幻郷開拓記
崎田航輝
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オープニング
それは好奇の目というよりは、尊敬と羨望の視線だろう。
「ここは今では冒険譚の街、などと呼ばれるようになりました。それも冒険者の皆さんのおかげでしょうか」
そう言うのは皆を案内する――商人ヨーゼフ。
同盟の都市クウェルツ。
そこは嘗て、とある冒険譚が熱狂を生み出して……その熱が未だ冷めやらず、人々が口々に様々な冒険譚を集め、語り合う街だった。
「“幻郷”の冒険。それが全ての始まりでしょうか。街の人々の間では未だに語り草になっていて……それが今、皆の新たな興味を呼んでいるのです」
ヨーゼフは街を眺めながら言って――そして冒険者達へ視線を戻す。
「それは幻郷を見てみたいという思いです。そのために……幻郷の開拓を、始めてはもらえませんか」
●熱望
“幻郷”とは、サウゼル大樹海の中にある特殊な環境が続く地帯の総称だ。
元々は、冒険家だったヨーゼフの父が死の前に踏み入ったという場所なのだが――他の誰かが踏破した記録はなく、存在すら怪しいと思われていた。
けれどヨーゼフの依頼によって、冒険者がその実在を証明し……ヨーゼフの父が幻郷の果てまで辿り着いていたという事実も発見した、そんな場所だ。
「あれを機に街は変わりましたよ」
都市としての売りや流行が無かった事もあってか、劇的な冒険譚は興味と歓迎をもって街の人々に受け入れられた。
果たして、今のクウェルツの空気が出来上がったというわけだ。
「人々は新しい冒険譚を求めては、語り合っています。つまり冒険者の皆さんのファンなわけですね」
それから、と。
ヨーゼフは何冊かの本を取り出す。
それは色々な人間が書いた、幻郷についての冒険譚や、幻郷そのものについての虚実入り交じった作品群である。
「未だに最初の冒険譚である幻郷についても、ファンが多いんです」
それから今までなかった事として、と続ける。
「実際に幻郷に行ってみたい、という人々が増えているんです」
ドラマやファンタジーとしての幻郷を消費してきて、興味が次の段階に移ったのだろうか。現実に存在するそこに足を運びたいという機運が高まっているらしい。
「勿論、幻郷というのは危険地帯ですから。そんな事は難しいとも思っていたんですが――」
けれど、とヨーゼフは資料を取り出した。
「これは最近の幻郷の様子を記したものです」
幻郷の冒険時、調査隊として同行した商会経由の戦士達がいた。これは彼らに現在の幻郷の様子を見に行ってもらったその記録らしい。
「“幻獣”――幻郷の果てにいた魔獣がいなくなった為でしょうか。今、幻郷は気候が以前より穏やかになり、環境も前ほど厳しくないらしいんです」
冒険者であれば単独でも踏破は出来るくらいの状態らしい。
それでも険しいところはあるだろうが――
「必要な場所を開拓し、環境を整えれば……普通の人も立ち入れるようになるのではないかと思っています」
それが詰まり、幻郷を開拓するという事だ。
「幻郷は広大ですから、丸ごと環境を変えるのは難しいでしょう」
それでも歩くのに不便な地を整えたり、宿泊所などを設えたり……必要な手を加えれば、一般人でも出入り出来るようにはなるかも知れない、と。
「目標としては……将来的に、『幻郷観光ツアー』など出来るようになったら嬉しいです」
それはまさに人々の熱望に応える事だろう。
だけでなく、新たな街の売りになる。
「それからここだけの話ですが……街としてはいつか、幻郷から更に樹海の奥まで調査の手を伸ばしたい――そんな思いもあるみたいです」
人が立ち入れるようになれば、そこを新たな調査の拠点にも出来る、という所だろう。
「勿論、幻郷の環境を悪戯に壊してしまうのは本望ではありません」
それでも現状、無害な自然の動物を襲ったり、環境を食い荒らす魔獣もいるという。
そういった敵を倒しつつ、定期的に景観を見張れるようにする――そういう意味では、幻郷を必要以上に荒らさない為の計画とも言える。
「何にしても、人の興味は抑えられません」
街としては止めているが、既に幻郷に出かけようとする町人も出てきてしまっているという。
「今回は、その前に環境を整えてしまおうという作戦でもあります。大変な仕事にはなると思いますが――」
是非ご協力を、とヨーゼフは頭を下げた。
「幻郷には、調査隊の皆も同行してもらう事にします。人数もいるので、色々と手伝ってもらう事もできるはずです」
それから、今回は私も同行しますよ、と。
ヨーゼフはどこかわくわくとした面持ちで告げるのだった。
解説
マスターより
リプレイ
幻郷の始まる木々の虚へ、冒険者達は調査団を伴い訪れていた。
「この地を観光用にするのか。結構大規模なプロジェクトになりそうだ」
見回すシグルド・オルセンに、並ぶカズマ クレセントブラッドも頷く。
「その為にも……まずは魔獣退治だな」
言葉通り、穏やかな空気の中にも獣の遠吠えが響いていた。
故にカズマは剣を手にして早々に走り出す。
「さて、モンスターの定番の狼だぜ。こーゆーのは数とか手数で攻めてくるからな。しっかり前衛任せたぜシグルド!」
「ああ」
シグルドも頷き、先陣を切る。
何をするにも道中の安全確保は必要だ。ならば迷うよしもなく、木々の間を駆け――そこに狼型魔獣三体を発見した。
魔獣はすぐにこちらを察知すると、敵意を剥き出しにしてかかってくる。が、シグルドは盾を構えると――牙を咬ませて衝撃を抑え込んだ。
「今だ」
「了解!」
そこで応えたカズマが高く跳び……着地しながら一閃、背後からその一体へ斬撃を加えた。
魔獣は嘶いて反撃を狙う。が、カズマは止まらず連撃。そのまま二の太刀を振るって両断すると――二体目にも裂帛の剣撃を見舞う。
「来るぞ!」
「問題ない」
その魔獣が遣り返そうとしてくれば、今度はシグルドが槍で貫いた。
そして三体目の攻撃も順調に防ぎきり――
「とどめは任せるぞ」
「おう!」
頷くカズマが横一閃にその狼を斬り捨てた。
静寂の中でカズマは息をつく。
「一体一体は、強くないな」
「観光する時は授恵者が一人はつくだろうし……これならば危険は少なそうだな」
そう言ったシグルドは、道に柵を設け――侵入する獣があったら音が鳴る仕掛けを作る事を考案。
話を聞いた商人ヨーゼフは、頷いていた。
「是非、実現できるように尽力します」
「さて。じゃ、こっちも出来るだけやっておくか」
カズマはエーテルの波を奔らせ、遠くない巨木の裏にまた魔獣が潜んでいる事を突き止めた。
まだこちらに気づいてはいないが、それも時間の問題だろう。
「だったら先んじるだけさ」
カズマは背後を取る方向から素早く周り込み、先制攻撃で一体を仕留める。
別の個体が奥から現れようとも、シグルドが再び抑え込み――カズマが斬り伏せてゆく。囲まれようとも薙ぎ払って……即座に殲滅。
その付近に巣を見つければ攻め込んで、一網打尽にしてゆくのだった。
枝葉の密集する獣道も、躊躇わず進んでゆく。
スー・ルーはそこに狼型魔獣の足跡らしきものを見つけ、辿っていた。
すると――
(やっぱりか)
僅かに植生の開けた先。岩場を壁にした一帯に複数の魔獣の姿が見える。
ここを巣に、狩りに出ているのだろう。仲間が他の巣を潰していたようだが、一つだけでは無かったという事だ。
スーはそのまま攻め込まず、一度道に引き返してヨーゼフに声をかけた。
それは狼を全滅させて良いのかと考えたからだ。
「ちょっとくらいは残しておいた方が良いんじゃねぇのか? 全部狩っちまったら、食うもん無くなった時に困るぜ」
「そうですね――」
ヨーゼフも思案する。
魔獣は野生動物を襲い、環境も荒らす。だから少ない方が安全だが……一方で魔獣自体もここに住む生物ではあり、人の糧にもなるだろう。
その考えもヨーゼフは否定はしなかった。
「現状でかなり退治して頂いていますし――道の安全は確保出来そうでもありますから」
無理に全滅させる必要はないと言った。
「判った」
スーは頷くと、作業に危険を及ぼすであろう魔獣だけを撃退。
「――こんなもんか」
後は道に戻りながら……皆が幻郷の開拓を始めてゆくのを見送った。
「すごいところね――」
ジャミラ・アサド・ディヤーは蔦の洞窟を歩んでいた。
多くの蔦が垂れ、絡み、進路を邪魔している。それを立ち止まっては切って、少しずつ道を開いてゆく。
地道な作業だが、一般人の安全の為なら頑張れるというものだ。
「それに……これは使えそうね」
蔦は細い部分では切りやすいが、太い部分では編んだ藁にも劣らぬ強度があった。
他の場所でも建材に出来そうだし、何よりここに休憩所を築くのにも使えるだろう。
「窮屈な道は気が滅入るしね……手伝ってくれるかしら?」
『判りました!』
応えるのは、蔦の排除にも助力してくれた調査隊の面々。そんな訳でその皆と共に、早速地面を掘って建物を建ててゆく。
開けた場所は充分に広いので、調理場や宿泊所も設える事が出来そうだ。
「新しく生えた蔦が、邪魔にならないかしら」
「蔦の成長は、遅い事が判っています」
観光が始まれば定期的に人も出入りもするし心配は要らないと彼らは言った。
「なら安心ね。あとは……」
ジャミラは木の板に数字を描き、看板にして建てる。
これで何番目の休憩所かが判るという訳だ。
「楽しめる場所になればいいわね」
ジャミラは言って、また先へ進んだ。
「珍しい環境ばかりだなぁ……」
木々を抜け、蔦の洞窟を歩み。
楽しげにその先の『星空』へ出たのはシェオルだ。
「うわ、ここ綺麗だねー!」
暗い道を少し進めば、高い天井に輝く大気。
靄と光の粒が本物の星空を凌ぐ程の美観を作り出していた。
「暗いけど、観光するならこれを活かせる暗さはあった方がいいかなー」
細道には照明を用意出来るだろうが、暗さを保つならやはり安全確保は入念にするべきだろう。
「地図はあるんだっけ?」
「ええ、メインの通路に関しては」
と、調査隊の面々が渡してくれたものをシェオルは見る。
「網羅はされていない感じだね。ならマッピングしていこうか」
という訳で探波を奔らせつつ進行。
入り組んでいる所や不安定な所は印を付けて――
「ここは看板かな」
岩が散乱している袋小路は、注意喚起の立て札を用意しつつ……通りかかる人が転ばぬよう整地。
「これを徹底すれば良くなると思う」
それに調査隊の面々は「はい!」と頷いていた。
「幻郷――そのうちじっくり調べたいなぁ……!」
新しい薬の材料とかもあるかも、と。シェオルは想いを馳せつつ……作業を続けてゆく。
「中々入り組んでいるな」
足音が暗がりに反響してゆく。
星空の洞窟を、ナハシュとヨル・スレイマンは進んでいた。
ナハシュが先行し、ヨルがマッピングをする形。洞窟は広大で、枝分かれするように無数の道が見つかっていた。
「ここは行き止まりみたいだね」
と、止まればヨルはそれをしかと地図に書き込んで。
「こっちは立ち入り禁止にしようか」
「順路からの距離も長いしな」
ナハシュも応えて引き返し、また別の道へ向かう。
美しい景観に繋がる通路があれば、ヨルが松明を設置。後から作業しやすいようにする事も忘れなかった。
と、大きな段差を見つけてナハシュは振り返る。
「岩場になってるな。気をつけろ」
「了解」
ヨルも応えて観察しつつ降り始めた。
「ロープが必要そうだね」
「じゃ、結ぶか」
というわけで段差の上からロープを伸ばして歩きやすいようにしてゆく。
「後で手すりを付けてもらえば安心かな」
「さて。奥は広そうだな」
ヨルが降りたのを確認してから――ナハシュは最下段の先を窺う。細道になっていて、奥が開けた空間になっているようだった。
一応注意しつつ、細道を抜けると……おや、とヨルは見回す。
「これは、中々の美観だね」
そこはまるでホールのように平坦な地面が広がる場所だった。
足下は黒く艶のある石で、無数の光を反射している。その光の源は、天井。淡く色づいた幾つもの星が瞬いて見えるような、名に恥じぬ輝きだった。
「星ではないんだろうけど、綺麗だから不思議なものだね」
「穴場ってやつだな」
ナハシュも言いつつ仰いでいる。
順路で見られるものに勝るとも劣らぬ景色。
軽く伸びをしたナハシュは、丁度座りやすい椅子を見つけた。
「なんか持ってきてんだろ? 此処で食おうぜ」
「ああ、サンドイッチだよ」
ヨルも並んで座り、それを取り出す。
二人分の、ベーコンと卵のサンドイッチ。ヨルが作ってきたお弁当だ。
「はい、どうぞ」
「おう」
受け取ったナハシュは、早速一口。「美味いな!」と、疲労感が癒えてゆくような表情を見せていた。
ヨルも食べて頷く。
なんだかんだで自分も、ゴールディにも随分長く世話になっている。
「サウゼルが観光名所になるなら楽しみだな」
故にこそ上手くいくよう頑張らなきゃな、と。
思いと共に、食事が終わると立ち上がり――また二人で歩み出す。
「大樹海の中に、こんなに色々な景色を持つ場所があるなんてね」
洞窟から湖に出たルベア・ベルニは――眼前に広がる景色に改めて声を零していた。
そこは花の海。
色彩豊かな花が水面に揺蕩う美観で、見惚れてしまうほど。
故に、空を翔ぶ魔獣も目につくから……泳ぎ始めたルベアは、素早く最寄りの小島へ上がって短剣を握った。
そして充分に注意を引きつけてから――
「ちょっと景観の邪魔なのよ。いなくなってくれないかしら」
飛来してきた数体へ連撃。剣閃を走らせ、短時間の内にその魔獣を殲滅させる。
それから安全を確認して。
「それじゃ、始めましょう」
岸へ戻ると、調査隊とも協力して橋を渡し始めた。
木材や蔦は幾らでも手に入るので、材料には事欠かない。泳いで行き来しつつ、すぐに最初の橋が完成した。
「後は同じように、島から島へ繋いでいけばいいわ」
『では、この方針で進めます!』
調査隊の皆が応えると、ルベアは頷いて……小島同士の経路も地図に記す。これで美しき湖を、歩いて渡れるようになる。
それはとても大きな一歩だった。
花の海。
その小島の一つへ、アンネエルカとアーシェル・G・クラインは訪れていた。
見渡せば、水面が花で満ちていて。アンネエルカが水辺からその一つを掬っている、そんな姿をアーシェルは優しく見つめていた。
「……綺麗だな」
「ええ! 色もとっても鮮やかなの――」
アンネエルカは振り返って言うけれど、アーシェルは「ああ」と頷きながらも言葉を紡ぎ続けて。
「花もだがアンネの事だ」
まるで花の精みたいだ、と。
想いと共に、花を一つ摘むとそっと水分を拭き取って……アンネエルカの髪に挿す。
「良く似合ってる」
「まあ――ありがとう」
アンネエルカは少し恥ずかしげに、けれどすぐに嬉しそうに。島の中へ歩んで振り返り、両腕を広げた。
「ここに、展望台を作るのはどうかしら」
高台からの景色は素敵だろう。
高所なら見張りにも役立つから、と、その意見にはアーシェルも賛同し、早速作業開始。
仲間が架けてくれた橋や、調査隊の協力による資材調達でスムーズに進み……すぐに土台は出来上がった。
「花の彫刻を施して……他の部分も花をモチーフにすると良さそうだ」
「素敵!」
アーシェルの案にはアンネエルカも頷いて――その高台からしかと魔獣を見つければ、二人で早々に退治するのだった。
そうして作業の目処が立った後は……二人で翠緑高地へ。
巨大な葉の上を歩み、地面が離れ始めた辺りから――落下防止策を講じようとロープを用意する。
「このリボンを一緒に編み込めば、景観も損ねないと思うの!」
「ああ、いいと思う」
アンネエルカの言葉に頷き、アーシェルはリボンを編んだロープを作り……木々や植物に結んでいった。
蔦を使ったネットも下方に張れば、落ちても安全だろう。
「……私、アーシェルさんと一緒で良かった」
美しい花の上を歩きながら、アンネエルカはアーシェルの袖をそっと掴む。
アーシェルはそっと振り返った。
「夢みたいに綺麗だから怖くなったのか?」
「……ええ。一人きりで味わう本物の夢なら寂しかったと思うの」
「大丈夫だ、俺が側にいる」
アーシェルは優しく言って、段差の前で手を握る。アンネエルカは笑顔で頷いて――その手を握り返して段差を降りた。
その先にも美しい花の道が続いている。だから二人はまたゆっくりと進み出してゆく。
「どこまでも、昇ってゆくようですわね」
穹滝を訪れたネーヴェ・グラヌローザは、上方へ流れる川を仰いでいた。
嘗て激流だったというそれも、今はせせらぐ清流。その中に入ったネーヴェは――調査隊と共に樹海から切り出してきた木材を打ち付け始める。
「まずは桁橋を架けてゆきましょう」
『はい!』
威勢良く応える調査隊の手伝いを借り、まずは丸太で土台を作って作業の足場も兼ねさせる。上を渡れるようになったら橋面を整え、手すりも加える設計だ。
岸辺側の足元も適宜整えれば、濡れずに移動する事も出来るようになるだろう。
「後は――」
と、ネーヴェは銀色の瞳に揺蕩う水面を映す。
そこに魚が泳ぐのを確認していた。
「川遊びに、釣りをする方向けの場所も出来そうですわね」
言って向かうのは岸辺の広い一箇所。そこに川床を広げれば、安全な状態で楽しむ事が出来るだろう。
「では、このような形で」
ネーヴェが作業しながら言うと、調査隊の皆も助力。
美観であると共に、憩いと楽しみの空間も兼ねる――そんな環境が出来上がっていった。
巨木が音を立てて傾いてゆく。
その根元を切っていたテテリカは、皆を避けさせて――安全な方へと幹を倒していた。道を塞ぎ、魔獣の隠れ蓑ともなっていた木である。
「これで、問題なさそうか」
「やはり冒険者の皆さんの協力は、心強いです」
傍で見ていたヨーゼフに、テテリカは目を向けた。
「樹海に観光地ができるのは俺にとっても望ましいからな」
テテリカにとっては「幻郷の環境をみだりに荒らさない為」という街の姿勢もまた賛同できるものだ。
「自然の恵みも観光客の財布も絞り尽くしてはならない。大ババ様の教えだ」
涼しい顔でそんなズレた事も言いつつ……木々の虚を発ったテテリカは翠緑高地へ。
大鼬のベニテングに視界を確保してもらい、ロープの強度を高めつつ――そこに結べる命綱も設置していた。
こまめな点検は必要になるだろうが、観光が始まればそれも継続されてゆくだろう。
「頑丈な木を支えに、吊橋を作っても良さそうだ」
「では、そのように進めます!」
調査隊の面々も頷いて……嘗ての危険地帯が人の通りやすい景色に変わってゆくのだった。
木々の間を狼煙が昇ってゆく。
それをテス・クラルスはロイ・アウレアと共に仰いでいた。
「これである程度の狼避けにはなるはずだよ」
「ん、そうだな」
用意してきたそれは、強い匂いを含んだ煙を揺蕩わす。観光時、散発的に使うだけでも一定の効果は見込めるだろう。
ヨーゼフが礼を述べ、利用させて貰う旨を述べると――二人は頷き、それから先へ。
今回は幻郷内に広く足を伸ばすつもり。故に洞窟を抜け、穹滝までたどり着くと……そこでは救助用ロープを用意して常備させて。
「予備の船もおいておきたいね」
「計画だけでも立てておこうか」
テスの言葉に頷いたロイも協力し、切り出してきた木材で船の簡易な屋台骨を造り――後は作業を進めればいいだけという状態にした。
それから翠緑高地では、植物を渡れなくなった者への補助に鈎付きの梯子も設置して……綿の庭園にも訪れた。
「ここはまだあまり手が入っていないな」
広大な敷地を見回すロイに、テスは頷く。
「じゃあ、休憩所を作ろうか」
旅をする時は、如何に安定的に休憩が取れるか――そして必要な物資が入手できるかだと、テスは思っている。
授恵者でないなら尚更それは必要なものだから。
「ロイ、ここって地質大丈夫かな?」
「ああ、待って」
応えるロイは傍の野原を少し堀り、地盤や地層を確認。聴覚を駆使して近くに水源も見つけて……そこを整地した。
更に同じような箇所を複数選定し、休憩所候補として地図に記録。今後の整地方法や用意すべきものも記して作業計画とした。
「これを、この先のエリアでも作って……それぞれに救援物資とか狼煙、食料を備蓄しておけるといいね」
「うん。それで安定した旅になるな」
ここまでやってこそ、美観を心置きなく楽しめるようになるだろう、と。
二人は立てた計画を調査隊の面々と共有し……自分達も出来る範囲でロープを張ってルートを作り、そこに砂利も敷いて道も作った。
それから木で椅子を造り、二人で休憩。
「綺麗な景色だ」
ロイは綿の花々を見やって穏やかな風を感じる。
未開の大樹海がここまで来たと、感慨深い思いだ。
「何時か二人で気軽に旅が出来るようにしたいな」
「うん、そうだね」
テスも頷き、二人で微笑みを交わす。
そうしてまた新たな思い出を作れるように、と。二人は立ち上がり、次の作業へ向かった。
「懐かしいですね、この地で繰り広げた数々の冒険……」
巨木が作る景観を眺めながら、ハリス・アル・ターミルは歩んでいた。
嘗て幻郷を踏破したその記憶が蘇る。故にこそ、あの頃よりも穏やかになった環境が、新鮮な感覚でもあって。
「万人の歩める道と変わっていくのは、感慨深いものです」
「こういう場所をしっかりと観光地にしようっていうのも、中々賢いわね」
と、応えるのは行き会ったエルケ・シャルフ。
観光地とは即ち人やもの、金の流れの行き着く先だとエルケは認識している。ここがそうなってゆく過程は、エルケにとっても少しばかりの興味はあった。
ハリスはそんなエルケへ目を向ける。
「エルケ殿はどちらへ?」
「中身は皆に任せて、その間を整えるつもり。ハリス君も、ちと顔貸しなさい」
「……は、それはまあ私の顔などで宜しければお貸ししますが……」
ずい、とハリスが顔を近くに寄せるので、エルケは「そうじゃなくて」と押し戻しつつ……まずは蔦の洞窟との境へ。
利便性や満足度に留まらず、今後の作業自体の効率化を目指して――二つのエリアを結ぶ通路を整備。力仕事はハリスの手を借りつつ、しっかりと均して通行しやすい形にした。
それを続けて色彩樹林まで行き着くと、ハリスは植物の調査。観光土産になる事も見越して一つ一つを詳しく見てゆく。
「こちらは樹皮が食べられるようですね。こちらの花は……色によって多彩な香りがします。香辛料として使えそうでしょうか」
と、食料に出来るものは採取して、川辺で実際に調理も施行。油分を含んだ樹皮を炒め、花で香り付けして美味を確かめた。
「食べられるばかりでなく、美しい花も多いですね」
「観光地としては可能性の塊、という訳ね」
エルケもそれらを味わいつつ……次は翠緑高地へ。
「木々が高くなってきたわね。少し見渡したいけれど――協力してくれる?」
「判りました」
ハリスが失礼して抱き上げると、それなりに視界も確保できるから……エルケは少々嫉妬混じりにむぎゅっと頭へ登って。
「確かによく見えるわ」
「痛たッ!?」
そんなやり取りもしつつ……歩きやすいルートを選定して杭とロープで明示。ハリスは更に植物の調査を進め――情報を調査隊とも共有していくのだった。
「皆、そろそろ休憩にする?」
エミリア・シバは荷馬車から荷を下ろしつつ、調査隊達に声をかけていた。
木々の虚の、整地も進んでいる所だ。エミリアはその一角にゲルを設置して、簡易の休憩所とする。
調査隊達が礼を述べて小休止を取る中、エミリアも食事をとりつつ地図を確認した。
「この辺りの道は分かりやすいわね」
メモしつつ、行っているのはルート作り。
最低限の順路があるとはいえ、それが観光に最適かはまだまだ疑問。故に各所を確認しつつ、より平易で美観を楽しめる場所を選定していた。
無論、木々の虚だけでなく星空や花の海と、全ての場所で作業を行う。
「広いわね」
翠緑高地でも木々の上から見渡して、取りこぼしのないようにルートを把握して。後で清書する地図の叩き台に出来るだけの情報を、しっかりと書き込んでいった。
日をまたぐ程の時間を経るけれど、エミリア自身も休憩を取りながら作業を続けて――
「ここは特にしっかりと、ね」
夕日砂漠はオアシスを辿りつつ、位置とルートを書き起こして。
「これだけでも、ちょっとした旅ね」
光の丘を望みながら、吹いてくる涼風に息をつくのだった。
「懐かしいなぁ……」
花の海を越え、穹滝を昇って色彩樹林へ。
嘗ての冒険を想起しながら、ララベル・サン・ディーベルは詳細な地図を作っている所だった。
当時の幻郷を旅したからこそ、今の環境との変化も含め判る事もある。容易に歩けるようになった場所や、変わらぬ美観。それをつぶさに記録していた。
「ここも――」
と、地層の色彩が美しい洞窟や、翠緑高地では地面に近い低地も視察。安全性を確認しつつ、そこもまたスポットして書き込んでゆく。
休憩所に出来そうな石柱の位置も正確に記して――
「この辺りは木々が少ない事も注意、と」
これからの開拓者達の助けにもなるよう、危険についても周知出来るようにした。
綿の庭園では、もふもふした綿毛の鳥を見つけて。
「やっぱり、可愛いなぁ」
ふわふわと撫でつつ、それらの生き物の分布も情報として残す。護るべきものはしかと護った上で、作業を出来るように。
「沢山の人が、来られるようになるといいな」
あの冒険も楽しかった。
けれどこうして穏やかな環境になった中を歩むのも、劣らぬわくわくがある。
故にそんな時間をこれから皆に楽しんでほしいから――ララベルはそんな思いと共にまた歩み出す。
「本当にいろんな色の木があるのですね……!」
色彩樹林に広がる色味豊かな景色。そこを訪れたエヴァン・ピオネロは、瞳を輝かせて見回していた。
隣に並ぶアルマ・ヴァレンタインも「うん」と頷いて。
「早速、調べてみようかー」
言って共に植物の調査を始めてゆく。
まずは共感能力を活かして各色の差異を確認。栄養状態によって色が違うらしいと推測出来ると……地面を少し掘って。
「深さによって土の色が違うんだねー。だから根を張る深さで色が違うみたい」
「地層が虹色みたいです……!」
エヴァンも楽しげに覗き込みつつ――次は食べられるものの採集。蒼玉にも似た澄んだ果実を見つけた。
「これ、綺麗です!」
「本当だー」
アルマがちょっとだけ味見すると、どうやら大丈夫そうという事で幾つか摘んで。類似種らしい色違いの果実も見つけて揃える。
それはそのまま食べても、透明な殻と中の果肉が甘味を持っていて飴のような美味だったけれど――
「ジャムとか作れそうだねー」
「やってみましょう!」
鍋を火にかけて煮てゆくと、各色のジャムが完成。果実由来の甘酸っぱさも相まって、非常に美味なものに仕上がって。
「イケますね」
「うん。パンにお菓子に、色々合いそう」
二人で頷き、笑み合った。
それから食べられる花や木も見つけ、毒草についても分布を調べ……ガイド本や案内板を作れるように情報をまとめる。
近隣に危険な動物もいないと判ると、水源の近くをキャンプ地にして野営。安全確認も兼ね、そこで泊まってみる事にした。
「景色も綺麗ですね」
「そうだねー」
夜の中、見回すと月明かりに鮮やかな木々が映えて幻想的。
それを眺めつつ、果実を干したものも夜食につまみながら……二人は明日の作業の打ち合わせ。
「まだまだ、未発見のものがありそうだね」
「楽しみです!」
共にその時間を過ごせるから、期待もまたひとしお。
同時にエヴァンは少し目を閉じると……すぐにすやぁ、と眠り始める。
歩き回ったからでもあろうし、ここが意外と心地良いからでもあろう。アルマも起こさず、自分もまた横になって。
「おやすみー」
それを最後に二人で就寝。
朝、爽やかな陽の明るさと共に起床すると――
「それじゃあ、次は奥に行ってみよう」
「はいっ!」
二人はまた笑みを交わして歩み出し――さらなる発見を楽しんでゆくのだった。
「成程、色々と見つかりそうなのだ」
色彩樹林を訪れたストレガ・L・リベルガストラは、そこに多くの食べ物の気配を感じ取っていた。
故に、まずは川の水の綺麗さを確認し、水場の傍に簡易拠点を作成。
色を統一する事で目印とすると……そこから調査へ。
「これは、根菜になりそうなのだ」
水場の近く、水分の多い土に瑞々しい根を見つけると……更に近くの木には、澄んだトパーズのような美しい果実も発見。
「清流の恵みなのだ」
試食して根菜の歯ごたえと、果実の濃い甘味を確かめつつ。鮮やかに過ぎる見目の毒草などはしっかりとメモして避けてゆく。
また、香草になる葉や蜜の出る幹も発見しながら――
「やはり主食は別に必要なのだ」
と、奥地にまで足を伸ばして獰猛な獣をハント。肉もしかと調達していった。
それらを食べつつ、ストレガは彼方を見やる。
「……」
そして改めて、思う。
――自分達は今も追っている。
先達が大脱出するに至った原因とも言える凶暴な魔獣達……その出処や発端、全てに関する情報を。
樹海の開拓で、それが今より詳らかになるなら……意義のある事だから。
「さて、行くのだ」
開拓を続けに、ストレガはさらなる奥へ歩み出す。
「これは毒……、こちらは食虫植物か」
色彩樹林の中ほどで、ナタリア・フィッツジェラルドは環境を調査している。
樹海の生命や植物の生態をしたためたパンフレットを作ろうと思っての事。樹林の草花は多様で、幾らでも珍しいものが出てきた。
そんな中、時に毒味にも挑戦しつつ――新たな発見は詳細にメモしてゆく。
「この果実は、問題ないな」
真珠のような艶のある白色で、噛むと弾けるような食感と共に果汁が溢れる。そんな美味も味わいつつ……綿の庭園にも足を伸ばす。
この綿花は食べられる事が分かっているが――
「種類も多いな」
綿の色や形、茎や葉の部分も多様であると気づけば、事細かに情報を記録して。食した結果お腹が痛くなってくれば、自身を回復しつつ……調査を続行。
光の丘にも向かい、爽やかな草原を目にした。
「美しい場所だ」
風にそよぐ緑を眺めつつ、ナタリアは一息つく。
「色々な発見があったな」
それでもまだまだ未知のものは多く、安全とは言い切れないだろう。
同時に、好奇心も刺激されるから。
「――こんなものだろうか」
自身の興味も込めつつ――おしゃれなパンフレットのデザインを、紙にさらさらとメモしてゆくのだった。
「……ずっと行きたかった幻郷に今、立ってる……」
どこまでも高い樹木、果ての見えぬ道。
樹海の入り口近くから広がる景色に――サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブは踊る心を抑えられずにいた。
どんな冒険が待ってるんだろう、とわくわくしないではいられないから。
「いこっ、二人ともっ!」
「ああ!」
応えるハヤト=ガラン=ヴォルファングに、「ええ」と頷くコルネリウス・アーラも並び……三人は木々の虚へ入ってゆく所。
洞窟を越え、湖と川、そして樹林も越えて……目的地は翠緑高地。巨大な草花に満ちるその景色にたどり着くと――
「わぁ、すごいっ!」
「ええ、とても雄大で。それに……と、とても高いんですね」
見回すサフィラに、コルネリウスも言いつつ葉の下方を見下ろしている。高い所が苦手な身としては、地面の見えぬ眺めは恐々とする思いだ。
ただ、サフィラはひらりひらりと軽やかに跳んで移動。
「向こうにロープ、結ぼっ!」
「ああ。こっちは持っとく」
と、ハヤトも平然と壁歩きを使って頑丈な茎を見つけ、そこにロープの反対側をくくりつけてゆく。
サフィラがもう片端を前方に結び、道筋を作ると……二人はそこを更に往復して幾重にもロープを渡し、即席の橋を作った。
「これでひとまず、歩いて渡れるねっ!」
「そうですね……」
コルネリウスは後々きちんとした橋を造れるようにと地図に正確な位置を記しつつ……改めてそれを見て息を呑む。
それから自分も渡ろうとして――
「にゃ? コルネ大丈夫? 脚プルプルしてるよ?」
「え、ええ……」
と、覗き込むサフィラにコルネリウスは少々青い顔。
するとサフィラはその片手を握って――
「じゃ、支えるね!」
「おう。心配すんな、俺とサフィラがついてんだからよ♪」
ハヤトも逆側からもう片手をとっていた。それに引かれて、コルネリウスはぷるぷると震えながら……ようやく前に進み出す。
途中、つまずいてぺたんと膝をつき、捕まった珍獣のような様相になってしまうけれど。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。お仕事ですから!」
勇気を奮って立ち上がり前進。何とか渡りきって作業を続けてゆくのだった。
そうして高地を越え、光の丘へ到達すると――淡い光が揺蕩う景色に、サフィラは感嘆を浮かべる。
「わぁっ……すごい……サウゼルにこんな綺麗な場所が……」
「此処まで辿り着けたなら幸せな心地になれそうですね――」
コルネリウスも観察しながら、奥へ。三人で森へ分け入り周辺を調査した。
そこは木々が深く植生の豊かな環境。
近辺には魔物はいないらしいと判るが……果ては見えない。故に万全を期す必要はあるだろうという事で、柵を設置する事に決めた。
それから三人は改めて丘へ。
「これって照明とかにも活用できねーのかな?」
と、ハヤトは粒子を収集。幻郷の環境に反応して輝く胞子らしく……幻郷産の植物などと組み合わせれば利用も出来るかも知れなかった。
そんな調査も終えると、ハヤトは草原に寝そべり……二人と共に小休止。チョコをシェアしてお茶も淹れる。
「今回は、色々と巡れたな」
「にゃ、楽しかった!」
サフィラが笑顔を見せると、コルネリウスも微笑む。
「ええ。少し、大変なところもありましたけれど……沢山、綺麗なものを見る事が出来ました」
ツアー化出来たら、今度は大切な人とも訪れたい。
そんな思いでいると――ハヤトもまた笑って。
「何だかんだでどこもデートスポットにもなりそうだよな!」
だからその時が楽しみだと、自分もまた思いながら……立ち上がり、皆で帰路へと向かい始めるのだった。
マスターコメント
イベントシナリオ易しい 報酬:多い25 / 4〜25人
2021年10月12日 10時14分03秒 公開
参加者
相談掲示板
シューターのロイ・アウレアです。宜しくお願いします。 色々な“幻郷”があって、どの地も楽しみだね。 自分は先ず「移動をしやすくする作業」として《道を作る下準備》をしようと思う。 既に獣道的な道は有るので、そのまま広げて問題ないなら、一般人が通れるように整備。 アップダウンが激しいなら多少迂回させてなだらか道が作れないかとか 人と荷が行き来し易いようなルートを探すつもりです。 汎用は、地質学・土木建築辺りと思うがまだ未定。 同じように考えてる方が居るなら MS一任で手分けか、好きな方面を優先し整備して貰えたらと思います。
テス・クラルスです。 散策するには休憩所やシェルターの計画的な配置が必要かと思っているので、ロイに同行し設置場所の選定をしたいなと思っているよ。 よろしくお願いしますね。
エヴァン・ピオネロです。宜しくお願いします。 『色彩樹林』で木々の由来を記した案内板を作るとか色々な事を考えてます。
ネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 『穹滝』が良く見えるよう、また対岸へ渡れるように橋をかけたいと思います。中央付近に見学用のスペースを広く作りたいですわね。 時に、この川には魚は生息しているのでしょうか……? もし生息しているなら、余裕があれば釣り人向けのスペースなども作ってみたいですわね。
アルマだよ、どーぞよろしくねー 『色彩樹林』で果物狩り(味覚狩り?)ができるように 食べられるものの探し方や食べ方なんかのガイドを作ろうかなと思ってるよ
No.6
スール、キャスターだ 『木々の虚』って所で狩りをするつもりだぜ。 少数ってのがどれくらいの数かはわからねぇのがちょっとあれだが…… 誰かと示し合わせて来た訳でもねぇし、今んところ一人で動く予定だな。 もし行くやつ纏めて行った方が良いってんなら乗るぜ、よろしくな。
テテリカだ。よろしく。 俺は『翠緑高地』の安全確保を行う。
ヨル・スレイマン。 連れと『星空』洞窟で地図を作ったりしようかなと思っている。 そのうち観光ツアーに繋がるならとても楽しみだね。宜しく。
アーシェルだ。よろしく頼む。 俺は友人のアンネと一緒に『花の海』と『翠緑高地』で魔獣の討伐や各種提案をする予定だ。 観光ツアーが始まるのがとても楽しみだな。