【極域】北地の礎
真柄 葉
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シナリオID:1238
オープニング
「よーし! そこだ下ろしていけ――!」
フェンガリではクルートが陣頭指揮を執り、極北調査隊『極行遣北使』のベースキャンプ設営に当たっていた。
「クルート、進捗はどんな感じですか」
村の若い衆と共に汗を流すクルートの元に、村長であるクルススが訪れる。
「クルススか。ああ、順調だ。しかし、冒険者って奴等はすごいな。なんだこれ、こんなもの思いつきもしなかった」
と、クルートは汗を拭うと建設中のベースキャンプを指さした。
このベースキャンプは冒険者達の発案により設計されたもので、今まで見た事もない様な建物の造りをしている。それは探索を行う調査隊の支援に特化すると共に、より機能的で利便性を兼ね備えた一大拠点となるはずのものだった。
「まったく、こんな変わった施設、どうやったら思いつくんだ?」
クルートは設計図と現場を交互に見ながら、呆れるやら尊敬するやら忙しい。
「はは、同感です。へぇ、この炉が暖房ですか。我々にはあまり縁がなかったので、このようなものを造るのは不思議な感じもしますね」
「ああ、確かにな。まぁ、外の人間にとっちゃこの村の寒さは堪えるだろうからな。冬が来る前にちゃんとしたものを作ってやらないと」
二人は村の若い衆が懸命に土を掘る施設の中央を見る。
「あそこに開けた穴に炉を納めるんですよね……でも、この図面を見る限りだと随分と大きいものが必要になりそうだ」
「ああ、その辺りはまだ検討中らしい。いくらでかいのを作っても、この村じゃ大量の燃料を望むには無理があるからな」
「確かに……しかし、それではどうやって炉を維持するつもりでしょう」
「当面は小さな紋具でしのぐみたいだが、これだけの施設を全部温めるとなると……それこそ、城とか? 屋敷とか? そんな所に使ってるような大型のやつがいるだろうな。よく知らんが」
二人は未知の仕様に首をひねった。
「やはり、外の人達の考えはすごいですね。私では到底考えが及びません」
「それは俺も一緒だ」
そして、二人して肩を竦めた。
「兄様ー!」
そんな二人の元に、クルススの妹クシェンがやってくる。
「あのね、将軍さんに言われたんだけど、この村の周辺で調達できる資材があるのなら、出来るだけ融通して欲しいって」
クシェンは多忙な兄に代わり、調査隊との連絡役を務める事が多くなっていた。
今話した内容もそこでリカルダに依頼されたのだろう。
「なるほど……」
と、クルススはクルートを見やる。
「ああ、石材はともかく木材は多分足りなくなるな。きりのいい所で建築を止めて、南の森に伐採しに行かないといけないだろう」
「そうですか……しかし、あの森は」
「ああ、魔獣が出る。神官が居なくなったからな。怪我したらまずい」
二人はリカルダの要請に考え込んでしまう。
フェンガリから最も近い木材採集可能な森は、ここから南へ馬で1日、徒歩や荷台を引けば3日以上かかることもある遠方だ。更にその森には魔獣が巣食っており、運悪く出くわせばせっかく伐採した木材を捨てて逃げ出す羽目になるのだ。
「それなら冒険者の人達に護衛をお願いしたらどうかしら?」
と、二人が考えているとクシェンが話に入ってきた。クシェンは再びギルドに依頼を出し護衛を頼んでみてはと提案する。
「そうだな、それが一番いいかもしれないな。この施設についても、もっとうまいやりようがあるかもしれないから、意見を聞きたいし」
「そうですね、わかりました。一度リカルダ将軍に相談してみましょう。あちらも探索に冒険者の力を借りると仰っていましたから、同時に頼めるか聞いてみます」
クルススはクルートに答えるとクシェンを見た。
「クシェン、もう一度リカルダ将軍の所へ頼むよ。こちらにも冒険者の方を回してもらえないか交渉してきてくれるかい」
「ええ、わかったわ! 行ってくるわね!」
クルススに頼られるのが嬉しいのか、クシェンはうきうきとリカルダの元へ跳ねていった。
「他に懸念事項はありますか? 折角冒険者の方々にお願いするんです、纏めて解決を依頼しましょう」
「ああ、それなんだけど……これを設計した冒険者達は、水源をどうするつもりだったのかなと思ってな」
「水源ですか?」
と、クルススはクルートの持つ設計図に再び目を落とした。
「ああ、なんでも水を温めてその湯気で施設を温めるらしいんだけど、湯気出すにも水がいるだろう?」
「ええ、必要でしょうね。川で汲んでくるのではだめなのですか?」
「毎回バケツで汲んでくるのか? いくら村から労働力を提供するとは言ったが、水汲みは勘弁願いたいな。自分達の分も確保しないといけないのに、そこまで人手は回せないぞ」
クルートの説明にクルススは考えた。
生活用水だけであれば何とか人力で提供もできるだろう。しかし、暖房設備で水を使うとなるとその量がまるでわからない。
「……確かにそうですね。この施設でどれほどの水が必要かはわかりませんが、村の労働力にも限界がある」
「それも冒険者と相談だな。あいつらの事だ、また思いもしなかったアイデアを見せてくれるかもしれないしな」
「そうですね。それも期待して、やはり冒険者の方には来ていただきましょう。乗り越えなければならない問題は山積している」
「ああ、そうだな。まだまだあいつらの知恵と力が必要だ」
そう言って二人は村から南の方を見据える。
その遥か先には、冒険者達が集う街リブラネスタがあった――。
解説
マスターより
リプレイ
「話に違わぬ寒さね」
フェンガリを訪れたアウレーリア・フォン・ネーベルベルクが呟いた。
各地では夏盛りだというのに、このフェンガリは相変わらず雪でも降りだしそうな気温だ。
「今日はまだ暖かい方だ」
「これで? これは真冬は相当厳しそうね」
答えたスヴァン=ウォルフ=ユーウェンに、アウレーリアは肩を竦める。
「だからこそ、この暖かい時期に色々と作業をしないとならない」
「温かい、ね。ま、活動するには十分な気温ね」
「これのどこが温かいのですか……!」
そんな二人の話にバンビは憤慨していた。
こんなに寒いなんて聞いていない。北方の依頼だし、ちょっとひんやりなら避暑にはいいかと思って受けたらこの仕打ちである。バンビは一張羅にくるまりうずくまると、恨めしそうに見上げる。
「まだ冬毛に換毛していないオレに、死ねと言ってい――は、は……くしゅん!」
「バンビ、寒いか? モフる?」
盛大にくしゃみをして綺麗な顔を鼻水塗れにしたバンビに、コハクが魅惑の尻尾をふりふりして見せた。
「当然、モフりますわ!」
もちろんこれに飛びつかない愚かなバンビではない。
最速の判断と飛び付きでコハクに肉薄すると、複数あるモフモフ尻尾の間に身を埋めた。
「馬鹿な……尻尾を、他人に……」
と、そんな二人の横では、スヴァンが自分の尻尾を抱え込み、信じられない者を見るような目で見ている。
「ハーフビーストの尻尾はどれも温かそうでいいですね」
そんなやり取りとどこか羨ましそうに見ていたアクティオンは、自身の白い尻尾をちらりと見つつ小さな溜息をついた。
「君のも素敵だと俺は思うよ? 暖かくはないだろうけど」
と、苦笑交じりにヨル・スレイマンが慰める。
「お気遣い痛み入ります。しかし、この極地にあっては無用の長物ですね」
そんな気遣いに頭を下げたアクティオンは、自らの尻尾をグッと抱いて見せる。
「毛皮でも獲って尻尾カバーでも作るかい? 俺は南に遠征する予定だし、ついでに何かあれば確保してきてあげるよ」
「ふむ……大変ありがたい申し出ですが、そう言うものは自分に似合わないと思うので」
「そんな事は無いさ。まぁ、獲れたらの話だから期待せずに待っててくれよ」
困惑するアクティオンに、ヨルは口元に笑みを浮かべた。
●
村長宅を訪れていたルーファス・W・ワーズワースは、クルスス、クルート両名と卓を挟んで座っていた。
「この度は様々な御協力、心より感謝いたします」
「いえ、それはこちらも同じことですので、どうか畏まらないでください」
丁寧に頭を下げるルーファスに、クルススが慌てて答える。
「利害が一致したとはいえ、村の敷地と人員を自由に使わせていただけるのは、やはり村長たるあなたのおかげです」
「そ、そんな事ありません。我々こそ仕事を頂けるうえに外貨まで手に入るのですから、感謝してもしきれません」
礼を尽くすルーファスに完全に主導権握られるクルススに、クルートが「落ち着け」と囁きかける。
そんなやり取りと微笑ましく見つめながら、ルーファスはクシェンが出してくれたお茶をすすった。
「どうか緊張なさらないでください。別に盗って食おうという訳ではありませんから」
緊張に声を震わせるクルススに、困った様な笑みを向けるルーファス。
「す、すみません。こういう場はあまり慣れていないので」
「ゆっくりと慣れてください。これから外との交渉が増えるでしょうし、覚えておいて損はありません」
先ほどまでの形式ばったやり取りとは一転、ルーファスが人好きのする笑顔を向けた。
「さて、ご挨拶はこれくらいにして本題です」
お茶をテーブルに戻し、正面を見据えたルーファスに二人は背筋を伸ばす。
「私はあなた方の事が知りたい。この厳寒の地で永く暮らしてきた皆さんの生活の知恵を教えていただきたいのです」
「え……生活の知恵、ですか?」
ルーファスの質問に拍子抜けしたのか、クルススが目をぱちくりさせる。
「今、冒険者が主体となってベースキャンプを設営しています。しかし、これはあくまで外部の人間が外部の知恵で建設する物です。この地の事を何も知らない冒険者が全て想像上で建設を進めるもの。しかし、これはいずれ破綻するでしょう」
相槌を打つクルススに笑顔を向けつつ、ルーファスは続ける。
「そうならない為に、皆さんの知恵が欲しい。外の技術と内の知恵を合わせ、この地に最適なものを作り上げる事が出来れば、ベースキャンプだけでなく、いずれはこの村へと還元することもできます」
「……なるほど、そういう事でしたら喜んでお話させていただきます」
丁寧に説明したルーファスに感謝を示したクルススは、村の冬の生活を語る。
家は石造り。屋根は木造りの平屋。これが基本的なフェンガリの住居だ。
そもそも寒さに強い種族なので、そこまで大掛かりな暖房は必要がない。大寒波や大雪も、家を埋める程の雪が天然の断熱材の代わりをしてくれるおかげか、それほど問題はないとの事。唯一問題なのはやはり食料だ。大寒波がやってくれば外に出る事も出来なくなる。備蓄した食料を消費してしまえば、後は飢えるしかない。
「……なるほど、よくわかりました」
村の生活の様子を細かく説明したクルススに、ルーファスは頷いた。
「家が埋まるほどの雪ですか……これは炉をどう守るかが鍵になりそうですね」
「何とかなりそうですか……?」
「ええ、何とかするのが我々の務めです」
不安気に問いかけてくるクルススに、ルーファスは笑みを向ける。
「お礼といっては何ですが、外の知識を一つ」
そして、ルーファスはクルススからクルートへ視線を移すと、懐から紙を一枚取り出した。
それには簡易のストーブの製作方法が記されている。
「作り方はいたって簡単です。材料も難しいものはありません。それでいて結構暖かいんですよ。まぁ普段は必要ないかもしれませんが、大寒波などで暖が必要になる時があるかもしれません。その時の為に知識として持っておくのも悪くないと思います」
そう言ってルーファスは、クルートに制作方法の解説書を手渡した。
●
ララベル・サン・ディーベルは村の西側を流れる川を訪れていた。
「風は結構吹いてるな。山からかな」
指に唾を付け空にかざしたララベル。
遮るものの何もない河原には山から吹き下ろす冷たい風が吹いていた。
「それにしても結構急な川だなぁ」
と、ララベルは川辺にしゃがみ込み手を浸けてみる。
「冷たっ!」
もう夏だというのに川の水は驚くほど冷たかった。
「雪解け水って言うのかな。すごく冷たいや」
濡れた手を拭きつつ、ララベルはもう一度川を見る。
渓流というのだろう。川幅はそれなりにあるが、ごつごつと大きな岩が転がり、流れが色々な場所で渦巻いている。
水は澄み渡り一口飲んでみたが、とても美味しかった。こんな川で獲れた魚はさぞ美味しいだろうと想像しながらも、ララベルは頭を悩ませる。
「流れの勢いは十分だけど……」
村までの距離はそれほどないが、問題は川が村よりも低い位置にある事だ。
ララベルは後方にある村を見上げる。
「もうちょっと上流から水を引けば、わざわざ汲み上げなくてもいいのかな?」
汲み上げる方法として水車を思いついていたが、この場で汲み上げるか上流から引いてくるか判断に迷う所でもあった。
「木材は皆が確保してくれるみたいだし、一度村の大工さんと相談してみようかな」
ララベルは水車の設置が出来そうな場所を幾つかピックアップすると、紙に記録していく。
「……これくらいでいいかな。うまく建てられるといいけど」
ある程度記録したララベルは、水車の相談をしようと村へ戻りかけ――。
「あっ!」
とても大事な事を思い出した。
「忘れる所だった。危ない」
そう呟くとララベルは、再び川へ向かい【サーマルアイ】を発動させる。
「きっとどこかに……どこかにあるはずなんだ」
ララベルは冷たい川をくまなく探っていく。
「……ここにはないか。でも、上流にならもしかしたら!」
村の近くの河原を探しまくったララベル。しかし、目的のものは見つけられなかった。
それでもあきらめるのはまだ早い。ララベルは足場の悪い河原を上流へと向かって歩き出した。
●
バンビは一人、炉の建設予定地である掘削現場に立ち寄っていた。
「ふむふむ……ここに炉を据えて上にある家屋に熱を配する訳ですのね」
建設作業に汗を流すフェンガリの青年達を見つめつつ、バンビはその発想に感銘を受けていた。
「ただ、問題は火力ですのね。火力……うーん」
しかし、素晴らしいアイデアにも問題がないわけではない。その一番の問題が熱源の確保だった。現段階では、いくつかの発熱紋具と薪を併用し熱を発生させる計画だと聞くが、果たしてそれだけでどこまでの火力を得られるのか。
バンビは蓄えてきた知識に、何かヒントになるようなものは無いかと記憶を漁る。
「ドワーフ様方が鍛冶に使用している高火力なものでも手に入ればいいのでしょうが……ドワーフ様? なるほど、ありですわね」
と、記憶をたどっていたバンビは何やら思いついたのか、村の方へと駆けて行った。
「ヒルルク様――は居ませんのね」
村長宅へとやってきたバンビは滞在していたであろうヒルルクの姿を探すが、既に調査隊の方へ連れていかれていた。
バンビは代わりに出てきたクシェンに話を持ち掛ける。
「帝国の将軍様に提案頂きたいことがありますの」
「あ、お使いね。これを届ければいいの?」
バンビが差し出した手紙を受け取ったクシェンは首をかしげる。
「ええ、お願い出来ます?」
「うん、任せといて! 早速行ってくるわね!」
そう言うとクシェンは嬉しそうに家を飛び出していった。
「……配達がそんなに楽しいのでしょうか?」
そんな様子を見てバンビは首をかしげる。
「おっと、オレも返事をただ待っている訳にはいきませんわ。この辺りに、湿地は……って、誰も居ませんわね」
クシェンが出ていったことで家は無人。話しかけようにも誰もいない。
「不用心ですわね。まぁ、田舎ならばこれが当然ですかしら」
言いつつ席を立ったバンビは、地理に詳しい村人を探しに家を後にした。
●
「えー、居ないの……?」
以前結んだ約束を果たせると意気込んでいたコハクだったが、リカルダ不在の報を聞くと、大きく肩を落とした。
「追いかければまだ間に合うかもしれないわよ?」
と、コハクにリカルダの状況を伝えたクシェンが首をかしげて、極行遣北使が向かった岩山を見上げる。
「え。じゃ、ちょっと行ってくる」
クシェンに聞いた朗報に、コハクはすぐさま身を翻そうとして――。
「はいはい、お仕事してからにしような」
巨漢のヨルにヒョイッと持ち上げられた。
「うわー! ヨル、離せー! 後生じゃぁ!」
「こらこら、暴れるんじゃない」
両脇を抱えられ持ち上げられたコハクがバタバタと足を暴れさせ、ふるふると尻尾を振り回して抵抗するも、ヨルは気にせずコハクを運んでいく。
「はい、保護者さん。ちゃんと見ておいてくれよ?」
「む……別に保護者なわけではないが」
連れて行った先はスヴァンの元。今回の依頼では二人は揃って行動すると聞いていた。
「ともかく、よろしくね。俺は準備の最終確認するから」
ヨルはまだ暴れているコハクをスヴァンに預けると、資材調達隊の方へと戻っていく。
「スヴァーーン! 離せー! コハクは、リカルダの所に行くー!」
「行くのは構わんが、リカルダの元に熱源は無いぞ」
「それでも行くー! 決闘す……ねつげん?」
「うむ、熱源の無い帝国将軍など、カカオの入ってないチョコレートと同じで何の価値もない」
「え、でも赤いから熱いんじゃ」
「……え」
「『紅蓮』っていうらしいよ、リカルダ。紅蓮って炎でしょ?」
「………え?」
「じゃ、熱いよ、きっと」
「…………よし、行くぞコハク」
「ん、行こう」
「はいはい、お仕事行くよ。まったく、目を離したらすぐこれだ……」
二人に増えた困ったちゃんの首根っこを摑まえるヨル。
「ヨル、離せー。リカルダの所へ行くー!」
「……俺は猫ではないぞ。いや、雪豹は猫科だが。俺はハーフビーストだ……ぞ?」
「はいはい、お仕事終わったら行こうな」
小柄なコハクのみならず大柄なスヴァンまで引きずっていくヨルの膂力に、資材調達隊の若い衆は驚愕すると共に、「あ、この人逆らったらダメな人だ」認識を芽生えさせた。
●
「ちょうどあの辺りがいいかしら。あそこの川辺を少し掘り下げて、ます状の石積みを組み上げて取水口を作成し、そこにこういう仕組みのものを設置し、同じく設置予定の水車の動力を利用し汲み上げる方法よ」
村の大工クルートと共に川辺を訪れていたアウレーリアとアクティオン。
アウレーリアが事前に用意していた設計図をクルートに見せながら事細かに説明する。
「お、おう……」
一方、クルートは設計図や説明を聞いてもいまいちピンと来ていない様子。
「木材は南方の森林にあるものを使えばいいと思うわ。どうかしら?」
「い、いや……なんかすごいのはわかるが、こんなもの作れる技術は無いぞ」
アウレーリアの問いに、クルートは技術的に自分達には無理だと首を振った。
「ふむ……なら、水車はどう?」
「ま、まぁ水車ぐらいなら作れると思うが……あまり大きなのは無理だぞ」
「そうなのね。うーん……」
技術的に未熟であるフェンガリで、大掛かりな仕掛けを作るのは困難であると思い知らされたアウレーリア。
「シンプルに水路を引く方がいいのかもしれませんね」
と、そんな彼女にアクティオンが声をかけた。
「ええ、それも考えたのだけど、真冬だと凍り付かない?」
「幸いこの川は冬も凍らないそうです。であれば水温はある程度高いのでしょう。流石に水を停滞させれば凍るでしょうが、川と同じ勢いを持たせれば凍る事は防げるのではないでしょうか」
アクティオンは事前にクルートから聞いていた川の特徴を用いてアウレーリアに提案する。
「村の位置が高いので少し上流から引いてこなくてはいけませんから、水路自体は長くなるでしょうが……こういう物はどうでしょう」
と、アクティオンは事前に用意していた設計図を二人に見せる。それは水路の上にかぶせる『蓋』であった。
「雪が積もると埋まってしまう可能性もありますし、見えない水路に転落の危険もある。万が一詰まった時にも、木製にする事で容易に開閉でき除去作業も行えます」
「なるほど、それならそこまで大規模な水路はいらないわね……」
アクティオンの説明にアウレーリアも悪くないと頷いた。
「折角だし貯水池とかもできればいいんだけど」
「規模にもよりますね。水の流れを一旦止めると凍ってしまうでしょうから、深く掘る必要があるでしょう。それには大きな労力が必要です」
「村の人に協力を……とは言っても同時にあれやこれやは無理か」
「ですね。今はベースキャンプへ注力してもらいましょう」
そう言って二人は同時にクルートへ向き直る。
「クルート。水路を引きましょう」
「勢いを殺さないよう、出来るだけ上流からがいいですね」
「ふむ……川を少し登れば小さな滝があるから、その辺りか?」
と、クルートが川上を指さした。
「滝があるのですか。それは高低差を埋めるのに好都合ですね」
「となれば、資材の確保ね。木で作れれば簡単だけど、降雪に耐えうるものと考えればやっぱり石材?」
「ですね。その辺りは現地を確認してもう少し詰めましょう。本格的な冬が来るまでに形になるといいのですけど」
アクティオンの言葉に二人は頷き、調査の為に川を上流へと向かっていった。
●
「……本当に岩ばかりですわね」
バンビは村の外れに足を運んでいた。
「ええ、何か使える鉱石に一つでもあればいいのですけど」
同行するのはクルスス。二人は村の発展の助けになりそうな資源はないかと、辺りを探っているのだが……。
「これでは石炭やコークスは期待薄ですわね」
「石炭……ああ、燃える石でしたか」
「ええ、鍛冶に使ったりしますわ。高い火力が出せますの」
バンビは地質学の知識を生かし化石燃料がないかと探していたのだが、残念ながら該当する地層や痕跡を見つける事が出来なかった。
「石炭でもあれば熱問題は一気に解決を見るのですけれど、ないものは仕方ありませんわね」
「申し訳ありません」
「あんたが謝ることでもありませんわ。それより次です」
思考の切り替えも最速なバンビは、石炭をすっぱりと諦めると次の計画へと移行する。
「近くに湿地帯はありませんの?」
「湿地帯ですか? 近くにはありませんが、南の森の近くにはこの時期湿地になる場所がありますよ」
「南の森……資材の調達隊が言った場所ですわね。わかりましたわ。行ってみます」
「え、今からですか……?」
クルススの情報にバンビは最速で決断すると、驚くクルススを放ってすぐさま行動に移した。
●
「カカオ農園……温室……熱源」
スヴァンは考えていた。滅茶苦茶考える。この上なく考えた。
「――ン」
「……やはり熱源を確保しなくては何も始まらない」
「――ヴァン」
「そうだ、熱だ。やはり、あの赤い将軍を炉にくべるべきか」
「――スヴァン!」
「熱げ――うぐっ!?」
めっちゃ考えてたら突然、口の中に至高の一品が放り込まれた。
「はっ、俺は一体何を……」
口の中の幸せを噛みしめながら、我に返ったスヴァン。
「ぶつぶつうるさい」
視線を下げればコハクが呆れたように溜息をついていた。
「なに……俺がか?」
「このやり取り、もう5回目」
「5回目……そう言えば、5回ほど至福の時間を味わった気がするな」
「……もしかしてわざとやってない?」
「わざと? 一体何の話だ」
馬車に乗る二人のハーフビーストは和やかな(?)旅を楽しんでいた。
「ほらほら二人共、そろそろ着くよ。魔獣が出る可能性があるというから、しっかり頼むよ」
御者台に座るヨルが苦笑交じりに二人に声をかける。
こうして、資材調達隊は丸2日をかけ、南の森へと辿り着いた。
●
「なるほど、これは立派な森だ」
森に着くやヨルは辺りの景色に感嘆した。
フェンガリを出立し野営しつつもたどり着いた森は、村とはまるで違う肥沃な森だった。
「2日離れるだけで、こうも植生が違うのか。もしかしたらエーテルの変容でもあるのかもしれないね」
それはフェンガリで起きている事なのか、この森の事なのかは判別できないが、どちらにしてもこの変わりようは何かあるだろうとヨルは踏んでいた。
「ですが、おかげで肥沃な地に巡り合えましたわ」
「おわっ!? バンビ君、いつの間に……」
と、答えたのはいつの間にか最速合流を果たしていたバンビだった。
「森の外れの湿地に用がありますの」
「湿地? そんな場所もあるんだね」
「ええ、村とは大違いですわね」
そう言うとバンビは、ではご機嫌ようとさっさと離脱してしまう。
「……まったく、せっかちだなあの子は」
最速で消え失せたバンビに苦笑しつつ、ヨルは再び森を見た。
土地柄針葉樹ばかりだか、数も多いし大木もかなりある。バンビが言った様に肥沃な地なのが見て取れた。
「ヨル、魔獣どうする? コハクが見てくる?」
そんなヨルにコハクが話しかける。
「ああ、そうだね。ちょっと偵察してきてもらえるかな。伐採中に出くわしたら危ないからね」
「ん」
ヨルに言われコハクは森の奥へと入っていった。
「一人で大丈夫なのか」
と、コハクを見送ったヨルにスヴァンが問いかける。
「大丈夫だろう。彼女も一流の冒険者だし。ここの魔物は、彼等が発見と同時に逃げられる程度の魔物だ」
ヨルは木材の切り出し作業を行っているフェンガリの青年達に視線を向けた。
「もちろん、心配なら見てきてくれてもいいよ」
「……いや、よくよく考えればそうだな。偵察はコハクにまか――」
「チョコをくれるかもしれないしね」
「よし、行ってくる」
スヴァンは手に持っていた木斧をヨルに手渡すと、あっという間に森に消える。
「はは、すっかり餌付けされてるね」
見えなくなったスヴァンに、ヨルは苦笑すると自らも魔物の痕跡を探した。
「この辺りは比較的安全だと言っていたけど、どこに現れるかわからないからね」
ヨルは長い道中に青年たちと交友を深め、様々な話を聞いていた。その中にこの森に出没するという魔獣の話もあった。
「狸か……小型の魔獣でも群れられると厄介だしね」
狸似だというその魔物の痕跡がどこかに無いか、ヨルは伐採現場の護衛を行いながら周辺を探る。
「伐採場と魔獣の縄張りを切り分けられればいいんだけど、何かいい方法はないものか」
伐採場所に指定した地点をぐるりと回るヨル。所々に生物の痕跡を見つける事が出来たがそれが魔獣のものかわからない。
「一匹捕まえて何が苦手か調査するのもいいかもね。捕まえられればだけど」
ぐるりと一周回っていたヨルは、コハクとスヴァンが消えていった方角を見る。
「あの二人でしたら、すぐにでも駆逐してきますわ」
「おわっ!」
声は真下から。いつの間に戻ったのか、バンビがそこに居た。
「お帰り。収穫はあった?」
「ええ、素晴らしいものが見つかりましたわ」
と、問いかけたヨルにバンビは素手でもった土を掲げて見せる。
「土……ではなさそうだね」
「ええ、これは泥炭ですわ」
バンビが手に持つのは、黒く粘土質の塊だった。
「泥炭だって……? なるほど、燃料か」
「ええ、それほど質はよくありませんが、量は取れそうでしたわ」
「荷台のスペースを空けてでも多めに持って帰りたいね」
「そうですわね……と言いたい所ですが、それでは建材が足りなくなるでしょう」
「うーん、そうか。残念だ」
バンビの指摘に、ヨルは肩を落とす。
「今回はサンプルを持って帰りますわ。まだ燃焼実験もしないといけませんし」
「そうだね、サンプルを持ち帰って……うん? サンプルか」
「どうかされまして?」
いきなり考え込んだヨルに、バンビが問いかけた。
「いや、この辺りの肥沃な土を持って帰れば、あの村でももしかして農耕が可能なんじゃないかと思ってね」
「ふむ、それは試す価値がありそうですわね」
バンビの手に持つ泥炭を見つめながら、二人が話し込んでいると――。
「獲れたよ」
森の奥からコハクの声がした。
「何匹か逃がしたけど、けっこう獲れた」
戻ってきたコハクはホクホク顔で獲物を掲げて見せる。それはあの魔獣だった。
「巣穴らしいものもいくつか潰しておいた」
コハクの後ろからはスヴァンが、これまた大量の獲物を引きずりながら戻ってくる。
「一先ずこの辺りの脅威は排除しただろう。伐採を進めてくれ」
戻ってきた二人はどさっと獲物を置くと、伐採作業を進める青年たちを見つめた。
「ありがとう。これで安心して作業を進められるよ」
「この魔獣はどうするのです? その辺に晒して魔除けにでもしますか?」
感謝するヨルに対し、バンビは積まれた魔獣の亡骸をツンツン突く。
「食べるって」
答えたのはコハクだった。コハクはバンビに並び獲物をツンツンしだす。
「え……魔獣ですわよ? 食えますの?」
「食えるらしいよ。スヴァンが言ってた」
「肉の良し悪しはそれほど問題ない。要は調理法だ」
二人の視線を受けながら、スヴァンは問題ないと頷いた。
そして、ナイフを取り出すと自慢の料理の腕を駆使し、数ある獲物を手際よく捌いていった。
●
「スヴァン君、ちょっといいかい?」
スヴァンが魔獣を捌き終えるのを待ってヨルが声をかけた。
「今すぐにという訳ではないんだけどね。ここの土を村に運ぼうかと思っているんだ」
「なに、土をか」
「ああ。村に温室を造る計画をしているんだろう? なら出来上がった後は土がいるだろう」
「当然だ」
「だろう? なら、ここから運べばいい。専門家に見てもらわないとあれだけど、多分いい土だと思うよ」
どうだろうと尋ねるヨルに、スヴァンは光明を見たのか何度も頷いている。
「……そうか、こんなに近くに楽園への階段があったんだな」
「はは、大袈裟だね。でも、道筋の一つが見えたみたいでよかったよ」
口元に微笑みを浮かべるヨルに、スヴァンは拝むように頭を下げた。
●
場所は変わって川上では――。
「うぅ……こんなに探してもないなんて、やっぱりないのかなぁ」
ララベルは足を棒にして探していた。
「あれ、何か音がする?」
【サーマルアイ】で辺りをじっくりと探しながら上流へと遡ってきていたから気付かなかったが、耳をすませば水が石を打つような音が聞こえる。
ララベルは音のする方へと岩が転がる川辺を遡っていった。
「わ、滝だ」
すると、そう時間もかけずに滝へと辿り着いた。
滝といっても落差5m程の小さなものだが、川幅いっぱいに広がったそれは、なかなかに見ごたえがあった。
「綺麗……」
ララベルが吸い寄せられるように、滝へと近づいていく。
「これが全部、温泉だったらな……」
滝つぼから跳ねる水がかかりそうな距離まで近づいたララベルが、落ち行く水を眺めながら呟いた。
ララベルはずっと熱源となり得る温泉を探していたのだ。
「もっと上流を探さないといけないのかな……」
いくら滝を眺めてもそれは温泉ではない。
ララベルが溜息をついて滝の上を見つめた、その時だった。
「先客が居ましたか」
後方からした声に振り返ってみれば、アクティオンとアウレーリア、そしてクルートが河原を登ってきていた。
「なかなか立派な滝ですね」
「これは冬でも凍らないのよね?」
「ああ、凍らないな」
三人はララベルに軽く挨拶すると、図面を広げ相談を始めた。
「――高低差はどうでしょうか」
「正確に測ってみないと何とも言えないけど、途中に動力をかまさなくてもいけそうじゃない?」
「ふむ。それでは、水道の強度の問題だけですね」
滝と河原と図面を見比べながら、あれやこれやと話しを進めていく。
そんな三人の話に完全に置いてけぼりを喰らっていたララベルだったが、話が水源の事とわかると、先ほど河原で考えた計画を語った。
「――ええ、それは我々も考えたのですが、風車や水車は雪で埋まる可能性があるのですよ」
「あ……そうか、ここは雪が沢山降るんだった」
アクティオンに言われ、ララベルは村の住民達のと交流で聞いていた話を思い出す。
「そうなのよ。だからその辺りも考慮して、ここから水を引こうかと思ってるわ」
そんなララベルに、アウレーリアは滝を指さした。
●
村に来て一週間ほどが過ぎた。
ベースキャンプの進捗は相変わらずゆっくりではあったが、着実に進んでいる。
集会所に集まった冒険者達、そしてクルススとクルートは、作業の進捗報告と今後の展望を話し合っていた。
「技術的にかなり未熟だって事はわかったわ。これは少し考えを改めて提案しないと、作ったはいけど維持ができないわね」
アウレーリアが村の欠点を指摘し、クルススとクルートが神妙に頷く。
彼女の言葉は別に村をけなしているわけではなく、現状をありのままに語っているに過ぎない。問題をオブラートに包んでも何一つ好転などしないから事をわかっているから。
それにこの村でも可能な技術的知識ももたらしている。
食糧確保のための燻製室。断熱効果を高める目地建材。他にも数々の知識を伝えた。
「大規模な鍛冶施設もないですから、大型の物を設置するのなら外部から持ち込むしかないですね」
「でも、交通網が発達していないこの村ではそれも難しいわ」
ルーファス、アウレーリアが更なる村の問題点を指摘する。
「やはり『道』の整備は必要だね。もちろん自給できるのが理想だけど、物資不足がここまで顕在化しているからね。外部からの輸入に頼らざるを得ない部分はあるよ」
二人の指摘にヨルが答えた。
「ほんと、いくらでも問題が出てくるね」
皆が顔を難しくさせるのを見てヨルは苦笑する。
「朗報もなくもないですわ。熱源の一つは確保できそうです」
「泥炭、うまくいきそうなんだね」
「ええ、もう少ししっかりと乾燥させてみない事にはどれほど燃えるかわかりませんが、少なくとも燃料にはなりますわ」
バンビは乾燥途中の泥炭の欠片を机の上に置いた。
「水源の方もなんとかなりそうです」
続いてアクティオンが声を上げた。
「距離的に少しありますが、自然流水で送れそうな高低差だと確認できました」
「温泉はなかったけど……」
と、アクティオンの説明の合間にララベルのしょんぼりした声が挟まる。
「工事に取り掛かるには人員が要りますので、ベースキャンプの目途がある程度たってから行う計画です」
アクティオンはそんなララベルに苦笑しながらも話を続けた。
皆がそれぞれに成果と問題点を提示し、今後の道筋を決めていく。
「お鍋できたよ」
と、話し合いの一段落ついた頃、厨房から大きな鍋を持ってコハクが現れた。
「はい、スヴァン特製の魔獣汁」
どんと机の上に鍋を置いたコハクは、慣れた手つきで皆の分を配膳していく。
ネーミングは別にして、見た目と匂いは実に素晴らしい。
「腹が減っては頭も回らないだろう。飯でも食って一息入れてくれ」
コハクに次いで出てきた調理人であるスヴァンの言葉に、皆が匙を手に取った。
冒険者、そして村人達の尽力により、着実に完成へと向かっていくベースキャンプ。
今後、探索の進行度次第では作業を急ぐ必要もあるが、一先ずは順調に設営は進んでいる――。
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年08月11日 16時29分08秒 公開
相談掲示板
スヴァンだ。よろしく頼む。 建造物だが、ここの田舎者が見ても何だか検討もつかないだろうな。 熱源……熱源…カカオ農園…水源………… 俺は資材の調達に森へ行こうと考えている。
シューターのアクティオンです、よろしく。 力を借りている以上、なるべく負担にならないような方法も考えていかねばなりませんね……
ハイスピードキャスターのバンビですわ。 何か、面白いことになっていますのね。俺ワクワクしてきましたわ。
キャスター、アウレーリアよ。宜しく。 極寒の窪地に炉を据えて、寒波が来る前に資材集めて……。 これ大丈夫?最後に零下百何十度の大寒波とか来たりしない?(謎の幻視) まぁとにかく、準備を整えていきましょう。
せんとら……この仕組み、配管が温度差で変形したら詰み。 熱蒸気が冷やされ内部で凍結したり破裂したら詰み。 暖房炉が止まったら詰み。と死が身近に迫り過ぎている気が。 ともあれ、何かの御縁で極北行きのお手伝いをさせて頂きます。 ウォーリアのルーファスといいます。どうぞ以後良しなに。
リカルダに会えると思ったら間違えたシーフコハクだよ、よろしく。 今回はスヴァンと一緒にカカオ農園…じゃないや。 資源集めする予定
>暖房炉の仕組み 正直上手くいくのか、というのはありますが、冒険者が短期で入れ替わりで入る以上、その時々の冒険者ごとに「自分はこれはうまくいくと思えないから」でひっくり返すわけにもいきません。何も進まなくなりますからね。 フェンガリの方々も「すごいことを思いつく」と盛り上がっているので、何とかうまくいかせましょう。 で…… >水源どうしよう 単純に考えれば水路を引く、になるのでしょうが、うまく経路が取れるか、この時期は良いとして冬は維持できるのか、ですね。雪や氷で詰まるとか普通にありそうですし…… ……いっそ雪を活用、と考えましたが、供給の安定性にムラがありますか。 >その他提案 キャンプとして村人の皆さんの力を借りているわけですが、村自体にももっと何か還元できるものがあると良いのですが……(うーん
田舎者だからな。だいたい何を見せても「すごい」ものだと思いそうだ。 >暖房 どこかで失敗して\突然の死/をされても困るからな…… なんというか……対策とか、各問題点もクリアしつつやっていくしかない。 >水源 水路を引くなら雪掻き班を作ったり、 発熱のできる紋具を使って水が凍らないように温度を保たせるとか…… 紋具も長時間使えないだろうから定期的に差し替えながら……(ろくろ カカオ農園(温室)を作り……ここをカカオ名産の地としたい。 ……まあ言うだけならタダなんだが、いつか実現すると良いな(願望
ヨル・スレイマンだ。宜しくね。 >水源 川が凍らないならやっぱり引く仕組みが一番安定しそう。上流の水のが綺麗なのかな? 降雪を集めて溶かして水にするのも良さそうだと思ったよ。 単純に、複数の手段を備えておくのは有りじゃないだろうか。例えば、たまに降る雪の方を貯水できるなら、川の水がトラブルで減っても暖房はすぐには止まらない。 カカオ良いね。チョコレートだね。 暖房が安定したら、それを利用して温室もきっとできるんじゃ無いかな。 冬場に食料の確保ができるのは素晴らしいことだと俺は思う。
熱源はいくつか試案がありますが、どれを試してみましょうか。 1:木材。 寒冷地ですから樹木は針葉樹が多くなると考えられますので、松脂などの樹脂をかき集めてみるのはどうかと思いますわ。木材そのものよりも量ははるかに少ないでしょうが、瞬間的に得られる火力はかなり高いものが想定できます。 2:石炭とかコークス、またはタール、泥炭 金属武器が生産されてるくらいですから鍛冶屋さんは高火力を恒常的に得る方法を知っているはずですわ。ドワーフの方々は最高効率の化石燃料をお持ちでしょうが俺達には無理なので 地質学を駆使して泥炭とかを掘ってみたいとか考えておりますの。 燃料としての質は良くありませんが、直接木を燃やすよりはましかもしれません。
>水源 ふむ……まあ試したり提案する前からしり込みするより、とりあえずいけそうか提案してみるのもいいかもしれませんね。 >熱源 自分としては木材しか浮かびませんでしたね……調達に関して、もう少し楽になると良いんですが……
そう言えば、急な質問で申し訳ないのだけれど。 Q:この辺りの人達って、普段何を食べて生活しているのかしら。 あまり作物が育ちそうな土地柄には見えないのだけれど、穀類などの利用はある?
あっ、質問ね。えっと……。 Q:この辺りの人達って、普段何を食べて生活しているのかしら。 あまり作物が育ちそうな土地柄には見えないのだけれど、穀類などの利用はある? A:フェンガリの人達が皆、一流の狩人だから食料の殆どは猟で取ってきた動物か川で取れた魚ね。 穀物にはほとんど馴染みがないんじゃないかしら? こんな感じでいい? また何かあったら遠慮なく聞いてね!
まぁ、素早い回答。ありがとうございます。 そう。あまり食料自給率に余裕があるわけではなさそうね。 なら人口が増えてバランスが崩れる前に、供給の充実にも注力したほうが良さそうかしら。 将来的には温室を考えるとして、短期的には……燻製小屋、かな。 バンビの提案する燃料と組み合わせれば、保存のきく本格的なものが作れそう。
燻製小屋か。魚や肉を冷燻させれば長期保存も可能そうだな…… ふむ……では、森林伐採ついでに樹脂もかき集めてみるか。
んー……ここは少しヒルルクさんに頼りますか。 お茶を飲み続けたことで征竜の巫女様の威光が冴え渡るかもしれません。 Q2:この辺の方は平常どんな暖房を用いており、 例えば大寒波などの緊急時にはどんな対応で急場を凌いでいますか。 結局の所郷に入れば郷に従えなので、 緊急対応は土地柄の物を確認しておいた方が良いと思うんですよね。 先人の発想は活かすとして、\突然の死/への備えは必要でしょうし。 非常に原始的な発想で良ければいわゆる雪山サバイバルの応用で 地面を掘って断熱効果のある小石や木片などを確り敷き詰め 熱した岩など持続保温効果の有るものを設置しておけば相当温まりますので 暖房炉にそこまで極端な発熱出力はいらなくなるのですが。
はーい、質問ね。 Q2:この辺の方は平常どんな暖房を用いており、 例えば大寒波などの緊急時にはどんな対応で急場を凌いでいますか。 A2:この地に住んでいるのは皆、雪豹のハーフビーストでそもそも寒さに強いみたいなの。だから、真冬の暖房は狩りで獲った獲物の毛皮と少しの暖(調理の際にでる熱)で十分みたいよ。 あと、大寒波はどうなのかしら……? 沢山の毛皮にくるまるとか? 住民の皆で肌を寄せ合って温めあうとか? どうしても気になるならクルススとか長老さん達に相談するといいかもしれないわね。
なるほど、御助言ありがとうございます。 あー……毛皮。そう来ますか。割と強行突破ですね。 であれば、確かに確認した方が良いかもしれませんね。 折角村の住人の方々との交流の場でも有るわけですから、 試しにやってみましょうか。無駄にはならないでしょうし。