 MVPは、役割分担がきっちりしているので誰にというのが難しく。 皆さん偉かった、ということで大成功にいたします。 ご参加ありがとうございました!
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人

2022年10月29日 00時28分22秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ジュスト・V・ケレス

    失礼、ちょっと気になる箇所があったから発言し直すよ。 キャスターのジュストだ、よろしくね。 ……こういう事態にならない為の教育が施されるかどうかは家にもよるからなぁ。 アプローチ方法としては解説で挙げられている ・夜に強襲してルカ殿を奪還してエドガルを抑える。 ・翌朝を待ち、交渉に訪れるエドガル対応班とルカ殿奪還班に分かれる。 のどちらかになるのかな? ラナ嬢の心境を考えると少しでも早くルカ殿を奪還してあげたいところではあるけど、極力穏便な形をとるなら後者かなぁとは思う。 負傷者はともかく死者や重傷者は出さないようにした方が評価もとい報酬は上がるとのことだから、その辺りも考慮したいね。 俺としては現時点ではどちらのアプローチが良いという強い希望はない。 今回のメンバーはウォーリア2、シーフ1、ヒーラー4、キャスター1。 NPCの協力を得た場合はウォーリア3、シーフ2、ヒーラー4、キャスター2。 協力を得られるNPCのレベルも高いから、騒がれる前に一気に無力化させてしまうような強襲自体はし易いのかなという印象。 怪我もヒーラー陣で治せる範囲だったらセーフかな、とか思ったりもした。

  2. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >方針 テオドール様の推測が正しければ此度の件は侯爵様やご長男様の手配ではなく あくまでエドガル様の暴走との事ですので 仮に夜の強襲手段を取られても侯爵様を敵に回さず 加えてエドガル様へのお味方はされませんよう動けましたら 恐らく今後に関しても問題が生じる可能性は低いのではないかと存じます。 ですので、強襲方針でも交渉&奪還方針でも 私自身も強い拘りはございませんので希望者が多い方で尽力をさせて頂きます。

  3. サマエラ=フォリウム

    ヒーラー、サマエラだ。 よろしく頼む。 >方針 私も、強い拘りはないが……強いて希望するなら、夜に強襲だろうか。 やはり本人の今後のためには、早く助け出してやった方が良いだろうな、とは思う……。 衛兵は、一般人並となると……できれば見付からないのが最善だろうが、 対処必要な場合、加減もするならば、少なくとも直接攻撃するスキルは控えなければならないか。 犬の方は、エサの用意等してやれば、ある程度気は引けそうな感じだな。

  4. ローザリカ・D・ケレス

    同じくヒーラー、ローザリカ。 よろしく頼もう。 >方針 そうだね、あまりにも不都合が多そうであれば交渉でも良いと思うが…… ラナ君とは言葉も交わしたことがあるから、彼女の兄を早く助け出してやりたいとは、思う。 個人的には夜のうちに仕掛けたいかな。 サマエラ君が挙げてくれたように餌で気を惹いて犬の対処をしたり、 一般の衛兵に気取られないようにエリアサイレンスも活用しながら忍び込んだり…… 騒ぎにしないための手も多く取れそうだとは思うしね。

  5. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 取り急ぎとなりますが。 >方針 私も強い希望はありませんが、やはりなるべく早く救出したいというのは同意ですから夜襲の方が良いかな、と思います。 犬さんは現状出ているように、食べ物で釣りやすくなるかなと。 目立たないよう、少人数で分かれながら分担していくほうが良いでしょうかね。

  6. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 方針は同じく特に希望はねえな。夜に仕掛けるなら解りやすくていいってくらいだ。 場所もラナって奴から程よく辺りを付けられる気はするし、なんなら下の犬や見張りの気を引いてくれんなら、俺ともう一人のシーフで壁歩きと透視あたりで外からおたのしみ中の場所は見つけられるし侵入も行けると思うぜ。

  7. ゲルダ・クライン

    ゲルダです。よろしくお願いしますね。 >方針 そうですね、出来るだけ早く――という部分はわたしも同じ考えですので、 夜に強襲を掛けるという方針で異論ありません。 救出自体も少人数で、兵士やワンちゃんさんの気を引く班と実際に救出するために動く班で分担する形になるでしょうか。 あまり大々的な戦闘になってしまうと後々に響きそうですので、兵士さんもヒュプノシスあたりで眠っていただくのがよさそうかな、と思いました。 お肉の案も、とっても効果的だと思います……!

  8. ジュスト・V・ケレス

    今の所夜に強襲の意見が多そうかな? 犬に関しては肉だったり強めの匂いがするもので誘導するので異存ないよ。 エリアサイレンスは術者が身動きとれなくなるのと、交戦状態では使えない制限があるので使う場合は相手に察知されない前にエリアサイレンスを展開してその範囲内で意識を失わせる、拘束する感じになるかな、と。屋内なら無力化した者をどこかの部屋に放り込んでおけば時間は稼げそうだね。 全員で纏まって動くのは目立つから、何人かに分かれて行動するのは賛成。 エドガルはシーフだからこちらの侵入に気づく可能性もあるし、ルカ殿救出班とエドガルの抑えや兵士対応など退路確保する班に分かれるでも良いかも。

  9. ナハシュ

    基本夜襲でいいんだな・・? とりあえず現状上がってる分には基本異論ないぜ!肉で釣るのとかもそうだ。 担当に関しても、救出班、気を引くやつ、いざという時のエドガルの押さえ担当する奴でいいと思う。エドガルに関しては救出に行く奴のうち何人かが兼業すればいいんじゃねえかとは。 >エリアサイレンス 術者が戦闘さえしてなけりゃ、移動する分には問題ないはずだぜ。 これメインで進みながら、どうしてもどかしたい奴がいる時は言われてる通り範囲内でヒュプノシスやなんやらで意識を失わせる形も異論はない。 ただ範囲1m以内に意識を失わせる奴と衛兵と術者の3人を収めることになるだろうから、そもそも相当接近する。ヒュプノシスの場合倒れる音を気にせず行くなら範囲外でもいいんだけどな。 つまりそれまでにバレる可能性もあるだろうから、基本静かに行く場合この方法でどかすのは最後の手段だとは思う。 >ルカ ところで客間に着いたとして、コイツ素直についてくんのか?お楽しみ中なんだろ? 例えエリアサイレンスで静かに開けたとしても、普通に入ってルカとアニーとベラ、この3人のうち誰かが叫べばその時点で騒ぎにならねえか? 此処で騒ぎになっても構わない感じで、明確に退路確保、ルカの確保と救出、エドガルの抑えに回れるよう動くか、そもそも叫ばれないよう使用人や衛兵の恰好で偽装しておくか、くらいは決めといてもいいんじゃねえかな。

  10. リサ・ベイカー

    遅くなりました、リサです、よろしくお願いします。 夜襲については特に異論はありません。 出来るだけ、中での警備を減らせたほうがいいかなとも思うので、外で気を引く陽動は良さそうですね。 あとは、念のため、奪還後の翌日以降の対応も考えておいても良いかも知れませんね

  11. レティシア・R・クラティアス

    >方針 現状ですと、一先ず強襲の方向で決定してしまってよろしいかと。 班毎に役割分担をされる事にも異論はございません。 あとはリサ様の仰るように今後の対応への備えも 可能な範囲内で出来ますとよろしいのではないかと存じます。 >敵対応 犬については既に案として出されております通り 餌等で気を惹かれるのがよろしいかと。 エドガル様はシーフの方との事ですので 極力衛兵との接触は避けたいところでございますね。 ですので、基本的にはジュスト様やナハシュ様が仰ったような流れになりますでしょうか。 敢えて救出班以外が陽動を行うという手もございますけれど 強襲が発覚した時点でルカ様達がいらっしゃる部屋のご様子は確認されますでしょうし。 エドガル様については、魔法攻撃手段をお持ちでなければ 光縛封である程度は無力化は可能でございますね。 >ルカ様 今後への備えも含めて強襲前に私はテオドール様とラナ様に接触予定ですので その際にラナ様にルカ様への短いお手紙を書いて頂き 彼女の装飾品等を彼女からの願いを受けた証としてお借り出来ましたら ある程度は信用を得やすくなるのでは、と考えております。 あとは……恐らく、女性の方が同行のお願いをしやすいのではないかと推測しております。

  12. コルネリウス・アーラ

    翌日以降の対応について可能な範囲で考えておく、というのも同意です。 >ルカさん そうですね、ジュストさんの仰るように分担し、退路確保をした上で客間に入るのを私は想定していました。 ルカさん自身は、お話して付いてきてくだされば一番良いですけれど、アニーさんとベラさんも同時に対応しつつ保護しないといけないのですよね。 班の分担が結構細かくなりそうな気がしますので、語釈がないように確認していきたいですね。

  13. ジュスト・V・ケレス

    翌日以降の対応は強襲時エドガルと交戦したか否か、また交戦した場合無力化したか、それともせずにルカ殿奪還だけ成したかによって変わりそうだね。 >役割 ・ルカ救出(アニー・ベラ対応も含む) ・退路確保(犬や衛兵対応、音対策) ・エドガル対応 とりあえず大まかに分けると三手に分かれる感じになるかな? 俺は今の所ルカ殿救出に入れたらとは考えているけど、別の役割でも問題ないよ。 >ルカ殿、アニー・ベラ アニー嬢とベラ嬢には叫ばれたりしないようにするつもりでいた。 三人のいる部屋からエドガルを引き離した状態で、エドガルの協力者や部下のふりをして『賊が侵入したようだから、お三方を安全な場所へご案内します』などと偽ってエドガルと遭遇しないルートで屋敷の外へ連れ出して馬車に乗せるとか。 勿論興が乗っているところだったら渋るかもしれないが、流石に命は惜しいだろうしルカ殿にはレティシア嬢の挙げてくれたような対応も効果的かもしれない。 三人がいる部屋付近の衛兵はヒュプノシスで眠らせておきたいかな。 >強襲 外に騒ぎが漏れないよう基本屋外では音を立てず、館内に入ったらある程度音は立てても良いかもね。 基本貴族の屋敷内でのことは屋敷内で片付けようとするはずだ。 後ろ暗いことをしている貴族と、その私兵なら猶更。 自分達の手に負えないと気付けは騒ぎになるだろうが、気づかれる前に制圧してしまえば人が倒れたりする程度の音なら大丈夫じゃないかなと思ったけれど、楽観視し過ぎだろうか? エドガルも自分が明らかい劣勢と判断しなければ外の官憲に助けを求めるようなことはしないんじゃないかと思ったよ。

  14. ローザリカ・D・ケレス

    おおまかに三手、役割を分担しつつ行動すること承知した。 ヒュプノシスで穏便に眠らせる案も良案だと思う。 ぱっと見でバレさえしなければヒュプノシス効果範囲まで穏便に接近できそうだし、 使用人の服なども手に入れて変装できたらより安心できそうだと思ったかな。 >ルカ殿、妹達 なるほど、ジュストが言うような方法で保護が出来れば穏便か。 先に女性使用人に扮した誰かが火急ゆえに衛兵等を通していいかどうかの確認も取れば、よりそれらしくなるだろうか。 その、そういった場面で急に男性に押し入られるのは警戒されそうというかなんというか…… >対エドガル 光縛封を試みるのも良いと思う。 ただシーフのホライゾナルジャンプだったか、あれで抜けれるかどうかが気がかりで。 念のため、他の手立てもいくつか考えておきたいな。 相手が仕掛けてこない限りなるべく会話で時間を稼ぐとか……? 脱出さえできればいいわけだし、妹達が使っているという噂の妖しげな薬物でカマをかけるとか……難しいか。

  15. リサ・ベイカー

    〉役割 わたしは、その分担のなかでは 退路確保、をしますかね。 外で閃光弾使うとか、ボヤ騒ぎ起こすとか、一旦狙いとは違う方向に目を向けさせるということで。 〉後日対策 たしかに、エドガル氏を直接叩いてあれば、わざわざ取り返しには来れないかもしれませんね。 まあ、ラナさんについては、学園内で保護と言うことで、 ちょうど生徒会役員ですから、生徒会の名前も使って、跳ね除ける感じですかね?

  16. リサ・ベイカー

    〉陽動 と、言ったものの、どの程度の騒ぎを起こすかは要相談ですね? 軽いボヤ騒ぎくらいが無難でしょうか?

  17. レティシア・R・クラティアス

    >役割 ジュスト様が纏めて下さったものですと 私は一先ずルカ様救出班を希望させて頂きますね。 ただ状況次第では救出後、エドガル様対応の応援も検討しております。 行動次第では他班と離れてしまう場合もございますので 余裕がございましたら暗視の他はテレパスもあるとよろしいでしょうか? >ルカ様、アニー様・ベラ様 ジュスト様やローザリカ様の仰るように女性使用人への変装が有効そうなのですけれど 衣装をお借りする事が難しかったり時間が掛かりそうであれば 変装には拘らず、扉を開けて頂いた瞬間や入室次第即座に接近し 女性お二人に対して『ヒュプノシス』を使用された方がよろしいかもしれません。 仮に現在挙がっている案を実行される場合 自身か他の方の物も含めて一人は汎用スキルの『変装』があるとよろしいでしょうか。 >対エドガル様 ローザリカ様の『光縛封』への『ホライゾナルジャンプ』のご懸念はご尤もでございます。 仮に使用されても使用回数を減らせるという面では無意味ではございませんが 確かに他にもいくつか対応策がありますと心強いかと。 ただ戦闘を避けられるに越した事はございませんので 仮にこちらへの応援か担当となった場合、此度の件に対する交渉を想定しております。 >陽動 最終的なご判断は担当者の皆様にお任せ致しますけれど あまり被害が大きくなりますと後日ラナ様やルカ様、テオドール先生に対し 何かしら不都合が生じる可能性がございますので、ある程度の手心は必要かと存じます。

  18. ナハシュ

    >流れ ある程度バレる想定でいいんだな! ずっと静かに行く方向で話していたから、最初から最後までそうするつもりかどうかが知りたかった。 そういう事なら特に異論はねえな。役割については下記の変装するなら救出、それ以外でいいならもう少し考える。 >使用人に変装 これについては俺が請け負ってもいい。 侵入ついでにメイドを観察し、フェイクカバーで丸ごと化けるか服だけパクれば行けると思うぜ。 上がっている案でいくなら、使用人が協力的な冒険者を連れてきたという体で行けば使用人が一人居りゃあ十分だろうとも思う。もう一人欲しいなら衣装を調達する必要もあるだろうが。 その辺も面倒ならレティシアの言ってる通り、入って速攻で姉妹二人を落とすのがいいとは思うな。 >エドガル ホライゾナルジャンプと光縛封に関しては、上が開いてるから抜けるという話は聞いたことがある。つっても抜けたとして、そのターンは移動力的に抜けるだけでほぼ精一杯だろうが。 ただ、単体ならBS付与が有効ではある。回避か移動阻害や低下の奴を受けるとそも発動できねえからな。それをかけた上で閉じ込めるならいけるとは思うぜ。 交渉でどうにかなるならそれに越したこともないし、双じゃなかったら戦闘で抑えるって感じでいいのかね。 >陽動 衛兵呼ばれねえ程度ならいいんじゃねえかなーと思うけどな。 なんかいろいろ気にするなら、閃光弾あたりは程よくていい気がするぜ。

  19. サマエラ=フォリウム

    済まない、取り急ぎ。 >役割 では、私も退路確保に回ろう。 犬のエサは用意しておく、8匹いてもお肉セットの量なら足りそうだ。 陽動面は……そうだな、一時的に気を引ける程度のものなら良いと思う。 ボヤ騒ぎにしても、煙だけで火は出さない、くらいなら後には引くまい。 犬が庭から出てくるようであれば、肉で気を引くことそのものを、 陽動にも使えそうだが……一応は番犬、簡単に外までは出ないだろうか。 >汎用スキル あまり役立つものが、所持にないな…… 連絡用のテレパス、陽動の手段次第では隠蔽、 あとは、レベルは低いが話術と演技、くらいだ。 ただ、足りないものがあれば取得するのは問題ない。

  20. コルネリウス・アーラ

    >役割 私は一先ず救出班へ希望しようかなと思いつつ、全体の様子を見て移動はしますね。 救出なら流れはレティシアさんと同じような動きになるかな、と考えています。 スキル、ちょっと考え中ですが今のところは同じ班の方のスキルもみながらテレパスも検討しますね。 >ルカさんたち そうですね、変装などが出来る方、いらっしゃればとても助かりますし変装スキルを持つのも良いかなと。 姉妹二人は即座に対応という方針も異論ありません。 >エドガルさん レティシアさん達仰るように抜けられる事を前提として使わせる、というのもひとつですね。 その上でBSや引きつけスキルと合わせればやりやすくなるかなと。

  21. ゲルダ・クライン

    >役割 では、わたしは陽動班の方にまわりますね。 閃光弾の案も使わせていただきつつ、サウンドボマーで爆発音か、何かを壊す音のようなものを出せないか試してみようかなと。 犬については、その、例の(めちゃ臭い)缶詰とかで無力化もいいかもしれませんと思いつつ、他への影響もすごそうだな、と悩んでいます。庭の中に投げたら大丈夫でしょうか……? その後は退路確保のお手伝いになるかなと思います。 >その後のフォロー 確かに、必要ですね……! わたしの立場からでも言えそうなこと、考えてみますっ

  22. ローザリカ・D・ケレス

    そういえば、NPC達は同行して貰う方針でよかっただろうか? どこの役割にまわって貰うかは分担の偏り具合にもよるかな……? >役割 僕も救出班に行きたいとは思うが、エドガルの抑えが少ないか。 とはいえ隠密行動でバレないように進入することが中心だし、 勘づかれて彼が出てきたら抑えに回る……ようなイメージで相違なければ行動は盛り込もう。 光縛封は持っていこうと思うしね。 一応ではあるが、エリアサイレンスは言い出したのもあるし持っていく。 スキル使用者の僕自身は攻撃行動がとれないのに誰かに頼みたいが 最初の障害物であろう「高くて棘付きの塀」の棘を音もなく壊せれば進入が楽そうだし、 鍵がかかっているところをシーフズツールで開けるにも音は響かない方がいいかと思ってね。

  23. ジュスト・V・ケレス

    とりあえず変装スキルは持っていけるよ。Lv3だけどレベル補正も入れると7、一般人、しかも薬の入っている状態なら十分通用できるレベルで化けさせることは可能だと思う。 ただ救出組で変装スキルを自身でまかなえる人がいれば変装スキルの代わりにテレパスを持っていこうかなと考えている。 あと持っていくのはヒュプノシスだね。 一応想定としては目的の部屋に侵入次第アニー嬢とベラ嬢を速やかにヒュプノシスで眠らせる予定。 エドガル対応は救出班側で状況に合わせて対応という形になりそうだね。 俺もアニー嬢とベラ嬢を眠らせた後なら加勢出来るはず。 ただ、その……もしルカ殿が足腰が立たないような状態であれば俺が抱えようと思っているので、その場合は離脱の方を優先させて貰おうかな、と。

  24. ジュスト・V・ケレス

    トマス殿達はバックアップ要員として邸の近くで馬車などで待機して貰う形で良いのではないかな。 加えてアフターケアの方で助力をお願いできれば心強い。 ただ現状エドガルとの交戦は向こうから仕掛けてきたら応戦という形で想定しているけれど、そうなった場合屋敷内で確実に無力化しておくということならトマス殿達に全員ではないにしてもエドガル対応に協力して貰った方が確実性は増す。 無力化に拘らない、トマス殿は巻き込みたくないというという意見があれば先に述べたように馬車で待機、エドガル対応に人を割いた方が良いというなら同行を依頼でどうだろう? 同行を依頼する場合は俺の方でプレに書いておくよ。

  25. コルネリウス・アーラ

    >スキル 取り急ぎ、変装スキルはLv4で手持ちがありますので、私は変装スキルは持って行きますね。 変装のお手伝いが必要な方は、記載をしてくださればお力になれると思います。 ヒュプノシスは手持ちがなく、少し厳しかったのでお願い出来ましたら非常に助かります。 >トマスさんたち 無力化は出来れば越した事がありませんけれど、私は拘らなくても良いかなとは思っています。 待機という方針でも異論はありません。

  26. ナハシュ

    それじゃあとりあえず救出の方で、後半必要ならエドガル対応や室内の陽動に回れるようにしておくぜ。スキルに関してはとりあえず双波やそこらで考えておく。 トマスらに関しても待機で異論はないかな。

  27. ローザリカ・D・ケレス

    >トマス殿たち 馬車で待機して貰うかたちでも、僕も異論はないかな。 事を大きくしてまでルカ殿を取り返そうと追ってくるかわからないし、 完全に無力化出来なかったとしてもルカ殿さえ脱出させればどうにかなる……と思いたい。 それにテレパスで連絡を取り合うのなら、他班からの増援も期待できそうだ。 >スキルや道具 コルネリウス君が変装を持ち込んでくれるのなら世話になりたいな。 積極的に探すのではなくもし道中に居たら程度で、使用人がいたら眠らせて服を拝借したい。 僕が持ち込むのはエリアサイレンスとヒュプノシス、光縛封。あとはヒールや解呪など。 道具としては塀を乗り越えるのに使えそうな母蜘蛛糸のロープと、 無力化した兵を縛れそうな通常のロープ、念のためのシーフズツールの予定かな。

  28. リサ・ベイカー

    〉変装 あ、念のためわたしもお願いしますね。 〉陽動 ゲルダちゃんとはある程度、動きを合わせたいかなと。 事前に打ち合わせするプレ入れておきます。 スキル、幻影とか使って、不審者の影を見せて、警備の注意をそちらに向けたりしようかなと。

  29. ゲルダ・クライン

    >陽動 はい、ではこちらもリサちゃんに合わせる旨プレイングに記載しておきますね。よろしくお願いします。 >トマス様 わたしも、馬車に残っていただく方針で異論ありません。 トマス様のお家的な意味でも、あまり前に出過ぎてしまうと良くないかな? とも思いますので。

  30. レティシア・R・クラティアス

    >トマス様達の行動 私も基本的には馬車での待機をして頂ければ 救出後にルカ様の護衛もお任せ出来ますので問題は無いかと存じます。 >スキル 各スキルのご用意、感謝致します。 必要なものは揃っているように見受けられますので 僭越ながら私の方は交渉と政治知識で エドガル様を始めとした言葉での対応に備えさせて頂きます。 戦闘面についてはサイドヒール改にヒール、解呪の回復手段に 光縛封や魔矢をご用意させて頂きます。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0