ヒューマニズムを履き違えるな
黒代朝希
コメント 25
シナリオID:2367
オープニング
依頼の内容に対して説明をするとこうなる。
最近自分の領地でヒューマンに対して支援活動を行う商人の団体がいるが、税収の際に妙な経理の流れがあった、との事だ。
曰く、その商人達に対して税収の資料として経理簿を請求したのだが、その経理簿を見て妙な資金の流れがあったとの事。
とはいえそれも『妙ではあるが追及する程あくどいというものではない』程度であり、それだけならばまだ監視をたまにする程度であったが……
レイリの領地では、妙に『ヒューマンを至上とする思想』が流行りだしているとの事だ。
リーンエスは元々ヒューマン至上主義が国風に存在する国。
しかしカルセール家は曽祖父の代にエルフに助けられた事からこれらのヒューマン至上主義を良しとせず、種族差別意識を取り除く政策を取ることを良しとする貴族の家であり、レイリも同じく種族差別問題を解決しようとしている貴族。
故にカルセール家の領地では他よりも差別意識が少しずつ薄れつつあり、それを家の誇りとしているのだが……
レイリ達が調べた結果、件の団体の援助を受けたヒューマンがエルフ等の種族に対し暴行事件を働くなどの統計が団体が活動する前よりも比例的に多くなっている。
これは無視する事はできない。しかし件の団体との関係について調べているが、未だに尻尾は見せていないとの事。
つまり現在、件の団体は『ヒューマンに対して支援活動を行う商人の団体』でしかない故に強行的な捜査が行えない。
故にレイリはその団体の尻尾を掴むべく、冒険者ギルドへと調査の依頼を助っ人として依頼したのだ。
冒険者達は現地にてレイリとその従者と協力し、商人達の調査を行う。
調べる項目は三つ。
一つは『商人達の金の流れの調査』。
もう一つは『商人達の素行の調査』。
最も重要なのは『ヒューマン至上主義流布に対して商人達が関与しているか否か』だ。
この三つをレイリら子爵家と共に調査を行うのが今回の依頼となる。
また、表立って問題に対応しているレイリ達と共に行動するか、裏でレイリ達とは別に調査を進めるかで収拾される情報は毛色が違ってくるだろう。
だが、どちらにせよ一定の成果は上げられるはずだ。
ちなみにレイリは中性的な青のかった黒い長髪が特徴的で、ともすれば160台半ばの身長と痩身な体躯もあって男装の麗人と思えるくらいに女性的な見た目をしている、との事だ。
女装が似合う、とも言えるが……ともあれ、失礼の無いように振る舞えば立場を気にせず冒険者を労わってくれるだろう。
それらの情報を含め、冒険者はかの商人達に対する調査を行う。
これが今回の冒険となるのだ。
「冒険者か……噂では最近活躍しているようだな」
キリリと引き締まるような貴族服を身に包んだ声色も見た目も、凛とした少女のそれと違いないと言えるが……彼、レイリ・フォン・カルセールは立派な男性である。
体つきも痩身であり裸でも一見すれば『スレンダーな女性』に見えるのが悩みの種であるが、それでも今は愛しの領民の為に尽力を続けており、今はゆっくりと休憩の茶を短くも堪能している所だ。
「冒険者達が来たならまずは労いの食事を。その後は手筈を聞いて調査を行う」
そう言ってレイリはまた資料の精査に取り掛かっていく。
解説
マスターより
リプレイ
「こちらこそ初めまして。ティトリー=R=アルバートと申します」
ティトリーの目や耳に届くのは、レイリの凛然とした振る舞いと口調、そして声色に体躯。
男装の麗人と言われても疑問がないほど、艶やかな長い黒髪が特徴的な目の前の子爵はそれ程まで女性らしい見た目であった。
「さて、調査の手筈は聞いている。まず……」
「レピトくん、ティトリーくん、そしておじさんがレイリ女史と商人と表から調査を行う」
「その表の調査が終わった後、俺達が裏側で調査を行う。その手筈だな」
ヴァン・ローラント……王国北部の街「ホークヤード」に事務所を構えている探偵の冒険者は再度レイリが手筈を確認しているかを飄々とした一人称が「おじさん」であるエルフの冒険者、アラン・スミシーから話を引き継ぐ。
「ああ、まず私を囮として商人達の注意を引いて尋問。其れが終わっての気がゆるんだ所に裏調査組がメスを入れる。中々に大胆な戦術だね?」
クスリと笑うレイリ。それに対してヨル・スレイマンが肩を竦めてこう問いかける。
「平等であっても上手くいかないのかな……難しいねえ、偉い人は」
「重々承知さ、その上で価値のある道だと私は信じている」
「だからこそ聞くのだけど、種族や身分に関係ない政策……それで相対的に不利益を被っているヒューマン等で、実際に不満を持つ者の記録はないかい?」
「ああ、屋敷の資料室にそれらの資料を纏めている。後で案内しよう……曾祖父の代から進めているのだけど、迅速には取り払われないものだ」
王国は未だヒューマン至上主義が根深い。
レイリが幾らカルセール家の領地で公正政策を掲げようと、王国の一領地でしかない以上は王国全体へと即座にその理念が根付くという事はない。
そしてカルセール家の領地であっても……領主の手当てやドワーフ王国等の特産品を用いた催しを開く等の働きかけによって徐々に薄れてはいるが、ヒューマンを至上とする差別意識は未だ領内では主流とまでは行かなくとも根深くはある。
だが、徐々に薄れているという事は……少しずつであるが領民にその理念が浸透しているという事でもある。
全くもってカルセール家の政策に意味がないという事は、決してないだろう。
「いずれにせよ、俺達は依頼人のアンタの要望を聞き届けるまでさ」
そう言ってナハシュはアランの肩に手を置いてニカリと笑う。
「では、レイリ女史。まずはこの子の着替えの場所を手配してほしいんだけど、大丈夫?」
「よ、よろしくお願いします……」
「ん? ずいぶんと小さい子だね?」
アランから紹介されたエヌの姿を見てレイリは少し驚いたような顔をする。
話では聞いていたとはいえ、このような小さい子も冒険者として所属しているのを間近で見たのは初なのだろう。
「分かった。着替え室を手配するからそこで頼むよ」
「助かる……さて、俺は連中にとって『人間』なのか……それとも『化け物』なのか」
そう呟くのは、後頭部に赤色の鱗鉄鉱のような外見の賢者の石を持つホムンクルスのレピド・クロサイト。
彼の言葉に、レイリは少しだけ目を痛ましげに細めるのであった――
「さて、調書には彼らが補佐でつく。一連の騒動を早期解決したいものでね」
レイリが赴いた商人達の施設。領主を出迎えた商人達は、レイリが従えているそれぞれの冒険者達を見つめ――アランの耳に目を見張る。
「おじさんは商業知識があるからね。レイリ女史に抜擢されたんだ」
その言葉を聞いた商人達は一瞬顔を――露骨ではないが、不快気そうな仕草が見受けられた。
直ぐに視線をアランから外し、レイリの方へと向き直る商人達。
しかし、商人の中にはティトリーの顔にチラチラと視線をよこす様な仕草をしている者もいた。
(貴族の三男坊、引きこもりの世間知らずとなれば……ああ、自分で言ってて悲しくなってきた……いわゆるその、「カモ」としては適任かなって思いましたけど……)
どうやら、効果はあった模様。
その感触を確かめたティトリーは学園に在学中ということから話を広げて行くことに決めたようだ。
「最近、学園では異種族の生徒も迎えられるようになったんですよ。レイリ殿の政策とは似た所もありますね」
「ああ、我がカルセール家にとってもかの学園の取った手腕は喜ぶべきものだ」
ティトリーが呼び水の話題を持ち掛け、それをレイリが拾って話を繋いでいく。
元より話術が得意ではないティトリーの要請を受け、レイリはティトリーの振った話題から調書に搦めて話を進めていく。
「では、このお金は本当にそこで使われたんだね? ホラ、最近不正献金疑惑とかがあちこちであるからさ。おたくも大変でしょー、レイリ女史が突然捜査なんてびっくりだよね」
「あ、ああ……ヒューマンの支援の為にも、そう言った輩は迷惑だ」
そこにアランが飄々とした振る舞いでレイリの援護射撃を行っていく。
掴み所が無いような話題に見えて「金銭の流れ」に「違和感がないかどうか」を徹底的に精査するアランの口ぶり。深く尋問するわけではないが、自然な会話の流れで織り込まれる故に後ろめたい事があるならば厄介な事だろう。
更に商会の建築物内の構造をレイリのお付きという立場で失礼や露骨でない範囲で違和感がある場所がないかを確認していく。
(にしても……「ヒューマンの支援の為にも」、ね)
(ああ、君が自然な流れで話を引き出してくれたからわかる……)
妙に、ヒューマンの支援の事を持ち出すのだ。
それが組織の目的である以上は不審ではないが……
(まるで、強迫観念的に「立派な事だ」と自分に言い聞かせているみたいだな)
商人達との接触前にバンダナをゆるめに頭に巻き、賢者の石を隠しておいたレピドはそんな感想を感じる。
そしてレピド自身も彼のやり方で商人達に切り込んでいく。
「……俺も望めば支援を受けられるのか?どのような活動内容なのかも興味がある」
「ん? ああそうだが? 支援を望むのかね?」
それは即ち、相手に自身をヒューマンだと思わせての行動。
レピドはあるヒューマンの暗殺者を素体に作り出されたホムンクルス。
つまりは「元ヒューマン」である。
「最近少々物騒な噂を聞いたが、耳の良い商人なら何か聞いていないか?」
「ん? ま、確かに暴行事件はあるが……ヒューマンが被害にあっているわけじゃないしな」
手続きの関係があるとしてレイリらと一旦別れ、レピドと商人の一人は話をする。
早速商人はエルフ等が襲われている暴行事件についてそんな言葉を漏らす。
他にも表立っては言わないが、レイリに対して良い感情を抱いていない節も見受けられる。
(これは商人も黒、だな)
その確信を得たレピドは話を不自然でない所で切り上げ、レイリらの元へと戻る。
現在、ティトリーが商人達の取り扱っている品について質問をしている所だ。
「後、貴方達が扱っている品の事ですが……王国産のものが主体ですね?」
それ自体は不思議ではない。王国に所属する組織なのだから。
問題は……
(徹底されて逆にわからなかったのですが、ドワーフ王国やゴールディに関する品が一切ない……)
其れこそ病的に、製造に異種族を主体とした地方や国家の品が廃されている。
そこに王国産主体……他のヒューマンが主体となっている国の品は混じっているせいで、一見すると分からなかったのだ。
(レイリ女史……こりゃあ……)
(ああ、黒だろう)
小声で確信するアランとレイリ。
そこに駄目押しと言わんばかりにレピドがバンダナを落とす。
露になる後頭部の賢者の石。
それを見て商人達が顔を強張らせる。
「失礼……「生前は」確かにヒューマンだったもので」
その言葉に対し、この場に領主がいる上でその領主が連れてきたお付きである以上……商人達はレピドが持ち掛けた支援について「話を預からせてくれ」というしかなかった。
「全く……散々な聴取だったな」
「あんなのが領主で崇められている等、終わっているな」
(ボロクソに言われているな……)
レイリが帰った後、施設から飲みにでも行くのか街に繰り出す商人達の一派。
その様子を、ヴァンはエーテルリンクでリスの視界から商人達の様子……特に口元の動きを注視して覗き見している。
リスを商人達の施設に忍び込ませた後、天井の梁の上など簡単には見付からないような場所から商人の口の動きを読唇術で読み取り、何を話しているのかと行動を把握するのが目的だ。
「……カルセール家の政策に影響を与える事。其れそのものが目的、か」
いたってシンプルな理屈だ。
商人達はヒューマン至上主義者であり、故にカルセール家の政策を危険視した。
そこでカルセール家の領地に秘かに潜り込み、件の行動を行って内側からその政策を破綻させようとしたのが目的だったのだ。
「さて、合流しないとな」
これで用は済んだ。
相手に気取られる前に撤退したヴァンは、ギルドへと向かっていく。
「真っ黒も良い所ですね……」
一旦レイリと別れた後、ギルドの一室で裏調査組と合流した冒険者達はヴァンが齎した情報を受け取り、その結果を見てティトリーは嘆息していた。
後は、裏調査組が証拠を掴むだけだろう。
「地図はアランと共に書いておいた」
レピドは作成した商人達の施設内部の地図をナハシュに渡す。
それと同時、レイリの補佐として商業知識を担当していたアランが商人から聞き出した情報もレピドはメモの形で渡していく。
どうやら一見すると不正ではないが……様々な窓口があるという事をアランは気にしている様だ。
何にせよ、これで情報は纏まった。
とはいえこのまま施設に突っ込むのは愚策も愚策。
証拠を掴まなければならないからこそ、裏調査組も商人が気を緩めている隙に深い所を調査する必要があるのだ。
「それじゃあ、後は頼むよ?」
釘を刺す意味合いを込め、相変わらずおどけた様子でアランは裏調査組に向かって肩を竦めるのであった。
「えーと、じゃあ支援を受けているヒューマンの人達は月に一、二回商人達の集会に出るんだな?」
まず最初に調査に出たのはエヌ。
アランに「新しく引っ越してきたヒューマンの少年」のように変装させてもらい、子供達相手に情報を聞き出していく。
情報収集の対象……そこに十二歳未満の子供を指定して話を聞き出す。
その盲点を突いたエヌの戦術は、結構なものである。
これがティーンエイジャーと呼ばれる少年少女達相手であったらまだ商人の耳に話が届く可能性があっただろう。
だが、エヌと同じ年代の子供となれば油断が生じる。
はたから見れば、領地に新しく引っ越してきた子供が現地の子供と遊んでいるようにしか見えない。
よって恙なく、エヌは商人達の支援体制の情報を子供達から聞き出していく。
(集会、か……話を聞く限りそこでカルトみたいな事でもやっているのが想像できるけど……?)
もしそうだとしたら、余程金銭的に脅すよりも質が悪い。
話を大体聞き終えたエヌは子供達にお礼を言い、仲間たちの元へと向かっていく。
「やれやれ……マインドコントロールってのは怖いね。徐々に教える思想がすり替わっていくだけでなく刷り込まれるんだから」
エヌの話を聞いた後、判明している暴行事件を起こしたヒューマン至上主義者の元へ赴いて話を聞いていたヨルはため息を吐く。
彼の唯一の才能と言える剣闘の中で研がれ続けた魔眼とも言うべき洞察力。
それはヒューマン至上主義者になった者から聞いた話で、商人達の支援を受けた住民がどういう過程でそうなったかを割り出していた。
「こりゃ確かにカルトだよ。商人の皮を被っているというか複合しているのが質が悪い」
話は簡単だ。
まず、ヒューマンの住民に支援を行う。
そして恩を感じさせて集会に連れ出し……ゆっくり、じっくりと論点を巧みにすり替えながら、思想を刷り込んでいく。
その一環として金銭に纏わる支援を絡める事でより効果的にしながら。
そうしたら後はハイ不思議。
ヒューマン至上主義者が出来上がるわけである。
(できれば動かない証拠が欲しいね)
故に潰さなければならない。
事件を起こした場所と犯人の行動範囲を確認して場所に偏りがないか調査していたヨルは、団体との行動範囲や金が流れた先とも照らし合わせていく。
(と、ヴァンのリスが来たな)
ナハシュは表調査組と情報を共有した後、ヨルと合同して怪しい流れの行き先を推測し精査していた。
酒場の商人たちや主人に支援先や金の行き先と思われる者の評判を確認し、より精度を高めていく。
(……金の流れをごまかすのが得意な奴らだ。複数の地点を経由して不審な金にしないでいるわけか)
いわば金銭の洗浄。
ある一定の顧客に物品を提供し、その物品を受け取った顧客は更に別の取引で交換をする……
そうしてみれば、深く捜査しない限り関連性を見いだせない状況をかの商人達は創り出しているのだ。
「だが、それを抑えるには……帳簿が必要だな。レイリに渡されたのとは別のものがあるはずだ」
つまり裏帳簿を抑えれば、奴らを検挙できる。
そう確信したナハシュは商人達の施設へと向かう――
「さて、この度は話を聞いてくれて助かるよ。ヒューマンに支援をしてくれるんだって?」
そして決着の時は訪れる。
ティトリーを介してヨルが商人達の一派を酒場に呼び出し、話を聞く場を設ける。
無論の事これは陽動だ。
ナハシュが裏帳簿を手に入れる間、施設内には商人達の人数が一人でも少ない方が良い。
「この地では種族間の差別が少ないと聞いたが、どうなんだろう」
そう言って話を切り出すヨル――話を聞いてくれる奢りとして出された酒を飲んだ商人達は、陽気に返答を返していく。
流石に表立って否定はしない物の、王国全体から見ての風潮などで遠回しに批判の言葉を繰り出していく。
(さて、後は頼んだよ)
「さてさて、おじさんとレピドくんも陽動をするよ。短期で決めてね」
「ま、こちらも弱くはないが……早めに終わらせるに越したことはないな」
冒険者ギルドの一室で作戦の最終確認を行っているナハシュ、アラン、レピド。
そこにティトリーとエヌがフードを被った女性……否、女装したレイリを連れて室内に入ってくる。
「陽動と聞いて助太刀できると思ってね。ああ、女装は幼い頃に戯れで行ったら母上が喜んでね。上手くなってしまったのだよ」
「レイリ殿、お洋服は従者の方から預かっています」
ギルドの一室にはパーテーションも存在する故、そこで着替えたレイリはナハシュに向かって声をかける。
「フィルエス世界樹勲章を授かった冒険者の力……期待しているよ」
「ああ、任せな」
そうして冒険者とレイリが商人達の気を引いている中、ナハシュは尚も施設に滞在している商人の息が掛かった人材の目を掻い潜って施設内部へと潜入していく。
ナハシュはエリアサイレンスで消音状態を創り出し、シーフズツールで鍵がかかっている扉を開けて施設内を進んでいく。
警備の目に対しては適時双波で人の位置を確認し、彼らに気取られない様に目的の裏帳簿を探していき――
「見つけた……中身も、しっかりと証拠になるな」
目当てのものを確認した後、速やかに離脱していくナハシュ。
施設を脱出した後冒険者ギルドに速やかに入り込み、一室に潜り込んで一息を吐く。
「お疲れ様だな。俺にも見せてくれ」
「ああ、ほらよ」
裏帳簿をナハシュから受けとり、ヴァンはその内容を目に通していく。
レイリに提出された物とは様相が異なる金の流れがそこにあり、それはヒューマン至上主義者を生み出す活動に件の商人達が関与していた何よりの証拠であった。
「これで、商人達はとっちめられるんだな……」
エヌもほっとした様子である。
ホムンクルスとして今回の一件には幼心に思う所はあったものだ。
やがて戻ってきた陽動係の内、レイリにナハシュは裏帳簿を渡す――
――裏帳簿を証拠とし、レイリの命によって捜査が商人達の元へと入る。
件の帳簿を無くして混乱している所に入った捜査は致命的であり、商人達は悪事の証拠を更に確保されて検挙されていく。
これで、カルセール家の領地で流布されていたヒューマン至上主義の大本が叩けた。
無論の事、カルセール家の領地も含めてリーンエス王国のヒューマン至上主義は未だに根深い。
だが、カルセール家の行っている政策は何時の日か……何かしらの結果を齎す事になるだろう。
その芽吹きを、冒険者達は守る事が出来た。
「ありがとう。この恩は必ず返すよ」
この結果に、レイリは冒険者へと礼を述べるのであった。
マスターコメント
ミドルシナリオ普通 報酬:標準7 / 6〜10人
2022年08月03日 08時48分39秒 公開
相談掲示板
シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 まだ人数もそろっちゃいねえが、上がってるレイリと表立って調べる側と裏で調べる側の2手に分かれて、みたいな感じになるのかね。 個人的に商人どもの支援相手や金の流れの表立った部分の洗い出し、あとは暴行事件に関する聞き込みなんかはレイリ側の方が探りやすそうな気はする。 別行動の方は素行調査や人間至上主義回りは当たりやすいんじゃねえかと思うのと、聞き込み如何では俺らを囮に事件を誘発できる、もしくは目撃できる可能性はないか?とは思ったな。
人数が揃ったね!ヒーラーのアラン・スミシーだ!よろしくお願いするよ! 期日までに取れれば【変装】できるように整えるから、 ヒューマン以外の人がヒューマンの振りをしたいなら工夫できると思うよ! おじさんはご覧の通りエルフだからね、仮に相手がヒューマン至上主義の人間だとしたら その前で正確な金銭の流れを言ってくれると思えないかな……。 素行については、例えば武器を持たずにエルフとして接したら 差別的に対応された場合歴然かもれない。 おじさんはうーん……迷ってるけど、 ・【裏で調べる側】で、【変装】して【ヒューマン至上主義流布】の調査に回る ・【裏で調べる側】で【変装せず】、【商人達の素行の調査】するか のどちらかを考えているよ。前者はヒューマンの振りして聞く、 前者は思い切りエルフとして商人たちに接して差別的対応を取られるかどうか…だね。 差別が過ぎて多少暴力沙汰になったりしてもまぁヒーラーだからね。
探偵をやっているヴァンだ。ヒューマン至上主義、か。 元々領主のレイリ氏は公正を意識した内政を行っているとあるし、民衆に広まっているのは扇動されて流されているだけだと思いたいな…。 >捜査方法 レイリ氏と共に表立ってやる組と、裏からこっそりやる組に分かれるんだな。 言い方はあれだがレイリ氏側を囮にして、「立ち入り調査が終わった」と商人側が油断している所を裏側組が調査するってのはどうだろうか。 >個人行動 リスを潜入させて、エーテルリンクでリスの視界から情報を得ようと考えている。
本業探偵さん!助かるなぁ! 確かに油断してるスキは良いかも……。 タイムラインを考えると表調査を前提としたあと、裏調査に回るといった指針だね? おじさんは賛成かなー!勿論表調査中に裏調査するのも良いと思うけど、 おじさんは挙げた調査は油断したあとの方がやりやすいから、 それに従うねー。それと、表調査しない人がもし居なかったら承るよー
オレは子供だから表立って一緒に動くと変に映ると思う。 だから裏から色々と探ってみる。 同じ子供や子供に油断しそうな相手に話を聞いたりして、まずくなったら逃げるつもりだ。 色々なことがまだわからないから、オレになにかしてほしいこととかがあったら言ってもらえると助かる。
こんばんは、ティトリー=R=アルバートです。 これにて成立、ですね。よ…よろしくお願いします。 そうですね…私は身の上も貴族と目立つ方だと思うので、裏から探る人たちが動きやすいように、表で調べて回ってみます。 具体的には、そうですね…商人の団体であるなら、市場に出回るものや取引先とおぼしき店の品や、店主への聞き込みから「その団体の質」を判断できないか、と。 ひ、ひきこもっていたので…自分で言うのもなんですが、カモにはみえる…かも?
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 俺も表側に同行して調べてみたい。 今思いつく事だと調査中に見たものの記憶をしたり、隠そうとする素振りがあれば目星をつけてみたり、賢者の石をわざと見せるようにして反応を伺ったり、辺りか。 表調査→裏調査の流れは俺も賛成だ。 事件を誘発・目撃させるのまでを視野に入れるなら表組と裏組の繋ぎ役もいた方がいいのだろうか。必要そうなら請け負うが。
じゃあおじさんとエヌは少なくとも裏側担当かな? 「調べたいこと」は先程述べた通りだけれど、 情報収集は範囲が広い方がいいから、おじさんは調べる人が少ないか居ない情報を 当てていくことにするね。ということで皆調べられる3つの内を挙げてくれると 調べたい情報の分配が分かるかなーと思ったけど、どうかな~ おじさん初心者だから色々とへんなこといってたらごめん!
俺も裏調査に回ろう、商人の素行について調べようと思う。 今のところの人数配分も挙げておくか。 (敬称略) ・表調査班 ティトリー レビド ・裏調査班 ヴァン エヌ アラン
ヒーラーのヨル・スレイマンだ。宜しくね。 >捜査方法 「レイリ君と共に捜査」と「裏からこっそり調査」の二手に分かれるので良さそうだね。 つまるところ、やや強制的にでも確実に接触したい場合はレイリ君と調査するのがよく、裏をかく必要がある場合はこっそり調査の方がいい、という感じかな。従者の人もいるなら、俺達が完全に半々になる必要はないかもしれないね。 時系列をズラす案もとてもいいと思う。そうしたら真ん中で一度情報を共有する形にしておくと、いい感じに進められる気がするけどどうだろうか。 >個人 「ヒューマンに対して支援活動を行う商人の団体」という体を取っているなら、支援を受けたいヒューマンを装うことで近付ける可能性はあるかな⋯⋯と、なんとなく考えている。『最近流行りだした思想に対する関与』に対する調査になるね。 この場合は裏からこっそりになるかな。まだちょっと考え中なんだけど、とりあえずそちらを希望しておくよ。 最終的に手薄なところに移動するのも考えておく。 ・表調査班 ティトリー レビド ・裏調査班 ヴァン エヌ アラン ヨル
>捜査 表だった調査の後、裏からの調査に回る形だな!同じく賛成だ。 合わせて2班の中間報告及び、裏が動き出すタイミングのすり合わせなんかは密にしておくのも同意だし、表からの繋ぎ役はやってくれるなら助かるな。 何処で共有するかについては裏で動くやつらがどこで待機するかにもよるかもしれねえが、全員冒険者であるならギルド経由でいいんじゃねえかと思うがどうだろう 。もしくは常駐する宿か。 >個人 現状「金銭的な流れ」を追う奴がいねえっぽいから、そこに回ろうと思っている。 表から行くか裏から行くかは考え中だな!もしくはアランと同じく変装持ちではあるから、方法によっては表と裏両方で動くかもしれねえし、他に金銭を探る奴がいるなら其方に合わせてもいい。保留にしておいてくれ。
調べたい情報か……3つの内だと『商人達の素行の調査』かな。 思想に対する関与にも多少触れるかもしれないが。 そういえば俺もリスがいたんだった。 表裏の連携の際に役立てそうなら活用しようと思ってる。
商人たちの素行なら子供たちが知ってることもある……と思う。 オレは演技でそこらへんを調べたい。動き方については賛成。
金銭的な流れを追う人がこのままだと一人だけになっちゃうかな? ヒューマンに変装しておじさんが裏か表でお金の流れ聞いてみようか、 ちょっとは商業知識があるし。ナハシュくんがもし希望があれば おじさんはそれに従うね! あと、変装希望の人がいればあげられるとは言っておくね! 希望があればおじさんの名前を挙げておくれ~。
良ければアランに変装させてもらいたい。この町の新入りに見えるような恰好にしてくれ。新入りのふりをして子供達に話を聞くから。
>アラン お、どっちかで動いてくれんなら助かるぜ! なら表で聴いてみてもらってもいいだろうか。金の流れについて商人どもの支援先や取引先の名前、場所、どういった内容かみたいなのがざっとわかれば、裏で同じく聞き込みかシーフのスキルやエリアサイレンス等で契約書や帳簿を確保しに動いてもいい。 つってもこれは俺が表で聴いて裏で動くってのもできる動きなので、俺があらかたざっと聞いてからアランが裏側で別の流れがないか探りを入れるでも全然かまわねえ。 変装がばっちり決まるならアランも表ではエルフとして同行(レイリの権力にあかせて聞き込みをする)の後、裏ヒューマンに変装して話の裏をとるというのもできると思うので、そう動くなら俺は情報を聞いたうえで契約書や帳簿回りに全力を注ぐでもできる。好きな奴でいいぜ!! >2班の情報共有について 方法はリスや仲介を受け持つ奴が来るとして情報の受取先だけは確認しておきたいんだが、冒険者ギルド辺りで行うで問題ないか?表→裏の形で動く以上、ここをトチると裏の奴らが動く前に存在がバレかねねえと思うからよ。
わあ、ようやく書き込めた…! じゃあ私は…『最近流行りだした思想に対する関与』について。貴族は噂話が好きだから…どこまで迫れるかはわからないけど、やってみます。 お金周りのことは、うまくすれば聞けるかなあ…?どこまでお手伝いできるかわかりませんが、試してみますね。
>情報共有場所 ギルドで行うのが一番安全だと思う。街中だと誰が聞いてるか分からないからな。 その事に絡めて1つ相談があるんだ。俺はリスとのエーテルリンクを使って商人が集まってる建物を覗き見して、読唇術で何を話してるか見るつもりでいる。 それで表調査が終わった直後からそれをやりたいと考えているんだが、直後だと危険か? 情報共有が終わってから調査に入った方が良いのか、皆の意見を聞きたい。
>2班の情報共有 場所はギルドに賛成だ。一番安全かつ不自然でもないだろうし。 >ヴァン 商人が一番気が弛むタイミングだと思うし、リスを使うならそう危険もないと思うので直後で良いかと思う。
あっ、情報共有場所について書き忘れてました…! そうですね、ギルドがいいと思います。 もしかしたら嗅ぎ回られていると勘づかれた瞬間にいろいろ工作されるかもしれないですし、動くなら早い方がいいかもしれないですね。というわけで直後に一票、です。
エヌ、変装了解!おのぼりさんの格好にさせるねー。 そしてナハシュさん、ありがとう!変装の技術はあまり高くないから、 顔がバレるのが怖いかも。そういうわけで基本的に表で動くことを先決するよ。 エルフとして同行してお金の流れを聞く。 裏でのお仕事…特に裏取りは全面的に任せたい。 エルフだということで違和感というものも感じられるかもと思ってね。 そして情報共有場所については賛成だよ!
OK!なら金回りについて表の方での調査は任せたぜ。貴族周りの噂も聞けるならありがてえ。 その情報をもとに裏取り諸々行えるようにしておく。 金の流れを聞く次いで、商会の建物内部に入ることがあったら軽く出良いので構造もざっと見てきてもらえると助かるっちゃ助かる! 情報共有もギルドでいい感じかな、了解した。共有までは程よく流れの冒険者らしく、地理把握ついでの観光でもしておくかね。 読唇術については、共有前から動くってこたぁリスだけ先行させておくって感じか?それなら直後からでも動けそうだし、何なら中間の情報も得られそうでアリだと思うな。
分かった、表調査の終了直後から動くことにする。 立ち入りが終わって油断した発言があると良いな。
だいぶ動いてた! 情報共有はギルドで了解。 ヴァン君の調査タイミングも直後で良いと思う。心強いね。 表側での情報を引き継ぐ形で活かせたら最良かな。上手く行くといい。
商会内部の構造把握了解~、調査の名目でうろついて怪しいところが あるかどうか確認しておくね!