【学騒】王都、春

弓月 蒼

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シナリオID:2124

オープニング

●縁の下の何とやら

「……新入生、歓迎会?」

 疑問の色は至極当然の物として溢れた。確か、自分の時はそんな物無かったと記憶しているからだ。
 訝しげに見返す『黒の後継』アルベイル・ライゼンナクトに。対する彼の後見人。

 『パンクリアース学園校長』ジルワード・ファルゲンは悩ましげな色を滲ませ応じる。

「例年通りであれば、部活やサークルなり、各貴族の共同体(サロン)が其々独自で開催している物だったのですが。
 今年学園は例の施策の影響下。流石に完全学園生任せ、とするわけには行きません」

「では何故、新生徒会に委託しない?」

「――――図面調整(バランサー)、と言えばお分かり頂けるでしょう。
 此方としてもその程度の譲歩で恩が売れるのであれば、むしろ断る理由の方が乏しい」

 図面調整。誰が何の為に。学園全体の勢力図が『貴族派』に若干寄る事で得をする者など限られる。
 当然それは『貴族派』ではない。情勢が悪い今、彼らは極力"矢面に立たされたくない"が本音の筈だ。

 学園の象徴が『白薔薇』系であり、教師陣もその方針で表向き協調している以上。
 此処で悪目立ちする様な貴族は遠からず間引かれる。大改革の体の良い広告材(えさ)――――だ。

「誰が名付けたやら知らんが、"暴君"とは良く言った物だ」

 嘆息するアルベイルに。まさか貴方のお父上ですとは言えないジルワードが机(デスク)へ向かう。
 ともあれ件の学園長は生徒の自主自立と、差別意識を打破する為なら文字通り"何でもやる"だろう。

 例え一見真っ当に見えても、王国最高位貴族の系譜が何一つ歪まぬ慈悲と慈愛の化身の訳がない。
 政は、"見透し"、"選別し"、"切り捨て"、"合わせ呑み"――――始めて僅かに私情を挟む余地が生まれる。

 例外はない。過てば付け込まれ、出来なければ弱者が犠牲になる。躊躇いは損失(リスク)でしかない。
 正しく、素早く、断定的に。それが為政者であり、『王国』という国家の本質だ。

「――――此処までは理解出来た。それで、何故俺がその下準備に手を割かねばならん」

「アルベイル様。昨今、『貴族派』の新入生たちに貴方がどう評されているかご存知ですかな?」

「知らん。興味もない。時間の無駄だ」

 さもありなん。『黒竜公』が彼に叩き込んだのは"帝国式"の帝王学だ。
 皇族は退かず、媚びず、顧みない。評価など歯牙にすらかけずとも結果が出れば人は傅く。

 それは『帝国』であれば正しいのだろうが、『王国(このくに)』では余りに暴力的だ。
 存在感を示すには有効だろう。目を惹かれる者も居るかもしれない。だが――――彼は若過ぎる。

「"『黒の後継』は危険だ"――――畏怖は、限界を超えると攻撃性に転換するのですよ」

「……畏れとは無理解だ。何故そこで相互理解を求めない。俺は対話の窓を閉じたことはない」

「誰もが、理性的判断を己の標に出来る訳ではないのです。
 ともあれ、仮にも将来の『黒竜公』がそれでは困る。せめてもう少し親しみ(ガス抜き)をですな」

「したしみ……正気か?」

 真っ向から正気を疑われ。ジルワード自身も自分の無茶振りを理解しているのだろう。
 眉間を抑えるようにして息を吐く。確かに、人には向き不向きが、歴然として、存在するが。

「……まあ、無理は申しません。が、彼らは貴方の後輩です。先達には後進を導く義務が、ある」

「何処かの『黒槍(コーニッシュ)』の様なことを言う」

「これも学園で学ぶべき事のうちです。アルベイル様。
 聴講生(ぼうけんしゃ)でも駆使してどうにでもして下さい。結果が全てなのでしょう?」

「卿はいつから実家の教育係になった。……まあ良い、買い出しだな。依頼は出しておく」

 話は終わりだとばかりに背を向けたアルベイルに。しかし当然。ジルワードにも思惑は有る。
 例えば『白銀』の姫の様に黙っていても人が傍に来る人間は良い。が、アルベイルはそうではない。

 昨今、『過激派』貴族の挙動が怪しい。『王党派』が警戒心を強める今の情勢で動く理は全く無いが。
 もう少し相互監視を強める必要がある。

 大陸全土で良くない流れが来ている事にジルワードは気付いていた。それは『王国』に限ってすら。
 学園の騒乱然り。レギンレイヴ家の一件然り。そして2度ある事が3度は無いと信じられるほど。

 彼は軽率でも、未熟でも、楽観的でも――――無かったのである。

●[難易度:易しい]なお仕事です

「――――普段、買い物の類は家臣任せにしている」

 貴族……圧倒的貴族……! どうして誰か止めなかったんだ……! これが、貴族教育の弊害……!

「書物、武具、美術品、食料あたりの目利きは出来るが、消耗品に至っては高いか安いかも分からん」

 貴族(ノーブル)……! 生まれながらの貴族(ナチュラルボーン・ノーブル)が……! 一般的金銭感覚/ZERO!!

「ただ、同時にこうも考えている。物事には適材適所と言う物がある。
 商人で賄うべき領分にまで貴族が踏み込むのは些か如何なものか……と」

 外貨獲得の手段、経済戦争分野で王国貴族はなんかもう『同盟』に何周遅れかを喫しているが自覚がない。
 神は死んだ。神は死んだのだ。こんな経済観念では上流から下流へ怒涛の如く川(ゼニ)が流れるは自明の理……!

 冒険者よ、戦術眼とか磨いている場合ではない! 経済眼だ! 戦争は財力だよ兄貴!!
 食料生産高無敵級、食料自給率天元突破の大国なのに、そりゃ三大国が並び立つ訳である!!!

「という訳で、必要な物は羊皮紙に纏めさせた。これも世の習い、柵……という奴だな」

 羊皮紙には、必要な食器、食材、土産の品、飾り用の生花などなど。
 普段学園生が独自に夜会を開く時などに用いられる道具一覧が示されているが。

 どう嘆息などついてみたところで、其処に展開されている『黒の後継』の有様は要約して。
 "庶民生活から別時空といえるほど乖離したお貴族様(ぼんぼん)の頂点"と言える。

 どうして校長がこれも良い機会だろうと彼にこんな雑務を振ったかは、言うに及ばず。

「……アルベイル様、どう考えてもこんな雑魚庶民が銅貨一枚でやるような仕事は貴方の格に合致しません。
 おまけに徒歩だとか。僕も父への訴えを手伝いますから、今からでも辞めにした方が良いのでは?」

 加えて。新入生側の買い出し要員として白羽の矢が立った『夜鷹の雛』こと。
 ジルワードの実子、今年一学年のジーベック・ファルゲンに至ってはもう目に見えてやる気が無い。

 全身で"はよ帰りたいから仕事受けんな庶民"と言う高気(オーラ)を放っているが。
 しかし、だからと言ってそれを! はいそうですかと受け入れては冒険者は務まらないのである……!

 尚、銅貨一枚で家臣に労役など課したら余裕で暴君だがジーベックは輪を描いて世間知らずだった。

「そう言うなジーベック。卿の父は無能ではない。これも政、駆け引きの一つなのだろう」

「しかし……高位貴族が買い物など、幾ら実父であろうとも不敬……この様な屈辱許される事では……」

 もう、一体何がそれほど問題なのか全く冒険者含む庶民層には伝わる物ではないが。
 概ね、王国貴族諸子の労働価値観などこの程度の物であり――――其処に、然程のズレはなく。

 別段特に、彼らが著しく駄目(ポンコツ)な訳ではない。単純に知る、知らない、の問題なのだが。
 貴族の家で生まれ育ち、家庭教師から学問を学び、そのまま直行(ストレート)で学園入り。卒業まで別荘か貴族寮。

 これで庶民の世間認識と差が付かない方がおかしいのである。闇(ダークネス)……! これが王国の、闇(ダークネス・オブ・キングダム)……!!
 リーンエス王国は、概ねこういった黒歴史を抱えた貴族達の痛みと反省の上に存続しているのだ。

解説

 王都でお買い物をしよう、春。 ●成功条件  『黒の後継』と『夜鷹の雛』が勝手に帰らない。 ●失敗条件  同行者いずれかが買い物完了前に撤収してしまう。 ●揃えるべき物  何処でどのように品を揃えるかの選択権は冒険者たちにある。予算は問わない。 ・食器、食材 (高級なものは中央通り沿い、裏通りなど外壁に近付く程安物と掘り出し物が増えていく) ・嗜好品 (甘味などは貴族御用達の店と、一般庶民の店で倍以上品揃えと5倍以上の値段に差が出る) ・土産の品 (新入生に渡すお土産品。何でも良いがセンスが問われる) ・飾り用の花 (物質の保存は極めて特殊かつ高度な魔法である為、飾るには生花が主流。  品揃えは中央の方が多いが、庶民向けの店だから質が悪いという事はない) ・王都『グランスパーダ』  王国の首都であり広大な敷地を保つ最大の都市。観光者も多いが本質的には貴族の都。  身分と金銭さえあれば何でも揃う、と言われるほどに多くの物資と店舗を抱える。  国内最大の冒険者ギルドや、大陸最大級を誇る王立大図書館なども擁し。  文字通り、ヒト族が生み出した叡智の結晶と言える。  中央に王城が聳える都合上ほぼ常時、王都駐在騎士団が警邏巡回を行っており。  治安は都市の規模に反比例するように良好だが、城壁近辺に行くに従い死角が増えていく。  また、街の中央近郊には貴族の別荘が多く、貴族御用達の店や劇場は庶民の出入り厳禁など。  あくまで貴族の生活を最優先とする王国社会を象徴する設計をされている。 ●『黒の後継』  アルベイル・ライゼンナクト。二大公爵家の1つ。『黒鋼竜』ライゼンナクト公爵家の御曹司。  文武とも優秀で能力もあるが、言葉不足で誤解を受け易い学園二年生。視座の高い冷笑家の皮肉屋。  一方徹底して暴力を厭い、あくまで対話を由とする理性的合理主義者でもある。割と面倒な17歳。 ●『夜鷹の雛』  ジーベック・ファルゲン。ライゼンナクト公爵家の系譜に属する『夜鷹』ファルゲン侯爵家の御曹司。  父親は『竜』の懐刀の1人であり、その長子である彼に求められる立場も同上と言える学園新入生。  庶民は気紛れで足蹴にしても良い、程度に甘やかされて育った上、思春期で生意気盛りな13歳。 ●注意事項 ・成功には買い物の完了も必須条件です。 ・同行者は両名揃って、割と癖が強い性格の持ち主です。 ・冒険者以外に護衛が潜んでいる為、戦闘は冒険者が仕掛けない限り発生しません。

マスターより

 62度目まして。シリアス&ダークシナリオとは全く無縁な弓月蒼です。  割と舞台にされがちな王都を散策してみようツアーです。ただしオプションは付いて来るよ!  今から学園に馴染んでいこうという方、貴族に人脈を作りたくても切っ掛けが無い方。  新入生で右も左も分からない方。世間知らず貴族と一緒に世間知らずしたい方などどなた様でも歓迎。    ただしその結果として得た評価。積み重ねた物。人物の立場や心情、国家の未来や展望などは、  取り返しがつく物では有りませんので予めご了承下さい。

リプレイ

●商人達の戦い

 学園内、特別教室の一角。3人の冒険者が集い、事前準備勤しんでいた。
 無論何かの祭りや催し物などではない。そう、貴族の買い物の事前準備――――である。

「まず、面倒がないようちゃんと服を着るだろ?」

「何を仰られているんです?」

 『風吹かぬ渡り鳥』ナハシュによる断腸の思いを以てする宣言は。
 『ベイカー商会』令嬢、リサ・ベイカーに大いなる怪訝の色と疑問を以て報いられた。

 これが亜人(ゴブリン)蔑視。畜生『王国』断固許せねえ。と、思ったかはさておくとして。
 服を着て、背の高い帽子を目深に被り、出来るだけ肌の色を消して行くと――――

 ――――時は春。少しずつ薄着の男女も増えつつある大陸(ロスガリア)南方。
 そんな町並みを長袖帽子姿で目元近くまで隠して歩く不審者(ナハシュ)が出来上がった。やったぜ!

「……流石に、高位貴族を引き連れウロウロするのは外聞も安全面も良くないですね」

 難題は横に置くこと(ツッコミ切れない事態はスルー)を覚えた同盟商人の卵、リサは話を先を進める。
 これが商人流の処世術。何にせよ、公爵令息&侯爵令息を組みで連れ歩くとなると問題点は多い。

 特に、庶民相手なら些細なトラブルでも(相手が一方的に)首が飛ぶのが王国流。注意をして損はない。
 一覧化(リストアップ)した店舗は、規模を重視し件数は必要最低限に。加えて――――

「ゲルダちゃん。この店とこの店、取扱商品は同規模ですけど値段設定は此方が下、どう思います?」

「高価な方へ向かいましょう。まともな商売をしているなら、値段が上の方が貴族向け。
 余剰利益の何割かは、『人』にそれなりの額を割いている筈です」

 特定の商品がどういった理由でこの価格帯になるのか、それによってお金がどこへ、どのように動くのか。
 貴族中心で回る王都の社会構造は単純だが複雑だ。貴族は如何に自らの権威を庶民に示すか。

 そして商人を中心とした庶民は、そんな貴族の有り様を如何に自らの益へと変換するかで成り立つ。
 『学園』に長く在籍する『彼方の桜』ゲルダ・クラインはそういった"庶民事情"に詳しい。

 ふんふんと頷きながらメモを取り、一覧(リスト)を更新するリサにとっても。
 彼女の『王国』に根ざした商業知見は、参考にするに余りある今現在に呼吸する知識である。

「んー……回る店、多くないか?」

「一軒目と三軒目は品揃えが競合してなくて、二軒目は極端に嗜好品に強いんですよ?」

「高級店は、敢えて混ぜなくても大丈夫ですか?」

「下手に高級店を混ぜると全部其処で決めてしまいそうで嫌なんです。
 ジーベック様は特にそういう所がある気がするので……」

「あー……有りそう」

「すげえな……貴族すげえ面倒くせえ」

 然り、貴族面倒くせえのである。三人による事前の店舗選定はかくしてじわじわと進み。
 翌日は王都を駆けずり回る事となった上、ナハシュが警邏の騎士に職務質問されたりもしたが。

 ともあれ、商人らのこうした陰に日向にという積み上げが、明日の利益を生むのだ。

 ――――

「みんなで、お買い物したいですね、しましょうね」

「は、森人(エルフ)なんて田舎者はぞろぞろ歩くのが楽しいのかもしれないけどさ。
 貴族が手づから買い物なんて非常識甚だしいんだよね。一緒にしないでくれる?」

「ジーベック。個人の会話に態々"貴族"等と言う大雑把な括りを用いるな。不適切だ」

「―――っ……そう、かもしれませんね」

 『壁エルフのおねえさん』コルネリウス・アーラが上げた声に瞬時に噛み付く『夜鷹の雛』ジーベック。
 それを言葉足らずで諌める『黒の後継』アルベイル。要するにこれが今回の買い物の縮図である。

 世間知らずの高位貴族2人を連れて王都などという人通りの多い街を歩く以上、必然こうなる。
 庶民である冒険者達が先導する一方、貴族至上主義のジーベックは如何にもそれが気に入らない。

 と言って、両者の折衝を務められる程アルベイルとて他者に気遣いの出来る性格ではなく。
 論として是か非かとなれば口出しもするが、あくまで個々の関係は個々の関係として尊重する。

 ――――つまり、良く言って放任以外の何物でもない。

(……これは、『貴族』というものを勉強する良い機会なのでは?)

 そんなやり取りに繰り返し頷いた『誓竜騎士団員』アリオン・リューは、いわゆる『征竜信徒』である。
 『対征竜』を国是とする帝国に比すれば、未だ郷里を含む『王国』の方が馴染みがある訳だが。

 と言って、庶民と高位貴族では路傍の石と黄金程に物事の価値観が違う。
 自らの知見を拡げる為に態々学園生にまでなったアリオンにとって、これは大いなる好機と言えた。

「……埃っぽくて喉が渇いた」

「はい、飲み物を買ってきます……!」

「……店へ行くまでに庶民が屯っていて邪魔くさい」

「はい、すみません少し道を明けて貰えませんでしょうか、本当すみません……!」

「……? 何だ、冒険者だなんだと言ってもまともな庶民も居るんじゃないか……!」

 当然、アリオンの姿勢は極めて謙虚で善良な物であるもの筈だが。同行者との相性が抜群過ぎた。
 不可解な化学反応の結果、アリオンの姿勢をこれが模範的庶民と見込んだジーベックは調子に乗っており。

「えへへ。アルベイル様にジーベック様とお買い物、……少し、緊張してしまいますね!」

「……おい、聞いてるかゲルダ・クライン。お前の事言ってるんだぞ。おい」

 しかしその程度の庶民いびり。この5年間で余裕で克服して来たゲルダ(面構えの違う猛者)に効く訳も無かったのである。

 ――――
 
「知らぬ間にジーベックも、あれはあれで人間関係を築いていたのだな」

「アルベイル様は、ジーベック様とは長くいらっしゃるのですか?」

 そんな様を冷めた眼で眺める『黒の後継』アルベイルに。
 問を投げたのは隣を歩いていた『夜に咲く白月』レティシア・レインフィールである。

 最近は常に顔色が優れなかった彼女ではあるが、あるいは何か落ち着いたのか。
 此度は血色も程々に買い物鞄を提げ、やる気十分と言った体だ。

「少なくとも5年来の付き合いではある。ジルワードと父(アレ)の余録ではあろうが」

 5年来。となれば一般に言う社交界へのお披露目とほぼ同時期。ジーベックは7つか8つか。
 その年頃で、間近にこの苛烈な個性(アルベイル)を目の当たりにするのは凡そ劇薬に過ぎたろう。

 思わず可哀想な物を見る様に視線が泳いだレティシアの内心など露知らず。
 当の侯爵家令息はと言えば徐々に距離が近付いた最初の店――――雑貨専門店が近付くと。

 その視線は店を紹介したリサの方へと向く。仮にも学園の先輩の筈だが立場は所詮『同盟』商家令嬢。
 貴族とは土台生まれも育ちも違うと、眼差しには明らかな侮りの色が濃いものの……

「お任せ下さい、ご依頼通りの店を見繕いました」

「ふぅん、商人が得意な大言壮語の類じゃないと期待しても良いのかな?」

 かくて、これを珍道中と言う以外どう表現すれば良いものか。王国民と森人(エルフ)と貴族と商人。
 まさに王都と言う街を表すような一行は、リサが事前に調査していた店舗リスト通りのルートを辿る。

●はじめてのおつかい

「……普通かな」

「可も無く不可も無くだが、子爵、男爵家の令息も招くのだ。及第点だろう」

 一通り店を見て回った高位貴族令息2人の感想だが、実のところこれは最高評価に近い。
 彼らの知識範囲はあくまで貴族のそれである。普段視界に映る物。特に購買圏に数えられる物は。

 既に家に抱えられた御用商人が"貴族の眼鏡に適う"とする篩に掛けられた後に限られる。
 その彼らが一般の商店に顔を出せば、9割9分は価値の無い商品にしかならない。

 "普通"――――の水準が、圧倒的に高いのである。

「わたくしも令嬢の端くれ、こういったお土産物選びには一家言ありますわ」

「お前、確か同学年の……ジュストの妹、だったよな?」

 店内にて暫し。理解の色半分。つまらなそうな色半分と言った体で商品棚を眺めるジーベックに。
 自ら進んで声を掛けたのはミレイユ・ヴェルジー。『夜鷹の雛』は、彼女の兄とは旧知の間柄である。

 が、眼前にしずしずと進み出てきた小柄な淑女は年齢こそ彼の1つ上ながら。
 一見して"癖がある"と見て取れる兄(ジュスト)と比して、余りに頼りないことこの上なく。

「はい、ミレイユ・ヴェルジーです!」

「……一家言、ねぇ……」

 呼吸同然に相手を侮るジーベックである。彼女の兄に多少なり一目置いている方が例外なのだ。
 故に、当然の帰結としてまるで何も期待しない体で好きにさせることに決めた。

「ま、やってみなよ。的を射た提案なら認めてやるからさ」

 勿論、上手くやってのければ自らの功。失敗したら彼女の兄の責である。

「アルベイル様は何を買われるか決めたんですか?」

「学園生と言う立場から考えるに、書皮(ブックカバー)だろうか」

 声を掛けたゲルダは、硝子で括られた商品棚に飾られている書皮に付いた値札に目を丸くする。
 アルベイルがこの辺り、と目星を付けた品は注文品(オーダーメイド)だ。

 獣皮を鞣し丁寧に加工を施した品で2つと同じ物はなく、庶民の平均給与3ヵ月分に相当する。
 ゲルダも大商家の生まれとして金銭で困った記憶は然程無いが、価値観に桁1つ位の乖離がある。

(でも、ジーベック様はともかくアルベイル様がただの世間知らずだとは思えない……)

 くらくらする『王国』の価値格差に一瞬傾いた態勢を立て直し。
 真意を問おうと只管に待つと。控えた彼女の視線に漸く気付いたか、怪訝そうな眼差しの末……

「ああ、値段が分からない訳ではない。書皮(ブックカバー)と言う物は上手く使えば長く保つ。
 良い物を長く使えぬ者はその程度の格の人間だ。目上の者からの贈り物を使わぬ者もまた然り」

 つまり、新入生歓迎会の土産を"篩掛け"に使おうと言うことか。と理解して咄嗟に笑みを象った。
 其処までして他者に信が置けるか否かを選別しなければ、生きられない人生とはどんなものだろう。

 やっぱり貴族は苦手だと思う一方で、けれど客観的に。彼が酷く孤独であろうことは薄々分かる。
 それを人は孤高と呼ぶのかもしれないけれど――――
 
(あの人も、そうなのかな……)

 胸元に提げた孔雀石の首飾り(孔雀の涙)に触れて、不意にそんな考えが頭を過ぎる。
 彼と眼前の竜の仔との間に、何か通ずる物があるのだろうことは見ていれば分かる。

 それはきっと2人には呼吸する様に当たり前で。ゲルダには分からないことなのだろうと言う事も。
 けれど、つい先日知った事実と重ね合わせると。どうしてもその欠落を想わずにはいられない。

 視線は意識せず、その影を探して迷う様に揺れ――――それでもまだ。今は、まだ。
 失くした物の代わりには――――なれない――――なりたくない、から。

 ――――

「インクやペン等文具は如何でしょう。実用的ですし、本体か包装に刻印を入れれば格調も高くなりますわ」

「子爵や男爵なんて木っ端貴族に夜鷹の印を入れて物を贈れって? 論外」

「では手巾(ハンカチ)や薄布(スカーフ)は如何でしょう。華美でなくとも見栄えのする柄物などは目を惹きますし」

「悪くはないけどありきたりだよね。折角物を贈るのだから存在感を示したいんだけど」

「う、であればガラス細工の杯などは。見た目にも華やかですし、贈られた物である事も忘れませんわ」

「実用性は何処行ったのさ。揃いでもない杯を態々使う? 僕なら精々が部屋の飾りだな」

 いじめっ子が居る……と、リサとレティシアがどうも目的がすり換わっている夜鷹の雛を見ていた。
 どうもミレイユの精一杯貴族たらんとする振る舞いは、彼の変な趣向(スイッチ)を押してしまったらしい。

 ジーベックは世間知らずで意気高だが、父親譲りかそれなりに頭と口が回る。
 格上には弱いが格下には強いと言う駄目貴族の典型だ。ミレイユはそれに見事に嵌まってしまっていた。
 
「あの、ジーベック様。いじ……こほん。戯れは程々に、次へ向かいませんか?」

「そうですね、いじ……いえ、他の店にはより素晴らしい品があるかもしれませんから」

「そうだね、思った以上にどうって事無かったから、次は期待を超えてくれると良いんだけど」

 リサとレティシアの助け舟に、追い詰められていたミレイユから感謝の視線が返る。
 ともあれ、どうもジーベックは彼女とのやり取りで買い物への意欲を取り戻したらしい。

 果たして、これも結果オーライと言って良い物なのやらどうなのやら。
 ――――一方、移り変わって店外。

(竜の仔は3階、夜鷹の雛は2階、冒険者もバラけてはいるが……)

 高位貴族2人の"おつかい"とあっては余程警戒しても過剰とは言えまいと。
 壁を駆け上がり姿を隠していた『無想の銀鬼』ナハティガル=ラーだったが。

「……これはどうも、俺の出る幕は無さそうか」

 店に入った直後に放った双波(エーテル)によって周囲を取り囲む雑多な人員の素性を探ると。
 思わず笑いが漏れる。1人雇うにも袋で金貨が消えるだろう手練れの護衛が複数名。

 それも竜の仔と夜鷹の雛、それぞれに個別に張り付いているらしく。
 これなら並以上の授恵者がチームを組んで襲い掛かっても、逃走する時間程度は優に稼げよう。

 貴族と言う奴は本当に金遣いの荒いことだと呆れ半分感心半分ながら、2人の貴族社会における価値。
 特に『黒鋼竜(ライゼンナクト)』の後継者、と言う立場の重みは嫌と言う程伝わって来る。

(――――齢を考えれば未だ子供。されど竜の仔は竜、か)

 恐らく、冒険者一行は"真っ当な"店を巡るのだろう。それが一番興を削ぎ難く、何より安全だ。
 であれば、逆に"真っ当でない"店を巡るのが自身の役割か……と。

 過剰な安全圏に居る事を確かめたナハティガルは、気配を潜めていた木陰から身を翻す。
 竜の仔と対話する小柄な半人(ハーフリング)の少女の姿を見て取って、何か連想した訳でもあるまいが。

 此度の"おつかい"を首尾良く果たしたならば、彼らにも何か褒美があっても良い筈だ。
 何故だか不意に、そんな事を思い付いてしまったのだから。

●花の縁と人は呼び

「そう言えばレインフィール伯爵令嬢。今日は顔色が少しマシだな」

 なるほど、これが庶民の買い物……とメモを取っていたレティシアに。
 ふと気付いた様に竜の仔が告げたのは、食器店を経由し花屋へ向かう真っ最中。

「えっ、そう……でしょうか」

「少なくとも、学内で顔を見かけたとてまともで有った事が幾らあったか」

 果たして、そう言われては。一体心労に苛まれない時が過去どの程度有ったろう。
 差し当たり、その最も重い一件が一端落ち着いた。と思っている事は表情に如実に出ていると言え。

「調子が良く見えるのであれば……尚更。此度は私も貴族として。
 皆様がどの様に買い物をするのか学ばせて頂きたいと思っています」

「なるほど? 事情は知らんが励むが良い」

「アルベイル様も、人との関わり等でお困りになられた時はお声掛け下さいませ。
 微力ながらお力添え出来るかもしれません」

「ふ。多少復調したとて、卿こそ足元を掬われぬ様に気を付けよ」

 拳を握って見せるレティシアの仕草は普段の彼女よりやや幼く見えもしたが。
 アルベイルはその根底を知るには至らず、鷹揚に頷いている間に目的地へと辿り着く。

「花だぞ庶民」

「はい……花ですね」

「好きに見繕って選べ」

「いえその、し、庶民だからって皆が皆買い物が得意な訳では……」

「何だ、出来ないのか? やれやれ少しは見所が有ると思えばこれだから庶民は……」

 貴族厳しい……と頭を垂れるアリオンだが、人には得意不得意があるものである。
 実際、ジーベックの側から声を掛けたと言う事は、アリオンの印象はマイナスではない訳だが。

 嘲る様な口調で嘆息されれば、流石にそんなねじ曲がった貴族の心情など慮れる物ではない。
 其処に来て、コルネリウスが思わず支援(フォロー)を飛ばすも―――― 

「皆さんはどんなお花が好きですか? 色でも形でも教えてください」

「うん? 今更お花とかな。パンはもう良いのか空腹森人(腹ペコエルフ)?」

「パンに罪は有りませんよジーベック様?」

 ばちばち火花を散らすコルネリウスとジーベック。全ては露店の焼きたてパンが悪いのだ。
 王都の総菜パンは貴族が購入する事もある為種類に優れ、貴重な果実を使った物が多々出回る。

 自他共認めるパン好きのコルネリウスには誘惑が多過ぎ、食材の買い出しで足が止まる事無数。
 変な所で目敏い夜鷹の雛が、嫌味の1つも言って来るのは必然であるとすら言えたが――――

「自信が有るのか? コルネリウス・アーラ」

「え、あ。はい! 普段から花を扱っていますから、お花選びならお任せ下さい」

 アルベイルが杯を向けると、コルネリウスが頷く。少なくとも物を知らない貴族に劣りはしない。
 貴族が使う大型店舗だけあって見慣れぬ品種も少なく無いが、一つ気合いを入れては歩を進め……

 ――――

「よぉナハティガル。おかしなとこで逢うもんだな」

「アンタも掘り出し物を探りに来た、という所か。こんな裏通りまで御苦労な事だ」

 ナハシュとナハティガル、両名が出会ったのは城壁通りから更に一本内に入った裏通り。
 王都の庶民層と流民層が交わる通商路であり、いわゆる行商人の露店が立ち並ぶ。

 まともに店を構えるだけの格も資本も無い商人が取り扱う物品は、文字通り玉石混合の極みだが……

「取り置き票? おいおい食器でそれは博打じゃないか」

「そう言うアンタは屑宝石なんかどうするんだ。いや、粒は細かいが……」

「分かるか? 品質は確かだ。彫金屋へ持ち込めばちょっとした細工が出来るぜ。
 土産に拍が付く。正に開かれた学園らしい買い物って奴だろ?」

「なるほど。行商人共からすれば成り上がりの好機(チャンス)と言う事か」

 恐らく、ナハシュは"学園の歓迎会で使う事"を明かして大々的に商品を募ったのだろう。
 彼自身、商売の知識もあれば嘘を見切る事にも長じている。簡単な目利きなら独力で可能だ。

 加えて行商人と言う立場を考慮すれば、貴族と繋がりを持ちたい者など吐いて捨てる程居る。

「で、そっちは何で茶器なんだ。食器の品質は一律で揃えるのが普通だよな」

「いや、これは……」

 揃いの茶器が2組。確かに、新入生歓迎会で用いるとするなら専門店で一式一揃いが常套句(スタンダード)だ。
 だからこそ、ナハティガルが躊躇う様に言葉を濁すのをナハシュは決して見逃さない。

 同じ亜人(ゴブリン)だ、王都での扱いなど知れているし『学園』(多文化クラス)に入ってその印象はより補強された。
 故に、立場に見合わぬ黒曜石の耳飾り(イヤーカフ)に目が止まった時点で大体の事情は繋がった。

(はぁーん、開かれた学園……ね。お為ごかしの類だと思ってたが、いや中々面白い事になってるじゃねぇか)

 にんまりと笑みを描いた同族の表情に、ナハティガルが視線を逸らす。
 無理に突っ込めば不利は明らか。此処は無視の一手である。まさか真っ正直に応える訳にもいくまい。

 脳裏を過ぎった2人へ贈ったなら喜ぶのではないかと思ったら、気付けば買い付けていた――――などと。

 ――――

「飽きて来た」

 花を興ずる趣味など無い、ジーベックにとって視界に映る彩は全て無価値に等しい。
 不意に毀れたその呟きに、迷わず駆け寄ったのはミレイユである。
 
「あの……! ……ジーベック様」

「……何だ、この手は」

 摘ままれた袖を上げ下げすると、ミレイユの指が付いて来る。
 その様に、一瞬向けられる冷えきった――――相手を愚者と見る眼差しに同学年の令嬢が怯えるも。

 それでも、彼女は伯爵令嬢として今。しなければならないことを熟知し。それを信じる胆力があった。

「私は……アルベイル様のお供をするなら、ジーベック様がいらっしゃらないと不安で」

「仔竜殿は僕の事など歯牙にも掛けておられない。馬鹿だな、見て分からないか?」

「だとしても……頼もしい殿方が欠けると、心細いです」

 ――――。一際長い一拍の空白の後。ジーベックが摘ままれた袖を切る。
 明白な拒絶にミレイユの瞳が揺れるも。続いたのは大きな。とても大きな嘆息で。

「……おい、ゲルダ・クラインでない方の商人。後何件だ」

「はい、あと1件、食材の購入で今日はおしまいですね」

 リサが応じると、詰まらなそうな視線で周囲を一瞥し、ジーベックはけれど店を出なかった。
 それを遠目に、名を呼ばれたゲルダがにこにこと笑う。彼も、少しは我慢を身に付けたのだろうか。

「――――先日のお言葉、嬉しかったです」

 そんな花屋の奥。幾つかの花束を見繕い編み籠(バスケット)に入れながら。
 コルネリウスが語る言葉を竜の仔が辺りを見回しながら聞いていた。

「中庸ゆえの侘しさを、背を押して気付かせてくれました。
 これから先、貴方に助力を願う事もあるでしょう。でも――――」

 果たして、振り返ったアルベイルの瞳には不思議そうな色が滲む。
 きっと彼は真実言葉通り。彼が価値があると信じることを伝えただけなのだろう。

 それで背を押される者。支えられる者。救われる者が居るなどと、斟酌しないまま。
 
「それ以上に、貴方の力になりたいとも思いました」

 コルネリウスが差し出した花一輪。風鈴草(カンパニュラ)は、誠実、感謝、共感などを意味する。
 けれど、続く筈だった言葉はアルベイルが応じる様に瞳の前へ差し出した花で封ぜられ。

「好きな花は、と聞いたな?」

 それは鮮やかな白を描く、花薄雪草(エーデルワイス)。何者にも侵されざる気高き白。

「返礼だ、受け取れ。卿は瞳も髪も暖かな色だが。故に白が良く似合う」

 素直に振り回されてくれるほど、竜などと言う物騒極まる家で育った男が素直な筈は無いのだと。
 思えば当然の話ではある。貴族もまた――――花で語るは、社交の基礎であればこそ。

●かくしてめでたしめでたしと

「――――それで、"はじめてのおつかい"はどうだった?」

「逐一見ていた男が良くも言う」

 後日、校舎裏。肩を竦めたアルベイルに、背を向けたナハティガルが淡い笑みを噛み殺す。
 彼から贈られた茶器はそれなりにお気に召したらしく。感触からするに、買い物は卒無く済んだのだろう。

「――――ところで、もう一組は誰に贈るつもりだ?」

 けれど笑っていられたのは其処までだ。揶揄するように問う『黒の後継』に。
 何故それを――――と、思考を巡らせるも、それを依頼人に告げる様な人間が1人しか思い至らない。

「……黙秘権を、行使させて貰う」
 
 脳裏を過ぎった小柄な影にはそっと蓋をして呻く銀髪鬼。

「ふん。全く、いよいよ以て王都も春か」

 黒の主従が揃って佇む学び舎の園を、温かな春風が鮮やかに吹き抜けた。

マスターコメント

 皆様お疲れさまでした。弓月 蒼と申します。   この度はご参加ありがとうございました。この様な結末に至りましたが如何でしたでしょうか。  判定は無事『成功』買い出しは一通り問題無く完了したようです。  途中、やる気の無かった約一名がドロップアウトしそうでしたが、フォローもばっちりでした。  主に失敗要因への対処に全力を尽くした御二方にMVPをお送りさせて頂きます。  また、今回特殊な立場に置かれた方々に、称号を発行しておりますのでお受取り下さい。  ではではご縁がありましたらまた次の機会にお会いしましょう。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ易しい 報酬:標準8 / 8〜8人

2022年05月09日 19時21分23秒 公開

成功

相談掲示板

  1. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 私もお買い物については普段は家の者に任せているのですけれど 冒険者として多少の経験は積みましたので 出来る限りのお手伝いをさせて頂きますね(何かのフラグを立てた) >方針 先ずはお買い物についてなのですけれど 元はアルベイル様とジーベック様が侯爵様にご依頼された事ですので 私達は助言も含めた補助を行い、最終的なご判断は彼らにお任せすると認識しております。 ……と同時に、彼らが途中放棄をされないよう さり気なく監視をしつつ、気を紛らわせたり時には諭される必要もありますでしょうか。 そして効率を重視されるのならアルベイル様とジーベック様で分担し 彼らにつく形で二班に分かれるのもよろしいのですけれど それぞれお話をされたいお相手やお勧めをされたい物もございますでしょうから その辺りの皆様のご希望を伺ってから決められるとよろしいでしょうか? >個人 私はお二方とは面識がございますが どちらかといえばアルベイル様の方がお話をさせて頂きたい事が多いかもしれません。 お手伝いする物に関しては二つくらいに絞られた方がよろしいかと存じますので 現時点では『お土産の品』と『飾り用の花』を検討しております。

  2. リサ・ベイカー

    ベイカー商会のリサ・ベイカーです。 今回は王国上級貴族様へのお買い物指南ということで、冒険者というよりも商人として同行させて頂きますね? (笑) アルベイル様とジーベック様で揃えるものも手分けして頂いたほうが良いでしょうし、わたし達のフォロー分担も分けるので良いかと思います。 わたしとしては、ジーベック様はあまり接点ありませんので、アルベイル様担当とさせて頂ければと。

  3. コルネリウス・アーラ

    コルネリウスです、よろしくお願いします。 お買い物ですね! 途中で帰りたくならないように、楽しい時間にできたら良いなと思います。 フォロー分担は私も異論ありません。 個人としてはジーベックさんは接点があまりないのもありますが、お話したいこともありますのでアルベイルさんをフォローさせて頂きたいです。

  4. ミレイユ・ヴェルジー

    学園及び冒険者先達の皆様におかれましてはご機嫌麗しゅう。 ミレイユ・ヴェルジーと申します。 今年の春、学園に入学して冒険者活動をはじめたばかりの不束者ですが、どうぞよろしくお願い致します。 私は御二方とも面識は御座いませんが、同じく新入生で、兄が既知であるジーベック様とご同行させて戴ければと考えておりました。 ただ、その……私も、自分で買い物をしたり街歩き自体不慣れなものでして……。 お恥ずかしながら、フォロー出来る程の経験が御座いません。 ただ、ジーベック様が途中でお帰りにならないようお気を紛らわせるお手伝いなどで尽力したく思います。 街歩きなんて冒険者として活動しなければ滅多に出来ない機会ですもの、折角ならジーベック様含めご同行の皆様とご一緒に楽みたいですわ。 買うものに関してもアルベイル様側とジーベック様側で分ける形になりますでしょうか? 目利きに関しては食材もしくは花、嗜好品の甘味類ならご助言できるやもしれません。

  5. アリオン・リュー

    僕はウォーリア、というか新入生のアリオン。皆、よろしくね。 二手に分かれる案は良さそうだね。 僕はどちらも面識はないけれど、同じ新入生だしジーベック…様、かな?の方に入れて貰おうかなって思うよ。 買い物が得意って訳じゃないけど、地元だし庶民的な場所ならお役にたてるかも。

  6. ナハシュ

    すげえな・・・貴族ってなぁ禄に自分で買い物もしたことねえのか・・酒場ふらついてるナントカ王子みてえな方が稀なのかね。 っと、新入生のナハシュだ。今回はよろしく。 >方針 同じく二手に分かれるで異論ねえや。単独の方が諭すにしろフォローするにしろ面倒がなさそうだし、買うものの項目も分担すれば効率的って理由もたつと思う。 担当はどちらでも構わねえ。どちらともあまり面識はない。関わりありそうなやつの希望が出そろってからでいいぜ。

  7. ゲルダ・クライン

    ゲルダです。よろしくお願いしますね。 >方針 「アルベイル様担当とジーベック様担当で分かれる」という方針自体には異論ありませんが、アルベイル様とジーベック様を離してしまうのはあまり良くないかもです。 アルベイル様はともかくとして、……たぶんですが、ジーベック様の場合はアルベイル様がご一緒でない場合、買い物自体をわたしたちに押し付けて帰ってしまいそうだな、と。 買うべき物は多いですが、お二人がご一緒の方がなにかと都合がよいのではないかなと思いました。 >個人行動 上記方針で問題がなければ、ですが。 どちらかにつくというよりも、王国商人の娘として、商業とは何か――お買い物のやり方を含めてお教えできたらなと考えています。 確かに貴族の方にとって縁遠いものかもしれませんが、まったくの無関係という訳ではないと思いますので。

  8. ミレイユ・ヴェルジー

    成程、そう言われますと確かにお二人にはご一緒に、もしくはお互い視認できる程度の距離を保って行動して頂いた方がよろしいかもしれませんわね。 ジーベック様はアルベイル様が先に帰らなければ、と言いますか、アルベイル様のいらっしゃる前であれば自分一人で先に帰りにくいでしょうし。 アルベイル様の方はゲルダ様やリサ様といった商家のお二人にお買い物をお任せされるかもしれませんが、商業のお話については耳を傾けてくれそうですし、自ら携わることに意義を見出して下されば途中で帰られるようなことはなさらないように思いましたわ。

  9. レティシア・R・クラティアス

    ジーベック様と既知の……ああ、ミレイユ様はジュスト様の妹君だったのですね。 お兄様とは何度か依頼でお世話になっております。 私もお買い物には不慣れな部分がございますので 今回ご一緒にお勉強が出来ますと嬉しく存じます。 そして、ミレイユ様とアリオン様は今年度ご入学をされたのですね。 少々遅い祝辞となりますけれど、ご入学おめでとう存じます。 >方針 確かに、ゲルダ様が仰るようなパターンは有り得る気が致しますね。 お店の中には色々なコーナーもございますし 離れるにしても同じ店内の範囲内で、とされた方がよろしいかもしれません。 流石に全員同じコーナーに居りますと、他のお客様にもご迷惑になりますでしょうし……。 >荷物 そういえば、購入された商品は学園までお店の方に届けて頂くのでございましょうか? 商品次第では手分けをして私達で持ち帰るのもよろしいですけれど 大きな袋がございましたらマジカルポケットも便利そうでございますね。

  10. コルネリウス・アーラ

    >方針 そうですね、レティシアさんの懸念のように他の方のご迷惑にはならないようにしたいですし。 お店にもよりますけれど、合流しやすい・互いに確認がしやすい位置程度は保てると良いかと思います。 一緒に楽しめるように各々で声を掛けたり工夫はしていきたいです。 >荷物 届けてもらえるような気もしますが、どうなんでしょうね…。 箱や袋などに入れてマジカルポケットに収納すれば分担して自分達でも持ち帰れそうですけれど。 難しい場合は荷馬車などは用意したほうがいいのでしょうか…? >個人 私はお花選びなら多少自信がありますので、お花について触れられたら良いなと思っています。

  11. ナハティガル=ラー

    ナハティガル=ラーだ。――今回は宜しく頼む。 >方針 校長としては、将来の事も見越してジーベックにアルベイルの補佐を経験させたいと云う目論見もあるのかも知れん。 その点も考慮すると、既にゲルダが言及しているように2人一緒で行動させた方が色々と都合が良いように思う。 >個人 王都でゴブリンは悪目立ちしすぎる為、行動は共にせず離れた場所から一行の様子を監視する事にしよう。 念の為【双波】でアルベイルとジーベックは常時マークしておく事にする。

  12. リサ・ベイカー

    〉お二人 確かに、少なくともアルベイル様が見ている前で、ジーベック様が逃げ出すことは出来なそうですね。 ゲルダちゃんの言うとおり、まとめて動きますか。 〉配達とか これは、内容次第でしょうね。 食べ物とか、使う日まで時間があくようなら後日配達お願いするとか、 大量に買う代わりに後日納品お願いするとか。あり得るかなと。 〉行動 高位貴族があてもなくウロウロするのも色々と良くないでしょうから ある程度お店は目星を付けておいて、 案内する感じが良いのかな?と思いました。 ゲルダちゃんがレクチャーする感じなら、わたしはちょいちょい根回しというか、行く先々の準備とかしますね。 〉お店の格 ちなみに、買い物するエリアはどうします? 中央にするか、裏通りにするか。 個人的には、学園の新入生歓迎会なら、そこそこの質は必要かと思いますし、安全性の面からも、基本的には中央かなと思っています。 まあ、多少の刺激はあっても良いかもですが… あんまりにあんまりな場所だと、お二人が一気にやる気なくしそうかなって思いもあり(笑)

  13. レティシア・R・クラティアス

    >配達 成程……リサ様の仰るように後日配達や 大量購入との引き換えの後日納品という方法もあるのですね。 あとはコルネリウス様が仰ったように 荷馬車を始めとした手段も備えておけますとよろしいでしょうか。 ただ、お店の規模などによっては馬車を置くスペースをお持ちでないでしょうから 事前にその辺りの調査も行えますとよろしいかもしれません。 >お店の格 私も基本的には中央のものがよろしいかと存じます。 ただ、高級なものばかりではなく中級品と申しますか 庶民の方にとって少し良いものと感じるものもございますとよろしいかもしれません。 特に嗜好品は、不慣れな質の物ばかりでは恐らく気が休まらないかと。 逆に貴族の方には高級品でない物にも良いものがあると 普段触れらない世界に触れる良い切っ掛けに繋がるのではないかと存じます。 >ゴブリンの方 単独行動ではなく、アルベイル様や私達と同行されていれば 恐らく入店を拒否される事は無いかと存じますけれど……。 お店によっては、店先に並んだ商品を眺める事も可能でございますし。 ただナハティガル様のご懸念もご尤もですので 最終的なご判断はお任せ致しますね。

  14. コルネリウス・アーラ

    >配達 では、持ち物にも余裕はありますし、荷馬車の用意はしておきますね。事前調査の結果次第では、使わずとも構いませんので。 >行動 あまり長くウロウロするのも疲れて帰りたくなってしまうでしょうし、目星をつけておくのは大事だと思いました。 >お店の格 これは私もレティシアさんと同意見です。 中央のもので、グレードも高すぎず低すぎないものが中心ですと良いかなぁと。 庶民の使うものや選び方を知って頂けたら、というのもありますし互いの視野が広げられればと。

  15. ナハシュ

    間が空いた!発言してないものについては基本異論ねえ! 配達周りは確かに必要だよな、とても助かる。 >二人 なるほどなー!貴族って面倒くせえな・・・。 そういうことなら、同じく程よく担当だけ分けて基本二人行動で賛成だ。一応ジーベック周りにしておこうと思う。ナハディカル同様、スキル周りで逃走には一応備えておこうと思うが、まあそこまで必要なさそうだな。 >店 同じく中央を中心に備えるが安定してると思うな。嗜好品周りで中級‥中級?の店と課を見に行くのも異論ない。もしくは俺らの方で何人か別行動が許されるなら、中央の買い物と並行してちょっと掘り出し物を探しに行き、いいのがあればその店だけ見てみる、とかはありかもしれねえ。 ただ、歓迎会自体は各自とはいえ今までやってなかったわけじゃねえんだろ。 なら嗜好品回りみてえに多文化や貴族以外を対象にしたもん以外は、おそらくかかりつけの店が存在するんじゃねえのか?その各自でやってる歓迎会も同時に行われるなら店を被らせないようにする、もしくはまとめてやるならその辺の店からちょいちょい選別する‥とかは必要なのかね。気にしすぎかわからねえ。 >種族的なもの まあいい顔はされねえよな。中央部で買い物するなら猶更ではある。 なんで一応ちゃんと服を着て、角をうまく隠すような帽子はかぶるつもりでいたな。 もしくは前述した別行動で嗜好品、その他掘り出し物を探してきていいならそっちに回ってもいいかもしれねえとは思ってるぜ。

  16. ミレイユ・ヴェルジー

    レティシア様はお祝いの言葉にお気遣いまで、ありがとう存じます。 此方こそ兄がお世話に……兄からお仕事のお話なども伺っておりますので、今回ご一緒することになって大変心強いですわ。 荷物のことや行く場所に目星をつけておく、周囲への配慮などは今迄挙がっている内容で私も異存ありません。 お店につきましてはお二人をお連れするのは中央エリアで、ナハシュ様が仰られるように別行動する方は他で掘り出し物を探すというのも良いのではないかと。 掘り出しものをお二人にお見せして、歓迎会に出しても問題ないかご意見を頂戴したりするといったことも出来ますでしょうか。 >個人 お土産と食器・食材に関して意見を出させて頂ければと。 質も重視しつつ、見せ方や活かし方によって実際の価格以上の物にすることは可能ですので、その辺りの知識をお買い物に活かして頂ければ幸いです。

  17. アリオン・リュー

    >二人を分けない ううん、買い物一つでも考える事は沢山あるなぁ。僕も勉強だね。分かれずに行動するのは了解だよ。 >店 基本的には中央、だね。食材や甘味なんかは二人に実際に味見して貰っても面白いかもだけど、気分悪くしちゃうかな。特にジーベック様。 >品揃え 高級品と庶民派、はっきり分かれちゃうと実際の歓迎会で結局高級品は貴族、庶民派のものは庶民、みたいな使い方されちゃったらなんだか嫌だなと思うし、なるべく均質な方が良いのかな。上の下?中の上?難しいね…。 >個人 荷物持ち役とかしつつ、食材とかについて提案してみるよ。

  18. レティシア・R・クラティアス

    >配達 コルネリウス様、ご配慮感謝致します。 もし荷馬車が必要となった際はきんにく様も含めて頼りにさせて頂きますね。 >お店 従来の歓迎会の方ではどのお店の物が選ばれているのか 調査が出来ましたら最良ではございますが 時間的余裕が不明点なのが気掛かりではございますね。 在校生の方で商家の方がいらっしゃればそのお店の物を優先して選ばれるでしょうし 逆にお近付きになりたい商家の方がいらっしゃればそのお店の物を選ばれる気は致します。 個人的には一つのお店に絞らず、様々なお店から選ばれるのでしたら 多少は被られても問題視されないのでは、と予想しております。 別行動された方が掘り出し物をお探しし お二方に試食等をして頂いてご意見を頂く事に関しては私も異論ございません。 >歓迎会 そういえば、食事の形式が特に明言はされておりませんので お席が割り振られたものではなく立食形式をお勧めされるのもよろしいかもしれません。 その方が色んな方とお話がしやすいという点もございますけれど お席がある物ですと、どうしても食事内容を絞る必要がございますので……。 その上で壁際には休憩用の椅子をご用意させて頂ければ 恐らく不満は出ないのではないかと存じます。

  19. リサ・ベイカー

    〉お店選び とりあえず、自分の知識と、ゲルダちゃんや皆さんのご存知のお店からある程度見繕って基本のお店を決めておく形にしますね。 その上で、食料品などは特に事前に配送などの交渉して置ければと。 お土産などは、センスが問われることもありますし、ミレイユさんが得意のようですからある程度お任せする感じで。 お花は、コルネさんに。という感じに得意分野へ意見頂くのがいいですね。 〉歓迎会 まあ、レティシア先輩の仰る感じで、立食がやりやすい気がしますね。 …ところで、どなたが主催の会の準備お手伝いなのでしょうね?今更ですが…

  20. ナハシュ

    ありがとさんと取り急ぎ。特に問題もねえようだから別行動で中央以外のエリアでの掘り出し物探しに行こうと思うぜ。中央で行く店のリストをまとめておくなら、そのうちの何処かで合流できるようにしておこうと思う。

  21. ゲルダ・クライン

    >お店について わたしも、基本的に中央通り沿いで揃えるイメージでした。 特に食材や嗜好品の甘味類などは品質に違いが生じやすいと思いますので、中央通りでのお買い物になるかなと。 別班が裏通りなどで掘り出し物を探す、という方針にも異論ありません。裏通り……どきどき…… 従来の歓迎会については……『部活やサークルなり、各貴族の共同体が其々独自で開催している物』でしたので、あまり参考にはならないかな、と思いました。 ……その、おそらく、どうしても各共同体の派閥の色が出てしまっていると思いますので。 そうですね。お土産については王国の品をとは思いますが、そのほかの食器や食材、嗜好品などについては王国に限らず他国からの輸入品なんかも選択肢としてはありかなと思いました。

  22. ナハシュ

    >店 言葉足らずで申し訳ないが、俺が気にしたのは内容による貴族共の評もそうなんだが、今回の依頼はいうなれば財力に任せた大量発注を、歓迎会までという短い納期でいきなりお願いしに行くというところだったんだよな。 おそらく各かかりつけの店は各々の規模にみあった発注と品をある程度用意し始めているだろうから、例年通りの歓迎会が行われないなら下手すりゃ全部無駄になる、それらと同時に開催するなら+唐突な発注が降ってわく形になるから、もしどちらかの歓迎会に支障が出た場合禍根が残るのでは・・?という話のつもりだった。元々空いてる店なら店の自力と予定が足りてりゃあ何とでもなると思うが。 だから気にし過ぎかを聞いたし、在校生の知識に基づいたリストがあるのは普通に助かると思うぜ。

  23. ゲルダ・クライン

    >お店 はわっ、ご、ごごごめんなさい……!!勘違いをしていたみたいで…… かかりつけのお店がある場合はそのお店にしたほうが――という意図で捉えていたようで、どこをどう読んでいたんでしょうね……。大変、失礼いたしました。 そう、ですね。ご懸念はごもっともだと思いますので、その、よろしくお願いしますね。

  24. リサ・ベイカー

    〉お店 ナハシュさんのお心遣いは、とても優しいですね。 まあ、何れにせよ、ライゼンナクト家子息がお店に来て、買うと言ったら、 大抵は他所からオーダーあっても、なんとかこちらを断ることは無いと思うので あんまり気にしてませんでしたね。 商人的には、公爵家と繋がり持てる可能性とか、断った時の影響とか考えると… 受ける側としては甚だ迷惑ですが(苦笑) なので、普通は高位貴族が直接足を運ぶのは…というのもあると思うのですけどね。 今回は、まあ、仕方ないので、お店には諦めてもらう感じで。 せめてもの、先触れを。という意図もあったりします。 ま、究極的には他人事なので(笑) たまには、無茶振りする側に回るのも悪くないかな〜とか?

  25. ナハシュ

    優しいか……!?まあそういうことならOKだ!俺もしっかりかかず大変申し訳ない。 リストはありがたく貰っておく!

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0