【帝国】荒くれ達の合同演習
霧柄頼道
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シナリオID:947
オープニング
「うだらぁ!」
叫声とともに、ゴブリン兵の剛腕がうなりを上げて振りかぶられ、目の前の相手へ突き込まれる!
「うおお! てめぇちくしょうっ! おるぁっ!」
対する王国兵はそのパンチをすんでのところで躱しつつ、逆に頭突きをお見舞いして反撃。
訓練場のど真ん中で、怒声を張り上げながら殴り合う両者。
それを遠巻きにしながら、リザードマン戦士が呆れたみたいにため息をつく。
「やれやれ。またこれか……」
――ここはヴァイセントラフ砦。帝国南部都市ヴィント攻略のための前線基地だ。
冒険者達の尽力の末、世界各国の軍勢が、帝国奪還のためこの砦へ集まっている。
リーンエス兵、ゴールディで鳴らした戦いのプロ、ディズルのリザードマン戦士――戦力は申し分ないのだが、集結するのは他国や他種族ばかりの面々。
文化も風習も違う寄せ集めの者達が、一つの拠点に集まる……なにがしかのトラブルが発生するだろう事は想像に難くないし、実際にそうなってしまっている。
中でも気の荒い兵同士のもめごとが散見され、日を追うごとにその数は増える一方。
いざ出陣となれば、さすがにそれぞれの感情は引っ込めるだろうが――それでも、積み重なった小さな軋轢の数々が、重要な局面で支障を生まないとも限らない。
「おい、争いをやめるんだ! 味方同士で取っ組み合ってる場合じゃない!」
見かねた帝国兵が止めに入る。これも近頃ではよく見る光景だ。砦の支配者が帝国である以上、問題を収めるのも仕事のうち。
「うるせー! 俺たちゃレイウェスト皇子の求めでやって来たんだ! 止めるならお前みたいなしたっぱじゃなく、レイウェストを呼べよ!」
「くっ、そ、それは……」
帝国兵は悔しげに押し黙る。本来矢面に立つべきレイウェストは現在、敵の計略によって動けない状態――だがそう他国の者へ説明しても、情けない言い訳にしか取られまい。
直接の指揮こそバルディオンやウィリアムが務めているものの、やはり作戦の旗頭が前線不在というのは、どれだけ理屈をこね回そうと、連合軍全体の士気に関わってしまう――。
とはいえ、現状の規律の乱れを見過ごしてはいられない。
くすぶりが末端の兵士達の内だけでとどまっている間に、何か手を打たなければ――。
●
「という事で、俺達冒険者ギルドに協力の依頼が届いたんだ」
冒険者ギルドに集まる冒険者達へ、受付の男が依頼の一つを案内していた。
「火種というほどのものじゃないが、砦の各所では細々とした騒ぎが噴出し始めてる」
理由もなんとなく相手が気に入らないとか、個々ではしょうもない内容ばかりだが、それだけフラストレーションが溜まっているという事だろう。
「出撃まで大人しく待機するのも立派な任務の一つだが、正論だけじゃうまくいかないのが人間ってもんだ」
もっと話し合いや、交流する機会を設け、相互理解を深める事ができれば根本的解決にもつながるだろうが、今の砦側にはそこまで気を配る余裕がない。
「ぶっちゃけてしまえば、この戦が終わるまで最低限、連合軍としての体を成していてくれればいい――そこで打ち出した苦肉の策が、演習にかこつけたガス抜きって話だ」
各部隊の中でも不服に感じている者を十数名集め、訓練場で戦ってもらうのである。
「いっその事、公式の場で思う存分殴り合ってもらえばいいって寸法だな。そして今回選出された戦士達は、全員授恵者だ」
授恵者であれば、一般の兵相手では物足りまい。同じ授恵者同士での戦いにも不慣れだろうから、下手をすると重傷者が出る可能性もある。
「そこでみんなの出番だ。ヴァイセントラフ砦へ出向き、授恵者専門の指南役として、彼らの訓練相手になってもらいたい!」
相手は連合軍の中でも喧嘩っ早い面々ばかりだ。根性も据わっているため、実戦さながらに少々荒っぽくしても大丈夫である。
「頭からバチボコに叩きのめしても良し。プライドを汲んでわざと互角の勝負を演出しても良し。これを機に授恵者としての戦い方を教えるのも良しだ。兵士ってのは単純なもんだから、腕の立つ相手に負かされれば、ひとまず頭も冷えるだろうぜ」
今は一人でも戦力が必要な状況。なるべく一枚岩でいるべきだ。
「ここは一つ、みんなで気晴らしに付き合ってやって、連合軍を支援してやろう!」
解説
マスターより
リプレイ
ついに始まる合同演習。参戦する勢力は多様だが、今回は二陣営に分かれてのチーム戦だ。
「なぁどっちが勝つと思う?」
「数に勝る連合軍チームか、はたまた経験豊かな冒険者チームか……」
どうせならお祭り騒ぎにしよう、とのロゼットの提案で、訓練場の外周には一般兵達も観客として集まっている。
「へへっ、随分と面白そうな事やってんじゃねえか」
ディアンはその熱気を前に、模擬戦用斧を軽く振って使い心地を試しながらにっと笑う。
「肩慣らしついでにゃちょうどいいな! 訓練とはいえ、死ぬ気で受け止めた方がいいぜ?」
あの頃を思い出す、とミツキ・アインホルンも目を細める。
「とりあえず、全員叩きのめす……でいいのね?」
どこか懐かしい空気感にあてられ、好戦的な台詞が口を突いて出た。
――そうとも。兵士を従わせるのは、いつだって力だ。
「ガス抜き目的の練習試合ということですね」
フリーダ=ブロムヴィストは居並ぶ演習相手をぐるりと見渡す。
授恵者としては新米らしいが、足の運び方一つ取っても隙が無く、基礎体力や武術は熟達したものに思える。
これを機にストレスを解消し、結束力が深まってくれれば、彼らのポテンシャルもより十全に発揮できる事だろう。
ちなみに今回の啓示も難解だが、ニュアンス的に全部勝利すれば良さそうだ。
「ドーモ、同朋。知ってるだろう? ――ストレガなのだ」
ストレガ・L・リベルガストラがゴールディの面々へ話しかけるが、今回参加しているのは力自慢なもののあまり知識量に自信のないメンバーであるらしく、首を傾げられる。
「ま、知らない奴はやべーのがきたとでも。……それより、後で説法があるからとりま降参するのだ」
「説教したきゃ、まず力を見せやがれ! パワーだよパゥワー! ククッ……ヒャハハハハ!」
「……分かった。全員のしてから説法コースなのだ」
笑い出すゴブリン兵達に、ストレガはため息をつく。
「レイウェスト殿下が床で今も闘い続けているというのに……嘆かわしい」
セロンガード・シュタインドルフもまた、今回の一件には胸を痛めていた。
今は仲間内で争っている場合ではない。それが分からぬというのなら、力ずくで落ち着いてもらう他はないのだ。
「いいだろう。そんなに遊びたいのなら――付き合ってあげよう」
鋭い視線を相手チームへ送る。上等だとばかりに、向こうでは気の荒い兵士達がわめき立てていた。
「はー……泣く赤子のお守かしら」
アウレーリア・フォン・ネーベルベルクは嘆きとか苛立ちとかはすでに通り越し、もはや呆れの域に達しつつあった。
「そんなに戦いたければお相手致します――気落ちして逃げ帰らないで頂戴ね?」
果たしてこの連中が口先のみならず、帝国南部を取り戻せるだけの実力を備えているかどうか……今回の演習を試金石とすべく、アウレーリアは静かに戦意を湧き立たせる。
そしていよいよ戦いが始まる。
最初の相手は、プライド高いリーンエス兵部隊だ――!
●
いきり立ち、雄叫びを張り上げて突っ込んで来る敵ウォーリア達。
「さっそくで悪いけど……捕まえさせてもらうわね!」
迎え撃つロゼットは魔力を集中し、敵前衛を巻き込むように光縛封を展開する!
敵の何人かは光の壁に閉じ込められ、後衛への守りが疎かとなる格好だ。
無事な敵ウォーリアが間合いを詰めて来るため、ストレガは後退しつつ精神を研ぎ澄まし――メテオライトを発動する。
「勝った方が正義。初戦から気を抜かずに行くのだ」
出現した無数の光弾を、後方の敵兵へ勢いよく降り注がせる。
光縛封に阻まれている敵ウォーリアが味方を庇う事はかなわず、激しい光のつぶてが敵ヒーラー達を打ち据えた。
続けざまにフリーダも駆け出し、敵前衛を無視して後衛へ走り込む。
「敵部隊が態勢を立て直す前に、できるだけ多くの痛打を与える必要がありますからね」
控えている敵ヒーラー達へ近づくなり闘気槌3を放つ。
光塊を纏いし大剣が眼前のリーンエス兵へ直撃し、駆け抜ける衝撃波が他の敵をも打ち払った!
でも光縛封に捕まらなかった敵ウォーリアが、怒り心頭でフリーダをぶん殴る――がその脇からなおも魔法弾が突っ込み、敵ヒーラーへぶっ刺さった。
「回復手から潰すのは戦術の基本よね」
かましたのはミツキだ。仲間が前線で暴れるのに合わせて距離を置き、通常攻撃で狙い撃ちにしているのである。
敵ヒーラー達はたまらず後退を試みたが。
「おっと、逃がさねぇぜ!」
ディアンが駆けつけ、斧を振り上げて殺界を形成。
敵の何人かはまるで身動きできなくなる――!
殺界を逃れたヒーラー達へは、アウレーリアが容赦なく爆炎を叩き込む。
「次が控えているのだから、短期決戦で決めさせてもらうわ」
絶叫しながら四方八方へ盛大にぶっ飛び、昏倒する敵達。
「残りは後二名……詰めさせていただきます」
セロンガードは殺界に捕まっているヒーラー達へ、エーテルを籠めた光の矢を撃ち放つ。
中空で爆ぜた光の破片がばらまかれてはヒーラー達へ突き刺さり、また一人を倒した。
「王国兵の鼻をへし折れるとか素敵じゃないか」
ベルク・オスマットも敵ウォーリアの妨害をかいくぐりつつ、敵ヒーラー最後の一人へ飛び掛かりながら、流れるような攻撃を見舞う。
横を通り抜けざまの、恐ろしく速い首筋への峰打ち。
あふん、とヒーラーはうめいて白目を剥き、ばったりと倒れ伏す――。
趨勢は決した。以後は多少の抵抗を受けつつも冒険者側が畳みかけ――首尾よく勝利をもぎ取ったのである。
●
次は真っ向から押し進んで来る、ウォーリア、シーフ混成のゴールディチームだ。
前衛のみでは敵シーフの速攻を追いきれないため、セロンガードも前へ出て侵攻を食い止めに掛かった。
マジカルポケットから素早く盾を取り出し、敵シーフの素早い斬撃を受け流し、ひたすら耐える。
「とりあえず其方たちは……自身らがドンの名代みたいな立場だと思い出そうか?」
すると横合いから切迫したベルクが、小言交じりに模擬戦用の短剣を振るう。
「其方たちのやらかしはドンの、ひいてはゴールディの評価に関わるんだが?」
潰れた刃が接触した際に流し込まれるエーテルにより、敵の身は急速に蝕まれていく――。
よろめくシーフの後ろから近づく別の敵へ、セロンガードが矢を撃ち込み牽制。ベルクと互いにフォローし合う。
混戦を防ぐべく、ロゼットがレゾナンス・オブ・ヴァローを発動した。
周囲の仲間達が淡い光に包まれ、身体能力が向上。戦線をより強固に支えていく。
「加減はしない、気絶くらいは覚悟するのだ」
ストレガはアーケインを持ってないので、敵シーフめがけて魔矢を放つ。
光の矢は吸い込まれるような螺旋を描き、膝へ直撃。敵はもんどりうってつんのめり、顔から地面へ転倒して土埃まみれとなる。
一方前線を張るフリーダは、押し寄せる敵ウォーリアと打ち合いながらも、隙を見て殺界を形成。
フリーダをスルーして切り込もうとする敵シーフ何人かを、その場へ縫い留めた――!
「勝てばいいって思考はいいが……俺の斧にてめぇらの搦め手が通じるかどうかは別問題だ!」
同じくディアンも、敵ウォーリア複数を標的として殺界を使用。
それ以上進行させる事なく足を止めさせ、己との戦いを強要する。
「耐えるのに自信があるなら、精々頑張って耐えてもらうわよ」
そこへミツキがメテオライト2を発動。光弾はフリーダ、ディアン二名を器用に避けつつ、敵ウォーリアのみへ命中し、纏めてダメージを与えていった。
敵シーフが戦場を迂回し、後背を突こうとする。アウレーリアはそれを見逃さず、炎弾を差し向けた。
穿った炎弾が破裂すると同時、轟音と爆風が思うさまに弾け、アフロになった敵がまた一人、観客達のいる場外までボールみたいにすっ飛んでいく。
ラウンド最後にはフリーダ、ディアンの薙ぎ払いが連続し、敵勢を打ちのめす。
冒険者側は隊列を崩さず、敵チームのトリッキーな動きや戦法にも対応し、ダメージを与え続け――。
トドメにロゼットが、最後の敵を模擬戦用棍でぶっ叩いてノックダウンした。
●
三戦目のリザードマンチームは打って変わって慎重にこちらを見定め、連携しながら堅実に攻める戦術である。
「連戦続きでこちらも余裕がなくなって来ました……私が敵を食い止めます」
だからセロンガードはしょっぱなに重撃射3を撃ち出し、敵五人の中心にいる者へ炸裂させた。
矢からエーテルが噴出し回避能力が鈍る――。
「下手に出し惜しんでは、足をすくわれかねん相手……面白い」
敵が怯んだ間隙を逃さず、ベルクが姿勢を低くして突進を敢行。
「腕に覚えがある者は、我を止めて見せよっ」
敵陣へ躍り込むや、翻弄する身のこなしから風の如き連撃を繰り出し、ヒーラーへ的確に斬撃を浴びせていく。
「私も前へ出るわ!」
ロゼットは味方に被害が蓄積しつつあると判断し、自身も前線へ飛び込む。
敵ウォーリアが振り抜く猛撃を、輝甲で強化した盾でもって受け止める。
返す刀で棍を打ち込み牽制しつつも、敵を深追いはせず支援へ徹した。
ストレガはアイアンウォールを持ってないので、そのままメテオライト3を使い――先に敵キャスターから魔法光弾を食らわされるも、それ以上の数の光弾を降り注がせて大打撃を与えてのける。
(タ=スさんならソロでノーダメージ勝利できる様ですが、人間には無理です……どういう意味でしょう?)
フリーダは変わらず最前線で敵ウォーリアと切り結んでいたが、ふと啓示の続きを思い出し、小首を傾げた。
ま、タ=スさんとは攻略速度を競ってはいけないし、人間にしかできない事だってあるはずだろう。説得とか励ましとかそういう系のやつ。
押して押されての拮抗が数ラウンド続き――ついにミツキが、アイアンウォールを行使する。
鉄壁が訓練場の真ん中に生成され、敵チームを分断。元々少ない人数がさらに分かれたタイミングを見計らい、アウレーリアが模擬戦用の杖を静かに構える。
「厄介な相手……一人ずつ各個撃破させてもらいます」
一拍後、杖先より射出された魔弾が、訓練場に吹き溜まる熱気を貫き――敵シーフを射抜いてリタイアさせた。
続けざま、ディアンが残り少ないチャージング回数を駆使して特攻。
孤立した敵キャスターを射線へ収めるや、不可視の衝撃を飛ばす。
衝撃刃はまっすぐ敵へ直撃し、ばたりと気絶させた。
敵チームは早々にヒーラーを倒されており、そこからシーフとキャスターを欠いた事で完全に足取りが乱れ――冒険者チームが一斉に押し切り、どうにか勝利を得たのだった。
●
帝国兵チームが飛び出して来る隙間に合わせ、ミツキは時間停止して敵を注視する。
(数は八……。武装からして、キャスターかしら)
魔力にものを言わせてか、あるいはオブジェクトで戦場を掌握する戦い方のどちらかか――。
しかし帝国兵達の殺気に満ちた様子からして、火力勝負を仕掛けて来るに違いないッ!
セロンガードが、急いで濃煙炸弾を発射する。
エーテルで形成された光弾が吸い込まれるような軌跡を残して飛来し炸裂。濃厚な煙幕を立ち込めさせた!
だがそれでも敵陣からは、喚声じみた詠唱とともに炎弾やら光弾やらがめくらめっぽうに放たれて来る。
「こうなればもう、やるかやられるかか……!」
ベルクはひらりひらりと躱しつつ、多少の被弾も覚悟で果敢に切り込む。
「気持ちはわかるが、やるなら外でやれ!!」
大声で詠唱する敵の喉を狙って斬りつけ、ひとまず黙らせてのけた!
「みんな、もうひと踏ん張りよ!」
そこら中で閃光やら爆発やらが巻き起こる中、ロゼットは爆音にかき消されないよう懸命に仲間達へ呼びかけていた。
危険なのは猛攻にさらされる前衛だ。ディアンらを優先し、堅甲を付与していく。
ストレガは仲間の生成した鉄壁の後ろへ身を隠しつつ、敵の魔法をやり過ごしていた。
敵の気迫に気圧される事なく、攻勢がひと段落ついた直後を見計らい、壁から顔を出して敵陣へエーテルを収束させていく。
そうして発生する一際凄まじい爆発が、帝国兵達をド派手にぶっ飛ばした!
「だぁぁぁぁ、焼かれる前にヤるぞおおおお!!!」
ディアン、フリーダの両名はひたすら突貫し、ちぎっては投げちぎっては投げ、当たるを幸い薙ぎ倒す!
当然敵からの攻撃も集中するが仲間の援護を信じ、とどまる事なく得物をぶん回す!
ミツキも不可視のエーテル波動を発射し、妨害に努める。
敵が魔法をどんどん撃ち込んでくる様は、もはや絨毯爆撃と呼ぶにふさわしく、バリアも張って懸命に耐えしのぐ――!
味方が回復を受けるため、一旦後退するラウンドからはアウレーリアが支援へ回る。
温存していたフレイムゲイズを、追撃せんとする敵勢の鼻先へカウンターよろしくぶち込む。さらに次ラウンドからは強力な爆炎魔法も解禁だ。
訓練場に響き渡っていた叫び声や爆発音は、次第に少なくなり。
ひっきりなしに立ち込めていた煙も、やがて晴れ。
――最後まで立っていたのは、冒険者達だった。
「……はい、そういうわけで」
全ての戦いに勝利を収めた後、アウレーリアは兵士達を軽くたしなめていた。
「お互いじゃれ合ってる暇があったら訓練の一つもなさい、という話です」
素直に頷く兵士達はボロボロだが、皆すっきりした顔をしている。
それを見ているとあまりきつく言うのも違うかもと、アウレーリアは肩をすくめ。
「――まぁ、楽しかったわ。我慢できなくなったらまた呼んで頂戴ね」
ストレガも大人しくなったゴールディチームを前に、説法を行っていた。
「我々はゴールディの代表である。振舞は全ての種族に見られている。我々の行動がゴブリンの評価になるのだ」
「はい! ストレガ様!」
「つまりはドンの代行であり、そしてレイウェスト殿はドンの友なのだ。ゆめゆめそれを忘れてはいけないのだ」
「肝に銘じます! ストレガ様!」
「……それと、先の戦いの連携は見事だったのだ。その強さを、他の皆へ分け与えるのだ」
我々は期待されているのだから――そうしめくくると、ゴブリン達はまず、迷惑をかけた他国の兵へ謝罪に回り始めた。無事改心してくれたらしい。
一方ロゼットは、兵士用の病室を回り、怪我人の介護へあたっていた。
「この外傷……内臓にダメージが及んでいないか、ちょっと心配ね……。誰かヒールを残してる人は居ないー?」
「――ここにいるぞッ!」
演習に参加しなかった砦側のヒーラー達も協力してくれ、治療はスムーズに進んでいく。
各国のチームは経験を積み、また他チームとリレー方式で協力する事で、仲間意識も増しただろう。
またこうした機会にでも、合同演習を開いてもいいかも知れない。見守っていた砦の者達は、そう思ったのだった――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年05月31日 07時07分48秒 公開
相談掲示板
キャスターのミツキよ。よろしくね 連戦で四戦。そしてそのすべてで勝利ね。 ところで、全員全力で叩き潰すのでいいのかしら。 二戦目は全力で叩き潰した方が良さそうだし、 三戦目は逆に手抜きすると怒られそうね。 四戦目は手抜きの余裕なさそう。 だけど、個人的には一戦目は互角の勝負を演出してもいいかもと思っているわ。 スキルも温存しないといけないし。
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ 4戦するからスキルの使用回数に注意なのだ。アクションスキルで回数多めの範囲攻撃を組んでいくのだ。 とまれ2戦目は叩き潰したいの同意なのだ。同胞であるが故に教育してやるのだ。 4戦目の対策は、INIで先駆けて範囲攻撃するか、アイアンウォール築くか迷ってるのだ
シーフのベルクだ。 我は積極的に後衛を狙おうと思う。 特にヒーラーは優先的に潰そう。
ヒーラーの神官戦士ロゼットよ。よろしくね。 見たところ後衛が多いようだし、壁役と回復を考えているわ。 >1戦目 1戦目に『光爆封』でウォーリアを3ターン、物理無効の檻で 封じようかと思うのだけど、困る人は居るかしら? 敵ウォーリアを1名か2名でも封じれば被害を減らせるし、 その間にヒーラーを減らしておけば敵の回復量を減らせるわ。 魔法を当ててしまうと壊れてしまうけど、1戦目に範囲魔法を 温存したいならメリットはあると思うんだけど、どうかな? >2戦目 敵シーフの状態異常への対策に『レゾナンス・オブ・ヴァロー』で 味方の命中・回避・抵抗を上げようかと思ってるわ。 3戦目はバランスが良いみたいだから、普通に回復役かな。 4戦目は…物理攻撃に加勢して、敵の数を減らすしかないかな。 思い浮かぶのはこんな感じ。不都合あったら教えてちょうだい。
おっす、ウォーリアの傭兵ディアンだ! 見ての通りバリバリ前衛派だから、囮や壁代わりに上手い事使ってやってくれや! >1戦目 【光爆封】については問題ねぇ、やってくれ。 その間にチャージングで突っ走ってヒーラーを潰しにかかるからよ。 >2戦目 お、回避と抵抗を上げてくれるってんならありがてぇ! 俺はそれ頼りに前に出て、最初の敵移動が散らばり過ぎないようヘイトを稼ぐとしよう。 シーフ連中は俺に構わず横に逸れる可能性はあるが、少なくともウォーリアの足を後衛に進ませることは防げるはずだ。 ここで何回か【殺界】と【重点硬化】使ってタイマン張るから、もし範囲攻撃撃てる奴がいたら頼むわ。 >4戦目 もし余裕があって可能であればだが、ヒーラー陣の誰かには【サークルプロテクション】を張って貰えるとありがてぇ。 どうしても距離間の優位性は敵キャスター連中にあるし、1~2発は貰う覚悟で少しでも被害を減らせるよう手を打って欲しい。
キャスター、アウレーリアよ。宜しく。 構成は回避寄りだけど、火力特化に切り替えることもできるわ。 >1戦目 私個人としては、魔法に弱いウォーリアが多いここで範囲攻撃を使おうかと思うのだけど。 分断で攻めるなら、それはそれで構わないわ。ヒーラーを先に倒しておく方がより有効ね。 >2戦目 ここでも1戦目と似た方針になるけど、シーフには避けられるかも知れないわね。 先にウォーリアを倒してから、盾を失ったシーフを丁寧に平押しする方が安定しそう。 >3戦目 ここが山場になりそうね。特徴と言えば、少数精鋭ってところかしら。 魔弾みたいな単体高火力の魔法はここで使う心算でいます。 >4戦目 ここはもう、見切りを使って回避に徹するわ。 範囲攻撃とかで撃ち返しもするけど、キャスターだからあんまり効かないかも。 先に当たった方が負け、くらいの感じで運勝負ね。
シューター、セロンガードです。 どうぞよろしくお願いいたします。 今はINI先行ですが、大体なんでも出来ます。 >1 【光爆封】でウォーリアとヒーラーを分断した後にヒーラー→ウォーリアの順番で倒すのですね。 了解致しました。それでしたら、範囲攻撃を持って行きます。 >2 命中を盛って前衛を抜けて来たシーフを撃ち抜く事もできなくはないです。が、先にウォーリアの相手をする場合は、範囲攻撃で対応可能です。 シーフが前衛を抜けて来た時用に盾は持ちました。 >3 3戦目はBS攻撃を仕掛けるか、後ろの柔らかい敵を狙うかですね。 >4 爆発オチ…ということでしょうか? ようは攻撃の出鼻を挫けば宜しいのですね? それなら、【濃煙炸弾】を撃ってみましょうか? それで相手が混乱している間に袋にしてしまえば、被害を抑えられるかと。 相手が使用する魔法の範囲が全域に渡るとか、そういう次元だと難しいですが…
ふむー >1 ヒーラーから攻撃、了解なのだ。 >2 シーフが前衛抜いてくることを考えるに 自陣にアーケインを敷くのが牽制として効果的と思うので抜いてきたらやってみるのだ。 >3 相手方のキャスターが気になるがシューターはいないから変わらず範囲攻撃をするのだ。 防御用のアイアンウォールはここで築いておいてもよさそうなのだ。耐久残れば10ターン持つし >4 アイアンウォールの陰から範囲攻撃投げるのだ。
>ディアン お久しぶり。4戦目、魔法防御なら『堅甲』でも良いかしら? 『堅甲3』は物防魔防40点アップ。4ラウンド持続。対象1名。 4回しか使えないけど、使い切る頃にはディアンの斧で何人かは 倒してくれると思うから、そこからは回復にまわろうかなって。 >アウレーリア 2戦目、レゾナンス・オブ・ヴァローの効果を受けてくれたら 命中も2割上がるから、シーフにも当てられるかもしれないわ。 ウォーリアは2戦目が1番多いし、防御特化といっても物防より 魔防の方が低いでしょうから、範囲魔法が活躍すると思う。 >セロンガード 濃煙炸弾は範囲1ヘクスだから煙で囲えるのは1~2名かな。 でも魔法の数を減らせたら助かるし、サブで使えるから メインで攻撃行動も同時にできる。アリじゃないかな? 私たちも視認できなくなるから、撃つなら遠めの敵が良いかも。
とりあえず全部叩き潰す方向でいいかしらね >1戦目 『光爆封』での封じ込め了解よ。私も問題ないわ >2戦目 範囲攻撃での攻撃になると思うわ >3戦目 ここも範囲攻撃ね。「マジックディソナンス改」一回分はここで切ろうと思うわ >4戦目 キャスターが集まってるなら「マジックディソナンス改」が攻撃と防御の両方で役立ちそうね。 さらにストレガさんとは別の位置にアイアンウォールを設置すればさらに盤石かしら。
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 >基本方針 全勝狙い承知しました。 >1戦目 それでは封じ込めている間にヒーラー狙いで行く事にします。 首尾よく倒せたらそのままウォーリアの抑え込みに回ります。 >2戦目 こちらについては前衛として抑えに回る形になります。 余裕があれば範囲攻撃を狙いたい所ではありますが、 3・4戦目もありますし消耗は抑えようかなと。 >3戦目 相手は編成バランスが取れていますが、 こちらより人数が少ない以上上手く人数差を活かして包囲できれば有利になりそうです。 基本的には定石通り前衛として抑えに回る形でしょうか。 >4戦目 相手が全員魔法火力特化と出ている以上、 多少魔防を上げた所でウォーリアは長生きできそうにない気がします。 やられる前に接近して少しでもダメージを稼げればと思いますが…
プレイングは提出しているわ。 後は現地で、頑張って4戦全勝を飾りましょう。