【極域】氷湖の底

真柄 葉

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シナリオID:1381

オープニング

 極行遣北使(ノルデン・ボーテ)と冒険者達は、極北のどこかにあると言われる征竜の住まう地を目指し、歩みを進めていた。

「一段と寒気が強い! 防寒を徹底しろ!」

 極行遣北使(ノルデン・ボーテ)の隊長、リカルダ=アーレンスが後ろに続く隊員達、そして冒険者達に声をかける。

 『井戸』と呼ばれた安全地帯に後発隊の為の指示書を残し、出立してすでに二日。
 空には手も届きそうなほど黒く重い雲が立ち込め、地には全てを白に染める雪がある。目につくものは雲と雪だけ。目印すら何もない雪原をずっと歩き続けていた。
 極北への門から続いていた砂と岩の荒野もひどく殺風景ではあったが、ここも負けず劣らずの景色だ。
 リカルダ達は『光』を唯一の頼りに、雪を踏み分け慎重に進んでいた。

●
 安全地帯であった『井戸』を出立したその日の正午。それは突然の出来事だった。

「ふえっ!?」

 突如、ヒルルクの持つ右手の紋章が光りを発し天を衝いたかと思うと、ゆっくりと光をもたげ水平の位置で停止した。
 青く伸びる光は地平線の一点を指し示している。

「巫女よ、これは一体どういう事だ。その光は何を示している」

 隊の皆が光の筋を呆然と見つめる中、リカルダがヒルルクに問いかけた。

「わ、わからないわよっ。こんなこと初めてだし……」

 しかし、当のヒルルクも自分の右手を見ながら困惑している。
 ヒルルクの意志とは関係なしに、右手に刻まれた紋章は青く強い光を放ち、眩いばかりに辺りを照らしていた。

「その紋章は征竜の紋章だと以前言っていたな」
「え、ええそうよ。これは征竜さまに頂いたお役目の印なの」
「征竜のお役目……短慮かもしれぬが、もしやその光が指し示す先に、征竜の住まう地があるのではないか?」

 そう言いつつ、リカルダは遥か地平線の彼方、光の指し示す先を見つめつつヒルルクに問いかける。

「そう言われても、わたしこの辺りのこと全然知らないし、あっちがわたしの故郷かどうかもわからないわよ」

 しかし、ヒルルクは困ったように首をかしげる。
 ヒルルクの知る極北とは、精々居住していた場所とその周辺のみ。広い極北にあって、今立っている場所はヒルルクの知る場所ではなかった。

「ふむ……ケイル、貴殿はどうだ。あちらの方角に征竜がいるのか」

 戸惑うヒルルクから視線を移し、リカルダは水先案内人である巨人族の少年ケイルに話を振った。

「ごめん、わからない。僕が行こうとしている道はこっちだし」

 と、問われたケイルは光の指す方角とは別の方向を指さす。

「なに、別の道なのか」

 ケイルの指さした方角と光の指し示す方角は共に北向きだが、微妙に位置が違う。
 水先案内人であるケイルの示す道は、長い間、巨人族に伝えられているものだと聞いている。一方、ヒルルクの光が差す方角は、ケイルの指さす方角より少し西を向いていた。

「ケイル、光の指す方には何がある」
「えっと、雪の原っぱかな。何もない場所だよ」
「雪原か……。ちなみにケイルが言う道はどのような道だ」
「僕も実際行った事はないんだけど、峠を越える道らしいよ」
「峠道か……」

 雪原と峠道。
 ケイルの話を聞き、リカルダはどちらへ向かうべきか逡巡する。
 ケイルの示す道はかつてそこを使い征竜の元へと辿り着いた実績のある道であるのに対して、ヒルルクの光が導く先は何が待っているのかもわからない本当の意味での未踏の地だ。

「ケイル、その道を使って信者達が征竜の元へ行ったのは、どれくらい前だ」
「どれくらい……うーん、僕の生まれる前だから、50年以上は前かなぁ」
「50年か……」

 巨人の時の流れ方はエルフのそれに近いのかも知れない。そんな事を思いながらリカルダは再び考える。
 50年以上も使われていない実績ある道へ進むか、征竜の紋章が示す光を追うか。
 どちらかへ向かいダメなら別の道へ、などという余裕は残念ながら無い。どちらかに決めて進む必要がある。ここで道を誤れば、この行軍自体が失敗になる可能性も秘めていた。

「巫女よ、今一度問うが、その紋章は間違いなく征竜より授かったものなのだな」
「当り前じゃないっ! これは正真正銘、征竜様から頂いた証よ!」

 再び問いかけたリカルダに、ヒルルクは少し不機嫌に答える。

「すまんな。疑っているわけではないんだ。許してくれ」
「む……、別に許す許さないって話じゃないけど」

 素直に頭を下げたリカルダに、ヒルルクはプイっとそっぽを向いた。

「よし、我々の道が決まった」

 そんなヒルルクから視線を戻したリカルダは、ゆっくりと皆を見渡し決断を下す。

「光を追う」

 こうして、極行遣北使(ノルデン・ボーテ)の行き先は決まった。

●
 広い雪原を越えた極行遣北使(ノルデン・ボーテ)は、目の前に広がる景色に圧倒された。

「氷の湖……」

 冒険者の一人が呟いた通り、今まで地面を覆っていた雪が氷にとって代わる。
 氷は見渡す限り一面に広がっており、ここが巨大な湖である事を伺わせた。

「光の指す先は、湖の向こうだな」
「迂回しますかい?」

 リカルダが呟きに返したのは、この隊に居るもう一人の副長ロルフだった。

「いや、この氷湖がどれほどの規模なのかもわからない以上、迂回は下策だろう。このまま光に従い湖を横断する」
「了解しました。それじゃ準備しますね」

 リカルダの決断に反論せず従うのは、ロルフもまたそれが正解だと思っていたからだろう。
 ロルフは隊員達や冒険者達に今後の方針を伝えて回る。

 そして、半刻。湖畔での休息を終え、極行遣北使(ノルデン・ボーテ)と冒険者達は、神秘的なまでに美しい氷湖へと足を踏み入れる。
 氷の底で蠢く影の存在にも気づかずに――。

解説

●目的 氷湖の踏破。 ●場所 極北にある氷湖と呼ばれるエリア。 地面が全て氷でできており、至る所に氷の柱が突き出ています。 また、地面は分厚い氷で覆われていますが、氷自体は非常に透き通っており、ある程度の深度迄であれば湖の底の様子を目視することができます。 氷の柱は至る所に突き出ています。太い物から細い物、大小様々です。鋭くとがったものもありますので、戦闘に利用することも可能でしょう。 ●人物 リカルダ=アーレンス 極行遣北使《ノルデン・ボーテ》の隊長で帝国軍将軍。 ヒルルク 征竜の巫女。光ってます。 ケイル 巨人族の少年。極行遣北使《ノルデン・ボーテ》の水先案内人を務める。 ●敵 イッカク型クリーパー:体長10m程 イッカクの頭部にイグアナの様な胴体を持つ水棲クリーパーで、水中は元より水上へも上がってくることができます。 特徴的な頭部の尖った一本角と、無数に生えた鋭い歯が主武器です。 また、体内に電気袋を有しており、危機を感じると電撃の膜(バリアの様なもの)を体の周りに張り巡らせます。 電撃の膜に触れたものは麻痺し【行動阻害】のBSにかかります。また電撃の膜は魔法耐性が非常に高く、魔法による攻撃などはほぼ効果が見込めません。 膜はクリーパーから1~2m程離れた位置に出現します。 普段は氷湖の底に身を潜め、獲物が氷の上を通るのをじっと待っています。 体内に溜まった電撃は時折放電が必要なようで、氷の上からでも電撃の光が見えるかもしれません。 氷上での動きはそれほど早くありませんが、水中では非常に機敏に動きます。 水中へ引きずり込まれたり転落したりすれば、ほぼ確実に戦闘不能になると考えてください。 イッカク型クリーパーの『最大数』は3体。連携などはせずに個々で襲い掛かってきます。 ●補足 気温は氷点下ですが、雪は降っていません。 氷湖の地面は当然全て氷である為、とても滑ります。 脱着式のスパイクは事前に用意されていますので、必要な方は使用してください。 逆に滑るのを利用して何か行動を起こすのもありかと思います。 クリーパーの情報はPL情報になります。 ですが、ケイルはこのクリーパーに関して何か知っているようで……? なお、このシナリオは同時期にリリースする『【極域】貴き血』との同時参加も可能です。 ただ、時系列的にほぼ同じ時間軸で推移するシナリオの為、見えない所で移動時間があります。

マスターより

極北へ行きたいかー!! という事で、もう何度目かになります極北シナリオをご提供させていただく、真柄 葉(まがら よう)と申します。 今回のシナリオは、極北の更なる奥地へ向かう旅路になります。 今まで誰も踏み入れた事のないであろう場所での、極限の戦闘。果たして皆様は無事に征竜の元へ辿り着けるのでしょうか……。 今回、初めて極北へと来た方には『極北へと至る者』の称号付与が可能です。本来なら試練があったのですが、大丈夫、君なら突破できる。ということで突破しています(雑 称号付与を希望される方は『称号希望:1』とプレイングに記入ください。 また、『極行遣北使《ノルデン・ボーテ》』の称号付与も可能です。 こちらを希望される方は『称号希望:2』とお書きください。 別にリカルダの部下になるわけではないので、気楽にお申し込みください! なお、不明な点がありましたら、リカルダが回答させていただきます。相談掲示板へ「Q:」から始まる形で発言してくださると助かります。 極北で皆様とお会いできることを願っております!

リプレイ


――コンコン。

 武器の柄で氷の表面を叩くコルリス。
「分厚いね。寒いとこんなに厚い氷が張るんだ」
「こ、これ歩けるのか? 割れたりして落ちないか……?」
 そんなコルリスと共に湖の氷を見下ろすアルフィー・リッパーは、恐る恐るつま先を氷の上に乗せてみた。
「大丈夫だって。これだけ厚いと割ろうとしても割れないくらいだから」
「そ、そう言うもんなのか……」
 氷の地面の不思議な感覚に興味津々のアルフィーに、コルリスは安心してと説明する。
 一行は目の前に広がる巨大な氷湖を前に、作戦会議を行っていた。
「光が続く以上、ここを渡るのはやぶさかではありませんが……」
「不安なのはわかる。私も不安だ」
 言い淀んだアクティオンに、リカルダも自嘲気味に笑って同意する。
「だが、ここから迂回する選択肢はない。光が導く限りな」
 と、リカルダは隊の脇でトーラと何やら話しているヒルルクを見た。
「……そうですね。後続の為にも、確実な道を作る必要もありますし」
 同じくトーラ達を見たアクティオンは、決意するように頷く。

 一方、隊の脇では。
「ヒルルク、この間のはどうかと思いますよ?」
「この間?」
「リカルダさんに素っ気ない態度を取った、あれです」
「え? あれは別にそんなつもりじゃないわよ」
「つもりがなくてもです。リカルダさんは皆の命を預かる隊長さんなんですから、物事一つ決めるのもとても大変なんですよ。そんな時に、巫女であるあなたにあんな曖昧な態度を取ったら、決められるものも決められません。そこはちゃんと巫女らしく、しゃきっとしてください」
「うっ……わ、わかったわよ」
 先日の事を思い出し、トーラはヒルルクに「めっ」する。
「ヒルルク殿」
 トーラに諫められむすっと唇を尖らせるヒルルクにク・サーヤ・クッセーワが声をかけた。
「な゛に゛?」
「そちはもしや、栄華を誇った古の民……何故鼻をつまむのじゃ。そして、なぜ距離をじわじわと広げるのじゃ」
「べ、べつ゛に゛、ぞんなごどじでないげど……?」
 とは言いつつも確実に二人の距離は開いていく。
「まぁ、よい。いや、よくないが。……そんな事よりもその光の先に征竜がおるのじゃな?」

「え? なんて?」

「光の先に征竜がおるの……離れ過ぎじゃ!」
 いつの間にやらものすごーく距離を取ったヒルルクに、サーヤはぷりぷりと憤慨した。
「ねぇヒルルク、その光、体に影響はないものなの?」
 サーヤから距離を取ったヒルルクに今度はララベル・サン・ディーベルが話しかける。
「うん、別に何ともないけど?」
「本当に?」
「え、ええ、本当に何もないわよ……? な、なによ」
「……はぁ、つまんない」
「溜息っ!?」
 真剣な表情でヒルルクを見ていたと思いきや、途端に落胆したララベル。
「すごい呪文が使えるようになったり、身体能力が超アップしたりを期待したのに……」
「……いやいや、無いわよ」
 本気で残念そうなララベルを、ヒルルクは冷ややかな視線を送った。
「はは、でもそんなの見た事ないから、何か期待しちゃうのはわかるなぁ」
「えー……アリオンまで?」
 と、二人のやり取りを微笑ましく見つめていたアリオン・リューが声をかける。
「この湖もそうだけど、世界は驚きで満ちているよ。もう、何が起きても不思議じゃないとさえ思える程にね」
「なにそれ、カッコつけてるの?」
 壮大な景色を見てうんうんと頷くアリオンに、ヒルルクはジト目を向けた。
「男の浪漫と言ってほしいけどね。ああ、それよりも」
「うん?」
「征竜様のおわす場所は、ヒルルクの故郷を通っていくものなの?」
「通って? ……うーん、通っていく、かな?」
「なんで疑問形なんだよ」
 首をかしげるヒルルクに、アリオンは苦笑する。
「それも秘密なの?」
「そういう訳じゃないんだけど、ちょっと複雑なのよね」
 見ればヒルルクはどう説明していいか迷っているようにも見えた。
「そうなんだね。自分の眼で見ろってことかな。うん、わかった。楽しみにしているよ」
 アリオンはそれ以上何も言わず笑顔を向けた。

「頼むよ。何とか思い出してもらえないかな」
「うーん、そう言われてもなぁ」
 首を傾げ困り顔なケイルに、ヨル・スレイマンも同じ顔をしている。
 ケイルが氷湖を見るのは初めてらしいが、長老や大人から話は聞いた事があるとの事だった。
「些細な事でもいいのです。たとえ僅かでも知ると知らないでは道程に天と地ほどの差ができますから」
 と、ヴィルヘルミナも考え込むケイルを見上げる。
「例えば原生生物……ここは極北ですからクリーパーなどの話ではありませんか?」
 ヴィルヘルミナは少しでも思い出す切っ掛けになればと、先ほどから色々なヒントを提示していた。
「確かにこんな氷の上でクリーパーと……しかも強力な奴に出くわすのはごめんだね」
 共に情報収集にあたるルチル・プルメリア・グレイハーツが氷湖を見つめる。
 一面の氷。そして無数の氷柱。それは今まで見たどの景色よりも透明で広大だった。
「うーんうーん……氷湖の話は聞いた事があるけど、クリーパーがいるなんて聞いた事ないしなぁ」
「ふむ……それではクリーパーはいないのですね?」
 どうにもはっきりとしないケイルの答えに、ヴィルヘルミナが氷湖を見渡した。
 遮蔽物がほとんどないまっ平らな氷湖。視線を下げれば、湖の氷は信じられない程に透明で氷下の水まで見える。
「いないと思うんだけど……極北はいつ新しいのが湧くかわからない場所だからなぁ」
「いつ新しいのが……か。クリーパーが新しく湧いている可能性もあるという事だね」
「そんなにぽんぽんと湧くものなのかい、極北というのは」
 と、考え込むヨルにルチルが話しかける。
「もしクリーパーが新しく湧くとしても、氷上であればいいのですが……」
 そんな二人の話を聞き、ヴィルヘルミナが呟いた。
「そうか、氷の下という可能性もあるんだね」
 ヴィルヘルミナの呟きを聞きルチルがハッと顔を上げる。
「ええ、見える範囲ですがクリーパーの気配はしません。となると」
 そう言ってヴィルヘルミナが視線を下に向けた。
「湖の底か……」
 ヴィルヘルミナに倣う様にヨルやルチルも視線を下げる。
 氷下の水面は暗く深い。その底に何かが潜んでいても不思議ではない雰囲気をしていた。

●

「なかなか快適な氷上の旅ではないか」

 どういう耐性をしているのか、いつもの超薄着に防寒用のマントを羽織っただけという軽装で氷の上をスイスイスーと滑っていくサーヤ。
 もちろん遊んでいるわけではなく、極行遣北使(ノルデン・ボーテ)に先行して、辺りの偵察を行っていた。
 ヨル達の話を元に、サーヤは【捜波】で氷の下を重点的に探っていく。
「深度まで計算するとなかなかHITせんの……」
 この湖の深さがどれほどかはわからないが、幾度となく放った【捜波】はことごとく空振りしていた。
「しかし、クリーパーどころか生物の痕跡すらマークできんとは……不毛にも程があろう」
 これだけ広大な湖に【捜波】は効率が悪い。それでも、HITした時のアドバンテージは絶大である為、サーヤは根気よく【捜波】を放ち続ける。

 サーヤに続き極行遣北使(ノルデン・ボーテ)も氷湖に足を踏み入れた。ほとんどの者が足にスパイクを嵌め転倒防止を怠らない。
「この光は一体何で出来ているのでしょうね」
 先頭を行くヴィルヘルミナが、守られる様に横を歩くヒルルクの手元に視線を向けた。
「もしエーテルであるなら、クリーパーが反応してくるかもしれませんし、十分に注意しておきましょう」
「ただ単に目立つからって理由で、ヒルルクさんを襲いに来るかもしれないしね!」
 同じく先頭を行くコルリスがヒルルクを見る。
 コルリスもヒルルクの発する光がクリーパーを寄せ付けるのではないかと警戒していた。
「ああ、彼女は重要な道標だ。必ず守るぞ」
 そんな二人に、リカルダが声をかけた。
「リカルダ、僕も忘れないでよ。ヒルルクは必ず守る」
「ああ、もちろんだアリオン、頼りにしているぞ。我等前衛が必ず守り通そう」
 リカルダを含む4人のウォーリアがヒルルクを囲む形で、極行遣北使(ノルデン・ボーテ)は前進していた。

「ケイル君、何かこの地域の環境について聞いた覚えはありませんか?」
 後衛を担うアクティオンが、ケイルに問いかけた。
「例えば……そうですね。突然猛吹雪に襲われるとか」
「え、そうなの?」
「……ふむ、外しましたか」
 この様に、氷湖へ踏み入ってからもアクティオンは情報を引き出そうと、ケイルに何度となく話しかけていた。
「進むべき方向に目印があるとかは? あれら氷柱には実は法則性がある、とか」
「え、そうなの?」
「……うーむ」
「はは、苦戦しているね」
 手応えのない会話に苦戦しているアクティオンにヨルが声をかける。
「この環境に変化がなければいいのですけど……」
「それは確かに思うね。ケイル君、どうだろう、今現在天気は変わりそうかい?」
 と、ヨルは空を指さした。
「うーん……変わらないんじゃないかな」
「へぇ、何か根拠があるのかな?」
 ケイルの返事にわずかな手ごたえを感じ、ヨルは更に問いかける。
「特にないかな。ごめんね、曖昧で」
「いやいや、助かるよ。ヒルルク君もこの辺りの事は知らないらしいし、今最も詳しいのはケイル君だからね。俺は信じるよ」
 申し訳なさそうに首をひねるケイルに、ヨルは優しく微笑んだ。

 隊の中衛では――。
「どうだ、何かわかりそうか?」
 ルチルの手を引くアルフィーが、瞳を閉じる彼女に問いかけた。
「……まだ何も見えないね」
 相棒のラトとリンクを結ぶルチル。彼女はサーヤとは別の場所へ先行させたラトの感覚を借り、辺りを伺っていた。
「やっぱり表面じゃなくて下から来るのか」
 と、アルフィーは何度目かの【捜波】を湖底へ放つ。
「先に捉えられるといいんですけどね」
 同じく【双波】で氷の下を探るトーラも、どこか焦っている様だった。
「見た感じ氷の厚さは十分ですから、突然割れて転落っていう危険はなさそうです。……ま、下から割られなければ、ですけど」
「それそれ、その為の偵察だよ」
 氷が割れて転落するビジョンでも見えたのか、ララベルがぶるりと体を震わせ話に加わる。彼も【サーマルアイ】を使い別視点から氷の下を探っていた。
「温度に変化はありそうなのか?」
「それが全然。全部冷たくて、まったく変化がわからないんだよね……。でも、だからこそ高熱源体が接近すればすぐにわかると思うんだ!」
 アルフィーの問いかけにララベルはグッと拳を握る。
「ともかく、先制攻撃だけは受けないように、しっかりと見張りましょう」
 トーラの言葉に頷いた5人は、さらに警戒の色を強め辺りを見渡す。

 隊の後方でアクティオンは一人足を止めていた。
 前進する隊員達との距離は既に10mを越えている。
「……一体何を目印に襲ってくるのか」
 アクティオンはクリーパーの索敵器官がなんなのかを探っていた。
 それは視覚なのか、聴覚なのか、それともエーテルを感じる特別な器官があるのか。
 こうして立ち止まる事で、歩いている隊員達との差異を生み出し、使用している知覚器官を探ろうとしていた。
「これでどちらにかかるか……こちらにかからない事を祈りたい気分ですね」

 そして、一行が氷湖を進み30分ほど経った、そんな時だった。
 前方から賑やかな管楽器(法螺貝)の音が響いたのは――。

●
「そう易々とは進ませてくれんか……よし、各自戦闘準備!」
 分厚い氷を割って湖の底から飛び出してきた巨体を前に、リカルダが前面に立ち指示を飛ばす。
 それは巨大な角付きの鰐のようにも見える。水かきの付いた短い手足でのそりと氷上に上がると、一行へ近づいてきていた。
「もしサーヤが囮になってくれてなかったら、下から……」
 角付きに先行して駆け戻ってくるサーヤを見ながら、ララベルがゴクリと喉を鳴らす。
 敵が出現してきた位置は極行遣北使(ノルデン・ボーテ)がいる場所から随分と前方。サーヤが索敵をしていた場所の近くだった。
「さて、一見重攻撃タイプに見えるが……どうかな」
 リカルダが大剣を構え角付きを待ち構える。それに合わせるように、ヴィルヘルミナが刀を抜いた。
「動きの鈍重さや形状的に見て、私も同意見ですが……」
「何か気になるか」
 角付きはのそのそとこちらに近づいてきている。巨体故に機敏な動きができるようには見えない。
「いえ、あの速度でどうやって獲物を捕る気だろうと」
「確かに一理ある。何か特別な攻撃方法を持っているかもしれないね」
 ヴィルヘルミナの懸念に、すぐ後ろに控えるルチルも頷いた。
「遠隔攻撃で様子を見ようか」
 答えたのはアリオン。彼は振り返ることなくルチルに問いかける。
「ああ、それがいいだろうね。ただ……」
「ただ?」
「しかし、この凍える程の氷下を泳ぐあいつに、遠隔攻撃だけで果たしてどれだけダメージが入るか」
「それは、効果がないって事?」
「いや、効きはするだろう。だが致命傷となるかと考えると……」
「となるとやっぱり直接攻撃か……魔法? こういう時、キャスターがいないのは痛いね」
「魔法攻撃ならヨルがやるだろう。効くかどうかは別だけどね。それよりも、直接攻撃が必要になると思う。頼んだよ、あの子を守る為にも」
「……もちろんだよ。故郷に連れていくって約束したからね」
 二人は後方で回復支援に回ったヒルルクをちらりと目を遣った。

「――いい頃合いだ」
 待ち構える一行と角付きとの距離は、既に30mを切った。
「狙いはヒルルク君か、それとも俺たち全員か――ともあれ、大人しく食われてやるわけにはいかないんだよっ!」
 ヨルが剣を天に掲げた。
 殆ど装飾の無い無骨な剣の先から発せられたエーテル波動が降り注ぎ、仲間達に蒼き加護(【ハウリング・オブ・ブルーフレア】)を与える。
「50秒だ! 一気に決めるぞ!」
 そうヨルが声を上げた時には、既に先陣が打って出ていた。

「こういう戦い方もできるんですよ!」
 隊列を斜め前に飛び出したトーラが弓を構え、角付きを狙った。図体だけはでかいので不慣れな弓でも十分に当たる。それに今回はダメージが目的ではない。
「何が効くか、いろいろと試させてもらいます!」
 トーラが放ったエーテルを孕んだ矢(【攪乱射撃】)が弧を描き角付きに命中する。
「さぁ、どうです!」

 トーラとは反対方向に飛び出たルチルが弩を構えた。
「こちらも行こうか」
 ルチルはエーテルを収束させた矢(鋭射)を放ち、角付きの出方を見る。
 矢は吸い込まれる様に角付きの腹部へと刺さると、深く深くめり込んでいく。
「脂肪を越えれるか」
 問題はこの寒い水の中でも行動できる皮膚の厚さだ。それさえ抜ければ刺突でもダメージを与える事が出来る。
 しかし、ルチルの一撃を受けた角付きはまるで何事もなかったかのように前進し続ける。
「……ちぃ、皮が厚いね。なら、別の所を狙うまでだよ」

 トーラとルチルの牽制が入る中、ララベルとアルフィーが角付きとの距離を一息に詰めた。
「アルフィー! 三連+三連は、いくつ!」
「えっ!? ちょ、ちょっと待てよ。えっと、三つと三つだろ……」
 いきなりララベルから出されたお題に、アルフィーは両手の指を使って数え出す。
「んんん……わかった六連だ!」
「正解だよ! いくよ、六連撃だ!!」
 アルフィーが数え終わった時にはもう角付きは目の前。二人は細剣を翻すと三連撃(【トリプルファング】)を同時に見舞う。
 狙いはそれぞれ、ララベルが足、アルフィーは角を狙う。

――キンッ!

「くっ、かってぇ!!」
 しかし、アルフィーの三連撃は長く太い角にはじき返された。
「アルフィー、避けて!」
「くっ!」
 角付きの足を切り裂いたララベルの声に、アルフィーが身を翻すと、丁度その鼻先を鋭い角が通り過ぎる。アルフィーは体勢を立て直すと氷を蹴り大きく距離を取った。
「ヨルの加護とトーラのデバフがなかったら、危なかった……」
 安全地帯(近くの氷柱の上)に退避したアルフィーが安堵のため息をつく。

「あの角堅そう……でもそれなら!」
 シーフ二人の攻撃を見て、咄嗟に攻撃方法を変えたコルリスは、魔法による一撃を放つ。
 青白いエーテルの塊が突撃槍の先から射出され、角付きに命中した。
「効いた……かな?」
「残念ながら、無傷みたいだね」
 答えたのは隣で魔法の矢(魔矢)を放つヨルだった。
 本職ではないリコリスの一撃では、角付きにダメージらしいダメージを与えられない。
「むむっ! それじゃ、スレイマンさんのは――」
 と、コルリスがヨルの放った魔矢の行方を追う。
「お……おぉ! すごい、効いてるね!」
「ああ、魔法は有効なようだ。畳みかける!」
 ヨルの放った魔法の矢は角付きの口元に突き刺さると、大きくのけぞらせた。
 コルリスの声援を受け、ヨルが再び魔法の矢を放った、その時――。

――キーン!!

 辺りに甲高い音が響き渡ったかと思うと、角付きを電撃の膜が覆った。
「なにっ!? ぐぅっ!!」
 突然現れた電撃の膜に、突撃を敢行していたリカルダとアリオンが止まる事が出来ず突っ込む。
「嫌な予感は、この事か……!」
 電撃は二人を取り込み、強烈な痺れ(行動阻害)を与えて来た。
「大丈夫だ、リカルダ! ヨルの魔法が守ってくれてる!」
 しかし、二人には蒼い息吹の加護がかかっている。
「リカルダ、このまま突き抜けて攻撃だ。こんなの張るくらいだ。近寄らせたくないんだ、相手も!」
「ああ、もちろんそのつもりだ!」
 アリオンの言葉に押される様にリカルダは電撃の膜を踏み越える。
 二人は膜の内側まで到達すると、剣を構え直し――。

「一撃離脱だ、欲張るなよ!」
「わかってる!」

 角付きの巨体に鋭い一撃を叩き込んだ。

●
 なおも電撃の膜で防御を固める角付き。
「あれ……これ効いてないね?」
 一方、コルリスは自ら放つ魔法攻撃が電撃膜に弾かれていると見抜いた。
「みんな! 魔法攻撃は効かないっぽいよ! 物理攻撃主体でいこう!」
 コルリスのアドバイス通り、物理遠隔攻撃主体で攻め続ける冒険者達。電撃の幕を張った事で動きが更に緩慢になった角付きは、確実に体力を削られていった。

「っ!? まずい、潜る気です!」
 異変に気付いたヴィルヘルミナが叫ぶ。当時に、角付きは大きく頭をもたげ巨大な角を氷上へと突き刺した。
「くっ、下がれ! 巻き込まれるぞ!」
 リカルダの号令で、距離を詰めていた冒険者達は大きく後退する。
「でも! 水の中に逃げられたら攻撃の手段がなくなる!」
 声を上げたララベルが、懸命に不可視の刃(衝撃刃)を放ち続けた。
「潜られる前に仕留めよう、なんとしても地上に出ている間に決めるんだ!」
 アリオンもララベルに合わせ不可視の刃(衝撃刃)を放つが、分厚い皮膚を持つ角付きへの決定打にはならない。
 ついに氷に大きな亀裂が入る。
 もし、この場で角付きを逃してしまえば、後ろに続くレイウェスト達後続隊が襲われる可能性もある。二人だけでなく、皆が水中へと逃すまいと集中攻撃をかけるが、角付きは気にすることなく氷を削り、ついに亀裂から水が噴き出した。
 角付きはそのまま頭を下に氷の下へと潜行を開始する。

「「そうはさせないよ(のじゃ)」」

 その時だった。隊列の中から同時に声が上がる。
「なんじゃ、そちもか」
「ああ、考えている事は一緒のようだね」
 ルチルとサーヤが、互いの手元を見て不敵に笑った。
「時間が無い、いくよ」
「任せておくのじゃ」
 二人は皆が見守る中、弓に矢を番える。
 他の者達が射線上から避ける中、二人の矢がロープを引き放たれた。
 ロープの結ばれた矢は、角付きの腹部に深々と突き刺さる。
「さぁ、皆、手伝うのじゃ!」
 ロープの端をギュッと掴むサーヤに倣い、他の者達もロープに手をかけた。
「こっちにも頼むよ」
 同じくもう一本のロープを掴むルチルへも応援が駆けつける。
「まさか、こんな所に来て釣りをする羽目になるとは思いませんでした」
「釣りか、なるほど。あれも食べられるのかな?」
「えっ……それはちょっと遠慮したいのですけど……」
 ロープを引くヴィルヘルミナとアリオンが、囚われたクジラの如き有様の角付きを見ながら声を交わす。
「流石にあの図体だけあって力強いね……! ここ足場が悪いのもあるけど!」
「足場……そうか!」
「アルフィー君?」
「ちょっとだけ、離れるぞ! 端っこを水の柱に括り付けてくる! あれなら少しはもつかもしれないからな!」
「……なるほど、いい案だ。頼んだよ!」
 必死に潜行を試みている角付きと渡り合ってはいるが、ヨル達は足元に不安を抱える為、いつ競り負けてもおかしくない。それを感じ取ったアルフィーが、ロープの端を持って近くの氷柱へと走った。

「ケイルさんも手伝ってください!」
「お? おお、任せろ!」
 トーラの要請に、様子を見守っていたケイルが答える。
 ケイルはトーラからロープの端を受け取ると、大きな体に巻き付けた。
「おぉ、安定感が違いま――ちょ、ちょっと! ロープの位置が高いです! もっとおろしてください!」
 背の低いトーラでは長身のケイルの胴に巻きつけられたロープに手が届かない。トーラはぴょんぴょんと何度も飛び上がり、ようやくロープを掴んだ。

「行くよ、一斉に引くんだ! 引きずり出してやりな!」

 ルチルの掛け声に合わせ、皆が一斉にロープを引いた。
 亀裂に頭だけを突っ込んだ倒立状態だった角付きは潜る事も出来ず、足をばたつかせている。

「さて、美味しい所だけいただくのは気が引けますが……」

 二本のロープの間。綱引きに加わっていなかったアクティオンが弓を構えた。
 一行の中で最大の遠距離火力を誇るアクティオンが、倒立状態で固定された角付きに狙いを定める。
「あ、待って待って!」
 そんなアクティオンにヒルルクが駆け寄ると、背に手を当て光の加護(輝刃)をかけた。
「おぉ……巫女の加護確かに受け取りました」
「そんなに大したものじゃなけど、頑張ってね!」
 弓を構えるアクティオンの背をポンと叩いたヒルルクが再びロープを引きに戻る。
「これは外せませんね」
 アクティオンは加護の力強さを感じながら、矢にエーテルの光を収束させた。
 狙いは角――ではなく、無様に晒している腹だ。
「一撃で決めます」
 アクティオンは最大級の一撃(バスターアロー)を放った――。

●
 打ち上げられた鯨のように冒険者の前に横たわるのは、ごっそりと腹部をえぐられた角付きの死骸だった。
「なぁ、気付いたか」
「え、何かありましたか?」
 死骸を前に、アルフィーがトーラに話しかけた。
「さっき、この角付きが地面に角を突き刺した時、電撃が消えたんだ」
「……あ、そう言えばそうでしたね」
 アルフィーの言葉に、トーラがポンと手を打つ。
「という事は……電撃の発生源は角っていう事でしょうか」
「いや、そうじゃなくて……えっと、ここから電撃が出ているんじゃないかと思うんだ」
「? だから、発生源ですよね?」
「あー……そうじゃなくて、電撃が作られる所は別にあって、そこからこの角に送られてるんじゃないかって思ったんだ」
「ふむふむ、確かにあり得ますね」
 アルフィーの予測にトーラは考え込む。もしアルフィーの論が正しければ、体内の電撃袋を破壊せずとも、角を折ればあの厄介な電撃の膜の発生を防げることになる。
「一応、電撃袋の位置も確認しておく必要がありますね」
「解体して調べとく方がいいよな」
「ええ、もしこれと同じ個体が居たら、調べる事で新たな対処法もわかりますし、何より後ろに続くこれもレイウェストさまの為にもなります!」
 問いかけるアルフィーにトーラはグッと拳を握って答えた。
「そうだな。……ってか、皇子さまの事よっぽど好きなんだな?」
「すすす、好きとそう言うんじゃ、あり……ません」
「うん、そうなのか? まぁ、それなら別にいいんだけどな」
 突然しょぼんとしてしまったトーラに、アルフィーが首を傾げた。

「ふはぁ、さすがに汗かくね!」
 氷点下の状況でも重労働すれば汗もかく。コルリスは額に浮いた汗をぬぐった。
 角付きの解体も順調に進み、随分と細かくばらされていた。
「ねぇねぇケイルさん。このクリーパーって大きさの割には弱かったような気がするんだけど、どうなの?」
 コルリスは死骸をツンツンしながら、ケイルに問いかけた。
「確かに弱いよなぁ。これだけ大きかったら普通はもっと強いんだけど」
「ふむふむ? もしかして極北のクリーパーって大したことない?」
「いやいや、胚の谷の上に居る奴なんか。めっちゃ強いよ」
「そうなんだ。それじゃ、ラッキーだったって事?」
「だなぁ。多分生まれたてで弱い奴だったんだろうな」
「ふーん。もしかしてヒルルクさんの光って、それもわかってて導いたのかな」
 コルリスは今も手から光を放つヒルルクを見つめた。

「サーヤ」
「うむ?」
 リカルダが角付きの臭い部分を重点的に解体していたサーヤに声をかける。
「これが我々を何で感知していたか、わかるか?」
 角付きの第一発見者はサーヤだ。リカルダは敵の索敵能力を知る為に、サーヤに問いかけた。
「たぶん音か気配じゃろうな」
「ふむ、ヒルルクの出す光に寄ってきたわけではないんだな?」
「もしそうなら、わらわではなくヒルルクを狙うじゃろう。光には反応していないと見るべきじゃろう」
「……ふむ、音か気配か」
 サーヤの言葉にリカルダは考え込む。この隊で今一番目立つものはヒルルクの光だ。しかし、それに寄ってこないのであれば視覚で氷上の獲物を探している線は消える。
「待ってください。もし、音や気配に反応していたのであれば、本隊が狙われたと思います」
 と、そんな二人にアクティオンが話しかけた。
「クッセーワ君はスパイクを付けずに滑走していた。氷の下に響く音に反応しているというのであれば、真っ先に狙われるのは沢山の足音を響かせていた本隊でしょう」
 自身も敵が居るなら音による索敵ではと、本隊を離れ様子を伺っていたアクティオン。
 無音を貫いたアクティオン単独、そして、大勢の足音を響かせた本隊。角付きはどちらにも反応していなかったように思える。
「しかし、狙われたのはクッセーワ君でした。自分としては視覚でとらえているのではと予測します」
「確かに氷がハンパなく透き通っているからね。水面に浮かぶ木の葉を見るように、視覚でとらえている可能性はある」
 と、アクティオンの話を聞き、ヨルは同意すると、角付きの頭部を見る。
「言われてみると……なんとなく、目が上を向いている様にも見えますが……この角付きの索敵方法よりも、こちらの索敵方法を確立するのが重要ではないでしょうか。這い寄る気配……いえ、水中を泳ぐ音とでもいうのでしょうか、そう言うものが先の会敵時には拾えませんでしたので」
 ヴィルヘルミナは先ほどの接敵前にも【超聴覚】で音を探っていたのだが、角付きが現れるまで、これと言った異音は聞き取っていなかった。
「【捜波】では索敵範囲に限界があるしのぉ。こいつの時は運よく拾えたが、この先どうなるかわからん」
「ならいっそ、索敵するより誘き寄せる方法を取るべきだね」
 悩む仲間達に、ヨルはランタンを取り出して言う。
「ヒルルク君の光には反応を見せなかったという事は、何か動くものを認識している可能性がある。それもある程度速度のあるね」
 これまで出た情報を纏め、ヨルが提案したのはランタンを氷上へ滑らせ囮にするというものだった。
「ふむ……試してみる価値はあるな」
 リカルダの賛同を得て、ヨルの案は試される事となった。

 解体を済ませた一行は、死骸を湖の中へと投下し更なる行軍の準備をしていた。
「これでよし!」
 ララベルは角付きから切り取った角を氷上に突き刺し、その先に目立つように小さな旗を取り付ける。
「旗? なんだい、これは」
 と、旗を満足げに見上げるララベルに、ルチルが話しかけた。
「うん、これが後続隊の目印になればいいなと思って。僕達にはヒルルクの光があるけど、後続隊にはないだろうから」
 今はまだ見えない後続隊に想い馳せ、ララベルははるか南を見つめる。
「確かにそうだね。その気遣いはきっと殿下にも届くさ」
「そうかな。そうだといいな」
 ルチルの言葉にララベルは恥ずかしそうに小さく微笑んだ。
「ルチル、殿下の事はくれぐれもよろしく頼む」
 そんな二人の元へリカルダがやってくる。
「ああ、大船に乗ったつもりで進んでくれていいよ」
 ルチルはここで隊を離れ後続に合流を目指すことになっていた。
「僕も行きたい所だけど、冒険が僕を待っているんだ……ごめんね」
「何気にすることはないさ。しっかりと殿下の通る道を作ってやってくれ」
「うん、この先にも同じような敵が出たら、わかるように目印を置いていくから……ヒルルクの故郷で会おう!」
「ああ、再会を楽しみにしているよ」
 そう言って二人は固い握手を交わした。

●
 その後の行軍はヨルの提案した囮作戦を敢行しつつ、慎重に行われた。

「これだけ広い氷湖だ。これ一体だけとは思いにくい。同型か更なる大物か、そこまではわからんが後続の為、出来る限り排除して進む。冒険者の諸君、頼りにしているぞ!」

 リカルダの言う様に、この行軍はあくまで後に続くレイウェストの為のものである。
 冒険者達もそれは理解しており、リカルダの言葉に理解を示し頷いた。

 結果的に氷湖を踏破するまでに、同型の角付きが二体出現した。
 しかし、一体目で対応方法を確立した一行の敵ではなく、氷上へと姿を現した角付きは、尽く討伐されていった。

 こうして日も沈む頃、極行遣北使(ノルデン・ボーテ)は、ついに氷湖を渡り切り、対岸へと到着する。
 安堵のため息をつく一行の中にあって、ヒルルクだけは――。

「あ、ここに出るんだ。へぇ」

 懐かしそうに辺りの景色を眺めていた。

マスターコメント

シナリオへのご参加ありがとうございました! そして、極寒の中の行軍、お疲れ様でした! さて、リプレイの最後にヒルルクが言っていますが、どうやらこの行軍も終わりが見えて来たようです。 ララベル君とルチル姐さんも言ってますが、次にお会いするのはヒルルクの故郷、征竜の懐かもしれませんね! それでは、また次のお話でお会いできることを願っています!
ショートEX

ショートEX難しい 報酬:多い10 / 4〜10人

2021年09月16日 17時47分50秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. トーラ

    シーフのトーラです。 いよいよレイウェストさまが極北へ出立ですね。ルートの確保頑張りましょう! レイウェストさまの為にも、氷湖を越える障害のイッカククリーパーは排除しておきたいですね。 特に電撃の膜が厄介ですね…。メンバーにシーフとウォーリアが多いですし、何か手を考えないと封殺されるかもしれません。 弓を持つ、抵抗を上げる、行動阻害の強度によりますけど命中と回避を高めにしておく、ウォーリアの方ならエーテルブレードで射程を伸ばして膜の外から攻撃するのもありでしょうか。

  2. アリオン・リュー

    僕はウォーリアのアリオン。皆、よろしくね。 ヒルルクの紋章、ほんとにちゃんとしたモノだったんだね……疑ってた訳じゃ無いからね!? イッカククリーパーは、上手くやれば二体目以降はやり過ごす事もできるのかな? 事前の察知とか、ケイルの情報も引き出せるといいね。

  3. アクティオン

    シューターのアクティオンです、よろしく。 光っている意味が本人にも分からない、というのは何とも……まあわざわざ巫女を悪い方に呼ぶようなこともない、と思いたいですね。 >イッカククリーパー 連携を取らない、ということはお互いにナワバリのようなものもあるかもしれません。 とりあえず、超視覚・看破・ホークアイで奇襲だけは避けられると思いますが……

  4. コルリス

    即製ウォーリアのコルリスだよ、皆さん宜しく~♪ 今回は物攻仕様だよ。 『ヒルルクの大冒険』<秋の新番組~♪ それはそれ、バランス感覚は持ったけど水泳も要る??

  5. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。よろしく。 ヒルルクの紋章がこのタイミングで光ったのは偶然でないだろう。「呼ばれている」とアタイも思うよ。 まあ、それが事実か確かめるにはこの道を超えるしかないのだが。 先ず、既に言われてる事だがイッカククリーパーの落とし込みと存在の察知が重要だな。 これについてはシューターやシーフが多く、超視覚も合わせれば光に気づけるだろうからそこまで難しい話ではなさそうだね。 現地ガイドのケイルに尋ねれば情報が出そう、と考えるのは自然だ。 で、逆にイッカククリーパーが何を基準に獲物を把握してるか考えると…音か氷に映ったこちらの像を見てるかと考えた。 もしかすると光ってるが故に目立つヒルルク目当てに襲ってくるかもしれないね。実際に相手しないとわからないが。 その後は、獲物を確保するために浮上して…恐らく氷を破壊するほどの一撃を避けてイッカククリーパーを撃退する手段か。 膜が出現するのは1~2mの範囲で感電する条件は膜との接触時であるから、逆に肉薄していれば膜との接触を回避できるんじゃないかと思ったよ。 あまり群がり過ぎると動きにくくなるから何人かは遠距離攻撃手段を持っていた方がよさそうだが。 水中に戻らないように肉薄する程の距離で取り押さえつつ、遠近両方から攻撃を重ねて撃破する辺りが理想的か。イッカククリーパーの情報を全て把握できる事が前提だが。 「連携しない」とあるのは縄張り意識が強いからであって欲しいね。乱戦状態は避けたい。 アタイは安定性のために滑り止め装備で行くが、つるつる滑る氷で移動力が稼げそうだね。 氷の柱も必要に応じて遮蔽物として使えそうだ。

  6. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    さて、この依頼の目的は後に訪れる者が無事に渡れるための開拓だ。 だからイッカククリーパーの排除と同時にこれらの襲撃を受けずに渡れる道を作る必要がある。 縄張りを持っており、踏破する道すがらでは縄張りを持ってるクリーパーを全滅せざるを得ないなら全滅させる、 何故、どうやって獲物を認識して襲撃をかけるか調査し、それが判明したら無用な消耗は避けて安全なルートを構築する、 「最大三体」と戦うかどうかはこの辺りを調べた結果次第だろうね。 今の所出揃ってる情報の範囲だとぶっつけ本番でどっちになるか調べるしかなさそうだが。 >水泳 周囲が氷点下という事は湖の水温もそれぐらいだろう。スキルがあっても泳ぐのは難しい環境だと思っている。 落ちた時のリカバリー手段を考えておくべきだが、水泳の他に選択肢があるならなるべく落ちない方向で考えるべきだと思ったよ。

  7. ク・サーヤ・クッセーワ

    この光はどうやらラピュタの方向をさして居るようじゃな。ほほほ(どこだよ シーフのサーヤである。よろしくなのじゃよ。 わらわの体臭がイッカクよけになるとよいのじゃがまあ無理じゃな。 電気の膜であるなら、こう、縄付きの楔かなんか撃ち込んでやればアースの原理で無力化できたりせんじゃろうかの。

  8. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。よろしくお願いしますね。 水泳は水中に引き込まれる時点で不味いので付けなくてもいいかなと。 可能な限り引き込まれないように立ち回るのがいいと思います。 私はスパイクを借りておきます。使う武器の都合上、踏ん張りがきかないとまともに使えませんので。 あと極北は寒いので気温が気になるなら温度耐性を付けておこうかなと。 クリーパーは膜があるので迂闊に触れられない感じですか。かといって、魔法ではほとんど効果が見込めないと。 物理ならエーテルブレード以外にも衝撃刃などで何とかなりますか。 所々に突き出ている氷柱を使う手もありますね。上手い利用方法があればですが。

  9. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 >戦闘回数 1体は確実に倒したいね! 全部倒す必要があるかはそこでわかる情報次第、という現行の流れで俺も賛成。できるだけ1体ずつ戦えたらいいのだけど。 最終的に危険性が残るなら、後続のために殲滅する必要も出てくると思う。 >電撃の膜 行動阻害は【命中】と【回避】の低下だね。もちろん今回BS解除スキルは万全に持っていこうと思うんだけど、行動不能とかほど構える必要は無いかもとも思う。 食らった直後に引き摺り込まれるのが一番怖いけれど、そこは周囲の人間がフォローできる範囲だとも思うよ。全員で膜を壊すのでは無く、壊す人間とそれをフォローする人間、BS回復する人間とある程度手を分けておけば安定しそうだ。 いろいろ試してみるのもいいと思う。楔を打ち込んでみるのも面白そうだね。 合わせて、事前にハウリング・オブ・ブルーフレアを全員にかけてもいい。これで行動阻害の軽減もいくらか補えるはず。

  10. トーラ

    前衛が多いので弓を買ってみました。 クリーパーはまず一体撃破して、残りは対処法次第ということですね。 双波を習得したので、氷の状態も含めて警戒をしようと思います。

  11. アルフィー・リッパー

    アルフィー・リッパーだ。よろしくな。 胚の次は巨大なクリーパーか。簡単には辿り着けないな。それにしても氷の湖なんて初めて見るからドキドキするな…。 ……この寒さの中、水に放り込まれたらと思うとゾッとするな… 連携は取らないで個々で襲いかかってくるのが縄張りを持っているか、別の要因なのかはわからないけど、捜波でクリーパーの警戒はしておこうと思っている。 攻撃は膜が出ている時は衝撃波とかで対抗すれば麻痺は防げるかな(うーんと考えながら)

  12. アクティオン

    >水泳 既に意見が多いですが、氷結するほどの寒さの中で、相手はそもそも水棲のクリーパーなので、水中に入らない(引きずり込まれない)が前提になるかと。 >足元 自分もスパイク使用予定です。足元が悪いと射撃も安定しませんし。 >イッカククリーパー 水中だと魔法はともかく物理射撃はかなり減衰されそうなので、遠近両方で攻めるなら飛び出してきた瞬間を捉えるか、上がってきたところで氷上にとどまるように誘導して水中に逃げられないように、といったところでしょうか。 水中から氷上の獲物を把握するのは資格か、振動・音か……そのあたり分かれば、近接役の方に誘導してうまく囲めるかもしれませんね。 水中への引きずり込み対策は……ロープでお互いを結んでおく、とか……まとめて引きずり込まれる危険が高まりそうか……

  13. アリオン・リュー

    >>電撃の膜 魔法は効かないみたいだから、衝撃刃で対処しようと思うよ。アースはどうなんだろ。エーテルの電撃だから、性質が違ったりするかも?試してみるのは面白そうだね。 >>引きずり込み対策 ほんとは吹飛とかで位置を調整できると良いんだろうけど、体長10mは飛ばないよね、きっと。 あちらは自在に地面を破れるかもと思うと、やっぱり水中の相手を索敵する方法を考えるのが良さそうだね。 >>目印 後発隊の依頼の方で僕たちが目印を残すかもって書いてあったし、確かにあれば、きっと助けになると思うんだけど。どんな目印を残すと良いかな。 何もない雪原だから、何かを突き立てておくとか……?

  14. ヴィルヘルミナ

    >引きずり込みの対策 いつ襲ってくるか分からないなら、氷の下の兆候をなるべく警戒しておいた方が良さそうですね。 わざと派手に動いて相手の動きを誘うという考え方もありますが、リスクが高いのできちんと詰めておかないとまずいですし。 あとクリーパーに関してですが、【PL情報】なので対策をしても現場の私達に【PC情報】としてきちんと落とし込んでおく必要がありますね。 こちらではクリーパーはいる前提で考えられますが、向こうではその前提が始まった段階では欠けていますし。 水先案内人の方に何かあるかそれとなく聞いてみるとか。切っ掛けを作っておくのが良さそうです。

  15. トーラ

    とりあえず、重撃射と攪乱射撃を持っていって行動阻害を受けても動きに対応出来るようにしてみようと思います。3体を相手にする可能性を考えて回数重視でどちらも2です。 付与を高くしていくのでダメージは期待できないので、そちらは他の方にお任せしますね。 あとは双波のブーストに看破と、足場を安定させるためにバランス感覚でしょうか。 >電撃の膜 危険を感じると膜を出すそうですし、その前に退治することが出来れば影響は受けないんですね。 あと考えたのが、電気袋から体の周りに放電するための器官がどこかにないでしょうか? たとえば角とか。 破壊すれば電撃の膜を出せなくなるなら、二体目以降の撃破もやり易くならないかなとか。

  16. コルリス

    >>水泳 みなさん意見ありがと~。 もう少し何持つか考えるね。 あと、ヒール持ったままが良さそう? 極撃2ももちたいな 【質問】 Q1 後続隊に向けての標は、方向を変えたところと井戸でOK? 湖手前も要る?? Q2 殿下は何時ブレイクしたの?(当初は非授恵者だった気が) Q3 ヒルルクさんが勇者に目覚めた光(仮)は、空に伸びた時後続に見えたと思う?

  17. アクティオン

    >引きずり込み対策 警戒を厳にする、というのが一番手堅いですか。 索敵については以前に発言したとおり、看破・ホークアイ・超視覚と、あと捜波も積んでおきます。 >イッカククリーパーの情報落とし込み ケイル君に「このあたりで警戒すべきような存在・事象はあるか」で心当たりがあるならよし、そうでないなら単純に「何があるか分からない」で備えておくしかない、か…… 存在さえわかれば、氷上に上がってくるまでに何とか動きを見て、見て取れる範囲の情報を集めるしかないかもしれません。 >戦闘 威力重視でバスターアローは持っていきますが、回数が心もとないですね。 ……氷上から貫通衝撃射で水中の相手を攻撃とかできるでしょうか。 自分達の足場をぶち抜く羽目になりそうなので、危険度の方が高そうですが。

  18. リカルダ=C=アーレンス

    Q1 後続隊に向けての標は、方向を変えたところと井戸でOK? 湖手前も要る?? Q2 殿下は何時ブレイクしたの?(当初は非授恵者だった気が) Q3 ヒルルクさんが勇者に目覚めた光(仮)は、空に伸びた時後続に見えたと思う? ※せっかくご質問いただいた内容ですが、こちらのシナリオには関係しない事項ですので。お答えを控えさせていただきます。OP内容を読んでいただき、目的の達成を優先していただければと思います。

  19. コルリス

    >リカルダさん 了解~

  20. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    ロープを氷柱につなぐとかも考えたがそんなに悠長な事をしている場合があるかどうか…。 誘引法がわかれば引きずり込む前に逃げる手段として氷で滑走する手も使えそうだが。 >情報の落とし込み 「湖内に潜んでいる」「放電で発光する」といった性質で何かピンと来てくれるといいんだけどね。 まあ、下手に事前情報なしで【行動阻害】を食らって困るのは回避が生命線のシーフぐらいだ。 すぐに水中へ退避されないように抑えるなら、ウォーリアが接近して当たるのが妥当と思うしね。 >氷の破壊 こっちの使える足場が減って不利になるし、湖面を道として使う事も考えると破壊はよした方がいいと思う。 クリーパーは倒せたが先に進めなくなった、ってなったら本末転倒だ。 これがあるから、できればイッカククリーパーは出て来た所で水中に戻らないよう抑えた方がいいと考えている。

  21. トーラ

    誰かが湖に落ちたときはロープ掛けて引き上げるとかどうでしょう? 緊急事態ですし、ケイルさんにも手伝って貰えないでしょうか。 >レイウェストさまの目覚め 帝国崩壊ノベルの一番最後のページにありますよ。 …もう一年くらい前なんですね。

  22. コルリス

    >トーラさん ありがとう~。 あたしあれ最後まで見てなかったのかなー? 結構繰り返し見てたはずなのに。(当時はベヒモーで、そのあとひっそり修正された >皆さん ドラゴンチャリオット用意できる人何人いるかな? 順番にヒルルクさん突き飛ばすと、戦闘回数減らせそうなんだけど。 (光線の射線を下から視て襲ってきそうと思った) 【質問】 Q4 氷湖って対岸視えてる?(見えなそうだけど一応)

  23. ララベル・サン・ディーベル

    発言が思いつかず、ギリギリでごめん。 僕は、シーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、宜しくね。 超聴覚とサーマルアイで、周囲を警戒しつつ進もうと思うよ。

  24. アルフィー・リッパー

    湖に落ちたとき〉人が歩けるくらいの厚さがある氷で湖の水温を考えると落ちたとき自力で脱出できるのかなって不安になるな。ロープを掛けて誰かが救助をするのでいいと思う。俺も誰か落ちたときは助けれるように動いておく。 なんか色々考えてまとまらないうちに明日出立なんだな。でかい敵だし、1撃で仕留められたら電膜の心配はないんだろうけど、なかなか難しそうだな。俺はツノ破壊とかも考えて攻撃をしようと思っている。

  25. アリオン・リュー

    >>ドラゴンチャリオッツ さ、さすがにヒルルクも怒るんじゃないかな… 僕たちは一応皇太子の露払い役でもあるし、皇太子が安全に通過できる方法も探りつつ進むって意味では、慌てて突破しても良いことばかりじゃないかもしれないし。 >>ロープ 一応持っていって、すぐに投げれるようにはしておくね。

  26. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    >コルリス いや……いくら同じ授恵者とはいえ味方にダメージの発生するスキルをぶつけるのは賛成しかねるぞ。 光を見て狙っているのなら湖面の下に光が通らないように対策すればいいだけの事だ。 後、一応ヒールは自前で所持する予定だからヒールを外して別のスキルを持って行くかは好きにしてくれ。 >ケイル そうだな。いざという時のために引き上げる手伝いを頼んでもいいかもしれない。

  27. リカルダ=C=アーレンス

    質問だな、答えよう。 Q4:氷湖って対岸視えてる?(見えなそうだけど一応) A4:残念ながら、現在の位置(氷湖へ入ってすぐ)からは見えないというか、わからないな。 氷『湖』だからな、高低差がない場所だ。先に見えている地平線が氷湖の終わりかもしれないし、そうではないかもしれない。

  28. ヨル・スレイマン

    そしたら初手で全員に対しハウリング・オブ・ブルーフレアを、 あとはBS解除、ヒール系を主に持っていく。 基本的には前衛、フォローと手が空いたら攻撃という形にしておこう。 ブルーフレアを入れておけば【行動阻害】は一応プラマイゼロになる。 落ちないように引っ張ったり、落ちた後に引き上げたりも考慮しておくよ。 とりあえず1体と戦闘すれば、2体目以降は氷柱にロープを結んだりの対策もできるんじゃないかな。

  29. ヴィルヘルミナ

    もう出発明日なのですね。早いものです。 とりあえず戦闘ではエーテルブレードで触れずに攻撃できるように。紫電一閃も持っていくので一体だけなら手早く済ませられるかもしれません。 あとは衝撃刃やヒール、チャージングなどですね。 汎用スキルはバランス感覚と超聴覚を持っていく事にします。 襲撃に対応できそうな手段は多い方が良いでしょうし。

  30. アクティオン

    出発前に少し遅れました。 >氷を抜くのは足場が減る まあ、ですね。 素直に上がってきたところをうちます。撹乱射撃や重射撃を使えば、水中に逃げ込まれても相手の有利を強くはしないかと。

  31. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    もう出発まで残りわずかだな。 こちらは特性スキルは探索方面に振る形になる。一体ぐらいなら、攻撃を集中させれば倒すのはそう難しくなさそうではあるな…。 後はぶつかって試すしかないか。 ブルーフレアは助かる。 効果が入るのは一体目だけになりそうだが、もし電気膜の性質が判明しないままで戦う展開になる事を思えば有難い。

  32. コルリス

    >リカルダさん ありがとー。 >アリオンさん・ルチルさん ありがとー。 ドラチャリって、ダメージもあるんだね。 弾き飛ばすだけかと思ってたよー。 (コメディ混ざるとなごむと思った

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0