【呑竜】領地浄化計画【黒森】

おおくまねこ

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シナリオID:3129

オープニング

●
「早く新学期にならんじゃろうか……」
 パンクリアース学園一年生、エマは嘆息した。学園が夏休みとなったため、エマは久々に帰省したが、相も変わらず実家の空気は最悪であった。リーンエス王国の親の財産の相続のシステムは原則として『当主』の総取りであり、分配贈与はされない。そのため、エマの三人の兄姉たちは日々醜い足の引っ張り合いを繰り広げているのであった。エマは家族同士の争いに巻き込まれることを避けるべく、今日も自室にこもって小説を読み耽っていた。そんな憂鬱な日々がしばらく続いたある日のこと。エマは夜中にふとミルクが飲みたくなり、深夜に廊下を徘徊していた。

「バルムンクよ。例の件、準備は順調か?」
「もちろんです、父上」

 ふと、父と兄の声が聞こえ、エマは足を止めた。

(父様とバルムンク兄様だ……こんな夜中に何の話をしているのじゃろう。もしや、わらわの婚約話か?)
 数日前、父や兄たちに「そろそろお前も婚約者を探してもいい年だな」と言われて以来、エマはどんな相手と婚約させられるのだろうかとヒヤヒヤしていた。貴族に生まれた以上、自分で相手を選ぶのは不可能だと諦観していたが、できれば普通(乙女基準)のイケメンがいいな、とは思っていた。
 つい最近、この国の第二王子であるウィリアムが結婚相手の募集を始めたという噂も侍女たちから聞いたが、エマの家はガチガチの貴族派の家系なので、彼女がウィリアムに嫁ぐことは無いだろう。

(気になるのう。ここは最近覚えたあれを……)
 エマはこっそり壁に耳を当て、エーテルを耳に集中させてみた。
(うむ、よく聞こえるの……)

「領民から百人ほど兵を集めました。森の入り口を封鎖するのは十分な人数です」
「ふむ、非授恵者か?」
「はい。しかし、授恵者は不要かと。むしろ、最初は派手にやられてくれた方が好都合です」
「――なるほどな」

(どうやら、わらわの話ではなさそうじゃな……)
 しばらく壁に耳をこすりつけていたエマだったが、自分とは関係なさそうな話だったので、聞き耳を立てるのをやめて自室に戻ろうとした。だが、その時――。

「お任せください、父上。必ずや、領地浄化計画は成し遂げます。ブラックウッドの森に住む異種族達は、この私が根絶やしにしてご覧に入れましょう」
「うむ、期待しているぞ」
(なんじゃと……!)
 エマの心臓がドクンと跳ねた。ハッキリと聞こえた。エマの父と兄は、領内の森――ブラックウッドに住む異種族達を皆殺しにするつもりなのだ。

(ど、どうしよう……)
 その日、エマは朝まで一睡もできなかった。

●匿名の依頼人
「そなたたちに頼みがある。わらわは故あって名は明かせぬが、この国の未来を憂う者である。実は、この国の貴族であるパトリオット一族が領内の異種族……エルフと獣人(ハーフビースト)達を虐殺し、森を開拓しようとしておるらしいのじゃ」

 悩んだ末、エマは素性を伏せた上で冒険者ギルドに依頼を出すことにした。家族には相談できる者などいない。というか、相談したところで止めることは不可能だろう。件の陰謀は家族全員グルである可能性は高い。まだ幼い(と言ってももう14歳だが)自分だけは知らせても役に立たないと判断され、蚊帳の外に置かれたのだろうとエマは考えていた。

(いくら父の決定とはいえ、虐殺を見過ごすわけには行かぬ……『品格とは、日々の行動で育まれるもの。出自だけで相手を判断することは愚かな行為ですよ』と、ラミアス先生も言っておった)

 エマは悪い意味で貴族らしい傲慢な考えを持つパトリオット一族の中では唯一、まっとうな倫理観を持っていた。仲の悪い家族を避け、多くの書物に触れた経験と、それなりの数の異種族がふらふらと敷地内を歩いている昨今の学園の環境が、「異種族差別、よくない」という思想をエマの中に根付かせた。

「あに……ごほん。次男のバルムンクは実際に兵隊を集めており、領内ではすでに森の封鎖も始まっておる。このままでは内戦が始まるのも時間の問題じゃ。冒険者達よ。そなたらは金さえ積めば何にでも噛みつくと聞いた。どうか、パトリオット一族の謀略を阻止してくれ!」

解説

目標:パトリオット領のヒューマンと異種族の衝突を回避する。 依頼人:謎の少女 舞台:リーンエス王国、パトリオット領 ●登場NPC 依頼人の少女 目元以外を布で隠した少女。身長は140センチほど。素性を明かしたくないとのことだが、ふるまいの端々に上流階級出身であることが見え隠れする。パトリオット子爵の恐るべき計画を聞き、それを阻止するために依頼を出したという。現場にはついてこず、冒険者の店で待機する。 グラム・パトリオット子爵 貴族派貴族・パトリオット子爵家の当主。「人間に化ける魔獣・『人狼』が森に潜伏している可能性があるため」という理由でブラックウッドの森と街を結ぶ街道を封鎖している。 なお、領内の内政・司法についてはたとえ王家であろうとも口出しできない。 バルムンク・パトリオット 24歳 ヒーラー パトリオット家の次男。自ら指揮を執り森を封鎖している。沸点は低く、侮辱された場合は手が出る。喧嘩(あるいは決闘)に敗北した場合、部下をけしかけてくる。 彼は領民を殺害しても罪に問われないが、冒険者に理不尽な攻撃を仕掛けた場合は冒険者側の正当防衛が成立する可能性がある。ただし、殺害すると過剰防衛になる可能性大。 封鎖兵団 総勢100名 非授恵者 バルムンクが指揮を執っているパトリオット領の私兵たち。正規兵ではなく、領内で徴兵されたアルバイト達。バルムンクが戦闘状態になった場合は彼に加勢するが、士気はさほど高くない。兵団が壊滅した場合、領主の計画を1か月程度遅延させることが可能。 ●ブラックウッドの一族 パトリック領の東にある黒壇の森の中心に住むエルフと獣人の一族(彼らも領民)。元々は別々の一族だったが混血が進んでおり、現在は一つの集団となっている。総人口は60名程度。パトリックの先祖との取り決めにより、森の中心に代々住んでいる(自治権のようなもので、土地の所有権は領主にある)。授恵者が生まれやすい一族で、集団としての戦闘力は高い。 森の入り口を封鎖されたせいで街での買い物ができず、集団のストレスが増加しつつある。 森を封鎖している兵隊たちと衝突するのは時間の問題。 魔獣『人狼』 ブラックウッドの森に潜伏しているとされる魔獣。殺して喰らった人間に化ける能力を持つという。この魔獣の被害者の男性の遺体が森の近くで発見されているという記録が領内に存在するらしいが、閲覧許可はどうやってももらえない。

マスターより

こんにちは、おおくまねこです。浄化作戦。クリーンな響きですね。ゴミ掃除運動でも始めるんでしょうか。 本シナリオは【呑竜】連動のサブエピソード的な位置づけの三部作の予定です。リーンエス王家の関連シナリオは昔から細々と出していたので色々ネタはあるのですが、新規の方向けの依頼もあった方がいいかと思い、独立したエピソードも一本出してみました。 なお、このシナリオは一応調査シナリオですが、領内で神に等しき権力を持つ男が敵なので、まっとうな方法では依頼人の願いを叶えることはできないかもしれません。 異種族弾圧や、ドブカス貴族の圧制、またはのじゃロリに興味がある方はよろしくお願いいたします!

リプレイ

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 やはりというべきか、正体不明の依頼人からの依頼を受けた冒険者は、ほとんどが異種族の者だった。依頼を受理する前にギルドで裏取りを行った結果、少なくとも街道の封鎖については、事実であると確認できたとのことだった。

「金さえあれば何にでも噛みつく、っていうのは、正直ちょっと誤解もあるわ。……世の中にはそういう人間がいるっていうのは、我が事で十分身に沁みてる。これは金なんかじゃない、尊厳の問題よ」
 ルベア・ベルニは依頼を受理しつつも、依頼人の暴言に苦言を呈した。
「金だけじゃない。受けるべきだと依頼だと判断したから受ける。それが冒険者だ」
 リューイ=ヴァレンゴルトもそう一言断ってから、書類にサインをした。
「う、ごめんなさい」
 すると、依頼人は目に涙をにじませ、狼狽した様子を見せながらも素直に謝罪した。

「勿論報酬さえ頂ければ動きますが、エルフを……。いえエルフとハーフビーストの虐殺ですか……。依頼人の子が言う事が本当なら、到底許せるものではありません」
 リディリディ・トゥラ・イェレミースは憤慨していた。『貴族が領内の異種族虐殺を目論んでいる』。にわかには信じがたい話ではあるが、リーンエス王国の貴族ならやりかねない、というのが正直な感想だった。

●
「依頼人の話が本当なら一大事だけど、まずは事実確認ね。それでもし謀略が本当なら、あまりに身勝手な行いだわ。私たちでバルムンクと兵士を退かせましょう」

 ブラックウッドの森に向かいながら、唯一のヒューマンであるロゼットが言った。依頼人の告発が真実であるかどうかは、まだ分からない。依頼人はあからさまに素性を隠していたが、体格からするとまだ子供のようにしか見えない。もしかしたら、依頼人の勘違いや狂言、あるいは隣の領地等の陰謀とかで、パトリオット子爵家は無実の可能性だってあるのだ。

「何もしていないのに、あまりにも不当に処刑をしてこようとするパトリオット子爵一家に強い憤りを感じます」
 クローリカは依頼人の言葉を信じており、道中で既に憤っていた。

「クローリカさんはあの依頼人の言葉が真実だと思いますか?」
 リディリディが問いかけると、クローリカは頷いた。
「ええ。少なくとも、あの依頼人の少女は嘘を言っていません。そう感じました。それにしても、彼女は一体どこでこの陰謀を知ったのでしょうか。もしかすると……」
 クローリカは依頼人を信用しているが、その素性については気になっているようだ。

「灯りが見えてきたぞ。この先が封鎖されている森の入り口だろう」
 リューイは前方を指し示した。冒険者達は予め決めていた予定通り、行動を開始した。

●
「人狼退治の依頼を受けた冒険者だと? 誰からの依頼だ?」
「それは……」
 クローリカは言葉に詰まった。今回の依頼人は冒険者達にも正体を明かしていない。そもそも、わざわざ素性を伏せているのだ。領主側に名前を知られたら不都合なことがあるのだと考えるのが自然である。
「依頼人の名前は明かせません」
「では、話にならんな。バルムンク様からもそんな話は聞いておらん。どこで人狼の話を聞いたのかは知らんが、帰るがいい」
「ですが、人狼に困っているなら退治の協力を拒む理由はないはずでは?」
「あるとも。お前達が外国や王家のスパイではない保証などどこにもない。誰も通すな、とのご命令だ!」

 クローリカは封鎖を指揮しているパトリオット家の次男バルムンクに会うことすらできず、門前払いされてしまった。
(思っていたよりさらに悪辣な一族ですね……これは、森に入るには強行突破するしかないようです)

●
「ったく、これだから王国のお貴族様達はよぉ……気が滅入ってくんぜ……」
 ハヤト=ガラン=ヴォルファングはできる限り身を低くし、獣道を分け入っていた。向かっている先は森の奥にあるという、ブラックウッド一族の村だ。冒険者達の代表としてクローリカが通行許可をもらいに行ってみたものの、結果は散々だった。そこで、冒険者達は脇道を迂回し、ブラックウッドの森を強行突破する作戦に出た。街道を大きく外れると村にたどり着けなくなる可能性がある(依頼人も森の地図は持っていなかった)ため、冒険者達は街道から遠すぎず、近すぎない距離を保ちながら行軍を敢行したのだ。

(兵士もそうだが、人狼にも注意しねえとな。それも、本当にその『人狼』ってのがいりゃあだが……まずは、ブラックウッドの村の連中に話を聞かねえと始まらねえか)
 ハヤトは兵士にも獣にも鉢合わせしないよう、慎重に集団の先頭を進んでいく。

(固まっていくと目立っちまうからな。ルベア。反対側はよろしく頼むぜ)
(任せて。そっちも油断しないで)
 ハヤトは念話で街道を挟んで反対側にいるルベアとやりとりをしていた。ハヤト自身は『テレパス』を習得していないが、『エーテルイミテイト』で仲間から模倣(コピー)させてもらったのだ。

(こちらの木の陰を通るか……こうしていると、昔を思い出す……)
 ライナ・フレイヴァルツもパーティの先導役だ。過去の経歴のため、ライナは隠密行動に長けている。ライナは木や岩の陰をうまく利用し、巡回の兵士の目を避けて森の中を進んでいく。

(道が狭くなるわ。ライナ達にも伝えて)
(はい、ルベア様)
 フロマーシュ・ダイヤドロップはルベアから思念を受け取り、思念で返事をした。八人全員が村へと移動しているため、けっこうな大所帯だが、幸いにも森を封鎖している兵士達はさほど練度が高くないようだ。冒険者達は封鎖兵団に全く悟られることなく、ブラックウッドの森の村まで辿り着くことができた。

●
 ブラックウッドの村ではそれなりの人数の獣人達やエルフが集まり、野良仕事をしていた。冒険者達は彼らから話を聞くべく、村人に声をかけた。村人は驚いたが、すぐに村長を呼びにいった。たちまち、村は騒然となり、たくさんの武装した村人達が集まってきた。

(みんな、武器は抜くなよ。ただでさえよそ者で警戒されてるみたいだし、人狼だと疑われたら依頼どころじゃなくなっちまう)
 ハヤトはテレパスで仲間達に警告を送った。

「冒険者だそうですね。失礼ですが、いくつか質問をさせてください。ご存じかもしれませんが、この森には今、『人間に化けることができる魔獣』が紛れ込んでいるそうなのです。私には、『あなたたちがそうではない』と確認する必要があります。申し遅れました。私は村長のカーテナと申します」
 カーテナと名乗ったエルフは、冒険者達に厳しい視線を注いだ。冒険者達は戦意がないことを示すため、両手を上げた。

「私達は冒険者です。その人狼退治の依頼を受けてこの村に来ました」
 フロマーシュは本当の依頼の内容は伏せ、村人達に偽りを告げた。

「では、依頼人の名を教えてもらっても?」
「少々お待ちください」
 フロマーシュはいったん尋問を中断してもらい、テレパスで仲間達と相談を始めた。

(どうしましょう……依頼人の名前は私達も知らないのですが……)
(正直にそう言うしかないんじゃないか。ただでさえ、偽りの説明をしているんだ。嘘に嘘を重ねればボロが出る可能性も上がる)
(そうね。正直に知らないと答えましょう。パトリオット子爵家から依頼を受けました、なんて答えても逆に胡散臭いでしょうし)
(分かりました、ハヤト様、ルベア様。では知らないと答えますね)

「すみません。依頼人の名前は私達も知らないのです。素性を伏せた上での依頼でしたので」
 フロマーシュは正直に答えた。
「……なるほど? では、もう一つ質問をさせてください。この森と街を繋ぐ街道は今、領主によって封鎖されているはずですが……あなた方は一体どうやってここまで入りこんできたのですか?」

(これも正直に答えましょう。依頼人の素性は知らないって答えたんだもの。通行許可を得て来てる、なんて答えたら逆に不自然でしょう)
(だな……)
 ルベアはテレパスをフロマーシュに送った。ハヤトも同意見のようだ。

「すみません。街道が封鎖されていることは知っていましたが、迂回して強行突破しました。兵士達には見つかりませんでしたから、私達がここにいることは気づかれていないはずです」
「検問を、強行突破しただって……?」
 フロマーシュがそう答えると、村人達はざわついた。しかし、カーテナが「静かに」と一括すると、村はすぐに静寂を取り戻した。

「安心してくれ、私は貴方たちと同じ同胞、敵意はない。貴方たちを護る情報が欲しいんだ」
 ライナは長い耳を示し、村人達に訴えかけた。
「俺達はお前達の味方だ。信じて欲しい」
 リューイはよく通る声で静かに言った。

「貴方達のおっしゃることは分かりました」
 カーテナは静かに言った。
「ご無礼をお詫びします。私は貴方達を信用します。魔獣が化けているにしてはあまりに不自然ですし……正直なところ、私達は『人狼がいる』という領主の通達を信じていないのです」

●
 ――領主一族であるパトリオット子爵家が森に入る街道を封鎖している理由は、『人間に化ける魔獣・『人狼』が森に潜伏している可能性があるため』ということだ。ならば、その人狼とやらを討伐してしまえば、街道を封鎖する大義名分は失われる。そこで、冒険者達は人狼をさっさと討伐してしまうために、ブラックウッドの一族の話を聞きにきたわけであるが……。

「始まりは、森に入った人間が、森の中で死亡したことでした。我々は遺体を見ていませんが、亡骸は大きな爪で引き裂かれ、無惨な有様だったそうです。この森にはクマもいるので、それは悲しいことではありますが、特に珍しいことではありません。ですが、何を思ったのか、パトリオット一族はこの事件が、人に化ける魔獣の仕業だと言い始めたのです」

 村長のエルフ、カーテナはため息を吐いた。

「我々は先祖代々この村に住んでいるが、人狼なんて聞いたことがない。我々に嫌がらせをしたい領主一族がでっち上げたに決まっている」

 オオカミのような姿の獣人の青年(この村の獣人のほとんどは彼と同じような姿だった)は腹立たしそうに言った。ブラックウッドの森に住むエルフと獣人達は基本的には村から出ず、森で暮らしているが、時折街に出ることもある。希少な薬や香辛料など、街でしか手に入らないものもあるからだ。

「村の外の人間達との関係は正直、あまり良いとは言えません。人間達は正体不明のものをとても恐れるので……いえ、これは私達が言えたことではありませんね。我々も貴方達をとても警戒していましたから」
「だが、我々は決して蛮族(バルバロイ)ではない。外の者達とも、いたずらに諍(いさか)いを生まぬよう気を付けてきたつもりだ。異物として排除されるいわれはない」
 青年の瞳には、領主一族への敵意がめらめらと燻っていた。

「つまり、人狼なんて誰も見てないのね?」
 ルベアが確認すると、村人達は頷いた。
「人狼なんて出鱈目だ! 俺達に嫌がらせするために、領主達がでっちあげたに決まってる!」
 村の青年の一人は、ダン、と拳を机に叩きつけた。

「子爵達がこの集落を滅ぼすつもりだという話は、彼らに伝えるべきでしょうか?」
 クローリカは村人達には聞かれないよう、こっそりと仲間達に相談してみた。
「やめた方がいいと思うわ。確実な証拠はまだないし、村人達の恐怖心を煽ったら、『パトリオット領のヒューマンと異種族の衝突を回避する』という依頼人の思惑とは真逆の展開になってしまうかもしれないもの」
 ロゼットは静かに言った。他の冒険者達もロゼットと同じ意見だったため、クローリカはそのことは伏せることにした。

「分かりました。封鎖の解除については、私達でなんとかしてみます。だから、絶対に領主の兵士達とは争わないでください」
 ロゼットは村を出る前に、村人達に何度も念押しした。

「人の傲慢に対して感情的にならないことで故郷を喪うのを避けられるなら、それに越したことはないんじゃない?」
 ルベアもそう言って気炎を這う若者達をなだめた。
「なんて、そんな機会を与えられることもなく故郷を奪われた身が言うのも何だけど」

「誰か、私達と一緒に来てもらえますか? あなた方から依頼を受けたという体で交渉したいのですけど……」
 フロマーシュは人狼退治の嘘に箔をつけるため、ブラックウッドの一族から協力者を募った。何人かの獣人達やエルフが挙手したが、冒険者達はその中から大人しそうな者を選び、一緒についてきてもらうことにした。

●
 冒険者達は「ブラックウッドの一族から人狼討伐の依頼を受けた冒険者」という体で再び街道封鎖を行っている兵達に声をかけた。ただし、冒険者達が姿を現したのは、封鎖されているはずの街道の森側からだ。ブラックウッドの村の獣人女性も一人連れてきたが、ライナとフロマーシュは村の民族衣装を借り、ブラックウッドのエルフに扮している。

「ブラックウッドの一族から依頼を受け、人狼は私達が倒した。責任者を呼んでくれ」
 ライナは街道を封鎖している兵士の一人に声をかけた。

「人狼を退治した、だと? 貴様ら、一体どうやって森へ……いや、それはいい。では、死体を見せてもらおうか」
「遺体は森の奥に埋葬してある。村人の姿で亡くなったので、村に埋葬した」
「なんだと? 人狼の死体は……おい、人狼が死んだらどうなるか、誰か知ってるのか?」
「いや、聞いてないぞ」
 兵士達は仲間内で相談していたが、誰も「人に化けた人狼が死んだらどうなるのか」ということについては知らないようだった。困惑する兵士達の態度を見て、様子を見ていたクローリカははたと気付く、

「この人達は人狼が実在すると思っているようですね。つまり、末端の兵士にまではこの封鎖の真の目的は知らされていないということになります」
 クローリカはひそひそと、仲間達やブラックウッドの獣人女性に耳打ちした。

「いや、しかしだな……」
「人狼は退治された。もう街道封鎖を続ける必要はないはずだ。すぐに封鎖をといてくれ」
 責任者への取り次ぎを渋っていた兵士に、ライナは念押しした。

「どうした? 何揉めてんだよ」
 その時、豪華絢爛な鎧を着たいかにも高慢そうな雰囲気の青年が姿を現した。冒険者達は顔を見た瞬間にこの男がパトリオット子爵家の次男、バルムンクだと分かった。

(このヒューマンがバルムンク・パトリオット……)
 リディリディは今にも噛みつきそうな表情でバルムンクを睨み付けていた。

「なんだ、こいつら? なんで封鎖の内側から……オイ、どういうことだよ」
 バルムンクはヒステリックが怒鳴ると、兵士は「すみません、いつの間にか、封鎖をすり抜けていたようで」と釈明したが、バルムンクは兵士達を怒鳴りつけた。

「アナタがバルムンク・パトリオットね。人狼は私達冒険者が退治したわ。森の封鎖を解いてもらいましょうか」
「……様を付けろよ。無礼な奴だな」
 ルベアが封鎖を解くように言うと、バルムンクはハン、と鼻息を吐き出した。

「お前ら、領地の外の奴らも混ざってるようだが……冒険者? 人狼を退治したって?」
「ああ。村の墓に死体が埋めてあるぜ。人狼は村人の姿で死んだからな」
 ハヤトはバルムンクに挑むように言った。

(こいつら、どういうつもりだ? 人狼なんて実在しない。存在自体がでっち上げだからな。……こいつらもそれに気づいて、倒したことにして封鎖を終わらせようって腹か。そうはいくかよ)

「森という数の利が活かしにくい場所で、人狼なんて魔獣退治に兵士とはいえ非授恵者を送り込むつもりだったのか? 最初から冒険者に依頼すべきだろう」
 リューイがそう言うと、バルムンクは苛立たしげに反論する。
「冒険者ねェ……。自前の兵隊に自信がない連中がお前らみたいなごろつきを雇うんだろ。真の貴族なら、自分の領地の問題は自分達だけで解決するもんなんだよ。その点、最近の王家はだらしないったら……おっと、今のは忘れてくれ」
 バルムンクは肩を竦めた。

「とにかく、人狼はすでに退治したんだ。さっさと封鎖を解いてくれ」
「そうか。そいつはご苦労さんだったな。だが、そいつが本当に人狼かどうかは分からないじゃないか。間違えてお前らに殺されただけのかわいそうな村人さんかもしれないだろ?」
 バルムンクは大げさに首を横に振った。

「討伐の結果を横取りするつもり?」
「あ?」
 ロゼットがあえて生意気な口調で尋ねると、バルムンクは低い声で聞き返した。
「私達が倒したって言ってるのに難癖つけて……人狼が未だに討伐できていないのは、貴方がモタモタしていたから悪いのでしょう」
「おい、お前……!」
 バルムンクはギロリとロゼットを睨み付ける。しかし、人狼の討伐ができないのは元よりバルムンクにとっても織り込み済みの事実だったため、それ以上何か言ってくることはなかった。
「ともかく、死体を持ってこいよ。そうじゃなきゃ、本物かどうかわかんねぇだろ?」

 ここで、ルベアが噛みついた。
「死体を見れば人狼かどうか判別がつくのね? じゃあアナタは人狼の正体を知ってるってことよね? じゃなかったら死体を見たところでそれが人狼だって分からないわけだし」
「ああ、もちろんだとも」
 バルムンクは首を縦に振った。
「死んだら正体……元の姿に戻るなんて、噂レベルを超えない魔獣のことをどうして知っているのかしらね? そんなもの最初から居ないのに、都合のいい設定を作ってるだけでしょ?」

(こいつ……! もしかして、気付きやがったのか!?)
「あ? お前、ずいぶんと無礼なことを言ってくれるじゃないか! 人狼が実在しないとでも言いたいのか!」
 バルムンクは苛立たしげに叫び、ルベアをはたこうとした。ルベアは瞬時に後退し、バルムンクの拳を躱す。ルベアはすかさずバルムンクの顔面に拳を入れる。だが、手ごたえはかなり浅い。明らかにバルムンクの殴り心地は授恵者の手ごたえだった。

「これは正当防衛よ」
「このケダモノがァ!」
 顔を打たれ、激昂したバルムンクはついに剣を抜いた。その瞬間、一番近くにいたロゼットが割って入り、ルベアに加勢する。
「さきに剣を抜いたのはそっちよ!」
 ロゼットは祭棍をフルスイングし、バルムンクの鎧を打ち据えた。バキン、と鎧に亀裂が走り、バルムンクのエーテルに乱れが生じた。
「ぶげっ……!」
「おい、お前ら何してる! バルムンク様に加勢を……!」
 兵士達はすぐバルムンクに加勢しようとしたが、それを冒険者達が黙って見ているはずはなかった。

 ガラガラガラガラ!
 落雷のような凄まじい音と共に、近くあった岩石が粉々に吹き飛ぶ。岩の残骸はしゅうしゅうと焦げ臭い匂いを発している。

「おいおい、本気で俺と一戦交える気でいんのか? ここにいる全員この岩と同様に粉々になっちまっても知らねぇぞ?」
 ハヤトは兵士達の前に立ちふさがり、獰猛な笑みを浮かべる。その姿に気圧され、兵士達は立ちすくんだ。
「これ以上近づくようなら容赦しない」
 ライナと兵士達の間には闇を纏う霧が発生していた。得体のしれない状況に、兵士達はそれ以上進むことができなくなっていた。

「冒険者の授恵者を相手に、本気で戦うつもりか? 落ち着け」
 リューイも威圧感を発し、兵士達を制した。
「授恵者だと……!?」

 ドドドドドド!
「ぐわああああ!!」
 兵士達の頭上から、光弾の雨が降り注いだ。しかし、兵士達に傷はない。当たったと思った兵士が悲鳴を上げただけである。

「次は当てます」
 リディリディは杖を輝かせながら、ドスの効いた声で兵士達に警告した。
(正直……ここにいる兵士たちと、勿論貴族含めてすべてに攻撃を仕掛けたい憤りを感じますが、こちらの作戦もあります。冷静さを保ちましょう)

「おい、お前ら、何してる! 早く加勢しろよ!」
 ロゼットとルベアにまるで歯が立たず、一方的にボコボコにされていたバルムンクは兵士達を一喝した。

「あなた達と戦う気はありません。引いてください!」
 ブラックウッドの獣人女性を背後に庇ったフロマーシュの剣に光が集まり、長大な刃が形成されていく。その迫力に、兵士達は後ずさった。

「こいつら全員授恵者だぞ! 勝てるわけがねえ!」
「逃げろ! 殺される!」

 すっかり戦意喪失した兵士達は封鎖を放り出し、蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。そして、バルムンクは……。
 バキッ!!
 ロゼットの『究極的説法(物理)』がバルムンクに炸裂し、バルムンクは血反吐を吐いて地面に倒れた。ちなみに『究極的説法(物理)』とは、冒険者ギルドに伝わる万能言語(ぼうりょく)での説得(こうげき)スキルである。

「わ、分かった! 降参だ!」

●
「今はどこに耳があるか分からないのです。言葉には気を付けた方が良いですよ?」
 クローリカは帽子を取り、よろよろと身を起こしたバルムンクへと囁いた。バルムンクはギロリとクローリカを睨み付けたが、それ以上何も言わず、兵士達の詰め所へと逃げ帰っていった。

「ありがとうございます! 今のは正当防衛でしたね!」
 ブラックウッドの村の獣人は冒険者達に深い感謝を示した。

 かくして、バルムンクが指揮をとっていたブラックウッドの森の封鎖は解除された。冒険者達がバルムンクと一戦交えたことについては、「バルムンク側から仕掛けたことであり、冒険者達は最低限の自衛にとどめていた」ことをブラックウッドの森の住人や、目撃者達が証言したため、不問となった。
 バルムンク本人は「冒険者に一方的に攻撃された」とギルドに抗議してきたようだが、それが嘘であることを示す証拠が揃っていたため、ギルドは適当にいなしたようだ。そして、事の発端となった「人狼」についてだが、これ以上騒ぐと領地の外まで事件が飛び火しかねないと判断したのか、そのままうやむやになり、再びブラックウッドの森の街道が封鎖されることはなかった。

「ありがとう、冒険者達よ。これでかの一族の悪しき野望はくじかれた……はずじゃ。でもまた何かあったら依頼を出す、かもしれん。その時はよろしく頼むぞ」
 相変わらず顔を隠したままの依頼人は、ぺこりと冒険者達に頭を下げた。

マスターコメント

封鎖を解消でき、いったん一触即発の状況を解消できましたので、結果は成功とさせていただきます。 バルムンクの怒らせ方についてですが、「討伐がうまくいかず、封鎖が長引いている」点についてはバルムンクも分かった上でやっているので、あんまり怒りません。その裏にある真相について言及された場合、動揺して、テンションが上がってしまう、というキャラでした。また、「雑務に駆り出されて次男は大変だね」みたいな侮辱も効果的でした。 なお、解説に言及のあった「決闘」ですが、身分上位の者が下位の者に自分から決闘を挑むことは基本的ありませんので、冒険者側から決闘を申し込んだ場合のみ、発生するイベントでした(身分下位からの者の挑戦を断っても貴族の名誉が傷つくことはないが、バルムンクが冒険者に対し一定以上の怒りを感じていた場合、殺せるチャンスだからバルムンクが決闘を承諾する、という身分社会的にはかなりの例外事象)。 次回はブラックウッドの一族の村で起こるさらなる事件と、今回の依頼人エマが依頼を出したことが親族にバレてしまったことで起こる事件を同時タイミングでリリース予定です。ご興味がありましたらよろしくお願いいたします!
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜10人

2023年08月16日 11時27分20秒 公開

成功

相談掲示板

  1. リューイ=ヴァレンゴルト

    ゴブリンウォーリアのリューイだ。 依頼の内容的に黙っていられないので、受けるとことにした。 バルムンク・パトリオットに先を手を出させて正当防衛を成立させて、あれこれというのが基本の流れとなるんだろうか?

  2. ロゼット

    ヒーラーの神官ロゼットよ。 依頼人の話が本当だとしたら。 子爵次男の狙いは、森の住人に不満を抱かせて、 兵士と衝突させる。兵士に怪我人が出れば反乱として、 正式な討伐隊を出して森を攻めるって計画かしら。 私は先に、依頼人の話が事実かを確かめるために、 森の住人に魔獣の話が嘘か本当か、聞いておきたいかな。 匿名の話を鵜呑みにして、いきなり喧嘩はできないわ。 あと、森の住人に挑発には乗らないように説得かな。 先に手を出したら、住人側が悪者にされそうだわ。 >バルムンクに先を手を出させて正当防衛を成立 兵士は無関係なようだし、できれば争わずに 兵士を退かせたいけど、最終手段としてはこれかな。 例えば提案だけど、バルムンク側に。 「森の住人から魔獣『人狼』退治の依頼を受けてきた」 「森に潜伏していた魔獣『人狼』は、もう倒したよ」 と報告するのはどうかな。封鎖の理由を無くしてしまうの。 あちらも「魔獣の話は嘘だ」とは言えないでしょうし。 それでも冒険者に言いがかりや、手を出してくるようなら、 正当防衛として反撃、というのはどうかなって。 いきなり喧嘩を売りに行くよりは、筋は通るかなと。

  3. ライナ・フレイヴァルツ

    キャスター、ライナ・フレイヴァルツだ。 皆よろしくな。 謂れのない理由で皆殺しにされるのはたまったものではない、が。 まだそれが本当の話なのかは分からない。見極めたい所だな。 パトリオット子爵・バルムンク側もOPの話ぶりを見るに、 ブラックウッドの一族を滅ぼすのに正当な理由(リューイさんの言う正当防衛)がいるのもそうなのだろうし、人狼の話もまずは封鎖するための口実としての面も含んでるのも間違いないだろう。 そもそも人狼の話の出所も怪しい所だ。 という点で、ロゼットさんの言う魔獣の話が嘘か本当か聞くのは同意だな。 話を聞きたいが、まず森の入り口が封鎖されていることから話を聞きに行けるだろうか? 問題は、本当に人狼がいた場合だが……いない体で進めるのがやりやすいだろう。 ブラックウッドの一族がエルフと獣人で構成されていることから、 「森の住人から魔獣『人狼』退治の依頼を受けてきた」 「森に潜伏していた魔獣『人狼』は、もう倒したよ」 という話に対して信憑性を持たせるためにも、 例えば私とか他のエルフのメンバーが、 ブラックウッドの一族の一員として振舞い「冒険者が人狼を倒したのを見たんだ」と言えば少しでも信ぴょう性を増すことができそうだなと少し思った。 じゃあ「人狼の死体があるという証拠を見せろ」となるだろうが、 それは殺して喰らった人間に化ける能力を持つという特性があることを逆手にとって、もとは一族の人間だから一族で墓に埋めて葬ったと言えばなんとか言い逃れできそう…だろうか?

  4. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    ウォーリアのフロマーシュ・ダイヤドロップと申します。皆様よろしくお願いいたしますっ! 種族はどうあれ、罪のない人たちに降りかかろうとする惨劇は防いでいきたいです…! 森の方たちと兵団の衝突を避けるためには、確かにその理由である人狼について明らかにしていく必要はありそうですっ。 森は封鎖されていて、中に入るのが難しい状況ですが、 ライナ様が提案した中に、ブラックウッドの一族の一員として振る舞う事が上がりましたが、それと、人狼退治の依頼の話題を利用して森に入り、ブラックウッドの一族の方たちと接触できれば… …というのは流石に難しいでしょうか…

  5. リューイ=ヴァレンゴルト

    「森の住人から魔獣『人狼』退治の依頼を受けてきた」 という話の持っていき方は、上手いと思う。 どうだろう? 俺が「依頼を受けた冒険者だ。通してくれ!」 と、わざと騒ぎになって注目を集める振る舞いをする&時間稼ぎ。 その間に、森に入って貰って情報収集&交渉をしてもらうというのは? 最悪、俺のせいで揉めて争いになっても正当防衛が成立するような状況には持っていくつもりだが。

  6. クローリカ

    ウォーリアのクローリカです。なんとも理不尽すぎる状況ですね…。 人狼退治の依頼を受けて来たと言って集落と接触、そして子爵にはもう倒してきたと主張するのは良い案だと思います。 「証拠を見せろ」と言われそうですが、それはライナ様の埋葬の案でなんとか誤魔化せそうではありますね。 この案で行く場合、私は依頼を受けた冒険者として振舞おうと思います。

  7. ロゼット

    >森と街を結ぶ街道を封鎖している、森に入れる? 森は包囲されている訳じゃなくて、街道に通じる入口を バルムンクと兵士100人が通行制限していると思ったわ。 だから街道以外の、獣道みたいな山林を抜けるつもりなら、 人目を避けて森に入ることもできるかな?って。違うかな? リューイの案みたいな陽動の手もあるけど、相手は領主と 兵士だし事実確認までは、あまり揉めたくないな、とも。 >本当に人狼が居た場合 本当に害のある魔獣が居た場合は倒すしかないかな。 結果的に、封鎖の理由を無くすことはできるわけだし。 >人狼の死体があるという証拠 これを聞かれると、ちょっと困るわね。 キャスターの魔法で粉々だぜ、というのは無理があるかしら(汗 エルフや獣人の人が、森の住人のフリをするのは良いと思うわ。 それでも報告を疑ってくるようなら、言い方は悪いけど、 口論に持ち込んで、逆上させてしまう方が手っ取り早いかもね。 「魔獣討伐の結果を横取りする気か!?」とか。 「貴方たちがモタモタしてるから悪いんだろう」とかで。 理不尽な喧嘩の売り方はしたくないけど、これぐらいの 言い方なら自然に?言えそうかなって思ったのだけど。

  8. リューイ=ヴァレンゴルト

    (登場NPCの部分を細かく読むと) 「ブラックウッドの森と街を結ぶ街道を封鎖している」のは、当主であるグラム・パトリオット子爵。 その上で、次男のバルムンクが100人の兵士を使って森を封鎖。 ――そう受け取っていた。 でも俺たち授恵者の冒険者なら、隠密行動的なことが得意な人(PC)が先導してくれたなら、兵士の目をすり抜けて森に入ること自体は、たしかにそんなに難しくはないかもな。

  9. ライナ・フレイヴァルツ

    >森と街を結ぶ街道を封鎖している、森に入れる? 「森の入り口を封鎖されたせいで街での買い物ができず」とあるから、 もし獣道のような抜け道があればそこから人が行き来していて、 一族の買い物問題も起きてないように思える。 なので"メイン"の入り口はブラックウッドの森と街を結ぶ街道を封鎖している所だけかなと。 とはいえ封鎖兵団が知らない秘密の道があるのかもしれない。 行ってみて確かめるしかないのが実際のところだな。 隠蔽値は0、隠蔽スキルもレベル6なので隠密行動には多少の自信がある。 兵士の目をすり抜けて身を潜めつつ森に入りブラックウッドの一族に接触してみようか…?

  10. ルベア・ベルニ

    (一部誤記があったので書き直し) シーフのルベアよ、宜しく。 >人狼が死んだという証拠を見せろ もう言われてるけど、「喰らった人間に化ける」という特性を利用して埋葬した、で基本良いと思う。 もしそれでも追及してくるなら、それは「人狼の正体を知っている」「死んだら元の姿に戻るはず」という建前を持ってくる可能性もあるけど、「死んだら元に戻るなんてことをどうして知っているのか」という反撃を淀み無く出来れば完璧じゃないかしらね。 まあ、あくまでこれは予防線だけど。 >隠密行動 私も隠蔽値はかなり低めの方だし、やれるといえばやれるかな…。 一族への接触はライナさんに任せるとして、先導するのは出来そうかも。

  11. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    ライナ様とルベア様が、森へ潜入するかも、なのですか!? 何かあった時にできるだけすぐに知って駆けつけられるように、また、上手く接触できた時に得られた情報をやり取りできるよう、テレパスで連絡をとれるようにしていく、というのは大丈夫でしょうか? もし大丈夫そうでしたら、私もテレパスを用意して参りますのでっ! あと、先の案でブラックウッドの一員として振る舞うのは、私が立候補しようと思いますっ。 他に希望される方がいましたら、立場を譲ったり、一緒に振る舞う事も大丈夫ですのでっ。

  12. ロゼット

    分かれてしまうと、合流の問題が出そうだし、 野外活動に慣れた人を先導に、いったん全員で 森に入った方が良いかな、と思うわ。 森から出る流れで、バルムンク側と交渉しないと 「魔獣はもう倒した」の話が、おかしくなるから。 >方針提案 1.依頼の事実確認のため、封鎖を避けて森に侵入する。 2.森で人狼の真偽を確認。森の住人に暴発しないよう説得。 3.「森の住人から魔獣『人狼』退治の依頼を受けた」   「森に潜伏していた魔獣『人狼』は、もう倒した」   と言って、バルムンクに封鎖の解除を要求する。 4.バルムンク側が言いがかりをつける、または手を出して   くるなら正当防衛の範囲で、バルムンク側を撃退する。 トラブルに備えた工夫は別として、基本はこれでどうかな。 まだ時間はあるから、あくまで提案だけ。 >ブラックウッド住人のフリ ヒューマンの私は冒険者の側しか出来ないから、 私は人狼討伐に来た冒険者側ね。 >グラム・パトリオット子爵 「封鎖している」は封鎖の命令を出した人って 表現で、現場には居ないように読んでいたわ。 >戦闘が発生した場合 やりすぎると、過剰防衛になるから注意ね。 特に一般人の兵士は、スキル攻撃でダメージを 入れてしまうと即死しかねないから、望まない場合は。

  13. No.14

    すみません。すっかり遅れてしまいました。 キャスターのリディリディです。よろしくお願いします。 これまでのお話理解しました。 本当に居るかどうかはわかりませんが、 被害者の男性の遺体も調べてみたいですが・・・。 ちょっと難しそうですよね。

  14. リューイ=ヴァレンゴルト

    隠密や斥候的な方面が得意な人に先導してもらい、兵士達に気づかれずに全員で森に潜入。 その流れなら、序盤はスムーズに行けそうなので賛成だ。 兵士との戦闘に入った場合は、「威圧感」で抑えてみようかと。 俺自身は、バルムンクが仕掛けてきた場合の「決闘」にはこだわりはないので、そっちを受け持ちたいという人には譲る。

  15. ロゼット

    >被害者の男性の遺体を調べるのは難しい 「男性の遺体が森の近くで発見されているという記録が領内に 存在するらしいが、閲覧許可はどうやってももらえない」って 書き方からして、作り話っぽく聞こえるからね…。 確認のため森の住人に聞き込みはするけど、 そんな事件はなかった、というオチで考える方が自然かなと。 >バルムンクが仕掛けてきた場合の「決闘」 私もこだわないけど、ブラックウッドの住人の「フリ」を してる人が殴ってしまうのは、後に恨みを残しそうだから、 ヒューマンの私が手を挙げましょうか? 相手もヒーラーのようだし、圧勝はできなくても 優勢ぐらいはいけるかな?と。殺害目的じゃないしね。

  16. リューイ=ヴァレンゴルト

    うーん、どうしても他の人と被るとか、非戦闘でやりたいことが思いつかないという場合。 また日を置かずして似たようなことを仕掛けるのを防ぐために、街で「領主が異種族を弾圧しようとしている」という「噂」を流す……そんな絡め手もありと思う。 >相手もヒーラーのようだし、圧勝はできなくても >優勢ぐらいはいけるかな?と。殺害目的じゃないしね。 女性に決闘を仕掛けた挙げ句に、兵士達の前で負けた……面目丸つぶれ! 次男は後継者争いから脱落! そんな展開になりそうだ。

  17. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! 遅くなっちまってすまねぇ!! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! おおまかな流れはロゼットが言ってる内容で理解したぜ! 俺も人狼退治に雇われた傭兵ってことで振る舞い相手の兵団が煽ってきたら《威圧》で極力大事にならねーように黙らせるつもりでいんぜ。

  18. エマ・パトリオット

    みなのもの、世話になる。出発は明日の朝じゃ。忘れ物のないようにの。

  19. ライナ・フレイヴァルツ

    流れはロゼットさんのあげた方針提案の流れで問題ないかと思う。 ブラックウッドというだけあって、なんだか暗そうな森だから一応暗視を持っていくよ。 兵士に気づかれないようルートを先導してブラックウッドの一族の森へ向かえたらと思う。 それと兵士を嗾けてきた場合だが、グラビティフィールドを設置して移動阻害し これ以上近づくなら容赦しないと威圧するつもりだ。 それでも近づいてきたらスペルバインドで【束縛】し実力の差を見せる。 非授恵者だから移動力もそれほどないだろうし、グラビティだけで大抵動けないと思うが。 それぐらいすれば諦めると踏んでいる。 それと攻撃スキルはプレイングに盛り込んでいないが、大丈夫だよな…? 一応必要なら魔法範囲攻撃くらいは入れようとは思うが、みんなの意見を聞いてからかな。 (スペルバインドは魔法射撃攻撃ではないので、デバフ付与だけだ) と、余談ではあるが私とマーシュは重体になってしまった(イテテ…) 無理するような戦闘依頼じゃないので大丈夫だとは思うが…。 決闘があるならロゼットさんにお願いできればと思う。

  20. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    >フロマーシュ あ~、そんじゃ俺もライナやベルクについてってテレパスでの連絡役を引き受けんぜ。 隠蔽は20でちと高めだがレベルと隠蔽スキル7でカバー出来ると思うしな。

  21. ロゼット

    >ライナ、他 >正当防衛について 一般人相手には、スキル攻撃は加減なしでダメージが 入ってしまうらしいから、非殺傷なら通常攻撃(手加減)か、 ダメージの入らない系統のスキル使用をお勧めね。 訓練すら受けていない、士気も低いアルバイト相手だから、 「威圧」でも十分だし、抵抗値もほぼ無いでしょうから BSの類もすべて通じると思うわ。威嚇で十分でしょう。 >決闘 了解。お説教が必要な相手だし、「究極的説法(物理)」で 少し痛い目をみてもらうわ。もちろん殺さない程度にね。 明日が出発ね。怪我した人はお大事に。 戦闘力より、それ以外の部分が活きる依頼だと思うから、 隠密行動や、異種族の説得、バルムンクの逆上誘導なり、 お互いに協力できたらと思うわ。頑張りましょう。

  22. フロマーシュ・ダイヤドロップ

    ハヤト様はテレパスを用意していただき、ありがとうございますっ! 無事ブラックウッドの方たちに会えるよう、しっかり連絡をして参りますのでっ! あと、封鎖兵団が手を出してきたら、殺界で足止めしていこうと思います。 こちらなら攻撃力はないですので、過剰防衛にはならないはずっ。 あと、私はブラックウッドの一員のフリをする事に加え、ライナ様に先にお伝えしていただいた通り重体になってしまいましたので、 決闘はお願いいたします…

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0