【竜盤】轟かす者【獗烙】【神双】

広大野人

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シナリオID:1555

オープニング

●【獗烙】
 都市ヌバッフから出発した輸送隊が都市テンゼンへと到着した。
 その輸送隊は、ただ物資を運んできただけではない。ヌバッフを実質的に管理している蜥蜴人(リザードマン)も、そして、フランセスという名のヒューマンの女性も同行していた。
「情報ハ確カダッタナ」
 蜥蜴人が言う通り、テンゼンにはドワーフ王国の軍隊が迫っていた。
 広がった戦線の中で、次の大規模な戦場がどこなのか、それを把握していたのはフランセスである。
 この女が把握している情報はそれだけではない。
 ドワーフ王国軍の中に間者を放っているのか、様々な情報を持っていた。メドゥの指先に属している組織の者という話は本当のようだ。
「新型の巨大投石器を設置するそうよ」
「厄介ダ……」
 残念ながら兵器の技術力はドワーフ王国が上回っている。
 蜥蜴人は投石器の情報を知り、危機感を抱いていた。
 こちらの攻撃が届かない所から一方的に攻撃される事はできれば避けたい所だ。
「設置予定場所も分かっているわ……試すには丁度良くて?」
「一部隊ヲ装ッテ、強襲ヲ仕掛ケルノモ手カ。例ノモノ、使エルノナラナ」
 そう言って、蜥蜴人は大太刀を肩に担ぐ。
 今回は将来の為の様子見だ。戦力は使い捨てになるが、元々、犯罪者やならず者で構成された即席の部隊なので、全滅しても痛くも痒くもない。
 フランセスは不敵な笑みを浮かべ、右手に持っていた小瓶を宙に軽く投げた。
 これは《怪しい飲み物》だ。本国では改良が進んでいるが、まだまだ《実験》が必要なので、ここで是が非でも試したい所であった。

●【竜盤】
 軍事顧問であるイェルド・ルリンは頭を悩ませていた。
 メルトウォールの軍勢に……ではなく、ドワーフ王国軍のやり方に、だ。
 士気高く威勢があるのは良い。だが、そこに戦略や戦術という文字は乏しかった。
「適当な場所に巨大投石器を設置されても意味はない。戦場で必要な場所に必要な戦力を用意する事が求められるのだが……」
 イェルドの助言により無駄な場所への設置は防げたものの、一連のやり取りで情報管理が疎かになった。
 敵が勘付いた可能性は高いだろう。
「今度の依頼は、投石器の組み立てが完了するまでの時間稼ぎでしょうか?」
 そう訊いてきたのは冒険者であるエクエスだ。
「そういう事だ。一応、ゲンナイが同行して組み立てを指揮するが……彼奴は、戦場に出た事は無い。簡易的な拠点の組み方も分からないだろう」
「私(ボク)も分かりませんよ」
「そうだったな……。だからこそ、冒険者に頼るべきだろう」
 振り子式と絡繰り式を組み合わせた新型の巨大投石器、轟かす者(フリスト)。
 長大な射程と破壊力が高い重量物を射出する事ができるのだ。メルトウォールの軍勢に対しても、竜の眷属に対しても、極めて有効だ。
「組み立てさえ済んでしまえば、ある程度の移動も可能だZE☆」
 独特の言い回しで絡繰り師であるゲンナイが言う。
 移動速度は遅いものの、戦線が急激に動くような事がなければ問題はないはずだ。
 イェルドは咳払いすると二人を交互に見る。
「俺はここから動けないからな。現地で冒険者達の指示に従ってくれ」
「分かりました」
 エクエスは即答すると、準備の為、部屋から出ていく。
 一方、ゲンナイは何か言いたい事があるのか、残ったままだ。
「なんだ?」
「いや……お礼を言おうと思ってさ」
 頭を掻きながらゲンナイが照れくさそうに前置きした。
「今更、なんだよ。礼を言われるような事はねぇだろう」
「そんな事はねぇよ。この轟かす者(フリスト)や他の投石器。試作の段階から量産まで、使った資材や人手の費用は……桁違いだろ? それを出してくれたのなら、礼の一つぐらい言うさ」
 ドワーフ王国とはいえ、軍費に余裕がある訳ではない。
 今回、投石器に絡む費用に、多額の寄付があった。それも、リーンエス王国内のとある貴族から――。
「待て待て、その寄付は俺が出した訳じゃねぇぞ」
「え? そうなのか? リーンエス王国のとある貴族からの寄付と聞いたから、てっきり、イェルドさんが出したものだと……」
「俺じゃないぞ……」
 二人は目をパチクリしながら、ただ呆然とするのであった。
 世の中、奇特な貴族もいるものだと思いながら。

●【神双】
 結局、寄付が誰だったのかは兎も角、都市テンゼン郊外に到着した冒険者達。
 投石器部隊よりも先行したのは、現地で行うべき事があるからだ。
「都市の城壁までは、それなりに距離があるようだZE☆」
 ゲンナイの台詞通り、目標となるテンゼンまでは距離がある。
 これは、戦闘の開始が攻城戦ではなく、野戦から開始されると想定されているからだ。
 組み立て後の轟かす者(フリスト)は数頭の馬で牽いて移動できる上に、幸いな事に、テンゼン郊外は草原の為、比較的移動はし易い。
 冒険者であるエクエスが辺りを見渡しながら問い掛ける。
「再度確認しますが、冒険者達には『陣地の構築と操作の手伝い』『防衛部隊』『遊撃部隊』の三つに分かれる形で良いんですね?」
「それが、顧問からのアドバイスだしな」
 十数台の投石器が設置されるので、守るのは大変だ。
 一応、ドワーフ王国軍の一般兵士達もいるが……正直、投石器の操作や陣回りの配置に着くだけで精一杯である。
 なので、投石器の防衛は冒険者達に託されているといっても過言ではない。
 エクエスが依頼書を取り出して、改めて確認した。
「『陣地の構築と操作の手伝い』は、具体的な陣地の提案と構築作業及び投石器の操作……。『防衛部隊』は来襲が予想それる敵軍隊に対する足止め。『遊撃部隊』は想定外の襲来に対する予備兵力……のようですね」
「戦いの事について、俺は技術屋だからさっぱりだが、まぁ、冒険者達を信じているZE☆」
 清々しい表情を浮かべるゲンナイ。
 それほどまでに冒険者に対して信頼しているという事なのだろうが。
「……皆さんの足を引っ張らないように、私(ボク)も頑張らないと……」
「大層立派な剣を持ってるから、すげぇ強い奴だと思ってたが……違うのか?」
「私(ボク)は遺跡でずっと眠っていたようだったので……」
 気まずそうに答えたエクエスの言葉を、ゲンナイはポカンとした表情で聴いていたが、不意に、手を叩いた。
「お前さん『眠り姫』だったんか?」
「はい?」
 思いもしない台詞にエクエスが首を傾げ、ゲンナイは軽く手を振った。
「あぁ、特に意味は無いんだ。俺はシャルガネのある一族出身なんだが、一族に『眠り姫』ってのが伝承されていてな。気になるようなら、戦いが終わったら、話してやるZE☆」
「分かりました。少し興味がありますので、戦いが終わったら聴かせて貰いますね」
 二人はそんなやり取りを最後に交わし、それぞれの持ち場に移動するのであった。

解説

●目的 投石器設置の完了と敵軍への攻撃 ●内容 参加する冒険者達は三つの役割にそれぞれ分かれて頂きます。 (複数に役割を跨いだ場合、描写はランダムになります) 【A】『陣地の構築と操作の手伝い』 数十台の投石器を守る陣地を構築し、その後の投石器の操作をお手伝いします。 どの様に陣地を構築するかは冒険者に任されています。築陣にはドワーフ王国軍の兵士達も手伝ってくれます。 投石器の操作自体は、【B】に直接影響しませんが、他の敵部隊を攻撃する事になります。 【B】『防衛部隊』 築陣された防御機構を活かして、防衛ラインで襲来するメルトウォールの軍勢を迎撃します。 敵は多数の狗人(コボルト)や豚人(オーク)となります。特異個体の数は少なく、がむしゃらに突撃してくるだけです。 武装は剣や槍、弓などになります。倒せば倒すほど、達成度に影響します。 【C】『遊撃部隊』 陣地内で待機している状態ですが、戦闘中盤に、迂回してきた敵別動隊を迎撃する事になります。 敵は近接武器で武装したヒューマンで構成されており、遊撃部隊に参加する冒険者に倍する数が出現します。 怪しい薬の作用によって、身体能力が強化されていて、一般兵では太刀打ちできない強さを持ちます。 指揮官級と思われるリザードマンとヒューマンの女性は、ある条件になると撤退します。なお、指揮官が逃亡した後も、敵部隊は戦闘を継続します。 ●NPC エクエス: 剣士の冒険者。詳細はキャラクターシートを参照の事。一応、それなりには戦える。『防衛部隊』に参加。 相談掲示板にも発言する場合がありますが、依頼内容やルール的に関する事に関しては、回答致しませんのでご了承下さい。 エクエスはPCの生存を主眼とした行動を取りますが、PCからの指示を否定するものではありません。 ゲンナイ: 自称絡繰り師。本人はシャルガネ出身の末裔と言っているが真偽は不明。 一見すると、若い陽キャだが絡繰りマニアで引き籠り体質である。語尾が特徴的。 『陣地の構築と操作の手伝い』に参加。 リザードマン: ヒューマンで構成された一部隊を率いる指揮官級の人物。大太刀を扱う猛者。 フランセス: リザードマンに付き添う、ヒューマンの女性。軽快な動きで細剣を使う。力量はかなり高い。 ●その他 ジードが紐付けされていますが、リプレイには登場しませんし、相談掲示板にも発言しません。 (紐付けされている理由は存在します)

マスターより

 おはようございます。当依頼にて26作目となった広大野人です。  【竜盤】連動になります! そして、【獗烙】(けつらく)と【神双】(しんそう)も一緒なトリプルタグになっております。  もっとも、シナリオ的には、これまでの連動や個人連作に関わって無くとも大丈夫です。  陣を構築して投石器を操作するか、犬人や豚人に無双するか、ちょっと手強い強敵と戦うか……という形になりますので。  勿論、これまで参加されて、登場人物に因縁がある場合、その因縁を深める事も……できるかもしれません。  因縁を深めたり交流したりする場合、会話だけで描写が終わってしまう可能性もありますが、判定は判定で行われますので、その点はご了承下さい。  また、役割先を明記しなかったり、複数に跨った場合は、ランダムで行先を決めアドリブ対応とさせていただきます。

リプレイ

●
 ドワーフ王国軍の兵士達が斧……ではなくツルハシやスコップを手にして地面を砕いていた。
 カルフ・オルヴォが地質を確認しながら指示を出す。
「8号機の設置はもう少し横にスライドだ」
 雨水が溜まった形跡を見逃さなかったのだ。
 大型投石器の重量で地面が沈むと照準に影響する可能性がある。
「それと、弾と備品は一か所ではなく分散して保管できるように」
 これらは纏まっていた方が管理し易いが、何かの都合で全て使えなくなると話にならない。
 リスクの分散を行った方が良いので見事な助言と言えよう。
 慌ただしく防御陣地を造る兵士達に混じって、ドゥーンフォルトとナハシュの2人も土木作業に従事していた。
「掘ったこの土で土塁を積み上げるのです」
「人手として来たからには手伝わないとしょうがねぇよな」
 ドゥーンフォルトが土の塊を掘り出すと、それをナハシュが土嚢にすべく袋に詰める。
 単純作業だが、力も忍耐もいる仕事だ。しかも陣地構築はのんびりやっている暇はない。
「ここの傾斜を固く締めましょう」
 ドンドンと力強く堀の中の斜面を固めるドゥーンフォルト。
 空堀になるが、少しでも登り難く、かつ、崩れ難い形にしたい。時間があれば堀の底にも杭を打ち込みたい所だ。
「土嚢を配って来る」
 両肩に幾つもの土嚢を担ぎ上げ、ナハシュが土塁の低い箇所に向かって駆ける。
 それも、時間を稼ぐ為にスキルを行使。陣地の規模が大きいので有効な手段だろう。

 他の冒険者やドワーフ王国軍の兵士達と共にアルマ・ヴァレンタインとロイ・アウレアの二人も土木作業に取り掛かっていた。
「タイダルストリーム! タイダルストリーム! タイダルストリーーーム!!」
 ぶっそうな攻撃魔法を地面に向かって連発しているのはアルマだ。
 一方、ロイは全体の工程を確認しつつ、ゲンナイを労わっていた。
「これだけの数揃えるのは大変だったはず。お疲れ様」
「素直に受け取っておくZE☆」
 嬉しそうな表情を浮かべながらゲンナイは親指を立てた。
 そんな彼に、エクエスから耳にした事を伝える。
「聞きましたよ、『眠り姫』の話。オレにも聞かせて下さい」
 ゲンナイの一族だけに伝わる興味深い話。
 冒険心をくすぐるし、なにより、エクエスとの共通性も気になる。
 その会話が聞こえたのか、馬車に指示を出してからアルマがビシっと手を挙げた。
「ボクも聞かせてもらえるんだよね?」
「まぁ、隠すような事じゃないから、幾らでも話すZE☆ もっとも……」
 視線を遠くに向けるゲンナイ。
 彼が言いたい事をロイとアルマの二人は分かっていた。まずはこの戦いを乗り切る事だと。

「……これで良いと思いますか?」
 防御陣地の図面を広げたミア=リゼルが後ろから近付いてくる足音に気が付いて、振り返った。
 だが、そこにコハクと言う名の半獣人の姿はなく……ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーンが投石器を興味深そうに眺めていた。
 ドワーフ王国軍と絡繰り師ゲンナイが持つ技術力の高さを間近で見られる絶好の機会。
 『商品』の取引に携わる者として知っておく事は後学の為にも――。
「……失礼しました。私に声を掛けて下さっていたのでしたか」
 人違いと思い違いからの成り行きで、ミアが手にしていた図面を覗き込むヴァレリア。
 投石器は放射状に複列で配置し、その前方に土塁を築いている形だ。
 恥ずかしさで顔を染めながらもミアは不慣れな手付きで説明する。
「思わぬところから現れる敵への対応も考慮するなら、こういう配置はどうでしょうか?」
「良いと思います。皆さんも同解釈ですよね」
 ヴァレリアの返事にホッと息を漏らすミア。
 大規模な戦場での事だったので、不安しかなかったが、一安心だ。
 後は図面通りにキチンと防御陣地を構築するだけだが、そこは問題ないだろう。
 多くの冒険者と兵士達が頑張っているのだから。

●
 陽を彷彿とさせる髪と瞳を持つ剣士の姿を見つけ、エミリア・シバが明るく声を掛けた。
「あら、エクエスちゃん! 貴方もここなのね!」
 その声に剣士はパッと表情を魅せる。
「はい。今日は見知った人が多くて嬉しいです。先ほど、ロイさんとハヤトさんにもお会いしました」
「あの街の時みたいにお互い生き残って、お仕事の後にお酒とかお話とかしたいわね」
 同じ戦場にはいるが役割がそれぞれ別というのも冒険者だからこそだ。
 エクエスは深く頷くと、思い出したように伝える。
「『眠り姫』という話をある人から聞くつもりなのですが、私(ボク)の記憶のヒントになるようなら、エミリアさんにもお知らせしますね」
「それは楽しみね。だったら、尚更、頑張らないと!」
 笑みで応えたエミリアに、エクエスはキラキラとした瞳を向けながら返事をするのであった。

 仲間達が造った即席の防御陣地の上で数人の冒険者達が作戦の最終確認をしていた。
 一応、ドワーフ王国軍の兵士達もいるが、投石器部隊の直掩は冒険者達なのだ。
「これだけ目立つ兵器を並べていれば、まあ襲ってくるわよね」
 巨大な投石器を見上げながら、ロゼットがそんな事を呟く。
 戦場には大きな遮蔽物はない。ゆえに敵からも丸見えなのは想定済みだ。
 ユズが水晶球にさわさわと触れながら言った。
「敵、沢山……。防衛ライン、絶対、守らないと」
 幾ら生産できると言っても大型投石器を失うのは手痛い損失になる。なにより、技術者達は簡単に替えが利かない。
 だとしたら、ユズの言った通り、防衛ラインの維持は絶対だろう。
「魔法、こういう時こそ、役に立つ、筈」
「そうね。後の城壁攻略戦のためにも、1台も壊さずに乗り切りたいわ」
 メルトウォールが支配する都市を攻略する際、攻城兵器は役に立つ。
 そういう意味では、新型兵器を導入するこの戦いの意味は大きい。
 土塁の上で戦場を見渡しつつ、ヨル・スレイマンが二人の会話に相槌を打っていた。
「なんとか持ち堪えられるように頑張ろうね」
 この戦域の重要さを改めて感じる。
 そこへ、ジュスト・ヴェルジーが確認するように声を掛けてきた。
「敵部隊が迫ったら、まずは範囲攻撃を行える者達で一斉攻撃……それで良いかい?」
 防御機構を最大限に活かすなら、敵を引き付けた上での斉射が有効なはずだ。
 打って出ると、人数の少なさが露呈する危険もある。
 補足するようにシェオルが告げた。
「後衛職は支援攻撃重視で良いと思うんだよ」
「それと、仲間との連携も大事だね」
 ヨルは前衛組の二人の姿を眺めて、手を振りながら言った。
 人数が限られている以上、相互の連携は大切だろう。声が聞こえる範囲であればいいが、怒号や投石器の音が響く戦場で聴こえない可能性もある。その為、幾人かはテレパスを準備していた。
 その時、敵軍の接近を知らせる鐘が鳴り出した。いよいよ開戦だ。
 ググっと短杖を握り締めるジュスト。
「俺は駆け出しだけど、押し寄せて来る敵を少しでも減らす位なら、お手伝いできるかな」
 そんな彼の肩をシェオルがポンと叩いた。
「ジュスト君の魔法、期待しているんだよ」
 この戦域では、駆け出しも熟練者も大差ない。無論、突出した強さは時に必要だろう。
 しかし、一人で守れる範囲が限られている以上、要は『全員でどれだけ敵を倒せたか』が、今は求められるのだ。

●
 後衛職の魔法や射撃が敵軍の先陣へと降り注ぎ、行軍の足並みが乱れる。
 メルトウォール軍全てとは言わないが、彼らの軍勢攻勢は特異個体に率いられている多種族構成の軍隊だ。
 同じ種族に対する配慮すらあるかどうか分からない彼らが、他の種族とそもそも足並みを揃られるかと言うと……。
「結局の所、烏合の衆って奴だよな」
 ナキルがそう結論付ける。
 仲間達の初手で敵軍は既に大混乱だ。ただ、目標だけは共通理解されているのか、陣地に向かって無謀な突撃をしてくる。
 そんな訳で前衛組の出番だ。もっとも、エリザ・A・ミシャールとコハクの二人はドワーフ王国軍兵士を指揮あるいは補佐に向かっており、エミリアは遊撃的に動く予定なので、今、この場には二人しかいない。
 銀月を真横に突き出してヴィルヘルミナはゆっくりと数歩進んだ。
「層の厚い敵軍を受け止めます」
 バラバラに向かってくる敵は統制が失われている連中で、隊列が乱れずに迫って来るのは、特異個体が健在な部隊なのだろう。
 だとすれば役割は決まっている。統制が取れている敵部隊の足を止める事だ。
「ここから先は通さないです」
「テメェら……オレの横を素通りできると思うなよっ!」
 二人の殺界の効果が並ぶように『力場』が発生した。
 戦場で見えない壁が唐突に発生したようなものだ。初撃から立ち直りつつあった敵の足並みが再度崩れた。こうなると収拾は簡単にはつかない。
 そこへ再び後衛職からの容赦ない遠距離攻撃が届く。
 防衛戦線は冒険者達の活躍により、開始早々から優勢に経過していくのであった。

●
 敵の一隊が迂回して接近中との報に、待機していた冒険者達が迎撃の為、出撃する。
 先行として立ち向かったドワーフ王国軍の兵士が容易く突破されるのが見えて、ルベア・ベルニとベルク・オスマットの二人は敵兵の『正体』をすぐに見抜いた。
「投石器の設置を完了するのに人手が必要って聞いて来たけど……これって……」
「様子がおかしい上に強靭な敵兵……とっても見覚えがある気がするのだが?]
 二人は正面に敵隊を見据えながら武器を構える。
 港町ウシタで見てきた『神実の力』なる影響を受けているに違いない。
「……まさかドワーフ王国にまで、ソーン・クリエ(あいつら)の手が及んでるって言うの?」
「メルトウォールの奴ら、王国の不穏分子共と繋がりおったのか?」
 ここはリーンエス王国から遠く離れた地だ。
 関わりがあるとすれば不自然だが、その答えに繋がる要因の一つを、アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが見つける。
 暴れる敵兵の後方、蜥蜴人の隣に佇むヒューマンの女性だ。
「……フランセス」
 それは因縁のある相手だった。彼の隣に居たドローミがチラリと視線を向けた。
「お知り合いですか?」
 その質問に頷くアルベルト。
 とある山砦での戦いの最中、主を裏切り、死に至らしめようとした存在だ。
「後日、冒険者が部屋を調べたら『承允候補』という書類が出て来たらしい。何かの組織なのかよ?」
 アルベルトの台詞に、ルベアは頷いた。
「その『承允』という誘拐だが拉致だかを仕組んでいるのが、あいつらよ」
 組織に関わりがある者が、この地で何か暗躍していると考えるのが妥当だろう。
「出来ることなら捕縛したいところだな」
 ベルクはいよいよ近づいてきた敵兵に対して身を沈めた。
 情報を引き出すには、それが手っ取り早い。しかし、そう簡単にはいかないとも分かっている。
 なんにせよ得られた情報は、あの王国騎士に伝えるべきだろう。
「アルベルト殿、敵将を捕えますか?」
 初手の魔法を唱える為にエーテルを意識しながらドローミは訊ねる。
 倒すのと捕らえるのでは、難易度がかなり違う。手加減しながらの攻撃は決定打に欠けるからだ。
 大太刀を最上段に構えてアルベルトは一歩進み出た。
「出来るなら、きっと幸運だぜ」
 フランセスの力量は、対峙した彼が何よりもよく分かっているからだ。
 また、蜥蜴人も相当の実力者であるはずだ。
「それなら、全力で挑むのみです」
 どこまで通じるか分からないが、やってみないと分からない。
 ドローミは高めたエーテルを短弓に送り出すのであった。

「さぁて……それじゃぁ、一狩り行きますか」
 ケン・Z・ブラッドリーが首狩刀を構えてエーテルと解き放つ。
 『力場』の影響を受けた敵兵は完全に足が止まった。
 足並みが崩れれば少なからず動揺が見られてもいいのだが……。
「なんだ、此奴ら。死にたがりか?」
 敵兵は雄叫びを続けて強引に突破しようとしているだけだ。
 あの時――狂怒の山賊――とよく似ている。最近の流行りなのだろうか。
 後方で戦いの様子を眺めている蜥蜴人をギリッと睨みつけた。
「お前、こいつらの大将だろう? そうだよな? 大将首だよな?」
「此奴ラノ大将デハナイ。所詮ハ使イ捨テノ駒。故ニ大将首ニモナラヌ」
 片言で答える蜥蜴人。
 使い捨てと言い切られた敵兵達の様子は全く変わらなかった。これが【狂怒】なのだろう。
 その時、レティシア・レインフィールの声が戦場に響き渡った。
「援護が届く範囲はこちらで調整致します」
 仲間達を支援する魔法を使用した後、戦況を把握しつつ、敵の状態を確認する。
 分かっている事は、敵兵が港町ウシタでの依頼で戦った海賊と似たような事態になっているという事だ。
(戦闘が終わったら思念を読み取れればいいですが)
 果たして一体、何が読み取れるのであろうか……。
 レティシアの支援を受けて、カズマ クレセントブラッドが黒爪剣と細剣を構えつつ、まだ移動ができる敵兵に向かっていく。
「さて、どれだけ来ようがこっちが折れる道理はねぇぜ……」
 エーテルを放ちつつ敵兵に一太刀。
 ついで、位置を入れ替えるように側面に回ると二撃目を叩き込んだ。
「パーティをはじめようじゃねーか!」
 連撃で崩れ落ちた敵兵を足場代りに次の標的に向かって跳ぶように間合いを詰めた。
 耐久力はさほど高くない……というか、まるで一般人だ。よくて、訓練された程度だろう。
(『怒り』しか感じられねぇ。なんだ此奴ら)
 斬り合い中に感情の揺れは多少なりともあるはずだ。
 だが、敵から伝わってくるのは、そんな単一の感情だけだった。

 乱戦となった隙を突いて戦線を抜けたハヤト=ガラン=ヴォルファングが蜥蜴人へと迫った。
「うるぁ! ブレイブファング傭兵団のハヤト様が相手になってやんぜ!!」
 必殺の一撃となるそれを蜥蜴人は自身の尻尾を盾代わりにして防いだ。
「遊戯スル時間ハアルカ?」
 悠然とフランセスに訊ねる。
「少し、ならね」
 その返事が終わらないうちに蜥蜴人が大太刀を振り下ろした。
 重く、目にも止まらない打ち込みは、確実にハヤトの首を捉える――。
「おらぁ!」
 ギリギリの所で避けた。首の皮一枚とはよく言ったものだ。
 彼の首が繋がっているのは、これまで鍛えてきた経験と得てきた能力によるものだ。
「ソウデナケレバ楽シミ甲斐ガナイ」
「へっ、そうかよ!」
 恐るべき相手に、ハヤトは気合を入れ直すのであった。

●
 攻め寄せて来る狗人や豚人の軍隊。それを迎え撃つ仲間達の背を陣地内から見ながら、投石器部隊も慌ただしくなってきた。
 近すぎる目標に対しては投石できなくとも、遠くの敵軍に対して攻撃が可能だからだ。
「安心して休め、勝って気持ち良く飲むぞ」
 流れ弾で負傷して下がる兵士に声を掛けながら、カルフは見張り台へと上がった。
 合図の為の旗、そして、着弾観測を行っているアルマを守る為だ。
「今のところ、陣地の裏側に回り込まれていないが……やはり目立つ場所だな」
 巨大な投石器は存在自体が際立っているが、見張り台だって敵からすれば恰好の的だ。
 その時、絡繰りが始動する音が響き、轟音と共に投石が開始された。
 着弾地点のイメージをアルマは念写で表す。予見していた通り、精度は落ちるが敵軍の位置関係を把握するには充分だった。
「まかせたよ、相棒!」
 アルマの台詞に応えるようにロイが頷いた。
 念写とエーテルリンクから流れて来るイメージ。自身から見える戦場……得られる全ての情報から、次の一手を導き出す。
「任せろ、相棒」
 ロイはそう呟いてから、腕を高く挙げた。
「中央は散弾セットで待機。右翼と左翼はそれぞれ目標敵部隊の両端を狙う! 発射!」
 腕を振り下ろすと同時に合図の旗が振られ、次々に弾が放たれる。
 大きく放物線を描き着弾したそれらは狙い通りに敵部隊へと直撃。右往左往する敵兵の姿をアルマは見逃さず観測を続ける。
「目論見通り、中央に寄り始めてるんだよ!」
 スクリーンのように映し出された念写をチラっと確認したロイは再び腕を挙げた。
 敵軍勢は特異個体に率いられているようだが、1体1体は所詮、通常個体。烏合の衆のようなものだ。
 投石器の攻撃により統率を失い、安全な所へ勝手に移動しようとする様子は明らかだった。
「出番だ! 中央、撃て!」
 待機していた投石器が待っていましたとばかり、弾を放つ。
 それらは密集した敵部隊に容赦なく飛来して、壊滅的な損害を与える。
 見張り台に向かって飛んでくる矢を払い落しながら、その投石器の活躍を見ていたカルフが呟いた。
「壮観な眺めだ」
 圧倒的とは、この事だろうから。

 一番隅の投石器を特別に借りてナハシュは投石器の上に乗り立った。
 何か作業している様にも見える仲間にミアが声を掛ける。
「あの……何をされているのでしょうか?」
「実験ダヨ。実験」
 ニッと口元を緩めながら応えるナハシュの近くで頷くゲンナイ。
 どうやら、絡繰り師に認められての実戦実験のようだ。
 ドゥーンフォルトも手伝っているようで、弾を装填する為、運んでいた。
「何事も試してみないと分からないものです。後ほど、自分からもゲンナイ殿に使用感など報告します」
「それは楽しみだZE☆」
 弾が装填されたところで、ドゥーンフォルトは合図を送り、ナハシュが頷いた。
 これから、実験とやらが開始されるのだろう。
「エリアサイレンスで絡繰りや移動の音を極力少なくした時、不意打ちとして使えるのかなって、な」
「上手くいくといいですね」
 ミアの返しを受けて、ナハシュは相槌を打つとエーテルを高める。
 果たして、結果は――
「……効果範囲外の絡繰りの音は変わらないですね」
 実験の様子を観察していたヴァレリアが正直に感じた事を告げる。
 彼女は着弾観測している仲間を支援すべく、耳を澄ましていたのだ。
「投石器が巨大なので、効果範囲内に入り切れないのでしょう」
 ドゥーンフォルトがそう推測した。
 多少、音は小さくなったかもしれないが……実戦においては誤差の範囲内だろうか。
「狙い通りにはいかないか」
 少し落胆したナハシュの背をゲンナイが叩く。
「そうでもねぇZE☆ 大きさの問題なら小さい投石器なら十分、いけるかもしれねぇよ」
 絡繰り師の言葉にミアが閃いたようにポンっと手を叩いた。
「騒音(ゴッル)なら出来そうですね」
 ゲンナイが冒険者達からの助言を受けて作成した従来タイプの小型投石器だ。
 音が発生する場所は限られるので試す価値はあるかもしれない……惜しい事はこの戦場に用意されていない事だ。
「これは楽しみが増えたZE☆」
 戦地から帰ったら試すつもりなのだろうが、そんな期待を打ち砕くように、最前線を抜けた狗人の一隊が陣地近くの堀へと接近してきた。
 すかさず、ヴァレリアが杖を振るって魔法を唱える。
「この先は通さないです」
 荒れ狂う稲光の空間。
 そして、冒険者とドワーフ王国の兵士達が造った堀と土塁で足並みが崩れる狗人共。
 様々な廃材や煮えた油などを用意していたドゥーンフォルトが、それらを落下させる仕組みを作動させた。
「こちらの準備は万全ですな」
 冒険者の手により、決して簡単には抜けない防御陣地となっていたのであった。

●
 乱戦状態になったが迂回してきた敵兵との戦いは冒険者側に圧倒的に有利だった。
 ……が、押し切れなかったのは、敵幹部に戦力が集中した事による。だが、冒険者達の過失ではない。単に敵幹部が猛者だっただけだ。
「フランセス! 俺の事を忘れたとは言わせないぜ!」
 斬りかかったアルベルトの攻撃を涼し気に避けるフランセス。
「何の因縁かしらね」
 目にも止まらない細剣の反撃に対し、アルベルトは払い流した。
「あの時よりか、少しは強くなった?」
「少し……じゃねぇんだぜ!」
 細剣の間合いを作らせないように猛攻を続けるアルベルト。
 隙を窺いながら、攻撃を受け流していくフランセス。
 二人の動きは剣舞のようにも見えて――そこへ、ルベアが迫った。
「お楽しみの所、悪いけど私の質問も聞いてもらうわ」
「悪いとは思ってもいないようだけ、ど?」
 繰り出された短剣を避けながら応えるフランセスに、なおも追撃しつつルベアは言った。
「アナタ、組織(ソーン・クリエ)の一員なのね」
 確証がないのでカマかけであるが、戦闘中という事もあり、フランセスの意識はそこまで向かなかったようだ。
「油断ならないのね、冒険者って。そうよ、私は組織の者よ。ジード様の命により、今『此処』にいるわ!」
「フォーゲンと一緒という事?」
 何気なく訊いた台詞にフランセスが激高した。
「一緒にするな!」
「おい、俺に八つ当たりするな」
 怒りに満ちた攻撃を辛うじて受け流すアルベルト。
 どうやら、フランセスにとって、フォーゲンとは相性が良くない間柄なのだろう。
「お喋りが過ぎたようね! 殺してあげるわ!」
 触れてはいけない何かを呼び起こしてしまったようだった。

「仕掛けます」
 放った攪乱射撃の効果が見られないと感じたドローミがエーテルを高める。
 ぼんやりと光る『腕』が現れ、蜥蜴人の首に纏わりついた。
 その攻撃に攪乱射撃の時は視線すらも向けなかった蜥蜴人が、斬り合いを続ける中、ドローミを睨む。
「オ前ラノ信仰トハソノ程度カ……美シイ同族故ニ、セメテ、傷ガ残ラナイヨウニシテヤロウ」
 蜥蜴人が拳を握ると『腕』のような幻影がドローミに襲い掛かる。
 抵抗を試みるドローミだったが魔力の高さに屈した。
 その場で崩れ落ちていく仲間の姿にハヤトの怒号が重なる。
「これならどうだぁ!」
 嵐のような連撃は確かに蜥蜴人に届くが、今一歩、手応えがない。
 傷を与えてもいつの間にか回復しているのだ。
「オ前達ノ刃ハ、真ニ届ク事ハナイ」
「……ハッ! 単に回復しているだけだろうがぁ!」
 蜥蜴人の大太刀を避けて反撃……するはずだったハヤトの動きが止まる。
 太刀の攻撃は囮で、鋭い尻尾の先端が、ハヤトの横腹に深く突き刺さっていたからだ。攻撃する為に接近した所を狙っていたのだろう。
「このぉ……」
 薄れていく意識と共に地面に膝をついた。
 自分を呼ぶ声が辛うじて耳に届いた瞬間、身体が後方に仲間によって引っ張られる。
「やらせるかよ!」
 突貫したのはケンだった。
 首狩刀がハヤトにトドメを刺す所だった蜥蜴人の首元へと迫る。
「マダ威勢ガ良イノガイルカ」
 素早く戻した尻尾を盾にして渾身の攻撃を防ぎ、大太刀を中段から解き放つ……その前に動きが止まった。
 背後に回ったルベアからの一撃を受け流したからだ。
「……避け、られた?」
「惜シイナ。掛カッテ来ルナラ、タイミンググライ合ワセロ」
 距離を取った所で、同じくフランセスも並び立つ。
「もう良いわね。王国軍の増援が来るわ」
「ワカッタ」
 フランセスが懐から何かを取り出すと幾つかそれらを地面に叩きつける。
 それは破裂すると煙を吹き出し、辺りを包んだ。この状況にケンが煙に向かって叫ぶ。
「おい、逃げんなら名前くらいおいてけよ!!」
「……ピストス、ダ」
 広がった煙の中から、蜥蜴人の声が響いた。
 あれだけの猛者だ。戦場から無事に脱出するだろう。
 そして、冒険者達の戦闘はまだ終わっていない。残存する敵兵は戦い続けているからだ。
 何人目かの敵兵を切り伏せた所で煙に巻き込まれたカズマが神経を研ぎ澄ます。
「煙で見えなくなっても慌てる様子もねぇ……」
 指揮官が逃亡したのに戦闘を止めるつもりが無いのも不自然だ。ただ怒り狂った状態で煙の中、暴れ叫んでいる。
 気配を感じて背を合わせるようにベルクが立つ。
「これが【狂怒】状態だ」
「厄介だが……この状況なら、逆にやりやすいか」
 冷静な冒険者達は音を頼りに敵を狙える。
 だが、考える事ができない【狂怒】状態の連中は智恵を働かす事はないだろう。
「というか、最初から使い捨てのつもりで、敵将はなぜ付いてきたんだろうな?」
 カズマの言葉にベルクは頷いた。
「……実験だろうな」
 『神実の力』がどの程度のものか、それを実戦で確認したかったのだろう。

●
「何度撃ってもキリがない位に数だけは多いようだね」
 押し寄せる敵に合わせて射撃を繰り返していたシェオルがそんな言葉を発する。
 陣地に向かって抜けていきそうな敵や弱った敵を狙っていたが、徐々に余裕がなくなっていく。それだけ敵も必死なのだろう。
 死んだ振りをして地面を這いつくばっていた狗人が突如として起き出して突撃してきた。
「特異個体かな? ただ、僕が無対策な訳ないんだよね」
 狗人が繰り出した槍の穂先をスッと避けると片手を突き出した。
 そこには暗器を隠していたのだ。エーテルを込めた一撃を受けて倒れる狗人。
「大丈夫かい?」
 心配して声をかけてきたのはヨルだった。
 軽く手を挙げて無事だと応えたシェオルを確認して、ヨルは回復魔法ではなく、攻撃魔法を行使する為にエーテルを高める。
 戦線の中央部分は抜かれていない。幾つか隅の方は掘まで侵入を許したが問題なく対応しているようだ。
「回復が必要なければ、ひたすら攻撃だ」
 作戦は順調だ。その証拠に、回復魔法の使用はここまで最小限に済んでいる。
 ヨルは狙いをつけた。目標は弓などの射撃武器を持つ個体だ。
 高めた力を目標に向かって解き放ち――それは外れる事なく、狗人を貫くのであった。

 力場が途切れた隙を見て、一気に抜けようとする狗人共。スキルの使用制限を突かれた形だが、ここを突破させる訳にはいかない。
 ナキルは大剣にエーテルを纏わせ、巨大な刃を形成した。
「テメェもオレの武勇伝にしてやるぜっ!」
 力の限りに大きく薙ぎ払う。
 後ろから押されるように前進してきた狗人共が次々に両断されていった。
「続きはどうしたっ!」
 特異個体を失った部隊は士気が崩壊し、ナキルに恐れをなして次々に逃げ出していく。
 背を見せた敵に衝撃の刃を放つ為、エーテルを高めるナキルから、それほど離れていない位置で戦うヴィルヘルミナも戦線を維持していた。
 無策に突っ込んでくる狗人や豚人を斬り続けていたが、不意に攻撃が止まった。
「次は特異個体でしょうか?」
 ズンズンと足音をわざとらしく立てて棍棒を手に向かってくる豚人。
 将にでもなった気分なのか、部下を残して一騎打ちを仕掛けてきたのだ。
 雄叫びと共に振り落としてくる棍棒。
 当たれば頭蓋骨を粉砕する威力はありそうだ。けれど、ヴィルヘルミナは苦も無く避けた。
「愚か、ですね。戦いを見ていなかったのですか」
 これまでの彼女の戦いぶりをみていたら、力量の違いなど分かったはずだ。
 棍棒を引き戻す敵の動きに合わせて踏み込んで放った彼女の剣先が、豚人の分厚い首根を貫くのであった。

 最後の悪足掻きか、敵軍勢に変化が見られた。
 中央突破が困難とみて、敵の主攻が右翼側へと向かったのだ。
 すぐに敵の意図を見破ったロゼットが仲間へ知らせる。
(右翼にコボルトの集団! キャスターに伝えて!)
 テレパスで呼びかけながら、自身は全力で陣地内を駆けた。
 状況によっては自身で盾になるつもりだからだ。投石器部隊の攻撃は順調であり、ここでその流れを止める訳にはいかない。
「ここから先は通さないわよ! 元いた場所に帰りなさい!」
 追ってくる一隊に向かって魔法を放つ為、意識を集中させた。
 後衛職からの支援攻撃が届くまで、もう少し耐える必要がある――と見立てた時だった。
 敵隊の横腹を突くように、エミリアとエクエスが多数の狗人を吹き飛ばしながら姿を現した。エミリアも敵の動きを察知して戦場を駆けて来たのだ。
「エクエスちゃん、すぐに仲間の魔法が飛んでくるわ!」
「分かりました!」
 踊り込むように跳躍するとエミリアが剣と短剣を巧みに操って次々に狗人の首を刎ねる。
 彼女の奇襲を受けて進撃を止めた狗人共が槍衾を放って来たが、エクエスの剣の方が早く、幾本もの穂先を切り落とした。
 ただの棒切れとなった柄の上に華麗な機動を描いて降り立つエミリア。
「どうも、狗ちゃん達~」
 ニコっと笑いながら一蹴すると、エクエスと共に敵集団から脱出した。

 仲間達が魔法の効果範囲から外れたのを確認し、ユズとジュストの二人が魔法を唱える。
 敵の攻勢はあれで最後のはず。ここで決定打を叩き込み勝敗を決したい所だ。
「呼び掛けに応え至れ……」
「……至りて流れよ。地の果てと」
 二人の詠唱とエーテルが重なって周囲に水の渦が現れる。
「海の果てまで流れ……」
「……我らの敵を貫き運べ!」
 強大な力が完成し、二本の水柱がお互いに絡み合うように唸る。
「「タイダルストリーム!!」」
 それぞれが向けた術具の先へと、怒涛の勢いで水流が解き放たれた。
 狗人共はあっけなく押し出されていくと、生き残った敵軍は任務を放棄して逃げ出していくのであった。



●【獗烙】
 仲間達の傷を癒した後、レティシアは戦場のある場所に立つと瞳を閉じ、エーテルを手繰る。
 回復したドローミは蜥蜴人の思念を読み取っていたようだがメルトウォールへの忠義だけで特段得られるものは無かった。
 一方、レティシアはフランセスという名の女性の思念を探っていた。彼女はルベアとの会話で激高していたので、強い想いが漂っているかもしれないからだ。
 その思念は予想以上の勢いでエーテルを伝って流れ込んできた。

『下賤の子に、存在理由なぞない!』
『全てはヴォルダニト家のために!』

 繰り返し胸奥を抉るような思念に、レティシアは繋いだエーテルを吐くように外した。
 フランセスの『欠けた』事に自らが重なるような気がしたのだ。
「あれが……あの女性の欠落でございますか……」
 周囲からも自らも認められない『自己の存在(アイデンティティ)』。
 その欠落を抱え、彼女はどこへ向かうというのだろうか……。
 遠くに見える風景をただ見つめるレティシアであった。

マスターコメント

 お疲れ様でした&ご依頼にご参加いただき、ありがとうございました。  危うい所もありましたが、結果的には大型投石器が守れたので良かったと思います!  また、何やら新しい出来事や情報も出てきたようで……これから、先に繋げていければ……と!  それでは、改めて、依頼へのご参加、ありがとうございました。また機会があれば冒険者の方々のご参加の程、お待ちしております。
イベントシナリオ

イベントシナリオ難しい 報酬:多い25 / 4〜25人

2021年11月10日 09時24分46秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ロゼット

    ヒーラーの神官戦士ロゼットよ。よろしくね。 特に因縁もないから【B】の防衛部隊への参加を考えているわ。 【A】の陣地や操作って、あまり思いつかないのだけど、 ふつうに敵の来そうな方向に向けて設置じゃ駄目なのかしら(汗 ひとまず、希望表だけ貼っておくわ。 >希望表 【A】 【B】 ロゼット 【C】

  2. ナキル

    「ナキルだ、よろしく頼むぜ!! >【A】『陣地の構築と操作の手伝い』 設置の完了や構築って話だよな。「普通に設置しただけ」じゃ敵の攻撃の的になる って、コトか?設置場所と射角。リロードまでのタイムラグを考慮した装填管理とか その補助と…あとは敵の攻撃に備えた移動の備えってトコかな… 盾持ちのウォーリアならカバリングも良さそうだな? >【B】『防衛部隊』 特に何も考えずにガンガン殴るならココってカンジか…! 【A】からの射撃をコッチとで連携取れると安心してどっかんどっかんできそうだな! テレパス持ちが両班に居ると助かるか? >【C】『遊撃部隊』 5人参加したら10人+指揮官級(リザードマンとヒューマン) ってぇコトか?そう言うコトか? ある条件ってのが気になるが……強いて言うなら、”その他”…か? まぁ、カンだけで、具体性はねーや! っと、今のところはオレもBってカンジだな! また流れとかに寄っちゃ、移動も可能だな。 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル 【C:遊撃部隊】  」

  3. ユズ

    キャスター、ユズ。……よろしく。 一通り見て、範囲魔法が一番役立つの、Bかなって、思った。 取り敢えず、B希望で、行く。あまりにも偏りそうなら、移動する形、で。 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】

  4. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 【C】『遊撃部隊』の敵対人数の認識に関しては 恐らくナキル様の認識で間違いはないのではないかと存じます。 そして怪しい薬のによる身体能力の強化は 以前別の依頼での報告書にございました物と同一 あるいは近い物だった場合、時間制限がございますのと 効果がある内は攻撃集中状態になりますので その点も注意が必要となりますでしょうか。 一先ず、私は報告書と同一の物か気掛かりですので 【C】『遊撃部隊』を希望させて頂きます。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】 レティシア

  5. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回、俺は【C】遊撃部隊に参加する予定だぜ >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト

  6. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! さて、俺は【C】で遊撃部隊を蹴散らす事にすんぜ! 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト

  7. ロイ・アウレア

    シューターのロイ・アウレアです。宜しくお願いします。 ちょっと手強い強敵が気になる…が、ゲンナイさんと縁もあるのでAへ参加させて頂きます。 同担当の方々と陣地の構築とか相談出来たら嬉しいな。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト

  8. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。今回はよろしく。 A~Cの所感がわかりゃすくて大変助かる。ありがとな。 とりあえずAで表明しておく。陣地とかはそこまでわかる方じゃねえんだが、動作手伝いの人手位にゃなれるだろうたぶん。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト

  9. エミリア・シバ

    エクエスちゃんとの縁があるのでこちらで >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト

  10. アルマ・ヴァレンタイン

    ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー それじゃあボクはAのお手伝いに入るね >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト

  11. ドローミ

    アルベルト殿にお誘いを受けました、ドローミです。 【C:遊撃部隊】参加になります、よろしくお願いしますね。 【質問】 エクエス殿よろしくお願いします。 Q1 Cが待機する陣地付近、投石機の凡その間隔出ますか? もって行くスキルを選ぶ都合です。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ

  12. ドゥーンフォルト

    カタパルトに少し縁があるので自分は 【A:陣地の構築と操作の手伝い】を希望します。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ

  13. ヴィルヘルミナ

    私はBに向かいましょう >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ

  14. ベルク・オスマット

    Cの遊撃に回る >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク

  15. ミア=リゼル

    ミア=リゼルです。前回カタパルトの改修にあたらせていただきましたので、そちらでお話をうかがいたいな、と。Aに行かせてもらいますね。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク

  16. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 【B】の防衛で考えておく。偏るようなら移動するよ。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク

  17. ロイ・アウレア

    【A:陣地の構築と操作の手伝い】の方々へ 自分も陣地とかが判る訳ではないので、合ってるのか上手く言葉に出来るのか…不安だが。 初期配置を提案したいと思う。(戦況に合せ馬で移動する前提) 投石器の利点は敵の陣営を騒乱に陥れられる点なので、中枢へ向け 軽く弧を描きVの字で相手を囲うように並べる。    敵敵 『 V V V 』 上手く説明出来てる気が、まるっきりしないので… 『武田八陣形』の『鶴翼』で検索してくれると判り易いかも。 前側に配置の投石器は敵へ攻撃メイン 後側配置(Vの角の辺り)は敵+前方の投石器へと仕掛けてくる敵の抑圧用 左右のVの両外は側面へ向けて、投石器が前方と側面を自分で守れる形はどうだろう? (或いは2列交互に並べても良いかと) 設置後、【A】の授恵者は、後方から攻め居られない様に護衛 敵の動き(接近)の監視と指示、弾の補充ルートの護衛を考えてます。 他の配置とか、気を付けたい点は是非聞かせて下さいね。参考にします。

  18. ミア=リゼル

    【A班】 >ロイさん は。そうでした、陣形は冒険者に一任されているのでしたね。ありがとうございます。 ふむ…鶴翼は戦陣の基本形ですが、それは敵が正面から突撃してくることを前提としています。 おそらくそのために側面配置があるかと思うのですが、投石器はまず(前回改良されたものの)人間と同じだけの機動性は持ち得ないため、人間が使うような陣形での布陣は思わぬ事故を引き起こす可能性があります。 また、凹面展開ですと着弾点は当然収束する形を取りますので(一点集中で攻撃という点では適解です)、散開された場合に対応が利かないというデメリットがあります。 戦闘における設置物の配置としては、二重に放射展開(凸型)するのが最も安定します。この場合、本来であれば機動力は放棄されますが、今回の投石器は移動が可能なものがあるため、こちらであればより柔軟に、そして攻勢にも対応できるかと思います。放射起点を補充拠点にすることで次弾装填の時間も縮められ、こちらの人数でも守りやすくなるかと。 ただ、拠点を分散させないことで生まれるリスクもあります。この場合、拠点は絶対防衛が前提となりますね。

  19. ルベア・ベルニ

    シーフのルベアよ、宜しく。 『怪しい薬』とやらにちょっと嫌な感じの既視感を覚えてるから、【C】に行くわ。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア

  20. ジュスト・V・ケレス

    駆け出しキャスターのジュストだ、よろしくね。 【B】で少しでも敵の数を減らせたらと考えているよ。 >希望表 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル、ジュスト 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア

  21. アルマ・ヴァレンタイン

    【A班】 陣形案(と修正案)すすめてくれてありがとー その辺はくわしくないのでおまかせでいい…? 陣地が一つか複数になるかは未定?だけど想定敵がコボルトとオークの陸上タイプなので タイダルで陣地周囲の地面をながーく抉って堀と出た土で土塁を作ろうかなーと思ってるよ 都合が悪かったり他に案があれば変更するねー

  22. レティシア・R・クラティアス

    【C班】 指揮官と推測されるリザードマンとヒューマンの女性に関してですが ある条件を満たすと撤退される事と高い力量である事から 撃破するというよりも一部の方が牽制をなさっている間に 配下の皆様を撃破する、とされるのがよろしいかもしれませんね。 余裕がございましたら捕縛し、情報入手を試みるのもよろしいかもしれません。 >個人 私は接敵直前、あるいは直後にハウリング・オブ・ブルーフレアでの強化を行いますので 強化を希望される方は効果範囲内に居て頂けますと助かります。 基本的には後衛からのヒール3とヒーリングオーラでの回復を優先させて頂きますが 損傷が軽微である時は魔矢での攻撃の援護を行わせて頂きます。 あとは自衛手段として盾を装備した上、輝甲3も用意し備えております。

  23. ナキル

    「>ロイ なるほど、すげぇ分かり易い。 実際、投石機の「再装填」にどれだけ時間が掛かるかってやってみねーとってトコがあると思うし 一機くらい常時温存して、B側かC側に”今だ”って時に1発は放てるのもありがたいかもな…とは。 実際、知らねーと不安と期待が混じる兵器だぜ…。 ミ…リゼルが言うような配置のメリット、デメリットも加味すると 配置を少数だけ分けるのも良いかもな…。 >各班 A班とB班には必要かなって思いつつ、C班は独立って気も少ししてるけど。 テレパス使って連携するか?一応、オレも取得してきた。 特にA班の投石機使用時、射線の判定が「普通のオレ等」と同じだったら そのタイミングで開けた方がいいと思ったら、都合良い連絡手段はコレだよなって >B班 基本的には前に出てガンガン、叩きのめそ(殺界)ーかと思ってんだけど テレパス使う時は戦術眼で効果的そうな場所探ったり…て、やると攻撃の手は薄くなるし、隙もありそうだよなぁ… ここは要相談だな。(うんうん)」

  24. ケン・Z・ブラッドリー

    顔出しが遅れてすまない 俺はリザードマンとやり合いたいんで【C】に向かうとしよう 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア、ケン

  25. ドゥーンフォルト

    >投石機 すみません。自分も陣形や配置に詳しくないので、お任せしても良いでしょうか……? >土塁 自分も土塁作りを手伝っても良いですか? ドワーフの方にも手伝ってもらって土塁の成形、堀の中に杭を仕込むとかできないかなと思っています。

  26. ドローミ

    おはようございます。 僕の質問は、ヨル殿の発言で解決したと思います。 そして鶴翼は、多勢の歩兵で攻める陣形と認識。 敵勢だ寄せてくると、片翼が使えなくなるはず、梯形陣はいかがでしょうか? △ □△ □□△ これだと、射程が詰まった投石器だけを転換すれば攻撃を継続できます。 >アルベルト殿 今回僕の【回復】は要りますか? (157?が6回)

  27. アルマ・ヴァレンタイン

    こんにちわー、しゅっぱつまで二日を切ったくらい? 【A班】 >投石器 色んな陣形案が出てきてなんだかスゴそう 変わらず配置はおまかせだけど 超視覚で敵の配置とか着弾の観測をお手伝いする予定だよ >土塁 手伝ってもらえるならぜひー 張り付かれないのが一番だけど備えがしっかりしてると安心だもんね 資材の運搬にお馬さん(黒汗馬)とか荷馬車を出す予定だよ

  28. ロイ・アウレア

    ナキル、判り易いと言っ貰えて嬉しいよ。 お任せすると言ってくれた方々は、ありがとうございます。 ミアさん、ドローミさん、別案をありがとう、助かります。 OPを読み直してみたんだが、敵の配置について特に載ってない…よね? 自分は敵が1方向に居る前提で考えたんだが、広範囲に散ってる可能性もあるなら 『応用が利く陣形』『互いの射線を潰し合わない』『前方と側面を自衛できる』この3点をクリアして貰えれば、どの形で構わないです。 それと、時間も無くなって来たのと、1名が代表して書く方が相違が出ないので、陣形はミアさんに一任しても良いかな? オレよりしっかりと考えて貰えそうだからさ。 自分はアルマさんと手分けして、左右の敵接近を確認し 敵の動きに合せ投石器へ指示する事と、投石器付近で活動するドワーフ兵を守る事をメインでプレにしよう思う。 それと「一機くらい常時温存して、B側かC側に”今だ”って時に1発は放てるのも」これもプレに捻じ込むね。 汎用は、設置や土塁作りに、建築・土木、戦況を見るのに戦術眼、左右の連絡に(限らずA全体の連絡でも)テレパスの3種で悩んでます。 テレパスは一人では意味無いのでアルマさんの返事を待ちつつ、夜には決めますね。

  29. ミア=リゼル

    ロイさん、ドローミさん、ありがとうございます。 あわ…いえロイさんが言ってくださらなかったら陣形のことすっかり忘れていたので…!丁寧に書かれていたので修正点の確認や代案も出しやすかったです。 では陣形に関してはこちらのプレに書いておきますね。アルマさん、ドゥーンフォルトさん、土塁についても了解です。よろしくお願いします。 ドローミさん、ナキルさんのご意見も加味して… OPを読む限り、はい、敵の配置については言及がないため 臨機応変に対応できる形にしましょう 私はこの陣形構築に戦術眼で注力しますので、運用についてはA班の皆さんにお任せしますね。 ◆陣形プレ部分ここから 【A】 陣形:放射状に複列で投石器を配置し、同様の陣を梯形に3つ展開 □:土塁 ↑:投石器    □   □↑  □↑ □↑ ◆ここまで 土塁の位置は仮なので、ご意見をお聞きした上で修正します。

  30. ミア=リゼル

    あっ、このほうがわかりやすかったですね…!連投失礼します。 □:土塁 ↖︎↑↗︎:投石器    □   □↖︎↑↗︎  □ ↖︎↑↗︎ □ ↖︎↑↗︎

  31. ドローミ

    アルマ殿、ロイ殿、ミア殿 反応ありがとうございます、複数に関わるとCで充分な支援できなるのでお任せするしかありません。 宜しくお願いします。 >アルベルト殿 引続きお返事お待ちしています。 【回復】132を6回で良ければ、輝刃3も持てます。 初手で炸光矢3 次Rに攪乱射撃3をネームドor準ネームド 3R、輝刃3か準ネームドに神霊達の腕 以降回復か射撃支援 レティシア殿のブルーフレア終了後にレゾナンス・オブ・ヴァロー使用を考えています。 敵ネームドの撤退条件は ネームドor準ネームドの重傷 10R程度の経過 B地点の結果が見える(成否問わず)辺りと予想です。

  32. ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーン

    キャスター、ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーンと申します。 投石器の性能を、ならびにゲンナイ氏の力量を間近で拝見したく参じました。 という訳で、Aの陣形構築の手伝いを致しましょう。 私からは超聴覚を活用するほか、アーケインテンペストで敵陣の行軍妨害、及びアイアンウォールを敷いて投石器への直接攻撃を防ぐ次第です。 テレパスでしたら私も持っていますので、連絡役を引き受けた方が宜しいでしょうか? 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル、ヴァレリア 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア、ケン

  33. シェオル

    エルフのシーフ、シェオル。 どうぞよろしくね。 僕はー……Bで迎撃の手伝いをしようかな。 弓やヒールでの支援中心で考え中! テレパスは僕も持てるけれど、AB間の距離ってどれくらいだろう……? 【A:陣地の構築と操作の手伝い】 ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル、ヴァレリア 【B:防衛部隊】 ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル、ジュスト、シェオル 【C:遊撃部隊】 レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア、ケン

  34. ロゼット

    【B:防衛部隊】 ヒーラーは私とヨルの2名がいるから回復は、ある程度は 頼ってもらって大丈夫よ。「テレパス」はセットしていくわ。 防衛を抜けられそうな場合の、応援の連絡用かなって。 >ナキル 【A】の投石器は【B】の敵とは別の敵部隊を攻撃すると 書いてあるから、射線や標的は気にしなくて良いと思うわ。 「テレパス」はむしろ【B:防衛部隊】の参加者同士で、 連絡用に使う方が良いんじゃないかな。投石器が数十台ならぶ 陣地となると広そうだし、ひとりで端から端までは大変そうよ。 例えばナキルが前に出るなら、敵に抜けられた時にテレパスで 後方の守り手に連絡を出せば、カバーしやすくなると思うわ。

  35. ナハシュ

    【A班】 陣形がすげえな‥‥分かりやすい。 と言ってもこの辺同じく解からねえのでお任せするぜ。 土塁設営の手伝いと、実践時の投石機運用の為の人手くらいの感覚で。

  36. ナキル

    「>ロゼット おっと、そうだったか、勘違いしてたぜ…教えてくれてサンキューな! >ロイ なんか狙う敵は気にしなくてもよかったっぽいぜ、変な手間掛けさせちまった! ワリィ。 >ロゼット っと、「テレパス」の件も了解だぜ。 んじゃぁ、遠慮なく前に出てぶん殴ってくるぜ!! >シェオル AとB間のは怪しいトコあるが、Bの連携でも使えそうだしな! よろしく頼むぜ。」

  37. ヴィルヘルミナ

    テレパスはこちらも取得していますが、持って行った方が良い感じでしょうか。 必要であれば組み込んでおきますが。

  38. アルマ・ヴァレンタイン

    >テレパス 100m内しか届かないからねー…同班内のやりとりに留めるのがよさそう? 【A班】 陣形案どうもありがとー 直線で掘っていきたいからこの形だと作業をしやすそう 汎用セット枠が足りないので土塁作りは戦術眼とか建築・土木もちの人に 確認とか助言を求めるようにプレにいれるようにするね 情報伝達はテレパスじゃなくたくさんの人に一度に伝わるよう 念写を使って超視覚でみえる敵配置とかの映像を陣地内の皆に向けて 5m四方の最大サイズで投影しようかなーと 精度は落ちるので詳細情報は前線をリスさん偵察するロイさんにおねがいする形に

  39. ロイ・アウレア

    ミアさん、陣形をありがとう、オレから言う事は無いです。 その形で宜しくお願いします。 テレパスを申し出てくれた方も、ありがとうございます。 アルマさんが念写で広範囲に情報共有してくれるそうなので 自分はリスとアルマさんの情報を合せて、投石のタイミングや方向を指示しようと思う(運用)。 戦況によってリスの分身を投石目標付近に侵入させて精度を上げるとか考えてみるね。 汎用は建築・土木と戦眼術に成ると思います。

  40. ドゥーンフォルト

    【A班】 陣形、すごくわかりやすいです。ありがとうございます。 >土塁作り レベルは低いですが、戦術眼と土木のスキルをセットしておきます。戦闘前は土塁作り、戦闘が始まったら投石機の操作を手伝いますね。

  41. ロイ・アウレア

    ドゥーンフォルトさんが建築・土木を持ってくれるなら 自分も確認や助言で頼らせて貰いたいが良いでしょうか? その時は超視覚に変更して映像確認や戦況の把握に努めようと思います。

  42. ロゼット

    【B:防衛部隊】 >ヴィルヘルミナ 必要ってほどではないと思うわ。汎用枠が余ってるなら、かな? テレパスはメインアクション消費だから、多用すると他の行動が できなくなるのが注意ね。ガンガン戦いたい人なら不要、戦況を 把握して動きたい人なら有用って感じで、行動次第だと思うわ。 私はヒーラーだし、怪我人の位置を知ったりもしたいから。

  43. ミア=リゼル

    【A班】 皆様、ありがとうございます。それぞれの方針も承知しました。 それではこの形でプレイングに書かせていただきますね(いそいそ あ、あと私事で申し訳ないのですが、背後が今日ワクチンで…副反応で夕方以降顔を出せないかもしれません。緊急の際はメッセージなどでお知らせください。

  44. ドゥーンフォルト

    【A班】 >ロイ殿 了解しました。土木・建築は受け持ちます。ただ、自分は戦術眼のスキルが低いので、戦術的な助言はロイ殿を頼らせていただきたいのですが、良いでしょうか? よろしくお願いします。 >ミア殿 副反応、自分のときはなかなか手強い相手だったので、どうぞお大事に……

  45. ロイ・アウレア

    >ドゥーンフォルト ありがとう、助かります!準備でお世話になる分、戦術的な部分はお任せ下さい。 既に7割が投石器への指示に成りました(グッ) >【A】の皆様へ 字数的に、弾の補充ルートの護衛とか後方への備えが出来ずでした。 申し訳ありませんが、宜しくお願いします。 >ミア 接種後は動かない方が良いそうですので、発熱せずでも静かにお過ごし下さいね。

  46. カルフ・オルヴォ

    ウォーリアのカルフだ。ラスト1枠を貰ったぞ。 表明数順でAに、後方の備えを考えよう。 【A:陣地の構築と操作の手伝い】(7名) ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル、ヴァレリア、カルフ 【B:防衛部隊】(8名) ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル、ジュスト、シェオル 【C:遊撃部隊】(7名) レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア、ケン

  47. アルマ・ヴァレンタイン

    【A班】 >ドゥーンフォルトさん 建築・土木の持ち込みどうもありがとー 1でもプロ級?みたいだし立派な土塁が作れるといいねー >ミアさん 副反応の出方は幅があるし、動きも固まったと思うからゆっくり休んでねー

  48. ヴィルヘルミナ

    >テレパス ロゼットさんお返事ありがとうございます。 私は殺界による迎撃と突破阻止の方向で考えているので、戦闘に集中させていただきますね。

  49. ミア=リゼル

    ドゥーンフォルトさん、ロイさん、アルマさん、お気遣いありがとうございます。今からなので、以降お言葉に甘えて休ませていただきますね…! 新たにいらした方も含め…それではみなさま、ご武運を。

  50. ナキル

    「>B班 オレはテレパスと戦術眼。あとは殺界で足止めとかで動くぜ! 敵の突破とか、負傷者が居る場合何かに テレパスでの情報共有と、近場には直接呼びかけるからよ! よろしく頼むぜー!」

  51. カズマ クレセントブラッド

    相変わらず遅くなってばっかだがカズマだ、よろしくな 俺は遊撃で動けばいいかな? 【A:陣地の構築と操作の手伝い】(7名) ロイ、ナハシュ、アルマ、ドゥーンフォルト、ミア=リゼル、ヴァレリア、カルフ 【B:防衛部隊】(8名) ロゼット、ナキル、ユズ、エミリア、ヴィルヘルミナ、ヨル、ジュスト、シェオル 【C:遊撃部隊】(8名) レティシア、アルベルト、ハヤト、ドローミ、ベルク、ルベア、ケン、カズマ

  52. ドローミ

    こんばんわ、アルベルト殿からはメッセージで連絡がありました_ プレイング準備は先ほど、送信しました。 【C】参加で輝刃3用命の方ありましたら、プレインで要請下さい あと3回あります、ヒール3も同じく。 また敵リザードマンは、死んでもらう予定で残留思念感応を用意しています。

  53. ジュスト・V・ケレス

    >B テレパスは俺も用意させて貰ったよ。 有効範囲は確かにそこまで広くないけれど、後方にいる身としては前の状況が把握出来るのは大変ありがたいからね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0