【帝国】巫女二人【参起】
真柄 葉
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シナリオID:3327
オープニング
「殿下、エスタルより兵が到着しました。総数は約500。エスタルへ派遣していた我が配下とエスタル兵による混成部隊で、今はオルグなる者が指揮を執っておるようです」
後に控えるバルディオンが届いたばかりの報告書を読み上げる。
「ふむ……やはりリカルダはこないか」
「はい。再三に渡って通達しているのですが、いまだ参戦表明はありません。ご許可いただけるのであれば、私自ら赴き説き伏せますが」
「よい。彼女にも彼女なりの考えがあるのだろう、放っておけ」
「しかし、リカルダ将軍の力は今の帝国にとって貴重な戦力です。みすみす遊ばせておくのは……」
「よいと申したぞバルディオン。それよりも各部隊の指揮官と綿密に連携を取り、補給物資の配分と褒賞の約束を書面で交わし記録を残せ。今は同盟を結んでいるとはいえ、帝国を快く思わぬ者もいる。不満の芽が生まれる前に潰すんだ」
「はっ!」
最敬礼を取り去っていく配下の背を見送り、レイウェストは再び城下へ視線を落とした。
「……あれは」
しばらく兵士たちの様子を眺めていたレイウェストが、敵意にも似た視線を感じ建物の物陰に目を凝らすと、そこに髪も顔も砂埃ですっかり汚れている人影を見つけた。
少女もこちらの視線に気づいたようで、城壁の上の『同僚』に向け、ゆっくりと口を開く。
「征竜の巫女レイウェストに伝える! 征竜の巫女としての役目を果たし、直ちに征竜さまの元へ参じなさい!」
「……ヒルルクか。何をしに来たかと思えば」
城壁の上に向けられた叫びに嘆息しつつ、レイウェストはヒルルクを見下ろした。
「征竜の巫女ヒルルク。お前は一体何をしているのだ。『征竜の巫女』を名乗っている者ならば大局的に物を見ろ。今、征竜にとって何が必要か」
「だからこうして征竜さまを慕う者たちを集めているんでしょう! あなたこそ、征竜の巫女を名乗るのだから、征竜さまの為にできることをしなさいっ!」
「……私は私のできることをしている。征竜の為でなく帝国の為にな」
「それがおかしいって言ってるのよっ! あなたは征竜さまに認められて巫女になったんでしょう!」
「勘違いするな。この紋章は私が征竜と交渉した際に、征竜側が出した条件をその後の私が満たすかどうかを監視するために勝手につけたものだ。まさか、こんなものを私が望んで付与してもらったとでも思っているのか?」
「なっ……! 征竜さまからいただいたものをこんなものですって!?」
レイウェストは眼下で激高するヒルルクと言葉を交わしつつ、後方に控える部下に、後ろ手で指示を出す。
「お前も先日の征竜の言葉を聞いただろう。あれは一方的な交渉決裂の宣言だ。征竜もわかっているのだ、私が巫女として動くことなどないことを」
「そ、そんなこと、あなたが真摯に――――っ!?」
反論しようとしたヒルルクが突然後方に気配を感じ息をひそめると、城壁の上のレイウェストを睨みつけ、慌てて物陰に姿を消した。
●後日
「……そうか、逃がしたか」
「はい。ですがヴィント方面へ逃走したとの報告があります。追わせますか?」
「いや、捨て置け。あれがいくら”独りよがり”をしたところで戦局に大した影響はないだろう。それよりも、連合軍の様子はどうか」
「はっ、現在都市同盟より届いた支援物資の分配について――――」
バルディオンが先日の一件を報告するも、レイウェストは気にした様子もなく軍の状況を問う。バルディオンもそれ以上追求せず、軍備状況の報告を始めたところで部屋がノックされた。
レイウェストが入室を許可すると、入ってきた兵士がメアリーからだと一通の手紙を差し出した。
「――――メアリー様はなんと」
「……メドゥの左腕がヒルルクを狙っている可能性がある、とのことだ」
レイウェストは『リーンエスの目』を介し手に入れた情報を伝えてきたメアリーの親書をバルディオンに見せる。
「メドゥの左腕が征竜の巫女を? 何故左腕が……もしや、先の戦いで狂乱していた件と関係があるのでしょうか」
「『竜喰らい』を征竜と呼んでいた件か……」
バルディオンに言われレイウェストは思い出す。それはディズルの戦いにおいてメドゥの左腕が『竜喰らい』を『征竜』と呼び、暴れていた一件だった。
この一件からもメドゥの左腕が征竜と強い因縁を持っている事は間違いないだろう。先の戦いのようにうまく乗せてこちらの戦力とできればいいが、もし矛先が征竜に向くようなことになれば……。
「……ヒルルクに接触しようとしているのも、何かの前兆なのか」
たとえヒルルクが失われたところで征竜は何も感じないだろうし、こちらとしてもメドゥの左腕が征竜陣営とすり潰しあってくれるのは都合がいい。
しかし、今はダメだ。イダとエフレムと戦う前に主戦力の一つである征竜を押さえられては作戦が瓦解する。
「ともかく今二人を争わせるわけにはいかない。バルディオン、冒険者へ依頼し戦力の消耗を防がせろ」
そう指示を出したレイウェストに、バルディオンは首肯した。
●
「……やっぱり危険だわ。征竜さまもおっしゃっていたけど、いずれわたしたちの障害に――――」
思い出すのは先日のやり取り。不遜にも主を呼び捨てするだけでなく、与えられた紋章を『こんなもの』だとのたまった。
憎々しく呟きながら、ヒルルクは仲間を求め南を目指す。
『……貴女が当代の征竜の巫女ね』
突然、耳の後ろからかけられた声に、ヒルルクは大きく距離をとると虚空に手を突っ込んだ。
「……誰」
虚空の向こうに獲物の手ごたえを感じながら、ヒルルクは問いかける。
『心配しないで、貴女には興味はないから』
「……言っていることの意味が分からないわ。わたしを征竜の巫女だと知って声をかけたのでしょう!」
ヒルルクは虚空から獲物を引っこ抜くと、目深にフードを被った声の主へと襲い掛かる。
しかし、巨槌が声の主の頭上へ振り下ろされる寸前、光の檻がヒルルクを囲んだ。
「なっ!?」
『……征竜、聞いているかしら』
光の檻に巨槌を弾き飛ばされて驚くヒルルクを無視して、声の主は彼女の奥にいる存在へ向け話を始めた。
『あれから数百年がたった今でも、貴方の決断を私は許しはしない。あの決断がどれほどの悲劇を生んだのか、貴方にはわからないでしょう』
「な、なにをいっているの! わたしを見なさい!」
『過ぎた時は戻らない。消えた命は生き返らない――――私は必ず貴方を滅する』
「あ、あなたなんかに征竜さまが負けるわけないじゃない! この! 出しなさい!!」
凍えるほどに冷たい言葉の刃に気圧されながらも、ヒルルクは懸命に光の檻に巨槌を打ち付ける。
『……哀れな子。征竜に絆されて、征竜のいいように使われて――――使い捨てられる』
「そ、そんな事、征竜さまがするわけ……するわけないわ!」
『……そう、ならば試してみましょう。貴女が征竜にとってどれほどの価値があるのかを』
「え……」
声の主が指を鳴らすと、ヒルルクを囲んでいた光の檻が霧散した――――。
解説
マスターより
リプレイ
冒険者達は遠巻きに人影の姿を確認すると、近くの岩陰に身を潜ませ様子を窺った。
「よかった、まだ戦闘は始まっていないよ」
岩陰から顔だけを出して状況を観察するエルゼリオ・レイノーラが呟く。
人影たちは何やら話をしているものの、まだ矛を交えるには至っていない。
「と、取込み中でしょうか……せっかくお久しぶりに会ったので、『おひさしぶりです』とでも挨拶しようと思ってたんですけど……」
「そ、そうだね。ちょっと、そういう雰囲気じゃないかな」
頭の下から顔を出し嘆息しているリディリディ・トゥラ・イェレミースに、エルゼリオは苦笑した。
「でも……なんだか、少し変じゃないですか?」
「変?」
「えっと……うまく言えないんですけど、対決というより……なんだか、口喧嘩? してませんか」
リディリディに言われエルゼリオは改めて二人を見る。
激しく言葉を投げかけるヒルルクに対し、ローブ姿は無関心なようだが……。
「ローブ野郎の感情が読めねーな……ヒルルクの言葉に興味がなくて無視してるのか、静かに怒りをためてるのか……何にせよ、あの二人がやりあったらこの辺り一帯吹き飛ばす大喧嘩なる。いくらヒルルクが頑丈でも、左腕の攻撃には耐えられねーだろうから、とっとと間に入って仲裁するべきじゃねーのか」
「そうは言いますが、あの中に無策で突っ込むのは危険では?」
バチンと両拳を打ち鳴らしたハヤト=ガラン=ヴォルファングの手を、ヴィルヘルミナが押さえる。
「皆さんも知っての通り、左腕の実力は抜きんでています。そんな相手の前に立って、もし逆鱗に触れでもしようものなら私たちも無事で済みませんよ」
「じゃあどうすんだよ。ヒルルクがボコられんのをここで見とけってのか?」
「そうですね、それも一興……あ、いえ、なんでもありません。
そもなんでこういう事態が起きているかわからないと仲裁のしようがありません。依頼主からの情報だけでは二人の間に何があるのか推測すらできませんからね」
声を荒げるハヤトにヴィルヘルミナはゆっくりと首を振った。
「確かに情報収集は必要でしょう。ここからでは会話を聞き取れそうにありませんので、雰囲気の変化で判断するしかありませんが……いきなり我々が出ていけば、場が余計に混乱するような気もします」
ヴィルヘルミナの冷静な判断を、イズレンディル・パラリムも支持する。
二人がどのようにして邂逅したのかはわからない。しかし、両者の雰囲気から、ヒルルクが仕掛けたわけではなさそうだ。ならば左腕がヒルルクを襲ったのか? しかし、その割には左腕に敵意が感じられない。
「……ねえみんな、ちょっといいかな」
と、様子を窺う仲間たちに向け、トゥーリが声をあげた。
「ちょっと試したいことがあるんだ。うまくいくかはわからないんだけど」
そう断ったトゥーリが、皆に考えを話す。
トゥーリは【テレパス】でメドゥの左腕に声をかけてみると語った。
征竜を嫌う者同士何か通じるものがあるかもしれないし、うまくいけば交渉の切っ掛けになるかもしれないと。
その案に皆は了承、トゥーリは改めて左腕に【テレパス】を飛ばすが……。
「……ダメだ、繋がらない」
いくら呼びかけしても返ってくる答えはなかった。
「そもそも、ヒルルクって相手の実力を分かっているのかな……」
再び対応を相談し始める仲間たちの考えを聞きつつ、ララベル・サン・ディーベルがぽつりと呟く。
「あの『竜喰らい』との戦いをヒルルクが知っているとは思わないし、気付かずに対峙しているのかなって。もしそれなら、かなり危険な状況なんじゃないかな」
「確かに危険な状況ですけど、実力差はわかってると思いますよ。ほら、あの顔を見てください」
と、ララベルの呟きを聞いたトーラが巨槌を構えるヒルルクを指さした。
「あれは苦手なキノコ料理(フルコース)を前にした時と同じです。警戒してますよ、とっても」
真剣な顔をしてそんなことを言うトーラに、仲間たちは一瞬呆気にとられる。
「うん。それでもヒルルクさんが立ち向かっているのは、征竜様の事で何か言われているのかもしれない」
トーラの評価に同意したハーヴィは、ヒルルクの気持ちをあそこまで高ぶらせる原因は征竜の事を置いてほかにないだろうと、仲間たちに伝えた。
「――――もう少し情報収集できれば良かったですが、始まりましたね」
グレイブ・ヤードの声に冒険者たちは一斉に岩陰から顔を出す。
なにか決定的な一言があったのか、仕掛けたのはヒルルクだった。持ち前の怪力と巨槌の威力を頼りに何度も攻撃を試みるが、その全てが左腕に届く前に弾かれる。
小さなため息が聞こえた気がした。
そこからは、あまりに一方的な蹂躙だった。
冒険者の目ですら追えない鋭い攻撃が、何度となくヒルルクを打ち据える。
征竜の加護で何とか耐えているが、戦闘不能になるのは時間の問題だ。
「いよいよ時間がありませんね。早く出ていかないとヒルルク氏は死にますよ。まあいきなり飛び出して行けば我々に刃が向く可能性もありますが、絶命さえしなければ後でリヴァーオブヴァイタルで治せますし、ここは決断するところでしょう」
そう決断を迫るグレイブの言葉に、仲間たちはゆっくりと頷いた。
●
大地に膝をついたヒルルクをかばう様に左腕の前に姿を見せた冒険者たち。
突然現れた彼らの姿にヒルルクは驚くが、左腕は気にした様子もなく攻撃の手を止めた。
攻撃の意思なしと見た冒険者たちは、左腕の前に立ち塞がったまま、ヒルルクの治療を行う。
「あ、ありがとう……でも、なんでみんながここに――――」
「ヒルルクさんのあんぽんたんっ!!!」
「はいっ!?」
冒険者たちの治療を受け回復したヒルルクが改めて彼らに問いかけるが、答えの代わりに返ってきたのはトゥーリのパンチだった。
ヒルルクは渾身のパンチを何とか巨槌で止めたものの、鍔迫り合いの向こうで怒りを露にするトゥーリの真意を計れず混乱する。
「自分の都合だけ押し付けて、聞いてもらえなかったら殴りかかるってよくないよ!」
「は……?」
「前にも言ったかもしれないけど、相手を見ないってそういうことだよ! 相手に知って欲しかったら、自分から知ろうとしなきゃ! こんな方法じゃ相手にされないのくらいわかるでしょ!」
「ちょ、ちょっと何言ってるのっ!? 確かに殴りかかったかもしれないけど、喧嘩売られたのわたしなんだけど!?」
「現にいきなり殴りかかったワタシの言葉なんて聞こえてないはず! みんなヒルルクさんの事が好きなのに、いっつも見てくれないのは悲しいよ……」
「いきなり何なのっ! 見てないのはそっちでしょ! わたしの気持ちなんて知りもしないでっ!」
鍔迫り合いを続けながら言葉の応酬をする二人。
「お二人ともその辺で」
そんな二人の間に割って入ったヴィルヘルミナが、無言で冒険者たちの行動を見つめていた左腕に視線を向けた。
「お見苦しいところを見せました。えっと、メドゥの左腕さんで間違いないですかね」
『……貴方達は冒険者ね。何をしに来たの』
「ああ、よかった。言葉は通じそうですね。私たちが何をしに来たかということですが、あなたがヒルルクさんをつけまわしていると噂で聞いたものですから、どういう状況なのかと見に来たのです」
『……邪魔をしに来たわけね』
「話通じてますか? 右腕さんに聞いた人物像と少し感じが違いますね」
『右腕……?』
ヴィルヘルミナが右腕の名を出した途端、左腕の纏う雰囲気に僅かな変化が起きる。
「いえ、こちらの話です。そうだ、もしよければ少しお話しませんか。ヒルルクさんをボコボコにするにしても、私たちは邪魔でしょう? ちゃんとお話ししてくれるのなら、私たちはどこかへ行きますので」
『必要ないわ』
「まあそう言わずに。ところで以前右腕さん聞いたのですが、左腕さんは大陸中を回ったらしいですね」
『さぁ、どうかしらね』
「否定しないということは回ったんですね。そんな博識の左腕さんに質問なのですが、極北にあった『巣』と呼ばれる大穴をご存じでしょうか。以前、その傍を通ったのですが、正体が気になっていて」
『……知らないわ。極北の大穴なら、クリーパーの這い出た跡でしょう』
「……ふむ、なるほど」
ヴィルヘルミナは左腕の適当な回答に深く考え込む。
結果的に、この意味のないように思える会話が雰囲気を和らげ、会話の成り立つ状況を作り出した。
「あの……そもそもなんですけど、この状況は何なんですか? 依頼を受けておいて何ですけど、さっぱり状況がわからないんですよ、私」
状況を整理するためなのか無意識なのか、リディリディが小さく手を上げ質問する。
「状況も何も、わたしがこの変なのに襲われたの。だから、応戦してるだけ!」
「すでにボロ負けしていますけど……?」
「そ、それは……これから反撃するところなのよ!」
「え、普通に死にますよ……?」
「うぐっ……!」
グッと言葉を詰まらせるヒルルクに、リディリディは憐みの視線を向けた。
リディリディとしても、借りのあるヒルルクに何らかの形でそれを返すつもりではいる。ただそれは力を貸すことではないと考えていた。
「……よかったら教えてくれませんか。二人がなんでこんな場所で戦っているのか」
だからこそ、リディリディは双方の言い分を聞く道を選ぶ。
仲間たちにも双方が抱える事情を知りたい者が多く、リディリディの提案に口をはさむ者はいなかった。
『これも征竜の思惑なの……』
「なにか、言いましたか……?」
『別に。私はただ、征竜を殺したいだけ。邪魔するのなら貴方達も殺すわ』
「ず、随分と物騒ですね……。ですけど、私たちに交戦の意思はありません。そもそも征竜を殺したいのならなんでヒルルクさんなんですか? 彼女を殺しても、征竜は痛くもかゆくも……あれ、かゆかったりするんでしょうか……?」
と、リディリディは首を傾げつつ仲間たちに問いかけるも、聞かれた仲間たちも困惑する。
「まあいいです……整理すると、左腕さんはとにかく征竜を殺したい。……あれ? ヒルルクさんが痛い目を見る必要性が見えませんけど……」
『哀れなこの子にわからせてあげるのよ。征竜は巫女の事なんでなんとも思っていない。そもそも信徒――――いえ、ヒトの事など塵芥も同じとさえ思っているわ』
「そんなことないっ! 征竜さまは世界の事を常に考えてくださっているわ! だからわたしたちも世界を救う為に行動しているのっ!」
「あーはい、熱くならないでください。えっと……話を要約すると、左腕さんはヒルルクさんにわからせたい。ヒルルクさんは……まあ、この際どうでもいいです」
「なんでっ!?」
後ろからヒルルクの抗議が続くが、リディリディは気にせず左腕に向かった。
「ほ、本当に哀れんでいるのなら、殴りかかるみたいな野蛮な方法じゃなくて、ちゃんと説明してあげるべきじゃないでしょうか……?」
そう問いかけるリディリディに、左腕は小さく息を吸い込んだ――――。
●
仲間たちが左腕と対話を続ける中、エルゼリオはヒルルクの傍に近寄り囁きかける。
「ヒルルクさん、久しぶり。まさかこんな形で再会するなんて……って、今はそんな場合じゃなかったね。ねぇ、キミの知っているなら教えてくれないかな。左腕はどうしてキミに絡んできたの? なにか心当たりがあったりする?」
「そんなのわからないわよっ。いきなり現れたから応戦しただけよ!」
「いきなり現れた……やっぱり、メアリー王女の予測は正しかったのか。ヒルルクさん、左腕は何か言ってなかった? 例えば征竜様についてとか」
そう問われたヒルルクはしばし考えこみ、左腕と交わした会話の内容を話した。
「……そうか、左腕はヒルルクさんを通して征竜と接触するのが目的なんだね」
「そう言っていたわ。わたしを通したからって征竜さまとお話しできるはずないのにっ!」
「わかってるよ、だから落ち着いて」
怒りに身体を震わせるヒルルクの手をエルゼリオがぎゅっと握りしめる。
「ヒルルクさん、一つ確認させてください。貴女の目的はあの方を叩きのめすことではないのですね」
怒りの収まらないヒルルクに、イズレンディルが話しかけた。
「当たり前でしょ。そもそも、誰なのよあいつ!」
「……彼女はメドゥの左腕。ロスガリア大陸の裏で暗躍を続けるメドゥの指先の大幹部です」
「な、なんでそんな人がわたしを……いえ、征竜さまを狙うの」
「それはまだわかりません。ですが、今この瞬間が、それを知る千載一遇の機会でもあります。貴女も知りたくはないですか。貴女が敬愛する征竜殿を目の敵にしている理由を」
「それは……」
イズレンディルの問いにヒルルクは答えに迷う。
その態度こそが是であると理解し、イズレンディルは話を続けた。
「……ヒルルクさん」
「な、なによ」
「私も征竜殿のお声を拝聴しました。私たちエルフも樹々を護る為に増えすぎた枝葉や草花を間引く事があります。特に力強い雑草は優先的に間引く」
「何の話よ」
「雑草、即ち授恵者。征竜殿の立場で考えるなら、私たちもヒルルクさんも間引きの対象であると思うのですが、『貴女にとっての征竜様』は違うのですか?」
「……言ってることが難しくてよくわからないけど、征竜さまが本当に私たちを不要に思うのならそれは仕方のない事よ。全ては征竜さまのご意思。わたしたちがとやかく言う権利はないわ」
イズレンディルは言外にヒルルクが『捨て駒』になる覚悟があるのか問う。左腕と二人で交わした会話で使い捨てられることを否定した彼女は征竜の事を誤解しているのではないかと。
しかし、迷いなど微塵も感じさせず、ヒルルクは真っ直ぐに否定した。征竜の決定であれば死すら受け入れると。
ならば先ほどのあれは左腕に煽られた結果、咄嗟に出た言葉だったのか。あるいは願望か。
どちらにしても、ヒルルクの言葉には矛盾がある。結局、彼女の心の内には二つの想いが混在しているのだ。
征竜への忠誠心と征竜への依存心が。
「変わってないね」
そんなヒルルクに苦笑しつつ近づいたハーヴィは、久しぶりだねと微笑みかける。
「ねえヒルルクさん、今幸せ?」
「え……?」
「……ううん、最近精力的に動き回ってるみたいだから、その充実しているのかなって。ほら、あの頃とは少し違って見えたから」
「ええ、そうね。征竜さまがしっかりとお言葉をくださったから。わたしはもう大丈夫よ」
「……そうか、それはよかったね」
力強く頷いたヒルルクの表情を見たハーヴィは複雑に微笑んだ。
●
『……興が削がれたわ。その子を殺すのはまた今度にしてあげる』
嘆息した左腕が踵を返した。
「……なあ、左腕よ。あんたは随分と征竜にご執心みてぇだが、過去にどんな因縁があったんだ?」
冒険者達やヒルルクから離れていく左腕に、ハヤトが声をかける。
「殺したいなんて、相当の事があったんだろ? よかったら教えちゃくんねーか」
『……何故?』
しかし、左腕は振り返りも歩みを止めることもせずハヤトに答えた。
「征竜を目の敵にするんなら協力できることもあるかと思ってな」
『……』
「ヒルルクがいる前で言うのもなんだが、どーにもあの征竜って生き物を信用できなくてな。今は共闘してはいるが、前にあの宣言があっただろ? 明らかに人類に宣戦布告してるよな。流石に俺らもはいそうですねって、素直にいうこと聞く気はねーからよ」
ハヤトの後ろではトゥーリが激しく同意している。
ハヤトは仲間たちが言葉を交わしている間、鋭い洞察力を駆使して左腕を観察していた。しかし、いくら左腕を観察しても、何もわからないのだ。何を考え、今どういう感情を抱いているのか……フードで顔が見えない事では説明がつかないほど、左腕の心は虚無であった。
このまま何もしなければ左腕は去っていく。結果的にこの場は収まるだろう。だがそれは根本的な解決にはならない。左腕の言葉通り、いつまたヒルルクの前に現れるかわからないのだ。
今後、左腕がヒルルクの前に現れないようにするにはどうすればいいか。方法は至極簡単だ。
ヒルルクが全てを知ればいい。
だからこそハヤトはあえて相手の感情を揺さぶる言葉をかけた。
「征竜に嫌がらせするためにヒルルクを殺すのか? ついでに俺らみたいな邪魔な奴らも全員殺すのか? そんなもん、していることが征竜と同じじゃねーか」
呆れるように言い放ったハヤトの言葉に左腕の歩みが止まった。
それと同時に、左腕から凍えるほどの殺気が放たれる。それは辺り一帯を凍り付かせるのではないかと感じるほどに冷たく激しい殺気であり、冒険者たちは無意識のうちに武器に手をかけていた。
「わかっていたつもりですが……これほどとは」
「ヒルルクさんを差し出して、に、逃げる方がいいんじゃないですか……?」
「逃がしてくれればいいですけど……」
ヴィルヘルミナ、リディリディ、トーラ。それに他の者たちも何が起きてもすぐに対応できるよう体制を整えながら、打開策を模索した。
「……ヒルルク、実力の差はわかってるよね」
動くこともままならない強烈な殺気を前に、ララベルはヒルルクに声をかける。
「ヒルルクもこんなところで死ぬ気はないんでしょ? なら、生きるために最善の手を取るって」
「それは……」
「いざという時は君を抱えてでもこの場を離脱する。だから約束して、どんな言葉をかけられても今は命を大事にするって」
にこっと人好きのする笑みを浮かべたララベルに、ヒルルクも小さくこくりと頷いた。
「なるほど、あの程度の挑発でそこまで怒りを露にするとは、よほど征竜と同じに見られたことが不快と見えますね」
冒険者たちをフードの奥から睨みつける左腕の前に、両手を挙げたグレイブが歩み出た。
「そこまで怒る理由を教えてはもらえませんか。理由次第では我々も味方になれる。ああ、いえ、味方など貴女には不要ですね。では、貴女の邪魔にならないとでもしておきましょう」
グレイブは凍てつく殺気に晒されながらも、声を震わせることもなくそう宣言する。
「とりあえず、お互いの意思を示す上で役職名で呼び合うというのは聊か不誠実になりませんかね? よければ名前を教えていただけますか。ちなみに私はグレイブと申します。必要であれば他の者の名もお教えしますよ」
『……必要ない。それに自分の名などとうに忘れたわ』
「ふむ……名無しさんですか。いつまでも役職名で呼ぶのは不便なのですが、いたしかたありませんね。
では、メドゥの左腕氏、改めて教えていただけますか。貴女と征竜の間にどんな因縁があるのか――――そして、シル・ウァキア平原帝国はなぜ滅ぼされねばならなかったのか」
いつの間にか問いただす側に回っていたグレイブの一言に、左腕の気配が一瞬揺れた。
その変化は苛立ちではない。動揺に類する感情だ。
「……ヒルルクにわからせる――――心を折るのが目的なのでしたら、話したらどうですか」
このわずかな変化を感じ取ったトーラは、グレイブの隣に並びそう問い詰めた。
「わたしの予想が正しければ、あなたはシグモルの神徒ですね。征竜と何かあったんですか?」
『シグモルの神徒? 私が?』
左腕から僅かに落胆の気配を感じる。
それは予想が外れたことを意味していた。だがトーラは内心ほくそ笑んだ。
トーラはわざと関係ない情報を提示して堀を埋め、真実に近づこうとしているのだ。
「……知っていますか、メドゥの指先『青の中指』が帝都攻略に協力するような動きを見せています。彼らも改心したんですかね。それとも、世界が滅ぶのは嫌なんでしょうか」
『……どうでもいいわ』
「どうでもいい? それはあなたが『青の中指』に興味がないということでしょうか。それとも帝都攻略に参加する意思がないということでしょうか? 一体あなた達メドゥの指先は何をしようとしているんですか?」
『……メドゥの指先が何をしようが私には関係ないし、目的も知らない』
続いて提示した情報にも、左腕は興味を示さない。
だがこれでいいとトーラは思った。大幹部である左腕の発言は、メドゥの指先が一枚岩でない証左なのだ。
「あなたが征竜様にしか興味を示さないってことはよくわかったよ。だけど、それはどうしてなのかがやっぱり理解できないんだ。
……これは僕の予想でしかないんだけど、昔、恐らくあなた個人の事情に留まらないなにかによって、沢山の人が亡くなったのでは? そしてそれは征竜様によって引き起こされたものなんじゃない?」
情報を整理するために沈黙したトーラに代わり、ハーヴィが前に出た。
「伝承に聞く”数百年前の征竜様の決断”そして『悲劇』……一体その時、何が起きたの? そして、それを知っているあなたは一体、何者? 征竜様の決断を知り得る程度には近くにいた人、なんでしょう?」
後ろにヒルルクの怒りを感じつつ、ハーヴィは左腕に問いかける。
『……いいわ。どうせその子にも聞かせるつもりだったから教えてあげる』
ハーヴィがそう問いかけると、左腕は小さく息を吐き、場を支配していた殺気を霧散させた。
冒険者たちは内心安堵しつつ、改めて左腕の言葉に耳を傾ける。
『……私はかつて征竜の巫女と呼ばれていたわ』
左腕から放たれた言葉に、一同が絶句した。
「そ、そんな嘘、誰が信じる――――んんっ!?」
「ヒルルク、今は黙って話を聞こう」
左腕の言葉に即座に反応したヒルルクの口をララベルが咄嗟に押える。
「征竜の巫女ということは……ヒルルクの先輩にあたるってことですか? それとも別の征竜の巫女なんですか……?」
『極北の征竜の巫女よ』
トーラの質問に左腕は淀むことなく答えた。
「どうして……どうして征竜の巫女が征竜さまを殺そうだなんて……!」
ヒルルクをずっと見てきたトーラだからこそ、それが信じられなかった。
征竜の巫女とは征竜が人の世を見るためのいわば代理人。ヒルルクのように征竜を信奉し、その身を捧げた者がその身分を与えられる。レイウェストのように征竜を信奉していない者もいるにはいるが、彼はイレギュラー。敬虔な巫女が征竜を殺そうとすることなど通常ではありえない。
左腕と征竜の間には思った以上の『事情』がある。トーラは揺さぶられる感情を押し殺して、改めて問おうと口を開くが……。
『それは征竜という生物が、世界の守護者などではないからよ』
左腕はトーラの心を悟ったかのようにそう呟くと、どこか遠くを見つめながら語り始めた。
『かつて、この地にはシル・ウァキアという国があったわ――――』
左腕は語る。
彼女はシル・ウァキア平原帝国繁栄の時代に人類文明圏に送り込まれた極北の征竜の巫女であった。
極北の征竜の耳目となり世界を見聞していた折、懇意にしていたシル・ウァキアが【国崩しの征竜】に狙われていることを知った彼女は、【国崩しの征竜】を止めて欲しいと極北の征竜に懇願した。
【国崩しの征竜】は人を路傍の石ほどにも思っていない征竜だ。しかし、極北の征竜とは違い人が昇神し世界の秩序の一端を担うことを容認する征竜でもあった。だからこそ、自身が興した国を気に掛けるあまり、神への階梯の最後の一段を登らず、現人神として現世にとどまったザッカ・グロムレイを許すことが出来なかったのだろう。
このままではシル・ウァキアは滅びる。そう思った彼女はありのままの事実を極北の征竜に報告した。
”ザッカは人間社会にて神に匹敵する力を振るい良き変革をもたらしている”と――――。
当初は【国崩しの征竜】を止める気配を見せていた極北の征竜だったが、彼女のこの言葉を聞いた途端に翻意し、極北から動くことはなかった。彼女は必死に翻意の理由を聞いたが、遂に教えられることはなく、シル・ウァキアは彼女の目の前で【国崩しの征竜】の炎に包まれ――――滅びた。
『……結果として、愛するものを滅ぼされた怒りで力を増したザッカに相打ちの形で倒されたのだから、自業自得ね』
遠くに向けた視線を戻し、左腕は小さく息を吐く。
「それが征竜が貴女にした仕打ち……? 目の前で見た絶望ゆえに、貴女は征竜を憎み”欠落”してしまった……?」
そう呟いたエルゼリオは以前、メドゥの右腕と交わした言葉を思い出した。
『彼女は征竜と色々あって可哀想な目にあったんだ。だから征竜こそがこの世界の害悪だと信じてる』
右腕は左腕についてそう語った。
その言葉の真相が過去の大国滅亡にまつわるものなのだとしたら、なんと悲惨な過去なのか。そして、その悲しみゆえにメドゥの指先にその身を落とした彼女のなんと哀れなことか。
『これで貴方達にもわかったでしょう、あれらが守るのはあくまで世界。そこに生きるヒトも動物も、本質的にはどうでも良い存在だと思っているわ。己の心ひとつで力を振るい国をも滅ぼす世界の害悪。それが征竜という生き物よ』
「そんなもの嘘よっ!! でなければ、征竜さまはその国が亡ぶべきだと判断したのよ!」
『その通りよ。征竜は無辜の人々が炎に焼かれることを黙認した』
「だからそれは……っ!」
「ワタシもそう思う」
猛然と反論するヒルルクの言葉を遮って、じっと話を聞いていたトゥーリが声を上げた。
どっちに同意したのだと仲間たちが彼女を見つめる中、トゥーリは再び口を開く。
「ワタシは征竜が嫌い。ヒトの事なんてなんとも思ってない神様気取りのトカゲなんて大っ嫌い。だから、ワタシはアナタに共感することもできるよ」
淡々とそう言い切ったトゥーリに仲間たちの間からざわめきが起こる。特にヒルルクからは殺気にも似た鋭い視線が向けられた。
『必要ないわ』
「……どうして。征竜を殺すのなら協力者は多い方がいいんじゃないの」
『超越者でもない貴女では足手まといよ』
そう断言されトゥーリは反論しようと口を開くが、結局何も言えず悔し気に歯を食いしばる。
「一つ教えてください。貴女を含む当時の信徒らはこの平原帝国滅亡を知ってどう思ったのか。『自分達は信仰しているがゆえに生き残った』とみていたのか、『信仰しなければ滅ぼされる』と思ったのか。
ずっと疑問だったのですよ、極北の民の信仰について。リザードマンは未来を見ての信仰ですが、極北の民らはまるで自身を捧げるかのように見えます」
『……そうね、そう思えば彼らも哀れね。迫害を受けて極北へ逃げるしかなったのに、そこに待っていたのは『死』そのものの様な過酷な環境。そして、征竜の気まぐれの庇護だったのだから』
「気まぐれの庇護とはどういう……まさか、極北へ逃げた人々がたまたま征竜の気まぐれで保護され、これに感謝した人々が勝手に征竜の信徒となった……ということですか」
そう問いかけたグレイブに、左腕は僅かに頭を揺らした。
「……なるほど、極限の環境に忽然と現れた常春の様な里の環境、極北の強大なクリーパーともやりあえる強力な加護……たとえ気まぐれだろうと、恩恵に預かってきたヒルルクさんや竜の里の人たちが征竜に心服するのは別に変な話でもないですね」
グレイブと左腕のやり取りを聞いて、ヴィルヘルミナはようやく納得がいく。
信仰とは先に立つものではなく、信仰する者たちが『何か』に触れることから始まるもの。そして、極北の信徒たちにとってその『何か』こそ征竜の優しさだったのだ。
「それがなにっ! たとえたまたまだとしても、征竜さまの慈悲は真実よっ! あなたが本当に征竜の巫女だったっていうのなら……竜の里の民であったというのならわかるはずでしょ!」
「ヒルルク、落ち着けって。左腕の話が真実って決まったわけじゃねぇ。嘘を言って俺たちをかく乱している可能性もあるかもしれねー。本当かどうか確かめるためにも、ここは冷静になれ。俺はいつでも味方だぞ」
「そうだよ。今はどうしたら征竜様の力になれるか考えよう。もしかしたら、左腕さんの語った真実がヒントになるかもしれない。
君は頑固で視野狭窄気味なところがあるけど、他人の話を聞かずに切り捨てるような無慈悲な人じゃない、でしょう?」
左腕の言葉にかんしゃくを起こし、食って掛かろうとするヒルルクを、ハヤトやハーヴィが優しく止める。
「……えっと、結局のところ、もうヒルルクさんがボコられる必要って……無いんですよね?」
そんな様子を視界の端に捕らえながら、リディリディが左腕に問いかけた。
「”しょうげきのじじつ”を聞いて強がってる風ですけど、ヒルルクさん多分かなり凹んでます……。もうあなたの目的は達せいられたのでは? それに、今まで誰にも言えなかったことを、たとえどういう経緯であれ吐き出すことができた……それって、結構達成感在りますよね?」
『……真実を聞いて、貴方達がどう思おうと私には関係ないわ。私の望みはただ一つ、征竜を殺すことだけだから』
「なら、もう争う必要はないよね。ヒルルクも十分わかったと思うんだ。だから、もうこんなことはやめて、矛を収めてくれないかな」
「私からもお願いします。どうか今は退いてください」
リディリディに続き左腕に声をかけたララベルとイズレンディルの二人は、懇願するように頭を下げた。
左腕はしばらく沈黙した後、改めて冒険者を見渡し、フードの奥からヒルルクを射貫くように見つめる。
『――――征竜、貴方は私が必ず殺してあげる』
その瞳の奥に宿る光に向けてそう言い放った左腕は、冒険者たちの前からまるで霞のごとく姿を消したのだった――――。
マスターコメント
ロングシナリオ難しい 報酬:多い10 / 6〜10人
2023年11月20日 10時54分47秒 公開
参加者
相談掲示板
キャスターのイズレンディルです。皆さんよろしくお願いいたします。 既に一触即発、どころか既に一触済みですし、これからすぐに戦闘が始まる所ですね…。 目的は争いの仲裁とのことですから、各自で双方に話をしていく形が基本になりそうですね。 最悪の場合は力づくで、となるのでしょうか、ヒルルクさんはともかく左腕さんは超大型クリーパーが目の前に居るのと同等ですから、基本的に難しいですね…。 幸い、地形が逃げるのに良いので、ヒルルクさんさえ逃亡に同意して貰えれば逃がす事は出来る、のかもしれません。左腕さんも何が何でも殺すという程の意欲までは無さそうですから。 さて、ともあれ会話で仲裁するのが一番良い形。 今のところ私自身のプレイングとしては、「①説得を主軸にする」「②万が一の時は強硬手段(ヒルルクを止めるor逃がす)を取る」の予定で考えております。 私は左腕さんに対しては足止めのスキルを使う程度しかなさそうですけども。 何かご協力出来ることや合わせた方が良いことがあれば、教えて頂けるととても助かります。
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 ヒルルクさんも征竜の加護を受けているので、並みの授恵者よりだいぶ強いはずなのですが相手が悪いですね。 左腕からしてみればボコボコにして分からせてやるみたいな感じなのでしょう。 下手に介入するとこちらもボコられますし、アプローチの仕方は大切ですね。 仲裁のタイミングを考えると、ヒルルクさんがある程度痛めつけられた辺りからかな…と。 元気な内から言葉を投げかけても、こっちの問題に口出すなみたいな感じで怒られそうな感じしますし。 やり方は十人十色あると思いますので、最終的には各々の裁量に任せる部分も多分にありそうですけど。
まぁ説得は大事なのですが・・・正直どちらの理も判りませんので、お話を伺うところからなのではないかと思います。 暴力は最後の決着というかそこら扱いで、まず止めることに専念してみるのはどうでしょう? 殴りあった所でわかるのはただ個人の戦闘能力だけで、教えというか考えの正しさの証明にはならないわけですし
トーラです。 よろしくお願いします。 どちらも余程のことがなければ話を聞く事は無い(特にヒルルク)と思いますし、止めるのは実力差をヒルルクが痛感しないと聞き入られない様に思えますね…。 あの子は頑固ですし。 左腕からヒルルクを逃がすのであればプリズムシャドウで位置を入れ替えて距離を取る事も考えたんですけど、仲間と認識されなければ抵抗されるのが悩ましいですね…。 いっそのこと気絶するまで待ちますか? あとは普通に抱えて逃げるでしょうか。
あ。あと、左腕はヒルルクが窮地になっても征竜が助けないことをヒルルクに示したい様なので、ヒルルクが何を言っても聞く様子の無い今の状況は、私達が止めても耳を貸さないのでは無いかと…
No.6
リディリディです。 よ、よろしくお願いします。 えっと、ヒルルクさんの頭がある程度冷えてからでないと説得しずらいでしょうね・・・。 下手に手を出すとムキになってより好戦的になるかもしれませんし、ヴィルヘルミナさんと同じく、私が動くのもヒルルクさんが疲れてしまった後かなと思います。
キャスターのハーヴィだよ、宜しくね。 そうだね、説得するというよりかは、左腕に関しては質問を投げ掛けるとかして、より話を引き出す方向が良さそうかなって思ってるよ。会話をすることも目的の一つみたいだし。 「分からせ」のとこは、ヒルルクさんが完全に叩きのめされちゃう前に彼女を連れ出して逃げるのが得策かな。僕も足止めスキルくらいしか使えないんだけど……左腕にBSって通るのかなぁ。 ヒルルクさんは今の状況だと基本耳を貸してくれないと思うけど、左腕の真意を知りたいと思わない?的な促しをすることで多少足を止めてくれないかな……難しいかな?
ん-と、ですね。 今回、多分今までヒルルク氏に好意的な対応をしてきた人が止めようとすれば、裏切られた(暴走する?)ってとられる感じがします。 なのでちょっと今までの行動を振り返って対応を考えたほうがいいのかなとも。 >左腕氏 そろそろ今回個人名や何かしらの呼び名を聞いておきたい気はあります。 ずっと左腕さんというのも何か違う気がしますので。 案外「名前」から何か伝わるものがあるのではとも思うので (何でここまで名前を隠してるのだろうという疑問を持つ、自分のことは棚に上げるが)
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです、今回はヨロシクね! >仲裁 ……うーん、説得っていうよりは『この場で潰し合う事の無意味さ』を訴えるカンジになるかなあ~? それで双方(というか主に左腕さんに)矛を収めてもらえればなと。 左腕さんが引いてくれない場合はヒルルクさんを連れて強行離脱する方向で行くしかないよね。 >情報収集 左腕さんに質問を投げ掛けて情報を引き出す方針に賛成だよ。 現状でボク達が把握してる情報だけだと、交渉の取っ掛かりにするのも難しいしね。
>仲裁 個人的なイメージとしては止めてくれと訴えるというより、気は済みましたか?と適当な所で切り上げて貰う感じですね。 お二方を発見した際は向こうが聞く耳持たない前提なりそうですが、声をかけるのはいいと思います。 ただ見てるだけというのも向こうからすればある意味不審者ですし。 ヒルルクさんは少なからずボロボロになっていそうなので、回復を使い切っているならこちらでやっておいた方が良さそうではあります。 >情報の引き出し 言葉を交わせる機会そのものがほとんどありませんからね。前回は暴走してましたし、この機会は貴重でしょう。 交渉や話術のスキルがあれば引き出す際の助けになると思います。何を聞くかにもよると思いますが。 ……なんというか、激昂しやすい所はお二方とも似てますね。巫女が全員こうという訳でも無いのでしょうけど。
左腕さんにお話を伺うのは良さそうですね。 ヒルルクさんは巫女である事を大事にされているご様子なので、彼女も巫女であるという事まで掘れると怖さもありますが興味深い事にはなりそうです。 名前からそこに繋がる可能性もありそうですね。 >ヒルルクさん 私からヒルルクさんに対しては、巫女の責務を果たすようにと話してみたいと思います。 ヒルルクさん自身がレイウェストさんに仰っていた事ですね。 左腕さんと戦う事は責務ではないでしょうから、まずは自分の言葉を思い出して貰おうと思います。 >左腕さん 左腕さんとしては「分からせ」が出来れば良い筈ですよね…。 言葉で分からせられれば攻撃する理由は無くなると思いますのでその方向で頑張ってみます。 個人的に意外だったのが、ヒルルクさん自身は使い捨てられる覚悟で動いている訳では無かった事でして。 征竜さんの目的を考えれば、授恵者は巫女も含め排除対象となりそうですので、そのあたりヒルルクさんをつついてみます。 逆上されて私が殴られる事もありえますが、それはそれで左腕さんとの戦闘は回避出来ているので良いかなと。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! う~む…なんつーか色々難しそーだな… 個人的には左腕に昔、征竜との間に具体的に何があったのかを問いかけて話を聞いてみてーとこなんだよな。 それを聞いた上でヒルルクがどう感じ取るのかも確認してみてぇしな。 もし、ヒルルクが左腕に仕掛けてヤバそーになったら担ぎ上げてでもひっぺがすつもりではいんぜ!