【灰葬】生者の楔、死者の澱

炙りとろ左門

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シナリオID:1318

オープニング

 結婚に希望など抱いていなかった。
 貴族の娘として生まれた以上、求められる役割は決まっている。
 家に利をもたらす結婚であればキーリも納得できよう。
 だがキーリは捨てられた。侯爵家の三女。妾腹(めかけばら)。傘下のあの伯爵家との婚姻は、ついに彼女が「お払い箱」であることを意味した。

「少しは役に立ってみせろ」

 父親である侯爵からかけられた、数ヶ月ぶりにして最後の言葉は、たったそれだけ。
 キーリは出発直前、長く伸ばしていた髪を鋏で手荒に切った。父の歓心を引くこともできなかった地味な色の髪。美しいとも思えなかったがゆえに後悔はなかった。それをヴェールで隠して馬車に乗り込む。
 あの、話に聞く狂伯爵はキーリの髪(拒絶)を見てどう思うだろう。怒るだろうか、失望するだろうか。
 どちらでもいい。この結婚が破談になるのなら。

 かつて、王国貴族でありながら、ハーフビーストの娘に恋をしたという狂人、ロヴェル=ハーヴェン。
 その娘は死んだらしいが、伯爵は娘を忘れられないと見え、後数年で四十路となるのに誰も側に迎えていないという。浮いた話ひとつない。

 そんな男に急に結婚の話が出てきたのは、ロヴェルの祖母イアリが後継ぎを急がせたからだという。イアリは寄り家である侯爵家を頼り、キーリが「生贄」に差し出された。
 子を孕めるのであれば誰でも良い。イアリもそう考えているに違いなかった。
 キーリは唇を噛んだ。屈辱以外のなにものでもない。だが、どこかで「仕方がない」と諦めている自分がいた。望まれることのなかった命。役立たずの娘。そんな評価とともに、17年間生きてきた。

 灰の湖を前に馬車から降りようとしたキーリに、「花嫁候補」を迎えに出たハーヴェン伯爵ロヴェルが手を差し伸べる。キーリは驚いて目を瞬かせた。
 これまで、キーリをエスコートしてくれるような人なんて誰もいなかった。娼婦の娘と蔑まれていたから。

「お、お構いなくっ!」
 キーリは混乱するまま一人で馬車を降りようとして、慌てた拍子に蹴躓く。
「あっ……!」
 転ぶ、と思ったが、ロヴェルが前に出てキーリの体を受け止めた。

 異性とここまで距離を近くしたことのないキーリが肩を強張らせると、ロヴェルはそっとキーリを助け起こし、手は軽く握ったまま半歩離れる。
「気をつけなさい」
 低く、優しい、子供を宥めるような声。キーリの頬に朱が差した。ヴェールは落ちてしまい、不恰好な髪が露わになる。それを、手袋を嵌めた手が撫でた。
「あとで整えさせよう」
「は、い……」

 怒るわけでも、失望するわけでもなかった。
 悪戯を受けた子供を慈しむような、柔らかな。
 キーリはようやく顔を上げた。ロヴェルの青灰色の瞳は狂人と揶揄されるにはずいぶん穏やかで——。

 そして、視線は合うのに、その目はキーリを見てなどいなかった。

● 伯爵の最愛
 ロヴェル=ハーヴェンは狂人である——というのは、ハーヴェンの周辺の貴族たちの間では有名な話だった。
 20年前、彼は両親を病で喪い、その際に出会った旅の神官の少女と恋に落ちた。しかしその少女は、ハーフビーストだった。
 家系に異種族の血が入るなどおぞましい。王国貴族の考え方は、基本これだ。少なくとも王国貴族社会において、ヒューマン以外の種族と交わるなどありえない。狂気の沙汰だ。しかも、よりにもよってハーフビーストなどと。
 だが、その神官の少女はすぐに死んでしまったらしい。

 キーリはロヴェルの過去についての噂を集め、持っている知識と合わせた。しかし肝心の神官の少女の死については、詳しい情報が何ひとつないのだ。そう昔でもないことなのに、「また旅に出た」などというものまである。

「神官ティツィ……」
 名前まではたどり着いたが、もともと旅人であったこともあり、その来歴は不明なところが多い。キーリはペンを放り出し、頬杖をついた。

 ロヴェル=ハーヴェンの最愛。
 今もなお、その心を占める唯一。

「……悔しいな」

 あの美しい青灰色の瞳が、キーリを映すことはあるのだろうか。そんなことばかり考えてしまう。
 ロヴェルは至って紳士だった。まだ正式に婚姻が結ばれていないことをロヴェルは強調し、出迎えのあの時の接触を除いて、キーリに決して触れなかった。並んで庭を歩くときも、夫婦になる間柄の二人にしてはやや遠く、他人というには近く。
 その物憂げな横顔を、キーリが盗み見るだけの、時間。
 あの悲しみに触れることは、許されないのだろうか。

 キーリは切なく軋む胸に手を当てる。そして引き出しから便箋を取り出すと、再びペンを取った。

● 少女の死の謎を解け
「ティツィという少女の死について、詳しく調べて欲しいのです」
 地味な服に身を包み、街角の酒場で冒険者たち相手にそう声を潜めるのは、先日ハーヴェン伯爵ロヴェルの花嫁候補としてやってきた少女、キーリ=グラシル。
「……余計なことだとは思います。ですが伯爵に聞くわけにもいかないでしょう? 20年前、何があったのか……それを知ることで、何かできることが思いつくかも……と、思って」
 内緒でお願いしますね、と、可憐な少女は桜色の唇に人差し指を当てた。

● Undertaker
「グラシルの小娘がこれほど噂好きとは思いませんでした」
 低く唸る老婆は、それだけで一種の「圧」を感じさせた。
 ハーヴェン伯爵家の実質的な支配者であり、老齢なる女傑——イアリ=ハーヴェン。深く刻まれた皺のなか、青灰色の瞳が細められた。
「どうする? 殺すかい? 20年前、あんたがそう決めたようにさ」
 闇の中に佇む影が軽快に問う。それに、イアリはしばしの間押し黙る。
「いいんじゃない? 幸い、不幸な事故で命を落としたって、手紙ひとつで納得するような相手だ」
「ずいぶんとよく喋ること」
「あ、怒った? でも早めに決断しないと、伯爵にもばれちゃうよ。あの老いぼれの死について、冒険者に調査を依頼したようだし。もし彼が事の真相を知ったら——あはは、皆殺しで済めばいいけどね?」
 影は闇の中でけらけらと笑う。イアリは表情をそれ以上動かす事なく、ただ暗闇の中でゆらめく蝋燭の明かりを見つめていた。
「ハーヴェンの安寧は守られなければなりません」
「そうだね。じゃああの子には、どんなふうに死んでもらおうかな」

解説

ハーヴェン伯ロヴェルに嫁ぐ予定の侯爵令嬢、キーリ=グラシルからの依頼です。 それは「伯爵の想い人である故人について、またその死について調べて欲しい」というもの。 しかし情報はかなり散逸・混濁しており、容易に真相へは辿り着けません。 現時点で判明している「故人の噂」は以下の通りです。 ・名前はティツィ ・ハーフビーストの神官 ・20年前に病死/事故死/失踪/この地を去ったetc... ・ハーヴェン伯ロヴェルと恋仲であった ・死体もなく葬儀も行われなかったため、存在そのものを疑う者もいる 調査にはキーリも同行します。しかし調査判定に失敗したり、あまりにも大々的に動きすぎると、"アンダーテイカー"がキーリを殺害します。キーリは依頼人であるため、彼女が死亡すると依頼は失敗したとみなされます。また、今後のシナリオ内容に変化がもたらされます。 「● Undertaker」の内容については、PL情報となりますのでご注意ください。 ■NPC ★キーリ=グラシル 種族:ヒューマン 性別:女 年齢:17歳 ハーヴェン伯爵家の寄り親であるグラシル侯爵家の三女です。政略によりハーヴェン伯ロヴェルと娶せられ、当初は破談を望んでいましたが、ともに過ごすうちに伯爵に淡い期待を抱くようになります。それが恋なのか、ただの渇望なのかはさておくとしても、伯爵の想い人である故人の存在が気にかかるようです。 ★"アンダーテイカー" 種族:? 性別:? 年齢:? ハーヴェン伯爵家と「契約」を結んでいる謎の存在です。彼(彼女)の存在については、OP時点ではPL情報となります。

マスターより

初めましての方は初めまして。こんにちは、炙りとろ左門です。休憩回はさんだのでシリアスしましょうね〜甘酸っぱい恋なんてそんなものは1ミリもないよ。丁寧丁寧丁寧に燃やしときました。 本シナリオは「【灰葬】」シリーズの第4話です。途中からでも参加可能であり、前話を知らなくても問題ありませんが、第1話「【灰葬】灰の湖都の鎮魂祭」OPにハーヴェン領の情報がありますので、ハーヴェンってなんぞやという方はどうぞ。 また、第3話「【灰葬】湖の詩人が歌うのは」と本依頼の時系列は「ほぼ同時」です。このため、うっかり両方の依頼に入った場合PCがエーテル分身してしまいます。 とはいえ、うっかり入ってしまった場合はぶりとろがなんとかすると思います。まあ同じ街にいるから高速で反復横跳びしてると思えばいけるんとちゃうかな……。 なお、本依頼にはOPにも登場したNPC「ロヴェル=ハーヴェン」が関連づけられていますが、【今回は質疑応答を行いません】。ご注意ください。 それでは皆様のプレイング、お待ちしております!

リプレイ

「お嬢様なのに、キーリさんは随分とお転婆ですねぇ」
 ギーゼラの遠慮ない物言いにも、キーリはきょとんと首を傾げるばかりだ。それに、ギーゼラは少女が「箱入り娘」であることを悟る。無駄に行動力があるタイプの。
「家系に異種族の血が入ろうとした途端に死んだ少女。結果はなんとなく察せませんか?」
「そうですね。あまり詮索するのはお勧めできませんが……、……殺されたんじゃないの?」
 ギーゼラの言をデイジー・ロックウェルが補足すると、キーリは表情を引き締めた。
「知らない方が良いこともあるわ。命を狙われるかもしれないわよ」
 畏まったのは苦手、と前置いて、デイジーはキーリに釘を刺す。しかし、キーリの想いは変わらないようだった。
「殺されたというのなら、尚更詳らかにされるべきでしょう。ハーフビーストであれなんであれ、殺人には変わりありません。そう生まれついただけで、恋をしただけで命を奪われるということが、大切な人を奪われた悲しみが、握り潰されるようなことがあってはならないと思います」
 キーリが語るのは理想に過ぎない。ここに居る者は、王国貴族社会の澱(おり)を知っている。
「……大切な方のために、何かしてあげたいと思うのはわかります」
 それには敢えて触れず、スィーリーンは言葉を紡ぐ。キーリは間を置いたあと、ぱっと顔を赤くした。
「ちっ……違います! 別に私は、伯爵のことは、あくまで婚約者としてですね」
「ロヴェル君モテモテじゃねえか羨ましいんだが——おっとうっかり本音が」
 ヨル・スレイマンが遠い目でそう呟く。尤も、彼の目は被り物に隠れて見えないことのほうが多いのだが。
「それはともかく。君は危険に曝される可能性が高い。だから、『君は冒険者数名に依頼をし、自身も調査に臨んだが、大した結果は得られずに失敗に終わる』、ということにしよう」
 ヨルの提案にキーリは頷いた。さらに、ルチル・プルメリア・グレイハーツは保険をかける。
「真相を知れば危険だけれど、逆に『事実を知られると都合の悪い相手への黙秘』を条件に、身の安全は引き出せるかもしれないね。最悪、その手を使っておくれ」
 そうして、一行は方針を確認する。
 デイジー、ヨル、アリオン・リューはキーリの護衛を。ナハシュは宿に、スィーリーンとルチルは神殿や〈守り人〉たちに聞き込みを。イーヤ・レプリスは酒場、シェオルは病院に、アクティオンはヒューマン以外の種族が集まる場所へ。それぞれが得た情報の集線(ハブ)として、ギーゼラが冒険者ギルドにて待機する。
「では皆さん、手筈通りに」
 ギーゼラがそう締めくくり、一行は行動を開始した。

● 語らずの死者を追って
(彼女にはどうも病死の噂もあるようだから、そちらからあたろうか。線は薄いだろうけど、可能性をつぶすのは大事だし)
 アリオンが言うには「複数の顛末があるのは、意図的に噂を流した者がいるためかもしれない」とのことだ。であれば、噂の出所を掴めれば真実に近づける。シェオルは検死も担当する病院を探し当て、尋ね人が噂にならないようフェイクを織り交ぜ、聞き込みを開始した。
「昔の友人が厄介ごとに巻き込まれたと聞いて、心配で探しているんだけど見つからなくて。不自然な症状とか、死に方をした人に心当たりはないかな?」
「ううーん……警備隊の令状なんかありますとお話もできるんですが。ちなみにお名前は?」
 渋る医者に、シェオルは「偽名を使っていたみたい」と架空の名を告げる。医者は不信感を抱いたようだが、シェオルが冒険者ということもあり、通報することはなかった。
 シェオルは20年前ことであることも補足したが、むしろ思い出せる範囲から外れてしまったようだった。質問を切り上げる。
「すみませんね。死者のことであれば神殿か、〈守り人〉さんたちのほうが詳しいですよ」
「ありがとう」
 あまり医者の記憶に残ってしまってもまずい、とシェオルは神殿のほうへと足を向けた。


「あら、シェオル様」
 スィーリーンが神殿関係者から話を聞いていると、シェオルが近づいてきた。
「やあ、ごめん。お話中だった?」
 通りすがりの知り合い。そういう設定らしい。スィーリーンは瞬時に状況を飲み込むと、頷き、神殿内を見回した。ちらほらとヒューマン以外の種族も見受けられる。
「こちらでは、他種族の方も迎え入れたりしているのですか?」
 スィーリーンの問いに、司祭は鷹揚に頷く。
「癒やし手は貴重ですからね。種族は関係ありませんよ。ただ……ハーフビーストに関しては、少し。……いえ! 私自身が彼らをどうこう思っている、というわけではないのですけれど」
 スィーリーンとシェオルは顔を見合わせた。それに、司祭は声を潜める。
「これは先任の司祭様から聞いたことで、20年ほど前の話になるのですけどね……こちらに訪れていた旅のハーフビーストの神官の方が、事故か何かで亡くなられて。それからこちらでは、ハーフビーストの神官さんは……その、受け入れに積極的ではないそうなんですよ」
「事故か何か、というのは?」
 あくまで自然に、スィーリーンがそう訊ねる。しかし、司祭は首を横に振った。
「そこは、先任の司祭様もあまり詳しくはお話ししてくださいませんでした」
 そのまま鎮魂祭に関する小話を聞いた後、2人は神殿を後にする。
「事故なら事故で済ませれば良いはず。ぼかされているのが気になりますね」
「うん。少なくとも事故ではない、って感じだね」
「あるいは、事故に見せかけた殺人……」
 2人は考え込む。もう少し関係者に詳しく話を聞きたいが、あまり聞き募ると不審がられる。2人はそれぞれ定期連絡のため、反対方向へと歩を進めた。


 ルチルは〈死灰の守り人〉たちに話を聞こうと思っていた。彼らは基本的にバーレン城にいるため、会いにいく理由をこじつける必要がある。
「20年ほど前に行方不明になった人物の足取り調査を依頼されてね。方々(ほうぼう)調べまわったんだが、なしの礫だから、もう亡くなってるんじゃないかとね。そこで、こちらの死没者の記録を見せてもらいたいのだけれど」
「お見せできるのは名簿だけですが……」
「十分だよ」
〈守り人〉に案内され、ルチルは名簿を繰る。シェオルからのテレパスにより、神殿で聞き込めたことは把握している。
(死んだ、ということは確定している。失踪やこの土地を去ったというわけでもない。もしそうなら、そうだと言った方が収まりがいいのだから、死んだ事実を覆い隠せない何かがあったはず)
 灰の湖都の周辺で命を落としたものは、特別な理由がなければここに運ばれ、記録される。
 しかし、ティツィという名のハーフビーストの記録は見当たらない。ルチルは推測が外れたかと思ったが、いやしかし、と考え直す。
(死んでいると仮定しよう。死んでいるのに記録がない。公の記録からは抹消した。そんなことが出来るのは誰だ?)
 ルチルは思わず名簿を閉じた。〈守り人〉が驚いて目を瞬く。それに「いや、すまないね」と言葉を濁して、ルチルは城を後にした。
 もし、推測通りなら。毒蛇が蠢く洞窟からは、さっさと出るに限る。


 ナハシュは観光客を装い、宿の敷居を跨いだ。年配者がよく世間話をしに集まるようなラウンジが併設された古宿だ。
「老いぼればっかりで辛気臭くてすまないねえ」
 老人たちにとって、若い話し相手は嬉しいものだ。それも、観光で再訪者となれば尚更である。その心理に乗じて、ナハシュは彼らの世間話に混ざる。
「鎮魂祭ん時に〈守り人〉って奴らを見かけたけど、若いの多くないか?」
「うん? ああ、〈火女(ほむらめ)〉や〈詩人〉でなければ、そうなのかねえ。今は授恵者となると、ギルドに所属することが優先されるから、役職持ちは後継を育てられなくて大変だと聞いたけれど」
(あ、逆なのか)
 どうやら事前情報の取り違いがあったようだ。では、とナハシュは話題を変える。
「後継と言えば、そういや領主さんはまだ独身だっつーけど」
 すると、老人たちの顔が曇った。皆一様に、憐れむように口をつぐむ。
「あれ。なんかまずいこと言ったか?」
「いや……御領主様はご結婚なさるそうだよ」
「それがお役目であるからなあ」
「ようやく悲しみが癒えたのじゃろうて」
「……なんかあったのか?」
 ナハシュが訊ねると、老人たちは顔を見合わせた後、静かに語り始めた。


「御領主様が好いたハーフビーストの女は、殺されたって話だろう」
 異種族同士の悲恋であればよくある話。しかし謀殺されたとなれば一体誰が下手人か、ということになる。
 イーヤは杯を傾けた。こちらの酒場で聞き込もうと思ったのだが、酔った男たちは領主に成婚の噂があるとの話で盛り上がっており、イーヤがわざわざ探るまでもなく、目当ての情報を垂れ流していた。
 声高に語るはハーフビーストの青年。領主の成婚話は、いつのまにか領主の過去の恋人の話に移り変わっていた。
「縁起でもねえことを大声で語るんじゃねえ」
「だけどよ、御領主様のお相手はヒューマンだろ。結局ハーフビーストなんて、忘れられる相手なのかね」
 ひっく、と青年はしゃくりあげる。
「20年も義理を通したんだ、十分だよ。私は御領主様が幸せになってくれるのならそれでいい」
 領主への信頼を滲ませる老女将に、イーヤは近づいた。
「御領主様には恋人がいたのかしら」
「そうだよ。ティツィっていうハーフビーストの女の子がね。2人はよく一緒にいて……でも、伯爵家の方々はそれをよしとしなかったのさ」
「それで、殺された?」
 老女将は押し黙り、しばらくして、ようやく口を開いた。
「私はあの子の最期については詳しくは知らない。だけど、御領主様は一番最初に見つけたんだ。あの子が死んでるのを。そう聞いてる」
「そのお話、詳しくお聞かせください」
 イーヤの隣に座ったのはアクティオンだ。どうやら、非ヒューマンが集まる宿や酒場を探しているうち、同じところに入ったらしい。
 直接恋人のことを聞き込むよりも、もっと間接的な問いで攻めようと思っていたアクティオンだったが、そういう流れであれば話は別だ。
「掘り返したって愉快な話じゃない。御領主様がようやくあの子を忘れられるのなら、それがいいんだ」
(そうであるなら、グラシル君は依頼などしなかった)
 アクティオンは慎重に言葉を選ぶ。
「殺されたと言うのなら、事故ではないと判断できる材料があったのでしょう?」
「知りたいか?」
 声を発したのは老女将ではなく、酒場の隅で背を丸めていたハーフビーストの老人だった。その声には薄らと怒りが滲む。
「ご存知なのですか?」
「ああ、知っているとも。それは、口にするのも憚られるような有り様だったと。だから、誰もが口をつぐんだ。あの子は……身体中を切り刻まれて、ようやくその子だと分かる姿で、丘の上の花畑に放り出されていたのさ」


「伯爵はどこまでご存知なのでしょうねぇ」
 仲間たちからもたらされた情報をまとめたギーゼラは、そう小さく呟いた。
 奇しくも、見知った顔ぶれがバーレン城に出入りしているという。それもハーヴェン伯ロヴェルの依頼で。依頼票に隠された暗号を解いてみれば、そちらもどうにもきな臭い。
(メイズさんが殺されたとするなら、伯爵家はこれまでも邪魔者を排除してきたことになります。必然的にその黒幕は……大婆様(イアリ)、ですか)
 ギーゼラはギルドに残る過去の依頼記録からティツィの人物像を探った。
 当時17歳。旅の途中に立ち寄ったこのハーヴェンの地で、神殿司祭として迎えられていた。旅の目的までは不明だが、少なくともこの地に根を下ろすことにした理由はロヴェルだろう。ギルドへ寄せられた依頼票には彼女の名前もあり、そしてその年のうちに途絶える。
 ティツィの遺体の第一発見者がロヴェルなら、ティツィの遺体はどこへ消えたのか?
(伯爵も何かを隠していると見て良さそうですねぇ。キーリさんに伝えるべきか否か……)
 ギーゼラは最後の情報をもたらしたアクティオンに目配せする。
「どう思います?」
「我々冒険者は、依頼者に対し誠実であるべきかと」
「……信用問題ですからねぇ。隠してもバレそうですし」

● 昏き闇の底に横たわる
 アリオンは気配を殺し、人混みに紛れてキーリを護衛していた。キーリの隣にはヨルとデイジーがいる。
 ヒューマンの活動圏を中心に病院や屯所、商業施設をぐるりとまわり、『ティツィ』について聞き込む。と、ギルドへの近道だと裏道に入ったところでデイジーがぴたりと足をとめ、アリオンを手招いた。
「この辺りで手を引きましょう」
 それは本来、ヨルが告げる予定のものだった。テレパスで先んじて共有された情報をまとめ、デイジーは即座に撤退を進言する。有無を言わさぬ声音にヨルは笑みを消し、アリオンは瞬時に周囲への警戒を強めた。
「——危ない!」
 一瞬のエーテルの揺らぎを感知したヨルが背中にキーリをかばい、光縛封を展開する。その瞬間に飛来した3本の魔矢を、デイジーとアリオンが叩き斬り、すり抜けた一矢が光の柱に阻まれて消えた。
「そこにいて!」
 デイジーが怯えてよろけたキーリを支えたのを確認して、アリオンは地面を蹴った。裏道の先に突然現れたその人影は、にっと口角を上げる。
「あ、向かってくる? そう」
 長く編んだ金色の髪を靡かせたその青年は、肉薄したアリオンの一撃をひらりと躱し、そのまま近くの塀の上に飛び乗った。
「諸悪の根源が誰かは分かっただろう? 真実へ辿り着いた君たちへの、ほんの挨拶だよ」
「始末しにきたんじゃ?」
「いや? ああでも、あの子が怪我したら、彼は怒るだろうなとは思った」
 アリオンは青年を睨みつける。
「何者なの?」
「しがない墓掘り人だよ。それにしても、さすがは冒険者君。結構強——うわっ!?」
 デイジーが投擲した剣が青年の顔の横を勢いよく掠めていく。青年はそのまま「怖っ、退散退散」と塀の向こうへと消える。
 アリオンは周辺から青年の気配が消えたことを確認してから剣を収め、デイジーの剣を拾って3人のもとへと戻る。
「大丈夫?」
「は、はい……ありがとうございました」
 ヨルの問いかけに、キーリは震えながら頷く。そんなキーリを連れ、一行はギルドへと駆け込んだ。

「これ以上の深入りは危険よ。ここまでね」
 冒険者たちはギルドの宿泊部屋を借り、デイジーがキーリに調査結果を告げ、そう締めくくった。
「思っていた以上に、伯爵家は真っ黒ってこと。なんだかよくわからないのもいるし」
 キーリは口を引き結ぶ。この少女を城へ戻すことにヨルは不安を覚えたが、打つ手がないわけではない。
「キーリ君。この事は俺たちも共有していることを忘れないで」
 キーリが殺されれば隠し事は冒険者によって露見する。このことは少なからず彼女を守るだろう。キーリは気丈に頷いて見せ、協力してくれた冒険者たちに頭を下げた。

マスターコメント

MSがAC払ったら字数追加できるとかないですか? PCさんみんなもっといっぱい活躍させたいんです……ぶりとろの技術不足でプレイング採用しきれなかったり描写量がぎりぎりだったりすすみませんもう2000字あれば……!! 皆さんの尽力により、ティツィの死の謎が紐解かれました。が、どうやら伯爵家の闇と新たな謎も噴出したようで……。 MVPはキーリを守るためにカバーストーリーを提案してくださった方、そして交渉とともに調査判定で暴力的な出目を叩き出した方へ。ヒィ……こちらが開示情報ですコロサナイデ……(ぷるぷる さて次は説明と休憩を兼ねた幕間イベシナを予定しております。ご興味のある方はどうぞ! それではまたお会いしましょう〜
ショートシナリオ

ショートシナリオ難しい 報酬:標準10 / 4〜10人

2021年08月30日 11時55分11秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. アクティオン

    シューターのアクティオンです、よろしく。 20年前に亡くなった方の調査、ですか。 書類などの明確な物があれば「噂話」などにはならないでしょうし、ないとみるべきなのでしょうが……何分古い話です、証言の信憑性以上に「証言できる人」のところから難しくなりそうですね。 何やら、別件ながら同時に伯爵からも依頼が出ていたようですが……ふむ……

  2. アリオン・リュー

    僕はウォーリアのアリオン。よろしくね。 内緒で人探し、なんだか不思議な依頼だね。 調べるにしても、人、資料、場所、どんなところに当たると良いかを考えてみるのがいいのかな。 ぱっと思い付くところだと、神官だそうだから神殿関係とか、旅人なら古くからやってる宿とか?

  3. スィーリーン

    キャスターのスィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 神殿関係に聞くのは良さそうですね。 ですがあからさまに聞く訳にもいかなそうですし…… 少し考えてみますね。

  4. ギーゼラ

    ヒーラーのギーゼラです。よろしくお願いします。 フフフフフ、貴族のお嬢様なのにキーリさんは随分とお転婆ですねぇ。 神殿関係や宿を調べるのはいいと思います。 冒険者ギルドにも記録がないか確認するといいかもしれませんね。 クリーパーが蔓延る中で旅をするなら、冒険者を護衛につけているか、ティツィさん自身が冒険者であった可能性はあるかと。

  5. デイジー・ロックウェル

    デイジーよ、よろしくね。 ふーん?伯爵さまの昔の亡くなった恋人?の調査ねぇ… ハーフビーストだったのよね?それって、殺されたんじゃないの? この国の貴族の世界じゃよく聞く話よね。 あんまり大っぴらにやると、キーリって子も危ない気がするけどね? んま、依頼は依頼ね!そうね、やっぱり噂話を少し集める感じかしら?

  6. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。よろしく。 情報は仕入れているがハーヴェン領絡みの話に関わるのは初めてだからね。その点で認識不足があればすまない。 20年前の人間だとその辺の人が知ってる…ってのも難しそうだね。 闇雲に調べ回っても騒ぎを大きくして依頼主を危険に晒すばかりだから…神殿、宿。ティツィに縁がありそうな場所を中心に調べてみる方針でいいと思う。 神官って肩書からしてヒーラーの授恵者であったという意味合いもありそうだ。 またロヴェル伯なら当時の事を覚えていたり、日記とかに記してる可能性もあるんじゃなかろうか。 依頼主の性格だと直接聞き出すとかそういった方面には踏み込めてない気がするね。 ただ人の過去をあれこれ探るのは不審がられるから、ある程度信頼のある者がやったり、聞き出し方に工夫した方がいいんじゃないかと。 ……ここからは勝手な語りだがティツィという人物がどうなったか。 貴族の人間とヒューマン以外の種族の恋愛というのは血統主義を重んじる王国貴族からすればタブーに当たる行為だ。 となれば、家の名誉を守るために殺されて秘密裏に死体を隠蔽されたか。その可能性が高いだろう。 生きていたとしても監禁されて外に出れないか、自分を辿る痕跡を消して逃げ出したか。どちらにしても彼女の行方を探るのは骨が折れそうだね。 場合によっては、依頼人の身を守る目も必要になるかもしれないね。

  7. ヨル・スレイマン

    ヒーラーのヨル・スレイマン。宜しくね。 ロヴェル君モテモテじゃねえか!!!!! 羨ましいんだが!!!! おっとうっかり本音が。失礼失礼調査だね。 やるべきことは「調査」「キーリ君の護衛」「調査の隠密性を上げる」の3つかな。 三手に分かれるよいうよりは、調査をメインに他も兼任みたいになるかなと思うけど。 >PL情報の落とし込み 初期情報でとりあえず内輪の犯行の可能性は導けるかな。ここを落とし込めないと、俺達の心構えはロヴェル君の元カノ調べるだけになっちゃうからね……。 危機感を正しく更新するためにも、定期的に情報共有はするようにしたいと思うよ。できたらこっそり。 >調査の隠密性を上げる 皆が派手に調査をしない、というのが大前提になるけれど。 『街で聞き込み調査とかをするけど、結局謎の人でした! 残念だったね!』というカバーストーリーで動く人を作っておくのはどうだろう? 20年前のことだ。向こうもちゃんと隠蔽してるんだろうし、充分あり得る結末だよ。 キーリ君についてきて貰えば、恐らく大体の目はそちらに向くだろう。ついでに護衛もできる。 調査の成果は出せないけど、問題なさそうなら俺がやってもいい。 >調査 20年前を知ってる人にあたるのがいいよね。宿も神殿もギルドもいいと思う。 あとは、似たような死因不明の事件がないかとか、20年前の同時期に起こった別の事件を調べてみるのもありかもね。 ハーヴェンは葬儀がしっかりしているはずだから、管理票みたいなものもあるんじゃないかな。 見せて貰うのは難しいかもだけど、今はメイズさんもあれでバタバタしてるし探すことはできるかも?

  8. ヨル・スレイマン

    連投ごめん……! >ロヴェル君への聞き込み PL情報ではあるんだけど、イアリ婦人の様子を見るに、ロヴェル君へティツィ君のことを聞くこと自体がもしかしたらあんまり良くないかもしれない、と少し思ったかな。刺激になりそうというか。 キーリ君も「内緒」って言ってるし、今回は避けておくか、どうしても必要なら質問をかなりぼかしてわかりにくくする必要はあるかもね。 もう一方の依頼の情報的に、ロヴェル君から見た真相自体は気になるのだけど。

  9. イーヤ・レプリス

    イーヤよ、よろしく。 今出てる案に特に異論はないわ。 とはいえ、私にできることも思いつかないから、どうするかはまだ保留にしておくわ。

  10. アクティオン

    >ロヴェル伯 今は接触すべきでない気もします、ね。 あちらもあちらで何か調べているところのようですし、明確に調査として接触すればあちらにも迷惑がかかるかもしれない。ぼかして接触すると、今度は「噂話に好奇心で食いついた」以上の突っ込み方ができない可能性もある。 依頼主も秘密だと言っているようですし…… >調査 神殿、宿、ギルド……その辺りは異論なく。あとはもし病で亡くなったとかなら医者なんかも? 死因自体が噂でバラバラですし、空振りも十分ありそうですが。 >調査の隠密性、依頼主の保護 >>「何も分からなかった」というカバーストーリーで終わらせる まあ何かあったとしてここまで明らかになっていない真相ですし、無理はないかと。 依頼主についてきてもらうのは……「真相に当たる可能性がある」時点で向こうが仕掛けてこないかが少し気になりますね。 依頼主と直接接触する時点で「空振りだった」というカバーを出す→そのあとひっそり本当の調査結果が届くようにする、の方が良いかもしれません。

  11. シェオル

    エルフのシーフ、シェオル。どうぞよろしく頼むよ。 甘酸っぱさに滲んでいいのはほろ苦さまでかなぁ。それ以上は味が濁るし、止めてあげたいね。 調査判定の失敗もキーリ君の殺害条件ということだから、 ヨル君の言う通り調査をメインにこなしつつ、他にも手を広げておく感じになりそうだね。 調査、聞き込みについて、僕ももう一方の依頼も確認しているけれど、 当時少しずつロヴェル君の周囲の人間が入れ替えられていったということから、 情報源になり得る人は、いるとしたらロヴェル君にあまり近くない人物になってくるのかも。 神殿とか、そちら方面から調べていくの、僕もいいと思う。 カバーストーリーは……大々的に動くなって部分の意味が、 真相に近付いていると知られるな、なのか、 調査の意思を(その成果問わず)強く示し過ぎるな、なのか、 それにも依るかな……? 後者だと、街中で聞き込みをする姿勢そのものが危険になるのかも。 心配し過ぎだったらごめんね。 情報共有は是非していきたいね。 こっそり行うとなると、100mの制限はあるけれど、手っ取り早いのはテレパスとかかなぁ。 所持はしているから、使うなら持っていけそう。

  12. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。よろしく。 大体上がってることに異論はない。調査、護衛を並行しつつ、上手く隠蔽していければって所か。ロヴェルに対する聞き込みもまあ、この辺はしない方が無難だよな、依頼の趣旨的にな。 カバーストーリーに関しては上手くいけばハマルと思うが、その分相手に気取られたら即動かれる気もすんな。やるなら相当上手くやる必要はある気がする。 全体的な結果として成果が得られなかったことを強調しておくのは賛成だ。その後密かに伝えるってのまで出来たら同じく最高だと思うぜ。 >調査 神殿、ギルド、宿屋は同じくだな!後は定番どころで地元民御用達の酒場なんかもありじゃねえかな。 あとは守り人とも思ったが、モロに隣りの依頼と絡みそうだった。削除させてもらう。 つっても知ってることはあるかもしれねえし、何かしら管理表を見せてもらうならこの辺りだろうとは思うけどな。

  13. ヨル・スレイマン

    >カバーストーリーに関して 意見ありがと! 助かる助かる。 確認の意味も込めるが、キーリ君がティツィについて調べようとしていることをイアリ達は既に知っている、というのは(俺達がそれに気付けるかは置いておいて)確定だよね? だから「キーリ君は調査なんてしません」のスタイルよりは「調査の意思はあった。やった。駄目だった」とした方が自然だとは思うかな。 イアリ婦人は事を荒げたくない故にまだ手を出していないように見えるね。 >キーリ君の動き ↑はそもそもキーリ君は調査に同行する予定らしいので出した提案だったけど、キーリ君の同行を断るのであればアクティオン君の案も良いね。 その場合も「キーリ君が何らかの事情で調査を諦めた」という芝居は打つ必要があるとは思う。どちらにせよPL情報の落とし込みは頑張りたい……。 >情報共有 「調査判定」が入るらしいから汎用スキルは実は結構いろいろ欲しいよね。 テレパスは全員持ってないかもしれないし、こっそりどこかに集まるみたいな形でもいいと思うよ。もしくは各自書面でどこかに残していくとか。 場所は、ハーヴェン邸は絶対ダメとして郊外の方がいいのかな。冒険者ギルドがあるならそこがいいかもだけど。

  14. アクティオン

    >調査にはキーリも同行 あ、確かに。 「秘密に」ということでなんとなくこちらだけで動くものかと思い込んでいました。ふむ……PL情報で既に調査していること自体がバレていることを考えて、同行した上で空振りする(調査自体大々的に行わない)方が護衛も兼ねられる、という感じですかね。 ただ、いずれにせよ直接同行しない面々との連絡手段は必要ですし、それについてはギルドが良いかと。冒険者が出入りしておかしくない場所ですから、直接会話にせよ何らかの手段でメッセージを交換するにせよ、「出入りしただけでは目をつけられない」というのは大きい筈。 情報交換については、現在有力案の「カバーストーリー」を出すタイミングはあちらに印象づけるためにも直接会話でよさそうですが、それ以外はメッセージを残す形にしたいですね。 受付に言伝や預けることは可能でしょうか…… >調査 今回調べる対象のように排除までされるのは少なくとも、ヒューマン至上主義・血統主義による空気があるならば、ヒューマン以外は自然と追いやられていそうですし、そうなるとヒューマン以外の種族同士は結束が固い可能性もありそう、ですか。 その辺りを想定して、自分は外れの方の宿とか酒場とか、そういったところを探ってみようかと。 自然、キーリくんとの同行は難しくなりそうですね……

  15. デイジー・ロックウェル

    〉カバーストーリー ……アナタ達、なんか凄いわね? 確かに、調べたけど真相は分からなかった。っていうのがあったほうが、誰かさんに狙われずに済むかもね。 〉真相 ところで、そもそも真相が分かったとして、キーリが知った方が良いのかしら? この手のお嬢様は下手に知っちゃうと隠せない気がするのよね。 あたしも身に覚えがあるのだけど… 個人的には、キーリとは一緒に調査に回るけど、普通にしてたら通り一遍の情報でしょうし、それがカバーストーリー?になるのじゃないかしら。 で、あたし達の内で調査が得意なひとで別途調査でいいんじゃないかしらね? 真相をキーリに知らせるかは、んー、あたしは知らない方が良いと思うけど、ま、皆さんと本人次第かしらね。 あ、カバーストーリーのつもりでの調査で、真相迫っちゃったら、そのときはその時ね! たぶん、アレコレ噂を流してるでしょうから、簡単には分からないのでしょうけど。

  16. デイジー・ロックウェル

    〉キーリ同行 とりあえず、あたしは同行するのに手を挙げておくわね。

  17. アリオン・リュー

    カバーストーリーは有効そうだし、面白いね。PL情報だけど、要は事の真相が伯爵に伝わることを恐れている訳だから、調査失敗以外にも、とにかく伯爵に伝わらないと思われれば安全ではあるのかな。 大々的な調査というのも、伯爵が調査に勘づくレベルで、って意味合いかなと思ってるよ。 持ってる汎用スキルは調査っぽいものだとモブパワーかな?護衛はできるかもしれないけど、直接的に護るよりはカバーストーリー作りを重視した方が良いかも……難しいな。

  18. アリオン・リュー

    あ、PL情報部分を読む限り、冒険者に依頼が行ってるのを把握してるのはもう一個の依頼の方だけで、こちらは噂話を集めてるレベルだと思われてるだけなのかな?それなら、こっちの依頼は冒険者が絡んでることすら察知されたら危ない……のかな?

  19. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    気になる所ではあるが、やはりロヴェル伯から直接聞き出すのは危険が多いか。 表向きカバーストーリーを流しておくのもいい手だと思う。 他に、例えば20年前の人物を探すくらいなら架空の人物を用意して、その人物を探している事にするのはどうだろう。 宿屋の台帳とか記録とか、ティツィという人物を直接調べたいわけでもなければそっちの方が悪目立ちしないと思うよ。 とりあえず、目立ちづらいように調査に向かう場所は分担。 連絡もテレパスか連絡員を仲介して一か所に集まる人数を減らす形がいいか。 連絡員はキーリの護衛係に兼任してもらった方がいいだろうか。個人的に…だが、キーリに真相を教えないでいるのは難しいと思っている。 「調査判定に失敗」というのが調査の仕方で下手を打ったのか、それとも碌に情報を仕入れられなかったからで解釈は分かれるが…もし後者の方だとして調査に失敗した場合も依頼人に真相を教えなかった場合も依頼人が得られる情報としては同じになると思うんだ。 メタ的な視点以外の根拠では、真相に辿り着いてない段階でキーリの暗殺を積極的に考えている点だ。 つまりティツィに纏わる真相を牽制として使えるんじゃないかという事だ。遺言なりなんなり、例え自分が死んでも真相をロヴェル伯にバラすぞと牽制して互いに不干渉を貫かせる状況に持ち込みたい気持ちがある。 なんというか、この手の子女は隠し通す事も苦手だが納得して諦めて手を引いてしまう事も苦手そうだと思ってね。 最終的に、キーリが真相に辿り着いた事も含めて隠してしまうなら牽制はいらないがいざという時の武器も残さないまま調査を終わらせるのも気がかりでね。

  20. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    >調査箇所(候補) とりあえず、今挙がってる分だとこんな感じかね。 ・ギルド ・宿屋 ・神殿 ・〈守り人〉(葬儀の記録が見れるかも)(別連動と被る可能性有?) ・医師(真相次第では空振りの可能性有) ・ロヴェル伯の元従者 ・ヒューマン以外の種族が利用している宿屋、酒場

  21. ナハシュ

    >情報共有 するなら同じくギルドがよさげと思う。ただ数日単位で調べるわけじゃねえなら、1日の間頻繁にギルドに出入りするのもそれはそれで怪しまれねえかなとも思うんだが‥‥ 例えばキーリが同行するしないでシューターそれぞれ別れ、書置きを栗鼠やイタチに見せることで双方の共有とかは出来ねえかね。キーリと同行する奴以外は普通に冒険者としてギルドふらふらしてても良い気はするしよ。 >スキル この辺はモブパワーや会話系、後は看破は個人的には持ってるな。

  22. ナハシュ

    被った!テレパスを使っての共有のが、同行組としない組の共有はスムーズなんだよな。 その場合テレパスもってる奴に情報が渡るよう、ギルドやなんかで書置きやら合流しての情報共有をする感じになるのかね。それでも全然いいと思う。

  23. ギーゼラ

    カバーストーリーを作るなんて、とってもいいですねぇ!天才では? 僕としては王国貴族のヒューマン至上主義が好きではないので、ここで出し抜けるかもしれないのは最高に楽しみです! フフフフフ、悔しそうな相手の顔を想像するだけで、体が熱くなってしまいそう!! >PL情報の落とし込み もう一つの依頼が出ている事は、冒険者が知っているものとして扱って良いものでしょうかねぇ。 暗号を紐解かないと真の依頼内容に気づけないようになっているのなら、依頼を受けている当人達しか知らない情報の様な気もしますが。 ギルドにローヴェン伯に関する依頼を受けている事を話せば、本当の依頼の情報を得る事も可能かもしれません。 「湖の詩人の死の真相を突き止めて欲しい」という依頼が出ている事を知っているのなら ティツィさんが殺されたのでは?と推測する事は簡単になるのですけど。 >こっちの依頼は冒険者が絡んでることすら察知されたら危ない? 既に噂を嗅ぎまわっていると察知されている状態ですので、依頼をしている現場も見られていると想定して動いた方がいいでしょう。 イアリさんとアンダーテイカーにだけ察知されている状態を保てれば良いかと。 >テレパス 必要であれば用意出来ますよ。

  24. ギーゼラ

    連投失礼します。 >カバーストーリー >キーリさんに真相を伝えるか 僕もキーリさんに真相を伝えないのは難しいかと思います。 冒険者で分からなければ自分で調べてやる!と躍起になられても困りますし 何も知らないのなら、知らないうちに殺してしまった方がイアリさんとしても楽でしょう? ティツィに関する情報をどこまで手に入れられるかは分かりませんが。 キーリさんと冒険者が真相に辿り着いたとイアリさんにだけ悟らせ カバーストーリという対策をとる事で、こちらもイアリさんが真相を知ったキーリさんを殺そう分かっていて対策をとっている、と思わせる事が出来るのではないかと思います。 >個人行動 それでは僕はギルドの調査を希望しましょうか。 過去依頼ともう一つの依頼の中身についてと、当時に一緒に旅した冒険者が生きているのならそちらにも手を伸ばしてみたいですね。 ティツィというのも愛称で本名ではないかもしれないので、そこも考慮して探してみましょう。

  25. デイジー・ロックウェル

    〉キーリに真相 あら、そう?…まあ、確かに中途半端な情報だと逆に一人で暴走して、って危険もあるわね。 ……まあ、その辺は任せるわ! (良い笑顔で考えるのをやめた…!) ともあれ、貴族としては、秘密を探る危険性とかは改めてキーリに釘さすわね。 〉テレパス あたしも持っていくわ 〉個人行動 そうね、キーリに着いて聞き込みまわるけど、基本的に天眼で周囲警戒しつつね。 護衛の意味が強いかもね。正直、調査とか向いてない気がするのよね…今更だけど。 回るところは、ヒューマンコミュニティ中心かしらね。 皆さんが得た情報から、ヒューマンじゃないと行きにくい場所とかあれば引き受けるわ。

  26. ヨル・スレイマン

    ルチル君はまとめありがとう。助かる。 カバーストーリー案への意見も感謝を。いけそうならよかった。 >捜査期間と情報共有 あーー、俺これずっと数日間くらいの依頼だと勝手に思って話していたね! どちらにせよ、テレパス使える人が確保できるならそっち中心+ギルドで良さそうだね。 特にティツィの死因に関すること、ハーヴェン家の危険度がわかる情報だけは早めに回ると安心だと思う。 俺達は最初、ロヴェル君の元カノ調査の気持ちでスタートしているはずだからね……。 >真相をキーリ君に伝えるか 悩ましいけど、伝える方に賛成かな……。俺達は依頼で動く冒険者だから。 今後この件に進展があった場合、俺達に新しく依頼を出すことができるのは現状キーリ君しかいない……という点において、彼女は知っておいてくれた方がいいと思うよ。自分の命がかかってることだしね。 危険がないように助言や釘を刺しておくのは良いと思う。 >個人の動き えーとえーと。カバーはやってもいい感じだから、俺もキーリ君に同行しても大丈夫だろうか? そしたら前述のカバーストーリー回りの雑務はまるっとやっておくことにする。 調査に関しては、俺は【洞察】だけはちょっと自信がある。万が一聞き込み中に『あっこいつ何かあるな』って気づけたら、そこで切り上げて他の班にパスすることもできるだろう。 テレパスは持ってないけど、デイジー君が持ってるなら上手く立ち回ることもできるはず。 ヒューマンのコミュニティ中心に回る旨も了解だ。

  27. イーヤ・レプリス

    >カバーストーリー 〉真相 今出てる通り、伝える方向で問題ないわ。 〉個人行動 グレイハーツさんの纏めてくれた案の中なら、ヒューマン以外の種族が利用している酒場での聞き込みを希望したいわね。 他に希望者がいれば空いてるところにでも。 テレパスは私も覚えてるから、必要なら持って行けるわ。

  28. スィーリーン

    まとめ等有難うございます。 真相については、伝える方向で異論ありません。 私は、先に言っていました神殿に行ってみようと思っています。 以前にハーヴェン領での鎮魂祭のお手伝いをさせて頂きましたから、 その折に興味を持った、という体で色々聞いてみようかと。 ……そういえば〈守り人〉と神殿って別組織なんでしょうか? 葬儀を司るので、同組織か繋がりがあるものだと思っていましたけれど。 テレパスは持っておりませんので、情報交換はギルドでになると思います。

  29. アクティオン

    >キーリくんに真相を伝えるか これは伝えるのに一票で。 自分達が伝えなかった(≒調査失敗)とした場合、キーリくんが諦めるかどうかわからない(さらに調べようとする)可能性がありますし。 「真相を知ることが危ない」という懸念は分かりますが、「真相を知っていることが危険である」ことも同時に伝えて「知らない・諦めた」振りを通してもらうことも可能かと。 >調査 自分が言いだしたことでもあるので、ヒューマン以外が使う宿などの調査を出来れば。 とはいえ、範囲が広くなる可能性がありますし、どこか手が回らないところが出るのでなければ複数で調べてもいいと思います。

  30. アリオン・リュー

    今のところ調査のバラけ方は アクティオン→非ヒューマン宿 イーヤ→非ヒューマン宿 スィーリーン→神殿 ギーゼラ→ギルド ヨル→同行 デイジー→同行 かな? 僕もできそうな事は同行で護衛と思うけど、モブパワーあるとはいえあまり多人数でぞろぞろも不味いかな。 不味そうなら古そうな宿を当たって見ようと思うよ。

  31. デイジー・ロックウェル

    取り急ぎ 〉ヨル 同行、もちろん問題ないわ! むしろ助かるわ。 〉アリオン どうかしらね?二人も三人も変らない気がするけどね? 一緒に同行なら頼りにさせて貰うわ!

  32. シェオル

    >個人 ルチル君は調査個所のまとめと、アリオン君は行き先まとめありがとう! えーと、それじゃあひとまず医師の方を当たってみようかな? ティツィ君に限らず不自然な症状とか死とか、そういうのに覚えがないか聞き回ってみようか。 スキルはテレパスと……話術か交渉かなぁ。 まだあんまり取得していないから、もし他に何かほしいスキルとかあったら取って来るね。 >情報共有 うん、行う場所はギルドで了解。 早めにこの依頼への認識を修正しておきたいのは良く分かるので、 上記の不自然な死とか、その辺りの情報は手に入れられたらすぐ共有に行くよ。 >真相 こっちは僕も、展開的にもキーリ君に伝えることにはなるのかなと思う。 でも釘を刺したりとかは賛成。配慮、大事だね。

  33. ナハシュ

    纏めとか色々ありがとさんだ。発言してない部分については特に異論もない。 >個人 となると、残ってんのは当時の従者回りか? この辺は酒場や宿なんかと被りそうではあるが、まあ適当に探してみるわ。 共有はテレパスを持ってねえから、ギルドが主になるかな。 >守り人 あれはハーヴェンが独自に抱えてる奴等のようだから、神殿とそこまで密接な関係は‥あんのかね、どうなんだろな。少なくとも連中の拠点がハーヴェンの城ん中ってことだから、提携はしてても別組織って認識だったな。

  34. ギーゼラ

    調査個所の纏めと、行き先の纏め、ありがとうございます。 >情報共有 ギルドで行う旨、了解しました。 僕も数日掛かる依頼という印象でしたね。 毎日時間を決めて集合→情報共有という形でいいでしょうか? 僕は基本ギルドに籠っていると思いますので、もしギルドに立ち入れない状態であれば テレパスを飛ばして貰えれば、その情報を皆さんに伝える役目を担いましょう。 >スキル ギルドの報告書を調べたいので【資料検索】の汎用スキルを持っていくことにします。 >守り人 守り人は所謂「葬儀屋」ですので、神殿とは別組織かと。

  35. ヨル・スレイマン

    よかった。そしたらデイジー君は宜しく。 >アリオン君 同行するキーリ君が情報集めをしていることが既にバレている以上、何人でも目立つのは仕方がないと俺は思ってるよ。 モブパワーで隠れて周囲に控えても良いと思うし、一緒に調査や護衛をしてもいいと思う。どちらにせよ一緒に動くなら宜しくね。 ざっとヒューマンがメインの宿や商業施設での聞き込みを考えている。 あまり調査に手は割けないけど、追加捜査が必要そうであればその辺も含めて伝えるようにお願いするようにするね。ギーゼラ君は中継ありがとう。とても助かる。 当日は宜しく頼むよ。いい結果になるように頑張ろう。

  36. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報共有の旨については了解した。護衛の方は…何も起きない事が一番だが何かあった時は頼んだよ。 急ぎで何か伝えたい事があれば栗鼠を使おうと思う。 では〈守り人〉の方面から埋葬の記録を。 別依頼との兼ね合いで難しい場合を考慮して神殿を当たるとしよう。 スキルはテレパスと聞き出すための交渉辺りかね。

  37. アリオン・リュー

    答えてくれてありがとう。やっぱり依頼人に同行することにするよ。 少し距離を取ってモブパワーで紛れつつ、護衛も兼ねて動いてみるね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0