春恋の欠片は天秤の上

真柄 葉

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シナリオID:1993

オープニング

 リーンエス王国ディオール伯爵領。
 冬の厳しさも随分とやわらぎ、吹く風の暖かさは春の訪れを感じさせる。
 街往く人々も厚いコートを脱ぎ捨て、すっかり初春の装いだった。

「シルバ、良いな、くれぐれも内密にじゃぞ」
「んな事わかっておるわい。お主の心配性は幾つになっても直らんの」

 春の訪れに湧く街の大通りを、二人の老人が歩いている。
 片やでっぷりとした太鼓腹を抱え、湧き出る汗を手巾で拭っている禿頭『ゴルド』。
 もう一方は、ひょろりとした長身に、長い白髪。抜けた前歯のせいで若干滑舌の悪い『シルバ』。
 二人は長年ディオール家に仕える従者だった。

「それにしても、あの方も難題をお申し付けになられたな……さて、どうしたものか」
「まあ仕方ないじゃろう、あれがあれしてそれじゃしのぉ」
「まったくなんというか……」
「そんな事より急ぐのじゃ。早く場所を見つけねば、日はあまりないぞ」

 ゴルドは禿げあがった頭を手巾で拭い、シルバが手を傘にきょろきょろと辺りを伺った。
 長年ディオール家に仕える二人にとって、ここ『グラン・ディオ』は庭ともいえる場所である。しかしながら、この街はその性質上、一時(ひととき)として同じ顔を見せないのだ。
 『老舗』と呼ばれる店ももちろん多い。しかし、それ以上に新陳代謝が激しいのもまたこの街の特徴だった。

「む、この店もう潰れてしまっているではないか」

 二人が辿り着いたのは、ゴルドが目星をつけていた一軒。しかし、その軒先には『CLOSED』の看板がぶら下げられている。

「ふむ……確か”ちよこれぃと”を出す店じゃったか。去年はあれほど繁盛していたのにのぉ」
「流行った分、扱う店も多かったからな。この店はわりと評判も良かったんだが」

 二人は木窓の隙間から店内を覗き込むが、人の気配どころか家具の一つもなかった。

「ここでこうしておっても仕方がない。次の店へ行こう」
「うむ、そうじゃな」

 二人は閉店した店を後にし、再び街の喧騒へ足を向けた。

●
 街を巡る事、数時間――。
 一番通りから順に巡っていた二人は、条件に合う店を見つけられぬまま、七番通り【灰鋼の沿道】へと辿り着いた。

「うん? おい、シルバ」
「なんじゃ、何か見つけたのか?」

 ここは他国の商人達が軒を連ねる通りであり、王国風の街並みに統一された『グラン・ディオ』においても少し異質の場所である。
 そんな異国情緒あふれる通りを歩いていると、ゴルドが何か見つけたのか、ある一軒の建物を指さした。

「あそこのあれ、旅館ではなかったか」
「うぬ? おお、確かに宿じゃったのぉ。何じゃ、ここも潰れたのか」
「確かに潰れたように見えるが、既に次の店が入っているのか? ちょっと様子を見てみるか」

 二人は以前見た時は旅館であった建物へと近づいていく。
 シャルガネ様式の立派な手前門はぴったりと閉じられているものの、脇の勝手口からは職人たちが忙しなく出入りしている。

「ほぅ、”かふえ”か」
「カフェじゃカフェ。相変わらず活舌悪いな」

 二人は大手門に掲げられていた木札を見た。
 そこには『シャルガネ風カフェ【日暮(ひぐらし)】近日オープン!』と書かれている。
 ゴルドは出入りの職人に声をかけると身分を明かし、改装中らしき建物の中へと勝手口をくぐった。

「ふむ、建物はそのままのようだな」
「旅館の頃から中々に立派な佇まいじゃったしのぉ、そのまま使うのじゃろうか」

 二人は前庭の飛び石を渡り、母屋へと入っていく。
 そこで職人の親方と話し込んでいる男を見つけた。
 二人は店のオーナーだろう男に声をかけると、『カフェ』の概要の説明を受けた。

「――なるほどなるほど、いいな」
「うむうむ、いいのぉ」

 説明を聞き、勝手に納得している二人に首をかしげるオーナー。
 二人は改めて、とある計画をオーナーへと相談した。

「……それはそれは、もちろん大変光栄な事ではありますが、まだオープンもしておりません店です。本当によろしいので?」
「じゃからいいのじゃよ。あくまで『視察』じゃからな」
「うむ、店をオープンするにあたって、この街に相応しいかチェックさせてもらう――――という、まぁ『建前』だ」

 困惑するオーナーに二人は笑顔を向ける。
 王国でも屈指の商都だけあって、『グラン・ディオ』に出店を希望する商人・商会は多い。
 しかし、希望する者達、皆に許可を出していれば街はすぐにあふれかえる。
 だからこそ、街の価値を維持するために『視察』が必要なのだ。

「ただし『視察』を受け太鼓判を押されるか、それとも酷評されるかは店次第だぞ? 下手なものを出すと痛い目を見ることになる。なにせ、視察団のリーダーはあのお方だからな」

 ゴルドは既に決まっている視察団のメンバー表を見せながら不敵に微笑んだ。

「……心して臨みます。この『グラン・ディオ』に相応しい店となれるよう、誠心誠意お迎えさせていただきましょう」

 そして、このオーナーとて引く手数多の出店希望者から抜きんでた人物だ。
 商人として、このチャンスを逃すまいと契約の右手を差し出した。

 こうして様々な思惑が交錯する中、視察団を受け入れる準備は着々と進んでいく――。

解説

●目的 建前:近日オープンする予定のシャルガネ風カフェの視察をお願いします。 本音:秘密の男子会、女子会を思い存分楽しんでください。 ●場所 リーンエス王国ディオール伯爵領都『グラン・ディオ』の一角。シャルガネ風の建物が立ち並ぶエリアにある、新装開店予定のカフェです。 元々旅館でしたが、やんごとなき事情で閉館。その後リニューアルを経てカフェとなりました。 母屋や離れは旅館であった頃そのままのシャルガネ風建築を利用。更にシャルガネ風の庭園を整備し、内庭を眺めながらゆっくりと落ち着けるカフェです。 皆様に視察していただくのは2カ所。 母屋と離れです。 母屋は木造二階建て。一階はテーブル席が並ぶカフェ。二階は座敷となっており、どちらからも美しいシャルガネ風庭園を眺めながらゆっくりとお茶が楽しめます。 離れはVIP専用の茶室の様な個室になっています。貴族や著名な人々が利用する高級感漂う秘密の隠れ家的場所になる予定です。 ●メニュー 店がシャルガネ風というコンセプトな関係で、ご提供する者もシャルガネ風菓子(和菓子)やお茶がメインです。シャルガネから招いた菓子職人が腕を振るっています。 試食していただくのは、シャルガネ風菓子のコース料理。 一皿目:お番茶と桜色の落雁(らくがん) 二皿目:お抹茶と桜餅 三皿目:珈琲と春色のきんとん 四皿目:ほうじ茶と白玉入り最中(もなか) ●補足 男女で別れていただければ、母屋と離れ、どちらを利用していただいても構いません。 母屋の一階と二階に別れてもいいですし、母屋と離れに別れても大丈夫です。 離れと母屋は少し離れているので互いの会話は聞こえませんので、思い存分相手の事を語ってもらえればと思います。 とはいえ『とっても耳のいいスキル』とか『以心伝心できる便利スキル』とかがあれば聞こえるかもしれませんが……。 依頼の形式上、視察となっていますが、特に何の縛りもありませんので、男子会、女子会を思い存分楽しんでいただければと思います!

マスターより

お世話になっております! 真柄 葉と申します。 今回のシナリオはリクエストいただきましたお話です! 王国が誇る商都にオープン予定の和風カフェで繰り広げられる同性同士の恋バナ。果たしてどんなお話が飛び出すか楽しみですね! それでは、皆様よろしくお願いいたします!

リプレイ


「ずっと……ずっと長い事好意があるからこそ名を呼ぶことを避けてきた人物がいて、な」

 街の喧騒から切り離された静かな空間。
 隣人の息遣いだけが聞こえる小さな離れで、春桜色の着物を纏うローザリカ・L・ディオールは呟いた。
 今更だと自分でも思う。もう何年になる? そう自問する。踏み出せなかった自分に嫌気がさし、何度も何度も一人で苦悩した。
「それを話すという事は、今までの関係を打破したい……いや、より好き(よき)ものへ変化させたいと願っているのだね」
 青藤の着物を纏うシルヴィア・A・カペルの言葉に顔を上げる。
「ああ、そうだ。そう、なのだ。僕……いや、私はどうしたらいいのだろうか。皆の意見(言葉)を聞かせてくれないか」
 普段見せる事のない弱みを曝け出し、彼女(ローザリカ)は頭を下げた。
「あの……直接お呼びする事が難しいのでしたら、『悪戯』っぽく口にしてみるのはどうでしょうか」
 そんなローザリカに若葉色の着物を着たゲルダ・クラインが提案する。
 名前を呼ぶ事が難しい(心理的なハードルになる)のなら、全てを『悪戯』にすればいい。
 『悪戯』であれば『遊び』の範疇であるし、名前を呼んだ時の相手の反応を見るには丁度いいのではないかと、ゲルダは話した。
「……悪戯っぽく、か」
「それ、とても、いいと、思う、の。悪戯なら、緊張しなくて、済みそう、だし、本番の、練習にも、なる、よ。きっと」
 ゲルダの提案を受けて考えるローザリカに、菜の花色の着物を纏うサラも頷く。
「でも、どうしても、緊張、しそうな時は、ね。人、って字を、手に書いて、飲むといい、よ」
 そう言うとサラは、自分の手に文字を書き、『おまじない』だと飲み込んで見せた。
「とてもいい案だと思う。私も賛成だ。ローザリカはどうだろう」
 シルヴィアも頷き、三人はローザリカを見る。
「……そうか、皆がそう言ってくれるのなら」
 応えるようにローザリカはゆっくりと頷いた。
「そうと決まれば、早速練習しなくてはね。さぁローザリカ、私達を彼だと思って言ってみるんだ」
 ローザリカの首肯を見てシルヴィアは皆に声をかける。
 こうして『悪戯』の練習が始まった――。


●
「……うむ、うまいな。これほどの菓子を出す店だ。何としてもこの味は守らねばな」
 鈍色の着物を纏うエル=バ=ノイアンは運ばれてくる菓子に感銘を受け深く頷いた。
「守るに不利であればこそ、創意工夫というものが必要になってくる」
 黒の着物を纏うだわが、菓子を口に放り込みながら続ける。
「守る……? いや、待ってくれ。何を守るんだ」
 対するは新緑の着物を纏うジュスト・ヴェルジーが、だわの話に首をかしげた。
「創業は易く守成は難し、ともいう。俺はだわの意見に賛成だ」
 隣から渋皮色の着流しを着用したナハティガル=ラーが意見を挟む。

 どうしてこうなった。

 ジュストは思い出す。
 そもそもグラン・ディオに新装開店予定のカフェの視察という依頼だ。ロゼの伝手で話が回ってきたので受けた。そう受けたのはいい。――が、今のこの状況はなんだ。そもそも、なぜこの人選なんだ。これはカフェの視察だぞ。

「黙って守り、障害を排除し続け、与えられた剣に成果でもって報いるのだ――」
「……待て、この庭、この建物、どう見ても守りには向かない。そもそもシャルガネ風の庭園というのは、『横から見る』ことを意識した造りで――」
「構造の問題を今更とやかく言っても遅いだろう。それよりも――」

 ジュストは思う。
 いや、どうしろと。
 白熱する議論に水を差すのは申し訳ないが、このままでは絶対に依頼の成功はない。それだけは確信できる。
 悩みに悩んだ末に、ジュストは話題を変えようと動く。
「こんなご時世だし、そういう議論も必要だろう。だけど、もう少し平和な話をしてもいいんじゃないか? 例えばそうだな……実は先日、ある人物から頼りないと言われてしまってね。少し悩んでいるんだ。諸兄らはそれを――」
 と、そこまで話してジュストは後悔する。
 これ、こいつらに話す内容じゃないよな……?
 話題を逸らす事に注力しすぎて、内容まで気が回らなかった。
「……相手に頼ってもらう方法、か」
 ノイアンが釣れた。釣れてしまった。
「頼り……全てを任せられる存在、そういう事か」
 だわも。
「ふむ……難しい問題だな。しかし、考察しがいのある話題だ」
 ナハティガル、君もか……もう大漁だ。
「あ、いや、別にそこまで急ぎじゃ――」
 ジュストは再び話題を変えようと試みるが――。

「まずは相手のこと……あれか彼女(ローザリカ)の事だな」
「……あの子か。しかし、相手は貴族令嬢だろう? 話を聞く限り、我が強……かなり強い意志をもっている様子だ。一筋縄ではいかないな」
「貴族がなんだ。任せられたいのなら実績(好感度)を積み上げるべきだ。武器や防具の手入れ、馬の世話など、出来る事はいくらでもある」
「それだけでは足りないだろう。常に傍らに張り付き、筋力と金をもって助力をし、普段見せない『雄』の部分をアピールすればいい。そうすれ、自ずと頼りになる男と見られだろう」
「……雄の部分とはいうが、曖昧過ぎないか。もっと確実に成果を得られる方法……そうだな、例えば料理だ。相手の胃を掴んでしまえば、最早敵はない」
「料理か……それは盲点だった。確かにそれも有効だろうが……やはり筋肉だ。鍛え上げた肉体を手に入れてこそ、全てを守れる雄となる」

 やってしまった、どうしよこれ……。
 ジュストの悩みは尽きない――――。

●
「まぁ、焦る必要はない。ゆっくりと練習していこう」
 気落ちするローザリカに、シルヴィアは優しく声をかける。
 幾度となく練習してみるも、ローザリカはその一言を言えないでいた。
「おなまえ……おにいちゃん、じゃない、おなまえ……」
 そんなローザリカの努力をじっと見つめながら、サラは自分の胸に手を当てる。
 心の中で『おにいちゃん』じゃない、名前を呼んでみる。
「どきどき……する。きゅーって、なっちゃう」
「サラ様にもそう言う方が……?」
 そんなサラの呟きを耳にしたゲルダが声をかけた。
 皆の視線が集まる。サラは何を話せばいいか戸惑いながらも、ゆっくりと口を開く。
「えっと……わたし、おにいちゃん、が、いるの。ほんとうの、おにいちゃんじゃ、ないんだけど、その人の、顔を、思い出すと、おむねが、きゅーって、なっちゃう、の」
 たどたどし言葉に、三人はじっと耳を傾ける。
「おめめ、がね、お空みたいで、とてもきれい、なの。あんまり、お喋りして、くれない、けど、とても、優しいんだ、よ」
 恥ずかしそうに呟きながら、サラはちらりと本館へ視線を向けた。
「……サラ様はその方がとてもお好きなのですね」
「お好き……? えへへ、大好き」
 サラははにかみながらゲルタに答える。
 それは自覚のない恋心。純粋な好意の形。三人はそれを微笑ましく見つめる。ここで何かをいうのは野暮だ。サラならちゃんと自分で気づく。いや、自身が気付かないといけない。だから、そっと見守ろうと、三人は言葉なく誓い合った。

 そして、そんな純真を見てゲルダは思う。とても眩しく素直なサラの心。それは自分のものと違って――。
 違って……?
 では、自分の胸の中にあるこの想いは一体何なのかと、改めて自問する――が、答えはでない。
「大丈夫か、ゲルダ君」
「……え?」
「何やら苦しそうにしていた」
 ローザリカが心配そうにのぞき込んでくる。ゲルダは無意識に胸の前で拳を握っていたことに気付いた。
「なにかあるのなら聞くよ。折角の場だ。胸襟を開き語り合おう」
 シルヴィアとサラもこちらを見ていた。
 聞き手に回っていたつもりだったのに、いつの間にか自分が心配されている。
 ゲルダは申し訳なさと恥ずかしさに顔を伏せた。

 吐き出してもいいのだろうか。こんな曖昧なものを――。

 ゲルダは畳を見つめ不安げに瞳を揺らす。
 甘輝祭の為に用意した贈り物を思い出す。ずっと手元にある行先知らずの届け物。
 もらった沢山の嬉しいを返したくて。でも返せていなくて――。

 ふと温かいものが背に触れ顔を上げれば、三人の瞳と目が合う。
「聞かせてくれないか。僕は君の心が聞きたい」
 ローザリカの言葉に背を押された。
「……想いが邪魔になる事って、あると思いますか?」
 ゲルダはそう呟いた。見つめてくる友人達に問いかけた。そして、行先知らずの届け物を取り出した。

●
 議論は白熱した。それはもう白熱しすぎて暑苦しい程に。

「こういう時はアレが欲しくなるな」
 友人達の話を聞きながら、ナハティガルは無意識に呟いた。

 いつかゲルダと食べたアイス。あの冷たい食感と優しい甘さを思い出す。
 ここの菓子も相当に美味い。そう、美味いのだが……足りない。なにがと問われれば答えようもないが。
 最近よく浮かぶ彼女の顔。傍にいる時に感じるあたたかなもの。その正体が何のかは知らない。得体の知れない物のようにも、とても大切な物のようにも感じる。

「どうかしたか、ナハティガル」
 だわが問いかけた。
「……何でもない、気にしないでくれ。それよりも、アンタの話だったな」
 ナハティガルが頭を振ると、だわの話に耳を傾けた。

 だわは語る。
 自分の性分に起因する友好関係の狭さ。それ自体はいい。そもそも人と積極的に交わるつもりもない。なのにだ、なぜかくっ付いてくる子がいる。
 友人であり庇護の対象ではある彼女(サラ)。女子供は守るべきもの。それがわが身に染み込んだ教えである。だから、彼女も守る。それだけだ。

「信頼されているのだな」
 だわの言葉に、ノイアンはそう感じた。
「信頼か、そうだな。そう思っているのかもしれない。できれば一方的に守られていて欲しいとも思うが……いや、これはエゴか」
 そんなノイアンにだわは淡々と答える。
「……なるほど。一方的に守られて欲しい、か」
「何かおかしなことを言っているか?」
「おかしくはない。ただ……この先もそれでいいのかと感じた。一方的なその関係はその子の為に本当になるのか、とも」
「……過保護に過ぎると言いたいのか」
「どう受け取るかはあんた次第だが、考える必要があると、俺は思う」
 見つめてくるノイアンの目は真剣だった。
 だからだわは考えた。
 いずれ旅が終わり、元の鞘に収まることが決まっている俺が、彼女の為に。
「俺の命は、故郷と国に捧げるためにある。……だが、こんな俺に懐いてもらえるのはありがたいと思う。距離感に迷う事はあるが、可能な限り誠実でいるつもりだ」
 だわは言葉にした。それが今の自分に出せる答えだと。
「……いいんじゃないか。それもまた一つの答えだと思う」
 その答えに、ノイアンだけでなく他の二人も深く頷いた。

●
「住む世界が、違っても。心は、きっと、飛び越えられると、おもう、から」
 それはサラ自身が常々思っていた事。ゲルダを見つめながら、想いが届けと小さく微笑む。
「心は飛び越えられる……」
 サラの言葉を噛みしめた。
 二人を分かつ世界に距離はあっても、心にそれはない。素晴らしい考えだと思った。
 そうだ、心は繋がる事が出来る。
「……贈っていいのでしょうか」
「そうやって迷い、心を痛めている姿を、彼は望まないだろう。だからこそ、贈るべきだ。君が自分の気持ちを大切に思うのならばな」
「自分の気持ちを……」
 自問のように呟いたゲルダに、ローザリカ達は優しく微笑んだ。

「さて、残るは――」
 運ばれてきた最後のコース菓子を口にしながら、ローザリカがシルヴィアを見る。
「私かい? 私の話なんて、つまらないものだよ」
 聴かせるほどの事でもないと自嘲するシルヴィアに、三人は真剣なまなざしを向けていた。
「……はぁ、わかったよ」
 シルヴィアは苦笑し、肩をすくめると――。
「ローザリカにはわかるだろうが、結婚は義務だ。貴族の子女に生まれたからには逃げられない定めだ」
 ローザリカを見ながら。
「一方で、恋物語に憧れを抱く少女でありたいとも思う」
 そしてサラに視線を移し。
「彼の前で格好良い治癒師でありたいと願う反面、甘えたいと、寄り添わせて欲しいと思う事もある」
 最後にゲルダを見て。
「いずれ、この関係は破綻するのかもしれない。身分の違いから価値観がすれ違う事もあるだろうし、なにより定めもある……だけど、それでも私は――」

「大丈夫、だよ」

 声を落とすシルヴィアに、サラの力強い声。
「おねえちゃんの、抱えてる気持ち、きっと、届く……ううん、届いてるはず、だから」
「わたしも……わたしもそう思います! お相手を見ていてもわかります。あなた達の互いを尊重し合う姿は眩しくて、羨ましくて……とても、その……妬けてしまいます」
 少し恥ずかしそうにゲルダが。
「定めに反逆の意を示すのには勇気がいるだろう。だが、それがどうした。より好きものへ変化させるべきだと宣った(のたまった)のは、君だろう。人に向けた言葉の責任は自分自身もとるべきだ」
 ローザリカが不敵な笑みを浮かべている。
「……そう、だな。ありがとう。皆のその言葉を忘れず、真っ直ぐに沢山の気持ちを伝えていくよ。結果がどうなるかはわからないが、より好き道へ進める……そんな未来の為に」
 シルヴィアの言葉に、三人は三様に微笑んだ。

●

 ジュストは感じていた。
 そうだ、これでいい。色々とあったが、ようやくまともな方向に向かっている。
 このまま語るを尽くして、本来の依頼目的へと誘導できれば――。

「「「なぁ、ジュスト。そう思うだろう?」」」

 なんて思っていたら、突然話を振られ、思わずお茶を吹きそうになった。

「あ、ああ、そうだ。だわ殿は是非守るべきだと思う。そういう相手が二度と現れない可能性もあるんだから。それにノイアン殿も。相手が高嶺の花だろうと、取った手を離さなければきっと君の望みは叶うだろう。そして、ナハティガル殿、野性的な荒々しさというのはまだ少しわからないが、頑張ってみようと思う」
 ジュストは話の流れを思い出し、三人に意見を返す、が――。

「何を聞いていた。その話題はとうの昔に終わっている」
 だわに言われて、ジュストはぽかんと口を開ける。
「うむ。問題なのはジュスト。あんたの事だ」
 ノイアンがぐっと顔を近づける。
「いい加減、はっきりさせるべきだろうな」
 ナハティガルの眼がちょっとだけ怖い。

「「「結局どうなんだ? 彼女(ローザリカ)の事は」」」

 一斉に詰め寄られ、ジュストは後ろに転げそうになった。
「お、俺の事はどうでもいいじゃないか。それよりもこの依頼を――」
 と、言い訳がましく答えてみるも、三人は許してくれそうもない。

「……あの子には言うなよ」

 そう前置きして、ジュストは口にした。彼女(ローザリカ)への本当の想いを――。

 こうして、カフェの視察は滞りなく終わった。どこがどう滞ってないのかよくわからないままに、何故か大成功を収めたのだった――――。

マスターコメント

おつかれさまでした!? いやー、なんだこれ(褒め言葉 史上最強の温度差に風邪ひきそうです(褒め言葉 という訳で、視察終わりました!(終わった? 依頼主も大満足の大成功です!(大成功? 皆様のお墨付きを得る事が出来ましたので、きっとお店も大繁盛する事でしょう!!(確信 といいますか、あのままじゃ絶対オチが付かなかったので、リク主さまのパートナーさんにご協力(?)頂き、オチを着けました。ほんと、彼には感謝しかない。ありがとうモヤシっ子……。 本当に、とても楽しいシナリオのリクエストありがとうございました! お楽しみいただければ幸いです!
ショートシナリオR

ショートシナリオR普通 報酬:標準8 / 4〜8人

2022年03月24日 01時05分53秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ローザリカ・D・ケレス

    ローザリカ・L・ディオール、皆を集めたのは他でもないこの僕だ。 まずはこの領都グラン・ディオの代表としても皆に感謝を。 依頼の内容としては、出される菓子や茶、景観を楽しんで貰えればそれでいい。 息抜きとして、ゆるりと楽しんで欲しい! そうそう、団らんの場は選べるみたいだしそこの希望があれば遠慮なく聞かせて欲しい。

  2. ローザリカ・D・ケレス

    ……そしてこれが本題でね。 この発言については女性陣のみに聞こえている体で話させて貰う。 その、菓子を楽しむほんのついで、甘さに口がゆるむついでくらいで構わない。 ちょっとした相談に乗って貰えたら。 あくまで友人の話なんだが……などという割れ切った手は打つまい。 本当に些細なことではあるが、僕自身にとっては重要な問題でね。 くれぐれも内密に、他言無用で頼みたいのだが…… ずっと、本当に長いことずっと。名前で呼ぶのを避けてきた人物がいて。 今更名前を呼ぶことに対して躊躇いが生まれてしまってどうしたらいいかわからないんだ。 当日はこの悩みを切りだすつもりだから、もし余裕があれば聞いてくれると助かるよ。 勿論!皆の相談事や楽しい話題などにもぜひ乗りたい。 よろしく頼もう。

  3. サラ

    えっと、サラ、です。本日は…おま、お招き、いただき、あの、ありがとう、ございます…っ(ぺこんと頭下げ) シャルガネの、カフェ、なんて…はじめて、で。ドキドキ、してて…うまく話せるか、ちょっぴり不安、だけど…えっと、がんばる、ね。 場所は、どっちでも、大丈夫だ、よ。 ローザリカおねえちゃんの、お悩み…わたしも、そんな風になったら、緊張、しちゃいそう…。 えっと、お返事は、プレイングで書いた方が、いい、よね? それと、ええと、わたしの、おはなし、は…どきどき、して、きゅーって、なっちゃう、ひとが、いる、の。 いまもね、ドキドキ、は、してるんだ、けど…そうじゃなく、て、ちょっぴり、違う、の。 どうして、かなぁ…って、おはなし、する、つもりだ、よ。 えへへ、おねえちゃんたちのおはなし、楽しみにしてる、ね。

  4. エル=バ=ノイアン

    ノイアンだ。お招きいただき感謝する、ディオールのご令嬢。 …シャルガネ風のカフェ。ふむ。それはいい(シャルガネ甘味が好きな男)お言葉に甘えて、ゆっくりさせてもらおう。 ……さて。団欒の場は他の参加者に合わせるとして。俺は、何を話したものかな…んん。すまない、話下手なんだ。まあこれも相談、だな。

  5. ジュスト・V・ケレス

    主宰の従弟にあたるジュストだ、よろしく頼む。 今回は男女で過ごす場所を分けるとのことだが、俺としては女性陣の方の希望を優先して貰いたいかな。 だから希望があれば遠慮なくどうぞ。 俺としても仕事で一緒になったことはあれど、ゆっくり話したことのなかった面々と落ち着いて話が出来る機会が得られたのは重畳。 何せ狭い世界で生きてきた身だからね。 ちょっとした悩みについて色々助言を貰ったり、皆の話を聞くことが出来れば幸いだ。

  6. ジュスト・V・ケレス

    あー……これは男性陣にのみ聞こえる話ということで頼む。 俺からは、その……どうしたら人に、いや、誰でもいい訳じゃなくて、特定の人に頼って貰えるのか、的な悩みについて語る予定で。 自分なりに頑張っているつもりなんだが、空回りというか、逆に怒らせたりすることも多くて……。 ノイアン殿も自分の話をするのが難しければ相談に乗って欲しいし、もし何か悩みや、逆に最近あった楽しいことなどがあればそれを話して貰えると嬉しい。

  7. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。 ローザリカはお誘いありがとう。またディオール領に来る事が出来て嬉しく思う。 皆、今回はよろしくね。 (以下、女性陣のみに聞こえるようにしながら) ふむ、ローザリカは名前を呼ぶのを躊躇する人がいる。 サラはドキドキする人がいる……どちらも素敵な想いだと思う。 当日、女性陣の話を聞かせて貰うのを楽しみにしているよ。 私の話か……初めての恋人だから、恋人として何をすれば良いか考えているというのはあるね。もし余裕があれば聞いて貰えると有難い。

  8. ゲルダ・クライン

    ゲルダです。よろしくお願いしますね。 ローザリカ様、素敵な機会を作っていただいて、本当にありがとうございました。 ……その、ナハティガル様も。お誘いに応じていただいて、とっても嬉しいです。ありがとうございます。 母屋か離れかについては、わたしからも特に希望はありません。 ……ええと。せっかくなので、ローザリカ様に選んでいただきたいな、と。 ◆ シルヴィア様やローザリカ様は何度か依頼でご一緒して、その際にお話する機会もありましたが……こういった場所で、落ち着いてお話することはあまりなかったので、その、普段の――特に、学園とは関係なくお話できたら嬉しいです。 ローザリカ様のお悩み、わたしも一緒に考えてみますね。 ……まだ詳細は詰めていませんが、最初はサプライズーー悪戯という形で呼んでみるのはどうかな、という提案になりそうです。 サラ様も、確か帝都周辺の調査依頼のときにお会いしましたが、実際にお話しするのははじめてですよね。 改めまして、ゲルダです。サラ様のどきどきしてきゅーっとしてしまうお話、ぜひ、聞かせてくださいね。 シルヴィア様の恋人の方とのお話も是非……! その、実は――以前から拝見していて、とても素敵な関係だな、と。 恋愛の経験はないので、お力添えできるかは少し不安ですが……(えへへ ええと。……わたしのお話、ですよね。 その、三月の――甘輝祭の贈り物を用意したのですが。お相手の方のご負担になってしまわないかが不安で、……まだ、お渡しできていないんです。 やっぱりご迷惑かなって悩んでいて。そのことについて、お話させていただきたいなと思っています。

  9. だわ

    お招きいただき光栄だ。俺のことはだわと呼んでもらえれば。今日はよろしく頼む。 ……茶話に直近の戦話が聞きたい、とはここでは言うまい。 場所はどちらでも構わない。 もし全員が同様にどちらでも良いということであれば、利用できる機会が希少な「離れ」の方を今回女性陣に使ってもらうのはどうだろうか。と提案しておく。 或いは、ここで決めずに成り行き(MS裁量)に委ねる、としても。 === 特定の者に頼ってもらう方法、か……。 人間関係は得手じゃないから的確なアドバイスを出すのは難しいが、話は真剣に聞かせてもらう。 ……逆に、懐かれるようなことはしていないはずなのに何故か懐いてくる子が……いや、こちらの話だ。

  10. だわ

    重ねてすまん。ゲルダが言ってくれた場所選びについての提案を見落としていた。 こちらが提示した案は放念願いたい。

  11. エル=バ=ノイアン

    そうだな、場所の決定は委ねよう。 (くしゃみ) …どこかで俺の話が出ているらしいな? (꜆꜄•ω•)꜆꜄꜆ここから男子へ ふむ…では俺は聞き手に回ろう。 人の(惚気)話を聞くのは(背後が大)好きなんだ。 頼ってもらう方法…か。 自分が研鑽を積めば、自ずと…とは思うが、相手がとにかく優秀だという場合はそれも難しい時があるな。 俺の場合は、まあ計算してやったことではないが… 相手が素顔を見せた時、それを受け入れて肯定してやること…その積み重ねではないかな、と。 …素顔を見せてくれるかどうかは信用問題だから、そこまで漕ぎ着けていること前提となるが。 あと美味い料理だ。 だわの話もなかなか興味深いな…

  12. シルヴィア・A・カペル

    ふふ、どうだろうね?>ノイアン 場所の選定については、私もローザリカにお任せしたいな。 (以下、女性陣にだけ聞こえるように) ゲルダもよろしく頼むよ。 確かにこうしてゆっくり話す機会はあまりなかったね。素敵なカフェで、異国情緒あるお菓子を食べながら友人達とお喋りをする……女子会、というのだったかな? 今から楽しみだ。 私と彼が、素敵な関係……ええと、その、ありがとう。そんな風に言って貰えて……照れるけど嬉しいよ。 君に助言を貰えるなら心強い。私も恋愛経験は浅いけれど、出来る限り力になろう。 >ローザリカ 悪戯という案は良いね。相手の反応も分かるし、ローザリカ自身が相手を名前で呼ぶのに慣れることが出来る。 ずっと名前で呼ぶのを避けてしまう位に特別な人なんだね。その人との関係を変えようとしている最中、といった所かな。まずは直接本人にではなく、こっそり練習してみるのも良いかもしれない。 >サラ ドキドキして、きゅーとなってしまうんだよね。けれど以前とは違う……。 どう違うのか、当日沢山聞かせて欲しいな。勿論その人についても。 >ゲルダ 三月の甘輝祭の贈り物ということは、ひょっとして宝石かな? 宝石言葉もあるし、色合いにも意味があると思う。ゲルダが何故その贈り物をその人に贈りたいと思ったのか振り返ってみるのも良いかもしれない。それは大切な想いだ、きっと贈らなければずっと悩んでしまうんじゃないかな。その人は君の想いを無碍にはしないと思うよ。 ……今の所、こんな感じで提案したいと思っているよ。何かあれば遠慮なく言ってね。

  13. シルヴィア・A・カペル

    (女性陣にだけ聞こえるようにしながら) ……結婚は義務の一つだと思っていて。それがどうしても諦めたくない人が出来て、色々と尽力しようと思っている所で。でも義務だと思っていたから、恋愛物語に書かれているような……手を、繋ぐとか……が我が身の出来事になると、ふわふわするんだ。彼の前では格好良い治療師でいたいのだけれど中々難しい……甘えるのも、悪くない気分だけど。 半面、少し不安もあって。私は冒険者だから大丈夫だと思うけど、今後生まれた環境の違いで価値観が合わなくなってしまう事があるのではないかと。 そんな感じの事を、こう、お菓子の美味しさに口が緩んで話そうかと思っているよ。

  14. ローザリカ・D・ケレス

    ……おや、これはこれは。 もう甘い香りが漂い始めたといったところかな? 甘いついでだ、場所についても厚意に甘えようか。 『女子会の方を離れで』開催させて貰うよ。 連れに良い思いをさせたいという気持ちも、無碍にはしないとも! (勝手に察した気になり、うんうん頷いて)

  15. ローザリカ・D・ケレス

    ◆女性陣へ ……なるほど。まずは悪戯という形で、か。 本人を呼ぶ前に練習というのも一理ある。 関係性を変えようとしている最中というところまで見抜かれては誤魔化しようもない。 当日も折角姿が見えないことだし。呟くくらいは挑戦してみても、いいのかもしれない。 >サラ君 単なる緊張とは異なる胸の鼓動、ということだろうか。 ……どうしてか。僕自身にも少しばかり覚えは、ある。 あるんだが、僕自身そういった感情に向き合うのには不慣れでね。 共に探っていけたらと……そう思うよ。 >ゲルダ君 いつも売り言葉……葛藤を投げ捨てるかの如くに勢いで送りつけてばかりいたから 贈り物について参考になる助言が出来るかが怪しいが…… 負担になるかもしれないとまで悩むくらい相手を思いやっていて。 それでも伝えたいものが、形にしたい何かがあって選んだ贈り物ならば。 それはやはり、渡すべきだと僕は思う。……そんなことを述べられたら。 >シルヴィア君 恋人、恋人として……か。 立場として近いものもあるし、その葛藤もよくわかる。 僕自身も悩みながらにはなってしまいそうだが、共に作戦会議でも出来たら。 価値観の相違という不安についてはきっと、互いに手を伸ばし寄り添い合えると。 感じたままに告げさせて貰うとするかな。

  16. ナハティガル=ラー

    招待に感謝する。――シーフのナハティガル=ラーだ。今回は宜しく頼む。 試食の場所は何処でも。女性陣に決定して貰う方向で構わない。 味覚に自信の無い俺が、何故この場に居るのか謎だが…… グラン・ディオに相応しい店かどうか、今迄の経験と照らし合わせて判断させて貰おう。 ※※※※※※ 俺でも良ければ聞き手に回るが。 ――但し。自分で言うのも何だが、世間一般の常識には疎い自覚がある( その為とんちんかんな受け答えとなる恐れがあるが、それでも良ければ。← 頼って貰う方法、か。 常に傍らに張り付き、腕力や金で相手に助力し自らをアピール。 それを継続して行けば、自ずと頼って貰えるようになるのではないか……?(戦力的な意味で)

  17. エル=バ=ノイアン

    ( >д<)、;'.・ ヘックチ …皆も風邪には気をつけてくれ。 女子会のほうは『離れ』で、了解だ。 ではこちらは母屋に移動しようか、男子諸君。 ナハティガルも、よろしく頼む。 (☞'ω')☞男性陣へ 腕力や金で助力し…アピール… 物理的に頼りになるのは確かに大きい、か…。 そういえば、その「特定の人」の背景事情をよく知らないな。 どんな身分の人物なんだ? ああいや、俺の恋人は…貴族令嬢だから。そうすると経済周りは、俺は助力される側だから…((

  18. だわ

    場所について了解。……配慮に感謝を。 母屋は二階建てのようだが。二階の「座敷」……これは靴を脱ぐのがマナーという部屋だっただろうか? === 腕力や財力でアピール。堅実で良い案だと思う。 俺ならどうするか……やはり黙って守り、障害を排除するのだろうな。戦力として重用するに値すると評価されるように。(?) ……成程、相手の身分か。助力される部分があっても、それ以上の結果を返せればいいんじゃないか。与えられた剣に、戦果でもって報いるように。(??)

  19. ジュスト・V・ケレス

    じゃあ俺達は母屋の方だね。 二階の「座敷」は靴を脱いで入る仕様の部屋だったはず。 よりシャルガネらしさを感じられる場所だし、皆が問題ないなら二階にしようか。 ※※以下男性陣のみ聞こえる仕様※※ だわ殿の話も実に興味深いので当日聞かせて貰えると嬉しい。 相手が素顔を見せた時……強情というか強がりな相手でね。 なかなかそういう顔を見せてくれないのも悩みどころなんだ。 世間一般の常識というと俺も貴族社会の慣例に浸かりすぎてずれている可能性があるので、どんなアドバイスでもありがたい。 ……腕力……財力……せ、戦力??? (最初こそ頷きながら聞いていたが流れが変わってきたことに流石に気付く) え、ええと、頼って貰うのは戦場に限った話じゃなくてね。 まぁ……腕力や固さはクラス的に彼女の方が上で、戦場でも誰かを護ることが多いから、それにやきもきするのも確か。 逆に守ろうとしたら怒られるし……。 ああ、相手は俺と同じ貴族のご令嬢なんだ……あまりご令嬢らしくないけど。 でも皆の話を聞くとやっぱり何かしらの強さを解り易い形でアピールするのが手っ取り早いのかなぁ……(遠い目

  20. シルヴィア・A・カペル

    女子会は離れでの開催、了解だ。 (女性陣にだけ聞こえるようにしながら) ふふ、呼び方を変えるというのは心境の変化を如実に表していると思うよ。応援したいと思うし、もしローザリカがお相手さんの名前を呼ぶ練習をするなら付き合おう。 作戦会議も心強い。よろしく頼むよ。まずはそれぞれ、素直に愛情表現する所からかな? 互いに手を伸ばし寄り添い合える……そう信じたい。よくよく考えたら価値観の相違はどんな恋人にもあることだしね。何かあればちゃんと向き合って話していきたいと思うよ。ローザリカ、ありがとう。

  21. だわ

    ん、フロアについては一階・二階どちらでも構わない。 === 戦場の話じゃないのか……。 女性を守りたい気持ちはよく分かる。可能なら、互いに守り合うより一方的に守られる側であってほしいと思うことも。エゴなのだろうが、それでも。 ご令嬢の機嫌を損ねず頼ってもらう方法……難しいな。 怒られるのは信頼されているから、という説もあるようだが。深層だけでなく表層も含めて頼られるように、ということならば……んん……。 「任せられる」という事実を積み上げるために……そうだな。武器の手入れなどを請け負ってみるとか(??) エルから出た美味い飯という案もいいと思うぞ。

  22. ナハティガル=ラー

    すまん、書き損じた。 俺達は母屋の二階だな。了解した。 折角なので当日はシャルガネ風の衣服――着流し羽織姿で行こうかと思う。 ※※※※※※ 成程。『特定の人』とは女性の事だったのか……。 そして腕力や頑健さは彼女の方が上、と。 話しを聞く限り、相手は男勝り且つ、見知った相手から女扱いされるのを嫌うタイプのようだな。 ならば尚更、時には『雄』としての面をアピールするのは悪い手ではないと思うが。 『いつもとは違う一面』を垣間見た時、人の心は揺れ動き、心の壁に隙が出来るものだ。 ジュストならば普段の令息然とした立ち居振る舞いではなく、野性的な荒々しさを見せてみるのも良いのではないか?(←

  23. エル=バ=ノイアン

    …(二人の話を聞きつつこれまでの流れを思い出している)

  24. エル=バ=ノイアン

    (無言で微笑みジュストの肩を叩いた)

  25. ゲルダ・クライン

    はい、わたしたちは『離れ』、ですね。 えへへ。今からとっても楽しみです。 ◆◆◆ わたしの、想い……。ええと、上手く言葉にできなくて。……でも、たくさんもらった"嬉しい"を、少しでも返せたら。この贈り物が、ほんの少しだけ幸せを届けてくれたらいいな――、と。 ……。 その。住んでいる世界が違う方で。その世界から見たわたしの世界は、きっと『ぬるま湯』と表現されてしまうような場所で。 そんな場所に立っているわたしの気持ちは、もしかしたら、その世界の人にとって不快なものかもしれません。 ――それでも。わたしは、わたしの気持ちを大切にしたいな、と。……そう、思いました。 その、……ありがとうございます。――少しだけ、頑張ってみます。 >ローザリカ様 お名前を呼ぶだけで悪戯として成立しそうですし……その、『名前を呼んだ後のお相手さんの顔を見る』ことを目的とした方が、心情的にも呼びやすいと思いまして。 この場での練習も、とってもよさそうです……! ふふ、……ローザリカ様、お名前を呼んだときのお相手の方、どういう顔をされると思いますか? >シルヴィア様 そんなシルヴィア様も、とっても魅力的だと思います! その、……普段凛々しい方のふとした瞬間に見せる隙、というのでしょうか。わたしから見てもとっても可愛らしいので、きっとノイアン様から見ても花丸百点です。はい!(力説 価値観については、――どんな人間でも、考え方が違って当たり前であること。その前提を忘れずに、お互いを尊重できるお二方であれば、きっと大丈夫だと。……わたしも、思います。

  26. ローザリカ・D・ケレス

    和装……!それはいい。実に名案だ。 折角のシャルガネ風カフェ、味わいつくさねば損とも言える。 他に着たい者がいれば遠慮なく言うといい! 当日、春らしい着物を皆に貸し出せるよう手配しようじゃないか。 なぁに、気にすることはない。 元はと言えば僕のワガママで集めたようなものなのだから、それくらいはさせて貰わねば。 ◆女性陣へ 相手の表情、か。 ふふ、それはもうさぞかし可笑しい顔をするに違いない。 そうと思えば鼻を明かしてやるような心持で挑めそうな気がするよ。 ……ありがとう。皆には礼をしてもしきれないほど勇気を貰った気がするよ。

  27. ジュスト・V・ケレス

    の、ノイアン殿……? (無言の優し気な微笑みで逆に不安になる奴) ああ、折角だし俺もシャルガネ風の衣装にしようかな。 女性陣の方の衣装も楽しみだね。 ※※※ だわ殿の「任せられる」という事実を積み上げるは納得だけど、武器の手入れ……??(サウゼル大樹海猫顔) ああ、食は解かる。胃袋を掴めという奴だよね。 調理はしたことないんだけれど、今後夜営とかで自分で炊事しなくてはいけない機会もあるかもしれないからなぁ……。 ナハティガル殿の推察の通り男勝りなところがあるし、下手に女性扱いをすると怒ったりもするね。女だからって舐められるのが嫌なんだろうけど。 ……雄……雄としての面か……。 いつもと違う一面を見せるのが効果的というのは、成程と思うね。 しかし野性的な荒々しさか……。 (だわ殿、ノイアン殿、ナハティガル殿と集まった面々を見渡してから、じっと己の手を見る) ……やはり足りないのは筋力? 野性的で頼れる雄をダイレクトにアピールする為には筋肉の力が必要なのか……??

  28. サラ

    えっと、顔、出せなくて、ごめんなさい。 明日、出発だ、ね。えへへ、楽しみ……。 *** ドキドキ、いっしょに、考えてくれるの、嬉しい…。 あのね、その人のお話も、少しだけ、するね。 反応、プレイングと重複する、けど。おねえちゃんたちに、大体、こんな感じで返す、つもり。 >ローザリカおねえちゃん あのね、シャルガネの衣装、着てみたい、な。えっと、お借り、します。 あのね、名前を呼ぶ時、どうしても緊張、しそうだったら、手のひらに"人"って書いて、飲み込むといいんだ、って。おまじない。 >シルヴィアおねえちゃん 今、おねえちゃんの抱えてる、気持ち、まっすぐに伝えたら、良いと思う、の。沢山、…沢山、ね、お話、するの。 色んな気持ち、教えて貰えたら、…好きな人なら、きっと、嬉しい、よ。 >ゲルダおねえちゃん ゲルダおねえちゃんに、"嬉しい"を沢山くれたひと、なら。きっと、ゲルダおねえちゃんの、贈り物に込めた、気持ち。汲んでくれると、思うの。 あとね、世界が、違っても。心は、飛び越えられる、よ。

  29. シルヴィア・A・カペル

    私も着物を着てみたいな。是非よろしく頼むよ。 場所は離れというのも了解だ。 ◆ ……あの、ええと。上手く言葉に出来ないけれど、とても嬉しかった。 ローザリカにも、ゲルダにも、サラにも勇気を貰ったよ。 隙が可愛いという言葉には驚いたけど……そうだね。ノイアンにも花丸百点だと思って貰えていたら……良いな。 こういうことを話す機会は中々無いけど、相手を想って思い悩むのは皆同じなんだと分かってほっとした。当たり前の事ではあるのだけれど、ようやく実感を持てたというか。世の中の恋人達はさらっとこなしているように見えていたから……私が不慣れなだけではあるのだけれど。 つ、つまり何が言いたいかというと、この機会をくれたローザリカと、同席した皆との縁への感謝だ。改めて、ありがとう。当日はよろしくね。

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