【帝国】古き帝国の残照
馬車猪
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シナリオID:3403
オープニング
見るからに強いキャスターが熱弁を振るっている。
「超越者どもが表に出てきた今こそ好機」
過激派を率いる、あるいは過激派という道具を所有するヨゼフ・バルダスは客観的に見て追い詰められている。
しかし、それが分かる程度に冷静な人材は過激派では少数派だ。
「これは追撃にも転進にも有用だ」
キャスターは魔力を使い呪いをぶつけながら、白い狐の形をしたキメラを紹介する。
頭部として組み込まれたハーフビーストは、無理矢理な接合による激痛と新たな命令から来る強いストレスに晒され痙攣している。
(長くはもたんが陛下の使い捨て移動手段としては使えるだろう。使い捨てなのは我等も同じだがな)
キャスターはフードの下で不気味な笑みを浮かべる。
(陛下が勝てば100年後の帝国では我等は忠臣で英雄よ。どうせ分の悪い賭けなら楽しい方に賭けねばなぁ?)
強さと技術と頼り甲斐を兼ね備えた帝国過激派キャスターが、過激派の数少ない生き残り部隊の1つ引き連れ帝都へ出発した。
●
黒い髪飾りと黒い上着。
どちらも女性用でしかも見覚えがあった。
「これつけなきゃ駄目?」
帝国代官見習いであるリットが泣き言をこぼす。
「強制はしません」
そう言うのは髪飾りと上着を大事そうに抱えるメイドだ。
リットの先輩である代官個人に仕えているメイドであり授恵者であり個人的武力はリットと同程度だ。
「着用された方が確実だと思いますよ」
「そりゃそうだけどさぁ」
しぶしぶ受け取りまず上着を羽織ってみる。
「ぴった……ぴったりだ!」
ちょっと裾が余っているし着ていて苦しくない。
リットは年齢の割に小柄で鍛えているのに筋肉がなかなかつかないのだ。
「ぴったりだけどさぁ」
髪飾りもつけてみる。
特ににおいはないはずなのに本来の持ち主の気配を感じてしまう。
しかも本来の持ち主は義兄の婚約者だ。
帝国の作戦行動なので違法性は皆無ではあるが、なんだか良くないことをしているよう感じてしまう。
「現れたようです」
メイドは狼とエーテルリンクで繋がっている。
「人間7、中型1。中型は目標のキメラだと思われます」
真っ白な紙に地図を描いて敵戦力とその進路を書き込むのがとにかく早い。
軍や学園や貴族家で専門的な教育を受けないと普通は身に付かない技術だ。
(給料高いんだろーなー。どこで雇えるんだろ)
そんなことを自然に考える程度にはリットも代官として成長している。
「私の役割はここまでですが……」
「ありがとよ。後はこっちの仕事だ」
リットの表情が引き締まる。
「レ……皇子様の糞オヤジと合流しないようなんとかするさ。正直時間稼ぎが精一杯だから早めに冒険者に伝えてくれよ」
リットの手勢は過激派相手に半壊した部隊から合流してきた軽傷者数人と昔からの相棒のみ。
精鋭と強力なキメラを相手にするには貧弱すぎる戦力だ。
「過激派の馬鹿共がこっちに来てるらしい。盛大に歓迎してやろうぜ!」
しかしこの程度で折れはしない。
難民キャンプからここまで冒険者の背を見て走り続けたリットは、根性だけは十分に育っていた。
●
「戦闘依頼です」
シャルトに出張中のギルド職員が、正式な依頼であることを示した上で説明を始める。
「帝国過激派に属する授恵者7人とキメラ1体が帝都市中に向かって移動中です。至急迎撃に向かって下さい」
ここより近くにいる帝国兵が既に向かってはいるが、足止めができたとしても短時間と断言する。
敵は本当に精鋭なのだ。
「最優先は狐型キメラが皇帝と合流するのを阻止することです」
万一皇帝と合流されると皇帝の脱出手段として利用されかねない。
「また、このキメラはキメラとしての機能に不具合が発生しているようです」
以前過激派が出した命令が取り消せないまま活きている。
桃髪の女性は特に狙われ易く、今はリットが身につけている上着や髪飾りも非常に狙われ易い。
「困難ですが皆さんならやれるはずです。戦果と無事のご帰還を待っています」
職員はそう言って、深く頭を下げるのだった。
解説
マスターより
リプレイ
数年がかりで鍛えた力も根性も、圧倒的格上には全く通用しない。
リットと大柄ビヒモーには何本も矢が突き刺さり、立っているだけで精一杯だった。
「セニャ! 助けに来たぜ!!」
義兄の声が雄雄しく響く。
リットの中の眠っていた部分が刺激されたような気もするが気のせいかもしれない。
「帝国の面汚しが」
アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトの表情が怒りで歪む。
そうすると悪役風に見えはするが、一般的な価値観で道に外れているのは圧倒的にあちらである。
(これか?)
リットが見慣れた女物の髪飾りを身につけている。
依頼をうけた後に聞いた話の通りに、アルベルトの婚約者のものだ。
「腐っても精鋭か」
距離が離れていても大きく見える白狐の動きはまだ変わらず、過激派部隊から飛んでくる矢は強力かつ正確で容赦なく弱い所を狙ってくる。
庇うのに特化したスキルを持たないアルベルトは、圧力をかけるため敵に対して進撃を開始した。
「光縛封いくよー!」
アルマ・ヴァレンタインの声が可愛らしく響く。
それは考えが浅い授恵者の言動にとてもよく似ていて、1点だけが根本的に違う。
光の六角柱が大柄ビヒモーの急所とリットを隠す位置に出現する。
それ目がけて飛んでくるのは魔力を帯びた4本の矢。
1本だけでも一般的な光六角柱なら十分に破壊可能な威力があった。
その1本目が光柱にぶつかり砕け散る。
2本目は矢尻が埋まった時点で勢いが止まり。
3本目が着弾した時点でようやく光柱が薄れて消えていく。
「つよいねー……」
4本目を見送るアルマは既にワイドヒールプラスを使い終わっている。
直径約15メートル内にいる味方がアルマの強力な治癒能力で癒やされ、矢の1本なら耐えられる程度に回復していた。
「おじさんに全力疾走は厳しいよ」
常人ならこの時点で反吐を出して倒れそうな速度でディレイン・オールドケイジがやって来る。
凄まじい勢いで飛ぶようにして敵に向かったベルク・オスマットをちらりと見てから、ディレインは未だ傷の残るリットの状態を極短い時間で確かめる。
「多分もう狙われないと思うけどね」
敵がリット達を狙っていたのは効率が良いからだ。
リットよりずっと強く当たれば脆い相手がいるなら狙いはそちらへ移る。
「脱いで」
「えっ」
アルベルトの言葉を聞いた直後のリットが変な反応をする。
ディレインは特に気にもせず、混乱した患者に対する態度で防具でもない上着を脱がす。
(臭いはリット君の汗しかしないだろうけどこれは……)
利益や害を与えるものではないが奇妙な存在感はある。
「リット君も下がって……いや、前に出るかい? 経験を積んでもらいたいし、強くなったところ見せてよ。回復はおじさんに任せて」
言葉の通りの意図はもちろんあるが、ディレインの今の最大の目的はリットを落ち着かせることだ。
混乱した授恵者が1人いれば作戦が瓦解しかねないのだ。
「ビヒモーはここのみんなを守ってほしい。もう少しだけ頑張って」
大きさだけは圧倒的なビヒモーが、ディレインの言葉を聞いて最低限のやる気を取り戻す。
「う、ん……。わかった!」
釣られてリットも多少は普段の調子に戻っていた。
その直後、1本の矢がリットではなくシルク・メイプルリーフを狙って飛来する。
シルクが纏うのは強大な何かの祝福を受けた露出度が高いローブであり、弓の射程ぎりぎりからならその優れた防御性能を見抜きづらいのかもしれない。
「ねーちゃん避けてっ」
しかし敵は弱者ではないし間抜けでもない。
竜鉄製の防具を貫通できるだけの威力がその1矢に込められていた。
「シスターに不意討ちは効きません!」
シルクは堂々と立つ。
エーテルとリットの視線が一箇所に集中し、それから秒も経たずに複数のスキルにより徹底強化された矢が着弾する。
「……少し効きましたね」
防御に成功しても、特殊な事情がなければ少しダメージを受けるのが世の理だ。
「リット君たちは離脱を!」
とはいえ物理にも魔法にも強く生命力も十分なシルクにとってはかすり傷の数回分だ。
「あとは全て私たちに任せておきなさい」
「分かっ……た! 後は頼むぜねーちゃん達!」
リット達は冒険者を信じ、一度も振り返らず全力での逃走を開始した。
●
味方の援護を待って、その後に全速力で前進する。
素早さが不十分なら行動開始が遅くなるだけの行動になりかねないが、ベルクほどの速度があれば1つの戦術として成立する。
「陛下へ馬代わりとしてこれを送り届けるのが最優先だ。これを守って死ね!」
一際格の高い帝国過激派が、自らの手番を攻撃には使わず命令とそれ以外に使っている。
「人の妹弟を拉致って弄んだ挙句に弟にあのヨゼフを跨らせようだと? 貴様ら全員楽に死ねると思うなよ?」
発声に力を裂いたのにベルクの速度は変わらない。
白い狐キメラの頭部となったものを認識した時点で安全弁ともいうべきものは吹き飛んでいる。
「お前は迎撃に専念だ。矢はあのハーフビーストに集中しろ」
キャスターが命じる。
既に攻撃に移っていたシューターもいたのでベルクに向いたのは矢が3つ。
本人の技量に攻撃への集中とヒーラーによるバフまで加わったので威力はもちろん狙いと読みの精度が凄まじい。
1本目をベルクは絶妙な加減速で回避。ダメージは0ではあるが当たってもおかしくなかった。
2本目と3本目は1本目が回避されるのが前提の軌道だった。限界を超えた集中でベルクが自身の反応速度を引き上げても、2本目はともかく3本目は躱すための速度と空間が足りない。
衝撃が体を突き抜ける。
2本目の矢が左腕を掠め、3本目が神材製の胸甲を貫き矢羽根が前面装甲で止まっている。
ベルクから強烈な殺意を向けられたシューターからは、無機質な視線が向けられていた、
(あのキメラは以前見た個体でしょうか? 見た所行動が以前より不安定な感じです)
フリーダ=ブロムヴィストは前向きに落下している。
スキルがフリーダの個性を通して形になっただけなので速度は超軽装シーフに劣る。
(啓示によれば『ここで仕留められないと後々ガ=バに繋がります』との事です。決戦もすぐに始まりますからここで……なんと)
最前線でも十分通じる回避能力を持つベルクが射抜かれ、いつ気絶してもおかしくなくなった。
「いけません」
ベルクは何度も同じ戦場で戦った仲だ。
ベルクにとっての命の使い時がここではないことをフリーダは知っているし、決戦場から有力なシーフが1人欠けるのは致命的事態に繋がりかねない。
「っ」
ベルクが気絶。
「白い戦士は狙うな。黒いのに集中しろ」
キャスターの指揮により敵4人がアルベルトに攻撃。
矢が大気を貫く音と激しく衝突する音が連続する。
(参りましたね。長期戦になればこちらが数人亡くなるかもしれません)
フリーダは敵前衛の相手をするつもりだったが即座に予定を変更する。
突撃を開始したフリーダに敵前衛からのシーザーロアが集中する。
抵抗に優れたフリーダでも苦労する強度の状態異常を、根性と少しの幸運で以てはね除ける。
こうなるとウォーリア2人では一時的な足止めもできない。
フリーダを追いかけスキルを使って背後から攻撃しても、物理魔法両方の防御力を持ちアダマントボディまで発動中のフリーダに有効な打撃を当たられない。
(シューターは散開済みですか。戦い慣れした相手は手強いですが読み易い)
チャージインパクトの効果範囲には1人しかいないがそれはそれで構わない。
十分に加速してぶちかませば、長距離戦特化のシーフ程度1撃で戦闘不能か気絶寸前まで追い込める。
「ヒーラーの力量によってはひっくり返される可能性はありますが」
ヒールを使う敵後衛をちらりと見つつ追撃。
アルマのような理不尽なほどの回復力はなく、敵の1人は少なくともこの戦闘中は復帰不可能になった。
ベルクやフリーダの突撃を支援していたのはセロンガード・シュタインドルフだ。
自身に対抗は可能なシューター4人が相手なら勝ち目は薄いがここは試合場ではなく戦場。
距離があるので被弾した後に後退して治療も受けることもできるし、敵の射撃がリットやベルクに向いた時は攻撃に集中して大打撃を与えることも容易だ。
「至近距離での射撃戦にはなりそうにないですね」
セロンガードにとっての超得意分野だが移動には時間がかかってしまう。
まずは敵の火力を減らさなければと、エーテルを収束させた矢を放ち敵が崩れ落ちる姿を確認する前に手応えを感じた。
(問題は……)
敵の頭の動きが変わった。
白狐が鎖から解放されたかのように高速で移動を開始する。
(一撃離脱ですか)
ベルクに襲いかかるタイミングでブロックアロー。
攻撃側も回避側も非常に高レベルの争いに介入することで回避側を勝利させる。
が、残念ながらベルクの生命力が限界だった。
倒れ伏すベルクを守る形で2つの光壁が出現する。
幅1メートル高さ2メートルのそれは白狐に比べれば小さく、しかし護衛のための道具としては極めて有用だ。
「間に合い……ました」
キャスターとしては軽装なヤウズ・オスマットが白狐の先手をとる。
光壁を迂回しベルクを襲うなら通るしかない空間に重力場が展開されて、超火力の魔法攻撃よりも効果的に白狐とその命令者の意図を邪魔する。
「キメラよ! せめて苦しまないように倒してやろう!!」
スキルを使い尽くす勢いでやって来たアルベルトが漆黒の大剣を構える。
圧倒的な剣技とそれを高める技は白狐の高性能すら上回り、だからこそ敵の頭は手番を使う。
1度は切っ先が届き深手を負わせたが、警戒がますます強くなる。
(敵のシューターには俺を狙わせろ。キメラは任せた)
とっておきの矢が2本アルベルトに突き刺さる。
十分に分厚い装甲を活かした防御を貫通する。
「貴様等には生まれた事を後悔させてやる!!」
しかしアルベルトは痛みと衝撃に耐え、白狐への援護を目論み近付いてしまったウォーリアを鎧ごと切り裂いた。
「矢はなんとかなったね」
前進したディレインがアルベルトをヒールで治療する。
敵シューターはさらに討ち取られて脅威は激減している。
「皇帝ヨゼフは友人相手。なら逃走手段を与えるわけにはいかない」
ディレインは、毛布で隠していた上着をヤウズへ投げ渡した。
「陛下と合流して馬として振る舞え!」
「事実上の亡骸とはいえ誇り高き我等オスマットの嫡男を等オスマットの嫡男にあのヨゼフを跨らせようと? ……殺す!!」
普段は演技ではなくおどおどしているヤウズが怒り一色に染まる。
白い髪が炎のごとく揺らめき、白い狐耳も憤怒で震えている。
黒い上着を強く握りしめ後ろへ跳ぶ。
その動きは本来の目標と共通点があり、髪飾りをつけただけのアルベルトより強く白狐を惹きつけた。
「髪飾りや上着……あの子にそんな趣味や好みは無かったはずなので何かの指示ですかね?」
狙い通りに状況を動かすことに成功しても、ヤウズの心は晴れはしない。
(先制攻撃は無理ですか)
後退するヤウズと入れ代わる形でセロンガードが仕掛ける。
巨大な左右の前脚と首による攻撃は非常に鋭く正確で、これが距離がある戦いなら1度の攻防で惨殺死体と化していたかもしれない。
だが零距離はセロンガードの独擅場だ。
初撃こそ被弾したが続く攻撃は全て躱して反撃の1矢を送り込む。
ヤウズの最後の重力場が白狐を至近の距離に止め、セロンガードの一矢に恐るべき精度と威力を与えていた。
上半身だけのハーフビーストは、体と魂に刻み込まれた動作で回避する。
けれどただ力が強いだけの魔獣は回避も防御も間に合わず、皮膚と肉を貫かれ背骨の一部と中身を破壊される。
それまでの機敏さが嘘のように消え、巨大な五体がだらりと地面に倒れる。
「アブデュル、この、愚弟」
この戦場で唯一戦闘可能なオスマット一族として、ヤウズは涙をこらえて言葉を絞り出す。
「晩節を汚すのは、我が許さん」
竜石の短杖から放たれたタイダルストリームを、白狐は自ら受け入れるかのように浴び、息絶えた。
●
「何故命令を聞かぬっ」
「みんな聞きたくないんじゃないかなー……」
アルマのツッコミに容赦はなく、魔矢による攻撃は絶大な魔力が籠もっている。
一般的には十分強大といえる魔力に支えられた光膜があっさり破壊されてキャスターに手痛い打撃を与える。
「あっ」
敵による重力場がアルマがいる一帯を包む。
アルマの追撃が最後の光膜を消滅させるがキャスターは既に逃走を……皇帝がいる方向への全力疾走を開始している。
「さてうちの子達がお世話になったようです。我々もお礼がしたくてたまりません是非もなく受け取っていただきます」
シルクの表情はシスターらしい朗らかな笑顔で、撒き散らす気配は加護抜きでも濃厚で猛々しい。
「我が神を恐れないならばかかって来なさい」
無論、かかって来ないなら無理矢理に受け取らせる。
迎撃の一撃も超厚胸部装甲を撃ち抜くには全く足りない。
浄化と慈愛の祈りを込めた渾身の魅せ技にして殺人技が、優れた才能を長年鍛えてきたキャスターに炸裂した。
「お見事です」
フリーダは、ヒーラーとシューターとついでに最後のウォーリアの血を浴びたままの状態で拍手をする。
「多分勝てば官軍の気持ちで皇帝に付いたのでしょうが……まあ、負けたら賊軍ですよね」
終わってみればあっさりとした、しかし大量の血が流れた結末であった。
●
気絶から回復したベルクは、妹の手を借りて白狐から弟の上半身を切り離す。
痩せ衰えて酷く軽く、数分前までは動いていたことが信じられないほど冷たい。
「我は駄目な姉だな、仕方ないとはいえ帝国崩壊時は国外に居ったせいで弟と妹がどうなっているかも分からず救うことすらできなかった、我にできたのはこれ以上奴らに利用される前に殺してやること……それすら直接はできなかったとは」
清潔で厚い毛布に横たえ、丹念に死化粧を施し終えてようやく、抑え込んでいた言葉の一部がこぼれる。
ヤウズは声をかけられない。
それ以降、シャルトの近郊の墓地に埋葬するまで一言も会話はなかった。
「はいこれ。確かに渡したよ」
ディレインは黒い上着をヤウズに代わって返還する。
「ああ。……リットも良くやったな」
通常の呼び方に戻したアルベルトを見て、リットは露骨に安堵している。
「キミ達もおつかれ。彼等は……どうなるかな」
リットもビヒモーも労り終わったディレインが、ビヒモー用の荷車に詰め込まれた過激派に目を向ける。
まだ息のある者は応急処置だけして捕縛した。
舌を噛み切ったりしないように適当な布を突っ込んでいるので消耗は激しいはずだ。
彼等が生き延びるかどうかは分からないが、彼等の望みが叶うことは永遠にない。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2024年01月05日 19時21分25秒 公開
参加者
相談掲示板
No.1
豊穣の使徒シルクです。 私自身が神になる気はさらさらないですがなろうとしても修行不足 世知辛い世の中です。
No.2
じゃなくてリットくーーーん!? だだだだ誰か私の髪を桃色にしていただけませんか! 私が囮になりますぅぅぅ
ヒーラーのディレイン・オールドケイジ。よろしく。 初期位置がリット君たちの後方50mかあ。 とりあえずおじさんは全力移動しないとかな。 今のところ桃色の髪の女性はいないから、リット君から上着と髪飾りを受け取れれば執着対象を変えれるのかな?
ウォーリアのアルベルトだ。 よろしくな。 髪飾りは、俺がつけようか? 上着は・・・、体格的に無理だけどな。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー 髪色は角度しだいでピンクっぽく見えなくもないけど上背がね… なので注意の引き付けとかはおまかせする感じにー 身を隠すものが何もない荒野が戦場みたいだし 遮蔽物代わりに光縛封でも準備していこうかなあと
たすけっ
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 キメラの対処もそうですが敵の陣容も遠距離系が多くて面倒ですね。 できるだけ早期に近づいて乱戦に持ち込みたいところですが、 指揮官のキャスターからの足止めが予想される以上、 こちらの方もなんとかしたい所です。
シーフのベルクだ、よろしく頼む。 とりあえずリット坊を飛び越えてキメラを殴りに行くつもりだ。 キメラを眠らせた(永眠)後は過激派どもに生まれてきたことを後悔させてやる。
シューターのセロンガードです。今回はよろしくお願い致します。 シューター四人の相手を致します。 白狐に対してはBSのリアクションスキルで時間稼ぎをしようと思ってます。 リット君が涙目なので、上着と髪飾りを受け継いで執着対象を変えるのは賛成です。
敵→→→→リット君←冒険者 くらいの位置関係かな。 リット君から上着と髪飾りを移すなら、外す間の壁をウォーリア組にお願いしたいところ。 髪飾りはアルベルト君につけるとして…上着はいっそ布でくるむとかして隠しちゃう?
あ、キャスターのヤウズと申します。 どうかよしなに。 我もキメラへの対応に行こうかと。 後、囮の方の前に出られればクレネルウォールなどで時間稼ぎや、グラビティフィールドでの足止めも可能かと。
髪飾りはアルベルト君へ、上着は毛布で包んで隠しちゃう、でやってみるね。 リット君たちには後ろに下がってもらってよさそうかな。 個人行動としては、向こうがインフィニティロア使うならこっちも使っちゃおうと思って。 後はデバフ解除も持ってくね。
No.13
インフィニティロアと回復はディレインさんに一任します。 過激派には過激派をぶつけるという事ですね。 人類にいいえリット君に害成すものは溢れる愛で返り討ちにしてあげましょう 前に出てウォーリアさんに一撃喰らわせて差し上げます