【帝国】我等ゴブリン義勇軍!
馬車猪
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シナリオID:3328
オープニング
いかにもゴブリンらしい外見のゴブリンが呆然として立ち尽くす。
特徴的な地形も建物も何もなく、田舎道の左右に収穫が終わった麦畑が広がっている。
なお、所々で道が三叉路や四辻になっているのでどこに向かえば良いか分からない。
「広いなー」
「いくら獲れるのかなー」
ゴブリンは1人2人ではない。
王国で働いていたときに募兵の呼びかけを知り、千年先の歴史書に載るかもしれない一大決戦に参加するためここまでやって来た若者達だ。
しかし徒歩で来るには距離が遠すぎた。
体には疲労がたまって腹も減り、故郷より冷たい風に体温を奪われる。
「さむいよー」
「かえりたいよー」
だから心が弱くなり泣き言が口からもれる。
彼等の名誉のために明記するが彼等の心身は頑健だ。
食料も防寒着も不十分なのに徒歩のみでここまで辿り着けただけでも十分に凄い。
「なんだあれっ」
「魔獣? 魔獣かっ?」
ゴブリン達が慌てて隊列を組む。
緊張で思考能力が少し回復し、実戦的ではあるが粗末な盾を構えて己と仲間を守る。
その魔獣は毛が暑苦しいほどたっぷりで、形は牛っぽいのに大きさは凄まじく筋肉の分厚さは恐ろしいほどだ。
「おーい」
魔獣から声が聞こえた。
「このあたりじゃ見ない顔だな。何か用があんのか?」
声は明るく、しかし油断はない。
魔獣の背中に乗ったリットが、探るような緑の目を向けていた。
●
「遠慮せずに食え! おかわりもあるからなっ」
リットは途惑うゴブリン達の前に特大の鍋を置く。
中身は塩辛い干し肉と古い麦で造った麦粥だ。
ゴブリンにとってもリットにとっても決してご馳走ではなく、けれど寒い土地の寒い夜で食べるなら体を温め栄養を与えてくれる最高の料理ともいえた。
「あったけぇ」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
ゴブリン達がぺこぺこ頭を下げる。
「いいから食え! な!」
リットは相手の都合を聞かずに器に粥を注いで匙をつけて強引に押しつける。
ゴブリン達は半ば泣きながら匙を高速で動かしあっという間に器を空にする。
リットは何も言わず、鍋が空になるまでおかわりに応じ続けた。
「えっと……」
ゴブリンの体温が上昇し思考が回復する。
いつの間にか武装したヒューマンと体格の良いビヒモーに囲まれていて、正直怖かった。
「俺はリットだ。ブラ……じゃなくてゴールディからの物資のおかげで生き延びたことがあるんだ」
リットは自身の晩飯よりもビヒモーの食事とブラッシングを優先している。
「飢えは辛いよな」
周囲を見渡す。
すっかり様子は変わってしまったがここはかつて帝国難民キャンプと呼ばれていた場所の一部だ。
リットはここで、各国からの支援で死を回避し、冒険者に助けられて生き延びた。
「ところであんたらは……」
「アニキ! 王都からの便が来たぞ!」
「今行く。……すまねぇ仕事だ。あんたらはここで休んでてくれ」
リット一党とビヒモー達が慌ただしく移動を開始する。
ゴブリンは追うか待つか迷っているうちに睡魔に襲われ、警戒もせず寝入ってしまった。
●
「目的はゴブリン義勇軍の訓練です」
冒険者ギルドで職員が説明を始める。
軍という名称ではあるが実態は戦いの経験がほとんどない若者達だ。
だが帝都奪還という巨大事業には必要な人材でもある。
体力があるだけの非授恵者でも物資運搬や拠点の維持作業は行える。
授恵者なら覚醒した直後でも警備から軽い戦闘までやれることがたくさんある。
「現在彼等は物資輸送に従事しています」
大陸各地から送り込まれた物資が帝都近くの拠点目指してピストン輸送されている。
輸送はビヒモーや馬にさせることができるが、積み下ろしや家畜の世話や警備にとにかく人手が必要だ。
「このままでも大きな貢献にはなりますが」
戦士としての参加と人足としての参加では、後世からの評価がたぶんかなり違う。
だから、ゴールディから今回の依頼がされたという訳だ。
「ゴブリン義勇軍は全員最低限の訓練は受けています。説得や交渉でやる気を取り戻させることができれば依頼は成功にはなりますが……」
戦闘やそれ以外の技術を教え込めば活躍が見込めるようになるかもしれないし、今後の身の振り方の相談に応じたり入れ知恵したりすれば大きな影響を与えることになるかもしれない。
「また、輸送を手伝っても構わないらしいです」
リットという帝国代官見習いがビヒモーを多数連れて輸送に従事しているのだが、忙しすぎてビヒモーの扱いが雑になっているらしい。
具体的にどうなっているかというと、メシのマズさとブラッシング頻度の低下でビヒモーの士気が低下しサボタージュを始める直前だ。
「できればゴブリン義勇軍の問題と同時に解決してあげて下さい」
困った顔をした職員が、冒険者に深々と頭を下げていた。
解説
マスターより
リプレイ
(冒険者を基準に考えては駄目だな)
ベルク・オスマットは、集められても無駄話を辞めないゴブリン達を見て方針を決めた。
「2人組を作れ。反論は許さん」
体格は小柄でもベルクの気配は抜き身の刃のごとく鋭い。
引っ込み思案でもそうでなくても関係なく、生存本能に突き動かされたゴブリン達がだいたい2人組を作る。
「よし、ペアを作ったな? では今から貴様らにはペアごとに分かれて総当たりの模擬戦をしてもらう、全力で殴り合え♪」
いじめや悪趣味に見えるのはベルクの意図した演出だ。
近いうちに帝都に近付くのだから最低限の危機感は必要だし義勇軍(仮)内の序列を決めないと有効な訓練も難しい。
歯や骨が折れそうな場面には介入しながら、ベルクは義勇軍(仮)に聞こえないようにそのリーダーに話しかける。
「一人で全員の面倒見るとか無理に決まっているだろ、どんな組織にも基本幹部や副官がいるのはなんでだと思う? 負担を分散するためだ」
殴り合いの結果と過程から統率できそうな者をひとまず4人選んで各個に集団を士気させる。
「こうして分隊にしてやれば貴様が直接面倒を見る、というか指示を出すのはこの4人で済む。これでだいぶ楽になるだろ?」
ゴールディから成果を求められている以上、有効なら乱暴な手法でも使うしかなかった。
フリーダ=ブロムヴィストも危機感が強い。
(決戦が近いですけど間に合うんでしょうかね? これ。啓示にも『とりあえずただのカカシにならない位には頑張りましょう』と出ています)
約10日でまともな訓練を受けたことすらない者を使える様にするのは難易度が高すぎる。
(リット様とビヒモー達も余裕がないようですし)
移動は通常の数割増しの速度で休み時間は最低限。フリーダ達が来るまでゴブリン義勇軍(仮)の面倒まで見ていたので疲れが深刻だ。
(『停止、前へ倣え、下ろせ、休め、気を付け、前進』?)
何か受信した気がする。
(まずは集団行動できるようにしないといけないということでしょうか)
ゴブリン達は1人あたりの戦力にばらつきがある上に練度もバラバラで教養も足りていない。
フリーダは分隊長を補佐する形で義勇軍(仮)がせめて集団として機能できるよう教え続ける。
「剣盾持ちは前に立って、長物を持っている人が後ろからです」
この指導ができるまで、数日の時間が必要だった。
シルク・メイプルリーフは戦闘を感じさせることの担当だ。
「今から私が敵役やりますからねー。地面に10秒以上倒れてた人は戦闘不能です。そのときは安全な所で休んでてくださいね。その前に助け出された人はセーフとします。……さぁ協力して私を倒してみてください。成功したら美味しいチョコレートをあげましょう」
男同士の猥談に出てきそうな美しすぎる美女あるいは美少女であるのに、存在感が強すぎて男が近づけない。
特に根性のある1人が精神をすり減らしながら近寄りなんとか剣を当てても、当たった箇所が切れず少し赤くなっただけだ。
(躱す気がないのに躱せてしまいそうですね。そうっと、壊さないように……)
反撃は攻撃ではない。
掴んで持ち上げ落とすだけだ。
10人以上相手にしても、相手されたゴブリンは地面にへたり込んでシルクは汗すらかかない。
「正直な話をすると実戦では1対1では勝てない場合が大半です。でも数は力なんです。1人1人の力は弱くとも確かに力ではあるのです。寄り集まれば大きな力となります。……あなたたちの力は必ずや必要となります」
覚える機会があるならとにかくヒールを覚えろと、言葉は穏やかでも有無を言わせぬ説得力で言い聞かせもしていた。
アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトの意気込みはとても強い。
「俺が鍛えるからには、みんなを一人前の戦士軍団にして見せるぜ!」
ベルク、フリーダ、シルクが準備をした上で集団戦闘を仕込むので責任は重大だ。
そして、極めて高水準の戦術眼と優れた教導技術を持っているアルベルトだから分かることがある。
仲間が散々頑張って成長させた今でも、義勇軍(仮)の練度も素質も非常に低い。
「重要なのは仲間を信じて耐えることだ。逃げ出せば仲間が傷を負って死ぬ」
だから本当に必要最低限のことだけ教え込む。
「逃げたときの不利益は他にもある。敵から逃げても不名誉からは逃げることはできない。以前の生き方には戻れないと思え。……世間の評判もあるが何より逃げた本人が変わってしまうからな」
高位貴族の家系にうまれ騎士として鍛えられたアルベルトは悲惨な例をいくつも知っている。
「後退や撤退を命令されたときに従うのも重要だ。取り残されたら悲惨だぞ」
明日からは輸送業者の警備が始まる。
無駄にできる時間は一瞬たりとも存在しない。
●
リューイ=ヴァレンゴルトはリットのコネで借りた鍛冶場で立ち上がり、鉄屑から剣の形をした鉄棍棒にまでレベルアップした品を外へ運び出した。
「今日できたのは今日出番がある奴だけだ。義勇兵が盗みなんて情けないことをするなよ」
彼のカリスマは既に常人の域を超えている。
ゴールディからはるばる来た人々からの視線は崇拝のそれだ。
「さすがリューイ様ッス! 俺なんかがぜってーマネできねぇ」
きらきらした目で見上げてくるゴブリンに、リューイは少し厳しい目を向ける。
「俺の鍛冶の技は、授恵者に覚醒して冒険者になってから習得した」
授恵者になれば体力も増すしそれに釣られて集中力も増す。
これまでより技術や知識を身につけるのは容易になるのだから頑張れと励ます。
「伸ばそうという意思や努力は必要だが、それさえあれば高度な内容も身につくからな。色々なことを学べる良い機会だから、それを活かせ」
リューイは一人に言い聞かせる形で、ゴブリンの新人授恵者全員に伝える。
「授恵者になったからと、ゴールディを出て冒険者を始めたばかりの頃は何とか依頼をこなすのが精一杯だったが……」
新人達が嬉々として剣を振るを見て回り、「今の踏み込みは良かった」「コツを掴んだな」と褒めつつ指導する。
始動する。
「今では、こんな技まで使えるようになった」
見事な一撃を実演し、改めて称賛の視線を浴びていた。
フリーダは輸送業者に話を持ちかけている。
「以前にゴブリンに関する事件もありましたから戸惑いはあるでしょうが」
名と所属を明示した上でリットの紹介があることを示す。
ここは帝国なので話が通りやすい。
無論、冒険者の教育と本人達の頑張りがあったからだが。
(後は任せて良いでしょう。……良いとは思いますが念のため同行して万一に備えましょう)
義勇軍(仮)全員が護衛すると人が余る。
フリーダは1つの輸送隊と1つの分隊と共に輸送任務に従事し、魔獣には遭遇しなかったがゴブリン達に緊張感を持って護衛することを学ばせた。
●
「魔獣が出たか! みんな、俺と一緒に闘うぞ!」
アルベルトが魔獣相手の戦いに参戦したのには理由がある。
全長2メートルに達する熊型魔獣は重く速く頑丈だ。
アルベルトなら一太刀で倒せる相手ではあるが、義勇軍(仮)に実戦を経験させるためには熊に攻撃せず攻撃を半分ほど引き受ける程度の工夫が必要だった。
戦い自体はあっさり終わった。
アルベルトが見守る中、返り血まみれのゴブリン達が雄叫びを上げている。
「ちょっと通してー……!」
アルマ・ヴァレンタインはゴブリン達より小柄だが勢いがあり何より迫力が違う。
武力やエーテルというより専門家としての説得力が違うのだ。
「うん使える!」
アルベルトは内臓を避けてくれたしゴブリンの武器は筋肉までしか届いていない。
内臓の中身がこぼれていたらばっちくて駄目だったがこれなら大丈夫だ。
「解体未経験なひとは優先で前に来て見学してー」
アルマの意図に気付いた古参ゴブリンが若者の一部を押し出し、一部の古参は覚悟を決めた顔で前へ出る。
「遠征中に食料たりなくなることふつーにあるからねー」
非常に頑丈なはずの毛と皮と肉に切れ目を入れて広げる。
生々しい色の内臓から、湯気とな生々においがぶわりと広がる。
「自前の防寒具を作れるようになったりー、まふぃあさんならぎゃんぐコートのファーとかにも応用できるし素材の処理がイイ感じだと商人さん高値で卸せてお金まわりがよくなったりー?」
なめしも必要だけど無理なら他に頼んでねと解説を添える。
「お肉もふつーに調理して食べられ……」
自身の趣味と一般的な食の指向を比較して言い直す。
「お腹減ってなくても我慢すれば食べられるからー!」
今回は豪華にハーブ塩も使って試食と干し肉作りを体験させる。
アルマは時間が余れば、毛皮のなめしから加工までしっかり仕込むつもりだった。
●
(戦争…、生き残れるように、って、こと、だよね……)。
エルは、帝国にある物資中継拠点に相談しに行った。
「シューターさん、いる? 猟師の、経験者さんも)
ビヒモーと共に到着した分隊に弓と矢を届ける。
ほぼ無料で貸し出される装備としては決して悪くない。
「売って、くれる、から」
拠点で備蓄されていたものの中から、いくつか分けて貰えることになった。
所持金で買える範囲で、なるべく良い装備を選べるようエル自身が付き添い装備を更新させていく。
(射撃と、白兵、同時、は)
エル達冒険者なら矢と魔法と刃物と鈍器が高速で飛び交う戦場に即座に対応できるが彼等は無理だ。
平凡か少し優秀程度の義勇軍(仮)が友軍誤射をやらかさないよう、エルは集団でのシューターの役割と危険を身につけさた。
義勇軍(仮)の成長は評価の向上にも繋がる。
これまでほとんど断られていた輸送業者の護衛も、仕事として受け易くなっていった。
「ビヒモーさんたち、久し……ぶり?」
見覚えはあるが印象が薄い。
リットの担当地域では非常に大型のビヒモー達が大きな顔をしていたのでエルの視界に入る機会がほぼなかったのだ。記憶しているだけエルはすごい。
「分けると、ちょっとずつ、だけど」
憧れのおやつは想像よりずっと美味で、ブラッシングもリットのそれよりずっと上手。ビヒモー達にとっては夢のような時間だった。
ディレイン・オールドケイジは医者として義勇軍(仮)の面倒を見ている。
最初の喧嘩のときほどではないが、魔獣の襲撃がないときでも怪我をする機会は結構あるのだ。
「スキルはすぐに覚えられるものじゃないよ。今から冒険者になりに向かうのも現実的ではないしね」
ディレインは雑談をしながら手当を終える。
冒険者が多様なスキルを習得可能なのは、本人の努力と才能が前提ではあるが冒険者ギルドが用意した環境があるからだ。スキルを新たに覚えさせるのはかなり難しい。
(1番簡単なヒールが使えるだけでも大きく変わるのだけどね)
時間も何もかも足りないのでできることをするしかない。
「何も最前線で武器をふるうだけが戦いじゃないからね。回復や補助は絶対に必要だし、拠点がちゃんと保たれてないと士気はどうしたって下がる。自分の能力を一番発揮できる場所を見つけることが、活躍するための一番の近道だと思うよ」
応急手当の効果を実感させた直後に行う誘導は非常によく効く。
自発的にディレインに教えを請うゴブリンは、ディレインが想像していたよりかなり多かった。
ディレインは患者が途切れた時間で教育を担当し、少しでも余裕ができればビヒモーへ向かう。
(エサの質については責任を感じるなあ……。フォローはしっかりね、って伝え忘れてたもんなぁ)
リットに関わりのあるビヒモーならディレインの顔はだいたい知っている。
自発的に集まりディレインに構って貰おうとする。
「うんうん。順番にするから焦らないでね」
通常サイズでもビヒモーは大きく、ブラッシングは重労働だ。
手伝おうとしたゴブリン達が、疲労でダウンしていっていた。
●
学舎の存在を知らぬ無教養なゴブリンも、ストレガ・L・リベルガストラの圧倒的な力は理解できる。
義勇軍(仮)単独ではどれだけうまくやっても被害が確実な熊の動きを封じただの獲物に変えてみせたのだ。
「ゴールディと帝国、そして我々の未来の為に馳せ参じた同胞達、徒歩でよく来たのだ」
そんな相手に称賛されると士気も高まる。
最初はだらだら歩いていたゴブリンも、今ではきびきびと活発に動いている。
「個人的には同胞の大半をこのまま輸送業務に従事させたい」
相談されたリットはよく分からないまま頷き、特に何も考えないままストレガに近況を語る。
「リット殿が忙しいなら手を借りればいい。今まさに手はある。同胞にビヒモーの世話をさせるといいのだ。なに、ビッグオウムよりは温厚なのだ。これを鍛えれば帰ってオウムの世話をする職にもありつけるだろう」
リットは素直にストレガの提案に乗った。
「身を粉にして働くのだ。戦後に帝国に残るなら、ビヒモーが希望すればそのまま連れて行って良いと言われているのだ」
リットは無言で同意する。
なお、よく動くビヒモーの飼料代についてはストレガもリットも説明していない。
盛り上がるゴブリン達に、食欲旺盛な視線がいくつも向けられていた。
レラ・F・ギュンターはぬいぐるみ作家と名乗っている。
なお、修めている技術は裁縫技術が中心であり、布という決して安くない物品を有効に扱う彼女に対する需要は大きい。
代官は土地建物年金付きでダメもと勧誘したがっているほどだ。
「戦闘出来るひとは確かに大事なんですけども、そゆ人たちだってひとりじゃ戦えないのです。それを支える裏方で働く方々がいらっしゃるからこそ、十分な力が振るえるってもんです」
輸送の仕事が終わった後、レラのまわりにゴブリンが集まっている。
「みんなが讃えるような戦士から『あなたの作るものはすばらしい』と讃えられるような存在になりたくありませんか? 戦うことが苦手な方でも誰かの役に立てることは出来ます。その道で上に登り詰めることだって出来ます。非授恵者であってもです」
リット一党も熱心に聞いている
「何よりですね、技術に年齢は関係ないのですよ! 体力仕事はどうしたって歳を取ると共に辛くなって参りますけど、手に職つければお年寄りになっても食いっ逸れません! はいココとても大事です! テストに出ますよ!」
おお、と広い部屋が暖かくなるほど熱気が生じた。
それから始まったのは防寒着の補修だ。使えば傷むものなので需要と必要はどこにでもある。
レラにとっては初歩の初歩でしかない技術も、義勇軍(仮)のゴブリンにとっては宝物だ。
「後世の資料には帝国奪還にゴールディのゴブリン達も馳せ参じ、少なからず貢献したと記される。その為の報告書を此処に記すのだ」
そんな光景を眺めながら、ギルドに提出する書類を真面目な顔で作るストレガであった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準10 / 4〜10人
2023年11月19日 19時01分46秒 公開
参加者
相談掲示板
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 個人的には大半をこのまま輸送に従事してもらうのが良いと思うのだ。非授恵者でもしっかり戦力になっているという事を私は教えていこうと思うのだ。 その中からリーダー他、見込みある者は戦士としてスカウトするのが良いかなと。 魔獣相手は支援重視で動くのだ。
ヒーラーのディレイン・オールドケイジ。よろしく。 以前にビヒモーのご飯の質を下げたら?って言った責任を感じてるよ… でも一応の我慢はしてくれてるんだなあ。 ブラッシングでご機嫌を取りつつ、ゴブリンの中にもやり方を覚えてくれる人がいないかなって思ってるところ。 あとは、ヒーラー適性がある人がいればその指南かなあ。 授恵者じゃなくても、応急処置とかできるようになるだけで違うだろうし。 ベテランが新人に教えられるようにできれば今後のためにもいいのかね。
ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺は今回、ゴブリン達の訓練を行おうと思っている。 個人戦だけではなく集団戦も授恵者やベテランを中心に戦えるように鍛えていければと思う
エル、です。…シューター、です。 どうぞ、よろしく。 ええと、わたし、は…。 授恵者さんたち、の、中、に。シューターさん、が、いるなら、訓練? ビヒモーさんたち、の、ブラッシング。 あと、は、ベテランさんたちとか、今までしてきた仕事、を、聞いて。 得意なことがある、なら、それを担当してもらう、とか、かなあ?、と思って、ます。
シーフのベルクだ、よろしく頼む。 我はリーダーを鍛えるかね。 組織作り(分隊を作りベテランを据えて少数指揮×多数に)すれば少しはマシで楽になるだろう。 そもそも素人に集団指揮は無理なのだから。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー 魔獣さんが出るみたいだけど戦闘は手伝ってくれる人いるみたいだし 狩猟とか革細工もってって素材を有効活用する手解きでもできればと
No.7
豊穣の使徒シルクです それぞれ担当が決まっているようですし今回も適当にお手伝いしておきましょうか
ギュンタはウォーリアのレラ・F・ギュンターと申します。どぞ、よしなに。 防寒具は既に購入されましたよですけど、使ってく内にボロボロになってくものですから、 メンテナンス方法としての手芸をレクチャーできたらと思ってます。 それに裁縫を覚えれば次からは布だけ買えば自作出来ますしね。節約です。 あとは美味しいお料理の作り方も教えられたらと。
No.9
効果があるかどうかはわかりませんがなり立て受恵者さんに【ヒール】の伝授と格上相手の戦闘を経験してもらうとしましょうか
書き込み忘れていた(汗 直前だが、鍛冶のスキルで義勇軍の古びた剣を手入れすることで、心強くさせること。 同じゴブリンとして、同胞の授恵者がここまで到達できるという姿を示すことで、前向きな姿勢に変えていく助力をするつもりだ。 よろしく。