【学乱】マリリン・クリニエーラ誘拐事件
おおくまねこ
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シナリオID:1386
オープニング
「全てはウィリアム王子の陰謀だったんだ! 奴は学園長と共謀して学園を支配し、いずれは王も暗殺するつもりだ! 聴講生達の正体は、エラトゥーン都市同盟と結託して王位簒奪を狙うウィリアム王子のスパイだったんだよ!」
生徒会選挙に立候補した少女を誘拐した犯人は、少女に向かってそう力説した――。
●
「誘拐とは卑劣な! さては貴族派ですわね!? 私をどこに連れていくつもりですか!?」
マリリン・クリエニーラは下校中に怪しげな薬を嗅がされ、意識を失った。そして、気が付いたらロープでぐるぐる巻きにされて馬車に転がされていた。目を覚まし、瞬時に状況を理解した彼女は、自分の側に座っていた覆面男達に向かって冒頭の台詞を叫んだというわけである。
(『学園派』の立候補者である私を誘拐したということは、恐らく犯人達は主義主張が対立している貴族派!)
マリリンはそう睨んでいた。だが、覆面男の一人は静かに首を横に振った。
「違う。俺達は『学園を守護する盾』。この学園を――この王国を守るために党派を超えて結成された、護国の戦士団だ!」
男は拳を握り、力強く宣言した。
「は?」
マリリンがきょとんとしていると、男はさっと覆面を取った。すると、マスクの下からマリリンも見た事のある金髪の優男の顔が現れる。
(あら、彼は確か、ジーク先輩? なぜ王党派の彼が私の誘拐を?)
ジークは確か、王党派の家系だ。王党派は学園派と同じく、新学園長の方針に賛同している立場の派閥。学園派である自分を誘拐するメリットがあるとは思えない。
「俺達は誓って君を傷つけるつもりはない。貴族派とか、王党派とか、そんな小さいことの為に俺達は君を誘拐したわけじゃないんだ。俺達が守りたいものは、この学園であり、この国の未来なんだ。あの卑劣な男に対抗する為には、どうしても学園に対する交渉カードが必要だった。俺達は君にも仲間になってほしいと思っている。話を聞けば納得してくれるはずだ」
「はあ」
マリリンは怪訝そうな顔をした。なんだか妙な雲行きになってきた。
「君に真実を教えよう。俺達が掴んだ、この学園に忍び寄っていた、恐るべき陰謀を――」
●
「全てはウィリアム王子の陰謀だったんだ! 奴は影から学園を支配し、いずれは王を暗殺するつもりだ! 聴講生達の正体は、エラトゥーン都市同盟と結託して王位簒奪を狙うウィリアム王子のスパイだったんだよ! 新学園長も、校長もみんな騙されているんだ!」
(まったく、どこでこんなゴシップを仕入れてきたのやら)
冒険者の実態をよく知るマリリンは冷めた目で、謎のウィリアム王子陰謀論を熱弁するジークを見ていた。
彼の話によると、学園長の電撃交代劇の裏でウィリアム王子が暗躍しており、王城と目と鼻の先にあるパンクリアース学園に子飼いの冒険者達を集め、機を見て王城を強襲。王位を簒奪する邪悪な計画を立てているということだった。『魔法使い』の塔の封印が解けてしまったのも、ウィリアム王子が裏工作を行う為の目晦ましらしい。ちなみに旧学園長はその真実に気づき、人知れず学園を守るために戦ったが、力及ばず敗れ去った悲劇の英雄という位置付けになっていた。
マリリンはそんな末期妄想をたっぷり一時間ほど聞かされた。
「俺達『学園を守護する盾』の要求はただ一つ。聴講生制度の廃止だ。俺達は冒険者達を学園から追い出し、奴の野望を打ち砕く! 学園の未来を取り戻す為、この国を悪しき者の手から守るため、君も協力してくれないか?」
ジークはキリッとした表情でマリリンを見つめた。
「そんな、恐ろしいことが……! あの方の笑顔はうさんくさいと私も思っておりました!」
寝言は寝て言え。マリリンはそう思ったが、今の状況は自分にとってかなり不利であることは理解していた。ここはとりあえず調子を合わせておき、隙を見て脱出するなり、居場所を知らせる手がかりを残すなりした方が良さそうだ。
(彼らなら――冒険者達なら、きっと私を見つけてくれるはず)
「ありがとうマリリン。聡明な君なら、きっと理解してくれると思っていた」
しっかりと握手をする二人。第三演劇部会計は迫真の演技で、テロリスト共に調子を合わせたのだった。
●
「パンクリアース学園から緊急の依頼が来ているぞ。学園生の少女が過激な学生団体に誘拐されたらしい。名はマリリン・クリニエーラ。生徒会選挙の会計に立候補していた御令嬢だ」
一枚の依頼書を壁に貼り出しながら、冒険者の店のマスターは厳かに告げた。
「『学園を守護する盾』を名乗る犯人グループは学園に対し、手紙で聴講生制度の即時廃止を要求。七日以内に要求が呑まれなければ、人質の安全は保障しないと言ってきている。なお、犯人グループの人数や潜伏場所は不明。……冗談みたいな話だが……どうやら本当らしい」
マスターは深く溜息をついた。なぜ名門校の学生達がでここまで派手な事件を起こしてしまったのか? 学園の事情にさほど詳しくないマスターは首を捻っていた。もっとも、頻繁に学園に出入りしている冒険者にとっても謎の事件かもしれないが。
ちなみに、誘拐犯達は『ウィリアム王子陰謀論』については犯行声明では言及していない。公表すれば、国中が大混乱になるだろう、という配慮である。この事実は犯人達にとって幸運なことだった。もし犯行声明にそんな文章を載せてしまえば、王族に対する侮辱罪が成立してしまうからだ。
「事態は一刻を争う。罪無き少女を救う為、手の空いている者はすぐに学園に向かってくれ。だが、相手が本当に学園生なら、手加減してやってほしい。依頼主は学園だからな。難しい注文だと思うが、どうかよろしく頼む」
解説
マスターより
リプレイ
「少女誘拐などという卑劣な真似をしておきながら、学園の守護を自称するとは恥知らずもいい所ですね! 会計さんは返してもらいます!」
スィーリーンは怒りを露わにした。マリリンは生徒会選挙の会計立候補者として冒険者達の間でも有名な学生だが、元々は第三演劇部の会計だ。名誉部員であるスィーリーンにとっては、そちらの立場の方がなじみ深い。
「マリリンさんを誘拐するだなんて! 許せません!」
「全くだ。主張どうあれ誘拐時点で犯罪者。必ず救い出すよ」
「マリリンさんには会計をやってもらうんです! 絶対助けます!」
リサ・ベイカー、シルヴィア・A・カペル、エフィルミアもやる気に満ち溢れている。彼女達はマリリンに学園派の会計職の立候補を促した者達だ。彼女が誘拐されたことに対して、責任も感じているのだろう。
「『学園を守護する盾』は恐らく学生でしょう。さっさと捕まえてお灸を据えましょう。ふふふ、殺してはいけないのは残念ですが、僕も悪魔ではありませんので」
ギーゼラは含み笑いを漏らした。一体どんなお仕置きをするつもりなのだろうか。
「誘拐なんて卑劣な行いは許せません!」
ゲルダ・クラインはマリリンとは会ったことがないが、今回の事件に強い憤りを感じていた。なぜなら、ゲルダ自身も幼い頃に身代金目当てのならず者に誘拐されたことがあったからだ。
「入学して早々、こんな事件になるとはな。学園の平和の為、オレも尽力しよう」
「これ以上過ちを重ねれば、戻れなくなってしまいます……必ず止めましょう」
パンクリアース学園の同期入学生であるゲルトとコルネリウス・アーラは頷き合う。
冒険者達はそれぞれの在り方を胸に秘め、犯人の動向を探るために王都に散っていった。
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「誘拐事件に迄発展するなんて、生徒会選挙って恐ろしいなぁ」
ララベル・サン・ディーベルは冷や汗をかいていた。
「ララベルさんは学園でマリリンに親しい人に話を聞いてみてほしい。俺は事件の目撃者がいないか探してみるよ」
海神・江流もララベルと同じく、マリリンが誘拐された事件現場を特定する捜査の担当だ。マリリンを最後に見た人が分かれば、犯行時刻の絞り込みが可能なはずである。
二人の聞き込みの結果、マリリンは夕方のかなり遅い時間に学園から王都内の自宅に戻る途中に誘拐されたらしいということが分かった。どうやら会計の仕事の関係で、遅くまで学校に残っていたようだ。ちなみにマリリンがそこそこ金持ちの家柄なのにボディガードを雇っていなかったのは、本人がボディガードを付けるのを嫌がったかららしい。
「攫うとしたら……馬車かな? 轍とか残ってないかな……」
「事件発生は恐らく四日前……残留思念感応はさすがに無理かな……」
二人は事件現場の特定には成功したが、事件現場から犯行に使われた馬車を特定することまではできなかった。
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「犯人は学生か……貴族の子女が誘拐事件とは。どこの国にも愚鈍な者達がいるものだ」
ナタリア・フィッツジェラルドは溜息をついた。よもや、貴族の子女が徒党を組んで平民を誘拐するとは。なぜ学園から冒険者を排除したいのかは現時点では定かではないが、暴力で政治的主張を通そうとするとは、全く以て嘆かわしい限りである。
「とはいえ曲がりなりにも彼らは学生にして王国というコミュの関係者だ。然るべき法で裁かれるよう、犯人グループとの対峙をやりやすくするべく動こう」
金目当てのチンピラやギャングが相手ならば特に加減してやる必要もないが、今回の相手は王国貴族の子女だ。たとえこちらに正当性があろうとも、捕り物の際に犯人を殺害したり、それでなくても重傷を負わせてしまえば、後で冒険者個人やギルドに貴族連中が難癖をつけてくる可能性もある。極力無傷に近い状態で捕らえ、裁きは法的な手続きに任せる方が吉だろう。
「まずは、物資の流動記録から探してみるか。食糧か、武器あたりから当たってみよう」
ナタリアは王国の食料事情を研究している学者という体で、王都内の商会を回ることにした。犯人は学園に対し、七日間の回答猶予を与えている。ならばその期間、潜伏し続けられるだけの食料を用意していると考えるのが妥当だ。
「王都か、その近辺で貴族の子女が保存食を大量に仕入れている記録……必ずあるはずだ」
ナタリアは決意を胸に、王都の商工会議所へと向かって行った。
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「早く犯人を捜さないと、マリリンさんの命が!」
リディリディ・トゥラ・イェレミースは、犯人像を絞り込む為、学園内外で調査活動を行っていた。もし外部犯の仕業なら、学生や教師になりすまして学園内で準備をしていた者がいるかもしれない。そう考えたリディリディは、学園内に散在する食堂を回り、聞き込みをしていた。人見知りのリディリディにはハードルの高い作業だが、人命救助の為なので我慢である。
「そこのヒューマンの人。つかぬことをお聞きしますが、見覚えのない生徒や教師がここで食事をしていたことはありませんでしたか? ここでなくても、いいのですが」
「うーん……最近新しく来た先生ってのはいないと思うよ。見た事ない聴講生なら今の前にいるけど……」
あ、そうか。リディリディは目を丸くした。冒険者はみな聴講生扱いで学園に出入りできる。もしスパイがいたとしても、見た事のない学園生、という条件で特定することは難しいかもしれない。
リディリディはその後もしばらく聞き込みを続けたが、反応はみんな似たようなものだった。スパイ容疑者は見つからなかったが、少なくとも、教師の身分と偽って学園内に入り込んでいる者はいなさそうだ。
「最近、様子が変わった人はいませんでした?」
「そうだな……入学から三年間皆勤だったジークって奴が一週間ぐらい前からずっと休んでるぐらいか」
「……! その方について、詳しく」
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「聴講生が齎した変化が多大だったというのは事実。保守的な考えの人が聴講生を認めたがらないのも道理です。それはそれとして聴講生制度は帝国の人間である私としては都合が良く、無くされては困るのでしっかりと依頼をこなしてみせましょう」
同じ頃、ノックス・マグナも聴講生として学園内で調査を行っていた。出席記録や物資の調達、犯行時刻の割り出しなどは他の冒険者が担当しているので、彼は集団行動の痕跡を探すことで犯人に近づくつもりだ。
「要求内容の荒唐無稽さを考えると、思慮深い人物が犯人とは思えません。また、相手は複数人で行動していることが想定されるため、痕跡もそれ相応に残っているでしょう」
「ああ。……単独犯でない以上、集まった痕跡や立てこもる準備とか、足取りが必ず残っているはず……犯人グループがまだ王都内にいるなら、学園の近くに潜伏してるかも。そうでなくても、誘拐実行までの間に何度も打ち合わせをしているはずだ」
犯人は複数で行動しており、あまり賢くはない。そう辺りを付けたノックスは、聴講生制度に反対だった者を炙りだすことから始めた。同じような観点から捜査を進めるアスティン・ヴェルラインは、学園内の施設や、王都内で集会に適した場所の記録からを犯人グループを特定するつもりである。
ノックスの聞き込みの結果、聴講生制度に反対だった学生や教師はけっこうな数が見つかった。やはりというか、その殆どは『貴族派』の人間であった。
「このリスト、一度捜査本部に持ち帰ってみましょう。他の方が調べているここ数日の欠席者のリストと照合すれば恐らく怪しい者が浮上するはずです」
「こちらの成果も上々だよ。露骨に怪しい生徒が見つかった」
一度学園でノックスと合流したアスティンは、一枚の書類をノックスに見せた。それは図書館の本の貸し出し記録だ。誘拐や犯罪に関する書籍を一週間ほど前に一気に大量に貸した女性徒がいたのである。
「アスティンさん、一緒にこの生徒の身辺を調べてみましょう。交友関係や、最近の動向がわかれば芋蔓式に犯人グループが割り出せるかもしれません」
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「まずは、学園の欠席者を調べましょう。その中に犯人の仲間が必ずいるはずです」
ヴィルへルミナは職員室に向かった。
「事情は聞いているよ。これがここ一か月ほどの出欠記録だ。全クラス分用意してある。一刻も早くマリリンの救助と犯人の特定を頼む。なるべく、大事にならないように頼むよ」
教師は快くヴィルへルミナに学園生の出席記録を預けてくれた。犯行声明の件は当然教職員には周知されているのだろう。教師の表情は堅かった。
「助かります」
ヴィルへルミナは礼を言うと、急いで冒険者達の特設捜査本部(王都内のギルドの一室)に向かった。
「聴講生は除外していいでしょう。まず確認すべきは普通の学生です。準備などもあったでしょうから数日連続で休んでいる生徒をピックアップしていきます」
とはいえ、現在パンクリアース学園では魔法使いの塔の封印が解けた件など、別件で大事件も起きている。その為、自主的に登校自粛している学生も一定数いるのだ。連続して休んでいる学生の数は、思ったほど少なくはなかった。
「もし王都から離れた場所に潜伏しているなら、あまり時間はないかもしれません。急がないと……」
分厚い資料を机に上に積み上げ、ヴィルへルミナは黙々と犯人の絞り込みを続けていった。
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「いくら貴族が多く集う学園と言っても、何の準備も後ろ盾もなく学生だけでそんな滅茶苦茶な真似はできないでしょ……」
ルべア・ベルニはこの事件の背後に何者かが潜んでいるのではないかと推測した。
「まずは、紋具を当たってみようかしら。高級品だし、もし武器に使えるような代物を大量に購入したりしてれば店員の記憶にも残るはず……」
ルベアは学生達が武器の代わりになるような紋具を大量に購入している可能性を考え、王都の紋具屋の購入記録を調べてみることにした。
「ああ、貴族の坊ちゃんが『ある分だけ全部くれ』と、いっぱい買っていったよ。花火が出る紋具。友達とパーティをやると言っとったが……あんたも欲しいのかね? 言っちゃあなんだが、アレを大量購入できるのは貴族のボンボンぐらいだよ。高級品だからね」
「花火の紋具なら売り切れだよ。貴族の嬢ちゃんが在庫分を全部持っていってねえ。使用人じゃなく、お嬢さん本人が店まで来たのが珍しかったからよく覚えてるよ」
(ボロを出したわね……! この坊ちゃん嬢ちゃんとやらは犯人グループの一味と見て間違いない!)
ルベアは複数の紋具店で、貴族の子女が花火を出す紋具を大量購入していた痕跡を発見した。あとはこの二人が馬車を使って王都を出ていないか、調べればいい。他の情報とも照合する為、一旦ルベアは捜査本部に戻ることにした。
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冒険者達の懸命な捜査の結果、犯人らしき学生達の目星がついた。どうやら学生達は、ジークと言う学生をリーダーとし、人数は二十人~三十人ぐらいのようだ。食糧の調達記録や、図書館や学園内の施設の記録、馬車の使用歴などの様々な物証が、犯人グループの構成や動向を浮き彫りにしてくれた。
「たぶん、この馬車だ。攫ったあとすぐに王都を出たものだとばかり思ってたけど、実際に王都を出たのは誘拐した日の翌朝ということになる」
「思ったより肝が据わっているね。学生だから怖い者知らずなのか……それとも誰かに入れ知恵されたのか……」
江流とララベルは顔を見合わせた。
「犯人の行き先だけど、事件が起こった日から、犯行声明が出た日までの時間を考えると、だいたいこの辺りが範囲になるな。犯行声明を出したのが王都内に残っている協力者だとすれば、片道でいいからこの辺りまで入る」
江流は地図に線を引き、犯人がいそうな場所に印を付けていく。
「この範囲だと『学園の森』も範囲に入りますね……」
地図を指差し、ノックスが言った。
「ああ、あそこなら普通の人は滅多に来ない。潜伏先にはうってつけだと思う」
「王党を出た後にあそこに向かっていれば決定的だと言うことだな。馬車の特定まで出来ているんだ。ギルドで聞けばすぐわかるだろう。少し待っていてくれ」
ナタリアは頷き、再び街へと出かけてきった。
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犯人グループは学園の森に潜伏している。そう確信した冒険者達はすぐに森へと向かった。学園の森は王都からはどんなに急いでも二日はかかる。調査にも二日かけた為、あまりゆっくりしている時間はない。
「一人みんなに注意してもらいたい学生がいるの。ヴィルヘルミナさんの出席記録と施設の利用記録を照らし合わせて分かったことなんだけど……」
学園の森へと向かう途中、一枚の似顔絵を取り出しながら、馬車の中でルベアが言った。似顔絵の学園生の名はカール・クリシェード。犯人グループの一人と目される学生の一人だ。
「彼は学園生の出席簿によると、夏休み明けからずっと欠席になっているんです。にも拘わらず、夏休み以降も会議室の貸し出し記録や、図書館の利用記録が存在している」
ルベアから説明を引き継いだヴィルヘルミナはこう続けた。
「学園に確認したら、彼は一か月ほど前から一日も登校していないそうです。実家が遠く、本人との面会は不可能でしたが、情報が正しければ、犯人グループにいる方は偽者です。もしカールと遭遇したら注意して下さい」
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「ここが学園の森……真新しい人の足跡が幾つか出来ていますね。それも、かなりの大人数です」
学園の森の入口にて。ノックスは地面を見ながら言った。
「残留思念も僅かだが、入口の看板に残っている。ここで間違いないはずだ」
入口の看板に手を当てながら、江流が頷く。
「この森は魔獣やクリーパーも出るはずです。極力無駄な戦闘は避けましょう! スピード勝負で先手必勝です!」
「捜波は僕が担当するよ。敵の配置が分かれば、迂回しやすいはず」
腕まくりしながらエフィルミアが言うと、ララベルが捜波担当に挙手した。
「俺の大鼬を斥候に送ろう。人間より遥かに察知されにくいはずだ」
アスティンはそう言って、ペットのイタチをそっと森へと送り込む。
「全員で固まっていくのも目立つので……何班かに分かれましょうか」
リサがそう提案し、冒険者達は四グループに分かれてマリリンの捜索を開始した。
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「これ、人の声……? みんな、静かに」
耳をそばだてながら森を進んでいたリサは呟きながら、手で仲間達を制止した。
「やっぱり人の声が聞こえる……若い男の子の声! 近くにいるかも!」
リサの言葉を聞き、アスティンはすぐに声のする方向に大鼬を向かわせた。
「見つけたよ! マリリンはこの奥にいる! 近い!」
アスティンは小声で仲間に合図した。すぐさま周りにいた冒険者達が集まる。もう一班近くにいたのでそっと大鼬を使って呼び戻し、アスティン達は九人組になった。
「マリリンさんは無事ですか!?」
スィーリーンがアスティンに尋ねた。
「見た所怪我はない。拘束も特にされてないみたいだ」
「良かった、ひとまず安心ですね」
冒険者達はみな安堵した。
「カールはいる? 黒髪の男だよ」
「ああ、いる。マリリンのすぐ側だな」
シルヴィアが尋ねると、アスティンは頷いた。マリリンの安全確保が最優先だが、次に優先すべき目標は偽カールの確保だ。目標を確認し合った冒険者は、いよいよ作戦決行の準備に入った。
「みんな集まってくれ、防御魔法をかける」
ゲルトが支援魔法を全員にかけた後、ゲルダが皆の先頭に立った。
「行きましょう。マリリン様救出作戦開始です!」
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「冒険者の皆さん! 来てくれたんですね!」
見知った者達の姿に、マリリンはぱあっと笑顔を浮かべた。狼狽している学生達に向け、九名の冒険者達はすさまじい勢いで突撃していく。
「ええい、出会え、出会え! 学園を守護する盾の底力を見せてやれ! ウィリアム王子の野望を打ち砕くんだ!」
リーダー格のジークは剣を抜き、仲間達を鼓舞した。犯人グループ達はそれぞれ武器や紋具を抜き、冒険者達に応戦する構えを取る。
「覚悟しなさい!」
エフィルミアは花火紋具らしき筒を構えた、学生に向かって全速力で突っ込み、紋具に暗針を叩き込んで破壊した。さらにそのままジークの元まで駆け抜け、彼と対峙する。なんかウィリアム王子がどうとか聞こえた気がするが、事情聴取は後回しだ。
「マリリンさんは返してもらいます!」
(期待通り、冒険者のお出ましですか。ですが、思った以上に数が多い……この人数相手では、ここは逃げるが吉ですね)
「どっひゃあ、こりゃ無理だ! 俺は逃げるぞ! 後は任せた、ジーク!」
「カール!?」
カール(?)は裏返った悲鳴を上げると、一目散に冒険者達と反対方向へ駆け出した。だがその言葉とは裏腹に、彼の身のこなしは熟練のシーフ並だ。僅か数秒で百メートル近くの距離を駆け抜け、あっという間に森の奥へと遠ざかっていった。
「逃がすものか……いえ、先にこっちを!」
シルヴィアは遠ざかっていく偽カールとマリリンを交互に見渡し、マリリンに向けて光の結界を発動した。どういうつもりかは分からないが、明らかに学生ではない連中がマリリンを巻き込むのも厭わずに技を放とうとしているのが見えたからだ。シルヴィアが大慌てで発動した六角柱型の光の壁はマリリンを包み込み、不埒者達の攻撃を阻む盾となった。
「マリリンさん! すぐ助けます!」
リサはすぐさまマリリンに駆け寄った。今は光の結界で守られているが、持続時間は一分もないし、破壊される恐れもある。彼女から視線を切らないようにしなければ。
「降伏なさい! 今ならまだ間に合います!」
コルネリウスは警告しながら駆け寄り、学生の脛を剣の腹で叩いて転倒させた。骨にヒビぐらいは入っているかもしれないが、やらかしたことを考えればそれぐらいは仕方ないだろう。
「ご無事、ですかっ!」
ゲルダは一番近くにいた人相の悪い男を盾で殴り飛ばし、マリリンの元へと猛スピードで突進した。そのままマリリンの背後まで抜け、マリリンの後ろの警護に着く。
「この連中、マリリン様を狙って……?」
天眼で戦況を把握したゲルダは犯人グループの動きの違和感に気付いた。学生達は自分の身を守ろうと必死になっていたり、やぶれかぶれになって冒険者に突撃したりしているが、明らかに学生ではない連中は全員、マリリンに向かって近づいてきているのだ。
「そらよっ!」
ならず者の一人がゲルダに向かって光の矢を放った。否、狙ったのはゲルダではない。矢は明らかにマリリンを守っている光の壁に向けて放たれていた。
「危ない!」
咄嗟にゲルダが割って入り、光縛封ごとマリリンを盾で庇うが、炸裂したエーテルの衝撃波がゲルダの体を傷つけた。
「チッ! 失敗か! これでも食らいな!」
今度は杖を持ったごろつきがゲルダとマリリンに向けて大火球を放った。
「ひゃああ!」
その魔法の迫力と確かな殺意に、マリリンが悲鳴を上げた。
バリィン!
荒れ狂う爆炎が光縛封を傷つけるが、ヒビが入っただけでマリリンは無傷だ。ゲルダの方は、爆風に巻き込まれてさらに負傷している。だが、実質三発分の攻撃を受けたにも関わらずゲルダが普通に動いているところを見ると、攻撃力はそれほどでもないようだ。あくまで、冒険者と比較しての話だが。
「ウィリアム王子の陰謀だろうと、王位を狙っていようと関係ないですけどねぇ。令嬢を誘拐するなんて大罪ですから、ぐしゃっとやってしまって構わないのでしょう? フフフフフ、楽しみだなぁ!」
ギーゼラは近くにいたガラの悪い男達に駆け寄ると、闘気塊を叩きつけ、まとめて三人吹き飛ばした。
「ちょっと、あんたたち! 何をやってるの!? マリリンまで殺す気!?」
「おい、ふざけるな! マリリンに何かあったらどうする気だ!」
「へへへ、つい力が入っちまったんだよ、坊ちゃん、お嬢ちゃん。さあ、敵が来るぞ。俺達に気を取られてる場合か?」
「くっ!」
ならず者達の凶行は学生達にとっても予定外だったらしく、ジークとエミリー副隊長が猛抗議していた。だが、男たちはにやにやと笑い、ジーク達の抗議を意に介していない様子だ。
「俺達じゃあの光の壁には触れねえ! 冒険者の相手をするぞ!」
ならず者の内の四人は剣、太刀、槍、ハンマーを構え、冒険者達へと突っ込んできた。ゲルダに剣とハンマー、槍がシルヴィア、太刀がコルネリウスという内訳である。ガチン、ガチンとハンマーと剣がゲルダの鎧を打ち据えたが、鎧が凹んだだけでは殆ど無傷だった。槍の男の刺突と太刀の男の切り込みは、シルヴィアとコルネリウスに難なく回避された。
「ウィリアム王子? どういうことですか?」
レティシアはゲルダに治癒魔法をかけながら、犯人達へと問いかけた。まさかこんな所で彼の名を聞くことになるとは。犯行理由と何か関係があるのだろうか。
「しらばっくれないで! 貴方達冒険者がウィリアム王子の命令で王位簒奪を企てているのは分かってるんだから! 王子の命令で私達を捕まえに来たんでしょう!」
「……はあ、そういうことだったのですね」
レティシアは目を細めた。誰に何を吹き込まれたのかは分からないが、どうやらこの連中はウィリアム王子殿下の陰謀論を信じ込み、こんなことをしてしまったらしい。恐らくは、愛国心や正義心で。
「後でゆっくりお話が必要ですね」
「先輩達はともかく、こいつら相手に手加減は必要なさそうだな」
ゲルトは天に祈りを捧げ、雷の霧をマリリンの周囲に呼び寄せる準備をした。
「この方々はマリリンさんを殺そうと……!? ならば容赦はいたしません!」
スィーリーンは杖を掲げると、マリリンに爆炎を放ったならず者に光の波動を叩きつけた。波動は途中にいたならず者をもう一人巻き込んで直進し、バキバキと後ろにあった木々をも薙ぎ倒した。巻き込まれた二人のならず者はひとたまりもなく、一撃で昏倒した。
「くそっ! みんな来てくれー!」
ヨハン副隊長は空に向かって花火紋具を発動し、大きな音で仲間に異変を知らせた。じきに、他の学生達もここに集まってくるはずだ。もっとも、音を聞きつけた残りの冒険者達もここに向かってくるだろうが。
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戦いは、冒険者達が終始優勢のまま進んだ。マリリンが冒険者達に徹底的にガードされていたことで、ならず者達はマリリンに手が出せず、学生達もマリリンを盾にしたり、連れて逃げるという選択肢も奪われた。明らかに学生ではない風体の者達は一人残らず倒され、学生達も、残るはジークただ一人となっていた。増援に来るはずの学生達も、同じく花火紋具の音を聞きつけてこちらに向かっていた冒険者グループと鉢合わせになり、全滅しつつある。
「うおおお! 王国の平和は俺達が守る! 喰らえ、鋭撃!」
意味不明なことをわめきながら、ジークはギーゼラへと突進した。その勢いのまま豪奢な大剣を振りかぶり、全力の一撃をギーゼラへと叩きつける。だが、ジークの渾身の一撃はあっさり回避された。
「とどめです!」
次の瞬間、背後に回ったエフィルミアの当て身がジークの後頭部に炸裂した。
「……王よ……申し訳ございません……」
がくり、と意識を失うジーク。そのすぐ後、レティシアが貼り直した光縛封が解けた。シルヴィアはすぐにマリリンに駆け寄り、彼女を優しく抱き留めた。
「怖かっただろう……無事で良かった」
「きっと、皆さんが助けに来てくれると思ってました」
マリリンは涙の滲ませながら、にこりと笑った。
●
「さて、あなた達には聞きたいことがたくさんあります」
リサは、光縛呪で拘束した犯人達を見下ろした。森の入口で敵の足止めをしていた冒険者達もすでに合流しており、冒険者達は十七名全員がこの場に揃っていた。
「なぜこんなことをした。冒険者が学園に関わる事が嫌なのか? 聴講生制度を止めた所で学園内に入る方法が無くなる訳じゃ無い。試験に受かりさえすれば『生徒』になれるんだからな。オレ達みたいに!」
ゲルトはジークに力強く問いかけた。
「単なる好き嫌いなんかでこんな事をするものか。俺達はこの国を守る為に仕方なくマリリンを誘拐したんだ」
「うん? どういうこと?」
ジークの物言いに、ララベルは怪訝そうな顔をした。
「戦っている時も、ウィリアム王子の名前を口にしていましたね。一体どういうことですか?」
「そうか。お前達は本当に何も知らされていないんだな。いいだろう。ならば教えてやる。俺達が何故、犯罪に手を染めてまで聴講生制度を廃止しようとしたのかを……」
ジークは静かに、自分達が掴んだ『真実』を語り始めた。
「これが、俺達が知った聴講生制度の真実だ」
「……」
冒険者達も、マリリンも、みな黙っていた。
「驚いているようだな。聴講生制度の真の目的は、いつでも冒険者が学園を自由に出入り状況を作ることにあった。それを利用し、大量の冒険者を学園に集めておき、一気に王城を制圧する……。それがウィリアム王子の計画なんだろう?」
うんうん、と回りにいる他の学生達も頷いていた。
「誇大妄想もここまでくると立派ですね。逞しい想像力です」
ヴィルへルミナは絶対零度の声音で言い放った。
「どうして、そんなことを信じてしまったんですか……」
ゲルダは残念なものを見る目で犯人グループを見ていた。
「えっと、彼らは洗脳を受けているということではないんですよね?」
リディリディはひそひそ声で周りの冒険者達に聞いてみた。
「ええ、違うと思います」
ノックスが答えたが、その表情は何とも言えないものとなっていた。帝国の貴族である彼は、王国貴族子女達の醜態に何か思うことがあるのだろう。
「浅学菲才のナショナリズム……貴族はこんな形でも厄介者の象徴か。王子殿下を弾劾する憂国の士というが、そんな自分達が彼より素晴らしき者だという保証はあるか?」
同じく帝国貴族の出身のナタリアが溜息混じりにジーク達へと問いかけた。
「お、お前ら、さては信じてないな! だがマリリンは信じてくれたぞ! 世間的には誘拐したことになったままだが、実はマリリンも俺達の仲間だ!」
その時、ジークの口から衝撃的な言葉が飛び出した。その瞬間、マリリンに冒険者達の視線が集中する。確かに現場に踏み込んだ時、マリリンが拘束されていないのは妙だと思ったが、まさかの狂言誘拐?
「ち、違います! 私は彼らに話を合わせていただけです!」
マリリンはぶんぶんと手を振り、ジークの言葉を否定した。
「……色々間違えすぎてて何が何だか……誰か、彼らにちゃんと説明してあげてくれないか」
溜息を吐きながら、江流が言った。コルネリウスとゲルダ、レティシアは懇々と学生達に説教し、ウィリアム王子陰謀説が如何に馬鹿げているかを冷静に説明した。最近の学園の動乱の内幕についても、離せる範囲で全て話しながら。その結果、ウィリアム王子陰謀説は、木っ端微塵に粉砕された。
「貴方達は、何の為に学んでいるのですか。他者の言葉に振り回されず、真に何をすべきか力を身に着けてください」
学生達を論破した後、コルネリウスは厳しい声で学生達に告げた。
「本当に王子の陰謀だったとしても、商家の娘一人の命でどうにかなるものじゃないでしょう。馬鹿ですか」
ギーゼラは学生達の行動を冷笑した。学生達は自分達が道化だったことにようやく気付き、うなだれた。
「そもそも、このデマは一体誰から聞いたの?」
ルベアが尋ねた。
「聞いた、というのは厳密には違う。ある日、俺は図書館で本棚に告発文と資料が置いてあったのを見つけたんだ。俺は自分で調べていくうちにとそれが本当じゃないかと疑い始めた。そして、仲間を探そうとした頃に……」
「カールが、近づいてきた?」
「……そうだ」
やはり偽カールが黒幕だった。恐らくはジークが発見した資料というのも、偽カールの仕込みだったのだろう。
「カール……。あの逃げ足の速い人は何者なんです?」
おずおずと、リディリディが尋ねた。
「あ、そうだ! カール! 彼が授恵者だなんて知らなかったぞ! 隊長になれたのになぜ黙ってたんだ!」
学生達が騒ぎだした。どうやら偽カールは授恵者だということも仲間達には伏せていたようだ。
「へへ、あいつはカールじゃねえよ」
その時、拘束されたままずっと黙っていた一般隊員の一人が口を開いた。
「奴の本当の名は『アトラ』。お前ら冒険者と同じ『何でも屋』だよ。俺達は奴の事情までは聞いてねえが……だいたい想像は付くぜ」
●
誘拐犯達は逮捕された。学生達と行動を共にしていたならず者達は、傭兵だと学生達は思い込んでいたが、実際には偽カールが雇ったギャングであったことが発覚した。彼らは王国に引き渡され、厳しい取り調べを受けることとなった。
そして本物のカールは、やはり一か月ほど前から引き籠もりになっていた学生であることが確認された。偽カールに始末されていなかったのは、悪運が強いとしか言いようがない。そして、誘拐の主要メンバーであった学生達の処分は――。
「学園生の醜聞が広まることは私の本意ではありません。どうか、彼らの処分は穏便に」
事件解決から数日後、被害者であるマリリンがそう宣言し、クリニエーラ家が被害届を取り下げた為、彼らの処分については学園が預かることとなった。ちなみにマリリンの声明が出るまでの間、クリニエーラ家には誘拐犯の保護者達が何人もお詫びに押しかけていたとか(なお、この件は党派を超えて集まったグループの犯行だった為、生徒会選挙の趨勢に直接影響を与えることはなかった)。
こうして、『学園を守護する盾』が起こした誘拐事件は無事に解決し、マリリンの命と、事件と何の関係もなかった第二王子の名誉と、聴講生制度は守られたのであった。
マスターコメント
イベントシナリオ難しい 報酬:多い17 / 6〜25人
2021年09月20日 00時28分10秒 公開
参加者
相談掲示板
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 経緯は……何かの冒険譚とかの読みすぎではないでしょうか。特にグループ名。 目的は人質奪還と犯人グループの捕縛 失敗条件は学園生の死亡なので、成功に導くなら人質の救助は前提として犯人側の学園生も加減する必要がありと。 より良い結果をとなると謎のシーフを捕まえる必要がありそうですが。 犯人の潜伏場所は『学園の森』ですが、店のマスターは犯人グループの人数や潜伏場所は不明と仰っているので辿り着くには調査で洗い出す必要がありそうです。 七日以内に要求を呑まない場合は人質を……との声明なので、その前に何とかしないといけないと。 学園の森は王都から数日先の郊外にあるとの事なので、あまり調査に時間を割くと間に合わなそうな気もします。 現場での対応もありますが、配置や構成などは事前に調べればわかるのか現場で偵察やらで何とかすればいいのか。 私的にパッと見た感じはこんな所でしょうか。抜けがありましたら補足を頂けると助かります。
あの方の笑顔はうさんくさい……マリリン、それは本心では(咳き込み( っと、シルヴィアだ。今回はよろしくね。 >A:人質及び犯人グループの足取りの追跡(犯人の絞り込みや、森での足跡追跡など 王都(パンクリアース学園含む)を捜査して人質と犯人の居場所を特定し、彼女を奪還だね。生徒の派閥がバラバラでも、犯行の実行までには何らかの関わりは持っている筈だ。そこを探れたら良いと思っているよ。馬車や紋具の入手先も気になる。可能であれば謎のシーフの手がかりもつかめると良いんだけど。 ヴィルヘルミナが言ってくれているように、七日の内に何とか探し出さないとだね。森への移動と捜索もあるし、出来るだけ急ぎたい。 >B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 隊長と副隊長(学生)にはマリリンに危害を加えるつもりはない。 一般隊員は黒幕に『人質は奪還されるぐらいなら殺せ』と言われている。 黒幕は学生の中に紛れていて『時間切れ』になった場合、人質を殺害して行方を晦ます。 また、冒険者と遭遇した場合、不利と判断したら即逃げる……ややこしいね。 副隊長が紋具を使えば現場にいない小隊や危険な魔獣が寄ってくる可能性がある。此方が不利であると装いつつ一般隊員を撃破&副隊長から紋具を取り上げる→マリリン確保が良いかな……(悩)
キャスターのスィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 少女誘拐などという卑劣な真似をしておきながら、 学園の守護を自称するとは……恥知らずもいい所ですね。 マリリン様もさぞ恐ろしい思いをされている事でしょう。 その上期限を切られている以上、急がなければいけないのは同意します。 ですが私は調査関連は不得手ですので、 主に戦闘時に移動阻害や回避低下の魔法で 犯人捕縛の支援を行なおうと思っています。
シーフの海神江流だよ。 今回はよろしくね。 学園生の枠内なら緩いお話にも見えるんだけど、その裏で『人質は奪還されるぐらいなら殺せ』という指示が出ているあたり、本当にこれ温度差がやべぇな。 そうなっちまった場合、ジーク君はじめ学園守護隊の面々が殺人に加担した事になっちまうし、上手くやらないと…ね。 期日が設定されている都合、追跡の方に少し多めに注力した方がいいんだろうか? マリリンが誘拐された日の足取りを追うあたりを取っ掛かりにしてその後の足跡に当たりをつける、初動が一番難儀しそうな印象。 学園の森がどうも怪しいってとこまで持っていければ、シーフの特性スキルとかで犯人まで辿り着くのは時間さえあればどうにかなりそうな気がする。 今の所、俺個人は追跡の方で考えておこうかな。 聞き込みと【残留思念感応】とかで情報集めてみたいところ。
No.5
その・・・、リディリディです。 あ、キャスターです。よ、よろしくお願いします。 えっと・・・、これって洗脳とかではなくて思い込みということですか? 主義主張をするのは良いのですが、誘拐までとなると大きな問題になってくると思うんですが・・・。 それは彼らにとっては取るに足らないことなのでしょうか。 私は戦闘よりも足取りの追跡に、つまりはAの方に回りたいと思っています。 魔法の手加減は以前に失敗しかけたことがありますし・・・。
ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 そうですね、これはホラを吹き込まれた「思い込み」による犯行…ですね。 今ならまだ引き返せる(大事件とせずに収束させられる)というところでしょうか。 時間切れおよび人質奪還を感づかれると殺害される、となると、調査の際もあまり目立ちすぎない方が良いのかもしれませんね。 個人としては私は調査は不得手ですので、戦闘の方でサポートが出来たらと思っています。
シューターのアスティン。よろしく。 思い込みを意図的に誘発してるっていう意味ではある意味洗脳だと思うけどね。 内々に処理をするにしてもすでに大事件、だけどね。 まぁそのあたりのツケは自分たちの未来で支払ってもらうとして。 調査の流れって例えば 1.学園内での怪しい動き、グループについて調査から人員の絞り込み 2.対象の人間の足取りを追って、潜伏地域の候補を特定 3.現地偵察して潜伏場所を特定し、戦闘班に連絡。偵察のうち数名は隠れて見張る みたいな感じになる、のかな?学生団体っていうことだけは発覚してるっぽいし。 となると調査系で必要なのは追跡系以外にも交渉系とかもいるのかな…? とりあえず、俺は追跡探索系の手持ちが多いから、調査の方に回るよ。 洞察とか使えば、足取りから潜伏しやすい場所の目星をつけたりできるかもだし。
ゲルダです。よろしくお願いします。 ウィリアム殿下が、黒幕……。すごいこと、考えますね…… ええと、その、出来る限り大事にはならないように、がんばります。 最悪、あのシーフ?っぽい人に全部の罪をかぶせちゃう勢いでやれば、大丈夫そう……ですかね。 あ、いえ。元々はあのシーフっぽい人が黒幕っぽいので、罪をかぶせる、というのは、違うかもですけど。 >個人行動 すみません、わたしも調査や索敵は不得手で……Bの戦闘面で、お役に立てればなと思っています。 チャージングで突っ込んで、そのままマリリン様の無事を確保できたらな、と。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 殿下の陰謀論……でございますか。 流石に色々とよろしくはございませんので 出来る限り穏便な解決を目指し力を尽くさせて頂きます。 >個人 私も調査や索敵よりも戦闘の方がお役に立てそうですので そちらの方で主に行動をさせて頂きたく存じます。 例えば、光縛封でのマリリン様への攻撃阻止や あるいは逃亡しようとする方の足止めなどになりますでしょうか。
調査の流れはアスティンが言ってくれたもので良いと思う。 調査より戦闘の方が役に立てそうだから其方に行くよ。緊急時のリヴァーオブヴァイタルも持って行く予定だ。 (以下順不同敬称略) ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル
では、私は調査に赴きますか。 学園生が犯人と考えるなら、学園をお休みしている可能性もありますしそちらから調べていく事にします。 グループで行動しているならそれなりの人数でしょうし。 しかし、何でと言っては失礼かもしれませんが、マリリンさんをさらったのでしょうね? 決め手がわかりかねるのですが。黒幕が身内だったなんてオチがつかないといいですが。
シーフのエフィルミアです!よろしくお願いしますっ。 王子陰謀論という、拗らせた感じの話ですが 難易度難しいですし、ふざけたOPに惑わされず気を引き締めていきましょう!(頬をぺちぺちしつつ) 学園生を死亡させることが失敗条件なので 隊長や副隊長も罪をなすりつける為に殺される可能性もあるでしょうか? 早めに隊長・副隊長も無力化して確保しておきたいです! 班分けは私はB班に! なるべく早く駆け付けるためには森の動物との戦闘を避けたいので 捜波で動物の位置を把握して道案内と 副隊長の紋具が戦闘中に邪魔なので、まずは副隊長を気絶させて回収を狙いますね! ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア
学園の森まで王都から数日先の郊外ってなっちまってるから、リミットは7日以内だけど、移動を含めると調査に使える日数って半分ないくらいなんだよな。 メタな話にななるけど、マリリンが学園の森まで連れて行かれている間に経過した時間を考えると【残留思念感応】で何か拾える時間は既に経過しちまってる可能性の方が高いかも。 そうするとやっぱり、マリリン自身とヴィルヘルミナさんが調べてくれる、犯行側の学生の足取りを軸に調べるしかないかなぁ。 学園の森にぴしゃっと繋がるような手がかりが出てくるならいいんだけど、どうも決め手に欠ける印象があって不安だな。難易度難しいだし( もうちょっと何かないか考えてみるよ。
シーフのルベアよ、宜しく。 ええと、なんというか……王子も全く身に覚えがない疑いをかけられて大変ね……。 >班分け 私は調査の方に。 犯人グループの学生の足取りはヴィルヘルミナさんに任せるとして、シルヴィアさんが言っていた馬車や紋具の入手元から浚ってみるつもり。 黒幕の情報も探りたいけれど……どうにも、黒幕の狙いが読めないのよね。 選挙そのものの妨害だっていうのは分かるんだけど、マリリンを殺すのも視野に入れてるっていうのがね。そこまでする必要がある立場って何なのかしら……。 ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ルベア・ベルニ ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア
なんか発言が白紙になる…連投ごめん <足取りの調査について 確かに海神のいうように現地への移動を考えると意外と日数がないね 日数の圧縮はどうにかしたいけど…。 現状の行動表明してくれてる調査内容は ・犯人グループの特定などの学生に関する調査(ヴィルヘルミナ) ・馬車などの入手元に関する調査(ベルニ) あと思いつくのは…。 ・怪しい馬車がいなかったかなどの目撃者捜し ・食料の大量買い込みがなかったかと買い込んだ人や受取人の調査 ・地理的条件などと聞き込みの内容からの居場所の推測 ・森の中の探索 とかかな。 犯行グループの人数が50人と多いし、そのあたりの目星がつけば 立てこもりようの物資調達でも目立ちそうなんだよね…。 とりあえず、俺は洞察と看破か戦術眼で 学園近辺の地理からの潜伏に適している場所の目星付けや、 調査結果からの潜伏先候補地の選定と ホークアイとエーテルリンクでの森の中の探索を中心に動いてみる。 <黒幕の思惑 王族と学園長の陰謀論だから貴族派のちょっかいっぽいなぁと思うけど。 マリリンが死ねば、真実をしった自派閥の人間を王族と学園長が粛清した、とか騒ぐつもり、とか?
取り急ぎ、では、わたしは戦闘に、かな。 ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ルベア・ベルニ ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア リサ・ベイカー
ヒーラーのゲルトだ、よろしく。 この前の特別編入試験で生徒になったんだ。 オレは人探しに使えるようなスキル無いし、戦闘かな。 ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ルベア・ベルニ ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア リサ・ベイカー ゲルト
ヒーラーのギーゼラです。よろしくお願いします。 僕も調査向きではありませんので、戦闘へ行きましょう。 学園生は殺してはいけませんが、一般隊員は学園生ではありませんし 多少殺しても構わないんでしょう? フフフフフ、数人ぐしゃっと潰して隊長と副隊長が降伏しやすい状況を作りましょう。 ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ルベア・ベルニ ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア リサ・ベイカー ゲルト ギーゼラ
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 学園に関しては、課外活動で関わった程度の身だ。 調査向きのスキルはエンパシーが役立つかもしれんから、何がしかのスポンサーと関りのあるヤツを見つける指標にはなりやすいはず。 呼び止める際に、それとなく手を触れるなり、な。 何よりBの数が聊か多いような気がしたから、ここらで調査に関して出来る事をやっておきたいと思ってな。 ・A:人質及び犯人グループの足取りの追跡 海神・江流 リディリディ・トゥラ・イェレミース アスティン・ヴェルライン ヴィルヘルミナ ルベア・ベルニ ナタリア・フィッツジェラルド ・B:犯人グループ及び、森の生物との戦闘 スィーリーン コルネリウス・アーラ ゲルダ・クライン レティシア・レインフィール シルヴィア・A・カペル エフィルミア リサ・ベイカー ゲルト ギーゼラ
いよいよ、明日の朝出発ですね......。皆様、どうかよろしくお願いします。