【人馬】北か南か人馬か水か【ソーレ】
紀藤トキ
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シナリオID:2031
オープニング
「……そういう可能性もあると予想はしていたが、やはり魔獣が住み着いていたようだな」
先日、村の中の仕事が或る程度片付いたので、偵察に向かったアロイスらは現地で人より巨大な魚影を幾つも見た。畔に転がる古い骨を見るに、その辺りは動物たちの水飲み場かつ、魚魔獣の狩場にもなっているのだろう。
「私が子供の頃から、水路の先には主がいるから魚釣りに行っちゃ駄目と言われておりましたが、ははあ、本当にいたんですか」
ボウノが懐かしげに言う。狩りの獲物を捌いたりするのに使っている、少し離れた同じ川の下流に住んでいなかったのはサイズの問題だろう。とはいえ、魔獣はクリーパーと違って生物である故、子が生まれる事もある。水路伝いで小さな魔獣がやってくることもしばしばあったそうだ。水門の開閉の時期は、交代で若い村人が見張りとして立っていたという。
「それもあってか、少し離れた所までしか水は引かれていませんでした。肘から先位のサイズの魔獣を若い衆が長物で退治していましたけれど、女子供が出会えば大変なことになりそうでしたからね。村の中まで引くのは難しかったのでしょうな」
「見た感じからすると、川の魔獣の親? の方は一般人では大人でも危険な相手に見えた」
「むむむ、とするとおそらく刺激せずに水門を開ける手順とかが、多分あったのでしょう。そういえばいつも作業は早朝にしていたような気もしますが……」
もっと村の行事に注意を払っておけばよかった、とボウノがため息交じりにそう説明する。これから女性も含めて移住があるなら、水の便も良くしたいとは思うのだ。村から出て少し歩かねば水を汲めないよりも、村の近くで洗濯などできる方が良いに決まっている。何とかして近くまで水を引けないか、と2人は悩んでいた。
「とはいえ、人の手は少ないし、予算だって無限ではない。すぐに出来そうな手段は柵を設置する程度になるな……」
「そうなんですよねえ。それも簡素な柵だと、壊してくる魔獣がいるんじゃないかと、心配ではあります」
昔とは違い、世界には授恵者の数が増えている。頼めば、魚魔獣を根こそぎ退治する事も不可能では無いかもしれない。それも含めて対策を考えるべく、アロイスらは冒険者ギルドへと依頼を掲示した。
●
数日後、定期連絡兼街での買い物便と共に、冒険者達が再訪した。村の要望としては、まず水路の門を空けるところ。放置していた間に崩れたとかで流れがもしも滞るようならその対処もしたいという。どのような対策を取るのか、アイデアもまとめて欲しいし何なら実施までしてくれても良い。などとアロイスが説明している所に、斥候役の村人が駆け込んできた。
「で、出た。奴らだ!」
「落ち着け、何が出たんだ。幽霊か?」
年嵩の同僚にそう言われ、差し出された水を一杯飲んでから、男は口を開く。
「人馬だ。例の首塚の辺りに、子供と大人合わせて20程。矢の距離で対峙中」
「……少なくとも、敵意は無いという事だな」
「武器は持ってましたが!?」
焦る若者と横に、アロイスは状況を考える。機動性を活かして戦う人馬が足を止めて対峙しているという事は、あちらからやる気はないのだろう。しかし、向こうにも人の言葉を解する個体はいないようで、伝令に走ったこの若者を除く、斥候チームの残り2名とにらみ合いが続いているらしい。
「こちらの方が緊急か。すまない、君達には人馬の対応をまず願いたい。水路の方は後回しだ」
状況次第、というところもあろう。さっさと問題が片付けば、その後で水路に掛かっても良い。人馬に何か要望があって交渉が長引くようであれば、水の話は次回に持ち越しても構わない。
「私は、君達に同行して北へ行こう。ボウノさんは……」
「この一件が、娘に不用意に知られないようにしたい所ですなあ」
先日も人馬に会いたいと言っていたタントの事を思い出して、ボウノはため息を吐く。なお、結果的にボウノの心配は杞憂ではあった。
「聞こえちゃったけど、私、勝手に会いに行ったりしないもん!」
扉の外で、仁王立ちでそう宣言する幼女。多分、冒険者に説得されていなかったら駆け出していたのではないかと思われるが、今はそういうつもりは無かったらしい。父親に悪い子ムーブをすると決めつけられたことへ、タントはお冠であった。
解説
マスターより
リプレイ
落ち着いて言うヨル・スレイマンに、アロイスとボウノが頷き返す。冒険者達は北の人馬、南の水路の両方を一度に片付けようと提案した。
「確かに、両方とも解決できればありがたい事ではあるが……」
「あちらの目的は、トロルにやられた同胞の墓参りをしたいという事と推測できるのだ。少なくとも感情的になり荒ぶる事をしなければ問題ないのだ」
難しい表情を浮かべるアロイスに、ストレガ・L・リベルガストラがそう説く。亜人と共存出来る未来を望む彼女としては、歩み寄る機会は無駄にしたくはない。ルチル・プルメリア・グレイハーツも、相手に面識があるという事は話が通じる可能性は大きいと考えていた。
「交渉を主眼にと考えるなら、こちらの人数は抑えた方が良いのではないかな? 大所帯でいけば、それだけで無暗に威嚇してしまうだろうからね」
「確かに、逆に警戒させてしまう危険はあると思う。と言う事で、俺は水路側へ向かおうかな」
ローザリカ・L・ディオールとヨルは人馬側の気持ちへ配慮し、北側へ向かう面々を少な目にする事を提案する。その一方、トーラはタントの同行について悩んでいた。幼女が人馬に会いに行きたければ自分が帯同するという約束は、果たすとしてももっと先になると思っていた。少なくとも、こんなに慌ただしいタイミングとは予想していない。
「私も行きたい! 約束したもん」
「しかしな。今は皆さん忙しいんだ。もう少し落ち着いたときに出直す方が良くはないか?」
「ん……。邪魔になるなら私、我慢できるよ」
意思を明らかにしたタントをボウノが窘めると、しゅんとしつつも聞き分けない訳ではない。が、冒険者達はタントを同行させることに前向きであった。
「亜人といえど、人馬は頭が良いから話は通じる筈なのだ」
「交渉に行くあたい達よりは後ろの方で、見るだけなら危なくもないだろ?」
「タントちゃんの安全を優先して、何かあれば私が守ります」
ストレガ同様、そもそも交戦の危険性は薄いと見ているルチルは楽観的である。万が一に備えてトーラが守りにつくと言うと、一度はあきらめかけたタントも「やっぱり見に行きたい」と父親に訴えた。
「約束を破ると今後タントちゃんが言うことを聞いてくれなくなる可能性が高いですし、信頼に応える為にも同行を許して貰えないでしょうか?」
「しかしですな。何もこれから交渉するという時に、娘が行く必要は無いと思うのですが……うむむ」
理由はあれど、少人数である事も不安を助長したようだ。ただ、保護者として単純に反対するには前回に聞いたタントの意見が引っかかっていた。アロイスの部下達もボウノも、人馬を知っている者はその脅威も認識している。タントが会いに行きたいなどと危険な事を言ったのは、それを知らないが故ではないか。であるならば、自分達『人間』とは異なる生物としての亜人を今のうちに目にしておくのも、生きていく為には必要なのかもしれないとボウノは内心を吐露する。
「……なので、安全を皆さんが保証してくれるなら、行かせる事も反対はしません。が、せめて私も同行したいです。娘が大丈夫ならば、私が付いていっても構わないでしょう?」
切々と不安を訴え、娘が行くならば自分も行きたいと言われて、トーラは困り顔になる。幼女のタント1人なら彼女が抱えて逃げる手があるが、成人男性のボウノを護るとなればまた別問題だ。
「タントちゃんだけなら、わたしが抱えて走れば人馬に追いつかれないです。でも、ボウノさんも一緒になると……」
「あんたまで連れて行くってなると、少人数では無理になるんだよ。危険がある事は分かっているけどしっかり警戒はするさ。ここはひとつ、あたい達に預けてみないかい?」
トーラに続いて、ルチルも説得に回る。雲行きが怪しいと見たか、当事者のタントもボウノへ向き直った。
「私、邪魔しないようにおとなしくする。どんな人か見るだけ!」
「むむ。そうか……。むう……、皆さんがそうおっしゃるなら仕方がないですか……」
ボウノもそう言われると我意を通す訳にはいかない。娘だけを危険な場所に向かわせる事に忸怩たる思いはまだあるようだったが、ボウノも最終的には諦める。
(まあ、どう見ても非戦闘員の子供がついてきてくれれば、こっちに他意が無いと分かりやすいだろうからねぇ)
ため息交じりのボウノを横目に、ルチルは相手との交渉が上手くいく為の手立てが一つ増えた事に満足げであった。
●
人馬の対応へは、ルチル、ストレガ、トーラに、アロイスと斥候の青年を加えた5名+タントで向かう事となった。元の依頼の水路へは、北に向かわなかった冒険者5名があたる。
「経験は何物にも代えがたい糧です。あなたが会いたいと願うなら、ここにいる皆が守るでしょう」
「彼女達は君を守る為に最善を尽くす。君も、彼女らを信じて花でも携えて行くと良い」
「うん。わかったよ」
ハリス・アル・ターミルとフェイサル・セイフのリザードマンコンビにそう言われ、タントはきりりとした表情で頷く。あまり人見知りしない幼女は冒険者達に懐いてはいるが、中でももっとも敬意を持っているのは農業の教導者であるハリスのようだ。
「魚型魔獣……。食えるなら干物にして保存食か酒のつまみにできそうだな」
「水路に上がってきた奴を食べると聞いた覚えがありますね。美味しかったかどうかは覚えてないですが……」
ルチルの言葉に、ボウノが考え込んだ。あるいは当時子供だったボウノの口には入らなかったのかもしれない。
「方針上多分、何事もないとは思うんだけどね。もしも交渉が失敗したら、急いで知らせて欲しい」
「俺が逃げ切れるようなら、そうするっすよ」
ヨルの言葉に、斥候の青年は苦笑する。出くわした際の感触では敵意は無さそうだったが、いざ動き出したならば騎兵と歩兵では勝負にならないのが彼らの常識だ。授恵者であるヨルと一般人である青年では、脅威の認識に大きな差がある。
「さて、それじゃあそろそろ出かける? 道具は持ったし」
「当座で使えそうなのは、やはり木かな。鉄の網などもいずれは用意したいが、予算の問題もあるからね」
「お試しで、一つ作ってみる? 網が錆びて駄目になっても交換できる奴。図面までは考えてみたけど」
サイラスとローザリカは水路の防柵の話をしていた。金属加工ならお手の物のサイラスも、腐食対策を施した金属を普段から扱っている訳ではなく、作るならそれなりに手間がいる。交換まで念頭に入れるとある程度の量が必要になろう。
「予算はそれほど余裕はない。ここで手に入る物で作れるならその方がありがたいな」
2人の会話を耳にしたアロイスがそう応じる。防腐処理された木材の備えはもちろん無かったが、短期間の利用で使い捨てるつもりならば腐食の心配はさほどしなくても良い。様子を見て、別の木材に置き換えても安くつこう。
「新設部分は水路の幅を細くする、というのはどうかな? 村に住まう女性の為にも、できれば水回りの仕事は楽にしてあげたいのでね。可能なら、村の中まで水路を引き込みたい所だ」
「なるほど、村に引き込む部分を細く、魔獣が来にくいようにするということですか」
今回はそこまで手は回らないにしても、ローザリカのアイデアは分かりやすく金も要らない。ボウノがそれならばできそうだと表情を明るくした。ボウノはトーラのムームーと共に村で見送りである。
●
水路伝いに南へ向かうと、当然ながら耕作を放棄されている地域を見る事となった。農業が出来ていない状況を見てハリスが一言もない訳はなく、気合を一つ入れなおす。
「安定した水源の確保こそ農地の躍進の一歩です。必ずや復旧を叶えましょう!」
水路が繋がり、村人が増えれば彼の言う通りこの辺りも農地に戻せるだろう。川へ近づき、空気に水の匂いがするようになると水路の周りにも緑が見え始める。そこから少し進めば、川辺の取水口に辿り着いた。川辺と言ってもこの辺りでは流れはかなり止まっており、川幅も広がっているので池のようなものだ。
「遠浅、というのかな? あまり急に深くなる感じでは無いようだね」
ぱっと見で水深を見計らい、ヨルが言う。ここの魔獣は水辺の大型獣を引きずり込むらしく、あまり近寄らずにまずは様子見だ。引きずり込まれても泳げばよいだろう、と黒褌一つ締めたサイラスは傷だらけの身体を雄々しく晒している。
「万が一引き込まれた場合は、ロープを投げるから使うんだな」
「私を引きずり込む程活きが良い魔獣なら、ルチル殿への土産にも良いでしょうな」
フェイサルの言葉に、ハリスはそう笑い返す。ルチルの独り言をしっかり聞いていた彼は、倒した魚魔獣を持ち帰る気であった。まだ農業の収穫が見込めず狩猟採集に頼っている村にとっても、臨時収入はありがたかろう。
「直接叩く方が性にはあっているが、水に濡れたくもない。できれば僕にまで喰いつかれないよう願いたいね」
ぴしゃりと艶華扇を閉じて逆の手のひらに打ち付けるローザリカ。まずはハリスが引き寄せる手筈で、軽く自身を傷つけてから水辺に入る。叶うならばサウンドボマーを水中へ撃ち込みたいと考えれば、フェイサルの支援スキルを受ける事はできない。
「ええい、反応が早い!」
人の気配に気づいたのか、血の匂いに釣られたのか、水面近くに大きな影が一つ二つと見え始めた。もっと大量に引き付けたいところだが、攻撃を受けてしまえばそれまでだ。相手に遠隔攻撃の手段がある以上、余裕はさして無い。
「フェイサル殿、今ですッ!」
掛け声と共に、息を吸い水中へ顔を突っ込んだ。
「皆、目を塞いでくれ」
「そぉい!」
ハリスから閃光塗弾を受け取っていたフェイサルとサイラスが水中へと投擲する。と、同時にハリスがサウンドボマーで大音声を放った。大型の魔獣は音響よりも閃光に驚いたようだが、近場で目を回したらしい小型の魚が幾らかぷかりと浮いてくる。あるいは魔獣の幼魚も混じっているかもしれない。
「では、始めようか」
言葉と共に、ローザリカの瞳が淡く輝き、同色の花びらがふわりと舞う。周りを揺蕩う花びらに気を取られた合間、仲間たちの手にした武器が淡い輝きに包まれた。ヨルが範囲を広げて輝刃を施したのだ。閃光に目がくらみ、水面を叩いて暴れていた魚魔獣が岸辺の侵入者に気づいて向き直る。奥まったあたりの底からも魚影が上がってくるのが見えた。
●
森を越えた更に先、長腕と再戦した場所近くに人馬の首塚はある。タントが徒歩で向かうのは厳しいので、村には軍から伝令用に提供された老馬を使う事とした。
「お馬の背中は高いねえ」
「人馬はこれくらい大きいのですよ?」
「喋ってると、舌を噛んだりするから気を付けて!」
タントとトーラに斥候の青年の3人乗りであるが、歴戦の老馬は余裕の表情である。ルチル、ストレガとアロイスは徒歩で追随していた。
「人馬はあそこか……」
遠目に見た様子に一触即発の気配はない。対峙していた斥候の2人が一同に気づいて引き返してきた。
「報告を」
「今の所、連中に妙な動きありませんね。今は食事の用意を始めているようです」
途中、人馬が少数で近づいてきたが、斥候の2人には話が通じないと見て引き返していったらしい。やはり交渉を望んでいるのだろうと冒険者達の表情が明るくなる。彼らの到着に気が付いた人馬達にも、動きがあるように見えた。
「タントちゃんは危ないかもしれないのでここに居てね」
「え。トーラお姉ちゃんは、一緒にいてくれないの?」
遠くで見ても、人馬は男性冒険者達よりなお背が高い。少し心細げなタントを斥候トリオに託し、授恵者4人で人馬を迎える。人馬側は見覚えのある少年と、親世代位に見える者が2体の3体でやってきた。
「あの時の少年なのだ。無事に合流できたようで何よりなのだ」
「こちらを覚えているといいけどねぇ」
ストレガとルチルが言い交す間に、少年がぺこりと頭を下げる。どうやら見分けてくれたらしい。両手を空けて見せたルチルのジェスチャーは理解されたようで、相手も槍を地に刺して武器を手放すアピールをしてから歩いて来る。トーラも含め亜人語をある程度聞き分けられるが故に、相手側の話に耳を澄ませる処からだ。
『ゴブ、人。一緒? 強い?』
『骨ゴブ、魔法使う。強い』
少年に尋ねる大人の様子からすると、ストレガの存在がまず気に掛かったらしい。帝国が多種族国家とはいえ、ゴブリンは最近までそれほど多くはなかったので、見かけたことが無かったのだろう。その時、雑談に加わらず周囲を見ていたもう1体の表情が硬くなった。
『子供……?』
『愚弄。戦士、誇り』
『彼ら、強い。我ら、軽侮』
後方にいたタントの存在については、戦うつもりが無い事のアピールにはなったようだが、大人の人馬としては侮られていると感じたようだ。とはいえ、力関係については理解できているらしく、少年を間に立てて意思を示してきた。
「……つまり、墓を移設したい、と。聖地があるからかな?」
『人の場所、近い。祈り、難し』
「地図の概念は無いのだ? 聖地の光景を見せてみるのだ」
こちらの言葉は通じない物の、ストレガの念写を要所で使う事で大まかな要望は理解できた。一度葬った首塚を掘り返したいという事だ。人類側からすればこちらに断る必要が無さそうにも思う。
「宗教的理由か、単に律儀なのか。どちらにせよあたい達に不利益は無いねぇ」
「アロイスさん、構わないでしょうか?」
「ああ。むしろ村の安全に関していうなら、持ち去って貰う方がありがたい」
トーラに問われアロイスが首肯する。応じた理由としてルチルが少年を示すと、『以前の邂逅で人間達から少年が一目置かれた』と言うように認識したようだ。墓を掘り返す許可を告げられた人馬は、何やら獣の革のような物を持ってこようとする。
『代償。支払い、必要』
「む、苦しい相手から物を貰うのは申し訳ないのだ。それに私達は君たちの知る情報の方が欲しいのだ」
形や物で表せない概念を共有するのには、ストレガも少しばかり手こずった。普段から情報をやり取りするルチルが横から説明に加わり、何とか『価値のある会話』と言う認識を伝え、話を聞きだす。
「この人馬と違う群れがまだ残っている、というのは穏やかじゃないね。場所も教えちゃくれないかねえ」
「周辺に敵がいて追われてきた、……と言う感じではないのは分かったのだ」
話をしつつ、彼らに他の要求が無いかも気に掛けていた。しかし弱みを見せたくないようで、頼む事はないという一点張りのようだ。日があるうちに片付けてしまいたいのだろう。話をする間に他の人馬は手早く墓を掘り返し、出てきた骨を一つ一つ大事に包んでいた。
「また会う事があるでしょうか」
「少なくとも、お互い顔を覚えた、っていうのは悪い事じゃないさね」
立ち去っていく人馬達を見送り、トーラとルチルが言葉を交わす。斥候の3名は人馬が村から十分離れるまで確認するそうだが、授恵者達は水路側の様子も気になる。タントを送り返す必要もあり、村へ引き返すこととした。
●
水中へ撃ち込むと有効射程が減じるとはいえ、少し引いても水辺は魔法の射程内だ。ローザリカとサイラスは比較的安全な距離から、岸へ向かってきた魚を一方的に叩いていた。
「そぉら、大盤振る舞いだ! 好きなだけ喰らうといい!」
「魚の素材、少しくらいは手に入るかねぇ」
支援で強化され、攻撃に集中したローザリカの放つ光弾は、最前線で仁王立ちのハリスを避けてその周囲の魚影に突き刺さる。比較的小ぶりの魔獣2尾は一撃で即死し、瀕死だった中程度の敵はサイラスの放った鳥獣戯の魔獣的な何かに追い討たれて力尽きた。二波の弾幕を抜けてなお息のある大型個体がハリスへ食らいつく。
「むぐっ」
踏ん張ろうとも水中へ引き込まれ、咄嗟に息を止めた。フェイサルが投げたロープを片手に握り、岸をめがけて這い上がる。サイズこそ巨大だが、征竜奉楯を構えたハリスに大したダメージはない。一匹や二匹が相手ならば、攻撃そのものよりも窒息の危険の方が問題だろう。
「一匹のみならば、倒してしまう方が良いだろうか」
ヨルが投じた銀貨が大型の魚魔獣の眉間を撃ち、とどめを刺した。
「さっきのって、水中から飛び出してきてない? もうちょい下がる?」
「僕がこれ以上に下がると水中に届かなくなる。まあ、まさかここまでは届くまいよ」
ローザリカの立ち位置はハリスへ回復が届くギリギリまで下がっており、さすがに魔魚の引きずり込み攻撃の射程外だろう。サイラスは「まあ。泳げるからいいけど?」と言いつつ、ローザリカと最前線のハリスの中間あたりの位置をキープしている。
「鮮やかに処理し過ぎましたか。警戒させたようですね」
ハリスが血を垂らそうとも、魚魔獣の後続は動きを見せない。戦闘にならぬならばとサウンドボマーをもう一度叩き込んでも、逆側に逃げるばかりのようだ。川辺の生態系の頂点に位置していた魔獣の、3割を一瞬で倒してしまった故か。
「川の流れが遅いからか、藻が多いね……。見通せないほどではないけど、見失わないのも一苦労だ」
「んー、肉も喰うけど主食はその藻なのかも? そこの骨も古いみたいだし。というかこいつ最初から魔獣だったん? もしかして成った奴?」
油断なく水中を覗き込むヨルと、周囲の様相や浮いている稚魚などから魚魔獣の生態を推測するサイラス。その間もローザリカは水面を睨んでいるが、射程内に寄ってくるつもりはないようだ。
「どこかに巣があると言った様子はないのかな?」
ヨルが見る限り、魚魔獣が逃げ出す際にも何か、あるいは何処かを守る素振りは見せなかった。この様子では今回は全滅は難しかろうと切り替えて、相手の状態を観察する。
「此度に関しては狩り尽くしてしまうのが一番だったのだが、ままならんな」
「岸には卵などがあったかもしれませんが、幼魚ともども多くは潰せた筈です」
フェイサルとハリスも警戒は解かぬまま、岸辺の様子を見ていた。浮いている魔獣を引き上げ血抜きまでしたが、作業で隙を見せても向かってくる様子はなかった。
「これは手詰まりだね。北側の様子も気になるし、俺はそちらに向かおうと思うけど」
ヨルがそう言い、冒険者達はしぶしぶ戦闘態勢をとく。
「仕方ないし、後は水路のゴミ取りとかしとく? 詰まる程じゃないだろうけど、崩れてたところとかあったし」
「そうだね……。この状況で水門を開くのは危険かもしれないが、準備できる部分はしておくに越した事は無いね」
サイラスとローザリカは水路の見回りをしていくつもりのようだ。サイラスとフェイサルは、届く範囲の繁殖地の破壊を試みるらしい。
「せめてこちら側の岸辺からは稚魚や卵を排除してしまいたい」
「対岸に渡るのは手間だが、完璧は無理でも徹底的にやろう」
何なら掛かって来ても良いのだが、と言うもその気配は結局最後まで無かった。
●
北側から戻ってきた面々とヨルは、トロルのいた森の辺りで行き合った。簡単に情報を交換し、大きな問題が無かった事を喜ぶ。彼らが村に戻るころには、南に残った面々も帰っていた。
「ルチル殿、この魚は食べる事が出来そうです」
「おや。取ってきたのかい? それは有り難いね。じゃあ解体くらいはあたいがやろうか」
大型の魚をとりあえず三枚におろし、今日食べない分は干物や燻製へ。一発で粉砕された小型魔獣は食べられる状態ではなかったが、中型も持ち帰られている。
「では、とりあえず日陰で吊るしておくのだ」
このサイズなら燻製にして更に日持ちさせても良い、とストレガが言う。そのまま夕食の準備が始まり、案外美味しい魚に舌鼓を打ちながら南北の報告が為された。
「同胞の遺体を引き取りに来たらしい、と? 亜人もそう言う所は同じなのですなあ」
そのような話を聞きつつ、タントは難しい顔で考え込んでいる。人馬を見た感想は「大きくて強そうだった」で、「トカゲさんとは全然違う」らしい。
「トカゲさんは怖くないけど、あの人たちはちょっと怖かった」
それなら勝手に会いに行こうなどとは言わないだろうとボウノは胸を撫でおろしている。
「やっぱり、自分の目の届かない場所で人様に預けるのは不安ですな」
「お父さん、大丈夫? どこか痛い?」
ぎゅっと抱きしめるボウノを不思議そうに見ている辺り、タントはそこまで深く考えてはいないのかもしれない。水路側については、サイラスが設備自体の使用は問題ないと太鼓判を押した。
「水門代わりに入り口塞いでる板2枚を除けちゃえば、もう水は流れるんじゃない?」
「おお、そうですか。ありがたい事です」
「ですが、魚魔獣の討滅は中途半端に終わりました。一匹残らず狩りつくしたかったのですが」
悔し気に言うハリスだが、アロイスやボウノとしては喫緊の人馬の問題が片付いただけでも満足しているらしい。魚魔獣の問題も、相手があまり強くない事と食べられる事が分かったので前進はしている。
「あまり強くない、とは言っても授恵者基準だからな。村にとっては依然、厄介な相手のままではあるが……」
「そういえばその魚の魔獣、稚魚の間は普通の魚っぽかったな。あまり詳しく見てないから分からんけど」
サイラスは、森の動物が魔獣化するように魚が魔獣化したのではないか、と魔獣の生態に仮説を立てた。原因がその場所にあるのか、あるいはそう言う生き物なのかは分からないが。かつて村に上がってきて危険だったというのは、今回で言えば小型の個体だったのだろう。
「ああ、確かに手ごたえが無かったし、あれなら一般人でも倒せるとは思うね」
その小型をまとめて一発で吹き飛ばしたローザリカが頷く。攻撃能力がどの程度あるのかは分からないが、複数の成人男性なら対処できるのだろう。中型も良くは分からないが、大型個体はさすがに授恵者でないと危険と思われた。
「まあ。その辺も踏まえてまた奴らの対処は依頼を出しなおそう。……これと同じサイズのが後数匹はいるのだとすると、燻製小屋をもう一つ立てた方が良いかもしれないな」
村人と授恵者が総出で食べてもまだ尽きない魚肉を見つつ、アロイスはそう呟いた。
マスターコメント
ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2022年04月16日 07時23分21秒 公開
相談掲示板
No.1
サイラスだ、よろしくなー。 とりあえずこれ、北戦闘する気ない人が行くなら北南で別れてもええのではと?亜人語の他は念写とかあれば疎通しやすいかもねと 南は射程あるなら距離取って逆チャージング対策したり始めから水着で入って撒き餌で寄せて識別範囲でとかもか? 固まって動くなら開始時間にもよるけど北が先かなと。早朝に行う作業だったなら多分夜行性とか光で見る系統の生物とかかなと。人馬が弔い終わって帰る前に対処しないと不安が残ると思うし
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 どちらを重点にプレイングしたいか、になるのだ。勿論分かれても問題ないと思うのだ。 亜人語も念写も持ってるしそゆ会話の経験あるから私は人馬のほうやるのだ。
南の方は希望者にウォーターウォーク仕掛けて、あとは沿岸から攻撃するのだ。 接近攻撃されない距離から届くだけやるのだ。
ハリスと申します、どうぞ宜しく。 といってもほぼ皆さん顔見知りですね。心強いことです。 >希望 では私は南の魚の排除を主に担いましょうか。 水路の確保は安定した農業の第一歩。ここで確実なものとしておきたい処です。 ウォーターウォークをかけていただけるなら、水上で殺界などを張ることも可能ですね。 私を囮に集まったところをストレガ殿の範囲攻撃で吹き飛ばしても良いかもしれません。
ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 >希望 んーーー、人馬側をメインにやりたい、かな⋯⋯。 とりあえず亜人語適性と念写は持っている。交渉系のスキルは他もぱらぱらあるから、何かフォローに役に立ちそうなのを探してみるね。 >北(人馬) こっちから攻撃することはないと思うし、「こちらに敵意がないことを伝える」「向こうの交渉を聞く」ことがメインになるか。交渉を聞くところまですると時間がかかりそうではあるんだけど、今後の憂いを解く鍵にはなると個人的には思うんだよな。 >南(水路) 親が結構強敵そうなのは気にしておきたいね。親子でまとめて掛かってくることでこちらがピンチになるなら、一旦親を光縛封で閉じ込めてしまうのもありかもしれない。 引き摺り込まれる者のカバーあたりに重点を置きたいとは思う。
シーフのトーラです。 よろしくお願いします! わたしも今後のために水路の魚魔獣を退治しておきたいですね。 捜波改で捕り漏らしが無いようにするのと、闘気槌とフェザーステップ、ホライゾナルジャンプを組み合わせれば範囲攻撃と反撃を受けない場所までの退避が同時に出来ないかなと思っています。 あとは兵士さん達に定期的に水路の見張りをして貰えば安全も確保できないかなとか。
ヒーラーのローザリカだ、よろしく頼もう。 人馬側は敵意がないことを伝える為にも、いっそ全員で当たらず少人数で行くのも有りかな? 此方から手は出さないとはいえ、急に人が増えれば戦う為の増援と取られるかもしれない。 反対に、魚魔獣退治は討ち漏らさない為にも戦力はあればあるほどいい気がしたかな。 >魚魔獣退治 囮作戦をやるのなら、ヒールは厚めに持っていこう。 挙げて貰っている、光縛封で一旦隔離しておく作戦もいいように思う。 あまりに集中攻撃を受けたり、水中深い所まで引きずり込まれては厄介だし リスクは最小限に片付けるに越したことは無いように思う。
フェイサル・セイフだ、今回も宜しくお願いする。 すっかり見知った面々ばかりだが、気を緩めず邁進せねばな。 >希望 今回はどちらに行っても良い……のだが、強いて言えば主となるのは水路側、だろうか。 私が交渉事の類が不得手と言うのもあるが、ディオールの言うようにあまり大人数で当たるのもいらぬ誤解を招くかもしれん。 その上で目の前で武装を解くなり……そうだな、いっそ花でも贈れれば良いのかも知れんが、さて。 >水路側 そしてこちらは完全に狩りの趣だな。 スレイマンの挙げた光縛封は確かに有効そうだが、敵の数も多いのでそれに加えて防御・回復を重視した準備をして行こう。 どうせ戦闘終了後は水路の中も調べる必要はあるのだ、じっくり構えていくのが肝要に思える。
No.9
とりあえず北は2人?いるでええの? ウォーターウォークは十分だけの効果だけど他の人が使うん?それともストレガさんの北での作業終わってから水路やる前提? とりあえず1人だけになる様なら北回るけど基本南として動き考えるわ 術メインにして距離取って動こうかと。後は透視とか土木系とか何かでみてこかね。
情報屋のルチルだ。よろしく。 北と南、両方に問題があるが片方ずつ順番に挑むのも時間がかかってあれだな。 分担した方が効率がいいか。 >希望 というわけで、北側の人馬対応に回ろうかと。 長腕の時の彼らと同一個体なら顔(?)に覚えはありそうだし、言語を使わないコミュニケーションに挑んだ事もある。 >北(人馬) 南側へ横から口を出す事もなし。こっちへ頭を回すか。 以前の接触でも念写を使ってたね。アタイは持ってないから、どちらかでも用意してもらえば助かる。 後は亜人語適正と洞察で向こうの意思を読めばなんとかなりそうかと。 一応、可能ではあるのだがタントはどうしようか。 此方から刺激しない限り手出しはしないし、明らかに非戦闘員の子供連れなら徒に警戒させる事もなさそうだが…亜人への脅威は根っこに染み付いてる感情だからね。 反対があればやめとく。
あー、タントちゃんの事もあるんでした。 一人で行かないという約束をしましたけど、わたしたちが居れば行きたがるかもしれませんね…。 そうなると約束を守って貰っている手前駄目とは言い辛いですね(うーん) 行きたがるようなら、わたしが一緒にいるので遠くからという条件で動向するというのはどうでしょうか? ボウノさんへの話もわたしがしますので。 そういう訳で、反対がなければ南に集中するつもりでしたけど、わたしも両方に行こうと思います。 その分、行動は薄くなります。
発言から行き先を纏めておきます。 間違いがあったらすみません。 ●北(人馬) ヨル・スレイマン フェイサル・セイフ ルチル・プルメリア・グレイハーツ ●南(水路) ハリス・アル・ターミル ローザリカ・L・ディオール サイラス ●両方 ストレガ・L・リベルガストラ トーラ
手分けするなら北のほうにするのだ。 ●北(人馬) ヨル・スレイマン フェイサル・セイフ ルチル・プルメリア・グレイハーツ ストレガ・L・リベルガストラ ●南(水路) ハリス・アル・ターミル ローザリカ・L・ディオール サイラス ●両方 トーラ
班分け助かるよ。 僕はまとめて貰った通りに水路対応で問題ない。 >南(水路) 前衛が多めかな? であれば僕はキャスター杖を装備して、メテオライト3を持っていこう。 味方を識別できる遠距離範囲魔法と回復手段は確定で。 回避や防御が上がるハウリング・オブ・ブルーフレアを初手で使うのも予定しているよ。
トーラ君はまとめありがとう。 フェイサル君は水路側を希望している⋯⋯かな。一応移動しておくね。 北側を交渉で済ますのに4人は少し多いかなとも思うので、俺も水路に移動しようと思う。人数が減ることで北の解決が遅くなってしまうかもだけど、トーラ君が大丈夫なら。 ●北(人馬) ルチル・プルメリア・グレイハーツ ストレガ・L・リベルガストラ ●南(水路) ハリス・アル・ターミル ローザリカ・L・ディオール サイラス フェイサル・セイフ ヨル・スレイマン ●両方 トーラ >タント君 本来なら俺は連れて行くの反対なのだけど、タント嬢(ボウノ君)の説得に時間を食う可能性もあるわけだね。トーラ君がついててくれるなら、それが一番安心できると俺は思う。宜しく頼むよ。 >水路 ヒーラーが多いね。そうしたら光縛封は確定で、もう一つは攻撃バフを入れるためのコモンブラッドあたりを考えておこうかな。 遠距離攻撃も単体にはなるが持っていこうと思う。
あ。すみません間違えました… それでは、わたしも北に集中しますね。いざとなればタントちゃんを抱えて走るので、万一荒事になった時は戦力になれないと思います。
No.17
とりあえず希望者用のウォーターウォークどないするん?ハリスさんとか泳ぐ?あれキャスター専用なんで使える人南におらんが。
>タント ボウノへの説明も含め、トーラに面倒を見てもらえるなら有難いね。 戦闘になる可能性も万一、最悪の場合であるからタントの安全重視になっても構わないさ。 >行き先 ああ、人員の配置を振り替えた影響で南側にキャスターがいなくなったか。 深度1の範囲とあるから浅い所を探せば足元が浸かる程度で済ませる事はできそうだが…。 出発まで24時間切ってる所で微妙な提案だが、何方かと言うと至急対応が必要なのは北側(人馬)の方だ。 ウォーターウォークの必要性によっては、北側の対応が終わるか一段落つくまで南側に表明している人員は待機。 その後南側を対応するようにした方がいい気がするね。 ケンタウロスの要望次第によってはその対応に時間を取られる事になるかもしれないが…そうなればアタイは北側に回り、ストレガだけでも南に手を回せるようにしようと考えている。
キャスター不在ですか。となると私は沈む他ありませんね( 冗談はさておき、それならばサウンドボマーと閃光弾で漁をしましょう( 多少たかられてもこれほどヒーラーの層が厚ければ心配はありますまい。 というわけで浅瀬に踏み行って敵を誘導しつつボマーと閃光で気絶を狙います。 集ってきたら殺界で縫い止めますので各個撃破をお願い致します。
>南(水路) 人数が増えて心強い、よろしく頼もう。 ウォーターウォークについてはあれば便利ではあるが、 激しい戦闘など水面の調子が乱れる場合、転倒したり沈んだりの危険はあるわけだし…… 無いなら無いで浅い所や陸部分から攻撃する形での対処でもいいとは思ったかな。
おっと、失礼。発言が被ったようだ。 ハリス君が水底から戻ってこれない、なんて事態にならないよう誠心誠意努力しよう。 とはいえ、だ。あまり無理はしないよう頼んだよ。
出発が迫って来たな。 そして行き先の件ではスレイマンの対応に感謝を、トーラはどうか気にしないで欲しい。 >水辺対応 普通に立って動き回る上ではさほど問題にならない状況……に思えるな。 ハリスやディオールも挙げているように浅瀬や岸辺の位置取りを意識しつつ、 攻撃を受けた味方が引き込まれなないように、或いは転倒させられたりせぬよう助け合う、といった所だろう。 私も行動はスレイマンと似たような物になるだろうが、その分支援は手厚くできる筈だ。 さながら釣りの様相だが、食いつかせても食わせはせんとも。
>水辺対応 湖の縁か浅瀬から引き込むのであれば、ウォーターウォークなしでも問題なさそうだね。 引きずり込まれないように、その辺に杭でも打ち込んでロープで繋いでやれば安心度は高まりそうだ。 であれば予定に変更なく、手分けして同人進行で南北の対応に当たるとするか。
ん、了解したのだ。手分けをするという方針の上で、予定通り北の方に注視するのだ。 穏便に墓参りを終わらせ、できれば何か情報貰ってくるのだ。 会話には亜人語と念写を使用し『こういう解釈で合っているか』を確認して進めていくのだ。